JP2024035952A - 水素ガス吸引具 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、小型化して携行することが可能であり、水素ガスを簡単な操作で確実に安定して発生させて、短時間で比較的多量に水素ガスを吸引することができる水素ガス吸引具を提供することを目的とする。【解決手段】開口部を有する容器と、開口部に装着され、水素ガス吸引口が形成された蓋体と、容器に収納され、水が散布されることにより水素ガスが発生する水素ガス発生体とを備える水素ガス吸引具であって、水素ガス発生体が、マグネシウム粉粒体、クエン酸粉粒体および粉末セルロースからなる水素ガス発生用混合物が封入された不織布包装体からなり、該不織布包装体の閉じ代を除いた部位の断面が、該断面の上下方向の最大厚みが3mm以上8mm以下であり、かつ該断面の左右方向の長さが断面の上下方向の最大厚みの5倍以上である扁平状の包装体である。【選択図】図1

Description

本発明は水素ガス吸引具に関する。
近年、水素ガスを体内に取り込むことにより、健康の維持向上を図ることが注目されている。水素ガスの体内への吸引は、老化やがん、糖尿病、高血圧などの数多くの疾患に深く関わっているヒドロキシルラジカルなどの活性酸素を除去するといわれており、先進医療にも取り入れられている。
吸引するために必要な一人当たりの水素ガスの量は1日当たり40ml程度であるといわれている。量としてはさほど多くはないが、日常的に吸引するためには、簡単な操作で、少なくとも40ml以上の量の水素ガスを生成することが望まれている。
水素ガスは、水の電気分解などにより容易に製造できるガスであり、特許文献1には、水の電気分解により発生させた水素ガスを吸引する吸引具の発明が記載されている。この吸引具は、カバン等に入れられて持ち歩くのに適したほどの小型化されたものであり、電気分解の電力の供給を内蔵する電池で行い、該電力の供給などを制御するための制御手段を備え、電極部にはチタン電極に連結されたメッシュ電極板を使用するなど部品点数が多くなるものであり、したがって水素ガス発生に関わる操作が複雑であり、また高価なものとならざるを得ないものである。
この吸引具では、携帯できるように小型化されているために、電極面積や電池容量に制限を受け、短時間では比較的少量の水素ガスしか発生させることができないから、40ml程度の水素ガスを吸引するには30分ほどかかるといわれており、短時間で比較的多量の水素ガスを吸引することができない。
他方、特許文献2には、小型で軽量な携行できるようにした、水の電気分解に基づかない水素ガス吸引具の発明が記載さている。これは先端と後端が閉じられ、内部にマグネシウム粉粒体、クエン酸粉粒体および粉末セルロースからなる水素ガス発生用混合物を入れた筒状不織布(水素ガス発生体)を筒状ケースに収納し、筒状ケースの先端部に保水材を、後端部に吸水材をそれぞれ詰めてなるカートリッジを吸引具のホルダーに装着して、水素ガスを吸引するものである。
この特許文献2に記載された水素ガス吸引具は、水素ガス発生体が収納されたカートリッジの先端部を容器やコップなどに蓄えられた水に数秒間浸して引き上げると、カートリッジの先端部に詰められた保水材に水が保水される。そして、この保水された水が粉末セルロースの吸水効果により、水素ガス発生体の内部に浸透して、マグネシウムとクエン酸が反応し水素ガスが発生する。
発生した水素ガスをホルダーの吸引口から吸引しはじめると、カートリッジ先端部の保水材から水が水素ガス発生体に補給され、反応が継続して水素ガスが所定時間発生し続ける。
特許文献2に記載の水素ガス吸引具は、水素ガス発生体が収納されたカートリッジは50mm前後の長さのものであり、ホルダーも70mm前後のものであるから、カバンやハンドバッグ、衣服のポケットなどに入れたりして携行できるものである。
しかし、この発明では、カートリッジの先端を容器やコップに蓄えられた水に所定時間浸して引き上げることにより水素ガスが発生するが、カートリッジの先端から後端に向けて水素ガス発生の反応が起こるから、カートリッジの先端への水の浸し方や傾け方など操作に細心の注意を払う必要があり、吸引する水素ガスを安定して発生させることにやや難があり、また、カートリッジの先端から後端まで水素ガス発生の反応が完了するまで時間がかかり、特許文献1に記載の水素ガス吸引具と同様に、短時間で比較的多量の水素ガスを吸引することができなかった。さらに、吸引時に未反応のクエン酸や反応によって生成された副産物のクエン酸マグネシウムの混じった水が口腔内に入り不快感を与えることがあった。
特許第6464385号公報 特許第6436325号公報
このような事情に鑑みて、本発明は、小型化して携行することが可能であり、水素ガスを簡単な操作で確実に安定して発生させて、短時間で比較的多量に水素ガスを吸引することができる水素ガス吸引具を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
[1]開口部を有する容器と、開口部に装着され、水素ガス吸引口が形成された蓋体と、容器に収納され、水が散布されることにより水素ガスが発生する水素ガス発生体とを備える水素ガス吸引具であって、水素ガス発生体が、マグネシウム粉粒体、クエン酸粉粒体および粉末セルロースからなる水素ガス発生用混合物が封入された不織布包装体からなり、
該不織布包装体の閉じ代を除いた部位の断面が、該断面の上下方向の最大厚みが3mm以上8mm以下であり、かつ該断面の左右方向の長さが断面の上下方向の最大厚みの5倍以上である扁平状であることを特徴とする水素ガス吸引具。
[2]前記容器が逆円錐台形状の容器であって、容器内の底部に水素ガス発生体が配置されるとともに、容器内壁の側面の円周部位に、中央部に孔が形成されている逆円錐台形状の架設庇材を該下端が水素ガス発生体よりも上に位置するように取り付けたことを特徴とする[1]に記載の水素ガス吸引具。
[3]前記水素ガス吸引口が前記蓋体の表面に突出するノズル状であって、前記蓋体は裏面側に段付き部を有する円環からなる側面が形成されており、該ノズル状の吸引口を上向きにした状態で前記容器の開口部に装着できるのみならず、該蓋体を反転して該ノズル状の吸引口を下向きにした状態でも前記容器の開口部に装着できることを特徴とする[1]または[2]に記載の水素ガス吸引具。
本発明の水素ガス吸引具は、水素ガス発生体が、マグネシウム粉粒体、クエン酸粉粒体および粉末セルロースからなる水素ガス発生用混合物が封入された不織布包装体からなり、該不織布包装体の断面が扁平状であるので、散布される水が直ちに浸透することにより、比較的短時間のうちに、水素ガスの反応が進行して完了するから、水素ガスを簡単な操作で確実に安定して、しかも短時間で比較的多量に発生させて吸引することができる。そして、水素ガス発生体は、携帯が可能な容器に収納することができる程度の寸法にすることができるので、水素ガス吸引具を小型化して携行に好適なものとすることが可能である。
水素ガス吸引具の縦断面図を示す。 水素ガス発生用混合物が封入された不織布包装体の実施形態の一例を示す図面代用写真(a)とその模式図(b)である。 水素ガス発生体の閉じ代を除いた部位の断面を示す。 架設庇材が取り付けられた逆円錐台形状の容器の断面図(a)と架設庇材の斜視図(b)を示す。 裏面側に段付き部を有する側面が形成された蓋体の斜視図を示す。 図5に示される蓋体が吸引口を上向きにして水素ガス吸引具の容器の開口部に装着された水素ガス吸引具の断面を示す。 図5に示される蓋体が吸引口を下向きにして水素ガス吸引具の容器の開口部に装着された水素ガス吸引具の断面を示す。
本発明の水素ガス吸引具の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に水素ガス吸引具を示す。1は水素ガス吸引具、2は開口部を有する容器、3は容器2の開口部に装着される蓋体、31は蓋体3に形成された水素ガスの吸引口、4は水素ガス発生体である。
水素ガス吸引具1は容器2と蓋体3と容器2内の底に配置される水素ガス発生体4を備え、水素ガス発生体4としては水を散布すると水素ガスを発生させることができるものを使用する。このような水素ガス発生体4の詳細については後述する。水素ガスの吸引者は、容器2内に配置された水素ガス発生体4に水を散布して水素ガスを発生させ、次いで、容器2の開口部に嵌合する蓋体3を装着し、蓋体3に形成された吸引口31から水素ガスを吸引することができる。
蓋体3は、容器2の開口部に嵌合することができ、水素ガスの吸引口31が形成されている。図1では中央部にノズル状の水素ガスの吸引口31が形成されているが、これに限らず、図1に示すものとは異なり、巷で見かけるホットコーヒー用紙コップの蓋体3に形成されている吸引口のように、孔を蓋体3の縁に近い部位に形成して、これを水素ガスの吸引口31としてもよい。また、このような吸引口31に吸引用のパイプを挿入して、このパイプを介して水素ガスを吸引してもよい。吸引口31にはシートで予め塞いでおき、吸引時に剥がして吸引できるようにしてもよい。また、吸引口31がノズル状である場合は吸引口31の先端にキャップを取り付けてもよい。
水素ガス発生体4は、水素ガス発生用混合物が封入された不織布包装体からなり、この水素ガス発生体4を容器2内の底に収納して、これに水を散布すると不織布包装体を通過して、水素ガス発生用混合物に浸透し、水素ガスが発生する。
図2に水素ガス発生用混合物が封入された不織布包装体、すなわち水素ガス発生体4の実施形態の一例を示した。
水素ガス発生体4は、図2に示す実施形態では、矩形の不織布を二つ折りして合わせ幅端部を接着して閉じて袋状とし、開口部から内部に水素ガス発生用混合物を入れた後に開口部を接着して閉じることにより製造することができる。図2に示すものでは、閉じ代41を除いた部位の平面視が矩形であり、4辺のうち3辺に閉じ代41が形成されている。不織布としては、例えば、お茶パックなどに使用される食品用不織布を使用することができ、熱圧着により容易に接着することができる。
水素ガス発生体4は、閉じ代41を除いた部位の平面視形状が矩形であるものに限らず、楕円形や円形や矩形以外の多角形のものでもよいが、矩形のものが製造しやすい。
金属マグネシウム(以下、単にマグネシウムと称する)は、軽量で酸化しやすく、酸と反応して水素ガスを発生することが知られている。
吸引用の水素ガスの発生に利用する酸として人体に有害な劇毒物は使用できないため、
水素ガス発生用混合物に無害な有機酸であるクエン酸を使用する。
マグネシウムとクエン酸のみでは水素は発生せず、水の存在があってクエン酸とマグネシウムが化学反応し、水素ガスを発生する。
マグネシウムとクエン酸は、一般的には、以下の化学反応

3Mg+2C→Mg(C+3H

により水素を発生するといわれている。この反応では水の電気分解のように酸素ガスが発生しない。
本発明では、水を散布して水素ガスを発生させる水素ガス発生体4の不織布包装体に封入されている水素ガス発生用混合物として、マグネシウム粉粒体、クエン酸粉粒体および粉末セルロースからなる混合物を使用する。この混合物に水を散布すると、マグネシウムとクエン酸が反応して、水素ガスが発生する。
なお、ここで「粉粒体」とは、粉粒体を構成する粒子が粉(こな)状の粒子や粒径が1mm程度以下の粒状の粒子を含むものを意味している。
水素ガス発生用混合物としては、クエン酸粉粒体の粒子がマグネシウム粉粒体の粒子や粉末セルロース粒子と合体して、粒径が2.5mm以下程度の不定形で荒目の粒子を形成しているものを用いることが望ましい。これら3種の素材は、比重が異なるため、取扱中や搬送中にそれぞれの素材に分離する傾向があるが、3種の素材を合体させて粒子化しておくと、これを防ぐことができる。
このような不定形で荒目の水素ガス発生用混合物の粒子を製造するには、マグネシウム粉粒体とクエン酸粉粒体と粉末セルロースを攪拌機に投入し、攪拌混合させながらエチルアルコールを噴霧してから、熱風(80℃以下)で乾燥させると、エチルアルコールが除去され、上記3種の素材の混合物を不定形で荒目の粒子とすることができる。また、マグネシウム粉粒体とクエン酸粉粒体と粉末セルロースに多めにエチルアルコールを加えて均一に混合して粘土状にした後に型に入れて乾燥させてブロック状とし、これを粉砕して篩にかけて、同様のものを製造することができる。
水素ガス発生体4、すなわちマグネシウム粉粒体、クエン酸粉粒体および粉末セルロースからなる水素ガス発生用混合物が封入された不織布包装体に水を散布すると、水が不織布包装体を通過して、水素ガス発生用混合物の粒子間に浸透し、マグネシウムとクエン酸が反応して水素ガスが発生する。水素ガス発生用混合物には粉末セルロースが散在して含まれているため、水は粉末セルロースを介して速やかに安定して浸透し、反応が持続する。
水素ガス発生体4の閉じ代41を除いた部位の断面を、上下方向の最大長さ(厚み)が3mm以上8mm以下、好ましくは5mm以下であって、左右方向の長さが上下方向の最大長さ(厚み)の5倍以上の扁平状にする。図3に水素ガス発生体4の閉じ代41を除いた部位の断面を模式的に示した。図3において、Tが上下方向の最大長さ(厚み)であり、Wが左右方向の長さである。
ここで、上記の閉じ代41を除いた部位の断面は、図2に示すような水素ガス発生体4の平面視が矩形の場合、該矩形における2組の対向する2辺において、2辺の間隔の中点を通る面での断面とする。このような断面は2面存在するが、いずれの断面においても、上記の条件を満たすものとする。また、水素ガス発生体4の閉じ代を除いた部位の平面視が楕円の場合、該楕円の長軸および短軸を通る面での断面とする。この場合も、断面が2面存在するが、いずれの断面においても、上記の条件を満たすものとする。この平面視が矩形でもなく、楕円でもない形状のものについても、平面視の形状を矩形か楕円のいずれかの形状に見なして、断面を定めればよい。
このように、水素ガス発生体4の水素ガス発生用混合物が封入された不織布包装体の断面を上下方向の最大長さ(厚み)を3mm以上8mm以下、好ましくは5mm以下にして、かつ左右方向の長さが上下方向の長さの5倍以上の扁平状にすることにより、水素ガス発生体4の厚みを薄くするとともに、その平面視の面積を大きくでき、散布した水が速やかに水素ガス発生用混合物全体に浸透し、反応が1分間程度にわたって継続して完了させることができ、短時間に比較的大量の水素ガスを発生させることができる。また、水素ガス発生体4が扁平状であるので平面視の面が広く、水を散布させやすく、散布した水も吸収されやすい。
マグネシウム粉粒体とクエン酸粉粒体の混合割合は、クエン酸が少ないとマグネシウム
が未反応のまま、残ってしまうから、マグネシウムを無駄にしないためには、クエン酸粉粒体/マグネシウム粉粒体の質量比(これを「A」と表現する)は5.3程度以上が望ましい。
しかし、Aが5.3未満であっても、マグネシウムに対して、極端にクエン酸が少なくなければ水素を発生させることができ、マグネシウム粉粒体とクエン酸粉粒体の割合(質量比)は、マグネシウム1gに対してクエン酸粉粒体3~9g程度でよい。
また、吸水性素材として混合される粉末セルロースは、少な過ぎても多過ぎてもマグネシウムとクエン酸の反応が持続しない。マグネシウム粉粒体の容積とクエン酸粉粒体の容積との和と同程度の容積になるように加えればよく、マグネシウム1g、クエン酸粉粒体3~9gに対して粉末セルロースは1~3g程度加えればよい。
平面視が矩形の水素ガス発生体4の場合、マグネシウム粉粒体、クエン酸粉粒体および粉末セルロースを質量比で1:3~9:1~3程度の割合で混合した約3gの水素ガス発生用混合物を不織布包装体に封入すると、平面視で閉じ代を除いた部位の長さが40mm×50mmの矩形であって、断面が、上下方向の最大長さ(厚み)が5mm程度、左右方向の長さが40mm程度(上下方向の長さの8倍)の扁平状とすることができる。これに、水を散布して反応させると、水素ガスを1分間に総量80ml程度発生させることができる。このとき、反応に必要な水は2.5ml程度であるが、散布する水は余裕をみて3~5ml程度で十分である。この程度の量の水であれば、散布した水は、ほとんどが水素ガス発生体4に吸収され、水素ガスを蓋体の吸引口31から吸引するときに、容器2を傾けたとしても、散布した水が口腔内に入ることがない。
水素ガス発生用混合物は、上述したように、1分間に総量80ml程度の水素ガスを発生させるには、3グラム程度でよく、水素ガス発生体が入った不織布包装体4は、平面視が矩形の場合、閉じ代を除いた部位の長さと幅が50mm程度で最大厚みが5mm程度の扁平状のものとすることができる。このとき、不織布包装体に水素ガス発生用混合物を目一杯詰め込むほどに充填した状態ではなく、水素ガス発生体4が柔らかい状態で可撓性を有する状態になっている。
水素ガス発生体4の閉じ代を除いた部位の平面視の面積を容器2内の底面の面積と同程度かそれ以下にしておけば、容器2内の底面に接するように配置することができる。水素ガス発生体4を可撓性のあるものにしておけばより容易に配置することができる。
このように、水素ガス発生体4は、例えば、高さと直径が40~50mm程度の筒状の容器2に装入することができるので、蓋体3を含めても、水素ガス吸引具1をカバンやハンドバッグに入れて携行することができる程度に小型にできる。したがって、水を入手できるところであれば、いつでも、どこでも水素ガスが吸引できるようにすることが可能である。
水素ガス発生体4の水素ガス発生用混合物が封入された不織布包装体に散布する水は、水道の蛇口やペットボトルから取水して散布することができるが、3ml程度の水が入った水パックを携行して、これから取水して散布してもよい。
容器2内の底に配置された水素ガス発生体4に水を散布すると水素ガスが発生する。このとき、水素ガス発生体4に直に水を散布することになるので、水が不織布内の水素ガス発生用混合物体全体に速やかに浸透して確実に反応が生じ、安定して水素ガスが発生する。
このように、吸引者は、紙コップ2内の水素ガス発生体4に直に水を散布して、次いで蓋体3を装着して、直ちに蓋体の水素ガス吸引口ノズル部31を介して水素ガスを吸引することができ、簡単な操作で水素ガスを確実に安定して短時間で比較的多量の水素ガスを発生させて吸引することができる。
すでに記載したように、約3gの水素ガス発生用混合物が封入された不織布包装体(水素ガス発生体4)に水を散布することにより、1分間におよそ80mlの水素ガスを発生させることができる。特許文献2に記載されている吸引具では、発生する水素ガスは15分間でせいぜい80ml程度である。また、引用文献1に記載されている吸引具でも、小型の電気分解式であるため、発生する水素ガスの量は、1分当たりせいぜい数ml程度と考えられる。
このように、本発明の吸引具は、短時間で比較的多量の水素ガスを吸引でき、水素ガスの吸引に拘束される時間を短くできるものである。
水素発生体のマグネシウムとクエン酸の反応は発熱反応であるので、容器2内で水素ガスが発生すると、容器2の表面が50℃くらいになることがある。容器2に断熱効果を有するものや容器2が紙コップの場合は、エンボス加工を施したものを使用したり、ダンボール製のスリーブを容器2に巻いたりして対応することができる。
水素ガス発生体4の不織布包装体に封入された水素ガス発生用混合物が3g程度であれば、筒状の容器2であれば、高さや直径を40~50mmにすることができ、水素ガス吸引具1の全長(高さ)を60mm以下程度にすることが可能であり、携行するのに好適な寸法にすることができる。
図4に容器2として、形状が逆円錐台である容器を使用した場合の実施形態の一例を示した。容器2には、市販されている紙コップなどを使用することができる。
図4に示す実施形態では、容器2内の底面には予め水素ガス発生体4が配置されており、そして、この容器2の内壁側面の円周部位に、架設庇材5が取り付けられている。架設庇材5は、容器2の内壁側面の円周部位からすり鉢状の斜面が庇のように容器2内に向かって張り出し、中空の逆円錐台の形状であり、中央部に孔が形成されている。そして、架設庇材5の下端が、容器2内の底面に配置された水素ガス発生体4よりも上に位置するように、容器2の内壁側面の円周部位に取り付けられている。
この架設庇材5が取り付けられた容器2に水を散布すると、架設庇材5の下端の孔を通過して、確実に架設庇材5の下に位置する水素ガス発生体4に散布されることになる。また、水素ガス発生体4に吸収しきれない水が散布されたとして、過度な量でないかぎり、容器2を傾けても、架設庇材21を超えて、容器2の開口部に向かって、逸出することはない。
容器2は逆円錐台形状であるので、架設庇材5は、容器2の底方向に押しつけるだけで、容器2の内壁側面の円周部位に取り付けることができるが、架設庇材5の上端の外周縁に接着代(のり代)を設けて接着してもよい。なお、架設庇材5は、容器2と同様に紙製で製作することもできる。
容器2は形状が逆円錐台形状であり、スタッキング(積み重ね)できるので、水素ガス発生体4を収納した容器2を積み重ねて、複数の容器2をカバンやハンドバッグに入れて携行することができる。容器2として紙コップを使用した場合、容器2を水素ガスの吸引する毎に使用済みの水素ガス発生体4が収納された容器2を使い捨てにして、新たな水素ガス発生体4を収納した容器2を使用することにより繰り返し水素ガスを吸引することが可能である。
図5に図1に示すものとは異なる蓋体3の実施形態の一例を示した。さらに図6、図7にこの蓋体3が容器2の開口部に装着された状態を示した。この蓋体3は、図1に示す蓋体3と同様に、表面側に突出するノズル状の水素ガス吸引口31を備えているが、以下に説明するように、蓋体3の表面を上にして吸引口31を上向きにして、容器2の開口部に装着できるのみならず、反転して、蓋体3の裏面を上に(すなわち吸引口31を下向きに)しても、容器2の開口部に装着することができるものである。
図6参照から分かるように、蓋体3の外周縁近傍には、蓋体3の裏面方向に径の異なる2つの円環を重ねて側面が形成され、上部に位置する円環32の径が下部に位置する円環33の径よりも少し大きく、両者の接続部に段付き部34が形成されている。
なお、上部に位置する円環32の「上部」と下部に位置する円環33の「下部」は、図5に示される蓋体3、すなわちノズル状の水素ガス吸引口31が上向きである蓋体3の状態を基準にしている。
ノズル状の水素ガス吸引口31は、図5および図6から分かるように、下部に位置する円環33の下端周縁から蓋体3の中心部に向かって、中央部に孔を有する底面が形成され、この中央部の孔からせり上がるようにして形成され、吸引口31の上端の位置は蓋体3の周縁部の上縁の高さを超えている。
図6には、ノズル状の水素ガス吸引口31を上向きにして、蓋体3が容器2の開口部に装着された状態が示されているが、この図からも分かるように、段付き部34の下に位置する円環33の部位が容器2の開口部に嵌合して、蓋体3が装着されている。この状態で、容器2内で発生した水素ガスを水素ガス吸引口31から吸引することができる。
図7には、蓋体3を反転して、水素ガス吸引口31が下向きになるようにして、蓋体3を容器2の開口部に装着して嵌合させた状態が示されている。この図からも分かるように、上部に位置する円環32(反転しているので、下部に位置している)の部位が容器2の開口部の外側面に位置して、蓋体3が容器2の開口部に嵌合して装着されている。
蓋体3を、図6に示すように、ノズル状の水素ガス吸引口31を上向きにして、容器2の開口部に装着するには、下部に位置する円環33の外径を容器2の開口部の内径に等しくしておく。こうすることで、径の異なる上下の円環が形成する段付き部34の下に位置する円環33が容器2の開口部内面に当接するとともに、段付き部34が容器2の開口部上縁に当接して、蓋体3を容器2の開口部に装着することができる。なお、容器2が逆円錐台形の容器である場合は、下部に位置する円環33の外径は、容器2の上端部の内径に応じて、下方向に行くにつれて減少させることが望ましい。
蓋体3は、図7に示すように、反転させて、すなわちノズル状の水素ガス吸引口31を下向きに突出させて、容器2の開口部に装着することもできる。この場合、上部に位置する円環32の内径を容器2の開口部の外径に等しくしておく。こうすることで、上部に位置する円環32が容器2の開口部外側に位置するとともに段付き部34の段付き部が容器2の開口部上縁に当接して、蓋体3を容器2の開口部に嵌合させて装着することができる。なお、このとき、上部に位置する円環32は下部に位置することになる。
図7に示されるように、ノズル状の水素ガス吸引口31を下向きにして蓋体3を容器2の開口部に装着すると、ノズル状の水素ガス吸引口31が容器2の内部に向かって収納されるから、水素ガス吸引具1の高さを低くすることができ、カバンやハンドバッグなどに入れて携行するのにより好都合である。また、突出するノズル状の水素ガス吸引口31を破損する危険性も小さく、かつ清潔な状態に保つことができる。
なお、図7に示される水素ガス吸引具1において、蓋体3の表面(図5での蓋体の裏面)にシールを貼り、ノズル状の吸引口31の根本部を塞ぐことにより、容器2の内部にゴミなどが入ることを防いで、さらにノズル状の吸引口31を清潔に保つことができる。
このように、図5~図7に示した蓋体では、裏面側に段付き部を有する円環からなる側面が形成されているから、蓋体3の表面を上にして、したがって吸引口31を上向きにして、容器2の開口部に装着できるのみならず、反転して、蓋体3の裏面を上にして、したがって吸引口31を下向きにしても、容器2の開口部に装着することができる。
本発明の水素ガス吸引具は、簡単な操作で確実に安定して水素ガスを発生させ、短時間で比較的多量の水素ガスを吸引することができ、水が入手できるところであれば、いつでも、どこでも手軽に水素ガスが吸引でき、また比較的安価なものであるから、日常的に水素ガスを吸引することを望む人々の期待に応えるものである。
1:水素ガス吸引具
2:容器、紙コップ
3:蓋体
31:(水素ガスの)吸引口
32:上部に位置する円環
33:下部に位置する円環
34:段付き部
4:水素ガス発生体(水素ガス発生用混合物が封入された不織布包装体)
41:水素ガス発生体の閉じ代
5:架設庇材

Claims (3)

  1. 開口部を有する容器と、開口部に装着され、水素ガス吸引口が形成された蓋体と、容器に収納され、水が散布されることにより水素ガスが発生する水素ガス発生体とを備える水素ガス吸引具であって、
    水素ガス発生体が、マグネシウム粉粒体、クエン酸粉粒体および粉末セルロースからなる水素ガス発生用混合物が封入された不織布包装体からなり、
    該不織布包装体の閉じ代を除いた部位の断面が、該断面の上下方向の最大厚みが3mm以上8mm以下であり、かつ該断面の左右方向の長さが断面の上下方向の最大厚みの5倍以上である扁平状であることを特徴とする水素ガス吸引具。
  2. 前記容器が逆円錐台形状の容器であって、容器内の底部に水素ガス発生体が配置されるとともに、容器内壁の側面の円周部位に、中央部に孔が形成されている逆円錐台形状の架設庇材を該下端が水素ガス発生体よりも上に位置するように取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の水素ガス吸引具。
  3. 前記水素ガス吸引口が前記蓋体の表面に突出するノズル状であって、前記蓋体は裏面側に段付き部を有する円環からなる側面が形成されており、該ノズル状の吸引口を上向きにした状態で前記容器の開口部に装着できるのみならず、該蓋体を反転して該ノズル状の吸引口を下向きにした状態でも前記容器の開口部に装着できることを特徴とする請求項1または2に記載の水素ガス吸引具。
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