JP2024035431A - 二酸化炭素排出量低減方法および二酸化炭素排出量低減システム - Google Patents

二酸化炭素排出量低減方法および二酸化炭素排出量低減システム Download PDF

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Figure 2024035431000001
【課題】内燃機関から排出される排気に含まれる二酸化炭素を効果的に低減できる二酸化炭素排出量低減方法および二酸化炭素排出量低減システムを提供する。
【解決手段】貯留槽2に貯留しているアルカリ性溶液A中に内燃機関20から排出された排気Gを注入して、貯留槽2の内側でアルカリ性溶液Aと排気Gとを接触させて、アルカリ性溶液Aと排気Gに含まれる二酸化炭素とを中和反応させる。これにより、内燃機関20から排出された排気Gに含まれる二酸化炭素を低減させ、その二酸化炭素を低減させた排気Gを貯留槽2の排気口2cから排出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、二酸化炭素排出量低減方法および二酸化炭素排出量低減システムに関し、さらに詳しくは、内燃機関から排出される排気に含まれる二酸化炭素を効果的に低減できる二酸化炭素排出量低減方法および二酸化炭素排出量低減システムに関するものである。
地球温暖化の抑制のため、建設工事において二酸化炭素(CO2)の排出量の低減が重要な課題になっている。施工で使用する発電機やディーゼルエンジンなどの内燃機関による二酸化炭素排出量が建設工事における二酸化炭素排出量の中で比較的大きな割合を占めている。そのため、建設工事では、内燃機関から排出される排気に含まれる二酸化炭素を低減することが重要になる。
従来、自動車や船舶の内燃機関の排気を浄化するシステムとして、尿素SCRシステムが利用されているが、尿素SRCシステムは排気中の窒素酸化物(NOX)を浄化するシステムであり、排気に含まれる二酸化炭素を低減することはできない(例えば、特許文献1参照)。
特開2012-240446号公報
本発明の目的は、内燃機関から排出される排気に含まれる二酸化炭素を効果的に低減できる二酸化炭素排出量低減方法および二酸化炭素排出量低減システムを提供することにある。
上記目的を達成するため本発明の二酸化炭素排出量低減方法は、貯留槽に貯留しているアルカリ性溶液中に内燃機関から排出された排気を注入して、前記貯留槽の内側で前記アルカリ性溶液と前記排気とを接触させて、前記アルカリ性溶液と前記排気に含まれる二酸化炭素とを中和反応させることにより、前記排気に含まれる前記二酸化炭素を低減させ、その前記二酸化炭素を低減させた前記排気を前記貯留槽の排気口から排出することを特徴とする。
上記目的を達成するため本発明の二酸化炭素排出量低減システムは、アルカリ性溶液が貯留された貯留槽と、内燃機関から排出された排気を前記貯留槽に貯留されている前記アルカリ性溶液中に注入する注入手段とを備え、前記貯留槽の内側で前記アルカリ性溶液と、前記注入手段によって注入された前記排気とが接触して、前記アルカリ性溶液と前記排気に含まれる二酸化炭素とが中和反応することにより、前記排気に含まれる前記二酸化炭素が低減し、その前記二酸化炭素が低減した前記排気が前記貯留槽の排気口から排出される構成であることを特徴とする。
本発明によれば、内燃機関から排出される排気を貯留槽に貯留したアルカリ性溶液中に注入して、貯留槽の内側で排気に含まれる二酸化炭素とアルカリ性溶液とを中和反応させることにより、内燃機関から排出される排気に含まれる二酸化炭素を効果的に低減できる。さらに、排気に含まれる二酸化炭素の低減に使用するアルカリ性溶液は、二酸化炭素と中和反応させることで水素イオン濃度を低下させることができる。それ故、使用後のアルカリ性溶液も簡易に処理できる。
本発明の二酸化炭素排出量低減システムの実施形態を模式的に例示する説明図である。 図1の貯留槽を横断面視で模式的に例示する説明図である。 本発明の二酸化炭素排出量低減システムを構成する直列に連結された複数の貯留槽とノッチタンクを模式的に例示する説明図である。 本発明の二酸化炭素排出量低減システムを構成する排気供給ラインを模式的に例示する説明図である。 本発明の二酸化炭素排出量低減システムを構成する溶液供給ラインを模式的に例示する説明図である。 本発明の二酸化炭素排出量低減システムにおけるアルカリ性溶液の水素イオン濃度の推移と、排気から吸収される二酸化炭素の累積吸収量の推移を例示するグラフ図である。 本発明の二酸化炭素排出量低減システムの別の実施形態を模式的に例示する説明図である。 本発明の二酸化炭素排出量低減システムのさらに別の実施形態を模式的に例示する説明図である。 本発明の二酸化炭素排出量低減システムのさらに別の実施形態を模式的に例示する説明図である。
以下、本発明の二酸化炭素排出量低減方法および二酸化炭素排出量低減システムを図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1~図5に例示する本発明の二酸化炭素排出量低減方法および二酸化炭素排出量低減システム1は、内燃機関20から排出される排気Gに含まれる二酸化炭素(CO2)を低減させる。内燃機関20としては、例えば、発電機やディーゼルエンジンなどが例示できる。本発明の二酸化炭素排出量低減システム1(以下、低減システム1という)は、例えば、陸上の工事で使用する発電機や建設機械が備えるディーゼルエンジンなどの内燃機関20に適用することができる。この低減システム1は、海洋の工事で使用する作業船が備える発電機やディーゼルエンジンなどの内燃機関20に適用することもできる。
図1に例示するように、低減システム1は、アルカリ性溶液Aが貯留された貯留槽2と、内燃機関20から排出された排気Gを貯留槽2に貯留されているアルカリ性溶液A中に注入する注入手段3とを備えている。この低減システム1では、貯留槽2の内側でアルカリ性溶液Aと、注入手段3によって注入された排気Gとが接触して、アルカリ性溶液Aと排気Gに含まれる二酸化炭素とが中和反応することにより、排気Gに含まれる二酸化炭素が低減する。そして、その二酸化炭素が低減した排気Gが貯留槽2の排気口2cから排出される構成になっている。図中では、排気Gの流れを白抜きの矢印で模式的に示し、アルカリ性溶液Aの流れを黒塗りの矢印で模式的に示している。
アルカリ性溶液Aとしては、水素イオン濃度がpH7より大きいアルカリ性であり、二酸化炭素と中和反応する溶液であれば、種々の溶液を使用することができる。具体的には、アルカリ性溶液Aとして、例えば、水酸化カルシウム溶液や水酸化ナトリウム溶液などを使用できる。水素イオン濃度が例えばpH8以上14以下、好ましくは水素イオン濃度がpH9以上14以下、より好ましくは水素イオン濃度がpH10以上14以下のアルカリ性溶液Aを使用するとよい。この実施形態では、解体工事などで発生するコンクリート廃材を破砕して得られる再生砕石Rを使用して、アルカリ性溶液A(水酸化カルシウム溶液)を生成する場合を例示する。
図1に例示するように、貯留槽2は気密性を有する内空の容器である。この実施形態の貯留槽2は、上下方向に延在する円筒形状の筒状部を有し、筒状部の下方に下側に向かってテーパ状に縮径する縮径部を有している。貯留槽2の形状はこの実施形態の形状に限定されず、例えば、多角筒形状の貯留槽2を用いることもできる。
貯留槽2の下部にはアルカリ性溶液Aが流入する流入口2aが設けられていて、流入口2aには連結管6が接続されている。貯留槽2の上部にはアルカリ性溶液Aが排出される排液口2dが設けられていて、排液口2dには連結管6が接続されている。排液口2dは貯留槽2に貯留されているアルカリ性溶液Aの液面付近に位置している。アルカリ性溶液Aは、後述する溶液供給ラインから貯留槽2(2X)の流入口2aに接続された連結管6を通って貯留槽2の内側に流入し、貯留槽2に貯留されている液面付近のアルカリ性溶液Aが排液口2dに接続された連結管6へ流出する構成になっている。
この実施形態では、注入手段3として、貯留槽2の下部に注入口2bが設けられていて、注入口2bに通気管5が挿入されている。通気管5の先端部には注入ユニット4が連結されている。注入ユニット4は、貯留槽2の内側の下部に配置されている。貯留槽2の上部には排気Gが排出される排気口2cが設けられていて、排気口2cには通気管5が接続されている。排気口2cは、貯留槽2に貯留されているアルカリ性溶液Aの液面よりも上方に位置している。
内燃機関20から排出された排気Gは、後述する排気供給ラインと注入口2bに挿入されている通気管5を通って注入ユニット4に供給され、その供給された排気Gが注入ユニット4によってアルカリ性溶液A中に注入される。そして、注入ユニット4から注入されてアルカリ性溶液A中を通過した排気Gが、排気口2cに接続された通気管5から排出される構成になっている。
図2に例示するように、この実施形態の注入ユニット4は、複数の噴出ノズル4aと分岐管部4bとを有して構成されている。注入口2bに挿入されている通気管5の先端部に分岐管部4bが接続されている。分岐管部4bに複数の噴出ノズル4aが配設されている。通気管5から分岐管部4bに供給された排気Gが分岐管部4bによってそれぞれの噴出ノズル4aに分配され、それぞれの噴出ノズル4aから排気Gが噴出される。それぞれの噴出ノズル4aから排気Gが噴出されることにより、貯留槽2の内側でアルカリ性溶液A中に多数の排気Gの気泡が螺旋状に上昇する旋回流が発生する構成になっている。図1や図3では、一つの噴出ノズル4aから噴出される排気Gの気泡を模式的に比較的大きく図示しているが、実際にはそれぞれの噴出ノズル4aから細かな多数の排気Gが噴出されることで、アルカリ性溶液A中に非常に多くの排気Gの気泡が噴出された状態になる。
より詳しくは、この実施形態の分岐管部4bは、平面視で中央に通気管5の先端部に連結される連結部を有している。分岐管部4bはさらに、その中央に設けられた連結部から放射状に分岐する複数の分配管と、それぞれの分配管の外側に位置して、それぞれの分配管の外側端部が接続された環状管とを有している。環状管の周方向に等間隔に複数の噴出ノズル4aが配設されている。この実施形態では、それぞれの噴出ノズル4aは、貯留槽2の内側面に向けて排気Gを斜め上方向に噴出する向きで設置されている。注入ユニット4を構成する噴出ノズル4aの数や配置、噴出方向、分岐管部4bの形状などはこの実施形態に限定されず、他にも様々な構成にすることができる。
図1に例示するように、貯留槽2の下部には、排気Gに含まれる二酸化炭素とアルカリ性溶液Aとの中和反応によって生成された沈殿物Sを排出する排出管11が接続されている。排出管11には開閉可能な排出弁12が設けられている。この実施形態では、排気Gに含まれる二酸化炭素とアルカリ性溶液A(水酸化カルシウム水溶液)との中和反応によって生成された炭酸カルシウムが沈殿物Sとして貯留槽2の下部に沈殿した状態になる。
貯留槽2には、貯留されているアルカリ性溶液Aの水素イオン濃度を測定する水素イオン濃度計13と、貯留槽2でアルカリ性溶液Aを通過した後の排気Gの二酸化炭素濃度を測定する二酸化炭素濃度測定器14が設けられている。さらに、貯留槽2の排気口2cに接続された通気管5に流入する排気Gの圧力を測定する圧力計15が設けられている。水素イオン濃度計13、二酸化炭素濃度測定器14、および圧力計15はそれぞれ、図3に例示する管理装置40に通信可能に接続されている。管理装置40は、コンピュータで構成される。水素イオン濃度計13、二酸化炭素濃度測定器14、および圧力計15によって測定されたそれぞれの測定データは管理装置40に随時送信され、送信されたそれぞれの測定データは管理装置40のモニタに表示される構成になっている。
図3に例示するように、この実施形態では、3つの貯留槽2(2X~2Z)を、排気Gが流れる通気管5と、アルカリ性溶液Aが流れる連結管6とを介して直列に接続した構成にしている。それぞれの貯留槽2X~2Zの構造と、それぞれの貯留槽2X~2Zに設けられている注入手段3の構成は同じである。それぞれの貯留槽2X~2Zに、水素イオン濃度計13、二酸化炭素濃度測定器14および圧力計15が設けられていて、それぞれの測定データが管理装置40に随時送信される構成になっている。
上流側(内燃機関20側)の貯留槽2Xの排気口2cに接続されている通気管5の下流側端部は、下流側の貯留槽2Yに設けられた注入ユニット4に接続されている。上流側の貯留槽2Xの排液口2dに接続されている連結管6の下流側端部は、下流側の貯留槽2Yの流入口2aに接続されている。貯留槽2Yの排気口2cに接続されている通気管5の下流側端部は、さらに下流側の貯留槽2Zに設けられた注入ユニット4に接続されている。貯留槽2Yの排液口2dに接続されている連結管6の下流側端部は、下流側の貯留槽2Zの流入口2aに接続されている。
最も下流側の貯留槽2Zの排気口2cには排気管7が接続されていて、貯留槽2Zの排気口2cから排出された排気Gは、二酸化炭素を低減した処理済み排気GPとして排気管7を介して大気に排出される構成になっている。最も下流側の貯留槽2Zの排液口2dには連結管6が接続されていて、その連結管6の下流側端部は、ノッチタンク17の上流側の流入口に接続されている。ノッチタンク17に流入したアルカリ性溶液Aはノッチタンク17の下流側の流出口に接続された排液管9から中和処理された処理済み溶液APとして放流される構成になっている。
図4に例示するように、内燃機関20から排出された排気Gを注入手段3に供給する排気供給ラインでは、内燃機関20の下流側に通気管5を介してマニホールド21が接続されている。内燃機関20から排出された排気Gは通気管5を通ってマニホールド21に流入する。この実施形態では、複数の内燃機関20がそれぞれ通気管5を介してマニホールド21に接続されていて、複数の内燃機関20から排出された排気Gがマニホールド21に集約される構成になっている。
マニホールド21の下流側に通気管5を介して集塵装置22が接続されている。集塵装置22は、排気Gに含まれる粉塵を除去する装置である。集塵装置22の下流側に通気管5を介して圧送装置24が接続されている。集塵装置22と圧送装置24との間には、排気Gを除熱する除熱槽23が設けられている。
除熱槽23には冷却水CWが貯留されていて、集塵装置22と圧送装置24とを接続する通気管5の中途部分が除熱槽23に貯留された冷却水CWの中に沈められている。除熱槽23には新たな冷却水CWを除熱槽23に供給する供給管と、除熱槽23に貯留されている冷却水CWを排出する排水管とが接続されていて、冷却水CWが入れ替わることで、除熱槽23に貯留される冷却水CWの温度が所定の温度以下に維持される構成になっている。
集塵装置22から排出された排気Gは除熱槽23で除熱された後に、通気管5を通って圧送装置24に吸気される。圧送装置24は、注入手段3に排気Gを圧送する装置であり、真空ポンプなどの気体用ポンプで構成される。圧送装置24の下流側に通気管5を介して注入ユニット4が接続されていて、圧送装置24によって圧送された排気Gが注入ユニット4に供給される構成になっている。
図5に例示するように、アルカリ性溶液Aを貯留槽2に供給する溶液供給ラインでは、上流側にアルカリ性溶液Aを生成する溶液生成槽30が設けられている。この実施形態では、溶液生成槽30に水Wが供給されるとともに、所定時間毎に再生砕石Rが投入される構成になっている。溶液生成槽30には撹拌機31が設けられている。溶液生成槽30の上部には、生成されたアルカリ性溶液Aが流出する流出口が設けられている。溶液生成槽30の下部には、アルカリ性溶液Aの生成に使用されて中性化した処理済みの再生砕石RPが排出される排出口が設けられている。
溶液生成槽30の下流側には、溶液生成槽30で生成されたアルカリ性溶液Aが一時的に貯留される原水水位調整槽32が設けられている。溶液生成槽30の流出口と原水水位調整槽32は連結管6で接続されていて、溶液生成槽30で生成されたアルカリ性溶液Aが連結管6を通って原水水位調整槽32に流入する。
原水水位調整槽32には水素イオン濃度計13が設けられていて、その水素イオン濃度計13で測定された水素イオン濃度の測定データは随時、管理装置40に送信される。原水水位調整槽32の上部にはアルカリ性溶液Aが流出する流出口が設けられている。原水水位調整槽32の下流側に貯留槽2Xが設けられていて、原水水位調整槽32の流出口と貯留槽2Xの流入口2aとが連結管6で接続されている。原水水位調整槽32の流出口は、貯留槽2Xの流入口2aよりも高い位置に配置されている。
原水水位調整槽32に貯留されているアルカリ性溶液Aの液面と、それぞれの貯留槽2X~2Zに貯留されているアルカリ性溶液Aの液面と、ノッチタンク17に貯留されているアルカリ性溶液Aの液面は、同じ高さに設定されている。
次に、この低減システム1を用いた二酸化炭素排出量低減方法を説明する。
図5に例示するように、溶液供給ラインでは、溶液生成槽30に水Wが供給されるとともに再生砕石Rが投入される。再生砕石Rは、溶液生成槽30の下部に溜まった状態となる。溶液生成槽30に供給する水Wとして、施工現場の海水や河川水、地下水、水道水などを利用することができる。撹拌機31によって溶液生成槽30に貯留されている水Wが撹拌されることで、再生砕石Rに含まれる水酸化カルシウムが水Wに溶解し、アルカリ性溶液A(水酸化カルシウム溶液)が生成される。再生砕石Rに含まれる水酸化カルシウムが水Wに溶解することで、溶液生成槽30の下部に溜まった再生砕石Rは中性化する。アルカリ性溶液Aの生成に使用されて中性化した処理済みの再生砕石RPは、溶液生成槽30の下部に設けられた排出口から排出して回収する。
溶液生成槽30で生成されたアルカリ性溶液Aは、溶液生成槽30の流出口に接続された連結管6を通って、原水水位調整槽32に流入し、原水水位調整槽32に貯留される。原水水位調整槽32では、水素イオン濃度計13によって貯留されているアルカリ性溶液Aの水素イオン濃度を測定し、その測定結果に基づいて、溶液生成槽30に投入する再生砕石Rの投入量を調整する。原水水位調整槽32に貯留されるアルカリ性溶液Aの水素イオン濃度が、例えば、pH8以上14以下、好ましくはpH9以上14以下、より好ましくはpH10以上14以下になるように、溶液生成槽30に投入する再生砕石Rの投入量を調整するとよい。原水水位調整槽32に貯留されているアルカリ性溶液Aは、原水水位調整槽32の流出口に接続された連結管6を通って、貯留槽2Xの流入口2aから貯留槽2Xの内側に流入する。溶液生成槽30では、原水水位調整槽32に貯留されているアルカリ性溶液Aの液面位置を、予め設定した所定高さに維持するように、原水水位調整槽32に供給するアルカリ性溶液Aの流量を調整する。
図4に例示するように、排気供給ラインでは、対象となる内燃機関20が稼働すると、それぞれの内燃機関20から排出された排気Gが通気管5を通ってマニホールド21に流入する。マニホールド21で集約された排気Gは、通気管5を通って集塵装置22に流入し、集塵装置22によって排気Gに含まれる粉塵が除去される。
集塵装置22で粉塵が除去された排気Gは、除熱槽23に貯留された冷却水CWの中に沈められている通気管5を通ることで除熱され、除熱された排気Gが圧送装置24に吸気される。除熱槽23の冷却水CWとして、建設工事の現場の海水や河川水、地下水、水道水、工業用水などを利用することができる。圧送装置24に吸気された排気Gは、圧送装置24によって貯留槽2Xに設けられた注入手段3に圧送される。
図1~3に例示するように、貯留槽2Xでは、圧送装置24によって圧送された排気Gが、注入手段3によって貯留槽2Xに貯留されているアルカリ性溶液A中に注入される。この実施形態では、圧送装置24によって圧送された排気Gが注入ユニット4の分岐管部4bに流入し、その分岐管部4bに流入した排気Gがそれぞれの噴出ノズル4aから噴出される。それぞれの噴出ノズル4aから排気Gが噴出されることにより、貯留槽2Xの内側でアルカリ性溶液A中に多数の排気Gの気泡が螺旋状に上昇する旋回流が発生した状態となる。
そして、排気Gの気泡がアルカリ性溶液A中を螺旋状に上昇していく過程で、アルカリ性溶液Aと排気Gとが接触して、アルカリ性溶液Aと排気Gに含まれる二酸化炭素とが中和反応する。具体的には、アルカリ性溶液Aとして水酸化カルシウム溶液を使用する場合には、排気Gに含まれる二酸化炭素(CO2)と、水酸化カルシウム溶液に含まれる水(H2O)とが化学反応して炭酸(H2CO3)が生成される(CO2+H2O→H2CO3)。さらに、その生成された炭酸(H2C03)と、水酸化カルシウム溶液に含まれる水酸化カルシウム(Ca(OH)2)とが化学反応して、炭酸カルシウム(CaCO3)が生成される(Ca(OH)2+H2CO3→CaCO3+2H2O)。
この排気Gに含まれる二酸化炭素とアルカリ性溶液Aとの中和反応により、排気Gに含まれる二酸化炭素が低減する。アルカリ性溶液A中を通過して、二酸化炭素が低減した排気Gは、貯留槽2Xの内側の上部に溜まった状態となる。図3に例示するように、貯留槽2Xの内側の上部に溜まった排気Gは随時、貯留槽2Xの排気口2cに接続された通気管5を通って、下流側の貯留槽2Yに設けられた注入手段3に流入する。
溶液供給ラインによって、貯留槽2Xの流入口2aに新たなアルカリ性溶液Aが継続して供給されることで、排気Gに含まれる二酸化炭素と中和反応して水素イオン濃度が低下したアルカリ性溶液Aは、排気Gとともに貯留槽2X内を上昇していく。そして、貯留槽2Xの上部にまで上昇したアルカリ性溶液Aは、排液口2dに接続されている連結管6を通って、下流側の貯留槽2Yの下部に設けられた流入口2aから貯留槽2Yの内側に流入する。
中和反応によって生成された沈殿物S(炭酸カルシウム)は、貯留槽2Xの下部に沈降する。貯留槽2Xの下部に溜まった沈殿物Sは、貯留槽2Xに接続されている排出管11の排出弁12を適宜開いて、貯留槽2Xの外部に排出して回収する。
下流側の貯留槽2Yには、上流側の貯留槽2Xでの中和反応で水素イオン濃度が低下したアルカリ性溶液Aが流入する。そして、上流側の貯留槽2Xの排気口2cから排出された排気Gが下流側の貯留槽2Yに設けられた注入ユニット4の分岐管部4bに流入し、その分岐管部4bに流入した排気Gがそれぞれの噴出ノズル4aから噴出される。そして、上流側の貯留槽2Xと同様に、それぞれの噴出ノズル4aから排気Gが噴出されることにより、下流側の貯留槽2Yの内側でアルカリ性溶液A中に多数の排気Gの気泡が螺旋状に上昇する旋回流が発生した状態となる。
そして、排気Gの気泡がアルカリ性溶液A中を螺旋状に上昇していく過程で、アルカリ性溶液Aと排気Gとが接触して、アルカリ性溶液Aと排気Gに含まれる二酸化炭素とが中和反応する。この中和反応により、排気Gに含まれる二酸化炭素がさらに低減し、アルカリ性溶液Aの水素イオン濃度がさらに低下する。アルカリ性溶液A中を通過して、二酸化炭素がさらに低減した排気Gは、貯留槽2Yの内側の上部に溜まった状態となる。そして、その貯留槽2Yの内側の上部に溜まった排気Gは随時、貯留槽2Yの排気口2cに接続された通気管5を通って、さらに下流側の貯留槽2Zに設けられた注入手段3に流入する。
貯留槽2Yの流入口2aにアルカリ性溶液Aが継続して流入することで、排気Gに含まれる二酸化炭素と中和反応して水素イオン濃度がさらに低下したアルカリ性溶液Aは、排気Gとともに貯留槽2Y内を上昇する。そして、貯留槽2Yの上部にまで上昇したアルカリ性溶液Aは排液口2dに接続されている連結管6を通って、さらに下流側の貯留槽2Zの下部に設けられた流入口2aから貯留槽2Zの内側に流入する。
中和反応によって生成された沈殿物Sは、貯留槽2Yの下部に沈降する。貯留槽2Yの下部に溜まった沈殿物Sは、貯留槽2Yに接続されている排出管11の排出弁12を適宜開いて、貯留槽2Yの外部に排出して回収する。
最も下流側の貯留槽2Zには、貯留槽2Yでの中和反応で水素イオン濃度がさらに低下したアルカリ性溶液Aが流入して貯留された状態となる。そして、貯留槽2Yの排気口2cから排出された排気Gが貯留槽2Zに設けられた注入ユニット4の分岐管部4bに流入し、その分岐管部4bに流入した排気Gがそれぞれの噴出ノズル4aから噴出される。そして、貯留槽2Yと同様に、貯留槽2Zの内側でアルカリ性溶液A中に多数の排気Gの気泡が螺旋状に上昇する旋回流が発生した状態となり、アルカリ性溶液Aと排気Gに含まれる二酸化炭素とが中和反応する。
この中和反応により、排気Gに含まれる二酸化炭素がさらに低減し、アルカリ性溶液Aの水素イオン濃度がさらに低下する。アルカリ性溶液A中を通過して、二酸化炭素がさらに低減した排気Gは、貯留槽2Zの内側の上部に溜まった状態となる。そして、その貯留槽2Zの内側の上部に溜まった排気Gは随時、貯留槽2Zの排気口2cから排出され、二酸化炭素を低減した処理済み排気GPとして排気管7を介して大気に排出される。
貯留槽2Zの流入口2aにアルカリ性溶液Aが継続して流入することで、排気Gに含まれる二酸化炭素と中和反応して水素イオン濃度がさらに低下したアルカリ性溶液Aは、排気Gとともに貯留槽2Z内を上昇する。そして、貯留槽2Zの上部にまで上昇したアルカリ性溶液Aは排液口2dに接続されている連結管6を通って、ノッチタンク17に流入する。ノッチタンク17に流入したアルカリ性溶液Aは、ノッチタンク17において残存する沈殿物が除去され、中性化された処理済み溶液APとして公共用水域や下水道などに放流される。
中和反応によって生成された沈殿物Sは、貯留槽2Zの下部に沈降する。貯留槽2Zの下部に溜まった沈殿物Sは、貯留槽2Zに接続されている排出管11の排出弁12を適宜開いて、貯留槽2Zの外部に排出して回収する。
それぞれの水素イオン濃度計13、二酸化炭素濃度測定器14、および圧力計15によって測定された測定データは、管理装置40に随時送信され、管理装置40のモニタに表示される。低減システム1の管理者は、管理装置40のモニタに表示される測定データを確認することで、低減システム1の稼働状況を監視できる。
図6に例示するグラフの左側の縦軸はアルカリ性溶液Aの水素イオン濃度(pH)を示し、右側の縦軸は排気Gに含まれていた二酸化炭素の累積吸収量を示している。グラフの横軸のM0では、原水水位調整槽32に貯留されているアルカリ性溶液Aの水素イオン濃度を示している。M1では貯留槽2Xに貯留されているアルカリ性溶液Aの水素イオン濃度と、貯留槽2Xにおいて吸収された二酸化炭素の累積吸収量を示している。M2では貯留槽2Yに貯留されているアルカリ性溶液Aの水素イオン濃度と、貯留槽2X、2Yにおいて吸収された二酸化炭素の累積吸収量を示している。M3では貯留槽2Zに貯留されているアルカリ性溶液Aの水素イオン濃度と、貯留槽2X~2Zにおいて吸収された二酸化炭素の累積吸収量を示している。図6では、アルカリ性溶液Aの水素イオン濃度の推移を破線で示し、二酸化炭素の累積吸収量の推移を実線で示している。
図6に示すグラフのように、それぞれの貯留槽2X~2Zでアルカリ性溶液Aと排気Gに含まれる二酸化炭素とが中和反応することで、排気Gに含まれる二酸化炭素の累積吸収量は増加していき、アルカリ性溶液Aの水素イオン濃度は低下していく。上流側の貯留槽2Xでは、アルカリ性溶液Aの水素イオン濃度が比較的高く、排気に含まれる二酸化炭素の割合も比較的高いため、アルカリ性溶液Aと排気Gに含まれる二酸化炭素との中和反応が比較的活発に進み、排気Gから吸収される二酸化炭素の量も比較的多くなる。また、アルカリ性溶液Aの水素イオン濃度も比較的大きく低下する。
下流側の貯留槽2Y、2Zでは、排気Gに含まれる二酸化炭素の割合とアルカリ性溶液Aの水素イオン濃度が徐々に低くなっていくため、上流側の貯留槽2Xと比較すると、排気Gから吸収される二酸化炭素の量は徐々に少なくなるが、最終的に処理済み排気GPとして放出される段階では、排気Gに含まれる二酸化炭素のほとんどが中和反応によって吸収された状態になる。また、アルカリ性溶液Aも、最終的に処理済み溶液APとして処理される段階では中和処理が完了し、中性に近い水素イオン濃度となる。
このように、本発明によれば、内燃機関20から排出される排気Gを貯留槽2に貯留したアルカリ性溶液A中に注入して、貯留槽2の内側で排気Gに含まれる二酸化炭素とアルカリ性溶液Aとを中和反応させることにより、内燃機関20から排出される排気Gに含まれる二酸化炭素を効果的に低減できる。これにより、地球温暖化の要因となる温室効果ガスである二酸化炭素の排出量の低減に寄与できる。さらに、排気Gに含まれる二酸化炭素の低減に使用するアルカリ性溶液Aは、二酸化炭素と中和反応させることで水素イオン濃度を低下させることができる。それ故、使用後のアルカリ性溶液Aも簡易に処理できる。
建設工事では、水素イオン濃度が比較的高いアルカリ性排水が多量に発生する。例えば、解体工事では多くのコンクリート廃材が生じるが、そのコンクリート廃材を破砕して得られる再生砕石はコンクリートと同様にアルカリ性である。そのため、中性化した再生砕石を生成する際には、多量のアルカリ性排水が発生する。また、建設工事では、セメントやモルタル、コンクリートの製造プラントや搬送設備の洗浄作業などにおいて、多量のアルカリ性排水(所謂、洗浄水、洗い水)が発生する。
建設工事で発生するアルカリ性排水を処分する際には、アルカリ性排水の水素イオン濃度をpH5.8~8.6以下に調整する中和処理を行う必要がある。一般的にはアルカリ性排水に酸性の中和剤を添加することで中和処理を行っている。この低減システム1では、建設工事で発生するアルカリ性排水をアルカリ性溶液Aとして活用することで、内燃機関20の排気Gに含まれる二酸化炭素を低減するとともに、アルカリ性排水の中和処理を行うことが可能である。
発電機やディーゼルエンジンなどの内燃機関20の二酸化炭素排出量が、建設工事における二酸化炭素排出量の中で大きな割合を占めており、建設工事では多量のアルカリ性排水が発生する。そのため、建設工事で発生するアルカリ性排水を有効活用して内燃機関20の排気Gによる二酸化炭素排出量を低減できる本発明の低減システム1は、建設工事を行う当業者にとって非常に有益である。
特に、この実施形態のように、コンクリート廃材を破砕して得られる再生砕石Rを使用してアルカリ性溶液Aを生成し、その生成したアルカリ性溶液Aを貯留槽2に貯留する構成にすると、アルカリ性の再生砕石Rをアルカリ性溶液Aの生成に有効活用しつつ、中性化した処理済みの再生砕石RPを製造できる。アルカリ性の再生砕石Rは、そのまま舗装材などとして使用すると、周囲の土壌の水素イオン濃度が高まる可能性があるため、用途が限定される。それに対して、中性化した処理済みの再生砕石RPは、より広い用途で利用することが可能になる。それ故、コンクリート廃材をより有効に活用することが可能になる。さらに、再生砕石Rを中性化する際に発生したアルカリ性排水を、アルカリ性溶液Aとして使用することで、内燃機関20の排気Gによる二酸化炭素排出量を低減するとともに、アルカリ性排水を中和処理できる。それ故、建設工事を行う当業者にとって非常に有益である。
アルカリ性溶液Aとして、セメントやモルタル、コンクリートの製造プラントや搬送設備の洗浄作業などで発生するアルカリ性排水を使用する場合にも、アルカリ性排水をアルカリ性溶液Aとして有効活用して内燃機関20の排気Gによる二酸化炭素排出量を低減しつつ、アルカリ性排水を中和処理できる。洗浄作業で発生したアルカリ性排水を使用する場合には、アルカリ性排水に予め凝集剤を混合撹拌して、凝集した固形物を取り除く凝集処理を行い、その凝集処理後のアルカリ性排水をアルカリ性溶液Aとして原水水位調整槽32や貯留槽2に供給することが好ましい。
建設工事の現場ではセメントや石灰が余剰することが多いが、この低減システム1では、そのような余剰したセメントや石灰を用いてアルカリ性溶液Aを生成する構成にすることもできる。また、この低減システム1では、金属製錬の際に生じるスラグを用いてアルカリ性溶液Aを生成する構成にすることもできる。
このように、本発明の低減システム1は、内燃機関20の排気Gによる二酸化炭素排出量を低減するだけではなく、建設工事で発生するアルカリ性排水やアルカリ性廃材を中和処理するシステムとしても機能する。それ故、この低減システム1は建設工事を行う当業者にとって非常に有用である。
この実施形態では、貯留槽2の内部の下方に複数の噴出ノズル4aを配設し、それぞれの噴出ノズル4aから排気Gを噴出して、アルカリ性溶液A中に多数の排気Gの気泡が螺旋状に上昇する旋回流を発生させる構成にしている。この構成にすると、排気Gの気泡をアルカリ性溶液A中で真っ直ぐ上昇させる場合よりも、排気Gの気泡がアルカリ性溶液A中を通過し終えるまでの移動距離や所要時間をより長く確保できる。それ故、貯留槽2内で排気Gに含まれる二酸化炭素とアルカリ性溶液Aとをより効果的に中和反応させることができる。
また、注入手段3による排気Gの噴出位置と、貯留槽2に貯留しているアルカリ性溶液Aの液面との上下方向の離間距離を長くするほど、排気Gの気泡がアルカリ性溶液A中を通過し終えるまでの移動距離や所要時間を長く確保できるが、その反面、アルカリ性溶液A中に排気Gを注入するのに必要な圧送圧力は高くなる。圧送装置24は、排気Gの圧送圧力を高くするほど消費電力が多くなり、圧送装置24に電力を供給する発電機などの二酸化炭素の排出量は多くなる。
その点、この実施形態のように、アルカリ性溶液A中に多数の排気Gの気泡が螺旋状に上昇する旋回流を発生させる構成にすると、注入手段3による排気Gの噴出位置と、アルカリ性溶液Aの液面との上下方向の離間距離を比較的短くしつつ、排気Gの気泡がアルカリ性溶液Aを通過し終えるまでの移動距離や所要時間を長く確保することが可能になる。それ故、圧送装置24による排気Gの圧送圧力を比較的低く設定することが可能になり、圧送装置24による消費電力を低減するにも有利になる。それ故、二酸化炭素排出量を低減するにはより有利になる。
この実施形態のように、複数の貯留槽2(2X~2Z)を、排気Gが流れる通気管5と、アルカリ性溶液Aが流れる連結管6とを介して直列に接続した構成にすると、排気Gを複数の貯留槽2に貯留されたアルカリ性溶液A中を通過させることで、排気Gに含まれる二酸化炭素とアルカリ性溶液Aとをより効果的に中和反応させることができる。それ故、内燃機関20から排出される排気Gに含まれる二酸化炭素を低減するにはより有利になる。また、排気Gとともにアルカリ性溶液Aを上流側の貯留槽2から下流側の貯留槽2に流動させていくことで、アルカリ性溶液Aをより有効に活用できる。さらに、それぞれの貯留槽2でアルカリ性溶液Aを排気Gに含まれる二酸化炭素と中和反応させることで、アルカリ性溶液Aの中和処理を進めるにも有利になる。
この実施形態のように、原水水位調整槽32とそれぞれの貯留槽2(2X~2Z)に貯留されるアルカリ性溶液Aの液面位置の高さを一致させた構成にすると、原水水位調整槽32と貯留槽2とを接続する連結管6や、貯留槽2どうしを連結する連結管6にポンプなどの動力を設けずとも、サイフォンの原理を利用することで、原水水位調整槽32から最も下流側の貯留槽2Zまでアルカリ性溶液Aを自然に流動させることが可能になる。それ故、二酸化炭素排出量を低減するにはより一層有利になる。また、簡易な構成でありながら、それぞれの貯留槽2X~2Zに貯留されるアルカリ性溶液Aの量を一定に維持することが可能になる。
本発明の低減システム1は図7に例示するような構成にすることもできる。
この実施形態では、貯留槽2Xおよび貯留槽2Yを連結する通気管5の中途と、貯留槽2Yおよび貯留槽2Zを連結する通気管5の中途に、それぞれ別々の排気管7が接続されている。それぞれの排気管7には開閉可能な排気弁8が設けられている。また、貯留槽2Xおよび貯留槽2Yを連結する連結管6の中途と、貯留槽2Yおよび貯留槽2Zを連結する連結管6の中途に、それぞれ別々の排液管9が接続されている。それぞれの排液管9には開閉可能な排液弁10が設けられている。さらに、貯留槽2Xと貯留槽2Yにそれぞれ制御装置16が設けられている。制御装置16は例えば、コンピュータで構成される。
同じ貯留槽2に設けられた水素イオン濃度計13と二酸化炭素濃度測定器14は、それぞれ同じ貯留槽2に設けられた制御装置16に通信可能に接続されている。水素イオン濃度計13と二酸化炭素濃度測定器14によって測定されたそれぞれの測定データは随時、制御装置16に入力される構成になっている。この実施形態では、それぞれの排気弁8と排液弁10の開閉動作が各々の上流側の貯留槽2に設けられた制御装置16によって自動制御される構成になっている。その他の構成は、図1~図5に例示した実施形態の低減システム1と同じである。
この実施形態では、それぞれの貯留槽2に貯留されているアルカリ性溶液Aの水素イオン濃度が水素イオン濃度計13によって測定され、水素イオン濃度が予め設定した閾値以下となったアルカリ性溶液Aは、下流側の貯留槽2には流入させずに処理済み溶液APとして処理される構成になっている。前述したアルカリ性溶液Aの水素イオン濃度の閾値は、例えば、pH7.0~pH8.6程度に設定される。
具体的には、例えば、貯留槽2Xに設けられた水素イオン濃度計13によって測定されたアルカリ性溶液Aの水素イオン濃度が予め設定した閾値より高いときには、その貯留槽2Xに設けられた制御装置16により、その貯留槽2Xと下流側の貯留槽2Yとの間に設けられている排液弁10を閉じた状態にする制御が行われる。そして、貯留槽2Xの排液口2dから連結管6に流入したアルカリ性溶液Aは、そのまま連結管6を通って下流側の貯留槽2Yに流入する。
一方で、貯留槽2Xに設けられた水素イオン濃度計13によって測定されたアルカリ性溶液Aの水素イオン濃度が予め設定した閾値以下であるときには、その貯留槽2Xに設けられた制御装置16により、その貯留槽2Xと下流側の貯留槽2Yとの間に設けられている排液弁10を開いた状態にする制御が行われる。そして、貯留槽2Xの排液口2dから連結管6に流入したアルカリ性溶液Aは、連結管6の中途で排液管9へ流入し、排液管9に流れた水素イオン濃度が閾値以下の中性化したアルカリ性溶液Aは、処理済み溶液APとして下水道などに放流される。
排液弁10が開いた状態となり、排液管9からアルカリ性溶液Aが放流されたときには、その排液管9の下流側の貯留槽2に貯留されているアルカリ性溶液Aの流動速度は一時的に低下するが、溶液生成槽30からアルカリ性溶液Aが継続して供給されることで、原水水位調整槽32とそれぞれの貯留槽2X~2Zに貯留されるアルカリ性溶液Aの液面位置の高さは一致した状態が維持される。
このような構成にすると、水素イオン濃度が予め設定した閾値以下となり二酸化炭素の吸収率が低下したアルカリ性溶液Aは、下流側の貯留槽2には流入せずに処理済み溶液APとして処理される。それ故、溶液生成槽30で生成するアルカリ性溶液Aの水素イオン濃度を細かく調整しなくとも、それぞれの貯留槽2に貯留されるアルカリ性溶液Aの水素イオン濃度の変動を小さくでき、それぞれの貯留槽2で吸収する二酸化炭素量の変動を小さくできる。それ故、簡易な制御でありながら、排気Gに含まれる二酸化炭素を安定して低減させるにはより有利になる。
また、この実施形態では、それぞれの貯留槽2でアルカリ性溶液Aを通過した後の排気Gの二酸化炭素濃度が二酸化炭素濃度測定器14によって測定され、二酸化炭素濃度が予め設定した基準値以下となった排気Gは、下流側の貯留槽2に貯留されているアルカリ性溶液Aには注入せずに、処理済み排気GPとして処理する構成になっている。前述した排気Gの二酸化炭素濃度の基準値は、例えば、5000ppm程度に設定される。
具体的には、例えば、貯留槽2Xに設けられた二酸化炭素濃度測定器14によって測定された排気Gの二酸化炭素濃度が予め設定した基準値より高いときには、その貯留槽2Xに設けられた制御装置16により、その貯留槽2Xと下流側の貯留槽2Yとの間に設けられている排気弁8を閉じた状態にする制御が行われる。そして、貯留槽2Xの排気口2cから通気管5に流入した排気Gは、そのまま通気管5を通って下流側の貯留槽2Yに設けられている注入手段3に流入する。
一方で、貯留槽2Xに設けられた二酸化炭素濃度測定器14によって測定された排気Gの二酸化炭素濃度が予め設定した基準値以下であるときには、その貯留槽2Xに設けられた制御装置16により、その貯留槽2Xと下流側の貯留槽2Yとの間に設けられている排気弁8を開いた状態にする制御が行われる。そして、貯留槽2Xの排気口2cから通気管5に流入した排気Gは、通気管5の中途で排気管7へ流入し、排気管7に流れた二酸化炭素濃度が基準値以下の排気Gは、処理済み排気GPとして大気に放出される。
このような構成にすると、二酸化炭素濃度が予め設定した基準値以下となりアルカリ性溶液Aとほとんど中和反応しない排気Gは、下流側の貯留槽2に貯留されているアルカリ性溶液Aには注入されずに処理済み排気GPとして処理される。それ故、それぞれの貯留槽2に貯留されているアルカリ性溶液Aに注入される排気Gの二酸化炭素濃度の変動を小さくできる。これにより、それぞれの貯留槽2に貯留されているアルカリ性溶液Aの水素イオン濃度の変動も小さくできる。それ故、簡易な制御でありながら、排気Gに含まれる二酸化炭素を安定して低減させるとともに、アルカリ性溶液Aを安定して中性化するにはより有利になる。
本発明の低減システム1は図8に例示するような構成にすることもできる。
この実施形態では、貯留槽2の内側面に突起部2eを設けて、アルカリ性溶液A中を上昇する排気Gの気泡の上昇速度を突起部2eによって遅くする構成にしている。言い換えると、貯留槽2の内側面に排気Gの気泡が上昇する際に障害物となる突起部2eを設けることで、排気Gの気泡がアルカリ性溶液A中に留まる時間を長くしている。この実施形態では、貯留槽2の内側面に螺旋状に延在する突起部2eを設けて、注入手段3によって発生させる多数の排気Gの気泡が螺旋状に上昇する旋回流を突起部2eによってガイドする構成にしている。
その他の構成は、図1~図5に例示した実施形態の低減システム1と同じである。なお、突起部2eはこの実施形態のような螺旋状の構造には限定されず、アルカリ性溶液A中を上昇する排気Gの気泡の上昇速度を遅くできる構造であれば、他にも様々な構成にすることができる。
このように、貯留槽2の内側面に突起部2eを設けると、注入手段3からアルカリ性溶液A中に注入された排気Gの気泡が、アルカリ性溶液Aに接触する時間をより長くできるので、貯留槽2内で排気Gに含まれる二酸化炭素とアルカリ性溶液Aとをより効果的に中和反応させることができる。それ故、簡易な構成でありながら、排気Gに含まれる二酸化炭素を低減するにはさらに有利になる。
この実施形態のように、突起部2eを、注入手段3によって発生させる多数の排気Gの気泡が螺旋状に上昇する旋回流をガイドする構造にすると、突起部2eによって旋回流がより安定するので、排気Gの気泡がアルカリ性溶液A中を移動する距離や所要時間を長く確保するにはより有利になる。それ故、貯留槽2内で排気Gに含まれる二酸化炭素とアルカリ性溶液Aとをより効果的に中和反応させることができ、排気Gに含まれる二酸化炭素を低減するにはより一層有利になる。
本発明の低減システム1は図9に例示するような構成にすることもできる。
この実施形態では、注入手段3の構成が異なっている。その他の構成は、図1~図5に例示した実施形態の低減システム1と同じである。この実施形態では、注入手段3を貯留槽2の側壁に横方向から挿入した複数本の噴出ノズル4aで構成している。貯留槽2の側壁に周方向で等間隔に4ヶ所の注入口2bを設けて、それぞれの注入口2bに噴出ノズル4aを挿設している。そして、それぞれの噴出ノズル4aから貯留槽2の内側面に沿うように、横方向に排気Gが噴出することで、貯留槽2の内側でアルカリ性溶液A中に多数の排気Gの気泡が螺旋状に上昇する旋回流を発生させる構成にしている。
この実施形態のような構成の注入手段3を使用する場合にも、図1~図5に例示した実施形態の注入手段3を使用した場合と概ね同様の作用効果を奏することができる。このように、アルカリ性溶液A中に多数の排気Gの気泡が螺旋状に上昇する旋回流を発生させる注入手段3の構成は、図1~図5に例示した実施形態の注入手段3の構成に限定されず、他にも様々な構成にすることができる。注入手段3は、例えば、貯留槽2の内側の下部に多数の貫通孔を有する多孔フィルタを設け、噴出ノズル4aから噴射した排気Gを多孔フィルタに通すことで、アルカリ性溶液A中に多数の排気Gの気泡を発生させる構成にすることもできる。多孔フィルタを用いることで多数の排気Gの気泡を効率よく形成できる。
本発明の低減システム1は、上記で例示した実施形態に限定されず、他にも様々な構成にすることができる。排気供給ラインを構成するマニホールド21、集塵装置22および除熱槽23はそれぞれ必須の構成ではなく、必要に応じて任意に設けることができる。例えば、1基の内燃機関20の排気Gの二酸化炭素を低減させる低減システム1にする場合には、マニホールド21を設ける必要はない。例えば、内燃機関20の排気口と圧送装置24とを通気管5で直接接続する構成にすることもできる。また、例えば、内燃機関20の排気口と注入手段3との間に、内燃機関20の排気Gを浄化するシステム(例えば、尿素SCRシステムなど)を介在させた構成にすることもできる。
溶液供給ラインを構成する溶液生成槽30、撹拌機31および原水水位調整槽32はそれぞれ必須の構成ではなく、必要に応じて任意に設けることができる。溶液供給ラインは貯留槽2にアルカリ性溶液Aを供給できる構成であればよく、上記で例示した実施形態の他にも様々な構成にすることができる。例えば、建設工事で発生するアルカリ性排水や予め生成したアルカリ性溶液Aを、貯留槽2(2X)に直接流入させる構成にすることもできる。また、上記では、3つの貯留槽2X~2Zを直列に連結した場合を例示したが、連結する貯留槽2の数は特に限定されない。例えば、2つの貯留槽2を連結した構成にすることもできるし、4つ以上の貯留槽2を連結した構成にすることもできる。また、本発明の低減システム1は、1つの貯留槽2で構成することもできる。
1 二酸化炭素排出量低減システム
2、2X~2Z 貯留槽
2a 流入口
2b 注入口
2c 排気口
2d 排液口
2e 突起部
3 注入手段
4 注入ユニット
4a 噴出ノズル
4b 分岐管部
5 通気管
6 連結管
7 排気管
8 排気弁
9 排液管
10 排液弁
11 排出管
12 排出弁
13 水素イオン濃度計
14 二酸化炭素濃度測定器
15 圧力計
16 制御装置
17 ノッチタンク
20 内燃機関
21 マニホールド
22 集塵装置
23 除熱槽
24 圧送装置
30 溶液生成槽
31 撹拌機
32 原水水位調整槽
40 管理装置
G 排気
GP 処理済み排気
A アルカリ性溶液
AP 処理済み溶液
CW 冷却水
R 再生砕石
RP 処理済みの再生砕石
S 沈殿物
W 水

Claims (8)

  1. 貯留槽に貯留しているアルカリ性溶液中に内燃機関から排出された排気を注入して、前記貯留槽の内側で前記アルカリ性溶液と前記排気とを接触させて、前記アルカリ性溶液と前記排気に含まれる二酸化炭素とを中和反応させることにより、前記排気に含まれる前記二酸化炭素を低減させ、その前記二酸化炭素を低減させた前記排気を前記貯留槽の排気口から排出することを特徴とする二酸化炭素排出量低減方法。
  2. 前記貯留槽の内部の下方に前記排気が供給される複数の噴出ノズルを配設し、それぞれの前記噴出ノズルから前記排気を噴出することにより、前記貯留槽の内側で前記アルカリ性溶液中に多数の前記排気の気泡が螺旋状に上昇する旋回流を発生させる請求項1に記載の二酸化炭素排出量低減方法。
  3. 前記貯留槽の内側面に設けた突起部により、前記アルカリ性溶液中を上昇する前記排気の気泡の上昇速度を遅くする請求項1または2に記載の二酸化炭素排出量低減方法。
  4. コンクリート廃材を破砕して得られる再生砕石を使用して前記アルカリ性溶液を生成し、その生成した前記アルカリ性溶液を前記貯留槽に貯留する請求項1または2に記載の二酸化炭素排出量低減方法。
  5. 複数の前記貯留槽を、前記排気が流れる通気管と、前記アルカリ性溶液が流れる連結管とを介して直列に接続して、
    上流側の前記貯留槽で前記排気に含まれる前記二酸化炭素と中和反応することにより、水素イオン濃度が低下した上流側の前記貯留槽に貯留されていた前記アルカリ性溶液を、上流側の前記貯留槽の排液口から排出し、その前記排液口から排出した前記アルカリ性溶液を前記連結管を介して下流側の前記貯留槽に流入させて貯留するとともに、上流側の前記貯留槽の前記排気口から排出した前記排気を前記通気管を介して下流側の前記貯留槽に貯留している前記アルカリ性溶液に注入して、下流側の前記貯留槽の内側で前記アルカリ性溶液と前記排気とを接触させて、前記アルカリ性溶液と前記排気に含まれる二酸化炭素とを中和反応させることにより、前記排気に含まれる前記二酸化炭素をさらに低減させるとともに、前記アルカリ性溶液の水素イオン濃度をさらに低下させ、その前記二酸化炭素をさらに低減させた前記排気を下流側の前記貯留槽の前記排気口から排出し、その水素イオン濃度をさらに低下させた前記アルカリ性溶液を下流側の前記貯留槽の前記排液口から排出する請求項1に記載の二酸化炭素排出量低減方法。
  6. それぞれの前記貯留槽で前記アルカリ性溶液を通過した後の前記排気の二酸化炭素濃度を測定し、二酸化炭素濃度が予め設定した基準値以下となった前記排気は、下流側の前記貯留槽に貯留されている前記アルカリ性溶液には注入せずに、処理済み排気として処理する請求項5に記載の二酸化炭素排出量低減方法。
  7. それぞれの前記貯留槽に貯留されている前記アルカリ性溶液の水素イオン濃度を測定し、水素イオン濃度が予め設定した閾値以下となった前記アルカリ性溶液は、下流側の前記貯留槽には流入させずに、処理済み溶液として処理する請求項5または6に記載の二酸化炭素排出量低減方法。
  8. アルカリ性溶液が貯留された貯留槽と、内燃機関から排出された排気を前記貯留槽に貯留されている前記アルカリ性溶液中に注入する注入手段とを備え、
    前記貯留槽の内側で前記アルカリ性溶液と、前記注入手段によって注入された前記排気とが接触して、前記アルカリ性溶液と前記排気に含まれる二酸化炭素とが中和反応することにより、前記排気に含まれる前記二酸化炭素が低減し、その前記二酸化炭素が低減した前記排気が前記貯留槽の排気口から排出される構成であることを特徴とする二酸化炭素排出量低減システム。
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