JP2024035388A - 工作機械 - Google Patents

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浩明 風間
Hiroaki Kazama
寿之 酒井
Toshiyuki Sakai
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Abstract

【課題】エアパージにかかるエア消費量を低減することができる工作機械を提供する。【解決手段】工作機械1は、第1主軸と、第1主軸との間に隙間Skを持って第1主軸の外周側に位置し、第1主軸を回転可能に支持する第1主軸台と、隙間Skに繋がるように形成され、エア供給源200からのエアが通過するエア供給路56a,56bと、エア供給路56a,56b上に設けられ、隙間Skへのエアの供給を可能とする開状態と隙間Skへのエアの供給を停止する閉状態の間で切り替え可能であるソレノイドバルブ51と、ワークの加工点にクーラント液を供給するオンとクーラント液の供給を停止するオフの間で切り替え可能であるポンプ71と、ソレノイドバルブ51の開状態及び閉状態を、ポンプ71のオン及びオフに連動させるように、ソレノイドバルブ51及びポンプ71を制御する制御部300と、を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、工作機械に関する。
例えば、特許文献1に記載の立形マシニングセンタは、主軸と、主軸を軸受により回転可能に支持する主軸ヘッドと、加工点に向けて切削液を噴出するノズルと、を備え、主軸の先端部外周には内側シール部材が嵌着され、主軸ヘッドの先端部内周には外側シール部材が嵌着され、内側シール部材と外側シール部材の間に隙間としてラビリンスが形成されている。また、大容量の高圧切削液を使用するような場合には、接続口にエアパージ配管を接続し、高圧エアでラビリンスを加圧するエアパージを行う。これにより、ラビリンスに切削液等の異物が侵入しにくくなる。
特許第4358811号公報
上記特許文献1に記載の構成において、エア供給源からのエアは、エアパージのみならず、主軸チャックの動作等の機械動作に利用されることが一般的である。このため、この機械動作が行われる期間においては、常に、エアパージが実行されることになり、エアパージにかかるエア消費量が無駄に多くなっていた。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、エアパージにかかるエア消費量を低減することができる工作機械を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る工作機械は、回転体と、前記回転体との間に隙間を持って前記回転体の外周側に位置し、前記回転体を回転可能に支持する支持体と、前記隙間に繋がるように形成され、エア供給源からのエアが通過するエア供給路と、前記エア供給路上に設けられ、前記隙間へのエアの供給を可能とする開状態と前記隙間へのエアの供給を停止する閉状態の間で切り替え可能であるバルブと、ワークの加工点にクーラント液を供給するオンとクーラント液の供給を停止するオフの間で切り替え可能である液供給部と、前記バルブの前記開状態及び前記閉状態を、前記液供給部の前記オン及び前記オフに連動させるように、前記バルブ及び前記液供給部を制御する制御部と、を備える。
本発明によれば、エアパージにかかるエア消費量を低減することができる。
本発明の一実施形態に係る工作機械の部分的に断面で示す概略正面図である。 本発明の一実施形態に係る工作機械の部分的に断面で示す概略平面図である。 本発明の一実施形態に係る工作機械の概略側面図である。 (a)~(c)は、本発明の一実施形態に係る第1主軸ユニット及び回転ガイドブッシュの概略断面図である。 (a)及び(b)は、本発明の一実施形態に係る第2主軸ユニットの概略断面図である。 (a)~(c)は、本発明の一実施形態に係るクロスドリル装置及び後駆動装置の概略断面図である。 本発明の一実施形態に係る工作機械における空圧路の接続関係及び電気的接続関係を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るエアパージとクーラント液のオンオフを示すタイミングチャートである。 本発明の変形例に係る工作機械における空圧路の接続関係を示すブロック図である。 本発明の変形例に係る工作機械における空圧路の接続関係を示すブロック図である。
本発明の一実施形態に係る工作機械について図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、工作機械1は、ワークWを加工するNC(Numerical Control)旋盤である。詳しくは、工作機械1は、工作機械1の各構成を支持する台であるベッドSと、第1主軸ユニット10と、第1主軸移動機構13と、回転ガイドブッシュ60と、第2主軸ユニット20と、第2主軸移動機構23,24と、第1工具ユニット30と、第1工具移動機構32,33と、第2工具ユニット40と、エア供給源200と、エア供給システム50と、クーラント供給システム70と、制御部300と、を備える。
(第1主軸ユニット10)
図1に示すように、第1主軸ユニット10は、円柱状のワークWを把持し、把持したワークWをZ軸方向に沿う回転軸を中心に軸回転させる。第1主軸ユニット10は、ワークWを把持する第1主軸11と、第1主軸11を軸回転可能に支持する第1主軸台15と、を備える。第1主軸移動機構13は、制御部300による制御のもと、第1主軸ユニット10をZ軸方向に移動させる。
図4(a)に示すように、第1主軸11は、コレットチャック11aと、チャックナット11bと、円環部11fを有する主軸本体部11cと、コレットスリーブ11dと、エアシリンダ11eと、シール17と、を備える。
主軸本体部11cは、Z軸方向に延びる円筒状をなし、第1主軸台15に内蔵される図示しないモータにより軸回転させられる。主軸本体部11c内には、コレットチャック11a及びコレットスリーブ11dが収容されている。
円環部11fは、主軸本体部11cの外周面に位置し、主軸本体部11cの外周に沿って円環状をなす。
コレットチャック11aは、ワークWの周囲を把持可能に形成され、Z軸方向に延びる円筒状をなし、コレットスリーブ11d内に位置する。コレットチャック11aの外周面には傾斜面が形成されている。エアシリンダ11eは、制御部300による制御のもと、エア供給源200からエア供給システム50を経たエアを動作源として、コレットスリーブ11dをZ軸方向に移動させる。コレットスリーブ11dが先端側(回転ガイドブッシュ60側)に移動することによりコレットチャック11aが縮径し、コレットチャック11aが縮径することによりワークWを把持する。コレットスリーブ11dが後端側(図4の左側)に移動することにより、コレットチャック11aがワークWを把持しない状態となる。すなわち、エアシリンダ11eは、コレットチャック11aの動作に用いられる。
図4(a)に示すように、第1主軸台15は、第1主軸11の外周側に位置する主軸台先端部18と、主軸台先端部18の内周面に位置し第1主軸11を回転可能に支持する軸受16と、を備える。
図4(b)に示すように、主軸台先端部18と第1主軸11の間には隙間Skが形成されている。主軸台先端部18は、平板カバー部18aを備える。平板カバー部18aは、主軸台先端部18の先端側に位置し、円環部11fの側面に対面する。平板カバー部18aの径方向内側の端部は、主軸本体部11cの外周面に離間して位置する。隙間Skは、一連の空間として略L字状で、かつ円環状に形成されている。隙間Skは、開口部K1を介して外部空間に連通して形成されている。
シール17は、リング状に形成され、隙間Skにおける円環部11fの外周面に装着されている。シール17は、Z軸方向において、軸受16と後述するエア吐出部19oの間に位置し、隙間Skに侵入したクーラント液が軸受16側に向かうことを抑制する。シール17は、回転する第1主軸11との摩擦熱等を抑制するため、主軸台先端部18の内周面に対して接触しない非接触型シールである。
図4(a)に示すように、主軸台先端部18には、エア供給路19が形成されている。エア供給路19は、主軸台先端部18の内部を通過するように形成される。エア供給路19は、継手接続部19iと、エア吐出部19oと、を備える。継手接続部19iは、主軸台先端部18の外周面に位置する継手12が接続される。図1に示すように、継手12は、エアが通過する配管(後述する図7のエア供給路56b)を介してエア供給システム50の後述するソレノイドバルブ51に接続されている。
図4(b)に示すように、エア吐出部19oは、主軸台先端部18の内周面に位置し、隙間Skに連通する。
エア供給システム50から供給されるエアは、エア供給路19→隙間Sk→開口部K1→外部空間の順で通過する。
(第2主軸ユニット20)
図1及び図2に示すように、第2主軸ユニット20は、第1主軸ユニット10にZ軸方向に対向して位置し、ワークWを把持し、把持したワークWをZ軸方向に沿う回転軸を中心に軸回転させる。
第2主軸ユニット20は、ワークWを把持する第2主軸21と、第2主軸21を軸回転可能に支持する第2主軸台25と、を備える。第2主軸21及び第2主軸台25は、第1主軸ユニット10と同様に構成される。
すなわち、図5(a)に示すように、第2主軸21は、コレットチャック21aと、チャックナット21bと、円環部21fを有する主軸本体部21cと、コレットスリーブ21dと、エアシリンダ21eと、シール27と、を備える。また、第2主軸台25は、主軸台先端部28と、軸受26と、を備え、主軸台先端部28には、継手接続部29iとエア吐出部29oを有するエア供給路29が形成されている。
以下、第2主軸21及び第2主軸台25について、上述した第1主軸11及び第1主軸台15との相違点を中心に説明する。
図5(b)に示すように、主軸台先端部28と第2主軸21の先端側の外周面の間には、迷路構造をなす隙間Sgが形成されている。隙間Sgは、円環状に連通している。ここで、迷路構造は、複数の曲がり角を有する通路形状をいう。隙間Sgは、開口部K2を介して外部空間に連通している。
詳しくは、図5(b)に示すように、円環部21fは、主軸本体部21cの外周面に固定される本体部21Hと、断面L字状をなすL字部21Lと、L字部21Lの根元に位置する凸部21Tと、を備える。凸部21Tは、主軸本体部21cの外周面に離間して位置し、第2主軸21の先端側に突出する。主軸台先端部28は、本体部21H、凸部21T及びL字部21Lに沿う窪み形状を有する。これにより、略一定幅の迷路構造の隙間Sgが形成されている。主軸台先端部28には、連結路28Rが形成されている。連結路28Rは、隙間Sgのシール27側の部位とエア吐出部29oの間を繋ぐように形成されている。
図5(a)に示すように、継手接続部29iには、第2主軸台25の外周面に位置する継手22が接続される。図1に示すように、継手22は、エアが通過する配管(後述する図7のエア供給路56b)を介してエア供給システム50の後述するソレノイドバルブ51に接続されている。
エア供給システム50から供給されるエアは、エア供給路29→連結路28R→隙間Sg→開口部K2→外部空間の順で通過する。
図2に示すように、第2主軸移動機構23は、制御部300による制御のもと、第2主軸ユニット20をZ軸方向に移動させる。第2主軸移動機構24は、制御部300による制御のもと、第2主軸移動機構23及び第2主軸ユニット20をX軸方向に移動させる。
(回転ガイドブッシュ60)
図4(a)に示すように、回転ガイドブッシュ60は、第1主軸11の先端側に位置し、第1主軸11により保持されたワークWを保持しつつ第1主軸11と同期して回転する。
回転ガイドブッシュ60は、ダイレクト駆動モータ68と、ワーク支持部64と、ガイドブッシュケース65と、を備える。
ワーク支持部64は、Z軸方向に沿って延びる円筒状に形成されている。ワーク支持部64は、その先端側(図4(a)の右側)の内周面でワークWを外周から保持する。
図4(c)に示すように、ワーク支持部64は、ワーク支持部64の先端側の外周面に位置し、ワーク支持部64の外周に沿う円環状をなす円環部64fを備える。
円環部64fは、上述した円環部21fと同様に、本体部64Hと、L字部64Lと、凸部64Tと、を備える。
ガイドブッシュケース65は、ワーク支持部64の外周側に位置し、軸受66を介してワーク支持部64を回転可能に支持する。
図4(a)に示すように、ダイレクト駆動モータ68は、ガイドブッシュケース65内で、ワーク支持部64の外周側に位置する。ダイレクト駆動モータ68は、制御部300による制御のもと、ワーク支持部64を回転させる。
図4(c)に示すように、ガイドブッシュケース65は、軸受66の外周側に位置するケース本体部65aと、ケース本体部65aの先端面に装着されるカバー部65bと、を備える。カバー部65bの内周面とワーク支持部64の先端側の外周面の間には開口部K3が形成されている。カバー部65bは、本体部64H、凸部64T及びL字部64Lに沿う窪み形状を有する。これにより、略一定幅の迷路構造の隙間Shが形成されている。隙間Shは、円環状に連通している。隙間Shは、開口部K3を介して外部空間に連通している。
図4(a)に示すように、ガイドブッシュケース65には、その内部にエア供給路69が形成されている。エア供給路69は、継手接続部69iと、エア吐出部69oと、を備える。継手接続部69iは、ケース本体部65aの後端面(図4(a)の左側端面)に位置する継手62が接続される。図1に示すように、継手62は、エアが通過する配管(後述する図7のエア供給路56b)を介してエア供給システム50の後述するソレノイドバルブ51に接続されている。
図4(c)に示すように、カバー部65bには、連結路68Rが形成されている。連結路68Rは、隙間Shの軸受66側の部位とエア吐出部69oの間を繋ぐように形成されている。
エア供給システム50から供給されるエアは、エア供給路69→連結路68R→隙間Sh→開口部K3→外部空間の順で通過する。
(第2工具ユニット40)
図1及び図2に示すように、第2工具ユニット40は、第2主軸ユニット20により把持されたワークWを加工するために利用される。
第2工具ユニット40は、工具41と、工具41が装着可能な刃物台43と、を備える。工具41は、バリ取り工具、クロス工具、回転工具及び固定工具等からなる。刃物台43は、ベッドSの上面に設けられ、図示しない工具移動機構によりY軸方向に移動可能に構成されている。
(第1工具ユニット30)
図3に示すように、第1工具ユニット30は、第1主軸11により把持されたワークWを加工するために利用される。第1工具ユニット30は、複数の工具31,37と、工具ユニット35と、工具台34L,34Rと、クロスドリル装置80と、後駆動装置90と、を備える。
図1に示すように、第1工具移動機構33は、制御部300による制御のもと、工具台34L,34RをY軸方向に移動させる。図2に示すように、第1工具移動機構32は、制御部300による制御のもと、工具台34L,34RをX軸方向に移動させる。
図3に示すように、工具台34L,34Rは、第1主軸11の中心軸を囲む枠部からなる。工具台34Lは、この枠部の左側(X軸方向の一方側)半分の部位であり、工具台34Rは、この枠部の右側(X軸方向の他方側)半分の部位である。工具台34Lにはクロスドリル装置80が固定されており、工具台34Rには後駆動装置90が固定されている。クロスドリル装置80及び後駆動装置90は、互いにX軸方向に対向して位置し、工具台34L,34Rの上部に位置する。
工具台34L,34Rの下部には、刃先がX軸方向を向く切削バイトである工具31が取り付けられている。工具台34Rの工具31と後駆動装置90の間には、刃先がZ軸方向を向くドリル等の工具37(図1参照)が取り付けられている。工具37は、第1主軸11により把持されたワークWの端面を加工するために用いられる。
(クロスドリル装置80)
図6(a),(c)に示すように、クロスドリル装置80は、駆動モータ88と、伝達軸84と、ケース体85と、歯車機構82と、軸受86と、シール87と、を備える。クロスドリル装置80は、工具ユニット35を着脱可能に構成されている。
ケース体85は、伝達軸84、軸受86及び歯車機構82を収容する箱状をなす。伝達軸84の先端部は、工具ホルダ部35hと一体物として形成されている。工具ホルダ部35hは、その外周面に、上述したL字部21L,64Lと同様のL字部32L(図6(c)参照)を備える。
伝達軸84は、X軸方向に沿って延びる円柱状に形成され、軸受86を介してケース体85内に回転可能に支持されている。伝達軸84は、装着された工具ユニット35とともに回転する。
駆動モータ88は、ケース体85に取り付けられていて、制御部300による制御のもと回転駆動する。
歯車機構82は、駆動モータ88からの回転駆動力を伝達軸84に伝達する。
図6(c)に示すように、ケース体85には、その内部にエア供給路89が形成されている。エア供給路89は、継手接続部89iと、エア吐出部89oと、を備える。
ケース体85は、軸受86の外周側に位置するケース本体部85aと、ケース本体部85aの先端面に装着されるカバー部85bと、を備える。カバー部85bは、工具ホルダ部35hの外周面及びL字部32Lに沿う窪み形状を有する。これにより、略一定幅の迷路構造の隙間Sjが形成される。隙間Sjは、円環状に連通している。隙間Sjは、開口部K4を介して外部空間に連通している。
継手接続部89iは、ケース体85の上面に位置する継手82t(図3参照)が接続される。継手82tは、エアが通過する配管(後述する図7のエア供給路56b)を介してエア供給システム50の後述するソレノイドバルブ51に接続されている。
エア供給システム50から供給されるエアは、エア供給路89→隙間Sj→開口部K4→外部空間の順で通過する。
図6(c)に示すように、シール87は、リング状に形成され、隙間Sjにおけるケース体85の内周面に装着されている。シール87は、ケース体85の内周面と工具ホルダ部35hの外周面の間に位置する。シール87は、Z軸方向において、軸受86とエア吐出部89oの間に位置し、隙間Sjに侵入したクーラント液が軸受86側に向かうことを抑制する。
(後駆動装置90)
図6(a)に示すように、後駆動装置90は、クロスドリル装置80にX軸方向に対向する向きで設けられている。後駆動装置90は、カートリッジ式のドリルユニット、ワーリングユニット、ホブユニット等の工具ユニット35が取り付け可能である。
後駆動装置90は、クロスドリル装置80と同様に、駆動モータ98と、伝達軸94と、エア供給路99が形成されるケース体95と、歯車機構92と、軸受96と、シール97a,97b(図6(b)参照)と、を備える。ケース体95は、ケース本体部95aと、カバー部95bと、を備える。
以下、後駆動装置90について、上述したクロスドリル装置80との相違点を中心に説明する。
図6(b)に示すように、2つのシール97a,97bは、隙間Sjにおけるケース体95の内周面と工具ホルダ部35hの外周面の間に位置する。Z軸方向において2つのシール97a,97bの間には、エア供給路99のエア吐出部99oが位置する。シール97bは、エア吐出部99oよりも軸受96側に位置し、シール97aは、エア吐出部99oよりも隙間Sjの開口部K4側に位置する。
図6(a)に示すように、エア供給路99の継手接続部99iには、継手92tが接続される。継手92tは、エアが通過する配管(後述する図7のエア供給路56b)を介してエア供給システム50の後述するソレノイドバルブ51に接続されている。
エア供給システム50から供給されるエアは、エア供給路99→隙間Sj→開口部K4→外部空間の順で通過する。
(エア供給システム50)
図7に示すように、エア供給システム50は、エア供給源200からのエアを、各隙間Sk,Sg,Sh,Sjに供給(エアパージ)するとともに、動作部3に動作源として供給する。動作部3は、工作機械1の機能を実現するためにエアを動作源として動作する。本例では、動作部3は、第1主軸11のチャック用のエアシリンダ11eと、第2主軸21のチャック用のエアシリンダ21eと、第1主軸11のブレーキ用のエアシリンダ11bと、第2主軸21のブレーキ用のエアシリンダ21bと、第2主軸21の割出装置用のエアシリンダ21wと、ワーク排出装置のエアシリンダ5eと、を備える。ブレーキ用のエアシリンダ11b,21bは、第1主軸11及び第2主軸21を指定の角度まで回転させた後に、第1主軸11及び第2主軸21の回転を規制するために用いられる。割出装置用のエアシリンダ21wは、第2主軸21を所定の角度単位、例えば、15°単位で回転後(割出後)、第2主軸21の回転を規制するために用いられる。ワーク排出装置のエアシリンダ5eは、加工済みのワークWを外部に排出するために用いられる。
エア供給システム50は、ソレノイドバルブ51と、圧力調整部53,54と、開閉手段55と、絞り弁58a,58bと、エア供給路56a,56b,56cと、を備える。
エア供給路56aの第1端部は、エア供給源200に流体的に接続されている。エア供給路56aの第2端部は、2つのエア供給路56b,56cに分岐する分岐点Pに流体的に接続されている。
エア供給路56bの第1端部は、分岐点Pに流体的に接続されている。エア供給路56bの第2端部は、各隙間Sk,Sg,Sh,Sjに流体的に並列接続されている。
エア供給路56cの第1端部は、分岐点Pに流体的に接続されている。エア供給路56cの第2端部は、動作部3に流体的に接続されている。
開閉手段55は、エア供給路56a上に位置し、エア供給源200からエアをエア供給路56b,56cに供給可能とする開状態(オン)とエア供給路56b,56cへのエアの供給を遮断する閉状態(オフ)で切り替え可能に構成される。開閉手段55は、例えば、手動にて開閉切り替え可能なハンドルコックを備える。
圧力調整部53,54は、エアの圧力を予め設定された設定圧力に調整する。圧力調整部53,54は、本例では、調整つまみを操作することにより設定圧力を設定することができる。
圧力調整部53は、エア供給路56a上において、開閉手段55と分岐点Pの間に設けられる。圧力調整部53は、エア供給源200からのエアをクリーンなドライエアとするフィルタを有するフィルタ付きの圧力調整部である。圧力調整部53は、エア供給源200からのエアの圧力を設定圧力に調整し、圧力調整したエアA1を動作部3と圧力調整部54に供給する。エアA1の圧力は、動作部3の動作に必要な圧力、例えば、0.5MPaに設定されている。
圧力調整部54は、エア供給路56b上に、分岐点Pとソレノイドバルブ51の間に設けられている。圧力調整部54は、圧力調整部53からのエアA1を設定圧力に調整し、圧力調整したエアA2を各隙間Sk,Sg,Sh,Sjに供給する。エアA2の圧力は、エアA1の圧力よりも小さく設定される。エアA2の圧力は、隙間Sk,Sg,Sh,Sjへのエアパージに適した圧力、例えば、0.1MPaに設定されている。
ソレノイドバルブ51は、エア供給路56b上に設けられ、制御部300による制御のもと、開状態(オン)と閉状態(オフ)の間で切り替えられる。ソレノイドバルブ51は、開状態となると、圧力調整部54からのエアA2を各隙間Sk,Sg,Sh,Sjへ供給可能であり、閉状態となると、エアA2の各隙間Sk,Sg,Sh,Sjへの供給を停止する。ソレノイドバルブ51は、通電されると開状態となり、通電されないと閉状態となる。
絞り弁58a,58bは、圧力調整部54からのエアA2の空気量を絞ることで調整する。絞り弁58aは、第1主軸ユニット10に対応するエア供給路56b上に設けられている。絞り弁58bは、回転ガイドブッシュ60に対応するエア供給路56b上に設けられている。
(クーラント供給システム70)
図7に示すように、クーラント供給システム70は、ポンプ71と、タンク72と、ノズル73と、を備える。
ポンプ71は、制御部300による制御のもと、タンク72に収容されたクーラント液を各ノズル73に供給する。
図1に示すように、各ノズル73は、可撓性を有する管状をなし、ノズル73の先端からクーラント液が吐出される。ノズル73から吐出されたクーラント液は、第1主軸11又は第2主軸21により把持されたワークWの加工点に供給される。
図1に示すように、制御部300は、工作機械1の各部の動作を制御する。制御部300は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ等からなる。
制御部300は、ソレノイドバルブ51の開状態及び閉状態を、ポンプ71のオン及びオフに連動させることにより、各隙間Sk,Sg,Sh,Sjへのエアの供給をクーラント液の供給に連動させる。
本例では、図8に示すように、ポンプ71がオフで、かつソレノイドバルブ51が閉状態である場合において、制御部300は、NC制御プログラムに含まれる指令、又は作業者によるスイッチ操作に基づき、ソレノイドバルブ51を閉状態から開状態に切り替える。制御部300は、ソレノイドバルブ51が閉状態から開状態に切り替わった時刻taから設定時間T1の経過後に、ポンプ71をオフからオンに切り替える。設定時間T1は、作業者により予め設定可能であってもよいし、工作機械1の種類によって予め設定されてもよい。設定時間T1は、シミュレーション又は実験により設定され、例えば、1秒に設定される。このように、エアパージの開始後、設定時間T1だけクーラント液の供給開始を遅延させることで、クーラント液の供給開始直後に、クーラント液又は切粉等の異物が各隙間Sk,Sg,Sh,Sjへ侵入することが抑制される。
また、図8に示すように、ポンプ71がオンで、かつソレノイドバルブ51が開状態である場合において、制御部300は、NC制御プログラムに含まれる指令、又は作業者によるスイッチ操作に基づき、ポンプ71をオンからオフに切り替える。制御部300は、ポンプ71がオンからオフに切り替わった時刻tbから設定時間T2の経過後に、ソレノイドバルブ51を開状態から閉状態に切り替える。設定時間T2は、設定時間T1と同様の手法により設定され、設定時間T1よりも長い時間、例えば、30秒に設定される。このように、クーラント液の供給停止後、設定時間T2だけエアパージの停止を遅延させることで、クーラント液の供給停止直後に、異物が各隙間Sk,Sg,Sh,Sjへ侵入することが抑制される。
第1主軸11等の回転体と第1主軸台15等の支持体の隙間Sk,Sg,Sh,Sjにクーラント液等の異物が侵入しやすい理由としては、クーラント液が直接、回転体にかかり、開口部K1~K4を介して隙間Sk,Sg,Sh,Sjに侵入することが挙げられる。しかしながら、本実施形態では、上述したエアパージにより隙間Sk,Sg,Sh,Sj内から開口部K1~K4を介して外部空間へエアが流れる状態が継続されるため、異物の侵入が抑制される。さらに、クーラント液の供給にエアパージを連動させることで、クーラント液の供給停止時にはエアパージを停止させることが可能となり、エア消費量を最小限とすることができる。
次に、制御部300により実行される加工処理について説明する。制御部300は、予め設定されたNCプログラムに沿ってこの加工処理を実行する。
まず、図示しないワーク供給装置からワークWが第1主軸11及び回転ガイドブッシュ60に供給される。制御部300は、供給されたワークWを第1主軸11で把持し、把持したワークWに対して第1工具ユニット30を利用して第1の加工を行う。
この第1の加工を完了すると、制御部300は、第1主軸11が把持するワークWを第2主軸21に受け渡し、次に、第2主軸21で把持したワークWに対して第2工具ユニット40を利用して第2の加工を行う。この第2の加工が完了すると、制御部300は、ワーク排出装置を利用して加工済みのワークWを工作機械1の外部へ排出する。
以上で、加工処理が終了となる。この加工処理は、ワークWの供給毎に繰り返し実行される。
上述した加工処理の開始時においては、ポンプ71がオフであり、ソレノイドバルブ51が閉状態であり、開閉手段55が開状態である。制御部300は、この加工処理中(例えば、第1の加工又は第2の加工の開始前)に、クーラント液の供給開始の指令を受けると、上述したように、ソレノイドバルブ51の開状態へ切り替えとポンプ71のオンへの切り替えを順番に行うことにより、エアパージとクーラント液の供給を順番に開始する。また、この加工処理中(例えば、第1の加工又は第2の加工の終了後)に、クーラント液の供給停止の指令を受けると、上述したように、ポンプ71のオフへの切り替えとソレノイドバルブ51の閉状態へ切り替えを順番に行うことにより、クーラント液の供給とエアパージを順番に停止する。
(効果)
以上、説明した一実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)工作機械1は、回転体の一例である第1主軸11、第2主軸21、ワーク支持部64、工具ホルダ部35h(以下、第1主軸11等と呼ぶ)と、第1主軸11等との間に隙間Sk,Sg,Sh,Sjを持って第1主軸11等の外周側に位置し、第1主軸11等を回転可能に支持する支持体の一例である第1主軸台15、第2主軸台25、ガイドブッシュケース65、ケース体85,95(以下、第1主軸台15等と呼ぶ)と、隙間Sk,Sg,Sh,Sjに繋がるように形成され、エア供給源200からのエアが通過するエア供給路56a,56bと、エア供給路56a,56b上に設けられ、隙間Sk,Sg,Sh,Sjへのエアの供給を可能とする開状態と隙間Sk,Sg,Sh,Sjへのエアの供給を停止する閉状態の間で切り替え可能であるバルブの一例であるソレノイドバルブ51と、ワークWの加工点にクーラント液を供給するオンとワークWへのクーラント液の供給を停止するオフの間で切り替え可能である液供給部の一例であるポンプ71と、ソレノイドバルブ51の開状態及び閉状態を、ポンプ71のオン及びオフに連動させるように、ソレノイドバルブ51及びポンプ71を制御する制御部300と、を備える。
この構成によれば、クーラント液の供給と隙間Sk,Sg,Sh,Sjへのエアパージが連動する。これにより、クーラント液を使用しない状況、例えば、工作機械1の運転準備中、ドライ加工運転、デバック作業中、作業者休憩中に、エアパージの供給が停止される。よって、エアパージにかかるエア消費量を低減することができる。
また、エア供給源200からのエアは、ソレノイドバルブ51が閉状態となることによりエアパージを停止しつつも、動作部3(例えば、エアシリンダ11e,21e,11b,21b,21w,5e)に供給可能となる。よって、動作部3を動作させつつ、エアパージの停止が可能となるため、エア消費量を低減することができる。
(2)制御部300は、ポンプ71をオンからオフに切り替えてから、予め設定される第1設定時間の一例である設定時間T2が経過したときに、ソレノイドバルブ51を開状態から閉状態に切り替える。
例えば、クーラント液の供給停止と同時にエアパージを停止すると、クーラント液等の異物が隙間Sk,Sg,Sh,Sjに吸い込まれる吸い込み現象が発生するおそれがあるが、この点、上記構成によれば、クーラント液の供給停止から、設定時間T2にわたってエアパージが継続される。このため、吸い込み現象の発生を抑制することができる。
なお、この吸い込み現象は、上述した異物が侵入しやすい理由に加えて、以下の2つの理由により生じる。
第1の理由としては、回転体が回転すると、回転体の周りの空気もつられて回転し、空気は遠心力により、隙間Sk,Sg,Sh,Sj内から外部空間への空気の流れが生じる。これにより、隙間Sk,Sg,Sh,Sj内の空気が減少し、隙間Sk,Sg,Sh,Sj内の気圧が、外部空間の気圧(大気圧)より低くなり、負圧となる。隙間Sk,Sg,Sh,Sj内の気圧が負圧となると、外部空間から隙間Sk,Sg,Sh,Sj内へクーラント液等の異物を吸い込みやすくなる。
第2の理由としては、エアパージに伴いエアが隙間Sk,Sg,Sh,Sjから外部空間に流れるため、隙間Sk,Sg,Sh,Sj内の空気が減少し、隙間Sk,Sg,Sh,Sj内の気圧がより低くなり、外部空間から隙間Sk,Sg,Sh,Sj内へクーラント液等の異物を吸い込みやすくなる。
なお、異物が隙間Sk,Sg,Sh,Sjに侵入すると、回転体や軸受等の損傷又は腐食の原因となる。
(3)制御部300は、ソレノイドバルブ51を閉状態から開状態に切り替えてから、予め設定される第2設定時間の一例である設定時間T1が経過したときに、ポンプ71をオフからオンに切り替える。
例えば、クーラント液の供給開始と同時にエアパージを開始すると、クーラント液等の異物が隙間Sk,Sg,Sh,Sjに侵入しやすい。この点、上記構成によれば、エアパージの開始から、設定時間T1の経過後に、クーラント液の供給が開始される。このため、クーラント液等の異物が隙間Sk,Sg,Sh,Sjに侵入することを抑制することができる。
(4)工作機械1は、エア供給路56b上に設けられ、エアの流量を制御する絞り弁58a,58bを備える。
この構成によれば、絞り弁58a,58bにより隙間Sk,Shへ供給されるエア量を調節できる。このため、エア消費量を低減することができる。
(5)工作機械1は、工作機械1の機能を実現するためにエア供給源200からのエアを動作源として動作する動作部3と、隙間Sk,Sg,Sh,Sjへ供給するエアの圧力を調整する第1圧力調整部の一例である圧力調整部54と、動作部3へ供給するエアの圧力を調整する第2圧力調整部の一例である圧力調整部53と、を備える。
この構成によれば、エアパージの停止中においても、動作部3を動作可能となり、エア消費量を低減することができる。
また、エアパージの圧力を適正な圧力にすることができる。例えば、エアパージの圧力が適正な圧力を超えると、エアパージが軸受内部のグリースを吹き飛ばして、軸受の動作に悪影響を与えるおそれがあるが、エアパージの圧力を適正な圧力にすることにより、軸受の動作への悪影響を防止することができる。
(変形例)
なお、本発明は以上の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。以下に、変形の一例を説明する。
第1主軸ユニット10及び第2主軸ユニット20の何れか一方が省略されてもよい。また、主軸ユニットの数は、3つ以上であってもよい。
また、クロスドリル装置80及び後駆動装置90の何れか一方、又はクロスドリル装置80及び後駆動装置90の両方が省略されてもよい。
上記実施形態においては、絞り弁58a,58bは、第1主軸ユニット10及び回転ガイドブッシュ60に対応して設けられていたが、これに限らず、第2主軸ユニット20、クロスドリル装置80及び後駆動装置90の少なくとも何れか一つに対応して設けられていてもよい。また、絞り弁58a,58bは、省略されてもよい。
上記実施形態においては、刃物台43は、Y軸方向に移動可能に構成されていたが、X軸方向及びZ軸方向に移動可能に構成されてもよいし、各軸方向に移動不能であってもよい。
上記実施形態においては、工作機械1は、ダイレクト駆動型の回転ガイドブッシュ60を備えていたが、回転ガイドブッシュ60が省略されてもよいし、回転ガイドブッシュ60に代えて、ケレ式回転ガイドブッシュ装置又はベルト駆動ガイドブッシュ装置が設けられていてもよい。
上記実施形態においては、各隙間Sk,Sg,Sh,Sjにエアパージ可能に構成されていたが、これに限らず、各隙間Sk,Sg,Sh,Sjのうち何れかはエアパージ不能に構成されていてもよい。また、各隙間Sk,Sg,Sh,Sj以外の隙間、例えば、第2工具ユニット40における工具41と刃物台43の間の隙間にエアパージ可能に構成されていてもよい。
上記実施形態においては、エア供給システム50は、1つのソレノイドバルブ51を備えていたが、バルブの数は2つ以上であってもよい。例えば、図9に示すように、エア供給システム50は、各隙間Sk,Sg,Sh,Sjに1対1で対応する複数のソレノイドバルブ51a~51eを備えていてもよい。ソレノイドバルブ51a及び絞り弁58aは第1主軸ユニット10に対応して設けられ、ソレノイドバルブ51b及び絞り弁58cは第2主軸ユニット20に対応して設けられ、ソレノイドバルブ51c及び絞り弁58bは回転ガイドブッシュ60に対応して設けられ、ソレノイドバルブ51d及び絞り弁58dは後駆動装置90に対応して設けられ、ソレノイドバルブ51e及び絞り弁58eはクロスドリル装置80に対応して設けられている。複数のソレノイドバルブ51a~51eは、それぞれ個別に、制御部300による制御のもと、オンとオフの間で切り替わる。この変形例によれば、複数の隙間Sk,Sg,Sh,Sjのうち必要な箇所へのみエアパージ可能である。
以上、説明した変形例によれば、以下の効果を奏する。
工作機械1は、第1~第5組の回転体及び支持体を備える。第1組は、第1主軸11及び第1主軸台15を備え、第2組は、第2主軸21及び第2主軸台25を備え、第3組は、ワーク支持部64及びガイドブッシュケース65を備え、第4組は、工具ホルダ部35h及びケース体85を備え、第5組は、工具ホルダ部35h及びケース体95を備える。複数のソレノイドバルブ51a~51eは、第1~第5組の回転体及び支持体それぞれの組に1つずつ設けられている。
この構成によれば、各隙間Sk,Sh,Sg,Sjに個別にエアパージが可能となるため、エア消費量を低減することができる。
また、図10に示すように、エア供給システム50は、図9の3つのソレノイドバルブ51c~51eに代えて、1つのソレノイドバルブ51fを備えていてもよい。ソレノイドバルブ51fは、隙間Sg,Sjに対応して設けられている。ソレノイドバルブ51fがオンすると、これら隙間Sg,Sjへ同時にエアを供給する。これにより、バルブの個数を減らすことができる。
また、図10の例において、2つのソレノイドバルブ51a,51bに代えて、第1主軸ユニット10及び回転ガイドブッシュ60に対応する1つのバルブが設けられていてもよい。
2つの圧力調整部53,54の少なくとも何れか一方が省略されてもよい。
また、クーラント液の供給開始とエアパージの開始は同時に行われてもよい。また、クーラント液の供給停止とエアパージの停止は同時に行われてもよい。
上記実施形態においては、動作部3のエアシリンダ11e,21e,11b,21b,21w,5eのうち少なくとも何れか一つが省略されてもよい。また、動作部3は、エアシリンダ11e,21e,11b,21b,21w,5e以外の機能を持つ構成を有していてもよい。
1…工作機械、3…動作部、10…第1主軸ユニット、11…第1主軸、11a,21a…コレットチャック、11b,21b…チャックナット、11c,21c…主軸本体部、11d,21d…コレットスリーブ、11e,21e,11b,21b,21w,5e…エアシリンダ、11f,21f,64f…円環部、12,22,62,82t,92t…継手、13…第1主軸移動機構、15…第1主軸台、25…第2主軸台、16,26,66,86,96…軸受、17,27,87,97a,97b…シール、18,28…主軸台先端部、18a…平板カバー部、19,29,56a,56b,56c,69,89,99…エア供給路、19i,29i,69i,89i,99i…継手接続部、19o,29o,69o,89o,99o…エア吐出部、20…第2主軸ユニット、21…第2主軸、21H,64H…本体部、21L,32L,64L…L字部、21T,64T…凸部、23,24…第2主軸移動機構、28R,68R…連結路、30…第1工具ユニット、31,37,41…工具、32,33…第1工具移動機構、34L,34R…工具台、35…工具ユニット、35h…工具ホルダ部、40…第2工具ユニット、43…刃物台、50…エア供給システム、51,51a~51f,53,54…圧力調整部、55…開閉手段、58a~58e…絞り弁、60…回転ガイドブッシュ、64…ワーク支持部、65…ガイドブッシュケース、65a…ケース本体部、65b,85b,95b…カバー部、68…ダイレクト駆動モータ、68R…流路、70…クーラント供給システム、71…ポンプ、72…タンク、73…ノズル、80…クロスドリル装置、82,92…歯車機構、84,94…伝達軸、85,95…ケース体、85a,95a…ケース本体部、88,98…駆動モータ、90…後駆動装置、200…エア供給源、300…制御部、A1,A2…エア、K1~K4…開口部、P…分岐点、S…ベッド、T1,T2…設定時間、W…ワーク、Sk,Sg,Sh,Sj…隙間、ta,tb…時刻

Claims (6)

  1. 回転体と、
    前記回転体との間に隙間を持って前記回転体の外周側に位置し、前記回転体を回転可能に支持する支持体と、
    前記隙間に繋がるように形成され、エア供給源からのエアが通過するエア供給路と、
    前記エア供給路上に設けられ、前記隙間へのエアの供給を可能とする開状態と前記隙間へのエアの供給を停止する閉状態の間で切り替え可能であるバルブと、
    ワークの加工点にクーラント液を供給するオンとクーラント液の供給を停止するオフの間で切り替え可能である液供給部と、
    前記バルブの前記開状態及び前記閉状態を、前記液供給部の前記オン及び前記オフに連動させるように、前記バルブ及び前記液供給部を制御する制御部と、を備える、
    工作機械。
  2. 前記制御部は、前記液供給部を前記オンから前記オフに切り替えてから、予め設定される第1設定時間が経過したときに、前記バルブを前記開状態から前記閉状態に切り替える、
    請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記制御部は、前記バルブを前記閉状態から前記開状態に切り替えてから、予め設定される第2設定時間が経過したときに、前記液供給部を前記オフから前記オンに切り替える、
    請求項1又は2に記載の工作機械。
  4. 前記エア供給路上に設けられ、エアの流量を制御する絞り弁を備える、
    請求項1又は2に記載の工作機械。
  5. 前記工作機械は、
    前記工作機械の機能を実現するために前記エア供給源からのエアを動作源として動作する動作部と、
    前記隙間へ供給するエアの圧力を調整する第1圧力調整部と、
    前記動作部へ供給するエアの圧力を調整する第2圧力調整部と、を備える、
    請求項1又は2に記載の工作機械。
  6. 前記工作機械は、複数組の前記回転体及び前記支持体を備え、
    前記バルブは、前記複数組の前記回転体及び前記支持体それぞれの組に設けられている、
    請求項1又は2に記載の工作機械。
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