JP2024035136A - 医用画像処理装置、方法、プログラム及びx線診断装置 - Google Patents

医用画像処理装置、方法、プログラム及びx線診断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】トモシンセシス撮影の照射角度の範囲を広げずに、深さ方向の解像度を高めること。【解決手段】本実施形態に係る医用画像処理装置は、第1取得部と、第2取得部と、再構成部とを備えている。前記第1取得部は、赤外線を照射された被検体を撮影して得た3次元サーモグラフィ画像データを取得する。前記第2取得部は、前記被検体をトモシンセシス撮影して得た複数の投影データを取得する。前記再構成部は、前記複数の投影データ及び前記3次元サーモグラフィ画像データに基づいて、再構成を実行する。【選択図】 図1

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、医用画像処理装置、方法、プログラム及びX線診断装置に関する。
マンモグラフィ装置、X線TV装置及び一般X線撮影装置などのX線診断装置では、被写体の重なりを低減するためにトモシンセシス撮影が用いられる。トモシンセシス撮影では、限定された範囲の様々な角度からX線を照射し、得られた複数の投影データを再構成することで三次元の画像を得ている。
このようなトモシンセシス撮影では、限定された範囲の照射角度からX線を照射する。例えば、マンモグラフィ装置では±7.5度の範囲、深い照射角度を採用しているメーカーであっても±25度の範囲である。深さ方向の解像度を高めるためには、照射角度の範囲を広げて、照射角度を深くすればよい。例えば、±7.5度を現在採用しているのであれば、それよりも深い角度へ変更すればよい。しかしながら、照射角度を深くすることで被ばく線量の増加、トモシンセシス収集時間の延長を招いてしまう。
特開2017-26422号公報 国際公開第2020/050107号
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、トモシンセシス撮影の照射角度の範囲を広げずに、深さ方向の解像度を高めることである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
本実施形態に係る医用画像処理装置は、第1取得部と、第2取得部と、再構成部とを備えている。前記第1取得部は、赤外線を照射された被検体を撮影して得た3次元サーモグラフィ画像データを取得する。前記第2取得部は、前記被検体をトモシンセシス撮影して得た複数の投影データを取得する。前記再構成部は、前記複数の投影データ及び前記3次元サーモグラフィ画像データに基づいて、再構成を実行する。
図1は、第1の実施形態に係るX線診断装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態に係るX線撮影台の外観の一例を示す斜視図である。 図3は、第1の実施形態に係るX線撮影台の構成の一例を説明するための模式図である。 図4は、第1の実施形態に係るX線撮影台の構成の一例を説明するための模式図である。 図5は、第1の実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。 図5のステップS40の動作を説明するためのフローチャートである。 図5のステップS20の動作を説明するための模式図である。 図5のステップS30の動作を説明するための模式図である。 図9は、第2の実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。 図10は、第3の実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。 図11は、第4の実施形態に係るX線診断装置の構成の一例を示すブロック図である。 図12は、第4の実施形態に係るX線撮影台の外観の一例を示す斜視図である。 図13は、第4の実施形態に係るX線撮影台の構成の一例を説明するための模式図である。 図14は、第4の実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。 図15は、図14のステップS37の動作を説明するための模式図である。 図16は、第5の実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。 図17は、第6の実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。
以下、各実施形態に係る医用画像処理装置を備えたX線診断装置について図面を用いて説明する。なお、以下の説明は、X線診断装置がマンモグラフィ装置である場合を例に挙げて述べるが、これに限定されない。例えば、X線診断装置は、X線TV装置及び一般X線撮影装置のように、トモシンセシス撮影を行う任意のX線装置が使用可能となっている。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係るX線診断装置の構成を示すブロック図であり、図2は、X線診断装置におけるX線撮影台の外観の一例を示す斜視図である。図3及び図4は、X線撮影台の構成を示す模式図である。このX線診断装置1は、X線撮影台3とコンピュータ装置5とを備える。
X線撮影台3は、基台部10、Cアーム11及び信号発生器31を有する。Cアーム11は、基台部10に突設された軸部12に取り付けられる。これによりCアーム11は、軸部12の軸心を回転中心としてY軸回りに回動可能なように基台部10に支持される。Cアーム11を回転させることにより、頭尾方向(CranioCaudal projection:CC)、内外方向(MedioLateral projection:ML)、内外斜方向(MedioLateral Oblique projection:MLO)等の通常撮影及びトモシンセシス撮影を行うことができる。トモシンセシスとは、X線管18を移動させて複数の角度から撮影して得られた医用画像を3次元再構成することで複数の断層画像を生成する撮影技法である。トモシンセシス撮影時には、アーム本体14及び支持台3aのうち、アーム本体14のみが軸部12の軸心を回転中心として回動する。乳房のトモシンセシス撮影により、乳腺の重なりを低減させた複数の断層画像を得ることが可能である。なお、通常撮影時には、アーム本体14及び支持台3aが軸部12の軸心を回転中心として回動する。また、信号発生器31は、周期信号を発生して加熱源に供給することにより、アクティブサーモグラフィ法を行うことができる。アクティブサーモグラフィ法は、加熱源から測定対象物を周期的に加熱することによる測定対象物の温度変化等を利用して、測定対象物の表面や内部の状態を評価する手法である。この手法は、特開2017-26422号公報に記載されたように、測定対象物に与える加熱及び冷却(非加熱)の周期と、解析できる測定対象物の深さとの間に相関関係があることを利用した画像処理方法である。例えば、加熱源によって加熱された測定対象物は、非加熱時に冷却される。赤外線カメラは、測定対象物の表面に近い位置(浅い位置)の状態に基づく赤外線ほど加熱終了後すぐに受光し、測定対象物の表面に遠い位置(深い位置)の状態に基づく赤外線ほど加熱終了後受光までに時間がかかる。従って、周期的な温度変化を示す測定対象物を赤外線カメラによって所定のフレームレートで撮影することにより、例えば数百~数千枚のサーモグラフィ画像に対応するサーモグラフィ画像データが生成される。また、このような深さ毎の状態を示すサーモグラフィ画像データに基づいて3次元サーモグラフィ画像データを生成可能である。係る3次元サーモグラフィ画像データは、数百~数千枚のサーモグラフィ画像データに基づくので、深さ方向の解像度が高いものとなっている。本実施形態では、測定対象物を被検体とし、加熱源をフラッシュランプ32とする。すなわち、本実施形態では、フラッシュランプ32から赤外線を照射した被検体9を赤外線カメラ33で撮影することで被検体9の表面や内部の状態を反映した3次元サーモグラフィ画像データを取得する。
Cアーム11は、アーム本体14にX線発生装置15、X線検出器16、圧迫ユニット17、フラッシュランプ32、赤外線カメラ33及び支持具34,35を取り付けて構成される。X線発生装置15及びX線検出器16は、アーム本体14の両端部に配置される。圧迫ユニット17は、X線発生装置15とX線検出器16との中間に配置される。フラッシュランプ32は、アーム本体14の長手方向と直交する長手方向をもつ支持具34の両端に設けられる。赤外線カメラ33は、支持具34の長手方向に直交する長手方向をもつ支持具35の上端に設けられる。また、フラッシュランプ32、赤外線カメラ33及び支持具34,35は、X線管18とX線検出器16との間のX線パスXpの外部に配置されている。
X線発生装置15は、X線管18と高電圧発生器19とを有する。X線管18は、高電圧発生器19から管電圧の印加、及びフィラメント電流の供給を受けて圧迫ユニットに向けて所定のX線継続時間X線を発生する。印加する管電圧とX線継続時間とは、撮影制御回路24からの制御信号を受けて、撮影に適した値に調整される。
X線管18は、陰極フィラメントと陽極とを備える。陽極は、Mo(モリブデン)を材質としたMo陽極、Rh(ロジウム)を材質としたRh陽極、MoとRhとを混合してなるMo・Rh陽極、W(タングステン)を材質としたW陽極等である。これら陽極は、撮影制御回路24からの制御信号を受けて、随時切り替え可能である。
フィラメント電流の供給を受けた陰極フィラメントは加熱され、熱電子を発生する。発生された熱電子は、陰極フィラメントと陽極との間に印加された管電圧によって、陽極に衝突される。このように熱電子が陽極へ衝突することによりX線が発生される。陽極に衝突する熱電子によって、管電流が流れる。管電流は、フィラメント電流により調整される。撮影時におけるX線線量の調節は、撮影制御回路24からの制御信号を受けて、管電流とX線継続時間との積である管電流時間積を調節することにより行なわれる。
X線管18には、発生されたX線の線質を変更するための線質フィルタが取り付けられる。線質フィルタは、Moを材質としたMoフィルタや、Rhを材質としたRhフィルタ、Al(アルミニウム)を材質としたAlフィルタ、或いはこれら材質を組み合わせてなるフィルタ等である。これら線質フィルタは、撮影制御回路24からの制御信号を受けて、随時切り替え可能である。
圧迫ユニット17は、乳房が載置される支持台3aに設けられたX線検出器16に対向配置され、Cアーム11の回転中心軸Yとは直交するZ軸に沿ってX線検出器16に対して接近/離反可能なようにCアーム11によって支持される圧迫板17aを有する。圧迫ユニット17は、撮影制御回路24からの制御信号を受けて、圧迫板17aを動作させることにより被検体9の乳房を支持台3aに圧迫し、乳房厚を所定の状態にする。
X線検出器16は、検出面の面中心とX線管18の焦点とを結ぶ撮影軸(Z軸)に沿って、X線管18に接近/離反可能なようにCアーム11によって支持される。X線検出器16は、乳房を透過したX線を検出するフラット・パネル・ディテクタ等のデジタル検出器である。デジタル検出器は、入射X線を直接的に電気信号に変換する直接変換形又は入射X線を蛍光体で光に変換しその光を電気信号に変換する間接変換形の複数の半導体検出素子を有する。この複数の半導体検出素子は2次元格子状に配列される。また、デジタル検出器は、フォトダイオード等の半導体検出素子に加え、増幅回路及びA/D変換回路を含んでいる。これにより、X線入射に伴って複数の半導体検出素子で発生した信号電荷は増幅回路及びA/D変換回路を介して出力信号としてコンピュータ装置5に出力される。
信号発生器31は、処理回路26に制御され、周期信号を発生してフラッシュランプ32に送出する。なお、信号発生器31は、コンピュータ装置5に実装してもよい。
フラッシュランプ32は、送出された周期信号に応じて、被検体斜め上方から赤外線を被検体9に照射する。赤外線としては、近赤外線、中赤外線、遠赤外線、又はそれらの隣接する組み合わせのいずれを用いてもよい。
赤外線カメラ33は、周期的に赤外線が照射された被検体9を連続撮影し、得られた複数のサーモグラフィ画像データをコンピュータ装置5に送出する。コンピュータ装置5の画像発生回路25は、当該送出された複数のサーモグラフィ画像から3次元サーモグラフィ画像データを得る。なお、信号発生器31、フラッシュランプ32、赤外線カメラ33及び画像発生回路25は、赤外線を照射された被検体9を撮影して3次元サーモグラフィ画像データを得る第1撮影部の一例である。
コンピュータ装置5は、X線撮影台3とともに、メモリ22、入力インタフェース23、撮影制御回路24、画像発生回路25、処理回路26、ディスプレイ27、システム制御回路28及びネットワークインタフェース29を備える。
メモリ22は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hardware Disk Drive)及び画像メモリなど電気的情報を記録するメモリ本体と、それらメモリ本体に付随するメモリコントローラやメモリインタフェースなどの周辺回路から構成されている。メモリ22は、3次元サーモグラフィ画像データ、プレ撮影画像、本撮影画像などのX線画像(医用画像)データ、プログラム及び学習済みモデルを記憶する。本撮影画像データには、例えば、通常撮影の場合のマンモグラフィ画像データや、トモシンセシス撮影の場合のトモシンセシス画像データがある。プログラムは、例えば、第1取得機能、第2取得機能、再構成機能及び表示制御機能をコンピュータに実現させるための医用画像処理プログラムとしてもよい。ここでいう第1取得機能、第2取得機能、再構成機能及び表示制御機能は、後述する処理回路26の各機能に対応する。学習済みモデルは、例えば、3次元サーモグラフィ画像データと、3次元トモグラフィ画像データとのデータセットを機械学習したモデルである。データセットは、3次元サーモグラフィ画像データを入力データとし、3次元X線画像データを出力データとして、予め作成される。例えば、3次元サーモグラフィ画像データのサイズ及び画素値範囲をトモシンセシス画像データのサイズ及び画素値範囲に変換することにより、3次元トモシンセシス画像データを作成する。なお、3次元サーモグラフィ画像データを変換して得た3次元トモシンセシス画像データをトモシンセシスモデル画像データとも呼ぶ。この学習済みモデルは、3次元サーモグラフィ画像データに基づいて、3次元トモグラフィ画像データ(トモシンセシスモデル画像データ)を出力する。
入力インタフェース23は、操作者からの各種指示・命令・情報・選択・設定をコンピュータ装置5に入力するためのトラックボール、スイッチボタン、マウス、キーボード、操作面へ触れることで入力操作を行うタッチパッド、及び表示画面とタッチパッドとが一体化されたタッチパネルディスプレイ等によって実現される。入力インタフェース23は、撮影制御回路24及び処理回路26等に接続されており、操作者から受け取った入力操作を電気信号へ変換して撮影制御回路24又は処理回路26へと出力する。以下のコンピュータ装置5に関する説明中、「操作者の操作」は、「操作者による入力インタフェース23の操作」を意味する。なお、本明細書において入力インタフェース23はマウス、キーボードなどの物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を撮影制御回路24又は処理回路26へ出力する電気信号の処理回路も入力インタフェース23の例に含まれる。
入力インタフェース23は、操作者の操作に応じて、例えば、図示しないRIS(radiology information system)から送付された被検体情報を処理回路26に出力してメモリ22に保存する。被検体情報は、例えば、被検体ID、検査部位、検査目的、年齢、身長、体重、BMI (body mass index)等を含んでいる。また、入力インタフェース23は、例えば、撮影条件(管電圧、管電流時間積、陽極の材質、線質フィルタの材質、乳房厚、X線焦点-X線検出器間距離、拡大率等)や画像処理条件などを撮影制御回路24に設定するための操作パネルである。また、入力インタフェース23は、Cアーム11を動作させるためのインタフェースを備えており、その操作に応じてCアーム11はY軸回りに回動され任意の位置に設定される。設定されたCアーム11の位置に応じて、撮影方向が決定される。また、入力インタフェース23は、信号発生器31及び赤外線カメラ33を動作させるためのインタフェースを備えている。入力インタフェース23の操作に応じて、信号発生器31は周期信号をフラッシュランプ32に送出し、赤外線カメラ33は、フラッシュランプ32から赤外線が照射された被検体9を連続撮影する。
撮影制御回路24は、図示しないプロセッサとメモリを備え、入力インタフェース23を介して設定された撮影条件に基づいてX線撮影台3の各構成要素を制御することによって、X線撮影台3に設定に応じたX線撮影及び赤外線撮影を行わせる。
画像発生回路25は、X線検出器16の出力信号に基づいて、乳房のプレ撮影画像や本撮影画像のデータを発生する。また、画像発生回路25は、発生したデータをメモリ22に保存する。例えば、画像発生回路25は、X線検出器16の出力信号に前処理を施して、X線画像を発生する。画像前処理とは、X線検出器16におけるチャンネル間の感度不均一の補正、及び脱落に関する補正等である。また、画像発生回路25は、発生したX線画像に画像処理を施す。例えば、画像発生回路25は、発生したX線画像に対して、散乱線補正処理を施す。また、画像発生回路25は、トモシンセシス撮影において、発生したX線管18の複数の位置に関する複数のX線画像データ(複数の投影データ)を得る。また、画像発生回路25は、トモシンセシス撮影で得た複数の投影データをメモリ22に保存する。なお、画像発生回路25は、トモシンセシス撮影で得た複数の投影データを処理回路26に送出してもよい。なお、X線管18、X線検出器16、Cアーム11及び画像発生回路25は、被検体9をトモシンセシス撮影して複数の投影データを得る第2撮影部の一例である。
また、画像発生回路25は、赤外線カメラ33から送出された複数のサーモグラフィ画像から3次元サーモグラフィ画像データを得る。補足すると、画像発生回路25は、赤外線カメラ33から連続的に送出された複数のサーモグラフィ画像データが表現する、時間に伴って変化する温度変化量又は位相に基づいて、解析画像としての3次元サーモグラフィ画像データを生成するロックイン処理を行う。サーモグラフィ画像データは、熱画像データと呼んでもよい。また、画像発生回路25は、得た3次元サーモグラフィ画像データをメモリ22に保存する。なお、画像発生回路25は、得た3次元サーモグラフィ画像データを処理回路26に送出してもよい。
処理回路26は、操作者により入力インタフェース23を介してから入力された指示に基づいて、メモリ22に記憶された情報やプログラムを読み出し、これらに従ってコンピュータ装置5を制御する。例えば、処理回路26は、メモリ22から読み出したプログラムに従って、既存の機能に加え、3次元サーモグラフィ画像データに基づいて複数の投影データからトモシンセシス画像データを再構成するための各機能を実現させるプロセッサである。ここで、各機能としては、例えば、第1取得機能261、第2取得機能262、再構成機能263及び表示制御機能264などがある。処理回路26は、医用画像処理装置の一例である。
第1取得機能261は、赤外線を照射された被検体9を撮影して得た3次元サーモグラフィ画像データを取得する。例えば、第1取得機能261は、3次元サーモグラフィ画像データをメモリ22から取得する。但し、第1取得機能261は、3次元サーモグラフィ画像データを画像発生回路25から取得してもよい。第1取得機能261は、第1取得部の一例である。
第2取得機能262は、被検体9をトモシンセシス撮影して得た複数の投影データを取得する。例えば、第2取得機能262は、複数の投影データをメモリ22から取得する。但し、第2取得機能262は、複数の投影データを画像発生回路25から取得してもよい。第2取得機能262は、第2取得部の一例である。
再構成機能263は、複数の投影データ及び3次元サーモグラフィ画像データに基づいて、再構成を実行する。例えば、再構成機能263は、再構成を実行して得たトモシンセシス画像データと3次元サーモグラフィ画像データに対応するトモシンセシスモデル画像データとの間の差分を小さくするように、再構成を繰り返し実行する。ここで、再構成機能263は、3次元サーモグラフィ画像データのサイズ及び画素値範囲をトモシンセシス画像データのサイズ及び画素値範囲に変換することにより、当該トモシンセシスモデル画像データを生成する。具体的には例えば、再構成機能263は、メモリ22から読み出した学習済みモデルに対して、3次元サーモグラフィ画像データを入力することにより、トモシンセシスモデル画像データを生成してもよい。再構成機能263は、再構成部の一例である。
表示制御機能264は、プレ撮影画像や本撮影画像、3次元サーモグラフィ画像、トモシンセシス画像といった医用画像などをディスプレイ27に表示させる。表示制御機能264は、表示制御部の一例である。
ディスプレイ27は、プレ撮影画像や本撮影画像といった医用画像などを表示するディスプレイ本体と、ディスプレイ本体に表示用の信号を供給する内部回路、ディスプレイ本体と内部回路とをつなぐコネクタやケーブルなどの周辺回路から構成されている。ディスプレイ27は、処理回路26に制御され、医用画像などを表示する表示部の一例である。
システム制御回路28は、図示しないプロセッサとメモリを備え、X線診断装置1の中枢として、各構成要素を制御する。
ネットワークインタフェース29は、コンピュータ装置5をネットワークNwに接続して外部装置(図示せず)と通信するための回路である。ネットワークインタフェース29としては、例えば、ネットワークインタフェースカード(NIC)が使用可能となっている。
なお、コンピュータ装置5とX線撮影台3とは一体であるとしても良い。
次に、以上のように構成されたX線診断装置の動作について図5及び図6のフローチャート並びに図7及び図8の模式図を用いて説明する。
始めに、X線診断装置1では、例えばRISから送付された被検体情報をメモリ22に保存しているとする。被検体情報は、例えば、被検体ID、検査部位、検査目的、年齢、身長、体重、BMI (body mass index)等を含んでいる。また、被検体情報に基づき、被検体9の乳房のマンモグラフィ検査が行われるとする。
いま、ステップS10において、X線診断装置1では、操作者の操作に応じて、被検体9の乳房が支持台3aに載置され、圧迫板17aにより圧迫されて支持台3aに固定される。このとき、X線診断装置1では、圧迫状態での乳房厚、抵抗などが取得される。
ステップS10の後、ステップS20において、X線診断装置1は、操作者の操作に応じて、当該固定された乳房に対してアクティブサーモグラフィ法による撮影を行う。すなわち、X線診断装置1では、信号発生器31が周期信号を発生してフラッシュランプ32に送出する。フラッシュランプ32は、送出された周期信号に応じて、図7に示すように、乳房の斜め上方から赤外線を被検体9の乳房に照射する。赤外線カメラ33は、周期的に赤外線が照射された被検体9の乳房を連続撮影し、得られた複数のサーモグラフィ画像データをコンピュータ装置5に送出する。コンピュータ装置5の画像発生回路25は、当該送出された複数のサーモグラフィ画像に基づいてロックオン処理を行い、3次元サーモグラフィ画像データを得る。しかる後、画像発生回路25は、得た3次元サーモグラフィ画像データをメモリ22に保存する。これにより、処理回路26は、メモリ22内の3次元サーモグラフィ画像データを取得する。ここで、取得された3次元サーモグラフィ画像データをベクトルThで記すこととする。ベクトルThは、3次元サーモグラフィ画像データの画素値を成分にもつ列ベクトルである。
ステップS20の後、ステップS30において、X線診断装置1は、ベクトルThの取得完了をトリガとして、当該被検体9の乳房に対してトモシンセシス撮影を行う。すなわち、X線診断装置1は、ベクトルThの取得完了をトリガとして、撮影制御回路24からX線撮影台3内の回転制御装置(図示せず)に信号を送り、Cアーム11を事前にプリセットした角度まで回動させる。図8に示すように指定された角度に到達したら、撮影制御回路24は、回転制御装置に指令を送り、等速で矢印の方向にCアーム11を回動させる。回動を開始したら、撮影制御回路24は、トモシンセシス撮影における投影データの収集に適したフレームレート(例、2fps、4fps)で信号を発生させる。発生した信号は、高電圧発生器19およびX線検出器16で受信する。高電圧発生器19ではX線管18からX線を発生させる。発生したX線は圧迫板17aを介して被検体9の乳房に照射される。これにより、X線診断装置1では、図8に示すように、複数の照射角度でX線管18からX線を照射させる。被検体9の乳房を透過したX線をX線検出器16で検出し、検出されたX線量に応じた出力信号がコンピュータ装置5に出力される。コンピュータ装置5の画像発生回路25は、X線検出器16で検出されたX線量に応じた出力信号をX線検出器16から受け取り、当該出力信号に画像処理を行うことで、被検体9の乳房を表す複数の投影データを得る。しかる後、画像発生回路25は、得た複数の投影データをメモリ22に保存する。また、指定の照射角度まで到達したら、もしくは、指定の照射回数だけX線を照射したら、撮影制御回路24は、回転制御装置に指令を送り、Cアーム11の回転、X線の発生、X線検出器16でのX線の検出を停止させてトモシンセシス撮影を終了する。これにより、処理回路26は、メモリ22内の複数の投影データを取得する。ここで、取得された複数の投影データ(複数の2次元X線画像データ)をベクトルOで記すこととする。ベクトルOは、複数の投影データの画素値を成分にもつ列ベクトルである。
ステップS30の後、ステップS40において、X線診断装置1の処理回路26は、複数の投影データを記述したベクトルO及び3次元サーモグラフィ画像データを記述したベクトルThに基づいて、再構成を実行する。具体的には例えば、処理回路26は、次の(1)式に示す評価関数C(R)に基づいた繰り返し(iterative)再構成を行う。
但し、Pは順投影を行う行列である。Rはトモシンセシス画像データのベクトルである。補足すると、Rは、トモシンセシス画像データの画素値を成分にもつ列ベクトルである。αはスカラーでベクトルThの画像の情報を導入する割合を示すパラメータで0以上1以下の実数である。但し、α=0は、ベクトルThの画像の情報を導入しないときに設定されるので、通常の場合、αは0より大きく1以下の実数となる。パラメータαは、例えば、経験的に求めることが可能である。Xは3次元サーモグラフィ画像データをトモグラフィモデル画像データ(3次元X線画像データ)へ変換する行列式である。行列式Xは、例えば、3次元サーモグラフィ画像データのサイズ及び画素値範囲をトモシンセシス画像データのサイズ及び画素値範囲に変換することにより、トモシンセシスモデル画像データを生成するためのものである。評価関数C(R)のうち、右辺第1項「(1/2)*(P*R-O)^2」(但し、^は、ベキ乗を表す記号)は、トモシンセシス画像データを順投影して得た複数の投影データ(P*R)と、取得された複数の投影データ(O)との二乗誤差に関する項である。また、右辺第2項「(R-X*Th)^2」は、再構成を実行して得たトモシンセシス画像データ(R)と、3次元サーモグラフィ画像データに対応するトモシンセシスモデル画像データ(X*Th)との二乗誤差のパラメータ倍(α倍)に関する項である。
このステップS40は、図5に示す如き、ステップS41~S46により実行される。
ステップS41において、処理回路26は、以下の(2)式に示すように、評価関数C(R)の偏微分を計算する。なお、処理回路26は、メモリ22から式(2)を読み出してもよい。(2)式は、評価関数C(R)をベクトルRで偏微分した式を示す。
補足すると、(2)式は、順投影して得た複数の投影データ(P*R)と取得された複数の投影データ(O)との誤差を逆投影して得た第1トモシンセシス誤差画像データ(P^-1・(P*R-O))と、トモシンセシス画像データ(R)とトモシンセシスモデル画像データ(X*Th)との誤差をパラメータα倍して得た第2トモシンセシス誤差画像データ(α(R-X*Th))との和を表す。αは、前述同様に、ベクトルThの画像の情報(3次元サーモグラフィ画像データに関する誤差)を導入する割合を示す。
ステップS41の後、ステップS42において、処理回路26は、n回目のトモシンセシス画像データの初期値(n=0の場合)としてベクトルR_0を計算する。ベクトルR_0は、全ての成分を0値としてもよく、フィルタ補正逆投影(Filtered Back Projection)で得られた画素値を成分に有してもよい。
ステップS42又はS46の後、ステップS43において、処理回路26は、ベクトルR_nに基づいて、(2)式により、評価関数C(R)を偏微分した値を算出する。なお、ステップS42の後にS43を実行する初回の場合(n=0の場合)、ベクトルR_nは、ベクトルR_0である。nは、ステップS43~S46の繰り返し回数であり、初回は繰り返していないので、n=0になる。すなわち、nは、ゼロ及び自然数からなる非負整数である。
ステップS43の後、ステップS44において、処理回路26は、ベクトルR_nを用いて、以下の(3)式に示すように、n+1回目のトモシンセシス画像データのベクトルR_n+1を計算する。n=0の場合、処理回路26は、ベクトルR_0を用いて、ベクトルR_1を計算する。
但し、βは画像を更新するスピードを決定するパラメータで0より大きく1以下の実数である。すなわち、処理回路26は、偏微分した値にパラメータβを乗じた値をベクトルR_nから減算してベクトルR_n+1を算出する。
ステップS44の後、ステップS45において、処理回路26は、評価関数を偏微分した値を求めるステップS43と、トモシンセシス画像データを更新するステップS44とを含む更新ループを終了するか否かを判定する。具体的には例えば、処理回路26は、終了条件を満たす場合に、更新ルールを終了する旨を判定する。終了条件は、例えば、更新前のトモシンセシス画像データと更新後のトモシンセシス画像データとの差分が閾値未満となった場合、又は更新ループの繰り返し回数が最大回数に達した場合、に満たされる。当該差分は、ベクトルR_n,R_n+1の間の差分に相当する。ステップS45の判定の結果、終了しない場合にはステップS46に移行する。
ステップS45の後、ステップS46において、処理回路26は、繰り返し回数「n」を「n+1」に更新し、ステップS43に移行する。以下、ステップS43~S46の更新ループは、ステップS45に用いる終了条件が満たされるまで、繰り返し実行される。これに伴い、処理回路26は、再構成を実行して得たトモシンセシス画像データ(R)と、3次元サーモグラフィ画像データ(Th)に対応するトモシンセシスモデル画像データ(X*Th)との誤差を小さくするように、再構成を繰り返し実行する。
一方、ステップS45の判定の結果、終了する場合には、ステップS41~S46からなるステップS40の処理を終了する。
ステップS40の後、処理回路26は、トモシンセシス画像データに基づいて、トモシンセシス画像をディスプレイ27に表示させる。トモシンセシス画像は、3次元サーモグラフィ画像をモデルとして得られており、深さ方向の解像度が高められている。すなわち、深い角度から収集されたようなトモシンセシス画像を得ることができる。
上述したように第1の実施形態によれば、処理回路26は、赤外線を照射された被検体9を撮影して得た3次元サーモグラフィ画像データを取得する。処理回路26は、被検体9をトモシンセシス撮影して得た複数の投影データを取得する。処理回路26は、複数の投影データ及び3次元サーモグラフィ画像データに基づいて、再構成を実行する。従って、トモシンセシス撮影の照射角度の範囲を広げずに、深さ方向の解像度を高めることができる。また、トモシンセシス撮影における照射角度の範囲(振り角)を減少できるので、スループットの向上や被曝線量の低減を図ることができる。
また、第1の実施形態によれば、処理回路26は、再構成を実行して得たトモシンセシス画像データと、3次元サーモグラフィ画像データに対応するトモシンセシスモデル画像データとの誤差を小さくするように、再構成を繰り返し実行する。この場合、前述した効果に加え、繰り返し回数に応じて誤差を低減する逐次近似再構成を行うことができる。
また、第1の実施形態によれば、処理回路26は、3次元サーモグラフィ画像データのサイズ及び画素値範囲をトモシンセシス画像データのサイズ及び画素値範囲に変換することにより、トモシンセシスモデル画像データを生成する。この場合、前述した効果に加え、3次元サーモグラフィ画像データに対応するトモシンセシスモデル画像データ(3次元X線画像データ)を容易に生成することができる。
また、第1の実施形態によれば、処理回路26は、トモシンセシス画像データを順投影して得た複数の投影データと取得された複数の投影データとの二乗誤差、及び再構成を実行して得たトモシンセシス画像データと3次元サーモグラフィ画像データに対応するトモシンセシスモデル画像データとの二乗誤差、に関する評価関数に基づいて、再構成を繰り返し実行する。この場合、前述した効果に加え、トモシンセシス画像に関する誤差と、3次元サーモグラフィ画像に関する誤差とを低減するように、再構成を繰り返し実行することができる。
また、第1の実施形態によれば、処理回路26は、評価関数をトモシンセシス画像データで偏微分し、偏微分した結果に基づいて、トモシンセシス画像データを更新する。この場合、前述した効果に加え、トモシンセシス画像データを容易に更新することができる。
また、第1の実施形態によれば、処理回路26は、評価関数を偏微分することと、トモシンセシス画像データを更新することとを含む更新ループを終了条件が満たされるまで繰り返す。この場合、前述した効果に加え、終了条件に応じて誤差を低減する逐次近似再構成を行うことができる。
また、第1の実施形態によれば、終了条件は、更新前のトモシンセシス画像データと更新後のトモシンセシス画像データとの差分が閾値未満となった場合、又は更新ループの繰り返し回数が最大回数に達した場合、に満たされる。この場合、前述した効果に加え、差分の閾値又は繰り返しの最大回数に応じて、逐次近似再構成を行うことができる。
また、第1の実施形態によれば、偏微分した結果は、順投影して得た複数の投影データと取得された複数の投影データとの誤差を逆投影して得た第1トモシンセシス誤差画像データと、トモシンセシス画像データとトモシンセシスモデル画像データとの誤差をパラメータ倍して得た第2トモシンセシス誤差画像データとの和である。また、パラメータ倍におけるパラメータαは、3次元サーモグラフィ画像データに関する誤差を導入する割合を示す。この場合、前述した効果に加え、パラメータαに応じた割合で3次元サーモグラフィ画像データに関する誤差を含む偏微分した結果に基づいて、トモシンセシス画像データを更新することができる。
(変形例)
第1の実施形態では、X線診断装置として、マンモグラフィ装置を用いたが、これに限定されない。例えば、X線診断装置として、X線TV装置及び一般X線撮影装置のように、トモシンセシス撮影を行う任意のX線装置を用いてもよい。
また、第1の実施形態では、被検体の乳房を撮影したが、これに限定されない。例えば、X線TV装置が、四肢などのように、厚みが小さい部位(薄い部位)を撮影してもよい。なお、3次元サーモグラフィ画像データを取得するには、赤外線照射によって深部まで温度変化させる必要があるので、乳房や四肢などの比較的薄い部位を撮影することが好ましい。
また、第1の実施形態では、赤外線を被検体に照射するために2つのフラッシュランプ32を用いたが、これに限定されない。例えば、1つ又は3つ以上のフラッシュランプ32を用いて赤外線を照射してもよい。このように変形しても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、第1の実施形態では、図2乃至図4に示したように、フラッシュランプ32を露出して設けたが、これに限定されない。例えば、フラッシュランプ32をカバーで覆い、当該カバーが撮影部位(例、乳房)の方向に開口部を有する構造としてもよい。この場合、前述した効果に加え、撮影部位以外の被検体の部位を赤外線照射から保護することができる。
また、第1の実施形態では、取得した3次元サーモグラフィ画像データをそのまま用いたが、これに限定されない。例えば、赤外線を照射したファントムを撮影してキャリブレーション用の3次元サーモグラフィ画像データ(以下、キャリブレーション画像データ)を得ておき、キャリブレーション画像データで被検体の3次元サーモグラフィ画像データを校正し、校正後の3次元サーモグラフィ画像データを再構成に用いてもよい。この場合、第1の実施形態の効果に加え、より高精度な再構成を実行可能となる。
また、第1の実施形態では、3次元サーモグラフィ画像データを取得した後、トモシンセシスの投影データを収集したが、これに限定されない。例えば、トモシンセシスの投影データを収集した後に、3次元サーモグラフィ画像データを取得してもよい。このように変形しても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上が第1の実施形態の変形例である。これらの変形例は、以下の各実施形態にも同様に適用することができる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態は、通常の被検体9に赤外線を照射した第1の実施形態とは異なり、赤外線の照射により発熱する薬剤を投与した被検体9に赤外線を照射している。すなわち、第2の実施形態は、赤外線の照射により発熱する薬剤を投与することで、3次元サーモグラフィ画像データ内の腫瘍を強調した形態である。
なお、この種の薬剤は、例えば、以下のURLに開示されている。
「ナノ粒子と近赤外レーザー光でマウス体内のがんを治療・検出できる!~ガンマ線架橋したゼラチン-液体金属ナノ粒子の開発により実現~」、国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構、プレスリリース2021年12月21日更新、
<URL:https://www.qst.go.jp/site/press/20211221.html>
この開示によれば、ガンマ線架橋したゼラチン-液体金属ナノ粒子(以下、単に薬剤と記載する)がEPR効果により腫瘍に集積し、生体透過性の高い近赤外レーザー光により、がん患部の可視化と光熱変換による発熱が可能、としている。なお、EPR効果(Enhanced Permeation and Retention Effect)とは、100nm以下のサイズに粒径が制御された微粒子が、正常組織へは漏れ出さず、腫瘍血管からのみ、がん組織に到達して患部に集積させることが可能な効果である。
これに伴い、処理回路26の第1取得機能261は、前述した機能に加え、赤外線の照射により発熱する薬剤が投与された被検体9に関する3次元サーモグラフィ画像データを取得する。
また、赤外線の照射により発熱する薬剤が被検体9に投与される場合のパラメータαは、当該薬剤が投与されない場合のパラメータαよりも大きい値であることが好ましい。なお、処理回路26の再構成機能263は、前述した機能に加え、赤外線の照射により発熱する薬剤が被検体9に投与される場合のパラメータαを、当該薬剤が投与されない場合のパラメータαよりも大きい値に設定する機能を含んでいる。但し、処理回路26は、設定する機能に限らず、当該パラメータαを大きい値に設定することを促すメッセージをディスプレイ27に表示させる機能を含んでもよい。
他の構成は、第1の実施形態と同様である。
次に、以上のように構成されたX線診断装置の動作について図9のフローチャートを用いて説明する。
始めに、X線診断装置1では、前述同様に、例えばRISから送付された被検体情報をメモリ22に保存しているとする。また、被検体情報に基づき、被検体9の乳房のマンモグラフィ検査が行われるとする。
このとき、ステップS2において、赤外線の照射により発熱する薬剤が被検体9に投与される。また、処理回路26は、薬剤を投与した場合のパラメータαを、薬剤を用いない場合よりも大きい値に設定する。
ステップS2の後、前述同様に、ステップS10が実行され、被検体9の乳房が支持台3aに固定される。
ステップS10の後、前述同様に、ステップS20が実行される。但し、赤外線が照射された被検体9の乳房は、薬剤の集積した個所で熱を帯びる。そのため、処理回路26では、薬剤の集積した個所が強調された3次元サーモグラフィ画像データ(Th)が取得される。
ステップS20の後、前述同様に、トモシンセシス撮影を行うステップS30が実行される。
ステップS30の後、前述同様に、ステップS40が実行される。但し、ステップS40のうち、偏微分の値を計算するステップS43については、パラメータαの値に応じて、3次元サーモグラフィ画像データ(Th)の情報を導入する割合が増えている。その結果、再構成されたトモシンセシス画像データ(R)には、薬剤の集積が反映されている。
上述したように第2の実施形態によれば、被検体に赤外線の照射により発熱する薬剤が投与される場合のパラメータαは、当該薬剤が投与されない場合のパラメータαよりも大きい値である。従って、第1の実施形態の効果に加え、腫瘍をより強調したトモシンセシス画像を再構成することができる。
また、第2の実施形態によれば、処理回路26は、赤外線の照射により発熱する薬剤が投与された被検体に関する3次元サーモグラフィ画像データを取得する。従って、第1の実施形態の効果に加え、診断能の高いトモシンセシス画像を再構成することができる。
(変形例)
第2の実施形態では、ガンマ線架橋したゼラチン-液体金属ナノ粒子を薬剤の例に挙げたが、これに限定されない。例えば、同様に、腫瘍に集積し、赤外線照射により発熱する薬剤であれば、任意の薬剤を用いることができる。第2の実施形態の変形例も、以下の各実施形態にも同様に適用することができる。
<第3の実施形態>
第3の実施形態は、赤外線照射による撮影とトモシンセシス撮影とを順に実行した第1の実施形態とは異なり、赤外線照射による撮影とトモシンセシス撮影とを並列に実行している。すなわち、第3の実施形態は、2種類の撮影を並列に実行して検査時間を短縮させる形態である。
ここで、赤外線照射による撮影は、信号発生器31、フラッシュランプ32、赤外線カメラ33及び画像発生回路25を含む第1撮影部により実行される。第1撮影部は、被検体9を撮影し、処理回路26の第1取得機能261に取得される3次元サーモグラフィ画像データを得る。
同様に、トモシンセシス撮影は、X線管18、X線検出器16、Cアーム11及び画像発生回路25を含む第2撮影部により実行される。第2撮影部は、被検体9をトモシンセシス撮影し、処理回路26の第2取得機能262に取得される複数の投影データを得る。
撮影制御回路24は、第1撮影部による撮影と、第2撮影部によるトモシンセシス撮影とを並列に実行させる。例えば、撮影制御回路24は、3次元サーモグラフィ画像データを取得したタイミングと、再構成を開始するタイミングとを略同時にするように、複数の投影データの収集を開始させる。例えば、第1撮影部及び第2撮影部の各々の撮影時間が既知のため、撮影制御回路24は、第1撮影部及び第2撮影部の各々の撮影終了タイミングを略一致させるように、第1撮影部及び第2撮影部の各々の撮影開始タイミングを制御する。撮影制御回路24は、制御部の一例である。
他の構成は、第1の実施形態と同様である。
次に、以上のように構成されたX線診断装置の動作について図10のフローチャートを用いて説明する。
始めに、X線診断装置1では、前述同様に、ステップS10が実行され、被検体9の乳房が支持台3aに固定される。
ステップS10の後、前述したステップS20,S30が並列に実行される。
まず、ステップS22において、撮影制御回路24は、アクティブサーモグラフィ法による撮影を開始させるため、第1撮影部を制御する。これにより、信号発生器31、フラッシュランプ32、赤外線カメラ33及び画像発生回路25を含む第1撮影部が、3次元サーモグラフィ画像データの取得を開始する。
ステップS22の後、ステップS32において、撮影制御回路24は、トモシンセシス撮影を開始させるため、第2撮影部を制御する。これにより、X線管18、X線検出器16、Cアーム11及び画像発生回路25を含む第2撮影部が、複数の投影データの収集を開始する。
ステップS32の後、ステップS24,S34において、処理回路26は、3次元サーモグラフィ画像データの取得を終了すると共に、複数の投影データの収集を終了する。これにより、ステップS20,S30が終了する。
ステップS20,S30の終了後、前述同様に、ステップS40以降の処理が実行される。
上述したように第3の実施形態によれば、第1撮影部は、被検体9を撮影し、第1取得部に取得される3次元サーモグラフィ画像データを得る。第2撮影部は、被検体9をトモシンセシス撮影し、処理回路26に取得される複数の投影データを得る。撮影制御回路24は、第1撮影部による撮影と、第2撮影部によるトモシンセシス撮影とを並列に実行させる。このように、第1撮影部及び第2撮影部による各々の撮影を並列に実行させる構成により、第1の実施形態の効果に加え、検査時間を短縮させることができる。
(変形例)
第3の実施形態は、通常の被検体9に赤外線を照射した第1の実施形態に適用したが、これに限定されない。すなわち、第3の実施形態は、赤外線の照射により発熱する薬剤を投与した被検体9に赤外線を照射する第2の実施形態に適用してもよい。この場合、第2及び第3の実施形態の各々の効果を得ることができる。
<第4の実施形態>
第4の実施形態は、赤外線を上方から照射した際の3次元サーモグラフィ画像データのみを取得した第1の実施形態とは異なり、更に、赤外線を下方から照射した際の3次元サーモグラフィ画像データを取得している。補足すると、第4の実施形態は、厚い乳房の場合に、3次元サーモグラフィ画像データの解像度が下方側で低下し易い状況を考慮してなされている。すなわち、第4の実施形態は、正反対の撮影方向による複数の3次元サーモグラフィ画像データを取得して合成することで、3次元サーモグラフィ画像データの下方側の解像度を向上させる形態である。
図11は、第4の実施形態に係るX線診断装置の構成を示すブロック図であり、図12は、X線診断装置におけるX線撮影台の外観の一例を示す斜視図である。図13は、X線撮影台の構成を示す模式図である。
X線撮影台3は、前述した構成に比べ、信号発生器31aと、フラッシュランプ32aと、赤外線カメラ33aと、を更に備えている。なお、前述した構成におけるフラッシュランプ32及び赤外線カメラ33は、第1フラッシュランプ及び第1赤外線カメラの一例である。更に備えたフラッシュランプ32a及び赤外線カメラ33aは、第2フラッシュランプ及び第2赤外線カメラの一例である。フラッシュランプ32,32a、赤外線カメラ33,33a及び画像発生回路25は、第1撮影部の他の一例である。画像発生回路25は、画像発生部の一例である。
ここで、信号発生器31aは、処理回路26に制御され、周期信号を発生してフラッシュランプ32aに送出する。なお、信号発生器31aは、コンピュータ装置5に実装してもよい。
フラッシュランプ32aは、送出された周期信号に応じて、被検体斜め下方から赤外線を被検体9に照射する。赤外線としては、近赤外線、中赤外線、遠赤外線、又はそれらの隣接する組み合わせのいずれを用いてもよい。
赤外線カメラ33aは、周期的に赤外線が照射された被検体9を被検体下方から連続撮影し、得られた複数のサーモグラフィ画像データをコンピュータ装置5に送出する。
画像発生回路25は、圧迫板17aよりも上方に配置された赤外線カメラ33から送出された複数のサーモグラフィ画像データと、支持台3aよりも下方に配置された赤外線カメラ33aから送出された複数のサーモグラフィ画像データとに基づいて、3次元サーモグラフィ画像データを得る。
例えば、画像発生回路25は、赤外線が上方から照射された被検体9を撮影した赤外線カメラ33から送出された複数のサーモグラフィ画像データに基づいて、第1の3次元サーモグラフィ画像データを得る。
また例えば、画像発生回路25は、赤外線が下方から照射された被検体9を撮影した赤外線カメラ33aから送出された複数のサーモグラフィ画像データに基づいて、第2の3次元サーモグラフィ第2画像データを得る。
また例えば、画像発生回路25は、第1の3次元サーモグラフィ画像データと、第2の3次元サーモグラフィ画像データとを合成することにより、第3の3次元サーモグラフィ画像データを取得する。第3の3次元サーモグラフィ画像データは、合成された3次元サーモグラフィ画像データであり、第1の実施形態で取得した3次元サーモグラフィ画像データに比べ、解像度の向上が図られている。ここで、画像発生回路25は、被検体9における赤外線の照射面からの深さに応じた重み付けを用いて、第1の3次元サーモグラフィ画像データと、第2の3次元サーモグラフィ画像データとを合成してもよい。
一方、支持台3aは、赤外線を透過させる材料で形成され、被検体9の乳房が載置される。当該材料としては、例えば、赤外線を透過させるアクリル樹脂及びガラスが適宜、使用可能となっている。なお、支持台3aは、第1及び第2の3次元サーモグラフィ画像データ間で同じ測定環境を用いたい観点から、圧迫板17aの材料と同じ材料で形成されることが好ましい。支持台3aは、被検体9が載置され、赤外線を透過させる載置台の一例である。支持台3aの下部にはレールra1,ra2が設けられている。
レールra1,ra2は、Cアーム11の回転中心である軸部12の長手方向に略平行な長手方向を有し、X線検出器16を側面から挟むように支持している。また、レールra1,ra2は、X線検出器16を、下方側のフラッシュランプ32a及び赤外線カメラ33aと、乳房との間の領域から移動可能に支持する。
撮影制御回路24は、下方側のフラッシュランプ32a及び赤外線カメラ33aを用いた撮影を開始する前に、下方側のフラッシュランプ32a及び赤外線カメラ33aと、被検体9の乳房との間の領域からX線検出器16を退避させる。なお、X線検出器16と、支持台3aとの間に位置するグリッドは、X線検出器16と一体的に退避する。撮影制御回路24は、退避制御部の一例である。
他の構成は、第1の実施形態と同様である。
次に、以上のように構成されたX線診断装置の動作について図14のフローチャート及び図15の模式図を用いて説明する。
始めに、X線診断装置1では、前述同様に、ステップS10が実行され、被検体9の乳房が支持台3aに固定される。
ステップS10の後、前述同様に、ステップS20が実行される。画像発生回路25は、赤外線が圧迫板17a側から照射された被検体9を撮影した赤外線カメラ33から送出された複数のサーモグラフィ画像データに基づいて、第1の3次元サーモグラフィ画像データ(Th)を得る。
ステップS20の後、前述同様に、トモシンセシス撮影を行うステップS30が実行される。
ステップST30の後、ステップST35において、撮影制御回路24は、例えば被検体9の乳房厚と閾値とに基づいて、測定対象物が厚い乳房か否かを判定し、否の場合にはステップS40に移行する。一方、ステップST35の判定の結果、厚い乳房の場合には、撮影制御回路24は、下方側のフラッシュランプ32a及び赤外線カメラ33aを用いた撮影を開始するため、ステップS36に移行する。なお、ステップS35の判定は、ステップS30の後に限らず、ステップS10とステップS36との間であれば、任意のタイミングで実行可能である。
ステップS36において、撮影制御回路24は、下方側の撮影を開始する前に、図13に示すように、下方側のフラッシュランプ32a及び赤外線カメラ33aと、被検体9の乳房との間の領域から、レールra1,ra2に沿ってX線検出器16を退避させる。
ステップS36の後、ステップS37において、X線診断装置1は、ステップS20と同様の撮影を下方側から行う。すなわち、X線診断装置1は、操作者の操作に応じて、当該固定された乳房に対して支持台3a側からアクティブサーモグラフィ法による撮影を行う。X線診断装置1では、信号発生器31aが周期信号を発生してフラッシュランプ32aに送出する。フラッシュランプ32aは、送出された周期信号に応じて、図15に示すように、乳房の斜め下方から支持台3aを介して赤外線を被検体9の乳房に照射する。このとき、支持台3aの下方にX線検出器16やグリッドが無いので、赤外線は、支持台3aを通して乳房の下方に照射される。赤外線カメラ33aは、周期的に赤外線が照射された被検体9の乳房を連続撮影し、得られた複数のサーモグラフィ画像データをコンピュータ装置5に送出する。コンピュータ装置5の画像発生回路25は、当該送出された複数のサーモグラフィ画像に基づいてロックオン処理を行い、第2の3次元サーモグラフィ画像データ(Th)を得る。しかる後、画像発生回路25は、得た第2の3次元サーモグラフィ画像データをメモリ22に保存する。
ステップS37の後、ステップS38において、画像発生回路25は、ステップS20で得られた第1の3次元サーモグラフィ画像データと、ステップS37で得られた第2の3次元サーモグラフィ画像データとを合成する。このとき、画像発生回路25は、被検体9における赤外線の照射面からの深さに応じた重み付けを用いて、第1の3次元サーモグラフィ画像データと、第2の3次元サーモグラフィ画像データとを合成してもよい。具体的には例えば、乳房表面である照射面から深さが大きいほど重みを低くした重み付けを用いてもよい。第1の3次元サーモグラフィ画像データの場合、圧迫板17aと支持台3aとの間において、圧迫板17aから遠く、支持台3aから近いほど重みw1を低くした重み付けを用いる。また、第2の3次元サーモグラフィ画像データの場合、圧迫板17aと支持台3aとの間において、圧迫板17aから近く、支持台3aから遠いほど重みw2を低くした重み付けを用いる。圧迫板17aと支持台3aとの間の中央付近では、第1及び第2の3次元サーモグラフィ画像データの各々の重みw1,w2が同等となる。なお、各々の重みw1,w2は、0以上1以下の範囲内で、両者の合計を1としてもよい(0≦w1≦1、0≦w2≦1、w1+w2=1)。また例えば、圧迫板17aと支持台3aとの間の距離をdaとし、圧迫板17aに接触した照射面からの深さをd1とし、支持台3aに接触した照射面からの深さをd2としたとき、重みw1,w2は、w1=d1/da、w2=d2/daと表現してもよい。この場合、da=d1+d2の関係がある。これらの例では、合成された第3の3次元サーモグラフィ画像データは、第1の3次元サーモグラフィ画像データと、第2の3次元サーモグラフィ画像データと、各々の重みw1,w2とに基づく重み付け平均により得られている。但し、重み付け平均に限らず、合成された第3の3次元サーモグラフィ画像データは、第1の3次元サーモグラフィ画像データの上半分と、第2の3次元サーモグラフィ画像データの下半分との組み合わせとして得られてもよい。
いずれにしても、画像発生回路25は、当該合成された第3の3次元サーモグラフィ画像データを得ると、当該第3の3次元サーモグラフィ画像データをメモリ22に保存する。これにより、処理回路26は、メモリ22内の第3の3次元サーモグラフィ画像データを取得する。
ステップS38の後、前述同様に、ステップS40以降の処理が実行される。
上述したように第4の実施形態によれば、画像発生回路25は、赤外線が上方から照射された被検体9を撮影した赤外線カメラ33から送出された複数のサーモグラフィ画像データに基づいて、第1の3次元サーモグラフィ画像データを得る。また、画像発生回路25は、赤外線が下方から照射された被検体9を撮影した赤外線カメラ33aから送出された複数のサーモグラフィ画像データに基づいて、第2の3次元サーモグラフィ第2画像データを得る。また、画像発生回路25は、第1の3次元サーモグラフィ画像データと、第2の3次元サーモグラフィ画像データとを合成することにより、第3の3次元サーモグラフィ画像データを取得する。従って、上方から撮影して得た第1の3次元サーモグラフィ画像データと、下方から撮影して得た第2の3次元サーモグラフィ画像データとを合成する構成により、第1の実施形態の効果に加え、3次元サーモグラフィ画像データの解像度の向上を図ることができる。
また、第4の実施形態によれば、画像発生回路25は、被検体9における赤外線の照射面からの深さに応じた重み付けを用いて、第1の3次元サーモグラフィ画像データと、第2の3次元サーモグラフィ画像データとを合成してもよい。この場合、前述した効果に加え、照射面からの深さに応じて解像度の向上を図ることができる。
また、第4の実施形態によれば、支持台3aは、被検体9が載置され、赤外線を透過させる。この場合、前述した効果に加え、下方から照射された赤外線を被検体9の乳房に透過させるので、下方からのアクティブサーモグラフィ法による撮影を実現させることができる。
また、第4の実施形態によれば、フラッシュランプ32は、被検体9の上方から赤外線を照射する。赤外線カメラ33は、フラッシュランプ32から赤外線が照射された被検体9を撮影して複数のサーモグラフィ画像データを送出する。一方、フラッシュランプ32aは、被検体9の下方から赤外線を照射する。赤外線カメラ33aは、フラッシュランプ32aから赤外線が照射された被検体9を撮影して複数のサーモグラフィ画像データを送出する。画像発生回路25は、赤外線カメラ33から送出された複数のサーモグラフィ画像データと、赤外線カメラ33aから送出された複数のサーモグラフィ画像データとに基づいて、3次元サーモグラフィ画像データを得る。従って、互いに正反対の撮影方向からアクティブサーモグラフィ法による撮影を実現させることができる。
また、第4の実施形態によれば、撮影制御回路24は、下方側のフラッシュランプ32a及び赤外線カメラ33aを用いた撮影を開始する前に、下方側のフラッシュランプ32a及び赤外線カメラ33aと、被検体9の乳房との間の領域からX線検出器16を退避させる。従って、前述した効果に加え、被検体9の下方から赤外線を照射する前に、赤外線を遮蔽するX線検出器16を退避させる構成により、下方からのアクティブサーモグラフィ法による撮影を実現させることができる。
また、第4の実施形態によれば、レールra1,ra2は、X線検出器16を、下方側のフラッシュランプ32a及び赤外線カメラ33aと、乳房との間の領域から移動可能に支持する。従って、前述した効果に加え、X線検出器16を退避させる場合に、X線検出器16がレールra1,ra2に沿って移動するので、被検体9等との干渉を回避することができ、安全性を維持することができる。
(変形例)
第4の実施形態では、画像発生回路25が、第1の3次元サーモグラフィ画像データと、第2の3次元サーモグラフィ画像データとを合成したが、これに限定されない。例えば、処理回路26の第1取得機能261が、それぞれ画像発生回路25により得られた第1及び第2の3次元サーモグラフィ画像データを合成することにより、第3の3次元サーモグラフィ画像データを取得してもよい。すなわち、第1取得機能261は、赤外線が上方から照射された被検体9を撮影して得た第1の3次元サーモグラフィ画像データと、赤外線が下方から照射された被検体9を撮影して得た第2の3次元サーモグラフィ画像データとを合成することにより、第3の3次元サーモグラフィ画像データを取得してもよい。この場合、第1取得機能261は、被検体9における赤外線の照射面からの深さに応じた重み付けを用いて、第1の3次元サーモグラフィ画像データと、第2の3次元サーモグラフィ画像データとを合成してもよい。このように変形しても、第4の実施形態と同様の効果を得ることができる。
あるいは、画像発生回路25は、上方の赤外線カメラ33から送出された複数のサーモグラフィ画像データと、下方の赤外線カメラ33aから送出された複数のサーモグラフィ画像データとに基づいて、直接的に、第3の3次元サーモグラフィ画像データを取得してもよい。すなわち、画像発生回路25は、第1及び第2の3次元サーモグラフィ画像データを取得せずに、各々の赤外線カメラ33,33aから送出された複数のサーモグラフィ画像データに基づいて、第3の3次元サーモグラフィ画像データを取得してもよい。この場合、画像発生回路25は、被検体9における赤外線の照射面からの深さに応じた重み付けを用いて、各々の赤外線カメラ33,33aからの複数のサーモグラフィ画像データに基づいて、第3の3次元サーモグラフィ画像データを生成してもよい。このような変形例によれば、第4の実施形態の効果に加え、3次元サーモグラフィ画像データの生成が1回で済むので、第1及び第2の3次元サーモグラフィ画像データを取得して両者を合成するという画像処理の負荷を軽減させることができる。
<第5の実施形態>
第5の実施形態は、第2の実施形態と第4の実施形態とを組み合わせた形態である。すなわち、赤外線の照射により発熱する薬剤を投与した被検体9に対し、正反対の撮影方向による複数の3次元サーモグラフィ画像データを取得して合成することで、3次元サーモグラフィ画像データの下方側の解像度を向上させる形態である。
これに伴い、X線診断装置1は、図11乃至図13に示す第4の実施形態の構成において、第2の実施形態と同様の構成を含んでいる。例えば、X線診断装置1は、図11乃至図13に示す構成において、赤外線の照射により発熱する薬剤を投与した被検体9に関する3次元サーモグラフィ画像データを取得する。また、パラメータαに関する構成は、第2の実施形態と同様である。
他の構成は、第2及び第4の実施形態と同様である。
次に、以上のように構成されたX線診断装置の動作について図16のフローチャートを用いて説明する。
始めに、ステップS2において、第2の実施形態と同様に、赤外線の照射により発熱する薬剤が被検体9に投与される。また同様に、処理回路26は、薬剤を投与した場合のパラメータαを、薬剤を用いない場合よりも大きい値に設定する。
ステップS2の後、第4の実施形態と同様に、ステップS10~S30、S35~S38が実行される。これにより、トモシンセシスの投影データ(O)と、合成した3次元サーモグラフィ画像データ(Th)とが取得される。合成した3次元サーモグラフィ画像データは、前述した通り、解像度の向上が図られている。
ステップS38の後、第2の実施形態と同様に、ステップS40が実行される。すなわち、ステップS40のうち、偏微分の値を計算するステップS43については、パラメータαの値に応じて、合成した3次元サーモグラフィ画像データ(Th)の情報を導入する割合が増えている。その結果、再構成されたトモシンセシス画像データ(R)には、薬剤の集積が反映されている。
上述したように第5の実施形態によれば、第2の実施形態に関するステップS2、S40と、第4の実施形態に関するステップS20、S35~S38とを実行する構成により、第2及び第4の実施形態の効果をそれぞれ得ることができる。例えば、赤外線の照射で発熱する薬剤を投与した被検体9を2つの撮影方向から撮影して得た3次元サーモグラフィ画像データを合成する構成により、腫瘍を強調した3次元サーモグラフィ画像データの解像度の向上を図ることができる。従って、腫瘍を強調した高解像度の3次元サーモグラフィ画像データを用いて、トモシンセシス画像を再構成することができる。
(変形例)
第5の実施形態は、第2及び第4の実施形態を組み合わせたが、これに限定されない。例えば、第2の実施形態を、第4の実施形態の変形例に組み合わせてもよい。同様に、第2の実施形態の変形例を、第4の実施形態及びその変形例にそれぞれ組み合わせてもよい。
<第6の実施形態>
第6の実施形態は、第3の実施形態と第4の実施形態とを組み合わせた形態である。すなわち、2種類の撮影の並列実行により検査時間を短縮させると共に、2つの3次元サーモグラフィ画像データの合成により解像度を向上させる形態である。
これに伴い、X線診断装置1は、図11乃至図13に示す第4の実施形態の構成において、第3の実施形態と同様の構成を含んでいる。例えば、X線診断装置1の撮影制御回路24は、上方からの赤外線照射による撮影と、トモシンセシス撮影とを並列に実行させる。
他の構成は、第3及び第4の実施形態と同様である。
次に、以上のように構成されたX線診断装置の動作について図17のフローチャートを用いて説明する。
始めに、ステップS10が実行された後、第3の実施形態と同様に、ステップS20,S30が並列に実行される。これにより、上方からの3次元サーモグラフィ画像データ(Th)が取得されると共に、トモシンセシスの投影データ(O)が収集される。従って、2種類の撮影の並列実行により検査時間が短縮されている。
ステップS20,S30の後、第4の実施形態と同様に、ステップS35~S38が実行される。これにより、合成した3次元サーモグラフィ画像データ(Th)が取得される。合成した3次元サーモグラフィ画像データは、前述した通り、解像度の向上が図られている。
ステップS38の後、第4の実施形態と同様に、ステップS40以降の処理が実行される。
上述したように第6の実施形態によれば、第3の実施形態に関するステップS20,S30の並列実行と、第4の実施形態に関するステップS35~S38の実行とを含む構成により、第3及び第4の実施形態の効果をそれぞれ得ることができる。例えば、2種類の撮影を並列実行し且つ2つの3次元サーモグラフィ画像データを合成する構成により、検査時間を短縮させつつ、3次元サーモグラフィ画像データの解像度を向上できる。
(変形例)
第6の実施形態は、第3及び第4の実施形態を組み合わせたが、これに限定されない。例えば、第3の実施形態を、第4の実施形態の変形例に組み合わせてもよい。同様に、第3の実施形態の変形例を、第4の実施形態及びその変形例にそれぞれ組み合わせてもよい。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、トモシンセシス撮影の照射角度の範囲を広げずに、深さ方向の解像度を高めることができる。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(central processing unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサはメモリに保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。プロセッサが例えばCPUである場合、プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出して実行することで機能を実現する。一方、プロセッサが例えばASICである場合、プログラムが記憶回路に保存される代わりに、当該機能がプロセッサの回路内に論理回路として直接組み込まれる。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、図1及び図11における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 X線診断装置
3 X線撮影台
5 コンピュータ装置
10 基台部
11 Cアーム
12 軸部
14 アーム本体
15 X線発生装置
16 X線検出器
17 圧迫ユニット
17a 圧迫板
18 X線管
19 高電圧発生器
22 メモリ
23 入力インタフェース
24 撮影制御回路
25 画像発生回路
26 処理回路
261 第1取得機能
262 第2取得機能
263 再構成機能
264 表示制御機能
27 ディスプレイ
28 システム制御回路
29 ネットワークインタフェース
31,31a 信号発生器
32,32a フラッシュランプ
33,33a 赤外線カメラ
Nw ネットワーク

Claims (21)

  1. 赤外線を照射された被検体を撮影して得た3次元サーモグラフィ画像データを取得する第1取得部と、
    前記被検体をトモシンセシス撮影して得た複数の投影データを取得する第2取得部と、
    前記複数の投影データ及び前記3次元サーモグラフィ画像データに基づいて、再構成を実行する再構成部と
    を備えた医用画像処理装置。
  2. 前記再構成部は、前記再構成を実行して得たトモシンセシス画像データと、前記3次元サーモグラフィ画像データに対応するトモシンセシスモデル画像データとの誤差を小さくするように、前記再構成を繰り返し実行する、
    請求項1記載の医用画像処理装置。
  3. 前記再構成部は、前記3次元サーモグラフィ画像データのサイズ及び画素値範囲を前記トモシンセシス画像データのサイズ及び画素値範囲に変換することにより、前記トモシンセシスモデル画像データを生成する、
    請求項2記載の医用画像処理装置。
  4. 前記再構成部は、前記トモシンセシス画像データを順投影して得た複数の投影データと前記取得された複数の投影データとの二乗誤差に関する項、及び前記再構成を実行して得たトモシンセシス画像データと前記3次元サーモグラフィ画像データに対応するトモシンセシスモデル画像データとの二乗誤差のパラメータ倍に関する項、を含む評価関数に基づいて、前記再構成を繰り返し実行する、
    請求項2記載の医用画像処理装置。
  5. 前記再構成部は、前記評価関数を前記トモシンセシス画像データで偏微分し、前記偏微分した結果に基づいて、前記トモシンセシス画像データを更新する、
    請求項4記載の医用画像処理装置。
  6. 前記再構成部は、前記評価関数を前記トモシンセシス画像データで偏微分した結果を求めることと、前記トモシンセシス画像データを更新することとを含む更新ループを終了条件が満たされるまで繰り返す、
    請求項5記載の医用画像処理装置。
  7. 前記終了条件は、更新前のトモシンセシス画像データと更新後のトモシンセシス画像データとの差分が閾値未満となった場合、又は前記更新ループの繰り返し回数が最大回数に達した場合、に満たされる、
    請求項6記載の医用画像処理装置。
  8. 前記偏微分した結果は、前記順投影して得た複数の投影データと前記取得された複数の投影データとの誤差を逆投影して得た第1トモシンセシス誤差画像データと、前記トモシンセシス画像データと前記トモシンセシスモデル画像データとの誤差を前記パラメータ倍して得た第2トモシンセシス誤差画像データとの和であり、
    前記パラメータ倍におけるパラメータは、前記3次元サーモグラフィ画像データに関する誤差を導入する割合を示す、
    請求項5記載の医用画像処理装置。
  9. 前記被検体に前記赤外線の照射により発熱する薬剤が投与される場合の前記パラメータは、前記薬剤が投与されない場合の前記パラメータよりも大きい値である、請求項8記載の医用画像処理装置。
  10. 前記第1取得部は、前記赤外線の照射により発熱する薬剤が投与された前記被検体に関する前記3次元サーモグラフィ画像データを取得する、
    請求項1記載の医用画像処理装置。
  11. 前記第1取得部は、前記赤外線が上方から照射された前記被検体を撮影して得た第1の3次元サーモグラフィ画像データと、前記赤外線が下方から照射された前記被検体を撮影して得た第2の3次元サーモグラフィ画像データとを合成することにより、前記3次元サーモグラフィ画像データを取得するように更に構成された、
    請求項1記載の医用画像処理装置。
  12. 前記第1取得部は、前記被検体における前記赤外線の照射面からの深さに応じた重み付けを用いて、前記第1の3次元サーモグラフィ画像データと、前記第2の3次元サーモグラフィ画像データとを合成するように更に構成された、
    請求項11記載の医用画像処理装置。
  13. 赤外線を照射された被検体を撮影して得た3次元サーモグラフィ画像データを取得することと、
    前記被検体をトモシンセシス撮影して得た複数の投影データを取得することと、
    前記複数の投影データ及び前記3次元サーモグラフィ画像データに基づいて、再構成を実行することと
    を備えた医用画像処理方法。
  14. コンピュータに、
    赤外線を照射された被検体を撮影して得た3次元サーモグラフィ画像データを取得する機能、
    前記被検体をトモシンセシス撮影して得た複数の投影データを取得する機能、
    前記複数の投影データ及び前記3次元サーモグラフィ画像データに基づいて、再構成を実行する機能、
    を実現させるための医用画像処理プログラム。
  15. 赤外線を照射された被検体を撮影して得た3次元サーモグラフィ画像データを取得する第1取得部と、
    前記被検体をトモシンセシス撮影して得た複数の投影データを取得する第2取得部と、
    前記複数の投影データ及び前記3次元サーモグラフィ画像データに基づいて、再構成を実行する再構成部と
    を備えたX線診断装置。
  16. 前記被検体を撮影し、前記第1取得部に取得される前記3次元サーモグラフィ画像データを得る第1撮影部と、
    前記被検体をトモシンセシス撮影し、前記第2取得部に取得される前記複数の投影データを得る第2撮影部と、
    前記第1撮影部による撮影と、前記第2撮影部によるトモシンセシス撮影とを並列に実行させる制御部と
    を更に備えた請求項15記載のX線診断装置。
  17. 前記第1撮影部は、
    前記赤外線を照射するフラッシュランプと、
    前記赤外線が照射された前記被検体を撮影して複数のサーモグラフィ画像データを送出する赤外線カメラと、
    前記複数のサーモグラフィ画像データから前記3次元サーモグラフィ画像データを得る画像発生回路と、
    を備えた請求項16記載のX線診断装置。
  18. 前記被検体が載置され、前記赤外線を透過させる載置台、
    を更に備えた請求項17記載のX線診断装置。
  19. 前記第1撮影部は、
    前記被検体の上方から前記赤外線を照射する第1フラッシュランプと、
    前記第1フラッシュランプから前記赤外線が照射された前記被検体を撮影して複数のサーモグラフィ画像データを送出する第1赤外線カメラと、
    前記被検体の下方から前記赤外線を照射する第2フラッシュランプと、
    前記第2フラッシュランプから前記赤外線が照射された前記被検体を撮影して複数のサーモグラフィ画像データを送出する第2赤外線カメラと、
    前記第1赤外線カメラから送出された複数のサーモグラフィ画像データと、前記第2赤外線カメラから送出された複数のサーモグラフィ画像データとに基づいて、前記3次元サーモグラフィ画像データを得る画像発生部と、
    を備えた請求項16記載のX線診断装置。
  20. 退避制御部を更に備え、
    前記第2撮影部は、前記トモシンセシス撮影に用いられるX線検出器、を更に備え、
    前記退避制御部は、前記第2フラッシュランプ及び前記第2赤外線カメラを用いた撮影を開始する前に、前記第2フラッシュランプ及び前記第2赤外線カメラと、前記被検体との間の領域から前記X線検出器を退避させる、請求項19記載のX線診断装置。
  21. 前記X線検出器を前記領域から移動可能に支持するレール、
    を更に備えた請求項20記載のX線診断装置。
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