JP2024034713A - シート巻取り機構、シート保持機構、現像装置、トナー搬送装置、トナー収納容器、及び、画像形成装置 - Google Patents

シート巻取り機構、シート保持機構、現像装置、トナー搬送装置、トナー収納容器、及び、画像形成装置 Download PDF

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Hotaru Hashikawa
正樹 高橋
Masaki Takahashi
香弘 藤原
Kouko Fujiwara
信哉 唐澤
Shinya Karasawa
一樹 輿五澤
Kazuki Yogosawa
啓 齋藤
Akira Saito
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Abstract

Figure 2024034713000001
【課題】巻取り軸又は回転軸に対してシート状部材を簡単かつ良好に取り付けるようにする。
【解決手段】可撓性を有するシート状部材13mと、所定方向に回転してシート状部材13mの幅方向に交差する方向を巻取り方向としてシート状部材13mを巻き取る巻取り軸13kと、が設けられている。そして、巻取り軸13kは、径方向に突起する小径部13k10と、小径部13k10よりも大きな外径D2からなり小径部13k10の先端に形成された大径部13k11と、を具備した突起部13k1が設けられている。また、シート状部材13mは、巻取り方向の穴幅N1が小径部13k10の外径D1以上であって大径部13k11の外径D2より小さな穴部13m1が形成されている。
【選択図】図8

Description

この発明は、シート状部材を巻取るシート巻取り機構と、シート状部材を保持するシート保持機構と、それらを備えた現像装置、トナー搬送装置、トナー収納容器、画像形成装置と、に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置に着脱可能に設置される現像装置において、工場出荷時に新品の現像装置の内部に予め収容した現像剤が運搬時などに現像装置の外部に漏出しないように、現像剤が収容された空間を閉空間として隔絶するシート状部材(遮蔽シート)を取り外し可能に設ける技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
詳しくは、画像形成装置本体に装着されて使用が開始される前の現像装置には、内部に予め収容された現像剤が外部に漏れないように、現像剤が収容された閉空間を形成するように内部を隔絶するシート状部材が設けられている。
そして、画像形成装置本体において使用が開始される前に、そのシート状部材が幅方向(現像ローラの回転軸方向に対応する長手方向である。)に対して略直交する方向に移動されて、シート状部材が取り外されて現像装置の内部に全体的に現像剤が収容された状態になる。
こうして、現像装置によって現像工程(画像形成)をおこなうことが可能になる。
一方、特許文献1には、シート状部材(遮蔽シート)を巻き取る巻取り軸(シート回収軸)を設けて、巻取り軸をモータ駆動によって回転駆動することで、シート状部材を幅方向に対して略直交する方向に自動で巻き取るシート巻取り機構が開示されている。
従来のシート巻取り機構は、巻取り軸に対して両面テープを介してシート状部材を貼着(固定)していたため、その組付け作業性が悪かった。そのため、巻取り軸に取り付けられたシート状部材にシワや折れなどが生じて巻取り不良などの不具合が発生してしまうことがあった。
また、回転軸に対して両面テープを介してシート状部材を貼着(固定)している撹拌部材などのシート保持機構においても、その組付け作業性の悪さによって、回転軸に取り付けられたシート状部材にシワや折れなどが生じてしまっていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、巻取り軸又は回転軸に対してシート状部材を簡単かつ良好に取り付けることができる、シート巻取り機構、シート保持機構、現像装置、トナー搬送装置、トナー収納容器、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明におけるシート巻取り機構は、可撓性を有するシート状部材と、所定方向に回転して前記シート状部材の幅方向に交差する方向を巻取り方向として前記シート状部材を巻き取る巻取り軸と、を備え、前記巻取り軸は、径方向に突起する小径部と、前記小径部よりも大きな外径からなり前記小径部の先端に形成された大径部と、を具備した突起部が設けられ、前記シート状部材は、前記巻取り方向の穴幅が前記小径部の外径以上であって前記大径部の外径より小さな穴部が形成されたものである。
本発明によれば、巻取り軸又は回転軸に対してシート状部材を簡単かつ良好に取り付けることができる、シート巻取り機構、シート保持機構、現像装置、トナー搬送装置、トナー収納容器、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 作像部を示す構成図である。 (A)現像装置の上部を長手方向にみた概略断面図と、(B)現像装置の下部を長手方向にみた概略断面図と、である。 現像装置の循環経路を長手方向にみた概略断面図である。 (A)工場出荷時における新品の現像装置を示す概略断面図と、(B)新品の現像装置が画像形成装置本体に装着された状態を示す概略断面図と、である。 現像装置の要部を側方から示す斜視図である。 現像装置の要部を背面側から示す斜視図である。 シート状部材が設置された巻取り軸を示す、(A)正面図と、(B)断面図と、である。 変形例1としての、シート状部材が設置された巻取り軸を示す断面図とである。 変形例2としての、シート状部材が設置された巻取り軸を示す、(A)正面図と、(B)断面図と、である。 固定部材の要部を示す拡大図である。 変形例3としての、画像形成装置の要部を示す概略図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置における全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機、3は原稿を原稿読込部に搬送する原稿搬送部、4は原稿の画像情報を読み込む原稿読込部、5は出力画像が積載される排紙トレイ、7は転写紙等の記録媒体Pが収容される給紙部、9は記録媒体Pの搬送タイミングを調整するレジストローラ(タイミングローラ)、11Y、11M、11C、11BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される像担持体としての感光体ドラム、13は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成される静電潜像を現像する現像装置、14は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成されたトナー像を記録媒体P上に重ねて転写する1次転写バイアスローラ、を示す。
また、17は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写体としての中間転写ベルト、18は中間転写ベルト17上のカラートナー像を記録媒体P上に転写するための2次転写バイアスローラ、20は記録媒体P上の未定着画像を定着する定着装置、28は現像装置13に供給するための各色(イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック)のトナーが収容されたトナー収納容器、を示す。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。なお、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上でおこなわれる作像プロセスについては、図2をも参照することができる。
まず、原稿は、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス上に載置された原稿の画像情報が光学的に読み取られる。
詳しくは、原稿読込部4は、コンタクトガラス上の原稿の画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿にて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿のカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部(不図示である。)に送信される。そして、書込み部からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光L(図2を参照できる。)が、それぞれ、対応する感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に向けて発せられる。
一方、4つの感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKは、それぞれ、図1の時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、帯電部12(図2を参照できる。)との対向部で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する。
書込み部において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光は、紙面左側から1番目の感光体ドラム11Yの表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラーにより、感光体ドラム11Yの回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電部12にて帯電された後の感光体ドラム11Yの表面には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から2番目の感光体ドラム11Mの表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、紙面左から3番目の感光体ドラム11Cの表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目の感光体ドラム11BKの表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、それぞれ、現像装置13との対向位置に達する。そして、各現像装置13から感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、それぞれ、中間転写ベルト17との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように1次転写バイアスローラ14が設置されている。そして、1次転写バイアスローラ14の位置で、中間転写ベルト17上に、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて1次転写される(1次転写工程である。)。
そして、転写工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、それぞれ、クリーニング部15との対向位置に達する。そして、クリーニング部15で、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に残存する未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKにおける一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の各色のトナーが重ねて1次転写(担持)された中間転写ベルト17(中間転写体)は、図中の反時計方向に走行して、2次転写バイアスローラ18との対向位置に達する。そして、2次転写バイアスローラ18との対向位置で、記録媒体P上に中間転写ベルト17上に担持されたカラーのトナー像が2次転写される(2次転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト17の表面は、中間転写ベルトクリーニング部(不図示である。)の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上に付着した未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部に回収されて、中間転写ベルト17における一連の転写プロセスが終了する。
ここで、中間転写ベルト17と2次転写バイアスローラ18との間(2次転写ニップである。)に搬送される記録媒体Pは、給紙部7からレジストローラ9等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された記録媒体Pが、搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ9に導かれる。レジストローラ9に達した記録媒体Pは、タイミングを合わせて、2次転写ニップに向けて搬送される。
そして、フルカラー画像が転写された記録媒体Pは、その後に定着装置20に導かれる。定着装置20では、定着ローラと加圧ローラとのニップにて、カラー画像が記録媒体P上に定着される。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、排紙ローラによって装置本体1外に出力画像として排出されて、排紙トレイ5上にスタックされて、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2~図4にて、画像形成装置における作像部について詳述する。
図2は、作像部を示す構成図である。図3(A)は現像装置13の上部(回収用搬送部材としての第2搬送スクリュ13b2の位置である。)を長手方向(幅方向)にみた概略断面図(水平方向の断面図)であって、図3(B)は現像装置13の下部(供給用搬送部材としての第1搬送スクリュ13b1の位置である。)を長手方向にみた概略断面図である。図4は、現像装置13の循環経路を長手方向にみた概略断面図(垂直方向の断面図)である。
なお、各作像部はほぼ同一構造であるために、図2~図4にて作像部及び現像装置は符号のアルファベット(Y、C、M、BK)を除して図示する。
図2に示すように、作像部は、像担持体としての感光体ドラム11、帯電部12、現像装置13(現像部)、クリーニング部15、等で構成される。
像担持体としての感光体ドラム11は、負帯電の有機感光体であって、第1駆動手段としての第1駆動モータ41によって反時計方向に回転駆動される。
帯電部12は、芯金上に、ウレタン樹脂、導電性粒子としてのカーボンブラック、硫化剤、発泡剤等を処方した中抵抗の発泡ウレタン層をローラ状に形成した弾性を有する帯電ローラである。帯電部12の中抵抗層の材質としては、ウレタン、エチレン-プロピレン-ジエンポリエチレン(EPDM)、ブタジエンアクリロニトリルゴム(NBR)、シリコーンゴムや、イソプレンゴム等に抵抗調整のためにカーボンブラックや金属酸化物等の導電性物質を分散したゴム材や、またこれらを発泡させたものを用いることもできる。
クリーニング部15は、感光体ドラム11に摺接するクリーニングブレードが設置されていて、感光体ドラム11上の未転写トナーを機械的に除去・回収する。
現像装置13は、現像剤担持体としての現像ローラ13aが感光体ドラム11に近接するように配置されていて、双方の対向部分には感光体ドラム11と磁気ブラシとが接触する現像領域(現像ニップ部)が形成される。現像装置13内には、トナーTとキャリアCとからなる現像剤G(2成分現像剤)が収容されている。そして、現像装置13は、感光体ドラム11上に形成される静電潜像を現像する(トナー像を形成する。)。なお、現像装置13の構成・動作については、後で詳しく説明する。
図1を参照して、トナー収納容器28は、その内部に現像装置13内に供給するためのトナーTを収容している。具体的に、現像装置13に設置された磁気センサ(不図示である。)によって検知されるトナー濃度(現像剤G中のトナーの割合である。)の情報に基いて、不図示のトナー搬送装置を介して、トナー収納容器28から現像装置13内に向けてトナー補給口13eからトナーTを適宜に供給する。
なお、トナーTの供給は、トナー濃度の情報に限定されず、感光体ベルトや中間転写ベルト等に形成されたトナー像の反射率等から検知される画像濃度の情報に基づいて実施されてもよい。また、これらの異なる情報を組み合わせて、トナーTの供給の実施を判断してもよい。
また、本実施の形態において用いられるトナーT(現像剤G中のトナー、トナー収納容器28中のトナーである。)や、キャリアC(現像剤G中のキャリア)は、公知のものを用いることができる。
以下、画像形成装置における現像装置13について詳述する。
図2~図4等を参照して、現像装置13は、現像剤担持体としての現像ローラ13a、搬送部材としての搬送スクリュ13b1、13b2(オーガスクリュ)、現像剤規制部材としてのドクターブレード13c、等で構成されている。
現像剤担持体としての現像ローラ13aは、アルミニウム、ステンレス、真鍮、導電性樹脂等の非磁性体を円筒形に形成してなるスリーブ13a2が駆動手段としての駆動モータ(不図示である。)によって反時計方向に回転されるように構成されている。図3を参照して、現像ローラ13aのスリーブ13a2内には、スリーブ13a2の周面(周囲)に複数の磁極を形成するマグネット13a1が固設されている。現像ローラ13a上に担持された現像剤Gは、現像ローラ13aの矢印方向の回転にともなって搬送されて、ドクターブレード13cの位置に達する。そして、現像ローラ13a上の現像剤Gは、この位置で適量に規制された後に、感光体ドラム11との対向位置(現像領域である。)まで搬送される。そして、現像領域に形成された電界(現像電界)によって、感光体ドラム11上に形成された潜像にトナーが吸着される。
詳しくは、汲上げ磁極が磁性体としてのキャリアに作用して、供給用搬送経路に収容された現像剤Gが現像ローラ13a上に汲上げられる。現像ローラ13a上に担持された現像剤Gは、その一部がドクターブレード13cの位置で掻き取られて、供給用搬送経路に戻される。一方、汲上げ磁極による磁力が作用するドクターブレード13cの位置で、ドクターブレード13cと現像ローラ13aとのドクターギャップを通過して現像ローラ13a上に担持された現像剤Gは、主磁極の位置で穂立ちして現像領域において磁気ブラシとなって感光体ドラム11に摺接する。こうして、現像ローラ13aに担持された現像剤G中のトナーTが感光体ドラム11上の潜像に付着する。その後、主磁極の位置を通過した現像剤Gは、複数の搬送磁極によって剤離れ磁極の位置まで搬送される。そして、剤離れ磁極の位置で、反発磁界(現像ローラ13aから離れる方向に作用する磁界である。)がキャリアに作用して、現像ローラ13a上に担持されていた現像工程後の現像剤Gが現像ローラ13aから脱離される。脱離後の現像剤Gは、回収用搬送経路内に落下して第2搬送スクリュ13b2によって回収用搬送経路の下流に向けて搬送される。
図2等を参照して、現像剤規制部材としてのドクターブレード13cは、現像ローラ13aの下方に配設された非磁性の板状部材(その一部を磁性材料で形成することもできる。)である。
そして、現像ローラ13aは図2の反時計方向に回転して、感光体ドラム11は図2の時計方向に回転する。
2つの搬送スクリュ13b1、13b2(搬送部材)は、現像装置13内に収容された現像剤Gを長手方向(図2の紙面垂直方向である。)に循環しながら撹拌・混合する。
第1搬送スクリュ13b1(供給用搬送部材)は、現像ローラ13aに対向する位置に配設されていて、現像剤Gを長手方向(回転軸方向)に水平に搬送する(図3(B)の破線矢印に示す左方向の搬送である。)とともに、汲上げ磁極の位置で現像ローラ13a上に現像剤Gを供給(図3(B)の白矢印方向の供給である。)する。第1搬送スクリュ13b1は、図2の反時計方向に回転する。
第2搬送スクリュ13b2(回収用搬送部材)は、第1搬送スクリュ13b1の上方であって現像ローラ13aに対向する位置に配設されている。そして、現像ローラ13aから離脱した現像剤G(現像工程後に剤離れ磁極によって現像ローラ13a上から強制的に離脱された現像剤Gであって、図3(A)の白矢印方向に離脱するものある。)を長手方向に水平に搬送する(図3(A)の破線矢印に示す右方向の搬送である。)。なお、本実施の形態では、第2搬送スクリュ13b2の回転方向が、現像ローラ13aの回転方向に対して逆方向(図2の時計方向である。)になるように設定されている。
そして、第2搬送スクリュ13b2は、第1搬送スクリュ13b1による搬送経路の下流側から第1中継部Aを介して循環される現像剤Gを第1搬送スクリュ13b1による搬送経路の上流側に第2中継部Bを介して搬送する(図3の一点鎖線矢印に示す搬送である。)。
2つの搬送スクリュ13b1、13b2は、現像ローラ13aや感光体ドラム11と同様に、回転軸がほぼ水平になるように配設されている。また、2つの搬送スクリュ13b1、13b2は、いずれも、軸部にスクリュ部が螺旋状に巻装されたものである。
そして、2つの搬送スクリュ13b1、13b2は、現像ローラ13aとともに、ギア列によって1つの駆動系が形成されていて、駆動手段としての駆動モータによって回転駆動されるように構成されている。すなわち、制御部によって駆動モータが駆動制御されることによって、2つの搬送スクリュ13b1、13b2が、現像ローラ13aとともに回転駆動されることになる。
詳しくは、図示は省略するが、現像ローラ13aは、幅方向(図2の紙面垂直方向であって、図3の左右方向である。)の一端側の軸部に、駆動モータから駆動力が直接的に伝達されるカップリングが設けられている。また、現像ローラ13aの幅方向一端側の軸部にはギアが設置されていて、このギアがアイドラを介して、第1搬送スクリュ13b1の幅方向一端側の軸部に設置されたギアに噛合している。また、第1搬送スクリュ13b1の幅方向他端側の軸部には第1ギア13eが設置されていて、この第1ギア13eが、第2搬送スクリュ13b2の幅方向他端側の軸部に設置された第2ギア13fに噛合している(図6、図7を参照できる)。ここで、第2ギア13f(駆動側ギア)には、巻取り軸13kに設置された第3ギア13g(従動側ギア)が噛合可能に構成されているが、これについては後で詳しく説明する。
なお、本実施の形態では、現像装置を駆動する駆動モータ(駆動手段)が、感光体ドラム11等を回転駆動する駆動モータとは別に、現像駆動モータとして独立して設けられている。
ここで、第1搬送スクリュ13b1による搬送経路(供給用搬送経路)と、第2搬送スクリュ13b2による搬送経路(回収用搬送経路)と、は壁部(仕切り部13d)によって隔絶されている。
図3及び図4を参照して、第2搬送スクリュ13b2による搬送経路(回収用搬送経路)の下流側と、第1搬送スクリュ13b1による搬送経路(供給用搬送経路)の上流側と、は第2中継部Bを介して連通している。第2搬送スクリュ13b2による回収用搬送経路の下流側に達した現像剤Gが、第2中継部Bにて自重落下して、供給用搬送経路の上流側に達することになる。
また、図3及び図4を参照して、第1搬送スクリュ13b1による搬送経路の下流側と、第2搬送スクリュ13b2による搬送経路の上流側と、は第1中継部Aを介して連通している。そして、第1搬送スクリュ13b1による供給用搬送経路にて現像ローラ13a上に供給されなかった現像剤Gが、第1中継部Aの近傍に留まって盛り上がって、第1中継部Aを介して第2搬送スクリュ13b2による回収用搬送経路の上流側に搬送(供給)されることになる。
なお、第1中継部Aにおける現像剤の搬送性(供給用搬送経路から回収用搬送経路への重力方向に逆らった現像剤の受け渡しである。)を向上させるために、第1搬送スクリュ13b1の下流側の位置(第1中継部Aに対応する位置である。)に、パドル形状部や、スクリュの巻き方向が逆方向に形成されたスクリュ部、を設けることもできる。
このような構成により、2つの搬送スクリュ13b1、13b2によって、現像装置13において現像剤Gを長手方向に循環させる循環経路が形成されることになる。すなわち、現像装置13が稼動されると、装置内に収容された現像剤Gは図3及び図4中の破線矢印の方向に流動する。そして、このように、現像ローラ13aに対する現像剤Gの供給経路(第1搬送スクリュ13b1による供給用搬送経路である。)と、現像ローラ13aから離脱する現像剤Gの回収経路(第2搬送スクリュ13b2による回収用搬送経路である。)と、を分離することで、感光体ドラム11上に形成するトナー像の濃度偏差を小さくすることができる。
なお、図示は省略するが、第2搬送スクリュ13b2による搬送経路中には、装置内を循環する現像剤のトナー濃度を検知する磁気センサが設置されている。そして、磁気センサによって検知されるトナー濃度の情報に基いて、トナー収納容器28からトナー補給口13e(第1中継部Aの近傍に配設されている。)を介して現像装置13内に向けて新品のトナーTが供給される。
また、図3、図4を参照して、トナー補給口13eは、第2搬送スクリュ13b2による搬送経路の上流側の上方であって、現像領域から離れた位置(現像ローラ13aの長手方向の範囲の外側である。)に配設されている。このようにトナー補給口13eを第1中継部Aの近傍に設置することで、回収用搬送経路において、現像ローラ13aから離脱した現像剤が比重の小さい補給トナーの上方から降りかかり、回収用搬送経路の下流側に向けて比較的長い時間をかけて現像剤に対して補給トナーの分散・混合を充分におこなうことができる。
なお、本実施の形態では、トナー補給口13eを第2搬送スクリュ13b2による回収用搬送経路中に配設したが、トナー補給口13eの位置はこれに限定されることなく、例えば、供給用搬送経路の上流側の上方に配置することもできる。
以下、本実施の形態における現像装置13において、特徴的な構成・動作について説明する。
本実施の形態における現像装置13は、画像形成装置本体1に対して着脱可能(交換可能)に設置されていて、所定の交換サイクルで新品のもの(リサイクル品も含むものとする。)に交換される。
ここで、図5を参照して、本実施の形態における現像装置13には、画像形成装置本体1において使用が開始されるまで現像装置13の内部に収容された現像剤G(工場出荷時に予め詰め込まれた現像剤Gである。)が外部に漏出しないように、現像装置13の内部に現像剤Gが収容された閉空間が形成されるように内部を隔絶するシート状部材13mが設けられている。
また、現像装置13には、画像形成装置本体1において使用が開始されるときに現像装置13の内部からシート状部材13mが取り除かれるように、所定方向(図5(B)の反時計方向である。)に回転してシート状部材13mの幅方向に交差する方向(略直交する方向である。)を巻取り方向としてシート状部材13mを巻き取る巻取り軸13k(シート巻取り機構)が設けられている。
詳しくは、シート状部材13mは、厚さが0.1~0.5mm程度のOHPシート、マイラーなどの透明の樹脂材料からなり、巻取り方向(図5(B)の白矢印方向である。)に延びるように略矩形状に形成されている。シート状部材13mは、現像装置13の内部を隔絶できるように内部における幅方向の範囲に合わせて幅方向の長さが設定されていて、現像装置13の内部を隔絶するとともに巻取り軸13kによる巻取りができるように巻取り方向の長さが充分長く設定されている。
そして、新品の現像装置13(リサイクル品も含む。)は、図5(A)に示すようにシート状部材13mが設置された状態で工場から出荷されることになる。すなわち、工場において、組み立てが完成した状態の現像装置13(又は、現像ローラ13aが組み付けられる前の現像装置)の内部(供給用搬送経路と回収用搬送経路とである。)に現像剤Gが充填された後に、その現像剤Gが漏出しないようにシート状部材13mが供給用搬送経路と回収用搬送経路とを密閉するように設置される。
具体的に、図5(A)を参照して、本実施の形態において、シート状部材13mは、現像装置13の内部において、仕切り部13dの先端と、ドクターブレード13cの先端と、仕切り部13dの先端とドクターブレード13cの先端とを結んだ仮想平面(図面上は直線である。)を超える長手方向にわたる現像ローラ端との間を通過させ、ドクターブレード13c側のシート状部材13mの端部を現像装置13の外部に比較的軽い力で接着(又は、熱溶着)し、シート状部材13mの他端部を巻取り軸13kに巻きつけシート状部材13mに張力(テンション)を与えてある。これにより、現像剤が第1搬送スクリュ13b1(供給スクリュ)側から漏れ出さないようにしている。同様に、シート状部材13mを、仕切り部13dの先端と、巻取り軸13kと、仕切り部13dの先端と巻取り軸13kとを結んだ仮想平面(図面上は直線である。)を超える長手方向にわたる開口部を通過させ、シート状部材13mの張力(テンション)により、現像剤が第2搬送スクリュ13b2(回収スクリュ)側から漏れ出さないようにしている。そして、仕切り部13dの先端と、ドクターブレード13cの先端と、にそれぞれ比較的軽い力で接着(又は、熱溶着)しておけば、さらに密封性が増す。
また、図5(又は、図6、図7)等を参照して、現像装置13の外装や筐体として機能する現像ケース13rの天井部(現像装置13において現像剤Gが収容された内部に対する外部である。)には、巻取り軸13kが回転可能に設置されている。そして、この巻取り軸13kを回転させることでシート状部材13mを巻取り軸13kの外周に巻き取ることができるように、巻取り軸13kにシート状部材13mの端部(巻取り方向の端部である。)が固定されている。なお、本実施の形態において特徴的な、巻取り軸13kに対するシート状部材13mの固定方法については、後で図8等を用いて詳しく説明する。
また、図5に示すように、現像ケース13rの天井部には、現像装置13の内部から外部に連通する略矩形状の開口13r1が形成されていて、この開口13r1を介してシート状部材13mが現像装置13の内部から外部に向けて移動できるように(巻き取られるように)構成されている。
このように構成された現像装置13は、図5(A)に示すようにシート状部材13mによって内部に収容された現像剤Gが密閉して封入された状態のまま、図5(B)に示すように画像形成装置本体1に装着されることになる。そのような態様としては、(1)新品の画像形成装置本体1に対して新品の現像装置13が装着された状態で出荷される場合と、(2)ユーザーのもとで既に使用されている画像形成装置本体1に対して新品(交換用)の現像装置13が装着される場合と、がある。
そして、上述したいずれの場合にも、新品の現像装置13が画像形成装置1での使用(現像工程)が開始される前に、巻取り軸13kを回転させることによって、密閉・封止状態のシート状部材13mが巻取り軸13kに巻き取られることになる。すなわち、図5(B)に示すように、密閉・封止状態のシート状部材13mが設置された現像装置13が画像形成装置本体1に装着された状態で、画像形成動作(現像工程)が開始される前に、巻取り軸13kを回転させることで、シート状部材13mを白矢印方向に移動させて巻取り軸13kにて巻き取って、図2に示すような状態で通常の画像形成プロセス(現像工程)をおこなうことになる。
ここで、本実施の形態において、巻取り軸13kは、直径が3~6mm程度の金属材料又は樹脂材料で形成されている。
また、本実施の形態では、図5に示すように、現像ケース13rの一部に形成された平面部13r2(上方がカバー部材で覆われている。)が、シート状部材13mが巻き取られる巻取り経路の一部として機能するように構成されている。すなわち、巻取り経路は、その一部(平面部13r2)が現像ケース13rに沿うように形成されている。
このように、本実施の形態では、現像装置13が交換用のものとして単体で運搬される場合であっても、出荷時に現像装置13が画像形成装置本体1に装着された状態で運搬される場合であっても、現像装置13の内部に予め収容された現像剤Gがシート状部材13mによって封止された状態になるため、運搬時等に生じる振動などによって内部に収容された現像剤Gが現像装置13の外部に漏れる不具合を防止することができる。
特に、本実施の形態において、シート状部材13mは、図5に示すように、巻取り軸13kによる巻取りが開始される前の状態で現像装置13の内部において現像ローラ13a(現像剤担持体)の外周面を覆って閉空間が形成されるように設置されている。
これにより、運搬時において現像ローラ13aの表面に現像剤Gが担持されないことになるため、ユーザーが現像ローラ13aの表面に触れて現像剤Gで汚れてしまう不具合を確実に防止することができる。また、新品の画像形成装置本体1に新品の現像装置13を設置して工場出荷する場合であっても、運搬時に現像ローラ13aの表面に担持された現像剤Gによって感光体ドラムの表面が傷つけられてしまう不具合も防止することができる。
また、本実施の形態では、図2、図5に示すように、シート状部材13mを現像装置13の内部から取り外すための開口13r1が、現像剤Gに埋没しない現像ケース13rの天井部に形成されている。これにより、現像剤Gに埋没する現像ケース13rの側方に開口を形成する場合に比べて、通常の画像形成時において開口13r1から現像剤Gを漏出しにくくすることができる(図2参照)。
なお、本実施の形態では、上述したような開口13r1からの現像剤Gの漏出をさらに確実に軽減するために、シート状部材13mの巻取り動作を妨げることなく、シート状部材13mと開口13r1との隙間をシールするシール材13nを開口13r1に設置している。このシール材13nは、発泡ポリウレタン等の弾性材料で形成されていて、シート状部材13mの幅分のスリットが形成されている。
なお、本実施の形態において巻取り軸13kは、現像装置13を駆動する駆動モータ(駆動手段)から駆動力が伝達されて所定方向(図5(B)の反時計方向である。)に回転して、シート状部材13mの巻取りが完了する時間以上となる所定時間が経過した後に駆動モータ(駆動手段)からの駆動力の伝達が遮断されて回転停止するように構成されている。ここで、上述した「所定時間」は、現像装置13が画像形成装置本体1に装着されて現像工程がおこなわれるまでのウォーミングアップ動作の時間内である。すなわち、新品の現像装置13が画像形成装置1に装着されると(又は、新品の現像装置13が装着された状態の新品の画像形成装置1の稼働が開始されると)、作像条件の調整などがおこなわれるウォーミングアップ動作中に、図5(B)の状態から駆動モータによって巻取り軸13kの回転駆動が開始されてシート状部材13mの巻取り動作がおこなわれる。そして、シート状部材13mの巻取りが完了した後に(図2の状態になった後に)、駆動モータから巻取り軸13kへの駆動伝達が遮断されて巻取り軸13k(シート状部材13mが巻き取られた状態のものである。)が回転停止した状態で、通常の画像形成動作(現像工程)がおこなわれることになる。
また、シート状部材13mの巻取り時には、現像ローラ13aや搬送スクリュ13b1、13b2も駆動しており、表面に凹凸のある現像ローラ13aがシート状部材13mを振動させるため、シート状部材13m上に付着した現像剤が払い除かれることになる。さらに、仕切り部13dの先端と、シート状部材13mを通過する開口13r1と、はそれぞれ、シート状部材13mの表面に付着した現像剤を削り取っている。
このようにシート状部材13mの巻取りが完了した後に巻取り軸13kの回転を停止することで、巻取り軸13kが現像装置13の駆動に連動して恒久的に空駆動されることによって異常音が生じたり駆動トルクが常に大きな状態が続いたりする不具合を抑止することができる。また、通常の画像形成動作が開始されるときには、巻取り軸13kの回転を停止しているため、巻取り軸13kの回転による振動が画像形成に影響する不具合も抑止することができる。
図6、図7を参照して、上述したように所定時間が経過した後に駆動モータ(駆動手段)から巻取り軸13kへの駆動力の伝達を遮断する機構について詳述する。
先に説明したように、現像装置13には、現像装置13用の駆動モータ(駆動手段)からギア列を介して駆動力が伝達されて回転する第2搬送スクリュ13b2(回転部材)が設けられている。そして、巻取り軸13kには、第2搬送スクリュ13b2に設置された第2ギア13f(駆動側ギア)に噛合する第3ギア13g(従動側ギア)が設置されている。さらに、巻取り軸13kには、現像装置13の天井部に固定された雌ネジ部13p(ナット)に螺合して巻取り軸13kを軸方向(幅方向)に移動させるための、送りネジ部13qが軸方向の一部に形成されている。
そして、第2ギア13f(駆動側ギア)から第3ギア13g(従動側ギア)に駆動力が伝達されて巻取り軸13kが回転することにより送りネジ部13qと雌ネジ部13pとの螺合から巻取り軸13kが軸方向(図6、図7の矢印方向であって、幅方向である。)に移動して、所定時間が経過した後に第2ギア13fと第3ギア13gとの噛合が解除されて巻取り軸13kが回転停止することになる。すなわち、送りネジ部13qと雌ネジ部13pとの螺合が進んで、第3ギア13gが巻取り軸13kとともに軸方向にスライドして、第3ギア13gが第2ギア13fに噛合しない位置(噛合が外れる位置)にまで達したときに、駆動力の伝達が遮断されて巻取り軸13kが回転停止することになる。なお、このような動作が達成されるように、2つのギア13f、13gの歯幅や回転数(歯数)、送りネジ部13qと雌ネジ部13pとの螺合位置や螺合長さなどが設定されている。
このように構成することで、巻取り軸13kを駆動するためのモータを独立して設けることなく、現像装置13を駆動する駆動モータの駆動力を用いて、現像ローラ13aや搬送スクリュ13b1、13b2の駆動を遮断することなく、巻取り軸13kの駆動のみを遮断することが可能になる。そのため、現像装置13を小型化・軽量化することが可能になる。
なお、本実施の形態では、巻取り軸13kに設置された第3ギア13g(従動ギア)を、第2搬送スクリュ13b2に設置された第2ギア13fに噛合させるように構成したが、駆動伝達の形態はこれに限定されることなく、例えば、巻取り軸13kに設置されたギア(従動ギア)を、第1搬送スクリュ13b1に設置された第1ギア13eに噛合させるように構成することもできる。
このように、本実施の形態における現像装置13には、シート状部材13m、巻取り軸13k、ギア列13e~13g、送りネジ部13q、雌ネジ部13p、駆動モータ(不図示)、等からなるシート巻取り機構が設けられている。
以下、本実施の形態における現像装置13において特徴的な、シート巻取り機構の構成・動作について説明する。
先に図5~図7等を用いて説明したように、本実施の形態における現像装置13には、工場出荷時に取り付けられたシート状部材13mを巻取るためのシート巻取り機構が設けられている。
シート巻取り機構には、可撓性を有するシート状部材と13mや、所定方向(図8(B)の矢印方向(反時計方向)である。)に回転してシート状部材13mの幅方向に交差する方向を巻取り方向としてシート状部材13mを巻き取る巻取り軸13k、等が設けられている。
ここで、図8を参照して、本実施の形態におけるシート巻取り機構は、巻取り軸13kに対してシート状部材13mの端部が両面テープを介して接着されているのではなくて、巻取り軸13kの突起部13k1に、シート状部材13mの端部に形成された穴部13m1が嵌合されることで、巻取り軸13kに対してシート状部材13mの端部(巻付け方向上流側の端部である。)が固定されている。
詳しくは、図8に示すように、本実施の形態におけるシート巻取り機構の巻取り軸13kには、そのフライス面13k2に、径方向に起立する突起部13k1が設けられている。なお、本願明細書等において、「径方向」とは、径方向から僅かにずれた略径方向も含むものと定義する。
そして、この突起部13k1には、小径部13k10と大径部13k11とが設けられている。小径部13k10は、略円柱状に形成されて、径方向(図8(B)の左方向である。)に突起している。大径部13k11は、小径部(外径D1である。)よりも大きな外径D2からなり、小径部13k10の先端に形成されている。なお、本実施の形態において、大径部13k11は、略傘状に形成されている。
なお、突起部13k1は、1つの部品として巻取り軸13kと一体的に成形しても良いし、巻取り軸13kとは異なる部品として成形した後に2次加工によって巻取り軸13kに一体化しても良い。
一方、シート状部材13mには、巻付け方向上流側の端部に、穴部13m1が形成されている。この穴部13mは、巻取り方向の穴幅N1が、小径部13k10の外径D1以上であって、大径部13k11の外径D2より小さな穴部13m1が形成されている(D1≦N1<D2)。
そして、この穴部13m1を、巻取り軸13kの突起部13k1(小径部13k10)に嵌合させることで、巻取り軸13kに対してシート状部材13mの端部が固定されることになる。
具体的に、突起部13k1への穴部13m1の嵌合は、可撓性を有するシート状部材13mの端部(穴部13m1)を変形させながらおこなうことになる。そして、そのような作業は、非常に簡易なものであって、組付け後のシート状部材13mにシワや折れなども生じにくい。
そして、そのようにして巻取り軸13kに組付けられたシート状部材13mは、巻取り軸13kによる巻取りがおこなわれても、巻取り方向にD1≦N1<D2なる関係が成立していて、穴部13m1の縁部の大径部13k11への引っ掛りによって、突起部13k1(巻取り軸13k)から外れる不具合が生じにくくなる。
このように、本実施の形態におけるシート巻取り機構(現像装置13)は、巻取り軸13kに対して両面テープを介してシート状部材13mを貼着したものに比べて、巻取り軸13kに対してシート状部材13mを簡単かつ良好に取り付けることができる。したがって、組付け不良による巻取り不良などの不具合も発生しにくくなる。
ここで、図8を参照して、本実施の形態において、突起部13k1と穴部13m1とは、幅方向(図8(A)の左右方向であって、図8(B)の紙面垂直方向である。)に間隔をあけて複数設けられている。
具体的に、シート状部材13mの幅方向全域にわたって略均等な間隔をあけて複数の穴部13m1が形成されて、それらの位置に合わせるように複数の突起部13k1が巻取り軸13kに形成されている。
このように、突起部13k1と穴部13m1とを複数設けることで、巻取り軸13kに対してシート状部材13mが安定的に固定されることになる。
また、本実施の形態において、穴部13m1は、幅方向を長手方向とする長穴であって、長手方向(幅方向)の穴幅N2が大径部13k11の外径D2より大きく(N2>D2)、短手方向(巻取り方向)の穴幅N1が大径部13k11の外径D2より小さくなるように形成されている(N1<D2)。
このように穴部13m1を長穴状に構成することで、シート状部材13m(穴部13m1)が巻取り軸13k(突起部13k1)から外れる不具合を軽減しつつ、巻取り軸13k(突起部13k1)に対するシート状部材13m(穴部13m1)の組付け作業性を高めることができる。
<変形例1>
図9に示すように、変形例1におけるシート巻取り機構(現像装置13)において、突起部13k1は、大径部13k11が小径部13k10に対して巻取り方向(回転方向)の下流側に偏心するように形成されている。
詳しくは、大径部13k11の中心軸X2が、小径部13k10の中心軸X1に対して巻取り方向(回転方向)の下流側に位置している。なお、図9の例では、大径部13k11の中心軸X2が、巻取り軸13kの中心に向くように構成されている。
このように構成することで、巻取り方向で見たときに、小径部13k10と大径部13k11との段差は、上流側に比べて下流側が大きくなる。そのため、巻取り軸13kに対してシート状部材13mが巻取られるときに、突起部13k1に対する穴部13m1(大径部13k11)の引っ掛り部分の面積を広くとることができて、シート状部材13m(穴部13m1)が突起部13k1(巻取り軸13k)から外れる不具合がさらに生じにくくなる。
<変形例2>
図10に示すように、変形例2におけるシート巻取り機構(現像装置13)には、穴部13m1が小径部13k10(突起部13k)に挿通された状態のシート状部材13mを介して巻取り軸13kに固定される固定部材13xが設けられている。
詳しくは、固定部材13xは、巻取り軸13k(フライス面13k2)との間で、シート状部材13mの端部を挟み込むように、巻取り軸13k(フライス面13k2)に設置されている。なお、図10の例では、固定部材13xとして、断面がコの字状の板状部材を用いている。また、シート状部材13mは、図8に示すものと同様に形成され、巻取り軸13kに取り付けられている。
ここで、図10(A)、図11(A)に示すように、固定部材13xには、大穴部13x10と溝部13x11とからなる取付け用穴部13x1が設けられている。大穴部13x10は、突起部13k1における大径部13k11の外径D2よりも大きな穴幅M1(あらゆる方向の穴幅である。)からなるものである(M1>D2)。溝部13x11は、大穴部13x10に対して幅方向に繋がり、短手方向(巻取り方向)の穴幅M2が大径部13k11の外径D2よりも小さくなるように形成されている(M2<D2)。なお、溝部13x11の短手方向(巻取り方向)の穴幅M2は、小径部13k10の外径D1以上となるように形成されている(M2≧D1)。
このように構成された固定部材13xは、シート状部材13mの端部が嵌合された状態の巻取り軸13kの突起部13k1(大径部13k11)に、取付け用穴部13x1の大穴部13x10を挿通させた後に、図10(A)の右方向にスライド移動させて、溝部13x11を小径部13k10に嵌合させることで、その組付けが完了することになる。
そして、そのようにして組付けられた固定部材13xによって、シート状部材13mが巻付け軸13kから外れる不具合がさらに軽減されることになる。
ここで、図10(B)に示すように、変形例2において、固定部材13xは、短手方向(巻付け方向)の長さZが巻取り軸13kの軸径Rよりも小さく(Z<R)、径方向の長さWが突起部13k1の高さHよりも小さくなるように形成されている(W<H)。
このように構成することによって、巻取り軸13kが巻取り方向に回転してシート状部材13mを巻取るときに、固定部材13xが邪魔になって巻取り性が低下する不具合が生じにくくなる。
なお、図11(B)を参照して、固定部材13xの別形態として、溝部13x11を、大穴部13x10に繋がる部分(一点鎖線で囲んだくびれ穴部13x12である。)における短手方向の穴幅M3が小径部13k10の外径D1よりも小さく(M3<D1)、その他の部分における短手方向の穴幅M2が小径部13k10の外径D1よりも大きくなるように形成することもできる(M2>D1)。
そして、図11(B)に示すように溝部13x11を形成した場合には、溝部13x11に嵌合された突起部13k1(小径部13k10)が、大穴部13x10の側に相対的に移動してしまっても、くびれ穴部13x12に引っ掛って、その移動が制限されるため、固定部材13xが外れる不具合が軽減される。なお、巻取り軸13kに固定部材13xを組付けるときに、くびれ穴部13x12に小径部13k10が引っ掛りにくくするため、固定部材13xを弾性変形可能に形成する(弾性変形可能な材料で形成する)ことが好ましい。
なお、変形例2において、巻取り軸13kの突起部13k1に嵌合させた後の固定部材13xを、ネジ締結などによって巻取り軸13kにさらに強固に固定しても良い。
<変形例3>
図12に示すように、変形例3における画像形成装置は、トナー収納容器28に収容されたトナーを、トナー搬送装置30によって搬送して、現像装置13に供給するように構成されている。
そして、トナー収納容器28には、シート巻取り機構25と、シート保持機機構としての撹拌部材29(アジテータ)と、が設けられている。
シート巻取り機構25は、工場出荷時にトナー収納容器28のトナー排出口28aを封止するように貼着されたシート状部材を使用開始時に巻き取るものであって、概ね、図8(又は、図9~図11)で説明したものと同様に構成されている。
シート保持機構としての撹拌部材29は、可撓性を有するシート状部材29bと、シート状部材29bの幅方向に交差する方向を回転方向としてシート状部材29bとともに回転する回転軸29aと、で構成されている。回転軸29aは、小径部と大径部とからなる突起部が設けられていて、シート状部材を巻取らない点を除き、図8(又は、図9~図11)で説明したものと同様に構成されている。
一方、トナー搬送装置30には、シート巻取り機構35と、シート保持機機構としての搬送スクリュ31と、が設けられている。
シート巻取り機構35は、工場出荷時にトナー搬送装置30のトナー排出口30aを封止するように貼着されたシート状部材を使用開始時に巻き取るものであって、概ね、図8(又は、図9~図11)で説明したものと同様に構成されている。
シート保持機構としての搬送スクリュ31は、スクリュ部が形成された回転軸の両端部に、可撓性を有するシート状部材32が設置されたものである。そして、搬送スクリュ31の回転軸には、シート状部材32を設置するために突起部(小径部と大径部とからなる。)が形成されている。そして、搬送スクリュ31は、シート状部材を巻取らない点や、スクリュ部が形成されている点を除き、図8(又は、図9~図11)で説明したものと同様に構成されている。
また、変形例3における現像装置13には、シート保持機構としての撹拌搬送部材13b(アジテータ)が設置されている。この撹拌搬送部材13bは、可撓性を有するシート状部材と、シート状部材の幅方向に交差する方向を回転方向としてシート状部材とともに回転する回転軸と、で構成されている。この回転軸は、小径部と大径部とからなる突起部が設けられていて、シート状部材を巻取らない点を除き、図8(又は、図9~図11)で説明したものと同様に構成されている。
そして、トナー収納容器28やトナー搬送装置30に設置されたシート巻取り機構25、35も、図8(又は、図9~図11)で説明したものと同様に、巻取り軸に対してシート状部材を簡単かつ良好に取り付けることが可能になる。
また、トナー収納容器28やトナー搬送装置30や現像装置13に設置されたシート保持機構29、31、13bも、図8(又は、図9~図11)で説明したものと同様に、回転軸に対してシート状部材を簡単かつ良好に取り付けることが可能になる。
以上説明したように、本実施の形態におけるシート巻取り機構(又は、シート保持機構)は、可撓性を有するシート状部材13mと、所定方向に回転してシート状部材13mの幅方向に交差する方向を巻取り方向としてシート状部材13mを巻き取る巻取り軸13kと、が設けられている。そして、巻取り軸13kは、径方向に突起する小径部13k10と、小径部13k10よりも大きな外径D2からなり小径部13k10の先端に形成された大径部13k11と、を具備した突起部13k1が設けられている。また、シート状部材13mは、巻取り方向の穴幅N1が小径部13k10の外径D1以上であって大径部13k11の外径D2より小さな穴部13m1が形成されている。
これにより、巻取り軸13k(又は、回転軸)に対してシート状部材13mを簡単かつ良好に取り付けることができる。
なお、本実施の形態では、巻取り軸13kを駆動手段によって自動で回転させるシート巻取り機構に対して本発明を適用したが、巻取り軸13kを手動で回転させるように構成されたシート巻取り機構に対しても本発明を適用することもできる。
また、本実施の形態では、突起部13k1における小径部13k10や大径部13k11をそれぞれ略円柱状(断面を略円形)に形成したが、小径部13k10と大径部13k11との少なくとも一方を多角柱状(断面を多角形)に形成することもできる。
また、本実施の形態では、突起部13k1における大径部13k11を略傘状に形成したが、大径部13k11の形状はこれに限定されることなく、例えば、ストレートな円柱状、又は、段状の円柱状であっても良い。
また、本実施の形態では、巻取り軸13k(又は、回転軸)のフライス面13k2(平面)に突起部13k1を設けたが、巻取り軸13kの外周面(曲面)に突起部13k1を設けることもできる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
なお、本願明細書等において、大径部や小径部の「外径」は、大径部や小径部の断面が円形である場合の直径に限定されることなく、大径部や小径部の断面が多角形である場合の中心を通る外周から外周までの最大距離を含むものと定義する。
また、本願明細書等において、「長穴」は、長手方向と短手方向とが存在する穴であるもの定義する。したがって、小判穴、矩形穴なども「長穴」に含まれることになる。
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
11、11Y、11C、11M、11BK 感光体ドラム(像担持体)、
13 現像装置(現像部)、
13a 現像ローラ(現像剤担持体)、
13k 巻取り軸(シート巻取り機構)、
13k1 突起部、
13k10 小径部、 13k11 大径部、
13k2 フライス面、
13m シート状部材(シート巻取り機構)、
13m1 穴部、
13x 固定部材、
13x1 取付け用穴部、
13x10 大穴部、 13x11 溝部、
13x12 くびれ穴部、
25 シート巻取り機構、
28 トナー収納容器、
29 撹拌部材(シート保持機構)、
30 トナー搬送装置、
31 搬送スクリュ(シート保持機構)、
32 シート状部材、
35 シート巻取り機構、
G 現像剤(2成分現像剤)、 T トナー、 C キャリア。
なお、本発明における態様は、例えば、以下の通り付記1~16の組み合わせとすることもできる。
(付記1)
可撓性を有するシート状部材と、
所定方向に回転して前記シート状部材の幅方向に交差する方向を巻取り方向として前記シート状部材を巻き取る巻取り軸と、
を備え、
前記巻取り軸は、径方向に突起する小径部と、前記小径部よりも大きな外径からなり前記小径部の先端に形成された大径部と、を具備した突起部が設けられ、
前記シート状部材は、前記巻取り方向の穴幅が前記小径部の外径以上であって前記大径部の外径より小さな穴部が形成されたことを特徴とするシート巻取り機構。
(付記2)
前記突起部と前記穴部とは、前記幅方向に間隔をあけて複数設けられ、
前記穴部は、前記幅方向を長手方向とする長穴であって、前記長手方向の穴幅が前記大径部の外径より大きく、短手方向の穴幅が前記大径部の外径より小さいことを特徴とする付記1に記載のシート巻取り機構。
(付記3)
前記突起部は、前記大径部が前記小径部に対して前記巻取り方向の下流側に偏心するように形成されたことを特徴とする付記1又は付記2に記載のシート巻取り機構。
(付記4)
前記穴部が前記小径部に挿通された状態の前記シート状部材を介して前記巻取り軸に固定される固定部材を備え、
前記固定部材は、
前記大径部の外径よりも大きな穴幅からなる大穴部と、
前記大穴部に対して前記幅方向に繋がり、短手方向の穴幅が前記大径部の外径よりも小さな溝部と、
が形成されたことを特徴とする付記1~付記3のいずれかに記載のシート巻取り機構。
(付記5)
前記固定部材は、弾性変形可能に形成され、
前記溝部は、前記大穴部に繋がる部分における前記短手方向の穴幅が前記小径部の外径よりも小さく、その他の部分における前記短手方向の穴幅が前記小径部の外径よりも大きいことを特徴とする付記4に記載のシート巻取り機構。
(付記6)
前記固定部材は、前記短手方向の長さが前記巻取り軸の軸径よりも小さく、前記径方向の長さが前記突起部の高さよりも小さいことを特徴とする付記4又は付記5に記載のシート巻取り機構。
(付記7)
可撓性を有するシート状部材と、
前記シート状部材の幅方向に交差する方向を回転方向として前記シート状部材とともに回転する回転軸と、
を備え、
前記回転軸は、径方向に突起する小径部と、前記小径部よりも大きな外径からなり前記小径部の先端に形成された大径部と、を具備した突起部が設けられ、
前記シート状部材は、前記回転方向の穴幅が前記小径部の外径以上であって前記大径部の外径より小さな穴部が形成されたことを特徴とするシート保持機構。
(付記8)
前記突起部と前記穴部とは、前記幅方向に間隔をあけて複数設けられ、
前記穴部は、前記幅方向を長手方向とする長穴であって、前記長手方向の穴幅が前記大径部の外径より大きく、短手方向の穴幅が前記大径部の外径より小さいことを特徴とする付記7に記載のシート保持機構。
(付記9)
前記突起部は、前記大径部が前記小径部に対して前記回転方向の下流側に偏心するように形成されたことを特徴とする付記7又は付記8に記載のシート保持機構。
(付記10)
前記穴部が前記小径部に挿通された状態の前記シート状部材を介して前記回転軸に固定される固定部材を備え、
前記固定部材は、
前記大径部の外径よりも大きな穴幅からなる大穴部と、
前記大穴部に対して前記幅方向に繋がり、短手方向の穴幅が前記大径部の外径よりも小さな溝部と、
が形成されたことを特徴とする付記7~付記9のいずれかに記載のシート保持機構。
(付記11)
前記固定部材は、弾性変形可能に形成され、
前記溝部は、前記大穴部に繋がる部分における前記短手方向の穴幅が前記小径部の外径よりも小さく、その他の部分における前記短手方向の穴幅が前記小径部の外径よりも大きいことを特徴とする付記10に記載のシート保持機構。
(付記12)
前記固定部材は、前記短手方向の長さが前記巻取り軸の軸径よりも小さく、前記径方向の長さが前記突起部の高さよりも小さいことを特徴とする付記10又は付記11に記載のシート保持機構。
(付記13)
像担持体の表面に形成された潜像を現像してトナー像を形成する現像装置であって、
付記1~付記6のいずれかに記載のシート巻取り機構、又は、付記7~付記12のいずれかに記載のシート保持機構を備えたことを特徴とする現像装置。
(付記14)
トナーを搬送するトナー搬送装置であって、
付記1~付記6のいずれかに記載のシート巻取り機構、又は、付記7~付記12のいずれかに記載のシート保持機構を備えたことを特徴とするトナー搬送装置。
(付記15)
内部にトナーが収納されるトナー収納容器であって、
付記1~付記6のいずれかに記載のシート巻取り機構、又は、付記7~付記12のいずれかに記載のシート保持機構を備えたことを特徴とするトナー収納容器。
(付記16)
付記1~付記6のいずれかに記載のシート巻取り機構、又は、付記7~付記12のいずれかに記載のシート保持機構を備えたことを特徴とする画像形成装置。
特許第6593722号公報

Claims (16)

  1. 可撓性を有するシート状部材と、
    所定方向に回転して前記シート状部材の幅方向に交差する方向を巻取り方向として前記シート状部材を巻き取る巻取り軸と、
    を備え、
    前記巻取り軸は、径方向に突起する小径部と、前記小径部よりも大きな外径からなり前記小径部の先端に形成された大径部と、を具備した突起部が設けられ、
    前記シート状部材は、前記巻取り方向の穴幅が前記小径部の外径以上であって前記大径部の外径より小さな穴部が形成されたことを特徴とするシート巻取り機構。
  2. 前記突起部と前記穴部とは、前記幅方向に間隔をあけて複数設けられ、
    前記穴部は、前記幅方向を長手方向とする長穴であって、前記長手方向の穴幅が前記大径部の外径より大きく、短手方向の穴幅が前記大径部の外径より小さいことを特徴とする請求項1に記載のシート巻取り機構。
  3. 前記突起部は、前記大径部が前記小径部に対して前記巻取り方向の下流側に偏心するように形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシート巻取り機構。
  4. 前記穴部が前記小径部に挿通された状態の前記シート状部材を介して前記巻取り軸に固定される固定部材を備え、
    前記固定部材は、
    前記大径部の外径よりも大きな穴幅からなる大穴部と、
    前記大穴部に対して前記幅方向に繋がり、短手方向の穴幅が前記大径部の外径よりも小さな溝部と、
    が形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシート巻取り機構。
  5. 前記固定部材は、弾性変形可能に形成され、
    前記溝部は、前記大穴部に繋がる部分における前記短手方向の穴幅が前記小径部の外径よりも小さく、その他の部分における前記短手方向の穴幅が前記小径部の外径よりも大きいことを特徴とする請求項4に記載のシート巻取り機構。
  6. 前記固定部材は、前記短手方向の長さが前記巻取り軸の軸径よりも小さく、前記径方向の長さが前記突起部の高さよりも小さいことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のシート巻取り機構。
  7. 可撓性を有するシート状部材と、
    前記シート状部材の幅方向に交差する方向を回転方向として前記シート状部材とともに回転する回転軸と、
    を備え、
    前記回転軸は、径方向に突起する小径部と、前記小径部よりも大きな外径からなり前記小径部の先端に形成された大径部と、を具備した突起部が設けられ、
    前記シート状部材は、前記回転方向の穴幅が前記小径部の外径以上であって前記大径部の外径より小さな穴部が形成されたことを特徴とするシート保持機構。
  8. 前記突起部と前記穴部とは、前記幅方向に間隔をあけて複数設けられ、
    前記穴部は、前記幅方向を長手方向とする長穴であって、前記長手方向の穴幅が前記大径部の外径より大きく、短手方向の穴幅が前記大径部の外径より小さいことを特徴とする請求項7に記載のシート保持機構。
  9. 前記突起部は、前記大径部が前記小径部に対して前記回転方向の下流側に偏心するように形成されたことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載のシート保持機構。
  10. 前記穴部が前記小径部に挿通された状態の前記シート状部材を介して前記回転軸に固定される固定部材を備え、
    前記固定部材は、
    前記大径部の外径よりも大きな穴幅からなる大穴部と、
    前記大穴部に対して前記幅方向に繋がり、短手方向の穴幅が前記大径部の外径よりも小さな溝部と、
    が形成されたことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載のシート保持機構。
  11. 前記固定部材は、弾性変形可能に形成され、
    前記溝部は、前記大穴部に繋がる部分における前記短手方向の穴幅が前記小径部の外径よりも小さく、その他の部分における前記短手方向の穴幅が前記小径部の外径よりも大きいことを特徴とする請求項10に記載のシート保持機構。
  12. 前記固定部材は、前記短手方向の長さが前記巻取り軸の軸径よりも小さく、前記径方向の長さが前記突起部の高さよりも小さいことを特徴とする請求項10又は請求項11に記載のシート保持機構。
  13. 像担持体の表面に形成された潜像を現像してトナー像を形成する現像装置であって、
    請求項1に記載のシート巻取り機構、又は、請求項7に記載のシート保持機構を備えたことを特徴とする現像装置。
  14. トナーを搬送するトナー搬送装置であって、
    請求項1に記載のシート巻取り機構、又は、請求項7に記載のシート保持機構を備えたことを特徴とするトナー搬送装置。
  15. 内部にトナーが収納されるトナー収納容器であって、
    請求項1に記載のシート巻取り機構、又は、請求項7に記載のシート保持機構を備えたことを特徴とするトナー収納容器。
  16. 請求項1に記載のシート巻取り機構、又は、請求項7に記載のシート保持機構を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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