JP2024034651A - 画像形成装置および制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】トナー飛散を抑制しつつ、通常印刷の生産性の低下を抑制できる画像形成装置および制御プログラムを提供する。【解決手段】画像形成装置は、像担持体122と、現像部121と、予兆検出部、帯電量測定部、および帯電量調整部として機能する制御部190とを有する。像担持体122には、画像データに基づき静電潜像が形成される。現像部121は、現像剤を収容し、像担持体122に形成された静電潜像を現像剤により現像してトナー画像を形成する。予兆検出部は、現像部121に収容された現像剤の帯電量が変化する予兆を検出する。帯電量測定部は、予兆検出部による検出結果に応じて、現像剤の帯電量を測定する。帯電量調整部は、帯電量測定部の測定結果に応じて、現像剤の帯電量を調整する。【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置および制御プログラムに関する。
画像形成装置において、現像装置は現像剤を収容し、感光体に形成された静電潜像を現像剤により現像してトナー画像を形成する。現像剤は、例えば、トナーおよびキャリアを含む2成分現像剤である。トナーは、帯電した有色の微粒子であり、感光体上の静電潜像に付着し、現像する役割を担う。一方、キャリアは、磁性材料を含み、トナーを担持して現像装置の現像ローラーの回転によりトナーを感光体へ搬送するとともに、トナーとの攪拌によりトナーを帯電させる役割を担う微粒子である。
現像装置に収容されている現像剤の帯電量は、画像形成装置の稼働状態や、原稿画像に基づく原稿カバレッジの高低に応じて変化(増加または減少)する。例えば、原稿カバレッジが中程度~高い画像を画像形成装置が印刷している間は、現像剤の帯電量は増加するが、原稿カバレッジが低い状態が続いたり、印刷が行われない状態が続いたりした場合は現像剤の帯電量は減少しうる。
一般に、現像装置に収容されている現像剤の帯電量が少ない場合、トナー飛散量が増加する可能性が高くなる。このような場合、飛散したトナーにより、画像が印刷された用紙や用紙搬送路等が汚れること(トナー汚れ)が多発するおそれがある。また、現像装置には、原稿カバレッジの高低に応じた量のトナーが補給される。補給されたトナーの帯電量に対して、現像装置に収容されている現像剤の帯電量が非常に多い、または少ない、すなわち補給トナーと現像剤の帯電量がそれぞれ逆方向に偏っている場合、帯電量の違いから、帯電量に偏りがない時と比べて、現像剤の流動性に違いが生じうる。その結果、帯電量に偏りがない時と比べて、現像装置に収容されている現像剤と補給されたトナーとが混合しにくくなるため、トナー飛散量が増加するおそれがある。
また、原稿カバレッジの高低の他に、画像形成装置の周囲環境の変化、例えば夏場の冷房や冬場の暖房の影響等による相対湿度の急激な変化等によっても現像装置に収容されている現像剤の帯電量は変化しうる。画像形成装置の周囲環境の変化に伴い現像剤の流動性が変化し、現像剤と補給されたトナーとが混合しにくくなる可能性がある。
そして、一旦、現像剤の流動性が変化し、現像剤と補給されたトナーとが混合しにくい状態となった場合、この状態を元に戻すのは容易ではない。この状態を元に戻すには、例えば、画像形成装置が適度に高い原稿カバレッジの画像を使用して通紙テストを繰り返して行うことにより、現像剤の状態を安定させる必要があり、これには大きな手間と時間がかかる。
これに関連して、電位センサー使用してトナー層電位から電荷量を測定するQ/M測定に関する技術が知られている(例えば、下記の特許文献1を参照)。また、画像形成装置の構成要素の制御に対する入力として帯電量を使用することが開示されている(例えば、下記の特許文献2、3を参照)。
特開2011-113089号公報 特開2014-178593号公報 特開2015-230367号公報
しかし、特許文献1の技術では、現像剤の帯電量が変化した場合にその変化をすぐに検知することが難しいため、帯電量を精度良く測定できない可能性がある。その結果、現像剤の帯電量の測定結果に応じて帯電量を調整してもトナー飛散量が多くなるおそれがある。これに対して、現像剤の帯電量を精度良く検出するために帯電量の測定頻度を増やすことが考えられるが、一般に帯電量の測定は通常印刷中には行えないため、帯電量の測定を行う時は一旦、通常印刷の処理を停止する必要がある。その結果、画像形成装置による通常印刷の生産性、すなわち、理論上出力できる単位時間当たりのプリント数と、画像形成装置によって実際に出力できる単位時間当たりのプリント数との比が低下する。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものである。したがって、本発明の目的は、トナー飛散を抑制しつつ、通常印刷の生産性の低下を抑制できる画像形成装置および制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の上記課題は、以下の手段によって解決される。
(1)画像データに基づき静電潜像が形成される像担持体と、現像剤を収容し、前記像担持体に形成された静電潜像を前記現像剤により現像してトナー画像を形成する現像部と、前記現像部に収容された現像剤の帯電量が変化する予兆を検出する予兆検出部と、前記予兆検出部による検出結果に応じて、前記現像剤の帯電量を測定する帯電量測定部と、前記帯電量測定部の測定結果に応じて、前記現像剤の帯電量変化を調整する帯電量調整部と、を有する、画像形成装置。
(2)前記帯電量調整部は、前記現像剤の帯電量の増加が検出された場合、前記帯電量が減少するように調整し、前記帯電量の減少が検出された場合、前記帯電量が増加するように調整する、上記(1)に記載の画像形成装置。
(3)画像データを取得する画像データ取得部をさらに有し、前記予兆検出部は、前記画像データに基づく原稿カバレッジを使用して前記予兆を検出する、上記(1)または(2)に記載の画像形成装置。
(4)複数ページを含む前記画像データに対してページの区間を設定し、設定されたページの区間について前記原稿カバレッジの平均値、および標準偏差の少なくともいずれかを算出するデータ演算部をさらに有し、前記予兆検出部は、前記データ演算部の算出結果を使用して前記予兆を検出する、上記(3)に記載の画像形成装置。
(5)前記画像形成装置内の相対湿度を計測する相対湿度計測部をさらに有し、前記予兆検出部は、前記相対湿度計測部の計測結果を使用して前記予兆を検出する、上記(1)または(2)に記載の画像形成装置。
(6)前記帯電量測定部は、前記帯電量調整部によって前記現像剤の帯電量変化の調整を行った後に、前記現像剤の帯電量を測定し、前記帯電量調整部は、前記帯電量測定部の測定結果に応じて調整を変更する、上記(1)または(2)に記載の画像形成装置。
(7)前記予兆検出部は、前記帯電量調整部によって前記現像剤の帯電量変化の調整を行った後に、前記現像剤の帯電量が元に戻る予兆を検出し、前記帯電量測定部は、前記予兆検出部による検出結果に応じて、前記現像剤の帯電量を測定する、上記(6)に記載の画像形成装置。
(8)前記予兆検出部は、(1)前記画像データについて原稿カバレッジの規定ページ数ごとの平均値である平均カバレッジが所定の第1閾値よりも小さく、かつ前記平均カバレッジの変動幅が所定の第2閾値以下である状態が所定ページ数続いた場合、(2)前記画像データについて原稿カバレッジの規定ページ数ごとの平均値である平均カバレッジが所定の第1閾値よりも小さく、かつ複数ページについて算出した原稿カバレッジの標準偏差が所定の第3閾値以下である状態が所定ページ数続いた場合、(3)上記(1)と(2)とを組み合わせた状態が所定ページ数続いた場合、(4)前記画像形成装置内の相対湿度の変化が、所定の第4の閾値以上である場合、のいずれかである場合に、前記予兆を検出したと判定し、前記帯電量測定部は、前記予兆検出部によって前記予兆が検出されたと判定された場合に、前記現像剤の帯電量を測定する、上記(1)または(2)に記載の画像形成装置。
(9)画像データに基づき静電潜像が形成される像担持体と、現像剤を収容し、前記像担持体に形成された静電潜像を前記現像剤により現像してトナー画像を形成する現像部と、を有する画像形成装置を制御する制御プログラムであって、前記現像部に収容された現像剤の帯電量が変化する予兆を検出するステップ(a)と、前記ステップ(a)における検出結果に応じて、前記現像剤の帯電量を測定するステップ(b)と、前記ステップ(b)における測定結果に応じて、前記現像剤の帯電量変化を調整するステップ(c)と、を含む処理をコンピューターに実行させるための制御プログラム。
(10)前記ステップ(a)の前に、前記画像形成装置内の相対湿度を計測するステップ(d)をさらに含み、前記ステップ(a)において、前記ステップ(d)の計測結果を使用して前記予兆を検出する、上記(9)に記載の制御プログラム。
本発明によれば、現像装置に収容されている現像剤の帯電量が変化する予兆を検出するので、帯電量の変化が予想されるタイミングにおいて現像剤の帯電量を測定できる。これにより、帯電量の変化を抑制する対応を適切に取ることができるので、トナーが飛散することを抑制できる。また、帯電量の変化が予想されるタイミングにおいてのみ帯電量が測定されるので、画像形成装置の通常印刷における不要な稼働停止を回避できる。これにより、通常印刷の生産性が低下することを抑制できる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体構成を例示する概略図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体構成を例示する概略ブロック図である。 図1に示す作像部の詳細を説明するための概略構成図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の制御方法の処理手順を例示するフローチャートである。 実施例1の印刷テスト1におけるプリント数に対する原稿カバレッジの変化を例示するグラフである。 実施例1の印刷テスト1におけるプリント数に対する帯電量の変化を例示するグラフである。 実施例1の印刷テスト1におけるプリント数に対するトナー濃度Tc、補給トナー量Ts、およびトナー飛散量Tdの変化を例示するグラフである。 実施例1の印刷テスト2におけるプリント数に対する帯電量の変化を例示するグラフである。 比較例2の印刷テスト1におけるプリント数に対する帯電量の変化を例示するグラフである。 比較例2の印刷テスト1におけるプリント数に対するトナー濃度Tc、補給トナー量Ts、およびトナー飛散量Tdの変化を例示するグラフである。 実施例2の印刷テスト2におけるプリント数に対する原稿カバレッジの変化を例示するグラフである。 実施例2の印刷テスト2におけるプリント数に対する帯電量の変化を例示するグラフである。 実施例3の印刷テスト1におけるプリント数に対する帯電量の変化を例示するグラフである。 実施例3の印刷テスト1におけるプリント数に対するトナー濃度Tc、補給トナー量Ts、およびトナー飛散量Tdの変化を例示するグラフである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、図面において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
<画像形成装置100>
図1、および図2は、各々、本発明の一実施形態に係る画像形成装置100の全体構成を例示する概略図、および概略ブロック図である。
図1に示す画像形成装置100は、乾式の電子写真方式の画像形成装置であり、スキャンされた原稿の画像データ、または外部のクライアント端末から受信した印刷ジョブに基づいて生成された画像データを使用して、記録媒体である用紙(シート)10に画像を形成(印刷)する。画像形成装置100は、例えば、コピー機、プリンター、ファクシミリ、またはコピー機能、プリンター機能、およびスキャン機能を有するMFPでありうる。
画像形成装置100は、原稿読取部110、作像部120、転写部130、用紙搬送部140、定着部150、操作表示部160、光学濃度センサー170、湿度調整部180、および制御部190を有する。
<原稿読取部110>
原稿読取部110は、原稿台の所定の読取位置にセットされた原稿、またはADF(Auto Document Feeder:自動原稿搬送装置)により所定の読取位置に搬送された原稿に光源から光を当て、その反射光をCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサーやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)リニアセンサー等の受光素子で光電変換することで電気信号を生成する。生成された電気信号は、A/D(Analog to Digital)変換、シェーディング補正、フィルター処理、画像圧縮処理等が施され、作像部120へ送信される。
<作像部120>
作像部120は、画像データに基づいて、像担持体としての感光体ドラム122にトナー画像を形成する。作像部120は、イエロー(Y)色のトナー画像を形成する作像ユニット12A、マゼンタ(M)色のトナー画像を形成する作像ユニット12B、シアン(C)色のトナー画像を形成する作像ユニット12C、および黒(K)色のトナー画像を形成する作像ユニット12Dを有する。
図3は、図1に示す作像部120の詳細を説明するための概略構成図である。作像部120の各作像ユニットは、現像装置121、感光体ドラム122、帯電部123、光書込部124、現像バイアス電源128、およびクリーニング部129を有する。現像装置121は、現像部として機能し、感光体ドラム122の表面にトナーを付着させることにより、静電潜像をトナーにより可視化してトナー画像を形成する。つまり、作像ユニット12A、12B、12C、および12Dの感光体ドラム122に、各々イエロー色、マゼンタ色、シアン色および黒色に対応するモノクロのトナー画像を形成する。
作像ユニット12A~12Dの各現像装置121は、各々イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの異なる色の小粒径のトナーとキャリアとを含む2成分現像剤を内包する。キャリアは、フェライトをコアとしてその周りに絶縁性樹脂がコーティングされている。トナーは、ポリエステルを主材料として顔料あるいはカーボンブラック等の着色剤、荷電制御剤、シリカ、酸化チタン等が加えられている。キャリアは粒径10~50μm、飽和磁化10~80emu/g、トナーは粒径4~10μm、トナーの帯電特性は負帯電特性であり平均電荷量としては-20~-60μC/gである。2成分現像剤としてはこれらのキャリアとトナーとを、トナー濃度5~10質量%になるよう混合したものを用いている。
現像装置121には、現像剤補給口(不図示)を通じて、各々キャリアカートリッジおよびトナーカートリッジ(いずれも不図示)からキャリアおよびトナーが補給されるように構成されている。なお、図示はされていないが、キャリアカートリッジからキャリアを現像装置121へ補給するキャリア補給機構と、トナーカートリッジからトナーを現像装置121へ補給するトナー補給機構と、が備えられている。また、キャリアとトナーとが別々に供給される構成に限らず、キャリアおよびトナーが予め混合された状態で現像装置121に補給されるように構成されてもよい。また、現像装置121は、現像剤排出部(不図示)を通じて、外部の廃現像剤収容容器(不図示)と連結されており、現像装置121に収容されている現像剤を排出(廃棄)可能に構成されている。
トナーカートリッジに収容されている現像剤のトナー重量比は、現像装置121に収容されている現像剤のトナー重量比より大きい。そのため、補給される現像剤の量を調整することによって、現像装置121に収容されている現像剤のトナー重量比を一定に維持、あるいは、必要に応じて変更(増加)することが可能である。また、現像装置121に収容されている現像剤を入れ替えることも可能である。
現像装置121は、現像ローラー125、トナー濃度センサー126、および現像ケース127を有する。現像ローラー125は、現像ケース127内において感光体ドラム122と平行に配置され、現像ケース127に収容された現像剤を担持しつつ搬送する。現像ローラー125は、現像ケース127の開口部を通じて、感光体ドラム122の側周表面に近接配置され、感光体ドラム122と逆方向に回転駆動される。現像装置121は、制御部190の指令にしたがって現像ローラー125を回転駆動する現像ローラー駆動機構(不図示)を有する。
現像ローラー125は、回転可能な現像スリーブと、固定され、磁界を発生するマグネットローラーとから構成されている。現像スリーブには、現像バイアス電源128から、交流電圧に直流電圧を重畳した電圧が印加される。例えば、現像ローラー125の回転速度は、外周面の線速度として200~1000mm/secでありうる。
トナー濃度センサー126は、例えば、現像剤の透磁率がトナー濃度Tcに応じて変化することを利用してトナー濃度Tcを測定する透磁率センサーである。トナー濃度センサー126は、透磁率センサーに限定されない。
感光体ドラム122は、有機光導電体(Organic Photo Conductor:OPC)を含むポリカーボネイト等の樹脂からなる感光層を有する像担持体であり、所定の速度で回転するように構成されている。帯電部123は、感光体ドラム122の周囲に配置されるコロナ放電極からなり、生成されるイオンによって感光体ドラム122の表面を帯電させる。光書込部124は、走査光学装置が組み込まれており、画像データに基づいて、帯電された感光体ドラム122を露光することにより、露光された部分の電位を低下させ、画像データに対応する電荷パターン(すなわち静電潜像)を形成する。
現像バイアス電源128は、交流電圧に直流電圧を重畳した電圧を現像ローラー125の現像スリーブに印加する。現像バイアス電源128は、現像ローラー125に対して、AC電圧0.2~2.0kVp-p(周波数2~7kHz)、DC電圧-200~-700Vの現像バイアスを出力する。また、現像バイアス電源128は、電流計AMを有する。電流計AMは、現像装置121の現像ローラー125と感光体ドラム122との間を流れる電流(現像電流)を測定し、制御部190に入力する。
クリーニング部129は、クリーニングブレードCB、および潤滑剤塗布ブラシLBを有する。クリーニングブレードCBは、感光体ドラム122の表面に残留したトナー等の残留物を掻き取る(除去する)ことにより、感光体ドラム122の表面状態を良好に維持する。潤滑剤塗布ブラシLBは、感光体ドラム122の表面に当接して回転し、潤滑剤を感光体ドラム122に塗布する。潤滑剤塗布ブラシLBは、不図示のバネにより感光体ドラム122の表面に対して押圧されている。クリーニング部129は、制御部190の指令にしたがって潤滑剤塗布ブラシLBを回転駆動する潤滑剤塗布ブラシ駆動機構(不図示)を有する。
<転写部130>
転写部130は、感光体ドラム122のトナー画像を用紙10に転写する。中間転写ベルト131、1次転写部132、および2次転写部133を有する。中間転写ベルト131は、無端状であり、作像ユニット12A~12Dの側方に配置され、感光体ドラム122と当接するように位置決めされている。中間転写ベルト131は、例えばポリイミドフィルムで形成されている。中間転写ベルト131上には、作像ユニット12A~12Dにおいて形成されたモノカラーのトナー画像が1次転写部132により逐次転写され、イエロー色、マゼンタ色、シアン色および黒色の各層が重畳したカラーのトナー画像が形成される。2次転写部133は、中間転写ベルト131に形成されたカラーのトナー画像を、搬送されて来る用紙10に転写する。
<用紙搬送部140>
用紙搬送部140は、用紙10を搬送するための用紙搬送路141および複数の搬送ローラー対142を有し、画像形成装置100内において用紙10を搬送する。また、用紙搬送部140は、用紙反転部145を有する。用紙反転部145は、定着部150によって表面にトナー画像が定着された用紙10を、用紙搬送路141を通じて作像部120へ向けて搬送するとともに、用紙10の表裏を反転し、表面の反対面の裏面に作像部120によるトナー画像の形成を可能にする。
給紙トレイ143、144には、例えば用紙サイズごとに用紙10が収容されている。用紙10は、1枚ずつ用紙搬送部140に送り出される。給紙トレイ143、144から給紙された用紙10は、複数の搬送ローラー対142が駆動部(不図示のモーター)よって回転駆動されることで、用紙搬送路141に沿って搬送される。用紙10は、レジストローラー14Rを経て2次転写部133に搬送され、2次転写部133においてトナー画像が転写された後、定着部150に搬送される。
<定着部150>
定着部150は、用紙10に形成されたトナー画像を定着する。定着部150は、内部にヒーターが配置された中空の加熱ローラー151と、加熱ローラー151に圧着する加圧ローラー152とを備える。加熱ローラー151および加圧ローラー152は、ヒーターにより所定温度(たとえば100℃以上)に制御され、用紙10に加熱・加圧処理を施し、トナー画像を定着する。
トナー画像が定着された用紙10は、片面印刷の場合、用紙搬送路141を通って排紙部146から画像形成装置100の外部へ排出される。一方、両面印刷の場合、2次転写部133において裏面にトナー画像が転写され、定着部150において裏面のトナー画像が定着された後、排紙部146から画像形成装置100の外部へ排出される。
<操作表示部160>
操作表示部160は、ユーザーの指示を受け付けたり、ユーザーへのメッセージ等を画面に表示したりする。操作表示部160は、キーボードおよび操作パネルを有する。ユーザーは、キーボードや、操作パネルを操作することにより、制御部190に対して指示を入力する。また、画面には、入力された情報、各種設定情報、警告メッセージ等が表示される。
<光学濃度センサー170>
光学濃度センサー170は、感光体ドラム122に対して中間転写ベルト131の回転方向下流側に配置され、中間転写ベルト131に転写されたトナー画像の光学濃度を測定し、測定結果を制御部190に入力する。光学濃度センサー170は、発光部および受光部を備える。発光部は、中間転写ベルト131へ向けて光を照射し、受光部は中間転写ベルト131からの反射光を受光する。光学濃度センサー170は、受光部によって受光した光の強度によって、中間転写ベルト131上のトナー画像の光学濃度を測定する。
<湿度調整部180>
湿度調整部180は、湿度センサー、加湿器、および除湿器(いずれも不図示)を有し、画像形成装置100内の相対湿度を制御する。湿度センサーは、相対湿度計測部として機能し、画像形成装置100内の相対湿度を測定し、計測結果を制御部190に入力する。加湿器は、制御部190からの指令にしたがって画像形成装置100内を加湿する。また、除湿器は、制御部190からの指令にしたがって画像形成装置100内を除湿する。
より具体的には、イエロー色、マゼンタ色、シアン色および黒色に対応する4つの現像装置121付近に各々湿度センサーが配置され、各トナー色の現像装置121における相対湿度を印刷中も含めて常時モニターするように構成されている。また、各トナー色の現像装置121付近には、加湿器または除湿器から排出されたエアーを各現像装置121に向けて輸送するためのダクトと、当該エアーの輸送を遮断するためのシャッターとが各トナー色に対して形成されている。制御部190は、各トナー色についてシャッターの開閉を制御して各現像装置121へ移送されるエアーの風量を調整することにより、各現像装置121における相対湿度を独立して制御できる。
<制御部190>
制御部190は、原稿読取部110、作像部120、転写部130、用紙搬送部140、定着部150、操作表示部160、光学濃度センサー170、および湿度調整部180の各部を統合的に制御して、画像形成装置100が有する様々な機能を実現する。
制御部190は、CPU(Central Processing Unit)191、補助記憶部192、RAM(Random Accesss Memory)193、およびROM(Read Only Memory)194を有し、これらの構成要素は内部バスによって相互に接続されている。
CPU191は、制御プログラムを実行し、画像形成装置100の各部を制御する。補助記憶部192には、光学濃度センサー170によって測定された光学濃度の値をトナー付着量(単位面積あたりの質量)に換算するための変換テーブル、オペレーティングシステム、各種アプリケーションプログラム、制御プログラム等が格納されている。
RAM193は、CPU191による演算処理の結果、画像データ等を一時的に記憶する。ROM194は、CPU191が演算処理等で使用する各種パラメーター等を記憶している。
また、制御部190は、ネットワークに接続されたクライアント端末等の機器と通信を行うためのネットワークインターフェース(不図示)を有し、ネットワークインターフェースを通じてクライアント端末から印刷ジョブを取得する。印刷ジョブには、印刷データおよび印刷設定情報が含まれている。
(制御部190が有する機能)
制御部190は、CPU191が制御プログラムを実行することにより様々な機能を実現できる。以下、本実施形態の制御部190が有する機能について説明する。
[画像処理部、画像データ取得部]
制御部190は、画像処理部として機能し、印刷ジョブに含まれる印刷データに対してラスタライズ処理を行う。また、画像処理部はラスタライズ処理されたラスター形式の画像データに対して、ガンマ補正、スクリーン補正、および濃度バランスの画像処理を行う。また画像処理部は、色ずれ補正量を用いて、主/副走査の位置、主/副走査の倍率、傾き補正、および曲率補正の2次元位置補正に関する画像処理を実行する。また、制御部190は、画像データ取得部として機能し、画像処理された画像データを取得する。
[原稿カバレッジ、その平均値および標準偏差の算出]
制御部190は、カバレッジ算出部として機能し、画像データ取得部によって取得した画像データに基づいて、原稿カバレッジを原稿画像の各ページ(1枚の用紙10に印刷される原稿画像)について算出し、RAM193に保存する。
また、制御部190は、データ演算部として機能する。データ演算部は、複数ページについて算出した原稿カバレッジ(原稿カバレッジデータ)に基づいて、原稿カバレッジの規定ページ数(例えば10ページ)ごとの平均値(以下、「平均カバレッジ」ともいう)、平均カバレッジの変動幅(最大値-最小値)、および原稿カバレッジデータの標準偏差を算出できる。例えば、データ演算部は、画像データに対してページの区間を設定し、各々のページの区間について、平均カバレッジ、平均カバレッジの変動幅、および原稿カバレッジデータの標準偏差の少なくともいずれかを算出し、算出結果をRAM193に保存する。例えば、本実施形態では、平均カバレッジ、変動幅、および原稿カバレッジデータの標準偏差は1つの区間内において一定でありうる。
[現像剤の帯電量が変化する予兆の検出]
本実施形態では、現像装置121に収容されている現像剤の帯電量の変化が予想されるタイミングにおいて帯電量の測定を行うために、帯電量が変化する予兆の検出を行う。
制御部190は、予兆検出部として機能し、現像剤の帯電量が変化する予兆を検出する。例えば、下記の(1-1)~(1-4)の少なくともいずれかの帯電量測定の実施条件が満たされた場合に現像剤の帯電量の変化が見込まれる。
(1-1)平均カバレッジが所定の第1閾値よりも小さく、かつ平均カバレッジの変動幅が所定の第2閾値以下である状態が、所定ページ数続いた場合、
(1-2)平均カバレッジが所定の第1閾値よりも小さく、かつ原稿カバレッジデータの標準偏差が所定の第3閾値以下である状態が、所定ページ数続いた場合、
(1-3)上記(1-1)と(1-2)とを組み合わせた状態が、所定ページ数続いた場合、
(1-4)画像形成装置100内の相対湿度(湿度センサーの計測結果)の変化(変化量)が、所定の第4の閾値以上である場合であり、
例えば、第1の閾値は、20[%]、第2閾値は3[%]、第3閾値は0.4[%]、第4閾値は5[%]でありうる。
制御部190は、上記(1-1)~(1-4)の少なくともいずれかの実施条件が満たされた場合に現像剤の帯電量を測定し、測定結果に応じて、現像剤の帯電量を調整する(帯電量の変化を調整する)。また、制御部190は、上記(1-1)~(1-4)の少なくともいずれかの実施条件を満たさない場合には、現像剤の帯電量の測定を省略する、すなわち、いずれかの実施条件を満たした場合にのみ、現像剤の帯電量の測定を実施する。
[帯電量が元に戻る予兆の検出]
制御部190は、現像装置に収容されている現像剤の帯電量の調整を開始後、帯電量が変化する方向が逆方向に転じて、現像剤の帯電量が元に戻る予兆を検出する。例えば、下記の(2-1)および(2-2)の少なくともいずれかの帯電量測定の実施条件が満たされた場合に帯電量が元に戻っていくことが見込まれる。より具体的には、現像剤の帯電量を測定した結果、帯電量の減少を検出し、帯電量の調整を開始後、帯電量が変化する方向が減少から増加に転じて、現像剤の帯電量が元に戻る予兆を検出する。
(2-1)平均カバレッジの変動幅が所定の第2閾値よりも大きい状態が、所定ページ数続いた場合、
(2-2)原稿カバレッジデータの標準偏差が第3閾値よりも大きい状態が、所定ページ数続いた場合。
制御部190は、上記(2-1)および(2-2)の少なくともいずれかの帯電量測定の実施条件が満たされた場合に、現像剤の帯電量を再測定し、測定結果に応じて、現像剤の帯電量の調整を変更しうる。すなわち、制御部190は、帯電量を再測定した結果に応じて、帯電量を再調整する。
[現像剤の帯電量の測定]
本実施形態では、制御部190、電流計AM、および光学濃度センサー170は、協働することで帯電量測定部として機能する。帯電量測定部は、現像剤の帯電量が変化する予兆、または帯電量が元に戻る予兆を検出した場合、現像剤の帯電量として各トナー色のトナー帯電量Q/Mを測定する。より具体的には、帯電量測定部は、イエロー色、マゼンタ色、シアン色および黒色のうちの一つのトナー色に対応する作像ユニット12A~12Dのいずれかを制御して主走査方向に延びる帯状のトナー画像(例えば、ベタ帯画像)を形成し、電流計AMにより現像電流を測定し、光学濃度センサー170によりトナー画像の光学濃度を測定する。
現像電流は、現像時においてトナーが現像ローラー125の表面から感光体ドラム122の表面へ移動する際に生じる電流である。現像電流は、単位時間当たりに移動したトナーの総電荷量に比例するので、帯電量測定部は現像電流を測定することにより現像したトナーの総電荷量を算出できる。
また、帯電量測定部は、予め補助記憶部192に記憶された換算テーブルを使用して、光学濃度センサー170によって測定された光学濃度の値をトナー付着量(単位面積あたりの質量)に換算し、このトナー付着量に基づいてトナー画像の総付着量(質量)を算出する。
そして、帯電量測定部は、総電荷量と総付着量とに基づいて、トナー帯電量Q/M(トナーの単位付着量あたりの帯電量)を算出する。帯電量測定部は、上述のトナー画像の形成からトナー帯電量Q/Mの算出までの一連の処理を順次、連続して各トナー色に対して行うことによりすべてのトナー色のトナー帯電量を測定する。算出したトナー帯電量は、測定時刻およびプリント数(積算値)を含む情報とともにRAM193に記憶される。
帯電量測定部は、現像剤の帯電量が変化する予兆、および帯電量が元に戻る予兆を検出した場合以外にも、例えば、画像形成装置100の電源を投入直後、印刷開始直後、現像装置121内の現像剤が新品に交換された直後、サービスマンによる画像形成装置100の点検またはメンテナンス時、またはユーザーが任意に設定したタイミングにおいて帯電量を測定するように構成されうる。
[現像剤の帯電量の調整]
本実施形態では、制御部190は、帯電量調整部として機能する。より具体的には、制御部190は、トナー補給部、現像装置121の駆動部、湿度調整部180等と協働することで帯電量調整部として機能する。帯電量調整部は、帯電量測定部の測定結果に応じて、現像装置121に収容されている現像剤の帯電量を調整する。より具体的には、帯電量調整部は、帯電量測定部によって測定された帯電量の変化(増加、減少)に応じて、帯電量(帯電量の変化)を調整しうる。例えば、帯電量調整部は、帯電量測定部による今回の測定結果と、前回の測定結果とを比較し、今回の測定結果と前回の測定結果との差分が所定の第1差分値以上である場合、現像剤の帯電量を調整する。帯電量調整部は、例えば、今回の測定結果と前回の測定結果との差分が第1差分値以上である場合、次回帯電量測定した場合に差分が小さくなるように現像剤の帯電量を調整する。すなわち、帯電量調整部は、帯電量が変化した方向と逆向きに帯電量が変化するように帯電量を調整する。
初回の帯電量測定においては、前回の測定結果(基準の測定結果)として、例えば、現像装置121内の現像剤が新品に交換された直後に実施された帯電量測定の測定結果を使用しうる。また、サービスマンが画像形成装置100を点検、またはメンテナンスを実施する時に画像形成装置100の状態が良好であることを確認した後に帯電量測定を実施した測定結果を前回の測定結果として使用してもよい。あるいは、ユーザー(オペレーター)が任意のタイミングで実施した帯電量測定の測定結果を前回の測定結果として使用してもよい。なお、ユーザーが任意のタイミングで帯電量測定を実施する場合は、画像形成装置100が安定状態であることが望ましい。安定状態とは、画像形成装置100が取得する原稿カバレッジデータや画像形成装置100の周囲の環境に大きな変化がなく、かつ画像形成装置100の長期間の稼働停止や過度の連続稼働が行われない状態である。
本実施形態では、現像剤の帯電量の調整は、例えば、下記の(a)~(d)の調整手段によって行うことができる。
(a)トナー濃度Tcの変更(アップ/ダウン)
現像装置121に収容されている現像剤のトナー濃度Tcを変更することにより、現像剤の帯電量を調整することができる。制御部190は、トナー濃度Tcを測定し、測定結果に基づいてトナー濃度Tcを変更する。トナー濃度Tcは、トナーの消費量を反映するため、制御部190は、トナーカートリッジから現像装置121へ補給するトナーの補給量を制御するパラメーターとしてトナー濃度Tcを使用しうる。
例えば、制御部190は、測定されたトナー濃度Tcmが、設定した目標値よりも低い場合、補給機構を制御して、目標値とトナー濃度Tcmとの差分に応じたトナー量を補給する。一方、制御部190は、測定されたトナー濃度Tcmが目標値を超えている場合、トナーの補給を停止するように構成されている。このように、現像装置121に収容されている現像剤のトナー濃度Tcの測定結果を使用してトナー濃度Tcをフィードバック制御することにより、トナー濃度Tcを目標値に近づけることができ、測定されたトナー濃度Tcmに対して、目標値を新たに設定することにより、トナー濃度Tcを変更できる。
帯電量調整部は、帯電量が増加している場合、トナー濃度Tcをアップする。測定されたトナー濃度Tcmよりも大きな値に目標値を設定してトナー濃度Tcをアップことにより、現像装置121に補給される未使用トナーの量が増加するため帯電量が減少する。一方、帯電量調整部は、帯電量が減少している場合、トナー濃度Tcをダウンする。測定されたトナー濃度Tcmよりも目標値を小さな値に設定してトナー濃度Tcをダウンさせることにより、現像装置121に補給されるトナーの量が減少するため帯電量が増加する。また、帯電量に変化がない場合は、トナー濃度Tcを変更しない。
あるいは、トナー濃度Tcをアップする場合、トナー濃度Tcmからの変更量を正値に設定し、トナー濃度Tcをダウンする場合、トナー濃度Tcmからの変更量を負値に設定するように構成してもよい。
(b)感光体ドラム(像担持体)122への現像量の変更(アップ/ダウン)
(b1)現像θの変更
現像θを変更することにより、現像量を変更して、現像剤の帯電量を調整することもできる。現像θは、現像ローラー125と感光体ドラム122との回転速度(線速)の比である。現像θを大きくした場合、感光体ドラム122への現像量がアップし、現像装置121へのトナー補給量も増加するため帯電量が減少する。一方、現像θを小さくした場合、感光体ドラム122への現像量がダウンし、現像装置121へのトナー補給量も減少するため帯電量が増加する。
帯電量調整部は、帯電量が増加している場合、現像θを大きくすることにより帯電量を減少させる一方で、帯電量が減少している場合、現像θを小さくすることにより帯電量を増加させる。また、帯電量に変化がない場合は、現像θを変更しない。
(b2)現像ACバイアスの変更による現像量の変更(アップ/ダウン)
現像ACバイアスを変更することにより、現像量を変更して、現像剤の帯電量を調整することもできる。現像ACバイアスを大きくした場合、感光体ドラム122への現像量がアップし、現像装置121へのトナー補給量も増加するため帯電量が減少する。一方、現像ACバイアスを小さくした場合、感光体ドラム122への現像量がダウンし、現像装置121へのトナー補給量も減少するため帯電量が増加する。
帯電量調整部は、帯電量が増加している場合、現像ACバイアスを大きくすることにより帯電量を減少させる一方で、帯電量が減少している場合、現像ACバイアスを小さくすることにより帯電量を増加させる。また、帯電量に変化がない場合は、現像ACバイアスを変更しない。
(c)加湿器および除湿器の運転制御による相対湿度の変更
加湿器および除湿器の運転を制御して、画像形成装置100内の相対湿度を変更することにより、現像剤の帯電量を調整することもできる。画像形成装置100内の相対湿度が高くなると、現像剤の帯電量は減少し、相対湿度が低くなると、現像剤の帯電量は増加する。
帯電量調整部は、現像剤の帯電量が増加している場合、相対湿度をアップさせることにより現像剤の帯電量を減少させる一方で、現像剤の帯電量が減少している場合、相対湿度をダウンさせることにより現像剤の帯電量を増加させる。
画像形成装置100内の相対湿度は、例えば、加湿器が停止している場合、加湿器を作動させるか、既に加湿器が作動している場合、加湿器による加湿を強めることによりアップできる。あるいは、相対湿度は、除湿器が作動している場合、除湿器を停止させるか、除湿器による除湿を弱めることによりアップできる。
一方、画像形成装置100内の相対湿度は、例えば、加湿器が作動している場合、加湿器を停止させるか、加湿器による加湿を弱めることによりダウンできる。あるいは、相対湿度は、除湿器が停止している場合、除湿器を作動させるか、除湿器が作動している場合、除湿器による除湿を強めることによりダウンできる。また、現像剤の帯電量に変化がない場合は、加湿器および除湿器の運転制御を変更しない。
(d)感光体ドラム122の潤滑剤塗布ブラシθの変更(アップ/ダウン)
潤滑剤塗布ブラシθを変更することにより、現像剤の帯電量を調整することもできる。潤滑剤塗布ブラシθは、潤滑剤塗布ブラシと現像ローラー125との回転速度の比である。潤滑剤塗布ブラシθをアップすると、現像剤への潤滑剤取り込み量が増加し、現像剤の帯電量が減少する。一方、潤滑剤塗布ブラシθをダウンすると、現像剤への潤滑剤取り込み量が減少し、現像剤の帯電量が増加する。
帯電量調整部は、帯電量が増加している場合、潤滑剤塗布ブラシθをアップさせることにより帯電量を減少させる一方で、現像剤の帯電量が減少している場合、潤滑剤塗布ブラシθをダウンさせることにより現像剤の帯電量を増加させる。また、現像剤の帯電量に変化がない場合は、潤滑剤塗布ブラシθを変更しない。
(画像形成装置100の制御方法)
図4は、本実施形態の画像形成装置100の制御方法の処理手順を例示するフローチャートである。同図に示すフローチャートの処理は、CPU191が制御プログラムを実行することにより実現される。
まず、制御部190は、画像の印刷を開始するように制御する(ステップS101)。制御部190は、印刷ジョブに基づき画像データを生成し、生成された画像データに基づき原稿カバレッジを各々のページについて算出する。また、制御部190は、区間ごとに、画像データの10ページごとの平均カバレッジと、平均カバレッジの変動幅と、原稿カバレッジデータの標準偏差とを算出し、RAM193に保存する。また、制御部190は、電流計AM、および光学濃度センサー170と協働して、現像装置121に収容されている現像剤の帯電量を測定し、測定結果TcmをRAM193に保存する。
次に、制御部190は、予兆の検出を開始する(ステップS102)。制御部190は、現像剤の帯電量が変化する予兆として、上記(1-1)~(1-4)のいずれかの場合を検出する。また、制御部190は、帯電量が元に戻る予兆として、上記(2-1)、(2-2)のいずれかの場合を検出する。
次に、制御部190は、画像データに基づく印刷を実行するように制御する(ステップS103)。より具体的には、作像部120は画像データに基づいて、感光体ドラム122にトナー画像を形成し、転写部130は感光体ドラム122のトナー画像を用紙10に転写し、定着部150は用紙10に転写されたトナー画像を定着する。画像が印刷された用紙10は、用紙搬送路141を通って排紙部146から画像形成装置100の外部へ排出される。
次に、制御部190は、予兆を検出したか否かを判定する(ステップS104)。制御部190は、予兆が検出されなかった場合(ステップS104:NO)、印刷が終了したか否かを判定する(ステップS107)。印刷が終了した場合(ステップS107:YES)、制御部190は処理を終了する(エンド)。一方、印刷が終了していない場合(ステップS107:NO)、制御部190はステップS103の処理に戻る。
一方、制御部190は、予兆が検出された場合(ステップS104:YES)、現像剤の帯電量を測定する(ステップS105)。制御部190は、予兆が検出された場合、現像装置121に収容された現像剤の帯電量を測定するように制御する。
次に、制御部190は、現像剤の帯電量を調整する(ステップS106)。制御部190は、帯電量の測定結果に応じて、現像剤の帯電量を調整する。具体的には、制御部190は、例えば、帯電量が増加している場合、トナー濃度Tcをアップする。これにより帯電量は減少する。一方、制御部190は、帯電量が減少している場合、トナー濃度Tcをダウンする。これにより帯電量は増加する。そして、制御部190は、印刷が終了したか否かを判定する(ステップS107)。
このように、図4に示すフローチャートの処理では、現像装置121に収容された現像剤の帯電量が変化する予兆、および帯電量が元に戻る予兆を検出し、予兆の検出結果に応じて、現像剤の帯電量を測定し、測定結果に応じて、現像剤の帯電量を調整する。
<実施例1>
(帯電量調整の具体例)
図5は、実施例1の印刷テスト1におけるプリント数に対する原稿カバレッジの変化を例示するグラフである。また、図6Aは実施例1の印刷テスト1におけるプリント数に対する帯電量の変化を例示するグラフであり、図6Bは実施例1の印刷テスト1におけるプリント数に対するトナー濃度Tc、補給トナー量Ts、およびトナー飛散量Tdの変化を例示するグラフである。
[原稿カバレッジ]
図5に示すように、制御部190は、原稿の画像データを取得し、画像データに基づく原稿カバレッジを算出した。プリント数は、A4サイズの用紙の換算で合計5万(50k)枚であった。また、制御部190は、原稿カバレッジデータに対して区間(1)~区間(11)を設定し、各区間について10ページごとに原稿カバレッジ(以下、「カバ」と略記することがある)の平均値を算出した。例えば、「平均5%カバ」は、平均5%の原稿カバレッジを意味する。また、各々の区間において、変動幅は平均カバレッジの変動の幅(最大値-最小値)を意味する。また、「固定10%カバ」は、原稿カバレッジが10%固定(すなわち、変動幅0%)であることを意味する。また、「高カバ」および「低カバ」は、各々相対的に平均カバレッジが高い、および平均カバレッジが低いことを意味する。例えば、本明細書では、平均カバレッジが20%以上の場合を「高カバ」と呼び、平均カバレッジが1%以下の場合を「低カバ」と呼ぶ。
本実施例では、A4サイズの用紙に換算した場合に毎分100ページ(100ppm)の画像を印刷できる乾式の電子写真方式(乾式2成分現像方式)の画像形成装置100を使用して下記の印刷テスト1を行った。
[印刷テスト1]
区間(1):平均5%カバ(変動幅0.5%)、標準偏差0.1%で千プリントした後、平均0.5%カバ(変動幅0.3%)、標準偏差0.1%の低カバで8千プリント。
区間(2):平均30%カバ(変動幅8%)、標準偏差1.5%の高カバで2千プリント。
区間(3):平均5%カバ(変動幅4%)、標準偏差1.2%で千プリント。
区間(4):平均1%カバ(変動幅0.3%)、標準偏差0.1%の低カバで8千プリント。
区間(5):固定10%カバで5千プリント。
区間(6):平均10%カバ(変動幅8%)、標準偏差2.1%で2千プリント。
区間(7):平均1%(変動幅1.7%)、標準偏差0.4%の低カバで1万1千プリント。
区間(8):平均40%カバ(変動幅2.5%)、標準偏差0.8%の高カバで千プリント。
区間(9):平均5%カバ(変動幅0.9%内)、標準偏差0.2%で4千プリント。
区間(10):固定30%カバで5千プリント。
区間(11):固定0.3%カバで5千プリント。
[補給トナー量Ts、トナー飛散量Td、およびトナー濃度Tcのモニター]
画像形成装置100は、印刷中の補給トナー量Tsをモニターできるように、トナー補給用のトナーカートリッジの重量を測定するように構成されている。また、印刷中のトナー飛散量Tdをモニターできるように、現像装置121から飛散したトナーを全て吸引するサイクロン構造の飛散トナー捕集ボックスが設置され、その重量を測定するように構成されている。また、トナー濃度Tcは、現像剤中の透磁率を測定するトナー濃度センサー126を用いてモニターできるように構成されている。
[帯電量の調整手段]
サービスマンによる画像形成装置100のメンテナンス(以下、単に「メンテナンス」という)直後おけるトナー濃度Tcを基準値として、前回の測定からの帯電量の変化に応じて下記表2のテーブルにしたがいトナー濃度Tcを変更(アップ/ダウン)することにより帯電量を調整した。ただし、トナー濃度Tcの変更範囲は、基準値±2.5%内とした。
[帯電量測定の実施条件]
本実施例では、制御部190は、平均カバレッジの変動幅が3%(第2閾値)以下である状態が500プリント続いている場合を帯電量が変化する予兆として検出した。制御部190は、予兆を検出した場合、印刷開始から500プリントおきに、帯電量を測定し、測定結果に応じて帯電量を調整した。ただし、平均カバレッジが20%(第1閾値)以上である時は、平均カバレッジの変動が無い場合であっても帯電量の測定および調整を行わなかった。
区間(1)においては、平均5%カバで印刷が千プリント行われた後、平均0.5%カバで印刷が8千プリント行われた。平均カバレッジの変動幅が0.3%である状態が500プリント継続したので、帯電量測定の実施条件は満された。したがって、図6Aに示すように、制御部190は、500プリントごとに帯電量測定(例えば、同図中の符号CM1)を行った。その結果、制御部190は、帯電量(例えば、同図中の符号Q1)の減少を検出した。図6Bに示すように、制御部190は、プリント数に対する帯電量の減少に対してトナー濃度Tcをダウンさせる変更(同図中の符号TR)を行った。
一方、区間(2)においては、平均30%カバであり、平均カバレッジが高いページの印刷が続いた。図6Bに示すように、区間(2)においては、平均カバレッジが高くなっても、トナーは飛散しなかった(すなわちトナー飛散量Tdは変化しなかった)。これは、制御部190が、区間(1)においてトナー濃度Tcをダウンさせる変更を行ったためである。また、区間(2)においては平均カバレッジが20%以上であるので、帯電量測定の実施条件が満されないため、帯電量測定は行われなかった。
区間(3)においては、平均5%カバ(変動幅4%)の印刷が行われた。したがって、帯電量測定の実施条件が満されないため帯電量測定は行われず、区間(2)のトナー濃度Tcが維持された。また、トナーは飛散しなかった(すなわち、トナー飛散量Tdが維持された)。
区間(4)においては、平均1%カバであり、再度平均カバレッジが低いページの印刷が継続したため、現像剤の劣化が進んだと考えられる。平均カバレッジの変動幅が0.3%の状態が500プリント継続し、帯電量測定の実施条件が満たされたため、制御部190は、帯電量測定(同図中の符号CM2)を行った。その結果、制御部190は、区間(2)において補給されたトナーとキャリアとの攪拌による帯電量(同図中の符号Q2)の増加を検出したため、トナー濃度Tcを一時的にアップした。そして、その次の500プリントにおいても平均カバレッジが低いページの印刷が継続したため、制御部190は、帯電量を測定し、帯電量の減少を検出したので、再度トナー濃度Tcをダウンする制御を行った。これにより、帯電量の減少が抑制されたため、トナー飛散量Tdは増加しなかった。
区間(5)においては、固定10%カバ(すなわち、変動幅0%)の印刷が行われた。平均カバレッジの変動はなく、帯電量測定の実施条件が満たされたので、制御部190は、500プリントごとに帯電量を測定した結果、帯電量が区間(4)に引き続き減少したままであることを検出した。制御部190は、トナー濃度Tcをダウンする変更を行ったままだったのでトナーは飛散しなかった。
区間(6)においては、平均10%カバ(変動幅8%)の印刷が行われた。区間(5)に引き続きトナーは飛散しなかった。また、変動幅が8%であり、帯電量測定の実施条件が満されないため、帯電量の測定は行われなかった。
区間(7)においては、平均1%カバの印刷が1万1千プリント行われ、平均カバレッジが低いページの印刷が継続したため、現像剤の劣化が進んだと考えられる。平均カバレッジの変動幅が1.7%である状態が500プリント継続したので帯電量測定の実施条件が満された。したがって、制御部190は、500プリントごとに帯電量測定を行い、帯電量の減少を検出し、帯電量の減少に対してトナー濃度Tcをダウンさせる変更を行った。帯電量の低下が抑制されたので、トナー飛散量Tdは増加しなかった。
区間(8)においては、平均40%カバの印刷が千プリント行われ、平均カバレッジが高いページの印刷が続いた。トナー飛散量Tdの一時的な増加は、現像装置121の現像剤の帯電量と、補給トナーの帯電量との差に起因して混合不良が発生したと考えられるが、区間(7)においてトナー濃度Tcをダウンさせる変更を行ったので、トナー飛散量Tdは大幅に抑制されている。また、区間(8)においては平均カバレッジが20%以上であるので、帯電量測定の実施条件が満されないため、帯電量の測定は行われなかった。
区間(9)においては、平均5%カバ(変動幅0.9%内)の印刷が4千プリント行われた。平均カバレッジの変動幅が0.9%内の状態が500プリント継続し、帯電量測定の実施条件が満たされたため、制御部190は帯電量測定を行った。その結果、制御部190は、現像装置121におけるキャリアと区間(8)において補給されたトナーとの攪拌による帯電量の増加を検出したため、トナー濃度Tcを一時的にアップした。そして、その次の500プリントにおいても平均カバレッジが低いページの印刷が続いたため、制御部190は、帯電量を測定し、帯電量の減少を検出したので、再度トナー濃度Tcをダウンする変更を行った。その後、制御部190は、次の帯電量測定で、このトナー濃度Tcのダウンにより増加した帯電量を検出し、帯電量の増加に応じてトナー濃度Tcをアップする変更を行った。制御部190は、さらにその次の帯電量測定で、このトナー濃度Tcのアップにより減少した帯電量を検出し、帯電量の減少に応じてトナー濃度Tcを再びダウンする変更を行った。このように、トナー濃度Tcのアップおよびダウンが繰り返されたがトナー濃度Tcを制御することで帯電量の減少が抑制されたため、トナー飛散量Tdは増加しなかった。
区間(10)においては、固定40%カバの印刷が5千プリント行われ、平均カバレッジが高いページの印刷が継続した。制御部190は、区間(9)においてトナー濃度Tcをダウンさせる変更を行ったので、トナー飛散量Tdは増加しなかった。また、区間(10)においては平均カバレッジが20%以上であるので、帯電量測定の実施条件が満されないため、帯電量の測定は行われなかった。
区間(11)においては、固定0.3%カバ(すなわち、変動幅0%)の印刷が5千プリント行われ、平均カバレッジが低いページの印刷が継続したため、現像剤の劣化が進んだと考えられる。平均カバレッジの変動がない状態が500プリント継続し、帯電量測定の実施条件が満されたため、制御部190は帯電量測定を行った。その結果、制御部190は、現像装置121におけるキャリアと区間(10)において補給されたトナーとの攪拌による帯電量の増加を検出したため、トナー濃度Tcを一時的にアップした。そして、その次の500プリントにおいても平均カバレッジが低いページの印刷が継続したため、制御部190は、帯電量を測定し、帯電量の減少を検出したので、再度トナー濃度Tcをダウンする変更を行った。これにより、帯電量の減少が抑制されたため、トナー飛散量Tdは増加しなかった。
図6Cは、実施例1の印刷テスト2におけるプリント数に対する帯電量の変化を例示するグラフである。
[印刷テスト2]
区間(1)、(2)、(4)、(5)、(7)~(11)は[印刷テスト1]と同じである。印刷テスト2では、印刷テスト1に対して区間(3)および区間(6)を下記のように変更した(図6Cにおいて丸で囲われた範囲)。
区間(3):平均5%カバ(変動幅1.4%)、標準偏差0.5%で千プリント。
区間(6):平均10%カバ(変動幅1.9%)、標準偏差0.6%で2千プリント。
区間(1)においては、印刷テスト1と同様に、帯電量の測定および調整が行われた。
区間(2)においては、印刷テスト1と同様に、帯電量の測定および調整は行われなかった。
区間(3)においては、平均5%カバであり、印刷テスト1とは異なり、帯電量測定の実施条件が満たされるので、帯電量の測定および調整が行われた。
区間(4)および区間(5)においては、印刷テスト1と同様に、帯電量測定の実施条件が満たされたので、帯電量の測定および調整が行われた。
区間(6)においては、平均10%カバであり、印刷テスト1とは異なり、帯電量測定の実施条件が満たされるので、帯電量の測定および調整が行われた。
区間(7)においては、印刷テスト1と同様に、帯電量の測定および調整が行われた。
区間(8)においては、印刷テスト1と同様に、帯電量の測定および調整は行われなかった。
区間(9)においては、印刷テスト1と同様に、帯電量の測定および調整が行われた。
区間(10)においては、印刷テスト1と同様に、帯電量の測定および調整は行われなかった。
区間(11)においては、印刷テスト1と同様に、帯電量の測定および調整が行われた。
このように、本実施例では、制御部190は、帯電量測定の実施条件が満たされる場合、所定プリント数(例えば、500プリント)おきに帯電量測定を行う一方で、帯電量測定の実施条件が満たされない場合、帯電量測定を行なわなかった。
<比較例1>
比較例1では、500プリントおきに帯電量測定を行い、測定結果に応じて帯電量を調整するように構成された画像形成装置により合計5万プリントのテスト印刷を行った。画像データは、実施例1と同じデータを使用した。その結果、トナー飛散が発生しない程度に帯電量が十分多い場合においても帯電量測定を行ったため、実施例1と比べて、通常印刷の生産性が低くなった。
<比較例2>
一方、生産性を改善するために帯電量測定の間隔を広げると、帯電量の変化に対応できず帯電量を精度良く測定できなかった。図7Aは、比較例2の印刷テスト1におけるプリント数に対する帯電量の変化を例示するグラフであり、図7Bは比較例2の印刷テスト1におけるプリント数に対するトナー濃度Tc、補給トナー量Ts、およびトナー飛散量Tdの変化を例示するグラフである。本比較例では、印刷開始から1万プリントおきに帯電量を測定し、帯電量が変化した方向と逆向きに帯電量が変化するように帯電量を調整した。画像データは、実施例1と同じデータを使用した。
区間(1)においては、平均カバレッジが低く、トナー補給が少ない状態で印刷が継続した。これにより、現像装置121内のトナーの滞在時間が伸びて攪拌を受ける時間が長くなったため、現像剤にかかる機械的なストレスが大きくなり、トナーの外添剤が遊離することによって現像剤の劣化が進んだと考えられる。しかし、プリント数が1万プリントに達していないため、帯電量の測定および調整は行われなかった。
区間(2)においては、プリント数が1万プリントに達したときに帯電量測定(図7A中の符号CM3)が行われ、帯電量(同図中の符号Q3)の減少を検出し、トナー濃度Tcをダウンさせる変更が行われた。トナーの補給後、トナー飛散量Tdが一時的に増加した。このトナー飛散量Tdの一時的な増加は、現像装置121に収容されている現像剤の帯電量と、補給トナーの帯電量との差に起因して混合不良が発生したためと考えられる。
区間(3)においては、帯電量測定は行われず、区間(2)のトナー濃度Tcが維持された。また、トナーは飛散しなかった。
区間(4)においては、平均カバレッジが低いページの印刷が続いたため、現像剤の劣化が進んだと考えられるが、帯電量の測定および調整は行われなかった。そのため、途中からトナー飛散量Tdが大きく増加した。
区間(5)においては、固定10%カバ(すなわち、変動量0%)の印刷が行われた。このような平均的な高さの変動のない原稿カバレッジに対して、現像装置121には規則的に安定してトナーが補給される。また、補給トナーは、機械的なストレスをまだ受けないので、外添剤を含む表面が安定していて性能が良い。したがって、現像装置121内の現像剤に元々含まれていたトナーよりも、性能が良い補給トナーが現像時に優先的に消費される現象(本明細書では、「補給トナー優先現象」という)が区間(5)の途中から発生して、元々現像剤に含まれていたトナーは現像によって消費されずに機械的なストレスを受け続けて性能が下がり、帯電量が減少した劣化トナーとなる。この劣化トナーがトナー飛散量Tdを区間(4)から継続して増加させた。これがトナー汚れの頻発する原因となる。これに対して、原稿カバレッジが変動していなくても高い場合や、プリント数に対して平均カバレッジが一定でもプリントごとに変動がある場合には補給トナー優先現象は発生しないか、または発生しにくい。したがって、トナー汚れは発生しないか、または発生しても少ない。
プリント数が2万プリントに達したとき帯電量測定(同図中の符号CM4)が行われ、帯電量(同図中の符号Q4)の減少を検出して、トナー濃度Tcをダウンする変更が行われた。しかし、区間(5)の途中まで帯電量測定が行われず、それまでは帯電量は調整されなかったため、トナーが継続して多量に飛散した。
区間(6)においては、平均カバレッジの変動が大きいため、区間(5)において「補給トナー優先現像」によって発生した劣化トナーが現像に使用された。すなわち、原稿カバレッジが高い原稿画像が印刷されることにより、現像剤に含まれる劣化したトナーも現像に使用されることにより消費され減少した。これにより、帯電量が増加し、トナー飛散量Tdが減少したと考えられる。
区間(7)においては、平均カバレッジが低いページの印刷が続いたため、現像剤の劣化が進んだと考えられる。プリント数が3万プリントに達したとき帯電量測定(同図中の符号CM5)が行われ、帯電量(同図中の符号Q5)が取得された。しかし、区間(7)における低カバによる帯電量の減少と、現像装置121におけるキャリアと区間(6)において補給されたトナーとの攪拌による帯電量の増加とが影響し合い、帯電量の減少傾向を検出できなかった。帯電量の減少を検出していないため、トナー濃度Tcをダウンする変更は行われなかった。その結果、トナー飛散が増加した。
区間(8)においては、平均カバレッジが高い(平均40%カバ)ページの印刷が行われた。区間初期のトナー補給時に、トナー飛散量Tdが一時的に増加した。このトナー飛散量Tdの一時的な増加は、現像装置121の現像剤の帯電量と、補給トナーの帯電量との差に起因して混合不良が発生したためと考えられる。
区間(9)においては、平均5%カバ(変動幅0.9%内)の変動の少ない原稿カバレッジの印刷が行われたので、補給トナー優先現像が区間(9)の途中から発生してトナーが劣化し、帯電量が減少したと考えられる。帯電量の測定および調整は行われなかったので、区間(9)の途中からトナー飛散量Tdが大きく増加した。
区間(10)においては、平均カバレッジが高いページ(固定30%カバ)の印刷が行われた。区間初期のトナー補給時に、トナー飛散量Tdが一時的に増加した。このトナー飛散量Tdの一時的な増加は、現像装置121の現像剤の帯電量と、補給トナーの帯電量との差に起因して混合不良が発生したためと考えられる。現像によりトナーが消費されて補給トナーが混合されていくと、トナー飛散量Tdは減少した。これは帯電量の増加によるものと考えられる。
区間(11)においては、平均カバレッジが低い(固定0.3%カバ)ページの印刷が続いたため、現像剤の劣化が進んだと考えられるが、帯電量の測定および調整は行われなかったため、トナー飛散量Tdが大きく増加した。また、プリント数が5万プリントに達したとき帯電量測定(同図中の符号CM6)が行われ、帯電量(同図中の符号Q6)が取得された。しかし、区間(11)における低カバによる帯電量の減少と、現像装置121の現像剤に含まれるキャリアと区間(10)において補給されたトナーとの攪拌による帯電量の増加とが影響し合い、帯電量の減少傾向を検出できなかった。帯電量の減少を検出していないため、トナー濃度Tcをダウンする変更は行われなかった。プリント数の合計が5万に達したので印刷は終了した。しかし、仮にこの後も印刷が継続した場合、さらなるトナー飛散量Tdの増加が想定される。
<実施例2>
実施例1では、帯電量測定の実施条件として上記(1-1)が使用される場合について説明した。実施例2では、帯電量測定の実施条件として上記(1-3)が使用される場合について説明する。
図8Aは、実施例2の印刷テスト2におけるプリント数に対する原稿カバレッジの変化を例示するグラフである。また、図8Bは、実施例2の印刷テスト2におけるプリント数に対する帯電量の変化を例示するグラフである。図8Aに示すように、制御部190は、原稿の画像データを取得し、画像データに基づく原稿カバレッジを算出した。実施例1と同様に、プリント数は、A4サイズの用紙の換算で合計5万枚であった。
本実施例では、制御部190は、平均カバレッジの変動幅が3%(第2閾値)以下で、かつ原稿カバレッジデータの標準偏差が0.4%(第3閾値)以下である状態が500プリント続いている場合を帯電量が変化する予兆として検出した。制御部190は、予兆を検出した場合、印刷開始から500プリントおきに、帯電量を測定し、測定結果に応じて帯電量を調整した。ただし、平均カバレッジが20%(第1閾値)以上である時は、平均カバレッジの変動が無い場合であっても帯電量の測定および調整を行わなかった。
区間(1)においては、実施例1の印刷テスト2と同様に、帯電量の測定および調整が行われた。
区間(2)においては、実施例1の印刷テスト2と同様に、帯電量の測定および調整は行われなかった。
区間(3)においては、標準偏差0.5%であり、実施例1の印刷テスト2とは異なり、帯電量測定の実施条件が満たされないので、帯電量の測定および調整は行われなかった。
区間(4)および区間(5)においては、実施例1と同様に、帯電量測定の実施条件が満たされたので、帯電量の測定および調整が行われた。
区間(6)においては、標準偏差0.6%であり、実施例1の印刷テスト2とは異なり、帯電量測定の実施条件が満たされないので、帯電量の測定および調整は行われなかった。
区間(7)においては、実施例1の印刷テスト2と同様に、帯電量の測定および調整が行われた。
区間(8)においては、実施例1の印刷テスト2と同様に、帯電量の測定および調整は行われなかった。
区間(9)においては、実施例1の印刷テスト2と同様に、帯電量の測定および調整が行われた。
区間(10)においては、実施例1の印刷テスト2と同様に、帯電量の測定および調整は行われなかった。
区間(11)においては、実施例1の印刷テスト2と同様に、帯電量の測定および調整が行われた。
実施例1の印刷テスト2のように帯電量測定の実施条件として上記(1-1)が使用される場合、区間(3)において帯電量測定の実施条件が満たされ、千プリント中の500プリントごとに30秒ほどかかる帯電量測定が2回行われることになる。したがって、生産性は(千プリント実施にかかる理論値:10分)÷(千プリントに実際にかかった時間:11分)=91%となる。同様に、区間(6)において帯電量測定の実施条件が満たされ、2千プリント中の500プリントごとに30秒ほどかかる帯電量測定が4回行われることになる。したがって、生産性は(2千プリント実施にかかる理論値:20分)÷(2千プリントに実際にかかった時間:22分)=91%となる。これに対して、実施例2では、区間(3)および区間(6)において帯電量測定が実施されないので、生産性は100%で不要な帯電量測定が行われない分、画像形成装置100による通常印刷の生産性が向上した。
<実施例3>
実施例3では、帯電量測定の実施条件として、上記(1-1)に加えて、上記(2-1)、または平均カバレッジが所定の20%(第1閾値)以上である状態が、500ページ(所定ページ数)続いた場合について説明する。
図9Aは実施例3の印刷テスト1におけるプリント数に対する帯電量の変化を例示するグラフである。また、図9Bは実施例3の印刷テスト1におけるプリント数に対するトナー濃度Tc、補給トナー量Ts、およびトナー飛散量Tdの変化を例示するグラフである。
区間(1)、(4)、(5)、(7)、(9)、(11)においては、実施例1の印刷テスト1と同様に、上記(1-1)を帯電量測定の実施条件として帯電量を測定した。
一方、区間(2)、(3)、(6)、(8)、(10)においては、上記(2-1)を帯電量測定の実施条件として印刷開始から500プリントごとに帯電量を測定した。制御部190は、帯電量の減少を検出している間はトナー濃度Tcをダウンさせたが、その後、帯電量が元に戻る予兆を検出したので帯電量の測定を行い、帯電量の増加の検出に応じてトナー濃度Tcをアップさせた。本実施例では、実施例1の印刷テスト1と比較して、トナー濃度Tcが高めに推移することが多くなるので、一時的にトナー飛散量Tdが増加することはあったが、上述した比較例2の印刷テスト1よりもトナー飛散量Tdは大幅に抑えられた。
なお、上述の例では、区間(2)、(3)、(6)、(8)、(10)の全てにおいて帯電量が元に戻る予兆を検出する場合を例示した。しかし、このような場合に限定されず、生産性の低下を抑制する観点から、例えば高カバレッジ(第1閾値よりも大きい)を検出した場合(区間(2)、区間(8)、および区間(10))においてのみ帯電量が元に戻る予兆を検出するように構成してもよい。
なお、例えば現像剤量が少なく設定されている装置構成において、トナー濃度Tcが低い状態では、ある瞬間に現像に使用できるトナー量が少ないので、短期間に原稿カバレッジが大きく上がる変動のある場合、画像濃度が濃い部分が薄くなっていってしまう等の不具合が発生しうる。したがって、実施例3では、帯電量が増加していることを検出した場合に、帯電量の低下を抑制するためにダウンさせたトナー濃度Tcをアップさせてトナー濃度Tcを元に戻していくことにより、上記不具合が発生するリスクを低減できる。
<他の帯電量の調整手段>
実施例1~3では、トナー濃度Tcの変更(アップ/ダウン)により、帯電量の調整を行う場合について説明した。上述したように、トナー濃度Tcの変更以外に、現像量、または画像形成装置100内の相対湿度の変更により、帯電量の調整を行うこともできる。現像量の変更には、現像θの変更、および現像ACバイアスの変更が含まれる。
・現像θの変更
メンテナンス直後おける現像θ(例えば、1.8)を基準値とし、前回の測定からの帯電量の変化量に応じて上記表3のテーブルにしたがい現像θを変更(アップ/ダウン)することにより帯電量を調整する。
・現像ACバイアスの変更
メンテナンス直後おける現像ACバイアス(例えば、1kV)を基準値とし、前回の測定からの帯電量の変化量に応じて上記表4のテーブルにしたがい現像ACバイアスを変更(アップ/ダウン)することにより帯電量を調整する。
・画像形成装置100内の相対湿度の変更
メンテナンス直後おける相対湿度を基準値とし、現像装置121付近の相対湿度の変動が前回から5%以上を検出した時に前回の測定からの帯電量の変化量に応じて上記表5のテーブルにしたがい相対湿度を変更(アップ/ダウン)することにより帯電量を調整する。
以上で説明した本実施形態の画像形成装置100は下記の効果を奏する。
制御部190は現像装置121に収容されている現像剤の帯電量が変化する予兆を検出するので、帯電量の変化が予想されるタイミングにおいて帯電量を測定できる。これにより、制御部190は、帯電量の変化を抑制する対応を適切に取ることができるので、トナーが飛散することを抑制できる。また、帯電量の変化が予想されるタイミングにおいてのみ帯電量を測定するので、画像形成装置100の通常印刷における不要な稼働停止を回避できる。これにより、画像形成装置100の通常印刷の生産性が低下することを抑制できる。このように、画像形成装置100によれば、トナー飛散を抑制しつつ、通常印刷の生産性の低下を抑制できる。
また、帯電量調整部は、現像剤の帯電量の増加が検出された場合、帯電量が減少するように調整し、帯電量の減少が検出された場合、帯電量が増加するように調整するので、帯電量が少なくなり過ぎたり、多くなり過ぎたりすることが防止または抑制される。
また、原稿の画像データに基づく原稿カバレッジを使用して、現像剤の帯電量が変化する予兆を検出するので、予兆の検出において、原稿画像の印刷に要求されるトナー量を反映できる。したがって、現像剤の帯電量が変化する予兆を精度良く検出できる。
また、原稿カバレッジの平均値、および標準偏差の少なくともいずれかを使用して、現像剤の帯電量が変化する予兆を検出するので、原稿画像の印刷に要求されるトナー量の多寡、変動を加味して予兆を検出できる。
また、画像形成装置100内の相対湿度を使用して、現像剤の帯電量が変化する予兆を検出するので、相対湿度を加味して予兆を検出できる。
また、現像剤の帯電量の調整を行った後に、現像剤の帯電量を測定し、測定結果に応じて調整を変更するので、現像剤の帯電量の調整が過度に行われることを抑制できる。
また、現像剤の帯電量の調整を行った後に、現像剤の帯電量が元に戻る予兆を検出するので、現像剤の帯電量の調整が過度に行われることを抑制できる。
また、測定された帯電量の変化量に応じて現像剤の帯電量を調整するので、帯電量の調整を精度良く行える。
本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
また、上述した実施形態では、Q/M測定により現像剤の帯電量を測定する場合について説明したが、本発明はこのような場合に限定されず、他の測定方法を使用して現像剤の帯電量を測定するように構成してもよい。
また、上述したフローチャートは、一部のステップを省略してもよく、他のステップが追加されてもよい。また各ステップの一部は同時に実行されてもよく、一つのステップが複数のステップに分割されて実行されてもよい。
また、制御プログラムは、USBメモリー、フレキシブルディスク、CD-ROM等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、メモリーやストレージ等に転送され記憶される。また、この制御プログラムは、例えば、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、サーバーの一機能としてその各装置のソフトウェアに組み込んでもよい。
また、実施形態においてプログラムにより実行される処理の一部または全部を回路等のハードウェアに置き換えて実行されうる。
AM 電流計、
CB クリーニングブレード、
LB 潤滑剤塗布ブラシ、
100 画像形成装置、
110 原稿読取部、
120 作像部、
12A~12D 作像ユニット、
121 現像装置、
122 感光体ドラム、
123 帯電部、
124 光書込部、
125 現像ローラー、
126 トナー濃度センサー、
127 現像ケース、
128 現像バイアス電源、
129 クリーニング部、
130 転写部、
131 中間転写ベルト、
132 一次転写部、
133 二次転写部、
140 用紙搬送部、
150 定着部、
160 操作表示部、
170 濃度センサー、
180 湿度調整部、
190 制御部、
191 CPU、
192 補助記憶部、
193 RAM、
194 ROM。

Claims (10)

  1. 画像データに基づき静電潜像が形成される像担持体と、
    現像剤を収容し、前記像担持体に形成された静電潜像を前記現像剤により現像してトナー画像を形成する現像部と、
    前記現像部に収容された現像剤の帯電量が変化する予兆を検出する予兆検出部と、
    前記予兆検出部による検出結果に応じて、前記現像剤の帯電量を測定する帯電量測定部と、
    前記帯電量測定部の測定結果に応じて、前記現像剤の帯電量変化を調整する帯電量調整部と、を有する、画像形成装置。
  2. 前記帯電量調整部は、前記現像剤の帯電量の増加が検出された場合、前記帯電量が減少するように調整し、前記帯電量の減少が検出された場合、前記帯電量が増加するように調整する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 画像データを取得する画像データ取得部をさらに有し、
    前記予兆検出部は、前記画像データに基づく原稿カバレッジを使用して前記予兆を検出する、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 複数ページを含む前記画像データに対してページの区間を設定し、設定されたページの区間について前記原稿カバレッジの平均値、および標準偏差の少なくともいずれかを算出するデータ演算部をさらに有し、
    前記予兆検出部は、前記データ演算部の算出結果を使用して前記予兆を検出する、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成装置内の相対湿度を計測する相対湿度計測部をさらに有し、
    前記予兆検出部は、前記相対湿度計測部の計測結果を使用して前記予兆を検出する、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  6. 前記帯電量測定部は、前記帯電量調整部によって前記現像剤の帯電量変化の調整を行った後に、前記現像剤の帯電量を測定し、
    前記帯電量調整部は、前記帯電量測定部の測定結果に応じて調整を変更する、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  7. 前記予兆検出部は、前記帯電量調整部によって前記現像剤の帯電量変化の調整を行った後に、前記現像剤の帯電量が元に戻る予兆を検出し、
    前記帯電量測定部は、前記予兆検出部による検出結果に応じて、前記現像剤の帯電量を測定する、請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記予兆検出部は、(1)前記画像データについて原稿カバレッジの規定ページ数ごとの平均値である平均カバレッジが所定の第1閾値よりも小さく、かつ前記平均カバレッジの変動幅が所定の第2閾値以下である状態が所定ページ数続いた場合、(2)前記画像データについて原稿カバレッジの規定ページ数ごとの平均値である平均カバレッジが所定の第1閾値よりも小さく、かつ複数ページについて算出した原稿カバレッジの標準偏差が所定の第3閾値以下である状態が所定ページ数続いた場合、(3)上記(1)と(2)とを組み合わせた状態が所定ページ数続いた場合、(4)前記画像形成装置内の相対湿度の変化が所定の第4の閾値以上である場合、のいずれかである場合に、前記予兆を検出したと判定し、
    前記帯電量測定部は、前記予兆検出部によって前記予兆が検出されたと判定された場合に、前記現像剤の帯電量を測定する、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  9. 画像データに基づき静電潜像が形成される像担持体と、現像剤を収容し、前記像担持体に形成された静電潜像を前記現像剤により現像してトナー画像を形成する現像部と、を有する画像形成装置を制御する制御プログラムであって、
    前記現像部に収容された現像剤の帯電量が変化する予兆を検出するステップ(a)と、
    前記ステップ(a)における検出結果に応じて、前記現像剤の帯電量を測定するステップ(b)と、
    前記ステップ(b)における測定結果に応じて、前記現像剤の帯電量変化を調整するステップ(c)と、を含む処理をコンピューターに実行させるための制御プログラム。
  10. 前記ステップ(a)の前に、前記画像形成装置内の相対湿度を計測するステップ(d)をさらに含み、
    前記ステップ(a)において、前記ステップ(d)の計測結果を使用して前記予兆を検出する、請求項9に記載の制御プログラム。
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