JP2024033773A - 育毛剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】弱酸又は固体酸で分解されたアナツバメ巣エキスを含有しつつ、従来よりも育毛効果に優れた育毛剤を提供する。【解決手段】弱酸又は固体酸で分解されたアナツバメ巣エキスを含むシアル酸含有エキスと、ヒト毛根幹細胞培養上清を含有する。【選択図】図1

Description

本発明は、ヒトの頭髪等の育毛に用いる育毛剤に関する。
加齢や病気等に起因する頭髪の薄毛や禿に悩む人は少なからず存在し、より効果の高い育毛剤の開発が期待されている。
ここで、特許文献1には、アナツバメの巣エキスおよび/または動物の唾液および/またはローヤルゼリーの天然物由来の素材を、酢酸,クエン酸,リンゴ酸,もしくは乳酸などの弱酸、またはシリカアルミナ,ゼオライト,酸性白土などの固体酸により分解し、得られた単分子および低分子型シアル酸および上皮細胞成長因子および/または線維芽細胞成長因子の両者またはこれら全ての混合物を含む育毛剤が開示されている。
また、特許文献2には、歯髄幹細胞培養上清と毛乳頭細胞培養上清とを含む育毛剤が開示されている。
また、特許文献3には、幹細胞培養上清を含有する育毛剤が開示されており、好ましい幹細胞として臍帯由来の間葉系幹細胞が挙げられている(明細書段落0020)。
特許第5905188号公報 特開2020-164473号公報 特開2019-26573号公報
特許文献1のように弱酸又は固体酸で分解された加水分解アナツバメ巣エキスを含有することで、低分子化されたシアル酸や、EGF(表皮細胞増殖因子)及びFGF(線維芽細胞増殖因子)を多く含み、かつ頭皮への吸収性の良い育毛剤とすることができる。しかしながら、低分子化されたシアル酸を含有しつつ更に育毛効果を高めることができたならば、薄毛等の悩み解消により一層寄与することができる。なお、特許文献2、3記載の育毛剤は、弱酸又は固体酸で分解されたアナツバメ巣エキスを含有するものではない。
そこで本発明は、弱酸又は固体酸で分解されたアナツバメ巣エキスを含有しつつ、従来よりも育毛効果に優れた育毛剤を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明の育毛剤は、弱酸又は固体酸で分解されたアナツバメ巣エキスを含むシアル酸含有エキスと、ヒト毛根幹細胞培養上清を含有することを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の育毛剤において、シアル酸含有エキスの含有量よりもヒト毛根幹細胞培養上清の含有量が多いことを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1に記載の育毛剤において、プラセンタエキスを含有することを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の育毛剤は、シャンプー、コンディショナー、又はトニックであることを特徴とする。
本発明によれば、弱酸又は固体酸で分解されたアナツバメ巣エキスを含有し、従来よりも育毛効果に優れた育毛剤を提供することができる。
本発明の実施例によるヒト毛根幹細胞培養上清を配合した育毛剤の効果検証試験の結果を示す図
本発明の第1の実施の形態による育毛剤は、弱酸又は固体酸で分解されたアナツバメ巣エキスを含むシアル酸含有エキスと、ヒト毛根幹細胞培養上清を含有するものである。
本実施の形態によれば、従来よりも効果の高い育毛剤を提供することができる。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による育毛剤において、シアル酸含有エキスの含有量よりもヒト毛根幹細胞培養上清の含有量を多くしたものである。
本実施の形態によれば、育毛効果を高めつつ、貴重なアナツバメ巣エキスを節約することができる。
本発明の第3の実施の形態は、第1の実施の形態による育毛剤において、プラセンタエキスを含有するものである。
本実施の形態によれば、育毛効果を更に高めることができる。
本発明の第4の実施の形態は、第1から第3のいずれか一つの実施の形態による育毛剤を、シャンプー、コンディショナー、又はトニックとしたものである。
本実施の形態によれば、従来よりも育毛効果の高い育毛シャンプー、育毛コンディショナー、又は育毛トニックを提供することができる。
以下に、本発明の実施例による育毛剤について説明する。
育毛剤は、弱酸又は固体酸で分解されたアナツバメ巣エキス(燕窩エキス)を含むシアル酸含有エキスと、ヒト毛根幹細胞培養上清(ヒト毛根幹細胞培養上清液、ヒト毛根幹細胞順化培養液)を含有する。
アナツバメの巣(燕窩)は、アナツバメが産卵期に発達した唾液腺から分泌される唾液を固めて約1ヶ月かけて作り上げるものである。アナツバメの巣の食用等には、滋養・美容・強壮効果の他、感染防御、テストステロン(男性ホルモン)の産生効果があることが知られている。アナツバメの巣にはシアル酸が10%以上と極めて多く含まれており、ヒトやミツバチと比べると200~1500倍ものシアル酸を含有している。
本実施例のアナツバメ巣エキスは、アナツバメの巣を、酢酸、クエン酸もしくは乳酸などの弱酸、又はシリカアルミナ、ゼオライトもしくは酸性白土などの固体酸により分解して得る。これにより、低分子化されたシアル酸の他、EGF及びFGFを多く含み、頭皮への吸収性に優れたアナツバメ巣エキスを得ることができる。アナツバメ巣エキスは、IGF-1(インスリン様成長因子)の生成を促し、毛母細胞の分裂を促進する。
ヒト毛根幹細胞培養上清について、幹細胞とは、自己複製能と分化能を持つ特殊化していない細胞と定義され、具体的には、様々な組織に分化できる「分化能」と、複数の細胞分裂の周期を経ても未分化状態を維持する「自己複製能」を、特性として持っている細胞のことである。
哺乳類では、体内での幹細胞の存在位置により、様々な種類の幹細胞があり、膵臓幹細胞、肝幹細胞、造血幹細胞、血管幹細胞、間葉系幹細胞、神経幹細胞、網膜幹細胞等が含まれる。その中でも間葉系幹細胞の例としては、上皮幹細胞、毛包幹細胞、脂肪幹細胞、骨髄幹細胞、臍帯幹細胞、胎盤幹細胞、歯髄幹細胞、骨格筋幹細胞などが知られている。
医療分野では、医薬品での治療が困難な病への代替療法として、幹細胞を利用した再生医療が注目されている。幹細胞移植医療においては、幹細胞自体が治療効果をもたらすだけでなく、幹細胞が分泌するサイトカインやエクソソーム等の種々の生理活性物質が治療効果に大きく寄与していることが分かってきている。
サイトカイン(Cytokine)とは、細胞から分泌されて細胞間の相互応答に関与する生理活性物質の総称であり、受容した細胞において、細胞の増殖、分化、機能発現等の応答が起きる。また、エクソソーム(Exosome)とは、細胞が分泌する小胞で、様々なタンパク質や核酸を内包しており、細胞間の情報伝達を担う可能性が明らかになってきている。
幹細胞を人工的に培養すると、培養液中に細胞からこれらの生理活性物質が放出されることから、細胞を除去した培養液を培養上清として回収し有効利用することができる。
毛根幹細胞(毛包幹細胞)は、毛包中腹部のバルジ領域や毛球部に存在し、毛髪が生える土台である毛包の形成だけでなく、毛母細胞や毛乳頭細胞、色素細胞に分化することで毛髪の成長にも深く関与する。毛根は、KGF(角化細胞増殖因子)やIGF-1の分泌量が多く、毛髪の形成に必要なサイトカインを豊富に分泌する。
ヒト毛根幹細胞培養上清は、ヒトの毛根から得た毛包(毛根)幹細胞を培養して得た上清液であり、EGF、KGF及びIGF-1など、毛髪を形成するために必要な分泌物(栄養)が豊富に含まれる。また、ヒト毛根幹細胞培養上清にはエクソソームも含有される。ヒト毛根幹細胞培養上清は、新生期、成長期、退行期及び休止期からなる毛周期(1本の毛髪が成長し始めてから抜け落ちるまでの周期)において、新生期及び成長期だけでなく、退行期及び休止期にも毛包の形成をサポートする効果を発揮し、毛周期の全ての期間を通じて毛根全体を活性化できる。
ヒト毛根幹細胞培養上清の製造においては、特に限定されず通常用いられる工程及び条件をそのまま適用することができる。
なお、製造の際は、ドナーからの組織の採取は衛生管理が十分に施されている施設で実施する、ドナーに対して所定の検査を行い健康体であることを確認する、採取した毛根幹細胞の安全性を所定の検査により確認する、細胞を含まない上清液のみを回収するなど、安全性に十分留意する。
ヒト毛根幹細胞培養上清の製造においては、まず、ドナーから毛根を採取し、次の作業工程まで5℃前後で保管し、24時間以内に細胞分離をおこなう。
次に、毛根幹細胞を単離する。毛根を細切し培養プレートに貼り付け、必要に応じて抗生物質を補充したダルベッコ改変イーグル培地-低グルコース(DMEM-LG)培地にて培養する。
12時間~96時間後に非付着性の細胞を除去し、得られた付着性細胞は5%COを含む加湿雰囲気、37℃で、10%MSCGSを含むダルベッコ改変イーグル培地-低グルコース(DMEM-LG)にて培養する。培地は一日おきに交換する。トリプシンを用いてサブコンフルエント時に細胞を採取し、必要な継代をおこなう。
1.0×10/mLまで細胞を増殖させた後、回収して、ヒト毛根幹細胞を得る。引き続いてヒト毛根幹細胞培養上清の作製をおこなうほか、必要に応じて細胞を液体窒素中で保管し、適宜解凍して使用する。
次に、ヒト毛根幹細胞培養上清を作製する。
「培養上清(培養上清液)」とは、細胞の増殖が可能な条件下で、適した細胞培養用培地を用いて細胞を培養し、培養後の培養液から細胞を除去した上清を意味する。具体的には、「培地」とは、細胞培養に必要な成分をあらかじめ含むように調整された細胞培養用の液体で、細胞に接触していないものをいう。培地が細胞と接触する状態で培養をおこなった結果得られた液体を「培養液」と呼び、細胞の存在の有無を問わない。「培養液」から明確に細胞を除去したものを「培養上清」と呼び、培養液からの細胞の除去は、例えば遠心分離、透析、又は膜分離等を適宜おこなうことで達成できる。
ヒト毛根幹細胞培養上清の製造に用いる培地は、市販されているものを使用できる。例えば、DMEM、Ham F-12、MEMα、EMEM、IMDM、RPMI-1640などを基礎培地とし、各種ビタミンやミネラルなどを添加して適宜調製したものを使用できる。
なお、ヒト毛根幹細胞培養上清は、安全性を高めるため動物血清を含まないことが好ましい。そのための方法としては、毛根幹細胞の培養において複数回の継代培養をおこなうことにし、全工程または最後から数回の継代培養において無血清培地を使用することによって、動物血清を含まない毛根幹細胞培養上清を得ることができる。また、ヒト毛根幹細胞培養上清に対して、透析や溶媒置換などを利用して血清を除去することもできる。
本実施例では、ヒト毛根幹細胞を、DMEM等の基本培地に必要に応じて血清を加え、5%COを含む加湿雰囲気、37℃の条件で、適宜継代をしながら120~240時間培養する。
得られた交換後の培地を回収し、細胞を通過させない分離膜を用いて、ヒト毛根幹細胞培養上清を得る。
幹細胞を用いて得られた培養上清が「幹細胞培養上清」であり、特定の由来名が記載されているものはその組織から分離された幹細胞を用いていることを示し、「ヒト毛根幹細胞培養上清」はヒトの毛根由来幹細胞を培養して得られる培養上清のことである。
幹細胞は、培養中に、EGFやKGF等の種々のサイトカインを産生し、培養液中に分泌することが分かっている。なお、これらのサイトカイン濃度は、市販されている各サイトカインのELISAキット等を使用して簡便に測定することができる。
回収したヒト毛根幹細胞培養上清は、そのまま育毛シャンプー、育毛コンディショナー、又は育毛トニック等の育毛剤の原料として使用してもよく、あるいは、濃縮、溶媒の置換、凍結、乾燥、凍結乾燥、希釈、脱塩などの調整を適宜実施した後に育毛剤の原料として使用してもよい。また、ヒト毛根幹細胞培養上清にレシチン、コレステロールなどを添加してリポソーム化してもよい。
培養上清は、化粧品成分としては「順化培養液」や「コンディションドメディウム(Conditioned medium)」と呼ばれることがあるが、ここでの「培養上清」と同義である。また、「培養液」と呼ぶ場合でも、細胞が除去されていることが明確に確認できる場合は「培養上清」と同義である。
培養上清には、細胞自体や細胞成分は含まれないことから免疫拒絶反応の懸念が無く、使用者自身でないドナーの毛根幹細胞から作製した培養上清であっても問題なく使用することができる。また、細胞そのものではないので管理や保存が簡便で、あらかじめ作製した培養上清を保存しておき、要時にすぐ使用することができる。
本実施例のヒト毛根幹細胞培養上清を配合した育毛剤の効果検証試験について説明する。
下表1に比較例1の液体の含有成分を、下表2に実施例1の育毛剤の含有成分を、下表3に実施例2の育毛剤の含有成分を、それぞれ示す。調整方法は、AにBを加えて混合⇒それに更にCを加えて混合⇒それに更にDを加えて混合とした。なお、配合率は重量%である。
実施例1及び実施例2の育毛剤には、比較例1の液体に含有されているシアル酸含有エキスに加えて、ヒト毛根幹細胞培養上清が含有されている。
実施例1の育毛剤は、シアル酸含有エキスの配合率とヒト毛根幹細胞培養上清の配合率を同一とした。実施例2の育毛剤は、シアル酸含有エキスの配合率をヒト毛根幹細胞培養上清の配合率よりも2%少なくした。
表1から表3に示すように、比較例1の液体、並びに実施例1及び実施例2の育毛剤は、BG(1,3-ブチレングリコール)、フェノキシエタノール、ポリソルベート80(オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン)及びエチルヘキシルグリセリンを含有する。
BGは、皮膚に対して刺激・毒性が少なく、抗菌性を有する保湿剤であり、クリームや乳液などにも用いられている。
ポリソルベート80は、比較的安全性の高い非イオン型界面活性剤で、乳化の目的の他に、香料などの可溶化にも用いられる。
エチルヘキシルグリセリンは、構造的に安定であり、pHや温度の変化を受けにくく、各種油性成分とも高い相溶性を示す他、静菌作用を有し防腐助剤としても用いられる。
育毛剤にBG、フェノキシエタノール、ポリソルベート80及びエチルヘキシルグリセリンを含有することで、頭皮に塗布したときの感触性等を向上させることができる。
比較例1の液体、並びに実施例1及び実施例2の育毛剤に含有されているシアル酸含有エキスはアナツバメ巣エキスを含むものである。
下表4にシアル酸含有エキスの成分を示す。なお、配合率は重量%である。
表4に示すように、シアル酸含有エキスにはプラセンタエキスも配合している。哺乳動物独有の臓器であるプラセンタ(胎盤)から抽出したプラセンタエキスには、アミノ酸や酵素類など様々な有用成分が含まれている。そのため、育毛剤にプラセンタエキスを含有することで、育毛効果を高めることができる。
なお、プラセンタエキスは、健康食品や化粧品の原料などとしても用いられており、そのなかでも特に、安全性の面から豚や羊、馬のプラセンタから抽出したプラセンタエキスが多く用いられている。本実施例においては、馬のプラセンタから抽出したプラセンタエキスを用いている。
効果検証試験においては、被験者を複数の男性とし、被験者ごとに頭部を複数の領域に分け、領域ごとに比較例1の液体、実施例1の育毛剤又は実施例2の育毛剤を毎日朝晩2回塗布して育毛作用を評価した。なお、領域分けは、どの領域においても頭頂部と側頭部が含まれるように設定した。
効果検証試験における測定は、液体又は育毛剤(以下、「育毛剤等」という。)の使用前(測定1回目)と、育毛剤等の使用を開始してから2週間後(測定2回目)、4週間後(測定3回目)、6週間後(測定4回目)、及び8週間後(測定5回目)のそれぞれにおいて行った。各測定タイミングが到来した際における測定手順は以下の通りである。
1.被験者の各領域において約1cm範囲の毛髪をハサミとT字剃刀で切り揃え、刈毛直後の当該範囲を写真撮影する。
2.刈毛から2日後に当該範囲を再度写真撮影する。
3.刈毛直後の写真と刈毛から2日後の写真を比較して毛髪が2日間に伸びた長さを解析し、2日間での伸び量を算出する。
なお、測定の度に毛髪を切り揃えるのは、毛髪が伸びた状態で測定すると毛髪自体のうねりや伸縮の影響を受けるなどして測定精度が低下するおそれがあるためである。
図1は効果検証試験の結果を示す図であり、比較例1の液体、並びに実施例1及び実施例2の育毛剤について、使用を開始してから8週間後(測定5回目)の毛髪の伸長率を比較している。伸長率(成長率)は、育毛剤等の使用開始前(測定1回目)の伸び量を基準としたものであり、「測定5回目の伸び量÷測定1回目の伸び量×100」の式で算出した。なお、比較例1の伸長率を基準(100%)として表している。
図1に示すように、実施例1の伸長率は比較例1の伸長率に対して約160%となっており、ヒト毛根幹細胞培養上清を含有する実施例1の伸長率は、ヒト毛根幹細胞培養上清を含まない比較例1の伸長率に比べて顕著に高くなっていることが分かる。
また、実施例2の伸長率は比較例1の伸長率に対して約140%となっており、実施例1には及ばないものの、やはり比較例1に比べて顕著な伸び量が認められる。
この結果により、弱酸又は固体酸で分解されたアナツバメ巣エキスを含むシアル酸含有エキスと、ヒト毛根幹細胞培養上清を含有することで、高い育毛効果を得られることが確認された。
また、アナツバメ巣エキスを含むシアル酸含有エキスの配合量をヒト毛根幹細胞培養上清の配合量よりも少なくしても顕著な育毛効果を得られるため、貴重なアナツバメ巣エキスを節約することができる。
本発明は、育毛シャンプー、育毛コンディショナー又は育毛トニック等の形態で育毛剤又は発毛剤として利用することができる。

Claims (4)

  1. 弱酸又は固体酸で分解されたアナツバメ巣エキスを含むシアル酸含有エキスと、
    ヒト毛根幹細胞培養上清を含有することを特徴とする育毛剤。
  2. 前記シアル酸含有エキスの含有量よりも前記ヒト毛根幹細胞培養上清の含有量が多いことを特徴とする請求項1に記載の育毛剤。
  3. プラセンタエキスを含有することを特徴とする請求項1に記載の育毛剤。
  4. シャンプー、コンディショナー、又はトニックであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の育毛剤。
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