JP2024032157A - インクセット - Google Patents

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Abstract

【課題】発色性及び堅牢性が両立した画像を得ることができるインクセットを提供する。【解決手段】4,4’-ジヒドロキシジフェニルスルホンと、水と、を含有する、処理液組成物と、顔料粒子と、樹脂粒子と、水と、を含有する、インクジェットインク組成物と、を含む、インクセット。【選択図】なし

Description

本発明は、インクセットに関する。
布帛をインクジェットインク組成物によって捺染することが検討されている。インクジェットインク組成物による捺染では、得られる捺染物に対して非常に多くの性能が要求される。例えば、特許文献1には、酸性染料インクにより染色されたポリアミド系繊維材料を、染料固着剤とジフェニルエーテルジスルホン酸又はその誘導体とを併用して処理することにより染色堅牢度を向上する技術が記載されている。
特開2000-0796434号公報
インクジェットインク組成物による媒体の着色は、媒体の種類、インクの溶剤、用いる色材等に合わせて所望の性能が得られるように、多くの検討が必要となる。例えば、水系顔料インクを用いて布帛を捺染する場合には、特に発色性及び堅牢性を両立させることが重要となっている。
本発明に係るインクセットの一態様は、
4,4’-ジヒドロキシジフェニルスルホンと、水と、を含有する、処理液組成物と、
顔料粒子と、樹脂粒子と、水と、を含有する、インクジェットインク組成物と、
を含む。
以下に本発明の実施形態について説明する。以下に説明する実施形態は、本発明の例を説明するものである。本発明は以下の実施形態になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において実施される各種の変形形態も含む。なお、以下で説明される構成の全てが本発明の必須の構成であるとは限らない。
1.インクセット
本実施形態に係るインクセットは、4,4’-ジヒドロキシジフェニルスルホンと、水と、を含有する、処理液組成物と、顔料粒子と、樹脂粒子と、水と、を含有する、インクジェットインク組成物と、を含む。
1.1.処理液組成物
本実施形態に係るインクセットに含まれる処理液組成物は、4,4’-ジヒドロキシジフェニルスルホンと、水と、を含有する。
1.1.1. 4,4’-ジヒドロキシジフェニルスルホン
4,4’-ジヒドロキシジフェニルスルホン(以下「DHDPS」ということがある。)は、別名、ビス(4-ヒドロキシフェニル)スルホン、あるいはビスフェノールSと称され、CASナンバーは、80-09-1である。
4,4’-ジヒドロキシジフェニルスルホン(DHDPS)は、非イソシアネート系の化合物であり、架橋剤又はこれに類似した特性を有する「架橋性化合物」である。また、DHDPSは、常温で固体であり比較的安定な化合物であるが、加熱により反応性が高くなる。
DHDPSは、水溶性を有するため、処理液組成物中では溶解して存在する。後述するが、DHDPSの溶解性は、溶媒の組成により変化させることができる。DHDPSは、処理液組成物において溶解して存在するため、処理液組成物が、記録媒体に付着して塗膜を形成した場合、その塗膜に微細な凹凸が生じ難い。これにより、処理液組成物の塗膜による光の拡散反射が抑制され、インクジェットインク組成物により形成される画像の発色性が向上する。
DHDPSは、顔料粒子表面、樹脂粒子表面及び/又は記録媒体の表面に存在する水酸基、カルボキシル基などの各種の官能基と反応して、化学結合を形成する。そして、DHDPSは、顔料粒子、樹脂粒子及び記録媒体の間を相互に固着させる作用を有する。そのため、例えば、記録媒体への顔料粒子の定着性を向上できる。DHDPSのこのような作用により、インクジェットインク組成物によって形成される画像の洗濯堅牢性や湿潤摩擦堅牢性を良好なものとすることができる。
処理液組成物におけるDHDPSの含有量は、処理液組成物全量を100質量%とした場合に、0.05質量%以上10.0質量%以下が好ましく、0.2質量%以上3.0質量%以下がより好ましく、0.5質量%以上1.5質量%以下がさらに好ましく、0.8質量%以上1.2質量%以下がよりさらに好ましい。DHDPSの含有量がこの範囲であれば、良好な溶解性及び得られる画像の堅牢性を十分に得ることができる。
1.1.2.水
処理液組成物は、水を含有する。水は、処理液組成物の主となる溶媒であってよく、乾燥により蒸発飛散する成分である。水としては、例えば、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、及び蒸留水等の純水、並びに超純水のような、イオン性不純物を極力除去したものが挙げられる。また、紫外線照射又は過酸化水素の添加などによって滅菌した水を用いると、処理液組成物を長期保存する場合にカビやバクテリアの発生を防止することができる。
水の含有量としては、特に限定されるものではないが、処理液組成物の総質量に対して、例えば、30質量%以上であることができ、さらには40質量%以上であることができ、50質量%以上であることができる。また、処理液組成物に含まれる水の含有量の上限は95質量%以下であることができ、90質量%以下であることができ、80質量%以下であることができる。
1.1.3.水溶性有機化合物
処理液組成物は、水溶性有機化合物を含有してもよい。水溶性有機化合物としては、例えば、アルコール類、ポリオール類、グリコールエーテル類、環状アミド類、ベタイン化合物等が挙げられる。
アルコール類としては、メタノール、エタノール、1-プロパノール、イソプロパノール、1-ブタノール等を例示できる。
ポリオール類としては、例えば、分子内の炭素数が2以上6以下であり、かつ、分子内にエーテル結合を1つ有してもよいポリオール化合物(好ましくはジオール化合物)等が挙げられる。具体例としては、1,2-ペンタンジオール、メチルトリグリコール(トリエチレングリコールモノメチルエーテル)、ブチルトリグリコール(トリエチレングリコールモノブチルエーテル:TEGMBE)、トリメチロールプロパン、ブチルジグリコール(ジエチレングリコールモノブチルエーテル)、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、グリセリン、1,2-ヘキサンジオール(1,2-HD)、1,2-ヘプタンジオール、1,3-プロパンジオール、1,2-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、2,3-ブタンジオール、2-メチル-3-フェノキシ-1,2-プロパンジオール、3-(3-メチルフェノキシ)-1,2-プロパンジオール、3-ヘキシルオキシ-1,2-プロパンジオール、2-ヒドロキシメチル-2-フェノキシメチル-1,3-プロパンジオール、3-メチル-1,3-ブタンジオール、1,3-プロパンジオール、1,2-ブタンジオール、1,2-ペンタンジオール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、2-メチル-2,4-ペンタンジオール、3-メチル-1,5-ペンタンジオール等が挙げられる。
グリコールエーテルとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールから選択されるグリコールのモノアルキルエーテルが好ましい。より好ましくは、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル等が挙げられる。
環状アミド類としては、2-ピロリドン、N-メチル-2-ピロリドン、5-メチル-2-ピロリドン、N-エチル-2-ピロリドン、N-ビニル-2-ピロリドン、N-ブチル-2-ピロリドン、5-メチル-2-ピロリドン、1-シクロヘキシル-2-ピロリドン、β-プロピオラクタム、δ-バレロラクタム、N-メチル-ε-カプロラクタム、ω-ヘプタラクタム、ε-カプロラクタム等が挙げられる。
ベタイン類とは、正電荷と負電荷を同一分子内の隣り合わない位置に持ち、正電荷をもつ原子には解離しうる水素原子が結合しておらず、分子全体としては電荷を持たない化合物(分子内塩)である。好ましいベタイン化合物としては、アミノ酸のN-アルキル置換体であり、より好ましくはアミノ酸のN-トリアルキル置換体である。ベタイン化合物としては、例えば、トリメチルグリシン(「グリシンベタイン」ともいう。)、γ-ブチロベタイン、ホマリン、トリゴネリン、カルニチン、ホモセリンベタイン、バリンベタイン、リジンベタイン、オルニチンベタイン、アラニンベタイン、スタキドリンおよびグルタミン酸ベタイン等が挙げられ、好ましくは、トリメチルグリシン等が例示できる。
水溶性有機化合物は、複数種を混合して用いてもよい。また、水溶性有機化合物が含有される場合には、その含有量は、処理液組成物の総質量に対して、例えば、5質量%以上80質量%以下であり、10質量%以上75質量%以下が好ましく、25質量%以上60質量%以下がより好ましく、30質量%以上60質量%以下がさらに好ましい。
処理液組成物が水溶性有機化合物を含有する場合、当該水溶性有機化合物は、水溶性環状アミド化合物であることがより好ましく、ε-カプロラクタムであることがさらに好ましい。このような水溶性有機化合物を含むことにより、処理液組成物におけるDHDPSの溶解がより良好となり、インクジェットインク組成物により形成される画像の発色性をさらに良好にできる。また特に、ε-カプロラクタムを含むことにより、処理液組成物におけるDHDPSの溶解性が高まり、処理液組成物の調製の際のDHDPSの溶解に要する時間をより短くでき、その上、処理液組成物をより低粘度にしやすくなる。
1.1.4.その他の成分
処理液組成物は、以下の成分を含有してもよい。
<界面活性剤>
本実施形態に係る処理液組成物は、界面活性剤を含有してもよい。界面活性剤を含むことにより、濡れ性や吐出安定性がより向上する傾向にある。界面活性剤としては、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられる。特に、シリコーン系界面活性剤、アセチレングリコール系界面活性剤、フッ素系界面活性剤が好ましい。
このような界面活性剤としては、特に制限されないが、例えば、アセチレングリコール系界面活性剤;アセチレンアルコール系界面活性剤;ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル(POEOE)、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル等のエーテル系界面活性剤;ポリオキシエチレンオレイン酸、ポリオキシエチレンオレイン酸エステル、ポリオキシエチレンジステアリン酸エステル、ソルビタンラウレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオレート、ポリオキシエチレンモノオレエート及びポリオキシエチレンステアレート等のエステル系界面活性剤;ジメチルポリシロキサン等のシリコーン系界面活性剤;フッ素アルキルエステル及びパーフルオロアルキルカルボン酸塩等のフッ素系界面活性剤。界面活性剤は1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。
界面活性剤の含有量は、処理液組成物の総量に対して、好ましくは0.01質量%以上3質量%以下であり、より好ましくは0.05質量%以上2質量%以下であり、さらに好ましくは0.1質量%以上1質量%以下であり、特に好ましくは0.2質量%以上0.5質量%以下である。
処理液組成物においては、界面活性剤の中でも、ポリオキシエチレンオレイルエーテル(POEOE)を選択すると、DHDPSの溶解性をさらに良好にできる。ポリオキシエチレンオレイルエーテルは、乳化剤の1種であり、DHDPS、水溶性有機化合物及び水の間の親和性を高めることができるので、処理液組成物におけるDHDPSの溶解がさらに容易になると考えられる。
アセチレングリコール系界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、サーフィノール104(HLB値=4)、104E、104H、104A、104BC、104DPM、104PA、104PG-50、104S、420、440、465、485(HLB値=17)、SE、SE-F、504、61、DF37、CT111、CT121、CT131、CT136、TG、GA、DF110D(以上全て商品名、Air Products and Chemicals. Inc.社製)、オルフィンB、Y、P、A、STG、SPC、E1004、E1010(HLB値=14)、PD-001、PD-002W、PD-003、PD-004、EXP.4001、EXP.4036、EXP.4051、AF-103、AF-104、AK-02、SK-14、AE-3(以上全て商品名、日信化学工業株式会社製)、アセチレノールE00、E00P、E40、E100(以上全て商品名、川研ファインケミカル株式会社製)が挙げられる。
シリコーン系界面活性剤としては、特に限定されないが、ポリシロキサン系化合物が好ましく挙げられる。当該ポリシロキサン系化合物としては、特に限定されないが、例えばポリエーテル変性オルガノシロキサンが挙げられる。当該ポリエーテル変性オルガノシロキサンの市販品としては、例えば、BYK-306、BYK-307、BYK-333、BYK-341、BYK-345、BYK-346、BYK-348(以上商品名、ビックケミー・ジャパン株式会社製)、KF-351A、KF-352A、KF-353、KF-354L、KF-355A、KF-615A、KF-945、KF-640、KF-642、KF-643、KF-6020、X-22-4515、KF-6011、KF-6012、KF-6015、KF-6017(以上商品名、信越化学工業株式会社製)が挙げられる。
フッ素系界面活性剤としては、フッ素変性ポリマーを用いることが好ましく、具体例としては、BYK-340(ビックケミー・ジャパン株式会社製)が挙げられる。
界面活性剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
<水不溶性成分>
本実施形態に係る処理液組成物は、水不溶性成分を含有していてもよい。水不溶性成分とは、水に不溶又はほとんど溶解しない成分のこといい、例えば、水不溶性の色材、水不溶性の樹脂、ワックス、水不溶性の有機溶剤、などを挙げることができる。
〔水不溶性の樹脂〕
水不溶性の樹脂としては、例えば、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレンアクリル系樹脂、フルオレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ロジン変性樹脂、テルペン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、エポキシ系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、エチレン酢酸ビニル系樹脂等からなる樹脂が挙げられる。水不溶性の樹脂は、樹脂エマルジョンや粉体等の樹脂粒子の形態として用いられることが好ましく、樹脂エマルジョンの樹脂粒子であることがより好ましい。水不溶性の樹脂は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ウレタン系樹脂とは、ウレタン結合を有する樹脂の総称である。ウレタン系樹脂には、ウレタン結合以外に、主鎖にエーテル結合を含むポリエーテル型ウレタン樹脂、主鎖にエステル結合を含むポリエステル型ウレタン樹脂、主鎖にカーボネート結合を含むポリカーボネート型ウレタン樹脂等を使用してもよい。
アクリル系樹脂は、少なくとも(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステルなどのアクリル系単量体を1成分として重合して得られる重合体の総称であって、例えば、アクリル系単量体から得られる樹脂や、アクリル系単量体とこれ以外の単量体との共重合体などが挙げられる。例えばアクリル系単量体とビニル系単量体との共重合体であるアクリル-ビニル系樹脂などがあげられる。さらに例えば、スチレンなどのビニル系単量体との共重合体が挙げられる。
アクリル系単量体としてはアクリルアミド、アクリロニトリル等も使用可能である。アクリル系樹脂としては、市販品を用いてもよい。なお、本明細書において、アクリル系樹脂は、後述するスチレンアクリル系樹脂であってもよい。また、本明細書において、(メタ)アクリルとの表記は、アクリル及びメタクリルの少なくとも一方を意味する。
スチレンアクリル系樹脂は、スチレン単量体とアクリル系単量体とから得られる共重合体であり、スチレン-アクリル酸共重合体、スチレン-メタクリル酸共重合体、スチレン-メタクリル酸-アクリル酸エステル共重合体、スチレン-α-メチルスチレン-アクリル酸共重合体、スチレン-α-メチルスチレン-アクリル酸-アクリル酸エステル共重合体等が挙げられる。スチレンアクリル系樹脂には、市販品を用いてもよい。
ポリオレフィン系樹脂は、エチレン、プロピレン、ブチレン等のオレフィンを構造骨格に有するものであり、公知のものを適宜選択して用いることができる。オレフィン樹脂としては、市販品を用いてもよい。
本実施形態で使用し得る樹脂粒子エマルジョンの市販品の例を以下に記す。
<ウレタン系樹脂エマルジョン>
スーパーフレックス870、800、150、420、460、470、610、620、700、460s、840、E-4000(第一工業製薬社製商品名)、パーマリンUA-150(三洋化成工業株式会社製商品名)、サンキュアー2710(日本ルーブリゾール社製商品名)、NeoRez R-9660、R-9637、R-940(楠本化成株式会社製商品名)、アデカボンタイター HUX-380,290K(株式会社ADEKA製商品名)、レザミン D-1060、D-2020、D-4080、D-4200、D-6300、D-6455(大日精化工業株式会社製商品名)、タケラックW-6020、W-635、W-6061、W-605、W-635、W-6021、W-512-A-6(三井化学ポリウレタン社製商品名)。
<アクリル系樹脂エマルジョン>
ボンコート4001(DIC社製商品名)、ポリゾールAM-710、AM-920、AM-2300、AP-4735、AT-860、PSASE-4210E(昭和電工社製商品名)、サイビノールSK-200(サイデン化学社製商品名)、AE-120A(JSR社製商品名)、ビニブラン2682(日信化学工業社製商品名)、モビニール952B、718A(日本合成化学工業社製商品名)、K-854(中央理科工業社製商品名)、NipolLX852、LX874(日本ゼオン社製商品名)。
<スチレンアクリル系樹脂エマルジョン>
マイクロジェルE-1002、E-5002(日本ペイント社製商品名)、ボンコート5454(DIC社製商品名)、ポリゾールAP-7020、SAE1014(昭和電工社製商品名)、ビニブラン2586(日信化学工業社製商品名)、アローベースCB-1200、CD-1200(ユニチカ株式会社製商品名)、モビニール966A、7320、975N(日本合成化学株式会社製商品名)、ジョンクリル62J、7100、390、711、511、7001、632、741、450、840、74J、HRC-1645J、734、852、7600、775、537J、1535、PDX-7630A、352J、352D、PDX-7145、538J、7640、7641、631、790、780、7610(BASF社製商品名)。
<その他の樹脂エマルジョン>
エリーテルKA-5071S、KT-8803、KT-9204、KT-8701、KT-8904、KT-0507(ユニチカ社製商品名、ポリエステル樹脂エマルジョン)、ハイテックSN-2002(東邦化学社製商品名、ポリエステル樹脂エマルジョン)、ポリゾールSH-502(昭和電工社製商品名、酢酸ビニル樹脂エマルジョン)、ポリゾールAD-13、AD-2、AD-10、AD-96、AD-17、AD-70(昭和電工社製商品名、エチレン・酢酸ビニル樹脂エマルジョン)、ポリゾールPSASE-6010(昭和電工社製商品名、エチレン・酢酸ビニル樹脂エマルジョン)、AE373D(イーテック社製商品名、カルボキシ変性スチレン・アクリル樹脂エマルジョン)、セイカダイン1900W(大日精化工業社製商品名、エチレン・酢酸ビニル樹脂エマルジョン)、ビニブラン2886(日信化学工業社製商品名、酢酸ビニル・アクリル樹脂エマルジョン)、ビニブラン5202(日信化学工業社製商品名、酢酸アクリル樹脂エマルジョン)、NKバインダーR-5HN(新中村化学工業株式会社製商品名)、ハイドランWLS-210(DIC株式会社製商品名、非架橋性ポリウレタンエマルジョン)。
〔ワックス〕
ワックスとしては、特に限定されないが、例えば、炭化水素ワックス、及び脂肪酸と1価アルコール又は多価アルコールとの縮合物であるエステルワックスが挙げられる。炭化水素ワックスとしては、特に限定されないが、例えば、パラフィンワックス、並びに、ポリエチレンワックス及びポリプロピレンワックス等のポリオレフィンワックスが挙げられる。これらのワックスは1種類を単独で用いてもよいし、2種以上を組合せて用いてもよい。
パラフィンワックスの市販品としては、例えば、AQUACER497、及びAQUACER539(以上製品名、BYK社製)が挙げられる。
ポリオレフィンワックスの市販品としては、例えば、ケミパール S120、S650、S75N(製品名、三井化学株式会社製)、AQUACER501、AQUACER506、AQUACER513、AQUACER515、AQUACER526、AQUACER593、及びAQUACER582(製品名、BYK社製)が挙げられる。
水不溶性成分は、1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
本実施形態に係る処理液組成物は、水不溶性成分を該処理液組成物の総質量に対して1.0質量%を超えて含有しないことが好ましく、0.70質量%を超えて含有しないことがより好ましく、0.50質量%を超えて含有しないことがさらに好ましく、0.30質量%を超えて含有しないことが特に好ましく、0.10質量%を超えて含有しないことがより特に好ましく、含有しなくてもよい。水不溶性成分を含有させることで摩擦堅牢性等を向上できる傾向にあるが、塗布安定性に劣る場合がある。これに対して、本実施形態に係る処理液組成物は、水不溶性成分の含有量が上記範囲内であっても、摩擦堅牢性が良好であり、かつ、塗布安定性を良好なものとすることができる傾向にある。なお、本発明の奏する効果をより享受できる観点から、水不溶性成分が樹脂粒子であることが好ましい。
<その他の成分>
本実施形態に係る処理液組成物は、必要に応じて、pH調整剤、防腐剤・防かび剤、防錆剤、キレート剤、粘度調整剤、溶解助剤、酸化防止剤等を含有してもよい。
〔pH調整剤〕
pH調整剤としては、例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、プロパノールアミン、モルホリン等のアミン類及びこれらの変成物;酢酸、クエン酸、フタル酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、アミノ酸等の有機酸;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩類;水酸化アンモニウム、四級アンモニウム水酸化物(テトラメチルアンモニウム)等が挙げられる。
〔防腐剤・防かび剤〕
防腐剤・防かび剤としては、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、2-ピリジンチオール-1-オキサイドナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、1,2-ジベンジンチアゾリン-3-オン(ICI社のプロキセルCRL、プロキセルBND、プロキセルGXL、プロキセルXL-2、プロキセルTN)等が挙げられる。
〔キレート剤〕
キレート剤は、イオンを捕獲する性質を有する。そのようなキレート剤としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸塩(EDTA)や、エチレンジアミンのニトリロトリ酢酸塩、ヘキサメタリン酸塩、ピロリン酸塩、又はメタリン酸塩等が挙げられる。
1.1.5.製造方法
本実施形態に係る処理液組成物は、前述した成分を任意の順序で混合し、必要に応じて濾過等をして不純物を除去することにより得られる。各成分の混合方法としては、メカニカルスターラー、マグネチックスターラー等の撹拌装置を備えた容器に順次材料を添加して撹拌混合する方法が好適に用いられる。濾過方法としては、遠心濾過、フィルター濾過等を必要に応じて行なうことができる。
1.1.6.処理液組成物の物性等
本実施形態に係る処理液組成物の物性として、pH、表面張力、粘度などを所望の範囲へと調整してもよい。
本実施形態に係る処理液組成物は、25℃における表面張力が10mN/m以上40mN/m以下であることが好ましく、25mN/m以上40mN/m以下であることがより好ましい。表面張力の測定は、例えば、自動表面張力計CBVP-Z(商品名、協和界面科学株式会社製)を用いて、25℃の環境下で白金プレートを処理液組成物で濡らしたときの表面張力を確認することにより測定することができる。
本実施形態に係る処理液組成物は、20℃における粘度が2mPa・s以上15mPa・s以下であることが好ましく、2mPa・s以上5mPa・s以下であることがより好ましく、2mPa・s以上3.6mPa・s以下であることがより好ましい。粘度の測定は、例えば、粘弾性試験機MCR-300(商品名、Pysica社製)を用いて、40℃または20℃の環境下での粘度を測定することができる。
処理液組成物の記録媒体への塗工方法としては、例えば、処理液組成物中に布帛を浸漬させる方法(浸漬塗布~マングル脱水_例:辻井染機製VPM-ISUS-450N)、処理液組成物をロールコーター等で塗布する方法(ローラー塗布)、処理液組成物をスプレー装置等によって噴射する方法(スプレー塗布)、処理液組成物をインクジェット法により噴射する方法(インクジェット塗布_例:セイコーエプソン製PX-G930)等が挙げられ、いずれの方法も使用してもよい。塗工をインクジェット塗布で行うと、記録媒体に処理液組成物を均一に付着させる制御が容易になる点で好ましい。また、処理液組成物を浸漬塗布やスプレー塗布で行うと処理液組成物の記録媒体への塗工が短時間で実施できる点で好ましい。
1.2.インクジェットインク組成物
本実施形態に係るインクセットに含まれるインクジェットインク組成物は、顔料粒子と、樹脂粒子と、水と、を含有する。
1.2.1.顔料粒子
本実施形態に係るインクセットが備えるインクジェットインク組成物は、顔料粒子を含有する。顔料粒子としては、例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックなどの有機顔料や、白色顔料、光輝性顔料などの特色顔料を挙げることができる。
有機顔料としては、キナクリドン系顔料、キナクリドンキノン系顔料、ジオキサン系顔料、ジオキサジン系顔料、フタロシアニン系顔料、アントラピリミジン系顔料、アンサンスロン系顔料、インダンスロン系顔料、フラバンスロン系顔料、ペリレン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、ペリノン系顔料、キノフタロン系顔料、アントラキノン系顔料、チオインジゴ系顔料、ベンツイミダゾロン系顔料、チオインジゴ系顔料、イソインドリノン系顔料、アゾメチン系顔料、染料キレート、染色レーキ、ニトロ系顔料、ニトロソ系顔料、アニリンブラック、及び、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、アゾレーキ、キレートアゾ顔料などのアゾ系顔料、等が挙げられる。
有機顔料の具体例としては下記のものが挙げられる。
シアンインクに使用される顔料としては、C.I.ピグメントブルー1、2、3、15:3、15:4、16、22、60等;C.I.バットブルー4、60等が挙げられ、好ましくは、C.I.ピグメントブルー15:3、15:4、及び60からなる群から選択される単独あるいは二種類以上の混合物である。
マゼンタインクに使用される顔料としては、C.I.ピグメントレッド5、7、12、48(Ca)、48(Mn)、57(Ca)、57:1、112、122、123、168、184、202、C.I.ピグメントバイオレット19等が挙げられ、好ましくはC.I.ピグメントレッド122、202、及び209、C.I.ピグメントバイオレット19からなる群から選択される単独あるいは二種類以上の混合物である。
イエローインクに使用される顔料としては、C.I.ピグメントイエロー1、2、3、12、13、14C、16、17、73、74、75、83、93、95、97、98、119、110、114、128、129、138、150、151、154、155、180、185、等が挙げられ、好ましくはC.I.ピグメントイエロー74、109、110、128、及び138からなる群から選択される単独あるいは二種類以上の混合物である。
オレンジインクに使用される顔料としては、C.I.ピグメントオレンジ36もしくは43またはこれらの混合物である。
グリーンインクに使用される顔料としては、C.I.ピグメントグリーン7もしくは36またはこれらの混合物である。
カーボンブラックの具体例としては、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャネルブラック等(C.I.ピグメントブラック7)、市販品として、No.2300、900、MCF88、No.20B、No.33、No.40、No.45、No.52、MA7、MA8、MA100、No2200B等(商品名、三菱化学株式会社製)、カラーブラックFW1、FW2、FW2V、FW18、FW200、S150、S160、S170、プリテックス35、U、V、140U、スペシャルブラック6、5、4A、4、250等(商品名、デグサ社製)、コンダクテックスSC、ラーベン1255、5750、5250、5000、3500、1255、700等(以上全て商品名、コロンビアカーボン社製)、リガール400R、330R、660R、モグルL、モナーク700、800、880、900、1000、1100、1300、1400、エルフテックス12等(商品名、キャボット社製)が挙げられる。これらのカーボンブラックは単独あるいは二種類以上の混合物として用いてよい。
光輝性顔料としては、媒体に付着させたときに光輝性を呈しうるものであれば特に限定されないが、例えば、アルミニウム、銀、金、白金、ニッケル、クロム、錫、亜鉛、インジウム、チタン、及び銅からなる群より選択される1種又は2種以上の合金(金属顔料ともいう)の金属粒子や、パール光沢を有するパール顔料を挙げることができる。パール顔料の代表例としては、二酸化チタン被覆雲母、魚鱗箔、酸塩化ビスマス等の真珠光沢や干渉光沢を有する顔料が挙げられる。また、光輝性顔料は、水との反応を抑制するための表面処理が施されていてもよい。
また、白色顔料としては、金属酸化物、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等の金属化合物が挙げられる。金属酸化物としては、例えば二酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、アルミナ、酸化マグネシウム等が挙げられる。また、白色顔料には、中空構造を有する粒子を用いてもよい。
上記顔料粒子は、1種単独でも、2種以上を併用してもよい。顔料粒子は、耐光性、耐候性、耐ガス性などの保存安定性の観点から有機顔料であることが好ましい。
顔料粒子は、インク中で安定に分散できることが好ましい。例えば、オゾン、次亜塩素酸、発煙硫酸等により、顔料粒子表面を酸化、あるいはスルホン化して顔料粒子の表面を修飾することにより、自己分散型の顔料粒子として使用してもよいし、樹脂分散剤によって分散させて使用してもよい。
樹脂分散剤としては、ポリビニルアルコール類、ポリアクリル酸、アクリル酸-アクリルニトリル共重合体、酢酸ビニル-アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸-アクリル酸エステル共重合体、スチレン-アクリル酸共重合体、スチレン-メタクリル酸共重合体、スチレン-メタクリル酸-アクリル酸エステル共重合体、スチレン-α-メチルスチレン-アクリル酸共重合体、スチレン-α-メチルスチレン-アクリル酸-アクリル酸エステル共重合体、スチレン-マレイン酸共重合体、スチレン-無水マレイン酸共重合体、ビニルナフタレン-アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン-マレイン酸共重合体、酢酸ビニル-マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニル-クロトン酸共重合体、酢酸ビニル-アクリル酸共重合体等及びこれらの塩が挙げられる。
これらの中でも、疎水性官能基を有するモノマーと親水性官能基を持つモノマーとの共重合体、疎水性官能基と親水性官能基とを併せ持つモノマーからなる重合体が好ましい。共重合体の形態としては、ランダム共重合体、ブロック共重合体、交互共重合体、グラフト共重合体のいずれの形態でも用いることができる。
ここで説明した樹脂分散剤は、顔料粒子の分散性を高める機能を有する。樹脂分散剤は例えば水溶性を有している。及びまたは樹脂分散剤は顔料に付着するなどして顔料粒子の周囲に存在している。
樹脂分散剤の含有割合は、分散すべき顔料粒子に応じて適宜選択することができるが、インク中の顔料粒子の含有量100質量部に対して、好ましくは5質量部以上200質量部以下、より好ましくは20質量部以上120質量部以下である。
インクにおける顔料粒子の含有量は、インクの総質量に対して、好ましくは0.3質量%以上20質量%以下であり、より好ましくは0.5質量%以上15質量%以下であり、さらに好ましくは1~10質量%であり、特に好ましくは1.5~5質量%である。顔料粒子の含有量が上記範囲内であれば、インクジェット記録装置のノズル詰まり等が発生しにくく、色濃度を十分に満足できる。また、顔料粒子の含有量が上記範囲以上であれば、さらに発色性に優れた画像を形成しやすい。
1.2.2.樹脂粒子
本実施形態に係るインクセットが備えるインクジェットインク組成物は、樹脂粒子を含有する。樹脂粒子としては、上述の処理液組成物に含有してもよい水不溶性成分における樹脂粒子と同様のものを使用できる。
粒子成分の体積基準の平均粒子径(D50)(「体積平均粒子径」ともいう。)(インク混合前)は、20nm以上であり、50nm以上であることが好ましく、80nm以上であることがより好ましく、110nm以上であることがさらに好ましく、150nm以上であることが特に好ましい。また、粒子成分の体積平均粒子径は、500nm以下であり、400nm以下であることが好ましく、300nm以下であることがより好ましく、250nm以下であることがさらに好ましく、200nm以下であることが特に好ましい。体積平均粒子径がこの範囲であれば、入手しやすい点や、特性を好ましいものにし易い。また粒子成分の体積平均粒子径が前記範囲であれば、粒子成分が沈降しにくく、分散安定性を良好にすることができ、また、インクジェット記録装置に適用した際にノズルの目詰まり等を生じにくくすることができる傾向にある。
粒子成分の体積平均粒子径は、レーザー回折散乱法を測定原理とする粒度分布測定装置により測定することができる。粒度分布測定装置としては、例えば、動的光散乱法を測定原理とする粒度分布計(例えば、「マイクロトラックUPA」日機装株式会社製)が挙げられる。
粒子成分の含有量は、インクジェットインク組成物の総質量に対して、固形分として、0.2質量%以上40質量%以下、好ましくは2質量%以上30質量%以下、より好ましくは4質量%以上20質量%以下であり、さらに好ましくは5質量%以上10質量%以下である。
1.2.3.水
本実施形態に係るインクセットが備えるインクジェットインク組成物は、水系顔料インクジェットインクであり、水を含有するものである。「水系」とは、水を主たる溶媒として含有することをいう。水としては、上述した処理液組成物に含有され得るものと同様である。
水の含有量としては、特に限定されるものではないが、インクジェットインク組成物の総質量に対して、例えば、40質量%以上であることができ、さらには50質量%以上であることができ、60質量%以上であることができる。また、インクジェットインク組成物に含まれる水の含有量の上限は、90質量%以下であることができ、80質量%以下であることができ、70質量%以下であることができる。
1.2.4.その他の成分
<有機溶剤>
本実施形態に係るインクセットが備えるインクジェットインク組成物は、有機溶剤を含有していてもよい。有機溶剤としては、水溶性有機溶剤であることが好ましい。このような水溶性有機溶剤は、上述した処理液組成物に含有され得るものと同様とすることができる。
水溶性有機溶剤が含有される場合には、その含有量は、インクジェットインク組成物の総質量に対して、30質量%以下であることが好ましく、25質量%以下であることがより好ましく、20質量%以下であることがさらに好ましい。また、水溶性有機溶剤の含有量は、インクジェットインク組成物の総質量に対して、5質量%以上であることが好ましく、10質量%以上であることがより好ましく、15質量%以上であることがさらに好ましい。
<界面活性剤>
本実施形態に係るインクセットが備えるインクジェットインク組成物は、界面活性剤を含有していてもよい。界面活性剤としては、上述した処理液組成物に含有され得るものと同様とすることができ、その含有量についても同様とすることができる。
<その他の成分>
本実施形態に係るインクセットが備えるインクジェットインク組成物は、必要に応じて、ワックス、pH調整剤、防腐剤・防かび剤、防錆剤、キレート剤、粘度調整剤、溶解助剤、酸化防止剤等を含有してもよい。これらの成分については、上述の処理液組成物に含有され得るものと同様であるため説明を省略する。
1.2.5.製造方法
本実施形態に係るインクセットが備えるインクジェットインク組成物は、前述した成分を任意の順序で混合し、必要に応じて濾過等をして不純物を除去することにより得られる。各成分の混合方法としては、メカニカルスターラー、マグネチックスターラー等の撹拌装置を備えた容器に順次材料を添加して撹拌混合する方法が好適に用いられる。濾過方法としては、遠心濾過、フィルター濾過等を必要に応じて行なうことができる。
1.2.6.インクジェットインク組成物の物性
本実施形態に係るインクセットが備えるインクジェットインク組成物の物性として、pH、表面張力、粘度などを所望の範囲へと調整してもよい。また、表面張力や粘度などの物性は、上述の処理液組成物と同様とすることができる。
1.3.記録媒体
本実施形態のインクセットを適用する記録媒体としては、特に限定されず、液体を吸収する記録面を有するものであっても、液体を吸収する記録面を有しないものであってもよい。したがって記録媒体としては、特に制限はなく、例えば、紙、フィルム、布帛、金属、ガラス、高分子等を用いることができる。
また、本実施形態に係るインクセットにおいて、処理液組成物及びインクジェットインク組成物は、布帛に塗布されることがより好ましい。布帛を構成する素材としては、例えば、綿、麻、羊毛、絹等の天然繊維、ポリプロピレン、ポリエステル、アセテート、トリアセテート、ポリアミド、ポリウレタン等の合成繊維、ポリ乳酸等の生分解性繊維などが挙げられ、これらの混紡繊維であってもよい。
インクセットを布帛に適用すると、DHDPSの顔料粒子や樹脂粒子を布帛に定着させる効果をより顕著に発現させることができる。特に、ポリエステル、ポリエステル混紡布帛に対して、インクセットを適用すると、得られる画像の発色性、洗濯堅牢性向上の効果が大きい。
1.4.作用効果
本実施形態のインクセットによれば、処理液組成物が、4,4’-ジヒドロキシジフェニルスルホン(DHDPS)を含有することで、インクジェットインク組成物により形成される画像の発色性、洗濯堅牢性を良好とすることができる。DHDPSは、架橋剤的な機能を有するので(布帛繊維へのインクの定着に貢献するので)、洗濯堅牢性を良好とすることができる。また、DHDPSは、処理液組成物において溶解しているので、対象に付着した場合、その塗膜に微細な凹凸が生じ難い。これにより、処理液組成物の塗膜による光の拡散反射が抑制され、インクジェットインク組成物により形成される画像の発色性が向上すると考えられる。これに対して、DHDPS以外の、例えば、粒子状のエマルジョンの架橋剤を処理液組成物に用いた場合には、硬化した際に塗膜に微細な凹凸が残りやすく、光の拡散反射が生じて、画像の発色性が劣りやすい。また、通常、堅牢性は発色性とトレードオフとなる傾向があるが、本実施形態のインクセットによれば、堅牢性と発色性の両立をはかることができる。
1.5.付着の順番
本実施形態のインクセットにおいて、処理液組成物及びインクジェットインク組成物は、いずれが先に記録媒体に付着されてもよいが、インクジェットインク組成物が付着した記録媒体に対して付着されることがより好ましい。このようにすれば、処理液組成物がインクジェットインク組成物の塗膜上に付着されるので、顔料粒子の定着性をより高めることができ、より優れた画像の堅牢性を期待できる。またこの場合、処理液組成物の塗膜が平坦性を有することに起因して、さらに優れた画像の発色性を期待できる。
2.実施例及び比較例
以下、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。以下、「部」「%」は、特に記載のない限り、質量基準である。なお評価は、特に断りが無い場合は、温度25℃、相対湿度40%の環境下で行った。
2.1.処理液組成物の調製
実施例及び比較例の処理液組成物の組成を表1~表2に示す。処理液組成物は、表1~表2に記載の成分を混合し、30分以上撹拌し、濾過することにより調製した。各成分の混合方法としては、メカニカルスターラーを備えた容器に、材料を順次添加して撹拌、混合した。その後フィルター濾過をして各例(実施例1~20、比較例1)の処理液組成物とした。
Figure 2024032157000001
Figure 2024032157000002
表1、表2中の略号等は以下の通りである。
・DHDPS:4,4-ジヒドロキシフェニルスルホン(小西化学株式会社製:BS-PN)
・TEGMBE:トリエチレングルコールモノブチルエーテル
・1,2-HD:1,2-ヘキサンジオール
・POEOE:ポリオキシエチレンオレイルエーテル(花王株式会社製:エマルゲン430)
・プロキセル:プロキセルXL-2(ロンザジャパン社製)
・木綿100%:Taffetas(A.FERRARIO社製)
・ポリエステル100%:ポリサテンCN_ST-3_tnl(Textile-Net社製)
・マングル脱水:浸漬塗布~マングル脱水:VPM-ISUS-450N
・インクジェット塗布:PX-G930(セイコーエプソン株式会社製)にて塗布
2.2.インクジェットインク組成物の調製
下記の黒インクの組成例に示す含有量で各成分を混合し、室温にて2時間攪拌した後、孔径5μmのメンブランフィルターを用いて濾過することで、インクジェットインク組成物(黒インク)を得た。なお、下記の黒インクの組成例において、顔料の含有量は顔料固形分量であり、樹脂エマルジョンの含有量は樹脂固形分量である。また、インクジェットインク組成物の調製に用いたカーボンブラック顔料は、事前に水溶性のスチレンアクリル系樹脂である顔料分散剤(下記の組成例に記載していない)と1:1(顔料:顔料分散剤)の質量比で水に混合して、充分に攪拌して黒顔料分散体としたものを用いた。
〔黒インクの組成例〕
黒顔料分散体:カーボンブラック顔料 5質量%
樹脂エマルジョン:WS6021 6質量%
グリセリン 6質量%
トリメチロールプロパン 8質量%
トリエチレングリコール 5質量%
EDTA 0.1質量%
無機アルカリ:KOH 0.1質量%
界面活性剤:オルフィンE1010 1質量%
界面活性剤:サーフィノール104 0.5質量%
純水 68.3質量%
上記黒インクについて、説明を補足する。
・カーボンブラック顔料:C.I.ピグメントブラック7
・WS6021:タケラックWS-6021、三井化学社製商品名、固形分30質量%、ウレタン樹脂
・EDTA:エチレンジアミン四酢酸、金属キレート化剤
・オルフィンE1010:日信化学工業株式会社製商品名、アセチレングリコール系界面活性剤
・サーフィノール104:日信化学工業社製商品名、アセチレングリコール系界面活性剤
2.3.前処理用の組成物の調製
実施例及び比較例で用いた前処理用の組成物の組成を表3に示す。組成物は、表3に記載の成分を混合し、30分以上撹拌し、濾過することにより調製した。各成分の混合方法としては、メカニカルスターラーを備えた容器に、材料を順次添加して撹拌、混合した。その後フィルター濾過をして組成物A及び組成物Bとした。
Figure 2024032157000003
表3中の詳細は以下の通りである。
・ポリアミドポリアミン・エピクロロヒドリンポリマー:荒川化学社製AF-255
・4,4-ジヒドロキシフェニルスルホン(小西化学株式会社製:BS-PN)
・カチオンポリマー(ポリアミン系):里田化化工株式会社製、ジェットフィックス220
・サーフィノール485:日信化学工業社製、アセチレングリコール系界面活性剤
・プロキセル:プロキセルXL-2(ロンザジャパン社製)
2.4.評価方法
表1、表2に記載の前処理用の組成物(A又はB)を用いて、表に記載の布帛(表中「●」を使用)を、処理液付着方法(前処理)に記載(表中「●」を使用)の塗工方法で処理した。その後、表に記載の温度で加熱して乾燥させ、インクジェットインク組成物を付着させ、表に記載の温度で加熱して乾燥させた。そして、各例の処理液組成物を塗工して表に記載の温度で加熱して乾燥させた。加熱は、M&R社製「EconomaxD」を用いて行った。
2.4.1.処理液組成物の塗工
処理液組成物の布帛への塗工は、処理液組成物中に布帛を浸漬させる方法(浸漬塗布~マングル脱水_辻井染機製VPM-ISUS-450N)、又は、処理液組成物をインクジェット法により噴射する方法(インクジェット塗布_セイコーエプソン製PX-G930)を用いた。各例で使用した方法を表に「●」で記載した。
2.4.2.発色性の評価
上記インクジェットインク組成物(黒インク)を前処理用の組成物による処理後の布帛に対して、インクジェットプリンター(製品名「PX-G930」、セイコーエプソン株式会社製)を用いたインクジェット法により、100%dutyで付着させて画像を印捺した。その後、各例の処理液組成物を塗工して加熱した。記録パターン(画像)は、1440×720dpiの解像度、印刷範囲は210mm×297mmとし、ベタ画像を印刷した。
インク組成物が付着した布帛に対して、コンベア乾燥炉「Economax D」(M&R社製)を用いて、160℃で5分間加熱乾燥処理を施し、25℃に戻して捺染物を得た。
印捺布について、蛍光分光濃度計(「FD-7」、コニカミノルタ社製)を用いて画像の光学濃度(以下、「OD値」ともいう。)を測定し、発色性を評価した。判定を以下の通りとした。C評価以上の場合、良好な発色性が得られているといえる。
A:OD値が1.5以上
B:OD値が1.4以上1.5未満
C:OD値が1.25以上1.4未満
D:OD値が1.25未満
2.4.3.摩擦堅牢度の評価
Duty100%で印捺した布帛について、ISO105-X12に準拠した試験方法で乾式及び湿式による耐擦性を変退色に基づいて試験し、以下の基準で評価した。C評価以上の場合、良好な摩擦堅牢度が得られているといえる。
<乾燥摩擦強度>
A:耐擦試験前後のOD値差が0.15未満
B:耐擦試験前後のOD値差が0.15以上、0.20未満
C:耐擦試験前後のOD値差が0.20以上、0.25未満
D:耐擦試験前後のOD値差が0.25以上
<湿潤摩擦強度>
A:耐擦試験前後のOD値差が0.20未満
B:耐擦試験前後のOD値差が0.20以上、0.25未満
C:耐擦試験前後のOD値差が0.25以上、0.30未満
D:耐擦試験前後のOD値差が0.30以上
2.4.4.風合いの評価
Duty100%で印捺した布帛について、カトーテック社製引張りせん断試験機:KES-FB1-Aを用いて布帛のせん断剛性を評価した。風合いをせん断剛性の値を用いて、以下の基準で判定した。
A:せん断剛性が、8.0gf/cm・deg未満
B:せん断剛性が、8.0gf/cm・deg以上、10.0gf/cm・deg未満
C:せん断剛性が、10.0gf/cm・deg以上、12.0gf/cm・deg未満
D:せん断剛性が、12.0gf/cm・deg以上
2.4.5.白化性の評価
処理液組成物を100ml用ガラス瓶に100ml投入して室温環境下(23℃65%RH)で24hr静置した後、処理液組成物の透明度を目視観察した。処理液組成物の白化性について、以下の基準で判定した。
A:処理液組成物の透明度がクリアのまま維持されている。
B:処理液組成物が白濁しているが、ガラス瓶の底面に白化物の沈降が観察されない。
C:処理液組成物が白濁、もしくは結晶状の白化物が観察され、かつガラス瓶の底面に白化物の沈降が観察される。
2.4.6.耐光性の評価
処理液組成物を前記の条件で塗布・乾燥した布帛について、スガ試験機製キセノンウェザーメーター:XL75sを用いて20MJ/mの累積放射照度のキセノン光を照射した。照射前後の布帛について、蛍光分光濃度計(「FD-7」、コニカミノルタ社製)を用いて布帛の変色の程度を色差ΔEabとして導出した。評価に用いる布帛は、L*値「91.5」を示す白色木綿又は、L*値「91.8」を示す白色ポリエステル布帛を用いた。耐光性を色差の値を用いて、以下の基準で判定した。
A:色差が、2.0未満
B:色差が、2.0以上、4.0未満
C:色差が、4.0以上
2.5.評価結果
4,4’-ジヒドロキシジフェニルスルホンと、水と、を含有する、処理液組成物を用い、顔料粒子と、樹脂粒子と、水と、を含有する、インクジェットインク組成物を用いた各実施例のインクセットによれば、発色性及び湿潤摩擦堅牢性が両立された画像が得られることが判明した。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成、例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
上述した実施形態及び変形例から以下の内容が導き出される。
インクセットは、
4,4’-ジヒドロキシジフェニルスルホンと、水と、を含有する、処理液組成物と、
顔料粒子と、樹脂粒子と、水と、を含有する、インクジェットインク組成物と、
を含む。
このインクセットによれば、処理液組成物が、4,4’-ジヒドロキシジフェニルスルホン(DHDPS)を含有することで、インクジェットインク組成物により形成される画像の発色性、洗濯堅牢性を良好とすることができる。DHDPSは、架橋剤的な機能を有するので(布帛繊維へのインクの定着に貢献するので)、洗濯堅牢性を良好とすることができる。また、DHDPSは、処理液組成物において溶解しているので、対象に付着した場合、その塗膜に微細な凹凸が生じ難い。これにより、処理液組成物の塗膜による光の拡散反射が抑制され、インクジェットインク組成物により形成される画像の発色性が向上すると考えられる。
上記インクセットにおいて、
前記処理液組成物及び前記インクジェットインク組成物は、布帛に塗布されてもよい。
このインクセットによれば、DHDPSの効果がより顕著となる。
上記インクセットにおいて、
前記処理液組成物が、さらに水溶性有機化合物を含有してもよい。
このインクセットによれば、処理液組成物におけるDHDPSの溶解がより良好となり、インクジェットインク組成物により形成される画像の発色性をさらに良好にできる。
上記インクセットにおいて、
前記水溶性有機化合物が、水溶性環状アミド化合物であってもよい。
このインクセットによれば、処理液組成物におけるDHDPSの溶解がさらに良好となり、インクジェットインク組成物により形成される画像の発色性をさらに良好にできる。
上記インクセットにおいて、
前記水溶性環状アミド化合物が、ε-カプロラクタムであってもよい。
このインクセットによれば、処理液組成物におけるDHDPSの溶解性が高まり、処理液組成物の調製の際のDHDPSの溶解に要する時間をより短くでき、その上、処理液組成物をより低粘度にしやすくなる。
上記インクセットにおいて、
前記処理液組成物が、さらにポリオキシエチレンオレイルエーテルを含有してもよい。
このインクセットによれば、ポリオキシエチレンオレイルエーテルは、乳化剤の1種であり、DHDPS、水溶性有機化合物及び水の間の親和性を高めることができるので、処理液組成物におけるDHDPSの溶解がさらに容易になる。
上記インクセットにおいて、
前記処理液組成物は、前記インクジェットインク組成物が付着した布帛に対して付着されてもよい。
このインクセットによれば、処理液組成物の塗膜による光の拡散反射が抑制され、インクジェットインク組成物により形成される画像の発色性の向上効果がより顕著になる。

Claims (7)

  1. 4,4’-ジヒドロキシジフェニルスルホンと、水と、を含有する、処理液組成物と、
    顔料粒子と、樹脂粒子と、水と、を含有する、インクジェットインク組成物と、
    を含む、インクセット。
  2. 請求項1において、
    前記処理液組成物及び前記インクジェットインク組成物は、布帛に塗布される、インクセット。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    前記処理液組成物が、さらに水溶性有機化合物を含有する、インクセット。
  4. 請求項3において、
    前記水溶性有機化合物が、水溶性環状アミド化合物である、インクセット。
  5. 請求項4において、
    前記水溶性環状アミド化合物が、ε-カプロラクタムである、インクセット。
  6. 請求項1において、
    前記処理液組成物が、さらにポリオキシエチレンオレイルエーテルを含有する、インクセット。
  7. 請求項1において、
    前記処理液組成物は、前記インクジェットインク組成物が付着した布帛に対して付着される、インクセット。
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