JP2024032102A - 3dプリンター及び3次元造形方法 - Google Patents

3dプリンター及び3次元造形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】柔軟性フィラメントをガラス転移温度以下まで冷却せずとも好適に造形できることができる3Dプリンターを提供すること。【解決手段】長さL>径Dの関係を満たす円柱状のフィラメントが貫通可能な、円筒状の空間Sと、フィラメントを加熱する、ヒーターと、フィラメントを吐出する、ノズルと、複数の円形のローラーと、を備え、上記ノズルは、上記空間Sの軸の延長線上に位置するように、上記空間Sの一端側に配置され、上記ヒーターは、上記空間Sの軸の延長線上に位置するように、上記空間Sと、上記ノズルとの間に配置され、上記複数のローラーは、その円周面が上記空間Sに対向するように、上記空間Sの周囲に配置され、その径方向に対し垂直な方向と、上記空間Sの径方向とが一致する方向を回転軸として回転する、3Dプリンター。【選択図】図2

Description

本発明は、3Dプリンター及び3次元造形方法に関する。
熱可塑性樹脂からなるフィラメントをフィーダーで搬送し、ノズル部分から溶融吐出することで造形を行う、熱溶解積層方式3Dプリンターの普及が進んでおり、個人向け用途だけでなく、産業用途としても部品製作などに広く用いられている。
フィラメントを構成する樹脂としてはポリ乳酸やアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合合成樹脂(ABS樹脂)など、硬い素材が主流であるが、近年柔軟性の高い素材も求められており、エラストマーからなるフィラメントの開発が進んでいる。一方で柔軟性の高いフィラメント(以下、「柔軟性フィラメント」とする)は、ガイドチューブ内を経由してノズルまで搬送される際、急なたわみ、すなわち座屈が生じやすく、それによりガイドチューブ内壁との摩擦が増大するため、ノズルから安定して吐出することが困難であった。このような柔軟性フィラメントを好適に造形するために、冷却機構を備えた3Dプリンターが報告されている(特許文献1)。
特開2018-086814号公報
特許文献1に記載の3Dプリンターは柔軟性フィラメントをガラス転移温度以下まで冷却し、柔軟性フィラメントをより硬くすることで、柔軟性フィラメントの搬送時に生じる座屈を低減し、ノズルから安定して吐出することを可能としている。しかしながら、ガラス転移温度が低い柔軟性フィラメントに適用する場合、冷却が不十分になって座屈が抑制できないという課題があり、更なる改良が必要であった。
そこで本発明は、柔軟性フィラメントをガラス転移温度以下まで冷却せずとも、柔軟性フィラメントの搬送時に生じる座屈を低減し、好適に造形できる3Dプリンターを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、以下のような構成を有する。
長さL>径Dの関係を満たす円柱状のフィラメントが貫通可能な、円筒状の空間Sと、フィラメントを加熱する、ヒーターと、フィラメントを吐出する、ノズルと、複数の円形のローラーと、を備え、上記ノズルは、上記空間Sの軸の延長線上に位置するように、上記空間Sの一端側に配置され、上記ヒーターは、上記空間Sの軸の延長線上に位置するように、上記空間Sと、上記ノズルとの間に配置され、上記複数のローラーは、その円周面が上記空間Sに対向するように、上記空間Sの周囲に配置され、その径方向に対し垂直な方向と、上記空間Sの径方向とが一致する方向を回転軸として回転する、3Dプリンター。
本発明により、柔軟性フィラメントをガラス転移温度以下まで冷却せずとも好適に3Dプリンターによる3次元造形をすることができ、柔軟性が求められる用途に適した成形体を得ることができる。
一般的な熱溶解積層方式3Dプリンターの構成を示す概略図である。 本発明の3Dプリンターの構成の一例を示す概略図である。 本発明の3Dプリンターの構成の一例を示す概略図である。 加熱機構が、空間Sの軸の延長線上とは離れた位置に配置されたヒーターの一例を示す概略図である。 円周面が空間Sに対向するように空間Sの周囲に配置された、ローラーの一例を示す概略図(図5-A)、及び本発明の3Dプリンターが備えるローラーの円周面及び各方向を示した概略図(図5―B)である。 ローラーの回転軸が空間Sの長手方向に平行に整列して配置されている一例を示した図である。 ローラーの回転軸が空間Sの径方向において平行に対向している一例を示した図である。 ローラーの回転軸が空間Sの長手方向に平行に整列して配置され、かつ空間Sの径方向において平行に対向している一例を示した図である。 溝付きローラーの例を示した図であり、ローラーの径方向から見た図である。 複数の溝付きローラーの溝によって形成される空間の例を示した図であり、空間Sの長手方向から見た図である。 ホットエンドの概略構成を示した図であり、(図11-A)は熱溶解積層方式3Dプリンターのホットエンド、(図11-B)はヒートシンク部分がなく、ヒーターとノズルからホットエンドが構成される、本発明の一例を示した図である。 上記複数のローラーを冷却する、クーラーを備えた3Dプリンターの一例を示した図である。
図1は、一般的な熱溶解積層方式3Dプリンターの構成の一例を示す概略図である。造形時には熱可塑性のフィラメント100をガイドチューブ101内に通し、ヒーター102へと導き、ヒーター102で加熱溶融し、設計図に従ってコンピューター制御され、XY方向に移動するノズル103から押出し、一層目の造形が完了した後、二層目の造形を行う。これを繰り返し、多数の層を堆積していくことで3次元造形物を造形する。このような3Dプリンターに柔軟性フィラメントを適用して造形を行う場合、ノズルまで柔軟性フィラメントを搬送する際、フィラメントが柔らかいために座屈が生じやすく、ガイドチューブ内壁と接触すると摩擦によりフィラメントの搬送ができなくなり、ノズルから安定して吐出することが困難である。
図2及び図3は、本発明の3Dプリンターの一例を示す図である。この例における3Dプリンターは、長さL>径Dの関係を満たす円柱状のフィラメント100が貫通可能な、円筒状の仮想的な空間S(200)と、フィラメント100を加熱する、ヒーター102と、フィラメント100を吐出する、ノズル103と、複数の円形のローラー104と、を備え、上記ノズル103は、上記空間S(200)の軸201の延長線上に位置するように、上記空間Sの一端側に配置され、上記ヒーター102は、上記空間S(200)の軸201の延長線上に位置するように、上記空間S(200)と、上記ノズル103との間に配置され、上記複数のローラー104は、その円周面104aが上記空間S(200)に対向するように、上記空間S(200)の周囲に配置され、その径方向に対し垂直な方向104cと、上記空間S(200)の径方向の平行線202とが一致する方向を回転軸として回転する、3Dプリンターである。造形時はフィラメント100を空間S(200)に通し、ローラー104と一部接触しながらヒーター102へと導き、ヒーター102で加熱溶融し、溶融したフィラメント成分をノズル103から押出して層を造形し、層を堆積していくことで3次元造形物を造形する。
本発明の3Dプリンターにおいては、円柱状のフィラメントが、たわみのような座屈などが低減された状態で、直線的にヒーターに搬送される。この直線的なフィラメントの搬送のための経路が、円筒状の仮想的な空間Sであり、円柱状のフィラメントはこの円筒状の空間Sを貫通してヒーターに到達する。そのようなフィラメントの直線的な搬送を実現するため、本発明の3Dプリンターが備えるヒーター及びノズルは、空間Sの軸の延長線上に位置する必要がある。また、円柱状のフィラメントはノズルから押出される前に加熱溶融される必要があるから、ヒーターは、空間Sの一端に配置されたノズルと、空間Sとの間に配置され、空間Sを貫通したフィラメントがヒーターに先に到達する必要がある。
図4は、一次的な発熱体である加熱機構が、空間Sの軸の延長線上とは離れた位置に配置されているヒーターの例を示す概略図である。このような場合、加熱機構105が接続され、加熱機構からの熱伝導により発熱してフィラメントを加熱溶融する部位106をヒートブロックと呼び、このヒートブロックが、本発明におけるヒーターに相当する。このヒートブロックも、空間Sの軸の延長線上に位置する必要があり、かつ、空間Sの一端に配置されたノズルと、空間Sとの間に配置される必要がある。なお、ヒーター又はヒートブロックと、ノズルとは、一体化されていても構わない。
図2における例では、空間S(200)の一端に配置されたヒーター102及びノズル103は一体化されており、何れも空間S(200)の軸201の延長線上に位置しており、ヒーター102はノズル103と空間S(200)との間に配置されている。
本発明の3Dプリンターが備える複数のローラーは、その円周面が空間Sに対向するように、空間Sの周囲に配置され、その径方向に対し垂直な方向と、空間Sの径方向とが一致する方向を回転軸として回転することを必要とする。
図5は、円周面が空間Sに対向するように空間Sの周囲に配置された、ローラーの一例を示す概略図である。このローラーの円周面104aは空間S(200)に対向するように空間Sの周囲に配置されている。また、このローラーは、その径方向に対し垂直な方向104cと、空間Sの径方向とが一致する方向を回転軸104eとして回転する。図2及び図3は、このようなローラーが複数個、空間Sに対向するように空間Sの周囲に配置された状態を示す概略図である。複数のローラー104は、貫通するフィラメントの径Dよりもやや大きな径の空間S(200)を想定して、その周囲に配置されている。このような構成によって、空間S(200)を貫通して直線的に搬送されるフィラメントに座屈などが生じそうになった場合には、空間Sの周囲に配置されたローラー104の円周面がそれを抑止して、フィラメントが空間S(200)から逸脱するのを防ぎ、さらには自身の回転によって摩擦抵抗を分散することで、フィラメントの連続的な搬送を達成することができる。
本発明の3Dプリンターが備える一部又は全部のローラーは、モーターなどの、ローラーを自発的に回転させるための駆動源を有していても構わない。しかし送り出されてくるフィラメントの流れを妨げることなく、フィラメントを好適に搬送するため、ローラーは駆動源を有しないことが好ましい。
また、円形のローラーとは、上記ローラーの径方向に垂直な方向から見た際に、およそ円形であることを意味し、円周部に窪みや溝といった凹凸などが存在していても構わない。
上記ローラーの円周面の材質は、シリコーン、ゴム若しくは金属又はそれらの組み合わせであることが好ましい。円周面の摩擦が大きいほど、ローラーが回転しやすく、フィラメントを好適に搬送できるため、円周面の摩擦の観点ではシリコーン、ゴムが好ましい。また、比重が軽い材質の方が、ノズルヘッドを軽量化することができるため、ノズルヘッド軽量化の観点からもシリコーン、ゴムが好ましい。一方、ローラーを冷却する場合、熱伝導度が高い材質の方が冷却効率に優れるため、ローラーの冷却効率の観点では金属が好ましい。なお、円周面を粗くすることで円周部の摩擦を高めることができ、フィラメントを好適に搬送できるため、円周面が粗いローラーは、本発明の好ましい態様である。
市販されている円柱状のフィラメントの径の中心値の規格は1.75mm又は2.85mmが主流である。そのため、特に限定されないが、フィラメントの径Dの中心値の規格が1.75mmの場合、フィラメントが貫通可能な空間Sの径の範囲の下限としては、1.8mmが好ましく、1.9mmがより好ましく、2.0mmがさらに好ましい。また、フィラメントが貫通可能な空間Sの径の範囲の上限としては2.3mmが好ましく、2.2mmがより好ましく、2.1mmがさらに好ましい。また、フィラメントの径Dの中心値の規格が2.85mmの場合、フィラメントが貫通可能な空間Sの径の範囲の下限としては、3.0mmが好ましく、3.1mmがより好ましく、3.2mmがさらに好ましい。また、フィラメントが貫通可能な空間Sの径の範囲の上限としては3.5mmが好ましく、3.4mmがより好ましく、3.3mmがさらに好ましい。上記の値はフィラメントの径Dの中心値が1.75mm又は2.85mmの場合の好適な範囲であり、使用するフィラメントの径Dに応じて、フィラメント径の中心値よりもやや大きな径を適宜選択することが好ましい。なお、フィラメントが貫通可能な空間Sの径として最も好ましいのは、使用するフィラメントの径Dの最大値である。
上記複数のローラーの回転軸は、上記空間Sの長手方向に平行に整列して配置されることが好ましい。図6は、ローラーの回転軸104eが空間S(200)の長手方向の平行線203上において平行に整列して配置されていることを示す図である。図6のようにローラーの回転軸104eが空間S(200)の長手方向の平行線203上において平行に配置されることで、フィラメントが空間Sから逸脱することを空間Sの長手方向に亘って連続的に防ぐことができる。
空間Sの長手方向の平行線上における各ローラーの円周面間の間隔(最短距離)は、フィラメントが空間Sから逸脱することを防ぐ観点から、3.0mm以下が好ましく、1.0mm以下がより好ましく、0.5mm以下がさらに好ましく、0.1mm以下が最も好ましい。一方、各ローラーの円周面間の間隔が0.0mmの場合、ローラーが回転する際に互いに干渉してしまうため、空間Sの長手方向の平行線上における各ローラーの円周面間の間隔は0.0mmより大きいことが好ましい。
また、フィラメントが空間Sから逸脱することを防ぐ観点から、ローラーは上記間隔で、フィラメントを搬送する機構であるフィーダーからヒーターまで配置されることが好ましい。一方でノズルヘッド軽量化の観点から、上記空間Sの長手方向の平行線上に整列して配置されるローラーの数はできるだけ少ない方が好ましい。具体的には100個以下が好ましく、30個以下がより好ましく、10個以下がさらに好ましい。ノズルヘッドを軽量化することで、造形時のXY方向への移動精度が向上し、造形物の精度向上が期待できる。なお、ノズルヘッドとは造形時にXY方向に移動する部品の集合体を指し、ヒーターやノズルなどが含まれる。
上記ローラーの回転軸は、上記空間Sの径方向において平行に対向して配置されることが好ましい。図7は、回転軸104eが空間S(200)の径方向の平行線202上において平行に対向していることを示す図である。図7のようにローラーの回転軸104eが空間S(200)の径方向の平行線202上において平行に対向して配置されることで、フィラメントが空間Sから逸脱することをより確実に防ぐことができる。さらには、図8に示すようにローラーの回転軸104eが空間S(200)の長手方向の平行線203上において平行に整列して配置され、かつ、空間S(200)の径方向の平行線202上において平行に対向している形態が、フィラメントが空間Sから逸脱することをより確実に防ぐ観点から最も好ましい。
また上記ローラーは、上記空間Sに当接するように配置されることが好ましい。なお、当接とは、ローラーの円周面104aの一部が空間S(200)と接していることを意味する。
ローラーは空間Sの同一径方向において、複数配置されていても構わない。空間Sの同一径方向において配置されるローラーの数は、ノズルヘッドの軽量化及びフィラメントが空間Sから逸脱しないという観点から5個以下が好ましく、4個以下がより好ましく、3個以下がさらに好ましく、2個が最も好ましい。
上記ローラーの最大径は、ノズルヘッドの軽量化、回転抵抗の低減、及びフィラメントが空間Sから逸脱しないという観点から50mm以下が好ましく、30mm以下がより好ましく、10mm以下がさらに好ましく、5mm以下が最も好ましい。
上記空間Sの径Dに対する、上記ローラーの円周面の最大幅の比率は、ノズルヘッドの軽量化及びフィラメントが空間Sから逸脱することをより確実に防ぐ観点から70~300%が好ましく、100~200%がより好ましく、120~150%がさらに好ましい。また、フィラメントが空間Sから逸脱することをさらに確実に防ぐ観点から、その円周面の円周方向に連続的に溝が形成された、溝付きのローラーであることが好ましい。図9は溝付きローラーの例を示している。図10は複数の溝付きローラーの溝によって形成される空間の例である。図10-A~Dは、2個の溝付きローラーの回転軸を、上記空間Sの径方向において平行に対向させて配置した状態であり、図10-Eは、4個の溝付きローラーを二組に分け、各組の溝付きローラーの回転軸を、上記空間Sの径方向においてそれぞれ平行に対向させて配置した状態である。図9、10に記載されている形状に限らず、フィラメントを空間Sから逸脱させないという目的を達成するためであれば、本発明の効果を損なわない範囲で適宜選択できる。
上記空間Sの長手方向における、上記ローラーと、上記ヒーターとの最近接距離は、フィラメントの座屈を抑制する観点から、1~50mmであることが好ましく、1~30mmであることがより好ましく、1~10mmであることがさらに好ましい。
図11-Aは熱溶解積層方式3Dプリンターのホットエンドの構造を示した図である。搬送されたフィラメント100がヒートブロック106で加熱溶融され、ノズル103から押し出され、これを堆積していくことで3次元造形物が造形される。このとき、ヒートブロック106で発生した熱により、上流のフィラメントが加熱され、軟化し座屈することを防ぐ目的で、ヒートシンク107が配置され、ヒートシンク107を送風により冷却することがある。一方、図11-Bはヒートシンク部分がなく、ヒーターとノズルからホットエンドが構成される、本発明の一例を示した図である。この場合、ヒートシンクを含む図11-Aのような構成と比較して、送風により直接フィラメントを冷却することができるため冷却効率が向上し、ヒートブロック106より上流でフィラメントが溶融してしまうことをより効率よく防ぐことが可能となる。さらに、ノズルヘッドの軽量化の観点からも、図11-Bの構成は本発明の好ましい態様である。
本発明の構成からすればフィラメントをガラス転移温度以下まで冷却するまでもないが、フィラメントの座屈を確実に抑制するためにフィラメントをガラス転移温度以下まで冷却する冷却機構を備えていてもかまわない。
例えばそのような冷却機構として、上記空間Sを冷却する、クーラーを備えていてもよい。クーラーとしては、送風ファン、ペルチェ素子、冷媒を流すための冷却管などが挙げられる。冷却温度は任意に設定できるが、使用するフィラメントのガラス転移温度以下まで冷却する方が、フィラメントの座屈を確実に抑制することができる。空間Sを効率的に冷却するために、空間Sを覆う冷却庫を備えていてもよい。
あるいは、上記複数のローラーを冷却する、クーラーを備えていてもよい。図12は上記複数のローラーを冷却する、クーラー109を備えた3Dプリンターの例である。クーラーとしては、送風ファン、ペルチェ素子、冷媒を流すための冷却管などが挙げられる。冷却温度は任意に設定できるが、使用するフィラメントのガラス転移温度以下まで冷却する方が、フィラメントの座屈を確実に抑制することができる。
100 フィラメント
101 ガイドチューブ
102 ヒーター
103 ノズル
104 ローラー
104a ローラーの円周面
104b ローラーの径方向
104c ローラーの径方向に対し垂直な方向
104d ローラーの正面
104e ローラーの回転軸
105 加熱機構
106 ヒートブロック
107 ヒートシンク
108 複数の溝付きローラーの溝により形成される空間
109 クーラー
200 空間S
201 空間Sの軸
202 空間Sの径方向の平行線
203 空間Sの長手方向の平行線

Claims (11)

  1. 長さL>径Dの関係を満たす円柱状のフィラメントが貫通可能な、円筒状の空間Sと、
    フィラメントを加熱する、ヒーターと、
    フィラメントを吐出する、ノズルと、
    複数の円形のローラーと、を備え、
    前記ノズルは、前記空間Sの軸の延長線上に位置するように、前記空間Sの一端側に配置され、
    前記ヒーターは、前記空間Sの軸の延長線上に位置するように、前記空間Sと、前記ノズルとの間に配置され、
    前記複数のローラーは、その円周面が前記空間Sに対向するように、前記空間Sの周囲に配置され、その径方向に対し垂直な方向と、前記空間Sの径方向とが一致する方向を回転軸として回転する、3Dプリンター。
  2. 前記複数のローラーの回転軸が、前記空間Sの長手方向に平行に整列して配置される、請求項1記載の3Dプリンター。
  3. 前記複数のローラーの回転軸が、前記空間Sの径方向において平行に対向して配置される、請求項1又は2記載の3Dプリンター。
  4. 前記ローラーが、前記空間Sに当接するように配置される、請求項1又は2記載の3Dプリンター。
  5. 前記ローラーの最大径が、50mm以下である、請求項1又は2記載の3Dプリンター。
  6. 前記空間Sの径Dに対する、前記ローラーの円周面の最大幅の比率が、70~300%である、請求項1又は2記載の3Dプリンター。
  7. 前記空間Sの長手方向における、前記ローラーと前記ヒーターとの最近接距離が、1~50mmである、請求項1又は2記載の3Dプリンター。
  8. 前記ローラーの円周部の材質が、シリコーン、ゴム若しくは金属、又はそれらの組み合わせである、請求項1又は2記載の3Dプリンター。
  9. 前記空間Sを冷却する、クーラーを備える、請求項1又は2記載の3Dプリンター。
  10. 前記複数のローラーを冷却する、クーラーを備える、請求項1又は2記載の3Dプリンター。
  11. 請求項1又は2に記載の3Dプリンターを用いた、3次元造形方法。
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