JP2024029798A - 廃棄物処理システム - Google Patents

廃棄物処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2024029798A
JP2024029798A JP2022132181A JP2022132181A JP2024029798A JP 2024029798 A JP2024029798 A JP 2024029798A JP 2022132181 A JP2022132181 A JP 2022132181A JP 2022132181 A JP2022132181 A JP 2022132181A JP 2024029798 A JP2024029798 A JP 2024029798A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waste
treatment system
transport
storage tank
concentration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022132181A
Other languages
English (en)
Inventor
義人 板倉
篤 楠
祐紀 大宮
充 高橋
秀亮 引野
伸浩 亀井
正則 山▲崎▼
正太郎 青江
辰徳 金沢
慎太郎 橋津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MITSUBISHI HEAVY INDUSTRIES POWER IDS CO., LTD.
Original Assignee
MITSUBISHI HEAVY INDUSTRIES POWER IDS CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MITSUBISHI HEAVY INDUSTRIES POWER IDS CO., LTD. filed Critical MITSUBISHI HEAVY INDUSTRIES POWER IDS CO., LTD.
Priority to JP2022132181A priority Critical patent/JP2024029798A/ja
Publication of JP2024029798A publication Critical patent/JP2024029798A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

【課題】火災が発生する可能性を低減させることができる廃棄物処理システムを提供する。【解決手段】廃棄物処理システムは、廃棄物を搬送経路の入口から出口に向かって搬送する搬送装置を備え、搬送装置は、搬送装置の搬送経路の少なくとも一部に廃棄物を液体中に水没させる水没部を含む。【選択図】図1

Description

本開示は、廃棄物処理システムに関する。
廃棄物処理システムは、都市ごみのような廃棄物を破砕、焼却、またはガス化などの処理を行う。そして、このような廃棄物処理システムは、処理済の廃棄物を搬送するための搬送装置を含んでいる。
廃棄物には、例えば、電池、ライター、又はガスボンベなど上述の処理によって発火する可能性がある発火原因が意図せず混在してしまうことがある。搬送装置がそれら発火原因を含む廃棄物を搬送すると、搬送中に発火が起き、廃棄物処理システムの全体に亘る火災に発展してしまう虞がある。特許文献1には、防火策として、第1搬送コンベヤから第2搬送コンベヤに落下中の破砕ゴミ(破砕された廃棄物)の画像に基づいて発火の有無を判定する発火検知システムが開示されている。
特開2021-045723号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発火検知システムを廃棄物処理システムに適用しても、発火が検知されてから発火対策を行うことになる。このため、廃棄物処理システムは、火災が発生する一定の可能性を有することになる。また、搬送装置は、例えば、大量の粉塵が飛散している状態で廃棄物を搬送することがあり、発火検知システムの誤判定が発生する虞がある。
本開示は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、火災が発生する可能性を低減させることができる廃棄物処理システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示に係る廃棄物処理システムは、廃棄物を搬送経路の入口から出口に向かって搬送する搬送装置を備え、前記搬送装置は、前記搬送装置の搬送経路の少なくとも一部に前記廃棄物を液体中に水没させる水没部を含む。
本開示の廃棄物処理システムによれば、火災が発生する可能性を低減させることができる。
第1実施形態に係る廃棄物処理システムの構成を概略的に示す図である。 幾つかの実施形態に係る水没部の構成を概略的に示す図である。 第2実施形態に係る廃棄物処理システムの搬送装置及び搬送装置の周辺構造を概略的に示す図である。 第3実施形態に係る廃棄物処理システムの搬送装置及び搬送装置の周辺構造を概略的に示す図である。
以下、本開示の実施の形態による廃棄物処理システムについて、図面に基づいて説明する。かかる実施の形態は、本開示の一態様を示すものであり、この開示を限定するものではなく、本開示の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。
<第1実施形態>
(構成)
図1は、第1実施形態に係る廃棄物処理システム1の構成を概略的に示す図である。廃棄物処理システム1は、不燃ゴミ又は粗大ゴミを廃棄物Wとして受け入れて、この受け入れた廃棄物Wを2段階に分けて破砕(荒破砕と微粉砕)し、微粉砕された廃棄物Wを生成する。第1実施形態では、廃棄物Wには、リチウムイオン電池が含まれている。尚、廃棄物処理システム1は、廃棄物Wを粉砕する破砕処理だけではなく、破砕処理に代えて、又は、破砕処理とともに、廃棄物を圧縮する圧縮処理、廃棄物Wを焼却する焼却処理、廃棄物Wをガス化するガス化処理などを含んでいてもよい。
第1実施形態では、図1に例示するように、廃棄物処理システム1は、ごみピット50と、受入ホッパ52と、変形装置(一次破砕機54)と、二次破砕機56と、第1コンベヤ64と、第2コンベヤ68と、搬送装置2と、を含んでいる。
第1コンベヤ64、第2コンベヤ68、及び搬送装置2のそれぞれは、供給された廃棄物Wを目的地にまで搬送するための装置である。第1コンベヤ64は、受入ホッパ52と一次破砕機54とを接続しており、受入ホッパ52に受け入れられた廃棄物Wを一次破砕機54にまで搬送する。第2コンベヤ68は、二次破砕機56によって微粉砕された廃棄物Wを磁選機のような次の処理装置(不図示)にまで搬送する。搬送装置2は、一次破砕機54によって荒破砕された廃棄物Wを二次破砕機56にまで搬送する。搬送装置2は、後述する水没部6を有しているが、第1コンベヤ64及び第2コンベヤ68のそれぞれは水没部6を有していない。
ごみピット50は、廃棄物Wを貯留する。図1に例示する形態では、ごみピット50は、プラットホーム60と連通しており、ごみ運搬車58によってプラットホーム60から投入された廃棄物Wを貯留する。尚、ごみピット50への廃棄物Wの投入方法は、図1に例示する形態に限定されない。
受入ホッパ52は、ごみピット50に貯留されている廃棄物Wが投入される。図1に例示する形態では、廃棄物処理システム1は、ごみピット50の上方に設けられているクレーン62を含んでいる。クレーン62は、ごみピット50に貯留されている廃棄物Wを受入ホッパ52に投入する。
変形装置は、廃棄物Wを変形させて変形物を生成する。そして、変形物を搬送装置2における水没部6に供給する。第1実施形態では、変形装置は、受入ホッパ52に投入された廃棄物Wを荒破砕する一次破砕機54である。一次破砕機54は、例えば、2軸型破砕機であって、左右に配置される2つの破砕刃の間を通過した廃棄物Wが落下によって排出される排出口66が形成されている。尚、本開示は、一次破砕機54を2軸型破砕機に限定するものではない。
二次破砕機56は、一次破砕機54によって荒破砕された廃棄物W(変形物)を微粉砕する。二次破砕機56は、一次破砕機54よりも細かく廃棄物Wを破砕可能であれば特に限定されず、1軸型破砕機であってもよいし、2軸型破砕機であってもよい。
搬送装置2について具体的に説明する。搬送装置2は、廃棄物Wを搬送経路3の入口3aから出口3bに向かって搬送する。このような搬送装置2は、例えば、一次破砕機54の排出口66から排出された廃棄物Wを受け止めて、廃棄物Wを載せた状態で二次破砕機56にまで移動する搬送ベルト5を含んでいる。搬送ベルト5は、例えば、無端帯状のゴム製の部材(弾性体)からなり、水平方向に沿って互いに離れて配置される複数のドラム(不図示)に走行自在に掛け回されている。そして、ドラムが回転することで、搬送ベルト5が周回移動する。図1に例示する形態では、廃棄物処理システム1は、ストックヤード70から搬送装置2に廃棄物Wを供給可能に構成されている。尚、搬送装置2は、上述以外の方法で廃棄物Wを搬送するように構成されていてもよく、例えば、廃棄物Wを搬送経路3の出口3bに向かって押圧する押圧装置を含んでいてもよい。
第1実施形態では、搬送ベルト5が廃棄物Wを受け止める位置を搬送経路3の入口3aとし、搬送ベルト5の二次破砕機56側の先端を搬送経路3の出口3bとしている。つまり、搬送経路3の入口3aは、搬送ベルト5の両端の間に位置している。幾つかの実施形態では、搬送経路3の入口3aは、一次破砕機54の排出口66の直下に位置している。幾つかの実施形態では、搬送経路3の入口3aは、搬送ベルト5の二次破砕機56側の先端とは反対側の一端に位置している。
搬送装置2は、搬送経路3の少なくとも一部に廃棄物Wを液体X中に水没させる水没部6を含む。液体Xは、不燃性であり、例えば水である。不燃性とは、廃棄物Wに火種が含まれていても自己発火しない性質を指す。第1実施形態では、水没部6は、液体Xを貯留可能に構成されている。そして、水没部6は、搬送経路3の入口3aを含み、廃棄物Wは一次破砕機54の排出口66から落下して排出されると速やかに液体X中に水没する。廃棄物Wは、液体X中に水没した状態で、二次破砕機56に向かって水没部6を移動する。図1に例示する形態では、搬送経路3は、搬送経路3の搬送方向において水没部6よりも下流側に位置する下流部8を含んでいる。下流部8は、液体Xの水面よりも上方に位置している。下流部8は、水没部6に接続され、搬送経路3の搬送方向の上流から下流に向かうにつれて上方に延びる傾斜部10を含んでいる。
水没部6の構成に一例について説明する。図2は、幾つかの実施形態に係る水没部6の構成を概略的に示す図である。図2に例示するように、水没部6は、搬送装置2の搬送経路3の一部である第1経路12と、第1経路12とは別の搬送装置2の搬送経路3の一部であって、第1経路12よりも搬送経路3の搬送方向の下流側に位置する第2経路14と、を含む。第1経路12は、第2経路14が廃棄物Wを搬送する方向と反対側の方向に沿って廃棄物Wを搬送するように構成されている。第1経路12と第2経路14とは上下方向Dにおいて互いにずれている。
図2に例示する形態では、搬送経路3は、第1経路12及び第2経路14とは別に設けられ、第2経路14よりも搬送経路3の搬送方向の下流側に位置し、搬送経路3の出口3bを有する第3経路16を含んでいる。そして、搬送経路3は、第1経路12の下流端と第2経路14の上流端とを接続する第1接続経路17と、第2経路14の下流端と第3経路16の上流端とを接続する第2接続経路18と、を含んでいる。第1経路12は、搬送経路3の入口3aを有する。つまり、図2に例示する形態では、搬送経路3のうち水没部6に含まれる部分は、上下方向Dにおいて3段構造を有するように延びている。幾つかの実施形態では、搬送経路3のうち水没部6に含まれる部分は、螺旋形状を有するように延びている。
図2に例示する構成によれば、第1経路12と第2経路14とは上下方向Dにおいて互いにずれている。このため、上下方向Dと直交する水平方向における水没部6の面積の拡大を抑制しつつ、水没部6に含まれる搬送経路3を長くすることができる。よって、廃棄物Wを液体X中に水没させて搬送している時間を長くし、火災が発生する可能性を低減させることができる。
(作用・効果)
第1実施形態に係る廃棄物処理システム1の作用・効果について説明する。第1実施形態によれば、搬送装置2は搬送経路3の一部に水没部6を含むので、廃棄物Wを液体X中に水没させて廃棄物Wを搬送する。このため、搬送装置2に供給された廃棄物W中に火種が含まれてしまっていても、速やかに火種を消火し、火災が発生する可能性を低減させることができる。
尚、第1実施形態では、水没部6は、搬送装置2の搬送経路3の一部に含まれていたが、本開示はこの形態に限定されない。幾つかの実施形態では、水没部6は、搬送装置2の搬送経路3の全部に含まれている。幾つかの実施形態では、水没部6は、搬送装置2の搬送経路3の上流側に位置している。また、第1実施形態では、水没部6は、搬送経路3の入口3aを含んでいたが、本開示はこの形態に限定されず、搬送装置2の搬送経路3の任意の範囲に設けられる。
第1実施形態によれば、一次破砕機54(変形装置)によって荒破砕された廃棄物Wを液体X中に水没させることで、廃棄物Wへの液体Xの浸透を促進させ、搬送装置2以降における処理や搬送中において火災が発生する可能性を低減させることができる。尚、第1実施形態では、変形装置の一例として一次破砕機54を例示したが、本開示はこの形態に限定されない。変形装置は、破砕以外の手段によって廃棄物Wを変形させてもよく、例えば、廃棄物Wを圧縮して変形させる圧縮機である。
尚、第1実施形態では、搬送装置2は、廃棄物処理システム1における一次破砕機54と二次破砕機56との間に設けられていたが、本開示はこの形態に限定されない。廃棄物処理システム1は、第1コンベヤ64に代えて搬送装置2が設けられてもよい。廃棄物処理システム1は、第2コンベヤ68に代えて搬送装置2が設けられてもよい。
一次破砕機54に供給される廃棄物Wに、電池、ライター、又はガスボンベのような発火原因が含まれていると、一次破砕機54で廃棄物Wを荒破砕した際に発火原因が発火する(火種が生じる)可能性が高い。第1実施形態によれば、一次破砕機54は、荒破砕した廃棄物Wを落下によって排出するとともに、速やかに搬送装置2の水没部6に供給する。このため、搬送装置2に供給された廃棄物W中に含まれる火種を速やかに消火することができる。
廃棄物Wに含まれる発火原因のうちリチウムイオン電池が占める割合は非常に大きい。これは、リチウムイオン電池の正極と負極が直接つながる短絡(ショート)が発生した際に大きな電流が流れ、熱を発生させるためである。さらに、この熱によって正極材料である金属酸化物の結晶が崩壊して酸素が放出されるようになると、酸素と電解液が反応してさらなる熱を発生させる。廃棄物Wに含まれるリチウムイオン電池の短絡は、廃棄物Wに破砕や圧縮などの外部衝撃が加わった際に、正極と負極を分離する電池構成部材であるセパレータが破損することで発生するケースが多い。第1実施形態によれば、一次破砕機54で荒破砕された廃棄物Wは、速やかに搬送装置2の水没部6に供給され、液体X(水)中に水没させられる。このため、リチウムイオン電池が含まれる廃棄物Wであっても、火災が発生する可能性を低減させることができる。
尚、液体Xは、不燃性であれば水以外であってもよい。幾つかの実施形態では、液体Xは、水よりも導電率の高い水溶液であり、例えば食塩水である。このような構成によれば、廃棄物Wを水溶液中に水没させた際に、廃棄物Wに含まれるイオン化傾向の高い金属(例えば、アルミニウムなど)を水溶液中に溶かすことができる。このため、廃棄物Wへの水溶液の浸透を促進させ、水と比較した際に、発火原因の発火の抑制効果を高めることができる。特に、廃棄物Wにリチウムイオン電池が含まれている場合、リチウムイオン電池は、水溶液中に水没した際の電気分解による正極端子の溶出促進に伴い、速やかに気密状態が破壊され、短絡を発生させる。この短絡が発生しても、廃棄物Wは水溶液中に水没しているため、火種を速やかに消火することができる。つまり、意図的に安全なタイミングを狙い積極的に短絡を発生させることで、廃棄物Wからリチウムイオン電池による発火リスクを取り除き、搬送装置2の水没部6以降における処理や搬送中において火災が発生する可能性を低減させることができる。
尚、第1実施形態では、水没部6は液体Xを貯留可能に構成されていたが、本開示はこの形態に限定されない。不図示であるが、幾つかの実施形態では、廃棄物処理システム1は、液体Xが貯留されているプールを含み、搬送装置2には、搬送装置2の搬送経路3の少なくとも一部がプールに貯留されている液体X中に沈められることで水没部6が形成されている。
<第2実施形態>
本開示の第2実施形態に係る廃棄物処理システム1について説明する。第2実施形態に係る廃棄物処理システム1では、搬送装置2及び搬送装置2の周辺構造がさらに限定されている。第2実施形態において、第1実施形態の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
(構成)
図3は、第2実施形態に係る廃棄物処理システム1の搬送装置2及び搬送装置2の周辺構造を概略的に示す図である。図3に例示するように、廃棄物処理システム1は、水没部6の上方に設けられたカバー部材20と、カバー部材20の内部空間22におけるガスの濃度を検出するガス検出装置24と、カバー部材20の内部空間22を換気するための換気装置26と、制御装置80と、を含む。
図3に例示する形態では、カバー部材20は、壁20aと天井20bとを含んでいる。内部空間22は、壁20aと天井20bとによって囲われることで形成されており、水没部6に貯留されている液体Xの水面に面している。天井20bには、廃棄物Wを通過させるための孔28が形成されている。ガス検出装置24は、廃棄物Wの燃焼によって発生するガスの濃度を検出する。第2実施形態では、ガス検出装置24は、内部空間22における二酸化炭素の濃度を検出する。換気装置26は、例えば、遠心式のファンであり、ファンが回転することで内部空間22を換気する。
制御装置80は、電子制御装置などのコンピュータであって、図示しないCPUやGPUといったプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、及びI/Oインターフェイスなどを備える。制御装置80は、メモリにロードされたプログラムの命令に従ってプロセッサが動作(演算等)することで、制御装置80が備える各機能部を実現する。幾つかの実施形態では、制御装置80は、クラウド環境に設けられたクラウドサーバである。
図3に例示する形態では、制御装置80は、ガス検出装置24及び換気装置26のそれぞれと電気的に接続されている。制御装置80は、ガス検出装置24によって検出される二酸化炭素の濃度が予め設定された設定濃度を超えると、換気装置26に駆動指示を送信する。換気装置26は、駆動指示を受信すると内部空間22の換気を開始する。そして、制御装置80は、ガス検出装置24によって検出される二酸化炭素の濃度が設定濃度より低い回復濃度未満になると、換気装置26に停止指示を送信する。換気装置26は、停止指示を受信すると内部空間22の換気を停止する。このように、換気装置26は、内部空間22内の二酸化炭素の濃度が設定濃度を超えると駆動し、回復濃度未満まで戻ると停止するように構成されている。
(作用・効果)
第2実施形態に係る廃棄物処理システム1の作用・効果について説明する。廃棄物Wを液体X中に水没させても、廃棄物Wに含まれる火種によって廃棄物Wが燃焼する場合がある。廃棄物Wが燃焼すると、二酸化炭素が含まれる燃焼ガスが発生する。第2実施形態によれば、ガス検出装置24が設けられているので、ガス検出装置24の検出値(二酸化炭素の濃度)を監視することで、燃焼ガスの発生の有無を知ることができる。つまり、搬送装置2によって搬送されている廃棄物Wが燃焼しているか否かを知ることができる。尚、本開示は、ガス検出装置24の検出対象を二酸化炭素に限定するものではなく、例えば、水素、エタン、メタン、一酸化炭素などであってもよい。
第2実施形態によれば、廃棄物Wの燃焼によってカバー部材20の内部空間22の二酸化炭素の濃度が上昇し、内部空間22の状態が変化したとしても、ガス検出装置24の検出値が設定濃度を超えると回復濃度未満になるまで換気装置26が駆動する。このため、カバー部材20の内部空間22の状態を廃棄物Wが燃焼する前の状態に戻すことができる。
幾つかの実施形態では、制御装置80は、ガス検出装置24によって検出される二酸化炭素の濃度が設定濃度を超えると、一次破砕機54から搬送装置2への廃棄物Wの供給を停止する。幾つかの実施形態では、制御装置80は、ガス検出装置24によって検出される二酸化炭素の濃度が設定濃度を超えると、搬送装置2を停止する。幾つかの実施形態では、制御装置80は、ガス検出装置24によって検出される二酸化炭素の濃度が設定濃度を超えると、第1コンベヤ64及び第2コンベヤ68のそれぞれを停止する。
<第3実施形態>
本開示の第3実施形態に係る廃棄物処理システム1について説明する。第3実施形態に係る廃棄物処理システム1では、第2実施形態に係る廃棄物処理システム1に下流側搬送装置30、及び貯留槽34がさらに加えられている。第3実施形態において、第2実施形態の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
(構成)
図4は、第3実施形態に係る廃棄物処理システム1の搬送装置2及び搬送装置2の周辺構造を概略的に示す図である。図4に例示するように、廃棄物処理システム1は、下流側搬送装置30と、切換装置(制御装置80)と、第3コンベヤ32と、貯留槽34と、を含む。
下流側搬送装置30は、搬送装置2から供給される廃棄物Wを搬送する。図4に例示する形態では、下流側搬送装置30は、搬送ベルト36と、回転自在のドラム38と、ドラム38に接続され、ドラム38を回転駆動させるように構成されたモータ40と、を含んでいる。搬送ベルト36は、ドラム38に走行自在に掛け回されている。モータ40によりドラム38が回転駆動されることにより、搬送ベルト36が周回移動する。このような搬送ベルト36は、搬送装置2の搬送経路3の出口3bから排出された廃棄物Wを受け止めて、廃棄物Wを載せた状態で移動する。
第3実施形態では、下流側搬送装置30の搬送経路31は、耐火性を有するように構成される。具体的な例として、搬送ベルト36の表面には耐火性のコーティング膜が設けられている。別の具体的な例として、搬送ベルト36は、スポンジ状の部材からなり、予め水が含まれている。
制御装置80は、下流側搬送装置30の搬送方向を順方向D1又は逆方向D2に切り換える。第3実施形態では、制御装置80は、モータ40と電気的に接続されており、モータ40に対して回転方向を指示することで、この回転方向と同じ方向にモータ40及びドラム38が回転し、搬送ベルト36が順方向D1又は逆方向D2に移動する。図4の紙面において、右回転(時計回り)の搬送ベルト36の周回移動を順方向D1とし、左回転(反時計回り)の搬送ベルト36の周回移動を逆方向D2としている。下流側搬送装置30によって順方向D1に廃棄物Wが搬送されると、この廃棄物Wは第3コンベヤ32にまで搬送される。下流側搬送装置30によって逆方向D2に廃棄物Wが搬送されると、この廃棄物Wは貯留槽34にまで搬送される。
第3コンベヤ32は、下流側搬送装置30から供給された廃棄物Wを二次破砕機56にまで搬送する。第3コンベヤ32は、廃棄物処理システム1において、下流側搬送装置30によって順方向D1に搬送された廃棄物Wが流通する流通経路33を含む。
貯留槽34は、下流側搬送装置30によって逆方向D2に搬送された廃棄物Wを貯留する。貯留槽34には、予め冷却水Yが貯留されている。図4に例示する形態では、廃棄物処理システム1は、貯留槽34の上方に設けられた貯留槽カバー部材42と、貯留槽カバー部材42の内部空間43に含まれる貯留槽ガスの濃度を検出する貯留槽ガス検出装置44と、をさらに含んでいる。
貯留槽カバー部材42は、壁42aと天井42bとを含んでいる。内部空間43は、壁42aと天井42bとによって囲われることで形成されており、貯留槽34に貯留されている冷却水Yの水面に面している。天井42bには、下流側搬送装置30から供給される廃棄物Wを通過させるための孔46が形成されている。貯留槽ガス検出装置44は、貯留槽34内における廃棄物Wの燃焼によって発生する貯留槽ガスの濃度を検出する。第3実施形態では、貯留槽ガス検出装置44は、内部空間43における二酸化炭素の濃度を検出する。この貯留槽ガス検出装置44は、制御装置80と電気的に接続されており、検出値を制御装置80に送信する。幾つかの実施形態では、貯留槽カバー部材42は、貯留槽34と一体的に構成されている。
図4に例示する形態では、廃棄物処理システム1は、貯留槽34と第3コンベヤ32とを接続する排出ライン48と、排出ライン48に設けられる排出弁49と、をさらに含んでいる。排出弁49が開弁されると、貯留槽34内の貯留物(つまりは、廃棄物W)は、第3コンベヤ32の流通経路33に供給されるようになっている。排出弁49は、制御装置80と電気的に接続されている電磁弁であり、制御装置80から送信される指示に従って開弁又は閉弁される。
尚、貯留槽34内の廃棄物Wを流通経路33に供給するための構成は、図4に例示する形態に限定されない。例えば、幾つかの実施形態では、廃棄物処理システム1は、排出ライン48内の廃棄物Wを流通経路33に向かって押し出す押出装置を含む。幾つかの実施形態では、排出ライン48は、流通経路33に向かって移動する可動式床面を含む。この場合、排出ライン48の可動式床面は、流通経路33に近づくにつれて上昇し、貯留槽34内の冷却水Yの水面よりも高い非水没部を含んでもよい。このような構成によれば、貯留槽34内の冷却水Yが流通経路33に流出することを抑制できる。
第3実施形態に係る廃棄物処理システム1における動作について説明する。第3実施形態では、制御装置80は、ガス検出装置24によって検出される二酸化炭素の濃度が設定濃度を超えると、モータ40に対して回転方向を指示し、下流側搬送装置30の搬送方向を逆方向D2に切り換える。
廃棄物Wが搬送装置2の搬送経路3の入口3aから出口3bまで搬送される時間を搬送時間tとする。第3実施形態では、制御装置80は、下流側搬送装置30の搬送方向を逆方向D2に切り換えてから搬送時間tが経過すると、モータ40に対して回転方向を指示し、下流側搬送装置30の搬送方向を順方向D1に切り換える。
第3実施形態では、制御装置80は、貯留槽ガス検出装置44によって検出される二酸化炭素の濃度に基づいて算出される二酸化炭素の濃度の上昇量が予め設定された設定上昇量より小さくなると、排出弁49に開弁するように指示する。排出弁49が開弁されると、貯留槽34内に貯留されている廃棄物Wは、排出ライン48を流通して、流通経路33に排出される。尚、本開示は、貯留槽34内に貯留されている廃棄物Wの排出先を流通経路33に限定するものではない。
(作用・効果)
第3実施形態に係る廃棄物処理システム1の作用・効果について説明する。第3実施形態によれば、ガス検出装置24の検出値(二酸化炭素の濃度)が設定濃度を超える場合(つまりは、廃棄物Wが燃焼している虞がある場合)には、搬送装置2から供給される廃棄物Wは貯留槽34に搬送されることになる。そして、貯留槽34に搬送された廃棄物Wは冷却水Yによって冷却され、廃棄物Wの燃焼を抑制することができる。このため、燃焼している虞のある廃棄物Wが二次破砕機56に搬送されてしまうことを防ぐことができる。
第3実施形態によれば、下流側搬送装置30は耐火性を有しているので、燃焼している廃棄物Wによる下流側搬送装置30の損傷を抑制することができる。
ガス検出装置24の検出値が設定濃度を超えた際、制御装置80が下流側搬送装置30の搬送方向を逆方向D2に切り換えてから搬送時間tが経過するまでに搬送装置2から下流側搬送装置30に供給される廃棄物Wは、燃焼している虞がある。第3実施形態によれば、燃焼している虞のある廃棄物Wを貯留槽34に回避させ、この回避させた廃棄物W以降に下流側搬送装置30に供給される廃棄物W(つまりは、燃焼している虞のない廃棄物W)を第3コンベヤ32まで搬送させることができる。
第3実施形態によれば、貯留槽カバー部材42の内部空間43の二酸化炭素の濃度の上昇量が設定上昇量より小さくなると、貯留槽34内に貯留されている廃棄物Wが流通経路33に排出される。このため、貯留槽34内に貯留されている廃棄物Wが燃焼していない状態になってから流通経路33に排出されるので、この廃棄物Wによる火災の発生の可能性を低減することができる。また、廃棄物Wが流通経路33に排出されることで、二次破砕機56における廃棄物Wの処理量の低減を抑制することができる。
上記各実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握される。
[1]本開示に係る廃棄物処理システム(1)は、
廃棄物(W)を搬送経路(3)の入口(3a)から出口(3b)に向かって搬送する搬送装置(2)を備え、
前記搬送装置は、前記搬送装置の搬送経路の少なくとも一部に前記廃棄物を液体(X)中に水没させる水没部(6)を含む。
上記[1]に記載の構成によれば、搬送装置は搬送経路の少なくとも一部に水没部を含むので、廃棄物を液体中に水没させて廃棄物を搬送する。このため、搬送装置に供給された廃棄物中に火種が含まれてしまっていても、速やかに火種を消火し、火災が発生する可能性を低減させることができる。
[2]幾つかの実施形態では、上記[1]に記載の構成において、
前記廃棄物を変形させて変形物(荒破砕された廃棄物W)を生成し、前記変形物を前記搬送装置における前記水没部に供給する変形装置(54)をさらに備える。
上記[2]に記載の構成によれば、廃棄物を変形させてから液体中に水没させることで、廃棄物への液体の浸透を促進させ、火災が発生する可能性を低減させることができる。
[3]幾つかの実施形態では、上記[1]又は[2]に記載の構成において、
前記廃棄物は、リチウムイオン電池を含む。
発火原因のうち、誤って廃棄物に混入したリチウムイオン電池が占める割合は非常に大きい。上記[3]に記載の構成によれば、リチウムイオン電池が含まれる廃棄物であっても、火災が発生する可能性を低減させることができる。
[4]幾つかの実施形態では、上記[1]から[3]の何れか1つに記載の構成において、
前記液体は、水よりも導電率の高い水溶液を含む。
上記[4]に記載の構成によれば、イオン化傾向の高い金属で気密が保たれている発火原因を対象とする場合に、廃棄物を水溶液中に水没させることで速やかに気密を破壊することができる。このため、廃棄物Wへの水溶液の浸透を促進させ、水と比較した際に、発火原因の発火の抑制効果を高めることができる。
[5]幾つかの実施形態では、上記[1]から[4]の何れか1つに記載の構成において、
前記水没部は、前記搬送装置の搬送経路の一部である第1経路(12)と、前記第1経路とは別の前記搬送装置の搬送経路の一部であって、前記第1経路よりも下流に位置する第2経路(14)と、を含み、
前記第1経路は、前記第2経路が前記廃棄物を搬送する方向と反対側の方向に沿って前記廃棄物を搬送するように構成され、
前記第1経路と前記第2経路とは上下方向(D)において互いにずれている。
上記[5]に記載の構成によれば、第1経路と第2経路とは上下方向において互いにずれている。このため、水平方向における水没部の面積の拡大を抑制しつつ、水没部に含まれる搬送経路を長くすることができる。よって、廃棄物が水没部を移動している時間を長くし、火災が発生する可能性を低減させることができる。
[6]幾つかの実施形態では、上記[1]から[5]の何れか1つに記載の構成において、
前記水没部の上方に設けられたカバー部材(20)と、
前記カバー部材の内部空間(22)におけるガスの濃度を検出するガス検出装置(24)と、をさらに備える。
廃棄物を液体中に水没させても、廃棄物に含まれる火種によって廃棄物が燃焼する場合がある。廃棄物が燃焼すると、例えば二酸化炭素が含まれる燃焼ガスが発生する。上記[6]に記載の構成によれば、搬送装置によって搬送されている廃棄物が燃焼しているか否かを知ることができる。
[7]幾つかの実施形態では、上記[6]に記載の構成において、
前記ガスは、二酸化炭素を含む。
上記[7]に記載の構成によれば、二酸化炭素の濃度を監視することで廃棄物が燃焼しているか否かを知ることができる。
[8]幾つかの実施形態では、上記[6]又は[7]に記載の構成において、
前記カバー部材の前記内部空間を換気するための換気装置(26)をさらに含み、
前記換気装置は、前記ガス検出装置によって検出される前記ガスの濃度が予め設定された設定濃度を超えると駆動し、前記設定濃度より低い回復濃度未満であると停止するように構成される。
上記[8]に記載の構成によれば、廃棄物の燃焼によってカバー部材の内部空間の状態が変化したとしても、ガス検出装置の検出値が設定濃度を超えると回復濃度未満になるまで換気装置が駆動するので、カバー部材の内部空間の状態を廃棄物が燃焼する前の状態に戻すことができる。
[9]幾つかの実施形態では、上記[6]から[8]の何れか1つに記載の構成において、
前記搬送装置から供給される前記廃棄物を搬送する下流側搬送装置(30)と、
前記下流側搬送装置の搬送方向を順方向(D1)又は逆方向(D2)に切り換える切換装置(80)と、
前記下流側搬送装置によって前記逆方向に搬送された前記廃棄物を貯留する貯留槽(34)と、をさらに備え、
前記切換装置は、前記ガス検出装置によって検出される前記ガスの濃度が予め設定された設定濃度を超えると、前記搬送方向を前記逆方向に切り換えるように構成される。
上記[9]に記載の構成によれば、ガス検出装置の検出値が設定濃度を超える場合(つまりは、廃棄物が燃焼している虞がある場合)には、搬送装置から供給される廃棄物は貯留槽に搬送されることになるので、燃焼している虞のある廃棄物が次工程に搬送されてしまうことを防ぐことができる。
[10]幾つかの実施形態では、上記[9]に記載の構成において、
前記貯留槽には、予め冷却水(Y)が貯留されている。
上記[10]に記載の構成によれば、貯留槽に搬送された廃棄物を冷却し、廃棄物の燃焼を抑制することができる。
[11]幾つかの実施形態では、上記[9]又は[10]に記載の構成において、
前記下流側搬送装置の搬送経路(31)は、耐火性を有するように構成される。
上記[11]に記載の構成によれば、燃焼している廃棄物による下流側搬送装置の損傷を抑制することができる。
[12]幾つかの実施形態では、上記[9]から[11]の何れか1つに記載の構成において、
前記廃棄物が前記搬送装置の搬送経路の入口から出口まで搬送される時間を搬送時間(t)とすると、
前記切換装置は、前記搬送方向を前記逆方向に切り換えてから前記搬送時間が経過すると、前記搬送方向を前記順方向に切り換えるように構成される。
ガス検出装置の検出値が設定濃度を超えた際、切換装置が搬送方向を逆方向に切り換えてから搬送時間が経過するまでに搬送装置から下流側搬送装置に供給された廃棄物が燃焼している虞がある。上記[12]に記載の構成によれば、燃焼している虞のある廃棄物を貯留槽に搬送させ、この廃棄物以降に下流側搬送装置に供給される廃棄物(つまりは、燃焼している虞のない廃棄物)を通常の下流側搬送装置の搬送経路で搬送させることができる。
[13]幾つかの実施形態では、上記[9]から[12]の何れか1つに記載の構成において、
前記貯留槽の上方に設けられた貯留槽カバー部材(42)と、
前記貯留槽カバー部材の内部空間(43)に含まれる貯留槽ガスの濃度を検出する貯留槽ガス検出装置(44)と、をさらに備え、
前記貯留槽は、前記貯留槽ガス検出装置によって検出される前記貯留槽ガスの濃度に基づいて算出される前記貯留槽ガスの濃度の上昇量が予め設定された設定上昇量より小さくなると、前記貯留槽内に貯留されている前記廃棄物を排出するように構成される。
上記[13]に記載の構成によれば、貯留槽内に貯留されている廃棄物は、燃焼していない状態になってから排出されるので、この廃棄物による火災の発生の可能性を低減することができる。
[14]幾つかの実施形態では、上記[13]に記載の構成において、
前記廃棄物処理システムにおいて、前記下流側搬送装置によって前記順方向に搬送された前記廃棄物が流通する経路を流通経路(33)とすると、
前記貯留槽は、前記貯留槽内に貯留されている前記廃棄物を前記流通経路に排出するように構成される。
上記[14]に記載の構成によれば、貯留槽内に貯留されている廃棄物が燃焼していない状態になると、この廃棄物は流通経路に排出されるので、次工程における廃棄物の処理量の低減を抑制することができる。
1 廃棄物処理システム
2 搬送装置
3 搬送装置の搬送経路
3a 入口
3b 出口
6 水没部
12 第1経路
14 第2経路
20 カバー部材
22 カバー部材の内部空間
24 ガス検出装置
26 換気装置
30 下流側搬送装置
31 下流側搬送装置の搬送経路
32 第3コンベヤ
33 流通経路
34 貯留槽
42 貯留槽カバー部材
43 貯留槽カバー部材の内部空間
44 貯留槽ガス検出装置
54 一次破砕機(変形装置)
80 制御装置(切換装置)
D 上下方向
D1 順方向
D2 逆方向
W 廃棄物
X 液体
Y 冷却水
t 搬送時間

Claims (14)

  1. 廃棄物を搬送経路の入口から出口に向かって搬送する搬送装置を備え、
    前記搬送装置は、前記搬送装置の搬送経路の少なくとも一部に前記廃棄物を液体中に水没させる水没部を含む、
    廃棄物処理システム。
  2. 前記廃棄物を変形させて変形物を生成し、前記変形物を前記搬送装置における前記水没部に供給する変形装置をさらに備える、
    請求項1に記載の廃棄物処理システム。
  3. 前記廃棄物は、リチウムイオン電池を含む、
    請求項1又は2に記載の廃棄物処理システム。
  4. 前記液体は、水よりも導電率の高い水溶液を含む、
    請求項1又は2に記載の廃棄物処理システム。
  5. 前記水没部は、前記搬送装置の搬送経路の一部である第1経路と、前記第1経路とは別の前記搬送装置の搬送経路の一部であって、前記第1経路よりも下流に位置する第2経路と、を含み、
    前記第1経路は、前記第2経路が前記廃棄物を搬送する方向と反対側の方向に沿って前記廃棄物を搬送するように構成され、
    前記第1経路と前記第2経路とは上下方向において互いにずれている、
    請求項1又は2に記載の廃棄物処理システム。
  6. 前記水没部の上方に設けられたカバー部材と、
    前記カバー部材の内部空間におけるガスの濃度を検出するガス検出装置と、をさらに備える、
    請求項1又は2に記載の廃棄物処理システム。
  7. 前記ガスは、二酸化炭素を含む、
    請求項6に記載の廃棄物処理システム。
  8. 前記カバー部材の前記内部空間を換気するための換気装置をさらに含み、
    前記換気装置は、前記ガス検出装置によって検出される前記ガスの濃度が予め設定された設定濃度を超えると駆動し、前記設定濃度より低い回復濃度未満であると停止するように構成される、
    請求項6に記載の廃棄物処理システム。
  9. 前記搬送装置から供給される前記廃棄物を搬送する下流側搬送装置と、
    前記下流側搬送装置の搬送方向を順方向又は逆方向に切り換える切換装置と、
    前記下流側搬送装置によって前記逆方向に搬送された前記廃棄物を貯留する貯留槽と、をさらに備え、
    前記切換装置は、前記ガス検出装置によって検出される前記ガスの濃度が予め設定された設定濃度を超えると、前記搬送方向を前記逆方向に切り換えるように構成される、
    請求項6に記載の廃棄物処理システム。
  10. 前記貯留槽には、予め冷却水が貯留されている、
    請求項9に記載の廃棄物処理システム。
  11. 前記下流側搬送装置の搬送経路は、耐火性を有するように構成される、
    請求項9に記載の廃棄物処理システム。
  12. 前記廃棄物が前記搬送装置の搬送経路の入口から出口まで搬送される時間を搬送時間とすると、
    前記切換装置は、前記搬送方向を前記逆方向に切り換えてから前記搬送時間が経過すると、前記搬送方向を前記順方向に切り換えるように構成される、
    請求項9に記載の廃棄物処理システム。
  13. 前記貯留槽の上方に設けられた貯留槽カバー部材と、
    前記貯留槽カバー部材の内部空間に含まれる貯留槽ガスの濃度を検出する貯留槽ガス検出装置と、をさらに備え、
    前記貯留槽は、前記貯留槽ガス検出装置によって検出される前記貯留槽ガスの濃度に基づいて算出される前記貯留槽ガスの濃度の上昇量が予め設定された設定上昇量より小さくなると、前記貯留槽内に貯留されている前記廃棄物を排出するように構成される、
    請求項9に記載の廃棄物処理システム。
  14. 前記廃棄物処理システムにおいて、前記下流側搬送装置によって前記順方向に搬送された前記廃棄物が流通する経路を流通経路とすると、
    前記貯留槽は、前記貯留槽内に貯留されている前記廃棄物を前記流通経路に排出するように構成される、
    請求項13に記載の廃棄物処理システム。
JP2022132181A 2022-08-23 2022-08-23 廃棄物処理システム Pending JP2024029798A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022132181A JP2024029798A (ja) 2022-08-23 2022-08-23 廃棄物処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022132181A JP2024029798A (ja) 2022-08-23 2022-08-23 廃棄物処理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024029798A true JP2024029798A (ja) 2024-03-07

Family

ID=90106779

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022132181A Pending JP2024029798A (ja) 2022-08-23 2022-08-23 廃棄物処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024029798A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20240178470A1 (en) Recycling method for treating used batteries, in particular rechargeable batteries, and battery processing installation
EP2474600B1 (en) Fuel pellet, fuel pellet production method, and fuel pellet production device
JP3604634B2 (ja) バッテリーを循環使用処理するための回転式熱酸化装置
US6551563B1 (en) Methods and systems for safely processing hazardous waste
JP2024029798A (ja) 廃棄物処理システム
JP2002301400A (ja) ごみ処理システム
JP2007191272A (ja) プラスチック系廃棄物の処理設備
US5833933A (en) Incandescent waste disposal system and method
JP5205197B2 (ja) 焼却灰の処理方法及びシステム
JP7172936B2 (ja) ごみ分別処理方法及び装置
JP2006046680A (ja) 廃棄物処理設備の前処理装置および方法とそのプログラム
JP2017155991A (ja) 焼却炉、焼却設備、及び焼却炉の消火方法
US3777677A (en) Incinerator
JP2005207684A (ja) 密閉式廃棄物焼却処理設備の不活性ガス封入方法及び装置
CN216937619U (zh) 一种危险废物处理系统
JPH06272838A (ja) 搬送供給装置
JPH1019224A (ja) 焼却炉への廃棄物の供給方法、およびエアシール装置
JP7304144B2 (ja) 廃棄物処理システム
JP2019526434A (ja) 脱コーティングシステムからのサイクロンダストをブリケット化するためのシステムおよび方法
JP2005323855A (ja) 車両用火災防止設備、車両、車両の防火方法および消火方法
JPH10503274A (ja) 廃棄物から灰製品およびエネルギーを生成するシステム
JP4180444B2 (ja) 窒素ガスを用いた廃棄物処理用破砕機の防爆方法
JP2010217703A (ja) フィルム及び印画紙の処理方法、フィルム及び印画紙の処理装置、及び、圧縮成形体
JP2005030712A (ja) 廃棄物処理設備
CN114378089A (zh) 一种危险废物处理系统及方法