JP2024024806A - 制御装置、光学機器、制御方法、及びプログラム - Google Patents

制御装置、光学機器、制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】光軸を中心に撮影装置をロール回転させた場合でも手ブレ補正性能が変化することなく安定した撮影を実現可能な制御装置を提供すること。【解決手段】制御装置は、被駆動部を光軸に直交する平面内で移動させる複数の駆動部を備える光学機器を制御するための制御装置であって、光学機器の姿勢に関する情報を取得する取得部と、光学機器の姿勢に関する情報を用いて、複数の駆動部で使用する電力の制限値を設定する設定部とを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、制御装置、光学機器、制御方法、及びプログラムに関する。
従来、レンズ又は撮像センサを光軸に直交する平面内で移動させて手ブレ補正を行うブレ補正装置を備える光学機器が知られている。特許文献1には、手ブレ補正を行う複数の駆動機構に供給される電力の合計値を制限する撮像装置が開示されている。
特開2014-126657号公報
光軸に直交する平面内の重力方向が変化すると、複数の駆動機構に必要な電力が変化する場合がある。例えば、通常の撮影と光軸を中心に撮像装置をロール回転させた撮影とでは、同等の手ブレ補正性能を得るために複数の駆動機構に必要な電力が異なる場合がある。
特許文献1の撮像装置では、複数の駆動機構に供給される電力の制限値を一定に維持するため、光軸を中心に撮影装置をロール回転させた場合、回転後の撮像装置の状態に応じて手ブレ補正性能に差が出てしまい、ユーザが期待する撮影性能を満たせないことがある。
本発明は、光軸を中心に撮影装置をロール回転させた場合でも手ブレ補正性能が変化することなく安定した撮影を実現可能な制御装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての制御装置は、被駆動部を光軸に直交する平面内で移動させる複数の駆動部を備える光学機器を制御するための制御装置であって、光学機器の姿勢に関する情報を取得する取得部と、光学機器の姿勢に関する情報を用いて、複数の駆動部で使用する電力の制限値を設定する設定部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、光軸を中心に撮影装置をロール回転させた場合でも手ブレ補正性能が変化することなく安定した撮影を実現可能な制御装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るカメラシステムのブロック図である。 実施例1の制御装置の詳細図である。 ブレ補正レンズが移動可能な平面内の重力方向に対してブレ補正レンズを中心保持させるために必要な電力値の差分の説明図である。 ブレ補正レンズが移動可能な平面内の重力方向とアクチュエータの推力のベクトル図である。 実施例2の制御装置の詳細図である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態に係るカメラシステム(光学機器)100の一例であるレンズ交換式一眼デジタルカメラシステムのブロック図である。カメラシステム100は、カメラ本体(撮像装置)150と、カメラ本体150に対して取り外し可能に装着される交換レンズ(レンズ装置)101とにより構成される。ただし、本発明は、これに限定されるものではなく、撮像装置とレンズ装置とが一体的に構成されたカメラシステム100にも適用可能である。撮像装置とレンズ装置とが一体的に構成されたカメラシステム100の場合、カメラCPUがレンズCPUの機能を有する。
カメラシステム100において、カメラ本体150と交換レンズ101は、カメラ側接点部152内の通信端子(通信接点部)153とレンズ側接点部103内の通信端子(通信接点部)104とを介して、情報通信可能に接続される。また、カメラ側接点部152内の電源接点部154とレンズ側接点部103内の電源接点部105とを介して、カメラ本体150の電源回路部155から交換レンズ101の電源回路部106へ電源が供給される。電源回路部155は、カメラ本体150内に装着されたバッテリー156から、カメラ本体150内で使用する様々な電源、又は交換レンズ101へ供給する電源を、LDO(リニアレギュレータ)やDC/DC回路を用いて生成する。
交換レンズ101内に設けられたレンズコントローラとしてのレンズCPU102は、内部メモリ140に、交換レンズ101に固有の特性情報及び光学情報を格納している。また、レンズCPU102は、内部メモリ140に、フォーカスレンズ駆動回路112、ズームレンズ駆動回路126、絞り駆動回路115、及びIS駆動回路116のそれぞれに設けられたドライバICへ出力される設定値を格納している。ただし、本発明はこれに限定されるものではなく、レンズCPU102とは別に設けられたメモリに前述の設定値を格納してもよい。レンズCPU102は、特性情報及び光学情報を、通信端子104,153を介してカメラ本体150内に設けられたカメラコントローラとしてのカメラCPU151に送信する。
特性情報は、交換レンズ101の名称(機種を特定するためのID情報)、最大通信速度、開放F値、ズームレンズか否か、対応可能なAFシステム、及びAF可能な像高を含む。また、特性情報は、F値とT値との関係を示すテーブルデータの情報を含む。光学情報は、フォーカスレンズ107の位置、ズームレンズ(変倍レンズ)108の位置、及び絞り109の状態等のマトリクスで得られるフォーカスレンズ107の敏感度情報、ピント補正量(設計値)、及びピント補正製造誤差値の情報等を含む。
また、フォーカスレンズ107を交換レンズ101に備えられたMF駆動UI(MF駆動ユーザインターフェイス)122の操作によるフォーカスレンズ107の移動を許可する許可信号等も、カメラCPU151からレンズCPU102へ送信される。また、交換レンズ101とカメラ本体150は、通信端子104,153を介して、その他の動作状態、設定状態、各種情報の要求命令(送信要求)、及び駆動命令等の情報をやり取りする。
交換レンズ101は、合焦動作において自動合焦(AF)を行うか、又はマニュアル合焦(MF)を行うかを選択するスイッチ等のレンズUI(レンズユーザインターフェイス)120を有する。レンズUI120の状態も、通信端子104,153を介してやり取りされる。
交換レンズ101は、フォーカスレンズ107、ズームレンズ108、絞り109、及びブレ補正レンズ110を含む光学系(撮像光学系)を有する。ズームレンズ108及びフォーカスレンズ107はそれぞれ、光軸OAに沿った方向(光軸方向)に移動可能である。ブレ補正レンズ110は、光軸OAと交差する方向に移動可能である。撮像光学系を介して形成された被写体からの光束は、カメラ本体150内に設けられた撮像素子162に導かれる。焦点状態を検出する方法として、撮像素子162において一つの画素に複数の光電変換部を有する構造を持たせることで、撮像素子162で位相差信号と映像信号とを同時に出力することが可能である。
交換レンズ101は、カメラシステム100の姿勢を検出する重力方向センサ130を有する。重力方向センサ130は具体的には、ブレ補正レンズ110の移動可能な平面内での重力方向を検出する。重力方向センサ130の検出結果を用いて、IS駆動回路116への供給電力が制御される。なお、重力方向センサ130は、カメラ本体150に設けられてもよい。
交換レンズ101は、カメラシステム100の姿勢に関する情報を取得する取得部141、及びカメラシステム100の姿勢に関する情報を用いて、後述する複数の駆動部で使用する電力の制限値を設定する設定部142を有する。
カメラCPU151は、レンズUI120に含まれるAF/MF選択スイッチの選択がAFであることを確認すると、AF動作を開始する。カメラCPU151は、撮像素子162からの出力を処理して撮像光学系の焦点状態を検出し、前述した交換レンズ101の光学情報と合わせて、被写体に対する合焦状態を得るためのフォーカスレンズ107の移動量を算出する。
カメラCPU151は、通信端子104,153を介して、算出したフォーカスレンズ移動量をレンズCPU102に送信する。レンズCPU102は、フォーカスレンズ107の位置を検出する位置センサ111からのフォーカスレンズ位置情報と受信したフォーカスレンズ107の移動量とに応じて、フォーカスレンズ駆動回路112を制御する。これにより、フォーカスレンズ107を合焦位置に移動させることができる。
ユーザは、交換レンズ101の外装に装備された光軸OAを中心に回転する筒型のマニュアルフォーカスリングを含むMF駆動UI122を操作することができる。検出センサ123は、ユーザによるMF駆動UI122の操作量を検出する。レンズCPU102は、MF駆動UI122の操作量に応じてフォーカスレンズ駆動回路112を制御し、フォーカスレンズ107を所定位置に移動させる。カメラCPU151は、AF/MF選択スイッチの選択がMFであると確認した場合、AF動作を行うことなく、ユーザによるMF駆動UI122の操作に応じてフォーカスレンズ107を所定位置に移動させることにより焦点調節を行う。
ユーザは、ズーム駆動UI(ズーム駆動ユーザインターフェイス)124を操作することができる。ズーム駆動UIは例えば、交換レンズ101の外装に装備された光軸OAを中心に回転する筒型のマニュアルズームリングである。検出センサ125は、ズーム駆動UI124の操作量を検出する。レンズCPU102は、ズーム駆動UI124の操作量とズームレンズ108の位置を検出する位置検出センサ127の検出信号とに基づいてズームレンズ駆動回路126を制御し、ズームレンズ108を所定位置に移動させる。ズーム駆動UIは、カメラ本体150に設けられていてもよい。
カメラCPU151は、カメラ本体150に設けられたカメラUI(カメラユーザインターフェイス)161に含まれるレリーズスイッチの半押し操作に基づいて、不図示の測光センサによる測光結果を決定する。また、カメラCPU151は、カメラUI161に含まれる操作部の操作により設定されたF値(絞り値)を決定する。
カメラCPU151は、通信端子104,153を介して、絞り109に対して設定されるF値をレンズCPU102に伝達する。レンズCPU102は、受信したF値と絞り109の位置を検出する位置センサ114とに基づく絞り位置情報に応じて絞り駆動回路115を制御することにより、絞り109を移動させる(絞り109の口径を制御する)。
カメラCPU151は、レリーズスイッチの半押し操作に応じて、手ブレ補正開始命令を、通信端子104,153を介してレンズCPU102に伝達する。レンズCPU102は、手ブレ補正開始命令を受信すると、まず、IS駆動回路(手ブレ補正駆動回路)116を制御してブレ補正レンズ110を制御中心位置に保持する。続いて、レンズCPU102は、ロック駆動回路117を制御して、メカロック118を駆動させてロック状態を解除する。その後、レンズCPU102は、手ブレ検出回路119の検出結果に従ってIS駆動回路116を制御してブレ補正レンズ110を移動させ、手ブレを補正する。
カメラCPU151は、レリーズスイッチの全押し操作に応じて、メインミラー(不図示)と、撮像素子162の前に設置されたシャッター163とを移動させ、撮像光学系からの光束を撮像素子162に導き、撮影を行う。撮像素子162は、CCDセンサやCMOSセンサ等の光電変換素子により構成されている。カメラCPU151は、撮像素子162からの出力に基づいて画像データを生成し、記録媒体に記録する。ここで、撮影される画像は、表示部164とカメラUI(カメラユーザインターフェイス)165とから構成されるカメラGUI部の設定によって、静止画撮影モードが選択されていれば静止画、動画撮影モードが選択されていれば動画となる。または、動画撮影用の録画開始ボタンを別に設け、録画開始ボタンが押された場合に動画の録画が開始されるように構成してもよい。ユーザは、電子ビューファインダ166を介して、撮影画像を確認することができる。
図2は、本実施例の制御装置200の詳細図である。制御装置200は、レンズCPU102及びIS駆動回路116を有する。IS駆動回路116は、ドライバIC(駆動制御部)128及びアクチュエータ129を有する。
アクチュエータ129は、ブレ補正レンズ110に取り付けられたムービングコイル131,132、及び別部材に固定されている磁石133,134を有する。ムービングコイル131と磁石133により第1の駆動部が構成される。また、ムービングコイル132と磁石134により第2の駆動部が構成される。すなわち、アクチュエータ129は、複数の駆動部を含む。ムービングコイル131,132に流す電流に応じた駆動力を発生させ、ブレ補正レンズ110を移動させることで手ブレ補正制御を行うことができる。なお、本実施例では、アクチュエータ129は、2つの駆動部を含むが、それ以上の駆動部を含んでいてもよい。
ドライバIC128は、リニア出力回路を有する。ドライバIC128の出力は、リニア出力回路により生成されたリニア出力である。ドライバIC128は、レンズCPU102から入力された駆動信号に基づいて、端子OUT_A,OUT_/A,OUT_B,OUT_/Bの出力電圧をリニアに制御して、ムービングコイル131,132に流れる電流をコントロールする。
レンズCPU102からドライバIC128の出力を指示する方法の一例として、まず、端子OUT_A,OUT_/A間の電圧と端子OUT_B,OUT_/B間の電圧をそれぞれPWM信号のDuty比としてドライバIC128に入力する。そして、ドライバIC128の内部でDuty比を認識して、レンズCPU102が設定した端子OUT_A,OUT_/A間の電圧と端子OUT_B,OUT_/B間の電圧をドライバIC128が出力すればよい。また、レンズCPU102からドライバIC128にシリアル通信で端子OUT_A,OUT_/A間の電圧と端子OUT_B,OUT_/B間の電圧を設定してもよい。
上述した方法を用いて、レンズCPU102は、ブレ補正レンズ110を移動させて、手ブレ補正を行う。
以下、カメラシステム100が正位置で撮影した場合と、カメラシステム100が正位置から光軸中心に45度傾いて撮影した場合の、重力方向に対してブレ補正レンズ110を中心保持させるために必要な電力値の差分について説明する。
図3は、ブレ補正レンズ110が移動可能な平面内の重力方向に対してブレ補正レンズ110を中心保持させるために必要な電力値の差分の説明図である。図3(a)は、カメラシステム100が正位置である状態を示している。図3(b)は、カメラシステム100が正位置から光軸中心に45度傾いた状態を示している。
ここで、重力1Gを支えるためにムービングコイル131,132に流す電流をIgとした場合、図3(a)の状態では、ドライバIC128の端子OUT_Aから出力される電流IoutAはIgである。ムービングコイル132は、重力方向に対して力を発生させない。すなわち、端子OUT_Bから出力される電流IoutBは0である。入力電流Inは、以下の式で表される。
In=IoutA+IoutB
=Ig+0
=Ig
ドライバIC128での入力電力(消費電力)は、Vin×Igとなる。
図3(b)では、ムービングコイル131,132に発生させる力と電流は比例するため、必要な力が1/√2となると必要な電流も1/√2となる。電流IoutA,IoutBは共に(1/√2)・Igである。入力電流Inは、以下の式で表される。
In=IoutA+IoutB
=(1/√2)・Ig+(1/√2)・Ig
=(√2)・Ig
ドライバIC128での入力電力(消費電力)は、Vin×(√2)・Igとなる。
以上説明したように、図3(b)の状態では、消費電力が図3(a)の状態に比べて√2倍多くなる。
図4は、ブレ補正レンズ110が移動可能な平面内の重力方向とアクチュエータ129の推力のベクトル図である。図4は、カメラシステム100が正位置から角度θだけ傾いた状態を示している。ここで、重力1Gを支える電力をIgとすると、電流IoutA,IoutBはそれぞれ、Ig・cosθ,Ig・sinθである。入力電流Inは、以下の式で表される。
In=IoutA+IoutB
=Ig・cosθ+Ig・sinθ
=Ig・(cosθ+sinθ)
ドライバIC128での入力電力(消費電力)は、Vin×(Ig・(cosθ+sinθ)となる。このように、ブレ補正レンズ110が移動可能な平面内での移動方向により、必要とする電力が変化する。本実施例では、重力を支える電力に手ブレ方向の加速度を加算した力を発生させるために必要なムービングコイル131,132に流す電流の制限値(リミット値)が設定される。例えば、レンズCPU102からドライバIC128に入力されるPWM信号のDuty比の上限値を設定する等の方法で制限値を設定すればよい。
本実施例では、レンズCPU102は、カメラシステム100の姿勢が第1の状態である場合、複数の駆動部で使用する電力の制限値を第1の制限値に設定する。また、レンズCPU102は、カメラシステム100の姿勢が第1の状態から光軸周りに所定角度だけ回転した第2の状態である場合、制限値を第1の制限値より大きい第2の制限値に設定する。
具体的には、レンズCPU102は、第1の駆動部が重力方向に平行な第1の方向に沿って配置され、第2の駆動部が第1の方向に直交する第2の方向に沿って配置される場合、複数の駆動部で使用する電力の制限値を第1の制限値に設定する。また、レンズCPU102は、第1の駆動部が第1の方向に対して所定角度だけ回転した第3の方向に沿って配置され、第2の駆動部が第3の方向に直交する第4の方向に沿って配置される場合、制限値を第1の制限値より大きい第2の制限値に設定する。
以上説明したように、本実施例の構成によれば、ブレ補正レンズ110が移動可能な平面内での重力方向により、ムービングコイル131,132に流す電流の制限値を変化させる。これにより、光軸を中心にカメラシステム100をロール回転させた場合でも手ブレ補正性能が変化することなく安定した撮影を実現することができる。
本実施例では、実施例1と異なる構成についてのみ説明し、同一の構成については説明を省略する。本実施例のカメラシステムは、実施例1のカメラシステム100と同様の構成を有する。
図5は、本実施例の制御装置200の詳細図である。制御装置200は、レンズCPU102及びIS駆動回路116を有する。IS駆動回路116は、ドライバIC(駆動部)128及びアクチュエータ129を有する。
ドライバIC128は、リニア出力回路とPWM出力回路を有する。ドライバIC128は、レンズCPU102からの通信、又は端子の設定によりリニア出力回路により生成されたリニア出力とPWM出力回路により生成されたPWM出力を切り替えることができる。すなわち、ドライバIC128は、リニア出力方式(第1の出力方式)又はPWM出力方式(第2の出力方式)でアクチュエータ129に含まれる複数の駆動部を制御する。
リニア出力時のブレ補正レンズ110が移動可能な平面内の重力方向に対してブレ補正レンズ110を中心保持させるために必要な電力の計算は実施例1の通りなので省略する。
本実施例では、PWM出力時のブレ補正レンズ110が移動可能な平面内の重力方向に対してブレ補正レンズ110を中心保持させるために必要な電力の計算について説明する。
ここで、重力1Gを支えるためにムービングコイル131,132に流す電流をIgとした場合、図3(a)のようにカメラシステム100が正位置である状態では、ドライバIC128の端子OUT_Aから出力される電流IoutAはIgである。ムービングコイル132は、重力方向に対して力を発生させない。すなわち、端子OUT_Bから出力される電流IoutBは0である。電流Igを出力するために必要なDuty比をDgとするとき、入力電流Inは以下の式で表される。
In=IoutA×DutyA+IoutB×DutyB
=Ig×Dg+0×0
=Ig×Dg
ドライバIC128での入力電力(消費電力)は、Vin×Ig×Dgとなる。
図3(b)のようにカメラシステム100が正位置から光軸中心に45度傾いた状態では、電流IoutA,IoutBは共に(1/√2)・Igである。このとき、入力電流Inは以下の式で表される。
In=IoutA×DutyA+IoutB×DutyB
=(1/√2)・Ig×(1/√2)・Dg+(1/√2)・Ig×(1/√2)・Dg
=Ig×Dg
DutyAによって設定されるのは、端子OUT_A,OUT_/A間の電圧であり、ムービングコイル131の負荷が一定である場合、電流が変化した分と同じ分だけ電圧が変化する。そのため、DutyAは必要な電流値が1/√2となっているので、DutyAも1/√2倍となる。
ドライバIC128での入力電力(消費電力)は、Vin×Ig×Dgとなる。
以上説明したように、PWM出力時には電流値が変化した際に端子OUT_A,OUT_/A間、及び端子OUT_B,OUT_/B間の電圧設定がDuty比によって変化する。そのため、カメラシステム100が光軸中心にロール回転しても、手ブレ補正時の電力は変化しない。
したがって、PWM出力時には、ブレ補正レンズ110の移動可能な平面内の重力方向が変化しても、同じ推力を出すために必要な電力は変化しない。そのため、ムービングコイル131,132に流す電流の制限値を変化させる必要はない。
以上説明したように、ドライバIC128がPWM出力を行う場合、光軸を中心にカメラシステム100をロール回転させて撮影しても、ムービングコイル131,132に流す電流の制限値を一定に維持する。一方、ドライバIC128がリニア出力を行う場合、光軸を中心にカメラシステム100をロール回転させて撮影する際に、ブレ補正レンズ110の移動可能な平面内の重力方向に応じてムービングコイル131,132に流す電流の制限値を変化させる。
なお、各実施例では、手ブレ補正は被駆動部としてブレ補正レンズを移動させることで行われるが、被駆動部として撮像素子162を移動させることで行われてもよい。この場合、カメラCPU151がレンズCPU102の代わりに撮像素子162を移動させる複数の駆動部で使用する電力の制限値を設定してもよい。
[その他の実施例]
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本実施形態の開示は、以下の構成及び方法を含む。
(構成1)
被駆動部を光軸に直交する平面内で移動させる複数の駆動部を備える光学機器を制御するための制御装置であって、
前記光学機器の姿勢に関する情報を取得する取得部と、
前記光学機器の姿勢に関する情報を用いて、前記複数の駆動部で使用する電力の制限値を設定する設定部とを有することを特徴とする制御装置。
(構成2)
前記光学機器の姿勢に関する情報は、前記平面内での重力方向に関する情報であることを特徴とする構成1に記載の制御装置。
(構成3)
前記複数の駆動部は、第1の駆動部と第2の駆動部とを含み、
前記設定部は、前記第1の駆動部が前記重力方向に平行な第1の方向に沿って配置され、前記第2の駆動部が前記第1の方向に直交する第2の方向に沿って配置される場合、前記制限値を第1の制限値に設定し、前記第1の駆動部が前記第1の方向に対して所定角度だけ回転した第3の方向に沿って配置され、前記第2の駆動部が前記第3の方向に直交する第4の方向に沿って配置される場合、前記制限値を前記第1の制限値より大きい第2の制限値に設定することを特徴とする構成1又は2に記載の制御装置。
(構成4)
第1の出力方式又は第2の出力方式で前記複数の駆動部を制御する駆動制御部を更に有し、
前記設定部は、
前記駆動制御部が前記第1の出力方式で前記複数の駆動部を制御する場合、前記複数の駆動部で使用する電力の制限値を一定に維持し、
前記駆動制御部が前記第2の出力方式で前記複数の駆動部を制御する場合、前記光学機器の姿勢に関する情報を用いて、前記複数の駆動部で使用する電力の制限値を設定することを特徴とする構成1乃至3の何れか一つの構成に記載の制御装置。
(構成5)
前記第1の出力方式は、PWM出力方式であり、
前記第2の出力方式は、リニア出力方式であることを特徴とする構成4に記載の制御装置。
(構成6)
前記設定部は、前記光学機器の姿勢が第1の状態である場合、前記制限値を第1の制限値に設定し、前記光学機器の姿勢が前記第1の状態から光軸周りに所定角度だけ回転した第2の状態である場合、前記制限値を前記第1の制限値より大きい第2の制限値に設定することを特徴とする構成1乃至5の何れか一つの構成に記載の制御装置。
(構成7)
構成1乃至6の何れか一つの構成に記載の制御装置と、
ブレ補正レンズとを有することを特徴とするレンズ装置。
(構成8)
構成1乃至6の何れか一つの構成に記載の制御装置と、
撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
(方法1)
被駆動部を光軸に直交する平面内で移動させる複数の駆動部を備える光学機器を制御するための制御方法であって、
前記光学機器の姿勢に関する情報を取得するステップと、
前記光学機器の姿勢に関する情報を用いて、前記複数の駆動部で使用する電力の制限値を設定するステップとを有することを特徴とする制御方法。
(構成9)
方法1に記載の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
100 カメラシステム(光学機器)
110 ブレ補正レンズ(被駆動部)
131,132 ムービングコイル(複数の駆動部)
133,134 磁石(複数の駆動部)
141 取得部
142 設定部
162 撮像素子(被駆動部)
200 制御装置

Claims (10)

  1. 被駆動部を光軸に直交する平面内で移動させる複数の駆動部を備える光学機器を制御するための制御装置であって、
    前記光学機器の姿勢に関する情報を取得する取得部と、
    前記光学機器の姿勢に関する情報を用いて、前記複数の駆動部で使用する電力の制限値を設定する設定部とを有することを特徴とする制御装置。
  2. 前記光学機器の姿勢に関する情報は、前記平面内での重力方向に関する情報であることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記複数の駆動部は、第1の駆動部と第2の駆動部とを含み、
    前記設定部は、前記第1の駆動部が前記重力方向に平行な第1の方向に沿って配置され、前記第2の駆動部が前記第1の方向に直交する第2の方向に沿って配置される場合、前記制限値を第1の制限値に設定し、前記第1の駆動部が前記第1の方向に対して所定角度だけ回転した第3の方向に沿って配置され、前記第2の駆動部が前記第3の方向に直交する第4の方向に沿って配置される場合、前記制限値を前記第1の制限値より大きい第2の制限値に設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 第1の出力方式又は第2の出力方式で前記複数の駆動部を制御する駆動制御部を更に有し、
    前記設定部は、
    前記駆動制御部が前記第1の出力方式で前記複数の駆動部を制御する場合、前記複数の駆動部で使用する電力の制限値を一定に維持し、
    前記駆動制御部が前記第2の出力方式で前記複数の駆動部を制御する場合、前記光学機器の姿勢に関する情報を用いて、前記複数の駆動部で使用する電力の制限値を設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
  5. 前記第1の出力方式は、PWM出力方式であり、
    前記第2の出力方式は、リニア出力方式であることを特徴とする請求項4に記載の制御装置。
  6. 前記設定部は、前記光学機器の姿勢が第1の状態である場合、前記制限値を第1の制限値に設定し、前記光学機器の姿勢が前記第1の状態から光軸周りに所定角度だけ回転した第2の状態である場合、前記制限値を前記第1の制限値より大きい第2の制限値に設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
  7. 請求項1又は2に記載の制御装置と、
    ブレ補正レンズとを有することを特徴とするレンズ装置。
  8. 請求項1又は2に記載の制御装置と、
    撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
  9. 被駆動部を光軸に直交する平面内で移動させる複数の駆動部を備える光学機器を制御するための制御方法であって、
    前記光学機器の姿勢に関する情報を取得するステップと、
    前記光学機器の姿勢に関する情報を用いて、前記複数の駆動部で使用する電力の制限値を設定するステップとを有することを特徴とする制御方法。
  10. 請求項9に記載の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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