JP2024022378A - タンク内圧力調整装置、及び、タンクシステム - Google Patents

タンク内圧力調整装置、及び、タンクシステム Download PDF

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Abstract

Figure 2024022378000001
【課題】ブリザーバルブの下流側で発生した火炎に対する安全対策が施されたタンク内圧力調整装置、及び、タンクシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】
開示のタンク内圧力調整装置は、タンク3に繋がる主流路110、及び、主流路110から分岐する分岐流路111を有する主部10と、分岐流路111から延びる吸気流路120を有する吸気部20と、主流路110から延びる排出流路140を有する排出部40と、吸気弁機構22と、排出弁機構42と、主流路110上に設けられた消炎部30と、を備え、吸気弁機構22は、吸気流路120を開放することで外部から吸入用流体を吸入することができ、排出弁機構42は、主流路110と排出流路140とを連通させることで流体を外部に排出することができ、消炎部30は、消炎部30を通過しようとする火炎を消炎することができる。
【選択図】 図1

Description

本開示は、タンク内の圧力を調整するタンク内圧力調整装置、及び、タンクシステムに関するものである。
従来、流体貯留タンクの内圧に応じて、流体貯留タンク内部の流体を流体貯留タンクから排出することや、流体貯留タンク外部から流体を流体貯留タンク内部へ吸引することができる装置として、ブリザーバルブ等のタンク内圧調整装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2002-61766号公報
流体貯留タンクには、可燃性を備える流体や人体又は環境に対する有害性を備える流体が貯留されている場合が多く、近年では、環境に配慮して、流体貯留タンクから排出される流体の可燃性や有害性を低減させることが求められていた。そのため、ブリザーバルブの下流には、流体貯留タンクから排出される流体の可燃性や有害性を低減することができる処理機構が設けられることがあった。しかし、ブリザーバルブの下流に処理機構などを配置することで、当該処理機構や処理機構に接続される配管等からの発火等、不測の事態に対して更なる安全対策を施す必要があった。
本開示は、上述した課題に鑑み、タンク内圧調整装置の下流側で発生した火炎に対する安全対策が施されたタンク内圧力調整装置、及び、タンクシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示のタンク内圧力調整装置は、流体を貯留するタンクに連結され、前記タンクの内圧を調整することができる装置であって、
前記タンクに繋がる主流路、及び、前記主流路から分岐する分岐流路を有する主部と、
前記分岐流路から延びる吸気流路を有する吸気部と、
前記主流路から延びる排出流路を有する排出部と、
前記吸気流路を開閉することができる吸気弁機構と、
前記主流路と前記排出流路とを連通、又は、遮断することができる排出弁機構と、
前記主流路上に設けられた消炎部と、
を備え、
前記吸気弁機構は、前記吸気流路を開放することで外部から前記吸気流路を通して吸入用流体を前記タンク内に吸入することができ、
前記排出弁機構は、前記主流路と前記排出流路とを連通させることで前記タンクの内部から排出される前記流体を前記排出流路を通して前記排出弁機構の下流側に排出することができ、
前記消炎部は、前記消炎部を通過しようとする火炎を消炎することができる。
また、上記目的を達成するために、本開示のタンクシステムは、前記タンク内圧力調整装置と、
前記タンクと、
前記排出流路に連結され、流入した前記流体の可燃性及び有害性のうち少なくとも一つを低減させる処理を実施する処理機構と、を備える。
本開示のタンク内圧力調整装置、及び、タンクシステムによれば、タンク内圧力調整装置の下流側で発生した火炎に対する安全対策が施されたタンク内圧力調整装置、及び、タンクシステムを提供することができる。
実施の形態によるタンクシステムを示す概略図である。 図1のタンクの内圧に基づいた吸気弁、及び、排出弁の状態を示す表である。 図1のタンク内圧力調整装置の吸気状態を示す概略図である。 図1のタンク内圧力調整装置の排出状態を示す概略図である。 図1の処理機構からブリザーバルブへ向かって爆轟が発生した状態を示す概略図である。
以下、図面を参照して本開示を実施するための実施の形態について説明する。なお、以下では本開示の目的を達成するための説明に必要な範囲を模式的に示し、本開示の該当部分の説明に必要な範囲を主に説明することとし、説明を省略する箇所については公知技術によるものとする。
実施の形態
図1は、実施の形態によるタンクシステム1を示す概略図である。タンクシステム1は、タンク3と、タンク内圧力調整装置であるブリザーバルブ4と、処理機構5と、タンク3とブリザーバルブ4との連結に用いられる上流側フランジ60と、ブリザーバルブ4と処理機構5との連結に用いられる下流側フランジ61と、を備えている。図1では、ブリザーバルブ4、上流側フランジ60、及び、下流側フランジ61は、流路の軸線を含む面での断面で示されている。
タンク3は、可燃性を備えた気体又は液体等の流体を貯留している。さらに、タンク3には、当該貯留されている流体が揮発した流体も含まれている。可燃性を備えた気体又は液体としては、例えば、化石燃料及び揮発性ガス等の流体である。タンク3の形状は、球形、直方体形状、及び、立方体形状等の形状である。
本実施の形態において、タンク3の形状は、上端に向かうに従ってタンク3の水平断面積が小さくなっている形状である。タンク3の上端には、取付部3aが設置されている。取付部3aには、タンク3の内部に通ずる貫通孔が形成されている。これにより、タンク3の内部の流体は、取付部3aを通して効率的に排出される。
ブリザーバルブ4の一方の端部は、上流側フランジ60を介して取付部3aに取り付けられている。ブリザーバルブ4の他方の端部には、下流側フランジ61を介して処理機構5が取り付けられている。ここで、タンク3をブリザーバルブ4の上流側とし、処理機構5をブリザーバルブ4の下流側とする。即ち、ブリザーバルブ4の上流側には、タンク3が連結されており、ブリザーバルブ4の下流側には、処理機構5が連結されている。
処理機構5は、タンク3から排出される気体又は液体等の流体を処理する機構である。処理機構5は、流体を処理することで、流体の可燃性及び有害性のうち少なくとも一つを低減することができる。処理機構5は、処理機構本体50と、処理機構本体50に接続された処理機構配管部52と、を有している。
処理機構本体50の内部には、流体を一時的に貯留することができる貯留部51が形成されている。貯留部51では、貯留部51に貯留された流体に対して、燃焼、触媒、凝縮、吸着、及び、吸収などの方法で流体の可燃性及び有害性のうち少なくとも一つを低減することができる。
貯留部51で可燃性及び有害性のうち少なくとも一つが低減された流体は、処理機構本体50を通って処理機構5の外部に排出される。
処理機構配管部52は、配管部材である。処理機構配管部52の一方の端部には、処理機構フランジ52aが形成されている。処理機構フランジ52aは、下流側フランジ61に接続されている。
処理機構配管部52の他方の端部には、処理機構本体50に接続されている。処理機構フランジ52aから流入した流体は、処理機構配管部52を通って、処理機構本体50の貯留部51の内部に流入し、貯留部51で処理され、処理機構本体50の外部に排出される。
ブリザーバルブ4は、タンク3の取付部3aに、上流側フランジ60を介して取り付けられている。ブリザーバルブ4は、タンク3の内圧に応じてタンク3の内部の流体を大気に排出し、かつ吸入用流体である大気をタンク3の内部に流入させることができる。即ち、ブリザーバルブ4は、タンク3の内部の圧力を調節することができる。
本実施の形態では、タンクシステム1は、屋外に設置されており、少なくともブリザーバルブ4、及び、処理機構5は、大気に暴露されている。
ブリザーバルブ4は、主部10と、吸気部20と、消炎部30と、排出部40と、を備えている。主部10は、T字形状の配管部材である。主部10のT字形状の配管部材の端部のそれぞれは、鉛直方向の下向きに開口した入側開口端部10aと、鉛直方向の上向きに開口した出側開口端部10bと、水平方向に開口した吸気側開口端部10cと、である。
従って、主部10は、下側に入側開口端部10aがあり、上側に出側開口端部10bがある姿勢で配置されている。入側開口端部10aから出側開口端部10bへ通ずる流路を主流路110とする。主部10は、主流路110の軸線が鉛直方向に沿うように配置されている。主流路110は、さらに消炎部30に向かって延びている。消炎部30に延びる主流路110については、後に説明をする。
主流路110から分岐して吸気側開口端部10cに達する流路を分岐流路111とする。分岐流路111の軸線は、水平方向に沿っている。主部10の吸気側開口端部10cには、吸気部20が接続されている。
吸気部20は、吸気部本体21と、吸気部本体21に設けられた吸気弁機構22と、を有している。吸気部本体21は、2つの開口端部を有した管状の部材である。
吸気部本体21の一方の端部は、水平方向に開口している接続側開口端部21aである。吸気部本体21の他方の端部には、鉛直方向下向きに開口した、吸気口21bが形成されている。接続側開口端部21aと吸気口21bとを結ぶ流路を吸気流路120とする。
吸気弁機構22は、開閉弁である吸気弁23と、吸気弁23に固定された吸気弁シャフト24と、吸気部本体21に配置された吸気弁ガイド25と、を有している。吸気弁23は、吸気口21bを開放、及び、閉鎖することができる。即ち、吸気弁23は、吸気流路120を開閉することができる。
吸気弁ガイド25は、吸気弁シャフト24を鉛直方向に沿って移動可能に支持している。これによって、吸気弁23は、吸気弁シャフト24が鉛直方向に沿って移動することで、吸気閉鎖位置と吸気開放位置との間を移動可能である。吸気弁23は、開放弁である。吸気弁23は、吸気弁23、及び、吸気弁シャフト24の自重により、吸気弁ガイド25に沿って落下することで、吸気閉鎖位置に向かって移動することができる。
吸気弁23が吸気閉鎖位置にある時、吸気弁23は、吸気口21bを閉鎖している。即ち、吸気流路120は閉鎖され、吸気流路120とブリザーバルブ4の外部との連通は遮断された状態となっている。吸気弁23が吸気閉鎖位置から吸気開放位置に向かって自重に抗って上昇移動した時、吸気弁23と吸気口21bとの間に隙間が生じる。即ち、吸気流路120は、開放され、吸気流路120は、ブリザーバルブ4の外部の大気と連通する状態となる。
主部10の吸気側開口端部10cに吸気部20が接続されている状態では、吸気側開口端部10cと接続側開口端部21aとが接続されている。これにより、吸気部本体21の内部の吸気流路120は、主部10の内部の分岐流路111と通じている。即ち、吸気流路120は、分岐流路111から水平方向に沿って延びている。
主部10の出側開口端部10bには、消炎部30が接続されている。消炎部30は、消炎部本体31と、消炎部カバー32と、プレッシャーシート33と、消炎部本体31に設けられた逆火防止装置34と、プレッシャーシート固定具35と、を有している。
消炎部本体31は、一対の開口端部を有した管状部材である。消炎部本体31の下側の開口端部には、下側の開口端部を塞ぐように消炎部カバー32が配置されている。消炎部カバー32は、円盤状の板部材である。
消炎部カバー32の中心部分には、消炎部入側開口31aが形成されている。消炎部入側開口31aの内径は、消炎部本体31の内径よりも小さい。
消炎部本体31の上側の開口端部には、上側の開口端部を塞ぐようにプレッシャーシート33が配置されている。プレッシャーシート33は、円盤状の板部材である。プレッシャーシート33の中心部分には、消炎部出側開口31bが形成されている。消炎部出側開口31bの内径は、消炎部本体31の内径よりも小さい。
本実施の形態では、プレッシャーシート固定具35は、複数のボルトである。プレッシャーシート33の縁部には、複数のボルトが貫通する複数の貫通孔が形成されている。消炎部本体31には、複数のボルトがねじ込まれる複数のねじ穴が形成されている。
プレッシャーシート33が消炎部本体31の上側の開口端部に設置された状態で、プレッシャーシート33の各貫通孔を通って各ねじ穴に各ボルトがねじ込まれることで、プレッシャーシート33は、消炎部本体31の上側の開口端部に固定されている。
主部10に接続された消炎部30の内部には、主部10の主流路110が消炎部入側開口31aを通って消炎部出側開口31bに向かって延びている。消炎部本体31は、管の軸線、即ち、消炎部30を通る主流路110の軸線が鉛直方向に沿うように配置されている。消炎部本体31の内部には、主流路110上に逆火防止装置34が配置されている。
逆火防止装置34は、流体流路中で発生した火炎の伝播を抑制し、火炎を消炎させることができる。逆火防止装置34は、ハウジングと、ハウジング内部に配置される消炎素子とを有している。消炎素子には、金網タイプ、波板タイプ、多孔板タイプ、及び、平行板タイプなど複数のタイプのうち好適なものを適宜選択することができる。
消炎素子は、流体は通過することができるが、流体流路中で発生した火炎は、通過できない通路を有している。さらに、消炎素子は、消炎素子に達した火炎の速度を減衰させ冷却する。これらの効果から、消炎素子に達した火炎は、消炎素子を通過することができず、消炎される。
本実施の形態のように、ブリザーバルブ4内に、逆火防止装置34を配置することで、何らかの原因で発生した火炎をタンク3の内部に伝播することを防ぐことができる。
消炎部本体31の上側の開口端部には、排出部40が接続されている。排出部40は、排出部本体41と、排出部本体41に設けられた排出弁機構42と、ベントカバー47と、ベントカバー固定具48と、を有している。
排出部本体41は、T字形状の配管部材である。排出部本体41のT字形状の配管部材の端部のそれぞれは、鉛直方向の下向きに開口した排出部入側開口端部41aと、鉛直方向の上向きに開口した排出部出側開口端部41bと、水平方向に開口した処理側開口端部41cと、である。従って、排出部本体41は、排出部入側開口端部41aを下側に、排出部出側開口端部41bを上側にした姿勢で配置されている。
排出部本体41は、排出部入側開口端部41aと排出部出側開口端部41bとを結ぶ流路の軸線が鉛直方向に沿って配置されている。この状態では、排出部入側開口端部41aと排出部出側開口端部41bとを結ぶ流路から分岐して処理側開口端部41cに達する流路の軸線は、水平方向に沿っている。
ベントカバー47は、排出部出側開口端部41bを閉鎖するように、ベントカバー固定具48により排出部本体41に固定されている。本実施の形態では、ベントカバー固定具48は、複数のボルトである。
ベントカバー47の縁部には、複数のボルトが貫通する複数の貫通孔が形成されている。排出部本体41には、複数のボルトがねじ込まれる複数のねじ穴が形成されている。
ベントカバー47が排出部本体41の上側の排出部出側開口端部41bに設置された状態で、ベントカバー47に形成された各貫通孔を通って各ねじ穴に各ボルトがねじ込まれることで、ベントカバー47は、排出部本体41の上側の排出部出側開口端部41bに固定されている。即ち、ベントカバー47は、ベントカバー固定具48によって排気部本体41に着脱自在に取り付けられている。
ベントカバー固定具48には、複数のボルトのみならず、クリップ機構を有したもの等、周知な固定機構を採用することができる。
排出部40には、消炎部出側開口31bから排出部出側開口端部41b、及び、処理側開口端部41cに向かう流路である排出流路140が形成されている。実施の形態では、排出部出側開口端部41bは、ベントカバー47にて閉鎖されているため、排出流路140は、消炎部出側開口31bから処理側開口端部41cに向かう流路である。
排出弁機構42は、消炎部出側開口31bを閉鎖することができる排出弁43と、排出弁43に固定された排出弁シャフト44と、ベントカバー47に配置された排出弁ガイド45と、を有している。
排出弁ガイド45は、排出弁シャフト44を鉛直方向に沿って移動可能に支持している。排出弁43は、排出弁シャフト44が鉛直方向に沿って移動することで、排出閉鎖位置と排出開放位置との間を移動可能である。排出弁43は、開放弁である。排出弁43は、排出弁43、及び、排出弁シャフト44の自重により、排出弁ガイド45に沿って落下することで、排出閉鎖位置に向かって移動することができる。
排出弁43が排出閉鎖位置にある時、排出弁43は、消炎部出側開口31bを閉鎖している。即ち、消炎部30の内部から延びた主流路110と、排出流路140とは、連通が遮断された状態となる。排出弁43が排出閉鎖位置から排出開放位置に向かって自重に抗って移動した時、排出弁43と消炎部出側開口31bとの間に隙間が生じる。即ち、消炎部30の内部から延びた主流路110と、排出流路140とは、連通する状態となる。
処理側開口端部41cには、下流側フランジ61が接続されている。下流側フランジ61の処理側開口端部41cが接続された反対側の端部には、処理機構フランジ52aが接続されている。
ブリザーバルブ4がタンク3に取り付けられた状態では、取付部3aに形成された貫通孔の軸線、主流路110の軸線、逆火防止装置34の軸線、及び、排出流路140の鉛直方向に沿った流路の軸線は、同一の直線上に存在している。
次に、ブリザーバルブ4の動作について説明する。図2は、図1のタンク3の内圧pに基づいた吸気弁23、及び、排出弁43の状態を示す表である。図3は、図1のタンク内圧力調整装置が吸気状態である状態を示す概略図である。図4は、図1のタンク内圧力調整装置が排出状態である状態を示す概略図である。
ブリザーバルブ4は、タンク3の内圧pに基づいて動作する。ここで、タンク3の内圧pが第1圧力P1から第2圧力P2にある時、タンク3の内圧pを正常圧力とする。第1圧力P1は、第2圧力P2より低い圧力である。
まず、タンク3の内圧pが正常圧力である場合について説明する。図2に示される通り、P1≦p≦P2のときには、吸気弁23、及び、排出弁43のそれぞれは、閉状態である。この状態では、吸気弁23は、自重によって吸気閉鎖位置に移動している。
これによって、吸気口21bは、閉鎖されている。排出弁43は、自重によって排出閉鎖位置に移動している。これによって、消炎部出側開口31bは、閉鎖されている。即ち、タンク3の内部は、タンク3の外部と隔離されている。従って、タンク3の内部からの流体の排出、及び、タンク3の内部への外気の流入は行われない。
次に、タンク3の内圧pが第1圧力P1よりも低い場合について説明する。図2に示される通り、p<P1のときには、吸気弁23は、開状態であり、排出弁43は、閉状態である。
この場合、主部10、吸気部20、及び、消炎部30の内圧も第1圧力P1よりも低くなっている。吸気部20では、吸気部20の内圧が低くなっていることから、大気により吸気弁23が押されている。従って、吸気弁23は、吸気閉鎖位置から吸気開放位置に向かって移動する。
具体的には、吸気弁23は、大気に押されて自重に抗って上昇する。なお、吸気弁23、及び、吸気弁シャフト24の合計の重量は、吸気部20の内圧が第1圧力P1以下になると大気に押されて上昇する重量に設定されている。
吸気弁23が自重に抗って上昇することで、吸気流路120は、開放され、大気が吸気口21bから吸気部20内部に侵入する。従って、図3に示されるとおり、吸気口21bから流入した大気は、タンク3の内部に流入する。即ち、吸気弁機構22は、吸気部20の内圧が第1圧力P1よりも低くなった場合には、吸気流路120が開放し、大気を吸入する。
一方、消炎部30では、消炎部30の内圧が低くなっていることから、排出弁43は、自重により下方に移動しており、排出弁43は、排出閉鎖位置にとどまっている。即ち、消炎部出側開口31bは、排出弁43によって閉鎖された状態を維持しており、主流路110と排出流路140との連通を遮断している。
これにより、吸気口21bから大気が流入し、やがてタンク3の内圧pが第1圧力P1に到達する。すると、吸気弁23は、自重により吸気閉鎖位置に移動し、吸気口21bを閉鎖する。このように、第1圧力P1以下だったタンク3の内圧pが、第1圧力P1以上の正常圧力となる。
次に、タンク3の内圧pが第2圧力P2よりも高い場合について説明する。図2に示される通り、P2<pのときには、吸気弁23は、閉状態であり、排出弁43は、開状態である。
この場合、主部10、吸気部20、及び、消炎部30の内圧も高くなっている。このとき、吸気部20では、吸気部20の内圧が高くなっていることから、吸気部20の内圧と自重とにより吸気弁23は、吸気閉鎖位置にとどまっている。従って、吸気口21bは閉鎖されている。
消炎部30では、タンク3、主部10、吸気部20、及び、消炎部30の内圧が高くなっていることから、排出弁43が排出閉鎖位置から排出開放位置に向かって移動する。具体的には、排出弁43は、タンク3の内部の流体に押されて自重に抗って上昇する。なお、排出弁43、及び、排出弁シャフト44の合計の重量は、消炎部30の内圧が第2圧力P2以上になると自重に抗って上昇する重量に設定されている。
従って、図4に示される通り、タンク3内の流体は、タンク3内から、主流路110、消炎部出側開口31b、排出流路140を通って処理機構5に向かって排出される。即ち、排出弁機構42は、排出部40の内圧が第2圧力P2よりも高くなった場合には、主流路110と排出流路140とを連通させる。これによりタンク3の内部から排出される流体を排出流路140を通して排出弁機構42の下流側に排出することができる。
タンク3内の流体は、排出弁機構42の下流側にある処理側開口端部41cから処理機構配管部52を通って貯留部51に貯留される。貯留部51に貯留された流体は、貯留部51で処理され、可燃性及び有害性のうち少なくとも一つが低減される。可燃性及び有害性のうち少なくとも一つが低減された流体は、処理機構本体50を通過して大気に排出される。流体が大気に排出される状態が継続すると、タンク3の内圧pは、やがて第2圧力P2以下になる。
これによって、排出弁43は、自重により排出閉鎖位置に移動し、消炎部出側開口31bを閉鎖する。これにより、タンク3の内圧pが正常圧力となる。上記の通り、ブリザーバルブ4は、タンク3内の圧力pを正常圧力に維持することができる。
なお、排気弁機構22の下流側に排出される流体は、タンク3に内部から排出される流体が排出通路140を通って排出されている。タンク3の内部の流体は、前述した通り、タンク3の内部の流体と当該流体が揮発してガス化した流体とを含むものである。このため、排気弁機構22の下流側に排出される流体も、タンク3の内部の流体と当該流体が揮発してガス化した流体とを含むものである。
次に、ブリザーバルブ4の安全対策について説明する。図5は、図1の処理機構5からブリザーバルブ4へ向かって爆轟が発生した状態を示す概略図である。
タンク3内から排出され、処理機構5の貯留部51に流入した流体は、何らかの原因で着火し、爆轟が生じる場合がある。可燃性の流体が着火することで爆発的な燃焼が生じた際に、発生した火炎の伝播速度が約2000m/sとなることがある。爆轟とは、この音速を超えた火炎によって衝撃波が発生する現象である。音速を超えない亜音速の火炎については爆燃とも呼ばれるが、ここでは爆轟及び爆燃共に爆轟と称することとする。
図5では、貯留部51で発生した火炎と、それに基づく爆轟の伝播を矢印にて示している。爆轟での衝撃波は、貯留部51から処理機構配管部52を逆流し、排出部40へ流入する。衝撃波とともに高速な伝播速度で伝播する火炎は、開放された排出弁43からタンク3に向かって伝播する可能性がある。爆轟による衝撃波を伴う火炎がタンク3へ流入すると、タンク3内の貯留物に着火してしまう危険がある。
本実施の形態では、主部10と排出部40との間に、内部に逆火防止装置34が配置された消炎部30が設置されている。このことから、開放された排出弁43から消炎部30に火炎が伝播したとしても、消炎部30にて、火炎を消炎することができる。
これにより、消炎部30よりも下流で火炎が発生しても、消炎部30によって火炎が消炎され、タンク3内部に火炎が到達することはない。
逆火防止装置34の保守、及び、交換等の作業については、次のように実施することができる。まず、作業者は、ベントカバー固定具48によるベントカバー47の固定を解除し、ベントカバー47を排出部本体41から取り外す。
ベントカバー47、及び、排出弁機構42が排出部本体41から取り除かれ、作業者は、排出部本体41の内部を通ってプレッシャーシート固定具35である複数のプレッシャーシート固定ボルトを目視することができる。プレッシャーシート33は、消炎部本体31の排出部40側の端部にプレッシャーシート固定具35によって着脱自在に取り付けられている。作業者は、複数のプレッシャーシート固定ボルトを取り外し、プレッシャーシート33を取り外すことができる。
作業者は、取り外したプレッシャーシート33を排出部本体41の内部を通して取り出すことができる。これにより、作業者は、逆火防止装置34を直接目視により確認することができる。更に、作業者は、排出部本体41の内部を通して逆火防止装置34を取り出し、例えば、新しい逆火防止装置34を設置することができる。このように、逆火防止装置34は、排気部本体41からベントカバー47を取り外し、消炎部本体31からプレッシャーシート33を取り外した後に、消炎部本体31に対して着脱可能となっている。
作業者は、逆火防止装置34、プレッシャーシート33、排出弁機構42、及び、ベントカバー47を元の通り取り付けることで、作業を終了することができる。
なお、本実施の形態によるブリザーバルブ4では、吸気口21bから吸気部20に大気が流入している。しかし、これに限られたものではない。例えば、吸気部20が吸気用の流体を貯留する装置に接続されていてもよい。吸気用の流体として大気以外の適宜な流体を用いてもよい。
また、本実施の形態によるブリザーバルブ4において、タンク3と主部10との接続、及び、排出部40と処理機構5との接続には、フランジを用いている。しかし、これに限られたものではない。例えば、溶接による接続等周知な接続方法を用いることができる。
また、本実施の形態によるブリザーバルブ4において、排出部出側開口端部41bは、ベントカバー47によって閉鎖されている。しかし、これに限られたものではない。ベントカバー47に替えて、例えば、排出部出側開口端部41bを大気に対して開放できる開閉機構を設置してもよい。開閉機構としては、逆止弁等のバルブ、又は、シャッター等の周知な開閉機構を用いてもよい。
また、本実施の形態によるブリザーバルブ4は、開放弁である吸気弁23、及び、排出弁43を用いている。しかし、これに限られたものではない。例えば、吸気弁23、及び、排出弁43のそれぞれに替えてシャッター等の周知な開閉機構を用いてもよい。なお、吸気弁23、及び、排出弁43のそれぞれには、逆止弁を用いることが好ましい。
また、本実施の形態によるブリザーバルブ4は、個個別別の主部10、吸気部20、消炎部30、及び、排出部40が組み合わせられることで構成されている。しかし、これに限られたものではない。例えば、主部10と吸気部20、主部10と消炎部30、消炎部30と排出部40、又は、主部10、吸気部20、消炎部30、及び、排出部40を一体に形成してもよい。
また、本実施の形態によるブリザーバルブ4は、下流に処理機構5が連結されている。しかし、これに限られたものではない。例えば、処理機構5の変わりに異なる機能を有した機構を連結してもよい。さらに、例えば、ブリザーバルブ4の下流には、処理機構5、及び、その他の機構を連結しなくてもよい。本実施の形態によるブリザーバルブ4は、排出部40からタンク3内の流体をタンク3、及び、ブリザーバルブ4の外部に直接排出してもよい。本実施の形態によるブリザーバルブ4は、ブリザーバルブ4の下流に連結された機構での発火のみならず、ブリザーバルブ4の外部の延焼等から伝播された排出部40に発生した火炎についても対応することができる。
実施の形態におけるブリザーバルブ4によれば、流体を貯留するタンク3に連結され、タンク3の内圧を調整することができる。また、タンク3に繋がる主流路110、及び、主流路110から分岐する分岐流路111を有する主部10と、分岐流路111から延びる吸気流路120を有する吸気部20と、主流路110から延びる排出流路140を有する排出部40と、を備えている。また、吸気流路120を開閉することができる吸気弁機構22と、主流路110と排出流路140とを連通、又は、遮断することができる排出弁機構42と、主流路110上に設けられた消炎部30 と、を備えている。また、吸気弁機構22は、吸気流路120を開放することで外部から吸気流路120を通して吸入用流体をタンク3内に吸入することができる。また、排出弁機構42は、主流路110と排出流路140とを連通させることでタンク3の内部から排出される流体を排出流路140を通して排出弁機構42の下流側に排出することができる。また、消炎部30は、消炎部30を通過しようとする火炎を消炎することができる。これにより、排出流路140に発生している火炎は、タンク3に伝播する前に消炎部30にて消炎される。従って、ブリザーバルブ4の下流側で発生した火炎に対する安全対策が施されたブリザーバルブ4を提供することができる。
実施の形態におけるブリザーバルブ4によれば、 消炎部30は、主部10のうち主流路110が分岐流路111に分岐する位置から排出流路140までの間に設けられている。これによれば、主流路110と分岐流路111との分岐点よりも下流側に消炎部30が設けられているため、作業者は、消炎部30の保守作業、点検作業等の作業を容易に実施することができる。また、主流路110と分岐流路111との分岐点よりも下流側に消炎部30が設けられているため、消炎部30による吸気流路の圧力損失を受けることがなく、吸気弁機構が効率よく吸気流路を通して吸入用流体をタンク内に吸入することができる。
実施の形態におけるブリザーバルブ4によれば、消炎部30は、逆火防止装置34を有している。これによって、逆火防止装置34の消炎能力を更に向上することができる。また、これによって、消炎部30の保守作業である交換作業では、消炎部30に有されている逆火防止装置34を交換すればよい。従って、消炎部30の保守作業性を向上させることができる。
実施の形態におけるブリザーバルブ4によれば、消炎部30は、逆火防止装置34を支持している消炎部本体31と、消炎部本体31の排出部40側の端部に着脱自在に取り付けられているプレッシャーシート33と、を更に有している。また、排出部40は、排出部本体41と、排気部本体41に着脱自在に取り付けられ、排気弁機構42を支持するベントカバー47と、を更に有している。また、逆火防止装置34は、排気部本体41からベントカバー47を取り外し、消炎部本体31からプレッシャーシート33を取り外した後に、消炎部本体31に対して着脱可能となる。これによれば、ベントカバー47及びプレッシャーシート33を順次取り外すことで逆火防止装置34を問り外すことができる。従って、作業者は、保守作業の一部である逆火防止装置34の交換作業を容易に実施することができる。
実施の形態におけるブリザーバルブ4によれば、タンク3の内圧pが第1圧力P1以下の場合では、吸気弁機構22は、吸気流路120を開放し、排出弁機構42は、主流路110と排出流路140との連通を遮断する。また、タンク3の内圧pが第2圧力P2以上の場合では、吸気弁機構22は、吸気流路120を閉鎖し、排出弁機構42は、主流路110と排出流路140とを連通させ、第1圧力P1は、第2圧力P2よりも低い。これによって、ブリザーバルブ4は、タンク3の内圧pを適切に調整することができ、タンク3の好適な吸気、及び、排出システムを構築することができる。
実施の形態におけるブリザーバルブ4によれば、吸気弁機構22は、大気に押されることにより吸気流路120を開放する吸気弁23を有している。また、排出弁機構42は、タンク3の内部から排出される流体に押されることにより主流路110と排出流路140とを連通させる排出弁43を有している。これによって、吸気弁23、及び、排出弁43は、タンク3の内圧pにより機械的に動作し、タンク3の内圧pを調整することができる。従って、ブリザーバルブ4の故障の頻度を低減することができる。
実施の形態におけるタンクシステム1によれば、前述のブリザーバルブ4と、タンク3と、排出流路140に連結され、流入した流体の可燃性及び有害性のうち少なくとも一つを低減させる処理を実施する処理機構5と、を備えている。これによって、ブリザーバルブ4の下流側で発生した火炎に対する安全対策が施されたブリザーバルブ4を有するタンクシステム1を提供することができる。また、これにより、タンク3内の可燃性を備える流体の大気中への排出を低減することができ、温暖化対策に貢献することができる。
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
流体を貯留するタンクに連結され、前記タンクの内圧を調整することができるタンク内圧力調整装置であって、
前記タンクに繋がる主流路、及び、前記主流路から分岐する分岐流路を有する主部と、
前記分岐流路から延びる吸気流路を有する吸気部と、
前記主流路から延びる排出流路を有する排出部と、
前記吸気流路を開閉することができる吸気弁機構と、
前記主流路と前記排出流路とを連通、又は、遮断することができる排出弁機構と、
前記主流路上に設けられた消炎部 と、
を備え、
前記吸気弁機構は、前記吸気流路を開放することで外部から前記吸気流路を通して吸入用流体を前記タンク内に吸入することができ、
前記排出弁機構は、前記主流路と前記排出流路とを連通させることで前記タンクの内部から排出される前記流体を前記排出流路を通して前記排出弁機構の下流側に排出することができ、
前記消炎部は、前記消炎部を通過しようとする火炎を消炎することができる、
タンク内圧力調整装置。
(付記2)
前記消炎部は、前記主部のうち前記主流路が前記分岐流路に分岐する位置から前記排出流路までの間に設けられている、
付記1に記載のタンク内圧力調整装置。
(付記3)
前記消炎部は、逆火防止装置を有している、
付記1または付記2に記載のタンク内圧力調整装置。
(付記4)
前記消炎部は、前記逆火防止装置を支持している消炎部本体と、前記消炎部本体の前記排出部側の端部に着脱自在に取り付けられているプレッシャーシートと、を更に有し、
前記排出部は、排出部本体と、前記排気部本体に着脱自在に取り付けられ、前記排気弁機構を支持するベントカバーと、を更に有し、
前記逆火防止装置は、前記排気部本体から前記ベントカバーを取り外し、前記消炎部本体から前記プレッシャーシートを取り外した後に、前記消炎部本体に対して着脱可能となる、
付記3に記載のタンク内圧力調整装置。
(付記5)
前記タンクの内圧が第1圧力以下の場合では、前記吸気弁機構は、前記吸気流路を開放し、前記排出弁機構は、前記主流路と前記排出流路との連通を遮断し、
前記タンクの内圧が第2圧力以上の場合では、前記吸気弁機構は、前記吸気流路を閉鎖し、前記排出弁機構は、前記主流路と前記排出流路とを連通させ、
前記第1圧力は、前記第2圧力よりも低い、
付記1から付記4のいずれか一項に記載のタンク内圧力調整装置。
(付記6)
前記吸気弁機構は、前記吸入用流体に押されることにより前記吸気流路を開放する吸気弁を有しており、
前記排出弁機構は、前記タンクの内部から排出される前記流体に押されることにより前記主流路と前記排出流路とを連通させる排出弁を有している、
付記1から付記5のいずれか一項に記載のタンク内圧力調整装置。
(付記7)
付記1から付記6のいずれか一項に記載のタンク内圧力調整装置と、
前記タンクと、
前記排出流路に連結され、流入した前記流体の可燃性及び有害性のうち少なくとも一つを低減させる処理を実施する処理機構と、
を備える、
タンクシステム。
1 タンクシステム、3 タンク、3a 取付部、4 ブリザーバルブ(タンク内圧力調整装置)、5 処理機構、10 主部、10a 入側開口端部、10b 出側開口端部、10c 吸気側開口端部、20 吸気部、21 吸気部本体、21a 接続側開口端部、21b 吸気口、22 吸気弁機構、23 吸気弁、24 吸気弁シャフト、25 吸気弁ガイド、30 消炎部、31 消炎部本体、31a 消炎部入側開口、31b 消炎部出側開口、32 消炎部カバー、33 プレッシャーシート、34 逆火防止装置、35 プレッシャーシート固定具、40 排出部、41 排出部本体、41a 排出部入側開口端部、41b 排出部出側開口端部、41c 処理側開口端部、42 排出弁機構、43 排出弁、44 排出弁シャフト、45 排出弁ガイド、47 ベントカバー、48 ベントカバー固定具、50 処理機構本体、51 貯留部、52 処理機構配管部、52a 処理機構フランジ、60 上流側フランジ、61 下流側フランジ、110 主流路、111 分岐流路、120 吸気流路、140 排出流路、p 内圧、P1 第1圧力、P2 第2圧力。

Claims (7)

  1. 流体を貯留するタンクに連結され、前記タンクの内圧を調整することができるタンク内圧力調整装置であって、
    前記タンクに繋がる主流路、及び、前記主流路から分岐する分岐流路を有する主部と、
    前記分岐流路から延びる吸気流路を有する吸気部と、
    前記主流路から延びる排出流路を有する排出部と、
    前記吸気流路を開閉することができる吸気弁機構と、
    前記主流路と前記排出流路とを連通、又は、遮断することができる排出弁機構と、
    前記主流路上に設けられた消炎部と、
    を備え、
    前記吸気弁機構は、前記吸気流路を開放することで外部から前記吸気流路を通して吸入用流体を前記タンク内に吸入することができ、
    前記排出弁機構は、前記主流路と前記排出流路とを連通させることで前記タンクの内部から排出される前記流体を前記排出流路を通して前記排出弁機構の下流側に排出することができ、
    前記消炎部は、前記消炎部を通過しようとする火炎を消炎することができる、
    タンク内圧力調整装置。
  2. 前記消炎部は、前記主部のうち前記主流路が前記分岐流路に分岐する位置から前記排出流路までの間に設けられている、
    請求項1に記載のタンク内圧力調整装置。
  3. 前記消炎部は、逆火防止装置を有している、
    請求項1に記載のタンク内圧力調整装置。
  4. 前記消炎部は、前記逆火防止装置を支持している消炎部本体と、前記消炎部本体の前記排出部側の端部に着脱自在に取り付けられているプレッシャーシートと、を更に有し、
    前記排出部は、排出部本体と、前記排気部本体に着脱自在に取り付けられ、前記排気弁機構を支持するベントカバーと、を更に有し、
    前記逆火防止装置は、前記排気部本体から前記ベントカバーを取り外し、前記消炎部本体から前記プレッシャーシートを取り外した後に、前記消炎部本体に対して着脱可能となる、
    請求項3に記載のタンク内圧力調整装置。
  5. 前記タンクの内圧が第1圧力以下の場合では、前記吸気弁機構は、前記吸気流路を開放し、前記排出弁機構は、前記主流路と前記排出流路との連通を遮断し、
    前記タンクの内圧が第2圧力以上の場合では、前記吸気弁機構は、前記吸気流路を閉鎖し、前記排出弁機構は、前記主流路と前記排出流路とを連通させ、
    前記第1圧力は、前記第2圧力よりも低い、
    請求項1に記載のタンク内圧力調整装置。
  6. 前記吸気弁機構は、前記吸入用流体に押されることにより前記吸気流路を開放する吸気弁を有しており、
    前記排出弁機構は、前記タンクの内部から排出される前記流体に押されることにより前記主流路と前記排出流路とを連通させる排出弁を有している、
    請求項1に記載のタンク内圧力調整装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のタンク内圧力調整装置と、
    前記タンクと、
    前記排出流路に連結され、流入した前記流体の可燃性及び有害性のうち少なくとも一つを低減させる処理を実施する処理機構と、
    を備える、
    タンクシステム。

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