JP2024019136A - 電磁継電器 - Google Patents

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JP2024019136A
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智史 坂井
洋子 中西
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Abstract

【課題】接点部で発生した熱を早めに放熱可能な電磁継電器を提供する。【解決手段】本開示の電磁継電器は、第1筐体10と、第1筐体10内に配置された第2筐体20と、第2筐体20内に配置された第1固定接点32を有する第1固定端子31と、第2筐体20内に配置された第2固定接点36を有する第2固定端子35と、第2筐体20内に配置された可動接触子40と、第1筐体10内かつ第2筐体20外に配置されたコイル51と、を備え、第1筐体10は、第2筐体20を覆う第1部材11と、第1部材11の下方に配置され、コイルを内部に配置した第2部材19と、を有し、第1部材11は、第2部材19の熱伝導率よりも熱伝導率の高い材料で形成されている。【選択図】図5

Description

本開示は、電磁継電器に関する。
中国登録実用新案CN214175945Uには、導電板(可動接触子)と、2つの導電端子(固定端子)とを備え、導電板を2つの導電端子の下端部と接触または離間させることにより、閉位置と開位置との間で切り替えられる電磁継電器が開示されている。導電板と、導電板と接触および離間する固定接点として機能する2つの導電端子の下端部とは接点部を構成し、該接点部は、セラミックスケース内に取り付けられてさらに絶縁ケースと絶縁カバーとで形成された内部空間内に収容される。
しかしながら、上記電磁継電器では、絶縁ケースと絶縁カバー内にはセラミックスケースが収容され、セラミックスケース内には接点部が収容されている。電磁継電器の動作中、接点部に大電流が流れて熱が発生する可能性がある。接点部で発生した熱を早めに外部に放熱できないと、導電板と2つの導電端子との間に溶着が生じて電磁継電器が正常に動作できなくなるおそれがある。
本開示は、上記現状に鑑みてなされたものであり、接点部で発生した熱を早めに放熱可能な電磁継電器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示に係る電磁継電器は、第1筐体と、前記第1筐体内に配置された第2筐体と、前記第2筐体内に配置された第1固定接点を有する第1固定端子と、前記第2筐体内に配置された第2固定接点を有し、前記第1固定端子の右方に設けられた第2固定端子と、前記第2筐体内に配置され、前記第1固定接点および前記第2固定接点と接触および離間可能な可動接触子と、前記第1筐体内かつ前記第2筐体外に配置され、前記第1固定接点および前記第2固定接点に前記可動接触子を接触および離間させるコイルと、を備え、前記第1筐体は、前記第2筐体を覆い、前記第1固定端子が貫通する第1貫通孔と、前記第2固定端子が貫通する第2貫通孔とが設けられた第1部材と、前記第1部材の下方に配置され、前記コイルを内部に配置した第2部材と、を有し、前記第1部材は、前記第2部材の熱伝導率よりも熱伝導率の高い材料で形成されている。
好ましくは、前記第1部材は、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とが設けられた天面と、前記天面から下方に向かって延び、前記第2筐体を囲む複数の側面と、を含み、前記複数の側面は、前記第2固定接点よりも右方に位置する第1側面と、前記第1固定接点よりも左方に位置し、前記第1側面と向い合う第2側面と、前記第1固定接点および前記第2固定接点よりも前方に位置し、前記第1側面と前記第2側面とをつなぐ第3側面と、前記第1固定接点および前記第2固定接点よりも後方に位置し、前記第3側面と向い合う第4側面とを有し、前記第3側面および/または前記第4側面には、左右方向または上下方向に配列する複数の突出部、または、格子状に形成された突出部が形成されている。
好ましくは、前記電磁継電器は、前記第1筐体と前記第2筐体との間に位置する金属板をさらに備え、前記金属板は、前記突出部が設けられた前記第3側面と対向し、かつ、前記第2筐体と対向する第1対向部を有する。
好ましくは、前記第1筐体の前記第1側面および/または前記第2側面と前記第2筐体との間には、間隙が設けられており、前記金属板は、前記第1側面および/または前記第2側面と対向する第2対向部をさらに有する。
好ましくは、前記電磁継電器は、前記第1固定端子と前記第2固定端子との間において前記天面から上方に延びる壁部をさらに備え、前記壁部は、前記第3側面に設けられた前記複数の突出部のうちの一つの突出部と接続しており、および/または、前記第4側面に設けられた前記複数の突出部のうちの一つの突出部と接続している。
好ましくは、前記第3側面に設けられた前記複数の突出部のうち、前記壁部と接続している前記一つの突出部よりも右側に位置する突出部の数と左側に位置する突出部の数とが等しく、および/または、前記第4側面に設けられた前記複数の突出部のうち、前記壁部と接続している前記一つの突出部よりも右側に位置する突出部の数と左側に位置する突出部の数とが等しい。
好ましくは、上面視において、前記複数の突出部の先端は、前記第2部材の外縁と重なり、または、前記第2部材の外縁よりも内側に位置する。
好ましくは、前記第1側面は、前記複数の突出部のうち最も右側に位置する突出部を構成し、および/または、前記第2側面は、前記複数の突出部のうち最も左側に位置する突出部を構成する。
好ましくは、前記複数の突出部の各々の厚さは、1mmよりも大きく3mmよりも小さい。
好ましくは、前記複数の突出部のうちの少なくとも一つの突出部の厚さは、1.8mm以上2.2mm以下である。
好ましくは、前記複数の突出部のうち隣り合う突出部の間の間隔は、3mm以上6mm以下である。
好ましくは、前記複数の突出部のうち隣り合う突出部の間の間隔は、4.2mm以上5.2mm以下である。
さらに、上記目的を達成するために、本開示に係る電磁継電器は、第1筐体と、前記第1筐体内に配置された第2筐体と、前記第2筐体内に配置された第1固定接点を有する第1固定端子と、前記第2筐体内に配置された第2固定接点を有し、前記第1固定端子の右方に設けられた第2固定端子と、前記第2筐体内に配置され、前記第1固定接点および前記第2固定接点と接触および離間可能な可動接触子と、前記第1筐体内かつ前記第2筐体外に配置され、前記第1固定接点および前記第2固定接点に前記可動接触子を接触および離間させるコイルと、を備え、前記第1筐体は、前記第2筐体を覆い、前記第1固定端子が貫通する第1貫通孔と、前記第2固定端子が貫通する第2貫通孔とが設けられた第1部材と、前記第1部材の下方に配置され、前記コイルを内部に配置した第2部材と、を有し、前記第1部材は、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とが設けられた天面と、前記天面から下方に向かって延び、前記第2筐体を囲む複数の側面と、を含み、前記複数の側面は、前記第2固定接点よりも右方に位置する第1側面と、前記第1固定接点よりも左方に位置し、前記第1側面と向い合う第2側面と、前記第1固定接点及び前記第2固定接点よりも前方に位置し、前記第1側面と前記第2側面とをつなぐ第3側面と、前記第1固定接点及び前記第2固定接点よりも後方に位置し、前記第3側面と向い合う第4側面と、を有し、前記第3側面および/または前記第4側面には、複数の突出部が形成されている。
好ましくは、前記複数の突出部は、左右方向または上下方向に配列する、または、格子状に形成されている、または、上下方向に配列しかつ左右方向に配列する。
好ましくは、前記第1部材の前記第3側面には、前記第3側面の内面の一部を外側に向かって窪ませることにより形成され、前記金属板の前記第1対向部と対向する内面凹部が形成されている。
好ましくは、前記内面凹部は、下方に向かって開放されている。
好ましくは、前記第1部材の前記第3側面の外面の前記内面凹部に対応する部位である凹部対応外面には、突出部が設けられていない。
好ましくは、前記内面凹部は、前記第1部材の前記第3側面の左右方向の中央に形成されている。
好ましくは、前記凹部対応外面は、前記複数の突出部の先端と面一である。
好ましくは、前記内面凹部の内面は、前記突出部の間に位置する前記第1部材の前記第3側面の外面と位置合わせされており、または、前記突出部の間に位置する前記第1部材の前記第3側面の外面よりも外側に位置する。
好ましくは、前記金属板の上端には、取付凸部が上方に向かって突設され、前記第1部材の前記天面には、前記取付凸部が圧入される取付溝が形成されている。
本開示によれば、接点部で発生した熱を早めに放熱可能な電磁継電器を提供することができる。
明細書に含まれて明細書の一部をなす図面は明細書とともに本願の例示的な実施例、特徴および詳細を示し、本願のメカニズムを説明するために用いられる。
図1は、本開示の第1実施形態に係る電磁継電器の斜視図である。 図2は、本開示の第1実施形態に係る電磁継電器の平面図である。 図3は、本開示の第1実施形態に係る電磁継電器の図2のA-A線に沿う断面図である。 図4は、本開示の第1実施形態に係る電磁継電器の図2のB-B線に沿う断面図である。 図5は、本開示の第1実施形態に係る電磁継電器の分解斜視図であり、第1部材を取り外した状態を示す。 図6Aは、本開示の第1実施形態に係る電磁継電器の外観模式図である。 図6Bは、本開示の第1実施形態に係る電磁継電器の一変形例の外観模式図である。 図6Cは、本開示の第1実施形態に係る電磁継電器の別の変形例の外観模式図である。 図6Dは、本開示の第1実施形態に係る電磁継電器の他の変形例の外観模式図である。 図7は、本開示の第2実施形態に係る電磁継電器の斜視図である。 図8は、本開示の第2実施形態に係る電磁継電器の平面図である。 図9は、本開示の第2実施形態に係る電磁継電器の図8のC-C線に沿う断面図である。 図10は、本開示の第2実施形態に係る電磁継電器の図8のD-D線に沿う断面図である。 図11は、本開示の第2実施形態に係る電磁継電器の分解斜視図であり、第1部材を取り外した状態を示す。 図12は、本開示の第2実施形態に係る電磁継電器の第1部材の斜視図である。 図13は、本開示の第2実施形態に係る電磁継電器の第1部材の斜視図であり、第1部材に金属板と永久磁石が取り付けられた状態を示す。
次に、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。また、各図面には、説明の便宜上、上、下、左、右、前、後の各方向が示されているが、これらの方向は、装置の取り付け、使用時の方向への限定にならない。
(第1実施形態)
まず、図1~図6Dを参照しながら、本開示の第1実施形態に係る電磁継電器を説明する。
図1~図4に示すように、本開示の第1実施形態に係る電磁継電器は、第1筐体10と、第2筐体20と、第1固定端子31と、第2固定端子35と、可動接触子40と、コイル51とを備える。
図1に示すように、第1筐体10は全体として略直方体状であり、電磁継電器の外郭をなしている。第1筐体10は、第1部材11と、第2部材19とを有する。
図1、図3~図5に示すように、第1部材11は、下方に向かって開口した略角筒状であり、第2筐体20を覆うように設置され、第1固定端子31が貫通する第1貫通孔12と、第2固定端子35が貫通する第2貫通孔13とが設けられている。
具体的には、第1部材11は、たとえば、樹脂などの絶縁性材料などにより形成することができる。また、第1部材11は、第1貫通孔12と第2貫通孔13とが設けられた天面14と、天面14から下方に向かって延び、第2筐体20を囲む複数の側面15~18とを含む。複数の側面15~18は、第2固定端子35の第2固定接点36よりも右方に位置する第1側面15と、第1固定端子31の第1固定接点32よりも左方に位置し、第1側面15と向い合う第2側面16と、第1固定接点32および第2固定接点36よりも前方に位置し、第1側面15と第2側面16とをつなぐ第3側面17と、第1固定接点32および第2固定接点36よりも後方に位置し、第3側面17と向い合う第4側面18とを有する。また、第1部材11の複数の側面15~18の下端近傍は、第2部材19内に挿入され、第1部材11の複数の側面15~18の他の部位の厚さよりも厚さの薄い薄肉部として形成されている。
また、第2部材19は、上方に向かって開口した略角筒状であり、第1部材11の下方に配置され、コイル51は、当該第2部材19の内部に配置されている。第2部材19は、樹脂などの絶縁性材料で形成することができる。また、第2部材19の複数の側面の上端近傍は、第1部材11の複数の側面15~18の下端が第2部材19内に挿入されるように、第2部材19の複数の側面の他の部位の厚さよりも厚さの薄い薄肉部として形成されている。第1部材11と第2部材19とは、係止などの構造により接続されてもよいし、接着剤、溶着などにより接続されてもよい。
図3~図5に示すように、第2筐体20は、下方に向かって開口した略角筒状であり、第1筐体10内に配置されている。第2筐体20は、たとえば、セラミックス、ガラス、樹脂などの絶縁性材料、または、ステンレス等の金属、または、金属および絶縁性材料の組み合わせなどにより形成することができる。第2筐体20の天面には、第1部材11に設けられた第1貫通孔12および第2貫通孔13に対応する位置に、第1固定端子31、第2固定端子35が貫通する第3貫通孔21、第4貫通孔22が設けられている。また、第2筐体20内には、第1固定端子31の第1固定接点32、第2固定端子35の第2固定接点36、可動接触子40が収容されている。
図3~図5に示すように、第1固定端子31は、中空の略有底円筒状であり、導電性の金属などの材料で形成され、第2筐体20内に配置された第1固定接点32を有する。第1固定端子31は、第1部材11の第1貫通孔12および第2筐体20の第3貫通孔21を貫通して固定され、その下端が第2筐体20内に挿入される。第1固定端子31の下端面は、第1固定接点32を構成する。
また、第2固定端子35は、第1固定端子31よりも右方に設けられている。この第2固定端子35は中空の略有底円筒状であり、導電性の金属などの材料で形成され、第2筐体20内に配置された第2固定接点36を有する。第2固定端子35は、第1部材11の第2貫通孔13および第2筐体20の第4貫通孔22を貫通して固定され、その下端が第2筐体20内に挿入される。第2固定端子35の下端面は、第2固定接点36を構成する。
図3および図4に示すように、可動接触子40は、左右方向に延びる長尺板状であり、導電性の金属などの材料で形成されている。この可動接触子40は、第2筐体20内に配置され、第1固定接点32および第2固定接点36と接触および離間可能である。これにより、可動接触子40の第1固定接点32に対向する部位は、第1固定接点32と接触および離間する第1可動接点を構成し、可動接触子40の第2固定接点36に対向する部位は、第2固定接点36と接触および離間する第2可動接点を構成する。なお、可動接触子40、第1固定接点32および第2固定接点36を「接点部」と総称することがある。
図3および図4に示すように、コイル51は、第1筐体10内かつ第2筐体20外に配置され、第1固定接点32および第2固定接点36に可動接触子40を接触および離間させる。
具体的には、コイルボビン52の中空円筒部の外周には、コイル51が円筒状に巻回されている。コイルボビン52の中空円筒部の内周には、上下移動可能な可動鉄心53が配置されている。可動鉄心53の中心には、上方に突出する可動軸54が固定されている。
また、コイルボビン52の下方および左右両側には、上方および前後両側に開放した略C字状の下継鉄61が配置されている。下継鉄61の上端には、下継鉄61とともにコイル51に発生する磁界が通過する磁気回路を構成する上継鉄62が固定されている。上継鉄62と第2筐体20との間には、両者を連結する連結部材59がはんだ付けなどにより固定されている。また、上継鉄62と可動鉄心53との間には、可動鉄心53を下方に押し下げて可動鉄心53を復帰させるための復帰ばね55が取り付けられている。
また、可動軸54の上端は、上継鉄62の中央に形成された貫通孔を通過して第2筐体20内に延びている。可動軸54の上端には、ばね受け58が固定され、ホルダー56を介して可動接触子40が保持されている。また、ばね受け58と可動接触子40との間には、可動接触子40と第1固定接点32および第2固定接点36との接触圧を確保するための接圧ばね57が取り付けられている。
コイル51に通電すると、可動鉄心53がコイル51に発生する磁界によって可動軸54、可動接触子40を上方に移動させることにより、可動接触子40は、第1固定接点32および第2固定接点36に接触し、第1固定端子31と第2固定端子35との間を電気的に導通させる。コイル51への通電を停止すると、可動鉄心53が復帰ばね55の弾性復元力により可動軸54、可動接触子40を下方に移動させることにより、可動接触子40は、第1固定接点32および第2固定接点36から離間し、第1固定端子31と第2固定端子35との間が遮断状態となる。
以下、第1筐体10の第1部材11についてより詳細に説明する。
本開示の第1実施形態に係る電磁継電器では、第1部材11および第2部材19はいずれも、樹脂などの絶縁性材料で形成することができるが、第1部材11は、第2部材19の熱伝導率よりも熱伝導率の高い材料で形成されている。すなわち、第1部材11および第2部材19がいずれも樹脂で形成されている場合、第1部材11を形成する樹脂の熱伝導率は、第2部材19を形成する樹脂の熱伝導率よりも高い。
上述したように、第1部材11内には、第2筐体20が収容され、第2筐体20内には、可動接触子40、第1固定接点32、第2固定接点36などが収容されている。電磁継電器の動作中、可動接触子40、第1固定接点32、第2固定接点36に大電流が流れて熱が発生する可能性がある。可動接触子40、第1固定接点32、第2固定接点36などで発生した熱を早めに外部に放熱できないと、可動接触子40と第1固定接点32、第2固定接点36との間に溶着が発生して電磁継電器が正常に動作できなくなるおそれがある。
これに対して、本開示の第1実施形態に係る電磁継電器では、第1部材11は、第2部材19の熱伝導率よりも熱伝導率の高い材料で形成されている。これにより、第2筐体20内の接点部で発生した熱を早めに放熱することができ、可動接触子40と第1固定接点32、第2固定接点36との溶着を抑制できる。また、電磁継電器は、第1部材11のみを熱伝導率の高い材料で形成することにより、第1部材11および第2部材19がいずれも熱伝導率の高い材料で形成されている場合に比べてコストを削減できる。
また、図1および図2に示すように、第1部材11の第3側面17には、左右方向に配列する複数の突出部70が形成され、9つの突出部70が図示されているが、第3側面17に形成された突出部70の数はこれに限定されず、必要に応じて設定することができる。各突出部70はそれぞれ、上下方向に延びる長尺状であり、第3側面17の上端から第3側面17の下端の薄肉部近傍まで延びている。
同様に、第1部材11の第4側面18にも、左右方向に配列する複数の突出部70が形成され、9つの突出部70が図示されているが、第4側面18に形成された突出部70の数はこれに限定されず、必要に応じて設定することができる。各突出部70はそれぞれ、上下方向に延びる長尺状であり、第4側面18の上端から第4側面18の下端の薄肉部近傍まで延びている。
第3側面17、第4側面18に複数の突出部70をそれぞれ形成することにより、第3側面17、第4側面18の放熱面積を効果的に増大させることができ、第2筐体20内部からの放熱をさらに向上できる。
また、図3および図4に示すように、第2筐体20の左右方向の寸法は、コイル51の外形よりも大きいが、第2筐体20の前後方向の寸法は、コイル51の外形よりも小さい。これにより、第1部材11において、左右方向に向い合う第1側面15および第2側面16に複数の突出部70を設ける場合に比べて、前後方向に向い合う第3側面17および第4側面18に複数の突出部70を設ける場合、電磁継電器の寸法が大きくなりにくい。
図1~図4に示すように、本開示の第1実施形態に係る電磁継電器は、第1固定端子31と第2固定端子35との間において第1部材11の天面14から上方に延びる壁部80をさらに備える。壁部80は、第3側面17に設けられた複数の突出部70のうちの一つの突出部70と接続しており、かつ第4側面18に設けられた複数の突出部70のうちの一つの突出部70と接続している。これにより、第1固定端子31と第2固定端子35との間の沿面距離を伸ばすことができる。
また、第3側面17に設けられた複数の突出部70のうち、壁部80と接続している一つの突出部70よりも右側に位置する突出部70の数と左側に位置する突出部70の数とが等しく、換言すれば、壁部80と接続している一つの突出部70は、第3側面17に設けられた複数の突出部70のうち真ん中に位置する突出部70であり、図示の構成では、9つの突出部70のうち5番目の突出部70である。同様に、第4側面18に設けられた複数の突出部70のうち、壁部80と接続している一つの突出部70よりも右側に位置する突出部70の数と左側に位置する突出部70の数とが等しいであり、換言すれば、壁部80と接続している一つの突出部70は、第4側面18に設けられた複数の突出部70のうち真ん中に位置する突出部70であり、図示の構成では、9つの突出部70のうち5番目の突出部70である。これにより、電磁継電器の意匠性を向上させることができる。
図1、図2、図4に示すように、上面視において、複数の突出部70の先端(すなわち、前後方向の端部)は、第2部材19の外縁と重なる。また、複数の突出部70の先端は、第2部材19の外縁よりも内側に位置するように設けられてもよい。すなわち、複数の突出部70の先端が第2部材19の外縁よりも外側に突出しない構成とすればよい。これにより、複数の突出部70が設けられたとしても、電磁継電器の寸法が大きくなることを防止することができる。特に、複数の突出部70の先端が第2部材19の外縁と重なる構成とすることで、電磁継電器を横置きして利用したとしても、安定した姿勢を維持しやすく、揺動しにくい。
図1および図2に示すように、第1側面15は、複数の突出部70のうち最も右側に位置する突出部70を構成し、第2側面16は、複数の突出部70のうち最も左側に位置する突出部70を構成する。具体的には、第1側面15は、第3側面17および第4側面18に対して前後方向に突出することにより、第3側面17の複数の突出部70のうち最も右側に位置する突出部70および第4側面18の複数の突出部70のうち最も右側に位置する突出部70を形成する。また、第2側面16は、第3側面17および第4側面18に対して前後方向に突出することにより、第3側面17の複数の突出部70のうち最も左側に位置する突出部70および第4側面18の複数の突出部70のうち最も左側に位置する突出部70を形成する。これにより、電磁継電器を横置きして利用したとしても、安定した姿勢を維持しやすく、揺動しにくい。
また、第3側面17に設けられた複数の突出部70および第4側面18に設けられた複数の突出部70において、各突出部70の厚さ(すなわち、各突出部70の左右方向の寸法)は、1mmよりも大きく3mmよりも小さい。突出部70の厚さが均一ではない場合、ここでの「突出部70の厚さ」とは、突出部70の最大厚さを意味する。各突出部70の厚さが上記範囲内である場合、第1部材11の放熱特性を効果的に向上させることができる。より好ましくは、各突出部70の厚さは、1.8mm以上2.2mm以下であり、あるいは、少なくとも一つの突出部70の厚さは、1.8mm以上2.2mm以下である。これにより、第1部材11の放熱特性をより向上させることができる。
また、第3側面17に設けられた複数の突出部70および第4側面18に設けられた複数の突出部70のうち、隣り合う突出部70の間の間隔(すなわち、左右方向の距離)は、3mm以上6mm以下である。隣り合う突出部70の間の間隔が上記範囲内である場合、第1部材11の放熱特性を効果的に向上させることができる。より好ましくは、隣り合う突出部70の間の間隔は、4.2mm以上5.2mm以下である。これにより、第1部材11の放熱特性をより向上させることができる。
図4および図5に示すように、本開示の第1実施形態に係る電磁継電器は、第1筐体10の第1部材11と第2筐体20との間に位置する金属板90をさらに備え、金属板90は、第1部材11の突出部70が設けられた第3側面17と対向し、かつ、第2筐体20と対向する第1対向部91を有する。第1対向部91を有する金属板90を配置することにより、第1部材11の突出部70が設けられた第3側面17への第2筐体20内部の熱の拡散を促進し、複数の突出部70による放熱を促進することができる。
また、金属板90は、第1側面15および第2側面16と対向する第2対向部92をさらに有する。金属板90の第1対向部91の左右方向の両端を後方に折り曲げることにより、2つの第2対向部92が形成される。第1部材11を形成する樹脂など及び第2筐体20を形成するセラミックスなどの製造寸法の精度により、第1筐体10の第1側面15および第2側面16と第2筐体20との間には、間隙が形成されているため、第1筐体10の第1側面15および第2側面16での放熱効果が低下するおそれがある。第2対向部92を設けることにより、第1側面15および第2側面16に対応する第2筐体20の部位からの一部の熱を金属板90の第2対向部92、第1対向部91を介して第1部材11の突出部70が設けられた第3側面17に伝達させることができる。これにより、複数の突出部70が設けられていない部位に熱がこもることを防止することができる。また、第1筐体10の第1側面15および第2側面16と第2筐体20との間には間隙が形成されているとしても、放熱特性を向上させることができる。
また、本開示の第1実施形態に係る電磁継電器は、別の金属板90をさらに備え、当該金属板90は、第1部材11の突出部70が設けられた第4側面18と対向し、かつ、第2筐体20と対向する第1対向部91を有する。また、当該金属板90は、第1側面15および第2側面16と対向する第2対向部92をさらに有する。第1対向部91を有する金属板90を配置することにより、第1部材11の突出部70が設けられた第4側面18への第2筐体20内部の熱の拡散を促進し、複数の突出部70による放熱を促進することができる。また、第2対向部92を設けることにより、第1側面15および第2側面16に対応する第2筐体20の部位からの一部の熱を金属板90の第2対向部92、第1対向部91を介して第1部材11の突出部70が設けられた第4側面18に伝達させることができる。
また、上述した2つの金属板90は、可動接触子40と第1固定接点32および第2固定接点36との離間時に発生するアークを消弧するヨークとして兼用することもできる。もちろん、上述した2つの金属板90は、第1筐体10の第1部材11と第2筐体20との間の熱伝達のみに用いてもよい。
以上、第1実施形態に基づいて本願を説明したが、本開示は上記第1実施形態に限定されない。本願の趣旨から逸脱せず、すなわち、特許請求の範囲に記載の語句が表す意味の範囲内であれば、上記第1実施形態に対して当業者が想到し得る様々な変形を実施して得られる変形例も本願に含まれる。
例えば、上記第1実施形態では、第1部材11は、第2部材19の熱伝導率よりも熱伝導率の高い材料で形成されているとともに、複数の突出部70が形成されている構成について説明した。しかし、これに限定されない。一つの変形として、第1部材11は、第2部材19の熱伝導率よりも熱伝導率の高い材料で形成されている場合、複数の突出部70を省略してもよい。この場合でも、第2筐体20内の接点部で発生した熱を早めに放熱することができる。もう一つの変形として、第1部材11に複数の突出部70が形成されている場合、第1部材11は、第2部材19と同じ材料で形成してもよい。この場合でも、第2筐体20内の接点部で発生した熱を早めに放熱することができる。特に、熱伝導率が高くてコストが高い樹脂などの材料を使用せず、第1部材11及び第2部材19を汎用の材料で形成する場合、製造コストの上昇を抑制できる。
また、上記第1実施形態では、第3側面17および第4側面18には複数の突出部70がそれぞれ形成されている構成について説明した。しかし、これに限定されず、第3側面17および第4側面18の一方のみに複数の突出部70が形成されてもよい。このような構成としても、第1部材11の放熱効果をある程度で高めることができる。
また、上記第1実施形態では、模式図である図6Aに示すように複数の突出部70が左右方向に配列する構成について説明した。しかし、これに限定されず、第3側面17および/または第4側面18には、模式図である図6Bに示すように上下方向に配列する複数の突出部70Aが形成されてもよく、あるいは、模式図である図6Cに示すように格子状の突出部70Bが形成されてもよく、あるいは、模式図である図6Dに示すように上下方向に配列しかつ左右方向に配列する複数の突出部70Cが形成されてもよい。図6Dに示す構成では、第1列および第2列の突出部70Cはいずれも、上下方向に整列しているが、第1列および第2列の突起部70Cが左右方向にずれる構成としてもよいし、第3側面17および/または第4側面18に設けられた複数の突出部70Cが千鳥状に配列する構成としてもよい。また、図6Dに示す構成では、各突出部70Cはそれぞれ矩形であるが、各突出部70Cを円形、楕円形、三角形、五角形以上の多角形などの形状としてもよい。また、図示されていないが、例えば、第3側面17および/または第4側面18に、突出部70、70A、70Bまたは70Cの代わりに、第3側面17および/または第4側面18の表面が凹んでなる複数の小凹部が形成されてもよい。上述したような構成としても、第3側面17および/または第4側面18の放熱面積を効果的に増大させることができる。しかし、複数の突出部70が左右方向に配列する場合、第3側面17、第4側面18の表面近傍で空気の対流がより発生しやすくなり、放熱をさらに向上できる。
また、上記第1実施形態では、第1筐体10の第1部材11と第2筐体20との間に2つの金属板90を設けた構成について説明した。しかし、これに限定されず、2つの金属板90のいずれか一方のみを設けてもよい。また、金属板90は、第1側面15および第2側面16とそれぞれ対向する2つの第2対向部92を有しなければならないというわけではなく、2つの第2対向部92の一方のみを有してもよい。
(第2実施形態)
次に、図7~図13を参照しながら、本開示の第2実施形態に係る電磁継電器を説明する。第2実施形態に係る電磁継電器は、第1実施形態に係る電磁継電器とほぼ同じであり、主に第1筐体の第1部材の構造で相違する。このため、以下の説明では、第1実施形態と同様の構成に関する説明を適宜簡略化または省略する。
本開示の第1実施形態に係る電磁継電器に加えて、図9および図10に示すように、本開示の第2実施形態に係る電磁継電器では、第1筐体10の第1部材11は、内面凹部111をさらに有する。図9は、図8の突出部70において前後方向に延びる直線であるC-C線に沿う断面図であり、図10は、図8の2つの突出部70の間において前後方向に延びる直線であるD-D線に沿う断面図である。
具体的には、図9および図10に示すように、第1部材11の第3側面17には、第3側面17の内面の一部を外側に向かって窪ませることにより形成され、金属板90の第1対向部91と対向する内面凹部111が形成されている。ここでの「内面凹部111が金属板90の第1対向部91と対向する」とは、内面凹部111の少なくとも一部が金属板90の第1対向部91の少なくとも一部と対向すればよく、内面凹部111全体が金属板90の第1対向部91全体と完全に対向することは要求されないことを意味する。これにより、内面凹部111において第1部材11の第3側面17の内面と金属板90の第1対向部91との間の間隔を大きくし、第1部材11内へ金属板90を取り付ける際に金属板90を取り付けるためのロボットアームの指を内面凹部111と金属板90の第1対向部91との間に挿入でき、より効率よく電磁継電器を製造することができる。
図9、図10、図12、図13に示すように、内面凹部111は、第1部材11の第3側面17の下端近傍に形成され、金属板90の第1対向部91の下端と対向する。具体的には、第1部材11の第3側面17の下端は第1部材11の第3側面17の他の部位の厚さよりも厚さの薄い薄肉部113として形成され、該薄肉部113は、第2部材19内に挿入され、係止、接着剤、溶着などにより第2部材19に接続されている。内面凹部111は、第3側面17において薄肉部113と隣接して薄肉部113の上方に形成されている。しかも、内面凹部111の内面は、薄肉部113の内面と面一になるように形成されている。言い換えると、内面凹部111は下方に向かって開放されている。そして、内面凹部111は、金属板90を取り付けるロボットアームの指を挿入するための空間を形成する。もちろん、内面凹部111は下方に向かって開放されればよいが、内面凹部111の内面が薄肉部113の内面と面一でなければならないというわけではなく、薄肉部113の内面は内面凹部111の内面よりも外側に位置してもよい。また、第1部材11と第2部材19との接続構造によっては、薄肉部113を省略してもよい。
また、図12および図13に示すように、内面凹部111は、第3側面17の左右方向の中央に形成されている。図9~図11に示すように、第1部材11の第3側面17の外面の内面凹部111に対応する部位(以下、「凹部対応外面112」ともいう)には、突出部70が設けられていない。図示の構成では、第1部材11の第3側面17には、上下方向に延びる長尺状をなし、左右方向に配列する複数の突出部70が形成されており、9つの突出部70が図示されている。第3側面17の左右方向の中央に形成された複数の突出部70の上下方向の長さを短くすることにより、凹部対応外面112に突出部70が設けられていない構成とした。凹部対応外面112に突出部70を設けると、第3側面17の内面凹部111に対応する部位の肉厚を確保できず、さらに第3側面17の強度を確保できないからである。凹部対応外面112に突出部70が設けられていない構成とすることにより、第3側面17の内面凹部111に対応する部位の肉厚を確保し、第3側面17の強度を確保することができる。また、内面凹部111および凹部対応外面112を第3側面17の左右方向の端部または全長に形成する場合に比べて、内面凹部111および凹部対応外面112を第3側面17の左右方向の中央に形成することにより、第3側面17の左右両端部近傍に設けられた突出部70をより多く残すことができ、より熱が発生しやすい第1固定接点32、第2固定接点36近傍に位置する第3側面17の放熱面積を確保できる。
図9に示すように、凹部対応外面112は、複数の突出部70の先端(すなわち、前後方向の端部)と面一である。これにより、電磁継電器を横置きして利用したとしても、安定した姿勢を維持しやすく、揺動しにくい。しかも、第1部材11全体の外形を大きくすることなく、ロボットアームの指が挿入される空間である内面凹部111を設けることができる。
また、図10に示すように、内面凹部111の内面は、突出部70の間に位置する第3側面17の外面と位置合わせされている。これにより、第3側面17の内面凹部111に対応する部位の肉厚を確保することができ、第3側面17の強度を確保することができる。もちろん、これに限定されず、第3側面17の内面凹部111に対応する部位の肉厚を確保できる場合、内面凹部111の内面を突出部70の間に位置する第3側面17の外面よりも外側に配置してもよい。これにより、ロボットアームの指が挿入さる空間をさらに大きくすることができる。
また、第1部材11の第4側面18にも、内面凹部111及び凹部対応外面112が形成され、第4側面18に形成された内面凹部111及び凹部対応外面112は、第3側面17に形成された内面凹部11及び凹部対応外面112と全く同じであるため、さらなる説明を省略する。
図11に示すように、前側の金属板90の第1対向部91の上端には、2つの取付凸部93が上方に向かって突設されている。図12および図13に示すように、第1部材11の天面14の第3側面17寄りの位置には、2つの取付凸部93がそれぞれ圧入される2つの取付溝114が形成されている。ロボットアームで金属板90を挟持し、金属板90を第1部材11の下方開口から第1部材11内に移動させ、2つの取付凸部93をそれぞれ対応する2つの取付溝114内に圧入することにより、前側の金属板90を第1部材11内に固定する。上述したように、内面凹部111において第1部材11の第3側面17と金属板90の第1対向部91との間の間隔を大きくし、第1部材11内へ金属板90を取り付ける際に金属板90を取り付けるためのロボットアームの指を内面凹部111と金属板90の第1対向部91との間に挿入することができるため、金属板90を容易に取り付けることができる。
また、後側の金属板90の第1対向部91にも2つの取付凸部93が設けられ、第1部材11の天面14にもこの2つの取付凸部93に対応する2つの取付溝114が形成されている。後側の金属板90の構造は前側の金属板90の構造と全く同じであるため、さらなる説明を省略する。
また、図11に示すように、第2筐体20の左右両側には、可動接触子40と第1固定接点32および第2固定接点36との離間時に発生するアークを消弧するための永久磁石25がそれぞれ取り付けられている。また、2つの金属板90は、永久磁石25の磁界を強化するヨークとして機能することができる。前側の金属板90の2つの第2対向部92の上端には、内側に折り曲げられた折り曲げ部94がそれぞれ設けられ、後側の金属板90の2つの第2対向部92の上端にも、内側に折り曲げられた折り曲げ部94がそれぞれ設けられている。2つの金属板90に設けられた複数の折り曲げ部94により、永久磁石25が上方から位置決めされ、永久磁石25が金属板90と第2筐体20との間に取り付けられる。
以上、第2実施形態に基づいて本願を説明した。しかし、本開示は上記第2実施形態に限定されない。本願の趣旨から逸脱せず、すなわち、特許請求の範囲に記載の語句が表す範囲内で、前記第2実施形態に対して当業者が想到し得る様々な変形を実施して得られる変形例も本願に含まれる。
例えば、上記第2実施形態では、第3側面17および第4側面18には突出部70および内面凹部111がそれぞれ形成された構成について説明した。しかし、これに限定されず、第3側面17および第4側面18の一方のみに突出部70および/または内面凹部111が形成されてもよい。このような構成としても、第1部材11の放熱効果をある程度で高めることができ、および/または、電磁継電器の製造過程の自動化レベルをある程度で高めることができる。
また、上記第2実施形態では、図7に示すように複数の突出部70が左右方向に配列する構成について説明した。しかし、これに限定されず、第2実施形態では、第1実施形態の変形例である図6B~図6Dに示す突出部の構成を適用することもできる。この場合でも、第3側面17および第4側面18の少なくとも一方に内面凹部111を設けることができる。
また、上記第2実施形態では、第1筐体10の第1部材11と第2筐体20との間には2つの金属板90が設けられ、各金属板90には2つの取付凸部93及び2つの折り曲げ部94がそれぞれ形成された構成について説明した。しかし、これに限定されず、2つの金属板90のいずれか一方のみを設けてもよいし、2つの金属板90を直接一体に形成してもよい。さらに、取付凸部93及び折り曲げ部94の数および位置は必要に応じて変更してもよい。
10 第1筐体
11 第1部材
111 内面凹部
112 凹部対応外面
113 薄肉部
114 取付溝
12 第1貫通孔
13 第2貫通孔
14 天面
15 第1側面
16 第2側面
17 第3側面
18 第4側面
19 第2部材
20 第2筐体
21 第3貫通孔
22 第4貫通孔
25 永久磁石
31 第1固定端子
32 第1固定接点
35 第2固定端子
36 第2固定接点
40 可動接触子
51 コイル
52 コイルボビン
53 可動鉄心
54 可動軸
55 復帰ばね
56 ホルダー
57 接圧ばね
58 ばね受け
59 連結部材
61 下継鉄
62 上継鉄
70、70A、70B、70C 突出部
80 壁部
90 金属板
91 第1対向部
92 第2対向部
93 取付凸部
94 折り曲げ部

Claims (14)

  1. 第1筐体と、
    前記第1筐体内に配置された第2筐体と、
    前記第2筐体内に配置された第1固定接点を有する第1固定端子と、
    前記第2筐体内に配置された第2固定接点を有し、前記第1固定端子の右方に設けられた第2固定端子と、
    前記第2筐体内に配置され、前記第1固定接点および前記第2固定接点と接触および離間可能な可動接触子と、
    前記第1筐体内かつ前記第2筐体外に配置され、前記第1固定接点および前記第2固定接点に前記可動接触子を接触および離間させるコイルと、
    を備え、
    前記第1筐体は、
    前記第2筐体を覆い、前記第1固定端子が貫通する第1貫通孔と、前記第2固定端子が貫通する第2貫通孔とが設けられた第1部材と、
    前記第1部材の下方に配置され、前記コイルを内部に配置した第2部材と、
    を有し、
    前記第1部材は、前記第2部材の熱伝導率よりも熱伝導率の高い材料で形成されている、
    ことを特徴とする電磁継電器。
  2. 前記第1部材は、
    前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とが設けられた天面と、
    前記天面から下方に向かって延び、前記第2筐体を囲む複数の側面と、
    を含み、
    前記複数の側面は、
    前記第2固定接点よりも右方に位置する第1側面と、
    前記第1固定接点よりも左方に位置し、前記第1側面と向い合う第2側面と、
    前記第1固定接点及び前記第2固定接点よりも前方に位置し、前記第1側面と前記第2側面とをつなぐ第3側面と、
    前記第1固定接点及び前記第2固定接点よりも後方に位置し、前記第3側面と向い合う第4側面と、
    を有し、
    前記第3側面および前記第4側面の少なくとも一方には、左右方向または上下方向に配列する複数の突出部、または、格子状に形成された突出部、または、上下方向に配列しかつ左右方向に配列する複数の突出部、が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電磁継電器。
  3. 前記第1筐体と前記第2筐体との間に位置する金属板をさらに備え、
    前記金属板は、前記突出部が設けられた前記第3側面と対向し、かつ、前記第2筐体と対向する第1対向部を有する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の電磁継電器。
  4. 前記第1筐体の前記第1側面および前記第2側面の少なくとも一方と前記第2筐体との間には、間隙が設けられており、
    前記金属板は、前記第1側面および前記第2側面の少なくとも一方と対向する第2対向部をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の電磁継電器。
  5. 前記第1固定端子と前記第2固定端子との間において前記天面から上方に延びる壁部をさらに備え、
    前記壁部は、前記第3側面に設けられた前記複数の突出部のうちの一つの突出部、および、前記第4側面に設けられた前記複数の突出部のうちの一つの突出部の少なくとも一方と接続している、
    ことを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の電磁継電器。
  6. 前記第3側面に設けられた前記複数の突出部のうち、前記壁部と接続している前記一つの突出部よりも右側に位置する突出部の数と左側に位置する突出部の数とが等しいこと、および、
    前記第4側面に設けられた前記複数の突出部のうち、前記壁部と接続している前記一つの突出部よりも右側に位置する突出部の数と左側に位置する突出部の数とが等しいことの少なくとも一方を満たす、
    ことを特徴とする請求項5に記載の電磁継電器。
  7. 上面視において、前記複数の突出部の先端は、前記第2部材の外縁と重なり、または、前記第2部材の外縁よりも内側に位置する、ことを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の電磁継電器。
  8. 前記第1側面は、前記複数の突出部のうち最も右側に位置する突出部、および、前記第2側面は、前記複数の突出部のうち最も左側に位置する突出部の少なくとも一方を構成する、ことを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の電磁継電器。
  9. 前記複数の突出部の各々の厚さは、1mmよりも大きく3mmよりも小さい、ことを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の電磁継電器。
  10. 前記複数の突出部のうちの少なくとも一つの突出部の厚さは、1.8mm以上2.2mm以下である、ことを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の電磁継電器。
  11. 前記複数の突出部のうち隣り合う突出部の間の間隔は、3mm以上6mm以下である、ことを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の電磁継電器。
  12. 前記複数の突出部のうち隣り合う突出部の間の間隔は、4.2mm以上5.2mm以下である、ことを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の電磁継電器。
  13. 第1筐体と、
    前記第1筐体内に配置された第2筐体と、
    前記第2筐体内に配置された第1固定接点を有する第1固定端子と、
    前記第2筐体内に配置された第2固定接点を有し、前記第1固定端子の右方に設けられた第2固定端子と、
    前記第2筐体内に配置され、前記第1固定接点および前記第2固定接点と接触および離間可能な可動接触子と、
    前記第1筐体内かつ前記第2筐体外に配置され、前記第1固定接点および前記第2固定接点に前記可動接触子を接触および離間させるコイルと、
    を備え、
    前記第1筐体は、
    前記第2筐体を覆い、前記第1固定端子が貫通する第1貫通孔と、前記第2固定端子が貫通する第2貫通孔とが設けられた第1部材と、
    前記第1部材の下方に配置され、前記コイルを内部に配置した第2部材と、
    を有し、
    前記第1部材は、
    前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とが設けられた天面と、
    前記天面から下方に向かって延び、前記第2筐体を囲む複数の側面と、
    を含み、
    前記複数の側面は、
    前記第2固定接点よりも右方に位置する第1側面と、
    前記第1固定接点よりも左方に位置し、前記第1側面と向い合う第2側面と、
    前記第1固定接点及び前記第2固定接点よりも前方に位置し、前記第1側面と前記第2側面とをつなぐ第3側面と、
    前記第1固定接点及び前記第2固定接点よりも後方に位置し、前記第3側面と向い合う第4側面と、
    を有し、
    前記第3側面および前記第4側面の少なくとも一方には、複数の突出部が形成されている、
    ことを特徴とする電磁継電器。
  14. 前記複数の突出部は、左右方向または上下方向に配列する、または、格子状に形成されている、または、上下方向に配列しかつ左右方向に配列する、ことを特徴とする請求項13に記載の電磁継電器。
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