JP2024018734A - 通信処理装置および通信方法 - Google Patents

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博司 中谷
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太一 田代
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Abstract

Figure 2024018734000001
【課題】互いにアドレス体系の異なるネットワークに属する通信装置間の通信を実現する。
【解決手段】本実施形態に係る通信処理装置は、第1アドレス体系の第1ネットワークにおける第1通信装置から第1通信プロトコルのメッセージを受信する第1通信部と、前記メッセージの宛先アドレスが前記第1通信部の第1アドレスに一致する場合に、前記第2通信装置のアドレスを示すアドレス情報と前記第1通信プロトコルのメッセージとをペイロードに含み、前記第1通信プロトコルのメッセージを、第2アドレス体系の第2ネットワークにおける第2通信装置へ転送することを要求する、第2通信プロトコルのメッセージを生成する通信プロトコル処理部と、前記第2通信プロトコルのメッセージを、前記第2通信装置と通信可能なゲートウェイ装置に送信する第2通信部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、通信処理装置および通信方法に関する。
工場における工業プロセス、機械、製造装置等を自動制御するために産業用コントローラが用いられる。産業用コントローラに対する動作設定及び動作指示を行うなど、産業用コントローラの制御を行うためのソフトウェアを搭載した端末は、産業用コントローラと同一のローカルネットワークに配置されている。そのため、産業用コントローラの制御を行うためには、作業員が当該端末の設置場所まで逐一移動する必要があり、利便性が低い。
今般、当該ソフトウェアをクラウド上のサーバに配置し、任意の場所からサーバを介して産業用コントローラを遠隔で制御可能とすることで、利便性を高める需要がある。しかし、ソフトウェアをクラウド上のサーバに配置する場合、クラウドは産業用コントローラとは異なるネットワークであり、アドレス体系及び通信プロトコルが異なるため、そのままでは両者が互いに通信することはできない。両者間の通信を可能とするためには、サーバのソフトウェアおよび産業用コントローラの双方に新たな機能を追加しなければならない。
特開平11-112577号公報
本発明の実施形態は、互いにアドレス体系の異なるネットワークに属する通信装置間の通信を実現する通信処理装置及び通信方法を提供する。
本発明の実施形態に係る通信処理装置は、第1アドレス体系の第1ネットワークにおける第1通信装置から第1通信プロトコルのメッセージを受信する第1通信部と、前記第1通信プロトコルのメッセージの宛先アドレスが前記第1通信部に割り当てられた前記第1アドレス体系における第1アドレスに一致する場合に、前記第1アドレスと第2アドレス体系の第2ネットワークにおける第2通信装置のアドレスとを対応づけた対応データに基づき、前記第1アドレスに対応する前記第2通信装置のアドレスを特定するアドレス特定部と、前記第2通信装置のアドレスを示すアドレス情報と前記第1通信プロトコルのメッセージとをペイロードに含み、前記第1通信プロトコルのメッセージを前記第2通信装置へ転送することを要求する第2通信プロトコルのメッセージを生成する通信プロトコル処理部と、前記第2通信プロトコルのメッセージを、前記第2ネットワークにおいて前記第2通信装置と通信可能なゲートウェイ装置に送信する第2通信部と、を備える。
第1実施形態に係る通信システムの一例のブロック図。 変換テーブルの例を示す図。 第1実施形態に係るシーケンスの一例を示す図。 第1実施形態に係るシーケンスの他の例を示す図。 第2実施形態に係る通信システムのブロック図。 第2実施形態に係るシーケンスの一例を示す図。 第2実施形態に係るシーケンスの他の例を示す図。 変形例1に係る通信システムのブロック図である。 システム構成ファイルの例を示す図。 変形例3に係る通信システムの一例のブロック図。 変形例3に係る通信システムの他の例のブロック図。 変形例4に係る通信システムの一例のブロック図。 変形例5に係る通信システムの一例のブロック図。 変形例6に係る通信システムの一例のブロック図。 変形例7に係る通信システムの一例のブロック図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る通信システム1のブロック図である。以下では、まず図1を用いて通信システム1の概要を説明する。
図1の通信システム1は、クラウド側の第1ネットワークであるクラウドネットワークN1と、工場等の施設に配置された第2ネットワークであるローカルネットワークN2とが、インターネット等の広域ネットワークN3を介して、接続されている。クラウドネットワークN1はクラウドに構成されたネットワークである。
クラウドネットワークN1には、産業用コントローラ(通信先装置)に対する動作設定又は動作指示等の制御を行うためのソフトウェアを搭載したサーバとして通信元装置101が接続されている。通信元装置101は、クラウドネットワークN1に配置された第1通信装置である。ローカルネットワークN2には、工場における工業プロセス、機械、製造装置等を自動制御するために産業用コントローラである通信先装置201、202が接続されている。通信先装置201、202は、ローカルネットワークN2に配置された第2通信装置である。
通信元装置101は、通信先装置201又は202を制御するため、通信先装置201又は202に対する制御データを含む第1通信プロトコルのメッセージ(以下、第1通信プロトコルの制御メッセージ)を送信する。制御の例として、通信先装置201、202に対する動作設定又は動作指示等がある。また第1通信プロトコルは、一例として、FTP、SOAP、XML、ベンダプロトコル、又は、独自プロトコルなどである。第1通信プロトコルは、一例としてトランスポート層の通信プロトコル(例えばUDP/IP又はTCP/IP)より上位レイヤのプロトコルである。第1通信プロトコルの制御メッセージの送信により通信先装置201又は202を制御するためには、第1通信プロトコルの制御メッセージを通信先装置201又は202に届ける必要がある。
クラウドネットワークN1では、第1アドレス体系のIPアドレスが用いられており、ローカルネットワークN2では、第1アドレス体系とは独立した第2アドレス体系のIPアドレスが用いられている。クラウドネットワークN1とローカルネットワークN2のいずれも、ローカルIPアドレスが用いられている。通常、このように異なるアドレス体系のローカルネットワークに属する装置間で、広域ネットワークN3を介して直接通信を行うことはできない。
本実施形態では、クラウドネットワークN1側に設けられた通信処理装置100と、ローカルネットワークN2側に設けられたゲートウェイ装置200とにより第1通信プロトコルの制御メッセージを転送するメカニズムを導入する。通信元装置101は、制御対象となる通信先装置201又は202に応じて予め定められたアドレスを宛先として第1通信プロトコルの制御メッセージを送信すれば、通信処理装置100とゲートウェイ装置20が上記メカニズムにより、この制御メッセージを通信先装置201又は202まで転送する。これにより通信元装置101から、通信先装置201、202への第1通信プロトコルの制御メッセージの送信を実現可能にする。これにより、通信元装置101及び通信先装置201、202には新たな機能を追加することなく、第1通信プロトコルの制御メッセージの転送が可能となる。
以上、本実施形態の概要について説明した。以下では、図1の通信システム1について詳細に説明する。
[クラウドネットワークN1の全体構成]
図1において、通信処理装置100は、クラウドネットワークN1において通信元装置101に接続されている。また通信処理装置100は、広域ネットワークN3においてゲートウェイ装置200と接続されている。クラウドネットワークN1は、有線又は無線のネットワークである。有線又は無線のネットワークは、イーサーネット(登録商標)又はWiFi(登録商標)等でもよい。クラウドネットワークN1はデータセンタ等の施設に設けられたネットワークでもよい。
[通信元装置101]
通信元装置101は、クラウドネットワークN1に接続されたサーバ等の通信装置である。通信元装置101は、広域ネットワークN3を介してユーザ端末301から遠隔操作可能であってもよい。通信元装置101は、通信先装置201、202に対する制御(例えば、動作設定、動作指示)を行うためのソフトウェアを搭載している。通信元装置101は通信先装置201、202又はこれらの両方を制御する装置である。通信元装置101には、クラウドネットワークN1におけるアドレス体系(第1アドレス体系)に基づいたIPアドレスが割り当てられている。
通信元装置101は、通信先装置201又は202の制御用のデータを含む第1通信プロトコルのメッセージ(制御メッセージ)を生成し、制御メッセージにIPヘッダ等を付加したパケットを生成する。制御メッセージを生成するトリガーは、ユーザから指示されたタイミング、予め定めたられたイベントが成立したタイミング(例えば特定の時刻になったタイミングなど)など何でもよい。通信元装置101は、生成したパケットの宛先IPアドレスを、通信処理装置における複数の変換機能部(110又は120)のうち、制御対象となる通信先装置(201又は202)に対応した処理を行う変換機能部のIPアドレスに設定する。通信元装置101は、生成したパケットをクラウドネットワークN1に出力する。
[通信処理装置100]
通信処理装置100は、変換機能部110と変換機能部120とを備えている。通信処理装置100は、プロセッサ又はCPU等の回路、メモリ又はハードディスク等の記憶装置、通信回路等を備えたコンピュータ装置として構成される。本装置は、単一のコンピュータ装置により構成されてもよいし、相互に接続された複数のコンピュータ装置からなるシステムとして構成されてもよい。プログラムをCPUに実行させることにより通信処理装置100の機能が実現されてもよい。
変換機能部110は、IPアドレス特定部111(アドレス特定部)と、通信プロトコル処理部112と、内部通信部113(第1通信部)と、外部通信部114(第2通信部)とを備えている。内部通信部113はクラウドネットワークN1側で通信し、外部通信部114は広域ネットワークN3側で通信する。変換機能部110又は内部通信部113は、クラウドネットワークN1用のローカルIPアドレスとして192.168.1.111を割り当てられている。変換機能部110又は外部通信部114は、広域ネットワークN3用のグローバルIPアドレスとして10.0.0.10を割り当てられている。
変換機能部120は、IPアドレス特定部121(アドレス特定部)と、通信プロトコル処理部122と、内部通信部123(第1通信部)と、外部通信部124(第2通信部)とを備えている。内部通信部123はクラウドネットワークN1側で通信し、外部通信部124は広域ネットワークN3側で通信する。変換機能部120又は内部通信部123は、クラウドネットワークN1用のローカルIPアドレスとして192.168.1.112を割り当てられている。変換機能部120又は外部通信部124は、広域ネットワークN3用のグローバルIPアドレスとして変換機能部110と同じ10.0.0.10を割り当てられている。実際には変換機能部110と変換機能部120とで共通の通信インタフェースに同じグローバルIPアドレスが割り当てられていてもよい。あるいは、変換機能部110と変換機能部120のグローバルIPアドレスが異なっていてもよい。
変換機能部110の通信プロトコル処理部112及び機能変換部120の通信プロトコル処理部122は、第2通信プロトコルを処理する機能を備える。第2通信プロトコルは、一例として、HTTPS、又は、HTTPなどである。第2通信プロトコルは、第1通信プロトコルと異なる通信プロトコルであり、通信プロトコルの階層構造において第1通信プロトコルより上位または下位のいずれの場合もあり得る。本実施形態では、第2通信プロトコルがHTTPSの場合を主に想定する。HTTPSは第1通信プロトコルの上位プロトコルであるとする。変換機能部110、120は、第2通信プロトコルとして、HTTPSサーバの機能を備えていてもよい。
変換機能部110の内部通信部113は、通信元装置101から変換機能部110のローカルIPアドレスを宛先とする第1通信プロトコルの制御メッセージを受信した場合に制御メッセージの送信元IPアドレスを、変換機能部110の内部のメモリに記憶する。より詳細には、第1通信プロトコルの制御メッセージを含むパケットを受信した場合に、パケットの送信元アドレスフィールドに含まれるIPアドレスを変換機能部110の内部のメモリに記憶する。そして、変換機能部110は、以下に説明するIPアドレス特定部111と、通信プロトコル処理部112とを用いて、メッセージ変換処理(あるいは単に変換処理とも呼ぶ)を行う。変換処理とは、第1通信プロトコルの制御メッセージ等を含むデータを第2通信プロトコルでラッピングすることにより、第1通信プロトコルの制御メッセージを転送することを要求する第2通信プロトコルのメッセージ(転送要求メッセージ)を生成することである。
IPアドレス特定部111は、変換機能部110のローカルIPアドレスと、通信先装置201のローカルIPアドレスとを対応づけた対応データ(変換テーブル)を有している。
図2(A)は、IPアドレス特定部111が保持する変換テーブルの例を示す。
IPアドレス特定部111は、通信元装置101から受信したパケットの宛先IPアドレスが、変換機能部110のローカルIPアドレスに一致する場合に、変換テーブルから対応する通信先装置201のローカルIPアドレスを特定する。
通信プロトコル処理部112は、IPアドレス特定部111により特定された通信先装置201のローカルIPアドレス(192.168.0.10)を示すアドレス情報と、受信されたパケットに含まれていた第1通信プロトコルの制御メッセージとを含むペイロードを生成する。通信プロトコル処理部112は、生成したペイロードの先頭側に第2通信プロトコルのヘッダを付加することにより、第2通信プロトコルの転送要求メッセージを生成する。この後、さらに通信プロトコル処理部112は、第2通信プロトコルの転送要求メッセージに、IPヘッダ等を付加して、パケットとする。
第2通信プロトコルの転送要求メッセージに付加するIPヘッダの送信元IPアドレスは、変換機能部110のグローバルIPアドレス(10.0.0.10)である。宛先IPアドレスは、ゲートウェイ装置200のグローバルIPアドレス、より詳細には、ゲートウェイ装置200における変換機能部210のグローバルIPアドレス(133.113.107.110)である。
変換機能部110の外部通信部114は、生成したパケットを、広域ネットワークN3に出力する。これにより、外部通信部114は、第2通信プロトコルの転送要求メッセージを、広域ネットワークN3を介して、ゲートウェイ装置200に送信する。
変換機能部120は、変換処理の対象とする通信先装置が通信先装置202である点を除き、変換機能部110と同様の機能を有する。変換機能部120は、通信元装置101から変換機能部120のローカルIPアドレスを宛先とするパケット、すなわち、通信先装置202用の制御データを含む第1通信プロトコルの制御メッセージを含むパケットを内部通信部123で受信した場合に、メッセージ変換処理を行う。変換機能部120は、通信元装置101から受信したパケットの送信元IPアドレスを内部のメモリに記憶する。
変換機能部120のIPアドレス特定部121は、変換機能部120自体のローカルIPアドレスと、通信先装置202のローカルIPアドレスとを対応づけた対応データ(変換テーブル)を有している。
図2(B)は、IPアドレス特定部121の変換テーブルの例を示す。
IPアドレス特定部121は、通信元装置101から受信したパケットの宛先IPアドレスが、変換機能部120のローカルIPアドレスに一致する場合に、変換テーブルから対応する通信先装置202のローカルIPアドレスを特定する。
通信プロトコル処理部122は、IPアドレス特定部121により特定された通信先装置202のローカルIPアドレス(192.168.0.11)を示すアドレス情報と、受信されたパケットに含まれていた第1通信プロトコルの制御メッセージとを含むペイロードを生成する。通信プロトコル処理部122は、生成したペイロードの先頭側に第2通信プロトコルのヘッダを付加することにより、第2通信プロトコルの転送要求メッセージを生成する。この後、さらに通信プロトコル処理部112は、第2通信プロトコルの転送要求メッセージにIPヘッダ等を付加して、パケットとする。
IPヘッダの送信元IPアドレスは、変換機能部120のグローバルIPアドレス(10.0.0.10)であり、宛先IPアドレスは、ゲートウェイ装置200における変換機能部220のグローバルIPアドレス(133.113.107.110)である。
変換機能部120の外部通信部124は、生成したパケットを、広域ネットワークN3に出力する。これにより、外部通信部124は、第2通信プロトコルの転送要求メッセージを、広域ネットワークN3を介して、ゲートウェイ装置200に送信する。
[ゲートウェイ装置200]
ゲートウェイ装置200は、広域ネットワークN3において通信処理装置100に接続されている。ゲートウェイ装置200は、ローカルネットワークN2において通信先装置201、202に接続されている。ゲートウェイ装置200は、通信処理装置100から送信された第2通信プロトコルの転送要求メッセージ、より詳細には、第2通信プロトコルの転送要求メッセージを含むパケットを受信する。ゲートウェイ装置200は、第2通信プロトコルの転送要求メッセージのペイロードに含まれるアドレス情報から、第1通信プロトコルの制御メッセージの転送先となる通信先装置を決定する。ゲートウェイ装置200は、決定した通信先装置宛に、第1通信プロトコルの制御メッセージを転送(送信)する。以下、ゲートウェイ装置200についてさらに詳細に説明する。
ゲートウェイ装置200は、変換機能部210を有する。変換機能部210は、通信プロトコル処理部212と、内部通信部213と、外部通信部214とを備える。内部通信部213はローカルネットワークN2側で通信し、外部通信部214は広域ネットワークN3側で通信する。変換機能部210又は外部通信部214は広域ネットワークN3側のグローバルIPアドレス(133.113.107.110)を割り当てられている。変換機能部210又は内部通信部213はローカルネットワークN2側のローカルIPアドレス(192.168.0.100)を割り当てられている。変換機能部210は、第2通信プロトコルを処理する機能を備える。変換機能部210は、第2通信プロトコルとして、HTTPSクライアントの機能を備えていてもよい。
通信プロトコル処理部212は、第2通信プロトコルを処理する機能を備える。ゲートウェイ装置200のグローバルIPアドレスを宛先とする第2通信プロトコルの転送要求メッセージ、より詳細には、第2通信プロトコルの転送要求メッセージを含むパケットを受信する。通信プロトコル処理部212はパケットを受信すると、パケットに含まれる第2通信プロトコルの転送要求メッセージのヘッダを処理してペイロードを取得する。そして、取得したペイロードからアドレス情報と第1通信プロトコルの制御メッセージとを読み出す。
通信プロトコル処理部212は、アドレス情報が示すIPアドレス(通信先装置201又は通信先装置201のIPアドレス)を宛先とするIPヘッダ等を生成し、生成したIPヘッダ等を、第1通信プロトコルの制御メッセージに付加することにより、パケットを生成する。IPヘッダの送信元アドレスはゲートウェイ装置200のローカルIPアドレス(192.168.0.100)である。変換機能部210の内部通信部213は、生成されたパケットをローカルネットワークN2に出力する。これにより第1通信プロトコルの制御メッセージを、アドレス情報が示すIPアドレスを割り当てられた通信先装置(201又は202)に送信する。出力されたパケットは通信先装置(201又は202)で受信される。
ゲートウェイ装置200は、プロセッサ又はCPU等の回路、メモリ又はハードディスク等の記憶装置、通信回路等を備えたコンピュータ装置として構成される。本装置は、単一のコンピュータ装置により構成されてもよいし、相互に接続された複数のコンピュータ装置からなるシステムとして構成されてもよい。プログラムをCPUに実行させることによりゲートウェイ装置200の機能が実現されてもよい。
[通信先装置201、202]
通信先装置201、202は、ローカルネットワークN2に接続され、通信元装置101による制御対象となる産業用コントローラ等の通信装置である。通信先装置201、202にはローカルネットワークN2におけるアドレス体系(第2アドレス体系)に基づいたIPアドレスが割り当てられている。通信先装置201は192.168.0.10のローカルIPアドレスを割り当てられている。通信先装置202は192.168.0.11のローカルIPアドレスを割り当てられている。ローカルネットワークN2は、有線又は無線のローカルネットワークである。有線又は無線のローカルネットワークは、イーサーネット(登録商標)又はWiFi(登録商標)等でもよい。
通信先装置201は、ゲートウェイ装置200から、自装置宛の第1通信プロトコルの制御メッセージ、より詳細には、第1通信プロトコルの制御メッセージを含む自装置宛のパケットを受信する。通信先装置201は、受信したパケットに含まれる第1通信プロトコルの制御メッセージを取得し、取得した制御メッセージに含まれる制御データに従って動作する。同様に、通信先装置202は、自装置宛の第1通信プロトコルの制御メッセージ、より詳細には、第1通信プロトコルの制御メッセージを含む自装置宛のパケットを受信する。通信先装置202は、受信したパケットに含まれる第1通信プロトコルの制御メッセージを取得し、取得した制御メッセージに含まれる制御データに従って動作する。
図3は、通信元装置101から通信先装置202に第1通信プロトコルの制御メッセージを送信する場合に各装置間のシーケンスを、各シーケンスで送信されるパケットの構造とともに示した図である。なお、パケットの構造は本実施形態の説明に必要な程度に概略的に示したものであり、実際には図示しない他の通信プロトコルのヘッダ等(例えばTCP又はUDPヘッダ、MACヘッダ、PHYヘッダなど)が含まれていてもよい。
通信元装置101は、通信先装置202の制御データを含む第1通信プロトコルのメッセージ(制御メッセージ)を生成し、制御メッセージにIPヘッダ等を付加したパケットP1を生成する。パケットP1の宛先IPアドレス(図3の“DST”)は、制御対象となる通信先装置202に対応した処理を行う変換機能部120のローカルIPアドレスである。パケットP1の送信元IPアドレス(図3の“SRC”)は、通信元装置101のローカルIPアドレスである。通信元装置101は、生成したパケットP1をクラウドネットワークN1に出力する(S101)。
通信処理装置100の変換機能部120は、通信元装置101からパケットP1を受信する。パケットP1の宛先IPアドレスが変換機能部120のIPアドレスに一致するため、変換機能部120のIPアドレス特定部121は、変換テーブル(図2(B)参照)に基づき、受信したパケットP1の宛先IPアドレスに対応する通信先装置202のローカルIPアドレスを取得する。通信プロトコル処理部122は、取得した通信先装置202のローカルIPアドレスを示すアドレス情報と、受信したパケットに含まれている第1通信プロトコルの制御メッセージとを含むペイロードを生成する。通信プロトコル処理部122は、ペイロードにIPヘッダ等を付加する。IPヘッダの送信元IPアドレス(図3のSRC)は、変換機能部120のグローバルIPアドレスであり、宛先IPアドレス(図3のDST)は、ゲートウェイ装置200における変換機能部210のグローバルIPアドレスである。また通信プロトコル処理部122は、第2通信プロトコルのヘッダ(HTTPSヘッダ)を生成する。ペイロードにヘッダを付加することにより、第2通信プロトコルの転送要求メッセージ(HTTPSメッセージ)およびパケットP2を生成する。変換機能部120は、生成したパケットP2を、広域ネットワークN3に出力する(S102)。変換機能部120は、通信元装置101から受信したパケットP1の送信元IPアドレスを内部のメモリに記憶する。
ゲートウェイ装置200は、通信処理装置100の変換機能部120から送信されたパケットP2を受信する。ゲートウェイ装置200の変換機能部210における通信プロトコル処理部212は、受信したパケットP2に含まれる第2通信プロトコルの転送要求メッセージのペイロードから、アドレス情報と第1通信プロトコルの制御メッセージとを取得する。通信プロトコル処理部212は、アドレス情報が示すIPアドレス(通信先装置202のIPアドレス)を宛先とするIPヘッダ等を生成し、生成したIPヘッダ等を第1通信プロトコルの制御メッセージに付加してパケットP3を生成する。IPヘッダの送信元はゲートウェイ装置200のローカルIPアドレスである。変換機能部210は、生成されたパケットをローカルネットワークN2に出力する(S103)。出力されたパケットは通信先装置202で受信される。
通信先装置202は、ゲートウェイ装置200から宛先IPアドレスが自装置のIPアドレスであるパケットP3を受信する。通信先装置202は、受信したパケットP3に含まれる第1通信プロトコルの制御メッセージを取得し、取得した制御メッセージに含まれる制御データに従って、動作する。
上述した説明では通信元装置101から通信先装置202に第1通信プロトコルの制御メッセージを送信する場合を示した。以下、制御メッセージを受信した通信先装置202から、通信元装置101に対する制御結果として応答データを含む第1通信プロトコルのメッセージ(応答メッセージ)を送信する動作について説明する。
図4は、通信先装置202から通信元装置101に第1通信プロトコルの応答メッセージを送信する場合に各装置間のシーケンスを、当該シーケンスで送信されるパケットの概略構造とともに示した図である。
通信先装置202は、第1通信プロトコルの応答メッセージに、ゲートウェイ装置200を宛先とするIPヘッダを付加してパケットP4を生成し、生成したパケットP4をローカルネットワークN2に出力する(S111)。パケットP4の送信元IPアドレスは、通信先装置202のローカルIPアドレス、宛先アドレスはゲートウェイ装置200(変換機能部210)のローカルIPアドレスである。
ゲートウェイ装置200の変換機能部210における通信プロトコル処理部212は、受信したパケットP4のIPヘッダから送信元IPアドレスを取得し、またパケットP4から第1通信プロトコルの応答メッセージを取得する。通信プロトコル処理部212は、取得した送信元IPアドレス(通信先装置202のローカルIPアドレス)を示すアドレス情報と第1通信プロトコルの応答メッセージとを含むペイロードを生成する。通信プロトコル処理部212は、ゲートウェイ装置200のグローバルIPアドレスを送信元IPアドレス、通信処理装置100のグローバルIPアドレスを宛先IPアドレスとするIPヘッダ等を生成する。変換機能部210は、生成したIPヘッダ等をペイロードに付加する。また通信プロトコル処理部212は、ペイロードに第2通信プロトコルのヘッダを付加する。これにより、第2通信プロトコルの転送要求メッセージおよびパケットP5を生成する。転送要求メッセージは、制御メッセージの送信元の通信元装置に応答メッセージを転送することを要求するメッセージである。変換機能部210は、生成したパケットP5を広域ネットワークN3に出力する(S112)。これにより第2通信プロトコルの転送要求メッセージを、広域ネットワークN3を介して通信処理装置100に送信する。
通信処理装置100の変換機能部120の通信プロトコル処理部122は、受信したパケットP5に含まれる第2通信プロトコルの転送要求メッセージのヘッダを処理し、ペイロードから、アドレス情報と第1通信プロトコルの応答メッセージとを取得する。アドレス情報が、変換機能部120に対応する通信先装置202のIPアドレスを示すため、内部のメモリに記憶されている通信元装置101のIPアドレスを読み出す。変換機能部120は、読み出したIPアドレスを宛先IPアドレスとし、自身のローカルIPアドレスを送信元IPアドレスとするIPヘッダ等を生成する。変換機能部120は、第1通信プロトコルの応答メッセージにIPヘッダ等を付加してパケットP6を生成し、クラウドネットワークN1にパケットP6を出力する(S113)。出力されたパケットP6は通信元装置101で受信される。なお、ゲートウェイ装置200からのパケットP5は変換機能部110でも受信されるが、上記のアドレス情報が、変換機能部110に対応する通信先装置201のIPアドレスを示さないため、変換機能部110はパケットP5を廃棄する。
パケットP6を受信した通信元装置101は、パケットP6に含まれる第1通信プロトコルの応答メッセージを読み出す。通信元装置101は、パケットP6の送信元IPアドレスから、応答メッセージが通信先装置201、202のいずれからのものかを判断できる。送信元IPアドレスが変換機能部120のIPアドレスであれば、応答メッセージは通信先装置202からのものであると判断できる。送信元IPアドレスが変換機能部110のIPアドレスであれば、応答メッセージは通信先装置201からのものであると判断できる。通信元装置101は、応答メッセージに含まれる応答データに基づき動作する。例えば、応答データが正しく制御を実行したことを示す場合は、通信元装置101は、次に実行すべき制御データを送信する処理を行う。あるいは、応答データが制御においてエラーが検出されたことを示す場合は、通信元装置101は、ユーザにエラーを報告する処理などを行ってもよい。
図4の説明では、通信元装置101から第1通信プロトコルの制御メッセージを通信先装置202に送信し、通信先装置202から第1通信プロトコルの応答メッセージを通信元装置101に送信する例を示した。通信元装置101から第1通信プロトコルの制御メッセージを通信先装置201に送信し、通信先装置201から第1通信プロトコルの応答メッセージを通信元装置101に送信する場合も上記と同様の動作が行われる。ただし、この場合は、変換機能部として変換機能部120ではなく変換機能部110が用いられる。
本実施形態では、ローカルネットワークN2に通信先装置が2台存在したが、通信先装置は1台でも、3台以上でもよい。変換機能部は通信先装置ごとに設けられるため、変換機能部の個数は通信先装置の台数に応じて適宜変更すればよい。
以上、本実施形態によれば、通信元装置101は第1通信プロトコルの制御メッセージを変換機能部(110又は120)宛に送信すれば、変換機能部(110又は120)に対応する通信先装置(201又は202)に第1通信プロトコルの制御メッセージが転送される。また、通信先装置(201又は202)は第1通信プロトコルの応答メッセージをゲートウェイ装置200の変換機能部210宛に送信すれば、当該応答メッセージが通信元装置101に転送される。よって、既存の通信元装置及び既存の通信先装置に新たな機能の追加を行うことなく、通信元装置及び通信先装置間で第1通信プロトコルによる通信が可能となる。
また本実施形態によれば、ローカルネットワークN2における送信用に第1通信プロトコルの制御メッセージに付加するIPアドレス情報はローカルネットワークN2におけるローカルIPアドレスでよいため、ゲートウェイ装置200においてクラウドネットワークN1におけるローカルIPアドレスを特定する必要がない。したがって、ゲートウェイ装置200は変換テーブルを把握している必要はない。よって、ゲートウェイ装置200の構成を簡単にすることができる。
(第2実施形態)
上述の第1実施形態では通信元装置が1台であったが、第2実施形態では通信元装置が2台であり、さらに通信元装置ごとに使用する第1通信プロトコルの種類が異なる場合を扱う。通信先装置は第1実施形態と同様、2台であり、通信先装置2台のいずれとも2種類の第1通信プロトコルに対応可能である。つまり各通信先装置では2種類の第1通信プロトコルに対応する2種類のアプリケーションが動作しており、各アプリケーションは該当する種類の第1通信プロトコルの制御メッセージを処理可能である。各通信先装置は、2台の通信元装置のいずれかの種類の第1プロトコルの制御メッセージも該当するアプリケーションによって処理可能である。以下、本実施形態について詳細に説明する。第1実施形態と同じ説明は適宜省略する。
図5は、第2実施形態に係る通信システム2のブロック図である。図1と同一又は対応する要素には同一の符号を付して、詳細な説明は適宜省略する。
クラウドネットワークN1に通信元装置101と通信元装置102が接続されている。通信元装置101と通信元装置102のIPアドレスは同じでも、異なっていてもよい。
通信元装置101の第1通信プロトコルは“プロトコルA”、通信元装置102の第1通信プロトコルは“プロトコルB”である。通信先装置201、202は、いずれもプロトコルA及びプロトコルBの両方に対応している。通信先装置201、202は、いずれもプロトコルAに対応するアプリケーション(アプリケーションAと呼ぶ)と、プロトコルBに対応するアプリケーション(アプリケーションBと呼ぶ)とが動作している。通信元装置101、102及び通信処理装置100間ではトラスポート層プロトコルとしてUDPを用いる。ゲートウェイ装置200及び通信先装置201、202間も同様にトラスポート層プロトコルとしてUDPを用いる。通信処理装置100及びゲートウェイ装置200間ではトラスポート層プロトコルとしてTCPを用いる。但し、TCP及びUDPは一例である。
第1実施形態と同様、変換機能部は通信先装置ごとに設けられている。変換機能部110は通信先装置201に対応し、変換機能部120は通信先装置202に対応する。通信元装置101は通信先装置201に制御メッセージを送信する場合は変換機能部110を用い、通信先装置202に制御メッセージを送信する場合は変換機能部120を用いる。通信元装置102は通信先装置201に制御メッセージを送信する場合は変換機能部110を用い、通信先装置202に制御メッセージを送信する場合は変換機能部120を用いる。
通信元装置101は、通信先装置201又は202の制御データを含むプロトコルAの制御メッセージを生成し、制御メッセージにUDPヘッダ及びIPヘッダ等を付加したパケットを生成する。通信元装置101はパケットの宛先IPアドレスを、通信先装置201、202のうち制御対象の通信先装置に対応した処理を行う変換機能部(110又は120)のIPアドレスに設定する。通信元装置101は、パケットにおけるUDPの宛先ポート番号を、プロトコルAの待ち受け用のポート番号(本例では1000)とする。通信元装置101は、UDPの送信元ポート番号を予め定められたポート番号(本例では2000)とする。通信元装置101は、生成したパケットをクラウドネットワークN1に出力する。
通信元装置102は、通信先装置201又は202の制御データを含むプロトコルBの制御メッセージを生成し、制御メッセージにUDPヘッダ及びIPヘッダ等を付加したパケットを生成する。通信元装置102は、パケットの宛先IPアドレスを、通信先装置201、202のうち制御対象の通信先装置に対応した処理を行う変換機能部(110又は120)のIPアドレスに設定する。通信元装置102は、パケットにおけるUDPの宛先ポート番号を、プロトコルBの待ち受け用のポート番号(本例では1001)とする。通信元装置102は、UDPの送信元ポート番号を予め定められたポート番号(本例では2001)する。通信元装置102と通信元装置101が使用する送信元ポート番号は互いに異なっているとする。通信元装置102は、生成したパケットをクラウドネットワークN1に出力する。
変換機能部110、120はいずれも、プロトコルAとプロトコルBの両方についてメッセージ変換処理(変換処理)が可能である。変換機能部110、120はそれぞれ、プロトコルA用のポート番号(本例では1000)と、プロトコルB用のポート番号(本例では1001)との両方で、通信元装置101又は102からパケットの待ち受けを行っている。
変換機能部110の内部通信部113で、自IPアドレスを宛先としかつ宛先ポート番号1000のパケットが受信された場合は、通信プロトコル処理部112はプロトコルA用の変換処理を行って、第2通信プロトコルの転送要求メッセージを生成する。すなわち、通信プロトコル処理部112は、プロトコルAの制御メッセージと、通信先装置201のローカルIPアドレスを示すアドレス情報と、ポート番号1000を示すポート番号情報とを含むペイロードを生成する。そして、ペイロードに第2通信プロトコルのヘッダを付加することにより、第2通信プロトコルの転送要求メッセージを生成する。通信先装置201のローカルIPアドレスを特定する方法は、第1の実施形態と同様にIPアドレス特定部111が変換テーブルを用いて行う方法と同じである。転送要求メッセージは、プロトコルAの制御メッセージを通信先装置201のアプリケーションAに転送することを要求するメッセージである。変換機能部110は、通信元装置101又は102から受信したパケットの送信元IPアドレスと送信元ポート番号との組を、変換機能部110におけるプロトコルA用の内部のメモリに記憶する。
変換機能部110の内部通信部113で、自IPアドレスを宛先としかつ宛先ポート番号1001のパケットが受信された場合は、通信プロトコル処理部112はプロトコルB用の変換処理を行って、第2通信プロトコルの転送要求メッセージを生成する。すなわち、通信プロトコル処理部112は、プロトコルBの制御メッセージと、通信先装置201のローカルIPアドレスを示すアドレス情報と、ポート番号1001を示すポート番号情報とを含むペイロードを生成する。そして、ペイロードに第2通信プロトコルのヘッダを付加することにより、第2通信プロトコルの転送要求メッセージを生成する。通信先装置201のローカルIPアドレスを特定する方法は、第1の実施形態と同様にIPアドレス特定部111が変換テーブルを用いて行う方法と同じである。転送要求メッセージは、プロトコルBの制御メッセージを通信先装置201のアプリケーションBに転送することを要求するメッセージである。変換機能部110は、通信元装置101又は102から受信したパケットの送信元IPアドレスと送信元ポート番号との組を、変換機能部110におけるプロトコルB用の内部のメモリに記憶する。
変換機能部110の通信プロトコル処理部112は、生成した転送要求メッセージに、HTTPSヘッダ及びIPヘッダ等を付加して、ゲートウェイ装置200宛のパケットを生成する。変換機能部110の外部通信部114は、生成されたパケットを広域ネットワークN3に出力する。
変換機能部120の処理も、変換処理の対象となる通信先装置が通信先装置202であること以外は、変換機能部110と同様である。すなわち、変換機能部120の内部通信部123で、自IPアドレスを宛先としかつ宛先ポート番号1000のパケットが受信され場合は、通信プロトコル処理部122は、プロトコルA用の変換処理を行って、第2通信プロトコルの転送要求メッセージを生成する。すなわち、通信プロトコル処理部122は、プロトコルAの制御メッセージと、通信先装置202のローカルIPアドレスを示すアドレス情報と、ポート番号1000を示すポート番号情報とを含むペイロードを生成する。そして、ペイロードに第2通信プロトコルのヘッダを付加することにより、第2通信プロトコルの転送要求メッセージを生成する。転送要求メッセージは、プロトコルBの制御メッセージを通信先装置202のアプリケーションAに転送することを要求するメッセージである。変換機能部120は、通信元装置101又は102から受信したパケットの送信元IPアドレスと送信元ポート番号との組を、変換機能部120におけるプロトコルA用の内部のメモリに記憶する。
変換機能部120の内部通信部123で、自IPアドレスを宛先としかつ宛先ポート番号1001のパケットが受信された場合は、通信プロトコル処理部122はプロトコルB用の変換処理を行って、第2通信プロトコルの転送要求メッセージを生成する。すなわち、通信プロトコル処理部122はプロトコルBの制御メッセージと、通信先装置202のローカルIPアドレスを示すアドレス情報と、ポート番号1001を示すポート番号情報とを含むペイロードを生成する。そして、ペイロードに第2通信プロトコルのヘッダを付加することにより、第2通信プロトコルの転送要求メッセージを生成する。転送要求メッセージは、プロトコルBの制御メッセージを通信先装置202のアプリケーションBに転送することを要求するメッセージである。変換機能部120は、通信元装置101又は102から受信したパケットの送信元IPアドレスと送信元ポート番号との組を、変換機能部120におけるプロトコルB用の内部のメモリに記憶する。
変換機能部120の通信プロトコル処理部122は、生成した転送要求メッセージに、HTTPSヘッダ及びIPヘッダ等を付加してゲートウェイ装置200宛のパケットを生成する。外部通信部124は、生成されたパケットを広域ネットワークN3に出力する。
ゲートウェイ装置200の変換機能部210の外部通信部214は、通信処理装置100の変換機能部110又は120から送信されたパケットを受信する。変換機能部210における通信プロトコル処理部212は、受信したパケットに含まれる第2通信プロトコルの転送要求メッセージのペイロードから、アドレス情報と、ポート番号情報と、第1通信プロトコル(プロトコルAまたはプロトコルB)の制御メッセージとを読み出す。通信プロトコル処理部212は、UDPヘッダ及びIPヘッダ等を生成し、第1通信プロトコル(プロトコルAまたはプロトコルB)の制御メッセージに当該UDPヘッダ及びIPヘッダ等を付加してパケットを生成する。宛先IPアドレスは、上記アドレス情報が示すローカルIPアドレスであり、送信元IPアドレスはゲートウェイ装置200のローカルIPアドレスである。UDPヘッダの宛先ポート番号は、ポート番号情報が示すポート番号である。UDPヘッダの送信元ポート番号は任意の番号又は予め決められた番号である。変換機能部210の内部通信部213は、生成したパケットをローカルネットワークN2に出力する。出力されたパケットは通信先装置201又は202で受信される。
通信先装置201又は202は、ゲートウェイ装置200から、宛先IPアドレスが自装置のIPアドレスであるパケットを受信する。通信先装置201又は202は、受信したパケットに含まれる第1通信プロトコル(プロトコルA又はプロトコルB)の制御メッセージを取得し、取得した制御メッセージに含まれる制御データを、UDPヘッダの宛先ポート番号が示すアプリケーションに渡す。宛先ポート番号が1000であればアプリケーションA、宛先ポート番号が1001であればアプリケーションBに渡す。各アプリケーションは渡された制御データに従って動作する。
図6は、通信元装置102から通信先装置202にプロトコルBの制御メッセージを送信する場合に各装置間のシーケンスを、当該シーケンスで送信されるパケットの概略構造とともに示した図である。第2通信プロトコルはHTTPSであるとする。通信元装置102のIPアドレスは192.168.1.123、通信元装置102が使用する送信元ポート番号が901であるとする。
通信元装置102は、通信先装置202の制御データを含むプロトコルBの制御メッセージを生成し、制御メッセージにUDPヘッダ及びIPヘッダ等を付加したパケットP11を生成する。パケットP11の宛先IPアドレスは、制御対象となる通信先装置202に対応した処理を行う変換機能部120のローカルIPアドレスである。パケットP11の送信元IPアドレスは、通信元装置102のローカルIPアドレスである。UDPヘッダの宛先ポート番号は、プロトコルBの待ち受け用のポート番号1001である。UDPヘッダの送信元ポート番号は、上述した“901”である。通信元装置102は、生成したパケットP11をクラウドネットワークN1に出力する(S201)。
通信処理装置100の変換機能部120のIPアドレス特定部121は、受信したパケットの宛先IPアドレスに対応する、通信先装置202のローカルIPアドレスを変換テーブルに基づき取得する。また変換機能部120の通信プロトコル処理部122は、受信したパケットに基づき、通信先装置202のローカルIPアドレスを示すアドレス情報と、ポート番号1001を示すポート番号情報と、プロトコルBの制御メッセージとを含むペイロードを生成する。通信プロトコル処理部122は、TCPヘッダ及びIPヘッダ等を生成してペイロードに付加する。IPヘッダの送信元IPアドレスは、変換機能部120のグローバルIPアドレスであり、宛先IPアドレスは、ゲートウェイ装置200における変換機能部220のグローバルIPアドレスである。TCPヘッダの宛先ポート番号はゲートウェイ装置200の待ち受け用のポート番号であり、送信元ポート番号は任意の番号又は予め定めた番号である。また通信プロトコル処理部122は、第2通信プロトコルのヘッダ(HTTPSヘッダ)を生成する。通信プロトコル処理部122は、ペイロードの先頭側にヘッダを付加することにより、第2通信プロトコルの転送要求メッセージ(HTTPSメッセージ)およびパケットP12を生成する。変換機能部120は、生成したパケットP12を、広域ネットワークN3に出力する(S202)。変換機能部120は、通信元装置102から受信したパケットP11の送信元IPアドレス及び送信元ポート番号の組(192.168.1.123:901)を内部のメモリに記憶する。
ゲートウェイ装置200は、通信処理装置100の変換機能部120から送信されたパケットP12を受信する。ゲートウェイ装置200の変換機能部210における通信プロトコル処理部212は、受信したパケットP12に含まれる第2通信プロトコルの転送要求メッセージのペイロードから、アドレス情報と、ポート番号情報と、プロトコルBの制御メッセージとを読み出す。変換機能部210は、宛先ポート番号をポート番号情報が示すポート番号1001とするUDPヘッダを生成し、アドレス情報が示すアドレス(通信先装置202のIPアドレス)を宛先とするIPヘッダを生成する。IPヘッダの送信元アドレスはゲートウェイ装置200のローカルIPアドレスである。UDPヘッダの送信元ポート番号はプロトコルB用のポート番号1001である。変換機能部210は、生成したUDPヘッダ及びIPヘッダ等をプロトコルBの制御メッセージに付加することにより、パケットP13を生成する。変換機能部210は、生成されたパケットP13をローカルネットワークN2に出力する(S203)。出力されたパケットは通信先装置202で受信される。
通信先装置202は、ゲートウェイ装置200から、宛先IPアドレスが自装置のIPアドレスであるパケットP13を受信する。通信先装置202は、受信したパケットP13にUDPヘッダのポート番号1001が示すアプリケーションBに、プロトコルBの制御メッセージに含まれる制御データを渡す。アプリケーションBは、取得した制御データに従って動作する。
上述した説明では通信元装置102から通信先装置202にプロトコルBの制御メッセージを送信する場合を記載したが、制御メッセージを受信した通信先装置202から、通信元装置102にプロトコルBの応答メッセージを送信する場合の動作例を、以下、図7を用いて記載する。
図7は、通信先装置202から通信元装置102にプロトコルBの応答メッセージを送信する場合に各装置間のシーケンスを、当該シーケンスで送信されるパケットの概略構造とともに示した図である。
通信先装置202は、通信元装置102への応答データを含むプロトコルBの応答メッセージに、ゲートウェイ装置200を宛先とするIPヘッダを付加してパケットP14を生成する。通信先装置202は、生成したパケットP14をローカルネットワークN2に出力する(S211)。パケットP14の送信元IPアドレスは、通信先装置202のローカルIPアドレス、宛先アドレスはゲートウェイ装置200のローカルIPアドレスである。UDPヘッダの送信元ポート番号はプロトコルB用のポート番号1001である。UDPヘッダの宛先ポート番号は、プロトコルB用のポート番号1001である。ゲートウェイ装置200はプロトコルB用としてポート番号1001、プロトコルA用としてポート番号1000で、ローカルネットワークN2で待ち受けを行っている。
ゲートウェイ装置200の変換機能部210は、通信先装置202から受信したパケットP14からIPヘッダの送信元IPアドレス(通信先装置202のIPアドレス)を特定する。また変換機能部210は、パケットP14からUDPヘッダの宛先ポート番号(アプリケーションB用のポート番号1001)を特定する。また変換機能部210は、パケットP14からプロトコルBの応答メッセージを取得する。変換機能部210は、通信先装置202のローカルIPアドレスを示すアドレス情報と、プロトコルB用のポート番号1001を示すポート番号情報と、プロトコルBの応答メッセージとを含む、第2通信プロトコルのペイロードを生成する。変換機能部210は、ペイロードにIPヘッダ等を付加する。また変換機能部210は、ペイロードに第2通信プロトコルのヘッダを付加することにより、第2通信プロトコルの転送要求メッセージおよびパケットP15を生成する。変換機能部210は、生成したパケットP15を広域ネットワークN3に出力する(S212)。パケットP15のIPヘッダの送信元IPアドレスはゲートウェイ装置200のグローバルIPアドレス、宛先IPアドレスは通信処理装置100のグローバルIPアドレスである。パケットのUDPの宛先ポート番号は通信処理装置100の待機用のポート番号、送信元ポート番号は任意の番号又は予め定めた番号でよい。予め定めた番号は、通信処理装置100からの制御メッセージのパケットの待ち受けに用いていたポート番号と同じでもよい。
通信処理装置100における変換機能部120は、ゲートウェイ装置200から受信したパケットP15に含まれる第2通信プロトコルの転送要求メッセージのペイロードから、アドレス情報と、ポート番号情報と、プロトコルBの応答メッセージとを取得する。アドレス情報が、変換機能部120に対応する通信先装置202のIPアドレスを示し、ポート番号情報がプロトコルB(アプリケーションB)用のポート番号を示す。このため、プロトコルB用の内部のメモリに記憶されている、通信元装置102のIPアドレスとポート番号との組(192.168.1.123:901)を読み出す。変換機能部120は、読み出したIPアドレスを宛先IPアドレスとし、自身のローカルIPアドレスを送信元IPアドレスとするIPヘッダを生成する。また、読み出したポート番号を宛先ポート番号とし、プロトコルB用のポート番号(1001)を送信元ポート番号とするUDPヘッダを生成する。変換機能部120は、プロトコルBの応答メッセージにUDPヘッダ及びIPヘッダ等を付加することにより、パケットP16を生成する。変換機能部120は、クラウドネットワークN1においてパケットP16を通信元装置102に送信する(S213)。なお、変換機能部110でもパケットP15が受信されるが、受信したパケットP15から取得される上記のアドレス情報が、変換機能部110に対応する通信先装置201のIPアドレスを示さないため、変換機能部110は受信したパケットP15を廃棄する。
通信元装置102は、受信したパケットP16からプロトコルBの応答メッセージを読み出し、応答メッセージに含まれる応答データに基づき処理を行う。通信元装置102は、パケットP16の送信元IPアドレスから、応答メッセージが通信先装置201、202のいずれからのものかを判断できる。また送信元ポート番号から送信元のアプリケーション(第1通信プロトコルの種類)を判断できる。応答データに基づく処理の例は第1の実施形態と同様である。
図7の説明では、通信先装置202からプロトコルBの応答メッセージを通信元装置102に送信する例を示したが、通信先装置202がプロトコルAの制御メッセージを受信して応答メッセージを送信する場合も同様の動作が可能である。また、通信先装置202が通信元装置101からプロトコルA又はB用の制御メッセージを受信した場合に、応答メッセージを通信元装置101に送信する場合も、上記の動作と同様である。また、通信先装置201が通信元装置101又は102からプロトコルA又はB用の制御メッセージを受信した場合に、応答メッセージを通信元装置101又は102に送信する場合も、上記の動作が可能である。
以上、本実施形態によれば、通信処理装置100は転送先の通信先装置で動作する複数のアプリケーションのうち制御メッセージを転送すべきアプリケーションに対応するポート番号の情報を第2通信プロトコルの転送要求メッセージに含める。これにより、ゲートウェイ装置200は、通信先装置で複数のアプリケーションが動作している場合にも、第1通信プロトコルの制御メッセージを、該当するアプリケーションに転送することができる。
(変形例1)
上述した第2実施形態における通信処理装置100のIPアドレス及び待ち受けポート番号等、ならびに、ゲートウェイ装置200のIPアドレス及び待ち受けポート番号等を、ユーザ入力に基づき作成したファイルにより設定可能としてもよい。
図8は、第2実施形態の変形例1に係る通信システム2Aのブロック図である。図5と同一又は対応する要素には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
通信処理装置100に変換機能部110、120の設定を行う機能設定部180が設けられている。機能設定部180はシステム構成ファイル181に基づき変換機能部110、120の設定(IPアドレス、ポート番号等の設定)を行う。システム構成ファイル181は、ユーザ端末301からの入力データに基づき、作成及び更新が可能である。機能設定部180は、システム構成ファイル181の作成及び更新用の入力GUI(Graphical User Interface)画面をユーザ端末301に提示させる。機能設定部180は、ユーザ端末301から入力されたデータを受けて、システム構成ファイル181を作成する。ユーザは入力GUI画面で必要な情報を入力し、アップロード操作を行うことで、入力した情報を機能設定部180に提供できる。
ゲートウェイ装置200に変換機能部210の設定を行う機能設定部280が設けられている。機能設定部280はシステム構成ファイル281に基づき変換機能部210の設定(IPアドレス、ポート番号等の設定)を行う。システム構成ファイル281は、ユーザ端末301からの入力データに基づき、作成及び更新が可能である。機能設定部280は、システム構成ファイル281の作成及び更新用の入力GUI画面をユーザ端末301に提示させる。機能設定部280は、ユーザ端末301から入力されたデータを受けて、システム構成ファイル281を作成する。ユーザは入力GUI画面で必要な情報を入力し、アップロード操作を行うことで、入力した情報を機能設定部280に提供できる。なお、設定機能部180を設定するためのユーザ端末301と、設定機能部280を設定するためのユーザ端末301は同一でもよいし、広域ネットワークN3に接続された異なるユーザ端末でもよい。
図9は、システム構成ファイル181及びシステム構成ファイル281の例を示す。機能設定部180は、ユーザ入力に基づき、図9(A)のシステム構成ファイル181を生成する。また機能設定部280は、ユーザ入力に基づき、図9(B)のシステム構成ファイル281を生成する。“クラウドのURI”は、通信処理装置100がHTTPSサーバである場合の通信処理装置100のURIである。
図8では第2実施形態における通信処理装置100及びゲートウェイ装置200に機能設定部をそれぞれ追加した例を示したが、第1実施形態においても同様の変形が可能である。
(変形例2)
上述した第2実施形態では変換機能部110、120がいずれも複数種類の第1通信プロトコル(プロトコルA及びプロトコルB)に対応可能であったが、それぞれ1つのみの第1通信プロトコルに対応可能であってもよい。例えば変換機能部110がプロトコルAに対応し、変換機能部120がプロトコルBに対応してもよい。この場合、通信先装置201はプロトコルAにのみ対応可能であり、通信先装置202はプロトコルBにのみ対応可能でよい。
あるいは逆に、例えば変換機能部110がプロトコルBに対応し、変換機能部120がプロトコルAに対応してもよい。この場合、通信先装置201はプロトコルBにのみ対応可能であり、通信先装置202はプロトコルAにのみ対応可能でよい。
(変形例3)
上述した第2実施形態では、クラウドネットワークN1に通信元装置が2台存在したが、通信元装置の台数は3台以上でもよい。
またローカルネットワークN2に通信先装置が2台存在したが、通信先装置は1台でも、3台以上でもよい。
また通信元装置と通信先装置の台数は一致している必要はない。通信元装置が1台で、通信先装置が2台以上でもよい。また、通信元装置が2台以上で、通信先装置が1台でもよい。
図10は、第2実施形態の変形例3に係る通信システム2Bのブロック図である。図5と同一又は対応する要素には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。この例では通信元装置が2台以上で、通信先装置が1台である。通信先装置が1台であるため、通信処理装置における変換機能部も1つのみである。通信先装置の台数と変換機能部の個数が異なる以外は、通信システム2Bの動作は、図5の通信システム2と同様である。
図11は、第2実施形態の変形例3に係る通信システム2Cのブロック図である。この例では通信元装置が3台(通信元装置101、102、103)で、通信先装置が3台(通信先装置201、202、203)である。通信先装置が3台であるため、通信処理装置における変換機能部も3つ(変換機能部110、120、130)存在する。変換機能部110、120、130はそれぞれ通信先装置201、202、203に対応した処理を行う。通信先装置の台数と変換機能部の個数が異なる以外は、通信システム2Cの動作は、図5の通信システム2と同様である。
図10及び図11と同様の変形は、第1実施形態に対しても可能である。
(変形例4)
上述した第2実施形態では変換機能部110、120はそれぞれすべての通信元装置に共通に用いられたが、通信元装置ごとに専用の変換機能部を設けてもよい。
図12は、第2実施形態の変形例4に係る通信システム2Dのブロック図である。
変換機能部110、120はプロトコルAを扱う通信元装置101専用であり、変換機能部130、140はプロトコルBを扱う通信元装置102専用である。通信元装置101から通信先装置201に制御メッセージを送るときは変換機能部110を用い、通信元装置101から通信先装置202に制御メッセージを送るときは変換機能部120を用いる。通信元装置102から通信先装置201に制御メッセージを送るときは変換機能部130を用い、通信元装置102から通信先装置202に制御メッセージを送るときは変換機能部140を用いる。変換機能部130は変換機能部110と同様の機能を有し、変換機能部140は変換機能部120と同様の機能を有する。通信システム2Dの動作例は、第2実施形態と同様であるため説明を省略する。
図12と同様の変形は、第1実施形態に対しても可能である。
(変形例5)
上述した第2実施形態ではローカルネットワークは1つであったが、2つ以上存在してもよい。この場合、ローカルネットワークごとにゲートウェイ装置及び通信処理装置が配置される。
図13は、第2実施形態の変形例5に係る通信システム2Eのブロック図である。
2つのローカルネットワークN2_A、N2_Bが存在する。ローカルネットワークN2_Aには通信先装置201A、202Aが配置され、ローカルネットワークN2_Bには通信先装置201B、202Bが配置されている。ローカルネットワークN2_A、N2_Bのアドレス体系は互いに独立している。図示のように通信先装置201A、202AのIPアドレスは、通信先装置201B、202Bと同じであるが、異なっていてもよい。
ローカルネットワークN2_Aに対応してゲートウェイ装置200A及び通信処理装置100Aが配置され、ローカルネットワークN2_Bに対応してゲートウェイ装置200B及び通信処理装置100Bが配置されている。
通信元装置101からローカルネットワークN2_Aに第1通信プロトコルの制御メッセージを送信する場合は、通信処理装置100A及びゲートウェイ装置200Aを用いる。通信元装置101からローカルネットワークN2_Bに第1通信プロトコルの制御メッセージを送信する場合は、通信処理装置100B及びゲートウェイ装置200Bを用いる。通信処理装置100Aの変換機能部110、120はそれぞれローカルネットワークN2_Aにおける通信先装置201A、202Aに対応する。通信処理装置100Bの変換機能部130、140はそれぞれローカルネットワークN2_Bにおける通信先装置201B、202Bに対応する。
図13の通信システム2Eの動作例は第1又は第2実施形態と同様であるため説明を省略する。
図13では第2実施形態におけるローカルネットワークを複数にした例を示したが、第1実施形態においても同様にしてローカルネットワークを複数にすることも可能である。
(変形例6)
上述した第1及び第2実施形態では、各変換機能部は1つのゲートウェイ装置に固定的に接続されていたが、本変形例ではゲートウェイ装置が複数存在し、かつ各変換機能部が接続されるゲートウェイ装置を設定によって切替え可能にする。これにより通信処理装置で動作する変換機能部の個数を少なくし、メモリ容量又は消費電力を節約することができる。
図14は、第2実施形態の変形例6に係る通信システム2Fのブロック図である。通信処理装置100における変換機能部110、120は、機能設定部180によって設定を切り替え可能になっている。機能設定部180は、変換機能部110、120にゲートウェイ装置200Aと通信させる場合は、システム構成ファイルAによって変換機能部110、120の設定を行う。一方、機能設定部180は、変換機能部110、120にゲートウェイ装置200Bと通信させる場合は、システム構成ファイルBによって変換機能部110、120の設定を行う。ゲートウェイ装置200A、200BのグローバルIPアドレスはそれぞれ異なっている。システム構成ファイルA、Bによる設定には、ゲートウェイ装置200A、200BのグローバルIPアドレスの設定も含まれている。機能設定部180はユーザ端末301からの指示データに従って変換機能部110、120の設定を行う。あるいは、機能設定部180は、通信元装置101からの要求に応じて変換機能部110、120の設定を行ってもよい。
変換機能部110、120がシステム構成ファイルAによって設定がなされた場合、変換機能部110はローカルネットワークN2_Aの通信先装置201Aに対応した処理を行う。また変換機能部120はローカルネットワークN2_Aの通信先装置202Aに対応した処理を行う。
変換機能部110、120がシステム構成ファイルBによって設定された場合、変換機能部110はローカルネットワークN2_Bの通信先装置201Bに対応した処理を行う。また、変換機能部120はローカルネットワークN2_Bの通信先装置202Bに対応した処理を行う。
システム構成ファイルA又はBに設定された後の動作は、第1又は第2実施形態と同様であるため説明を省略する。
図14では第2実施形態における変形例を示したが、第1実施形態においても同様の変形が可能である。
(変形例7)
上述した第1及び第2実施形態の通信処理装置100における各変換機能部はIPアドレス特定部及び通信プロトコル処理部以外の機能を備えていてもよい。これにより各変換機能部の機能を拡張することができる。
図15は、第2実施形態の変形例7に係る通信システム2Gのブロック図である。変換機能部110は通信状況検出部115、パケット集約部116及び通信抑制判断部117をさらに備えている。変換機能部120は通信状況検出部125、パケット集約部126及び通信抑制判断部127をさらに備えている。
通信状況検出部115は、通信処理装置100(変換機能部110、120)とゲートウェイ装置200との間の通信状況、あるいは、通信元装置101と通信先装置201との間の通信状況を検出し、通信状況を示す情報を、ユーザ端末301に送信する。ユーザ端末301は通信状況を表示してユーザに通信状況を確認させてもよい。例えばエラーが発生して通信が停止している場合は、ユーザはローカルネットワークN2の設置場所に行って、通信先装置201の状況を確認してもよい。通信状況検出部125の機能は、通信状況検出部115と同様である。
パケット集約部116は、広域ネットワークN3に出力する複数のパケットを1つのデータフレームにまとめる。複数のパケットを1つにまとめることで、パケットのサイズが小さい場合に、パケットを別個に送信するよりも、オーバーヘッドが削減され、通信量を低減する効果が期待できる。パケット集約部116は、例えばデータフレームに集約可能なデータサイズ又はパケット数の上限値に達するまでパケットを1つのデータフレームに集約する。なお集約に時間制限を設け、一定時間以内に上限に達しない場合は、その時点でいったん集約を終了してもよい。パケット集約部126の機能は、パケット集約部116と同様である。
通信抑制判断部117は、通信におけるエラー回数を監視し、エラー回数が閾値を超えた場合、通信を終了又は抑制して、その旨を示す情報を、通信元装置101又は通信元装置102又はユーザ端末301に送信する。例えば、通信抑制判断部117は、通信処理装置100(変換機能部110、120)とゲートウェイ装置200との間の通信でHTTPSのタイムアウトの回数又は再送回数など、通信におけるエラー回数が閾値を超えるかを監視してもよい。通信抑制判断部127は、通信抑制判断部117と同様の機能を有する。通信抑制判断部127の動作は、通信抑制判断部117の説明から自明であるため、詳細な説明を省略する。
なお、本発明は上記実施形態および各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1,2,2A,2B,2C,2D,2E,2F,2G 通信システム
100、100A,100B 通信処理装置
101、102,103 通信元装置
110 変換機能部
111 IPアドレス特定部
112 通信プロトコル処理部
113 内部通信部
114 外部通信部
115 通信状況検出部
116 パケット集約部
117 通信抑制判断部
120、130,140 変換機能部
121 IPアドレス特定部
122 通信プロトコル処理部
123 内部通信部
124 外部通信部
125 通信状況検出部
126 パケット集約部
127 通信抑制判断部
180 機能設定部
181 システム構成ファイル
200、200A,200B ゲートウェイ装置
201、201A,201B 通信先装置
202、202A,202B 通信先装置
203 通信先装置
210、220 変換機能部
212 通信プロトコル処理部
213 内部通信部
214 外部通信部
280 機能設定部
281 システム構成ファイル
301 ユーザ端末
N1 クラウドネットワーク
N2 ローカルネットワーク
N2_A ローカルネットワーク
N2_B ローカルネットワーク
N3 広域ネットワーク
P1、P2,P3,P4,P5,P6 パケット
P11、P12,P13,P14,P15,P16 パケット

Claims (9)

  1. 第1アドレス体系の第1ネットワークにおける第1通信装置から第1通信プロトコルのメッセージを受信する第1通信部と、
    前記第1通信プロトコルのメッセージの宛先アドレスが前記第1通信部に割り当てられた前記第1アドレス体系における第1アドレスに一致する場合に、前記第1アドレスと第2アドレス体系の第2ネットワークにおける第2通信装置のアドレスとを対応づけた対応データに基づき、前記第1アドレスに対応する前記第2通信装置のアドレスを特定するアドレス特定部と、
    前記第2通信装置のアドレスを示すアドレス情報と前記第1通信プロトコルのメッセージとをペイロードに含み、前記第1通信プロトコルのメッセージを前記第2通信装置へ転送することを要求する第2通信プロトコルのメッセージを生成する通信プロトコル処理部と、
    前記第2通信プロトコルのメッセージを、前記第2ネットワークにおいて前記第2通信装置と通信可能なゲートウェイ装置に送信する第2通信部と、
    を備えた通信処理装置。
  2. 前記通信プロトコル処理部は、前記第1通信プロトコルのメッセージの宛先ポート番号が前記第2通信装置で動作する複数のアプリケーションに対応する複数のポート番号のうちのいずれに一致するかを特定し、
    前記通信プロトコル処理部は、特定した前記ポート番号を示すポート番号情報を前記ペイロードに含め、
    前記第2通信プロトコルのメッセージは、前記第1通信プロトコルのメッセージを前記第2通信装置において動作する前記ポート番号情報が示すアプリケーションに転送することを要求するメッセージである
    請求項1に記載の通信処理装置。
  3. 前記通信プロトコル処理部は、前記ペイロードに、前記第2通信プロトコルのヘッダを付加することにより、前記第2通信プロトコルのメッセージを生成する
    請求項1又は2に記載の通信処理装置。
  4. 前記第1通信プロトコルのメッセージは、前記第2通信装置を制御する制御データを含む
    請求項1又は2に記載の通信処理装置。
  5. 前記第2通信プロトコルは、通信プロトコル階層において前記第1通信プロトコルより上位の通信プロトコルである
    請求項1又は2に記載の通信処理装置。
  6. 前記第2通信プロトコルは、HTTPSである
    請求項5に記載の通信処理装置。
  7. 前記第1通信部と、前記アドレス特定部と、前記通信プロトコル処理部と、前記第2通信部とを含む変換機能部を複数備え、
    複数の前記変換機能部は、前記第2ネットワークにおける複数の前記第2通信装置をそれぞれ処理の対象とし、
    複数の前記変換機能部の前記第1通信部にはそれぞれ異なる前記第1アドレスが割り当てられている
    請求項1又は2に記載の通信処理装置。
  8. 複数の前記第2通信装置は、それぞれ異なる前記第2アドレス体系の複数の前記第2ネットワークに存在する
    請求項7に記載の通信処理装置。
  9. 第1アドレス体系の第1ネットワークにおける第1通信装置から第1通信プロトコルのメッセージを通信部で受信し、
    前記第1通信プロトコルのメッセージの宛先アドレスが前記通信部に割り当てられた前記第1アドレス体系における第1アドレスに一致する場合に、前記第1アドレスと第2アドレス体系の第2ネットワークにおける第2通信装置のアドレスとを対応づけた対応データに基づき、前記第1アドレスに対応する前記第2通信装置のアドレスを特定し、
    前記第2通信装置のアドレスを示すアドレス情報と前記第1通信プロトコルのメッセージとをペイロードに含み、前記第1通信プロトコルのメッセージを前記第2通信装置に転送することを要求する第2通信プロトコルのメッセージを生成し、
    前記第2通信プロトコルのメッセージを第3ネットワークに送信し、
    前記第3ネットワークから前記第2通信プロトコルのメッセージを受信し、
    前記第2通信プロトコルのメッセージを処理して前記アドレス情報と前記第1通信プロトコルのメッセージとを取得し、
    取得した前記アドレス情報が示す前記第2通信装置のアドレスを宛先とする前記第1通信プロトコルのメッセージを、前記第2ネットワークにおける前記第2通信装置に送信する
    通信方法。
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