JP6160101B2 - 通信装置、制御装置、通信システム、制御メッセージの送信方法 - Google Patents

通信装置、制御装置、通信システム、制御メッセージの送信方法 Download PDF

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Description

本発明は、通信装置、制御装置、通信システム、制御メッセージの送信方法に関し、特に、集中制御型のネットワークに配置される通信装置、制御装置、通信システム、制御メッセージの送信方法に関する。
非特許文献1、2に、オープンフローという技術が提案されている。オープンフローは、通信をエンドツーエンドのフローとして捉え、フロー単位で経路制御、障害回復、負荷分散、最適化を行うものである。非特許文献2に仕様化されているオープンフロースイッチは、オープンフローコントローラとの通信用のセキュアチャネルを備え、オープンフローコントローラから適宜追加または書換え指示されるフローテーブルに従って動作する。フローテーブルには、フロー毎に、パケットヘッダと照合するマッチ条件(Match Fields)と、フロー統計情報(Counters)と、処理内容を定義したインストラクション(Instructions)と、の組が定義される(非特許文献2の「5.2 Flow Table」の項参照)。
例えば、オープンフロースイッチは、パケットを受信すると、フローテーブルから、受信パケットのヘッダ情報に適合するマッチ条件(非特許文献2の「5.3 Matching」参照)を持つエントリを検索する。検索の結果、受信パケットに適合するエントリが見つかった場合、オープンフロースイッチは、フロー統計情報(カウンタ)を更新するとともに、受信パケットに対して、当該エントリのインストラクションフィールドに記述された処理内容(指定ポートからのパケット送信、フラッディング、廃棄等)を実施する。一方、検索の結果、受信パケットに適合するエントリが見つからなかった場合、オープンフロースイッチは、セキュアチャネルを介して、オープンフローコントローラに対してエントリ設定の要求、即ち、受信パケットを処理するための制御情報の送信要求(Packet−Inメッセージ)を送信する。オープンフロースイッチは、処理内容が定められたフローエントリを受け取ってフローテーブルを更新する。このように、オープンフロースイッチは、フローテーブルに格納されたエントリを制御情報として用いてパケット転送を行う。
また、非特許文献2には、オープンフローコントローラからオープンフロースイッチに、指定したパケットの出力を指示する制御メッセージが規定されている(非特許文献2の「A.3.7 Packet−Out Message」参照)。この制御メッセージは、オープンフローコントローラが、制御情報の送信要求(Packet−Inメッセージ)を受け取った際に、任意のオープンフロースイッチに当該パケットを出力させる場合に使用される。
Nick McKeownほか7名、"OpenFlow: Enabling Innovation in Campus Networks"、[online]、[平成25(2013)年1月24日検索]、インターネット〈URL:http://www.openflow.org/documents/openflow-wp-latest.pdf〉 "OpenFlow Switch Specification" Version 1.3.1 (Wire Protocol 0x04)、[online]、[平成25(2013)年1月24日検索]、インターネット〈URL:https://www.opennetworking.org/images/stories/downloads/specification/openflow-spec-v1.3.1.pdf〉
以下の分析は、本発明によって与えられたものである。上記オープンフロースイッチに代表される制御装置から設定される制御情報に従い動作する通信装置は、CAM(Content Addressable Memory)等に上述したフローエントリを格納し、受信パケットを高速に処理するハードウェア実装部(通常、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で構成される専用回路が用いられる。)を備えている。その一方で、制御装置との制御メッセージを授受するための処理は、通信装置に搭載されたネットワークプロセッサとも呼ばれる組み込み用のCPU(Central Processing Unit)上で動作するソフトウェア実装部にて実行される。
上記ネットワークプロセッサは、上記ハードウェア実装部や、大量のメッセージ処理を行うことを前提とした制御装置のCPUに比べて低速である。また、上記オープンフロースイッチに代表される通信装置は、新規に発生した通信を処理するために、自身が保持する制御情報に適合しない未知のパケットを受信すると、制御装置へ当該受信パケットを処理するための制御情報の送信を要求する制御メッセージ(Packet−Inメッセージ)を送信するよう規定されている。このため、急激なトラヒックの増大等が発生すると、上記通信装置のソフトウェア実装部が前記制御メッセージ(Packet−Inメッセージ)の送信に追われてしまい、ひいては、システム全体のパフォーマンスが低下してしまうという問題点がある。
本発明は、集中制御型のネットワークの制御装置に転送する対象のパケットが通信装置に大量に流入しても、システム全体のパフォーマンスへの影響を抑えることに貢献できる通信装置、制御装置、通信システム、制御メッセージの送信方法を提供することを目的とする。
第1の視点によれば、制御装置と所定のプロトコルに従って制御メッセージを授受するプロトコル処理部と、前記制御メッセージを用いて前記制御装置から設定された制御情報を参照してパケットを処理するパケット処理部と、前記制御装置と授受可能な制御メッセージのうち、前記制御装置に受信パケットの情報を送信する制御メッセージについて、前記プロトコル処理部を介さずに、受信パケットに所定の加工を施して前記制御装置に送信する制御メッセージ転送部と、を備えた通信装置が提供される。
第2の視点によれば、制御対象の通信装置と所定のプロトコルに従って制御メッセージを授受するネットワーク制御部と、前記制御対象の通信装置からの所定の加工が施されたパケットの受信を監視するパケット監視部と、前記制御対象の通信装置から前記所定の加工が施されたパケットを受信した場合、前記所定のプロトコルによるパケットの情報を送信する制御メッセージとして処理する制御メッセージ処理部と、を備えた制御装置が提供される。
第3の視点によれば、制御装置と所定のプロトコルに従って制御メッセージを授受するプロトコル処理部と、前記制御メッセージを用いて前記制御装置から設定された制御情報を参照してパケットを処理するパケット処理部と、前記制御装置と授受可能な制御メッセージのうち、前記制御装置に受信パケットの情報を送信する制御メッセージについて、前記プロトコル処理部を介さずに、受信パケットに所定の加工を施して前記制御装置に送信する制御メッセージ転送部と、を備えた通信装置と、前記通信装置と所定のプロトコルに従って制御メッセージを授受するプロトコル処理部と、前記通信装置からの所定の加工が施されたパケットの受信を監視するパケット監視部と、前記通信装置から前記所定の加工が施されたパケットを受信した場合、前記所定のプロトコルによるパケットの情報を送信する制御メッセージとして処理する制御メッセージ処理部と、を備えた制御装置と、を含む通信システムが提供される。
第4の視点によれば、制御装置と所定のプロトコルに従って制御メッセージを授受するプロトコル処理部を備えた通信装置が、前記制御装置と授受可能な制御メッセージのうち、前記制御装置に受信パケットの情報を送信する制御メッセージの送信の契機となるパケットを受信するステップと、前記パケットを受信した場合、前記プロトコル処理部を介さずに、受信パケットに所定の加工を施して前記制御装置に送信するステップと、を含む制御メッセージの送信方法が提供される。本方法は、制御装置と所定のプロトコルに従って制御メッセージを授受するプロトコル処理部を備えた通信装置という、特定の機械に結びつけられている。
本発明によれば、集中制御型のネットワークの制御装置に転送する対象のパケットが通信装置に大量に流入しても、システム全体のパフォーマンスへの影響を抑えることが可能となる。
本発明の一実施形態の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態の通信システムの構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態の通信装置に保持される制御情報の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の通信装置が制御装置に送信するパケットに付加する追加ヘッダの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の制御装置が通信装置に送信するパケットに付加する追加ヘッダの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の通信システムの動作を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態の通信システムの動作を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態の通信装置に保持される制御情報の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態の通信装置によるヘッダ書換え内容を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態の制御装置によるヘッダ書換え内容を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態の通信システムの動作を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態の通信システムの動作を説明するための図である。 本発明の第3の実施形態の通信システムの構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態の通信システムの動作を説明するための図である。
はじめに本発明の一実施形態の概要について図面を参照して説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。
本発明は、その一実施形態において、図1に示すように、集中制御型のネットワークの制御装置100と所定のプロトコルに従って制御メッセージを授受するプロトコル処理部210と、制御メッセージを用いて制御装置100から設定された制御情報を参照してパケットを処理するパケット処理部220と、制御装置100と授受可能な制御メッセージのうち、制御装置100に受信パケットの情報を送信する制御メッセージについて、プロトコル処理部210を介さずに、受信パケットに所定の加工を施して制御装置に送信する制御メッセージ転送部230と、を備えた通信装置にて実現できる。
なお、前記制御メッセージ転送部230が、受信パケットに施す所定の加工は、制御装置100が、制御メッセージの代替として送られたものであることを判別可能であれば、どのような形態であってもよい。例えば、図4に示すように、追加ヘッダを付加する形態であってもよいし、図9に示すようにヘッダを書換えることでもよい。
以上のようにすることで、制御装置100と授受可能な制御メッセージのうち、制御装置100に受信パケットの情報を送信する制御メッセージについては、プロトコル処理部210ではなく、制御メッセージ転送部230で直接処理されることになる。このため、制御装置100に転送する対象のパケットが通信装置200に大量に流入しても、システム全体のパフォーマンスへの影響を抑えることが可能となる。
[第1の実施形態]
続いて、本発明の第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。本発明の第1の実施形態は、非特許文献1、2のオープンフロースイッチと同様に、通信装置が、制御装置から設定された制御情報(フローエントリ)を参照して受信パケットを処理する仕組みを用いて、制御装置に対し、受信パケットの情報を送信する。
図2は、本発明の第1の実施形態の通信システムの構成を示す図である。図2を参照すると、制御装置100と、制御用チャネルを介して、この制御装置100から制御される通信装置200と、が示されている。
通信装置200は、プロトコル処理部210と、パケット処理部220と、制御情報記憶部240とを備えている。
プロトコル処理部210は、非特許文献2のオープンフロープロトコルに従って、制御装置100と通信し、制御装置100から受信した制御情報(フローエントリ)を制御情報記憶部240に格納する動作や、制御装置100から指示した制御情報(フローエントリ)を制御情報記憶部240から削除する動作等を実行する。本実施形態では、プロトコル処理部210は、通信装置200に搭載されているCPU上で動作するプログラムによって構成されているものとする。
パケット処理部220は、ポートを介して接続された他の通信装置や制御装置100からパケットを受信すると、制御情報記憶部240から、受信パケットに適合するマッチ条件を持つ制御情報(フローエントリ)を見つけ、その制御情報(フローエントリ)に規定された処理内容(インストラクション)を実行する。このようなパケット処理部220及び制御情報記憶部240は、ASIC等によって構成され、CAMに格納された制御情報(フローエントリ)を高速に検索して処理するハードウェア実装部として実現することが望ましい。
また、本実施形態の通信装置200のパケット処理部220は、受信パケットに適合するマッチ条件を持つ制御情報(フローエントリ)が無い場合に、当該パケットをカプセル化してから制御装置100に転送する動作を行う(非特許文献2のPacket−Inメッセージの代替)。
また、本実施形態の通信装置200のパケット処理部220は、制御装置100からカプセル化されたパケットを受信した場合に、当該パケットをデカプセル化して元のパケットを取り出し、制御装置100から指定されたポートから出力する動作を行う(非特許文献2のPacket−Outメッセージの代替)。
図3は、通信装置200に上記動作を行わせるために、制御情報記憶部240に設定される制御情報(フローエントリ)の例である。図3の制御情報(フローエントリ)は、優先度が高い順に格納されているものとする。図3の一番上の制御情報(フローエントリ)は、ユーザパケット(例えば、端末A宛のパケット)を転送するための制御情報(フローエントリ)である。図3の一番下にある制御情報(フローエントリ)FE1は、最も優先度が低いが、マッチ条件には、ワイルドカードを意味する「Any」が設定されている。このため、受信パケットに適合するマッチ条件を持つ制御情報(フローエントリ)が上位に存在しないパケットを受信した場合、通信装置200は、この制御情報(フローエントリ)を選択する。そして、この場合、通信装置200は、そのインストラクションフィールドの内容に従い、受信パケットをカプセル化して制御装置100に転送する動作を行う。
図4は、上記通信装置200によるカプセル化処理の例である。図4の例では、例えば、IEEE 802.1ahに規定されたMAC in MAC(以下、MACは、「Media Access Control」を意味する。)を利用して、元のパケットに追加ヘッダを付加している。この追加ヘッダの宛先MAC(DMAC)フィールドには、制御装置100のMACアドレスが設定される。また、送信元MAC(SMAC)フィールドには、通信装置200が、受信パケットを受信したポート(入力ポート)に付与されているMACアドレスが格納される。このようにすることで、制御装置100は、追加ヘッダが付加されたパケットの受信時に、送信元の通信装置200において、受信パケットに適合するマッチ条件を持つ制御情報(フローエントリ)が設定されていないことと、その入力ポート(経路計算等に利用)を把握することが可能となる。
図3の下から3番目にある制御情報(フローエントリ)FE2は、制御装置100からカプセル化されたパケットを受信した場合に、当該パケットをデカプセル化して元のパケットを取り出し、制御装置100から指定されたポートから出力する動作を行うための制御情報(フローエントリ)である。そのマッチ条件フィールドには、パケット受信ポートが制御装置100が接続されたポートであることと、宛先MACアドレスが通信装置200のポートに予め設定されているMACアドレスであるとの条件が設定されている。従って、通信装置200は、制御装置100から宛先MACアドレスに自身のポートが指定されたパケットを受信した場合に、図3の下から3番目の制御情報(フローエントリ)を選択する。この場合、通信装置200は、そのインストラクションフィールドの内容に従い、受信パケットからヘッダを外した後(デカプセル化)、宛先MACアドレスに指定されたMACアドレスを持つポートから出力する動作を行う。
図5は、上記通信装置200によるデカプセル化処理の例である。図5の例では、図4の例と同様に、元のパケットに追加ヘッダを付加している。この追加ヘッダの宛先MAC(DMAC)フィールドには、通信装置200の出力ポートに付与されたMACアドレスが設定される。また、送信元MAC(SMAC)フィールドには、制御装置100のMACアドレスが設定される。従って、通信装置200は、追加ヘッダが付加されたパケットの受信時に、そのパケットが制御装置100からのパケット出力指示であると判断し、その追加ヘッダが付された元のパケットを指定ポートから送信する動作を行う。
なお、このような通信装置200は、非特許文献2のオープンフロースイッチに相当する機器にて実現できる。もちろん、図1に示すように、図3の制御情報(フローエントリ)と同等の動作を行う制御メッセージ部を独立して有する構成とすることもできる。また通信装置200は、ユーザ等が有するパーソナルコンピュータ、モバイル端末等の機器において、上位アプリケーションからのパケットを処理するスイッチ機能を備えたものであってもよい。
続いて、図2の制御装置100について説明する。制御装置100は、ネットワーク制御部110と、パケット監視部120と、Packet−In処理部130と、Packet−Out処理部140と、を備えている。
ネットワーク制御部110は、例えば、非特許文献2のオープンフロープロトコルに従って、通信装置200を制御する。ネットワーク制御部110は、前記通信装置200から追加ヘッダが付されたパケットを受信すると、そのパケットに後続するパケットを処理するための制御情報(フローエントリ)を生成し、通信装置200に送信する。また、その際に、ネットワーク制御部110が、通信装置200によって構成されるネットワークトポロジを参照して、通信装置200に転送させるパケットの経路計算を行ってもよい。
パケット監視部120は、通信装置200から受信したパケットのうち、図4に示した所定の追加ヘッダが付加されているパケットをPacket−In処理部130に転送し、その他のものは、ネットワーク制御部110に転送する。
Packet−In処理部(制御メッセージ処理部−1)130は、図4に示した所定の追加ヘッダが付加されているパケットが入力されると、図4の追加ヘッダを外すとともに、追加ヘッダの内容を読み出して、ネットワーク制御部110に送信する。前述のとおり、図4の追加ヘッダの送信元MACアドレスフィールドには、受信パケットを受信したポート(入力ポート)に付与されているMACアドレスが格納されているため、ネットワーク制御部110は、パケットの送信元の通信装置200とその入力ポートを特定することができる。
Packet−Out処理部(制御メッセージ処理部−2)140は、ネットワーク制御部110から通信装置200に対し、パケットの出力を指示するよう要求を受けると、ネットワーク制御部110から受信したパケットに図5に示す追加ヘッダを付加してから、指定された通信装置に送信する。前述のとおり、図5の追加ヘッダの宛先MACアドレスフィールドには、受信パケットを出力すべきポート(出力ポート)に付与されているMACアドレスが格納されているため、通信装置200は、図3の下から3番目に示した制御情報(フローエントリ)に従い、当該パケットの追加ヘッダを外した上で出力する動作を行うことができる。
なお、このような制御装置100は、非特許文献2のオープンフローコントローラに相当する機器に、上述したパケット監視部120、Packet−In処理部130及びPacket−Out処理部140を追加することで実現できる。
なお、図3に示した制御情報(フローエントリ)FE1、FE2の設定タイミングとしては種々のものが考えられる。例えば、制御用チャネルを介して通信装置200が制御装置100に接続した際に、制御装置100が初期設定として、これらの制御情報(フローエントリ)FE1、FE2を設定するようにしてもよい。また、制御装置100がシステム全体のトラヒック等に基づいて、Packet−Inメッセージの送信頻度の高い通信装置200に、これらの制御情報(フローエントリ)FE1、FE2を設定することでもよい。
続いて、本実施形態の動作について図面を参照して詳細に説明する。図6は、本発明の第1の実施形態の通信システムの動作(通信装置→制御装置)を説明するための図である。図6を参照すると、まず、通信装置200が、未知のパケット(新規パケット)を受信すると(ステップS1)、通信装置200は、制御情報記憶部240を参照して、受信パケット(新規パケット)に適合するマッチ条件を持つ制御情報(フローエントリ)を検索する。前記検索の結果、この時点では、受信パケット(新規パケット)にマッチする上位制御情報(フローエントリ)は存在しないので、図3のマッチ条件「Any」の制御情報(フローエントリ)FE1がヒットすることになる。
通信装置200は、図3のマッチ条件「Any」の制御情報(フローエントリ)FE1のインストラクションフィールドに従い、受信パケットをカプセル化した上で(図4参照)、制御装置100の接続ポートから出力する(ステップS2)。
前記カプセル化されたパケットを受信した制御装置100は、そのパケット監視部120にてカプセル化されたパケットを検出する(ステップS3)。そして、Packet−In処理部130は、カプセル化を解除して、元のパケットイメージを取得する。また、Packet−In処理部130は、追加ヘッダの送信元MACアドレスから、送信元の通信装置200とその受信ポートを特定し、ネットワーク制御部110に、デカプセル化したパケットとともに送信する(ステップS4)。
図7は、本発明の第1の実施形態の通信システムの動作(制御装置→通信装置)を説明するための図である。前記デカプセル化したパケットと、送信元の通信装置200とその受信ポートの情報を受け取ったネットワーク制御部110は、受信したパケットに基づいて、送信元の通信装置200に設定すべき制御情報(フローエントリ)を生成し、通信装置200に送信する(ステップS5)。通信装置200は、プロトコル処理部210で制御情報(フローエントリ)を受け取ると、制御情報記憶部240に格納する。以後、通信装置200は、同一の特徴を持つパケットを受信した場合、この制御情報(フローエントリ)を用いて受信パケットを処理することになる。
さらに、制御装置100のネットワーク制御部110は、上記ステップS1からS4で受信したパケットを宛先に転送するために、Packet−Out処理部140に対し、送信すべきパケットと、その送信先の通信装置及びその出力ポート情報を含んだパケット出力指示を送信する(ステップS7)。
前記パケット出力指示を受信したPacket−Out処理部140は、ネットワーク制御部110から受信したパケットをカプセル化した上で(図5参照)、指定された通信装置200に送信する(ステップS8)。なお、図7の例では、上記ステップS1からS4のパケットの送信元の通信装置200に対し、カプセル化したパケットを送信しているが、例えば、当該パケットの宛先に近いその他の通信装置に、カプセル化したパケットを送信してもよい。
前記カプセル化されたパケットを受信した通信装置200は、制御情報記憶部240から、前記カプセル化されたパケットに適合するマッチ条件を持つ制御情報(フローエントリ)FE2のインストラクションフィールドに従い、受信パケットをデカプセル化した上で(図5参照)、制御装置100から指定されたポートから当該受信パケットを出力する(ステップS9)。
以上のように、本実施形態によれば、プロトコル処理部210を介さずに、未知のパケット(新規パケット)の受信を契機とする制御装置100へのパケット送信動作(非特許文献2のPacket−Inメッセージの送信処理に相当)と、制御装置100からパケット出力指示に伴う動作(非特許文献2のPacket−Outメッセージの処理に相当)と、を高速に処理することが可能となる。また、プロトコル処理部210が、これらの処理から解放されるため、プロトコル処理部210の負荷が軽減され、上述した制御情報(フローエントリ)の設定、変更、削除等のその他のプロトコルに則った処理も高速化される。
[第2の実施形態]
続いて、本発明の第1の実施形態と同様の構成で、対象パケットを特定のプロトコルのパケットに限定した第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。本発明の第2の実施形態は、制御装置と通信装置間で授受するパケットに追加ヘッダを追加するのではなく、ヘッダを書換える点でも相違している。以下、これらの相違点を中心に本発明の第2の実施形態について説明する。
通信装置200が受信するパケットのうち、プロトコルによってはヘッダの一部が未使用又は固定の値が設定されるものがある。このようなプロトコルのパケットは、追加ヘッダを用いなくとも、前記未使用フィールドや固定値が入るフィールドを書換えることで、制御装置100が制御用パケットであると解釈可能なパケットを構成することができる。
本実施形態では、ここでは、LLDP(Link Layer Discovery Protocol)のパケットについて、プロトコル処理部210を介さずに処理する例を挙げて説明する。
LLDPパケットの宛先MACアドレスは、LLDP仕様(IEEE 802.1ab)によって決められた固定アドレス(マルチキャストアドレス)になる。そのため、通信装置200と制御装置100との間でパケットを送るとき、宛先MACアドレスフィールドの内容を一時的に書換えて、Packet−Inメッセージに相当するパケットであること、Packet−Outメッセージに相当するパケットであることをそれぞれ示す制御情報を埋め込むことができる。
また、非特許文献1、2のオープンフローに代表される集中制御型のネットワークにおいては、制御装置100がネットワークトポロジを把握する必要があり、LLDPを使用することができる。例えば、制御装置100が、任意の通信装置200に対し、Packet−Outメッセージを用いてLLDPパケットの送信を指示し、そのパケットを受信した他の通信装置からPacket−Inメッセージを受信することで通信装置間のリンクを検出できる。
また、上記のようなLLDPの用法においては、制御装置100から通信装置200に送信を指示するLLDPパケットの送信元MACアドレスは、制御装置100が当該LLDPパケットを一意に識別できる値であればよい。よって、送信元MACアドレスも一時的に書換え可能である。
本実施形態は、第1の実施形態と同様の構成にて実現可能である。但し、上記したLLDPパケットの識別と、ヘッダ書換えを行う点で相違する。
図8は、本実施形態の通信装置200に上記動作を行わせるために、制御情報記憶部240に設定される制御情報(フローエントリ)の例である。図8においても、優先度が高い順に制御情報(フローエントリ)が格納されているものとする。図8の一番上の制御情報(フローエントリ)は、ユーザパケット(例えば、端末A宛のパケット)を転送するための制御情報(フローエントリ)である。
図8の一番下にある制御情報(フローエントリ)FE11は、最も優先度が低いが、マッチ条件の入力ポートはAnyであるが、宛先MACアドレス、EtherタイプがLLDPパケットの特徴を持つことを条件としている。また、送信元MACアドレスが、LLDPをPacket−Out要求時の固定値であることを条件としているのは、制御装置100が明示的に他の通信装置に送信を指示したLLDPパケットであることを識別するためである。このため、制御装置100からの指示に基づいて他の通信装置から送信されたLLDPパケットを受信した場合、通信装置200は、この制御情報(フローエントリ)を選択する。そして、この場合、通信装置200は、そのインストラクションフィールドの内容に従い、受信パケットのヘッダの内容を書換えた上で制御装置100に転送する動作を行う。なお、それ以外のいずれの制御情報(フローエントリ)にも適合しないパケットを受信した場合には、通信装置200は、Packet−Inメッセージを用いた制御装置100への転送、受信パケットの破棄などの予め定められた動作を行う。
図9は、上記通信装置200によるヘッダ書換え処理の例である。図9の例では、例えば、元のLLDPパケットヘッダの宛先MACアドレス(DMAC)を制御装置100のMACアドレスに書換え、送信元MACアドレス(SMAC)を、自装置のLLDPパケットを受信したポート(入力ポート)に付与されているMACアドレスに書換える処理を行う。このようにすることで、制御装置100は、自装置を宛先とするLLDPパケットの受信時に、送信元の通信装置200が、他の通信装置からLLDPパケットを受信したこと、その入力ポートを把握することが可能となる。
図8の下から3番目にある制御情報(フローエントリ)FE12は、制御装置100から送信対処のLLDPパケットを受信した場合に、当該パケットのヘッダを書換えた上で指定ポートから出力する動作を行うための制御情報(フローエントリ)である。そのマッチ条件フィールドには、パケット受信ポートが制御装置100が接続されたポートであることと、宛先MACアドレスが通信装置200のポートに予め設定されているMACアドレスであること、そして、EtherタイプがLLDPを示す値(88CC)となっていることが条件として設定されている。従って、通信装置200は、制御装置100から宛先MACアドレスに自身のポートが指定されたLLDPパケットを受信した場合に、図8の下から3番目の制御情報(フローエントリ)を選択する。この場合、通信装置200は、そのインストラクションフィールドの内容に従い、ヘッダを書換えた後、宛先MACアドレスに指定されたMACアドレスを持つポートから出力する動作を行う。
図10は、上記通信装置200によるヘッダ書換え処理の例である。図10の例では、LLDPの宛先MACアドレス(DMAC)をLLDP仕様(IEEE 802.1ab)によって決められた固定アドレス(マルチキャストアドレス)に書換える処理を行っている。従って、通信装置200は、宛先MACアドレスに自身のポートが指定されたLLDPパケットを受信時に、そのパケットが制御装置100からのLLDPパケット出力指示であると判断し、そのヘッダの宛先MACアドレスをLLDPのマルチキャストアドレスに書換えた後、指定ポートから送信する動作を行う。
また、本実施形態の制御装置100のパケット監視部120は、通信装置200から受信したパケットのうち、図9の下段に示したようにヘッダが書換えられているLLDPパケットをPacket−In処理部130に転送し、その他のものは、ネットワーク制御部110に転送する。
また、本実施形態のPacket−In処理部130は、図9の下段に示したヘッダが書換えられているLLDPパケットが入力されると、書換えられたヘッダの内容を読み出した後、図9の上段に示すヘッダに復元し、ネットワーク制御部110に送信する。前述のとおり、図9の書換え後ヘッダの送信元MACアドレスフィールドには、LLDPパケットを受信したポート(入力ポート)に付与されているMACアドレスが格納されているため、ネットワーク制御部110は、LLDPパケットの送信元の通信装置200とその入力ポートを特定することができる。
また、本実施形態のPacket−Out処理部140は、ネットワーク制御部110から通信装置200に対し、LLDPパケットの出力を指示するよう要求を受けると、ネットワーク制御部110から受信したLLDPパケットのヘッダを、図10の上段に示すように書換えてから、指定された通信装置200に送信する。前述のとおり、図10の上段の各MACアドレスフィールドには、LLDPパケットであることを示す内容が格納されているため、通信装置200は、図8の下から3番目に示した制御情報(フローエントリ)FE12に従い、当該LLDPパケットのヘッダを書換えた上で出力する動作を行うことができる。
続いて、本実施形態の動作について図面を参照して詳細に説明する。図11は、本発明の第2の実施形態の通信システムの動作(通信装置→制御装置)を説明するための図である。図11を参照すると、まず、通信装置200が、他の通信装置からLLDPパケットを受信すると(ステップS11)、通信装置200は、制御情報記憶部240を参照して、LLDPパケットに適合するマッチ条件を持つ制御情報(フローエントリ)を検索する。前記検索の結果、図8の制御情報(フローエントリ)FE11がヒットすることになる。
通信装置200は、図8の制御情報(フローエントリ)FE11のインストラクションフィールドに従い、受信パケットの宛先MACアドレスと、送信元MACアドレスを書換えた上で(図9参照)、制御装置100の接続ポートから出力する(ステップS12)。
前記ヘッダが書換えられたLLDPパケットを受信した制御装置100は、そのパケット監視部120にてヘッダが書換えられたLLDPパケットであることを検出する(ステップS13)。そして、Packet−In処理部130は、通信装置200によって、宛先MACアドレスと、送信元MACアドレスとを、それぞれ固定値に復元することで、
書換え前のパケットイメージを取得する。また、Packet−In処理部130は、書換え前の送信元MACアドレスから、送信元の通信装置200とその受信ポートを特定し、ネットワーク制御部110に、復元したパケットとともに送信する(ステップS14)。
図12は、本発明の第2の実施形態の通信システムの動作(制御装置→通信装置)を説明するための図である。制御装置100のネットワーク制御部110は、所定のタイミングで、LLDPパケットを生成し、Packet−Out処理部140に対し、生成したLLDPパケットと、その送信先の通信装置及びその出力ポート情報を含んだパケット出力指示を送信する(ステップS17)。
前記パケット出力指示を受信したPacket−Out処理部140は、ネットワーク制御部110から受信したLLDPパケットのヘッダを書換えた上で(図10参照)、指定された通信装置200に送信する(ステップS18)。
前記ヘッダが書換えられたLLDPパケットを受信した通信装置200は、制御情報記憶部240から、前記LLDPパケットに適合するマッチ条件を持つ制御情報(フローエントリ)FE12のインストラクションフィールドに従い、受信パケットのヘッダを書換えた上で(図10参照)、制御装置100から指定されたポートから当該受信パケットを出力する(ステップS19)。
以上のように、本実施形態によれば、プロトコル処理部210を介さずに、LLDPパケットの授受を高速に処理することが可能となる。また、プロトコル処理部210が、これらの処理から解放されるため、プロトコル処理部210の負荷が軽減され、上述した制御情報(フローエントリ)の設定、変更、削除等のその他のプロトコルに則った処理も高速化される。また、本実施形態によれば、LLDP以外の未知のパケットが受信されると、プロトコル処理部210が制御装置100にPacket−Inメッセージを送信し、制御装置100は、Packet−Outメッセージで、その他のパケットの出力指示を行うことになるが、追加ヘッダが無い分、オーバーヘッドが少ないという利点がある。
また、上記した実施形態では、LLDPパケットを対象とした例を挙げて説明したが、他のプロトコルのパケットにも適用することができる。この場合、そのパケットを特定するマッチ条件を持つ制御情報(フローエントリ)を設定しヘッダを書換えさせ、制御装置100に対応する動作を行わせることになる。
[第3の実施形態]
続いて、制御装置100のパケット監視部120、Packet−In処理部130及びPacket−Out処理部140を省略可能とした本発明の第3の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。本発明の第3の実施形態は、上記のとおり、制御装置100の構成を簡略化する代わりに、通信装置200に、TOE(TCP/IP Offload Engine)部を追加し、通信装置がプロトコル処理部を介することなく、制御装置と通信できるようにしたものである。以下、これらの相違点を中心に本発明の第3の実施形態について説明する。
図13は、本発明の第3の実施形態の通信システムの構成を示す図である。図13を参照すると、制御装置100Aと、通信装置200Aとが接続された構成が示されている。
本実施形態の制御装置100Aは、ネットワーク制御部110を備え、通信装置200Aからの要求に応じて制御情報(フローエントリ)を生成し、ネットワーク全体を制御する。このような制御装置100Aとしては、非特許文献2のオープンフローコントローラに相当する機器を用いることができる。
通信装置200Aは、第1、第2の実施形態と同様のプロトコル処理部210と制御情報記憶部240のほか、TOE部250、Packet−In処理部260及びPacket−Out処理部270を内蔵したパケット処理部220Aとを備えている。
TOE部250は、プロトコル処理部210やPacket−In処理部260から渡されたデータのセグメンテーションや結合等のTCP/IPプロトコルに関する処理を行って制御装置100Aと通信する。また、本実施形態のTOE部250は、一般的なTCP/IPプロトコルに関する処理に加えて、次の処理を実行する。
具体的には、TOE部250は、パケット受信時に、TCP/IPストリーム上の制御メッセージの種別を識別し、制御メッセージの種別に応じて、パケットの転送先を切り替える。具体的には、TOE部250は、受信パケットから制御メッセージのヘッダを検出し、Packet−Outメッセージである場合、当該TCP/IPストリームのパケットをPacket−Out処理部270に転送する。
また、TOE部250は、プロトコル処理部210とPacket−In処理部260とのそれぞれから送信要求を受けると、両者を調停した後、それぞれから制御メッセージを受け取り、制御装置100Aに送信する。
Packet−In処理部260は、受信パケットに適合する制御情報(フローエントリ)が制御情報記憶部240に登録されていない場合や、受診パケットに適合する制御情報(フローエントリ)によってPacket−Inメッセージの送信が規定されている場合、当該受信パケットの情報を制御装置100Aに送信するPacket−Inメッセージを生成し、TOE部250に出力する(制御メッセージ生成部)。
Packet−Out処理部270は、TOE部250から、Packet−Outメッセージを受け取ると、そのPacket−Outメッセージからパケットを取り出して、Packet−Outメッセージにて指定されたポートから出力するパケット送信部として機能する。
また本実施形態のプロトコル処理部210は、TOE部250を介して制御メッセージを制御装置100Aに送信する。また、プロトコル処理部210は、制御メッセージの受信時もTOE部250を介して、制御メッセージを受信する。
なお、本実施形態においても、パケット処理部220A及び制御情報記憶部240は、ハードウェア実装部として実現することが望ましい。その他のプロトコル処理部210の基本的な動作及び制御情報記憶部240の構成は、第1、第2の実施形態と同様であるので説明を省略する。
続いて、本実施形態の動作について図面を参照して詳細に説明する。図14は、本発明の第3の実施形態の通信システムの動作を説明するための図である。
(Packet−In以外の制御メッセージ)
始めに、図13、図14を参照して、通信装置200Aが、制御装置100Aに対し、Packet−In以外の制御メッセージを送信するときの流れを説明する。
例えば、通信装置200Aのプロトコル処理部210が、Packet−In以外の制御メッセージを作成すると、TOE部250に前記生成した制御メッセージを出力する。なお、Packet−In以外の制御メッセージとしては、例えば、通信装置200Aに制御情報(フローエントリ)を削除したことを知らせるFlowRemoveメッセージや通信装置200Aにポートの状態を知らせるPort Statusメッセージ等がある。
前記制御メッセージを受信したTOE部250は、適切に調停を行って制御メッセージを受け取り、制御チャネルを介して、制御装置100Aに送信する(図14のS300→S301参照)。
その後、制御装置100Aは、セキュアチャネルを介して受信したパケットからメッセージを取り出して、メッセージに応じた処理をする。
(Packet−Inメッセージ)
続いて、通信装置200Aが、制御装置100Aに対し、Packet−Inメッセージを送信するときの流れを説明する。
パケット処理部220Aは、制御情報記憶装置240からパケットに対応する制御情報(フローエントリ)の検索の結果、受信パケットに適合する制御情報(フローエントリ)が制御情報記憶部240に登録されていない場合や、受診パケットに適合する制御情報(フローエントリ)によってPacket−Inメッセージの送信が規定されている場合、Packet−In処理部260に、Packet−Inメッセージの送信を依頼する。
Packet−In処理部260は、前記パケット処理部220Aが受信したパケットの情報を制御装置100Aに送信するPacket−Inメッセージを生成し、TOE部250に出力する。
前記Packet−Inメッセージを受信したTOE部250は、適切に調停を行って制御メッセージを受け取り、制御チャネルを介して、制御装置100Aに送信する(図14のS300→S301参照)。
その後、制御装置100Aは、セキュアチャネルを介して受信したパケットからPacket−Inメッセージを取り出して、メッセージに応じた処理をする。
(Packet−Out以外の制御メッセージ)
続いて、制御装置100Aが、通信装置200Aに対し、Packet−Outメッセージ以外の制御メッセージを送信するときの流れを説明する。
制御装置100Aは、Packet−Outメッセージ以外の制御メッセージを生成すると、通信装置200Aに送信する。Packet−Outメッセージ以外の制御メッセージとしては、通信装置200Aに特定の制御情報(フローエントリ)を送信するFlow−Modメッセージ等の制御メッセージが挙げられる(非特許文献2の「A.3 Contoroller−to−Switch Messages」参照)。
通信装置200Aは、前記制御メッセージをTOE部250で受信する。TOE部250は、前記受信した制御メッセージの種別を識別し、制御メッセージの種別に応じて、パケットの転送先を切り替える。具体的には、TOE部250は、受信パケットから制御メッセージのヘッダを検出し、Packet−Outメッセージである場合、一連のパケットをPacket−Out処理部270に転送する。また、受信した制御メッセージが、Packet−Outメッセージ以外の制御メッセージである場合、TOE部250は、一連のパケットをプロトコル処理部210に転送する(図14のS302→S303参照)。
Packet−Out処理部270は、Packet−Outメッセージを受け取ると、そのPacket−Outメッセージからパケットを取り出して、Packet−Outメッセージにて指定されたポートから出力する。
また、プロトコル処理部210は、TOE部250を介して制御メッセージを受け取ると、その制御メッセージに応じた処理を実行する。例えば、Flow−Modメッセージを受信した場合、Flow−Modメッセージにて指定された制御情報(フローエントリ)を制御情報記憶部240に登録する動作を行う。
以上のように、本実施形態によれば、制御装置側に機能を追加しなくとも、プロトコル処理部210を経由しないPacket−Inメッセージの送出と、Packet−Outメッセージの解釈、実行が可能となる。その理由は、ハードウェアで構築されているパケット処理部220A内に、Packet−In処理部260とPacket−Out処理部270とを設けるとともに、TOE部250を設置して、制御メッセージを分配、調停するように構成したことにある。
以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の基本的技術的思想を逸脱しない範囲で、更なる変形・置換・調整を加えることができる。例えば、各図面に示したネットワーク構成や要素の構成は、本発明の理解を助けるための一例であり、これらの図面に示した構成に限定されるものではない。
また例えば、上記した第1、第2の実施形態において、通信装置200が、制御装置100との接続ポートを代表としてプロキシARP(Proxy Address Resolution Protocol)動作を行うようにすることも好ましい。上記した第1、第2の実施形態では、Packet−Inメッセージの受信を契機に制御用チャネル上の機器で受信ポートのMACアドレスの学習が行われている。このため、Packet−Inメッセージが発生しない、あるいは、受信頻度の低いポートでは、該当ポートのMACアドレスが未学習となり、制御装置100がPacket−Outメッセージを送信する度にフラッディングが発生してしまう。上記のように通信装置200がプロキシARP動作を行うことで、フラッディングの発生を抑止することが可能となる(第4の実施形態)。
また例えば、上記した第1の実施形態では、IEEE 802.1ahに規定されたMAC in MACを用いてカプセル化を行うものとして説明したが、MAC in MACの代わりにIPヘッダを付加することでもよい。このようにすることで、制御装置100と通信装置200が、同一のレイヤ2ネットワークに接続しなければならないという制約が解消される(第5の実施形態)。
また例えば、上記した第1、第3の実施形態では、通信装置200がプロトコル処理部210を介さずに制御装置100に送信するパケットのプロトコル種別に制限を設けないものとして説明したが、特定のプロトコル種別のパケットのみ、プロトコル処理部210を介さずに制御装置100に送信する対象としてもよい。上記したように、本発明の適用により、通信装置200側のボトルネックが解消するが、その半面、Packet−Inメッセージが大量に発生することにより、制御装置100が過負荷になるケースが起こりうる。第1、第3の実施形態においても、第2の実施形態と同様に、LLDP等特定のプロトコルのパケットのみプロトコル処理部210を介さずに制御装置100に送信し、その他のパケットはプロトコル処理部210経由でPacket−Inメッセージを送信するようにしてもよい(第6の実施形態)。
最後に、本発明の好ましい形態を要約する。
[第1の形態]
(上記第1の視点による通信装置参照)
[第2の形態]
第1の形態の通信装置において、
前記制御メッセージ転送部は、
前記制御装置に受信パケットの情報を送信する契機となったパケットに、前記制御装置宛の追加ヘッダを付加して送信することにより、前記制御装置に受信パケットの情報を送信する通信装置。
[第3の形態]
第1又は第2の形態の通信装置において、
前記制御メッセージ転送部は、
前記制御装置から、前記パケットの出力ポートを指定した追加ヘッダが付加されたパケットを受信した場合、前記追加ヘッダを削除して前記追加ヘッダにて指定された出力ポートから転送する動作を行う通信装置。
[第4の形態]
第1から3いずれか一の形態の通信装置において、
前記パケット処理部が、
前記制御装置に受信パケットの情報を送信する対象となるパケットを特定するマッチ条件と、該マッチ条件に適合するパケットに適用する処理内容と、を指定した制御情報を保持し、該制御情報に従い受信パケットを処理する制御メッセージ転送部として機能する通信装置。
[第5の形態]
第1から3いずれか一の形態の通信装置において、
前記プロトコル処理部を介さずに、前記送信又は受信パケットに所定の加工を施して前記制御装置と通信する対象のパケット種別が定められている通信装置。
[第6の形態]
第5の形態の通信装置において、
前記所定の加工として、前記パケット種別で用いられていないヘッダ領域の書換えを実行する通信装置。
[第7の形態]
第1の形態の通信装置において、
前記制御メッセージ転送部が、
前記制御装置に受信パケットの情報を送信する対象となるパケットから、前記所定のプロトコルに規定された前記制御装置に受信パケットの情報を送信する制御メッセージを作成する制御メッセージ作成部と、
前記制御メッセージ作成部にて作成された制御メッセージと、前記プロトコル処理部にて生成された制御メッセージとを調停してから送信するTOE(TCP/IP Offload Engine)部と、を含んで構成されている通信装置。
[第8の形態]
第7の形態の通信装置において、
前記制御メッセージ転送部が、
さらに、前記制御装置からのパケットを指定ポートから送信を指示する制御メッセージに従い、パケットを指定ポートから出力するパケット送信部を含み、
前記TOE部は、前記制御装置から受信した制御メッセージが、前記パケットを指定ポートから送信を指示する制御メッセージである場合、前記パケット送信部に前記制御メッセージを送信する通信装置。
[第9の形態]
(上記第2の視点による制御装置参照)
[第10の形態]
第9の形態の制御装置において、
前記制御メッセージ処理部は、
前記パケットの出力ポートを指定した追加ヘッダを付加して前記通信装置に転送することにより、前記通信装置にパケットを出力させる制御装置。
[第11の形態]
第9又は第10の形態の制御装置において、
前記制御メッセージ処理部は、
前記通信装置から、前記所定の加工が施されたパケットを受信した場合、前記パケットに適用する処理内容を決定し、前記通信装置に前記処理内容を実行させる制御情報を送信する制御装置。
[第12の形態]
(上記第3の視点による通信システム参照)
[第13の形態]
(上記第4の視点による制御メッセージの送信方法参照)
[第14の形態]
制御装置と所定のプロトコルに従って制御メッセージを授受するプロトコル処理部を備えた通信装置が、
前記制御装置に受信パケットの情報を送信する制御メッセージを送信する契機となるパケットの受信を契機に、前記パケットから、前記所定のプロトコルに規定された前記制御装置に受信パケットの情報を送信する制御メッセージを作成するステップと、
前記通信装置に、前記プロトコル処理部とは別に設けられたTOE(TCP/IP Offload Engine)部が、前記制御メッセージ作成部にて作成された所定の制御メッセージと、前記プロトコル処理部にて生成された制御メッセージとを調停してから送信するステップとを含む制御メッセージの送信方法。
なお、上記第12〜第14の形態は、第1の形態と同様に、第2〜第8の形態に展開することが可能である。
なお、上記の非特許文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。
100、100A 制御装置
110 ネットワーク制御部
120 パケット監視部
130 Packet−In処理部
140 Packet−Out処理部
200、200A 通信装置
210 プロトコル処理部
220、220A パケット処理部
230 制御メッセージ転送部
240 制御情報記憶部
250 TOE部
260 Packet−In処理部
270 Packet−Out処理部

Claims (11)

  1. 制御装置と所定のプロトコルに従って制御メッセージを授受するプロトコル処理部と、
    前記制御メッセージを用いて前記制御装置から設定された制御情報を参照してパケットを処理するパケット処理部と、
    前記制御装置と授受可能な制御メッセージのうち、前記制御装置に受信パケットの情報を送信する制御メッセージについて、前記プロトコル処理部を介さずに、受信パケットに所定の加工を施して前記制御装置に送信する制御メッセージ転送部と、
    を備えた通信装置。
  2. 前記制御メッセージ転送部は、
    前記制御装置に受信パケットの情報を送信する契機となったパケットに、前記制御装置宛の追加ヘッダを付加して送信することにより、前記制御装置に受信パケットの情報を送信する請求項1の通信装置。
  3. 前記制御メッセージ転送部は、
    前記制御装置から、前記パケットの出力ポートを指定した追加ヘッダが付加されたパケットを受信した場合、前記追加ヘッダを削除して前記追加ヘッダにて指定された出力ポートから転送する動作を行う請求項1又は2の通信装置。
  4. 前記パケット処理部が、
    前記制御装置に受信パケットの情報を送信する対象となるパケットを特定するマッチ条件と、該マッチ条件に適合するパケットに適用する処理内容と、を指定した制御情報を保持し、該制御情報に従い受信パケットを処理する制御メッセージ転送部として機能する請求項1から3いずれか一の通信装置。
  5. 前記プロトコル処理部を介さずに、前記送信又は受信パケットに所定の加工を施して前記制御装置と通信する対象のパケット種別が定められている請求項1から4いずれか一の通信装置。
  6. 前記所定の加工として、前記パケット種別で用いられていないヘッダ領域の書換えを実行する請求項5の通信装置。
  7. 前記制御メッセージ転送部が、
    前記制御装置に受信パケットの情報を送信する対象となるパケットから、前記所定のプロトコルに規定された前記制御装置に受信パケットの情報を送信する制御メッセージを作成する制御メッセージ作成部と、
    前記制御メッセージ作成部にて作成された制御メッセージと、前記プロトコル処理部にて生成された制御メッセージとを調停してから送信するTOE(TCP/IP Offload Engine)部と、を含んで構成されている請求項1の通信装置。
  8. 前記制御メッセージ転送部が、
    さらに、前記制御装置からのパケットを指定ポートから送信を指示する制御メッセージに従い、パケットを指定ポートから出力するパケット送信部を含み、
    前記TOE部は、前記制御装置から受信した制御メッセージが、前記パケットを指定ポートから送信を指示する制御メッセージである場合、前記パケット送信部に前記制御メッセージを送信する請求項7の通信装置。
  9. 制御装置と所定のプロトコルに従って制御メッセージを授受するプロトコル処理部と、前記制御メッセージを用いて前記制御装置から設定された制御情報を参照してパケットを処理するパケット処理部と、前記制御装置と授受可能な制御メッセージのうち、前記制御装置に受信パケットの情報を送信する制御メッセージについて、前記プロトコル処理部を介さずに、受信パケットに所定の加工を施して前記制御装置に送信する制御メッセージ転送部と、を備えた通信装置と、
    前記通信装置と所定のプロトコルに従って制御メッセージを授受するプロトコル処理部と、前記通信装置からの所定の加工が施されたパケットの受信を監視するパケット監視部と、前記通信装置から前記所定の加工が施されたパケットを受信した場合、前記所定のプロトコルによるパケットの情報を送信する制御メッセージとして処理する制御メッセージ処理部と、を備えた制御装置と、
    を含む通信システム。
  10. 制御装置と所定のプロトコルに従って制御メッセージを授受するプロトコル処理部を備えた通信装置が、
    前記制御装置と授受可能な制御メッセージのうち、前記制御装置に受信パケットの情報を送信する制御メッセージの送信の契機となるパケットを受信するステップと、
    前記パケットを受信した場合、前記プロトコル処理部を介さずに、受信パケットに所定の加工を施して前記制御装置に送信するステップと、を含む制御メッセージの送信方法。
  11. 制御装置と所定のプロトコルに従って制御メッセージを授受するプロトコル処理部を備えた通信装置が、
    前記制御装置に受信パケットの情報を送信する制御メッセージを送信する契機となるパケットの受信を契機に、前記パケットから、前記所定のプロトコルに規定された前記制御装置に受信パケットの情報を送信する制御メッセージを作成するステップと、
    前記通信装置に、前記プロトコル処理部とは別に設けられたTOE(TCP/IP Offload Engine)部が、前記制御メッセージ作成するステップにて作成された所定の制御メッセージと、前記プロトコル処理部にて生成された制御メッセージとを調停してから送信するステップとを含む制御メッセージの送信方法。
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