JP2024016329A - ヘッドアップディスプレイ - Google Patents
ヘッドアップディスプレイ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2024016329A JP2024016329A JP2022118352A JP2022118352A JP2024016329A JP 2024016329 A JP2024016329 A JP 2024016329A JP 2022118352 A JP2022118352 A JP 2022118352A JP 2022118352 A JP2022118352 A JP 2022118352A JP 2024016329 A JP2024016329 A JP 2024016329A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sub
- display
- virtual image
- main
- display light
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims abstract description 27
- 238000013461 design Methods 0.000 claims description 27
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 claims description 8
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- 239000003086 colorant Substances 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 2
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 2
- 238000007639 printing Methods 0.000 description 2
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 2
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000005401 electroluminescence Methods 0.000 description 1
- 230000006870 function Effects 0.000 description 1
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 1
- 210000003128 head Anatomy 0.000 description 1
- 239000004973 liquid crystal related substance Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 238000006467 substitution reaction Methods 0.000 description 1
- 239000010409 thin film Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Instrument Panels (AREA)
Abstract
【課題】簡易に三次元的表示が可能なヘッドアップディスプレイを提供する。
【解決手段】本実施形態におけるヘッドアップディスプレイ1は、メイン表示光L1を出射するメイン表示器11と、反射面12a、13aと透過面12b、13bとを有し、メイン表示光L1を反射面12a、13aにおいてウインドシールド3に向かうように反射することによりメイン表示光L1を運転者4にウインドシールド3の前方でメイン虚像V1として視認させる反射鏡12、13と、サブ表示光L2、L3を透過面12b、13bを透過してウインドシールド3に向うように出射することにより、反射しサブ表示光L2、L3を運転者4にメイン虚像V1の後方でサブ虚像V2、V3として視認させるサブ表示器20、30と、を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】本実施形態におけるヘッドアップディスプレイ1は、メイン表示光L1を出射するメイン表示器11と、反射面12a、13aと透過面12b、13bとを有し、メイン表示光L1を反射面12a、13aにおいてウインドシールド3に向かうように反射することによりメイン表示光L1を運転者4にウインドシールド3の前方でメイン虚像V1として視認させる反射鏡12、13と、サブ表示光L2、L3を透過面12b、13bを透過してウインドシールド3に向うように出射することにより、反射しサブ表示光L2、L3を運転者4にメイン虚像V1の後方でサブ虚像V2、V3として視認させるサブ表示器20、30と、を備える。
【選択図】 図1
Description
本開示は、車両用等のヘッドアップディスプレイに関する。
ヘッドアップディスプレイ(HUD、Head Up Display)は、走行に必要な情報を運転者が視認する実景と対応付けて直感的に把握できるように虚像として表示する。これにより、HUDは、運転者の視線方向を前方から逸らすことなく情報を視認させる。今日、表示に奥行き感を持たせることで、三次元的に表現できるHUDも知られている。例えば、左右の目にそれぞれ異なる画像を視認させ、裸眼のままで立体視を可能にする技術がある。
しかしながら、上述した技術は、左右の目に異なる表示光を入射させるために、高解像度の画像を形成することが求められる。このため、上述した技術には、大きなメモリ容量や高性能なGPU(Graphics Processing Unit)等が必要であることから部品コストが高く、コスト的な制約がある場合には、三次元的表示が可能なHUDを車両等に搭載することが困難であった。
本開示はこのような事情を考慮してなされたもので、簡易に三次元的表示が可能なヘッドアップディスプレイを提供することを目的とする。
本開示のヘッドアップディスプレイは、上述した課題を解決するために、メイン表示光を出射するメイン表示器と、第一反射面と、前記第一反射面と反対の面である第一透過面とを有し、前記メイン表示光を前記第一反射面において投影部材に向かうように反射することにより、前記投影部材で反射した前記メイン表示光を前記投影部材の後方に位置する視認者に前記投影部材の前方でメイン虚像として視認させる第一反射鏡と、第一サブ表示光を前記第一透過面を透過して前記投影部材に向うように出射することにより、前記投影部材で反射した前記第一サブ表示光を前記視認者に前記投影部材の前方であって前記メイン虚像の後方で第一サブ虚像として視認させる第一サブ表示器と、を備える。
本開示のヘッドアップディスプレイにおいては、簡易に三次元的表示が可能である。
本開示のヘッドアップディスプレイの実施形態を添付図面に基づいて説明する。本開示のヘッドアップディスプレイは、例えば自動車や二輪車等の車両や、船舶、農業機械、建設機械に搭載されるヘッドアップディスプレイに適用することができる。本実施形態においては、ヘッドアップディスプレイが車両に搭載され、車両から取得した各種情報等に基づいて所要の情報を表示するヘッドアップディスプレイである例を用いて説明する。
図1は、本実施形態におけるHUD1のシステム構成例を示す図である。
図2は、表示領域D1、D2、D3に表示される虚像V1、V2、V3の表示例を示す図である。
図3は、HUD1の装置構成を概念的に示す説明図である。
図4は、平面鏡12及び平面鏡側サブ表示器20並びに凹面鏡13及び凹面鏡側サブ表示器30の装置構成を説明する図である。
以下の説明において、「前」、「後」、「上」、「下」、「右」及び「左」は、図1及び2における定義「Fr.」、「Re.」、「To.」、「Bo.」、「R」、及び「L」に従う。
HUD1は、車両2のインストルメントパネル内に搭載される。HUD1は、メイン表示器11と、平面鏡12(第二反射鏡)と、凹面鏡13(第一反射鏡)と、平面鏡側サブ表示器20(第二サブ表示器)と、凹面鏡側サブ表示器30(第一サブ表示器)と、筐体15と、制御部40と、を有する。
HUD1は、メイン表示器11、平面鏡側サブ表示器20及び凹面鏡側サブ表示器30が出射した表示光L1、L2、L3を、車両2上のウインドシールド3(投影部材)に照射する。ウインドシールド3の後方に位置する車両2の運転者4(視認者)は、ウインドシールド3における表示光L1、L2、L3の反射光をウインドシールド3の前方で虚像V1、V2、V3として視認する。虚像V1、V2、V3は、ウインドシールド3を介して(ウインドシールド3の前方で)運転者4に視認される実景を背景とした仮想的な表示領域D1、D2、D3にそれぞれ表示される。表示領域D1、D2、D3は、例えば四角形の二次元的な表示面である。
メイン表示器11は、例えばTFT(Thin Film Transistor)型の液晶表示器や有機EL(Electroluminescence)表示器や、プロジェクタ及び表示面を構成するスクリーンである。メイン表示器11は、メイン虚像V1(虚像V1)に係る意匠を表示し、意匠に係るメイン表示光L1を平面鏡12に向けて出射する。
平面鏡12は、メイン表示器11の後段であって、メイン表示器11と凹面鏡13との間に配置される。平面鏡12は、反射面12a(第二反射面)と、反射面12aと反対の面である透過面12b(第二透過面)とを有する、いわゆるハーフミラーである。平面鏡12は、図4に示すように、黒印刷層12cを有する。黒印刷層12cは、透過面12bに透過領域12dと不透過領域12eとを形成する。黒印刷層12cは、平面鏡12が平面鏡側サブ虚像V2(サブ虚像V2)の意匠に係る平面鏡側サブ表示光L2(サブ表示光L2、第二サブ表示光)を形成するために、設けられる。すなわち、平面鏡側サブ表示器20から出射された光は、黒印刷層12cの透過領域12dを通過することにより、平面鏡側サブ虚像V2の意匠に係る平面鏡側サブ表示光L2となる。
凹面鏡13は、平面鏡12の後段に配置される。凹面鏡13は、凹形状の反射面13a(第一反射面)と、反射面13aと反対の面である透過面13b(第一透過面)とを有する、いわゆるハーフミラーである。反射面13aは、拡大鏡としての機能を有し、表示光L1、L2に係る意匠を拡大してウインドシールド3側へ反射する。凹面鏡13は、図4に示すように、黒印刷層13cを有する。黒印刷層13cは、透過面13bに透過領域13dと不透過領域13eとを形成する。黒印刷層13cは、凹面鏡13が凹面鏡側サブ虚像V3(サブ虚像V3)の意匠に係る凹面鏡側サブ表示光L3(サブ表示光L3、第一サブ表示光)を形成するために、設けられる。すなわち、凹面鏡側サブ表示器30から出射された光は、黒印刷層13cの透過領域13dを通過することにより、凹面鏡側サブ虚像V3の意匠に係る凹面鏡側サブ表示光L3となる。
透過領域12d、13dは、凹面鏡側サブ虚像V3に比べて平面鏡側サブ虚像V2がメイン虚像V1の表示領域D1の中心側(左右上下方向における中心寄り)に配置されるように、サブ表示光L2、L3をそれぞれ形成する。
平面鏡側サブ表示器20(サブ表示器20)は、平面鏡12の左右端部に対称的に配置される二つのサブ表示器20である。平面鏡側サブ表示器20は、平面鏡12の透過面12b側に配置される。平面鏡側サブ表示器20は、平面鏡側サブ表示光L2を平面鏡12の透過面12bを透過して凹面鏡13の反射面13aに向うように出射する。
平面鏡側サブ表示器20は、LED(Light Emitting Diode)21と、回路基板22と、コンデンサーレンズ23と、筐体24と、を有する。
LED21は、RGB(赤、緑、青)の3色からなる光源が1つのパッケージに封印され、各光源の明るさを変えることで明るさや色を可変可能なフルカラーLEDである。回路基板22は、制御部40の指示に基づいて、各LED21の点灯の有無及び輝度を制御する。コンデンサーレンズ23は、LED21が出射した光を集光し平行にして出射する。コンデンサーレンズ23は、LED21の光を拡散する拡散部材であってもよい。筐体24は、箱状部材であり、LED21及び回路基板22を後端側開口に、コンデンサーレンズ23を前端側開口に収容する。
凹面鏡側サブ表示器30(サブ表示器30)は、凹面鏡13の左右端部に対称的に配置される二つのサブ表示器30である。凹面鏡側サブ表示器30は、凹面鏡13の透過面13b側に配置される。凹面鏡側サブ表示器30は、凹面鏡側サブ表示光L3を透過面13bを透過してウインドシールド3に向うように出射する。凹面鏡側サブ表示器30は、LED31と、回路基板32と、コンデンサーレンズ33と、筐体34と、を有する。凹面鏡側サブ表示器30は、平面鏡側サブ表示器20と略同様の構成を有するため、説明を省略する。
筐体15は、筐体15の内部に、平面鏡12、凹面鏡13、サブ表示器20、30を所要の位置に支持して収容する。また、筐体15は、メイン表示器11及び制御部40が実装された制御基板を所要の位置に支持して収容する。尚、メイン表示器11、平面鏡側サブ表示器20及び凹面鏡側サブ表示器30は、メイン表示光L1のメイン表示器11からウインドシールド3までの距離K1(第一距離)、平面鏡側サブ表示光L2の平面鏡側サブ表示器20からウインドシールド3までの距離K2(第二距離)、凹面鏡側サブ表示光L3の凹面鏡側サブ表示器30からウインドシールド3までの距離K3(第三距離)の関係が、K1>K2>K3となるように筐体15内に配置されている。
制御部40は、特に、後述する車両ECU44から取得する情報に基づいて、メイン表示器11及びサブ表示器20、30を制御する。制御部40は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、グラフィックコントローラ、集積回路等であり、所定の処理を実行する。
車両2は、HUD1の他に車両ECU(Electronic Control Unit)44を有する。車両ECU44と制御部40とは、例えばCAN(Controller Area Network)バス45を介して接続されている。車両ECU44は、車両2に設けられた各種センサから車速やエンジン回転数等の車両2の走行に必要な車両情報を取得し、車両2の動作を制御する。
次に、HUD1の作用について説明する。
メイン表示光L1のメイン表示器11からウインドシールド3までの距離K1、平面鏡側サブ表示光L2の平面鏡側サブ表示器20からウインドシールド3までの距離K2、凹面鏡側サブ表示光L3の凹面鏡側サブ表示器30からウインドシールド3までの距離K3の関係は、K1>K2>K3となる。表示光の光路距離が大きいほどウインドシールド3から前方への距離、すなわちウインドシールド3から遠くに虚像が表示されるので、メイン虚像V1が最も遠くに表示され、凹面鏡側サブ虚像V3が最も近くに表示され、メイン虚像V1と凹面鏡側サブ虚像V3との間に平面鏡側サブ虚像V2が表示される。
まず、制御部40の制御に基づいて、メイン表示器11からメイン表示光L1が出射される。メイン表示光L1は、平面鏡12の反射面12aにおいて凹面鏡13の反射面13aに向うように反射する。また、メイン表示光L1は、反射面13aにおいてウインドシールド3に向うように反射する。ウインドシールド3で反射したメイン表示光L1は、図2に示すように、運転者4にウインドシールド3の前方に位置する表示領域D1内でメイン虚像V1として視認される。メイン虚像V1は、実景としての前方車両5の下方に表示される、左右方向に細長く伸びた、長さの異なる複数の四角形である。メイン虚像V1の意匠は、上方から下方にかけて徐々に長くなるように形成されることで、二次元的に表現されながらも前後方向の奥行き感を演出している。メイン虚像V1の意匠は、例えば前方車両5との車間距離を示すものであり、前方車両5との距離が近いと赤色、遠いと青色等で表示される。また、メイン虚像V1の意匠は、例えば前方車両5との車間距離に応じて表示本数が増減するものである。
また、制御部40の制御に基づいて、平面鏡側サブ表示器20から光が出射される。この光は、透過面12bの透過領域12dから透過することにより、平面鏡側サブ虚像V2の意匠を形成する平面鏡側サブ表示光L2として出射される。平面鏡側サブ表示光L2は、凹面鏡13の反射面13aに向うように出射され、反射面13a及びウインドシールド3で順次反射する。ウインドシールド3で反射した平面鏡側サブ表示光L2は、運転者4にウインドシールド3の前方、且つメイン虚像V1の後方(メイン虚像V1と凹面鏡側サブ虚像V3との間:運転者4側)に位置する表示領域D2内で平面鏡側サブ虚像V2として視認される。この平面鏡側サブ虚像V2は、上下方向に細長く伸びた長さの異なる複数の四角形である。サブ虚像V2の意匠は、左右方向中心から外側にかけて徐々に長くなるように形成されることで、二次元的に表現されながらも前後方向の奥行き感を演出している。
また、制御部40の制御に基づいて、凹面鏡側サブ表示器30から光が出射される。この光は、透過面13bの透過領域13dから透過することにより、凹面鏡側サブ虚像V3の意匠を形成する凹面鏡側サブ表示光L3として出射される。凹面鏡側サブ表示光L3は、ウインドシールド3で反射する。ウインドシールド3で反射した凹面鏡側サブ表示光L3は、運転者4にウインドシールド3の前方、且つメイン虚像V1及びサブ虚像V2の後方に位置する表示領域D3内で凹面鏡側サブ虚像V3として視認される。この表示領域D3は、表示領域D1、D2に対して最も後方(運転者4の近く)に位置する。この凹面鏡側サブ虚像V3は、平面鏡側サブ虚像V2同様に上下方向に細長く伸びた長さの異なる複数の四角形である。サブ虚像V3の意匠は、左右方向中心から外側にかけて徐々に長くなるように形成されることで、二次元的に表現されながらも前後方向の奥行き感を演出している。
サブ虚像V2、V3の意匠は、例えば隣車線後方から接近する他車両の存在を注意喚起するために表示されるものである。例えば、車両2の右車線後方から他車両が接近すると右側の凹面鏡側サブ虚像V3が表示され、その後、他車両が車両2を追い抜くと右側の平面鏡側サブ虚像V2が表示される。この時、平面鏡側サブ虚像V2と凹面鏡側サブ虚像V3は、異なる色で表示されてもよい。サブ虚像V2、V3は、メイン虚像V1と表示距離が異なることから、それぞれが二次元的な表示領域D1、D2、D3に表示されるにも関わらず、三次元的な奥行き感を演出することができる。
平面鏡側サブ虚像V2は、前後方向において凹面鏡側サブ虚像V3よりもメイン虚像V1側に位置する。メイン虚像V1の奥行き感を演出するためは、例えば図2に示すように、メイン虚像V1に近いサブ虚像V2の複数の四角形の意匠が、表示領域D1の左右方向中心に対して対称的に表示される。すなわち、表示領域D2が、表示領域D1の左右方向中心に対して対称的に形成される。また、メイン虚像V1から遠いサブ虚像V3の複数の四角形の意匠が、表示領域D1の左右方向中心に対して対称的に、サブ虚像V2の意匠よりも左右方向外側に表示される。すなわち、表示領域D3が、表示領域D1の左右方向中心に対して対称的に、表示領域D2よりも左右方向外側に形成される。また、サブ虚像V2、V3の意匠は、左右方向中心から外側に向けて連続的に上下方向長さが長くなるように形成されている。これにより、サブ虚像V2、V3の意匠は、前後方向の奥行き感を演出する。
このようなHUD1は、簡易に三次元的な表示が可能である。すなわち、例えば左右の眼に視認させるためそれぞれ異なる画像を形成する形式で立体表示を実現する場合、高解像度の画像をそれぞれに生成する必要があり、高性能なGPUや大容量のメモリ、輝度の高い光源等が必要となる。しかしながら、本実施形態におけるHUD1は、平面鏡12及び凹面鏡13をハーフミラーとし、所定の意匠を形成する表示光L2、L3を出射するサブ表示器20、30を有することにより、サブ虚像V2、V3をメイン虚像V1と重畳的に表示でき、簡易に三次元的な表示を実現できる。特に、HUD1は、光路長の異なるサブ表示器20、30を有し、サブ虚像V2、V3を距離を異ならせて表示することにより、より一層奥行き感を演出できる。
また、HUD1は、メイン虚像V1に前後方向における距離が近い平面鏡側サブ虚像V2を表示領域D1の左右方向中心側に配置し、凹面鏡側サブ虚像V3を平面鏡側サブ虚像V2よりも表示領域D1の左右方向外側に配置した。これにより、HUD1は、より一層メイン虚像V1に奥行き感を演出することができる。尚、メイン虚像V1に前後方向における距離が近いサブ虚像V2を表示領域D1の上下方向中心側に配置し、サブ虚像V3をサブ虚像V2よりも表示領域D1の上下方向外側に配置した場合も、同様の効果を奏することができる。
また、平面鏡12及び凹面鏡13の透過面12b、13b側にサブ虚像V2、V3の意匠に係るサブ表示光L2、L3を形成する黒印刷層12c、13cを形成することにより、別途の部材を設ける場合に比べて部品点数を削減できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、図5は、HUD1の変形例としてのHUD101の装置構成を概念的に示す図である。
HUD101がHUD1と異なる点は、サブ表示光L2、L3(の少なくとも一部)の光路(画角)がメイン表示光L1の光路Pの外側に位置するように、サブ表示器20、30が配置される点である。例えば、サブ表示器20、30の配置が平面鏡12又は凹面鏡13の左右方向外側にずれる場合には、そのずれた分だけ平面鏡12及び凹面鏡13の左右方向の幅が左右方向外側に拡大される。これにより、サブ虚像V2、V3は、光路Pからずれた分だけ、メイン虚像V1の表示領域D1の左右方向外側に表示される。すなわち、平面鏡12、凹面鏡13(反射鏡)の左右方向の幅を大きくするのみで、表示領域D1、D2、D3からなるHUD1の表示領域を拡大することができる。
HUD1の投影部材がウインドシールド3である例を説明したが、これに代えて、又はこれと共にコンバイナであってもよい。
図2の虚像V1、V2、V3の意匠は一例であり、これに限らない。すなわち、メイン虚像に関してそれぞれ前後方向における表示位置の異なる第一サブ虚像及び(又は)第二サブ虚像が表示され、メイン虚像V1の奥行き感を演出できれば、図2の表示例に限らない。
本開示のHUDは、第一反射鏡として平面鏡12、凹面鏡13をはじめとする一つの反射鏡のみを有し、必ずしも二つの反射鏡を有してなくてもよいし、三つ以上の反射鏡を有していてもよい。また、本開示のHUDは、少なくとも一つの反射鏡(第一反射鏡)の透過面側にサブ表示器(第一サブ表示器)を有していればよく、必ずしも複数の反射鏡の全ての透過面側にサブ表示器を有していなくてもよい。また、一つの反射鏡には、HUD1のように二つのサブ表示器を配置してもよいし、一つ、三つ以上のサブ表示器を配置してもよい。
HUD1においては、透過面12b、13bの黒印刷層12c、13cにより透過領域12d、13d及び不透過領域12e、13eを形成し、これによりサブ表示光L2、L3の意匠を形成したが、サブ表示器の光源の出射側の部材に透過領域及び不透過領域を形成し、これによりサブ表示光の意匠を形成してもよい。サブ表示器の光源の出射側の部材は、例えばコンデンサーレンズ23、33や、これとは別途設けられるサブ表示光の意匠形成用の部材等である。
1、101 ヘッドアップディスプレイ(HUD)
2 車両
3 ウインドシールド(投影部材)
4 運転者(視認者)
5 前方車両
11 メイン表示器
12 平面鏡
12a 反射面
12b 透過面
12c 黒印刷層
12d 透過領域
12e 不透過領域
13 凹面鏡
13a 反射面
13b 透過面
13c 黒印刷層
13d 透過領域
13e 不透過領域
15 筐体
20 平面鏡側サブ表示器、サブ表示器
21、31 LED
22、32 回路基板
23、33 コンデンサーレンズ
24、34 筐体
30 凹面鏡側サブ表示器、サブ表示器
40 制御部
44 車両ECU
45 CANバス
D1、D2、D3 表示領域
L1 メイン表示光
L2 平面鏡側サブ表示光、サブ表示光
L3 凹面鏡側サブ表示光、サブ表示光
P 光路
V1 メイン虚像
V2 平面鏡側サブ虚像、サブ虚像
V3 凹面鏡側サブ虚像、サブ虚像
2 車両
3 ウインドシールド(投影部材)
4 運転者(視認者)
5 前方車両
11 メイン表示器
12 平面鏡
12a 反射面
12b 透過面
12c 黒印刷層
12d 透過領域
12e 不透過領域
13 凹面鏡
13a 反射面
13b 透過面
13c 黒印刷層
13d 透過領域
13e 不透過領域
15 筐体
20 平面鏡側サブ表示器、サブ表示器
21、31 LED
22、32 回路基板
23、33 コンデンサーレンズ
24、34 筐体
30 凹面鏡側サブ表示器、サブ表示器
40 制御部
44 車両ECU
45 CANバス
D1、D2、D3 表示領域
L1 メイン表示光
L2 平面鏡側サブ表示光、サブ表示光
L3 凹面鏡側サブ表示光、サブ表示光
P 光路
V1 メイン虚像
V2 平面鏡側サブ虚像、サブ虚像
V3 凹面鏡側サブ虚像、サブ虚像
Claims (6)
- メイン表示光を出射するメイン表示器と、
第一反射面と、前記第一反射面と反対の面である第一透過面とを有し、前記メイン表示光を前記第一反射面において投影部材に向かうように反射することにより、前記投影部材で反射した前記メイン表示光を前記投影部材の後方に位置する視認者に前記投影部材の前方でメイン虚像として視認させる第一反射鏡と、
第一サブ表示光を前記第一透過面を透過して前記投影部材に向うように出射することにより、前記投影部材で反射した前記第一サブ表示光を前記視認者に前記投影部材の前方であって前記メイン虚像の後方で第一サブ虚像として視認させる第一サブ表示器と、を備えるヘッドアップディスプレイ。 - 前記メイン表示器と前記第一反射鏡との間に配置され、第二反射面と、前記第二反射面と反対の面である第二透過面とを有し、前記メイン表示光を前記第二反射面において前記第一反射面に向かうように反射する第二反射鏡と、
第二サブ表示光を前記第二透過面を透過して前記第一反射面に向うように出射することにより、前記第一反射面及び前記投影部材で反射した前記第二サブ表示光を前記視認者に前記メイン虚像と前記第一サブ虚像との間で第二サブ虚像として視認させる第二サブ表示器と、を更に備える、請求項1記載のヘッドアップディスプレイ。 - 前記第二サブ表示器は、前記第一サブ虚像に比べて前記第二サブ虚像が前記メイン虚像の表示領域の中心側に配置されるように前記第二サブ表示光を出光する、請求項2記載のヘッドアップディスプレイ。
- 前記第一サブ表示器又は前記第二サブ表示器は、前記第一サブ表示光又は前記第二サブ表示光の少なくとも一部の光路が前記メイン表示光の光路の外側に位置するように配置される、請求項2記載のヘッドアップディスプレイ。
- 前記第一透過面は、透過領域と不透過領域とを有し、
前記第一サブ表示器は、前記透過領域を透過する光により前記第一サブ虚像の意匠に係る前記第一サブ表示光を形成する、請求項1記載のヘッドアップディスプレイ。 - 前記第二透過面は、透過領域と不透過領域とを有し、
前記第二サブ表示器は、前記透過領域を透過する光により前記第二サブ虚像の意匠に係る前記第二サブ表示光を形成する、請求項2記載のヘッドアップディスプレイ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022118352A JP2024016329A (ja) | 2022-07-26 | 2022-07-26 | ヘッドアップディスプレイ |
CN202321909365.7U CN221149047U (zh) | 2022-07-26 | 2023-07-20 | 平视显示器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022118352A JP2024016329A (ja) | 2022-07-26 | 2022-07-26 | ヘッドアップディスプレイ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024016329A true JP2024016329A (ja) | 2024-02-07 |
Family
ID=89806358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022118352A Pending JP2024016329A (ja) | 2022-07-26 | 2022-07-26 | ヘッドアップディスプレイ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024016329A (ja) |
CN (1) | CN221149047U (ja) |
-
2022
- 2022-07-26 JP JP2022118352A patent/JP2024016329A/ja active Pending
-
2023
- 2023-07-20 CN CN202321909365.7U patent/CN221149047U/zh active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN221149047U (zh) | 2024-06-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10859826B2 (en) | Head-up display device | |
WO2012118125A1 (ja) | 反射型表示装置 | |
US20190250404A1 (en) | Head-Up Display Device | |
WO2015159523A1 (ja) | ヘッドアップディスプレイ、およびヘッドアップディスプレイを搭載した移動体 | |
JP2006106254A (ja) | 車両用ヘッドアップディスプレイ | |
WO2018051683A1 (ja) | 空中表示装置 | |
WO2018142806A1 (ja) | ヘッドアップディスプレイ装置 | |
JPWO2014002168A1 (ja) | 車両用情報表示装置 | |
JP5659679B2 (ja) | 表示装置 | |
JP6300738B2 (ja) | ヘッドアップディスプレイ装置 | |
JP5713424B2 (ja) | 車両用表示装置 | |
JP2002196276A (ja) | 車両用表示装置 | |
JP7110968B2 (ja) | ヘッドアップディスプレイ装置 | |
WO2020225963A1 (ja) | 虚像表示装置 | |
JP5590415B2 (ja) | 表示装置 | |
JP2016053686A (ja) | 車両用投影表示装置 | |
WO2016121157A1 (ja) | ヘッドアップディスプレイ装置 | |
JP2024016329A (ja) | ヘッドアップディスプレイ | |
JP2001021836A (ja) | 車両用表示装置 | |
US12066627B2 (en) | Head-up display system | |
JP6354771B2 (ja) | 表示装置 | |
JP2019006180A (ja) | 表示装置 | |
KR101408998B1 (ko) | 헤드 업 디스플레이 장치 및 방법 | |
JP2017227681A (ja) | ヘッドアップディスプレイ装置 | |
JP2008257009A (ja) | 表示装置 |