JP2008257009A - 表示装置 - Google Patents

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JP2008257009A
JP2008257009A JP2007100175A JP2007100175A JP2008257009A JP 2008257009 A JP2008257009 A JP 2008257009A JP 2007100175 A JP2007100175 A JP 2007100175A JP 2007100175 A JP2007100175 A JP 2007100175A JP 2008257009 A JP2008257009 A JP 2008257009A
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Susumu Ariga
進 有賀
Hidefumi Sakata
秀文 坂田
Takayuki Matsubara
貴之 松原
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Abstract

【課題】表示光を射出させる本体部を容易に大型化でき、明るく視認し易い表示を可能と
する表示装置を提供すること。
【解決手段】車両11のフロントガラス17を通じて観察される虚像を表示する表示装置
10であって、虚像に応じた表示光を射出させる本体部12と、本体部12から入射する
表示光を内部で伝播させる導光部13と、導光部13から射出させる表示光を反射させ、
フロントガラス17へ入射させる反射部である部分透過ミラー15と、を有し、本体部1
2は、車両11のボンネット16内部に設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置、特に、車両の室内から観察される虚像を表示する車両用の表示装
置の技術に関する。
従来、速度計等の表示を行う車両用表示装置として、運転者の視野に直接表示を映し出
すヘッドアップディスプレイが提案されている。運転者の視野に表示を映し出すことによ
り、運転中の視線移動を少なくすることが可能となる。また、運転者から遠い位置を焦点
位置とする表示により、フロントガラスを通して目視される物と虚像との焦点距離の差を
小さくでき、表示を見易くすることが可能となる。従来、車両用表示装置としては、車両
のフロントガラスに設けられたハーフミラーを用いる技術が提案されている(例えば、特
許文献1参照)。ハーフミラーで表示光を反射させることで、フロントガラスを通して目
視される前景に近い位置に虚像を形成できる。
特開昭50−68359号公報
フロントガラス上のハーフミラーで反射した表示光を運転者の視界へ進行させるために
、例えば、ダッシュボード側からハーフミラーへ表示光を入射させる。この場合、表示光
を射出させる本体部は、ダッシュボードの周辺又は内部に設けられることとなる。ダッシ
ュボードの周辺や内部はスペース上の制約が大きいことから、大型な本体部を設けること
は困難である。本体部のサイズに制約が課されることとなると、光量を増加させるための
光源の増設や大型化等が困難となる。このため、従来の技術によると、本体部の大型化に
より、明るく視認し易い表示を可能とすることは困難であるという問題を生じる。本発明
は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、表示光を射出させる本体部を容易に大型化
でき、明るく視認し易い表示を可能とする表示装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る表示装置は、車両のフロ
ントガラスを通じて観察される虚像を表示する表示装置であって、虚像に応じた表示光を
射出させる本体部と、本体部から入射する表示光を内部で伝播させる導光部と、導光部か
ら射出される表示光を反射させ、フロントガラスへ入射させる反射部と、を有し、本体部
は、車両のボンネット内部に設けられることを特徴とする。
導光部からの表示光を反射部で反射させ、フロントガラスへ進行させることで、車両の
室内で観察可能な虚像を表示することができる。車両のボンネット内部は比較的スペース
上の制約が少ないことから、本体部を容易に大型化することが可能である。本体部を容易
に大型化可能とすることで、明るい表示を可能とするための光源の増設や大型化、空間光
変調装置の大型化等が可能となる。これにより、表示光を射出させる本体部を容易に大型
化でき、明るく視認し易い表示を可能とする表示装置を得られる。
また、本発明の好ましい態様としては、反射部は、ボンネット上に設けられることが望
ましい。これにより、導光部からの表示光をフロントガラスへ入射させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、導光部は、フロントガラスが設けられる側とは
反対側へ表示光を伝播させることが望ましい。表示装置は、導光部を用いることで、導光
部が設けられた分フロントガラスから離れた位置からフロントガラスへ表示光を進行させ
る。このため、フロントガラスに近い位置から表示光を広角化させる場合と比較して、表
示の位置や大きさを高い自由度で設定することが可能となる。
また、本発明の好ましい態様としては、導光部は、ボンネット外へ向けられた界面を有
し、臨界角以上の入射角度で界面へ入射する表示光を全反射させ、臨界角より小さい入射
角度で界面へ入射する表示光を射出させることが望ましい。これにより、表示光を伝播さ
せるとともに反射部へ表示光を進行させることができる。また、界面に対して大きく傾い
た表示光を射出させることで、反射部を小型にすることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、導光部は、導光部の光軸を含みかつ界面に略直
交する面内において、反射部が設けられる側へ向かうに従い漸次小さくなる形状を有する
ことが望ましい。ここでは、本体部、導光部及び反射部を並列させる方向であって、本体
部、導光部及び反射部において光を伝播させる方向に略平行な軸を、光軸とする。界面に
おける全反射条件は、反射部が設けられる側へ向かうに従って徐々に崩れることとなる。
これにより、表示光を伝播させるに従って、界面から徐々に表示光を射出させることがで
きる。
また、本発明の好ましい態様としては、導光部のうち界面とは反対側の面に設けられ、
導光部を伝播する表示光を反射させるミラー層を有することが望ましい。これにより、導
光部からボンネットの内部への表示光の射出を防ぎ、ボンネット外に向けられた界面から
効率良く表示光を射出させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、導光部は、界面に略平行な断面が矩形形状を有
することが望ましい。これにより、導光部を容易に形成することができる。
また、本発明の好ましい態様としては、導光部は、界面に略平行な断面が、反射部が設
けられる側へ向かうに従い漸次大きくなる形状を有することが望ましい。これにより、導
光部を小型にすることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、反射部は、凸面形状を有することが望ましい。
これにより、表示光を拡散させ、良好な視野角特性を得ることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、反射部は、反射部へ入射する光の一部を透過さ
せ、他の一部を反射させる部分透過ミラーを有することが望ましい。これにより、観察者
から見て部分透過ミラーの先にある物と虚像とを同時に観察可能な構成にできる。
また、本発明の好ましい態様としては、本体部は、光源からの光を変調することにより
表示光を射出させる空間光変調装置と、空間光変調装置からの表示光を投写させる投写レ
ンズと、を有し、空間光変調装置は、投写レンズの前側焦点より投写レンズ側の位置に設
けられることが望ましい。これにより、空間光変調装置からの表示光を用いて虚像を表示
することができる。
以下に図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例に係る表示装置10の使用例を示す。表示装置10は、車両1
1に搭載されている。車両11は、フロントガラス17の前方に設けられたボンネット1
6を備える乗用自動車である。表示装置10は、フロントガラス17を通じて観察される
虚像を表示するヘッドアップディスプレイである。表示装置10の本体部12は、車両1
1のボンネット16内部に設けられている。本体部12は、虚像に応じた表示光を射出さ
せる。
図2は、本体部12の概略構成を示す。光源である超高圧水銀ランプ21は、赤色(R
)光、緑色(G)光、及び青色(B)光を含む光を供給する。インテグレータ22は、超
高圧水銀ランプ21からの光の照度分布を略均一にする。照度分布が均一化された光は、
偏光変換素子23にて特定の振動方向の偏光光に変換される。
偏光変換素子23からの光は、反射ミラー24で光路が折り曲げられた後、第1ダイク
ロイックミラー25へ入射する。第1ダイクロイックミラー25は、R光を透過させ、G
光、B光を反射する。第1ダイクロイックミラー25を透過したR光は、反射ミラー28
で光路が折り曲げられ、R光用空間光変調装置29Rへ入射する。R光用空間光変調装置
29Rは、画像信号等に応じてR光を変調することにより表示光を射出させる空間光変調
装置であって、透過型液晶表示装置である。R光用空間光変調装置29Rで変調されたR
光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム30へ入射する。透過型液晶表
示装置としては、例えば高温ポリシリコンTFT液晶パネル(High Temperature Polys
ilicon;HTPS)を用いることができる。
第1ダイクロイックミラー25で反射されたG光及びB光は、光路が折り曲げられた後
、第2ダイクロイックミラー26に入射する。第2ダイクロイックミラー26は、G光を
反射し、B光を透過させる。第2ダイクロイックミラー26で反射されたG光は、G光用
空間光変調装置29Gへ入射する。G光用空間光変調装置29Gは、画像信号等に応じて
G光を変調することにより表示光を射出させる空間光変調装置であって、透過型液晶表示
装置である。G光用空間光変調装置29Gで変調されたG光は、R光とは異なる側からク
ロスダイクロイックプリズム30へ入射する。
第2ダイクロイックミラー26を透過したB光は、2枚のリレーレンズ27と、2枚の
反射ミラー28とを経由して、B光用空間光変調装置29Bへ入射する。B光の光路は、
R光の光路及びG光の光路よりも長い。空間光変調装置における照明倍率をR光及びG光
と等しくするために、B光の光路には、リレーレンズ27を用いるリレー光学系が採用さ
れている。B光用空間光変調装置29Bは、画像信号等に応じてB光を変調することによ
り表示光を射出させる空間光変調装置であって、透過型液晶表示装置である。B光用空間
光変調装置29Bで変調されたB光は、R光、G光とは異なる側からクロスダイクロイッ
クプリズム30へ入射する。
クロスダイクロイックプリズム30は、互いに略直交するように配置された2つのダイ
クロイック膜30a、30bを有する。第1ダイクロイック膜30aは、B光を反射させ
、R光及びG光を透過させる。第2ダイクロイック膜30bは、R光を反射させ、G光及
びB光を透過させる。クロスダイクロイックプリズム30は、それぞれ異なる側から入射
したR光、G光及びB光を射出させる。投写レンズ31は、クロスダイクロイックプリズ
ム30で合成された表示光を投写させる。
図1に戻って、導光部13は、ボンネット16に嵌め込まれて設けられている。車両1
1の前後方向であるz方向において、導光部13は、本体部12に対してフロントガラス
17が設けられる側とは反対側に設けられている。導光部13は、本体部12から入射す
る表示光を内部で伝播させ、かつボンネット16外へ向けられた界面18から表示光を射
出させる。導光部13は、透明部材、例えばガラスを用いて構成されている。ミラー層1
4は、導光部13のうちボンネット16内部側の面に設けられている。ミラー層14が設
けられた面は、導光部13のうち表示光を射出させる界面18とは反対側の面である。ミ
ラー層14は、導光部13を伝播する表示光を反射させる。ミラー層14は、導光部13
に高反射性の金属膜等をコーティングすることにより形成できる。
部分透過ミラー15は、部分透過ミラー15へ入射する光の一部を透過させ、他の一部
を反射させる。部分透過ミラー15は、導光部13から射出される表示光を反射させ、フ
ロントガラス17へ入射させる反射部である。部分透過ミラー15は、凸面形状を有する
。部分透過ミラー15は、透明部材であるガラス等に誘電体多層膜をコーティングするこ
とにより形成できる。部分透過ミラー15としては、例えば、入射する光の半分を透過さ
せ、半分を反射させるハーフミラーを用いることができる。
図3は、車両11の上面構成の一部を示す。導光部13及び部分透過ミラー15は、ボ
ンネット16の中央近傍に配置されている。導光部13は、界面18に略平行なxz断面
が矩形形状を有する。導光部13を用いることで、ボンネット16内の本体部12からの
表示光をボンネット16外へ進行させることができる。ボンネット16上に部分透過ミラ
ー15を設けることで、導光部13を透過した表示光をフロントガラス17の方向へ進行
させることができる。部分透過ミラー15は、導光部13から射出される表示光をフロン
トガラス17へ向けて拡散させる。
図4は、導光部13、ミラー層14、部分透過ミラー15のyz断面構成を示す。図4
に示すyz断面は、導光部13の光軸AXを含みかつ界面18に略直交する断面である。
導光部13は、臨界角以上の入射角度で界面18へ入射する表示光を全反射させる。ここ
では、本体部12、導光部13及び部分透過ミラー15を並列させる方向であって、本体
部12、導光部13及び部分透過ミラー15において光を伝播させる方向であるz方向に
略平行な軸を、光軸AXとする。界面18で全反射した表示光は、ミラー層14で反射し
た後、再び界面18へ入射する。導光部13は、界面18における全反射、及びミラー層
14における反射により、部分透過ミラー15の方向へ表示光を伝播させる。ミラー層1
4を設けることで、導光部13からボンネット16の内部への表示光の射出を防ぎ、界面
18から効率良く表示光を射出させることができる。
また、導光部13は、臨界角より小さい入射角度で界面18へ入射する表示光を射出さ
せる。臨界角より小さい入射角度で界面18へ入射した表示光は、界面18での屈折作用
により角度変換される。角度変換された表示光は、界面18に対して大きく傾いた状態で
部分透過ミラー15の方向へ進行する。界面18に対して大きく傾いた表示光を射出させ
ることで、部分透過ミラー15を小型にすることができる。
導光部13は、図示するyz断面において、部分透過ミラー15が設けられる側へ向か
うに従い漸次小さくなるくさび形状を有する。導光部13をくさび形状とすることで、界
面18に対する表示光の入射角度は、部分透過ミラー15が設けられる側へ表示光を伝播
させるに従い徐々に小さくなる。表示光の入射角度とは、界面18の法線と表示光の光線
とがなす角度であるとする。また、臨界角とは、界面18において全反射が生じる最小の
入射角度をいう。このように、部分透過ミラー15が設けられる側へ向かうに従って、界
面18における全反射条件は徐々に崩れることとなる。これにより、表示光を伝播させる
に従って、界面18から徐々に表示光を射出させることができる。界面18から徐々に表
示光を射出させることで、界面18上に画像が形成される。
図5は、本体部12における各色光用空間光変調装置29R、29G、29B、及び投
写レンズ31の位置について説明するものである。ここでは、各色光用空間光変調装置2
9R、29G、29Bの代表例としてR光用空間光変調装置29Rを示して説明する。R
光用空間光変調装置29Rは、投写レンズ31の前側焦点Fより投写レンズ31側の位置
に設けられている。R光用空間光変調装置29Rの一点からの光は、投写レンズ31の射
出側にて拡散する。G光用空間光変調装置29G、B光用空間光変調装置29Bも、投写
レンズ31の前側焦点Fより投写レンズ31側の位置に設けられている。かかる構成によ
り、各色光用空間光変調装置29R、29G、29Bからの表示光を用いて虚像を表示す
ることができる。
図6は、虚像33の表示について説明するものである。導光部13の界面18から射出
した表示光は、フロントガラス17とは反対方向であるマイナスz方向へ進行し、部分透
過ミラー15へ入射する。部分透過ミラー15へ入射した表示光の一部は部分透過ミラー
15を透過し、他の一部は部分透過ミラー15で反射する。部分透過ミラー15で反射し
た表示光は、フロントガラス17の方向であるz方向へ進行する。車両11の運転者は、
フロントガラス17を透過した表示光を車両11の内部から観察する。部分透過ミラー1
5は、表示光の一部について光路をフロントガラス17の方向へ折り曲げるとともに、虚
像を形成する。
虚像33は、部分透過ミラー15からの反射光線をフロントガラス17側とは反対側に
延長した位置に形成される。導光部13からの表示光を部分透過ミラー15で反射させ、
フロントガラス17へ進行させることで、車両11の室内で観察可能な虚像33を表示す
ることができる。本体部12に対してフロントガラス17とは反対側に部分透過ミラー1
5を設けることで、フロントガラス17を通して目視される前景に近い位置に虚像33を
形成できる。凸面形状の部分透過ミラー15を用いることで、表示光を拡散させ、良好な
視野角特性を得ることができる。フロントガラス17へ進行する表示光の向きは、部分透
過ミラー15の形状に応じて適宜設定することができる。
また、表示装置10は、導光部13を用いることで、導光部13が設けられた分フロン
トガラス17から離れた位置からフロントガラス17へ表示光を進行させる。このため、
フロントガラス17に近い位置から表示光を広角化させる場合と比較して、表示の位置や
大きさを高い自由度で設定することが可能となる。
部分透過ミラー15に対してフロントガラス17が設けられる側とは反対側のある物点
Pからの光の一部は部分透過ミラー15を透過し、他の一部は部分透過ミラー15で反射
する。物点Pから部分透過ミラー15を透過した光は、フロントガラス17の方向へ進行
する。車両11の運転者は、フロントガラス17を透過した表示光、及び物点Pからの光
を車両11の内部から同時に観察する。部分透過ミラー15を用いることにより、運転者
から見て部分透過ミラー15の先にある物と虚像33とを同時に観察可能な構成にできる
。部分透過ミラー15の反射透過特性は、表示の態様に応じて適宜決定することができる
車両11のボンネット16内部は比較的スペース上の制約が少ないことから、本体部1
2を容易に大型化することが可能である。本体部12を容易に大型化可能とすることで、
明るい表示を可能とするための光源の増設や大型化、空間光変調装置の大型化等が可能と
なる。これにより、表示光を射出させる本体部12を容易に大型化でき、明るく視認し易
い表示を可能にできるという効果を奏する。本発明の表示装置10は、例えば、経路誘導
情報等を表示するナビゲーション装置や、赤外線カメラによって取り込まれた人影等を表
示するナイトビジョン等に適用する場合に有用である。
ボンネット16に嵌め込まれた導光部13へ表示光を入射させるために、本体部12は
、ボンネット16の近傍、若しくはボンネット16に設けることが望ましい。導光部13
及び部分透過ミラー15の位置は、ボンネット16の中心である場合に限られず、いずれ
の位置であっても良い。また、導光部13は、ボンネット16に嵌め込まれて設けられる
場合に限られず、例えばボンネット16内部に設けることとしても良い。ボンネット16
内部に導光部13を設ける場合、ボンネット16には、導光部13からの表示光をボンネ
ット16外部へ射出させる開口を設ける必要がある。
図7は、導光部の変形例について説明するものである。本変形例に係る導光部35は、
図示するxz断面が、部分透過ミラー15が設けられる側へ向かうに従い漸次大きくなる
形状を有する。xz面内において、本体部12からの表示光は、部分透過ミラー15が設
けられる側へ向かうに従って拡散する。導光部35は、上記の導光部13(図3参照)が
持つ矩形形状からハッチングを付した2つの三角形状部分を取り除いた形状をなしている
。ハッチングを付した部分は、矩形形状の導光部13のうち、本体部12からの表示光が
進行する部分以外の部分である。これにより、導光部35を小型にすることができる。な
お、矩形形状の導光部13は、形成が容易であるという利点がある。
部分透過ミラーは、凸面形状である場合に限られない。図8に断面構成を示す部分透過
ミラー37のように、フレネル形状であっても良い。部分透過ミラー37は、三角形状の
断面をなす複数の構造体38を有する。複数の構造体38は、図9の平面構成に示すよう
に、同心円状に配置されている。部分透過ミラー37は、構造体38上に誘電体多層膜を
コーティングすることにより形成できる。フレネル形状の部分透過ミラー37を用いるこ
とで、表示光を拡散させ、良好な視野角特性を得ることができる。フロントガラス17へ
進行する表示光の向きは、部分透過ミラー37の構成に応じて適宜設定することができる
構造体38を並列させる同心円の中心は部分透過ミラー37の中心である場合に限られ
ず、部分透過ミラー37のうち中心以外の位置や、部分透過ミラー37外の位置であって
も良い。部分透過ミラーの形状は、本実施例で説明するものに限られず、適宜変更するこ
とができる。例えば、部分透過ミラーは、平板形状としても良い。さらに、反射部は、部
分透過ミラーに代えて、導光部13からの表示光を反射させるミラーを用いても良い。こ
の場合、本体部12からの表示光をフロントガラス17の方向へ効率良く進行させること
ができる利点がある。反射部は、導光部からの表示光のみを効率良く反射させる反射特性
を持たせても良い。反射部は、例えば、導光部からの表示光を効率良く反射可能とする角
度選択性や、導光部からの特定の振動方向の偏光光を効率良く反射可能とする偏光選択性
を有する構成にできる。これにより、運転者の方向へ進行する不要光を低減させ、さらに
容易に視認可能な表示が可能となる。
本体部12の構成は、上記の実施例で説明するものに限られない。例えば、空間光変調
装置としては、透過型液晶表示装置に代えて、反射型液晶表示装置(Liquid Crystal O
n Silicon;LCOS)、DMD(Digital Micromirror Device)、GLV(Grating
Light Valve)等を用いても良い。本体部12は、色光ごとに空間光変調装置を備える
構成に限られず、一の空間光変調装置により2つ又は3つ以上の色光を変調する構成とし
ても良い。また、R、G、Bの3つの色光を用いる場合に限られず、1つ又は複数の色光
を用いる構成であれば良い。光源は、超高圧水銀ランプ21に限られず、他のランプや、
LED、有機EL、半導体レーザ等の固体光源としても良い。レーザ光源を用いる場合、
レーザ光を走査させることにより表示を行う構成としても良い。
以上のように、本発明に係る表示装置は、車両用の表示装置として有用である。
本発明の実施例に係る表示装置の使用例を示す図。 本体部の概略構成を示す図。 車両の上面構成の一部を示す図。 導光部、ミラー層、部分透過ミラーのyz断面構成を示す図。 各色光用空間光変調装置、及び投写レンズの位置について説明する図。 虚像の表示について説明する図。 変形例に係る導光部について説明する図。 フレネル形状のミラーの断面構成を示す図。 フレネル形状のミラーの平面構成を示す図。
符号の説明
10 表示装置、11 車両、12 本体部、13 導光部、14 ミラー層、15
部分透過ミラー、16 ボンネット、17 フロントガラス、18 界面、21 超高圧
水銀ランプ、22 インテグレータ、23 偏光変換素子、24 反射ミラー、25 第
1ダイクロイックミラー、26 第2ダイクロイックミラー、27 リレーレンズ、28
反射ミラー、29R R光用空間光変調装置、29G G光用空間光変調装置、29B
B光用空間光変調装置、30 クロスダイクロイックプリズム、30a 第1ダイクロ
イック膜、30b 第2ダイクロイック膜、31 投写レンズ、AX 光軸、F 前側焦
点、33 虚像、P 物点、35 導光部、37 部分透過ミラー、38 構造体

Claims (11)

  1. 車両のフロントガラスを通じて観察される虚像を表示する表示装置であって、
    前記虚像に応じた表示光を射出させる本体部と、
    前記本体部から入射する前記表示光を内部で伝播させる導光部と、
    前記導光部から射出される前記表示光を反射させ、前記フロントガラスへ入射させる反
    射部と、を有し、
    前記本体部は、前記車両のボンネット内部に設けられることを特徴とする表示装置。
  2. 前記反射部は、前記ボンネット上に設けられることを特徴とする請求項1に記載の表示
    装置。
  3. 前記導光部は、前記フロントガラスが設けられる側とは反対側へ前記表示光を伝播させ
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
  4. 前記導光部は、前記ボンネット外へ向けられた界面を有し、臨界角以上の入射角度で前
    記界面へ入射する前記表示光を全反射させ、前記臨界角より小さい入射角度で前記界面へ
    入射する前記表示光を射出させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の
    表示装置。
  5. 前記導光部は、前記導光部の光軸を含みかつ前記界面に略直交する面内において、前記
    反射部が設けられる側へ向かうに従い漸次小さくなる形状を有することを特徴とする請求
    項4に記載の表示装置。
  6. 前記導光部のうち前記界面とは反対側の面に設けられ、前記導光部を伝播する前記表示
    光を反射させるミラー層を有することを特徴とする請求項4又は5に記載の表示装置。
  7. 前記導光部は、前記界面に略平行な断面が矩形形状を有することを特徴とする請求項4
    〜6のいずれか一項に記載の表示装置。
  8. 前記導光部は、前記界面に略平行な断面が、前記反射部が設けられる側へ向かうに従い
    漸次大きくなる形状を有することを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載の表示
    装置。
  9. 前記反射部は、凸面形状を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載
    の表示装置。
  10. 前記反射部は、前記反射部へ入射する光の一部を透過させ、他の一部を反射させる部分
    透過ミラーを有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の表示装置。
  11. 前記本体部は、光源からの光を変調することにより前記表示光を射出させる空間光変調
    装置と、
    前記空間光変調装置からの前記表示光を投写させる投写レンズと、を有し、
    前記空間光変調装置は、前記投写レンズの前側焦点より前記投写レンズ側の位置に設け
    られることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の表示装置。
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