JP2024015761A - 真空管 - Google Patents

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渉 松山
Wataru Matsuyama
則幸 薄井
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Abstract

【課題】 感度の回復が可能な真空管を提供する。【解決手段】管軸に沿って筒状に延在している本体部と前記管軸に沿った方向における前記本体部の一端に設けられている入力窓とを有し、内部が減圧されている外囲器と、前記外囲器の内部に設けられ、前記入力窓側から入射される光を電子に変換する光電陰極と、前記外囲器の内部に設けられ、前記電子を加速させる陽極と、前記本体部を加熱可能な加熱器と、を備えている、真空管。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、真空管に関する。
光電陰極を備える真空管として、光電子増倍管やイメージインテンシファイア(Image Intensifier)などがある。上記真空管は、光電陰極の他に、外囲器や陽極などを備えている。真空管を長期間使用すると、光電陰極が劣化する。これにより、真空管の感度が低下することが知られている。
特表2001-523383号公報 特開2015-88403号公報 特公平7-54676号公報
本実施形態は、感度の回復が可能な真空管を提供する。
一実施形態に係る真空管は、管軸に沿って筒状に延在している本体部と前記管軸に沿った方向における前記本体部の一端に設けられている入力窓とを有し、内部が減圧されている外囲器と、前記外囲器の内部に設けられ、前記入力窓側から入射される光を電子に変換する光電陰極と、前記外囲器の内部に設けられ、前記電子を加速させる陽極と、前記本体部を加熱可能な加熱器と、を備えている。
図1は、一実施形態に係るイメージ管を示す断面図である。 図2は、図1の線A-Aに沿った加熱器及び絶縁体の断面図である。 図3は、上記実施形態に係るイメージ管の光電陰極33を形成する方法を示す断面図である。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の趣旨を保っての適宣変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面や説明をより明確にするため、実際の様態に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宣省略することがある。
初めに、本発明の実施形態の基本構想について説明する。
光を電子に変換する光電陰極を備える真空管として、光電子増倍管やイメージインテンシファイアなどがある。光電子増倍管は、光電陰極の他に、内部が減圧されている外囲器や電子を加速させる陽極などを備えている。光電子増倍管は、入射した光を光電陰極で電子に変換する。その後、電子は、加速されて二次電子放出面に当たり、増倍した二次電子流を発生させる。これが繰り返されることで、電子は、数百万倍に増幅される。つまり、光電子増倍管は、電子の数を増やすことで、弱い光を強い信号として取り出すことができる。
イメージインテンシファイアとしてのイメージ管は、光電陰極の他に、内部が減圧されている外囲器、電子を加速させる陽極、入射した放射線を光(暗い可視光)に変換する蛍光膜、電子を集束する集束電極、電子を光に変換する出力部などを備えている。X線イメージ管は、放射線が入射すると、蛍光膜で放射線を光に変換する。その後、光は、光電陰極で電子に変換される。電子は、陽極によって加速され、集束電極によって集束される。このように加速及び集束された電子は、出力部で明るい可視光に変換されてイメージ管の外に出力される。このとき、出力された可視光の明るさは、蛍光膜で変換された可視光の明るさの数千から数万倍になる。
真空管の光電陰極は、長期間の使用によって劣化する。光電陰極が劣化すると、真空管の感度は低下する。
光電子増倍管の感度が低下すると、例えば、1の光を1000として出力する状態から、1の光を500として出力する状態になる。このとき、例えば、0.0001の光を1として出力させる使い方をしていた場合、感度が低下した状態では検出できなくなる。なお、上記の数字は、感度のイメージを理解しやすくするために適当に記載した数字であり、具体的な光子の数や光電子の数を示す値ではない。
イメージ管の感度が低下すると、出力された画像は暗くなり見えにくくなる。つまり、少ないX線の量で明るい画像を得ていたイメージ管は、長期間の使用によって感度が低下すると、同じ明るさの画像を得るためにより多くのX線の量を必要とする。また、医療用においては、人体への被ばく線量を抑制することが求められており、少ないX線の量で明るい画像を得ることができるイメージ管が求められている。
光電陰極の劣化によって真空管の感度が低下した場合、感度を回復させることは難しい。感度の低下により真空管を使用することができなくなった場合、新しい真空管に交換することが一般的である。
そこで、本発明の実施形態においては、係る問題を改善するものであり、感度の回復が可能な真空管を得ることができるものである。
以下、図面を参照しながら一実施形態に係る真空管についてイメージ管を例に詳細に説明する。
図1は、一実施形態に係るイメージ管1を示す断面図である。なお、図1は、外囲器2の管軸2a及び導入部74の中心線74aを含む断面を示している。図1に示すように、イメージ管1は、外囲器2、入力部3、電極4、陽極5、出力部6、加熱器9、管容器10、及び温度検知部24を備えている。
外囲器2は、管軸2aに沿って筒状に延在している本体部21と、管軸2aに沿った方向における本体部21の一端に設けられている入力窓22とを有している。本体部21の管軸1aに沿った方向における他端は出力部6によって気密に密閉されている。外囲器2の内部は、減圧されている。外囲器2の内部の圧力は、例えば、10―4Paである。
本体部21は、筒部23と、絶縁部7と、固定部8とを有している。筒部23は、管軸2aに沿って筒状に延在している。筒部23の材料は、例えば、金属である。絶縁部7は、筒部23の管軸2aに沿った方向における入力窓22と反対側の一端に設けられている。絶縁部7は、電気的絶縁性を有し、筒部23と固定部8とを電気的に絶縁している。絶縁部7の材料は、例えば、ガラスである。
絶縁部7は、内筒部71、外筒部72、連結部73及び導入部74を有している。内筒部71及び外筒部72は、筒状に形成されている。連結部73は、外囲器2の外部に面している外側面73aを有し、板状に形成されている。連結部73は、内筒部71と外筒部72とを連結している。
導入部74は、連結部73の外側面73aから外囲器2の外部に向かって中心線74aに沿って突出している。導入部74は、中心線74aに沿って延在して筒状に形成されている。導入部74の孔は、外囲器2の内部に連通している。言い換えると、導入部74の孔は、外囲器2の内部に連続的に繋がっている。導入部74の連結部73と反対側の端部は、閉鎖されている。導入部74は、管軸2aに直交する方向において後述する第1遮蔽部43d及び第2遮蔽部43eの間に位置している。
固定部8は、平面視円環状である。固定部8の内周に、出力部6(詳細には出力窓61)が融着されている。
入力窓22は、例えば、金属で形成されている。入力窓22は、放射線を透過する。より詳細には、入力窓22は、X線を透過する。
入力部3は、外囲器2の内部に入力窓22と対向して設けられ、管軸2aに沿った方向において入力窓22と電極4との間に位置している。入力部3は、入射基板31と、入射側蛍光膜32と、光電陰極33とを有している。入力部3の各構成要素は、管軸2aに沿った方向において入力窓22側から、入射基板31、入射側蛍光膜32、光電陰極33の順に位置している。
入射基板31は、入力窓22を透過した放射線であるX線が入射される。入射基板31の材料は、例えば、アルミニウムである。入射基板の厚みは、例えば、1mm程度とすることができる。
入射側蛍光膜32は、入射基板31を介して入射されたX線を蛍光に変換する。上記蛍光は、可視光を含んでいる。入射側蛍光膜32は、例えば、ヨウ化セシウム(CsI)を含むものとすることができる。
光電陰極33は、入射側蛍光膜32により変換された蛍光が入射される。光電陰極33は、入射した蛍光を電子に変換する。つまり、光電陰極33は、外囲器2の内部に設けられ、入力窓22側から入射される光(一例では、入射側蛍光膜で変換された蛍光)を電子に変換する。
光電陰極33は、酸素と結合して簡単に劣化してしまうため、イメージ管1の内部で形成される。光電陰極33は、真空中において、アンチモン(Sb)を含む膜に、光電陰極材料100としてセシウム(Cs)、カリウム(K)、ナトリウム(Na)などのアルカリ金属の蒸気を反応させることで形成される。光電陰極33の厚みは、5乃至10nm程度である。光電陰極33の形成方法については、図3の説明で後述する。
電極4は、外囲器2の内部に複数設けられ、入力部3と陽極5との間に位置している。電極4は、管軸2aに沿った方向に並べられた第1集束電極40、第2集束電極41、及び第3集束電極43を有している。第2集束電極41及び第3集束電極42は、入力部3から放射された電子を集束させる。なお、一例において電極4は、第1集束電極40、第2集束電極41、及び第3集束電極42の3個の集束電極で構成されているが、集束電極の数は適宜変更することができる。
第3集束電極43は、連結部43a、第1板状体43b、第2板状体43c、第1遮蔽部43d、及び第2遮蔽部43eを有している。連結部43aは、第1板状体43bと、第2板状体43cとを連結している。第1板状体43b及び第2板状体43cは、円環状に形成されている。第1遮蔽部43d及び第2遮蔽部43eは、筒状に形成され、第1板状体43bに固定されている。第3集束電極43は、電気的絶縁性を有する絶縁部材2bを介して本体部21に接続されている。なお、第3集束電極43の構成は上記の構成に限られない。
陽極5は、外囲器2の内部に設けられ、管軸2aに沿った方向において電極4と出力部6との間に位置している。陽極5は、管軸2aに沿って筒状に形成されている。陽極5は、電極4によって集束された電子を加速させる。
出力部6は、出射側蛍光膜62と、メタルバック膜63と、出力窓61とを有している。出力部6の各構成要素は、管軸2aに沿った方向において入力窓22側から、メタルバック膜63、出射側蛍光膜62、出力窓61の順に位置している。出射側蛍光膜62は、メタルバック膜63を介して入射した電子を蛍光に変換し、出力窓61に射出する。出射側蛍光膜62は、例えば、アルミニウム賦活硫化亜鉛(ZnS:Al)、銅賦活硫化亜鉛(ZnS:Cu)などの蛍光体を含むものとすることができる。
メタルバック膜63は、出射側蛍光膜62を覆っている。メタルバック膜63は、固定部8を介して出射側蛍光膜62に残る余剰な電子を放出する。すなわち、メタルバック膜63は、出射側蛍光膜62の帯電を防止する。メタルバック膜63の材料は、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金などである。メタルバック膜63の厚みは、例えば、200乃至350nmとすることができる。
出力窓61の形状は、板状である。出力窓61は、光透過性を有する材料によって形成されることができる。出力窓61の材料は、例えば、ガラスである。出力窓61は、出射側蛍光膜で変換された蛍光を可視光像としてイメージ管1の外部に出射する。
加熱器9は、本体部21を加熱可能に設けられている。加熱器9は、本体部21の温度を55度から90度までの範囲に維持するように、本体部21を加熱可能である。なお、加熱器9が維持可能な温度範囲は上記の範囲に限られず、加熱器9は、例えば、70度から90度までの範囲に維持するように本体部21を加熱することも可能である。
一例において、加熱器9は、外囲器2の外部に位置している。なお、加熱器9は、電子の軌道に影響を与えない位置であれば外囲器2の内部に位置してもよい。加熱器9は、外囲器2に固定されている。より具体的には、加熱器9は、本体部21の絶縁部7に固定されている。なお、加熱器9は、筒部23に固定されてもよい。更に、加熱器9は、外囲器2に固定されることに限定されず、例えば、管容器10に固定されてもよい。
図2は、図1の線A-Aに沿った加熱器及び絶縁体の断面図である。図2に示すように、加熱器9は、本体部21を部分的に加熱可能に設けられている。加熱器9は、本体部21の一部のみを加熱可能に設けられてもよい。加熱器9は、絶縁部7の導入部47の周辺を加熱している。つまり、加熱器9は、本体部21全体を加熱できなくともよい。なお、加熱器9は、本体部21全体を加熱してもよく、例えば、本体部21の全周を囲って位置してもよい。加熱器は、例えば、バンドヒータである。また、加熱器9の個数は適宜変更可能であり、例えば、2つ以上であってもよい。
図1に示すように、管容器10は、管軸2aに沿って筒状に延在し、本体部21の外周面を囲んで位置している。管容器10は、管軸2aに沿って筒状に延在する中央部11と、中央部11の管軸2aに沿った方向における一端部12と、管軸2aに沿った方向における一端部12と反対側に位置する他端部13とから構成されている。中央部11は、本体部21の外周面を囲んで位置している。一端部12は、放射線が入力窓22に入射するための第1開口12aを有している。なお、一端部12は、第1開口12aを有していなくともよい。他端部13は、可視光像をイメージ管1の外部に出力するための第2開口13aを有している。他端部13は、固定部8に固定されている。
管容器10は、外囲器2を収納している。管容器10は、例えば、アルミニウム、鉛、磁気シールドなどから構成されている。管容器10は、イメージ管1の構造を維持し、外囲器2が破損した際に破片が飛散、X線の漏洩、及び外部の磁気のイメージ管1内部への侵入を防止している。加熱器9は、管軸2aに直交する方向において、外囲器2と管容器10との間に位置している。
温度検知部24は、本体部21の温度を検知可能である。本体部21は、管軸2aに直交する方向において加熱器9と対向する位置に設けられている。温度検知部24は、絶縁部7に設けられている。なお、温度検知部24は、加熱器9によって加熱されている領域の温度を検知できればよく、加熱器9が筒部23を加熱している場合、筒部23に設けられてもよい。
上記のように構成されたイメージ管1は、55度以下の環境下で輸送されなければならないことが知られている。また、JIS(日本工業規格) Z 4721:2000において、IEC(国際電気標準会議) 60601にイメージインテンシファイアの輸送及び保管環境における周囲温度を-40度から70度の間にしなければならないとする規定がある旨が記載されている。
ここで、光電陰極33の形成方法を説明する。図3は、上記実施形態に係るイメージ管1の光電陰極33を形成する方法を示す断面図である。なお、図3は、外囲器2の管軸2a及び導入部74の中心線74aを含む断面を示している。
図3に示すように、まず、外囲器2と、入力部3と、電極4と、出力部6と、加熱器9と、アンチモンを含む蒸気と、光電陰極材料100とを用意する。次に、外囲器2の内部に、入力部3と、電極4と、出力部6とを収容する。
続いて、外囲器2の内部を減圧する。その後、アンチモンを含む蒸気を導入部74から導入し、入射側蛍光膜32に蒸着させる。これにより、入射側蛍光膜32にアンチモンを含む膜が形成された後、光電陰極材料100を導入部74から導入する。すると、光電陰極材料100は、外囲器2内の電極4などによって適度に分散され、入力部3の入射側蛍光膜32のアンチモンを含む膜にほぼ均等に蒸着され、光電陰極33が形成される。光電陰極が形成された後、導入部74の端部を閉鎖する。
光電陰極材料100を入射側蛍光膜32のアンチモンを含む膜にほぼ均等になるよう蒸着させることは、出力画像にしみなどを発生させないために必要なことである。つまり、光電陰極材料100を分散させることは必須であり、光電陰極材料100は、光電陰極33以外の箇所、例えば、外囲器2の内周面や電極4などに必ず付着している。
本実施形態の効果について説明する。
上記のように構成された本実施形態に係る真空管によれば、真空管は、本体部21と入力窓22とを有している外囲器2と、光電陰極33と、陽極5と、加熱器9とを備えている。加熱器9は、本体部21を加熱可能である。
加熱器9は、本体部21の温度を55度から90度までの範囲に維持するように、本体部21を加熱可能である。更に、加熱器9は、本体部21の温度を70度から90度までの範囲に維持するように、本体部21を加熱可能である。
これにより、真空管の感度が低下した場合、光電陰極33以外の箇所に蒸着している光電陰極材料100は、加熱器9で本体部21を加熱することで揮発する。このため、揮発した光電陰極材料100が光電陰極33に蒸着し、真空管の感度を向上させることができる。さらに、真空管を新しい真空管に交換する必要がなくなり、資源を有効活用することができる。
例えば、270mmの直径と320mmの管軸2aに沿った方向の長さとを有している外囲器2を備えているイメージ管1の本体部21を90度で4時間維持した場合、イメージ管1の感度は300(Cd/m)/(mR/S)から380(Cd/m)/(mR/S)になり、25%以上回復することが確認されている。なお、Rは放射線量を示す単位であり、「mR/S」は放射線量率を示している。つまり、イメージ管における感度とは、放射線量率に対する輝度の大きさを表している。感度は、X線変換係数と呼ばれる場合もある。
本体部21の加熱時間については、外囲器2の大きさや温度に応じて適宜変更可能である。例えば、直径が70mmの外囲器で構成されている光電子増倍管では、上記したイメージ管1よりも短い加熱時間で感度を回復させることができる。真空管の感度を回復させるためには、本体部21が55度から90度の間のいずれかの温度に達してから、少なくとも30分間維持される必要がある。
また、イメージ管1の本体部21を120度で7分間維持した場合、得られた画像において明るさにむらがあることが確認されている。これは、イメージ管1を120度で加熱することで光電陰極材料100に与えられるエネルギーが大きくなり、光電陰極材料100が光電陰極33に到達するまでの経路に偏りが生じ、光電陰極33に均等に光電陰極材料100を蒸着することができないことが原因であると予想される。つまり、イメージ管1を90度以上で加熱した場合、ほぼ均等に光電陰極材料100を蒸着させることができないため、90度以内で加熱する必要がある。
加熱器9は、本体部21を部分的に加熱可能である。外囲器2内部における光電陰極材料100の蒸着量にはむらがある。例えば、本体部21の導入部74の周辺には、光電陰極材料100が多く蒸着している。そのため、本体部21全体を加熱するよりも、本体部21を部分的に加熱する方が、光電陰極材料100を光電陰極33に蒸着させる際のむらを抑制することができる。
加熱器9は、外囲器2の外部に位置している。これにより、内部に加熱器9が位置している場合よりも、真空管の製造が容易になる。
本体部21の温度を検知可能な温度検知部24を更に備えている。これにより、本体部21の温度を正確に確認することができる。
本体部21を囲んで位置する管容器10を更に備え、加熱器9は、外囲器2と管容器10との間に位置している。これにより、加熱器9によって加熱された本体部21をむき出しにすることなく、安全性の高い真空管を得ることができる。
本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上述した新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…イメージ管、2…外囲器、2a…管軸、3…入力部、4…電極、5…陽極、6…出力部、7…絶縁部、8…固定部、9…加熱器、10…管容器、21…本体部、22…入力窓、23…筒部、24…温度検知部、31…入射基板、32…入射側蛍光膜、33…光電陰極、47…導入部、61…出力窓、71…内筒部、72…外筒部、73…連結部、73a…外側面、74…導入部、74a…中心線、100…光電陰極材料。

Claims (7)

  1. 管軸に沿って筒状に延在している本体部と前記管軸に沿った方向における前記本体部の一端に設けられている入力窓とを有し、内部が減圧されている外囲器と、
    前記外囲器の内部に設けられ、前記入力窓側から入射される光を電子に変換する光電陰極と、
    前記外囲器の内部に設けられ、前記電子を加速させる陽極と、
    前記本体部を加熱可能な加熱器と、を備えている、
    真空管。
  2. 前記加熱器は、前記外囲器の外部に位置している、
    請求項1に記載の真空管。
  3. 前記加熱器は、前記本体部を部分的に加熱可能である、
    請求項1に記載の真空管。
  4. 前記加熱器は、前記本体部の温度を55度から90度までの範囲に維持するように、前記本体部を加熱可能である、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の真空管。
  5. 前記加熱器は、前記本体部の温度を70度から90度までの範囲に維持するように、前記本体部を加熱可能である、
    請求項4に記載の真空管。
  6. 前記本体部の温度を検知可能な温度検知部を更に備えている、
    請求項4に記載の真空管。
  7. 前記管軸に沿って筒状に延在し、前記本体部の外周面を囲んで位置している管容器を更に備え、
    前記加熱器は、前記外囲器と前記管容器との間に位置している、
    請求項1に記載の真空管。
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