JP2024014424A - 撮像装置 - Google Patents

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Koichiro Zaitsu
晃 松本
Akira Matsumoto
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Abstract

Figure 2024014424000001
【課題】散乱光の発生を抑制可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置は、光が入射する第1面と、第1面の反対側に位置する第2面とを有する半導体基板と、半導体基板に設けられ、光に対して光電変換を行う複数の画素と、半導体基板に設けられ、複数の画素のうち隣り合う一方の画素と他方の画素との間を分離する画素間分離部と、半導体基板に設けられ、画素間分離部から画素の内側へ突出する第1突出部と、を備える。第1突出部の第1先端部は、第1面側に位置する第1部位を有する。第1部位は、画素間分離部と比べて、光を吸収する材料又は構造を有する。
【選択図】図2

Description

本開示は、撮像装置に関する。
撮像装置においては、オートフォー力ス機能として、一対の位相差検出画素を用いて位椙差を検出する手法が採用されている。このような例としては、下記の特許文献1に開示されている撮像素子を挙げることができる。
国際公開第2021/193915号
特許文献1に開示された技術では、互いに隣接する画素は、素子分離壁と一体となって形成された突出部によって分離されている。レンズで集光された光が突出部の先端部に照射されると、光が散乱し、散乱した光(以下、散乱光ともいう)が他の画素に入射して、混色が生じる可能性がある。
本開示はこのような事情に鑑みてなされたもので、散乱光の発生を抑制可能な撮像装置を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る撮像装置は、光が入射する第1面と、前記第1面の反対側に位置する第2面とを有する半導体基板と、前記半導体基板に設けられ、前記光に対して光電変換を行う複数の画素と、前記半導体基板に設けられ、前記複数の画素のうち隣り合う一方の画素と他方の画素との間を分離する画素間分離部と、前記半導体基板に設けられ、前記画素間分離部から前記画素の内側へ突出する第1突出部と、を備える。前記第1突出部の第1先端部は、前記第1面側に位置する第1部位を有する。前記第1部位は、前記画素間分離部と比べて、前記光を吸収する材料又は構造を有する。
これによれば、第1突出部の第1先端部に光が当たる場合でも、光の反射や散乱を抑制することができる。散乱光の発生を抑制することができるので、画素間で混色が発生することを抑制することができる。
本開示の別の態様に係る撮像装置は、光が入射する第1面と、前記第1面の反対側に位置する第2面とを有する半導体基板と、前記半導体基板に設けられ、前記光に対して光電変換を行う複数の画素と、前記半導体基板に設けられ、前記複数の画素のうち隣り合う一方の画素と他方の画素との間を分離する画素間分離部と、前記半導体基板に設けられ、前記画素間分離部から前記画素の内側へ突出する第1突出部と、前記半導体基板において前記第1突出部と向かい合う位置に設けられ、前記画素間分離部から前記画素の内側へ突出する第2突出部と、を備える。前記第1突出部と前記第2突出部との間に空隙が存在する。前記第1突出部と前記第2突出部とが向かい合う方向において、前記空隙の中央位置は、前記第1面と前記第2面とで互いに異なる。
これによれば、光が入射する第1面では、画素の中心部に空隙を配置することができ、画素の中心部の外側に第1突出部及び第2突出部を配置することができる。第1突出部及び第2突出部にできるだけ光を当てないようにすることができ、光の反射や散乱を抑制することができる。散乱光の発生を抑制することができるので、画素間で混色が発生することを抑制することができる。
また、第1面の反対側に位置する第2面では、オーバーフローパスとして機能する空隙を、第2面側に配置される転送トランジスタから遠ざけて配置することが容易である。これにより、オーバーフローパスのポテンシャルが転送トランジスタのバイアスに影響されて意図せず変動することを抑制することができる。
本開示のさらに別の態様に係る撮像装置は、光が入射する第1面と、前記第1面の反対側に位置する第2面とを有する半導体基板と、前記半導体基板に設けられ、前記光に対して光電変換を行う複数の画素と、前記半導体基板に設けられ、前記複数の画素のうち隣り合う一方の画素と他方の画素との間を分離する画素間分離部と、前記半導体基板に設けられ、前記画素間分離部から前記画素の内側へ突出する第1突出部と、前記半導体基板において前記第1突出部と向かい合う位置に設けられ、前記画素間分離部から前記画素の内側へ突出する第2突出部と、を備える。前記第1突出部と前記第2突出部は、前記第1面には存在せず、前記第2面に存在する。前記第1突出部と前記第2突出部との間に空隙が存在する。
これによれば、光が入射する第1面では、第1突出部及び第2突出部に光は当たらない。これにより、光の反射や散乱を抑制することができ、散乱光の発生を抑制することができるので、画素間で混色が発生することを抑制することができる。
図1は、本開示の実施形態1に係る撮像装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、本開示の実施形態1に係る画素の構成例を示す平面図である。 図3は、本開示の実施形態1に係る画素の構成例を示す平面図である。 図4は、本開示の実施形態1に係る画素の構成例を示す断面図である。 図5は、本開示の実施形態1に係る画素の構成例を示す断面図である。 図6は、本開示の比較例に係る画素の構成例を示す平面図である。 図7は、本開示の比較例に係る画素の構成例を示す断面図である。 図8は、本開示の実施形態1の変形例1に係る画素の構成を示す平面図である。 図9は、本開示の実施形態1の変形例1に係る画素の構成を示す平面図である。 図10は、本開示の実施形態1の変形例1に係る画素の構成を示す断面図である。 図11は、本開示の実施形態1の変形例2に係る画素の構成を示す平面図である。 図12は、本開示の実施形態1の変形例2に係る画素の構成を示す断面図である。 図13は、本開示の実施形態1の変形例3に係る画素の構成を示す平面図である。 図14は、本開示の実施形態1の変形例4に係る画素の構成を示す平面図である。 図15は、本開示の実施形態1の変形例5に係る画素の構成を示す平面図である。 図16は、本開示の実施形態1の変形例6に係る画素の構成を示す平面図である。 図17は、本開示の実施形態1の変形例7に係る画素の構成を示す平面図である。 図18は、本開示の実施形態1の変形例8に係る画素の構成を示す断面図である。 図19は、本開示の実施形態1の変形例9に係る画素の構成を示す断面図である。 図20は、本開示の実施形態1の変形例10に係る画素の構成を示す断面図である。 図21は、本開示の実施形態1の変形例10に係る画素の構成を示す断面図である。 図22は、本開示の実施形態1の変形例11に係る光吸収構造を示す断面図である。 図23は、本開示の実施形態1の変形例12に係る光吸収構造を示す断面図である。 図24は、本開示の実施形態2に係る画素の製造方法(方法1)を工程順に示す断面図である。 図25は、本開示の実施形態2に係る画素の製造方法(方法2)を工程順に示す断面図である。 図26は、本開示の実施形態2に係る画素の製造方法(方法3)を工程順に示す断面図である。 図27は、本開示の実施形態2に係る画素の製造方法(方法3)を工程順に示す断面図である。 図28は、本開示の実施形態2に係る画素の製造方法(方法4)を工程順に示す断面図である。 図29は、本開示の実施形態3に係る画素の構成例を示す平面図である。 図30は、本開示の実施形態3に係る画素の構成例を示す平面図である。 図31は、本開示の実施形態3に係る画素の構成例を示す断面図である。 図32Aは、本開示の実施形態3に係る画素の製造方法(方法1)を工程順に示す図である。 図32Bは、本開示の実施形態3に係る画素の製造方法(方法1)を工程順に示す図である。 図33Aは、本開示の実施形態3に係る画素の製造方法(方法1)を工程順に示す図である。 図33Bは、本開示の実施形態3に係る画素の製造方法(方法1)を工程順に示す図である。 図34Aから図35Bは、本開示の実施形態3に係る画素の製造方法(方法2)を工程順に示す図である。 図34Bは、本開示の実施形態3に係る画素の製造方法(方法2)を工程順に示す図である。 図35Aは、本開示の実施形態3に係る画素の製造方法(方法2)を工程順に示す図である。 図35Bは、本開示の実施形態3に係る画素の製造方法(方法2)を工程順に示す図である。 図36Aは、本開示の実施形態3の変形例1に係る画素を示す平面図である。 図36Bは、本開示の実施形態3の変形例1に係る画素を示す平面図である。 図37Aは、本開示の実施形態3の変形例2に係る画素を示す平面図である。 図37Bは、本開示の実施形態3の変形例2に係る画素を示す平面図である。 図38Aは、本開示の実施形態3の変形例3に係る画素21Nを示す平面図である。 図38Bは、本開示の実施形態3の変形例3に係る画素を示す平面図である。 図39は、本開示の実施形態3の変形例4に係る画素を示す平面図である。 図40は、本開示の実施形態3の変形例4に係る画素を示す平面図である。 図41は、本開示の実施形態3の変形例4に係る画素の構成例を示す断面図である。 図42は、本開示の実施形態3の変形例4に係る画素の製造方法(方法1)を工程順に示す断面図である。 図43は、本開示の実施形態3の変形例4に係る画素の製造方法(方法1)を工程順に示す断面図である。 図44は、本開示の実施形態3の変形例4に係る画素の製造方法(方法2)を工程順に示す断面図である。 図45は、本開示の実施形態3の変形例4に係る画素の製造方法(方法2)を工程順に示す断面図である。 図46は、本開示の実施形態4に係る画素の構成例を示す平面図である。 図47は、本開示の実施形態4に係る画素の構成例を示す平面図である。 図48は、本開示の実施形態4に係る画素の構成例を示す断面図である。 図49Aは、本開示の実施形態4に係る画素の製造方法を工程順に示す図である。 図49Bは、本開示の実施形態4に係る画素の製造方法を工程順に示す図である。 図50Aは、本開示の実施形態4に係る画素の製造方法を工程順に示す図である。 図50Bは、本開示の実施形態4に係る画素の製造方法を工程順に示す図である。 図51は、本開示の実施形態4の変形例1に係る画素を示す平面図である。 図52は、本開示の実施形態4の変形例2に係る画素を示す平面図である。
以下において、図面を参照して本開示の実施形態を説明する。以下の説明で参照する図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
以下の説明における上下等の方向の定義は、単に説明の便宜上の定義であって、本開示の技術的思想を限定するものではない。例えば、対象を90°回転して観察すれば上下は左右に変換して読まれ、180°回転して観察すれば上下は反転して読まれることは勿論である。
以下の説明では、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の文言を用いて、方向を説明する場合がある。例えば、X軸方向及びY軸方向は、半導体基板10の裏面10b(後述の図4参照)に平行な方向である。X軸方向及びY軸方向を水平方向ともいう。Z軸方向は、裏面10bの法線方向である。X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は、互いに直交する。
また、以下の説明において、「平面視」とは、例えば、半導体基板10の厚さ方向(すなわち、裏面10bの法線方向であり、Z軸方向)から見ることを意味する。
<実施形態1>
(撮像装置の全体構成例)
図1は、本開示の実施形態1に係る撮像装置1の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、撮像装置1は、半導体基板10と、半導体基板10に設けられた画素領域12と、垂直駆動回路13と、カラム信号処理回路14と、水平駆動回路15と、出力回路16と、制御回路17とを備える。垂直駆動回路13と、カラム信号処理回路14と、水平駆動回路15と、出力回路16と、制御回路17は、半導体基板10に設けられていてもよいし、配線層と層間絶縁膜とからなる多層配線層(いずれも図示せず)を介して(第1の)半導体基板10の表面側に配置される第2の半導体基板に設けられていてもよい。
画素領域12は、光学系(例えば、後述のオンチップレンズOCL(図4参照))により集光される光を受光する受光領域であり、複数の画素21を有する。複数の画素21は、行列状に配置されている。複数の画素21は、水平信号線22を介して行ごとに垂直駆動回路13に接続されるとともに、垂直信号線23を介して列ごとにカラム信号処理回路14に接続される。複数の画素21は、それぞれ受光する光の光量に応じたレベルの画素信号をそれぞれ出力する。それらの画素信号から、被写体の画像が構築される。
垂直駆動回路13は、複数の画素21の行ごとに順次、それぞれの画素21を駆動(転送や、選択、リセットなど)するための駆動信号を、水平信号線22を介して画素21に供給する。カラム信号処理回路14は、複数の画素21から垂直信号線23を介して出力される画素信号に対してCDS(Correlated Double Sampling:相関2重サンプリング)処理を施すことにより、画素信号のAD変換を行うとともにリセットノイズを除去する。
水平駆動回路15は、複数の画素21の列ごとに順次、カラム信号処理回路14から画素信号をデータ出力信号線24に出力させるための駆動信号を、カラム信号処理回路14に供給する。出力回路16は、水平駆動回路15の駆動信号に従ったタイミングでカラム信号処理回路14からデータ出力信号線24を介して供給される画素信号を増幅し、後段の信号処理回路に出力する。制御回路17は、撮像装置1の内部の各ブロックの駆動を制御する。例えば、制御回路17は、各ブロックの駆動周期に従ったクロック信号を生成して、それぞれのブロックに供給する。
画素21は、フォトダイオードPD、転送トランジスタTR、フローティングディフュージョンFD、増幅トランジスタAMP、選択トランジスタSEL、及びリセットトランジスタRSTを備える。転送トランジスタTR、フローティングディフュージョンFD、増幅トランジスタAMP、選択トランジスタSEL、及びリセットトランジスタRSTは、フォトダイオードPDで光電変換された電荷(画素信号)の読み出しを行う読出回路20を構成している。
フォトダイオードPDは、入射した光を光電変換により電荷に変換して蓄積する光電変換部であり、アノード端子が接地されているとともに、カソード端子が転送トランジスタTRに接続されている。転送トランジスタTRのゲート電極TGには、垂直駆動回路13から転送信号が供給される。転送トランジスタTRは、ゲート電極TGに供給される転送信号に従って駆動する。以下、ゲート電極TGを転送ゲートともいう。転送トランジスタTRがオンになると、フォトダイオードPDに蓄積されている電荷がフローティングディフュージョンFDに転送される。フローティングディフュージョンFDは、増幅トランジスタAMPのゲート電極に接続された所定の蓄積容量を有する浮遊拡散領域であり、フォトダイオードPDから転送される電荷を一時的に蓄積する。
増幅トランジスタAMPは、フローティングディフュージョンFDに蓄積されている電荷に応じたレベル(即ち、フローティングディフュージョンFDの電位)の画素信号を、選択トランジスタSELを介して垂直信号線23に出力する。すなわち、フローティングディフュージョンFDが増幅トランジスタAMPのゲート電極に接続される構成により、フローティングディフュージョンFD及び増幅トランジスタAMPは、フォトダイオードPDにおいて発生した電荷を増幅し、その電荷に応じたレベルの画素信号に変換する変換部として機能する。
選択トランジスタSELは、垂直駆動回路13から供給される選択信号に従って駆動し、選択トランジスタSELがオンになると、増幅トランジスタAMPから出力される画素信号が垂直信号線23に出力可能な状態となる。リセットトランジスタRSTは、垂直駆動回路13から供給されるリセット信号に従って駆動し、リセットトランジスタRSTがオンになると、フローティングディフュージョンFDに蓄積されている電荷が電源線Vddに排出されて、フローティングディフュージョンFDがリセットされる。
(画素の構成例)
図2及び図3は、本開示の実施形態1に係る画素21の構成例を示す平面図である。図2は画素21を半導体基板10の裏面10b側から見た図であり、図3は画素21を半導体基板の表面10a側から見た図である。図4及び図5は、本開示の実施形態1に係る画素21の構成例を示す断面図である。図4は、図2の平面図をY1-Y1´線で切断した断面に対応している。図5は、図2の平面図をX1-X1´線で切断した断面に対応している。なお、図2では、画素間分離部30と、第1突出部31及び第2突出部32を図示するために、オンチップレンズOCL及びカラーフィルタCFの図示を省略している。
撮像装置1は、例えば裏面照射型のCMOSイメージセンサである。図2から図5に示すように、撮像装置1が備える半導体基板10は、光が入射する裏面10b(本開示の「第1面」の一例)と、裏面10bの反対側に位置する表面10a(本開示の「第2面」の一例)とを有する。裏面10bが受光面である。
撮像装置1は、半導体基板10に設けられ、入射する光に対して光電変換を行う複数の画素21と、半導体基板10に設けられ、複数の画素21のうち隣り合う一方の画素21と他方の画素21との間を分離する画素間分離部30と、半導体基板10に設けられ、画素間分離部30から画素21の内側へ突出する第1突出部31及び第2突出部32と、を備える。
画素間分離部30、第1突出部31及び第2突出部32は、半導体基板10の裏面10bから表面10aまで、半導体基板10を貫通するように設けられている。
また、撮像装置1は、半導体基板10の裏面10b側に設けられたカラーフィルタCFと、カラーフィルタCFを介して裏面10b側に設けられたオンチップレンズ(本開示の「レンズ体」の一例)OCLとを備える。
以下に、画素21の積層構造について説明するが、その説明においては、図4及び図5中の上側(裏面10b側)から下側に向かう順に従って説明する。
オンチップレンズOCLは、複数の画素21の各々に対して1つずつ設けられている。オンチップレンズOCLは、その下方に位置する画素21に光を集光させる。オンチップレンズOCLは、例えば、シリコン窒化膜(SiN)、又は、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン-アクリル共重合系樹脂、もしくは、シロキサン系樹脂等の樹脂系材料によって形成することができる。
カラーフィルタCFは、赤色の波長成分を透過するカラーフィルタ、緑色の波長成分を透過するカラーフィルタ、又は、青色の波長成分を透過するカラーフィルタのいずれかである。カラーフィルタCFは、例えば、シリコーン等の透明バインダ中に顔料又は染料が分散させた材料から形成することができる。
半導体基板10は、例えばP型のシリコン(Si)基板である。P型のシリコン基板内に、例えば、N型の不純物拡散層で構成される第1フォトダイオードPD1及び第2フォトダイオードPD2が設けられている。第1フォトダイオードPD1は本開示の「第1光電変換部」の一例であり、第2フォトダイオードPD2は本開示の「第2光電変換部」の一例である。第1フォトダイオードPD1及び第2フォトダイオードPD2は、カラーフィルタCFを介して入射された、赤色の波長成分、緑色の波長成分、又は、青色の波長成分を有する光を光電変換して、電荷を生成する。
第1フォトダイオードPD1で生成された電荷は、半導体基板10の表面10a側に設けられた転送トランジスタTR1の転送ゲートTG1を介して、フローティングディフュージョンFD1に転送される。同様に、第2フォトダイオードPD2で生成された電荷は、半導体基板10の表面10a側に設けられた転送トランジスタTR2の転送ゲートTG2を介して、フローティングディフュージョンFD2に転送される。
なお、第1フォトダイオードPD1及び第2フォトダイオードPD2は、それぞれが、図1に示したフォトダイオードPDに相当する。転送トランジスタTR1、TR2は、それぞれが、図1に示した転送トランジスタTRに相当する。転送ゲートTG1、TG2は、それぞれが、図1に示した転送ゲートTGに相当する。フローティングディフュージョンFD1、FD2は、それぞれが、図1に示したフローティングディフュージョンFDに相当する。
第1フォトダイオードPD1及び第2フォトダイオードPD2は、位相差検出時には、一対の位相差検出画素として機能する。すなわち、複数の画素21の各々において、一対の第1フォトダイオードPD1及び第2フォトダイオードPD2で生成した電荷に基づく画素信号の差分(または、画素信号の比)を検出することにより、位相差を検出することができる。この位相差を、例えば、図1に示した出力回路16が差分信号として検出し、検出した位相差に基づいて、デフォーカス量を算出し、結像レンズ(図示省略)を調整(移動)することで、オートフォーカスを実現することができる。
画素間分離部30は、第1フォトダイオードPD1及び第2フォトダイオードPD2を取り囲み、隣り合う画素21を物理的に分離する。画素間分離部30は、半導体基板10をその厚み方向(例えば、Z軸方向)に沿って貫通するように設けられたトレンチ(図示せず)と、トレンチに埋め込まれた埋込材とで構成されている。画素間分離部30に用いられる埋込材として、例えば、シリコン酸化膜(SiO)、シリコン窒化膜(SiN)、アモルファスシリコン(a-Si)、多結晶シリコン(poly-Si)、チタン酸化膜(TiO)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)等の酸化膜や金属膜が挙げられる。
図2及び図3に示すように、第1突出部31は、画素間分離部30から画素21の内側へ突出している。第2突出部32は、第1突出部31と向かい合う位置に設けられており、画素間分離部30から画素21の内側へ突出している。半導体基板10の裏面10b側からの平面視で、第1突出部31及び第2突出部32は、第1フォトダイオードPD1と第2フォトダイオードPD2との間に配置されている。第1突出部31及び第2突出部32は、第1フォトダイオードPD1と第2フォトダイオードPD2との間を分離している。
第1突出部31及び第2突出部32は、半導体基板10をその厚み方向(例えば、Z軸方向)に沿って貫通するように設けられたトレンチ(図示せず)と、トレンチに埋め込まれた埋込材とで構成されている。第1突出部31及び第2突出部32に用いられる埋込材として、例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、アモルファスシリコン、多結晶シリコン、チタン酸化膜、アルミニウム、タングステン等の酸化膜や金属膜が挙げられる。
第1突出部31及び第2突出部32の画素間分離部30からの突出方向の長さは、互いに同一(または、ほぼ同一)である。図2及び図3では、第1突出部31及び第2突出部32の突出方向の長さは、Y軸方向の長さに相当する。また、第1突出部31及び第2突出部32の線幅は、互いに同一(または、ほぼ同一)である。線幅とは、幅方向の長さである。図2及び図3では、第1突出部31及び第2突出部32の線幅は、X軸方向の長さに相当する。
第1突出部31の第1先端部311と、第2突出部32の第2先端部321との間には、空隙(スリット)35が存在する。空隙35は、位相差検出時には一対の第1フォトダイオードPD1及び第2フォトダイオードPD2を電気的に分離し、通常の撮像時にはオーバーフローパスとして機能する。通常の撮影時に、第1フォトダイオードPD1及び第2フォトダイオードPD2の一方で電荷が飽和しそうになると、オーバーフローパスを介して第1フォトダイオードPD1及び第2フォトダイオードPD2の一方から他方へ電荷を移動させることができ、電荷の飽和を避けることができる。これにより、画素21から出力される画素信号のリニアリティを確保し、撮像画像の劣化を防ぐことができる。
受光面である半導体基板10の裏面10bにおいて、空隙35は、画素21の中心部に設けられている。画素21の中心部は、例えばオンチップレンズOCLが光を集光させる集光領域内に存在する。また、画素21の中心部の外側に第1突出部31と第2突出部32とが存在する。この構造により、半導体基板10の裏面10bに入射した光は、画素21の中心部に存在する空隙35等を透過して、第1フォトダイオードPD1及び第2フォトダイオードPD2に入射することが可能となっている。
ただし、第1突出部31の第1先端部311、及び、第2突出部32の第2先端部321は、集光領域から完全に外れるのでなく、集光領域の外縁等にかかるように配置されていてもよい。光路設計や製造ばらつきにより、第1先端部311及び第2先端部321の全てを集光領域にかからないように配置する(すなわち、完全に光を当てないようにする)ことが困難な場合がある。また特に、長波長の光は回析し易いので、長波長の光を光電変換の対象とする場合は、第1先端部311及び第2先端部321に光が当たり易い傾向がある。
そこで、実施形態1に係る画素21では、第1突出部31の第1先端部311であって、半導体基板10の裏面10b側に位置する裏面側部位311b(本開示の「第1部位」の一例)と、第2突出部32の第2先端部321であって、半導体基板10の裏面10b側に位置する裏面側部位321b(本開示の「第1部位」の一例)は、それぞれ、画素間分離部30と比べて光を吸収する材料(以下、光吸収材料ともいう)で構成されている。これにより、第1先端部311及び第2先端部321に光が当たる場合でも、後述の比較例と比べて、光の反射や散乱を抑制することができる。光の反射や散乱により、画素21間で混色が発生することを抑制することができる。
裏面側部位311b、321bに用いられる光を吸収する材料として、高屈折率材(例えば、チタン酸化膜(TiO)など)、Si系材料(例えば、多結晶シリコン(poly-Si)、アモルファスシリコン(a-Si)、エピタキシャル成長法で形成されたシリコン(Si(Epi))など)、黒色材料、タングステン(W)などの光吸収材、が挙げられる。
例えば、画素間分離部30の埋込材としてSiOが用いられる場合、裏面側部位311b、321bにはSiOよりも屈折率が高いSi系材料が用いられる。また、画素間分離部30の埋込材としてSi系材料が用いられる場合、裏面側部位311b、321bにはSi系材料よりも屈折率が高い高屈折率材料が用いられる。
裏面側部位311b、321bの突出方向の長さは、互いに同一(または、ほぼ同一)である。裏面側部位311b、321bの線幅も、互いに同一(または、ほぼ同一)である。裏面側部位311b、321bを構成する材料又は構造も、互いに同一(または、ほぼ同一)である。
(比較例)
図6は、本開示の比較例に係る画素21´の構成例を示す平面図である。図7は、本開示の比較例に係る画素21´の構成例を示す断面図である。図7は、図6の平面図をY2-Y2´線で切断した断面に対応している。図6及び図7に示すように、比較例に係る画素21は、画素間分離部30´から画素の内側に突出した第1突出部31´と第2突出部32´とを備える。
第1突出部31´及び第2突出部32´は、それぞれ画素間分離部30と同じ材料で構成されている。第1突出部31´の第1先端部311´及び第2突出部32´の第2先端部321´には、画素間分離部30と比べて光を吸収する材料(光吸収材料)は用いられていない。また、第1先端部311´及び第2先端部321´には、後述の変形例11、12(図22、23)で示すような、光を吸収する構造も設けられていない。このため、比較例では、第1先端部311´、第2先端部321´には、光が照射されると散乱が生じ易く、散乱した光によって混色が生じる可能性がある。
(実施形態1の効果)
以上説明したように、本開示の実施形態1に係る撮像装置1は、光が入射する裏面10bと、裏面10bの反対側に位置する表面10aとを有する半導体基板10と、半導体基板10に設けられ、光に対して光電変換を行う複数の画素21と、半導体基板10に設けられ、複数の画素21のうち隣り合う一方の画素21と他方の画素21との間を分離する画素間分離部30と、半導体基板10に設けられ、画素間分離部30から画素21の内側へ突出する第1突出部31と、を備える。第1突出部31の第1先端部311は、裏面10b側に位置する裏面側部位311bを有する。裏面側部位311bは、画素間分離部30と比べて、光を吸収する材料(例えば、高屈折率材、黒色材料などの光吸収材、タングステン(W)などの光吸収材)を有する。
これによれば、第1突出部31の第1先端部311に光が当たる場合でも、光の反射や散乱を抑制することができる。第1先端部311に光が当たって散乱光が発生することを抑制することができるので、画素21間で混色が発生することを抑制することができる。
また、撮像装置1は、半導体基板10において第1突出部31と向かい合う位置に設けられ、画素間分離部30から画素21の内側へ突出する第2突出部32、をさらに備える。第1突出部31と第2突出部32との間に空隙35が存在する。第2突出部32の第2先端部321は、裏面側部位321bを有する。第1先端部311の裏面側部位311bと同様に、第2先端部321の裏面側部位321bも、画素間分離部30と比べて、光を吸収する材料を有する。
これによれば、第2突出部32の第2先端部321に光が当たる場合でも、光の反射や散乱を抑制することができる。第2先端部321に光が当たって散乱光が発生することを抑制することができるので、画素21間で混色が発生することをさらに抑制することができる。
(変形例)
次に、本開示の実施形態1の変形例を説明する。
(1)変形例1
図8及び図9は、本開示の実施形態1の変形例1に係る画素21Aの構成を示す平面図である。図10は、本開示の実施形態1の変形例1に係る画素21Aの構成を示す断面図である。図8は画素21Aを半導体基板10の裏面10b側から見た図であり、図9は画素21Aを半導体基板の表面10a側から見た図である。図10は、図8の平面図をY3-Y3´線で切断した断面に対応している。
図8から図10に示すように、実施形態1の変形例1に係る画素21Aでは、第1突出部31の第1先端部311の全体と、第2突出部32の第2先端部321の全体とがそれぞれ、画素間分離部30と比べて光を吸収する材料(光吸収材料)で構成されている。
すなわち、第1突出部31の第1先端部311では、半導体基板10の裏面10b側に位置する裏面側部位311bから、半導体基板10の表面10a側に位置する表面側部位311a(本開示の「第2部位」の一例)までが、光吸収材料で構成されている。同様に、第2突出部32の第2先端部321では、半導体基板10の裏面10b側に位置する裏面側部位321bから、半導体基板10の表面10a側に位置する表面側部位321a(本開示の「第2部位」の一例)までが、光吸収材料で構成されている。
画素21Aにおいても、散乱光が発生することを抑制することができるので、混色の発生を抑制することができる。
(2)変形例2
図11は、本開示の実施形態1の変形例2に係る画素21Bの構成を示す平面図である。図12は、本開示の実施形態1の変形例2に係る画素21Bの構成を示す断面図である。図11は画素21Bを半導体基板10の裏面10b側から見た図である。図12は、図11の平面図をY4-Y4´線で切断した断面に対応している。
図11及び図12に示すように、実施形態1の変形例2に係る画素21Bにおいて、第1突出部31の裏面側部位31bは、第1突出部31における他の部位とは異なり、画素間分離部30と比べて光を吸収する材料(光吸収材料)で構成されている。裏面側部位31bは、第1突出部31において半導体基板10の裏面10b側に位置する部位であり、第1突出部31の先端部の裏面側部位311b(図2参照)を含む。
すなわち、画素21Bでは、裏面10bにおいて、第1突出部31の全体が、画素間分離部30と比べて光を吸収する材料(光吸収材料)で構成されている。
同様に、第2突出部32の裏面側部位32bは、第2突出部32における他の部位とは異なり、光吸収材料で構成されている。裏面側部位32bは、第2突出部32において半導体基板10の裏面10b側に位置する部位であり、第2突出部32の先端部の裏面側部位321b(図2参照)を含む。
すなわち、画素21Bでは、裏面10bにおいて、第2突出部32の全体が、画素間分離部30と比べて光を吸収する材料(光吸収材料)で構成されている。
画素21Bにおいても、散乱光が発生することを抑制することができるので、混色の発生を抑制することができる。
(3)変形例3
図13は、本開示の実施形態1の変形例3に係る画素21Cの構成を示す平面図である。図13は、画素21Cを半導体基板10の裏面10b側から見た図である。図13に示すように、実施形態1の変形例3に係る画素21Cにおいて、第1フォトダイオードPD1及び第2フォトダイオードPD2は、X軸方向(平面視で左右方向)ではなく、Y軸方向(平面視で上下方向)に並んで配置されている。そして、第1突出部31及び第2突出部32は、第1フォトダイオードPD1及び第2フォトダイオードPD2を互いに分離するように、Y軸方向に突出している。
画素21Cにおいても、散乱光が発生することを抑制することができるので、混色の発生を抑制することができる。
(4)変形例4
図14は、本開示の実施形態1の変形例4に係る画素21Dの構成を示す平面図である。図14は、画素21Dを半導体基板10の裏面10b側から見た図である。図14に示すように、実施形態1の変形例4に係る画素21Dにおいて、第1突出部31及び第2突出部32は、第1フォトダイオードPD1及び第2フォトダイオードPD2を互いに分離するように、ドット状(すなわち、島状)に配置されている。
ドット状に配置されている第1突出部31において、画素21Dの中心部に最も近い部位が、第1先端部311である。第1先端部311の裏面側部位311bが、画素間分離部30と比べて光を吸収する材料(光吸収材料)で構成されている。同様に、ドット状に配置されている第2突出部32において、画素21Dの中心部に最も近い部位が、第2先端部321である。第2先端部321の裏面側部位321bが、光吸収材料で構成されている。
画素21Dにおいても、散乱光が発生することを抑制することができるので、混色の発生を抑制することができる。
(5)変形例5
図15は、本開示の実施形態1の変形例5に係る画素21Eの構成を示す平面図である。図15は、画素21Eを半導体基板10の裏面10b側から見た図である。図15に示すように、実施形態1の変形例5に係る画素21Eにおいて、第1突出部31の第1先端部311は、第1突出部31における他の部位と比べて、線幅が大きい。例えば、第1先端部311の平面視による形状は円形(または、ほぼ円形)であり、その直径は第1突出部31における他の部位の線幅よりも大きい。第1先端部311の裏面側部位311bが、光吸収材料で構成されている。
同様に、第2突出部32の第2先端部321は、第2突出部32における他の部位と比べて、線幅が大きい。例えば、第2先端部321の平面視による形状は円形(または、ほぼ円形)であり、その直径は第2突出部32における他の部位の線幅よりも大きい。径が大きい第2先端部321の裏面側部位321bが、光吸収材料で構成されている。
画素21Eにおいても、散乱光が発生することを抑制することができるので、混色の発生を抑制することができる。
(6)変形例6
本開示の実施形態において、第1突出部31及び第2突出部32の形状や大きさは、互いに同一でなくてもよい。
図16は、本開示の実施形態1の変形例6に係る画素21Fの構成を示す平面図である。図16は、画素21Fを半導体基板10の裏面10b側から見た図である。図16に示すように、実施形態1の変形例6に係る画素21Fでは、例えば画素設計の都合から、オーバーフローパスとして機能する空隙35が、平面視で画素21Fの中心部よりも下側の位置に形成されている。例えば、画素21Fの中心部は光学中心である。画素21Fにおいて、第1突出部31は第2突出部32よりも突出方向の長さが長く、第1突出部31の第1先端部311は第2突出部32よりも画素21Fの中心部に近い位置にある。画素21Fでは、画素21Fの中心部に近い第1先端部311の裏面側部位311bが、光吸収材料で構成されている。
画素21Fにおいても、散乱光が発生することを抑制することができるので、混色の発生を抑制することができる。
(7)変形例7
本開示の実施形態1において、画素間分離部30で囲まれた1画素内のフォトダイオードは、第1フォトダイオードPD1及び第2フォトダイオードPD2の2つに限定されない。図17は、本開示の実施形態1の変形例7に係る画素21Gの構成を示す平面図である。図17は、画素21Gを半導体基板10の裏面10b側から見た図である。
図17に示すように、実施形態1の変形例7に係る画素21Gは、平面視で横方向(例えば、X軸方向)及び縦方向(例えば、Y軸方向)にそれぞれ2個ずつ配列された計4つのフォトダイオード(第1フォトダイオードPD1、第2フォトダイオードPD2、第3フォトダイオードPD3、第4フォトダイオードPD4)が、画素21Gの中心部に配置された1つのフローティングディフュージョンFDを共有する構成を有してもよい。この構成は、画素間分離部30で囲まれるフォトダイオードの数とその配置から、2×2型と呼んでもよい。
図17に示すように、第1フォトダイオードPD1と第2フォトダイオードPD2との間は、画素間分離部30から画素21Gの内側へ突出した第1突出部31で分離されている。第1突出部31の第1先端部311は、画素21の中心部(光学中心)に近い位置にあり、その裏面側部位311bは光吸収材料で構成されている。
同様に、第2フォトダイオードPD2と第3フォトダイオードPD3との間は、画素間分離部30から画素21Gの内側へ突出した第2突出部32で分離されている。第2突出部32の第2先端部321は、光学中心に近い位置にあり、その裏面側部位321bは光吸収材料で構成されている。
第2フォトダイオードPD2と第3フォトダイオードPD3との間は、画素間分離部30から画素21Gの内側へ突出した第3突出部33で分離されている。第3突出部33の先端部331は、光学中心に近い位置にあり、その裏面側部位331bは光吸収材料で構成されている。
第4フォトダイオードPD4と第1フォトダイオードPD1との間は、画素間分離部30から画素21Gの内側へ突出した第4突出部34で分離されている。第4突出部34の先端部341は、光学中心に近い位置にあり、その裏面側部位341bは光吸収材料で構成されている。
画素21Gにおいても、散乱光が発生することを抑制することができるので、混色の発生を抑制することができる。
(8)変形例8
本開示の実施形態において、第1突出部31の第1先端部311及び第2突出部32の第2先端部321は、半導体基板10の厚さ方向に対して傾斜(すなわち、テーパ形状)を有してもよい。
図18は、本開示の実施形態1の変形例8に係る画素21Hの構成を示す断面図である。図18は、例えば図2に示したY1-Y1´線と同じ位置で、画素21HをZ軸方向に沿って切断した断面を示している。図18に示すように、画素21Hでは、第1突出部31の第1先端部311及び第2突出部32の第2先端部321が半導体基板10の厚さ方向(例えば、Z軸方向)に対して傾斜している。例えば、第1先端部311及び第2先端部321間の空隙35が半導体基板10の裏面10bから表面10aに近づくにつれて徐々に狭くなるように、第1先端部311及び第2先端部321はそれぞれZ軸方向に対して傾斜(すなわち、順テーパ形状)を有する。
図18に示すように、画素21Hでは、半導体基板10の厚さ方向(例えば、Z軸方向)において、第1先端部311の表面側部位311aは、第1先端部311の裏面側部位311bと異なる位置にある。同様に、半導体基板10の厚さ方向(例えば、Z軸方向)において、第2先端部321の表面側部位321aは、第2先端部321の裏面側部位321bと異なる位置にある。裏面側部位311b、321bは、光吸収材料で構成されている。
画素21Hにおいても、散乱光が発生することを抑制することができるので、混色の発生を抑制することができる。
(9)変形例9
図19は、本開示の実施形態1の変形例9に係る画素21Iの構成を示す断面図である。図19は、例えば図2に示したY1-Y1´線と同じ位置で、画素21IをZ軸方向に沿って切断した断面を示している。図19に示すように、画素21Iでは、第1突出部31の第1先端部311及び第2突出部32の第2先端部321がZ軸方向に対して傾斜している。例えば、第1先端部311及び第2先端部321間の空隙35が半導体基板10の裏面10bから表面10aに近づくにつれて徐々に広くなるように、第1先端部311及び第2先端部321はそれぞれZ軸方向に対して傾斜(すなわち、逆テーパ形状)を有する。
図19に示すように、画素21Iでは、半導体基板10の厚さ方向(例えば、Z軸方向)において、第1先端部311の表面側部位311aは、第1先端部311の裏面側部位311bと異なる位置にある。同様に、半導体基板10の厚さ方向(例えば、Z軸方向)において、第2先端部321の表面側部位321aは、第2先端部321の裏面側部位321bと異なる位置にある。裏面側部位311b、321bは、光吸収材料で構成されている。
画素21Hにおいても、散乱光が発生することを抑制することができるので、混色の発生を抑制することができる。
(10)変形例10
上記の実施形態1では、画素間分離部30、第1突出部31及び第2突出部32は、半導体基板10の裏面10bから表面10aまで、半導体基板10を貫通するように設けられている場合を示した。しかしながら、本開示の実施形態はこれに限定されない。
図20及び図21は、本開示の実施形態1の変形例10に係る画素21Jの構成を示す断面図である。図20は、例えば図2に示したY1-Y1´線と同じ位置で、画素21JをZ軸方向に沿って切断した断面を示している。図21は、例えば図2に示したX1-X1´線と同じ位置で、画素21JをZ軸方向に沿って切断した断面を示している。
図20及び図21に示すように、実施形態1の変形例10に係る画素21Jにおいて、画素間分離部30、第1突出部31及び第2突出部32は、半導体基板10の裏面10bから、裏面10bと表面10aとの間の途中の位置まで設けられている。画素間分離部30、第1突出部31及び第2突出部32は、この途中の位置から表面10aまでの間には設けられていない。裏面側部位311b、321bは、光吸収材料で構成されている。
画素21Jにおいても、散乱光が発生することを抑制することができるので、混色の発生を抑制することができる。
(11)変形例11
上記の実施形態では、第1突出部31のうちの少なくとも裏面側部位311bが、画素間分離部30と比べて光を吸収する材料(以下、光吸収材料ともいう)で構成されていることを説明した。しかしながら、本開示の実施形態1はこれに限定されない。本開示の実施形態1では、光吸収材料に代えて、光を吸収する構造(以下、光吸収構造ともいう)を用いてもよい。
図22は、本開示の実施形態1の変形例11に係る光吸収構造110を示す断面図である。図22に示す光吸収構造110は、上から酸化膜135、中間第2層136、中間第1層137及びSi層138が設けられている。このうち、中間第2層136及び中間第1層137が反射率調整層として機能する。なお、Si層138は、半導体基板10(図4参照)の一部であってもよいし、半導体基板10とは別に設けられる層であってもよい。
中間第2層136は、例えば、SiN、HfO2、Ta2O5、Nb2O5、TiO2などの屈折率n2が1.9以上2.3以下の材料から構成される。
また、中間第1層137は、例えば、中間第2層136を構成する材料と、Si層138を構成するSiとが混合配置された構成を有する。より詳細には、Si層138上に凹凸構造が形成され、この凹凸構造の凹部137aに中間第2層136を構成する材料が充填された構成を有する。凹部137aの構造は、例えば角柱状であり、その他の形状であってもよく、円柱状であっってもよい、
中間第1層137は、凹部137aの高さd1が、20nm以上60nm以下程度の範囲に設定されている。この設定下で、中間第1層137における、Si層138を構成する材料と、中間第2層136を構成する材料との体積比を所定値とする。これにより、中間第1層137の屈折率n1は、全体として2.6以上3.7以下となるように調整されている。
より詳細には、中間第1層137は、消衰係数0で屈折率が2.6以上3.7以下とされる物質により構成されることが理想的であるが、消衰係数0で屈折率が2.6以上3.7以下とされる物質が現実的には存在しない。そこで、中間第1層137は、屈折率ns=4.1のSi層138を形成する材質と、屈折率n2がSi層138より低屈折率の1.9以上2.3以下の屈折率調整材料(ここでは、中間第2層136を形成する材料と同一の材料)との体積比により、混合配置することで、全体として屈折率を平均化して、屈折率n1が2.6以上3.7以下となるように形成されている。
例えば、中間第1層137を形成する凹部137aの体積V1と、(凹部137aに対しては凸部となる)Si層138と同一の材質からなる範囲の体積V2とが、V1:V2=3:2である場合を想定する。この場合、Si層138の材質Siの屈折率nsが4.1であって、中間第2層136を形成する材質が、屈折率n2が2.2のTa2O5であるとき、その体積比に応じてSi層138と中間第2層136とが混合配置される。これにより、平均化された屈折率n1が3.3程度からなる中間第1層137が成膜される。
ただし、SiO2からなる酸化膜135の屈折率niが1.46であって、かつ、Si層138の屈折率nsが4.1である場合、屈折率ni<屈折率n2<屈折率n1<屈折率nsが満たされれば、他の屈折率の物質により中間第1層137及び中間第2層36を形成するようにしてもよい。なお、Si層138については、屈折率が4.0程度のInGaAs層であっても同様である。
このような構造を有する光吸収構造110を、上記の裏面側部位311b、321b(例えば、図2参照)等に用いることで、幅広い波長帯域の入射光の反射を抑制することが可能となる。散乱光が発生することを抑制することができるので、混色の発生を抑制することができる。
(12)変形例12
光吸収構造の構成は、上記の変形例11に限定されない。例えば、以下に示す変形例12の構成であってもよい。
図23は、本開示の実施形態1の変形例12に係る光吸収構造210を示す断面図である。図23に示すように、本開示の実施形態1の変形例12に係る光吸収構造210は、
半導体層212と、半導体層212の受光面(図23では、上面)側に設けられた複数のピラー247とを有する。複数のピラー247が入射光(例えば、可視光帯域に属する光)の波長よりも小さい周期で並んで配置されており、複数のピラー247によって凹凸構造245が構成されている。凹凸構造245が入射光の反射を抑制する。なお、半導体層212は、半導体基板10(図4参照)の一部であってもよいし、半導体基板10とは別に設けられる層であってもよい。
凹凸構造245について、より具体的に説明する。図23に示すように、凹凸構造245は、半導体層212の厚み方向に延伸する突起形状のピラー247を可視光帯域に属する光の波長よりも小さい周期で複数配列することで設けられる。
例えば、ピラー247は、半導体層212の面内方向に切断した断面の面積がピラー47の先端部に向かって小さくなるテーパー形状にて設けられる。ピラー247の半導体層212の面内方向に切断した断面形状は、例えば、円形形状、又は楕円形形状であってもよく、三角形形状、四角形形状、又は五角形以上の多角形形状であってもよい。また、ピラー247の半導体層212の面内方向に切断した断面形状は、切断位置に関わらず同じであってもよく、切断位置にて異なってもよい。
ピラー247の立体形状は、ピラー247の先端部の形状が錐形状となる円錐形状、又は角錐形状などであってもよい。また、ピラー247の立体形状は、円錐形状、又は角錐形状の先端部の形状を錐形状から半球形状に替えた形状であってもよい。さらに、ピラー47の立体形状は、ピラー247の先端部が平坦部となる円錐台形状、又は角錐台形状などであってもよい。
なお、凹凸構造245を形成する複数のピラー247の各々は、互いに同様の立体形状を有してもよく、互いに異なる立体形状を有してもよい。
凹凸構造245は、ピラー247を二次元的に配列することで設けられる。例えば、凹凸構造245は、半導体層212の面内方向にピラー247を四方格子配列、又は六方最密配列にて二次元的に周期配列することで設けられてもよい。また、凹凸構造245は、半導体基板10の面内方向にピラー247をランダムに配列することで設けられてもよい。
ピラー247を配列する周期は、例えば、200nm以下としてもよい。ピラー247を配列する周期を上記範囲とすることによって、凹凸構造245は、周期構造に起因する回折光の発生を抑制することができる。なお、ピラー247を配列する周期の下限は、ピラー247の形成プロセスの観点から20nmとしてもよい。
ピラー247を配列する周期は、例えば、隣接するピラー247の先端部で最も凸となる頂点間の距離、または隣接するピラー247の間で最も凹となる底点間の距離として定義することができる。
ここで、本実施形態に係る凹凸構造245を構成するピラー247において、ピラー247の高さhをピラーの底面の任意方向の直径rで除算したアスペクト比(h/r)は、1以上となり得る。
例えば、ピラー247の立体形状が円錐形状である場合、ピラー247の高さhは、ピラー47の先端部で最も凸となる点(すなわち、頂点)から半導体層212の厚み方向に下した直線と、及び隣接するピラー247の間で最も凹となる各点を通る平面との交点から、ピラー47の先端部で最も凸となる点(すなわち、頂点)までの距離と定義することができる。
また、ピラー247の底面の任意方向の直径rは、隣接するピラー247の間で最も凹となる各点を通る平面でピラー247を切断した断面形状の任意方向の直径と定義することができる。なお、ピラー247を切断した断面形状が楕円形状などの扁平な形状である場合、上記の任意方向の直径は、長軸側の直径と定義する。また、ピラー247を切断した断面形状が多角形形状である場合、該多角形形状の外接円の直径をピラー247の底面の任意方向の直径と定義する。
本実施形態に係る撮像装置1では、上記の定義に基づいて導出されたピラー247のアスペクト比(h/r)が1以上となり得る。このようなピラー247にて構成される凹凸構造245は、入射光に対して屈折率が変化する距離を半導体層212の厚み方向により増加させることができる。したがって、凹凸構造245は、入射光に対する屈折率の変化をより緩やかにすることができるため、入射光の反射をより抑制することが可能である。
このような構造を有する光吸収構造210を、上記の裏面側部位311b、321b(例えば、図2参照)等に用いることで、幅広い波長帯域の入射光の反射を抑制することが可能となる。散乱光が発生することを抑制することができるので、混色の発生を抑制することができる。
<実施形態2>
次に、本開示の実施形態2として、実施形態1で説明した画素の製造方法を説明する。
以下の方法1、2では、図4等に示した画素21の製造方法を説明する。方法3、4では、図10等に示した画素21Aの製造方法を説明する。
なお、画素21を含む撮像装置1は、成膜装置(CVD(Chemical Vapor Deposition))装置、スパッタ装置を含む)、イオン注入装置、熱処理装置、エッチング装置、CMP(Chemical Mechanical Polishing)装置、貼り合わせ装置など、各種の装置を用いて製造される。以下、これらの装置を、製造装置と総称する。
(1)方法1
図24は、本開示の実施形態2に係る画素21の製造方法(方法1)を工程順に示す断面図である。図24のステップST1において、半導体基板10には、表面10aから裏面10bとの間を貫通するように画素間分離部30と、裏面側部位311bが未形成の第1突出部31と、裏面側部位321bが未形成の第2突出部32とが設けられている。半導体基板10は、例えばシリコン(Si)で構成されている。画素間分離部30、第1突出部31及び第2突出部は、例えば、シリコン酸化膜(SiO)で構成されている。
図24のステップST2に示すように、製造装置は、半導体基板10の裏面10b側から、第1突出部31の第1先端部311と第2突出部32の第2先端部321とをエッチングして、開口部h1を形成する。このエッチングは、ウェットエッチングでもよいし、ドライエッチングでもよい。
次に、図24のステップST3に示すように、製造装置は、半導体基板10の裏面10b側に設けられた開口部h1に、光吸収材料を埋め込む。例えば、半導体基板10の裏面10b側にCVD法又はスパッタ法で光吸収材料を成膜して開口部h1を埋め込む。次に、製造装置は、成膜した光吸収材料にCMP処理を施して、開口部h1以外の領域から光吸収材料を除去する。これにより、光吸収材料で構成された裏面側部位311b、321bが形成される。このような工程を経て、図4等に示した画素21が完成する。
(2)方法2
図25は、本開示の実施形態2に係る画素21の製造方法(方法2)を工程順に示す断面図である。この方法2では、図24に示したステップST2の後で、図25のステップST3Aに進む。ステップST3Aでは、製造装置は、半導体基板10の裏面10b側に酸化膜(例えば、SiO)などのライナー膜を形成する。ライナー膜とは、表面を覆う薄膜である。ライナー膜の形成は、例えばCVD法又はALD(Atomic Layer Deposition)法で行う。
次に、図25のステップST4Aに進む。図25のステップST4Aでは、上述のステップST3と同様に、製造装置は、半導体基板10の裏面10b側に設けられた開口部h1に、光吸収材料を埋め込む。このような工程を経て、図4等に示した画素21が完成する。
(3)方法3
図26及び図27は、本開示の実施形態2に係る画素21Aの製造方法(方法3)を工程順に示す断面図である。図26のステップST11では、画素間分離部30(図10参照)が形成される予定領域と、第1先端部311を含む第1突出部31(図10参照)が形成される予定領域と、第2先端部321を含む第2突出部32(図10参照)が形成される予定領域とに、多結晶シリコン膜37が形成されている。
次に、図26のステップST12に示すように、製造装置は、第1突出部31が形成される予定領域と、第2突出部32が形成される予定領域とに貫通孔h2を形成する。貫通孔h2は、半導体基板10の裏面10b側から多結晶シリコン膜37を選択的にエッチングすることにより形成する。このエッチングはドライエッチングで行う。
次に、図26のステップST13に示すように、製造装置は、貫通孔h2内にシリコン窒化膜(SiN)38を埋め込む。例えば、CVD法でシリコン窒化膜38を成膜して貫通孔h2を埋め込む。次に、製造装置は、成膜したシリコン窒化膜38にCMP処理を施して、貫通孔h2以外の領域からシリコン窒化膜38を除去する。これにより、貫通孔h2内にのみシリコン窒化膜38が残された構造が形成される。
次に、図27のステップST14に示すように、製造装置は、多結晶シリコン膜37(図26参照)をシリコン酸化膜(SiO)39に置き換える。例えば、製造装置は、シリコン窒化膜38よりも多結晶シリコン膜37の方がエッチングされ易い条件で、多結晶シリコン膜37をエッチングして除去する。このエッチングは例えばドライエッチングで行う。また、このエッチングはドライエッチングに限定されず、ウェットエッチングで行ってもよい。これにより、画素間分離部30が形成される予定領域と、第1突出部31が形成される予定領域(ただし、第1先端部311を除く)と、第2突出部32が形成される予定領域(ただし、第2先端部321を除く)とに貫通孔を形成する。次に、製造装置は、この貫通孔を埋め込むようにシリコン酸化膜39を形成する。シリコン酸化膜39の形成は、例えばCVD法で行う。また、シリコン酸化膜39の形成はCVD法に限定されず、ALD法で行ってもよい。これにより、多結晶シリコン膜37は、シリコン酸化膜39に置き換えられる。
次に、図27のステップST15に示すように、製造装置は、シリコン窒化膜38をエッチングして除去し、貫通孔h3を形成する。例えば、製造装置は、シリコン酸化膜39よりもシリコン窒化膜38の方がエッチングされ易い条件で、シリコン窒化膜38をエッチングして除去する。このエッチングは、ウェットエッチングで行ってもよいし、ドライエッチングで行ってもよい。これにより、第1突出部31の第1先端部311が形成される予定領域と、第2突出部32の第2先端部321が形成される予定領域とに貫通孔h3がそれぞれ形成される。また、シリコン酸化膜39から、画素間分離部30と、第1先端部311以外の第1突出部31と、第2先端部321以外の第2突出部とが形成される。
次に、図27のステップST16に示すように、製造装置は、貫通孔h3内に光吸収材料を埋め込む。例えば、製造装置は、CVD法で多結晶シリコン膜(光吸収部材の一例)を成膜して貫通孔h3を埋め込む。次に、製造装置は、成膜した多結晶シリコン膜にCMP処理を施して、貫通孔h3以外の領域から多結晶シリコン膜を除去する。これにより、貫通孔h3内にのみ多結晶シリコン膜が残され、第1突出部31の第1先端部311と、第2突出部32の第2先端部321とが形成される。このような工程を経て、図10等に示した画素21Aが完成する。
(4)方法4
図28は、本開示の実施形態2に係る画素21Aの製造方法(方法4)を工程順に示す断面図である。この方法4では、図26に示したステップST12の後で、図28のステップST13Aに進む。ステップST13Aでは、製造装置は、貫通孔h3内に光吸収材料を埋め込む。例えば、製造装置は、CVD法でシリコン窒化膜(光吸収部材の一例)を成膜して貫通孔h3を埋め込む。次に、製造装置は、成膜したシリコン窒化膜にCMP処理を施して、貫通孔h3以外の領域からシリコン窒化膜を除去する。これにより、貫通孔h3内にのみシリコン窒化膜が残され、第1突出部31の第1先端部311と、第2突出部32の第2先端部321とが形成される。
次に、図28のステップST14Aで、製造装置は、多結晶シリコン膜37をエッチングして除去し、貫通孔h4を形成する。例えば、製造装置は、第1先端部311及び第2先端部321を構成するシリコン窒化膜よりも多結晶シリコン膜37の方がエッチングされ易い条件で、多結晶シリコン膜37をエッチングして除去する。このエッチングは、ドライエッチングで行う。また、このエッチングはドライエッチングに限定されず、ウェットエッチングで行ってもよい。これにより、画素間分離部30が形成される予定領域と、第1突出部31が形成される予定領域(ただし、第1先端部311を除く)と、第2突出部32が形成される予定領域(ただし、第2先端部321を除く)とに貫通孔h4がそれぞれ形成される。
次に、図28のステップST15Aに示すように、製造装置は、貫通孔h4内に、第1先端部311及び第2先端部321を構成する光吸収部材(例えば、シリコン窒化膜)よりも屈折率が低い低屈折率膜を埋め込んで、画素間分離部30、第1突出部31(ただし、第1先端部311を除く)及び第2突出部32(ただし、第2先端部321を除く)を形成する。
例えば、製造装置は、CVD法でシリコン酸化膜(低屈折率膜の一例)を成膜して貫通孔h4を埋め込む。次に、製造装置は、成膜したシリコン酸化膜にCMP処理を施して、貫通孔h4以外の領域からシリコン酸化膜を除去する。これにより、貫通孔h4内にのみシリコン酸化膜が残され、画素間分離部30と、第1突出部31(ただし、第1先端部311を除く)と、第2突出部32(ただし、第2先端部321を除く)とが形成される。このような工程を経て、図10等に示した画素21Aが完成する。
<実施形態3>
(構成例)
図29及び図30は、本開示の実施形態3に係る画素21Kの構成例を示す平面図である。図29は画素21を半導体基板10の裏面10b側から見た図であり、図30は画素21を半導体基板の表面10a側から見た図である。図31は、本開示の実施形態3に係る画素21Kの構成例を示す断面図である。図31は、図29の平面図をY5-Y5´線で切断した断面に対応している。なお、図29では、画素間分離部30と、第1突出部31及び第2突出部32を図示するために、オンチップレンズOCL及びカラーフィルタCFの図示を省略している。
図29から図31に示すように、実施形態3に係る画素21Kでは、実施形態1に係る画素21から21Jとは異なり、第1突出部31に裏面側部位311b(図2、図4参照)のような光吸収材料や光吸収構造が設けられていなくてもよい。同様に、第2突出部32にも、裏面側部位321b(図2、図4参照)のような光吸収材料や光吸収構造が設けられていなくてもよい。
図29に示すように、半導体基板10の裏面10b側から画素21Kを見たときに、第1突出部31及び第2突出部32は、オンチップレンズOCLが光を集光させる集光領域から外れた位置に配置されていることが好ましい。半導体基板10の裏面10b側から画素21Kを見たときに、集光領域には、第1突出部31と第2突出部32との間の空隙35が位置することが好ましい。これにより、第1突出部31の第1先端部311や、第2突出部32の第2先端部321に光が当たることを抑制することができるので、散乱光が発生することを抑制することができる。
また、画素21Kでは、第1突出部31と第2突出部32とが向かい合う方向(例えば、Y軸方向)において、空隙35の中央位置35cは、裏面10bと表面10aとで互いに異なっている。例えば、半導体基板10の裏面10b側において、空隙35の中央位置35cは、オンチップレンズOCLが光を集光させる集光領域に位置し、例えば画素21Kの中心部に位置する。一方、半導体基板10の表面10a側においては、空隙35の中央位置35cは、画素21Kの中心部の外側に位置する。
より詳しく説明すると、図31に示すように、第1突出部31は、空隙35に面する側面31sを有する。側面31sは、第1突出部31の第1先端部311の端面でもある。同様に、第2突出部32は、空隙35に面する側面32sを有する。側面32sは、第2突出部32の第2先端部321の端面でもある。図31に示す例では、側面31sは半導体基板10の厚さ方向(例えば、Z軸方向)に平行であるのに対して、側面32sは半導体基板10の厚さ方向に対して傾斜している。側面32sは、裏面10bから表面10aに向かって、徐々の側面31sに近づくような傾斜を有する。
これにより、裏面10bから表面10aに向かって、空隙35の長さは徐々に小さくなっている。裏面10bから表面10aに向かって、空隙35の中央位置35cは、画素21Kの中心部からその外側へ徐々にシフトしている。これにより、第1フォトダイオードPD1と第2フォトダイオードPD2との間で、飽和する電荷の移動経路となるオーバーフローパスを転送ゲートTGから遠ざけることができる。すなわち、転送ゲートTGに印加した電圧によりオーバーフローパスのポテンシャルが変動することを抑制することができる。
(製造方法)
次に、図29から図31に示した画素21Kの製造方法として、以下の方法1、2を説明する。
(1)方法1
図32Aから図33Bは、本開示の実施形態3に係る画素21Kの製造方法(方法1)を工程順に示す図である。図32A、図33Aは平面図であり、図32B、図33Bは断面図である。図32Bは図32AをY6-Y6´線で切断した断面に対応し、図33Bは図32AをY7-Y7´線で切断した断面に対応している。なお、図32B、図33Bでは、半導体基板10の表面10aが上側に位置し、裏面10bが下側に位置する。
図32A及び図32Bに示すように、製造装置は、半導体基板10にパターニング・加工を施して、半導体基板10に画素間分離部30と第1突出部31とを形成する(ステップST21)。例えば、製造装置は、半導体基板10を表面10a側からエッチングして、画素間分離部30が形成される予定領域と、第1突出部31が形成される予定領域とに、貫通孔を形成する。このエッチングはドライエッチングで行う。
次に、製造装置は、半導体基板10の表面10a上にシリコン酸化膜(SiO)を成膜して、半導体基板10に設けられた貫通孔内を埋め込む。次に、製造装置は、成膜したシリコン酸化膜にCMP処理を施して、貫通孔以外の領域からシリコン酸化膜を除去する。これにより、貫通孔内にのみシリコン酸化膜が残されて、半導体基板10に画素間分離部30と第1突出部31とが形成される。
次に、図33A及び図33Bに示すように、製造装置は、半導体基板10にパターニング・加工を施して、半導体基板10に第2突出部32を形成する(ステップST22)。例えば、製造装置は、半導体基板10を表面10a側からエッチングして、第2突出部32が形成される予定領域に貫通孔を形成する。このエッチングは、ドライエッチングであり、ステップST21のドライエッチングよりもテーパーが付くように、ステップST21とは加工条件(エッチングガス、バイアス等)を変えて行う。
次に、製造装置は、半導体基板10の表面10a上にシリコン酸化膜(SiO)を成膜して、半導体基板10に設けられた貫通孔内を埋め込む。次に、製造装置は、成膜したシリコン酸化膜にCMP処理を施して、貫通孔以外の領域からシリコン酸化膜を除去する。これにより、貫通孔内にのみシリコン酸化膜が残されて、半導体基板10に第2突出部32が形成される。このような工程を経て、図29から図31に示した画素21Kが完成する。
(2)方法2
図34Aから図35Bは、本開示の実施形態3に係る画素21Kの製造方法(方法2)を工程順に示す図である。図34A、図35Aは平面図であり、図34B、図34Bは断面図である。図34Bは図34AをY8-Y8´線で切断した断面に対応し、図32Bは図32AをY9-Y9´線で切断した断面に対応している。なお、図34Bでは、半導体基板10の表面10aが上側に位置し、裏面10bが下側に位置する。図35Bでは、半導体基板10の裏面10bが上側に位置し、表面10aが下側に位置する。
方法2では、方法1とは逆に、第2突出部32を先に形成し、その後で、画素間分離部30と第1突出部31とを形成する。すなわち、図34A及び図34Bに示すように、製造装置は、半導体基板10にパターニング・加工を施して、半導体基板10に第2突出部32を形成する(ステップST21A)。例えば、製造装置は、半導体基板10を表面10a側からエッチングして、第2突出部32が形成される予定領域に貫通孔を形成する。このエッチングは、ドライエッチングであり、後述のステップST22Aのドライエッチングよりもテーパーが付くような加工条件で行う。
次に、製造装置は、半導体基板10の表面10a上にシリコン酸化膜(SiO)を成膜して、半導体基板10に設けられた貫通孔内を埋め込む。次に、製造装置は、成膜したシリコン酸化膜にCMP処理を施して、貫通孔以外の領域からシリコン酸化膜を除去する。これにより、貫通孔内にのみシリコン酸化膜が残されて、半導体基板10に第2突出部32が形成される。
次に、製造装置は、半導体基板10にパターニング・加工を施して、半導体基板10に画素間分離部30と第1突出部31とを形成する(ステップST22A)。例えば、製造装置は、半導体基板10を表面10a側からエッチングして、画素間分離部30が形成される予定領域と、第1突出部31が形成される予定領域とに、貫通孔を形成する。このエッチングはドライエッチングで行う。
次に、製造装置は、半導体基板10の表面10a上にシリコン酸化膜(SiO)を成膜して、半導体基板10に設けられた貫通孔内を埋め込む。次に、製造装置は、成膜したシリコン酸化膜にCMP処理を施して、貫通孔以外の領域からシリコン酸化膜を除去する。これにより、貫通孔内にのみシリコン酸化膜が残されて、半導体基板10に画素間分離部30と第1突出部31とが形成される。このような工程を経て、図29から図31に示した画素21Kが完成する。
(実施形態3の効果)
以上説明したように、本開示の実施形態3に係る撮像装置1は、光が入射する裏面10bと、裏面10bの反対側に位置する表面10aとを有する半導体基板10と、半導体基板10に設けられ、光に対して光電変換を行う複数の画素21Kと、半導体基板10に設けられ、複数の画素21Kのうち隣り合う一方の画素21Kと他方の画素21Kとの間を分離する画素間分離部30と、半導体基板10に設けられ、画素間分離部30から画素21Kの内側へ突出する第1突出部31と、半導体基板10において第1突出部31と向かい合う位置に設けられ、画素間分離部30から画素21Kの内側へ突出する第2突出部32と、を備える。第1突出部31と第2突出部32との間に空隙35が存在する。第1突出部31と第2突出部32とが向かい合う方向において、空隙35の中央位置35cは、裏面10bと表面10aとで互いに異なる。
これによれば、光が入射する裏面10bでは、画素21Kの中心部に空隙35を配置することができ、画素21Kの中心部の外側に第1突出部31及び第2突出部32を配置することができる。第1突出部31及び第2突出部32にできるだけ光を当てないようにすることができ、光の反射や散乱を抑制することができる。第1突出部31及び第2突出部32に光が当たって散乱光が発生することを抑制することができるので、画素21K間で混色が発生することを抑制することができる。
また、半導体基板10の厚さ方向(例えば、Z軸方向)からの平面視で、半導体基板10の表面10aにおける空隙35の中央位置35cは、裏面10bにおける空隙35の中央位置35cよりも、転送ゲートTGから遠い側に位置する。オーバーフローパスとして機能する空隙35は、転送ゲートTGら遠ざけて配置されている。これにより、オーバーフローパスのポテンシャルが転送ゲートTGのバイアスに影響されて意図せず変動することを抑制することができる。
(変形例)
次に、本開示の実施形態3の変形例を説明する。本開示の実施形態では、第1突出部31の第1先端部311の平面視による形状と、第2突出部32の第2先端部321の平面視による形状とが、互いに異なっていてもよい。第1先端部311及び第2先端部321は、平面視による形状(すなわち、レイアウト)を変えることで、第1先端部311及び第2先端部321の各側面(例えば、図31に示した側面31s、32s)のテーパーの付き方を変えることが可能である。第1先端部311及び第2先端部321のレイアウトを互いに異ならせることで、上記の製造方法(方法1、2)のように、第1突出部31と第2突出部32とを別々に形成するのではなく、第1突出部31と第2突出部32とを一括のパターニング・加工形成できる場合がある。
(1)変形例1
図36A及び図36Bは、本開示の実施形態3の変形例1に係る画素21Lを示す平面図である。図36Aは画素21Lのマスク形状(すなわち、デザイン上の形状)を示し、図36Bは画素21Lの実際の出来上がり形状を示す。
ここで、画素の微細化が進むと、パターニングの加工精度の限界から、パターンの角部に丸みが生じ、マスク形状と実際の出来上がり形状とに差異が生じる場合がある。このような場合を想定し、実施形態3の変形例1では、図36Aに画素21Lのマスク形状を示し、図36Bに画素21Lの実際の出来上がり形状を示す。ただし、画素21Lは、図36Bの形状に限定されるものではない。画素21Lは、図36Aの形状であってもよいし、図36Aと図36Bとの中間の形状であってもよい。後述する変形例2から4についても同様である。
図36A及び図36Bに示すように、実施形態3の変形例1に係る画素21Lにおいて、第1突出部31の第1先端部311は、第1突出部31において第1先端部311以外の部位よりも平面視で線幅が大きい形状(以下、ハンマー形状という)を有する。また、ハンマー形状を有する第1先端部311は、第2先端部321を含む第2突出部32よりも平面視で線幅が大きい。
これにより、第1突出部31及び第2突出部32を一括のパターニング・加工形成した場合でも、例えば図31に示したように、第2突出部32の側面32sを第1突出部31の側面31sよりもZ軸方向に対して傾斜させる(すなわち、テーパーを付ける)ことが可能である。これにより、画素製造の工程数を低減できる可能性がある。
(2)変形例2
図37A及び図37Bは、本開示の実施形態3の変形例2に係る画素21Mを示す平面図である。図37Aは画素21Mのマスク形状を示し、図37Bは画素21Mの実際の出来上がり形状を示す。
図37A及び図37Bに示すように、実施形態3の変形例2に係る画素21Mにおいて、第2突出部32は、第1突出部31よりも平面視で線幅(図37A及び図37Bでは、X軸方向の長さ)が小さい。これにより、変形例1と同様に、変形例2においても、第2突出部32の側面32sにテーパーを付けることができる。第1突出部31及び第2突出部32を一括のパターニング・加工形成した場合に、例えば図31に示したように、第2突出部32の側面32sを第1突出部31の側面31sよりもZ軸方向に対して傾斜させることが可能である。これにより、画素製造の工程数を低減できる可能性がある。
(3)変形例3
図38A及び図38Bは、本開示の実施形態3の変形例3に係る画素21Nを示す平面図である。図38Aは画素21Nのマスク形状を示し、図38Bは画素21Nの実際の出来上がり形状を示す。
図38A及び図38Bに示すように、実施形態3の変形例3に係る画素21Nにおいて、第2突出部32の第2先端部321は、第1突出部31の第1先端部311と比べて、平面視で先が細い形状を有する。これにより、変形例1、2と同様に、変形例3においても、第2突出部32の側面32sにテーパーを付けることができる。第1突出部31及び第2突出部32を一括のパターニング・加工形成した場合に、例えば図31に示したように、第2突出部32の側面32sを第1突出部31の側面31sよりもZ軸方向に対して傾斜させることが可能である。これにより、画素製造の工程数を低減できる可能性がある。
(4)変形例4
図39及び図40は、本開示の実施形態3の変形例4に係る画素21Oを示す平面図である。図39は画素21Oを半導体基板10の裏面10b側から見た図であり、図40は画素21Oを半導体基板の表面10a側から見た図である。図41は、本開示の実施形態3の変形例4に係る画素21Oの構成例を示す断面図である。図41は、図39の平面図をY10-Y10´線で切断した断面に対応している。なお、図39及び図40では、画素間分離部30と、第1突出部31及び第2突出部32を図示するために、オンチップレンズOCL及びカラーフィルタCFの図示を省略している。
図39から図41に示す画素21Oでは、第2突出部32の側面32sが、テーパー状ではなく、階段状となっている。例えば、第1突出部31の側面31sが半導体基板10の厚さ方向(例えば、Z軸方向)に平行な直線状であるのに対して、第2突出部32の側面32sは階段状となっている。第1突出部31と第2突出部32との間の空隙35の幅(図41では、Y軸方向の長さ)は、裏面10bに近い側は広く、段差gを挟んで裏面10bから遠い側(すなわち、表面10aに近い側)では狭くなっている。
これにより、空隙35の中央位置35cは、裏面10b側では画素21Oの中心部に位置し、表面10a側では画素21Oの中心部の外側に位置する。
このような構成であっても、第1フォトダイオードPD1と第2フォトダイオードPD2との間で、飽和する電荷の移動経路となるオーバーフローパスを転送ゲートTGから遠ざけることができる。転送ゲートTGに印加した電圧によりオーバーフローパスのポテンシャルが変動することを抑制することができる。
次に、図39から図41に示した画素21Oの製造方法として、以下の方法1、2を説明する。以下の方法1、2の方法により、階段状の側面32sを形成することができる。
(4.1)変形例4の方法1
図42及び図43は、本開示の実施形態3の変形例4に係る画素21Oの製造方法(方法1)を工程順に示す断面図である。図42のステップST21に示すように、製造装置は、半導体基板10の表面10a上にハードマスクHM1を形成する。半導体基板10は、例えばシリコン(Si)で構成されている。ハードマスクHM1は、例えばシリコン酸化膜(SiO)で構成されている。ハードマスクHM1は、半導体基板10の表面10aにおいて空隙35(図41参照)となる予定領域を覆い、それ以外の領域を露出する形状を有する。
次に、図42のステップST22に示すように、製造装置は、半導体基板10の表面10a側であって、ハードマスクHM1から露出している領域をドライエッチングして溝部41を形成する。溝部41の形成後、製造装置は、ハードマスクHM1をウェットエッチング等で除去する。
次に、図42のステップST23に示すように、製造装置は、半導体基板10の表面10a側にSi以外の材料膜42を成膜して溝部41を埋め込む。この材料膜42は、例えばSiOであり、CVD法で成膜する。
次に、図43のステップST24に示すように、製造装置は、材料膜42をエッチングして、画素間分離部30(図41参照)が形成される予定領域と、第1突出部31(図41参照)が形成される予定領域と、第2突出部32(図41参照)が形成される予定領域の一部とに溝部43を形成する。このエッチングは、ウェットエッチングでもよいし、ドライエッチングでもよい。
次に、図43のステップST25に示すように、製造装置は、半導体基板10の表面10a側にSi以外の材料膜44を成膜して溝部43を埋め込む。この材料膜44は、例えばSiOであり、CVD法で成膜する。このような工程を経て、階段状の側面32sを有する画素21Oが完成する。
(4.2)変形例4の方法2
図44及び図45は、本開示の実施形態3の変形例4に係る画素21Oの製造方法(方法2)を工程順に示す断面図である。この方法2において、半導体基板10の表面10a側に溝部41を形成し、ハードマスクHM1を除去する工程(ステップST22)までは、方法1と同じである。図44のステップST23Aに示すように、溝部41の形成後、製造装置は、半導体基板10の表面10a側にSi以外の材料膜42を成膜して溝部41を埋め込む。この材料膜42は、例えばSiOであり、CVD法で成膜する。次に、製造装置は、材料膜42にCMP処理を施して、半導体基板10の表面10a側であって空隙35(図41参照)となる予定領域を露出させる。
次に、図44のステップST24Aに示すように、製造装置は、半導体基板10の裏面10b上にハードマスクHM2を形成する。ハードマスクHM2は、例えばシリコン酸化膜(SiO)で構成されている。ハードマスクHM2は、半導体基板10の裏面10bにおいて画素間分離部30が形成される予定領域と、第1突出部31が形成される予定領域と、第2突出部32が形成される予定領域とを露出し、それ以外の領域を覆う形状を有する。
次に、図45のステップST25Aに示すように、製造装置は、半導体基板10の裏面10b側であって、ハードマスクHM2から露出している領域をドライエッチングして溝部43を形成する。溝部43の形成後、製造装置は、ハードマスクHM2をウェットエッチング等で除去する。
次に、図45のステップST26Aに示すように、製造装置は、半導体基板10の裏面10b側にSi以外の材料膜44を成膜して溝部43を埋め込む。この材料膜44は、例えばSiOであり、CVD法で成膜する。次に、製造装置は、材料膜44にCMP処理を施して、半導体基板10の裏面10bを露出させる。このような工程を経て、階段状の側面32sを有する画素21Oが完成する。
<実施形態4>
本開示の実施形態において、第1突出部31及び第2突出部32は、受光面である半導体基板10の裏面10bには存在せず、受光面の反対側である半導体基板の表面10aに存在していてもよい。
(構成例)
図46及び図47は、本開示の実施形態4に係る画素21Pの構成例を示す平面図である。図46は画素21Pを半導体基板10の裏面10b側から見た図であり、図47は画素21Pを半導体基板の表面10a側から見た図である。図48は、本開示の実施形態4に係る画素21Pの構成例を示す断面図である。図48は、図46の平面図をY11-Y11´線で切断した断面に対応している。なお、図46及び図47では、画素間分離部30と、第1突出部31及び第2突出部32を図示するために、オンチップレンズOCL及びカラーフィルタCFの図示を省略している。
図46から図48に示すように、画素21Pにおいて、第1突出部31及び第2突出部32は、受光面である半導体基板10の裏面10bには存在せず、受光面の反対側である半導体基板の表面10aに存在している。すなわち、第1突出部31及び第2突出部32は、半導体基板10の裏面10bには面していない。第1突出部31及び第2突出部32は、半導体基板10の表面10aに面している。
これによれば、第1突出部31及び第2突出部32は、受光面である半導体基板10の裏面10bには存在しないので、第1突出部31及び第2突出部32による光の散乱や反射が抑えられる。画素21Pに入射した光は、反射や散乱が抑えられた状態で、第1フォトダイオードPD1及び第2フォトダイオードPD2に入射することができる。
また、オーバーフローパスを転送ゲートTGから遠ざけることができる。これにより、転送ゲートTGに印加した電圧によりオーバーフローパスのポテンシャルが変動することを抑制することができる。
(製造方法)
図49Aから図50Bは、本開示の実施形態4に係る画素21Pの製造方法を工程順に示す図である。図49A、図50Aは平面図であり、図49B、図50Bは断面図である。図49Bは図49AをY12-Y12´線で切断した断面に対応し、図50Bは図50AをY13-Y13´線で切断した断面に対応している。なお、図49B、図50Bでは、半導体基板10の表面10aが上側に位置し、裏面10bが下側に位置する。
図49A及び図49Bに示すように、製造装置は、半導体基板10にパターニング・加工を施して、半導体基板10に画素間分離部30を形成する(ステップST31)。例えば、製造装置は、半導体基板10を表面10a側からエッチングして、画素間分離部30が形成される予定領域に貫通孔を形成する。このエッチングはドライエッチングで行う。
次に、製造装置は、半導体基板10の表面10a上にシリコン酸化膜(SiO)を成膜して、半導体基板10に設けられた貫通孔内を埋め込む。次に、製造装置は、成膜したシリコン酸化膜にCMP処理を施して、貫通孔以外の領域からシリコン酸化膜を除去する。これにより、貫通孔内にのみシリコン酸化膜が残されて、半導体基板10に画素間分離部30が形成される。
次に、図50A及び図50Bに示すように、製造装置は、半導体基板10にパターニング・加工を施して、半導体基板10に第1突出部31と第2突出部32とを形成する(ステップST32)。例えば、製造装置は、半導体基板10を表面10a側からエッチングして、第1突出部31が形成される予定領域と、第2突出部32が形成される予定領域とに貫通孔を形成する。このエッチングは、ドライエッチングである。
次に、製造装置は、半導体基板10の表面10a上にシリコン酸化膜(SiO)を成膜して、半導体基板10に設けられた貫通孔内を埋め込む。次に、製造装置は、成膜したシリコン酸化膜にCMP処理を施して、貫通孔以外の領域からシリコン酸化膜を除去する。これにより、貫通孔内にのみシリコン酸化膜が残されて、半導体基板10に第1突出部31と第2突出部32とが形成される。このような工程を経て、図46から図48に示した画素21Pが完成する。
なお、図49Aから図50Bに示した画素21Pの製造方法では、画素間分離部30を形成した後で、第1突出部31及び第2突出部32を形成することを説明した。しかしながら、画素21Pの製造方法は、これに限定されない。第1突出部31及び第2突出部32を先に形成し、その後で、画素間分離部30を形成してもよい。このような方法であっても、図46から図48に示した画素21Pを製造可能である。
(実施形態4の効果)
以上説明したように、本開示の実施形態4に係る撮像装置1は、光が入射する裏面10bと、裏面10bの反対側に位置する表面10aとを有する半導体基板10と、半導体基板10に設けられ、光に対して光電変換を行う複数の画素21Pと、半導体基板10に設けられ、複数の画素21Pのうち隣り合う一方の画素21Pと他方の画素21Pとの間を分離する画素間分離部30と、半導体基板10に設けられ、画素間分離部30から画素21Pの内側へ突出する第1突出部31と、半導体基板10において第1突出部31と向かい合う位置に設けられ、画素間分離部30から画素21Pの内側へ突出する第2突出部32と、を備える。第1突出部31と第2突出部32は、裏面10bには存在せず、表面10aに存在する。第1突出部31と第2突出部32との間に空隙35が存在する。
これによれば、光が入射する裏面10bでは、第1突出部31及び第2突出部32に光は当たらない。これにより、光の反射や散乱を抑制することができ、第1突出部31及び第2突出部32に光が当たって散乱光が発生することを抑制することができるので、画素21P間で混色が発生することを抑制することができる。
また、半導体基板10の厚さ方向(例えば、Z軸方向)からの平面視で、半導体基板10の表面10aにおける空隙35の中央位置35cは、画素21Pの中心部よりも、転送ゲートTGから遠い側に位置する。オーバーフローパスとして機能する空隙35は、転送ゲートTGら遠ざけて配置されている。これにより、オーバーフローパスのポテンシャルが転送ゲートTGのバイアスに影響されて意図せず変動することを抑制することができる。
(変形例)
(1)変形例1
図51は、本開示の実施形態4の変形例1に係る画素21Qを示す平面図である。図51は、半導体基板10の表面10a側から画素21Qを見た図である。図51に示すように、実施形態4の変形例1に係る画素21Qでは、半導体基板10の厚さ方向からの平面視で、第1突出部31の線幅(図51では、X軸方向の長さ)と、第2突出部32の線幅(図51では、X軸方向の長さ)は、画素間分離部30の線幅よりも細い。太い線幅よりも細い線幅の方が、エッチングレートが遅くなる傾向がある。したがって、図51に示す画素21Qを形成する工程では、半導体基板10の表面10a側からパターニング、加工を施すことで、画素間分離部30と、第1突出部31及び第2突出部32を一括で形成することが可能である。
(2)変形例2
図52は、本開示の実施形態4の変形例2に係る画素21Rを示す平面図である。図52は、半導体基板10の表面10a側から画素21Rを見た図である。図52に示すように、画素21Rでは、転送ゲートTG1、TG2の下辺(すなわち、Y軸方向における、画素中心側の端辺)が、第2突出部32の第2先端部321よりも下側に位置する。
このような構成であっても、上記の実施形態4と同様に、第1突出部31及び第2突出部32は、受光面である半導体基板10の裏面10bには存在しないので、第1突出部31及び第2突出部32による光の散乱や反射が抑えられる。画素21Rに入射した光は、反射や散乱が抑えられた状態で、第1フォトダイオードPD1及び第2フォトダイオードPD2に入射することができる。
ただし、オーバーフローパスのポテンシャルの観点では、転送ゲートTG1、TG2の下辺(すなわち、Y軸方向における、画素中心側の端辺)は、第2突出部32の第2先端部321と同じ高さに位置することが好ましく、図47に示したように、第2突出部32の第2先端部321よりも上側に位置することがさらに好ましい。これにより、オーバーフローパスを転送ゲートTG1、TG2から遠ざけることができるので、オーバーフローパスのポテンシャルが転送ゲートTG1、TG2のバイアスに影響されて意図せず変動することを抑制することができる。
<その他の実施形態>
上記のように、本開示は実施形態及び変形例によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本開示を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、上記の実施形態において、半導体基板10は、2つ以上の半導体基板を貼り合わせた積層基板であってもよい。積層基板のうち、第1半導体基板に画素領域12が設けられ、第1半導体基板に層間絶縁膜等を介して積層、接合された第2半導体基板に増幅トランジスタAMP(図1参照)等の画素トランジスタと各種回路(例えば、図1に示した垂直駆動回路13、カラム信号処理回路14、水平駆動回路15、出力回路16及び制御回路17等)とが設けられていてもよい。
あるいは、積層基板のうち、第1半導体基板に画素領域12が設けられ、第2半導体基板に増幅トランジスタAMP(図1参照)等の画素トランジスタと上記各種回路の一部とが設けられ、第2半導体基板に層間絶縁膜等を介して積層、接合された第3半導体基板に上記各種回路の他の一部が設けられていてもよい。
また、実施形態1、2、3、4の各構成(変形例を含む)を任意に組み合わせて、本開示の実施形態の構成としてもよい。
例えば、本開示の実施形態4の変形例2の態様は、実施形態4だけでなく、実施形態3にも適用可能である。すなわち、図30に示した本開示の実施形態3に係る画素21Kにおいて、転送ゲートTG1、TG2の下辺(すなわち、Y軸方向における、画素中心側の端辺)は、図52に示したように第2突出部32の第2先端部321よりも下側に位置してもよい。このような構成であっても、図29に示したように、光が入射する裏面10bでは、画素21Kの中心部に空隙35を配置することができ、第1突出部31及び第2突出部32にできるだけ光を当てないようにすることができる。第1突出部31及び第2突出部32に光が当たって散乱光が発生することを抑制することができるので、画素21K間で混色が発生することを抑制することができる。
このように、本技術はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。上述した実施形態及び変形例の要旨を逸脱しない範囲で、構成要素の種々の省略、置換及び変更のうち少なくとも1つを行うことができる。また、本明細書に記載された効果はあくまでも例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
なお、本開示は以下のような構成も取ることができる。
(1)
光が入射する第1面と、前記第1面の反対側に位置する第2面とを有する半導体基板と、
前記半導体基板に設けられ、前記光に対して光電変換を行う複数の画素と、
前記半導体基板に設けられ、前記複数の画素のうち隣り合う一方の画素と他方の画素との間を分離する画素間分離部と、
前記半導体基板に設けられ、前記画素間分離部から前記画素の内側へ突出する第1突出部と、を備え、
前記第1突出部の第1先端部は、前記第1面側に位置する第1部位を有し、
前記第1部位は、前記画素間分離部と比べて、前記光を吸収する材料又は構造を有する、撮像装置。
(2)
前記第1先端部の全体が、前記画素間分離部と比べて、前記光を吸収する材料又は構造を有する、前記(1)に記載の撮像装置。
(3)
前記第1面において、前記第1突出部の全体が、前記画素間分離部と比べて、前記光を吸収する材料又は構造を有する、前記(1)に記載の撮像装置。
(4)
前記画素間分離部及び前記第1突出部は、前記第1面から前記第2面まで、前記半導体基板を貫通するように設けられている、前記(1)から(3)のいずれか1項に記載の撮像装置。
(5)
前記画素間分離部及び前記第1突出部は、前記第1面から、前記第1面と前記第2面との間の途中の位置まで設けられている、前記(1)から(3)のいずれか1項に記載の撮像装置。
(6)
前記第1突出部の第1先端部は、前記第2面側に位置する第2部位を有し、
前記半導体基板の厚さ方向において、前記第2部位は前記第1部位と異なる位置にある、前記(1)から(5)のいずれか1項に記載の撮像装置。
(7)
前記複数の画素の各々は、第1光電変換部と、第1光電変換部に隣接する第2光電変換部とを有し、
前記半導体基板の厚さ方向からの平面視で、前記第1突出部は、前記第1光電変換部と前記第2光電変換部との間に配置されている、前記(1)から(6)のいずれか1項に記載の撮像装置。
(8)
前記半導体基板の前記第1面側に設けられ、前記画素に前記光を集光させるレンズ体、をさらに備え、
前記第1部位は、前記画素内であって前記レンズ体が前記光を集光させる集光領域にかかるように配置されている、前記(1)から(7)のいずれか1項に記載の撮像装置。
(9)
前記光を吸収する材料は、前記画素間分離部よりも屈折率が高い高屈折率材料、又は、黒色材料である、前記(1)から(8)のいずれか1項に記載の撮像装置。
(10)
前記光を吸収する構造は凹凸構造である、前記(1)から(8)のいずれか1項に記載の撮像装置。
(11)
前記半導体基板の厚さ方向からの平面視で、前記第1先端部は、前記第1突出部において前記第1先端部以外の部分よりも線幅が大きい、前記(1)から(10)のいずれか1項に記載の撮像装置。
(12)
前記半導体基板において前記第1突出部と向かい合う位置に設けられ、前記画素間分離部から前記画素の内側へ突出する第2突出部、をさらに備え、
前記第1突出部と前記第2突出部との間に空隙が存在する、前記(1)から(11)のいずれか1項に記載の撮像装置。
(13)
前記第1先端部及び前記第2突出部の第2先端部がそれぞれ前記第1部位を有する、前記(12)に記載の撮像装置。
(14)
光が入射する第1面と、前記第1面の反対側に位置する第2面とを有する半導体基板と、
前記半導体基板に設けられ、前記光に対して光電変換を行う複数の画素と、
前記半導体基板に設けられ、前記複数の画素のうち隣り合う一方の画素と他方の画素との間を分離する画素間分離部と、
前記半導体基板に設けられ、前記画素間分離部から前記画素の内側へ突出する第1突出部と、
前記半導体基板において前記第1突出部と向かい合う位置に設けられ、前記画素間分離部から前記画素の内側へ突出する第2突出部と、を備え、
前記第1突出部と前記第2突出部との間に空隙が存在し、
前記第1突出部と前記第2突出部とが向かい合う方向において、前記空隙の中央位置は、前記第1面と前記第2面とで互いに異なる、撮像装置。
(15)
前記半導体基板の前記第1面側に設けられ、前記画素に前記光を集光させるレンズ体、をさらに備え、
前記第1面において、前記空隙の前記中央位置は、前記画素内であって前記レンズ体が前記光を集光させる集光領域に位置する、前記(14)に記載の撮像装置。
(16)
前記複数の画素の各々は、
光電変換部と、
前記光電変換部で生成された電荷を電圧信号に変換するフローティングディフュージョンと、
前記光電変換部で生成された電荷を前記フローティングディフュージョンに転送する転送トランジスタと、を有し、
前記半導体基板の厚さ方向からの平面視で、前記第2面における前記空隙の中央位置は、前記第1面における前記空隙の中央位置よりも、前記転送トランジスタから遠い側に位置する、前記(14)又は(15)に記載の撮像装置。
(17)
前記第1突出部及び前記第2突出部の一方は、前記第1突出部及び前記第2突出部の他方よりも線幅が小さい、前記(14)から(16)のいずれか1項に記載の撮像装置。
(18)
光が入射する第1面と、前記第1面の反対側に位置する第2面とを有する半導体基板と、
前記半導体基板に設けられ、前記光に対して光電変換を行う複数の画素と、
前記半導体基板に設けられ、前記複数の画素のうち隣り合う一方の画素と他方の画素との間を分離する画素間分離部と、
前記半導体基板に設けられ、前記画素間分離部から前記画素の内側へ突出する第1突出部と、
前記半導体基板において前記第1突出部と向かい合う位置に設けられ、前記画素間分離部から前記画素の内側へ突出する第2突出部と、を備え、
前記第1突出部と前記第2突出部は、前記第1面には存在せず、前記第2面に存在し、
前記第1突出部と前記第2突出部との間に空隙が存在する、撮像装置。
(19)
前記複数の画素の各々は、
光電変換部と、
前記光電変換部で生成された電荷を電圧信号に変換するフローティングディフュージョンと、
前記光電変換部で生成された電荷を前記フローティングディフュージョンに転送する転送トランジスタと、を有し、
前記第2面における前記空隙の中央位置は、前記半導体基板の厚さ方向からの平面視で、前記画素の中心部よりも前記転送トランジスタから遠い側に位置する、前記(18)に記載の撮像装置。
1 撮像装置
10 半導体基板
10a 表面
10b 裏面
12 画素領域
13 垂直駆動回路
14 カラム信号処理回路
15 水平駆動回路
16 出力回路
17 制御回路
20 読出回路
21、21Aから21R 画素
22 水平信号線
23 垂直信号線
24 データ出力信号線
30 画素間分離部
31 第1突出部
31b、311b、321b、331b、341b 裏面側部位
31s、32s 側面
32 第2突出部
32b、311a、321a 表面側部位
33 第3突出部
34 第4突出部
35 空隙
35c 中央位置
36 中間第2層
37 多結晶シリコン膜
38 シリコン窒化膜
39 シリコン酸化膜
41、43 溝部
42、44 材料膜
47 ピラー
110 光吸収構造
135 酸化膜
136 中間第2層
137 中間第1層
137a 凹部
138 Si層
210 光吸収構造
212 半導体層
245 凹凸構造
247 ピラー
311、311´ 第1先端部
321、321´ 第2先端部
331、341 先端部
AMP 増幅トランジスタ
CF カラーフィルタ
FD、FD1、FD2 フローティングディフュージョン
g 段差
h1 開口部
h2、h3、h4 貫通孔
HM1、HM2 ハードマスク
OCL オンチップレンズ
PD フォトダイオード
PD1 第1フォトダイオード
PD2 第2フォトダイオード
PD3 第3フォトダイオード
PD4 第4フォトダイオード
RST リセットトランジスタ
SEL 選択トランジスタ
TG、TG1、TG2 転送ゲート
TR、TR1、TR2 転送トランジスタ
V1、V2 体積
Vdd 電源線

Claims (19)

  1. 光が入射する第1面と、前記第1面の反対側に位置する第2面とを有する半導体基板と、
    前記半導体基板に設けられ、前記光に対して光電変換を行う複数の画素と、
    前記半導体基板に設けられ、前記複数の画素のうち隣り合う一方の画素と他方の画素との間を分離する画素間分離部と、
    前記半導体基板に設けられ、前記画素間分離部から前記画素の内側へ突出する第1突出部と、を備え、
    前記第1突出部の第1先端部は、前記第1面側に位置する第1部位を有し、
    前記第1部位は、前記画素間分離部と比べて、前記光を吸収する材料又は構造を有する、撮像装置。
  2. 前記第1先端部の全体が、前記画素間分離部と比べて、前記光を吸収する材料又は構造を有する、請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1面において、前記第1突出部の全体が、前記画素間分離部と比べて、前記光を吸収する材料又は構造を有する、請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記画素間分離部及び前記第1突出部は、前記第1面から前記第2面まで、前記半導体基板を貫通するように設けられている、請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記画素間分離部及び前記第1突出部は、前記第1面から、前記第1面と前記第2面との間の途中の位置まで設けられている、請求項1に記載の撮像装置。
  6. 前記第1突出部の第1先端部は、前記第2面側に位置する第2部位を有し、
    前記半導体基板の厚さ方向において、前記第2部位は前記第1部位と異なる位置にある、請求項1に記載の撮像装置。
  7. 前記複数の画素の各々は、第1光電変換部と、第1光電変換部に隣接する第2光電変換部とを有し、
    前記半導体基板の厚さ方向からの平面視で、前記第1突出部は、前記第1光電変換部と前記第2光電変換部との間に配置されている、請求項1に記載の撮像装置。
  8. 前記半導体基板の前記第1面側に設けられ、前記画素に前記光を集光させるレンズ体、をさらに備え、
    前記第1部位は、前記画素内であって前記レンズ体が前記光を集光させる集光領域にかかるように配置されている、請求項1に記載の撮像装置。
  9. 前記光を吸収する材料は、前記画素間分離部よりも屈折率が高い高屈折率材料、又は、黒色材料である、請求項1に記載の撮像装置。
  10. 前記光を吸収する構造は凹凸構造である、請求項1に記載の撮像装置。
  11. 前記半導体基板の厚さ方向からの平面視で、前記第1先端部は、前記第1突出部において前記第1先端部以外の部分よりも線幅が大きい、請求項1に記載の撮像装置。
  12. 前記半導体基板において前記第1突出部と向かい合う位置に設けられ、前記画素間分離部から前記画素の内側へ突出する第2突出部、をさらに備え、
    前記第1突出部と前記第2突出部との間に空隙が存在する、請求項1に記載の撮像装置。
  13. 前記第1先端部及び前記第2突出部の第2先端部がそれぞれ前記第1部位を有する、請求項12に記載の撮像装置。
  14. 光が入射する第1面と、前記第1面の反対側に位置する第2面とを有する半導体基板と、
    前記半導体基板に設けられ、前記光に対して光電変換を行う複数の画素と、
    前記半導体基板に設けられ、前記複数の画素のうち隣り合う一方の画素と他方の画素との間を分離する画素間分離部と、
    前記半導体基板に設けられ、前記画素間分離部から前記画素の内側へ突出する第1突出部と、
    前記半導体基板において前記第1突出部と向かい合う位置に設けられ、前記画素間分離部から前記画素の内側へ突出する第2突出部と、を備え、
    前記第1突出部と前記第2突出部との間に空隙が存在し、
    前記第1突出部と前記第2突出部とが向かい合う方向において、前記空隙の中央位置は、前記第1面と前記第2面とで互いに異なる、撮像装置。
  15. 前記半導体基板の前記第1面側に設けられ、前記画素に前記光を集光させるレンズ体、をさらに備え、
    前記第1面において、前記空隙の前記中央位置は、前記画素内であって前記レンズ体が前記光を集光させる集光領域に位置する、請求項14に記載の撮像装置。
  16. 前記複数の画素の各々は、
    光電変換部と、
    前記光電変換部で生成された電荷を電圧信号に変換するフローティングディフュージョンと、
    前記光電変換部で生成された電荷を前記フローティングディフュージョンに転送する転送トランジスタと、を有し、
    前記半導体基板の厚さ方向からの平面視で、前記第2面における前記空隙の中央位置は、前記第1面における前記空隙の中央位置よりも、前記転送トランジスタから遠い側に位置する、請求項14に記載の撮像装置。
  17. 前記第1突出部及び前記第2突出部の一方は、前記第1突出部及び前記第2突出部の他方よりも線幅が小さい、請求項14に記載の撮像装置。
  18. 光が入射する第1面と、前記第1面の反対側に位置する第2面とを有する半導体基板と、
    前記半導体基板に設けられ、前記光に対して光電変換を行う複数の画素と、
    前記半導体基板に設けられ、前記複数の画素のうち隣り合う一方の画素と他方の画素との間を分離する画素間分離部と、
    前記半導体基板に設けられ、前記画素間分離部から前記画素の内側へ突出する第1突出部と、
    前記半導体基板において前記第1突出部と向かい合う位置に設けられ、前記画素間分離部から前記画素の内側へ突出する第2突出部と、を備え、
    前記第1突出部と前記第2突出部は、前記第1面には存在せず、前記第2面に存在し、
    前記第1突出部と前記第2突出部との間に空隙が存在する、撮像装置。
  19. 前記複数の画素の各々は、
    光電変換部と、
    前記光電変換部で生成された電荷を電圧信号に変換するフローティングディフュージョンと、
    前記光電変換部で生成された電荷を前記フローティングディフュージョンに転送する転送トランジスタと、を有し、
    前記第2面における前記空隙の中央位置は、前記半導体基板の厚さ方向からの平面視で、前記画素の中心部よりも前記転送トランジスタから遠い側に位置する、請求項18に記載の撮像装置。
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