JP2024013137A - 医用画像診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作者の負担を軽減しつつ、撮像の準備に要する時間を短縮すること。【解決手段】実施形態に係る医用画像診断装置は、エアマットと、給気装置と、給気制御部とを備える。エアマットは、寝台上に載置される。エアマットは、エアマットの内部を複数の領域に区分して供給された空気を封止可能な複数のエアセルを有する。給気装置は、エアマットの複数のエアセルに空気を供給する。給気制御部は、エアマットの上面を平坦な状態から局所的に上方に突出させるようにエアマットにおける複数のエアセルへの空気の供給を制御する。【選択図】図1

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、医用画像診断装置に関する。
従来より、医療分野において、静磁場中に置かれた被検体の原子核スピンをラーモア周波数の高周波(RF:Radio Frequency)信号で励起し、励起に伴って被検体から発生する磁気共鳴(MR:Magnetic Resonance)信号を再構成して医用画像を生成する磁気共鳴イメージング(Magnetic Resonance Imaging:MRI)装置が用いられている。
このような磁気共鳴イメージング装置を用いて被検体を撮像するとき、操作者は、寝台上の被検体に楽な姿勢を取ってもらうため、寝台と被検体の部位(例えば、膝及び頭など)との間にマットを挟み込むことがある。
しかしながら、操作者は、寝台と被検体の部位との間にマットを挟み込むために、被検体の部位を持ち上げる作業を要する場合がある。この場合、操作者の肉体的な負担が大きくなるとともに、撮像の準備に要する時間が長くなる。
特表2020-536641号公報 特開2019-209035号公報 特開2018-134372号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、操作者の負担を軽減しつつ、撮像の準備に要する時間を短縮することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記の課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係る医用画像診断装置は、エアマットと、給気装置と、給気制御部とを備える。エアマットは、寝台上に載置される。エアマットは、エアマットの内部を複数の領域に区分して供給された空気を封止可能な複数のエアセルを有する。給気装置は、エアマットの複数のエアセルに空気を供給する。給気制御部は、エアマットの上面を平坦な状態から局所的に上方に突出させるようにエアマットにおける複数のエアセルへの空気の供給を制御する。
図1は、第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の構成の一例を示すブロック図。 図2は、第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置におけるエアマットの構成の一例を示す平面図。 図3は、第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置における非給気状態のエアマットを示す断面図。 図4は、第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置における給気状態のエアマットを示す断面図。 図5は、第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の動作例を示すフローチャート。 図6は、第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の動作例における支持対象部位の検出工程及び給気対象エアセルの決定工程を説明するための説明図。 図7は、第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の動作例における給気対象エアセルへの空気の供給工程を説明するための説明図。 図8は、第2の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の動作例を示すフローチャート。 図9は、第2の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の動作例における給気対象エアセルへの空気の供給工程を説明するための説明図。 図10は、第3の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の動作例を示すフローチャート。 図11は、第4の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の構成の一例を示すブロック図。 図12は、第4の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の動作例を示すフローチャート。 図13は、第4の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の動作例における被検体の側面画像の取得工程を説明するための説明図。 図14は、第4の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の動作例における被検体の背面部の曲がり具合の検出工程を説明するための説明図。 図15は、第4の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の動作例における給気対象エアセルへの空気の供給工程を説明するための説明図。 図16は、第5の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の構成の一例を示すブロック図。 図17は、第5の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の動作例を示すフローチャート。 図18は、第5の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の動作例における被検体固有情報の抽出工程を説明するための説明図。 図19は、第5の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の動作例における給気対象エアセル及び空気の供給量の決定工程を説明するための説明図。 図20は、第5の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の動作例における空気の供給量の決定工程を説明するための説明図。
以下、図面を参照しながら、医用画像診断装置の実施形態について説明する。なお、以下においては、医用画像診断装置の一例である磁気共鳴イメージング装置の実施形態について説明するが、医用画像診断装置は、磁気共鳴イメージング装置に限定されない。医用画像診断装置は、寝台を有する医用画像診断装置全般に適用することが可能である。例えば、医用画像装置は、X線CT装置などに適用してもよい。また、以下の説明において、実質的に同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行うこととする。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置10の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置10は、架台100と、寝台105とを備える。架台100は、静磁場磁石101と、傾斜磁場コイル102と、送信コイル103と、受信コイル104とを有する。寝台105は、天板105aと、天板支持部105bと、天板駆動装置1050とを有する。また、磁気共鳴イメージング装置10は、傾斜磁場電源106と、送信回路107と、受信回路108と、寝台制御回路109と、シーケンス制御回路110とを備える。また、磁気共鳴イメージング装置10は、エアマット111と、エアポンプ112と、エアポンプ制御回路113と、バルブ制御回路114と、天井カメラ115と、計算機システム120とを備える。エアポンプ112、エアポンプ制御回路113及びバルブ制御回路114は、給気装置及び排気装置の一例である。天井カメラ115は、撮像装置の一例である。
なお、磁気共鳴イメージング装置10に被検体Pは含まれない。また、磁気共鳴イメージング装置10の構成は、図1に示す構成に限られない。すなわち、磁気共鳴イメージング装置10の構成は任意である。例えば、シーケンス制御回路110と計算機システム120内の各部とは、適宜、統合若しくは分離して構成されてもよい。
架台100は、磁場を用いて被検体Pを撮像する装置である。架台100は、中心軸に直交する断面の形状が略円形状(楕円形状を含む)であるボア100aを有する。ボア100aは、撮像時に被検体Pが配置される撮像空間である。架台100は、ボア100aの外周側に、静磁場磁石101と、傾斜磁場コイル102と、送信コイル103と、受信コイル104とを収容している。受信コイル104は、ボア100aの外周において他のコイル102,103よりも内側に配置されている。送信コイル103は、受信コイル104の外側に配置されている。傾斜磁場コイル102は、送信コイル103の外側に配置されている。静磁場磁石101は、傾斜磁場コイル102の外側に配置されている。
静磁場磁石101は、中空の略円筒形状に形成された磁石である。静磁場磁石101は、撮像空間に静磁場を発生させる。静磁場磁石101は、例えば、超伝導磁石である。超伝導磁石は、例えば、液体ヘリウム等の冷却剤が充填された容器と、当該容器に浸漬された超伝導コイルとから構成される。静磁場磁石101が超伝導磁石である場合、静磁場磁石101は、静磁場電源から電流(すなわち、電源)の供給を受けて励磁する。別の例として、静磁場磁石101は、永久磁石であってもよい。この場合、磁気共鳴イメージング装置10は、静磁場電源を備えなくてもよい。また、静磁場電源は、磁気共鳴イメージング装置10とは別に備えられてもよい。
傾斜磁場コイル102は、中空円筒形状に形成されたコイルである。傾斜磁場コイル102は、静磁場磁石101の内側に配置されている。傾斜磁場コイル102は、互いに直交するX、Y、及びZの各軸に対応するXコイル、Yコイル及びZコイルを有している。Z軸方向は、静磁場磁石101によって発生される静磁場の磁束に沿った方向である。また、Y軸方向は、鉛直方向であり、X軸方向は、Z軸及びY軸に垂直な方向である。傾斜磁場コイル102は、撮像空間に、静磁場に重畳させる傾斜磁場を発生させる。具体的には、傾斜磁場コイル102におけるXコイル、Yコイル及びZコイルは、傾斜磁場電源106から個別に電流(すなわち、電源)の供給を受けて、X、Y、及びZの各軸に沿って線形に磁場強度が変化する傾斜磁場を発生させる。
傾斜磁場電源106は、シーケンス制御回路110の制御の下で傾斜磁場コイル102に電流を供給することで、撮像空間に傾斜磁場を発生させる。具体的には、傾斜磁場電源106は、傾斜磁場コイル102のXコイル、Yコイル及びZコイルに個別に電流を供給することで、互いに直交するリードアウト方向、位相エンコード方向及びスライス方向それぞれに沿って線形に変化する傾斜磁場を撮像空間に発生させる。なお、以下では、リードアウト方向に沿った傾斜磁場をリードアウト傾斜磁場と呼び、位相エンコード方向に沿った傾斜磁場を位相エンコード傾斜磁場と呼び、スライス方向に沿った傾斜磁場をスライス傾斜磁場と呼ぶ。
リードアウト傾斜磁場、位相エンコード傾斜磁場及びスライス傾斜磁場は、それぞれ静磁場磁石101によって発生される静磁場に重畳される。静磁場に重畳されることで、リードアウト傾斜磁場、位相エンコード傾斜磁場及びスライス傾斜磁場は、被検体Pから発生される磁気共鳴信号に空間的な位置情報を付与する。具体的には、リードアウト傾斜磁場は、リードアウト方向の位置に応じて磁気共鳴信号の周波数を変化させることで、リードアウト方向に沿った位置情報を磁気共鳴信号に付与する。また、位相エンコード傾斜磁場は、位相エンコード方向に沿って磁気共鳴信号の位相を変化させることで、位相エンコード方向に沿った位置情報を磁気共鳴信号に付与する。また、スライス傾斜磁場は、スライス方向に沿った位置情報を磁気共鳴信号に付与する。例えば、スライス傾斜磁場は、撮像領域がスライス領域(2D撮像)の場合には、スライス領域の方向、厚さ及び枚数を決めるために用いられ、撮像領域がボリューム領域(3D撮像)の場合には、スライス方向の位置に応じて磁気共鳴信号の位相を変化させるために用いられる。これにより、リードアウト方向に沿った軸、位相エンコード方向に沿った軸、及びスライス方向に沿った軸は、撮像の対象となるスライス領域又はボリューム領域を規定するための論理座標系を構成する。
送信コイル103は、傾斜磁場コイル102の内周側に配置されたコイルである。送信コイル103は、中空の略円筒状に形成されている。送信コイル103は、撮像空間に配置された被検体Pに高周波磁場を印加する。具体的には、送信コイル103は、送信回路107から供給されるRFパルス信号に基づいて、その内周側に位置する撮像空間に配置された被検体Pに高周波磁場を印加する。
送信回路107は、シーケンス制御回路110による制御の下で、送信コイル103にRFパルスを供給する。具体的には、送信回路107は、静磁場中に置かれた対象原子核に固有のラーモア周波数に対応するRFパルス信号を、送信コイル103に出力する。例えば、送信回路107は、パルス発生器、RF発生器、変調器、及び増幅器を有する。パルス発生器は、RFパルス信号の波形を生成する。RF発生器は、共鳴周波数のRF信号を発生する。変調器は、RF発生器によって発生されたRF信号の振幅をパルス発生器によって発生された波形で変調することで、RFパルス信号を生成する。増幅器は、変調器によって生成されたRFパルス信号を増幅して送信コイル103に出力する。なお、送信回路107は、架台100に設けられていてもよい。
受信コイル104は、送信コイル103の内側に配置されている。受信コイル104は、高周波磁場の影響によって被検体Pから発生される磁気共鳴信号を受信する。受信コイル104は、受信された磁気共鳴信号を受信回路108へ出力する。なお、受信コイル104が送信コイルと兼用される構成を採用してもよい。
受信回路108は、受信コイル104及び後述するエアマット111の受信コイル111b(図3参照)から出力される磁気共鳴信号を受信する。受信回路108は、受信された磁気共鳴信号に基づいて磁気共鳴データを生成する。受信回路108は、生成された磁気共鳴データをシーケンス制御回路110に出力する。例えば、受信回路108は、選択器、前段増幅器、位相検波器、及び、A/D(Analog/Digital)変換器を備える。選択器は、受信コイル104及びエアマット111の受信コイル111bから出力される磁気共鳴信号を選択的に入力する。前段増幅器は、選択器から出力される磁気共鳴信号を電力増幅する。位相検波器は、前段増幅器から出力される磁気共鳴信号の位相を検波する。A/D変換器は、位相検波器から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換することで磁気共鳴データを生成し、生成された磁気共鳴データをシーケンス制御回路110に出力する。なお、ここで、受信回路108が行うものとして説明した各処理は、必ずしも全ての処理が受信回路108で行われる必要はなく、受信コイル104又はエアマット111の受信コイル111bで一部の処理(例えば、A/D変換器による処理等)が行われてもよい。また、受信回路108は、架台100に設けられていてもよい。
寝台105は、被検体Pが載置され、載置された被検体Pを架台100の撮像空間に移動する装置である。寝台105は、被検体Pが載置される天板105aと、天板105aを支持する天板支持部105bと、天板105aを駆動する天板駆動装置1050とを有する。天板支持部105bは、天板105aの下に配置され、天板駆動装置1050による天板105aの駆動が可能なように天板105aを支持する。寝台105は、天板105aの長手方向が静磁場磁石101の中心軸(すなわち、Z軸方向)と平行になるように設置されている。天板駆動装置1050は、Y軸方向に沿った上下方向と、Z軸方向に沿った天板105aの長手方向に、天板105aを駆動する。具体的には、天板駆動装置1050は、上下方向に天板105aを駆動する上下駆動部1051と、天板105aの長手方向に天板105aを駆動する水平駆動部1052とを有する。
架台100での被検体Pの撮像時に、上下駆動部1051は、架台100の撮像空間の高さに対応する上昇位置まで、天板支持部105bとともに天板105aを上昇させる。水平駆動部1052は、上下駆動部1051によって上昇位置まで上昇された天板105aを、天板105aの長手方向に沿って架台100の撮像空間まで水平移動させる。なお、天板支持部105bは、撮像空間に移動せず、上昇位置にとどまる。一方、架台100での被検体Pの撮像終了後に、水平駆動部1052は、架台100の撮像空間から上昇位置まで天板105aを戻す。上下駆動部1051は、水平駆動部1052によって上昇位置まで戻された天板105aを、天板支持部105bとともに下降させる。
上下駆動部1051は、例えば、上下方向に天板105aを駆動する動力を発生させる第1駆動源と、第1駆動源の駆動力を天板105aに伝達させる第1駆動力伝達部材と、を備える。第1駆動源は、例えば、油圧シリンダと、油圧ユニットとを有していてもよい。油圧シリンダは、油圧によって伸縮するシリンダである。油圧ユニットは、寝台制御回路109による制御の下で油圧シリンダの伸縮を制御する装置である。油圧ユニットは、例えば、寝台制御回路109による制御の下で油圧シリンダに圧油を送る油圧ポンプを有していてもよい。第1駆動力伝達部材は、例えば、下端が寝台105の底部に回動可能に支持され、上端が天板支持部105bの下面に固定され、油圧シリンダに連結されたアームであって、油圧シリンダの伸縮にしたがって上下方向に回動するアームを有していてもよい。水平駆動部1052は、例えば、天板105aの長手方向に沿って天板105aを駆動する動力を発生させる第2駆動源と、第2駆動源の駆動力を天板105aに伝達させる第2駆動力伝達部材と、を有する。第2駆動源は、例えば、モータであってもよい。第2駆動力伝達部材は、例えば、モータの回転にしたがって回転するプーリと、プーリの外周に設けられ、モータの回転運動を天板105aの並進運動に変換するベルトとを有していてもよい。プーリ及びベルトは、天板支持部105bおよび天板105aのそれぞれに設けられていてもよい。
寝台制御回路109は、計算機システム120による制御の下で、天板駆動装置1050による天板105aの駆動を制御する。例えば、寝台制御回路109は、天板駆動装置1050への電源の供給を制御することで、天板105aの駆動を制御する。例えば、寝台制御回路109は、計算機システム120を介して操作者から、上下方向又は天板105aの長手方向に天板105aを移動させる指示を受け付ける。そして、寝台制御回路109は、受け付けた指示にしたがって天板105aを駆動する制御を行う。
シーケンス制御回路110は、計算機システム120から送信されるシーケンス情報に基づいて、傾斜磁場電源106、送信回路107、及び受信回路108を駆動することによって、被検体Pを撮像する。ここで、シーケンス情報は、撮像を行うための手順を定義した情報である。例えば、シーケンス情報は、傾斜磁場電源106が傾斜磁場コイル102に供給する電流の強さ及び電流を供給するタイミングを定義してもよい。また、シーケンス情報は、送信回路107が送信コイル103に供給するRFパルスの強さ及びRFパルスを印加するタイミングを定義してもよい。また、シーケンス情報では、受信回路108が磁気共鳴信号を検出するタイミングを定義してもよい。より具体的には、シーケンス制御回路110は、シーケンス情報にしたがった撮像を実行した結果として、受信回路108から出力される磁気共鳴データを受信する。シーケンス制御回路110は、受信された磁気共鳴データをメモリ121に記憶させる。このとき、メモリ121に記憶される磁気共鳴データは、前述したリードアウト傾斜磁場、位相エンコード傾斜磁場、及びスライス傾斜磁場によってリードアウト方向、フェーズアウト方向及びスライス方向の各方向に沿った位置情報が付与される。これにより、磁気共鳴データは、2次元又は3次元のk空間を表すk空間データとしてメモリ121に記憶される。シーケンス制御回路110は、例えば、プロセッサである。
図2は、第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置10におけるエアマット111の構成の一例を示す平面図である。図3は、第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置10における非給気状態のエアマット111を示す断面図である。図4は、第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置10における給気状態のエアマット111を示す断面図である。図3及び図4は、図2のIII-III切断図である。なお、図3及び図4において、エアセル1111以外のエアマット111の構成部は簡略化されて示されている。エアマット111は、空気圧を利用して寝台105上において被検体Pを支持可能なマットである。エアマット111は、寝台105の天板105a上に載置される。図2に示すように、エアマット111は、平面視した場合に、天板105aの長手方向(すなわち、Z軸方向)に沿って長尺な略矩形状を有している。なお、図2では、エアマット111の外形が全てのエアセル1111を囲む矩形の二点鎖線で表現されている。図3及び図4に示すように、エアマット111は、クッション111aと、複数のエアセル1111と、受信コイル111bとが積層された構造を有する。また、図2に示すように、エアマット111は、複数のバルブ1112と、通気管1113と、排気装置の一部を構成する排気バルブ1114とを有する。
図3に示すように、クッション111aは、エアマット111の底部(すなわち、最下層)を構成する。クッション111aは、例えばウレタン及びポリエステル等の樹脂材料によって柔軟性を有するように形成されていてもよい。
複数のエアセル1111は、クッション111aの上層に設けられている。複数のエアセル1111は、エアマット111の内部を複数の領域に区分する袋状の部材である。図2に示される例において、エアセル1111は、天板105aの長手方向及び上下方向に直交するエアマット111の横幅方向に沿って長尺に形成されている。すなわち、エアセル1111は、X軸方向に沿って長尺に形成されている。複数のエアセル1111は、個別に空気を供給可能であり、供給された空気を個別に封止可能である。また、複数のエアセル1111は、供給された空気を個別に排出可能である。空気が供給されたエアセル1111は、空気圧によって膨張する。エアセル1111を膨張させることで、膨張したエアセル1111に対応するエアマット111の上面1110を上方に突出させることができる。ここで、「上方」とは、例えば、図1のY軸方向における正方向(Y軸の矢印の向きの方向)を意味する。下方は、上方の反対方向、すなわち、Y軸方向における負方向を意味する。エアセル1111の素材は、空気圧によって撓むことができる柔軟性と、供給された空気を漏らさない緊密性とを有する素材であれば、特に限定されない。例えば、エアセル1111は、樹脂材料によって形成されていてもよい。
図2乃至図4に示すように、複数のエアセル1111は、水平方向(すなわち、X軸方向及びZ軸方向)と、上下方向(すなわち、Y軸方向)に配列されている。これにより、エアマット111の上面1110の突出位置及び突出量の自由度を確保することができる。また、複数のエアセル1111は、クッション111aのほぼ全域にわたって配列されていてもよい。これにより、被検体Pの頭の向きが架台100側及びその反対側のいずれの場合においても、被検体Pの所望の部位を支持するようにエアマット111の上面1110を突出させることができる。また、図2に示すように、複数のエアセル1111は、平面視した場合に、天板105aの長手方向に沿ったエアマット111の中心線CLに対して線対称に配列されている。具体的には、エアセル1111は、中心線CLを挟むようにX軸方向に2列配置されている。2列のエアセル1111のZ軸方向(すなわち、天板105aの長手方向)の個数は互いに等しい。エアマット111の中心線CLに対して線対称にエアセル1111を配置することで、例えば、被検体Pの左右の足のいずれかを支持するようにエアマット111の上面1110を突出させることも可能となる。また、図3に示すように、エアセル1111は、上下方向に2層配列されている。
エアポンプ112は、通気管1113を介して複数のエアセル1111に接続されている。エアポンプ112は、複数のエアセル1111に空気を供給可能である。図2に示される例において、エアポンプ112は、通気管1113の一端に接続されている。通気管1113の他端側は、複数のエアセル1111のそれぞれに対応する複数の分岐部分1113aに分岐されている。複数の分岐部分1113aには、対応するエアセル1111が接続されている。具体的には、エアセル1111は、その長手方向(すなわち、X軸方向)の外端において、対応する分岐部分1113aに接続されている。複数の分岐部分1113aのそれぞれには、エアセル1111毎に個別に空気の供給及び排出を許容するためのバルブ1112が設けられている。エアポンプ112と分岐部分1113aとの間の通気管1113上には、通気管1113の内部を外気に対して開放可能な排気バルブ1114が設けられている。複数のバルブ1112及び排気バルブ1114は、電気的な制御によって個別に開閉可能である。複数のバルブ1112及び排気バルブ1114は、エアセル1111に対する空気の供給量および排出量を調整し得るように、電気的な制御によって開度を変更可能であってもよい。
エアポンプ112は、バルブ1112が開放され、かつ、排気バルブ1114が閉鎖された状態で、通気管1113を通してエアセル1111に空気を供給することができる。エアセル1111に空気を供給することで、図4に示すようにエアセル1111を膨張させることができる。エアセル1111を膨張させることで、膨張したエアセル1111に対応する位置においてエアマット111の上面1110を上方に突出させることができる。また、空気が供給されたエアセル1111に対応するバルブ1112を閉鎖することで、供給された空気をエアセル1111内に封止してエアセル1111の膨張状態を維持することができる。また、空気が供給されて封止されたエアセル1111に対応するバルブ1112を開放し、かつ、排気バルブ1114を開放することで、エアセル1111から空気を排出させることができる。
複数のバルブ1112、通気管1113及びエアポンプ112は、エアセル1111に対して空気の供給及び排出が可能な構成であれば、図2の構成に限定されない。例えば、エアポンプ112は、給気用のポンプ(すなわち、コンプレッサ)と、排気用のポンプ(すなわち、吸気ポンプ)とを有していてもよい。この場合、通気管1113は、給気用のポンプとエアセル1111とを接続する給気管と、排気用のポンプとエアセル1111とを接続する排気管とを有していてもよい。また、複数のバルブ1112は、それぞれが、給気管上に設けられた給気バルブと、排気管上に設けられた排気バルブとを有していてもよい。この場合、給気用のポンプと排気用のポンプとを選択的に駆動し、かつ、給気バルブと排気バルブとを選択的に開放することで、エアセル1111に対する空気の供給と排出とを切り替えることが可能である。
受信コイル111bは、複数のエアセル1111の上層に設けられている。受信コイル111bは、エアマット111の上端部(すなわち、最上層)を構成する。受信コイル111bは、被検体Pの撮像の際に被検体Pから発生される磁気共鳴信号を受信する。具体的には、受信コイル111bは、被検体Pの撮像が行われる際に、エアマット111の一部として被検体Pの背面部の下に配置される。そして、受信コイル111bは、送信コイル103によって印加された高周波磁場の影響によって被検体Pから発生された磁気共鳴信号を受信する。受信コイル111bは、受信された磁気共鳴信号を受信回路108へ出力する。例えば、受信コイル111bは、サーフェスコイル、又は、複数のサーフェスコイルをコイルエレメントとして組み合わせて構成されたフェーズドアレイコイル等であってもよい。
エアポンプ制御回路113は、計算機システム120による制御の下で、エアポンプ112の駆動を制御する。例えば、エアポンプ制御回路113は、エアポンプ112への電源の供給を制御することで、エアポンプ112の駆動を制御する。エアポンプ制御回路113は、エアポンプ112に対する電力の供給量を制御することで、エアポンプ112からエアセル1111に供給される空気の供給量を制御してもよい。エアポンプ制御回路113は、例えば、エアポンプ112に電源を供給する電源供給回路と、電源供給回路を制御する電源供給制御回路とを有する。電源供給制御回路は、例えば、プロセッサである。なお、エアポンプ制御回路113の少なくとも一部は、計算機システム120に統合されてもよい。
バルブ制御回路114は、計算機システム120による制御の下で、複数のバルブ1112及び排気バルブ1114の開閉を電気的に制御する。例えば、バルブ制御回路114は、複数のバルブ1112及び排気バルブ1114の開放又は閉鎖を指示する電気信号をバルブ1112,1114毎に個別に出力することで、バルブ1112,1114の開閉を個別に制御する。バルブ制御回路114は、複数のバルブ1112及び排気バルブ1114の開度を制御する電気信号をバルブ1112,1114毎に個別に出力することで、エアセル1111に対する空気の供給量及び排出量を制御してもよい。バルブ制御回路114は、例えば、プロセッサである。なお、バルブ制御回路114は、計算機システム120に統合されてもよい。
天井カメラ115は、架台100及び寝台105が設置された部屋(例えば、シールドルーム)の天井に設けられたカメラである。天井カメラ115は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等の固体撮像素子を備えたカメラであってもよい。天井カメラ115は、計算機システム120による制御の下で、可視光を用いてエアマット111上の被検体Pを撮像する。天井カメラ115は、例えば、天井カメラ115の光軸上にエアマット111が位置するように、エアマット111の真上に配置されている。このような構成に限定されず、エアマット111上の上面が天井カメラ115の視野角内に含まれるのであれば、天井カメラ115は、エアマット111の真上から水平方向にずれて配置されていてもよく、また、エアマット111の面法線方向(Y軸方向)に対して光軸が傾くように配置されていてもよい。
計算機システム120は、磁気共鳴イメージング装置10全体の動作を制御するシステムであり、例えば、磁気共鳴画像の生成、エアセル1111への空気の供給及びエアセル1111からの空気の排出等を制御する。図1に示すように、計算機システム120は、メモリ121と、ディスプレイ122と、入力装置123と、処理回路124と、を備える。
メモリ121は、種々の情報を記憶する非一過性の記憶装置であり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、及び集積回路記憶装置等である。メモリ121は、例えば、磁気共鳴イメージング装置10を制御する制御プログラムと、この制御プログラムの実行に用いられる各種のデータとを記憶する。メモリ121は、HDD及びSSD等以外にも、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)及びフラッシュメモリ等の可搬性記憶媒体、或いはRAM(Random Access Memory)等の半導体メモリ素子等との間で種々の情報を読み書きする駆動装置であってもよい。
ディスプレイ122は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ122は、処理回路124によって生成された医用画像及び操作者からの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。例えば、ディスプレイ122としては、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro Luminescence Display)、プラズマディスプレイまたは他の任意のディスプレイが、適宜、使用可能となっている。また、ディスプレイ122は、架台100に設けられてもよい。また、ディスプレイ122は、デスクトップ型であってもよいし、処理回路124と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。
入力装置123は、操作者からの各種の入力操作を受け付ける。入力装置123は、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路124に出力する。例えば、入力装置123は、撮像条件等を操作者から受け付ける。撮像条件には、架台100で撮像すべき被検体Pの撮像対象部位を指示するオーダ情報が含まれていてもよい。このような構成に限定されず、オーダ情報は、撮像情報と個別に入力されてもよい。入力装置123としては、例えば、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイ等を、適宜使用することが可能である。
処理回路124は、入力装置123からから出力される入力操作の電気信号に応じて、磁気共鳴イメージング装置10全体の動作を制御する。例えば、処理回路124は、撮像制御機能1240と、支持対象部位決定機能1241と、被検体検出機能1242と、支持対象部位検出機能1243と、給気エアセル決定機能1244と、給気制御機能1245と、排気制御機能1246と、再構成機能1247と、を有する。支持対象部位決定機能1241は、支持対象部位決定部の一例である。被検体検出機能1242は、被検体検出部の一例である。支持対象部位検出機能1243は、支持対象部位検出部の一例である。給気エアセル決定機能1244は、給気エアセル決定部の一例である。給気制御機能1245は、給気制御部の一例である。排気制御機能1246は、排気制御部の一例である。
ここで、例えば、図1に示す処理回路124の構成要素である撮像制御機能1240、支持対象部位決定機能1241、被検体検出機能1242、支持対象部位検出機能1243、給気エアセル決定機能1244、給気制御機能1245、排気制御機能1246、及び再構成機能1247が実行する各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態でメモリ121内に記録されている。処理回路124は、例えば、プロセッサである。処理回路124を構成するプロセッサは、メモリ121から各プログラムを読み出し、実行することで読み出した各プログラムに対応する機能を実現する。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路124は、図1の処理回路124内に示された各機能を有することとなる。
なお、図1においては、撮像制御機能1240、支持対象部位決定機能1241、被検体検出機能1242、支持対象部位検出機能1243、給気エアセル決定機能1244、給気制御機能1245、排気制御機能1246、及び再構成機能1247の各処理機能が単一の処理回路124によって実現される場合を示したが、実施形態はこれに限られるものではない。例えば、処理回路124は、複数の独立したプロセッサを組み合わせて構成され、各プロセッサが各プログラムを実行することにより各処理機能を実現するものとしても構わない。また、処理回路124が有する各処理機能は、単一又は複数の処理回路に適宜に分散又は統合されて実現されてもよい。
撮像制御機能1240は、入力装置123から出力された電気信号に示される撮像条件に基づいて、シーケンス情報を生成する。撮像制御機能1240は、生成されたシーケンス情報をシーケンス制御回路110に出力する。
支持対象部位決定機能1241は、操作者の入力操作にともなって取得されたオーダ情報に基づいて、エアマット111の上面1110を突出させて支持すべき、被検体Pの支持対象部位を決定する。オーダ情報は、入力情報の一例である。支持対象部位は、例えば、膝、背中、及び首等であってもよい。
被検体検出機能1242は、天井カメラ115により撮像された撮像画像に基づいて、エアマット111上の被検体Pを検出する。
支持対象部位検出機能1243は、被検体検出機能1242により検出された被検体Pから、支持対象部位決定機能1241により決定された支持対象部位を検出する。
給気エアセル決定機能1244は、天井カメラ115により撮像された撮像画像に基づいて、エアマット111における複数のエアセル1111のうち、空気を供給するエアセル(以下、給気対象エアセルとも呼ぶ)を決定する。具体的には、給気エアセル決定機能1244は、天井カメラ115により撮像された撮像画像と、支持対象部位決定機能1241により決定された支持対象部位とに基づいて、給気対象エアセルを決定する。より具体的には、給気エアセル決定機能1244は、被検体検出機能1242により撮像画像から検出された被検体Pのうち、支持対象部位検出機能1243により検出された支持対象部位に基づいて、給気対象エアセルを決定する。
給気制御機能1245は、エアマット111の上面1110を平坦な状態から局所的に上方に突出させるようにエアマット111における複数のエアセル1111への空気の供給を制御する。具体的には、給気制御機能1245は、給気エアセル決定機能1244により決定された給気対象エアセルに空気を供給するように、エアポンプ112による空気の供給を制御する。より具体的には、給気制御機能1245は、エアポンプ制御回路113を制御する制御信号をエアポンプ制御回路113に出力し、また、バルブ制御回路114を制御する制御信号をバルブ制御回路114に出力することで、給気対象エアセルへの空気の供給を制御する。
排気制御機能1246は、複数のエアセル1111からの空気の排出を制御する。具体的には、排気制御機能1246は、バルブ制御回路114を制御する制御信号をバルブ制御回路114に出力することで、給気対象エアセルからの空気の排出を制御する。
再構成機能1247は、シーケンス制御回路110によって受信された磁気共鳴データ(すなわち、k空間データ)から医用画像を再構成する。具体的には、再構成機能1247は、シーケンス制御回路110によって受信された磁気共鳴データをメモリ121から読み出す。そして、シーケンス制御回路110は、読み出された磁気共鳴データにフーリエ変換等の再構成処理を施すことで、2次元又は3次元の医用画像を生成する。再構成機能1247は、生成された医用画像をメモリ121に記憶させる。
次に、以上のように構成された第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置10の動作例について説明する。図5は、第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置10の動作例を示すフローチャートである。図6は、第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置10の動作例における支持対象部位の検出工程及び給気対象エアセルの決定工程を説明するための説明図である。図5の初期状態において、全てのエアセル1111に空気は供給されておらず、また、全てのバルブ1112,1114は閉鎖状態であることとする。また、図5の初期状態において、エアマット111上には、図6に示すように被検体Pが仰向けに載置されていることとする。
そして、初期状態から、先ず、図5に示すように、支持対象部位決定機能1241は、処理回路124に入力されたオーダ情報を取得する(ステップS1)。オーダ情報は、入力装置123から処理回路124に出力された撮像条件に含まれていてもよい。または、オーダ情報は、撮像条件に基づいてシーケンス制御回路110により生成されたシーケンス情報に含まれており、シーケンス制御回路110から処理回路124に入力されてもよい。あるいは、オーダ情報は、撮像条件及びシーケンス情報とは別個の操作者が指定した情報として処理回路124に入力されてもよい。
オーダ情報を取得した後、支持対象部位決定機能1241は、取得されたオーダ情報に基づいて支持対象部位を決定する(ステップS2)。支持対象部位決定機能1241は、決定された支持対象部位を示す支持対象部位データをメモリ121に記憶させる。
支持対象部位が決定された後、給気制御機能1245は、天井カメラ115を制御して、天井カメラ115にエアマット111が載置された寝台105を撮像させる(ステップS3)。給気制御機能1245は、天井カメラ115により撮像された撮像画像をメモリ121に記憶させる。
天井カメラ115により撮像画像が取得された後、被検体検出機能1242は、撮像画像に基づいて被検体Pを検出する(ステップS4)。具体的には、被検体検出機能1242は、天井カメラ115により撮像された撮像画像をメモリ121から読み出す。そして、被検体検出機能1242は、読み出された撮像画像に対して、パターンマッチング及び画像セグメンテーションなどの画像認識を行うことにより、被検体Pを検出する。被検体検出機能1242は、検出された被検体Pを示す被検体検出データをメモリ121に記憶させる。
次いで、支持対象部位検出機能1243は、被検体検出機能1242によって被検体Pが検出されたか否かを判定する(ステップS5)。例えば、支持対象部位検出機能1243は、メモリ121に被検体検出データが記憶されているか否かによって、被検体Pが検出されたか否かを判定する。
被検体Pが検出された場合(ステップS5:Yes)、支持対象部位検出機能1243は、検出された被検体Pから支持対象部位を検出する(ステップS6)。具体的には、支持対象部位検出機能1243は、支持対象部位データ及び被検体検出データをメモリ121から読み出す。そして、支持対象部位検出機能1243は、読み出された被検体検出データに対して、パターンマッチング及び画像セグメンテーションなどの画像認識を行うことで、読み出された支持対象部位データに対応する支持対象部位を検出する。図6に示される例において、支持対象部位検出機能1243は、支持対象部位として被検体Pの左膝P1を検出する。支持対象部位検出機能1243は、検出され支持対象部位を示す支持対象部位検出データをメモリ121に記憶させる。支持対象部位検出データは、例えば、検出された支持対象部位のエアマット111上の位置(すなわち、座標の範囲)を示すデータである。
一方、被検体Pが検出されない場合(ステップS5:No)、被検体検出機能1242は、天井カメラ115による寝台105の撮像を繰り返す(ステップS3)。
支持対象部位が検出された後、給気エアセル決定機能1244は、検出された支持対象部位に対応する給気対象エアセルを決定する(ステップS7)。具体的には、給気エアセル決定機能1244は、天井カメラ115により撮像された撮像画像と、支持対象部位決定機能1241により決定された支持対象部位とに基づいて、給気対象エアセルを決定する。より具体的には、給気エアセル決定機能1244は、支持対象部位検出機能1243により撮像画像中の被検体Pから検出された支持対象部位に基づいて、給気対象エアセルを決定する。より具体的には、給気エアセル決定機能1244は、支持対象部位検出データと、予め記憶されたエアセル1111の位置情報とをメモリ121から読み出す。そして、給気エアセル決定機能1244は、読み出された支持対象部位検出データとエアセル1111の位置情報とを比較して、少なくとも、支持対象部位の位置に合致するエアセル1111を、給気対象エアセルに決定する。
ここで、支持対象部位に合致するエアセル1111のみを膨らませる場合、支持対象部位の周辺の部位とエアマット111の上面1110との間に大きな隙間が形成されることがある。大きな隙間が形成される場合、負担がかかる姿勢で被検体Pが支持され、また、受信コイル111bによる磁気共鳴信号の受信を適切に行うことが困難な場合がある。したがって、給気エアセル決定機能1244は、支持対象部位に合致するエアセル1111のみでなく、支持対象部位の周辺の所定数のエアセル1111についても、給気対象エアセルに決定してもよい。図6に示される例において、給気エアセル決定機能1244は、左膝P1に合致するエアセル1111と、左膝P1の周辺の所定数のエアセル1111とを給気対象エアセル1111Aに決定する。
支持対象部位の周辺のエアセル1111についても給気対象エアセルに決定することで、支持対象部位の周辺の部位とエアマット111の上面1110との間に大きな隙間が形成されることを抑制することができる。これにより、被検体Pにかかる負担を低減することができるとともに、受信コイル111bによる磁気共鳴信号の受信を適切に行って医用画像の画質を向上させることができる。なお、支持対象部位の種類と、空気を供給すべきエアセル1111の範囲(個数)との対応関係を示すデータを、予めメモリ121に記憶させておいてもよい。この場合、給気エアセル決定機能1244は、メモリ121に記憶された対応関係を示すデータに基づいて、支持対象部位を中心としたどの範囲のエアセル1111を給気対象エアセルに決定するかを簡便に判断することができる。
給気エアセル決定機能1244は、決定された給気対象エアセルを示す給気対象エアセルデータをメモリ121に記憶させる。
図7は、第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置10の動作例における給気対象エアセルへの空気の供給工程を説明するための説明図である。給気対象エアセルが決定された後、給気制御機能1245は、決定された給気対象エアセルへの空気の供給を行う(ステップS8)。具体的には、給気制御機能1245は、給気対象エアセルデータをメモリ121から読み出す。そして、給気制御機能1245は、読み出された給気対象エアセルデータに基づいて、給気対象エアセルに対応するバルブ1112の開放を指示する制御信号をバルブ制御回路114に出力し、かつ、空気の供給の開始を指示する制御信号をエアポンプ制御回路113に出力する。これにより、給気制御機能1245は、バルブ1112及びエアポンプ112を用いた給気対象エアセルへの空気の供給を開始する。そして、給気制御機能1245は、給気対象エアセルへの所定の供給量の空気の供給に要する時間に達すると、給気対象エアセルに対応するバルブ1112の閉鎖を指示する制御信号をバルブ制御回路114に出力し、かつ、空気の供給の終了を指示する制御信号をエアポンプ制御回路113に出力する。これにより、給気制御機能1245は、バルブ1112及びエアポンプ112を用いた給気対象エアセルへの空気の供給を終了する。
なお、支持対象部位の種類と、空気を供給すべきエアセル1111の範囲(個数)と、空気を供給すべきエアセル1111のそれぞれへの空気の供給量との対応関係を示すデータを、予めメモリ121に記憶させておいてもよい。この場合、給気制御機能1245は、メモリ121から読み出された対応関係を示すデータに基づいて、給気対象エアセルにどの程度の供給量の空気の供給を行うかを簡便に決定することができる。給気対象エアセルへの空気の供給を行うことで、給気対象エアセルを膨張させることができる。給気対象エアセルを膨張させることで、図7に示すように、給気対象エアセル1111Aに対応するエアマット111の上面1110を上方に突出させることができる。これにより、被検体Pの支持対象部位を適切に支持することができる。なお、図7に示すように、給気対象エアセルに含まれる上下2層のエアセル1111のうち、上層側のエアセル1111への空気の供給量を下層側のエアセル1111への空気の供給量よりも大きくしてもよい。或いは、下層側のエアセル1111への空気の供給量を上層側のエアセル1111への空気の供給量よりも大きくしてもよい。
給気対象エアセルへの空気の供給が行われた後、寝台制御回路109による制御の下で、天板駆動装置1050は、エアマット111上の被検体Pとともに天板105aを架台100の撮像空間まで移動させる。そして、撮像空間において、磁気を用いた被検体Pの撮像が行われる。撮像終了後、排気制御機能1246は、給気対象エアセルからの空気の排出を行う(ステップS9)。具体的には、給気制御機能1245は、給気対象エアセルに対応するバルブ1112の開放を指示する制御信号と、排気バルブ1114の開放を指示する制御信号とをバルブ制御回路114に出力することで、給気対象エアセルからの空気の排出を行う。
上述したように第1の実施形態では、給気制御機能1245が、エアマット111の上面1110を平坦な状態から局所的に上方に突出させるようにエアマット111における複数のエアセル1111への空気の供給を制御する。
これにより、操作者が寝台105と被検体Pとの間にマットを挟み込む必要がないため、操作者の負担を軽減しつつ、撮像の準備に要する時間を短縮することが可能となる。
また、第1の実施形態では、給気エアセル決定機能1244が、天井カメラ115により撮像された撮像画像に基づいて給気対象エアセルを決定する。そして、給気制御機能1245は、決定された給気対象エアセルに空気を供給する。
これにより、給気対象エアセルを簡便に決定することができるため、撮像の準備に要する時間を更に短縮することが可能となる。
また、第1の実施形態では、給気エアセル決定機能1244が、天井カメラ115により撮像された撮像画像と、支持対象部位決定機能1241により決定された支持対象部位とに基づいて、給気対象エアセルを決定する。
これにより、支持対象部位に基づいて給気対象エアセルを適切に決定することができる。
また、第1の実施形態では、支持対象部位決定機能1241が、オーダ情報を用いて支持対象部位を決定する。
これにより、支持対象部位を簡便かつ適切に決定することができる。
また、第1の実施形態では、被検体検出機能1242が、天井カメラ115により撮像された撮像画像に基づいてエアマット111上の被検体Pを検出する。また、支持対象部位検出機能1243は、被検体検出機能1242により検出された被検体Pから、支持対象部位決定機能1241により決定された支持対象部位を検出する。そして、給気エアセル決定機能1244は、支持対象部位検出機能1243により検出された支持対象部位に基づいて給気対象エアセルを決定する。
これにより、給気対象エアセルを更に適切に決定することができる。
(第2の実施形態)
次に、天板105aの上下動にともなってエアセル1111に対する給排気を制御する第2の実施形態について説明する。図8は、第2の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置10の動作例を示すフローチャートである。
図8に示すように、第2の実施形態において、給気制御機能1245は、給気対象エアセルの決定(ステップS7)が行われた後、被検体Pを撮像するために天板駆動装置1050により天板105aが上昇されるか否かを判定する(ステップS81)。例えば、給気制御機能1245は、天板105aの上昇を指示する電気信号が入力装置123から処理回路124に出力されたか否かに基づいて、天板105aが上昇されるか否かを判定する。
天板105aが上昇されると判定された場合(ステップS81:Yes)、給気制御機能1245は、天板105aの上昇期間中に、給気対象エアセルへの空気の供給を行う(ステップS82)。具体的には、給気制御機能1245は、メモリ121から給気対象エアセルデータを読み出し、読み出された給気対象エアセルデータに基づいて、給気対象エアセルに対応するバルブ1112の開放を指示する制御信号をバルブ制御回路114に出力し、かつ、空気の供給の開始を指示する制御信号をエアポンプ制御回路113に出力する。これにより、給気制御機能1245は、バルブ1112及びエアポンプ112を用いた給気対象エアセルへの空気の供給を開始する。
このとき、給気制御機能1245は、天板105aの上昇期間中に給気対象エアセルへの空気の供給が完了するように、給気対象エアセルへの空気の供給速度(すなわち、単位時間当たりの空気の供給量)を制御してもよい。空気の供給速度は、天板105aの上昇期間の終了時に給気対象エアセルへの空気の供給が完了する速度であってもよく、又は、上昇期間の終了前に給気対象エアセルへの空気の供給が完了する速度であってもよい。空気の供給速度を制御する場合、給気制御機能1245は、予めメモリ121に記憶させた天板105aの上昇に要する時間と、予めメモリ121に記憶させた給気対象エアセルに対する空気の目標供給量とに基づいて、空気の供給速度を算出してもよい。ここで、空気の目標供給量は、給気対象エアセルに含まれるエアセル1111毎に異なり得るため、空気の供給速度もエアセル1111毎に異なり得る。そして、給気制御機能1245は、算出された空気の供給速度にしたがって、エアポンプ制御回路113を介したエアポンプ112への電力の供給量の制御、又は、バルブ制御回路114を介したバルブ1112の開度の制御を行ってもよい。
給気制御機能1245は、天板105aの上昇に要する時間に達すると、給気対象エアセルに対応するバルブ1112の閉鎖を指示する制御信号をバルブ制御回路114に出力し、かつ、空気の供給の終了を指示する制御信号をエアポンプ制御回路113に出力する。これにより、給気制御機能1245は、バルブ1112及びエアポンプ112を用いた給気対象エアセルへの空気の供給を終了する。
図9は、第2の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置10の動作例における給気対象エアセルへの空気の供給工程を説明するための説明図である。以上のような給気制御機能1245の処理により、例えば、図9に示すように、天板105aの上昇が開始されたときに、給気対象エアセルの膨張を開始させて、給気対象エアセルに対応するエアマット111の上面1110の突出を開始させることができる。そして、天板105aの上昇が終了したときに、給気対象エアセルの膨張を終了させて、給気対象エアセルに対応するエアマット111の上面1110の突出を完了させることができる。
一方、天板105aが上昇されないと判定された場合(ステップS81:No)、給気制御機能1245は、天板105aが上昇されるか否かの判定を繰り返す(ステップS81)。
撮像空間での被検体Pの撮像終了後、排気制御機能1246は、天板駆動装置1050によって天板105aが下降されるか否かを判定する(ステップS91)。例えば、給気制御機能1245は、入力装置123から天板105aの下降を指示する電気信号が出力されたか否かによって、天板105aが下降されるか否かを判定する。
天板105aが下降されると判定された場合(ステップS91:Yes)、排気制御機能1246は、天板105aの下降期間中に、給気対象エアセルからの空気の排出を行う(ステップS92)。具体的には、排気制御機能1246は、給気対象エアセルに対応するバルブ1112の開放を指示する制御信号と、排気バルブ1114の開放を指示する制御信号とをバルブ制御回路114に出力することで、給気対象エアセルからの空気の排出を行う。
このとき、排気制御機能1246は、天板105aの下降期間中に給気対象エアセルからの空気の排出が完了するように、給気対象エアセルからの空気の排出速度(すなわち、単位時間当たりの空気の排出量)を制御してもよい。この場合、排気制御機能1246は、例えば、予めメモリ121に記憶させた天板105aの下降に要する時間と、予めメモリ121に記憶させた給気対象エアセルに対する空気の目標供給量とに基づいて、空気の排出速度を算出してもよい。ここで、空気の目標供給量は、給気対象エアセルに含まれるエアセル1111毎に異なり得るため、空気の排出速度もエアセル1111毎に異なり得る。そして、給気制御機能1245は、算出された空気の排出速度にしたがって、バルブ制御回路114を介したバルブ1112及び排気バルブ1114の開度の制御を行ってもよい。
一方、天板105aが下降されないと判定された場合(ステップS91:No)、排気制御機能1246は、天板105aが下降されるか否かの判定を繰り返す(ステップS91)。
上述したように、第2の実施形態では、天板駆動装置1050により天板105aが上昇されるときに、給気制御機能1245が、給気エアセル決定機能1244により決定された給気対象エアセルに空気を供給する。また、天板駆動装置1050により天板105aが下降されるときに、排気制御機能1246は、給気対象エアセルから空気を排出させる。
これにより、給気対象エアセルへの空気の供給を天板105aの上昇と並行して行うことができるため、撮像の準備に要する時間を更に短縮させることができる。また、給気対象エアセルからの空気の排出を天板105aの下降と並行して行うことができるため、撮像終了後の作業に要する時間を短縮させることができる。
(第3の実施形態)
次に、操作者による入力情報に基づいて支持対象部位を決定する第3の実施形態について説明する。図10は、第3の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置10の動作例を示すフローチャートである。第1の実施形態では、支持対象部位決定機能1241が、オーダ情報に基づいて支持対象部位を決定していた。これに対して、第3の実施形態において、支持対象部位決定機能1241は、操作者が入力した支持対象部位に関する操作者入力情報に基づいて支持対象部位を決定する。
具体的には、図10に示すように、支持対象部位決定機能1241は、処理回路124に入力された操作者入力情報を取得する(ステップS11)。操作者入力情報は、例えば、「膝」等の支持対象部位を指定した情報である。操作者入力情報は、入力装置123を介して入力された情報であってもよく、又は、ディスプレイ122に表示されたGUIを介して入力された情報であってもよい。
操作者入力情報を取得した後、支持対象部位決定機能1241は、取得された操作者入力情報に基づいて支持対象部位を決定する(ステップS21)。支持対象部位決定機能1241は、決定された支持対象部位を示す支持対象部位データをメモリ121に記憶させる。ステップS3以降の処理は第1の実施形態と同様である。
上述したように、第3の実施形態では、支持対象部位決定機能1241が、操作者入力情報に基づいて支持対象部位を決定する。
これにより、支持対象部位の選択の自由度を向上させることができる。
(第4の実施形態)
次に、被検体Pの背面部の曲がり具合に基づいて給気対象エアセルを決定する第4の実施形態について説明する。図11は、第4の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置10の構成の一例を示すブロック図である。
図11に示すように、第4の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置10の処理回路124は、図1に示した処理回路124の構成に加えて、更に、曲がり具合検出機能1248を有する。曲がり具合検出機能1248は、曲がり具合検出部の一例である。曲がり具合検出機能1248は、天井カメラ115により撮像された被検体Pの側面の撮像画像に基づいて、被検体Pの背面部の曲がり具合を検出する。天井カメラ115は、第2の撮像装置の一例である。被検体Pの側面の撮像画像(以下、側面画像とも呼ぶ)は、第2の撮像画像の一例である。被検体Pの背面部の曲がり具合は、少なくとも被検体Pの背中の曲がり具合を含む。被検体Pの背面部の曲がり具合は、更に、被検体Pの後頚部の曲がり具合等の背中以外の部位の曲がり具合を含んでもよい。なお、被検体Pの背面部の曲がり具合は、天井カメラ115と異なるカメラにより撮像された撮像画像に基づいて検出されてもよい。
給気エアセル決定機能1244は、天井カメラ115により撮像された被検体Pの前面の撮像画像と、曲がり具合検出機能1248により検出された被検体Pの背面部の曲がり具合とに基づいて、給気対象エアセルを決定する。なお、被検体Pの前面の撮像画像は、図6に示したように、エアマット111上に仰向けに載置された被検体Pを天井カメラ115で撮像した画像である。第4の実施形態では、被検体Pの側面画像との混同を避けるために、敢えて「前面の撮像画像」と呼んでいる。
給気対象エアセルを決定するにあたり、支持対象部位決定機能1241は、曲がり具合検出機能1248により検出された被検体Pの背面部の曲がり具合に基づいて、支持対象部位を決定する。そして、給気エアセル決定機能1244は、支持対象部位決定機能1241により決定された支持対象部位と、天井カメラ115により撮像された被検体Pの前面の撮像画像とに基づいて、給気対象エアセルを決定する。より具体的には、給気エアセル決定機能1244は、被検体Pの前面の撮像画像のうち、支持対象部位検出機能1243により検出された支持対象部位に基づいて、給気対象エアセルを決定する。
次に、以上のように構成された第4の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置10の動作例について説明する。図12は、第4の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置10の動作例を示すフローチャートである。
図12に示すように、先ず、曲がり具合検出機能1248は、天井カメラ115から被検体Pの側面画像を取得する(ステップS12)。図13は、第4の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置10の動作例における被検体Pの側面画像の取得工程を説明するための説明図である。図13に示すように、被検体Pの側面画像は、エアマット111上に被検体Pを横向きに載置した状態で、天井カメラ115で被検体Pを撮像することにより取得される。なお、被検体Pの側面画像は、エアマット111上に仰向けに載置された被検体Pを天井カメラ115と異なるカメラによって被検体Pの側方から撮像することで取得されてもよい。給気制御機能1245は、天井カメラ115により撮像された被検体Pの側面画像をメモリ121に記憶させる。
被検体Pの側面画像が撮像された後、曲がり具合検出機能1248は、被検体Pの側面画像に基づいて被検体Pの背面部の曲がり具合を検出する(ステップS221)。図14は、第4の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置10の動作例における被検体Pの背面部の曲がり具合の検出工程を説明するための説明図である。例えば、曲がり具合検出機能1248は、メモリ121から読み出された被検体Pの側面画像に対して、図14に示すように、背面部のうち最も後方(X軸の負方向)に位置する部位を通るZ軸方向に沿った基準線Lを定義する。基準線Lを定義した後、曲がり具合検出機能1248は、基準線Lからの背面部の各部の距離Dx(X軸方向の距離)を、曲がり具合として検出する。このような構成に限定されず、例えば、曲がり具合検出機能1248は、Z軸方向に沿った距離Dxの変化量を曲がり具合として検出してもよい。曲がり具合検出機能1248は、検出された被検体Pの背面部の曲がり具合を示す曲がり具合データをメモリ121に記憶させる。
被検体Pの背面部の曲がり具合が検出された後、図12に示すように、支持対象部位決定機能1241は、検出された曲がり具合に基づいて支持対象部位を決定する(ステップS222)。具体的には、支持対象部位決定機能1241は、メモリ121から曲がり具合データを読み出し、読み出された曲がり具合データに基づいて支持対象部位を決定する。例えば、支持対象部位決定機能1241は、基準線Lからの背面部の各部の距離Dxが閾値以上の被検体Pの部位を支持対象部位に決定する。閾値は、0[cm]であってもよい。
ステップS3以降の処理は、第1の実施形態と同様である。なお、第1の実施形態と同様に、被検体Pの前面の撮像画像はステップS3で取得される。
図15は、第4の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置10の動作例における給気対象エアセルへの空気の供給工程を説明するための説明図である。以上のように、被検体Pの背面部の曲がり具合に基づいて支持対象部位を決定することで、背面部の曲がり具合に適合した給気対象エアセルを決定することができる。なお、被検体Pの背面部の曲がり具合とエアセル1111への空気の供給量との対応関係を示すデータを、予めメモリ121に記憶させておいてもよい。この場合、給気制御機能1245は、メモリ121に記憶された対応関係を示すデータに基づいて、背面部の曲がり具合に応じて給気対象エアセルにどの程度の供給量の空気の供給を行うかを簡便に決定することができる。被検体Pの背面部の曲がり具合に基づいて給気対象エアセルを決定することで、例えば、図15に示すように、被検体Pの背面部との間に殆ど隙間が形成されないようにエアマット111の上面1110を突出させることが可能となる。
上述したように、第4の実施形態では、曲がり具合検出機能1248が、天井カメラ115により撮像された被検体Pの側面画像に基づいて、被検体Pの背面部の曲がり具合を検出する。そして、給気エアセル決定機能1244は、天井カメラ115により撮像された被検体Pの前面の撮像画像と、曲がり具合検出機能1248により検出された被検体Pの背面部の曲がり具合とに基づいて、給気対象エアセルを決定する。
これにより、被検体Pの背面部の曲がり具合に応じて、被検体Pを負担がかからない姿勢で支持することができるとともに、被検体Pを適切に撮像することができる。
(第5の実施形態)
次に、被検体固有情報に基づいて給気対象エアセル及び給気対象エアセルへの空気の供給量を決定する第5の実施形態について説明する。
図16は、第5の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置10の構成の一例を示すブロック図である。図16に示すように、第5の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置10は、第1の実施形態の構成に加えて、更に、側面カメラ116を備える。側面カメラ116は、第3の撮像装置の一例である。また、第5の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置10の処理回路124は、図1に示した処理回路124の構成に加えて、更に、固有情報抽出機能1249を有する。
側面カメラ116は、エアセル1111上に載置された被検体Pの側面を視野角内に含むように、被検体Pの側方に配置される。側面カメラ116は、例えば、CMOSセンサ等の固体撮像素子を備えたカメラであってもよい。側面カメラ116は、計算機システム120による制御の下で、エアマット111上の被検体Pの側面画像を撮像する。被検体Pの側面画像は、第3の撮像画像の一例である。なお、後述する被検体固有情報を抽出し得る態様で被検体Pを撮像できるのであれば、側面カメラ116以外のカメラで被検体Pを撮像してもよい。例えば、被検体Pに対して斜め上方に配置されたカメラで被検体Pの側面を斜め上方から撮像し、撮像された画像をカメラパラメータ等に基づいて座標変換(視点変換)することで、側面画像と同等の画像を生成してもよい。また、赤外線カメラによって被検体Pの側面画像を撮像してもよい。
固有情報抽出機能1249は、側面カメラ116により撮像された被検体Pの側面画像に基づいて、被検体Pに固有の外観的特徴を示す被検体固有情報を抽出する。例えば、被検体固有情報は、エアマット111上の被検体Pの上下方向の体厚情報を、被検体固有情報として抽出してもよい。また、例えば、固有情報抽出機能1249は、エアマット111上の被検体Pの骨格情報を、被検体固有情報として抽出してもよい。なお、固有情報抽出機能1249は、被検体固有情報の一部を、被検体Pの側面画像以外の情報(例えば、入力装置123又はディスプレイ122上のGUIを用いて入力された情報)から取得してもよい。
給気エアセル決定機能1244は、天井カメラ115により撮像された撮像画像と、固有情報抽出機能1249により抽出された被検体固有情報とに基づいて、給気対象エアセルと、給気対象エアセルへの空気の供給量とを決定する。具体的には、給気エアセル決定機能1244は、支持対象部位検出機能1243により撮像画像から検出された支持対象部位と、被検体固有情報とに基づいて、給気対象エアセル及び給気対象エアセルへの空気の供給量を決定する。
給気制御機能1245は、給気エアセル決定機能1244により決定された給気対象エアセル及び空気の供給量にしたがって、給気対象エアセルに空気を供給する。
次に、以上のように構成された第5の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置10の動作例について説明する。図17は、第5の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置10の動作例を示すフローチャートである。
図17に示すように、第5の実施形態において、給気制御機能1245は、支持対象部位検出機能1243による支持対象部位の検出(ステップS6)が行われた後、側面カメラ116に被検体Pを撮像させる(ステップS10)。給気制御機能1245は、側面カメラ116により撮像された被検体Pの側面画像をメモリ121に記憶させる。
被検体Pの側面画像が撮像された後、固有情報抽出機能1249は、被検体固有情報を抽出する(ステップS11)。具体的には、固有情報抽出機能1249は、メモリ121に記憶された被検体Pの側面画像を読み出し、読み出された側面画像に基づいて被検体固有情報を抽出する。図18は、第5の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置10の動作例における被検体固有情報の抽出工程を説明するための説明図である。例えば、固有情報抽出機能1249は、図18に示すように、エアマット111上の被検体Pの上下方向(Y軸方向)の体厚情報Tyと骨格情報(L1z、L2z)とを、被検体固有情報として抽出する。図18に示される例において、体厚情報Tyは、被検体Pの支持対象部位P1かつ撮像対象部位である膝の、Y軸方向の厚さである。骨格情報(L1z、L2z)は、被検体Pの大腿部(すなわち、膝上)のZ軸方向の長さL1zと、被検体Pの下腿部(すなわち、膝下)のZ軸方向の長さL2zである。固有情報抽出機能1249は、抽出された被検体固有情報をメモリ121に記憶させる。
被検体固有情報が抽出された後、図17に示すように、給気エアセル決定機能1244は、給気対象エアセル及び給気対象エアセルへの空気の供給量を決定する(ステップS71)。具体的には、給気エアセル決定機能1244は、ステップS6においてメモリ121に記憶された支持対象部位検出データ(すなわち、検出された支持対象部位)と、ステップS11においてメモリ121に記憶された被検体固有情報とを読み出し、読み出された支持対象部位データと被検体固有情報とに基づいて給気対象エアセル及び空気の供給量を決定する。
図19は、第5の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置10の動作例における給気対象エアセル及び空気の供給量の決定工程を説明するための説明図である。例えば、図19に示すように、給気エアセル決定機能1244は、被検体固有情報と、給気対象エアセルの範囲と、空気の供給量との対応関係を示すデータに基づいて給気対象エアセルへの空気の供給量を決定してもよい。図19には、膝の厚さTyの範囲と、大腿部の長さL1zの範囲と、下腿部の長さL2zの範囲と、給気対象エアセルの範囲と、上層エアセルへの空気の供給量と、下層エアセルへの空気の供給量との対応関係が記述されている。図19において、「上層エアセル」とは、図3に示した上下方向に配列された2層のエアセル1111のうち、上層側のエアセル1111のことである。また、図19において、「下層エアセル」とは、図3に示した上下方向に配列された2層のエアセル1111のうち、下層側のエアセル1111のことである。また、図19において、「給気対象エアセルの範囲」に示される大腿部側のセル数及び下腿部側のセル数は、上層エアセル及び下層エアセルに共通のセル数である。図19には、一例として、大腿部の長さL1zの範囲と、下腿部の長さL2zの範囲とをそれぞれ固定し、膝の厚さTyの範囲を変化させた場合に、空気の供給量が変化することが示されている。このような例に限定されず、空気の供給量は、大腿部の長さL1zの範囲及び下腿部の長さL2zの範囲の一方又は双方を変化させた場合においても変化し得る。
図20は、第5の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置10の動作例における空気の供給量の決定工程を説明するための説明図である。図19に示される空気の供給量は、支持対象部位とエアマット111の上面1110との間に隙間が殆ど形成されないようにエアマット111の上面1110を突出させることを意図した供給量である。さらに、図19に示される空気の供給量は、図20に示すように、被検体P毎に被検体固有情報が異なる場合であっても、撮像空間の磁場中心に近い一定の高さhで膝の上端部を支持することも意図した供給量であってもよい。この場合、被検体Pの体格の個人差に関わらず撮像対象部位を磁場中心の近くに位置させることができるので、画質が良好な医用画像を得ることができる。なお、医用画像診断装置としてX線CT装置を適用する場合も、図19及び図20と同様の空気の供給量を設定することができる。この場合、架台に設けられたX線管及びX線検出器の回転中心に近い一定の高さで膝の上端部を支持することを意図した空気の供給量を設定すればよい。これにより、画質が良好なCT画像を得ることができる。
給気エアセル決定機能1244は、決定された給気対象エアセルを示す給気対象エアセルデータと、決定された空気の供給量を示す給気量データとをメモリ121に記憶させる。
給気対象エアセル及び給気対象エアセルへの空気の供給量が決定された後、図17に示すように、給気制御機能1245は、給気対象エアセルに空気を供給する(ステップS83)。具体的には、給気制御機能1245は、メモリ121に記憶された給気対象エアセルデータと給気量データとを読み出し、読み出された給気対象エアセルデータ及び給気量データにしたがって給気対象エアセルに空気を供給する。例えば、給気制御機能1245は、給気対象エアセルデータに示される給気対象エアセルに対応するバルブ1112の開放を指示する制御信号をバルブ制御回路114に出力し、かつ、空気の供給の開始を指示する制御信号をエアポンプ制御回路113に出力する。これにより、給気制御機能1245は、バルブ1112及びエアポンプ112を用いた給気対象エアセルへの空気の供給を開始する。そして、給気制御機能1245は、給気量データに示される供給量の空気の供給に要する時間に達すると、給気対象エアセルに対応するバルブ1112の閉鎖を指示する制御信号をバルブ制御回路114に出力し、かつ、空気の供給の終了を指示する制御信号をエアポンプ制御回路113に出力する。これにより、給気制御機能1245は、バルブ1112及びエアポンプ112を用いた給気対象エアセルへの空気の供給を終了する。その後のステップS9は、第1の実施形態と同様である。
上述したように、第5の実施形態では、固有情報抽出機能1249が、側面カメラ116により撮像された被検体Pの側面画像に基づいて被検体固有情報を抽出する。給気エアセル決定機能1244は、天井カメラ115により撮像された被検体Pの撮像画像と、固有情報抽出機能1249により抽出された被検体固有情報とに基づいて、給気対象エアセル及び給気対象エアセルへの空気の供給量を決定する。そして、給気制御機能1245は、給気エアセル決定機能1244により決定された給気対象エアセル及び空気の供給量にしたがって、給気対象エアセルに空気を供給する。
これにより、被検体Pの体格の個人差にかかわらず被検体Pを負担がかからない姿勢で支持することができるとともに、被検体Pを適切に撮像することができる。
なお、上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及び、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは、記憶回路に保存されたプログラムを読み出して実行することにより機能を実現する。なお、記憶回路にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成して構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、プロセッサは、プロセッサ単一の回路として構成されている場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて、1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、図1における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合して、その機能を実現するようにしてもよい。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、操作者の負担を軽減しつつ、撮像の準備に要する時間を短縮することができる。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規な装置及び方法は、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明した装置及び方法の形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲及びこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
10 磁気共鳴イメージング装置
100 架台
105 寝台
105a 天板
1050 天板駆動装置
111 エアマット
1111 エアセル
112 エアポンプ
115 天井カメラ
1241 支持対象部位決定機能
1242 被検体検出機能
1243 支持対象部位検出機能
1244 給気エアセル決定機能
1245 給気制御機能
1246 排気制御機能
1248 曲がり具合検出機能
1249 固有情報抽出機能

Claims (16)

  1. 寝台上に載置されるエアマットであって、前記エアマットの内部を複数の領域に区分して供給された空気を封止可能な複数のエアセルを有するエアマットと、
    前記エアマットの前記複数のエアセルに空気を供給する給気装置と、
    前記エアマットの上面を平坦な状態から局所的に上方に突出させるように前記エアマットにおける前記複数のエアセルへの空気の供給を制御する給気制御部と、
    を備える医用画像診断装置。
  2. 前記エアマット上の被検体を撮像する撮像装置と、
    前記撮像装置により撮像された撮像画像に基づいて、前記エアマットにおける前記複数のエアセルうち、空気を供給するエアセルを決定する給気エアセル決定部と、
    を更に備え、
    前記給気制御部は、前記給気エアセル決定部により決定されたエアセルに空気を供給する、請求項1に記載の医用画像診断装置。
  3. 入力情報に基づいて、前記エアマットの上面を上方に突出させて支持すべき、前記被検体の支持対象部位を決定する支持対象部位決定部を更に備え、
    前記給気エアセル決定部は、前記撮像装置により撮像された前記撮像画像と、前記支持対象部位決定部により決定された前記支持対象部位とに基づいて、空気を供給するエアセルを決定する、請求項2に記載の医用画像診断装置。
  4. 前記支持対象部位決定部は、架台で撮像すべき前記被検体の撮像対象部位を指示するオーダ情報を、前記入力情報として用いて、前記支持対象部位を決定する、請求項3に記載の医用画像診断装置。
  5. 前記支持対象部位決定部は、操作者が入力した前記支持対象部位に関する情報を、前記入力情報として用いて、前記支持対象部位を決定する、請求項3に記載の医用画像診断装置。
  6. 前記エアマット上の被検体を撮像する第2の撮像装置と、
    前記第2の撮像装置により撮像された第2の撮像画像に基づいて、前記被検体の背面部の曲がり具合を検出する曲がり具合検出部と、を更に備え、
    前記給気エアセル決定部は、前記撮像装置により撮像された前記撮像画像と、前記曲がり具合検出部により検出された前記被検体の背面部の曲がり具合とに基づいて、空気を供給するエアセルを決定する、請求項2に記載の医用画像診断装置。
  7. 前記撮像装置により撮像された前記撮像画像に基づいて、前記エアマット上の被検体を検出する被検体検出部と、
    前記被検体検出部により検出された前記被検体から、前記支持対象部位決定部により決定された前記支持対象部位を検出する支持対象部位検出部と、を更に備え、
    前記給気エアセル決定部は、前記支持対象部位検出部により検出された前記支持対象部位に基づいて、空気を供給するエアセルを決定する、請求項3乃至5のいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
  8. 前記寝台と、
    内部に前記被検体の撮像空間を有する架台と、を更に備え、
    前記寝台は、前記エアマットが載置される天板と、上下方向及び前記天板の長手方向に前記天板を駆動する天板駆動装置と、を有し、
    前記天板駆動装置は、前記被検体の撮像時に、前記架台の前記撮像空間の高さに対応する上昇位置まで、前記天板を上昇させ、かつ、前記天板の長手方向に沿って、前記上昇位置から前記架台の前記撮像空間まで前記天板を移動させ、
    前記給気制御部は、前記天板駆動装置により前記天板が上昇されるときに、前記給気エアセル決定部により決定されたエアセルに空気を供給する、請求項2乃至6のいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
  9. 前記エアマットの前記複数のエアセルから空気を排出させる排気装置と、
    前記複数のエアセルからの空気の排出を制御する排気制御部と、を更に備え、
    前記天板駆動装置は、前記被検体の撮像終了後に、前記架台の前記撮像空間から前記上昇位置まで前記天板を戻し、かつ、前記上昇位置から前記天板を下降させ、
    前記排気制御部は、前記天板が下降されるときに、前記給気制御部により空気が供給されたエアセルから空気を排出させる、請求項8に記載の医用画像診断装置。
  10. 前記エアマット上の前記被検体を撮像する第3の撮像装置と、
    前記第3の撮像装置により撮像された第3の撮像画像に基づいて、前記被検体に固有の外観的特徴を示す被検体固有情報を抽出する固有情報抽出部と、を備え、
    前記給気エアセル決定部は、前記撮像装置により撮像された前記撮像画像と、前記固有情報抽出部により抽出された前記被検体固有情報とに基づいて、空気を供給するエアセルと、空気を供給するエアセルへの空気の供給量と、を決定し、
    前記給気制御部は、前記給気エアセル決定部により決定されたエアセル及び空気の供給量にしたがって、前記決定されたエアセルに空気を供給する、請求項2乃至6のいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
  11. 前記固有情報抽出部は、前記エアマット上の前記被検体の上下方向の体厚情報を、前記被検体固有情報として抽出する、請求項10に記載の医用画像診断装置。
  12. 前記固有情報抽出部は、前記エアマット上の前記被検体の骨格情報を、前記被検体固有情報として抽出する、請求項10に記載の医用画像診断装置。
  13. 前記複数のエアセルは、少なくとも水平方向に沿って配列されている、請求項2乃至6のいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
  14. 前記複数のエアセルは、水平方向及び上下方向に沿って配列されている、請求項13に記載の医用画像診断装置。
  15. 前記複数のエアセルは、平面視した場合に、前記天板の長手方向に沿った前記エアマットの中心線に対して線対称に配列されている、請求項8に記載の医用画像診断装置。
  16. 前記エアマットは、被検体の撮像時に前記被検体から放射される磁気共鳴信号を受信する受信コイルを更に有する、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
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