JP2024011977A - 空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】着用時に大きなスペースを取ることなく、着用者の体を効率よく冷却することができる空調装置の提供。【解決手段】背負われた状態で背中に沿って上下方向に空気が流通可能な空間を有する袋体1と、袋体を背負われた状態に保持するためのベルト2とを備え、袋体は、背中に当接する袋本体10と、袋本体の下端側から、着用者の側部に配置可能に斜め下向きに延出し、送風機を取り付け可能な一対の延出部11とを備え、袋本体10は、背中に面するように、上下方向および上下方向に対して垂直な左右方向に延びる第1面101と、第1面に対向する第2面102とを備え、第1面は、第1面の左右方向の両側縁に沿って延びる一対の第1非通気部103と、第1面の下端から上下方向に所定の幅で延びる第2非通気部104と、左右方向で一対の第1非通気部の間、かつ第2非通気部の上側に設けられた通気部105とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は空調装置に関する。
近年、夏場等の暑さ対策で着用される衣服として、ファン付作業服が開発されている。たとえば、特許文献1には、ファン付作業服の一例が開示されている。特許文献1に記載のファン付作業服は、背中部分に通気口が形成された着衣部と、当該通気口に設けられた電動ファンとを備えている。電動ファンを駆動することにより、通気口を通じて着衣部の内側に空気が導入され、着用者の体が冷却される。
特開2017-166075号公報
特許文献1に記載のファン付作業服は、上着の外観を有する着衣部の前面側および後面側の全体にわたって、着衣部の内側に空気が導入されるため、着衣部の前面側および後面側の全体が膨らむ。このため、たとえば、工事現場等における狭い空間で作業を行う場合には、着衣部が周囲の物体に干渉して着衣部が破損したり、邪魔になる場合がある。また、見栄えの観点などから、ファン付作業服の使用時にできるだけファン付作業服が膨らまないようにしてほしいという要望もある。
そこで、本発明は、着用時に大きなスペースを取ることなく、着用者の体を効率よく冷却することができる、空調装置の提供を目的とする。
本発明の空調装置は、送風機を装着可能であり、着用者によって背負うように着用可能な空調装置であって、着用者に背負われた状態で着用者の背中に沿って上下方向に空気が流通可能な空間を有する袋体と、前記袋体に連結され、前記袋体を着用者に背負われた状態に保持するためのベルトとを備え、前記袋体は、着用者の背中に当接するように設けられる袋本体と、前記袋本体の下端側から、着用者の側部に配置できるように斜め下向きに延出し、前記送風機を取り付け可能な一対の延出部とを備え、前記袋本体は、着用者の背中に面するように、前記上下方向および前記上下方向に対して垂直な左右方向に延びる第1面と、前記第1面に対向する第2面とを備え、前記袋本体の前記第1面は、前記第1面の左右方向の両側縁に沿って延びる一対の第1非通気部と、前記第1面の下端から上下方向に所定の幅で延びる第2非通気部と、左右方向で前記一対の第1非通気部の間、かつ、前記第2非通気部の上側に設けられた通気部とを備えている。
前記ベルトは、前記袋本体の上端側に取り付けられる一端と、前記一端よりも下方において前記袋本体の側方に取り付けられる他端とを備え、前記通気部の下端が、前記袋本体と前記ベルトの他端との間の接続部の下端よりも上方に位置するように、前記通気部が設けられていることが好ましい。
また、前記延出部は、前記袋本体から着用者の右側下方へ向かって延出する右側延出部と、前記袋本体から着用者の左側下方へ向かって延出する左側延出部とを備え、前記右側延出部および左側延出部は、前記右側延出部および前記左側延出部から前記袋本体に向かう空気流が、上下方向に対して所定の角度で傾斜するように前記袋本体から延出し、前記所定の角度は、前記右側延出部に設けられた前記送風機から前記右側延出部内に導入されて前記袋本体へ向かう空気と、前記左側延出部に設けられた前記送風機から前記左側延出部内に導入されて前記袋本体へ向かう空気とが、前記袋本体内において着用者の背中の幅方向中央部で合流した後、上側に向かって流れるような角度であることが好ましい。
また、前記右側延出部および前記左側延出部は、前記右側延出部および前記左側延出部に設けられる送風機の回転中心と、前記右側延出部および前記左側延出部からの空気流の合流地点とを結ぶ線と、前記左右方向とがなす角が、20°~60°となるように、前記袋本体から延出していることが好ましい。
また、前記空調装置は、前記袋体内に設けられ、かつ前記袋本体内および前記延出部内における空気の流通性を確保可能なメッシュ部材をさらに備えていることが好ましい。
本発明の空調装置によれば、着用時に大きなスペースを取ることなく、着用者の体を効率よく冷却することができる。
本発明の一実施形態に係る空調装置が着用者によって着用された状態の一例を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る空調装置が着用者によって着用された状態の一例を、着用者の後方から見た状態で示す図である。 本発明の一実施形態に係る空調装置を後方から見た図である。 本発明の一実施形態に係る空調装置を前方から見た図である。 図3におけるA-A線断面を模式的に示す図である。 図2におけるB-B線断面を模式的に示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る空調装置を説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまで一例であり、本発明に係る空調装置は、以下の実施形態に限定されるものではない。
図1および図2に示されるように、本実施形態に係る空調装置ACは、送風機Vを装着可能であり、着用者Wによって背負うように着用可能に構成されている。本実施形態に係る空調装置ACの用途は特に限定されない。空調装置ACは、たとえば、夏場等の暑さ対策で着用者Wの体を冷却するために用いられる。空調装置ACは、着用者Wが建設現場等における狭い空間で作業を行う場合や、溶接等の火を取り扱う作業を行う場合であっても、安全に作業を行うことができるように構成されている。また、空調装置ACは、作業現場以外に、通勤時などに衣服の上から着用することもできる。また、空調装置ACは、リュックサックなど、着用者Wによって背負われる袋状体と背中との間に介在するように装着されてもよい。
空調装置ACは、袋体1と、ベルト2とを備えている。なお、空調装置ACは、少なくとも、袋体1と、ベルト2とを備えていればよく、他の部材、たとえば、スペーサ3(図4参照)をさらに備えていてもよい。また、空調装置ACは、延出部用ベルト4(図4参照)をさらに備えていてもよい。
袋体1は、着用者Wに背負われた状態で着用者Wの背中に沿って上下方向D1に空気が流通可能な空間SP(図6参照)を有する。本実施形態では、袋体1は、着用者Wの背中に面する第1面101(図4参照)を構成する生地の周縁部と、第1面101と対向する第2面102(図3参照)を構成する生地の周縁部とを接合することにより袋状に構成されている。第1面101(後述する第1非通気部103および第2非通気部104)を構成する生地および第2面102を構成する生地は、非通気性の素材により構成されている。本明細書における「非通気性」や後述する非通気部10Aの「非通気」は、送風機Vからの空気を通しにくい性質を意味する。「非通気性」や非通気部10Aの「非通気」は、完全に空気を通さない性質であってもよいし、わずかに空気を通すが、空気を通しにくい性質であってもよい(後述する通気部105との比較で、少なくとも通気部105より空気が通りにくければよい)。空間SPは、第1面101と第2面102との間に形成された袋体1内の空間である。本実施形態では、送風機Vの駆動によって袋体1内の空間SPに空気が導入され、導入された空気が空間SP内を流通する。
本実施形態では、袋体1は、袋本体10と、一対の延出部11とを備えている。袋本体10は、着用者Wの背中に当接するように設けられている。図2および図3に示される例では、袋体1は、袋本体10に対して右側に位置する右側延出部111と、袋本体10に対して左側に位置する左側延出部112とを備えている。本明細書において、「背中」とは、着用者Wの胴体の後側の面のうち、頸部の下あたりから腰のあたりまでの領域を意味する。図1および図2に示される例では、袋本体10は、着用者Wの背中の少なくとも上側半分を覆うような大きさおよび形状に形成されている。本実施形態では、袋本体10の左右方向D2の幅WD1は、上下方向D1に沿って変化してもよいし(図4参照)、上下方向D1に沿って一定であってもよい。図4に示される例では、袋本体10は、着用者Wの腕の付け根に対応する部分が円弧状に切り欠かれた形状を有している。これにより、袋本体10における着用者Wの右腕の付け根に対応する部分と左腕の付け根に対応する部分との間の部分(以下、付け根間部分とも称する)の幅WD1は、付け根間部分より下側の部分の幅WD1よりも小さい。袋本体10の左右方向D2の幅(袋本体10の最大幅またはベルト2の他端22が接続された箇所における幅)WD1は、たとえば、着用者Wの背中の左右方向D2の幅と同程度の幅となるように、20cm~40cm、好ましくは、25cm~35cmとすることができる。また、袋本体10の上下方向D1の長さLE1、具体的には、左右方向D2における袋本体10の中央部の上下方向D1の長さLE1は、たとえば、着用者Wの背中の上下方向D1の長さの半分以上となるように、30cm~60cm、好ましくは、40cm~50cmとすることができる。
袋本体10は、着用者Wの背中に面するように、上下方向D1および上下方向D1に対して垂直な左右方向D2に延びる第1面101(図4および図6参照)と、第1面101に対向する第2面102(図3および図6参照)とを備えている。第1面101は、着用者Wの背中に面するシート状部分である。第2面102は、第1面101に対して着用者Wの背中とは反対側に位置するシート状部分である。第1面101と第2面102との間に上述の空間SPが形成されている。図4および図6に示されるように、袋本体10の第1面101は、第1面101の左右方向D2の両側縁に沿って延びる一対の第1非通気部103と、第1面101の下端から上下方向D1に所定の幅で延びる第2非通気部104と、左右方向D2で一対の第1非通気部103の間、かつ、第2非通気部104の上側に設けられた通気部105とを備えている。なお、図4では、袋体1内に配置された後述のスペーサ3が見えるように、通気部105の一部が切り欠かれた状態で示されている。本実施形態では、通気部105は、第1面101の左右方向D2の中心部から左右方向D2に所定の幅を有するとともに、上下方向D1に延びている。本実施形態では、通気部105は長方形状(上下方向D1に沿って、左右方向D2の幅WD2が一定)に設けられているが、通気部105の形状は特に限定されない。通気部105は、たとえば、上下方向D1に沿って、左右方向D2の幅が変化するように設けられていてもよい。本実施形態では、通気部105の左右方向D2の幅WD2が、上下方向D1に沿って一定である場合、および、上下方向D1に沿って変化する場合の双方において、通気部105は、第1面101において、左右方向D2の幅WD2が、袋本体10の左右方向D2の幅WD1の30%~80%、好ましくは、45%~65%の値となるように設けられている。具体的には、通気部105は、第1面101において、左右方向D2の幅WD2が6cm~32cm、好ましくは、11cm~23cmであり、第1面101の上端から上下方向D1で下方向への長さLE2が20cm~40cm、好ましくは、25cm~35cmとなるように設けられている。この場合、通気部105が左右の肩甲骨の間の部分および当該部分に近い部分(背中の上部)に対向する領域を含むように、肩甲骨よりも下方の位置から頚部付近まで上下方向D1に沿って延び、かつ、脊柱を中心として左右方向D2に沿って延びる。これにより、背中のうち温度に敏感な部分や熱が溜まりやすい部分、および当該部分に近い部分に対して送風機Vからの空気を効率的に当てることができ、着用者Wの体をさらに効率的に冷却することができる。一対の第1非通気部103は、通気部105を左右から挟むような位置に設けられている。また、第2非通気部104は、通気部105および一対の第1非通気部103の下方に左右方向D2に延びるように設けられている。一対の第1非通気部103および第2非通気部104により略U字状の非通気部10Aが形成されている。第1非通気部103および第2非通気部104は、送風機Vからの空気が通気部105を通じて、着用者Wの背中のうち、温度に敏感な部分や熱が溜まりやすい部分、および当該部分に近い部分に集中的に当たるようにするために、通気性が抑えられている。これにより、送風機Vからの限られた風量の風を、背中の所定の部位に集中して当てることができ、着用者Wの背中を効率よく冷却することができる。通気部105は、送風機Vからの空気を通過させて着用者Wの背中を冷却できるのであれば、構造および大きさは特に限定されない。本実施形態では、通気部105は、網目を有するシート状のメッシュ部材により構成されている。
延出部11は、袋本体10の下端側から、着用者Wの側部に配置できるように斜め下向きに延出し、送風機Vを取り付け可能に構成されている。本明細書において「着用者Wの側部」とは、着用者Wの体側(わきの下から腰のあたりの側面)を含む体の側面を意味する。「着用者Wの側部」は、腰(脊柱の下部から骨盤のあたり)の側面を含み得る。本実施形態では、延出部11は、着用者Wの腰または腰より少し上の高さに配置され得るように、袋本体10の下端側から斜め下向きに延出している。仮に、送風機Vが袋本体10に取り付けられている場合には、着用者が背もたれ部を有する椅子などの着座対象に座ると、送風機Vが着座対象の背もたれ部と背中との間に挟まった状態となるため、背もたれ部にもたれにくい上に、送風機Vが背中を押圧して不快に感じる可能性がある。一方、本実施形態に係る空調装置ACのように、延出部11が袋本体10の下端側から、着用者Wの側部に配置できるように斜め下向きに延出している場合、送風機Vを着用者Wの側部に配置することができる。したがって、着用者Wが背もたれ部を有する椅子などの着座対象に座っても、送風機Vが背もたれ部と背中との間に挟まった状態とならず、着用者Wの不快感や違和感を防止することができる。また、送風機Vが着用者Wの側部に配置されるので、着用者Wは、空調装置ACを着用した状態で、空調装置ACの上にさらにリュックサック等を背負っても、送風機Vがリュックサック等と背中の間に挟まった状態とならない。したがって、着用者Wは、空調装置ACの袋本体10の上にさらにリュックサック等を快適な状態で背負うことができる。
本実施形態では、延出部11は、袋本体10の第1面101に連続するように延びる延出部第1面113と、袋本体10の第2面102に連続するように延び、かつ延出部第1面113と対向する延出部第2面114とを備えている。延出部第1面113と延出部第2面114との間には空間SPが形成されている(図5参照)。延出部11内に形成される空間SPは、袋本体10内に形成される空間SPと連通している。このような連通構造により、送風機Vの駆動によって延出部11内に導入された空気は、延出部11内の空間SPから袋本体10内の空間SPへ送られ、通気部105を通じて着用者Wの背中に当たって背中を冷却しながら上昇し、着用者Wの頚部付近で通気部105から上方へ抜けて排出される。
本実施形態では、延出部11の延出部第2面114は、図5に示されるように、少なくとも1つの送風機取付用開口部OPを備えている。なお、図5では、便宜上、延出部11のみを断面で示している。図2および図3に示される例では、右側延出部111および左側延出部112の各々が送風機取付用開口部OPを有している。この送風機取付用開口部OPに、図1~図3に示されるように送風機Vが取り付けられる。なお、送風機Vは、送風機取付用開口部OPに対して着脱可能であり、空調装置ACを使用しないときには取り外すことができる。
本実施形態では、延出部11は、図2および図3に示されるように、袋本体10から着用者Wの右側下方へ向かって延出する右側延出部111と、袋本体10から着用者Wの左側下方へ向かって延出する左側延出部112とを備えている。右側延出部111および左側延出部112は、右側延出部111および左側延出部112から袋本体10に向かう空気流AF1、AF2が、上下方向D1に対して所定の角度θ1で傾斜するように袋本体10から延出している。所定の角度θ1は、右側延出部111に設けられた送風機Vから右側延出部111内に導入されて袋本体10へ向かう空気(空気流AF1)と、左側延出部112に設けられた送風機Vから左側延出部112内に導入されて袋本体10へ向かう空気(空気流AF2)とが、袋本体10内において着用者Wの背中の幅方向中央部で合流した後、上側に向かって流れるような角度である。図2および図3では、空気流AF1と空気流AF2とが合流して上側に向かって流れる空気流を矢印AF3で示している。なお、空気流AF1、空気流AF2、および空気流AF3を示す各矢印は、空気の流れを模式的に示すものであり、送風機Vによって導入された空気は、実際には、右側延出部111、左側延出部112、および袋本体10の各々のほぼ全体にわたって上昇する。所定の角度θが、空気流AF1と空気流AF2とが袋本体10内において着用者Wの背中の幅方向中央部で合流した後、上側に向かって流れるような角度であることにより、2つの送風機Vからの各々の斜め向きの空気流を上向きの空気流に変換することができる。なお、2つの送風機からの空気流の向きが互いに正反対の向きとなるように空気流を合流させることも考えられるが、このような向きで合流させると、互いの空気流が流れの勢いを相殺するとともに、合流後の空気が上側および下側に分散されてしまうため、背中を冷却する効率が低下する可能性がある。一方、本実施形態では、右側延出部111からの空気流AF1と、左側延出部112からの空気流AF2とは、袋本体10内において着用者Wの背中の幅方向中央部で合流した後、上側に向かって流れるような角度で傾斜して袋本体10内に流入する。したがって、空気流AF1、AF2の合流時に流れの勢いが低下するのを抑制しつつ、上向きの流量を増大させることができる。したがって、強くて流量の大きな上向きの空気流で効率よく背中および首筋を冷却することができる。
具体的には、たとえば、右側延出部111および左側延出部112は、右側延出部111および左側延出部112に設けられる送風機Vの回転中心RCと、右側延出部111および左側延出部112からの空気流AF1、AF2の合流地点CPとを結ぶ線L1と、左右方向D2とがなす角θ2が、20°~60°、好ましくは、30°~50°となるように、袋本体10から延出している。角θ2は、90°から角θ1を差し引いた角度である。角θ2を20°~60°とすることにより、右側延出部111および左側延出部112の延出長さを抑えながら、送風機Vを装着者Wの側部に配置することができる。したがって、空調装置ACをコンパクトに構成することができる。
送風機Vは、図2および図3に示されるように、延出部11に取り付けられて、送風機取付用開口部OPを介して、延出部11の外部から内部へ流れる空気流を生じさせる。本実施形態では、送風機Vは電動ファンである。本実施形態では、送風機Vは、延出部11の延出部第2面114に対して、送風機取付用開口部OPの周縁部OP1(図5参照)を、延出部11の延出部第2面114の内側および外側から挟み込むように取り付けられる。送風機Vは、図5に示されるように、延出部11の内側(空間SP側)で送風機取付用開口部OPの周縁部OP1に接する第1部材V1と、延出部11の外側で送風機取付用開口部OPの周縁部OP1に接する第2部材V2とを備えている。送風機Vは、本実施形態では、図3に示されるように、送風機Vを駆動する電源PSにケーブルCを介して接続され、電源PSに駆動されることで回転して、空気流を生じさせる。なお、電源PSは、本実施形態では、図3に示されるように、袋本体10の内側に設けられた電源収容部106に収容される。電源収容部106は、本実施形態では、電源PSを収容可能な大きさを有する袋状に形成されたポケットであり、袋本体10の内面に設けられている。また、本実施形態では、送風機Vのオン、オフおよび風量調節の操作を行うためのスイッチSWがケーブルCの中途部に設けられている。図2および図4では、ケーブルCおよびスイッチSWの図示が省略されている。なお、電源収容部106には、電源PSの他に、保冷材(図示せず)が収容されてもよい。電源収容部106に保冷材が収容されることにより、保冷材が袋本体10内の空気を冷却するので、冷却された空気によって着用者Wの背中をより強く冷却することができる。
また、本実施形態では、図2および図3に示されるように、袋本体10の第2面102には、袋体1内の空間SPに収容物を出し入れするための出入れ用開口部108が形成されている。出入れ用開口部108を通じて、電源PS、保冷材、および送風機Vの第1部材V1、等を出し入れすることができる。また、本実施形態では、出入れ用開口部108には、出入れ用開口部108を開閉するための線ファスナー109が設けられている。線ファスナー109は、たとえば、出入れ用開口部108が線ファスナー109によって閉じられているときに、出入れ用開口部108からの空気の出入りを抑制する密閉性の線ファスナーである。出入れ用開口部108を密閉性の線ファスナー109で閉じることにより、送風機Vによって空間SPに導入された空気が出入れ用開口部108から漏れる(流出する)のを抑制することができる。これにより、送風機Vによって空間Pに導入された空気による背中の冷却効率をより高めることができる。
本実施形態では、送風機Vの第1部材V1は羽根(図5では図示は省略されている)およびカバーを有し、延出部11の内側に配置される。送風機Vの第2部材V2は、第1部材V1との間に送風機取付用開口部OPの周縁部OP1を挟んだ状態で第1部材V1に取り付けられ、延出部11の外側であって着用者Wとは反対側に配置される。本実施形態では、第1部材V1および第2部材V2はネジ構造によって互いに螺合して固定されるように構成されている。
ベルト2は、図2~図4に示されるように、袋体1に連結され、袋体1を着用者Wに背負われた状態に保持するための部材である。ベルト2の形状および構造は、袋体1を着用者Wに背負われた状態に保持することができれば、特に限定されない。図3および図4に示される例では、ベルト2は、ベルト2の一端21を有する肩当接部25と、ベルト2の他端22を有する側部当接部26と、肩当接部25と側部当接部26とを連結する中間部27とを備えている。なお、ベルト2は、さらに締め付け部28を備えていてもよい。ベルト2は、本実施形態では、伸縮性を有するストレッチ生地により構成されている。ベルト2の長さは、着用者Wが空調装置ACを着用したときに、ベルト2が伸びる長さに設定されている。この場合、ベルト2が伸びた状態で着用者Wが空調装置ACを着用した際に、袋体1が着用者Wの背中に密着する。これにより、袋本体10内の空間SPから通気部105を介して背中側に抜けた空気(袋本体10の第1面101と、着用者Wの衣服の背中側との間に入った空気)が、第1非通気部103と着用者Wの衣服との間から左右方向D2に抜けていくことを抑制することができる。したがって、通気部105から抜けた空気は、着用者Wの背中(特に背中のうち温度に敏感な部分や熱が溜まりやすい部分、および当該部分に近い部分)に沿って頚部の方に流れていくので、背中および頚部が涼しくなる。
肩当接部25は、袋本体10の上端部から着用者Wの肩側へ延出しており、着用者Wの肩に当接した状態で、袋本体10の上端部を肩側へ引っ張る帯状部分である。肩当接部25の材質は、肩当接部25が着用者Wの肩に当接した状態で、袋本体10の上端部を肩側へ引っ張ることができるならば特に限定されないが、図3および図4に示される例では、長さ方向に伸縮性を有する材料により構成されている。具体的には、肩当接部25は、たとえば、長さ方向に伸縮性を有するストレッチ生地により構成されている。肩当接部25は、長さ方向に伸縮性を有することにより、着用者Wの肩に当接した状態で、袋本体10の上端部を肩側へ弾性的に引っ張ることができる。これにより、袋本体10の上部を着用者Wの背中の上部に密着させることができる。肩当接部25の長さは、着用者Wが空調装置ACを着用したときに、肩当接部25が伸びる長さに設定されている。この場合、肩当接部25が伸びた状態で着用者Wが空調装置ACを着用した際に、袋体1が着用者Wの背中の上部の右側縁に沿った部分および左側縁に沿った部分に密着する。これにより、袋本体10内の空間SPから通気部105を介して背中側に抜けた空気(袋本体10の第1面101と、着用者Wの衣服の背中側との間に入った空気)が、第1非通気部103の上部と着用者Wの衣服との間から左右方向D2に抜けていくことを抑制することができる。したがって、通気部105から抜けた空気は頚部の方に流れていくので頚部が涼しくなる。
側部当接部26は、肩当接部25の下方において、袋本体10の側部から着用者Wの側部側へ延出しており、着用者Wの側部に当接した状態で、袋本体10の側部を着用者Wの側部側および斜め上側へ引っ張る帯状部分である。側部当接部26の材質は、側部当接部26が着用者Wの側部に当接した状態で、袋本体10の側部を着用者Wの側部側および斜め上側へ引っ張ることができるならば特に限定されないが、図3および図4に示される例では、長さ方向に伸縮性を有する材料により構成されている。具体的には、側部当接部26は、たとえば、長さ方向に伸縮性を有するストレッチ生地により構成されている。側部当接部26は、長さ方向に伸縮性を有することにより、着用者Wの側部に当接した状態で、袋本体10の側部を着用者Wの側部側および斜め上側へ弾性的に引っ張ることができる。これにより、袋本体10の側部を着用者Wの背中の右側縁に沿った部分(右側の第1非通気部103)および左側縁に沿った部分(左側の第1非通気部103)に密着させることができる。したがって、各送風機Vによって延出部11内に導入された空気が、袋本体10内に入った後、通気部105を通じて袋本体10の側方へ漏れる(流出する)ことが抑制される。なお、図3および図4に示される例では、側部当接部26は、肩当接部25の幅(帯幅)よりも広い幅(帯幅)を有している。このような場合には、側部当接部26は、長さ方向に加えて、長さ方向と直交する方向(幅方向)にも伸縮性を有することが好ましい。側部当接部26が、長さ方向および長さ方向と直交する方向に伸縮性を有することにより、幅広形状の側部当接部26が着用者Wの側部に当接した状態で、側部当接部26は袋本体10の側部を着用者Wの側部側および斜め上側へ弾性的により強く引っ張ることができる。これにより、袋本体10の右側縁に沿った部分および左側縁に沿った部分を着用者Wの背中により強く密着させることができる。側部当接部26の長さは、着用者Wが空調装置ACを着用したときに、側部当接部26が伸びる長さに設定されている。この場合、側部当接部26が伸びた状態で着用者Wが空調装置ACを着用した際に、袋体1が着用者Wの背中の上部より下側の右側縁に沿った部分および左側縁に沿った部分に密着する。これにより、袋本体10内の空間SPから通気部105を介して背中側に抜けた空気(袋本体10の第1面101と、着用者Wの衣服の背中側との間に入った空気)が、第1非通気部103の下部から上下方向D1の中央部にかけての領域と着用者Wの衣服との間から左右方向D2に抜けていくことを抑制することができる。したがって、通気部105から抜けた空気は、着用者Wの背中(特に背中のうち温度に敏感な部分や熱が溜まりやすい部分、および当該部分に近い部分)に沿って流れていくので背中が涼しくなる。
中間部27は、肩当接部25と側部当接部26とを連結し、上下方向D1に沿って延びる帯状部分である。また、中間部27は、着用者Wが空調装置ACを背負う動作を行う際に、着用者Wに把持される部分である。図3および図4に示される例では、中間部27の上端部が肩当接部25に連結され、中間部27の側部が側部当接部26に連結されている。中間部27の材質は、肩当接部25と側部当接部26とを連結することができるならば特に限定されないが、図3および図4に示される例では、非伸縮性の材料により構成されている。具体的には、中間部27は、たとえば、非ストレッチ生地により構成されている。中間部27が非伸縮性の材料で構成されていることで、着用者Wは中間部27をしっかりと把持して、空調装置ACを背負う動作を行うことができる。また、中間部27が非ストレッチ生地により構成されていることで、中間部27は、後述の締め付け部28による締め付け力を、延出部11に確実に伝達することができる。
本実施形態では、図4に示されるように、ベルト2は、袋本体10の上端側に取り付けられる一端21と、一端21よりも下方において袋本体10の側方に取り付けられる他端22とを備えている。図4に示される例では、ベルト2の一端21は肩当接部25の一端である。また、ベルト2の他端22は、側部当接部26の一端である。上述の通気部105の下端107が、袋本体10とベルト2の他端22との間の接続部23の下端24よりも上方に位置するように、通気部105が設けられている。通気部105の下端107が、袋本体10とベルト2の他端22との間の接続部23の下端24よりも上方に位置することにより、ベルト2(具体的には側部当接部26)が袋本体10を前方および斜め上方へ引っ張ったときに、袋本体10における通気部105の下端107から下側の部分(第2非通気部104)が着用者Wの背中により強く密着するので、送風機Vからの空気が通気部105を通じて通気部105よりも下方へ流出するのをより確実に抑制することができる。これにより、送風機Vからの空気のほとんどが通気部105に沿って上昇するので、着用者Wの背中および首筋をより強く冷却することができる。
締め付け部28(図4参照)は、着用者Wに対してベルト2を締め付ける帯状部分である。具体的には、締め付け部28は、袋本体10が着用者Wの背中により強く密着するように、左側の中間部27と右側の中間部27とを前方へ引っ張るように構成されている。図4に示される例では、締め付け部28は、一端部が右側の中間部27に連結される帯状の右側締め付け体28Aと、一端部が左側の中間部27に連結される帯状の左側締め付け体28Bとを備えている。右側締め付け体28Aの他端部と、左側締め付け体28Bの他端部とは、嵌合等による連結が可能な連結部材28Cによって着脱可能に連結される。図4に示される例では、締め付け部28は、長さを調節可能に構成されている。締め付け部28は、ベルト2の側部当接部26の高さに合わせた位置に設けられている。したがって、着用者Wは、自己の体形に合わせて締め付け部28の長さを調節し、本体部10を背負った状態で、右側締め付け体28Aと左側締め付け体28Bとを連結することにより、袋本体10が着用者Wの背中により強く密着するように、左側の中間部27と右側の中間部27とを前方へ引っ張ることができる。締め付け部28は、長さ方向に伸縮性を有する材料により構成されていてもよいし、非伸縮性の材料により構成されていてもよい。締め付け部28が長さ方向に伸縮性を有する材料で構成されていれば、締め付け部28は、袋本体10が着用者Wの背中により強く密着するように弾性的に側部当接部26を引っ張ることができる。
スペーサ3(図3および図6参照)は、袋体1内に設けられ、かつ袋本体10内および延出部11内における空気の流通性を確保可能な、通気性を有する部材である。スペーサ3の構造および大きさは、袋本体10内および延出部11内における空気の流通性を確保可能であれば特に限定されない。本実施形態では、スペーサ3は、袋本体10内および延出部11内のほぼ全域にわたって設けられている。また、本実施形態では、スペーサ3は、弾性を有する3Dメッシュ部材により構成されている。3Dメッシュ部材は、合成樹脂等からなる立体構造のメッシュ部材である。3Dメッシュ部材の構造は、通気性および弾性を有するのであれば特に限定されないが、たとえば、ラッセル編み等の構造を有している。スペーサ3の厚さは、袋体1を曲げても袋体1内の空気の流通性を確保できるような厚さであり、たとえば、0.5cm~5cm、好ましくは、0.5cm~3cm程度とされる。スペーサ3は、面方向および/または厚さ方向において一体的に形成されたものでもよいし、複数の部位に分割されて構成されていてもよい。スペーサ3は、袋体1の内部に固定されていてもよいし、固定されていなくてもよい。空調装置ACは、袋体1内にスペーサ3を備えていることにより、着用者Wの姿勢などに応じて袋体1が湾曲したり屈曲したりするようなことがあっても、袋本体10内および延出部11内における空気の流通性を確保することができる。なお、延出部11におけるスペーサ3の厚さを、袋本体10におけるスペーサ3の厚さに対して厚くしてもよい。延出部11は、空調装置ACが装着されたときに、着用者Wの側部に向かって曲げ変形を受ける。そのため、延出部11内のスペーサ3も変形し、延出部11内の空間SPから袋本体10内の空間SPへ抜ける流路が狭くなる可能性がある。延出部11におけるスペーサ3の厚さを、袋本体10におけるスペーサ3の厚さに対して厚くすることによって、延出部11内の空間SPから袋本体10内の空間SPへの流路をより確実に確保することができる。
延出部用ベルト4は、延出部11を着用者Wの側部に保持するためのベルトである。本実施形態では、延出部用ベルト4は、右側延出部111および左側延出部112が着用者Wの側部に保持されるように、右側延出部111および左側延出部112を前方へ引っ張るように構成されている。図4に示される例では、延出部用ベルト4は、一端部が右側延出部111に連結される帯状の右側ベルト4Aと、一端部が左側延出部112に連結される帯状の左側ベルト4Bとを備えている。右側ベルト4Aの他端部と、左側ベルト4Bの他端部とは、嵌合等による連結が可能な連結部材4Cによって着脱可能に連結される。図4に示される例では、延出部用ベルト4は、長さを調節可能に構成されている。延出部用ベルト4は、右側延出部111および左側延出部112の高さに合わせた位置に設けられている。したがって、着用者Wは、自己の体形に合わせて延出部用ベルト4の長さを調節し、本体部10を背負った状態で、右側ベルト4Aと左側ベルト4Bとを連結することにより、右側延出部111および左側延出部112が着用者Wの側部に保持されるように、右側延出部111および左側延出部112を前方へ引っ張ることができる。延出部用ベルト4は、長さ方向に伸縮性を有する材料により構成されていてもよいし、非伸縮性の材料により構成されていてもよい。延出部用ベルト4が長さ方向に伸縮性を有する材料で構成されていれば、着用者Wの姿勢が変化しても、姿勢の変化に応じて延出部用ベルト4が伸縮し、右側延出部111および左側延出部112が着用者Wの側部に保持されるように、右側延出部111および左側延出部112を前方へ引っ張ることができる。
次に、空調装置ACの使用方法の一例について図面を参照しつつ説明する。まず、図1および図2に示されるように、右側延出部111および左側延出部112の各々に送風機Vが取り付けられる。電源PSは電源収容部106内に収容され、スイッチSWは袋体1の外部に露出するように配置される。次に、ベルト2と袋本体10との間に着用者Wの腕が肩まで入れられ、袋本体10は着用者Wの背中に背負われる。袋本体10が背負われた状態では、空調装置ACの自重によってベルト2に張力が加わり、ベルト2は袋本体10が着用者Wの背中に密着するように袋本体10を前方および斜め上方へ引っ張る。次に、右側締め付け部28Aと左側締め付け部28Bとが連結され、締め付け部28の長さが調節される。締め付け部28の長さは、側部当接部26が袋本体10を前方に引っ張ることにより、袋本体10が背中により強く密着するような長さに調節される。次に、右側ベルト4Aと左側ベルト4Bとが連結され、延出部用ベルト4の長さが調節される。延出部用ベルト4の長さは、延出部用ベルト4が延出部11を前方に引っ張ることにより、延出部11が着用者Wの側部に保持されるような長さに調節される。次に、スイッチSWがオン操作され、送風機Vが駆動される。
右側の送風機Vおよび左側の送風機Vは、それぞれ、右側延出部111および左側延出部112内に空気を導入する。右側延出部111内に導入された空気および左側延出部112内に導入された空気は、袋本体10内に流れ込んで合流し、上側に向かって流れる。具体的には、図2および図3に示されるように、右側延出部111から袋本体10へ向かう空気(空気流AF1)と、左側延出部112から袋本体10へ向かう空気(空気流AF2)とが、袋本体10内において着用者Wの背中の幅方向中央部および幅方向中央部の周囲で合流した後、上側に向かって流れ、着用者Wの背中を冷却する。すなわち、送風機Vによって延出部11内に導入された空気は、延出部11内の空間SPから本体部10内の空間SPへ送られ、通気部105を通じて着用者Wの背中(特に背中のうち温度に敏感な部分や熱が溜まりやすい部分、および当該部分に近い部分)に集中的に当たって背中を冷却しながら上昇し、着用者Wの頚部付近で通気部105から上方へ抜けて排出される。袋本体10の第1非通気部103および第2非通気部104が着用者Wの背中に密着するように、ベルト2が袋本体10を前方および斜め上方へ引っ張っている。これにより、空調装置ACが着用されると、ベルト2の張力によって、第1非通気部103と着用者Wの背中側の衣服とが密着し、第2非通気部104と着用者Wの背中側の衣服とが密着する。したがって、通気部105から出る空気の流路は、通気部105に対して、左右方向D2の両側と、上下方向D1で下側が閉鎖された状態となる。したがって、袋本体10内に流入した空気のほとんどが上側に向かって流れ、通気部105を通じて背中を冷却しつつ頚部に向かって流れ、頚部付近で袋本体10から排出され、頚部(首筋)を冷却する。また、空調装置ACは、送風機Vによって空気が導入される袋体1が着用者Wの後側および側部にのみ配置された状態で使用されるので、特許文献1に記載のファン付作業服のように着用者の前面側および後面側の全体にわたって空気が導入される場合と比べて、膨らむ領域が小さい。このため、着用者Wが工事現場等における狭い空間で作業を行う場合であっても、袋体1が周囲の物体に干渉しにくい。また、着用者Wが溶接など火を取り扱う作業を行う場合であっても、火花が袋体1に当たって破損する可能性は小さい。したがって、空調装置ACは、着用者Wが狭い空間で作業を行う場合や火を取り扱う作業を行う場合であっても、着用者Wの体を効率よく冷却しながら、安全に使用することができる。
1 袋体
10 袋本体
101 第1面
102 第2面
103 第1非通気部
104 第2非通気部
105 通気部
106 電源収容部
107 通気部の下端
108 出入れ用開口部
109 線ファスナー
10A 非通気部
11 延出部
111 右側延出部
112 左側延出部
113 延出部第1面
114 延出部第2面
2 ベルト
21 ベルトの一端
22 ベルトの他端
23 袋本体との接続部
24 接続部の下端
25 肩当接部
26 側部当接部
27 中間部
28 締め付け部
28A 右側締め付け部
28B 左側締め付け部
28C 連結部材
3 スペーサ
4 延出部用ベルト
4A 右側ベルト
4B 左側ベルト
4C 連結部材
AC 空調装置
C ケーブル
CP 合流地点
D1 上下方向
D2 左右方向
L1 回転中心と合流地点とを結ぶ線
LE1 袋本体の上下方向の長さ
LE2 通気部の上下方向の長さ
OP 送風機取付用開口部
OP1 周縁部
PS 電源
RC 回転中心
SP 空間
SW スイッチ
V 送風機
V1 第1部材
V2 第2部材
W 着用者
WD1 袋本体の左右方向の幅
WD2 通気部の左右方向の幅
θ 所定の角度

Claims (5)

  1. 送風機を装着可能であり、着用者によって背負うように着用可能な空調装置であって、
    着用者に背負われた状態で着用者の背中に沿って上下方向に空気が流通可能な空間を有する袋体と、
    前記袋体に連結され、前記袋体を着用者に背負われた状態に保持するためのベルトと
    を備え、
    前記袋体は、
    着用者の背中に当接するように設けられる袋本体と、
    前記袋本体の下端側から、着用者の側部に配置できるように斜め下向きに延出し、前記送風機を取り付け可能な一対の延出部と
    を備え、
    前記袋本体は、着用者の背中に面するように、前記上下方向および前記上下方向に対して垂直な左右方向に延びる第1面と、前記第1面に対向する第2面とを備え、
    前記袋本体の前記第1面は、前記第1面の左右方向の両側縁に沿って延びる一対の第1非通気部と、前記第1面の下端から上下方向に所定の幅で延びる第2非通気部と、左右方向で前記一対の第1非通気部の間、かつ、前記第2非通気部の上側に設けられた通気部とを備えている、空調装置。
  2. 前記ベルトは、前記袋本体の上端側に取り付けられる一端と、前記一端よりも下方において前記袋本体の側方に取り付けられる他端とを備え、
    前記通気部の下端が、前記袋本体と前記ベルトの他端との間の接続部の下端よりも上方に位置するように、前記通気部が設けられている、請求項1に記載の空調装置。
  3. 前記延出部は、
    前記袋本体から着用者の右側下方へ向かって延出する右側延出部と、
    前記袋本体から着用者の左側下方へ向かって延出する左側延出部とを備え、
    前記右側延出部および左側延出部は、前記右側延出部および前記左側延出部から前記袋本体に向かう空気流が、上下方向に対して所定の角度で傾斜するように前記袋本体から延出し、
    前記所定の角度は、前記右側延出部に設けられた前記送風機から前記右側延出部内に導入されて前記袋本体へ向かう空気と、前記左側延出部に設けられた前記送風機から前記左側延出部内に導入されて前記袋本体へ向かう空気とが、前記袋本体内において着用者の背中の幅方向中央部で合流した後、上側に向かって流れるような角度である、請求項1に記載の空調装置。
  4. 前記右側延出部および前記左側延出部は、前記右側延出部および前記左側延出部に設けられる送風機の回転中心と、前記右側延出部および前記左側延出部からの空気流の合流地点とを結ぶ線と、前記左右方向とがなす角が、20°~60°となるように、前記袋本体から延出している、請求項3に記載の空調装置。
  5. 前記空調装置は、前記袋体内に設けられ、かつ前記袋本体内および前記延出部内における空気の流通性を確保可能な、通気性を有するスペーサをさらに備えている、請求項1に記載の空調装置。
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