JP2024011682A - 遊技機 - Google Patents

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卓人 市原
Takuto Ichihara
海 藤原
Umi Fujiwara
倫也 窪田
Michiya Kubota
潤 伊藤
Jun Ito
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Abstract

【課題】予告演出を利用して遊技の趣向性を向上させることが可能な遊技機を提供すること。【解決手段】複数種の装飾図柄が変動を開始してから当否抽選結果に応じた態様で停止するまでの変動中演出を構成する演出として、前記変動中演出にて対象事象が発生することを当該対象事象が発生するよりも前から予告する対象予告演出と、前記対象事象が発生するよりも前に発生することが示唆され、当該対象事象の発生タイミングに合わせて発生する対応演出と、を実行することが可能であることを特徴とする遊技機。【選択図】図6

Description

本発明は、遊技機に関する。
所定の事象が発生することを予告する予告演出を実行することが可能な遊技機が公知である(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2022-028034号公報
本発明が解決しようとする課題は、予告演出を利用して遊技の趣向性を向上させることが可能な遊技機を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた本発明にかかる遊技機は、複数種の装飾図柄が変動を開始してから当否抽選結果に応じた態様で停止するまでの変動中演出を構成する演出として、前記変動中演出にて対象事象が発生することを当該対象事象が発生するよりも前から予告する対象予告演出と、前記対象事象が発生するよりも前に発生することが示唆され、当該対象事象の発生タイミングに合わせて発生する対応演出と、を実行することが可能であることを特徴とする。
本発明によれば、予告演出を利用して遊技の趣向性を向上させることが可能である。
本実施形態にかかる遊技機の正面図である。 表示領域に表示された装飾図柄および保留図柄を示した図である。 遊技状態(遊技状態の移行)を説明するための図である。 保留図柄の態様を説明するための図である。 対象予告演出および対応演出の一例を示した図であるである。 対象予告演出および対応演出の一例を示した図(図5の続き)である。 具体例1-1を説明するための図である。 具体例1-2を説明するための図である。 具体例1-3を説明するための図である。 具体例1-3を説明するための図(図9の続き)である。 具体例1-4を説明するための図である。 具体例1-5を説明するための図である。 具体例1-6を説明するための図である。 段階画像(進行演出の各段階)を説明するための図である。 第三段階が最終段階である進行演出の一例を示した図である。 第二段階が最終段階である進行演出の一例を示した図である。 第一段階が最終段階である進行演出の一例を示した図である。 具体例2-1を説明するための図である。 (a)は具体例2-2を、(b)は具体例2-3を説明するための図である。 具体例2-4を説明するための図である。 具体例2-6を説明するための図である。 通常モードおよび特定モードを説明するための図である。 具体例3-1を説明するための図である。 具体例3-2を説明するための図である。 具体例3-3を説明するための図である。 具体例3-4を説明するための図である。 具体例3-5を説明するための図である。 具体例3-6を説明するための図である。
1)遊技機の基本構成
以下、本発明にかかる遊技機1(ぱちんこ遊技機)の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。まず、図1を参照して遊技機1の全体構成について簡単に説明する。なお、以下の説明において画像というときは、静止画だけでなく、動画を含むものとする。また、特に明示した場合を除き、以下の説明は、遊技者が指示通りの遊技を行うこと(遊技者が特殊な遊技を行わず、正常な遊技を行うこと)を前提としたものである。また、「○○に遊技球が進入(入賞)」等というときは、厳密には当該○○に設けられたセンサが進入した遊技球を検出したことをいう。
遊技機1は遊技盤90を備える。遊技盤90は、ほぼ正方形の合板により成形されており、発射装置908(発射ハンドル)の操作によって発射された遊技球を遊技領域902に案内する通路を構成するガイドレール903が略円弧形状となるように設けられている。
遊技領域902には、メインの表示装置である表示装置91、始動領域904、大入賞領域906、アウト口907などが設けられている。表示装置91の表示領域911は、遊技盤90に形成された開口901を通じて視認可能な部分である。また、遊技領域902には、流下する遊技球が衝突することにより遊技球の流下態様に変化を与える障害物としての遊技釘が複数設けられている。遊技領域902を流下する遊技球は、遊技釘に衝突したときの条件に応じて様々な態様に変化する。
このような遊技機1では、発射装置908を操作することにより遊技領域902に向けて遊技球を発射する。遊技領域902を流下する遊技球が、始動領域904や大入賞領域906等の入賞領域に入賞すると、所定の数の賞球が払出装置により払い出される。
なお、遊技機1の枠体、遊技球を貯留する下皿や上皿など、本発明に関係のない遊技機1の構成要素は説明を省略する。これらについては公知の遊技機と同様の構造のものが適用できる。
大当たりの抽選は、図示されない制御基板(制御回路)に設けられた当否抽選手段が始動領域904への遊技球の入賞を契機として実行する。本実施形態では、始動領域904として、第一始動領域904a(いわゆる「特図1」の始動領域)と第二始動領域904b(いわゆる「特図2」の始動領域)が設けられている。始動領域904への遊技球の入賞を契機として乱数源から数値(当否抽選情報)が取得され、当該数値が予め定められた大当たりの数値と同じである場合には大当たりとなり、異なる場合にははずれとなる。以下、第一始動領域904aに遊技球が進入することで取得される第一当否抽選情報に基づく当否抽選を第一当否抽選(特図1抽選)と、第二始動領域904bに遊技球が進入することで取得される第二当否抽選情報に基づく当否抽選を第二当否抽選(特図2抽選)と称することもある。
本実施形態では、当該数値が取得された順に当否抽選結果の報知が開始されることとなるが、未だ当否抽選結果の報知が完了していない当否抽選情報が存在する場合には、新たに取得された当否抽選情報は保留情報(厳密には後述する変動前保留情報)として図示されない制御基板に設けられた記憶手段に記憶される。
本実施形態では、保留図柄70として、当否抽選結果を報知する変動中演出(装飾図柄80(装飾図柄群80g)の変動開始から、当否抽選結果を示す組み合わせで完全に停止するまでの演出、いわゆる一変動中分の演出をいう。以下単に「変動」や「回転」と称することもある)は開始されているものの、当否抽選結果の報知は完了していない当否抽選情報(以下、変動中保留情報と称することもある)に対応する変動中保留図柄71と、当否抽選結果を報知する変動中演出が開始されていない当否抽選情報(以下、変動前保留情報と称することもある)に対応する変動前保留図柄72が表示される(図2参照)。なお、変動中保留情報(変動中保留図柄71)は、厳密には「保留」の概念に含まれるものではないが、一般的に「当該変動保留」等と称されるものであるため、本実施形態では「保留」の概念に含まれるものとして規定する。本実施形態では、変動中保留図柄71の方が変動前保留図柄72よりも大きく表示されるが、両者の基本的な形態は同じである。変動中保留図柄71と変動前保留図柄72の基本的な形態が全く異なるものとしてもよい。また、変動中保留図柄71が表示されない構成としてもよい。なお、変動前保留図柄72に対応する当否抽選結果の報知が完了する順番(いわゆる保留「消化順」)は、右に位置するものほど早い。
変動前保留情報の最大の記憶数は上限が決められている。本実施形態では、第一始動領域904aに入賞することによって得られる第一変動前保留情報(特図1保留)の最大の記憶数は四つであり、第二始動領域904bに入賞することによって得られる第二変動前保留情報(特図2保留)の最大の記憶数は四つである。したがって、特図1および特図2の一方に相当する保留図柄70に関していえば、一つの変動中保留図柄71と、最大四つの変動前保留図柄72が表示されることがある(図2参照)。変動前保留図柄72は、第一始動領域904aを狙って遊技球を発射すべき状態(後述する通常遊技状態)であれば第一変動前保留情報(特図1保留)が変動前保留図柄72として表示され、第二始動領域904bを狙って遊技球を発射すべき状態(後述する特別遊技状態)であれば第二変動前保留情報(特図2保留)が変動前保留図柄72として表示されるように設定されている。遊技状態によらず、記憶手段に記憶されている第一変動前保留情報および第二変動前保留情報のいずれにも対応する変動前保留図柄72が表示される(最大八つの変動前保留図柄72が表示される)構成としてもよい。
記憶手段に第一変動前保留情報と第二変動前保留情報の両方が記憶されている場合には、第二変動前保留情報(第二当否抽選情報)に基づく当否抽選結果が優先して報知される。すなわち、本実施形態にかかる遊技機1は、特図2優先消化である。
本実施形態では、公知の遊技機と同様に、表示装置91の表示領域911に表示される装飾図柄80(図2参照)の組み合わせによって当否抽選結果を遊技者に報知する。具体的には、複数種の装飾図柄80を含む装飾図柄群80g(左装飾図柄群80gL、中装飾図柄群80gC、右装飾図柄群80gR)が変動を開始し、最終的に各装飾図柄群80gから一の装飾図柄80が選択されて停止する(以下、単に停止というときは、完全に停止することをいい、いわゆる擬似停止状態(遊技者には停止したように見えるがわずかに揺れている状態等)は除かれるものとする)。大当たりに当選している場合には各装飾図柄群80gから選択されて停止した装飾図柄80(左から並ぶ左装飾図柄80L、中装飾図柄80C、右装飾図柄80R)の組み合わせは所定の当たり組み合わせ(本実施形態では、同じ種類の装飾図柄80の三つ揃い)となる。はずれである場合にはそれ以外(大当たりとなる組み合わせ以外)のはずれ組み合わせとなる。本実施形態では、各種装飾図柄80は、「1」~「7」の数字のいずれかを含むものである(ただし、詳細を後述する特定モードにあるときは除く)。同じ数字の装飾図柄80が「同種」の図柄である(異なる数字の装飾図柄80が「異種」の図柄である)。
本実施形態では、奇数の数字を含む装飾図柄80(「1」、「3」、「5」、「7」の装飾図柄80)による当たり組み合わせが確定表示(変動が停止して示される組み合わせをいう)されたときには詳細を後述する特別大当たりであることが確定する。一方、偶数の数字を含む装飾図柄80(「2」、「4」、「6」の装飾図柄80)による当たり組み合わせが確定表示されたときには特別大当たりであることが確定せず、詳細を後述する通常大当たりである可能性もある。具体的には、偶数の数字を含む装飾図柄80による当たり組み合わせが表示された場合、その後の大当たり遊技中に当選した大当たりが特別大当たりであったことを報知する昇格演出が発生する可能性があり、当該昇格演出が発生しなければ通常大当たりが確定することになる。この種の昇格演出は周知であるし、その内容はどのようなものであってもよいから説明を省略する。通常大当たりよりも特別大当たりの方が遊技者にとって価値が高いものであるから、奇数の数字を含む装飾図柄80による当たり組み合わせが確定表示されること(特別大当たり確定となること)の方が、偶数の数字を含む装飾図柄80による当たり組み合わせが確定表示されること(通常大当たりである可能性があること)よりも、遊技者にとって有利な事象であるといえる。
本実施形態では、遊技状態として、通常遊技状態と特別遊技状態が設定されている(図3参照)。特別遊技状態は、通常遊技状態に比して遊技者に有利な遊技状態である。通常遊技状態は、大当たりに当選する確率が低い(本実施形態では約1/319である)低確率遊技状態であり、かつ、始動領域904に遊技球が入賞しにくい低ベース状態(低確率・時短無)である。特別遊技状態は、大当たりに当選する確率が高い(本実施形態では約1/50である)高確率遊技状態であり、かつ、始動領域904に遊技球が入賞しやすい高ベース状態(高確率・時短有)である。通常遊技状態は、第一始動領域904aを狙って遊技球を発射させるべき状態である。本実施形態では、いわゆる「左打ち」を行うべき状態である。よって、通常遊技状態は、第一当否抽選を経た大当たりの獲得を目指す遊技状態であるといえる。一方、特別遊技状態は、第二始動領域904bを狙って遊技球を発射させるべき状態である。本実施形態では、いわゆる「右打ち」を行うべき状態である。よって、特別遊技状態は、第二当否抽選を経た大当たりの獲得を目指す遊技状態であるといえる。特別遊技状態は、普通始動領域905に遊技球が進入することを契機とした第二始動領域904bの開放抽選に当選しやすい状態であるため、比較的容易に第二始動領域904bに遊技球が入賞する。
本実施形態では、大当たりとして、通常大当たりおよび特別大当たりが設けられている。通常大当たりは、大当たり遊技終了後に通常遊技状態に移行する大当たりである。特別大当たりは、大当たり遊技終了後に特別遊技状態に移行する大当たりである。第一当否抽選に当選することで得られる大当たりは、通常大当たりまたは特別大当たりとなる。第二当否抽選に当選することで得られる大当たりは、特別大当たりとなる。遊技状態移行直後に記憶手段に記憶されていた保留情報に基づく抽選(いわゆる残保留分の抽選)に当選するといった特殊な場合を除き、通常遊技状態は第一当否抽選の当選を目指す遊技状態であるから、通常遊技状態にて獲得される大当たりは通常大当たりまたは特別大当たりとなる。特別遊技状態は第二当否抽選の当選を目指す遊技状態であるから、特別遊技状態にて獲得される大当たりは特別大当たりとなる。
なお、特別大当たり遊技中に開放される所定の領域(V領域)に遊技球を進入させること(V入賞)が、特別大当たり遊技終了後に特別遊技状態に移行する条件とされた構成(いわゆるV確変機)としてもよい。
特別遊技状態は、所定回数連続して当否抽選結果がはずれとなることをもって終了する。特別遊技状態が終了した場合には通常遊技状態に移行する。特別遊技状態に移行してから所定回数連続してはずれとなる前に大当たり(特別大当たり)を獲得した場合には再び特別遊技状態に移行する(所定回数のカウントがリセットされる)ことになる。つまり、本実施形態にかかる遊技機1は、特別遊技状態に移行してから所定回数連続してはずれとなる前に第二当否抽選に当選することが連チャンの条件となるいわゆるST機である。本実施形態では、上記所定回数(ST回数)=72回とされている。
当否抽選結果が大当たりとなったときには大当たり遊技が実行される。大当たり遊技は、所定の閉鎖条件成立まで大入賞領域906(図1参照;大入賞領域906は常態において閉鎖されたものである)が開放される単位遊技を一または複数回繰り返すものである。閉鎖条件は、大入賞領域906が開放されてから所定個数(例えば10個)の遊技球が入賞すること(入賞条件)および大入賞領域906が開放されてから所定時間経過すること(時間条件)のいずれか一方の成立をもって成立するものとされる。本実施形態では、大当たり遊技にて継続的に大入賞領域906に向かって遊技球を発射していれば、時間条件が成立する前に入賞条件が成立するものとされている。すなわち、一の単位遊技にて10個の遊技球が大入賞領域906に入賞する。単位遊技は、ラウンド(遊技)等とも称される。大当たり遊技が含む単位遊技の数(ラウンド数)は適宜設定することができる。本実施形態では、全ての大当たり(通常大当たり、特別大当たり)が10ラウンド大当たりとされている。
以下、本実施形態にかかる遊技機1が実行可能な演出等(演出の内容や制御)について説明する。なお、以下で説明する演出等の一部のみが実行可能な構成としてもよい。また、当該演出等を説明する図面の一部において、保留図柄70や装飾図柄80の図示を省略することがある。
2)対象予告演出および対応演出
2-1)対象予告演出
本実施形態にかかる遊技機1は、通常遊技状態にて、同じ変動中演出(変動)を構成する演出として対象予告演出および対応演出が発生しうる。ただし、特別遊技状態の変動中演出を構成する演出として発生しうるものとしてもよい。
対象予告演出は、同じ変動にて対象事象が発生することを、当該対象事象が発生するよりも前に予告するものである。本実施形態では、遊技者側のキャラクタである味方キャラクタ(図面においては「味」の文字を付して示す)が変身して所定の態様となること(図6(b)、(c)参照)が対象事象とされている。当該対象事象は、所定条件を満たした一部の変動でしか発生せず、毎変動発生するというものではない。また、当該対象事象が発生した変動の方が、発生しなかった変動に比して、当否抽選結果が大当たりとなる蓋然性((大当たり)信頼度)が高い。つまり、対象事象は、いわゆるチャンスアップ(演出)の一種であるといえる。また、対象事象は、事前に対象予告演出が発生せずとも発生する可能性があるものである。すなわち、同じ変動にて対象予告演出が実行されなければ発生することが無いというものではない。
対象予告演出は、対象事象を示唆する名称を含む画像(予告画像10)が表示領域911に表示されるものである。対象事象を示唆する名称は、ある程度継続的に遊技している遊技者であれば当該事象を指すものであることを感じ取ることができるようなものであればよい。本実施形態では、「変身」の文字を含む予告画像10が表示される(図5(b)参照)。
対象予告演出が発生するタイミングは、対象事象が発生するよりも前であればよい。本実施形態では、変動開始(図5(a)参照)の直後または同時に対象予告演出が発生する。これを見た遊技者が、この変動で対象事象(味方キャラクタの変身)が発生するのではないかということを感じ取ることが可能である。
2-2)対応演出およびその候補演出(示唆演出)
対応演出は、対象事象が発生する変動にて、当該対象事象の発生タイミングに合わせて発生するものである(対応演出は、対象事象の発生とは異なる別の演出である)。対象事象が発生することと一緒に対応演出が実行されているように遊技者が感じとることができるのであれば、対象事象の発生タイミングと対応演出の実行タイミング(開始タイミング)が若干ずれていることは許容されるものとする。対応演出は、大当たり信頼度を示唆する演出であればどのようなものであってもよい。本実施形態における対応演出は、変動中保留図柄71の態様が変化するいわゆる保留変化演出である。
図4に示すように、保留図柄70の態様として、常態である通常態様70nとは別の態様であって、通常態様70nよりも対応する当否抽選結果の大当たり信頼度が高いことを示唆する複数種の特殊態様70sが設定されている。本実施形態では、当該特殊態様70sとして、「青」色を呈する第一特殊態様71s、「緑」色を呈する第二特殊態様72s、「赤」色を呈する第三特殊態様73s、「虹」色を呈する第四特殊態様74sが設けられている(図面においては、各特殊態様70sの色を文字により示す)。各特殊態様70sは、第一特殊態様71s、第二特殊態様72s、第三特殊態様73s、第四特殊態様74sの順で信頼度が高い(第一特殊態様71sが最低の信頼度であり、第四特殊態様74sが最高の信頼度である)。また、本実施形態では、第四特殊態様74sとなった場合には対応する当否抽選結果が大当たりとなることが確定する。上記対応演出として発生しうる保留変化演出は、信頼度が高まる方向に保留図柄70の態様が変化する演出である。
特定事象が発生する変動と同じ変動中であって、特定事象が発生するよりも前(すなわち対応演出が発生するよりも前ということになる)には、示唆演出が実行される。示唆演出は、対応演出として発生する可能性がある「候補」(候補演出)を前もって示唆するものである。本実施形態では、変化後の変動中保留図柄71の態様の「候補」を前もって示すものとされる。例えば、当該「候補」として、第一特殊態様71s、第二特殊態様72s、第三特殊態様73sの三つを示唆する示唆演出とするのであれば、第一特殊態様71sを象徴する「青」を表す部分を含む第一候補画像151、第二特殊態様72sを象徴する「緑」を表す部分を含む第二候補画像152、第三特殊態様73sを象徴する「赤」を表す部分を含む第三候補画像153が表示される示唆演出が実行される(図5(c)~図6(b)参照)。候補画像15の数および組み合わせ(パターン)は、示唆演出の度に変化しうる構成としてもよいし、毎回同じである構成としてもよい。図示しないが、第四特殊態様74sに対応する第四候補画像が表示されることがあってもよい。
本実施形態では、示唆演出が実行されている状態において、これらの候補画像15は、保留図柄70とは別に表示される。各候補画像15は対応する変化後の保留図柄70の態様(特殊態様70s)そのものを表すような要素を含んでいてもよいが、当該要素に加えて別要素を含むものとされる。特殊態様70sそのものを表す要素のみであると、候補画像15自体を保留図柄70と勘違いしてしまうおそれが高まるからである。本実施形態では、変化後の保留図柄70の態様そのものを表す要素だけでなく、それを囲むケース(箱)のような要素を含む候補画像15とされている。
示唆演出は、当該複数種の候補画像15が経時的に変位するように表示領域911に表示されるものである。本実施形態では、複数種の候補画像15が横方向に並んだ状態で、複数種の候補画像15が横方向に変位する(図5(c)~図6(b)参照)。つまり、複数種の候補画像15が並ぶ方向と変位する方向が略同じとされている。また、複数種の候補画像15は、他の候補画像15との相対的な位置関係を維持したまま変位する。本実施形態における示唆演出は、対応演出として発生する保留変化演出の候補(変動中保留図柄71の将来の態様)を示唆するものであるから、候補図柄は保留図柄70の近傍(本実施形態では保留図柄70は表示領域911の下側縁に沿って表示されるから、候補図柄は表示領域911における上下方向中央よりも下寄りの領域)に表示される。
対応演出として複数種の候補演出のうちのいずれが発生するかは予め決まっている。すなわち、対応演出は、変動中保留図柄71の態様を信頼度が高まる方向に変化させる保留変化演出であるから、当該変動中保留図柄71に対応する当否抽選結果が大当たりとなるものかどうかを踏まえ、変動中保留図柄71をいずれの態様(以下、変化後態様と称する)とするのか予め内部的に(遊技者には分からないように)決定されている。
示唆演出は、内部的に決定された変化後態様に対応する候補画像15(以下、選択候補画像15sと称することもある)が、規定タイミングで所定位置に位置するように候補画像15の変位速度等が調整される。例えば、第三特殊態様73sが変化後態様とされる場合には、第三候補画像153が規定タイミングで所定位置に位置するよう、候補画像15の変位速度等が調整される。規定タイミングは、対象事象が発生するタイミング、すなわち本実施形態では味方キャラクタが変身する画像が表示されるタイミングである(特定事象が発生するタイミングと同タイミングであると遊技者が感じとることができるのであれば多少のずれは許容されるものとする)(図6(b)参照)。
また、所定位置は、変動中保留図柄71の近傍(本実施形態では変動中保留図柄71の上側)である。換言すれば、所定位置に位置する候補画像15は、変動前保留図柄72のいずれよりも変動中保留図柄71の方が近い状態にあるといえる(図6(b)参照)。対応演出は、変動中保留図柄71の態様が変化する保留変化演出であるから、規定タイミングにて変動中保留図柄71に選択候補画像15sが付随する状態となるようにする。すなわち、規定タイミングにおいて、複数種の候補画像15のうちの一種(選択候補画像15s)が、その他の候補画像15よりも変動中保留図柄71に近い位置に表示された状態となるようにする。
また、本実施形態における所定位置は、候補画像15が予告画像10に重なる位置でもある。つまり、候補画像15が所定位置に位置した状態においては、予告画像10の少なくとも一部が当該所定位置に位置した候補画像15に覆われることになる(図6(b)参照)。つまり、予告画像10は、所定位置を示すものとしても機能することになる。
本実施形態における示唆演出では、複数種の候補画像15は、対応する特殊態様70sの信頼度が低いものから順に所定位置に到達するように変位される。候補画像15が所定位置に到達する直前には、そこで候補画像15の変位が停止する可能性があることを示唆する煽り演出が発生する(図5(d)、図6(a)参照)。当該煽り演出の具体的態様は種々考えられる。ある種の候補画像15が所定位置に到達する直前に変位速度が低下したり、所定位置に最も近づいた候補画像15を他の候補画像15よりも目立たせたり(例えば、所定位置に最も近づいた候補画像15を発光させる)することが考えられる。このような煽り演出が一または複数回発生して、選択候補画像15sが所定位置に到達した時点で候補画像15の変位が終了する(すなわち示唆演出が終了する)ことになる。
選択候補画像15sが所定位置に到達した際には対象事象が発生する。本実施形態では味方キャラクタが変身する画像が表示領域911に表示される。これとともに、変動中保留図柄71が選択候補画像15sに対応する特殊態様70sに変化する。例えば、第三特殊態様73sが変化後態様とされることが予め内部的に決定されている場合には、規定タイミングにて第三候補画像153が所定位置に表示された上で(図6(b)参照)、変動中保留図柄71が第三特殊態様73sに変化する保留変化演出が対応演出として発生する(図6(c)参照)。当該保留変化演出は、選択候補画像15sが所定位置に停止した結果として発生したものであることを強調する演出形態とされる。本実施形態では、選択候補画像15sの一部(変化後の保留の「色」を表す要素)が変動中保留図柄71に向かって変位して当該選択候補画像15sが変動中保留図柄71と一体化されたかのような表示がなされた上で、変動中保留図柄71の態様が変化するという保留変化演出とされる。
本実施形態では、対象事象の発生後、変身した味方キャラクタと敵キャラクタが戦うスーパーリーチ演出が実行される(図6(d)参照)。図示しないが、当否抽選結果が大当たりである場合には味方キャラクタが勝利する結末に至り、はずれである場合には味方キャラクタが敗北する結末に至る。
このように、本実施形態にかかる遊技機1は、対象予告演出(予告画像10の表示)により対象事象の発生が予告された場合には、当該対象事象が発生することに加え、対象事象の発生タイミングに合わせて対応演出が発生するという面白みのある遊技性が実現される。
また、本実施形態のように、対応演出として発生する可能性がある複数種の候補演出を示唆する示唆演出が実行されるようにすれば、対象事象の発生とともに複数種の候補演出のうちのいずれが発生するのかを前もって予測しながら楽しむことができる。
特に、本実施形態では、対象事象の発生タイミングで所定位置に位置する候補画像15に対応する候補演出が対応演出として実行されることになるから、対象事象の発生タイミングを想定しつつ、どの候補演出が対応演出として実行されるのかを予測しながら楽しむことができる。
以下、上記対象予告演出および対応演出に関する事項を改良、具体化、変形等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の具体例を用いて説明する技術を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
〇具体例1-1
対象予告演出が、対象事象だけではなく、当該対象事象が発生する前に発生する事前事象を示す構成とする。具体的には、予告画像10が、対象事象を示唆する名称に加え、事前事象を示唆する名称を含むものとする(図7(a)参照)。対象予告演出が発生した変動においては、事前事象が発生した後、対象事象が発生することになる。予告画像10は、対象事象の前に事前事象が発生するものであることを示す要素を含むものとすることが好ましい。例えば、事前事象の名称から対象事象の名称に向かう「矢印」を含むものとすることで、事前事象は対象事象の前に発生するものであることを容易に把握することができる。なお、対象予告演出が実行されない変動においては、事前事象が発生しても対象事象が発生するとは限られない構成とする。すなわち、事前事象は対象事象の発生を約束するようなものではなく、事前事象が発生したものの対象事象が発生せずに終了する変動は生じうる構成とする。
事前事象は、対象事象の前に発生しうる事象であればどのようなものであってもよい。例えば、上記実施形態にて説明したように味方キャラクタが変身することが対象事象とされ、当該対象事象はリーチ成立後に発生する可能性があるという構成とするのであれば、対象事象を表す「変身」および事前事象を表す「リーチ」の名称を含む予告画像10(図7(a)参照)が表示されるものとする。対象予告演出後、事前事象である「リーチ」の成立が発生し(図7(b)参照)、その後、対象事象である味方キャラクタの「変身」が発生する(図7(c)参照)。対象事象の発生タイミングに合わせて対応演出も発生する(図7(d)参照)。
本例のようにすることで、対象予告演出(予告画像10)により、対象事象が発生することだけでなくそれよりも前に事前事象が発生することが予告されるから、対象事象が発生するタイミングを予想しやすくなる。対象事象が発生するタイミングは対応演出の内容(対応演出として実行される候補演出の種類)が決まる要素であって遊技者が注目すべきものであるところ、対象事象が発生するよりも前に事前事象が発生することが予告されるから、事前事象が発生した後は、対象事象の発生が近いということを知りながら演出を楽しむことができる。
〇具体例1-2
対象予告演出が、対象事象だけではなく、当該対象事象が発生した後に発生する事後事象を示す構成とする。具体的には、予告画像10が、対象事象を示唆する名称に加え、事後事象を示唆する名称を含むものとする(図8(a)参照)。対象予告演出が発生した変動においては、対象事象が発生した後、事後事象が発生することになる。予告画像10は、対象事象の後に事後事象が発生するものであることを示す要素を含むものとすることが好ましい。例えば、対象事象を表す名称から事後事象を表す名称に向かう「矢印」を含むものとすることで、事後事象は対象事象の後に発生するものであることを容易に把握することができる。なお、対象予告演出が実行されない変動においては、対象事象が発生しても事後事象が発生するとは限られない構成とする。すなわち、対象事象は事後事象の発生を約束するようなものではなく、対象事象が発生したものの事後事象が発生せずに終了する変動は生じうる構成とする。
事後事象は、対象事象の後に発生しうる事象であればどのようなものであってもよい。例えば、上記実施形態にて説明したように味方キャラクタが変身することが対象事象とされ、当該対象事象の後に複数種のスーパーリーチ演出(SP)のいずれかが発生するのであれば、当該複数種のスーパーリーチ演出のいずれかが事後事象として示される可能性がある構成とする。すなわち、対象事象を表す「変身」および複数種のスーパーリーチ演出のいずれかを表す名称(例えば、「○○SP」といった名称)を含む予告画像10が表示されるものとする(図8(a)参照)。対象予告演出後、対象事象である味方キャラクタの「変身」が発生する(図8(b)参照)。対象事象の発生タイミングに合わせて対応演出も発生する(図8(c)参照)。その後、事後事象であるスーパーリーチ演出(「○○SP」という名称の演出)が発生する(図8(d)参照)。
本例のようにすることで、対象予告演出(予告画像10)により、対象事象が発生することだけでなくそれよりも後に事後事象が発生することが予告されるから、対象事象が発生した後の展開を事前に知ることができるという遊技性となる。
〇具体例1-3
上記具体例1-1にて説明した事前事象、および、上記具体例1-2にて説明した事後事象の両方が示される対象予告演出(予告画像10)とする。つまり、対象予告演出が発生した変動にて、対象事象が発生する前後で発生する事象が予め示されるものとする。予告画像10は、対象事象の前に事前事象が発生するものであることを示す要素、および、対象事象の後に事後事象が発生するものであることを示す要素を含むものとすることが好ましい。例えば、事前事象から事後事象に向かう「矢印」を含むとともに、事前事象と事後事象との間に対象事象が表される態様とする(図9(a)参照)ことが考えられる。対象予告演出が開始された(図9(a)参照)後、同じ変動で、事前事象(図9(b)参照)、対象事象(図10(a)参照)、事後事象(図10(c)参照)がこの順で発生することになる。
本例のようにした場合、予告画像10は、「駅」に設けられる看板(看板が設置される駅名と、その前後の駅名を含む看板)のような態様にも見える(図9(a)参照)。よって、示唆演出は、「列車」を表すようなものとするとよい。例えば、候補画像15を「貨物」に見立てた列車が移動していることが示唆演出として実行されるものとする(図9(b)~図10(a)参照)。そして、対象事象が発生するタイミングで所定位置に位置していた「貨物」である候補画像15(選択候補画像15s)(図10(a)参照)に応じた種類の対応演出が発生する(図10(b)参照)こととする。このようにすることで、「駅」の看板を見立てた予告画像10が表示される対象予告演出と、「列車」を見立てた複数の候補画像15が表示される示唆演出とが関連する面白みのある演出形態となる。
〇具体例1-4
対象予告演出による予告の対象となる対象事象は毎回変化しうるものとしてもよい。つまり、複数種の候補事象(変動中演出中に発生しうる複数種の事象)のうちのいずれか一種が対象事象とされるものとする。対象事象の内容に応じてその発生タイミングが異なることになるから、対象事象の内容に応じて対応演出が発生するタイミングも異なるという遊技性が実現される。
上記具体例1-1~1-3にて説明したような事前事象や事後事象が対象予告演出にて示される構成とする場合には、対象事象として選択される事象に応じ、事前事象や事後事象とされるものも異なるということになる。また、ある事象が、対象事象として示されることもあれば、事前事象や事後事象として示されることもあるといった構成とすることもできる。例えば、具体例1-3のように、事前事象、対象事象、事後事象が示される予告画像10が表示される対象予告演出とする場合において、これらの事象として表示されうる候補が四種類以上設けられるものとする。これらの事象は、一の変動にて発生しうるタイミングの遅早が決まっているものとする。例えば、発生しうるタイミングが早いものから順に、事象A、事象B、事象C、事象D、事象Eの五種類が候補とされているとする(図11(a)参照)。このような場合には、「事象Aが事前事象、事象Bが対象事象、事象Cが事後事象」である予告画像10(図11(b-1)参照)、「事象Bが事前事象、事象Cが対象事象、事象Dが事後事象」である予告画像10(図11(b-2)参照)、「事象Cが事前事象、事象Dが対象事象、事象Eが事後事象」である予告画像10(図11(b-3)参照)のうちのいずれかが対象予告演出として表示されうるという演出形態とすることができる。
〇具体例1-5
上記実施形態における示唆演出は、複数種の候補画像15が経時的に変位するものであって、対象事象の発生タイミングで所定位置に位置する候補画像15(選択候補画像15s)に対応する候補演出が対応演出として発生するものであることを説明したが、複数種の候補画像15のうちのいずれが選択されたのか(どれが選択候補画像15sとなったのか)が対象事象の発生タイミングに関連付けて示されるものであれば上記実施形態と異なる構成とすることもできる。例えば以下のような構成とすることが考えられる。
示唆演出として、対応演出として発生する可能性がある候補演出を示す複数種の候補画像15が表示される(図12(a)参照)。複数種の候補画像15のうちのいずれか一つは他の候補画像15よりも強調された(目立つ状態とされた)強調状態とされる。例えば、候補画像15の一つにカーソルCが合わせられることで、当該候補画像15が強調状態とされる(図12(b)参照)。その他、候補画像15の一つを他の候補画像15よりも明るくする、候補画像15の一つをカラー表示としつつ他の候補画像15をモノクロ表示とするといった方法により強調状態を作り出すことが考えられる。
示唆演出(対象事象が発生する前)においては、当該強調状態とされる候補画像15が経時的に変化していく(図12(b)参照)。そして、対象事象の発生タイミングにて強調状態とされている候補画像15(図12(c)参照)に対応する候補演出が対応演出として発生する(図12(d)参照)。つまり、対象事象の発生タイミングでカーソルCが停止し、当該カーソルCが合わせられた候補演出が実際に対応演出として発生するということになる。強調状態とされる候補画像15が変化することを「ルーレット」であるかのように捉えれば、ルーレットの停止タイミングが対象事象の発生タイミングとされるという演出形態となる。
〇具体例1-6
上記実施形態における対応演出は、対象事象とは異なる別の演出であることを説明したが、対象事象に関連することが対応演出として発生するものとする。例えば、複数種の候補演出の包括的概念(上位概念)が対象事象であり、複数種の候補演出のいずれか一つである対応演出は対象事象を具体化したもの(下位概念)である構成とする。
上記実施形態のように、味方キャラクタが変身することが対象事象であるとする。当該変身の態様として、「青」のキャラクタに変身する態様、「緑」のキャラクタに変身する態様、「赤」のキャラクタに変身する態様が設けられており(図13(c)には、「赤」のキャラクタに変身する態様を示す)、対象事象が発生する場合には、そのいずれかの態様とされるものとする。これら各態様が候補演出として設定され、いずれか一つが対応演出として実際に発生するものとする。すなわち、「青」のキャラクタに変身する『候補演出「青」』、「緑」のキャラクタに変身する『候補演出「緑」』、「赤」のキャラクタに変身する『候補演出「赤」』の三種のそれぞれに対応づけられた三つの候補画像15を表示し(図13(a)参照)、対象事象を発生させるべきタイミングで所定位置に位置する選択候補画像15s(図13(b)参照)に対応する態様(色)にキャラクタが変身する(図13(c)参照)ものとする。変身したキャラクタの色に応じ、大当たり信頼度は異なる(当否抽選結果を踏まえ、キャラクタをいずれの色とするかは予め内部的に決定される)。
3)進行演出
3-1)進行演出の基本構成
本実施形態にかかる遊技機1は、通常遊技状態における変動中演出を構成する演出として進行演出を実行することができる。ただし、特別遊技状態における変動中演出を構成するものとして進行演出が実行されるものとしてもよい。
進行演出は、複数段階に区分けされ、当該段階が進行するほど、遊技者に有利な事象が発生する蓋然性が高まるものである。いわば、段階がステップアップする、いわゆるステップアップ演出であるということがいえる。本実施形態では、第一段階~第三段階の三つのステップに分けられている。なお、第一段階への進行が発生する前の状態を、初期段階(第0段階)と称することもある。初期段階は、進行演出が発生するかどうか遊技者には分からない状態であるともいえる。
進行演出の各段階には、他の段階とは異なる独自の演出要素(演出態様)が対応づけられている。本実施形態では、各段階には、他の段階とは異なる「色」が対応づけられている。第一段階は「青」であり、第二段階は「緑」であり、第三段階は「赤」である。進行演出の各段階においては、所定の演出画像(段階画像20)が表示される。第一段階では青色を呈する第一段階画像21(図14(a)参照)、第二段階では緑色を呈する第二段階画像22(図14(b)参照)、第三段階では赤色を呈する第三段階画像23(図14(c)参照)が表示される。つまり、段階画像20の色が、各段階に対応づけられた色を表しているものである。なお、図面においては当該段階画像20の色を文字で表す。
3-2)進行演出の進行契機
進行演出は、装飾図柄80を利用した演出である。上述した通り、本実施形態では、複数種の装飾図柄群80g(左装飾図柄群80gL、右装飾図柄群80gR、中装飾図柄群80gC)のそれぞれから選択された三つの装飾図柄80(左装飾図柄80L、右装飾図柄80R、中装飾図柄80C)の組み合わせ(図柄組み合わせ)により当否抽選結果が報知される。進行演出は、一の装飾図柄群80gの変動が停止または擬似停止し、当該一の装飾図柄群80gから選択された装飾図柄80が示される度に段階が進行する可能性がある。つまり、左装飾図柄80L、右装飾図柄80R、および中装飾図柄80Cのいずれかが示されることが、段階が進行する可能性がある契機とされている。一変動において段階が進行する契機(以下、進行契機と称する)は計三回あるということになる。本実施形態では、一回の進行契機においては一段階のみ進行する可能性がある。換言すれば、一回の進行契機は、一段階の進行が発生するか、段階が進行しないか、のいずれかとされる。
3-3)進行演出の進行態様
進行演出が進行する場合には、進行後(ステップアップ後)の段階に対応する段階画像20が表示される。すなわち、初期段階から第一段階に進行する際には第一段階画像21(青)が、第一段階から第二段階に進行する際には第二段階画像22(緑)が、第二段階から第三段階に進行する際には第三段階画像23(赤)が表示される。本実施形態では、各段階画像20は、一の装飾図柄群80gの変動が停止または擬似停止して示された装飾図柄80に付随して表示される。よって、各段階画像20は、付随した装飾図柄80の「色」を表すものとして機能する。装飾図柄80自体が、一時的に、各段階画像20に対応する色となるように変化するものとしてもよい。
本実施形態では、進行演出が発生する変動では、左装飾図柄80L→右装飾図柄80R→中装飾図柄80Cの順に示されていく(この順番は適宜変更可能である)。よって、一回目の進行契機到達時には左装飾図柄80Lの一つが、二回目の進行契機到達時には左装飾図柄80Lおよび右装飾図柄80Rの二つが、三回目の進行契機到達時には左装飾図柄80L、右装飾図柄80Rおよび中装飾図柄80Cの三つが停止または擬似停止して示された状態にある。各段階画像20は、各回の進行契機到達時にて停止または擬似停止している全ての図柄に付随するように表示される。つまり、一回目の進行契機到達時には左装飾図柄80Lの一つに、二回目の進行契機到達時には左装飾図柄80Lおよび右装飾図柄80Rの二つに、三回目の進行契機到達時には左装飾図柄80L、右装飾図柄80Rおよび中装飾図柄80Cの三つに段階画像20が付随して表示される(図15~図17参照)。つまり、段階画像20が付随する対象の図柄の数は、一回目の進行契機到達時は一つ、二回目の進行契機到達時は二つ、三回目の進行契機到達時は三つ、というように、進行契機の順番とリンクするという演出形態とされている。
変動中演出の終了時点(変動停止時点)が、進行演出の結末時点である。つまり、三回の進行契機の全てが終了したとき(三回目の進行契機到達時点)が、進行演出の結末の判明した状態である。以下、進行演出の結末時点における段階を「最終段階」と称することもある。本実施形態では、進行演出は、はずれ変動において発生するものであって当たり変動において発生することはない。つまり、進行演出は、進行演出を含む変動に対応する当否抽選結果の大当たり信頼度を示唆するものではなく、進行演出を含む変動よりも後に実行される変動に対応する当否抽選結果(以下、対象当否抽選結果と称することもある)の大当たり信頼度を示唆するものである。進行演出の段階が進行するほど、対象当否抽選結果が大当たりとなるという遊技者に有利な事象が発生する蓋然性が高まるということである。このように、進行演出ははずれ変動にて発生するのであるから、三回の進行契機が終了することで示される左装飾図柄80L、右装飾図柄80R、および中装飾図柄80Cによる図柄組み合わせははずれを示す組み合わせとなる。
進行演出の最終段階をどの段階とするかは、対象当否抽選結果を踏まえて予め内部的に(遊技者には分からないように)決定されている。第三段階が最終段階となることが決定された場合には、図15に示すように一回目~三回目の進行契機の全てにおいて段階が進行する。左装飾図柄80Lが示される一回目の進行契機では左装飾図柄80Lに付随して第一段階画像21(青)が表示される(図15(b)参照)。右装飾図柄80Rが示される二回目の進行契機では左装飾図柄80Lおよび右装飾図柄80Rに付随して第二段階画像22(緑)が表示される(図15(c)参照)。つまり、左装飾図柄80Lについては、青→緑の変化が生じる。中装飾図柄80Cが示される三回目の進行契機では三つの装飾図柄80の全てに付随して第三段階画像23(赤)が表示される(図15(d)参照)。つまり、左装飾図柄80Lおよび右装飾図柄80Rについては、緑→赤の変化が生じる。
第二段階が最終段階となることが決定された場合には、一回目~三回目の進行契機のうちの二つにおいて段階が進行する。すなわち、「一回目および二回目で段階進行(三回目は進行せず)」、「一回目および三回目で段階進行(二回目は進行せず)」、「二回目および三回目で段階進行(一回目は進行せず)」のいずれかのパターンとなる。例えば、「一回目および二回目で段階進行(三回目は進行せず)」となる進行演出は図16に示すようなものとなる。左装飾図柄80Lが示される一回目の進行契機では左装飾図柄80Lに付随して第一段階画像21(青)が表示される(図16(b)参照)。右装飾図柄80Rが示される二回目の進行契機では左装飾図柄80Lおよび右装飾図柄80Rに付随して第二段階画像22(緑)が表示される(図16(c)参照)。つまり、左装飾図柄80Lについては、青→緑の変化が生じる。中装飾図柄80Cが示される三回目の進行契機では三つの装飾図柄80の全てに付随して第二段階画像22(緑)が表示される(図16(d)参照)。つまり、三回目の進行契機に至るよりも前の状態で既に示されている左装飾図柄80Lおよび右装飾図柄80Rについては付随する第二段階画像22(緑)が維持され、新たに示される中装飾図柄80Cに対しても同じ第二段階画像22(緑)が表示される。
第一段階が最終段階となることが決定された場合には、一回目~三回目の進行契機のうちの一つにおいて段階が進行する。すなわち、「一回目で段階進行(二回目、三回目は進行せず)」、「二回目で段階進行(一回目、三回目は進行せず)」、「三回目で段階進行(一回目、二回目は進行せず)」のいずれかのパターンとなる。例えば、「二回目で段階進行(一回目、三回目は進行せず)」となる進行演出は図17に示すようなものとなる。左装飾図柄80Lが示される一回目の進行契機では左装飾図柄80Lがそのまま示されるだけである(いずれの段階画像20も表示されない)(図17(b)参照)。右装飾図柄80Rが示される二回目の進行契機では左装飾図柄80Lおよび右装飾図柄80Rに付随して第一段階画像21(青)が表示される(図17(c)参照)。つまり、左装飾図柄80Lについては、段階画像無→青の変化が生じる。中装飾図柄80Cが示される三回目の進行契機では三つの装飾図柄80の全てに付随して第一段階画像21(青)が表示される(図17(d)参照)。つまり、三回目の進行契機に至るよりも前の状態で既に示されている左装飾図柄80Lおよび右装飾図柄80Rについては付随する第一段階画像21(青)が維持され、新たに示される中装飾図柄80Cに対しても同じ第一段階画像21(青)が表示される。
以上説明したように、進行演出では、二以上の装飾図柄80が示されている状態において、ある装飾図柄80に付随する段階画像20と別の装飾図柄80に付随する段階画像20の種類が異なる(「色」が異なる)ことはない。段階が進行すれば、二以上の装飾図柄80の全てについて付随する段階画像20が変化する(「色」の変化が生じる)ものとされている。よって、進行演出の結末に至るまでの経緯がどのようなものであっても、はずれ組み合わせを構成する三つの装飾図柄80に付随する段階画像20の種類(色)最終段階を示すものとなる。
3-4)進行演出の結末と保留図柄への反映
進行演出の終了後、当該進行演出の最終段階に対応した内容とされる事後演出が発生する。本実施形態では、事後演出として、対象当否抽選結果に対応する保留図柄70(以下、対象保留図柄と称することもある)の態様が変化する保留変化演出が発生する。すなわち、進行演出の結末が、対象保留図柄の態様に反映される。このように対象保留図柄の態様が変化することで、対象当否抽選結果の大当たり信頼度が高まったことが示される。
対象保留図柄の変化後の態様は、進行演出の最終段階に対応したものとされる。本実施形態では、段階画像20の色と、対象保留図柄の変化後の色が対応づけられている。すなわち、最終段階が第一段階(第一段階画像21(青))(図17(d)参照)。であれば、対象保留図柄は第一特殊態様71s(青)に変化する(図17(e)参照)。最終段階が第二段階(第二段階画像22(緑))(図16(d)参照)であれば、対象保留図柄は第二特殊態様72s(緑)に変化する(図16(e)参照)。最終段階が第三段階(第三段階画像23(赤))(図15(d)参照)であれば、対象保留図柄は第三特殊態様73s(赤)に変化する(図15(e)参照)。信頼度は、第一特殊態様71s、第二特殊態様72s、第三特殊態様73sの順で高くなるから、進行演出の段階が進行するほど対象当否抽選結果に期待がもてるということになる。
なお、本実施形態では、進行演出が終了するということは当該進行演出を含む変動が終了する(はずれが報知される)ということになるから、対象保留図柄は変動前保留図柄72(進行演出が実行される変動における変動前保留図柄72)のいずれかということになる。本実施形態では、進行演出が実行される変動の次が対応する変動となる変動前保留図柄72(消化順が最も早い変動前保留図柄72)が対象保留図柄とされる(図15~図17参照)。このようにすることで、進行演出は、進行演出が終了してすぐに開始される変動(図15(f)、図16(f)、図17(f)参照)に対応する当否抽選結果を示唆するものとなる。
このように、本実施形態における進行演出は、当否抽選結果に対応する図柄組み合わせを構成する装飾図柄80が示される度に段階が進行する可能性があるものであって、当該段階がどこまで進行するかが遊技者に有利な事象の発生する蓋然性(本実施形態では対象当否抽選結果の大当たり信頼度)を示唆するものである。つまり、図柄組み合わせを構成する図柄が判明するという事象とともに、ステップアップが発生する可能性があるという斬新で面白みのある演出である。
このような図柄組み合わせによる示唆としては、図柄組み合わせを構成する全ての装飾図柄80が同色の図柄とされてその色により信頼度が示唆されるというもの(いわゆる同色チャンス目による示唆)が知られているところ、このような構成は最初に停止または擬似停止した図柄の色によりチャンス目が構成されたとした場合の色が決まってしまう(チャンス目が構成された場合の信頼度が決まってしまう)という問題があった。本実施形態は、最後の装飾図柄80が判明するまで信頼度を示唆する要素(色)が進行する可能性があるものであるから、最後の装飾図柄80が示されるまで目が離せない演出形態とすることができる。
以下、上記進行演出に関する事項を改良、具体化、変形等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の具体例を用いて説明する技術を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
〇具体例2-1
上記実施形態における進行演出では、一回の進行契機において進行する可能性があるのは一段階であることを説明したが、一回の進行契機において二段階以上進行する可能性があるものとしてもよい(図18参照(当該図18には三回目の進行契機(図18(d))にて二段階進行した(青→赤となった)例を示す))。このようにすることで、最終段階が高信頼度のものとなることに最後の進行契機まで期待がもてる演出形態とすることができる。
ただし、上記実施形態のように、「進行契機の数(3回)=段階の数(3段階)」であり、一回の進行契機においては一段階のみ進行する可能性がある構成とすることで、全ての進行契機にて段階が進行した場合に(進行契機を一度も逃さなかった場合に)最高の段階(第三段階)まで進行する結末に至るという分かりやすい演出形態とすることができる。
〇具体例2-2
進行演出における進行契機は、図柄組み合わせを構成するある種の装飾図柄80が示された(停止または擬似停止した)ときである。当該装飾図柄80の種類に応じ、当該進行契機にて段階の進行が発生する確率が異なるものとする。例えば、各種装飾図柄80はその種類を示す数字を含むものであるところ、偶数の装飾図柄80が示された進行契機よりも、奇数の装飾図柄80が示された進行契機の方が、段階の進行が発生する確率が高い設定とする(図19(a)参照)。
段階の進行が確定する装飾図柄80が設けられていてもよい。例えば、「7」の装飾図柄80が示されたときには段階の進行が確定する(それ以外の装飾図柄80の場合には段階が進行するとは限られない)という構成とする。
装飾図柄80(装飾図柄群80g)の変動が停止または擬似停止する直前は変動速度が低下するから、どの種の装飾図柄80が選択される可能性があるのか遊技者が把握できる。本例のようにすることで、遊技者にとってみれば段階が進行する確率が高い装飾図柄80が示された方が好ましいから、選択されそうな(停止または擬似停止しそうな)状況にある装飾図柄80の種類に遊技者が注目するであろう遊技性が実現される。
〇具体例2-3
上記具体例2-1のような設定とする場合において、進行契機にて段階が進行する場合、当該進行契機にて示される装飾図柄80の種類に応じ、進行する段階の数の期待値が異なるものとする。例えば、奇数の装飾図柄80が示されたときに二段階以上進行する確率は、偶数の装飾図柄80が示されたときに二段階以上進行する確率よりも高いという構成とする(図19(b)参照)。
二段階以上の進行が確定する装飾図柄80が設けられていてもよい。例えば、「7」の装飾図柄80が示されたときには二段階以上の進行が確定する(それ以外の装飾図柄80の場合には二段階以上進行するとは限られない)という構成とする。
装飾図柄80(装飾図柄群80g)の変動が停止または擬似停止する直前は変動速度が低下するから、どの種の装飾図柄80が選択される可能性があるのか遊技者が把握できる。本例のようにすることで、遊技者にとってみればより多くの段階が進行する確率が高い装飾図柄80が示された方が好ましいから、選択されそうな(停止または擬似停止しそうな)状況にある装飾図柄80の種類に遊技者が注目するであろう遊技性が実現される。
〇具体例2-4
ある装飾図柄80が停止または擬似停止した際に段階が進行して表示された段階画像20の種類は、進行演出終了まで維持されるものとする。例えば、第三段階まで進行する進行演出は以下のような構成とする。左装飾図柄80Lが示される一回目の進行契機では左装飾図柄80Lに付随して第一段階画像21(青)が表示される(図20(b)参照)。右装飾図柄80Rが示される二回目の進行契機では右装飾図柄80Rに付随して第二段階画像22(緑)が表示されるものの、左装飾図柄80Lに第一段階画像21(青)が付随していることは維持される(図20(c)参照)。中装飾図柄80Cが示される三回目の進行契機では中装飾図柄80Cに付随して第三段階画像23(赤)が表示されるものの、左装飾図柄80Lに第一段階画像21(青)が、右装飾図柄80Rに第二段階画像22(緑)付随していることは維持される(図20(d)参照)。
本例のようにすることで、進行演出が進行しても、各装飾図柄80が示された際の進行契機でどの段階に進行したかが把握できる。上記例でいえば、中装飾図柄80Cが示された状態(図20(d)の状態)に至っても、左装飾図柄80Lが示された際の進行契機(一回目の進行契機)では第一段階への進行が発生したことが第一段階画像21から把握できるし、右装飾図柄80Rが示された際の進行契機(二回目の進行契機)では第二段階への進行が発生したことが第二段階画像22から把握できる。また、最後に示された装飾図柄80(中装飾図柄80C)に付随する第三段階画像23により、第三段階まで進行したこと(最終段階)を把握することができる。
ただし、上記実施形態のように、段階が進行した場合には、その時点で示されている装飾図柄80の全てについて段階画像20の態様が変化する(ステップアップする)ようにすることで、現在の進行の程度が明確になるという利点がある。
〇具体例2-5
上記実施形態では、一回の進行演出は、はずれ組み合わせを構成する三つの装飾図柄80が確定表示されること(変動停止時点)をもって終了する。これとは異なり、一回の進行演出が、三つの装飾図柄80が擬似停止した状態をもって終了する構成としてもよい。つまり、三つの装飾図柄80が擬似停止される変動中演出の途中で進行演出が結末を迎え、その後三つの装飾図柄80が再び変動を開始する構成としてもよい。
本例のようにする場合、進行演出の進行の程度(最終段階)に応じ、変動中保留図柄71の態様が変化する保留変化演出が発生する構成とすることができる。進行演出が終了した時点で変動が終了しないのであるから、当該進行演出の結末を変動中保留図柄71の態様に反映させることができる。
〇具体例2-6
二変動以上に跨って進行演出が発生しうるようにしてもよい。例えば、先の変動のでは第二段階まで進行し(図21(a)~(d)参照)、当該二段階まで進行したことが次の変動に引き継がれて、当該次の変動にて第三段階まで進行する(図21(e)~(h)参照)といった進行演出が発生しうるようにしてもよい。
本例のようにする場合には、先の変動にて進行した段階が維持されていることが次の変動の冒頭でも示されるようにするとよい。例えば、上述した例のように先の変動にて第二段階まで進行した場合には、先の変動の冒頭(いずれの装飾図柄80も停止または擬似停止していない状態)では、緑色を呈する第二進行画像22が表示された状態で全ての装飾図柄80(装飾図柄群80g)が変動する状態とされる(図21(e)参照)。
本例のようにすることで、進行演出が次変動でも継続することに遊技者が期待する演出形態となる。また、装飾図柄80が停止または擬似停止する回数が多くなる(二変動であれば計六回となる)から、進行演出の進行契機を増加させることもできる。
4)特定モード
4-1)演出モード
変動中演出の内容を司る要素として「演出モード」(「ステージ」等とも称される)という概念が用いられている(このような「(演出)モード」という概念自体は公知である)。現在設定されている演出モードに基づいて、変動中演出の内容が決定される。以下で説明する通常モードおよび特定モードは、通常遊技状態にて設定されうる演出モードであるが、特別遊技状態にて設定されうる演出モードであってもよい。
4-2)通常モードと特定モード
本実施形態では、当該演出モードとして、通常モード(第一モード)(図22(a)(b)参照)および特定モード(第二モード)(図22(c)(d)参照)が設けられている。なお、これ以外のモードが設けられていてもよい。通常モードは常態における演出モードである。通常モードの変動中演出が実行される確率は、特定モードの変動中演出が実行される確率よりも高い。なお、上述した「対象予告演出および対応演出」や「進行演出」は、通常モードが設定された状態にある変動中演出にて発生しうるものであり、特定モードが設定された状態では発生することはない。
通常モードと特定モードは、当否抽選結果を報知する装飾図柄80の種類の数が異なる。通常モードはN種の装飾図柄80のうちから選択された図柄組み合わせにより当否抽選結果が示される演出モードである。特定モードはM種(ただし、N>Mである)の装飾図柄80のうちから選択された図柄組み合わせにより当否抽選結果が示される演出モードである。
本実施形態では、通常モードは「1」~「7」の数字のいずれかを含む7種の装飾図柄80が表示される演出モード(N=7である演出モード)である(図22(a)参照)。具体的には、三つの装飾図柄群80gのそれぞれが当該7種の装飾図柄80を含み、三つの装飾図柄群80gのそれぞれから選択されて示された図柄組み合わせにより当否抽選結果が示される演出モードである。一方、特定モードは「1」~「3」の数字のいずれかを含む3種の装飾図柄80が表示される演出モード(M=3である演出モード)である(図22(d)参照)。具体的には、三つの装飾図柄群80gのそれぞれが当該3種の装飾図柄80を含み、三つの装飾図柄群80gのそれぞれから選択されて示された図柄組み合わせにより当否抽選結果が示される演出モードである。
各装飾図柄80が含む数字は図柄の種類を判別するための識別要素である(数字が同じであれば同種、異なれば異種の図柄ということになる)ところ、特定モードにて表示されるM種の装飾図柄80のそれぞれ(「1」~「3」の装飾図柄80のそれぞれ)は、通常モードにて表示されるN種の装飾図柄80のいずれかと同じ識別要素を含むということになる。換言すれば、特定モードにて表示されるM種の装飾図柄80は、全て、通常モードにおいても表示されうるものとされている。
特に、本実施形態では、複数種の装飾図柄80は識別要素としての数字を含むものであり、通常モードおよび特定モードのいずれにおいても当該数字が最小値(本実施形態では「1」)から順に並ぶ(1ずつ大きくなる)。そのため、図柄の種類が相対的に多い通常モードと相対的に少ない特定モードとでは当該数字の最大値も相違することになる。よって、特定モードは、通常モードよりも、表示される装飾図柄80の種類が少なくなる演出モードであることが分かりやすい(特定モードとされていることに気付きやすい)という利点がある。
本実施形態では、通常モードと特定モードとは、装飾図柄80の背景として表示される背景画像30(演出モードを説明するための図面以外の図面においては、背景画像30の図示を省略している)も異なるようにされている。通常モードにおいては通常背景画像30n(図22(a)(b)参照)が、特定モードにおいては特定背景画像30s(図22(c)(d)参照)が表示される。通常背景画像30nおよび特定背景画像30sは、互いに異なる背景画像30であることを遊技者が認識可能であれば具体的な態様はどのようなものであってもよい。本実施形態では通常背景画像30nは「昼」を、特定背景画像30sは「夜」を表すものとされる。
4-3)特定モードによるチャンスアップ
通常モードの変動中演出が実行された場合よりも、特定モードの変動中演出が実行された場合の方が、当否抽選結果が大当たりとなる蓋然性(大当たり信頼度)が高い。つまり、特定モードに移行することは、いわゆるチャンスアップとされている。本実施形態では、当該チャンスアップとされる変動の一つ前の変動は通常モードとされ、当該変動の終了を契機として(次の変動の開始を契機として)特定モードに移行する。つまり、通常モードから特定モードへの移行が発生することがチャンスアップとされている(図22では、チャンスアップの対象となる当否抽選結果に対応する保留図柄70を「C」を付して示す)。
ここで、特定モードに移行した変動の開始時点では、予め定められた装飾図柄80の組み合わせ(以下、待機用組み合わせ)が表示された状態とされる。一般的には、先の変動にてはずれを報知した装飾図柄80の組み合わせが、次の変動の開始時にそのまま表示された状態にあり、その組み合わせで変動を開始するのが通常である。しかし、上述した通り、特定モードは表示される装飾図柄80の種類の数が少ない演出モードであるから、通常モードで実行された先の変動でのはずれを報知する図柄組み合わせ(図22(b)参照)に特定モードでは表示されない図柄(本実施形態では「4」~「7」の装飾図柄80のいずれか)が含まれている可能性がある。よって、通常モードから特定モードに移行する際には、特定モードとなる変動の開始時点にて予め定められた待機用組み合わせが表示された状態に変化するようにされる。待機用組み合わせは、特定モードにて表示されうる種類の装飾図柄80の組み合わせである。すなわち、「1」~「3」の装飾図柄80を用いた組み合わせである。本実施形態では左から「1・2・3」の順で並ぶ組み合わせが待機用組み合わせとされている(図22(c)参照)。なお、当否抽選結果が大当たりであると勘違いしてしまうことを防止するため、待機用組み合わせは同じ装飾図柄80の三つ揃いとはされない。
このように、本実施形態では、演出モードが特定モードに移行したときには大当たり当選に期待がもてることになるところ、当該特定モードは表示される装飾図柄80の種類の数が通常モードよりも少ないものであるため、当たり組み合わせ(同じ装飾図柄80の三つ揃い)が構築されやすいように見える。つまり、特定モードは、表示される装飾図柄80の種類の数により、大当たり当選に期待がもてる状況であることを分かりやすく示したものである。
以下、上記特定モードに関する事項を改良、具体化、変形等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の具体例を用いて説明する技術を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
〇具体例3-1
特定モードを利用した先読み演出が発生しうる構成とする。先読み演出自体は公知であるため簡単に説明する。先読み演出は、ある当否抽選結果(対象当否抽選結果)が大当たりとなる蓋然性が高まったこと(先読み演出が発生しない場合よりも大当たりとなる蓋然性が高いこと)が、当該対象当否抽選結果に対応する変動中演出である対象変動中演出(対象変動)よりも先に実行される一または二以上の変動中演出である先の変動中演出(先の変動)を用いて示唆されるものである。なお、先の変動に対応する当否抽選結果ははずれとなるものである。また、先の変動の数が多いほど、対象当否抽選結果の大当たり信頼度が高い設定としてもよい。
この種の先読み演出として、一または二以上の先の変動から対象変動まで特定モードとされる演出が発生しうるものとする。つまり、先読み開始となる変動から先読みの対象とされる変動まで(図23(b)~(g)参照)、表示される装飾図柄80の種類が少ない(M種である)状況が継続する。このようにすることで、装飾図柄80の種類が通常(通常モード)よりも少なくなる変動が二以上継続した場合には、大当たりに期待がもてるという遊技性が実現される。
特定モードへの移行が発生しても、対象変動が実行されずに先読み演出が終了することがある構成としてもよい。例えば、対象当否抽選結果によらず(大当たりおよびはずれのいずれであっても)、対象変動では少なくともリーチが成立するとする。このようなリーチが成立する変動が生じることなく、特定モードが終了する(通常モードに移行する)ことがある構成とする。このような構成とした場合には、特定モードが次変動でも継続すること、すなわち装飾図柄80の種類が少ない状態が次変動でも維持されることを遊技者が願う演出形態となる。
〇具体例3-2
特定モードにて表示されるM種の装飾図柄80のそれぞれは、通常モードにて表示されるN種の装飾図柄80のいずれとも同じ識別要素を含むものではない構成とする。例えば、通常モードにおいては上記実施形態のように識別要素として「1」~「7」の数字を含む装飾図柄80(7種の装飾図柄80)が表示され(図24(a)参照)、特定モードにおいては識別要素として「X」~「Z」の文字を含む装飾図柄80(3種の装飾図柄80)が表示される(図24(b)参照)ものとする。
本例のようにすることで、特定モードへの移行が発生した場合には、通常モードにて表示される装飾図柄80のいずれとも異なる装飾図柄80が表示された状態となるため、特定モードへの移行が分かりやすい演出形態となる。
〇具体例3-3
特定モードにて表示されるM種の装飾図柄80のうちの一部は通常モードにて表示されるN種の装飾図柄80のいずれかと同じ識別要素を含むものの、特定モードにて表示されるM種の装飾図柄80のうちの他の一部は通常モードにて表示されるN種の装飾図柄80のいずれとも異なる識別要素を含むものとする。例えば、通常モードにおいては上記実施形態のように識別要素として「1」~「7」の数字を含む装飾図柄80(7種の装飾図柄80)が表示され(図25(a)参照)、特定モードにおいては識別要素として「X」~「Z」の文字を含む装飾図柄80と「7」の数字を含む装飾図柄80(4種の装飾図柄80)が表示される(図25(b)参照)ものとする。つまり、「7」の装飾図柄80については通常モードおよび特定モードのいずれでも表示される「共通の装飾図柄」であり、それ以外の「X」~「Z」の装飾図柄80については通常モードでは表示されない特定モードの「専用の装飾図柄」である構成とする。
本例のようにすることで、「専用の装飾図柄」が表示されることで特定モードに移行したことを示しつつ、通常モードおよび特定モードのいずれでも表示される「共通の装飾図柄」により当該「共通の装飾図柄」の特性を生かした遊技性が通常モードおよび特定モードのいずれでも発現される構成とすることができる。例えば、「7」の装飾図柄80による当たり組み合わせが構成されることで大当たりが報知された場合には特別大当たりであることが確定する(通常大当たりとなる可能性がない)設定とする。通常モードおよび特定モードのいずれでも当該「7」の装飾図柄80が表示されるようにすれば、設定されている演出モードによらず、「7」の装飾図柄80の当たり組み合わせを表示することで特別大当たりが確定したことを報知することができるという利点がある。また、例えば、「7」の装飾図柄80によるリーチが成立した場合には他の装飾図柄80によるリーチが成立した場合よりも大当たり信頼度が高い設定とする(「7」の装飾図柄80によるリーチ成立がチャンスアップである設定とする)。通常モードおよび特定モードのいずれでも当該「7」の装飾図柄80が表示されるようにすれば、設定されている演出モードによらず、「7」の装飾図柄80のリーチ成立によるチャンスアップ演出を実行することができるという利点がある。
〇具体例3-4
特定モードにてM種の装飾図柄80のいずれかにて構成された当たり組み合わせが示された後、M種の装飾図柄80のいずれでもない装飾図柄80にて構成された当たり組み合わせに変化することがあってもよい。例えば、上記実施形態のように、特定モードでは「1」~「3」の装飾図柄80が表示されるものとする(図26(a)参照)。当否抽選結果が大当たりである場合にはこのうちのいずれかにて当たり組み合わせが構成される。例えば、「3」の装飾図柄80の三つ揃いが構成される。当該「3」の装飾図柄80による当たり組み合わせが表示された(図26(b)参照)後、例えば「7」の装飾図柄80(M種の装飾図柄80のいずれでもない装飾図柄80)による当たり組み合わせに変化する(図26(c)参照)ことがあってもよい。上記「3」の装飾図柄80による当たり組み合わせは擬似停止状態で構成されるものであり、「7」の装飾図柄80による当たり組み合わせに変化した後、変動が完全に停止するということである。
特定モードにおいてM種の装飾図柄80とされるのはあくまで当否抽選結果が判明するまでとする。すなわち、M種の装飾図柄80のいずれかによる当たり組み合わせが表示された(当たり組み合わせで擬似停止した)場合には、(変動は完全に終了していないが)当否抽選結果が大当たりであることが確定するのであるから、その後、当たり組み合わせを構成する装飾図柄80の種類がM種の装飾図柄80のいずれでもない種類に変化することがあってもよい(いわゆる昇格演出等が発生することがあってもよい)ものとする。
〇具体例3-5
装飾図柄80よりも小さい図柄(以下、小図柄85と称する)が表示されるものとする。当該小図柄85は、例えば表示領域911の外縁近傍に小さく目立たないように表示されるものとされる(図27(a)参照)。このような小図柄85が表示されることで、一時的に装飾図柄80が非表示にされた場合(実行する演出を見やすくするために装飾図柄80を非表示にする場合)でも図柄変動中であることを示すことができる。ただし、遊技者はこのような小図柄85を意識せずに(装飾図柄80を見て)遊技することができる。
通常モードおよび特定モードのいずれが設定されている場合でも当該小図柄85の態様は同じである構成、すなわち小図柄85の態様が演出モードに依存しない構成(モード非依存形態)としてもよいし、通常モードが設定されている場合と特定モードが設定されている場合とでは当該小図柄85の態様が異なる構成、すなわち小図柄85の態様が演出モードに依存して変化する構成(モード依存形態)としてもよい。
「モード非依存形態」とする場合には、通常モードおよび特定モードのいずれにおいても通常モードにおける装飾図柄80の種類と同じ種類の小図柄85が表示されるものとすることが考えられる(図27(b)参照)。すなわち、「1」~「7」の数字のいずれかを含む7種の小図柄85が表示されるものとする。
「モード依存形態」とする場合には、各演出モードにて表示される小図柄85の種類を装飾図柄80と同じすることが考えられる。すなわち、通常モードでは「1」~「7」の数字のいずれかを含む7種の小図柄85が表示され、特定モードでは「1」~「3」の数字のいずれかを含む3種の小図柄85が表示されるものとする(図27(c)参照)。このようにすることで、通常モードから特定モードに移行した際には、装飾図柄80の種類の数の減少のみならず、小図柄85の種類の数の減少も生じるという演出形態となる。
〇具体例3-6
上記実施形態とは異なり、通常モードと特定モードの背景画像30が同じである構成とする。つまり、通常モードから特定モードに移行しても背景画像30の変化(背景変化)は生じない(遊技者から見て同一視される背景画像30が通常モードおよび特定モードのいずれにおいても表示される)ものとする(図28参照)。
上記実施形態のように、通常モードから特定モードに移行した際に背景画像30の変化(通常背景画像30nから特定背景画像30sへの変化)が生じるようにする(図22参照)と、特定モードへの移行を遊技者が見落としにくい構成となる。一方、本例のように、通常モードから特定モードに移行しても背景画像30の変化(背景変化)は生じないようにする(図28参照)と、背景画像30が変化しないのであるから遊技者は何も変化していないと感じる蓋然性が高い。すなわち、装飾図柄80の種類の減少が生じていることに気付く遊技者を少なくすることができる(限られた遊技者のみが特定モードに移行していることに気付くという遊技性が実現される)。
5)以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
上記実施形態にて説明した事項は、ぱちんこ遊技機特有の構成を利用した点を除いて、回胴式遊技機等その他の遊技機にも適用することが可能である。
上記実施形態では、当否抽選結果の態様として大当たりおよびはずれが設定され、大当たりとなることで大当たりが獲得される(大当たり遊技が実行される)ものであるが、いわゆる小当たり経由により大当たりが獲得できるものとしてもよい。このように小当たり経由で大当たりが獲得できる遊技性(小当たり当選時に開放される特典領域(V領域)に遊技球を進入させることで大当たりが得られるいわゆる「二種遊技機」の遊技性)を備えたもの自体は周知であるため詳細な説明を省略するが、例えば小当たりに当選した場合、(遊技機の故障や遊技者が指示通り遊技を行わない等のイレギュラーな事象が発生した場合を除き)それが大当たりの獲得に繋がるという設定(実質的に小当たり当選と大当たり当選が同一視できる設定)である設定とするのであれば、上記実施形態にて説明した大当たりの当選とは、小当たりに当選することを含む(「大当たり」は「小当たり」に読み替えることができる)ものとする。
上記実施形態から得られる具体的手段(遊技機)を以下に列挙する。
・手段1-1
複数種の装飾図柄が変動を開始してから当否抽選結果に応じた態様で停止するまでの変動中演出を構成する演出として、前記変動中演出にて対象事象が発生することを当該対象事象が発生するよりも前から予告する対象予告演出と、前記対象事象が発生するよりも前に発生することが示唆され、当該対象事象の発生タイミングに合わせて発生する対応演出と、を実行することが可能であることを特徴とする遊技機。
上記遊技機によれば、対象予告演出により対象事象の発生が予告された場合には、当該対象事象が発生することに加え、対象事象の発生タイミングに合わせて対応演出が発生するという面白みのある遊技性が実現される。
・手段1-2
前記対象事象が発生するよりも前に、前記対応演出として発生する可能性がある複数種の候補演出を示唆する示唆演出が実行され、当該複数種の候補演出のうちの一つが前記対応演出として発生することを特徴とする手段1-1に記載の遊技機。
このようにすることで、対応演出として発生する可能性がある複数種の候補演出を示唆する示唆演出が実行されるようにすれば、対象事象の発生とともに複数種の候補演出のうちのいずれが発生するのかを前もって予測しながら楽しむという遊技性が実現される。
・手段1-3
前記示唆演出は、複数種の前記候補演出のそれぞれを表す候補画像が経時的に変位するように表示されるものであり、前記対象事象の発生タイミングで所定位置に位置する前記候補画像に対応する前記候補演出が前記対応演出として発生することを特徴とする手段1-2に記載の遊技機。
このようにすることで、対象事象の発生タイミングで所定位置に位置する候補画像に対応する候補演出が対応演出として実行されることになるから、対象事象の発生タイミングを想定しつつ、どの候補演出が対応演出として実行されるのかを予測しながら楽しむという遊技性が実現される。
・手段1-4
前記対象予告演出は、前記対象事象とともに当該対象事象が発生する前に発生する事前事象を示すものであることを特徴とする手段1-1から手段1-3のいずれかに記載の遊技機。
このように、対象事象が発生する前の事前事象が示されるようにすることで、対象事象が発生するタイミングが予測しやすくなる。
・手段1-5
前記対象予告演出は、前記対象事象とともに当該対象事象が発生した後に発生する事後事象を示すものであることを特徴とする手段1-1から手段1-3のいずれか一項に記載の遊技機。
このように、対象事象が発生した後の事後事象が示されるようにすることで、対象予告演出は、対象事象が発生した後の展開も予告する演出として機能することになる。
・手段2-1
始動領域に遊技球が進入することを契機として取得される当否抽選情報に基づき当否抽選を実行する当否抽選手段と、それぞれが複数種の装飾図柄を含む複数の装飾図柄群を変動表示させた後、複数の前記装飾図柄群のそれぞれから選択された前記装飾図柄の組み合わせである図柄組み合わせにより当否抽選結果を報知する報知手段と、複数段階に区分けされ、当該段階が進行するほど、遊技者に有利な事象が発生する蓋然性が高くなる進行演出を実行する演出実行手段と、を備え、前記進行演出は、複数の前記装飾図柄群のうちの一つから選択された前記装飾図柄が示される度に、段階が進行する可能性がある演出であることを特徴とする遊技機。
上記遊技機は、図柄組み合わせを構成する装飾図柄が示されることを契機として段階の進行が発生する可能性があるという斬新で面白みのある演出(進行演出)を実行することができる。
・手段2-2
前記進行演出は、ある当否抽選結果がはずれであることを報知する前記図柄組み合わせが判明した時点での段階が最終段階とされ、前記進行演出の後、前記ある当否抽選結果よりも後に報知される当否抽選結果に対応する前記当否抽選情報が存在していることを示す保留図柄が、前記最終段階に対応する態様に変化する保留変化演出が発生することを特徴とする手段2-1に記載の遊技機。
このようにすることで、進行演出がどの段階まで進行するかが、保留図柄の態様に反映されることで信頼度が示唆されるという演出形態となる。
・手段2-3
複数の前記装飾図柄群のうちの一つから選択されて示された前記装飾図柄の種類に応じ、当該装飾図柄が示されることを契機として前記進行演出の段階が進行する蓋然性が異なることを特徴とする手段2-1または手段2-2に記載の遊技機。
このようにすることで、装飾図柄の種類によって段階が進行する蓋然性が異なるから、装飾図柄の種類にも遊技者が注目するであろう演出形態となる。
・手段3-1
複数種の装飾図柄が変動を開始した後、当否抽選結果に応じた図柄組み合わせで変動が停止するまでの変動中演出が実行される遊技機であって、前記変動中演出のモードとして、前記図柄組み合わせが、N種の前記装飾図柄のうちから選択されて構成される第一モードと、前記第一モードよりも当否抽選結果が当たりとなる蓋然性が高いモードであって、前記図柄組み合わせが、M種の前記装飾図柄のうちから選択されて構成される第二モードと、が設けられていることを特徴とする遊技機。
ただし、N>Mであるとする。
上記遊技機によれば、装飾図柄の種類の減少によって信頼度が高まったことが示唆されるという面白みのある遊技性が実現される。
・手段3-2
対象当否抽選結果が当たりとなる蓋然性が高まったことが、当該対象当否抽選結果に対応する前記変動中演出である対象変動中演出が開始されるよりも前の、一または二以上の前記変動中演出である先の変動中演出を用いて示唆される先読み演出を実行することが可能であり、前記先読み演出の一種として、一または二以上の前記先の変動中演出から前記対象変動中演出まで前記第二モードとされる演出が発生することを特徴とする手段3-1に記載の遊技機。
このようにすることで、装飾図柄の種類が少なくなることが先読みの開始とされた面白みのある先読み演出を実行することができる。
・手段3-3
前記装飾図柄は、その種類を判別するための識別要素を含み、前記第二モードにて表示されるM種の前記装飾図柄のいずれかは、前記第一モードにて表示されるN種の前記装飾図柄のいずれかと同じ前記識別要素を含むことを特徴とする手段3-1または手段3-2に記載の遊技機。
このようにすることで、ある種の装飾図柄は、第一モードおよび第二モードのいずれでも表示されることになるから、当該ある種の装飾図柄の特性が第一モードおよび第二モードのいずれでも発現される遊技性とすることができる。
・手段3-4
前記装飾図柄は、その種類を判別するための識別要素を含み、前記第二モードにて表示されるM種の前記装飾図柄のそれぞれは、前記第一モードにて表示されるN種の前記装飾図柄のいずれとも同じ前記識別要素を含むものではないことを特徴とする手段3-1または手段3-2に記載の遊技機。
このようにすることで、第二モードに移行したことが分かりやすい演出形態とすることができる。
1 遊技機
10 予告画像
15 候補画像(151~153 第一候補画像~第三候補画像)
20 段階画像(21~23 第一段階画像~第三段階画像)
70 保留図柄(71 変動中保留図柄 72 変動前保留図柄)
70n 通常態様
70s 特殊態様(71s~74s 第一特殊態様~第四特殊態様)
80 装飾図柄
904 始動領域(904a 第一始動領域 904b 第二始動領域)
91 表示装置
911 表示領域

Claims (5)

  1. 複数種の装飾図柄が変動を開始してから当否抽選結果に応じた態様で停止するまでの変動中演出を構成する演出として、
    前記変動中演出にて対象事象が発生することを当該対象事象が発生するよりも前から予告する対象予告演出と、
    前記対象事象が発生するよりも前に発生することが示唆され、当該対象事象の発生タイミングに合わせて発生する対応演出と、
    を実行することが可能であることを特徴とする遊技機。
  2. 前記対象事象が発生するよりも前に、前記対応演出として発生する可能性がある複数種の候補演出を示唆する示唆演出が実行され、当該複数種の候補演出のうちの一つが前記対応演出として発生することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記示唆演出は、複数種の前記候補演出のそれぞれを表す候補画像が経時的に変位するように表示されるものであり、前記対象事象の発生タイミングで所定位置に位置する前記候補画像に対応する前記候補演出が前記対応演出として発生することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記対象予告演出は、前記対象事象とともに当該対象事象が発生する前に発生する事前事象を示すものであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の遊技機。
  5. 前記対象予告演出は、前記対象事象とともに当該対象事象が発生した後に発生する事後事象を示すものであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の遊技機。

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