JP2024010877A - 振動子ユニット、超音波プローブ、装置及び振動子ユニットの製造方法 - Google Patents

振動子ユニット、超音波プローブ、装置及び振動子ユニットの製造方法 Download PDF

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【課題】圧電素子が発振する超音波の周波数が高周波になっても、十分な出力が得られる振動子ユニットを提供する。【解決手段】振動子ユニット10は、第1の振動子1aと第1の振動子1aと間隔を空けて配置された第2の振動子1bと、を有する。第1の振動子1aは、第1の圧電素子3aと、第1の圧電素子3aの上に設けられた第1の音響整合部4aと、を有する。第2の振動子1bは、第2の圧電素子3bと、第2の圧電素子3bの上に設けられた第2の音響整合部4bと、を有する。第1の圧電素子3aと第2の圧電素子3bとの間隔D1が、10μm以下であり、かつ、第1の音響整合部4a及び第2の音響整合部4bから遠ざかるにつれて狭くなることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本開示は振動子ユニット、超音波プローブ、装置及び振動子ユニットの製造方法に関する。
超音波プローブは、複数の振動子を有する振動子ユニットを備える。複数の振動子は各々、圧電素子と音響整合部と、を含む。特許文献1及び特許文献2には、圧電素子及び音響整合部の形状を制御することにより、振動子が発振する超音波の指向性を向上させることが開示されている。
また、振動子ユニットが発生する超音波の周波数を高周波にすることによって、超音波プローブから得られる画像の分解能を高くできることが知られている。超音波の周波数を高周波にするためには、圧電素子のサイズを小さくする必要があることが知られている。
特開平2-246700号公報 特開2006-270725号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2の開示に基いて圧電素子のサイズを小さくしようとすると、超音波の出力を十分に得られないことがあった。
上記課題を解決するための第1の態様は、第1の圧電素子と、前記第1の圧電素子の上に設けられた第1の音響整合部と、を有する第1の振動子と、第2の圧電素子と、前記第2の圧電素子の上に設けられた第2の音響整合部と、を有し、前記第1の振動子と間隔を空けて配置された第2の振動子と、を有する振動子ユニットであって、前記第1の圧電素子と前記第2の圧電素子との間隔D1が、10μm以下であり、かつ、前記第1の音響整合部及び前記第2の音響整合部から遠ざかるにつれて狭くなることを特徴とする振動子ユニットである。
上記課題を解決するための第2の態様は、第1の圧電素子と、前記第1の圧電素子の上に設けられた第1の音響整合部と、を有する第1の振動子と、第2の圧電素子と、前記第2の圧電素子の上に設けられた第2の音響整合部と、を有し、前記第1の振動子と間隔を空けて配置された第2の振動子と、を有する振動子ユニットであって、前記振動子ユニットを側面視した際に、前記第1の音響整合部と前記第2の音響整合部が、矩形の間隔を空けて配置されており、前記第1の圧電素子と前記第2の圧電素子との間隔D1が、前記第1の音響整合部及び前記第2の音響整合部から遠ざかるにつれて狭くなることを特徴とする振動子ユニットである。
上記課題を解決するための第3の態様は、圧電素子部と、前記圧電素子部の上に設けられた音響整合材料と、を有する第1の部材をチャンバー内に設置する工程と、前記チャンバー内の圧力を大気圧より減圧させる工程と、波長380nm以下のレーザ光により前記第1の部材に溝を設け、第1の圧電素子と前記第1の圧電素子の上に設けられた第1の音響整合部とを有する第1の振動子と、第2の圧電素子と前記第2の圧電素子の上に設けられた第2の音響整合部とを有し前記第1の振動子と間隔を空けて配置された第2の振動子と、を設ける工程と、を有することを特徴とする振動子ユニットの製造方法である。
上記解決手段によれば、圧電素子が発振する超音波の周波数が高周波になっても、十分な出力が得られる振動子ユニットを提供することができる。また、その製造方法を提供することができる。
実施形態に係る超音波診断装置の概略図。 実施形態に係る超音波プローブの概略図。 (a)実施形態に係る振動子ユニットの斜視図。(b)実施形態に係る振動子ユニットの側面図。 実施形態に係る振動子ユニットの製造方法の概略図。 比較例の振動子ユニットの側面図。
以下、本開示の実施形態について説明する。
[装置]
図1は、実施形態に係る装置の一例である超音波診断装置の概略図である。超音波診断装置1000は、超音波プローブ100と、本体部200と、表示部300及び入力部400と、を有する。図1において500は被検体(ヒト)である。
図2は、実施形態に係る超音波プローブの概略図である。超音波プローブ100は、筐体130と、筐体130の中に振動子ユニット10と、バッキング材110及び音響レンズ120と、を有する。超音波プローブ100は、本体部200に対して着脱可能である。振動子ユニット10の詳細な構造については、図3及び図4を用いて説明する。
振動子ユニット10は、被検体500が位置する方向において、一方にバッキング材110が設けられており、他方に音響レンズ120が設けられている。振動子ユニット10及びバッキング材110の界面は、不図示の接着剤により接合されている。同様に、振動子ユニット10及び音響レンズ120の界面は、不図示の接着剤により接合されている。
バッキング材110は、振動子ユニット10の圧電素子3よりも高い音響インピーダンスを有する材質で構成され、圧電素子3と共に超音波の送受信を行う機能を有する。「超音波」とは、一般的に人間の耳には聞こえない高い振動数をもつ弾性振動波(音波)のことを指すが、本明細書においては20kHz以上の周波数をもつ音波のことを指す。バッキング材110があることにより、スプリアス振動を抑制し、超音波のパルス幅を短くすることができる。ただし、バッキング材110は、圧電素子3が発振する周波数が30MHz以上のような高周波になる場合は、必ずしも必要としない。バッキング材110の材質は特に限定されないが、例えば、フィラーを含有させた樹脂、炭化タングステンなど超硬材を用いることができる。
音響レンズ120は、圧電素子3より被検体500に向けて送信される超音波を収束させる機能を有する。図2において音響レンズ120は、被検体500と対向する面が平面であり、その平面が振動子ユニット10の先端と平行になるように位置している。ただし、音響レンズ120の形状はこれに限定されず、例えば、被検体500と対向する面が、被検体500に向かって凸となる円弧状の形状であってもよい。その場合、振動子ユニット10の各振動子1も被検体500に向かって凸となる円弧状の形状であることが好ましい。音響レンズ120の材質は特に限定されないが、例えば、シリコーン系樹脂を主成分とするゴム、シリコーンゴムを用いることができる。
図1に戻り、本体部200は、送受信回路部210と、画像生成部220及び記憶部230と、を有する。
本体部200は、超音波プローブ100による超音波の送受信を制御して、超音波プローブ100が受信した反射波に基いて超音波画像を生成する機能を有する。本体部200は不図示のケーブルによって超音波プローブ100と接続されている。また、超音波プローブ100は、本体部200と着脱可能である。
送受信回路部210は、超音波プローブ100に電気信号である駆動信号を供給する機能を有する。また、超音波プローブ100から超音波が被検体500内に照射され、被検体500の内部から反射した超音波が再び超音波プローブ100で電気信号に変換された際には、その電気信号を画像生成部220に送信する機能を有する。
画像生成部220は、送受信回路部210から出力された電気信号の遅延時間や信号強度の変化に基いて演算処理を行い、画像データを生成する機能を有する。また、生成された画像データを記憶部230及び/又は表示部300に出力する機能を有する。
記憶部230は、例えば、HDDやSSDといったストレージであり、画像生成部220が生成した超音波画像を記憶する機能を有する。また、送受信回路部210から出力される電気信号のデータを記憶する機能を有する。さらには、画像データと関連付けて記憶させる、患者のIDやカルテ情報といった被検体500の診断情報を記憶する機能を有する。
表示部300は、例えば、モニタであり、超音波診断装置1000の操作者が入力部400を用いて各種設定要求を入力するためのGUI(Graphical User Interface)を表示する。また、画像生成部220において生成された超音波画像等を表示する。
入力部400は、例えば、キーボードやタッチパネルであり、超音波診断装置1000の操作者からの各種設定要求を受け付け、受け付けた各種設定要求を本体部200へ転送する。例えば、入力部400は、超音波プローブ100を制御するための各種設定要求を受け付けて、送受信回路部210にその要求を転送する。
[振動子ユニット]
図3は、実施形態に係る振動子ユニットの概略図であり、図3(a)は斜視図、図3(b)は側面図である。
振動子ユニット10は、振動子1a,1b,1c及び1dと、を有する。振動子1aは第1の振動子であり、振動子1bは第2の振動子である。振動子1の各々は、導電層2の上に設けられている。また、振動子1の各々は、圧電素子3と、音響整合部4及び音響整合部5と、を有する。振動子1の各々は、x方向に所定の間隔を空けて配置されている。x方向は超音波プローブ100の被検体500に対する走査方向である。
超音波プローブ100から被検体500に超音波が送信されると、送信された超音波は、被検体500の体内組織における音響インピーダンスの不連続面で次々と反射され、反射波として超音波プローブ100が有する各振動子1にて受信される。受信された反射波は、その反射波を受信した各振動子1の圧電素子3で電気信号である反射波信号に変換される。反射波信号の振幅は、超音波が反射される不連続面における音響インピーダンスの差に依存する。
図3において、振動子1の各々はy方向の長さがx方向の長さよりも長く、音響整合部4及び音響整合部5の形状が直方体である。しかし、振動子1の形状はこれに限定されず、音響整合部4及び音響整合部5の形状が立方体であっても構わない。図3において振動子の数は4つであるが、振動子は複数であればよく、その数はこれに限定されない。
導電層2は、バッキング材110の上に設けられる部材であり、圧電素子3に電気信号を供給するための不図示の配線を有する。導電層2は、例えば、ポリイミド基板に配線を設けられた部材である。配線は銅又は金によって形成することができる。バッキング材110を有さない形態においては、圧電素子3の電極の機能も兼ねることを可能である。
圧電素子3は、圧電体及び複数の電極と、を有する。圧電素子3は、送受信回路部210から供給される駆動信号に基づき超音波を発生する。複数の振動子において、それぞれの圧電素子3は、被検体500からの反射波を受信して、受信した反射波を電気信号に変換する機能を有する。圧電体は、例えば、PZT,PMN-PT,PZN-PT,LiNbO又はBaTiOであり、これらのセラミックスや単結晶を用いることができる。電気機械結合係数が優れるという観点において、単結晶であることが好ましい。複数の電極は、例えば、図3のz方向の両面に設けることができる。圧電体に電圧を印加し、発生した超音波を送受信回路部210に送信するためである。電極の材質は特に限定されず、例えば、銅、銀、金といった金属や合金、導電性酸化物を用いることができる。
圧電素子3a,3b,3c及び3dは各々x方向に所定の間隔を空けて配置されており、圧電素子3a及び圧電素子3bとの間隔は最大でD1である。また、圧電素子3a及び圧電素子3bとの間隔は音響整合部4から遠ざかるにつれて、徐々に狭くなっている。このような構成を採ることにより、圧電素子3aと圧電素子3bが互いに分離している状態にも関わらず、圧電素子3a及び圧電素子3bの体積を大きくすることができる。そのため、圧電素子3が発振する超音波の周波数が高周波になっても、振動子ユニットの出力を十分に得ることができる。隣接する圧電素子の間隔D1は10μm以下であることが好ましい。振動子ユニットの出力をより十分なものにするためである。また、各振動子1の間隔を短くすることができるため、生成する超音波画像に対するグレーティンググローブに起因するアーチファクトの影響を小さくすることができる。
また、隣接する圧電素子の間隔D1は、後述する隣接する音響整合部4の間隔D2以下であることが好ましい。圧電素子3が振動したときに、隣接する音響整合層4a,4bの接触を避けるためである。音響整合層4aと音響整合層4bとが接触すると、スプリアス振動が発生し、超音波画像の精度が十分でなくなるおそれがある。圧電素子3の間隔は充填剤で充填されていても良い。充填剤が存在することにより振動子ユニット10の機械的強度を高めることができる。充填剤の材質は特に限定されないが、例えば、シリコーンゴム、ウレタンゴム及びエポキシ樹脂を用いることができる。
図3における圧電素子3のz方向の長さである圧電素子3の厚さH1は100μm以下であることが好ましい。圧電素子3が発生する超音波の周波数は厚さH1に依存し、厚さH1が薄くなれば薄くなるほど音波の周波数が高くなる。厚さH1は50μm以下がより好ましく、超音波の周波数を30MHz以上にすることが容易となる。超音波の周波数が30MHz以上であると、超音波画像の分解能が十分に高くなる。厚さH1の下限は特に限定されないが、製造のしやすさを鑑みると20μm以上であることが好ましい。また、隣接する圧電素子の間隔D1に対する厚さH1の比は5以上であることが好ましい。隣接する圧電素子3aと3bの間に音響的又は電気的な結合を生じにくくさせるためである。
音響整合部4及び音響整合部5は、圧電素子3と被検体500の間に位置することにより、これらの音響インピーダンスを整合する機能を有する。また、音響整合部5の圧電素子3から遠ざかる方向には音響レンズ120が設けられる。図3において音響整合部4と、音響整合部5と、2つの音響整合部が設けられているが、音響整合部は1つでも構わないし、3つ以上でも構わない。
隣接する音響整合部4a,5aと音響整合部4b,5bは、図3(b)のように側面した際に矩形の間隔を空けて配置されている。このような配置を取ることにより、図5に示す比較例の振動子ユニットのように、側面視した際に音響整合部4Xが台形であり、その間隔も台形である場合に比べて、各々の振動子1が横振動(x方向振動)することを低減できる。振動子1が横振動しにくくなることにより、超音波画像の精度をより高くすることができる。なお、この矩形の間隔は充填剤で充填されていても良い。充填剤が存在することにより振動子ユニット10の機械的強度を高めることができる。充填剤の材質は特に限定されないが、例えば、シリコーンゴム、ウレタンゴム及びエポキシ樹脂を用いることができる。
音響整合部4の上に音響整合部5を設ける場合は、音響整合部5の音響インピーダンスを音響整合部4の音響インピーダンスよりも小さくすることが好ましい。すなわち、音響整合部4及び音響整合部5が、異なる材質よりなることが好ましい。音響整合部を複数の材質を用いて、層状に設けることにより被検体500との音響インピーダンスとの差を小さくすることができ、送受信される超音波の振幅が減衰されることを抑制できる。音響整合部4及び音響整合部5の材質は特に限定されず、例えば、ガラス、カーボン、エポキシ樹脂を用いることができる。
音響整合部4a及び音響整合部5aのx方向の長さD3は、圧電素子3aのx方向の長さW1よりも短いことが好ましい。また、音響整合部4a及び音響整合部5aのx方向の長さD3は、隣接する音響整合部4の間隔D2より長い。さらに、隣接する音響整合部4の間隔D2は15μm以上であることが好ましい。いずれも圧電素子が発生する超音波の指向性を高めることができるためである。隣接する音響整合部4の間隔D2と音響整合部4a及び音響整合部5aの長さD3との和は60μm以下であることが好ましい。これにより、生成する超音波画像に対するグレーティンググローブに起因するアーチファクトの影響を小さくすることができる。音響整合部4の厚さH2及び音響整合部5の厚さH3の各々は、圧電素子3が発生する超音波の波長の4分の1の整数倍であることが好ましい。
以上、上述した実施形態によれば、圧電素子3a及び圧電素子3bとの間隔が音響整合部4から遠ざかるにつれて、徐々に狭くなっている。このような構成を採ることにより、圧電素子3aと圧電素子3bが互いに分離している状態にも関わらず、圧電素子3a及び圧電素子3bの体積を大きくすることができる。そのため、圧電素子3が発振する超音波の周波数が高周波になっても、振動子ユニットの出力を十分に得ることができる。また、隣接する圧電素子の間隔D1を10μm以下とすることにより、振動子ユニットの出力をより十分なものにすることができる。また、側面視した際に音響整合部同士を矩形の間隔を空けて配置することにより、各々の振動子1が横振動しにくく振動子ユニットの出力を十分に得ることができる。
[振動子ユニットの製造方法]
図4を用いて、実施形態に係る振動子ユニットの製造方法を説明する。
加工装置20は、光源21と、光源21から発振されるレーザ光22を集光する不図示の光学系と、チャンバー24と、チャンバー24内に光を入射させるための入射窓23と、ステージ25と、を有する。光源21はレーザ光源であり、レーザ光の波長は380nm以下であり、すなわち紫外光である。光源は、例えば、エキシマレーザや、アルゴンイオンレーザの倍波やNd:YAG等の固体レーザの3倍波を用いることができる。圧電素子同士の間隔を狭ピッチにするためには、レーザ光の波長は短く、パルス幅も短いことが好ましい。また、好ましいレーザ光のパルス幅は数ps(ピコ秒)から数十fs(フェムト秒)であり、より好ましくは300fs以下である。
まず、第1の部材10Aをチャンバー24内のステージ25上に設置する。第1の部材10Aは電極部2Aと圧電素子部3Aと音響整合材料部4Aが積層された部材である。
続いて、チャンバー内の圧力を大気圧より減圧させる。具体的には、チャンバーを不図示のスクロールポンプやロータリーポンプといった排気手段により排気する。減圧して、チャンバー内の圧力は200Pa以下にすることが好ましい。
その後、レーザ光22を音響整合材料部4Aに入射させ、第1の部材10Aに溝を形成することにより、複数の振動子1を形成する(図4(a)及び(b)参照)。複数の振動子とは、第1の圧電素子3aと第1の圧電素子3aの上に設けられた第1の音響整合部4aとを有する第1の振動子1aと、第2の圧電素子3bと第2の圧電素子3bの上に設けられた第2の音響整合部4bとを有する第2の振動子1bのことである。溝を形成する工程を、大気圧より減圧された減圧環境下で行うことにより、加工中に発生するデブリ(加工ゴミ)の平均自由工程が長くなる。そうすることで、デブリを溝の外へ排出しやすくし、小さな幅の溝を形成できるため、第1の振動子1aと第2の振動子1bとの間隔を狭ピッチにすることが可能となる。振動子の間隔が狭ピッチになることで、生成する超音波画像に対するグレーティンググローブに起因するアーチファクトの影響を小さくすることができる。より好ましい雰囲気は100Pa以下である。
音響整合材料部4Aにカーボンなどの昇華点が高い材料を用いることが好ましい。溝加工の際に、レーザ光の照射スポットのみを除去できる。また、ステージ25を上下に移動させることで、深さ方向の焦点位置を変更して、矩形溝を容易に形成することできる。また、一方、圧電素子部3Aに用いられる使われる圧電セラミックスまたは圧電体の単結晶は、融点がカーボンの昇華点より低いので、音響整合層4の形成後に、レーザパワーを制御することで、隣接する圧電素子の間隔D1を調整することできる。また、焦点位置を固定することにより、溝は内部(深さ方向)に行くにつれて、多重反射により細い溝を形成できる。そのため、焦点位置を圧電素子部に固定することによって、圧電素子の間隔が狭くなるV字状の高アスペクト比の溝を容易に形成することができる。
以上の工程により振動子ユニット10を得ることができる。
また、第1の振動子1aと第2の振動子1bの間を充填剤で充填する場合は、上記の工程が終わった後にチャンバー24から振動子ユニット10を取り出してから、シリコーンゴム等の充填剤を充填することができる。
従前知られた技術では、上述したような溝の形成工程はブレードによって行われていた。しかし、超音波プローブに必要とされる超音波の周波数が高周波になるにつれ、狭い幅の溝を形成することが求められていた。ブレード加工では20μm以下の加工は著しく困難であった。
しかし、上述した実施形態によれば、波長380nm以下の短波長のレーザを用いて振動子ユニット10に溝を形成するため、音響整合部4から遠ざかるにつれて圧電素子3の間隔が狭くなるV字状の高アスペクト比の溝を容易に形成できる。そのため、圧電素子3が発振する超音波の周波数が高周波になっても、振動子ユニットの出力を十分に得ることができる。また、隣接する圧電素子の間隔D1を10μm以下とすることにより、振動子ユニットの出力をより十分なものにすることができる。また、側面視した際に音響整合部同士を矩形の間隔を介して配置することにより、各々の振動子1が横振動しにくく振動子ユニットの出力を十分に得ることができる。
以下、実施例を挙げて説明する。まず、振動子ユニットの評価方法について説明する。
[振動子ユニットの評価方法]
作成した振動子ユニットをパルサレシーバに接続し、電圧10Vp0を加え、中心周波数20MHzのパルス超音波を水中に発生させ、受信側の音波の振幅を出力値として測定した。パルサレシーバは、ジャパンプローブ株式会社製のJPR-50Pと受信プローブを用いた。参考例の振動子ユニットの出力値を1として、実施例及び比較例の出力値の比(出力比)を算出した。出力比が1.4を超えるものをA、1.3以上1.4以下のものをB、1より大きく1.3未満のものをC、1以下をDとし、A,B及びCを良品と判定した。
(実施例1-1)
図4に示した手順を用いて振動子ユニットを製造した。実施例1-1は、側面視した際に第1の音響整合部と第2の音響整合部が矩形の空間を介して離間して配置されていて、第1の圧電素子と第2の圧電素子との間隔D1が第1の音響整合部及び第2の音響整合部から遠ざかるに連れて狭くなる形態である。
まず、図4(a)のように振動子ユニットを製造するために第1の部材10Aをチャンバー24の内部のステージ25に設置した。第1の部材10Aは、電極部2Aと圧電素子部3Aと音響整合材料部4Aが積層された部材である。音響整合材料部4Aは、カーボンの平板であり、サイズは幅0.4cm、長さ1.0cm、厚さ100μmである。圧電素子部3Aは、PMN-PTの単結晶に金電極を両面に設けたものであり、音響整合材料部と接していない面の金電極が電極部2Aである。PMN-PTの単結晶のサイズは幅0.4cm、長さ1.0cm、厚さ100μmである。音響整合材料部4Aと圧電素子部3は接着剤で貼り合わされている。
続いて、チャンバー内の圧力を大気圧より減圧させた。具体的には、チャンバーを不図示のロータリーポンプにより排気し、100Paになるまで減圧させた。
続いて、光源21であるLIGHT CONVERSION社製のフェムト秒レーザCARBIDEからレーザ光22を出射し、入射窓23から第1の部材10Aにレーザ光22を照射した。レーザ光のパルス幅は244fs(フェムト秒)であり、波長は343nmであった。光源から発振されるレーザ光のビーム径は2.4mmであり、不図示のSillOptics社製のビームエキスパンターS6EXZ5075/574により、4.8倍に拡大した。その後、シグマ光機製の焦点レンズUDL-30-100Pにより集光し、スポット径9.7μmで溝加工を開始した。溝加工は、焦点位置を移動させるためにステージ25を上下に移動させながら行った。
振動子1aを形成した後、ステージ25を移動させ、第1の部材10Aを図4(b)のように紙面横方向に動かして溝加工を続けて行うことにより、実施例1-1の振動子ユニットを作成した。実施例1-1の振動子ユニットは、圧電素子の厚みH1が100μm、圧電素子の間隔D1が10μmであり、その間隔は音響整合部4から遠ざかるにつれて狭くなっており、その最小の間隔は2μmであった。すなわち、H1/D1は10であった。また、D2は20μmであり、D3は40μmであった。
続いて、参考例1の振動子ユニットは実施例1-1の振動子ユニットと同様の方法で製造した。ただし参考例1の振動子ユニットは以下の点で実施例1-1と異なる。参考例1の振動子ユニットはD1とD2の幅が等しく20μmであった。また、圧電素子の間隔D1は音響整合部4から遠ざかっても一定であった。
そして、実施例1-1と参考例1の振動子ユニットの出力を評価した。実施例1-1の振動子ユニットの出力比は1.45であったので、評価はAとした。
(実施例1-2)
実施例1-2も実施例1-1と同様の方法で製造した。実施例1-2の振動子ユニットは、圧電素子の厚みH1が100μm、圧電素子の間隔D1が20μmであり、その間隔は音響整合部4から遠ざかるにつれて狭くなっており、その最小の間隔は4μmであった。すなわち、H1/D1は5であった。また、D2は20μmであり、D3は40μmであった。実施例1-2の振動子ユニットの出力比は1.40であったので、評価はBとした。
(実施例1-3)
実施例1-3も実施例1-1と同様の方法で製造した。実施例1-3の振動子ユニットは、圧電素子の厚みH1が100μm、圧電素子の間隔D1が25μmであり、その間隔は音響整合部4から遠ざかるにつれて狭くなっており、その最小の間隔は5μmであった。すなわち、H1/D1は4であった。また、D2は30μmであり、D3は30μmであった。実施例1-3の振動子ユニットの出力比は1.35であったので、評価はBとした。
(比較例1)
比較例1の振動子ユニット10Xの形状は図5に示す形状である。振動子ユニット10Xは、4つの振動子1Xを有する。振動子1Xの各々は、導電層2Xの上に設けられている。また、振動子1Xの各々は、圧電素子3Xと、音響整合部4Xと、を有する。比較例1の振動子ユニットは、隣接する音響整合部4Xの間隔が矩形ではなく台形であること、隣接する圧電素子3の間隔が矩形であることが実施例1-1、1-2及び実施例1-3と異なる。
比較例1の振動子ユニットはD2が20μmであり、D3が40μmであった。また、圧電素子の間隔D1は音響整合部4Xから遠ざかっても一定であった。
そして、比較例1の振動子ユニットの出力を評価した。比較例1の振動子ユニットの出力比は0.92であったので、評価はDとした。
(実施例2-1)
実施例2-1は、第1の圧電素子と第2の圧電素子との間隔D1が10μm以下であり、かつ、第1の音響整合部及び第2の音響整合部から遠ざかるに連れて狭くなる形態である。
実施例2-1においても第1の部材10Aは、電極部2Aと圧電素子部3Aと音響整合材料部4Aが積層された部材であるが、圧電素子部3AのPMN-PTの単結晶のサイズが幅0.4cm、長さ1.0cm、厚さ50μmである。
その点以外は実施例1-1と同様の方法で製造した。実施例2-1の振動子ユニットは、圧電素子の厚みH1が50μm、圧電素子の間隔D1が5μmであり、その間隔は音響整合部4から遠ざかるにつれて狭くなっており、その最小の間隔は1.5μmであった。すなわち、H1/D1は10であった。また、D2は10μmであり、D3は20μmであった。
続いて、参考例2の振動子ユニットは実施例2-1の振動ユニットと同様の方法で製造した。ただし参考例2の振動子ユニットは以下の点で実施例2-1と異なる。参考例2の振動子ユニットはD1とD2の幅が等しく10μmであった。また、圧電素子の間隔D1は音響整合部4から遠ざかっても一定であった。
そして、実施例2-1と参考例2の振動子ユニットの出力を評価した。実施例2-1の振動子ユニットの出力比は1.43であったので、評価はAとした。
(実施例2-2)
実施例2-2も実施例2-1と同様の方法で製造した。実施例2-2の振動子ユニットは、圧電素子の厚みH1が50μm、圧電素子の間隔D1が10μmであり、その間隔は音響整合部4から遠ざかるにつれて狭くなっており、その最小の間隔は3μmであった。すなわち、H1/D1は5であった。また、D2は10μmであり、D3は20μmであった。実施例2-2の振動子ユニットの出力比は1.35であったので、評価はBとした。
(比較例2)
比較例2の振動子ユニット10Xの形状も比較例1と同様に図5に示す形状である。
比較例2の振動子ユニットはD2が10μmであり、D3が20μmであった。また、圧電素子の間隔D1は音響整合部4Xから遠ざかっても一定であった。
そして、比較例2の振動子ユニットの出力を評価した。比較例2の振動子ユニットの出力比は0.91であったので、評価はDとした。
これらの結果を表1及び表2にまとめる。
Figure 2024010877000002
Figure 2024010877000003
表1に示すように、圧電素子3の電圧印加時と電圧を除荷時の形状変位により発生する力は、面積に比例して大きくなる。そのため、奥行き方向の寸法が同一である場合、D1をD2より狭くすると、D1とD2と同じである場合に比べて、出力比が向上することを確認できた。さらに圧電素子の間隔を音響整合部から遠ざかるにつれて狭くなるV字形状にすることによって、圧電体の除去体積を減少させ、出力比が向上することを確認できた。
また、表2に示すように、素子(振動子)ピッチが狭くなった場合においても、圧電素子の間隔を音響整合部から遠ざかるにつれて狭くなるV字形状にすることによって、高い出力が得られることを確認できた。ピッチ幅を狭くすることで、超音波プローブの走査方向に対して素子の数を増やすことができるようになるので、出力をさらに向上させることが期待できる。またグレーティングローブの発生も抑制できるため、超音波画像の分解能の向上も期待できる。
以上、本開示によれば、圧電素子3aと圧電素子3bが互いに分離している状態にも関わらず、従来よりも圧電素子3a及び圧電素子3bの体積を大きくすることができる。そのため、圧電素子3が発振する超音波の周波数が高周波になっても、振動子ユニットの出力を十分に得ることができる。また、隣接する圧電素子の間隔D1を10μm以下とすることにより、振動子ユニットの出力をより十分なものにすることができる。また、側面視した際に音響整合部同士を矩形の間隔を空けて配置することにより、各々の振動子1が横振動しにくく振動子ユニットの出力を十分に得ることができる。
本実施形態の開示は、以下の構成および方法を含む。
(構成1)
第1の圧電素子と、前記第1の圧電素子の上に設けられた第1の音響整合部と、を有する第1の振動子と、
第2の圧電素子と、前記第2の圧電素子の上に設けられた第2の音響整合部と、を有し、前記第1の振動子と間隔を空けて配置された第2の振動子と、を有する振動子ユニットであって、
前記第1の圧電素子と前記第2の圧電素子との間隔D1が、10μm以下であり、かつ、前記第1の音響整合部及び前記第2の音響整合部から遠ざかるにつれて狭くなる
ことを特徴とする振動子ユニット。
(構成2)
前記振動子ユニットを側面視した際に、前記第1の音響整合部と前記第2の音響整合部が、矩形の間隔を空けて配置される構成1に記載の振動子ユニット。
(構成3)
前記D1に対する前記第1の圧電素子の高さH1の比が、5以上である構成1又は2に記載の振動子ユニット。
(構成4)
前記第1の圧電素子及び前記第2の圧電素子から発生する超音波の周波数が、30MHz以上である構成1乃至3のいずれか1項に記載の振動子ユニット。
(構成5)
前記第1の音響整合部と前記第2の音響整合部との間隔D2が、15μm以上である構成1乃至4のいずれか1項に記載の振動子ユニット。
(構成6)
前記振動子ユニットを側面視した際に、前記D2と前記第1の音響整合部の幅D3の和が、60μm以下である構成5に記載の振動子ユニット。
(構成7)
前記第1の圧電素子及び前記第2の圧電素子が、単結晶の圧電体を含む構成1乃至6のいずれか1項に記載の振動子ユニット。
(構成8)
前記第1の音響整合部及び前記第2の音響整合部が、複数の材質よりなる構成1乃至7のいずれか1項に記載の振動子ユニット。
(構成9)
第1の圧電素子と、前記第1の圧電素子の上に設けられた第1の音響整合部と、を有する第1の振動子と、
第2の圧電素子と、前記第2の圧電素子の上に設けられた第2の音響整合部と、を有し、前記第1の振動子と間隔を空けて配置された第2の振動子と、を有する振動子ユニットであって、
前記振動子ユニットを側面視した際に、前記第1の音響整合部と前記第2の音響整合部が、矩形の間隔を空けて配置されており、
前記第1の圧電素子と前記第2の圧電素子との間隔D1が、前記第1の音響整合部及び前記第2の音響整合部から遠ざかるにつれて狭くなる
ことを特徴とする振動子ユニット。
(構成10)
前記D1に対する前記第1の圧電素子の高さH1の比が、5以上である構成9に記載の振動子ユニット。
(構成11)
前記第1の圧電素子及び前記第2の圧電素子から発生する超音波の周波数が、30MHz以上である構成9又は10に記載の振動子ユニット。
(構成12)
前記第1の音響整合部と前記第2の音響整合部との間隔D2が、15μm以上である構成9乃至11のいずれか1項に記載の振動子ユニット。
(構成13)
前記振動子ユニットを側面視した際に、前記D2と前記第1の音響整合部の幅D3との和が、60μm以下である構成12に記載の振動子ユニット。
(構成14)
前記第1の圧電素子及び前記第2の圧電素子が、単結晶の圧電体を含む構成9乃至13のいずれか1項に記載の振動子ユニット。
(構成15)
前記第1の音響整合部及び前記第2の音響整合部が、複数の材質よりなる構成9乃至14のいずれか1項に記載の振動子ユニット。
(構成16)
筐体と、
前記筐体の中に配置された構成1乃至15のいずれか1項に記載に振動子ユニットと、
を有することを特徴とする超音波プローブ。
(構成17)
構成16に記載に超音波プローブと、
前記超音波プローブが受信した反射波に基いて画像を生成する画像生成部と、を有することを特徴とする装置。
(方法1)
圧電素子部と、前記圧電素子部の上に設けられた音響整合材料と、を有する第1の部材をチャンバー内に設置する工程と、
前記チャンバー内の圧力を大気圧より減圧させる工程と、
波長380nm以下のレーザ光により前記第1の部材に溝を設け、第1の圧電素子と前記第1の圧電素子の上に設けられた第1の音響整合部とを有する第1の振動子と、第2の圧電素子と前記第2の圧電素子の上に設けられた第2の音響整合部とを有し前記第1の振動子と間隔を空けて配置された第2の振動子と、を設ける工程と、
を有することを特徴とする振動子ユニットの製造方法。
(方法2)
前記レーザ光のパルス幅が、300fs以下である方法1に記載の振動子ユニットの製造方法。
(方法3)
前記チャンバー内の圧力が、200Pa以下である方法1又は2に記載の振動子ユニットの製造方法。
1 振動子
2 導電部
3 圧電素子
4 音響整合部
5 音響整合部
20 加工装置
21 レーザ光源
22 レーザ光
23 入射窓
24 チャンバー
25 ステージ
10A 第1の部材
2A 導電部
3A 圧電素子部
4A 音響整合材料
10 振動子ユニット
100 超音波プローブ
110 バッキング材
120 音響レンズ
200 本体部
210 送受信回路部
220 画像生成部
230 記憶部
300 表示部
400 入力部
500 被検体
1000 超音波診断装置(装置)

Claims (20)

  1. 第1の圧電素子と、前記第1の圧電素子の上に設けられた第1の音響整合部と、を有する第1の振動子と、
    第2の圧電素子と、前記第2の圧電素子の上に設けられた第2の音響整合部と、を有し、前記第1の振動子と間隔を空けて配置された第2の振動子と、を有する振動子ユニットであって、
    前記第1の圧電素子と前記第2の圧電素子との間隔D1が、10μm以下であり、かつ、前記第1の音響整合部及び前記第2の音響整合部から遠ざかるにつれて狭くなる
    ことを特徴とする振動子ユニット。
  2. 前記振動子ユニットを側面視した際に、前記第1の音響整合部と前記第2の音響整合部が、矩形の間隔を空けて配置される請求項1に記載の振動子ユニット。
  3. 前記D1に対する前記第1の圧電素子の高さH1の比が、5以上である請求項1に記載の振動子ユニット。
  4. 前記第1の圧電素子及び前記第2の圧電素子から発生する超音波の周波数が、30MHz以上である請求項1に記載の振動子ユニット。
  5. 前記第1の音響整合部と前記第2の音響整合部との間隔D2が、15μm以上である請求項1に記載の振動子ユニット。
  6. 前記振動子ユニットを側面視した際に、前記D2と前記第1の音響整合部の幅D3の和が、60μm以下である請求項5に記載の振動子ユニット。
  7. 前記第1の圧電素子及び前記第2の圧電素子が、単結晶の圧電体を含む請求項1に記載の振動子ユニット。
  8. 前記第1の音響整合部及び前記第2の音響整合部が、複数の材質よりなる請求項1に記載の振動子ユニット。
  9. 第1の圧電素子と、前記第1の圧電素子の上に設けられた第1の音響整合部と、を有する第1の振動子と、
    第2の圧電素子と、前記第2の圧電素子の上に設けられた第2の音響整合部と、を有し、前記第1の振動子と間隔を空けて配置された第2の振動子と、を有する振動子ユニットであって、
    前記振動子ユニットを側面視した際に、前記第1の音響整合部と前記第2の音響整合部が、矩形の間隔を空けて配置されており、
    前記第1の圧電素子と前記第2の圧電素子との間隔D1が、前記第1の音響整合部及び前記第2の音響整合部から遠ざかるにつれて狭くなる
    ことを特徴とする振動子ユニット。
  10. 前記D1に対する前記第1の圧電素子の高さH1の比が、5以上である請求項9に記載の振動子ユニット。
  11. 前記第1の圧電素子及び前記第2の圧電素子から発生する超音波の周波数が、30MHz以上である請求項9に記載の振動子ユニット。
  12. 前記第1の音響整合部と前記第2の音響整合部との間隔D2が、15μm以上である請求項9に記載の振動子ユニット。
  13. 前記振動子ユニットを側面視した際に、前記D2と前記第1の音響整合部の幅D3との和が、60μm以下である請求項12に記載の振動子ユニット。
  14. 前記第1の圧電素子及び前記第2の圧電素子が、単結晶の圧電体を含む請求項9に記載の振動子ユニット。
  15. 前記第1の音響整合部及び前記第2の音響整合部が、複数の材質よりなる請求項9に記載の振動子ユニット。
  16. 筐体と、
    前記筐体の中に配置された請求項1乃至15のいずれか1項に記載に振動子ユニットと、
    を有することを特徴とする超音波プローブ。
  17. 請求項16に記載に超音波プローブと、
    前記超音波プローブが受信した反射波に基いて画像を生成する画像生成部と、を有することを特徴とする装置。
  18. 圧電素子部と、前記圧電素子部の上に設けられた音響整合材料と、を有する第1の部材をチャンバー内に設置する工程と、
    前記チャンバー内の圧力を大気圧より減圧させる工程と、
    波長380nm以下のレーザ光により前記第1の部材に溝を設け、第1の圧電素子と前記第1の圧電素子の上に設けられた第1の音響整合部とを有する第1の振動子と、第2の圧電素子と前記第2の圧電素子の上に設けられた第2の音響整合部とを有し前記第1の振動子と間隔を空けて配置された第2の振動子と、を設ける工程と、
    を有することを特徴とする振動子ユニットの製造方法。
  19. 前記レーザ光のパルス幅が、300fs以下である請求項18に記載の振動子ユニットの製造方法。
  20. 前記チャンバー内の圧力が、200Pa以下である請求項18に記載の振動子ユニットの製造方法。
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