JP2024010865A - 調理カップ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、ユーザーへの負担が小さく、調理物を安定した状態で注ぎ出すことのできる調理カップを提供する。【解決手段】本発明に係る調理カップ10は、食材が投入されるカップ11と、前記カップの周面の後ろ側に設けられた取手12と、前記取手と対向する前記カップの前側の上縁に設けられた注ぎ口14と、を具える調理カップであって、前記カップの底面20の前側の外周縁21には、前記調理容器を載置面40に置いた状態から前記調理カップを持ち上げることなく、前記取手を斜め上方向に押し上げて前記注ぎ口側に前傾させたときに、前記載置面に辺接触又は2点以上で点接触する接触縁22を有する。【選択図】図19

Description

本発明は、調理物を収容する調理カップに関するものであり、ユーザーへの負担が小さく、調理物を安定した状態で注ぎ出すことのできる調理カップに関するものである。
ミキサーやジューサー、フードプロセッサーのような調理器では、調理容器内で調理具を回転させて、食材の粉砕、みじん切り、おろし、つぶし、刻み、或いは、撹拌などの調理を行なっている(たとえば、特許文献1参照)。
調理容器は、食材を入れる外周円筒形状のカップの周面に取手が形成された調理カップに、食材や調理物の飛び跳ねを防ぐための蓋体が装着される。調理された調理物は、蓋体を取り外し、取手を掴んで調理カップを持ち上げて傾けることで、取手と対向する上縁に設けられた注ぎ口から注ぎ出される。
特開2020-116238号公報
調理カップは、調理カップ自体の重量に加え、調理物の重量が加わるから重量化する。とくに、調理カップがガラス製の場合、さらには、内容量の大きい業務用の場合、その重量はさらに重くなる。従って、調理カップを持ち上げて調理物を注ぐ動作は非常に負担の大きい動作になる。とくに、注ぎ始めは調理カップ内の調理物の量が多いから、調理カップに調理物を加えた総重量も大きくなる。
そこで、調理物を注ぐ際に、調理カップを調理台に置いたまま調理カップを傾けることで、調理物を注ぐことが考えられる。しかしながら、たとえば特許文献1の図4に示すように、調理カップの底面は円形の場合、取手を掴んで調理カップを傾けたときに、調理カップが調理台上で左右に転がってぶれてしまい、上手く注ぐことができないことがある。
本発明の目的は、ユーザーへの負担が小さく、調理物を安定した状態で注ぎ出すことのできる調理カップを提供することである。
本発明に係る調理カップは、
食材が投入されるカップと、前記カップの周面の後ろ側に設けられた取手と、前記取手と対向する前記カップの前側の上縁に設けられた注ぎ口と、を具える調理カップであって、
前記カップの底面の前側の外周縁には、前記調理容器を載置面に置いた状態から前記調理カップを持ち上げることなく、前記取手を斜め上方向に押し上げて前記注ぎ口側に前傾させたときに、前記載置面に辺接触又は2点以上で点接触する接触縁を有する。
前記カップの上縁は円形とすることができる。
前記カップの前記底面の外周縁は、前記接触縁の両端から後ろ側に向けて円弧状であり、前記カップの前記周面は、前記底面から前記上縁に向けて断面形状が変化することが望ましい。
前記カップの前記底面の外周縁は、前記接触縁を一辺とする多角形形状であり、前記カップの前記周面は、前記底面から前記上縁に向けて断面形状が変化することが望ましい。
前記カップの前記前側の上縁は、前記注ぎ口が前方に突出した多角形形状の一角であり、前記カップの前記周面は、前記底面から前記上縁に向けて断面形状が変化することが望ましい。
前記カップは、前記注ぎ口が一角となる多角形形状であり、
前記カップの底面は、多角形形状であって、前記多角形形状の一辺が前記接触縁とすることができる。
食材を調理する調理具を含むカッターダイを前記カップの前側の斜め下方から装着可能とすることができる。
前記接触縁の両端は、前記カップの前記上縁よりも外側に位置することが望ましい。
前記外周縁の前端は、前記カッターダイと鉛直方向に重なる位置にあることが望ましい。
本発明の調理カップによれば、調理カップを載置面においたまま、調理カップを持ち上げることなく、取手を斜め上方に押し出すことで、調理カップは接触縁を回転支点として前傾する。これにより、注ぎ口から調理物を注ぎ出すことができる。接触縁は、載置面に対して辺接触または2点以上で点接触しているから、前傾させたときに調理カップが左右にぶれることはなく、安定して注ぐことができる。
とくに、調理カップと調理物の総重量が大きい注ぎ始めから、ある程度調理物が減少した注ぎ途中までを、接触縁を回転支点として載置面に調理カップを接地させたまま前傾させることで、注ぎ作業を少ない力で行なうことができる。従って、調理カップを持ち上げなくてもよいから、非力なユーザーであっても容易に、安定して注ぐことができる。また、業務用等で、繰り返しの注ぎ作業が想定される場合には、ユーザーへの負担を軽減することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る調理カップの斜視図である。 図2は、調理カップをセンター面で切断した断面図である。 図3は、調理カップの概略平面図である。 図4は、調理カップを前傾させた状態を示す斜視図である。 図5は、調理カップを前傾させた状態を示すセンター面に沿う断面図である。 図6は、異なる実施形態の調理カップの斜視図である。 図7は、図6の概略平面図である。 図8は、図6の調理カップの前傾前後の側面図である。 図9は、さらに異なる実施形態を示す調理カップの概略平面図である。 図10は、さらに異なる実施形態を示す調理カップの概略平面図である。 図11は、実施例の調理器(ミキサー)の側面図である。 図12は、調理カップを斜め前方から見た斜視図である。 図13は、調理カップを斜め後方から見た斜視図である。 図14は、調理カップの正面図である。 図15は、調理カップの左側面図である。 図16は、調理カップの平面図である。 図17は、調理カップの底面図である。 図18は、調理カップのセンター面に沿う断面図である。 図19は、調理カップの前傾前後の側面図である。 図20は、前傾した調理カップを斜め後方から見た斜視図である。 図21は、調理カップの注ぎ口に沿う拡大断面図である。 図22は、(a)外周面に凹みのない調理カップの注ぎ口に沿う拡大断面図、(b)は(a)の調理カップの注ぎ口に調理物が付着した状態を示す図、(c)は外周面に凹みを設けた調理カップの注ぎ口に沿う拡大断面図である。
本発明の調理カップ10について図面を参照しながら説明を行なう。なお、以下では、調理カップ10を、モーターを内蔵した調理器本体に取り付けて調理を行なうミキサーの如き調理器に採用した例について説明する。もちろん、調理器はミキサーに限らず、フードプロセッサー、ジューサー、ミル、ブレンダー、スープメーカーなどであってもよい。また、調理カップ10は、調理具の回転しない電気ケトルにも適用できる。さらに、調理カップ10は、単体で使用するピッチャーのような容器にも適用することができる。
本発明の調理カップ10は、図1乃至図3に示すように、食材が収容され調理が行われるカップ11を主体として構成され、カップ11の周面には取手12が設けられている。カップ11の上面開口はカップ口13であり、その中心と取手12の中央を含む仮想面をセンター面Pと称する。図2は、センター面Pに沿う断面図、図3は概略平面図であって、カップ口13の上縁の外周と取手12を実線、底面20の外周縁21を点線で示している。
カップ口13は、図示では略円形であり、前側の上縁には、センター面P上で取手12と対向する位置に注ぎ口14が形成されている。注ぎ口14側を「前」、取手12側を「後」としたとき、注ぎ口14の注ぎ方向は、前側であってセンター面Pを含む図4、図5の矢印B方向になる。
調理カップ10の周面は、断面形状を変化させながら下方向に延びており、載置面となる調理台40に調理カップ10を置いたときにその一部または全部が接地する底面20に繋がっている。具体的には、カップ11の周面及びその内面は、カップ口13側が略円形、底面20側は下記のとおり略矩形の横断面を有するように、周面はカップ口13と底面20を繋ぐ。
底面20には、図2に示すように、円形のカッターダイ取付開口15が貫通開設されている。カッターダイ取付開口15には、断面円形のカッターダイ30が装着される。カッターダイ30には、カップ11内で調理具が回転可能に配備される。調理具31は、たとえば、調理内容に合わせたブレードやカッターであり、カッターダイ30を挟んで調理具側カップリング32に連繋される。調理具側カップリング32は、図示しないミキサーなどの調理器のモーター回転軸に設けられた調理具側カップリングと係合し、回転可能となっている。なお、図示の調理カップ10は、調理具31が水平面内で回転する縦型ミキサー用である。
底面20は、カップ口13とは異なる形状、たとえば、カップ口13が略円形であれば、外形、内形共に多角形形状、たとえば、略矩形とすることができる。そして、略矩形の底面20は、前方にセンター面Pと略直交する辺が位置するよう構成する。この辺を以下、接触縁22と称する。図示では、接触縁22は、底面20の一辺の略すべての長さ分である。
接触縁22は、センター面Pに略垂直に交わる仮想線(以下コーナー線Lと称する)上に位置している。
上記構成の調理カップ10は、調理台40に置いた状態で、ユーザーが取手12を掴んで、調理カップ10を持ち上げることなく、図2の矢印Aに示すように取手12を斜め上方向に押し上げる。これにより、調理カップ10は、図4、図5に示すように、接触縁22が調理台40と接触したまま前傾して、注ぎ口14は下方向に下がるから、調理物を注ぎ口14から注ぎ出すことができる(矢印B)。
上記のように、本発明の調理カップ10は、調理カップ10を持ち上げることなく、接触縁22(すなわちコーナー線L)を回転支点として前傾することができる。調理カップ10は、持ち上げる必要がなく、接触縁22が接地したままであるから、非力なユーザーであっても容易に調理カップ10を前傾できる。また、業務用等で、繰り返しの注ぎ作業が想定される場合であっても、ユーザーへの負担を軽減することができる。そして、接触縁22は、左右方向に底面20の略全体に亘る長さを有する辺接触であるから、調理カップ10が左右にぶれることなく、安定して注ぎを行なうことができる。
従って、とくに調理カップ10と調理物の総重量が大きい注ぎ始めから、ある程度調理物が減少した注ぎ途中までは、上記のように接触縁22を接地させながら調理物を注ぎ出せばよい。調理物が減少すると、調理カップ10は大きく傾けなければならないが、このときには、総重量が小さくなっているから、調理カップ10を持ち上げて、さらに傾ければよい。
なお、接触縁22は、図3に示すように、コーナー線Lが調理カップ10の重心に近くなるように、注ぎ口14よりも後ろ側であって、調理カップ10の重心よりも前側に位置させることが望ましい。これにより、小さな力で調理カップ10を前傾させることができる。
上記実施形態では、カップ11の内面は、カップ口13側を略円形、底面20側が略矩形の螺旋状の横断面としている。これにより、カップ11内に投入された食材は、ブレード等の調理具31(図2)による調理中、食材が螺旋状に撹拌される。従って、カップ11の内面にリブ等の撹拌部材を設けた構造と同様の効果を得ることができ、均等に食材を調理できる共に、調理の短時間化を達成できる。
図6乃至図8は、本発明の異なる実施形態を示す図である。上記実施形態と重複する部分については説明を適宜省略する。
調理カップ10は、上面が略円形のカップ口13に対し、底面20は、多角形形状、たとえば略矩形形状であり、角部に外周縁21が外向きに略円形に膨出した繋ぎ部23を有している。この場合、接触縁22は、底面20の前方に位置する繋ぎ部23の前端円弧部分となり、コーナー線L上であって、センター面Pを挟んで線対称位置にある。そして、図8に矢印Cで示すように取手12を持ち上げると、調理カップ10は、接触縁22が調理台40と点接触した状態で前傾する。
接触縁22は、点接触であるが、コーナー線L上にセンター面Pを挟んで線対称の位置に合計2カ所あるから、調理カップ10の左右ぶれを抑えることができる。
図9に示すように、底面20は、接触縁22を長く採ることで、調理カップ10の左右ぶれをより抑えることができる。図9の底面20は、前側が直線上、後ろ側が円弧状の外周縁を有する略D字状の構成である。そして、太線で示す前側の直線上の接触縁22が、カップ口13から左右外側にはみ出していることで、接触縁22を長くしている。なお、図9の丸囲み部Dに示す接触縁22の両端又は両端近傍の2カ所が少なくとも調理台40に線接触又は点接触するように構成してもよい。
図10は、カップ口13と底面20が夫々多角形形状、たとえば共に略矩形形状の実施形態である。カップ口13は、略ひし形、略正方形とすることができ、センター面Pに一方の対角線が重なり、一角が注ぎ口14を兼ねている。
底面20は、カップ口13に対して90度回転した略ひし形、略正方形である。太線で示す一辺が接触縁22となっている。カップ11の内面形状は省略しているが、カップ口13の略矩形形状と底面20の略矩形形状を繋ぐ略矩形の断面を有しており、螺旋状に旋回した内面を有する。従って、上記と同様、食材の撹拌効果を高めることができる。
何れの実施形態についても、接触縁22をテーパー形状とすることで、調理カップ10をスムーズに前傾させることができる。
図11乃至図20は、本発明の調理カップ10をミキサー50に適用した実施例である。ミキサー50は、図11に示すように、調理器本体60と、調理器本体60に装着される調理容器70を具える。
<調理器本体60>
調理器本体60は、モーター61を内装しており、調理容器70内に配置されたブレード等の調理具31を回転可能としている。図示の実施形態では、調理器本体60は、調理容器70が載置される水平部64と調理容器70とほぼ同じ高さまで延びる垂直部65とを具える。調理容器70は、矢印E方向から、或いは、やや斜め上方向から水平部64に接近させて調理器本体60に取り付けることができ、調理具31がカップリング32,63により、モーター61の回転軸62と回転可能に接続される。図示の調理器本体60は、回転軸62が傾斜して配置された所謂横軸ミキサーである。
調理容器70を調理器本体60から取り外すには、矢印E方向とは逆向き、或いは、やや斜め上方向に調理容器70を引き上げればよい。
モーター61は、調理器本体60の適所に配置された制御部66に電気的に接続される。調理器本体60に設けられた操作スイッチ67の操作によりモーター61を作動させて、種々の機能を実行できる。
<調理カップ10>
上記構成の調理器本体60にセットされる調理容器70は、図11に示すように、調理カップ10と蓋体71を具える。図12乃至図18は、ミキサー50から取り外された調理カップ10であって、蓋体を取り外した状態を示している。
調理カップ10は、食材が投入され、調理される容器である。調理カップ10は、透明度が高く、強度や耐熱性にすぐれるガラスや樹脂などを一体成型して作製することができる。
調理カップ10は、図に示すように、上面に食材が投入されるカップ口13が形成されたカップ11を主体として構成される。カップ11には、後ろ側の周面に取手12が形成されている。そして、取手12をユーザーが掴んで調理カップ10を傾けたときに、取手12と対向するカップ口13の上縁が調理物を注ぎ出す注ぎ口14となる。なお、図12、図13等に示すように、本実施形態では、カップ11の上縁は円形であり、注ぎ口14に相当する形状を特段設けていないが、図1等で説明したように、取手12と対向するカップ口13の上縁に外向きに突出し、注ぎ出される調理物が案内される口部を設けてもよい。
カップ11について、図12等に示すカップ口13の中心と取手12の中央、注ぎ口14を結ぶ仮想面がセンター面Pである。
本実施形態のカップ11は、図13乃至図15等に示すように、略中央より上側が鉛直方向(カップ11の中心軸Nと称する)に延びる筒状体であって、図18に示すように、カップ11の内面下側が前側に向けて斜め下向きに屈曲した屈曲している。そして、屈曲したカップ11の前側には、図16乃至図18に示すように斜めに貫通した円形のカッターダイ取付開口15が設けられている。そして、これら図に示すように、カッターダイ取付開口15には、断面円形のカッターダイ30が前側の斜め下方から装着される。カッターダイ30には、カップ11内で調理具31が回転可能に配備される。調理具31は、たとえば、調理内容に合わせたブレードやカッターであり、カッターダイ30を挟んで調理具側カップリング32に連繋される。調理具側カップリング32は、図1に示すように、モーター61の回転軸62に設けられた本体側カップリング63と係合し、回転可能となっている。
調理カップ10の周面には、カッターダイ取付開口15を包囲するスカート部24が形成されている。スカート部24の端縁は、調理カップ10の底面20を構成する外周縁21と、外周縁21の前方から斜め上向きに延びる円弧状の先端縁25を含む。
外周縁21の後端は、図13、図15、図17等に符号21aで示すように、取手12の下端とスカート部24を繋ぐ略三角形の板状の台座27の後ろ側を囲んでいる。そして、台座27の左右から図14、図17に示すように、外周縁21aの前端から外周縁21が2本前方に延びている。図示の実施形態では、図15に示すように、カップ11の中心軸Nに対し、台座27を囲む外周縁21aは、後方側が上向きに傾斜しており、逆に、外周縁21は、中心軸Nに対して、前方側が上向きに傾斜している。なお、外周縁21,21aは、同一平面上に設けることもできる。
外周縁21についてさらに詳細に説明すると、外周縁21は、外周縁21aから前方に延び、図13、図17等に示すように、センター面Pを中心として、カップ11の左右外側に線対称に張り出している。そして、その前端は、上向きに屈曲して、上向きに大きく傾斜した円弧状の先端縁25に繋がっている。この左右2カ所の屈曲部分26は、コーナー線Lを通る接触縁22となる。接触縁22は、図18に示すように、注ぎ口14よりも後ろ側であって、カップ11の中心軸Nよりも前側に位置するようにしている。なお、図示では、屈曲部分26は、図17に示すように、内側が前方に突出する形状であるから、屈曲部分26のうち、接触縁22となるのは、前端部分のみであり、前端部分が調理カップ10を前傾したときに調理台40に点接触する(図19参照)。
然して、上記構成の調理カップ10は、調理器本体60に取り付けて食材を調理した後、調理物が入った状態で調理台40に置く。たとえば、調理カップ10は調理台40に外周縁21aを底面として置いたときには少し後傾した状態であり(図19のF1)、外周縁21を底面として置いたときには少し前傾した状態になる(図19のF2)。
この状態から、蓋体71を取り外し、或いは、蓋体71を開き方向に傾けたまま、ユーザーは取手12を掴み、調理カップ10を持ち上げることなく、図19の矢印Gに示すように、取手12を斜め上方向に押し上げる。これにより、調理カップ10は、図19のF3や図20に示すように、接触縁22が調理台40と接触したまま接触縁22を回転支点として前傾する。これにより、注ぎ口14は下方向に下がるから、調理物を注ぎ口14から注ぎ出すことができる。
とくに注ぎ始めから、ある程度調理物が減少した注ぎ途中までは、調理物を含む調理カップ10の総重量は大きいから、調理カップ10を持ち上げることなく、接触縁22を接地させながら調理物を注ぎ出せることで、非力のユーザーであっても容易に、安定して調理物を注ぎ出すことができる。また、業務用等で、繰り返しの注ぎ作業が想定される場合であっても、ユーザーへの負担を軽減することができる。
調理物が減少すると、調理カップ10は大きく傾けなければならないが、このときには、総重量が小さくなっているから、調理カップ10を持ち上げて、さらに傾ければよい。
本実施例の接触縁22は、図19、図20等に示すように調理台40に対して点接触であるが、図17(図9も参照)に示すように、カップ11の周面よりも左右外側にはみ出ているから、調理カップ10を前傾したときの左右ぶれを抑えることができる。もちろん、接触縁22は、調理台40に左右2カ所で線接触する構成としてもよい。この場合、屈曲部分26が、センター面Pと垂直、すなわち、コーナー線L上に位置する形状とすればよい。
なお、外周縁21の前端は、図18に示すように、カッターダイ30と鉛直方向に重なる位置に設けることが望ましい。これにより、カッターダイ30及びこれに取り付けられた調理具31や調理具側カップリング32の重量を利用しながら、少ない力で調理カップ10を傾けることができる。
上記説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或いは範囲を限縮するように解すべきではない。また、本発明の各部構成は、上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
たとえば、注ぎ口14は、図21に示すように、外周面の上縁近傍にカップ口13と平行に凹み16を設けることが望ましい。図22(a)に示すように、調理カップ10の外周面に凹みがない場合には、調理カップ10を傾けて調理物80を注ぎ出すときに、調理カップ10の外周面と調理物80との間に広い範囲(符号H)で表面張力が作用して調理物80が付着する。そして、図22(b)に示すように、調理物80が調理カップ10の外周面に残って液垂れを起こす。しかしながら、図22(c)に示すように、凹み16を設けたことで、注ぎ出される調理物80が凹み16部分で調理カップ10の外周面から離れる。これにより、調理物80の表面張力の働く範囲(符号I)を狭くすることができ、調理物80は表面張力に抗して注ぎ出される調理物に引っ張られる。従って、調理カップ10の外周面への付着を抑えて、液垂れを抑制できる。
10 調理カップ
11 カップ
12 取手
13 カップ口
14 注ぎ口
20 底面
21 外周縁
22 接触縁
25 先端縁
40 調理台(接地面)
50 ミキサー(調理器)
L コーナー線
N カップの中心軸
P カップのセンター面

Claims (9)

  1. 食材が投入されるカップと、前記カップの周面の後ろ側に設けられた取手と、前記取手と対向する前記カップの前側の上縁に設けられた注ぎ口と、を具える調理カップであって、
    前記カップの底面の前側の外周縁には、前記調理容器を載置面に置いた状態から前記調理カップを持ち上げることなく、前記取手を斜め上方向に押し上げて前記注ぎ口側に前傾させたときに、前記載置面に辺接触又は2点以上で点接触する接触縁を有する、
    調理カップ。
  2. 前記カップの上縁は円形である、
    請求項1に記載の調理カップ。
  3. 前記カップの前記底面の外周縁は、前記接触縁の両端から後ろ側に向けて円弧状であり、前記カップの前記周面は、前記底面から前記上縁に向けて断面形状が変化する、
    請求項2に記載の調理カップ。
  4. 前記カップの前記底面の外周縁は、前記接触縁を一辺とする多角形形状であり、前記カップの前記周面は、前記底面から前記上縁に向けて断面形状が変化する、
    請求項2に記載の調理カップ。
  5. 前記カップの前記前側の上縁は、前記注ぎ口が前方に突出した多角形形状の一角であり、前記カップの前記周面は、前記底面から前記上縁に向けて断面形状が変化する、
    請求項1に記載の調理カップ。
  6. 前記カップは、前記注ぎ口が一角となる多角形形状であり、
    前記カップの底面は、多角形形状であって、前記多角形形状の一辺が前記接触縁である、
    請求項5に記載の調理カップ。
  7. 食材を調理する調理具を含むカッターダイを前記カップの前側の斜め下方から装着可能である、
    請求項1乃至請求項6の何れかに記載の調理カップ。
  8. 前記接触縁の両端は、前記カップの前記上縁よりも外側に位置する、
    請求項7に記載の調理カップ。
  9. 前記外周縁の前端は、前記カッターダイと鉛直方向に重なる位置にある、
    請求項7に記載の調理カップ。
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