JP2024008823A - トナー、現像剤、トナー収容ユニット、画像形成装置、及び画像形成方法 - Google Patents

トナー、現像剤、トナー収容ユニット、画像形成装置、及び画像形成方法 Download PDF

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【課題】耐フィルミング性及び離型性に優れるトナーの提供【解決手段】SP値が11.0(cal/cm3)1/2以上11.5(cal/cm3)1/2以下である非晶質ポリエステル樹脂と、SP値が9.5(cal/cm3)1/2以上10.5(cal/cm3)1/2以下であるスチレン樹脂と、炭化水素ワックスと、を含有し、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)により求められるTHF可溶分の分子量分布が、3,500以上5,500以下の間にメインピークを有するトナー。【選択図】なし

Description

本発明は、トナー、現像剤、トナー収容ユニット、画像形成装置、及び画像形成方法に関する。
電子写真、静電記録、静電印刷等で使用されるトナーは、画像形成装置における熱ロール、ベルト等の部材にトナーが融着するオフセットの発生が起こりやすいという問題がある。このオフセットを防止するため、従来からトナー自体に炭化水素ワックスなどの離型剤を添加することが知られている。
しかし、炭化水素ワックスは、トナーの製造において一般的に使用される比較的極性の強いポリエステル樹脂と相溶性が悪く、炭化水素ワックスの分散状態を制御しにくいという問題がある。
炭化水素ワックスの分散径が大き過ぎると、トナー粒子の表面近傍に存在する炭化水素ワックスの割合が相対的に増加するため、凝集性を示して流動性が悪化する。また、長期使用において炭化水素ワックスがキャリアや感光体等に移行してフィルミングが生じるという問題がある。
一方、ワックスの分散径が小さすぎると、トナーの十分な離型性が得られないという問題がある。
前記炭化水素ワックスの分散径を調製したトナーとして、例えば、SP値が11.0(cal/cm1/2以上12.0(cal/cm1/2以下である飽和ポリエステル樹脂及びSP値が10.6(cal/cm1/2であるスチレン樹脂、離型剤として炭化水素ワックスを含有するトナーが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
本発明は、耐フィルミング性及び離型性に優れるトナーを提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としての本発明のトナーは、
SP値が11.0(cal/cm1/2以上11.5(cal/cm1/2以下である非晶質ポリエステル樹脂と、SP値が9.5(cal/cm1/2以上10.5(cal/cm1/2以下であるスチレン樹脂と、炭化水素ワックスと、を含有し、
GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)により求められるTHF可溶分の分子量分布が、3,500~5,500の間にメインピークを有するトナーである。
本発明によれば、耐フィルミング性及び離型性に優れるトナーを提供することができる。
図1は、本発明の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 図2は、本発明の画像形成装置の他の一例を示す概略構成図である。 図3は、各色の画像形成手段の一例を示す概略構成図である。 図4は、本発明のトナー収容ユニットとしてのプロセスカートリッジの一例を示す概略構成図である。
(トナー)
本発明のトナーは、非晶質ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、及び炭化水素ワックスを含み、着色剤などを含むことが好ましく、更に必要に応じてその他の成分を含む。
特許文献1(特開2020-187341号公報)に記載のトナーは、SP値が11.0(cal/cm1/2以上12.0(cal/cm1/2以下である飽和ポリエステル樹脂、SP値が10.6(cal/cm1/2であるスチレン樹脂、及び離型剤として炭化水素ワックスを含有しているが、SP値が9.5(cal/cm1/2以上10.5(cal/cm1/2以下であるスチレン樹脂を含有しておらず、離型剤としての炭化水素ワックスとSP値が乖離しているため離型剤の分散性が悪く、耐フィルミング性が悪化するという問題がある。
そこで、本発明者らが、鋭意検討を行ったところ、炭化水素ワックス及び非晶質ポリエステル樹脂のいずれとも相溶しない、SP値が9.5(cal/cm1/2以上10.5(cal/cm1/2以下であるスチレン樹脂を含有することで、炭化水素ワックスと非晶質ポリエステル樹脂との部分相溶を抑えて炭化水素ワックスの分散性を制御し、離型性及び耐フィルミング性に優れることを知見した。
また、非晶質ポリエステル樹脂の分子量を下げることで、炭化水素ワックスの分散性を制御し、離型性及び耐フィルミング性に優れることを知見した。
<非晶質ポリエステル樹脂>
前記非晶質ポリエステル樹脂としては、SP値が11.0(cal/cm1/2以上11.5(cal/cm1/2以下であり、分子量が3,500以上5,500以下である。
前記非晶質ポリエステル樹脂としては、一般公知のアルコールとカルボン酸との重縮合反応によって得られるものを用いることができる。
前記アルコールとしては、例えば、ジオール類、エーテル化ビスフェノール類、これらを炭素数3~22の飽和もしくは不飽和の炭化水素基で置換した二価のアルコール単量体、三価以上の高アルコール単量体などが挙げられる。
前記ジオール類としては、例えば、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2-プロピレングリコール、1,3-プロピレングリコール、1,4-プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4-ブテンジオールなどが挙げられる。
前記エーテル化ビスフェノール類としては、例えば、1,4-ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、ポリオキシプロピレン化ビスフェノールA、ビスフェノールAプロピレンオキサイド、ビスフェノールAエチレンオキサイドなどが挙げられる。
前記三価以上の高アルコール単量体としては、例えば、ソルビトール、1,2,3,6-ヘキサンテトロール、1,4-サルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、蔗糖、1,2,4-ブタントリオール、1,2,5-ペンタントリオール、グリセロール、2-メチルプロパントリオール、2-メチル-1,2,4-ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5-トリヒドロキシメチルベンゼンなどが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記カルボン酸としては、例えば、モノカルボン酸、二価の有機酸単量体、これらの酸の無水物、低級アルキルエステルとリノレイン酸の二量体、三価以上の多価カルボン酸単量体などが挙げられる。
前記モノカルボン酸としては、例えば、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸などが挙げられる。
前記二価の有機酸単量体としては、例えば、マレイン酸、フマル酸、メサコン酸、シトラコン酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、マロン酸、これらを炭素数3~22の飽和もしくは不飽和の炭化水素基で置換したものなどが挙げられる。
前記三価以上の多価カルボン酸単量体としては、例えば、1,2,4-ベンゼントリカルボン酸、1,2,5-ベンゼントリカルボン酸、2,5,7-ナフタレントリカルボン酸、1,2,4-ナフタレントリカルボン酸、1,2,4-ブタントリカルボン酸、1,2,5-ヘキサントリカルボン酸、1,3-ジカルボキシル-2-メチル-2-メチレンカルボキシプロパン、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8-オクタンテトラカルボン酸エンボール三量体酸、これらの酸の無水物などが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記非晶質ポリエステル樹脂のSP値としては、11.0(cal/cm1/2以上11.5(cal/cm1/2以下であり、11.2(cal/cm1/2以上11.4(cal/cm1/2以下が好ましい。前記SP値が11.0(cal/cm1/2以上であると、前記非晶質ポリエステル樹脂と前記スチレン樹脂が相溶せず、優れた耐フィルミング性を得ることができ、前記SP値が11.5(cal/cm1/2以下であると、炭化水素ワックスの分散性が向上し、優れた耐フィルミング性を得ることができる。
前記SP値(溶解性パラメータ:δ)は、Hildebrand-Scatchardの溶液理論において次式で定義される。
δ=(ΔEv/V)1/2
ここでΔEvは蒸発エネルギー、Vは分子容、ΔEv/Vは凝集エネルギー密度を示す。
SP値(溶解性パラメータ)の求め方としては、例えば、Smallらの方法、Fedorらの方法などが挙げられる。
前記Smallらの方法の詳細については、例えば、P.A.Small,J.Appl.Polym.Sci.,3(1953)71.に記載されている。
前記Fedorらの方法の詳細については、例えば、塗料の研究 No.152 Oct.2010 『添加剤の溶解性パラメータに関する考察』に記載されている。
前記非晶質ポリエステル樹脂の分子量としては、3,500以上5,500以下であり、4,000以上4,500以下が好ましい。前記分子量が3,500以上であると、低分子量の成分による耐ホットオフセット性の悪化を抑えることができ、前記分子量が5,500以下であると、高分子量の成分によるワックス分散性の悪化を抑えることができる。
前記非晶質ポリエステル樹脂の分子量の測定方法としては、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)により求められるTHF可溶分の分子量分布のメインピークから求めることができる。
具体的には、下記方法によって求めることができる。
先ず、トナーのTHF可溶分及びTHF不溶分を以下のようにして求める。
トナー約1.0gを秤量し、これにTHF50gを加えて十分に溶解させた溶液を、遠心分離で分けた後にJIS規格(P3801)5種Cの定量ろ紙を用いて常温でろ過する。ろ紙を通過した溶液に含まれる成分を、THF可溶分とし、ろ紙残渣をTHF不溶分とする。
トナーのTHF可溶分により求められたGPCによる分子量分布は、前記ろ紙を通過した溶液を試料溶液とし、以下のように測定する。
40℃のヒートチャンバー中でカラムを安定させ、溶媒としてTHFを毎分1mlの流速で前記カラムに流し、試料濃度として0.05質量%~0.6質量%に調製した樹脂のTHF試料溶液を50μl~200μl注入して測定する。試料(トナー)の分子量の測定に当たっては、試料の有する分子量分布を、数種の単分散ポリスチレン標準試料により、作成された検量線の対数値とカウント数との関係から算出する。検量線作成用の標準ポリスチレン試料としては、例えば、Pressure Chemical Co.又は東洋ソーダ工業社製の分子量が6×10、2.1×10、4×10、1.75×10、5.1×10、1.1×10、3.9×10、8.6×10、2×10、4.48×10のものを用い、少なくとも10点程度の標準ポリスチレン試料を用いる。また、検出器としてはRI(屈折率)検出器を用いる。
得られたTHF可溶分の分子量分布のメインピークを前記非晶質ポリエステル樹脂の分子量として測定する。なお、前記メインピークは、前記分子量分布における高さが最も高いピークである。
前記非晶質ポリエステル樹脂の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、トナーに対して、70質量%以上90質量%以下が好ましく、75質量%以上85質量%以下がより好ましい。
<スチレン樹脂>
前記スチレン樹脂としては、SP値が9.5(cal/cm1/2以上10.5(cal/cm1/2以下である。
前記スチレン樹脂とは、スチレン骨格を有する樹脂であり、スチレン又はスチレン置換体を含む単独重合体又は共重合体である。
前記スチレン樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリα-メチルスチレン、スチレン/クロロスチレン共重合体、スチレン/プロピレン共重合体、スチレン/ブタジエン共重合体、スチレン/塩化ビニル共重合体、スチレン/酢酸ビニル共重合体、スチレン/マレイン酸共重合体、スチレン/アクリル酸エステル共重合体(スチレン/アクリル酸メチル共重合体、スチレン/アクリル酸エチル共重合体、スチレン/アクリル酸ブチル共重合体、スチレン/アクリル酸オクチル共重合体、スチレン/アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン/メタクリル酸エステル共重合体(スチレン/メタクリル酸メチル共重合体、スチレン/メタクリル酸エチル共重合体、スチレン/メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン/メタクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン/α-クロルアクリル酸メチル共重合体、スチレン/アクリロニトリル/アクリル酸エステル共重合体、スチレン-αメチルスチレン共重合体などが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、スチレン-αメチルスチレン共重合体が好ましい。
前記スチレン樹脂としては、適宜合成してもよいし、市販品を用いてもよい。
前記市販品としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、FTR-2140(物質名:スチレン-αメチルスチレン共重合体、三井化学株式会社製、SP値:10.3)、SX100(物質名:スチレン樹脂、ヤスハラケミカル株式会社製、SP値:9.9)などが挙げられる。
前記スチレン樹脂のSP値としては、9.5(cal/cm1/2以上10.5(cal/cm1/2以下であり、9.7(cal/cm1/2以上10.3(cal/cm1/2以下が好ましい。前記SP値が9.5(cal/cm1/2以上であると、前記炭化水素ワックスと前記スチレン樹脂が部分相溶しないため優れた耐フィルミング性が得られ、前記SP値が10.5(cal/cm1/2以下であると、前記非晶質ポリエステル樹脂と前記スチレン樹脂が相溶しないため優れた耐フィルミング性を得ることができる。
前記スチレン樹脂の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、トナーに対して、3質量%以上10質量%以下が好ましく、4質量%以上8質量%以下がより好ましい。
<炭化水素ワックス>
前記炭化水素ワックスとしては、通常のトナーに用いられるものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、フィッシャートロプッシュワックス、エステルワックスなどが挙げられる。これらの中でも、耐ホットオフセット性の点からフィッシャートロプッシュワックスが好ましい。
前記炭化水素ワックスとしては、適宜合成してもよいし、市販品を用いてもよい。
前記市販品としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、FNP-0090(物質名:フィッシャートロプッシュワックス、日本精蝋株式会社製、SP値:8.37)、WA-05TS(物質名:カルナウバワックス、東亜化成株式会社製、SP値:8.8)などが挙げられる。
前記炭化水素ワックスのSP値としては、8.0(cal/cm1/2以上9.0(cal/cm1/2以下であり、8.4(cal/cm1/2以上8.7(cal/cm1/2以下が好ましい。前記SP値が8.0(cal/cm1/2以上であると、炭化水素ワックスの分散性が向上するため優れた耐オフセット性が得られ、前記SP値が9.0(cal/cm1/2以下であると炭化水素ワックスがスチレン樹脂と相溶しないため優れた耐オフセット性が得られる。
前記炭化水素ワックスの含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、トナーに対して、2質量%以上8質量%以下が好ましく、3質量%以上7質量%以下がより好ましい。
<着色剤>
本発明のトナーに用いる着色剤としては、例えば、カーボンブラック、ランプブラック、鉄黒、アニリンブルー、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、ハンザイエローG、ローダミン6Cレーキ、カルコオイルブルー、クロムイエロー、キナクリドン、ベンジジンイエロー、ローズベンガル、トリアリルメタン系染料等の染料や顔料など、従来公知の染料や顔料を使用することができる。これらは、単独あるいは混合して使用することが可能であり、ブラックトナーやフルカラートナーとしても使用できる。
前記着色剤の含有量としては、トナーの結着樹脂成分に対して、1質量%以上30質量%以下が好ましく、3質量%以上20質量%以下がより好ましい。
<その他の成分>
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、樹脂微粒子、帯電制御剤、外添剤、流動性向上剤、クリーニング性向上剤、磁性材料などが挙げられる。
-樹脂微粒子-
前記樹脂微粒子の樹脂としては、水系媒体中で水性分散液を形成しうる樹脂であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、熱可塑性樹脂であっても熱硬化性樹脂でもよい。
前記樹脂微粒子の樹脂としては、例えば、ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ケイ素樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、アニリン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリカーボネート樹脂などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、微細な球状の樹脂微粒子の水性分散液が得られ易い点で、ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂及びポリエステル樹脂から選択される少なくとも1種で形成されるのが好ましい。なお、ビニル樹脂は、ビニルモノマーを単独重合又は共重合したポリマーであり、例えば、スチレン-(メタ)アクリル酸エステル樹脂、スチレン-ブタジエン共重合体、(メタ)アクリル酸-アクリル酸エステル共重合体、スチレン-アクリロニトリル共重合体、スチレン-無水マレイン酸共重合体、スチレン-(メタ)アクリル酸共重合体などが挙げられる。
-帯電制御剤-
前記帯電制御剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、クロム含有金属錯体染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、四級アンモニウム塩(フッ素変性四級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体又は化合物、タングステンの単体又は化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸金属塩、サリチル酸誘導体の金属塩などが挙げられる。具体的には、ニグロシン系染料のボントロン03、四級アンモニウム塩のボントロンP-51、含金属アゾ染料のボントロンS-34、オキシナフトエ酸系金属錯体のE-82、サリチル酸系金属錯体のE-84、フェノール系縮合物のE-89(以上、オリエント化学工業株式会社製)、四級アンモニウム塩モリブデン錯体のTP-302、TP-415(以上、保土谷化学工業株式会社製)、LRA-901、ホウ素錯体であるLR-147(日本カーリット社製)、銅フタロシアニン、ペリレン、キナクリドン、アゾ系顔料、その他スルホン酸基、カルボキシル基、四級アンモニウム塩等の官能基を有する高分子系の化合物などが挙げられる。
-外添剤-
前記外添剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム等の脂肪酸金属塩、チタニア、アルミナ、酸化錫、酸化アンチモン、酸化チタン等の金属酸化物、シリカ、疎水性シリカ、フルオロポリマーなどが挙げられる。これらの中でも、疎水性シリカ、チタニア、酸化チタン、アルミナが好ましい。
前記シリカ及び前記酸化チタンは、後述する流動性向上剤により表面処理を行い、疎水性シリカ、疎水性酸化チタンとして使用するのが好ましい。
前記シリカとしては、例えば、R972、R974、RX200、RY200、R202、R805、R812(いずれも、日本アエロジル社製)などが挙げられる。
前記チタニアとしては、例えば、P-25(日本アエロジル社製)、STT-30、STT-65C-S(いずれも、チタン工業株式会社製)、TAF-140(富士チタン工業株式会社製)、MT-150W、MT-500B、MT-600B、MT-150A(いずれも、テイカ株式会社製)などが挙げられる。
前記酸化チタンとしては、例えば、T-805(日本アエロジル株式会社製)、STT-30A、STT-65S-S(いずれも、チタン工業株式会社製)、TAF-500T、TAF-1500T(いずれも、富士チタン工業株式会社製)、MT-100S、MT-100T(いずれも、テイカ株式会社製)、IT-S(石原産業株式会社製)などが挙げられる。
-流動性向上剤-
前記流動性向上剤としては、表面処理を行って、疎水性を上げ、高湿度下においても流動性や帯電特性の悪化を防止することが可能なものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シランカップリング剤、シリル化剤、フッ化アルキル基を有するシランカップリング剤、有機チタネート系カップリング剤、アルミニウム系のカップリング剤、シリコーンオイル、変性シリコーンオイルなどが挙げられる。
-クリーニング性向上剤-
前記クリーニング性向上剤としては、感光体や一次転写媒体に残存する転写後の現像剤を除去するために前記トナーに添加されるものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸等の脂肪酸金属塩、ポリメチルメタクリレート微粒子、ポリスチレン微粒子等のソープフリー乳化重合により製造されたポリマー微粒子などが挙げられる。前記ポリマー微粒子は、比較的粒度分布が狭いものが好ましく、体積平均粒子径が0.01μm~1μmのものが好適である。
-磁性材料-
前記磁性材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、鉄粉、マグネタイト、フェライトなどが挙げられる。これらの中でも、色調の点で白色のものが好ましい。
<トナーの製造方法>
前記トナーの製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。具体的には、混練/粉砕法、溶解懸濁法、乳化凝集法などが挙げられる。
ここで、混練/粉砕法とは、例えば、以下のようにしてトナーを作製する。
結着樹脂溶液、顔料分散液、離型剤分散液を混合し、ヘンシェルミキサーを用いて予備混合した後、二軸混練機(PCM-30、株式会社池貝製)を用いて120℃の温度で溶融及び混練する。得られた混練物を、ローラーを用いて圧延した後にベルトクーラーで室温まで冷却し、ハンマーミルを用いて圧延した混練物を200μm以上300μm以下に粗粉砕する。次いで、超音速ジェット粉砕機(ラボジェット、日本ニューマチック工業株式会社製)を用いて微粉砕した後に、気流分級機(MDS-I、日本ニューマチック工業株式会社製)を用いて、重量平均粒子径が5.8±0.2μmとなるように調整しながら分級してトナーを得る。
(現像剤)
本発明の現像剤は、少なくとも本発明のトナーを含み、必要に応じてキャリア等のその他の成分を含む。
前記現像剤としては、一成分現像剤であってもよいし、二成分現像剤であってもよい。これらの中でも、情報処理速度の向上に対応した高速プリンタ等に使用にする場合に寿命が向上することから、二成分現像剤が好ましい。
<キャリア>
前記キャリアとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、芯材と、前記芯材を被覆する樹脂層を有するものが好ましい。
-芯材-
前記芯材としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、50emu/g~90emu/gのマンガン-ストロンチウム系材料、50emu/g~90emu/gのマンガン-マグネシウム系材料、100emu/g以上の鉄粉、75emu/g~120emu/gのマグネタイト等の高磁化材料、30emu/g~80emu/gの銅-亜鉛系等の低磁化材料などが挙げられる。これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記芯材の体積平均粒子径としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、10μm以上150μm以下が好ましく、40μm以上100μm以下がより好ましい。前記体積平均粒子径が10μm以上であると、キャリア中に微粉が多くなり、一粒子当たりの磁化が低下してキャリアの飛散が生じるという問題を有効に防止できる。前記体積平均粒子径が150μm以下であると、比表面積が低下し、トナーの飛散が生じることがあり、ベタ部分の多いフルカラーでは、特にベタ部分の再現が悪くなるという問題を有効に防止することができる。
本発明のトナーは、前記キャリアと混合して現像剤に用いることができる。
(トナー収容ユニット)
本発明におけるトナー収容ユニットとは、トナーを収容する機能を有するユニットに、トナーを収容したものをいう。ここで、トナー収容ユニットの態様としては、例えば、トナー収容容器、現像器、プロセスカートリッジなどが挙げられる。
前記トナー収容容器とは、トナーを収容した容器をいう。
前記現像器は、トナーを収容し現像する手段を有するものをいう。
前記プロセスカートリッジとは、少なくとも静電潜像担持体(像担持体ともいう)と現像手段とを一体とし、トナーを収容し、画像形成装置に対して着脱可能であるものをいう。前記プロセスカートリッジは、更に帯電手段、露光手段、クリーニング手段のから選ばれる少なくとも一つを備えてもよい。
本発明のトナー収容ユニットを、画像形成装置に装着して画像形成することで、優れた低温定着性、耐熱保存性を有しつつ、更に画像品質にも優れた前記トナーの特徴を活かした画像形成を行うことができる。
図4は、本発明のトナー収容ユニットとしてのプロセスカートリッジの一例を示す概略構成図である。
図4におけるプロセスカートリッジ110は、感光体ドラム10、コロナ帯電器58、現像器40、転写ローラ80及びクリーニング装置90を有する。前記感光体ドラム10上には、露光光Lによって静電潜像が形成される。本発明のプロセスカートリッジ110によって記録紙95に画像が形成される。
(画像形成装置、及び画像形成方法)
本発明の画像形成装置は、静電潜像担持体と、静電潜像形成手段と、現像手段とを少なくとも有し、更に必要に応じて、その他の手段を有する。
本発明に関する画像形成方法は、静電潜像形成工程と、現像工程とを少なくとも含み、更に必要に応じて、その他の工程を含む。
前記画像形成方法は、前記画像形成装置により好適に行うことができ、前記静電潜像形成工程は、前記静電潜像形成手段により好適に行うことができ、前記現像工程は、前記現像手段により好適に行うことができ、前記その他の工程は、前記その他の手段により好適に行うことができる。
本発明の画像形成装置は、静電潜像担持体と、前記静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、前記静電潜像担持体に形成された前記静電潜像を、トナーを用いて現像してトナー像を形成する、トナーを備える現像手段と、前記静電潜像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、前記記録媒体の表面に転写されたトナー像を定着する定着手段とを含むことが好ましい。
また、本発明の画像形成方法は、静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、前記静電潜像担持体上に形成された前記静電潜像を、トナーを用いて現像してトナー像を形成する現像工程と、前記静電潜像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体の表面に転写する転写工程と、前記記録媒体の表面に転写されたトナー像を定着する定着工程とを含むことが好ましい。
前記現像手段及び前記現像工程では、本発明のトナーが用いられ、前記現像剤を用いることが好ましい。
次に、本発明の画像形成装置により画像を形成する方法を実施する一の態様について、図1を参照しながら説明する。図1に示す画像形成装置100Aは、静電潜像担持体としての感光体ドラム10と、帯電手段としての帯電ローラー20と、露光手段としての露光装置(不図示)と、現像手段としての現像器45(K、Y、M、C)と、中間転写体50と、クリーニング手段としてのクリーニングブレードを有するクリーニング装置6と、除電手段としての除電ランプ64を有する。
中間転写体50は、無端ベルトであり、その内側に配置されている3個のローラー51で張架されており、矢印方向に移動することができる。3個のローラー51の一部は、中間転写体50へ所定の転写バイアス(一次転写バイアス)を印加することが可能な転写バイアスローラーとしても機能する。
また、中間転写体50の近傍には、クリーニングブレードを有するクリーニング装置90が配置されている。更に、記録紙95にトナー像を転写(二次転写)するための転写バイアスを印加することが可能な転写手段としての転写ローラー80が中間転写体50に対向して配置されている。
また、中間転写体50の周囲には、中間転写体50上のトナー像に電荷を付与するためのコロナ帯電器52が、感光体ドラム10と中間転写体50の接触部と、中間転写体50と記録紙95の接触部との間に配置されている。
ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の各色の現像器45は、現像剤収容部42(K、Y、M、C)と、現像剤供給ローラー43と、現像ローラー44を備える。
画像形成装置100Aでは、帯電ローラー20により感光体ドラム10を一様に帯電させた後、露光装置(不図示)により露光光Lを感光体ドラム10上に像様に露光し、静電潜像を形成する。次に、感光体ドラム10上に形成された静電潜像を、現像器45から現像剤を供給して現像してトナー像を形成した後、ローラー51から印加された転写バイアスにより、トナー像が中間転写体50上に転写(一次転写)される。更に、中間転写体50上のトナー像は、コロナ帯電器52により電荷を付与された後、記録紙95上に転写(二次転写)される。なお、感光体ドラム10上に残存したトナーは、クリーニング装置6により除去され、感光体ドラム10は除電ランプ64により一旦、除電される。
図2に、本発明の画像形成装置の他の例を示す。画像形成装置100Bは、タンデム型カラー画像形成装置であり、複写装置本体150と、給紙テーブル200と、スキャナ300と、原稿自動搬送装置(ADF)400を有する。
複写装置本体150には、無端ベルト状の中間転写体50が中央部に設けられている。中間転写体50は、支持ローラー14、15及び16に張架されており、矢印方向に回転することができる。
支持ローラー15の近傍には、中間転写体50上に残留したトナーを除去するためのクリーニング装置17が配置されている。また、支持ローラー14と支持ローラー15により張架された中間転写体50には、その搬送方向に沿って、イエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの4個の画像形成手段18が対向して並置されたタンデム型現像器120が配置されている。
各色の画像形成手段18は、図3に示すように、感光体ドラム10と、感光体ドラム10を一様に帯電させる帯電ローラー60と、感光体ドラム10に形成された静電潜像をブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の各色の現像剤で現像してトナー像を形成する現像器70と、各色のトナー像を中間転写体50上に転写させるための転写ローラー62と、クリーニング装置63と、除電ランプ64を備える。
また、図2の画像形成装置において、タンデム型現像器120の近傍には、露光装置(不図示)が配置されている。露光装置は、感光体ドラム10上に露光光を露光し、静電潜像を形成する。
更に、中間転写体50のタンデム型現像器120が配置された側とは反対側には、二次転写装置22が配置されている。二次転写装置22は、一対のローラー23に張架されている無端ベルトである二次転写ベルト24からなり、二次転写ベルト24上を搬送される記録紙と中間転写体50が互いに接触可能となっている。
二次転写装置22の近傍には、定着装置25が配置されている。定着装置25は、無端ベルトである定着ベルト26と、定着ベルト26に押圧されて配置される加圧ローラー27を有する。
また、二次転写装置22及び定着装置25の近傍に、記録紙の両面に画像を形成するために記録紙を反転させる反転装置28が配置されている。
次に、画像形成装置100Bにおけるフルカラー画像の形成(カラーコピー)について説明する。まず、原稿自動搬送装置(ADF)400の原稿台130上に原稿をセットするか、あるいは原稿自動搬送装置(ADF)400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置(ADF)400を閉じる。次に、スタートスイッチ(不図示)を押すと、原稿自動搬送装置(ADF)400に原稿をセットした時は、原稿が搬送されてコンタクトガラス32上へと移動された後で、コンタクトガラス32上に原稿をセットした時は、直ちにスキャナ300が駆動し、第1走行体33及び第2走行体34が走行する。このとき、第1走行体33により、光源からの光が照射されると共に、原稿面からの反射光を第2走行体34におけるミラーで反射し、結像レンズ35を通して読み取りセンサ36で受光される。これにより、カラー原稿(カラー画像)が読み取られ、ブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの各色の画像情報が得られる。
更に、露光装置により、得られた各色の画像情報に基づいて、各色の静電潜像が感光体ドラム10に形成された後、各色の静電潜像は、各色のタンデム型現像器120から供給された現像剤で現像され、各色のトナー像が形成される。形成された各色のトナー像は、支持ローラー14、15及び16により回転移動する中間転写体50上に、順次重ねて転写(一次転写)され、中間転写体50上に複合トナー像が形成される。
給紙テーブル200においては、給紙ローラー142の1つを選択的に回転させ、ペーパーバンク143に多段に備える給紙カセット144の1つから記録紙を繰り出し、分離ローラー145で1枚ずつ分離して給紙路146に送り出し、搬送ローラー147で搬送して複写装置本体150内の給紙路148に導き、レジストローラー49に突き当てて止める。あるいは、手差しトレイ54上の記録紙を繰り出し、分離ローラー58で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、レジストローラー49に突き当てて止める。なお、レジストローラー49は、一般に接地して使用されるが、記録紙の紙粉除去のために、バイアスが印加された状態で使用してもよい。
そして、中間転写体50上に形成された複合トナー像にタイミングを合わせてレジストローラー49を回転させ、中間転写体50と二次転写装置22の間に記録紙を送り出し、複合トナー像を記録紙上に転写(二次転写)する。
複合トナー像が転写された記録紙は、二次転写装置22により搬送されて、定着装置25に送り出される。そして、定着装置25において、定着ベルト26及び加圧ローラー27により、加熱加圧されて複合トナー像が記録紙上に定着される。その後、記録紙は、切換爪55で切り換えて排出ローラー56により排出され、排紙トレイ57上にスタックされる。あるいは、切換爪55で切り換えて反転装置28により反転されて再び転写位置へと導かれて、裏面にも画像を形成した後、排出ローラー56により排出され、排紙トレイ57上にスタックされる。
なお、複合トナー像が転写された後に中間転写体50上に残留したトナーは、クリーニング装置17により除去される。
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<非晶質ポリエステル樹脂の合成例1>
窒素導入管、脱水管、撹拌器及び熱伝対を装備した四つ口フラスコに、ビスフェノールAプロピレンオキサイド1モル付加物を18mol、テレフタル酸を100mol、ビスフェノールAエチレンオキサイド1モル付加物を102mol仕込み、チタンテトライソプロポキシド(樹脂成分に対して500ppm)とともに常圧で、230℃で8時間反応し、更に10mmHg~15mmHgの減圧で4時間反応後、反応容器に無水トリメリット酸を全ての樹脂成分に対して1mol%になるよう入れ、180℃、常圧で3時間反応し、[非晶質ポリエステル樹脂A]を得た。得られた[非晶質ポリエステル樹脂A]のSP値を測定したところ11.3(cal/cm1/2であった。また、下記測定方法によって、得られた[非晶質ポリエステル樹脂A]の分子量を測定したところ、4,500であった。下記表1にSP値と分子量を示す。
-非晶質ポリエステル樹脂の分子量の測定方法-
前記非晶質ポリエステル樹脂の分子量をGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)により求められるTHF可溶分の分子量分布のメインピークから下記方法によって求めた。
先ず、トナーのTHF可溶分及びTHF不溶分を以下のようにして求めた。
トナー約1.0gを秤量し、これにTHF50gを加えて十分に溶解させた溶液を、遠心分離で分けた後にJIS規格(P3801)5種Cの定量ろ紙を用いて常温でろ過した。ろ紙を通過した溶液に含まれる成分を、THF可溶分とし、ろ紙残渣をTHF不溶分とした。
トナーのTHF可溶分により求められたGPCによる分子量分布は、前記ろ紙を通過した溶液を試料溶液とし、以下のように測定した。
40℃のヒートチャンバー中でカラムを安定させ、溶媒としてTHFを毎分1mlの流速で前記カラムに流し、試料濃度として0.05質量%~0.6質量%に調製した樹脂のTHF試料溶液を50μl~200μl注入して測定した。試料(トナー)の分子量の測定に当たっては、試料の有する分子量分布を、数種の単分散ポリスチレン標準試料により、作成し検量線の対数値とカウント数との関係から算出した。検量線作成用の標準ポリスチレン試料としては、例えば、Pressure Chemical Co.又は東洋ソーダ工業社製の分子量が6×10、2.1×10、4×10、1.75×10、5.1×10、1.1×10、3.9×10、8.6×10、2×10、4.48×10のものを用い、少なくとも10点程度の標準ポリスチレン試料を用いた。また、検出器としてはRI(屈折率)検出器を用いた。
得られたTHF可溶分の分子量分布のメインピークを前記非晶質ポリエステル樹脂の分子量として測定する。なお、前記メインピークは、前記分子量分布における高さが最も高いピークである。
<非晶質ポリエステル樹脂の合成例2>
窒素導入管、脱水管、撹拌器及び熱伝対を装備した四つ口フラスコに、ビスフェノールAプロピレンオキサイド1モル付加物を18mol、テレフタル酸を105mol、ビスフェノールAエチレンオキサイド1モル付加物を102mol仕込み、チタンテトライソプロポキシド(樹脂成分に対して500ppm)とともに常圧で、230℃で8時間反応し、更に10mmHg~15mmHgの減圧で4時間反応後、反応容器に無水トリメリット酸を全ての樹脂成分に対して1mol%になるよう入れ、180℃、常圧で3時間反応し、[非晶質ポリエステル樹脂B]を得た。合成例1と同様の方法で、得られた[非晶質ポリエステル樹脂B]のSP値を測定したところ11.4(cal/cm1/2であった。また、合成例1と同様の方法で、得られた[非晶質ポリエステル樹脂B]の分子量を測定したところ、5,500であった。下記表1にSP値と分子量を示す。
<非晶質ポリエステル樹脂の合成例3>
窒素導入管、脱水管、撹拌器及び熱伝対を装備した四つ口フラスコに、エチレングリコールを55mol、ビスフェノールAプロピレンオキサイド1モル付加物を5mol、テレフタル酸を100mol、ビスフェノールAエチレンオキサイド1モル付加物を60mol仕込み、チタンテトライソプロポキシド(樹脂成分に対して500ppm)とともに常圧で、230℃で8時間反応し、更に10mmHg~15mmHgの減圧で4時間反応後、反応容器に無水トリメリット酸を全ての樹脂成分に対して1mol%になるよう入れ、180℃、常圧で3時間反応し、[非晶質ポリエステル樹脂C]を得た。合成例1と同様の方法で、得られた[非晶質ポリエステル樹脂C]のSP値を測定したところ11.6(cal/cm1/2であった。また、合成例1と同様の方法で、得られた[非晶質ポリエステル樹脂C]の分子量を測定したところ、4,500であった。下記表1にSP値と分子量を示す。
<非晶質ポリエステル樹脂の合成例4>
窒素導入管、脱水管、撹拌器及び熱伝対を装備した四つ口フラスコに、ビスフェノールAプロピレンオキサイド1モル付加物を18mol、テレフタル酸を100mol、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物を102mol仕込み、チタンテトライソプロポキシド(樹脂成分に対して500ppm)とともに常圧で、230℃で8時間反応し、更に10mmHg~15mmHgの減圧で4時間反応後、反応容器に無水トリメリット酸を全ての樹脂成分に対して1mol%になるよう入れ、180℃、常圧で3時間反応し、[非晶質ポリエステル樹脂D]を得た。合成例1と同様の方法で、得られた[非晶質ポリエステル樹脂D]のSP値を測定したところ10.4(cal/cm1/2であった。また、合成例1と同様の方法で、得られた[非晶質ポリエステル樹脂D]の分子量を測定したところ、4,500であった。下記表1にSP値と分子量を示す。
<非晶質ポリエステル樹脂の合成例5>
窒素導入管、脱水管、撹拌器及び熱伝対を装備した四つ口フラスコに、ビスフェノールAプロピレンオキサイド1モル付加物を23mol、テレフタル酸を100mol、ビスフェノールAエチレンオキサイド1モル付加物を107mol仕込み、チタンテトライソプロポキシド(樹脂成分に対して500ppm)とともに常圧で、230℃で8時間反応し、更に10mmHg~15mmHgの減圧で4時間反応後、反応容器に無水トリメリット酸を全ての樹脂成分に対して1mol%になるよう入れ、180℃、常圧で3時間反応し、[非晶質ポリエステル樹脂E]を得た。合成例1と同様の方法で、得られた[非晶質ポリエステル樹脂E]のSP値を測定したところ11.27(cal/cm1/2であった。また、合成例1と同様の方法で、得られた[非晶質ポリエステル樹脂E]の分子量を測定したところ、3,000であった。下記表1にSP値と分子量を示す。
<非晶質ポリエステル樹脂の合成例6>
窒素導入管、脱水管、撹拌器及び熱伝対を装備した四つ口フラスコに、ビスフェノールAプロピレンオキサイド1モル付加物を13mol、テレフタル酸を100mol、ビスフェノールAエチレンオキサイド1モル付加物を97mol仕込み、チタンテトライソプロポキシド(樹脂成分に対して500ppm)とともに常圧で、230℃で8時間反応し、更に10mmHg~15mmHgの減圧で4時間反応後、反応容器に無水トリメリット酸を全ての樹脂成分に対して1mol%になるよう入れ、180℃、常圧で3時間反応し、[非晶質ポリエステル樹脂F]を得た。合成例1と同様の方法で、得られた[非晶質ポリエステル樹脂F]のSP値を測定したところ11.38(cal/cm1/2であった。また、合成例1と同様の方法で、得られた[非晶質ポリエステル樹脂F]の分子量を測定したところ、6,500であった。下記表1にSP値と分子量を示す。
Figure 2024008823000001
(実施例1)
<トナー母体粒子の製造例1>
前記[非晶質ポリエステル樹脂A]76質量%、炭化水素ワックスとしてのFNP-0090(フィッシャートロプッシュワックス、日本精蝋株式会社製、SP値:8.37)6質量%、スチレン樹脂としてのFTR-2140(スチレン-αメチルスチレン共重合体、三井化学株式会社製、SP値:10.3)6質量%、着色剤としてのカーボンブラック(♯44、三菱化成株式会社製)11質量%、帯電制御剤としてのアゾ鉄化合物(T-77、保土谷化学工業株式会社製)1質量%をヘンシェルミキサー(FM20B、三井三池化工機株式会社製)を用いて混合した後に、二軸混練機(PCM-30、株式会社池貝製)を用いて120℃で混練し混練物を得た。
得られた混練物を、ローラーを用いて2.7mmの厚さに圧延した後にベルトクーラーを用いて室温まで冷却し、ハンマーミルを用いて重量平均粒子径が200μm~300μmとなるまで粗粉砕した。次いで、超音速ジェット粉砕機ラボジェット(日本ニューマチック工業株式会社製)を用いて微粉砕した後、気流分級機(日本ニューマチック工業株式会社製、MDS-I)で重量平均粒子径が5.8±0.2μmとなるように分級し、[トナー母体粒子1]を得た。
<トナーの製造>
前記[トナー母体粒子1]100質量部に対し、金属酸化物微粒子1(商品名:HDK-2000、クラリアント株式会社製)1.00質量部を加えてヘンシェルミキサーで撹拌混合し、前記金属酸化物微粒子1が外添された[トナー1]を得た。
<現像剤の製造>
得られた[トナー1]5質量%、及びコーティングフェライトキャリア95質量%をターブラーミキサー(ウィリー・エ・バッコーフェン(WAB)社製)を用いて、48rpmで5分間均一に混合して[現像剤1]を得た。
(実施例2)
実施例1において、炭化水素ワックスとしてのFNP-0090の含有量を、7質量%に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナーの製造を行い、[トナー2]を得た。また、実施例1と同様にして現像剤の製造を行い、[現像剤2]を得た。
(実施例3)
実施例2において、スチレン樹脂としてのFTR-2140を、SX100(スチレン樹脂、ヤスハラケミカル株式会社製、SP値:9.9)に変更した以外は、実施例2と同様にしてトナーの製造を行い、[トナー3]を得た。また、実施例2と同様にして現像剤の製造を行い、[現像剤3]を得た。
(実施例4)
実施例2において、[非晶質ポリエステル樹脂A]を、[非晶質ポリエステル樹脂B]に変更した以外は、実施例2と同様にしてトナーの製造を行い、[トナー4]を得た。また、実施例2と同様にして現像剤の製造を行い、[現像剤4]を得た。
(実施例5)
実施例4において、スチレン樹脂としてのFTR-2140を、SX100に変更した以外は、実施例4と同様にしてトナーの製造を行い、[トナー5]を得た。また、実施例4と同様にして現像剤の製造を行い、[現像剤5]を得た。
(比較例1)
実施例1において、[非晶質ポリエステル樹脂A]を、[非晶質ポリエステル樹脂C]に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナーの製造を行い、[トナー6]を得た。また、実施例1と同様にして現像剤の製造を行い、[現像剤6]を得た。
(比較例2)
実施例1において、炭化水素ワックスとしてのFNP-0090を、WA-05TS(カルナウバワックス、東亜化成株式会社製、SP値:8.8)に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナーの製造を行い、[トナー7]を得た。また、実施例1と同様にして現像剤の製造を行い、[現像剤7]を得た。
(比較例3)
実施例1において、[非晶質ポリエステル樹脂A]を、[非晶質ポリエステル樹脂D]に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナーの製造を行い、[トナー8]を得た。また、実施例1と同様にして現像剤の製造を行い、[現像剤8]を得た。
(比較例4)
実施例1において、[非晶質ポリエステル樹脂A]を、[非晶質ポリエステル樹脂E]に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナーの製造を行い、[トナー9]を得た。また、実施例1と同様にして現像剤の製造を行い、[現像剤9]を得た。
(比較例5)
実施例1において、[非晶質ポリエステル樹脂A]を、[非晶質ポリエステル樹脂F]に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナーの製造を行い、[トナー10]を得た。また、実施例1と同様にして現像剤の製造を行い、[現像剤10]を得た。
(比較例6)
実施例1において、スチレン樹脂としてのFTR-2140を、下記水添スチレン樹脂(SP値:9.0)に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナーの製造を行い、[トナー11]を得た。また、実施例1と同様にして現像剤の製造を行い、[現像剤11]を得た。
<水添スチレン樹脂の調製例>
1Lオートクレーブに、スチレン樹脂としてのSX-100を100g、水素化触媒としてのパラジウム-硫酸バリウム3g、及びシクロヘキサン100gを添加した。その後、250℃となるように昇温し、水素圧10MPaで4時間水素化反応を行った。その後、蒸留によって溶媒を除去し、水添スチレン樹脂(SP値:9.0)を得た。
(比較例7)
実施例1において、スチレン樹脂を含まない以外は、実施例1と同様にしてトナーの製造を行い、[トナー12]を得た。また、実施例1と同様にして現像剤の製造を行い、[現像剤12]を得た。
次に、得られた各トナー及び各現像剤を用いて以下のようにして「耐フィルミング性」、及び「耐ホットオフセット性」を評価した。結果を表2に示す。
<耐フィルミング性>
前記現像剤を、複写機(RICOH MPC 6003、株式会社リコー製)の収容ユニットに投入し、前記現像剤の付着量が0.4mg/cmとなるように記録媒体(Type6200、株式会社リコー製)上にベタ画像を形成して、合計2,000枚の連続通紙試験を行った。その後、潜像担持体及び帯電装置を目視で観察し、下記評価基準に基づき、耐フィルミング性を評価した。結果を表2に示す。
[評価基準]
◎: 潜像担持体での汚染及び帯電装置上にフィルミングがない
〇: 潜像担持体での汚染及び帯電装置上にフィルミングがわずかにある
△: 潜像担持体での汚染及び帯電装置上にフィルミングがわずかにあり、経時で異常画像が発生する
×: 潜像担持体での汚染及び帯電装置上にフィルミングがわずかにあり、早期に異常画像が発生する
<耐ホットオフセット性>
前記現像剤を、複写機(RICOH MPC 6003、株式会社リコー製)の収容ユニットに投入し、前記現像剤の付着量が0.4mg/cmとなるように記録媒体(Type6200、株式会社リコー製)上にベタ画像を形成した。定着の線速を256mm/秒、定着装置のNIP幅を11mm、定着温度を5℃刻みで順次出力し、ホットオフセットが発生しない上限温度(定着上限温度:耐ホットオフセット性)を測定し、下記評価基準に基づき、耐ホットオフセット性を評価した。結果を表2に示す。
[評価基準]
〇: 定着上限温度が200℃以上
△: 定着上限温度が180℃以上200℃未満
×: 定着上限温度が180℃未満
Figure 2024008823000002
本発明の態様は、例えば、以下のとおりである。
<1> SP値が11.0(cal/cm1/2以上11.5(cal/cm1/2以下である非晶質ポリエステル樹脂と、SP値が9.5(cal/cm1/2以上10.5(cal/cm1/2以下であるスチレン樹脂と、炭化水素ワックスと、を含有し、
GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)により求められるTHF可溶分の分子量分布が、3,500以上5,500以下の間にメインピークを有することを特徴とするトナーである。
<2> 前記分子量分布が4,000以上4,500以下の間にメインピークを有する、前記<1>に記載のトナーである。
<3> 前記炭化水素ワックスがフィッシャートロプッシュワックスである、前記<1>から<2>のいずれかに記載のトナーである。
<4> 前記炭化水素ワックスの含有量が、前記トナーに対して、2質量%以上6質量%以下である、前記<1>から<3>のいずれかに記載のトナーである。
<5> 前記炭化水素ワックスのSP値が、8.0以上9.0以下である、前記<1>から<4>のいずれかに記載のトナーである。
<6> 前記スチレン樹脂がスチレン-αメチルスチレンである、前記<1>から<5>のいずれかに記載のトナーである。
<7> 前記<1>から<6>のいずれかに記載のトナーを含有することを特徴とする現像剤である。
<8> 前記<1>から<6>のいずれかに記載のトナーを収容することを特徴とするトナー収容ユニットである。
<9> 静電潜像担持体と、
前記静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
前記静電潜像を、現像剤を用いて現像して可視像を形成する現像手段と、
前記可視像を記録媒体上に転写する転写手段と、
該記録媒体上に転写された転写像を定着させる定着手段と、を有し、
前記現像剤が、前記<1>から<6>のいずれかに記載のトナーを含むことを特徴とする画像形成装置である。
<10> 静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、
前記静電潜像を、現像剤を用いて現像して可視像を形成する現像工程と、
前記可視像を記録媒体上に転写する転写工程と、
該記録媒体上に転写された転写像を定着させる定着工程と、を有し、
前記現像剤が、前記<1>から<6>のいずれかに記載のトナーを含むことを特徴とする画像形成方法である。
前記<1>から<6>のいずれかに記載のトナー、前記<7>に記載の現像剤、前記<8>に記載のトナー収容ユニット、前記<9>に記載の画像形成方法、及び前記<10>に記載の画像形成装置によれば、従来における前記諸問題を解決し、前記本発明の目的を達成することができる。
6、17、63 クリーニング装置
10 感光体ドラム
14、15、16 支持ローラー
18 画像形成手段
20、60 帯電ローラー
22 二次転写装置
23、51 ローラー
24 二次転写ベルト
40 現像器
42、42K、42Y、42M、42C 現像剤収容部
43 現像剤供給ローラー
44 現像ローラー
45、45K、45Y、45M、45C、70 現像器
50 中間転写体
52 コロナ帯電器
58 コロナ帯電器
62 転写ローラー
64 除電ランプ
80 転写ローラー
90 クリーニング装置
95 記録紙
100A、100B 画像形成装置
110 プロセスカートリッジ
120 タンデム型現像器
150 複写装置本体
200 給紙テーブル
300 スキャナ
400 原稿自動搬送装置(ADF)
L 露光光
特開2020-187341号公報

Claims (10)

  1. SP値が11.0(cal/cm1/2以上11.5(cal/cm1/2以下である非晶質ポリエステル樹脂と、SP値が9.5(cal/cm1/2以上10.5(cal/cm1/2以下であるスチレン樹脂と、炭化水素ワックスと、を含有し、
    GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)により求められるTHF可溶分の分子量分布が、3,500以上5,500以下の間にメインピークを有することを特徴とするトナー。
  2. 前記分子量分布が4,000以上4,500以下の間にメインピークを有する、請求項1に記載のトナー。
  3. 前記炭化水素ワックスがフィッシャートロプッシュワックスである、請求項1から2のいずれかに記載のトナー。
  4. 前記炭化水素ワックスの含有量が、前記トナーに対して、2質量%以上8質量%以下である、請求項1から2のいずれかに記載のトナー。
  5. 前記炭化水素ワックスのSP値が、8.0(cal/cm1/2以上9.0(cal/cm1/2以下である、請求項1から2のいずれかに記載のトナー。
  6. 前記スチレン樹脂がスチレン-αメチルスチレンである、請求項1から2のいずれかに記載のトナー。
  7. 請求項1から2のいずれかに記載のトナーを含有することを特徴とする現像剤。
  8. 請求項1から2のいずれかに記載のトナーを収容することを特徴とするトナー収容ユニット。
  9. 静電潜像担持体と、
    前記静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
    前記静電潜像を、現像剤を用いて現像して可視像を形成する現像手段と、
    前記可視像を記録媒体上に転写する転写手段と、
    該記録媒体上に転写された転写像を定着させる定着手段と、を有し、
    前記現像剤が、請求項1から2のいずれかに記載のトナーを含むことを特徴とする画像形成装置。
  10. 静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、
    前記静電潜像を、現像剤を用いて現像して可視像を形成する現像工程と、
    前記可視像を記録媒体上に転写する転写工程と、
    該記録媒体上に転写された転写像を定着させる定着工程と、を有し、
    前記現像剤が、請求項1から2のいずれかに記載のトナーを含むことを特徴とする画像形成方法。
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