JP2024008311A - 水道管理システム、水道管理方法及びプログラム - Google Patents

水道管理システム、水道管理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】断水が生じている利用者の情報を水事業者が容易に把握できる水道管理システムが提供される。【解決手段】水道管理システム(1)は、給水栓に設けられた端末装置(100)によって検出された、給水栓が開けられた開度及び給水栓から出た水量を取得する取得手段(端末取得手段114)と、検出された開度と検出された水量とが対応しない場合に、断水を判定する判定手段(115)と、を有する。水道管理システム(1)は、複数の端末装置(100)から取得した断水情報に基づいて、断水が生じた範囲を特定する特定手段(15)を有してよい。【選択図】図1

Description

本開示は、水道管理システム、水道管理方法及びプログラムに関する。
従来、給水の異常などを検出するシステム又は装置が提案されている。例えば特許文献1は、水栓ごとに使用流量を検知する個別流量センサとトータルの使用流量を検知するトータル流量センサを設けて、各使用流量の合計とトータルの使用流量とを比較することにより水栓と水道管との接続部分などからの水漏れを検知する通信機構を開示する。また、例えば特許文献2は、分岐管などを介して圧力検出部が給水管に取り付けられて、検出される給水管内の圧力に基づいて断水状態が生じたかどうかを監視する加圧式給水装置を開示する。
特開2002-367070号公報 特開平10-204940号公報
ここで、特許文献1又は2の技術では、断水が生じている利用者の情報を水事業者が容易に把握することができなかった。例えば、水漏れ又は断水状態を検出するために、大掛かりな構成が必要であった。また、水漏れ又は断水が生じている利用者の範囲を特定できず、水事業者が復旧等に必要な措置を十分に行えない場合があった。
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、断水が生じている利用者の情報を水事業者が容易に把握できる水道管理システム、水道管理方法及びプログラムを提供することにある。
本開示の一実施形態に係る水道管理システムは、
給水栓に設けられた端末装置によって検出された、前記給水栓が開けられた開度及び前記給水栓から出た水量を取得する取得手段と、
検出された前記開度と検出された前記水量とが対応しない場合に、断水を判定する判定手段と、を有する。
本開示の一実施形態に係る水道管理システムは、
給水栓に設けられた端末装置によって検出された、前記給水栓が開けられた開度を取得する取得手段と、
前記給水栓が開けられた場合に、情報処理装置から取得している情報を出力する出力手段と、を有する。
本開示の一実施形態に係る水道管理方法は、
水道管理システムが実行する水道管理方法であって、
給水栓に設けられた端末装置によって検出された、前記給水栓が開けられた開度と、前記給水栓から出た水量又は前記給水栓から出る水の水圧と、を取得する工程と、
検出された前記開度と、検出された前記水量又は前記水圧と、が対応しない場合に、断水を判定する工程と、を含む。
本開示の一実施形態に係るプログラムは、
水道管理システムが備えるプロセッサを、
給水栓に設けられた端末装置によって検出された、前記給水栓が開けられた開度と、前記給水栓から出た水量又は前記給水栓から出る水の水圧と、を取得する取得手段、及び、
検出された前記開度と、検出された前記水量又は前記水圧と、が対応しない場合に、断水を判定する判定手段、として機能させる。
本開示によれば、断水が生じている利用者の情報を水事業者が容易に把握できる水道管理システム、水道管理方法及びプログラムを提供することができる。
図1は、本開示の一実施形態に係る水道管理システムを例示するブロック図である。 図2は、図1の水道管理システムの構成例を示す図である。 図3は、断水の場合の処理を例示する図である。 図4は、水質異常の場合の処理を例示する図である。
以下、図面を参照して本開示の実施形態に係る水道管理システムが説明される。各図中、同一又は相当する部分には、同一符号が付されている。本実施形態の説明において、同一又は相当する部分については、説明を適宜省略又は簡略化する。
(水道管理システム)
図1は、本実施形態に係る水道管理システム1のブロック図である。また、図2は、図1の水道管理システム1の構成例を示す図である。水道管理システム1は、水の供給及び処理を行う水事業者及び水を利用する利用者によって使用される、水道の品質及び状態を管理するためのシステムである。水道管理システム1は、給水栓に設けられる端末装置100と、端末装置100とネットワーク40を介して通信可能な情報処理装置10と、を有する。ここで、給水栓はユーザが水を利用する際に操作する対象であればよく、一例として上水道の蛇口であるが、これに限定されない。給水栓は、例えば農業用水、工業用水、消化用水などの水を利用する設備で使用される、水を出したり、止めたり、流量を調整したりする各種の器具を含む。ネットワーク40は例えばインターネットである。図2に示すように、端末装置100は複数であり得る。複数の端末装置100のそれぞれを区別して説明する場合に、端末装置100Aと端末装置100Bのように表記することがある。ただし、端末装置100の構成要素は同じであるため、図1において、1つの端末装置100のみが示されている。
(情報処理装置)
情報処理装置10は、以下のようなハードウェア構成を有する。情報処理装置10は、通信部11と、記憶部12と、制御部13と、入力部20と、表示部21と、を備える。情報処理装置10は、水事業者に配置されたコンピュータであってよい。
通信部11は、ネットワーク40を介して、端末装置100と通信する1つ以上の通信インターフェースである。通信部11は、端末装置100との間で様々なデータを送受信できる。また、通信部11は、入力部20及び表示部21と通信する通信インターフェースを含む。入力部20及び表示部21と通信する通信インターフェースは、例えばUSBなどであってよい。
記憶部12は、1つ以上のメモリである。メモリは、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリなどであるが、これらに限られず任意のメモリとすることができる。記憶部12は、例えば情報処理装置10に内蔵されるが、任意のインターフェースを介して情報処理装置10に外部から接続される構成も可能である。
制御部13は、1つ以上のプロセッサである。プロセッサは、例えば汎用のプロセッサ又は特定の処理に特化した専用プロセッサであるが、これらに限られず任意のプロセッサとすることができる。制御部13は、情報処理装置10の全体の動作を制御する。
情報処理装置10は、以下のようなソフトウェア構成を有する。情報処理装置10の動作の制御に用いられる1つ以上のプログラムが記憶部12に記憶される。記憶部12に記憶されたプログラムは、制御部13によって読み込まれると、制御部13を取得手段14、特定手段15、通知手段16及び出力手段17として機能させる。
各手段の概要は次の通りである。取得手段14は、端末装置100から送信される、水道の品質及び状態に関する情報(例えば断水情報)を取得する。また、取得手段14は、入力部20の操作などに基づいて、例えばシステム管理者からの処理の開始又は終了の指令などを取得する。また、取得手段14は、記憶部12から地図情報及び通知に用いられる音声情報などを取得する。特定手段15は、複数の端末装置100から取得した断水情報に基づいて、断水が生じた範囲を特定する。特定手段15は、例えば地図情報を用いて断水が生じた範囲を地図に示す画像処理を実行する。通知手段16は、端末装置100に対する、断水中である旨及び水質異常がある旨などの通知を生成する。通知手段16は、例えば音声情報を用いて、状況に応じた通知用の音声データを生成する音声処理を実行する。出力手段17は、特定手段15が画像処理によって生成した地図を表示部21に出力する。また、出力手段17は、通知手段16が音声処理によって生成した音声データを端末装置100に対して出力する。
入力部20は、情報処理装置10に対する操作を受け付けるインターフェースである。入力部20は、ハードウェア構成として、例えばキーボード及びマウスなどであってよい。例えば水事業者におけるシステム管理者が、入力部20を用いて、情報処理装置10に断水範囲を特定する処理などを開始させてよい。
表示部21は、情報処理装置10からの情報を表示するためのインターフェースである。表示部21は、ハードウェア構成として、例えば液晶ディスプレイ又はOEL(Organic Electro-luminescence)ディスプレイなどの表示装置であってよい。例えば水事業者におけるシステム管理者が確認できるように、表示部21に断水範囲を示す地図が表示されてよい。
(端末装置)
端末装置100は、以下のようなハードウェア構成を有する。端末装置100は、端末通信部111と、端末記憶部112と、端末制御部113と、端末検出部120と、端末入出力部121と、を備える。端末装置100は給水栓に設けられるが、既に建物に備えられている給水栓に取り付けられる構成であってよいし、給水栓と一体化して製造される構成であってよい。
端末通信部111は、端末装置100側の通信部であって、情報処理装置10の通信部11と同様の構成である。
端末記憶部112は、端末装置100側の記憶部であって、情報処理装置10の記憶部12と同様の構成である。端末記憶部112は、情報処理装置10から送信された音声データ(例えば断水中である旨又は水質異常がある旨の通知)を一時的に記憶してよい。
端末制御部113は、1つ以上のプロセッサである。プロセッサは、例えば汎用のプロセッサ又は特定の処理に特化した専用プロセッサであるが、これらに限られず任意のプロセッサとすることができる。端末制御部113は、端末装置100の全体の動作を制御する。
端末装置100は、以下のようなソフトウェア構成を有する。端末装置100の動作の制御に用いられる1つ以上のプログラムが端末記憶部112に記憶される。端末記憶部112に記憶されたプログラムは、端末制御部113によって読み込まれると、端末制御部113を端末取得手段114、判定手段115、端末出力手段116として機能させる。
各手段の概要は次の通りである。端末取得手段114は、端末検出部120によって検出された給水栓の状態に関する情報を取得する。給水栓の状態に関する情報は、給水栓が開けられた開度と、給水栓から出た水量又は給水栓から出る水の水圧と、を少なくとも含む。また、端末取得手段114は、情報処理装置10からの音声データを取得して、端末記憶部112に一時的に記憶させる。判定手段115は、検出された開度と、検出された水量又は水圧と、が対応しない場合に、断水を判定する。端末出力手段116は、情報処理装置10に対して、水道の品質及び状態に関する情報を出力する。端末出力手段116は、例えば判定手段115が断水を判定した場合に、情報処理装置10に対して断水情報を出力する。端末出力手段116は、端末記憶部112に情報処理装置10からの音声データが一時的に記憶されているときであって、給水栓が開けられた場合に、端末入出力部121から音声を通知させてよい。
端末検出部120は、給水栓の状態を検出する。端末検出部120は、ハードウェア構成として、少なくとも開度センサと、流量センサと、を備えて構成される。開度センサは、給水栓が開けられた開度を計測し、開度に応じた検出値を出力する。開度センサは、具体例として電磁弁で実現されてよい。流量センサは、給水栓から流れる水の流量を計測し、流量に応じた検出値を出力する。流量センサは、飲用に用いられる給水栓では、水と接触せずに流量を測定できる流量センサを用いることが好ましく、具体例として非接触の超音波流量計で実現されてよい。端末検出部120は、利用者が給水栓の近くにいるかを検出するために、動体センサをさらに備えてよい。
端末入出力部121は、給水栓の利用者に対する音声の入出力を行うインターフェースである。端末入出力部121は、ハードウェア構成として、例えばマイク及びスピーカーを備えて構成されてよい。ここで、別の構成例として、端末入出力部121はマイクを省略し、音声通知だけを行う端末出力部として構成されてよい。
(断水処理)
本実施形態に係る水道管理システム1は水道管理方法を実行する。水道管理システム1は、水道管理方法の一例として、水事業者が利用者の断水の情報を共有できるように処理を行う。水道管理方法における処理は、水道管理システム1が備えるプロセッサによってプログラムが読み込まれることによって実行されてよい。図3は断水の場合の処理を例示する図である。図3の例において、断水した特定の地域に存在するそれぞれ別の利用者の給水栓に、端末装置100Aと端末装置100Bとが設けられているとする。
端末装置100Aは、まず流量計測を行う。端末検出部120の流量センサが、給水栓から流れる水の流量(水量)を計測する。また、端末装置100Aは開度計測を行う。端末検出部120の開度センサが、給水栓が開けられた開度を計測する。ここで、流量計測及び開度計測は、利用者が給水栓を開栓したタイミングで実行されてよいし、利用者の開栓に関係なく実行されてよい。ここで、流量計測に代えて水圧計測が行われてよい。端末検出部120が流量センサに代えて圧力センサを備えており、給水栓から出る水の圧力(水圧)を計測してよい。圧力センサは、飲用に用いられる給水栓では、水と接触せずに圧力を測定できる圧力センサ、又は、水との接触部が耐腐食性能に優れた圧力センサを用いることが好ましい。
次に、端末装置100Aは断水判定を行う。詳細に述べると、端末装置100Aの端末制御部113において、端末取得手段114は、検出された開度及び水量を取得する。判定手段115は、給水栓が開いているにも関わらず水量が無い場合に、開度と水量とが対応しないとして、断水を判定する。また、水量がゼロでないが開度に対して水量が少ない場合にも、開度と水量とが対応しないとして、断水を判定してよい。この場合には、水量の少ない程度に応じて、断水状態を区別して判定してよい。さらに、開度に変化がないにもかかわらず、水量に変化があった場合(一例として使用中に水量が減った場合)に、開度と水量が対応しないとして、断水を判定してよい。ここで、流量計測に代えて水圧計測が行われる場合に、端末取得手段114は、検出された開度及び水圧を取得する。判定手段115は、給水栓が開いているにも関わらず水圧がゼロの場合に、開度と水圧とが対応しないとして、断水を判定する。また、水圧がゼロでないが開度に対して水圧が低い場合にも、開度と水圧とが対応しないとして、断水を判定してよい。この場合には、水圧の低い程度に応じて、断水状態を区別して判定してよい。さらに、開度に変化がないにもかかわらず、水圧に変化があった場合(一例として使用中に水圧が低下した場合)に、開度と水圧が対応しないとして、断水を判定してよい。
断水と判定した場合に、端末装置100Aは断水情報通知を行う。詳細に述べると、端末装置100Aの端末制御部113において、判定手段115は、断水であることを示す断水情報を生成する。ここで、断水情報は、端末装置100Aが設けられている給水栓の位置情報を含んでよい。位置情報は、例えばGPS(Global Positioning System)などの公知の技術によって取得されてよい。また、情報処理装置10が有する地図情報において、既に端末装置100Aと位置情報との対応付けが行われている場合に、断水情報は、位置情報に代えて端末装置100Aの識別情報を含んで構成されてよい。端末出力手段116は、情報処理装置10に対して断水情報を出力する。
端末装置100Aと同様に、端末装置100Bも、流量計測、開度計測及び断水判定の処理を実行し、情報処理装置10に対して断水情報が出力される。また、断水した特定の地域に存在する他の端末装置100からも、情報処理装置10に対して断水情報が出力される。
情報処理装置10は、複数の端末装置100から取得した断水情報に基づいて、断水範囲特定の処理を実行する。詳細に述べると、情報処理装置10の制御部13において、取得手段14は、端末装置100から送信された断水情報を取得する。また、取得手段14は、記憶部12から地図情報を取得する。特定手段15は、断水情報から、断水が生じた給水栓の位置情報を抽出する。特定手段15は、地図に断水の位置をマッピングして、断水が生じた給水栓が含まれる領域を断水範囲として特定し、表示色によって断水範囲が示されるように画像処理を実行する。特定手段15は、例えば地図上に、断水している給水栓の位置を黒で、断水していない給水栓の位置を白で示すことによって、断水範囲を表示してよい。この場合に、特定手段15は、情報が得られず、断水しているかが不明な給水栓の位置を灰色で示してよい。特定手段15は、これら黒、白、灰色で示された給水栓の位置に基づいて、例えば黒で示された給水栓がすべて含まれる領域を、断水の可能性が高い範囲として特定してよい。あるいは、特定手段15は、黒に加えて、さらに灰色で示された給水栓が含まれる領域を、断水の可能性がある範囲として特定してよい。断水範囲が特定されることによって、水事業者は原因となり得る場所を絞り込むことができる。そのため、従来の現地調査による手法と比べて、早期に断水から復旧することが可能になる。ここで、特定手段15は、地図情報として水道網に関する情報が含まれる場合に、断水が生じた給水栓と同様に影響を受ける水道網上の領域を断水範囲として特定してよい。特定手段15は、このように特定された領域内に含まれる給水栓を、断水範囲として取り扱ってよい。
また、情報処理装置10は、断水範囲の給水栓の利用者に対して、音声案内による通知を実行できる。情報処理装置10の制御部13において、取得手段14は、記憶部12から音声情報を取得する。通知手段16は、端末装置100に対する、断水中である旨及び復旧状態に応じた音声案内の通知を生成する。例えばこれらの通知がそれぞれ音声情報として記憶部12に用意されていて、通知手段16は状況に応じて適切な音声情報を選択する処理を実行してよい。出力手段17は、これらの通知の音声データを端末装置100に対して出力する。ここで、音声案内は以下のようなものであってよい。例えば、断水中において、断水である旨、断水原因、復旧予定時刻、最寄りの給水所の位置が伝えられてよい。また、断水からの復旧直前において、給水栓の栓を閉めることを促すメッセージが伝えられてよい。また、断水からの復旧直後において、濁水廃棄を依頼するメッセージが伝えられてよい。
(通知処理)
ここで、水事業者は、断水の場合だけでなく、例えば水質異常が生じた場合などに、本実施形態に係る水道管理システム1によって利用者に通知を行うことができる。ここで、利用者不在時に通知が行われると、利用者に情報が伝わらない。水道管理システム1は、以下に説明する手法によって、通知内容を利用者に確実に認識させることができる。通知処理も、水道管理システム1が実行する水道管理方法における処理の一例であって、水道管理システム1が備えるプロセッサによってプログラムが読み込まれることによって実行されてよい。
図4は、水質異常の場合の処理を例示する図である。情報処理装置10は、まず水質異常把握の処理を実行する。具体例として、情報処理装置10は、水事業者のシステム管理者が入力部20の操作によって、工事の日時及び対象地域を入力した場合に、水質異常を把握し、水質異常を知らせるための処理を開始してよい。
情報処理装置10は、工事対象地域の給水栓の利用者に対して、音声案内による水質異常通知を実行する。情報処理装置10の制御部13において、取得手段14は、記憶部12から音声情報を取得する。通知手段16は、端末装置100に対する、水質異常がある旨又は濁水廃棄依頼などの通知を生成する。出力手段17は、生成された通知の音声データを端末装置100に対して出力する。
端末装置100は、情報処理装置10からの音声データを取得する。詳細に述べると、端末装置100の端末制御部113において、端末取得手段114は、情報処理装置10からの音声データを取得して、端末記憶部112に一時的に記憶させる。
端末装置100は、利用者が給水栓を開ける開操作を検出して、利用者がいることを確認してから、情報処理装置10から取得している情報を出力する端末通知を実行する。詳細に述べると、端末検出部120の開度センサによって給水栓が開けられたことを検知すると、端末装置100は利用者がいると判定する。端末装置100の端末制御部113において、端末出力手段116は、端末記憶部112から読みだした音声データの内容をスピーカーから音声出力させる。このような処理によって、水道管理システム1は、通知内容を利用者に確実に認識させることができる。
端末装置100は、端末入出力部121がマイクを備える場合に、通知に対する利用者の音声(例えば「役に立った」)を情報処理装置10に送信することができる。利用者の音声がフィードバックされることによって、水事業者は利用者の反応を次回の通知に反映することができる。
ここで、図4では水質異常の場合の通知を例示したが、上記の断水時の通知についても同様である。つまり、水道管理システム1は、断水が生じた範囲において給水栓が開けられた場合に、断水中である旨を通知することができる。このとき、情報処理装置10に断水情報を通知した給水栓の利用者は、断水情報を通知しなかった給水栓の利用者と比べて、断水が生じていることを把握している可能性が高いと思われる。そのため、水道管理システム1は、断水情報の通知の有無によって、断水中である旨の通知(例えば、通知内容又は通知の態様など)を異ならせてよい。さらに、水事業者は水質について音声通知を実行してよい。例えば端末装置100の端末検出部120が水質センサを有する場合に、端末装置100から水質の検出結果が情報処理装置10に送信されて、水事業者が水質について判定を行ってよい。そして、水質の判定結果(一例として「水質は良好」)が利用者に対して音声通知されてよい。また、水事業者は凍結防止について音声通知を実行してよい。例えば端末装置100の端末検出部120が温度センサを有する場合に、端末装置100から水温の検出結果が情報処理装置10に送信されて、水事業者が凍結可能性について判定を行ってよい。そして、凍結のおそれがある場合に、凍結防止のために水栓を寸開することを促すメッセージが利用者に対して音声通知されてよい。また、端末検出部120が動体センサを備える場合に、端末装置100は、動体センサの検出結果に基づいて利用者が給水栓の近くにいることを判定してよい。
以上のように、本実施形態に係る水道管理システム1、水道管理方法及びプログラムは、上記の構成によって、断水が生じている利用者の情報を水事業者が容易に把握できる。そのため、例えば早期に断水から復旧することなどが可能になり、利用者側にも利益がある。
本開示の実施形態について、諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形又は修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形又は修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部又は各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部又はステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本開示に係る実施形態は装置が備えるプロセッサにより実行されるプログラム又はプログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものである。本開示の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば水道管理システム1の構成は図1に例示されたものに限定されない。別の例として、断水を判定する判定手段115は、端末装置100の端末制御部113でなく、情報処理装置10の制御部13に含まれていてよい。この構成の場合に、取得手段14は、ネットワーク40を介して、端末検出部120によって検出された給水栓の状態に関する情報を取得する。つまり、端末取得手段114の一部の機能は、取得手段14によって実行される。
また、断水処理及び通知処理は上記の実施形態として説明された内容に限定されない。例えば判定手段115は、ある利用者の端末装置100からの情報に基づいて断水を判定した場合に、さらに別の利用者の端末装置100からの情報に基づいて断水の最終的な判定を行ってよい。例えば判定手段115は、ある利用者の端末装置100からの情報が断水を示しているが、近隣の他の端末装置100からは断水を示す情報が得られない場合に、その利用者の設備だけで断水が生じていると判定できる。この場合に、情報処理装置10は、断水が生じた利用者に対して、断水ではなく利用者側での問題であることを通知してよい。このような処理によって、利用者側での設備の故障であることを早期に特定することができるため、利用者に利益がある。また、水事業者にとっても、特定の利用者の故障と断水とを直ちに区別でき、影響が大きく重要度の高い問合せ(断水など)を優先して対応することができる。
1 水道管理システム
10 情報処理装置
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
14 取得手段
15 特定手段
16 通知手段
17 出力手段
20 入力部
21 表示部
100、100A、100B 端末装置
111 端末通信部
112 端末記憶部
113 端末制御部
114 端末取得手段
115 判定手段
116 端末出力手段
120 端末検出部
121 端末入出力部

Claims (7)

  1. 給水栓に設けられた端末装置によって検出された、前記給水栓が開けられた開度及び前記給水栓から出た水量を取得する取得手段と、
    検出された前記開度と検出された前記水量とが対応しない場合に、断水を判定する判定手段と、を有する、水道管理システム。
  2. 給水栓に設けられた端末装置によって検出された、前記給水栓が開けられた開度及び前記給水栓から出る水の水圧を取得する取得手段と、
    検出された前記開度と検出された前記水圧とが対応しない場合に、断水を判定する判定手段と、を有する、水道管理システム。
  3. 複数の前記端末装置から取得した断水情報に基づいて、断水が生じた範囲を特定する特定手段を有する、請求項1又は2に記載の水道管理システム。
  4. 断水が生じた範囲において前記給水栓が開けられた場合に、断水中である旨を通知する通知手段を有する、請求項3に記載の水道管理システム。
  5. 給水栓に設けられた端末装置によって検出された、前記給水栓が開けられた開度を取得する取得手段と、
    前記給水栓が開けられた場合に、情報処理装置から取得している情報を出力する出力手段と、を有する、水道管理システム。
  6. 水道管理システムが実行する水道管理方法であって、
    給水栓に設けられた端末装置によって検出された、前記給水栓が開けられた開度と、前記給水栓から出た水量又は前記給水栓から出る水の水圧と、を取得する工程と、
    検出された前記開度と、検出された前記水量又は前記水圧と、が対応しない場合に、断水を判定する工程と、を含む、水道管理方法。
  7. 水道管理システムが備えるプロセッサを、
    給水栓に設けられた端末装置によって検出された、前記給水栓が開けられた開度と、前記給水栓から出た水量又は前記給水栓から出る水の水圧と、を取得する取得手段、及び、
    検出された前記開度と、検出された前記水量又は前記水圧と、が対応しない場合に、断水を判定する判定手段、として機能させる、プログラム。
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