JP2024008154A - 画像処理装置、表示装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、表示装置および画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】撮像する被写体の輝度に応じた良好な3D画像表示と2D画像表示を表示装置に行わせる。
【解決手段】画像処理装置214、218は、視差を生じさせるように配置された第1の光学系202Rと第2の光学系202Lを通して被写体を撮像する撮像素子211R、211Lからの信号を用いて、表示素子217R、217Lに画像を示させる処理手段と、被写体の輝度情報を取得する取得手段とを有する。処理手段は、輝度情報に応じて、表示素子に互いに視差を有する第1の画像と第2の画像を表示させる第1の処理と、表示素子に視差を有さない2つの第3の画像を表示させる第2の処理とを切り替えて行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、ヘッドマウントディスプレイ(HMD: Head-Mounted Display)等の表示装置に画像を表示させる画像処理装置に関する。
仮想現実(VR: Virtual Reality)や拡張現実(AR: Augmented Reality)をユーザに体感させるためのHMD等の表示装置には、撮像素子を用いた撮影により立体視が可能な三次元(3D)画像を生成し、この3D画像を表示するものがある。
また、特許文献1には、撮影状況に関する情報に応じて立体視が可能な3D画像と被写界深度を拡大した2次元(2D)画像とを切り替えて表示する表示装置が開示されている。ここにいう撮影状況は、光学ズーム値、電子ズーム値、ユーザによる操作情報、視差情報、距離情報である。さらに特許文献2には、2次元配置された複数の画素のそれぞれにマイクロレンズが形成された撮像素子を用い、瞳分割方式の焦点検出を行う撮像装置が開示されている。
特許第6908039号公報 特開2014-182360号公報
しかしながら、特許文献1に開示された表示装置では、撮影環境(被写体)の輝度によらずに撮影状況に関する情報に応じて自動的に表示画像を3D画像と2D画像との間で切り替える。このため、ユーザが3D画像の表示を望んでいても2D画像が表示される場合があり、ユーザビリティ(視認性)が低下する。
また特許文献2に開示された焦点検出を行う場合、撮影環境の輝度が低下すると撮像素子の感度を上げたり電荷蓄積時間を長くしたりする。電荷蓄積時間を長くすると、撮影による画像の取得間隔(周期)が長くなり、画像表示レートが下がり、滑らかな画像表示が困難になる。
本発明は、撮像する被写体の輝度に応じた良好な3D画像表示と2D画像表示を行わせることが可能な画像処理装置等を提供する。
本発明の一側面としての画像処理装置は、視差が生じるように配置された第1の光学系と第2の光学系を通して被写体を撮像する撮像素子からの信号を用いて、表示素子に画像を表示させる処理手段と、被写体の輝度情報を取得する取得手段とを有する。処理手段は、輝度情報に応じて、表示素子に互いに視差を有する第1の画像と第2の画像を表示させる第1の処理と、表示素子に視差を有さない2つの第3の画像を表示させる第2の処理とを切り替えて行うことを特徴とする。なお、上記画像処理装置を有する表示装置も、本発明の他の一側面を構成する。
また本発明の他の一側面としての画像処理方法は、視差が生じるように配置された第1の光学系と第2の光学系を通して被写体を撮像する撮像素子からの信号を用いて、表示素子に画像を表示させる処理ステップと、被写体の輝度情報を取得するステップとを有する。処理ステップにおいて、輝度情報に応じて、表示素子に互いに視差を有する第1の画像と第2の画像を表示させる第1の処理と、表示素子に視差を有さない2つの第3の画像を表示素子に表示させる第2の処理とを切り替えて行うことを特徴とする。なお、コンピュータに上記画像処理方法に従う処理を実行させるプログラムも、本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、撮像する被写体の輝度に応じた良好な3D画像表示と2D画像表示を行わせることができる。
実施例のヘッドマウントディスプレイの構成を示すブロック図。 実施例のヘッドマウントディスプレイの構成を示す上面図。 実施例のヘッドマウントディスプレイに用いられる撮像素子の画素配列を示す図。 瞳分割方式の焦点検出を説明する図。 実施例のヘッドマウントディスプレイが実行するメイン処理を示すフローチャート。 輝度に応じた3D画像と2D画像の表示切替えを示す図。 メイン処理内の焦点調節処理を示すフローチャート。 メイン処理内の表示切換え処理を示すフローチャート。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
<ヘッドマウントディスプレイの構成>
図2は、本発明の実施例である表示装置としてのヘッドマウントディスプレイ(HMD)100を上から見たときのその概略構成を示している。HMD100は、ユーザUの頭部に装着され、ユーザの右眼REと左眼LEにそれぞれ右眼画像と左眼画像を提示する。図では、Z方向が上下方向、X方向が左右方向、Y方向が前後方向に相当する。
HMD100は、右眼撮像表示部250Rと左眼撮像表示部250Lを有する。右眼撮像表示部250Rは、右眼光学系(第1の光学系)202Rおよび右眼撮像素子(第1の撮像素子、第1の撮像領域)211Rを含む右眼撮像部200Rと、右眼表示素子(第1の表示素子、第1の表示領域)217Rとを有する。左眼撮像表示部250Lは、左眼光学系(第2の光学系)202Lおよび左眼撮像素子(第2の撮像素子、第2の撮像領域)211Lを含む左眼撮像部200Lと、左眼表示素子(第2の表示素子)217Lとを有する。
なお、右眼撮像素子211Rと左眼撮像素子211Lは、単一の撮像素子における互いに異なる撮像領域であってもよい。この場合、右眼光学系202Rと左眼光学系202Lをそれぞれ2つの反射面を用いてこれら光学系202R、202Lの像側の間隔が狭くなるように屈曲させてもよい。また、右眼表示素子217Rと左眼表示素子217Lは、単一の表示素子における互いに異なる表示領域であってもよい。
右眼光学系202Rおよび左眼光学系202Lは、被写体に対する視差を生じさせるように並列配置されている。右眼光学系202Rおよび左眼光学系202Lはそれぞれ、レンズ、プリズムおよびミラー等の1つまたは複数の光学部材により構成され、被写体からの光を右眼撮像素子211Rおよび左眼撮像素子211L上に結像させる。右眼撮像素子211Rおよび左眼撮像素子211Lはそれぞれ、CMOSセンサやCCDセンサ等の光電変換素子により構成され、それらの撮像面上に形成された被写体像を光電変換(撮像)して電気信号としての撮像信号を出力する。右眼撮像素子211Rから出力される撮像信号が第1の信号に相当し、左眼撮像素子211Lから出力される撮像信号が第2の信号に相当する。右眼撮像素子211Rおよび左眼撮像素子211Lのそれぞれから出力された撮像信号から、互いに視差を有して立体(3D)画像として観察が可能な右眼画像(第1の画像)と左眼画像(第2の画像)を表示させるための右眼画像データと左眼画像データが生成される。
右眼表示素子217Rおよび左眼表示素子217Lはそれぞれ、LCDパネルや有機ELパネル等の表示デバイスにより構成され、右眼画像データに対応する右眼画像および左眼画像データに対応する左眼画像を表示する。なお、図2には示さずに図1に示すが、右眼撮像表示部250Rおよび左眼撮像表示部250Lはそれぞれ、右眼表示素子217Rおよび左眼表示素子217Lに表示された右眼画像と左眼画像をユーザの右眼REと左眼LEに拡大観察させるための接眼光学系116を有する。
右眼撮像表示部250Rおよび左眼撮像表示部250Lはそれぞれ、撮像調整部320L、320Rを有する。撮像調整部320L、320Rはそれぞれ、右眼撮像部200Rおよび左眼撮像部200Lの輻輳角(または輻輳距離)を調整するために右眼撮像部200Rおよび左眼撮像部200LをZ方向に平行な軸回りでX方向に回転させる。これにより、ユーザが立体視したい被写体までの距離に応じた輻輳状態を得ることができる。また、撮像調整部320L、320Rは、右眼撮像部200Rおよび左眼撮像部200Lは、それらの撮像光軸(図に一点鎖線で示す)間のX方向での間隔である基線長323を調整するために右眼撮像部200Rおよび左眼撮像部200LをX方向に移動させる。これにより、ユーザの右眼REと左眼LE間の間隔321に合わせて基線長を調整することができる。
また、HMD100には、後述するシャッターボタン101、電源スイッチ102およびモード切替スイッチ103が設けられている。
図1は、HMD100の内部構成を示している。図1では、図2に示した右眼撮像表示部250Rと左眼撮像表示部250Lのうち一方を撮像表示部250として示している。また右眼撮像部200R(右眼光学系202R、右眼撮像素子211R)と左眼撮像部200L(左眼光学系202L、左眼撮像素子211L)のうち一方を撮像部200(光学系202、撮像素子211)として示している。さらに右眼表示素子217Rおよび左眼表示素子217Lのうち一方を表示素子217として示している。
撮像部200は、絞り201、光学系202、絞り駆動回路203、AF(オートフォーカス)駆動回路204、レンズ制御回路205、シャッター210および撮像素子211を有する。また撮像部200は、A/D変換器212、メモリ制御部213、画像処理部214、メモリ215、D/A変換器216、表示素子217および不揮発性メモリ220を有する。
絞り201は、その開口径を変更することで被写体から入射する光量を調整するための光学部材である。絞り駆動回路203は、絞り201を駆動してその開口径を変更させる。光学系202は、前述したように被写体からの光を結像させる。AF駆動回路204は、焦点調節のために光学系202を駆動する。レンズ制御回路205は、後述するシステム制御部218からの絞り駆動命令およびフォーカス駆動命令に応じて絞り駆動回路203およびAF駆動回路204を制御することで、絞り201および光学系202の駆動を制御する。
シャッター210は、フォーカルプレーンシャッタ等のメカニカルシャッタであり、システム制御部218からの指示に応じて動作して撮像素子211の露光量を制御する。撮像素子211は、前述したように被写体像を撮像信号に変換する。また撮像素子211は、その画素ごとに被写体像を2つに分割して一対の位相差像を形成するマイクロレンズを有し、画素ごとに一対の位相差像をそれぞれ光電変換して一対の位相差像信号を出力する。撮像素子211は、設定された焦点検出範囲内の複数の画素からの一対の位相差像信号を合成して一対の焦点検出信号を生成および出力する回路を備えている。システム制御部218は、撮像素子211からの一対の焦点検出信号の位相差を検出し、該位相差からデフォーカス量を取得する。さらに取得したデフォーカス量から被写体に対する合焦状態を得るための光学系202の駆動量を算出してレンズ制御回路205にフォーカス駆動命令を出力する。これにより、撮像面位相差検出方式の焦点検出(位相差AF)を行うことができる。
A/D変換器212は、撮像素子211から出力されるアナログ信号として撮像信号をデジタル信号としての撮像データに変換して画像処理部214およびメモリ制御部213に出力する。画像処理部214は、A/D変換器212からの撮像データまたはメモリ制御部213からの撮像データに対して画素補間、縮小/拡大(リサイズ)処理および色変換処理等の画像処理を行って画像データを生成する。また画像処理部214は、画像データを用いた演算結果に基づいて、画像データに対してAWB(オートホワイトバランス)処理を行う。画像データは、直接またはメモリ制御部213を介してメモリ215に書き込まれるとともに、システム制御部218にも出力される。
メモリ215は、画像データ(記録用および表示用画像データ)を格納する。またメモリ215は、画像表示用メモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。システム制御部218は、画像データから取得した撮像環境の輝度情報を用いて自動露出(AE)処理を行ったり、前述した一対の焦点検出信号を用いた位相差AFの処理を行ったりする。
D/A変換器216は、メモリ215から読み出された表示用画像データをアナログ画像信号に変換して表示素子217に供給する。これにより表示素子217に表示用画像(右眼画像および左眼画像)が表示される。所定のフレームレートで撮像素子211からの撮像信号から生成された画像テータに対応する表示用画像が表示素子217に順次表示されることで、ライブビュー表示が行われる。
システム制御部218は、CPU等の少なくとも1つのプロセッサを含み、不揮発性メモリ220に格納されたプログラムを実行すること前述したAEおよびAFを含むHMD100の動作全体を制御する。またシステム制御部218は、メモリ215、D/A変換器216および表示素子217等を制御する表示制御も行う。
またHMD100は、システムメモリ219、システムタイマ221、通信部222、姿勢検出部223および接眼検出部118を有する。
システムメモリ219は、例えばRAMにより構成され、システム制御部218の動作用の定数、変数を格納するとともに、不揮発性メモリ220から読み出されたプログラムを展開する。不揮発性メモリ220は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROMにより構成される。不揮発性メモリ220には、システム制御部218の動作用の定数やプログラム等が格納される。
システムタイマ221は、各種制御に用いられる時間や内蔵時計の時間を計測する。通信部222は、無線または有線によって接続された外部機器との間で画像データ、音声データおよび各種情報の送受信を行う。通信部222は、無線LAN(Local Area Network)やインターネットとも接続可能である。また通信部222は、Bluetooth(登録商標)やBluetooth Low Energyでも外部機器と通信可能である。
姿勢検出部223は、加速度センサやジャイロセンサ等を用いて重力方向に対するHMD100の姿勢を検出する。システム制御部218は、姿勢検出部223を通じて撮像部200による撮像時のHMD100の動き(パン、チルト等)を取得することができる。
接眼検出部118は、赤外線近接センサ等が用いられ、接眼光学系116に対するユーザの接眼と離眼(つまりはユーザがHMD100を頭部に装着したか否か)を検出する。システム制御部218は、接眼光学系116に対するユーザの接眼と離眼に応じて表示素子217の表示と非表示を切り替える。
さらにHMD100は、電源制御部225、電源部226、記録媒体I/F227、操作部229および眼球情報取得部240を有する。
電源制御部225は、電池検出回路、DC-DCコンバータおよび通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類および電池残量の検出等を行う。電源部226は、アルカリ電池およびリチウム電池等の一次電池や、NiCd電池、NiMH電池およびLi電池等の二次電池や、ACアダプター等である。記録媒体I/F227は、記録媒体228とのインターフェースである。記録媒体228は、半導体メモリや光ディスク等により構成され、記録用画像データを記録する。
操作部229は、システム制御部218に対して各種指示を入力するためにユーザにより操作される。操作部229には、前述したシャッターボタン101、電源スイッチ102およびモード切替スイッチ103や、ダイヤル、方向キー、メニューボタン等の他の操作部材230が含まれる。
シャッターボタン101は、第1シャッタースイッチ231と第2シャッタースイッチ232を有する。第1シャッタースイッチ231は、シャッターボタン101の半押し操作でオンとなって第1シャッタースイッチ信号SW1を発生させる。第1シャッタースイッチ信号SW1を受けたシステム制御部218は、AF処理、AE処理およびAWB処理等を含む撮影準備処理を行う。第2シャッタースイッチ232は、シャッターボタン101の全押し操作でオンとなって第2シャッタースイッチ信号SW2を発生する。第2シャッタースイッチ信号SW2を受けたシステム制御部218は、撮像素子211からの撮像信号の読み出しから画像データの生成および記録媒体228への記録用画像データの記録までの一連の撮影処理を行う。
モード切替スイッチ103は、システム制御部218の動作モードを、撮影/表示モード、再生モードおよびAR表示モード等に切り替える。
眼球情報取得部240は、HMD100を装着したユーザの眼球(RE、LE)の画像を取得し、その眼球画像からユーザの視線に関する情報を演算する。システム制御部218は、視線に関する情報を用いて焦点検出範囲を設定する。
<撮像素子211の構成>
図3は、撮像素子211であるCMOSセンサの撮像面における2次元画素配列を示している。図3は4列×4行の範囲の撮像画素の配列を示しているが、実際の撮像素子211にはより多数の列×行の撮像画素が縦(y方向)および横(x方向)のそれぞれに含まれている。
1つの画素群400は、2列×2行の撮像画素からなり、これらの撮像画素にはベイヤー配列のカラーフィルタが設けられている。画素群400において、R(赤)の分光感度を有する撮像画素400Rが左上に、G(緑)の分光感度を有する撮像画素400Gが右上と左下に、B(青)の分光感度を有する撮像画素400Bが右下にそれぞれ配置されている。さらに各撮像画素は、撮像面位相差検出方式の焦点検出を行うための1つのマイクロレンズ401と2列×1行配列の2つのサブ画素(焦点検出画素)402、403を有する。
マイクロレンズ401は、光学系202の瞳を通過した光束を2つに分離する(すなわち瞳分割を行う)。分離された2つの光束のうち一方の光束はサブ画素402により受光され、他方の光束はサブ画素403により受光される。2つのサブ画素402、403のそれぞれにて光電変換により生成されたA信号とB信号を加算したA+B信号は撮像信号の生成に用いられ、A信号とB信号(またはA+B信号からA信号を差し引いた信号はそれぞれ一対の焦点検出信号一方と他方の生成に用いられる。なお、撮像画素ごとに設けられるサブ画素の数は、3つ以上であってもよい。また、全ての撮像画素が複数のサブ画素を有しなくてもよく、撮像画素の一部(例えば離散的に配置された撮像画素)が複数のサブ画素を有してもよい。
<位相差とデフォーカス量との関係>
次に、撮像素子211から取得される一対の焦点検出信号の位相差(像ずれ量)とデフォーカス量との関係について図4を用いて説明する。デフォーカス量は、AF処理や距離情報の取得に用いられる。ここでは、撮像素子の中心と光学系の光軸の位置とが一致しているものとする。またここでは右眼撮像部200Rでデフォーカス量を算出する場合について説明する。ただし、左眼撮像部200Lでデフォーカス量を算出してもよいし、右眼撮像部200Rと左眼撮像部200Lのそれぞれでデフォーカス量を算出してそれらを組み合わせたデフォーカス量を用いてもよい。
図4において、像面1300に撮像素子211Rの撮像面が配置されている。光学系202Rの射出瞳は、撮像素子211Rの画素ごとのマイクロレンズによって、被写体(1301、1302)からの光束のうち第1光束が透過する第1瞳領域1303と第2光束が透過する第2瞳領域1304に2分割される。
デフォーカス量dは、被写体からの光束の結像位置から撮像面(1300)までの距離の大きさを|d|とし、結像位置が撮像面より被写体側にある前ピン状態をd<0、被写体の結像位置が撮像面より被写体の反対側にある後ピン状態をd>0として定義される。被写体の結像位置が撮像面にある合焦状態はd=0である。図4は、被写体1301に対する合焦状態と、被写体1302に対する前ピン状態を示している。前ピン状態と後ピン状態を合わせてデフォーカス状態(|d|>0)とする。
前ピン状態では、被写体1302からの光束のうち第1瞳領域1303と第2瞳領域1304を通過した光束はそれぞれ、一度、集光した後に光束の重心位置G1、G2を中心としてボケ幅Γ1、Γ2を持つように拡がり、撮像面でボケ像を形成する。これらのボケ像はそれぞれ、ボケ像が形成された範囲に含まれる複数の撮像画素のそれぞれにおける2つのサブ画素(図3中の402、403)により受光される。複数の撮像画素の2つのサブ画素からのA信号とB信号がそれぞれ合成されることで、一対の焦点検出信号が生成される。
被写体像のボケ幅Γ1、Γ2は、デフォーカス量dの大きさ|d|の増加にほぼ比例して増加する。同様に、一対の焦点検出信号間の像ずれ量p(重心位置差G1-G2)の大きさ|p|もデフォーカス量dの大きさ|d|の増加にほぼ比例して増加する。後ピン状態でも、一対の焦点検出信号間の像ずれ方向が前ピン状態とは反対となるが同様である。
像ずれ量pは、これに既知の換算係数Kを乗じることでデフォーカス量dを算出することができる。なお、換算係数Kは、光学系に依存する値であり、より詳しくは光学系への光束の入射角度、光学系のF値および光軸の位置に依存する値である。
<撮影環境の輝度に応じた表示切替え>
本実施例では、ユーザに3D画像を提示しつつ良好な焦点検出結果(つまりはAF結果)を得るために、撮影環境の輝度に応じた表示制御を行う。撮影環境の輝度は、被写体が置かれた環境の輝度であり、さらに言えば被写体の輝度である。被写体には、主被写体と背景物体が含まれる。以下では、互いに輝度が異なる撮影環境をCase1からCase4までの4つのCase(輝度レベル)に分けて説明するが、Case数は変更してもよい。
図5のフローチャートは、システム制御部218がプログラムに従って実行するメイン処理を示している。システム制御部218および画像処理部214は、処理手段および取得手段に相当し、画像処理装置を構成する。
ステップS1では、システム制御部218は、撮影環境の輝度を判定する。輝度判定には、AE処理の結果として設定される撮像素子の電荷蓄積時間(シャッター秒時)を用いる。前述したように本実施例では、AE処理を画像データから得られる輝度情報を用いて行う。ただし、撮影環境の輝度を測定する測光ユニットをHMD100に設け、測光ユニットによる測光結果を輝度情報として用いてAE処理を行ってもよい。また、AE処理の結果ではなく、直接、輝度情報が明るい(所定輝度)かそれより暗いかで輝度判定を行ってもよい。
図6は、輝度が明るい側からCase1、2、3および4を示し、さらにCaseごとの撮影シーンの例(Image)を示している。また図6は、Caseごと3D画像と2次元(2D)画像の表示の可否(上段)とその判定条件(下段)を示している。以下の説明では、3D画像を表示するモードを3D表示モードといい、2D画像を表示するモードを2D表示モードという。判定条件におけるtv3d、tv2dはそれぞれ、3D表示モードと2D表示モードでの撮像素子の電荷蓄積時間を示す。また、Tv_1、Tv_2およびTv_3は電荷蓄積時間の閾値であり、この順で長くなる。Tv_1、Tv_2およびTv_3はそれぞれ、Case1、2および3での所定時間に相当する。
Case1は最も明るい撮影環境であり、3D表示用の右眼画像データと左眼画像データの取得のために高フレームレート(FR)、かつ高速での撮像素子からの信号読み出しが可能である。Case1では、常に3D画像表示および2D画像表示が可能である。3Dおよび2D表示モードでの電荷蓄積時間tv3d、tv2dとしては第1閾値Tv_1以下の短い時間が設定される。Tv_1は、例えば1/60秒よりも短い時間である。
本実施例では、2D表示モードでの電荷蓄積時間tv2dについては、Case1からCase4のいずれにおいてもTv_1以下の時間が設定される。これは、2D画像表示用の画像を右眼撮像部200Rと左眼撮像部200Lのうち一方のみで取得するか、右眼撮像部200Rと左眼撮像部200Lで交互に取得する方法が選択できるためである。また、右眼撮像部200Rを通じて取得した右眼画像データと、右眼撮像部200Rとは露出条件(電荷蓄積時間等)を異ならせて左眼撮像部200Lを通じて取得した左眼画像データとからダイナミックレンジが広い画像データを生成してもよい。そして、この広ダイナミックレンジ画像データに対応する2つの同一画像(第3の画像)を右眼表示素子217Rと左眼表示素子217Lに2D表示させてもよい。
Case1では、システム制御部218は3D表示モードを選択する。ただし、ユーザによる選択操作によって2D表示モードと3D表示モードを選択(変更)できるようにしてもよい。
Case2は、Case1より暗い(輝度が低い)ものの比較的明るい撮影環境であり、3D画像表示に必要な画像の取得のために高FRから中FR、かつ高速から中速での撮像素子からの信号読み出し可能である。Case2では、常に2D画像表示が可能である。一方、3D画像表示については、電荷蓄積時間tv3dとして第1閾値Tv_1以上、第2閾値Tv_2以下の時間が設定された場合に可能である。Tv_2は、例えば1/30秒のように高FRを維持できる時間である。システム制御部218は、tv3dがTv_2以下の場合は3D表示モードを選択し、tv3dがTv_2より長い時間である場合は2D表示モードを選択する。
ただし、tv3dがTv_2以下の場合にユーザによる選択操作によって2D表示モードと3D表示モードを選択(変更)できるようにしてもよい。
Case3は、Case2より暗い(比較的暗い)撮影環境であり、3D画像表示に必要な画像の取得のために中FRかつ中速での撮像素子からの信号読み出しが可能である。Case3では、常に2D画像表示は可能である。一方、3D画像表示については、電荷蓄積時間tv3dが第2閾値Tv_2以上、第3閾値Tv_3以下の時間が設定された場合に可能である。Tv_3は、例えば1/30秒よりも長い時間である。このためCase3の撮影は、ユーザが静止している場合やゆっくり動作している場合等に限られる。システム制御部218は、tv3dがTv_3以下である場合は3D表示モードを選択し、tv3dがTv_3より長い時間である場合は2D表示モードを選択する。
ただし、ユーザが第3閾値Tv_3に相当する電荷蓄積時間tv3dでの3D画像表示を許可した場合に限りユーザによる選択操作によって2D表示モードと3D表示モードを選択(変更)できるようにしてもよい。
Case4は、Case3よりも暗い撮影環境であり、3D画像表示に必要な画像の取得には、中FRから低FRかつ、中速から低速での撮像素子からの信号読み出ししか行えない。このため、3D画像表示は不可能であり、2D画像表示のみが可能となる。
ただし、Case4においても、ユーザが第3閾値Tv_3より長い電荷蓄積時間での3D画像表示を許可した場合にはユーザによる選択操作によって3D表示モードの選択を可能としてもよい。
なお、Case1~Case3において3D画像表示が可能である場合でも、主被写体が遠距離に位置する場合には2D表示モードを選択するようにしてもよい。主被写体か否かは眼球情報取得部240からの視線情報を用いて判定することができる。また、主被写体の距離は、撮像画角内のデフォーカス量の分布から生成される距離マップから得ることができる。
次にステップS2では、システム制御部218は、ステップS1で判定した撮影環境の輝度に応じた焦点検出パラメータの設定や情報取得を行う。Case1、2、3の輝度が第1の輝度に相当し、Case4の輝度が第2の輝度に相当する。
ステップS1での判定輝度がCase1の輝度であった場合には、システム制御部218は、焦点検出信号を取得するための撮像素子の電荷蓄積時間tvAFとして、第1閾値Tv_1に相当する時間を設定する。この場合、システム制御部218は、焦点検出信号の取得範囲(焦点検出範囲)を撮像素子(撮像面)の全体に設定する。またシステム制御部218は、画像データから図6に示す主被写体Target1を検出し、主被写体Target1の種類、位置および距離等の被写体情報を取得する。さらにシステム制御部218は、眼球情報取得部240を通じてユーザの視線に関する情報を取得し、該視線情報からユーザの注視領域EyePoint1を検出する。この場合、被写体情報と注視領域からユーザが主被写体を注視していると判定して、EyePoint1近傍での焦点検出結果をAF処理に用いてもよい。
ステップS1での判定輝度がCase2の輝度であった場合には、システム制御部218は、焦点検出信号を取得するための電荷蓄積時間tvAFを以下のように設定する。2D表示モードを設定した場合にはtvAFとして第1閾値Tv_1に相当する時間を設定し、3D表示モードを設定した場合には第2閾値Tv_2に相当する時間を設定する。またシステム制御部218は、焦点検出範囲をCase1よりも狭い範囲に設定する。またシステム制御部218は、画像データから図6に示す主被写体Target2を検出し、主被写体Target2の被写体情報を取得する。さらにシステム制御部218は、眼球情報取得部240を通じてユーザの視線情報を取得し、該視線情報からユーザの注視領域EyePoint2を検出する。この場合、被写体情報と注視領域からユーザが主被写体を注視していると判定して、EyePoint2近傍での焦点検出結果をAF処理に用いてもよい。
ステップS1での判定輝度がCase3の輝度であった場合には、システム制御部218は、焦点検出信号を取得するため電荷蓄積時間tvAFとして以下の時間を設定する。2D表示モードを設定した場合にはtvAFとして第1閾値Tv_1に相当する時間を設定し、3D表示モードを設定した場合には第3閾値Tv_3に相当する時間を設定する。またシステム制御部218は、焦点検出範囲をCase2よりも狭い範囲に設定する。またシステム制御部218は、画像データから図6に示す主被写体Target3を検出し、主被写体Target3の被写体情報を取得する。さらにシステム制御部218は、眼球情報取得部240を通じてユーザの視線情報を取得し、該視線情報からユーザの注視領域EyePoint3を検出する。この場合、被写体情報と注視領域からユーザが主被写体を注視していると判定して、EyePoint3近傍での焦点検出結果をAF処理に用いてもよい。
ステップS1での判定輝度がCase4の輝度であった場合には、システム制御部218は、焦点検出信号を取得するための電荷蓄積時間tvAFとして、2D表示モードでの第1閾値Tv_1に相当する時間を設定する。この際、複数フレームで得られる焦点検出信号を加算して焦点検出に用いてもよい。またシステム制御部218は、焦点検出範囲を、Case3と同様に、Case2よりも狭い範囲に設定する。またシステム制御部218は、画像データから図6に示す主被写体Target4を検出し、主被写体Target4の被写体情報を取得する。さらにシステム制御部218は、眼球情報取得部240を通じてユーザの視線情報を取得し、該視線情報からユーザの注視領域EyePoint4を検出する。この場合、被写体情報と注視領域からユーザが主被写体を注視していると判定して、EyePoint4近傍での焦点検出結果をAF処理に用いてもよい。
次にステップS3では、システム制御部218は、ステップS1での輝度判定結果に応じた、撮像信号(画像データ)を取得するための電荷蓄積時間(tv3d、tv2d)に従って、右眼表示素子217Rと左眼表示素子217Lの表示パラメータを設定する。そしてステップ4に進む。
本実施例では、右眼表示素子217Rと左眼表示素子217Lに互いに視差を有する右眼画像と左眼画像を表示させることで3D画像表示を行い、右眼撮像部200Rと左眼撮像部200Lから取得した焦点検出信号を用いて焦点検出を行う。このときの焦点検出信号を取得する際の電荷蓄積時間tvAFと3D画像表示用の撮像信号を取得する際の電荷蓄積時間tv3dとが互いに一致するため、高FRでの3D画像表示と高速での焦点検出が可能となる。
しかし、特に暗いCase4では、高FRを維持することが困難になり得る。このような場合には、焦点検出信号を取得する際の電荷蓄積時間tvAFは2D画像表示用の撮像信号を取得する際の電荷蓄積時間tv2dに設定される。そして、右眼撮像部200Rと左眼撮像部200Lのうち一方の撮像部で2D画像表示用の撮像信号を取得して右眼表示素子217Rと左眼表示素子217Lに同一画像(第3の画像)を表示させ、他方の撮像部で焦点検出信号を取得する。これにより、画像表示と焦点検出を継続させる。また、焦点検出の頻度は低下するが、3D画像表示を継続するために、焦点検出を複数フレームで加算された焦点検出信号を用いて行ってもよい。さらに焦点検出が不可能なほど撮影環境が暗い場合には、焦点検出を行わずに焦点検出不能であることをユーザに表示等で通知してもよい。
ステップS4では、システム制御部218は、ステップS2で設定した焦点検出パラメータに基づいて焦点検出を行い、その結果として得られたデフォーカス量に基づいて光学系の駆動を制御することで焦点調節(AF処理)を行う。AF処理の詳細については後述する。
次にステップS5では、システム制御部218は、ステップS3で設定された表示パラメータに従って画像表示のための画像処理(画像表示処理)を行う。ここでの画像処理の詳細については後述する。
画像処理を行ったシステム制御部218は、ステップS6において、ユーザによる停止命令、HMD100電源オフまたは接眼検出部118による離眼の検出等に応じて、画像表示および焦点検出を終了するか否かを判定する。画像表示および焦点検出を継続する場合はステップS1に戻り、終了する場合に本処理を終了する。
図7のフローチャートは、図5のステップS4で実行される焦点調節の処理を示している。右眼光学系202Rと左眼光学系202Lには、メカニカルな要因で合焦位置に差が生じる場合があるが、焦点検出処理については差がない。このため、ここでも右眼光学系202Rと左眼光学系202Lをまとめて光学系202とし、右眼撮像素子211Rと左眼撮像素子211Lをまとめて撮像素子211とする。
本実施例では、撮像素子211における焦点検出信号の取得範囲内の複数の撮像画素のうち一方のサブ画素402からの信号を集めて(合成して)第1焦点検出信号を生成し、他方のサブ画素403からの信号を集めて第2焦点検出信号を生成する。この際、第1および第2焦点検出信号ともに、緑(G)、赤(R)、青(B)および緑(G)の4つのサブ画素からの信号を加算したY信号として生成される。システム制御部218は、これら第1および第2焦点検出信号(一対の焦点検出信号)の像ずれ量pを相関演算により算出し、像ずれ量pからデフォーカス量dを算出する。
ステップS501では、システム制御部218は、図5のステップS2で取得した焦点検出信号の取得範囲(焦点検出範囲)を設定する。
次にステップS502では、システム制御部218は、焦点検出範囲内のサブ画素402、403からの信号により生成された第1焦点検出信号(A像信号)と第2焦点検出信号(B像信号)を取得する。
次にステップS503では、システム制御部218は、第1および第2焦点検出信号のそれぞれに対して画素加算処理を行う。具体的には、第1および第2焦点検出信号の信号データ量を抑制するために列方向の加算処理を行い、さらにY信号とするためにG、R、B、Gの加算処理を行う。この際、画素加算数が2つの場合は画素ピッチが2倍となるためにナイキスト周波数は非加算時の1/2となり、画素加算数が3つの場合は画素ピッチが3倍となるためにナイキスト周波数は非加算時の1/3となる。
次にステップS504では、システム制御部218は、画素加算処理後の第1および第2焦点検出信号に対して、これらの信号強度を揃えるためのシェーディング補正処理(光学補正処理)を行う。シェーディング補正値は、光学系202への光束の入射角度や光学系202のF値および光軸位置に依存する値である。
次にステップS505では、システム制御部218は、シェーディング補正処理後の第1および第2焦点検出信号に対して、相関(信号の一致度)を良くして焦点検出精度を向上させるために、特定の通過周波数帯域を有するバンドパスフィルター処理を行う。バンドパスフィルターの例としては、DC成分をカットしてエッジ抽出を行う{1、4、4、4、0、-4、-4、-4、-1}等の差分型フィルターや、高周波ノイズ成分を抑制する{1、2、1}等の加算型フィルターがある。
次にステップS506では、システム制御部218は、フィルター処理後の第1および第2焦点検出信号を相対的に瞳分割方向にシフトさせるシフト処理を行い、信号の一致度を表す相関量を算出する。フィルター処理後のk番目の第1焦点検出信号をA(k)、第2焦点検出信号をB(k)、焦点検出範囲に対応する番号kの範囲をWとする。シフト処理によるシフト量をs、シフト量sのシフト範囲をΓとすると、相関量CORは式(1)により算出される。
このシフト処理では、k番目の第1焦点検出信号A(k)とk-s番目の第2焦点検出信号B(k-s)とを対応させて減算することでシフト減算信号を生成する。そして生成されたシフト減算信号の絶対値を計算し、焦点検出範囲に対応する範囲W内で番号kの和をとって相関量COR(s)を算出する。必要に応じて、行ごとに算出された相関量をシフト量ごとに複数行にわたって加算してもよい。また、相関量COR(s)を算出した際に、その変化量やピークボトム等の値を見て、後に算出されるデフォーカス量の信頼性を評価することが可能である。
次にステップS507では、システム制御部218は、算出された相関量から、サブピクセル演算により相関量が最小値となる実数値のシフト量を算出し、該シフト量を像ずれ量pとする。そして像ずれ量pに変換係数Kを乗じてデフォーカス量(Def)dを算出する。変換係数Kの大小によってもデフォーカス量の信頼性を評価することが可能である。
次にステップS508では、システム制御部218は、ステップS507で取得したデフォーカス量を光学系202内のフォーカスレンズの駆動量に変換して、フォーカスレンズを駆動する。こうして本処理が終了すると、システム制御部218は図5のステップS5に移行する
図8のフローチャートは、ステップS5で実行される画像表示処理(画像処理方法)を示している。ステップS601では、システム制御部218は、図5のステップS1の輝度判定の結果やユーザによる2D/3D表示モードの選択状況を取得する。
次にステップS602では、システム制御部218は、ステップS601で取得した輝度判定結果やユーザ選択状況に応じて、3D表示モードで3D画像の表示を行うか2D表示モードで2D画像の表示を行うかを判定する。3D画像表示を行う場合はステップS603へ進み、2D画像表示を行う場合はステップS604へ進む。
ステップS603では、システム制御部218は、右眼撮像表示部250Rと左眼撮像表示部250Lの画像処理部214に、右眼撮像部200Rと左眼撮像部200Lのそれぞれからの撮像信号から互いに視差を有する右眼画像データと左眼画像データを生成させる。そしてステップS605に進む。
一方、ステップS604では、システム制御部218は、右眼撮像部200Rまたは左眼撮像部200Lからの撮像信号により生成された画像データに対応する同一画像を右眼表示素子217Rと左眼表示素子217Lの両方に表示させるために、画像データの複製を行う。すなわち、右眼画像データと左眼画像データとして視差を有さない同一画像データを生成する。そしてステップS605に進む。
ステップS605では、システム制御部218は、ステップS603またはステップS604で生成された右眼画像データと左眼画像データに対して、右眼表示素子217Rと左眼表示素子217Lに表示するための画像調整処理を行う。具体的には、画像表示位置や輝度を調整する処理を行う。
次にステップS606では、システム制御部218は、画像調整処理後の右眼画像データと左眼画像データをそれぞれD/A変換器216を介して右眼表示素子217Rと左眼表示素子217Lに供給する。これにより、右眼表示素子217Rと左眼表示素子217Lに視差を有する右眼画像と左眼画像が表示される3D画像表示または視差を有さない右眼画像と左眼画像が表示される2D画像表示が行われる。この後、図5のステップS6に進む。
以上説明したように、撮影環境の輝度に応じて3D画像表示と2D画像表示を切り替えることで、良好な画像表示と焦点検出を両立することができる。
なお、本実施例では、光学系202が単焦点またはズーム状態が固定であることを前提として説明した。光学系202のズーム状態の変化に応じて2D画像表示と3D画像表示の切替えを行ってもよい。
また、本実施例では、HMD内に画像処理装置が内蔵されている場合について説明したが、画像処理装置は、パーソナルコンピュータや画像コントローラのようにHMDとは別体の装置であってもよい。
以上の実施の形態は、以下の構成を含む。
(構成1)
視差が生じるように配置された第1の光学系と第2の光学系を通して被写体を撮像する撮像素子からの信号を用いて、表示素子に画像を表示させる処理手段と、
前記被写体の輝度情報を取得する取得手段とを有し、
前記処理手段は、前記輝度情報に応じて、前記表示素子に互いに視差を有する第1の画像と第2の画像を表示させる第1の処理と、前記視差を有さない2つの第3の画像を前記表示素子に表示させる第2の処理とを切り替えて行うことを特徴とする画像処理装置。
(構成2)
前記処理手段は、
前記輝度情報に応じて前記撮像素子の電荷蓄積時間を設定し、
前記電荷蓄積時間が所定時間より短い場合は前記第1の処理を行い、
前記電荷蓄積時間が前記所定時間より長い場合は前記第2の処理を行うことを特徴とする構成1に記載の画像処理装置。
(構成3)
前記処理手段は、前記輝度情報が所定輝度より明るいことを示す場合に前記第1の処理を行い、前記輝度情報が前記所定輝度より暗いことを示す場合に前記第2の処理を行うことを特徴とする構成1に記載の画像処理装置。
(構成4)
前記処理手段は、
前記被写体の輝度レベルを複数に分け、
前記輝度レベルごとに前記第1の処理と前記第2の処理とを切り替えて行うことを特徴とする構成1から3のいずれか1つに記載の画像処理装置。
(構成5)
前記処理手段は、前記第1および第2の処理を行うとともに、前記撮像素子からの信号を用いて焦点検出を行うことを特徴とする構成1から4のいずれか1つに記載の画像処理装置。
(構成6)
前記撮像素子は、前記第1の光学系を通して前記被写体を撮像する第1の撮像領域と、前記第2の光学系を通して前記被写体を撮像する第2の撮像領域とを有し、
前記処理手段は、前記第1の処理を行う場合に、前記第1の撮像領域からの信号と前記第2の撮像領域からの信号を用いて前記焦点検出を行うことを特徴とする構成5に記載の画像処理装置。
(構成7)
前記撮像素子は、前記第1の光学系を通して前記被写体を撮像する第1の撮像領域と、前記第2の光学系を通して前記被写体を撮像する第2の撮像領域とを有し、
前記処理手段は、前記第2の処理を行う場合に、
前記第1および第2の撮像領域のうち一方の撮像領域からの信号を用いて前記2つの第3の画像を前記表示素子に表示させ、
前記第1および第2の撮像領域のうち他方の撮像領域からの信号を用いて前記焦点検出を行うことを特徴とする構成5に記載の画像処理装置。
(構成8)
前記撮像素子は、前記第1の光学系を通して前記被写体を撮像する第1の撮像領域と、前記第2の光学系を通して前記被写体を撮像する第2の撮像領域とを有し、
前記処理手段は、前記第2の処理を行う場合に、前記第1の撮像領域からの信号と該第1の撮像領域とは異なる露出条件で撮像を行う前記第2の撮像領域からの信号とを用いて生成した前記2つの第3の画像を前記表示素子に表示させることを特徴とする構成1から7のいずれか1つに記載の画像処理装置。
(構成9)
前記処理手段は、ユーザが注視する主被写体の距離に応じて、前記第1の処理から前記第2の処理に切り替えることを特徴とする構成1から8のいずれか1つに記載の画像処理装置。
(構成10)
前記処理手段は、ユーザによる選択に応じて、前記第1の処理と前記第2の処理のうち一方から他方に切り替えることを特徴とする構成1から8のいずれか1つに記載の画像処理装置。
(構成11)
構成1から10のいずれか一項に記載の画像処理装置と、
前記第1および第2の光学系と、
前記撮像素子と、
前記表示素子とを有することを特徴とする表示装置。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
202R 右眼光学系
202L 左眼光学系
211R 右眼撮像素子
211L 左眼撮像素子
217R 右眼表示素子
217L 左眼表示素子
218 システム制御部
214 画像処理部

Claims (13)

  1. 視差が生じるように配置された第1の光学系と第2の光学系を通して被写体を撮像する撮像素子からの信号を用いて、表示素子に画像を表示させる処理手段と、
    前記被写体の輝度情報を取得する取得手段とを有し、
    前記処理手段は、前記輝度情報に応じて、前記表示素子に互いに視差を有する第1の画像と第2の画像を表示させる第1の処理と、前記表示素子に視差を有さない2つの第3の画像を表示させる第2の処理とを切り替えて行うことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記処理手段は、
    前記輝度情報に応じて前記撮像素子の電荷蓄積時間を設定し、
    前記電荷蓄積時間が所定時間より短い場合は前記第1の処理を行い、
    前記電荷蓄積時間が前記所定時間より長い場合は前記第2の処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記処理手段は、前記輝度情報が所定輝度より明るいことを示す場合に前記第1の処理を行い、前記輝度情報が前記所定輝度より暗いことを示す場合に前記第2の処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記処理手段は、
    前記被写体の輝度レベルを複数に分け、
    前記輝度レベルごとに前記第1の処理と前記第2の処理とを切り替えて行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記処理手段は、前記第1および第2の処理を行うとともに、前記撮像素子からの信号を用いて焦点検出を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記撮像素子は、前記第1の光学系を通して前記被写体を撮像する第1の撮像領域と、前記第2の光学系を通して前記被写体を撮像する第2の撮像領域とを有し、
    前記処理手段は、前記第1の処理を行う場合に、前記第1の撮像領域からの信号と前記第2の撮像領域からの信号を用いて前記焦点検出を行うことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記撮像素子は、前記第1の光学系を通して前記被写体を撮像する第1の撮像領域と、前記第2の光学系を通して前記被写体を撮像する第2の撮像領域とを有し、
    前記処理手段は、前記第2の処理を行う場合に、
    前記第1および第2の撮像領域のうち一方の撮像領域からの信号を用いて前記2つの第3の画像を前記表示素子に表示させ、
    前記第1および第2の撮像領域のうち他方の撮像領域からの信号を用いて前記焦点検出を行うことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  8. 前記撮像素子は、前記第1の光学系を通して前記被写体を撮像する第1の撮像領域と、前記第2の光学系を通して前記被写体を撮像する第2の撮像領域とを含み、
    前記処理手段は、前記第2の処理を行う場合に、前記第1の撮像領域からの信号と該第1の撮像領域とは異なる露出条件で撮像を行う前記第2の撮像領域からの信号とを用いて生成した前記2つの第3の画像を前記表示素子に表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 前記処理手段は、ユーザが注視する主被写体の距離に応じて、前記第1の処理から前記第2の処理に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 前記処理手段は、ユーザによる選択に応じて、前記第1の処理と前記第2の処理のうち一方から他方に切り替えることを特徴とする請求項1から8のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載の画像処理装置と、
    前記第1および第2の光学系と、
    前記撮像素子と、
    前記表示素子とを有することを特徴とする表示装置。
  12. 視差が生じるように配置された第1の光学系と第2の光学系を通して被写体を撮像する撮像素子からの信号を用いて、表示素子に画像を表示させる処理ステップと、
    前記被写体の輝度情報を取得するステップとを有し、
    前記処理ステップにおいて、前記輝度情報に応じて、前記表示素子に互いに視差を有する第1の画像と第2の画像を表示させる第1の処理と、前記表示素子に視差を有さない2つの第3の画像を表示させる第2の処理とを切り替えて行うことを特徴とする画像処理方法。
  13. コンピュータに、請求項12に記載の画像処理方法に従う処理を実行させることを特徴とするプログラム。
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