JP2024007816A - 電源装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2024007816000001
【課題】バッテリユニットの蓄電電力の効率よい運用を可能とすること。
【解決手段】第2電源装置12のバッテリユニット30A,30B,30Cはそれぞれ、蓄電池31A,31B,31C、制御回路33A,33B,33Cを備えている。バッテリユニット30A,30B,30Cにはそれぞれ、温度センサ42が設けられている。制御回路33A,33B,33Cはそれぞれ、複数の温度センサ42の測定結果から蓄電池31A,31B,31Cの蓄積電荷により出力電流IA,IB,ICを出力可能な出力維持可能時間を算出する。制御ユニット60は、バッテリユニット30A,30B,30Cのうちの出力維持可能時間が短いバッテリユニットの出力電流を低減するように制御する。
【選択図】図2

Description

本開示は、電源装置に関するものである。
特許文献1には、電源ユニットに対してバッテリユニットと負荷とが並列接続される電源システムが開示されている。特許文献1の電源システムは、通常モード、バックアップモード、アシストモードのいずれかで動作することにより、複雑な共通制御装置や大規模な相互通信手段を設けずにピーク負荷時のバッテリによる電力分担量を適切に制御可能とする。
国際公開第2015/015570号
ところで、上記の電源システムに用いられるバッテリユニットでは、蓄電電力を消費してから出力を停止することが望ましい。また、バッテリユニットは、温度上昇に応じて出力を停止する保護回路を備えることが好ましい。しかしながら、上記の保護回路を備えるバッテリユニットでは、出力可能な蓄電電力を有していても、保護回路によって出力が停止される場合があるため、蓄電電力を効率よく運用できないという問題が生じる。
そこで本開示は、バッテリユニットの蓄電電力の効率よい運用を可能とした電源装置の提供を目的とする。
本開示の一態様である電源装置は、蓄電池を含み、互いに並列に接続される複数のバッテリユニットと、前記複数のバッテリユニットそれぞれの温度を測定可能に構成された複数の温度センサと、前記複数のバッテリユニットそれぞれの出力電流を制御可能に構成された制御部と、を備え、前記制御部は、前記複数の温度センサの測定結果から前記蓄電池の蓄積電荷により前記出力電流を出力可能な出力維持可能時間を算出し、前記複数のバッテリユニットのうちの前記出力維持可能時間が短い前記バッテリユニットの前記出力電流を低減するように制御する。
また、本開示の一態様である電源装置は、蓄電池を含み、互いに並列に接続される複数のバッテリユニットと、前記複数のバッテリユニットそれぞれの温度を測定可能に構成された複数の温度センサと、前記複数のバッテリユニットそれぞれの出力電流を制御可能に構成された制御部と、を備え、前記制御部は、前記複数の温度センサの測定結果のうち、最も高い測定結果となったバッテリユニットの前記出力電流を低減するとともに、他の少なくとも1つのバッテリユニットの前記出力電流を増加する制御を行う。
本開示の一態様である電源装置によれば、バッテリユニットの蓄電電力の効率よい運用を可能とすることができる。
図1は、一実施形態の電源システムを示すブロック図である。 図2は、バッテリユニットの構成を示すブロック図である。 図3は、カレントバランス処理に係る複数のバッテリユニットの出力電流のうちの最大電流を検出する構成例を示すブロック図である。 図4は、バッテリユニットの出力電流調整動作を示す波形図である。 図5は、カレント非バランス処理に係る複数のバッテリユニットの制御の構成例を示すブロック図である。 図6は、バッテリユニットの出力電流調整動作を示す波形図である。 図7は、温度による出力停止時刻の予測処理説明するための波形図である。 図8は、バッテリユニットの出力電流の制御の流れを示すフローチャートである。 図9は、変更例の電源装置を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照して本開示の電源装置を含む電源システムのいくつかの実施形態を説明する。
添付の図面は、本開示の実施形態を例示するに過ぎず、本開示を制限するものとみなされるべきではない。本開示における「第1」、「第2」、「第3」等の用語は、単に対象物を区別するために用いられており、対象物を順位づけするものではない。
以下の詳細な記載は、本開示の例示的な実施形態を具体化する装置、システム、および方法を含む。この詳細な記載は本来説明のためのものに過ぎず、本開示の実施形態またはこのような実施形態の適用および使用を限定することを意図しない。
以下、一実施形態を説明する。
(電源システムの概略構成)
図1に示すように、電源システム10は、第1電源装置11、第2電源装置12を含む。第1電源装置11は、交流電源91に接続される。交流電源91は、例えば商用電力系統、等である。第1電源装置11は、電源線13に接続され、その電源線13は機器92に接続される。機器92は、直流電圧にて動作するものである。機器92は、例えばデータセンタ等のサーバ、ストレージ、等である。
第1電源装置11は、複数の電源ユニット20A,20B,20Bを含む。電源ユニット20A,20B,20Cは、交流電源91の交流電圧を、機器92が動作する直流電圧に変換する機能を有している。第1電源装置11の電源ユニット20A,20B,20Cの出力電圧は、電源線13により機器92に供給される。
第2電源装置12は、電源線13に接続可能に構成される。第2電源装置12は、蓄電池(バッテリ)31A,31B,31Cをそれぞれ備えたバッテリユニット(以下、「BU」と表すことがある)30A,30B,30Cを含む。蓄電池31A,31B,31Cは、充放電可能とされた電池(二次電池)である。バッテリユニット30A,30B,30Cは、第1電源装置11の出力電圧により蓄電池31A,31B,31Cを充電する機能を有している。また、バッテリユニット30A,30B,30Cは、蓄電池31A,31B,31Cの電圧を、機器92が動作する直流電圧に変換して出力する機能を有している。バッテリユニット30A,30B,30Cの出力電圧は、電源線13により機器92に供給される。
(第1電源装置)
図1に示すように、第1電源装置11は、3つの電源ユニット20A,20B,20Cを含む。なお、第1電源装置11は、1つ、2つ、または4つ以上の電源ユニットを含んでいてもよい。電源ユニット20A,20B,20Cはそれぞれ、交流電源91に接続される。また、電源ユニット20A,20B,20Cはそれぞれ、電源線13により機器92に接続される。
電源ユニット20A,20B,20Cは、同一構成である。電源ユニット20A,20B,20Cはそれぞれ、AC-DCコンバータ21、DC-DCコンバータ22、制御回路23を含む。制御回路23は、AC-DCコンバータ21,DC-DCコンバータ22を制御する。AC-DCコンバータ21は、交流電源91の交流電圧を直流電圧に変換する。DC-DCコンバータ22は、AC-DCコンバータ21から出力される直流電圧を、機器92に応じた直流電圧に変換する。
電源ユニット20A,20B,20Cは、出力電流によって出力電圧が変動する出力特性(ドループ特性)を有している。サーバ等の機器92は、情報処理量によって消費電力が変動する。機器92における消費電力は、電源ユニット20A,20B,20Cに対する負荷である。したがって、機器92の動作によって、電源ユニット20A,20B,20Cの負荷は変動する。
(第2電源装置)
第2電源装置12は、3つのバッテリユニット30A,30B,30C、制御ユニット60を含む。なお、第2電源装置12は、1つ、2つ、または4つ以上のバッテリユニットを含んでいてもよい。
バッテリユニット30A,30B,30Cは、同一構成である。バッテリユニット30A,30B,30Cはそれぞれ、電源線13により機器92に接続される。したがって、バッテリユニット30A,30B,30Cは、電源ユニット20A,20B,20Cに対して並列に接続されているといえる。電源ユニット20A,20B,20Cは、機器92に接続されている。したがって、バッテリユニット30A,30B,30Cは、機器92に並列に接続されているといえる。
バッテリユニット30A,30B,30Cは、制御ユニット60に接続されている。バッテリユニット30A,30B,30Cはそれぞれ、制御ユニット60と通信可能に構成されている。制御ユニット60は、バッテリユニット30A,30B,30Cに対して各種の命令を送信可能に構成されている。
(バッテリユニットの構成)
バッテリユニット30A,30B,30Cはそれぞれ、蓄電池31A,31B,31C、電力変換回路32A,32B,32C、制御回路33A,33B,33Cを含む。
上記したように、バッテリユニット30A,30B,30Cは、同一構成である。このため、バッテリユニット30A,30B,30Cの構成について、バッテリユニット30Aについて詳細に説明し、バッテリユニット30B,30Cについての説明を省略する。なお、説明の必要に応じて、バッテリユニット30B,30Cの構成を含めて説明する。
バッテリユニット30Aの蓄電池31Aは、充放電可能とされた電池(二次電池)である。蓄電池31Aは、例えばリチウムイオン電池である。電力変換回路32Aは、バッテリユニット30Aの接続端子34の端子電圧を変換可能に構成されている。接続端子34は、電源線13に接続される。また、電力変換回路32Aは、蓄電池31Aの電圧を変換可能に構成されている。
電力変換回路32Aは、バッテリユニット30Aの接続端子34の端子電圧により、蓄電池31Aを充電する充電電流を生成する。また、電力変換回路32Aは、蓄電池31Aの電圧を接続端子34の出力電圧に変換する機能を有している。この電力変換回路32Aは、例えば双方向DC-DCコンバータにより構成される。制御回路33Aは、電力変換回路32Aを制御する。
図2に示すように、蓄電池31Aは、複数の電池セル41を含む。蓄電池31Aには、温度センサ42、電圧センサ43、電流センサ44が設けられる。
温度センサ42は、蓄電池31Aの温度を測定可能に構成されている。温度センサ42は、複数の電池セル41のうち、所定の電池セル41の温度を測定可能に構成されている。所定の電池セル41は、複数の電池セル41のうち、バッテリユニット30Aの動作中に最も温度が高い電池セルとすることができる。温度センサ42は、所定の電池セル41の近傍に配置することができる。
なお、蓄電池31Aに複数の温度センサ42が設けられてもよい。複数の温度センサ42のうちの1つは、蓄電池31Aを構成する複数の電池セル41のうち、バッテリユニット30Aの動作中に最も温度が低い電池セルの温度を測定可能に配置される。このように配置された温度センサ42により測定した温度により、低温時の動作制限を行うこともできる。
電圧センサ43は、蓄電池31Aの出力電圧を測定可能に構成されている。蓄電池31Aの出力電圧は、例えば、蓄電池31Aのプラス側端子とマイナス側端子との間の電位差(端子間電圧)である。電圧センサ43は、蓄電池31Aを構成する複数の電池セル41のうちに少なくとも1つの電池セル41の端子電圧を測定可能に構成されていてもよい。
電流センサ44は、蓄電池31Aに対する電流を測定可能に構成されている。蓄電池31Aに対する電流は、電力変換回路32Aから蓄電池31Aに向かう電流(充電電流)と、蓄電池31Aから電力変換回路32Aに向かう電流(放電電流)とを含む。なお、電流センサ44は、少なくとも放電電流を測定可能に構成されていてもよい。また、放電電流を測定可能な電流センサと、充電電流を測定可能な電流センサとが設けられていてもよい。
電力変換回路32Aには、温度センサ45、電圧センサ46、電流センサ47が設けられる。
温度センサ45は、電力変換回路32Aの温度を測定可能に構成されている。温度センサ45は、電力変換回路32Aの電子部品の温度を測定可能に構成されている。温度センサ45は、所定の電子部品の温度を測定可能とすることができる。所定の電子部品は、例えば、電力変換回路32Aに含まれるトランジスタとすることができる。
電圧センサ46は、接続端子34の端子電圧を測定可能に構成されている。接続端子34は、電力変換回路32Aに接続されている。電力変換回路32Aは、接続端子34の端子電圧により、蓄電池31Aを充電する充電電流を生成する。したがって、蓄電池31Aを充電する充電モードにおいて、接続端子34の端子電圧は、電力変換回路32Aの入力電圧、バッテリユニット30Aの入力電圧といえる。このため、電圧センサ46は、充電モードにおける電力変換回路32Aの入力電圧、バッテリユニット30Aの入力電圧を測定可能に構成されている。
また、電力変換回路32Aは、蓄電池31Aの電圧を接続端子34の出力電圧に変換する。したがって、蓄電池31Aから放電する放電モードにおいて、接続端子34の端子電圧は、電力変換回路32Aの出力電圧、バッテリユニット30Aのといえる。このため、電圧センサ46は、放電モードにおける電力変換回路32Aの出力電圧、バッテリユニット30Aの出力電圧を測定可能に構成されている。
電流センサ47は、接続端子34に流れる電流を測定可能に構成されている。
接続端子34には、充電モードにおいて、接続端子34から電力変換回路32Aに向かう電流が流れる。この電流は、充電モードにおける電力変換回路32Aの入力電流、バッテリユニット30Aの入力電流といえる。電流センサ47は、充電モードにおける電力変換回路32Aの入力電流、バッテリユニット30Aの入力電流を測定可能に構成されている。
また、接続端子34には、放電モードにおいて、電力変換回路32Aから接続端子34に向かう電流が流れる。この電流は、放電モードにおける電力変換回路32Aの出力電流、バッテリユニット30Aの出力電流といえる。電流センサ47は、放電モードにおける電力変換回路32Aの出力電流、バッテリユニット30Aの出力電流を測定可能に構成されている。
(制御回路の機能:保護機能)
制御回路33Aは、温度センサ42、電圧センサ43、電流センサ44の測定結果により、蓄電池31Aの状態を監視する。蓄電池31Aの状態は、温度過上昇、温度過低下、過電流放電、過充電、充電率(SOC)、劣化度(SOH)を含む。制御回路33Aは、温度センサ42により、蓄電池31Aのセル温度Tcellを監視する。制御回路33Aは、電流センサ44により、蓄電池31Aの放電電流量を監視する。また、制御回路33Aは、蓄電池31Aに対する充放電量(電荷量)を積算することにより、充電率(SOC)、劣化度(SOH)を監視する。制御回路33Aは、監視する各種のパラメータが制限値以上または以下とならないように、電力変換回路32Aを制御する。
一例として、制御回路33Aは、温度センサ42の測定結果により蓄電池31Aのセル温度Tcellを検出する。セル温度Tcellが放電停止保護値Tcell_max以上の場合、制御回路33Aは、電力変換回路32Aを制御して蓄電池31Aの放電を停止する。これにより、制御回路33Aは、温度過上昇しないように、蓄電池31Aを保護する。
また、制御回路33Aは、電圧センサ43の測定結果により、蓄電池31Aの蓄電池電圧値Vdcdc_inを検出する。蓄電池電圧値Vdcdc_inが放電停止保護電圧Vdcdc_min以下まで低下した場合、制御回路33Aは、電力変換回路32Aを制御して蓄電池31Aの放電を停止する。放電停止保護電圧Vdcdc_minは、例えば蓄電池31Aの満充電の電圧値の5割程度とすることができる。これにより、制御回路33Aは、蓄電池31Aを過放電から保護する。
また、制御回路33Aは、電流センサ44の測定結果により、蓄電池31Aのジュール損失Plossを検出する。ジュール損失Plossが放電停止保護値以上になった場合、制御回路33Aは、電力変換回路32Aを制御して蓄電池31Aの放電を停止する。
また、制御回路33Aは、温度センサ45、電圧センサ46、電流センサ47の測定結果により、電力変換回路32Aの状態を監視する。電力変換回路32Aの状態は、温度過上昇、温度過低下、過電流流入、過電流出力、入力電圧異常(電圧過上昇、電圧過低下)を含む。制御回路33Aは、温度センサ45により、電力変換回路32Aの温度を監視する。制御回路33Aは、電流センサ47により、電力変換回路32Aの入力電流量、出力電流量を監視する。また、制御回路33Aは、電圧センサ46により、電力変換回路32Aの入力電圧を監視する。制御回路33Aは、監視する各種のパラメータが制限値以上または以下とならないように、電力変換回路32Aを制御する。
(制御回路の機能:カレントバランスの調整)
また、制御回路33Aは、自バッテリユニット30Aの出力電流量と、自バッテリユニット30Aと並列接続された他のバッテリユニット30B,30Cの出力電流量とを比較する機能を有している。そして、制御回路33Aは、比較結果に基づいて、自バッテリユニット30Aの電力変換回路32Aを制御する。これによりバッテリユニット30A,30B,30Cの制御回路33A,33B,33Cは、バッテリユニット30A,30B,30Cの出力電流IA,IB,ICを均一とするように動作する。
詳述すると、図2に示すように、バッテリユニット30A,30B,30Cの制御回路33A,33B,33Cは、互いに接続される。制御回路33A,33B,33Cはそれぞれ、バッテリユニット30A,30B,30Cの出力電流値のうちの最大電流値を検出するように構成されている。制御回路33A,33B,33Cは、記憶部48を有している。記憶部48には、比較差目標値が記憶される。制御回路33A,33B,33Cは、検出した最大電流値、自ユニットの出力電流値、比較差目標値に基づいて、自ユニットの出力電流を調整するように電力変換回路32A,32B,32Cを制御する。
比較差目標値は、制御ユニット60の制御指令として制御回路33A,33B,33Cに与えられ、記憶部48に記憶される。比較差目標値は、最大電流値に対するバッテリユニット30A,30B,30Cそれぞれの出力電流値と最大電流値との差の比率(%)として設定される。制御回路33Aはそれぞれ、最大電流値と自ユニットの出力電流値との電流差値を算出する。そして、制御回路33A,33B,33Cはそれぞれ、最大電流値に対する電流差値の比率が比較差目標値以下となるように電力変換回路32A,32B,32Cを制御する。なお、比較差目標値は比率に限らず、固定値(例えば5A(アンペア))でもよい。
例えば、制御回路33A,33B,33Cの比較差目標値を同一値とする。この場合、制御回路33A,33B,33Cは、自ユニットの電流差値を同一の比較差目標値以下とするように電力変換回路32A,32B,32Cを制御する。これにより、バッテリユニット30A,30B,30Cは、互いに等しい出力電流を出力する。比較差目標値は、差の範囲(差の最大値、最小値)として示される。比較差目標値の一例は±5%である。
図3は、複数のバッテリユニットの出力電流値のうちの最大電流値を検出する構成の一例を示すブロック図である。
バッテリユニット30A,30B,30Cの制御回路33A,33B,33Cはそれぞれ、ダイオード49A,49B,49Cのアノードに接続され、ダイオード49A,49B,49Cのカソードは共通信号線50に接続される。共通信号線50は、制御回路33A,33B,33Cに接続される。
制御回路33A,33B,33Cは、出力電流IA,IB,IC(図2参照)の電流量を示す信号SIA,SIB,SICを出力する。この例において、制御回路33A,33B,33Cは、電流量に応じた信号レベル(電圧)の信号SIA,SIB,SICを出力する。ここでは、信号SIA,SIB,SICの信号レベルを、信号SIA,SIB,SICとおなじ符号を用いるものとする。共通信号線50の信号レベル(最大電圧)をSI_maxとする。
制御回路33A,33B,33Cは、最大レベルSI_maxを入力する。制御回路33A,33B,33Cは、制御回路33A,33B,33Cそれぞれの信号SIA,SIB,SICのレベルと、最大レベルSI_maxとのレベル差を検出する。そして、制御回路33A,33B,33Cは、レベル差を比較差目標値以下とするように、電力変換回路32A,32B,32Cを制御する。
図4は、バッテリユニット30A,30B,30Cの出力電流に対応する信号SIA,SIB,SICの一例を示す波形図である。図4において、横軸は時間、縦軸は信号レベルである。図4に示す例では、図3に示す制御回路33Aの信号SIA、制御回路33Bの信号SIB、制御回路33Cの信号SICの順で信号レベルが低くなる。つまり、最大レベルSI_maxは、制御回路33Aの信号SIAの信号レベルとなる。
制御回路33A,33B,33Cは、最大レベルSI_maxと信号SIA,SIB,SICの信号レベルとの差ΔSA,ΔSB,ΔSCを検出する。そして、制御回路33A,33B,33Cは、検出したレベル差ΔSA,ΔSB,ΔSCと、それぞれに設定された比較差目標値とを比較する。制御回路33A,33B,33Cは、検出したレベル差ΔSA,ΔSB,ΔSCと比較差目標値以下とするように、電力変換回路32A,32B,32Cを制御する。
図4において、レベル差ΔSB,ΔSCが比較差目標値よりも大きいとする。図4において、最大レベルSI_maxは、信号SIAのレベルと等しい。したがって、制御回路33Aはレベル差ΔSAが「0」であり、比較差目標値よりも小さいため、出力電流IAを維持する。制御回路33Bは、レベル差ΔSBを検出する。制御回路33Bは、レベル差ΔSBを比較差目標値以下(範囲内)とする、つまり出力電流IBの電流量を増加するように、電力変換回路32Bを制御する。また、制御回路33Cは、最大レベルSI_maxと信号SICとのレベル差ΔSCを検出する。制御回路33Cは、レベル差ΔSCを比較差目標値以下(範囲内)とする、つまり出力電流ICの電流量を増加するように、電力変換回路32Cを制御する。これらの制御により、バッテリユニット30B,30Cの出力電流IB,ICの電流量が多くなり、信号SIB,SICの信号レベルが上昇する。したがって、全てのバッテリユニット30A,30B,30Cの出力電流IA,IB,ICの電流量が等しくなる。つまりバッテリユニット30A,30B,30Cの出力電流IA,IB,ICが均一化される。
(出力維持可能時間とカレントアンバランス化)
制御回路33Aは、出力維持可能時間tholdを算出する機能を有する。出力維持可能時間tholdは、バッテリユニット30Aの出力電流IAを維持可能な残り時間を予測したものである。制御回路33Aは、バッテリユニット30Aの内部要因に対する保護機能により、バッテリユニット30Aの出力電流IAを停止する。保護機能は、蓄電池31Aのセル温度Tcellによる温度保護機能、電力変換回路32Aの回路温度Tdcdcによる温度保護機能、蓄電池の充電率による保護機能を含む。
セル温度Tcellによる保護機能は、蓄電池31Aのセル温度Tcellが放電停止セル温度(高温保護)Tcell_max以上となった場合、出力電流IAの出力を停止するものである。
図7に示すように、制御回路33Aは、時刻tにおけるセル温度Tcell(t)を測定する。このセル温度Tcell(t)と、温度上昇時間勾配ΔTcellとにより、セル温度Tcellが放電停止保護値Tcell_maxとなる時刻t1を算出することができる。算出した時刻t1と現在の時刻tとの差は、現在時刻tにおける予測時間tcell(t)である。
制御回路33Aは、温度上昇時間勾配ΔTcell(Ibatt,SOH)[℃/sec]を、蓄電池31Aの放電電流Ibatt(t)と、蓄電池31Aの劣化度SOHとから算出する。なお、温度上昇時間勾配ΔTcellは、複数回測定したセル温度Tcellから算出することもできる。また、予測時間tcellは、制御回路33Aに記憶したテーブルに基づいて、セル温度Tcell等から得ることもできる。
制御回路33Aは、温度上昇時間勾配ΔTcellにより、セル温度Tcellが放電停止保護値Tcell_maxに到達するまでの予測時間tcellを算出する。予測時間tcellは、次式により求めることができる。
上記の式において、Tcell_maxは、放電停止セル温度(保護閾値)、Tcell(t)は、時刻tにおけるセル温度、ΔTcell(Ibatt,SOH)は蓄電池31Aの温度上昇時間勾配である。
回路温度Tdcdcによる保護機能は、電力変換回路32Aの回路温度Tdcdcが温度上昇保護値Tdcdc_max以上となった場合に出力電流IAの出力を停止するものである。
制御回路33Aは、回路温度Tdcdcが温度上昇保護値Tdcdc_maxに到達するまでの予測時間tdcdcを算出する。予測時間tdcdcは、次式により求めることができる。
上記の式において、Tdcdc_maxは、回路温度上昇保護値(保護閾値)、Tdcdc(t)は、時刻tにおける回路温度、ΔTdcdc(Ibatt,SOH)は、電力変換回路32Aの温度上昇時間勾配である。
充電率による保護機能は、蓄電池31Aの蓄積電荷量Qbattが下限値以下となった場合に出力電流IAの出力を停止するものである。制御回路33Aは、蓄電池31Aの電荷量が下限値に到達するまでの予測時間tsocを算出する。予測時間tsocは、次式により求めることができる。
上記の式において、Qbatt(SOC)は、蓄電池31Aの蓄積電荷量、Qbatt-min_limitは、電荷量下限値(保護閾値)、Ibattは蓄電池の放電電流量である。
制御回路33Aは、上記のように算出した予測時間tcell,tdcdc,tsocのうちの最小値を出力維持可能時間tholdとする。制御回路33Aは、出力維持可能時間tholdを制御ユニット60に送信する。
制御回路33Aは、電圧センサ43により取得した蓄電池31Aの蓄電池電圧値Vdcdc_inを制御ユニット60に送信する。
制御回路33Aは、蓄電池31Aの劣化度SOHと、蓄電池31Aのセル温度Tcellとから、蓄電池31Aの内部抵抗値(直流抵抗成分)DCRを算出する。制御回路33Aは、次式に示すように、蓄電池31Aの内部抵抗値DCRと、蓄電池31Aの放電電流Ibattの2乗とにより、蓄電池31Aの損失(ジュール損失)Plossを算出する。
制御回路33Aは、ジュール損失Plossを制御ユニット60に送信する。上記の式において、DCR(SOH,Tcell)は、蓄電池の内部抵抗値、Ibattは、蓄電池の放電電流量である。
制御ユニット60は、バッテリユニット30A,30B,30Cの制御回路33A,33B,33Cから、出力維持可能時間thold、蓄電池電圧値Vdcdc_in、ジュール損失Plossを受信する。
制御ユニット60は、バッテリユニット30A,30B,30Cの出力維持可能時間tholdを比較する。制御ユニット60は、バッテリユニット30A,30B,30Cの出力維持可能時間tholdに差がある場合、出力維持可能時間tholdを等しくするように、バッテリユニット30A,30B,30Cの出力電流量を調整する。制御ユニット60は、例えば、2つのバッテリユニットの出力維持可能時間tholdの差が所定時間(例えば10秒)以上の場合に出力維持可能時間tholdに差があると判定する。なお、2つのバッテリユニットの出力維持可能時間tholdの差が一方の出力維持可能時間tholdの所定の割合(例えば10%)以上の場合に出力維持可能時間tholdに差があると判定してもよい。
制御ユニット60は、出力維持可能時間tholdが短いバッテリユニットを対象のバッテリユニットとする。制御ユニット60は、対象のバッテリユニットに対して比較差目標値を大きくする。比較差目標値は、バッテリユニット30A,30B,30Cの出力電流量を均一とするように設定する範囲であり、制御ユニット60は、比較差目標値を大きくする、つまり範囲を大きくする。これにより、対象のバッテリユニットの出力電流量は、他のバッテリユニットの出力電流量よりも少なくなる。つまり、バッテリユニット30A,30B,30Cの出力電流量を非バランス化する。
図5は、セル温度Tcellに差がある場合の電流調整を説明するためのブロック図である。図6は、バッテリユニット30A,30B,30Cの出力電流に対応する信号SIA,SIB,SICの一例を示す波形図である。
一例として、図2に示す蓄電池31A,31B,31Cのセル温度Tcellが「40℃」「40℃」「50℃」とする。制御回路33A,33B,33Cは、セル温度Tcellに応じた出力維持可能時間tholdを制御ユニット60に送信する。この例では、制御回路33Cの出力維持可能時間tholdが、他の制御回路33A,33Bの出力維持可能時間tholdよりも短い。
制御ユニット60は、制御回路33A,33B,33Cの出力維持可能時間tholdの差を検出する。そして、制御ユニット60は、出力維持可能時間tholdの差により、制御回路に対して出力電流を低減するように命令SCを送信する。この場合、制御ユニット60は、出力維持可能時間tholdが短い制御回路33Cに対して、出力電流ICを低減するように、比較差目標値(命令SC)を送信する。制御回路33Cは、比較差目標値により、図6に示すように、出力電流ICを低減させる。
対象のバッテリユニットにおいて、出力電流量の低下は、蓄電池のセル温度Tcellや電力変換回路の上昇を緩やかにする、蓄電池の蓄積電荷量の低下を緩やかにする、ことになる。したがって、対象のバッテリユニットにおいて、出力維持可能時間tholdを延ばし、他のバッテリユニットの出力維持可能時間tholdに近づける、または等しくすることができる。これにより、第2電源装置12の出力維持可能時間tholdを延ばすことができる。
バッテリユニット30A,30B,30Cの出力維持可能時間tholdに差がない場合、制御ユニット60は、バッテリユニット30A,30B,30Cの蓄電池電圧値Vdcdc_inを比較する。制御ユニット60は、バッテリユニット30A,30B,30Cの蓄電池電圧値Vdcdc_inに差がある場合、上記した出力維持可能時間tholdと同様に、対象のバッテリユニットの出力電流量を低減するように、バッテリユニット30A,30B,30Cの制御回路33A,33B,33Cを制御する。
なお、制御ユニット60は、蓄電池電圧値Vdcdc_inが基準値よりも低下した場合に、バッテリユニット30A,30B,30Cの蓄電池電圧値Vdcdc_inを比較することもできる。基準値は、蓄電池31A,31B,31Cの満充電時の電圧値と放電停止保護電圧Vdcdc_minとの間の値に設定することができる。基準値は、例えば蓄電池31A,31B,31Cの満充電の電圧値の8割程度とすることができる。
バッテリユニット30A,30B,30Cの蓄電池電圧値Vdcdc_inに差がない場合、制御ユニット60は、バッテリユニット30A,30B,30Cのジュール損失Plossを比較する。制御ユニット60は、バッテリユニット30A,30B,30Cのジュール損失Plossに差(例えば10W以上の差)がある場合、上記した出力維持可能時間thold、蓄電池電圧値Vdcdc_inと同様に、対象のバッテリユニットの出力電流量を低減するように、バッテリユニット30A,30B,30Cの制御回路33A,33B,33Cを制御する。
(対象とするバッテリユニットの数)
本実施形態では、3つのバッテリユニット30A,30B,30Cを含む第2電源装置12を示している。この第2電源装置12では、3つのバッテリユニット30A,30B,30Cのうち、1つのバッテリユニットを対象とする。対象とするバッテリユニットの数は、電源装置を構成するバッテリユニットの数に応じて設定することができる。例えば、対象とするバッテリユニットの数は、電源装置を構成するバッテリユニットの数の1/2以下とすることができる。
(バッテリユニットの電流調整)
図8に示すフローチャートにしたがって、バッテリユニット30A,30B,30Cの出力電流の調整について説明する。
図8は、図1、図2の第2電源装置12、詳しくはバッテリユニット30A,30B,30Cの制御回路33A,33B,33Cと制御ユニット60とが実施する処理の一部であり、バッテリユニット30A,30B,30Cの出力電流を調整する比較差目標値の設定に係る処理を示す。制御ユニット60および制御回路33A,33B,33Cは、図8に示す処理を、所定の間隔で繰り返し実行する。例えば、制御ユニット60および制御回路33A,33B,33Cは、図8に示す処理を、5(sec)の周期で繰り返し実行する。なお、処理を繰り返し実行する間隔は、適宜変更することができる。
図8に示すステップ71において、制御ユニット60は、バッテリユニット30A,30B,30Cの制御回路33A,33B,33Cから受信した出力維持可能時間tholdを比較する。
ステップ72において、バッテリユニット30A,30B,30Cの出力維持可能時間tholdに差が有る場合(YES)にステップ78に移行し、差がない場合(NO)にステップ73に移行する。
ステップ73において、制御ユニット60は、バッテリユニット30A,30B,30Cの制御回路33A,33B,33Cから受信した蓄電池電圧値Vdcdc_inを比較する。
ステップ74において、バッテリユニット30A,30B,30Cの蓄電池電圧値Vdcdc_inに差が有る場合(YES)にステップ78に移行し、差がない場合(NO)にステップ75に移行する。
ステップ75において、制御ユニット60は、バッテリユニット30A,30B,30Cの制御回路33A,33B,33Cから受信したジュール損失Plossを比較する。
ステップ76において、バッテリユニット30A,30B,30Cのジュール損失Plossに差が有る場合(YES)にステップ78に移行し、差がない場合(NO)にステップ77に移行する。
ステップ77において、全バッテリユニット(BU)の比較差目標値に通常値を設定する。通常値は、全てのバッテリユニット30A,30B,30Cの出力電流IA,IB,ICが均一となるように設定される値であり、例えば±5(%)とすることができる。
ステップ78において、対象バッテリユニット(BU)の比較差目標値に低減値を設定する。低減値は、所定の値(例えば、-20%)に設定される。なお、上記した出力維持可能時間tholdの差、蓄電池電圧値Vdcdc_inの差、ジュール損失Plossの差に応じて設定することができる。
ステップ79において、バッテリユニット30A,30B,30Cの制御回路33A,33B,33Cは、受信した比較差目標値に基づいて、バッテリユニット30A,30B,30Cの出力電流IA,IB,ICを制御する。
ステップ79における電流の調整は、対象のバッテリユニットの出力電流を低減することと、対象となっていないバッテリユニットの出力電流を増加することとを含む。対象となっていないバッテリユニットの出力電流を増加することにより、対象のバッテリユニットの出力電流の低下分が補われる。つまり、電流の調整は、対象のバッテリユニットの出力電流を低減するとともに、低減した出力電流を、対象となっていないバッテリユニットの出力電流を増加して補う制御を行うものである。
例えば、対象のバッテリユニットをバッテリユニット30Aとする。このバッテリユニット30Aの出力電流IAを2A低減させる。そして、対象としていないバッテリユニットであるバッテリユニット30B、30Cの出力電流IB,ICの合計値で2A増加させるように、出力電流を調整する。調整方法としては、例えばバッテリユニット30Bの出力電流IBとバッテリユニット30Cの出力電流ICをそれぞれ1A増加させる。また、例えばバッテリユニット30Bの出力電流IBとバッテリユニット30Cの出力電流ICのいずれか一方を1.5A増加させ、いずれか他方を0.5A増加させる。また、バッテリユニット30Bの出力電流IBとバッテリユニット30Cの出力電流ICのいずれか一方のみを2A増加させる。この構成により、負荷(サーバなど)が要求する電力を供給することと、出力維持可能時間の増加と、を両立させることができる。
なお、各バッテリユニット30A,30B,30Cについては、出力電流IA,IB,ICに上限を設けても良い。上限とは、例えばバッテリユニット30A,30B,30Cに定められた定格電流の最大値であり、例えば60Aである。上記の制御によって出力電流の上限を超えるバッテリユニットが生じた場合には、出力電流を増加させずに、全てのバッテリユニットの目標電流値を通常値に設定し、全てのバッテリユニットの出力電流が均等になるように制御しても良い。
第2電源装置12の制御回路33A,33B,33Cおよび制御ユニット60は、上記のステップ71~79の処理を所定の周期で繰り返し実行する。所定の周期は、例えば5(sec)とすることができる。したがって、制御ユニット60とバッテリユニット30A,30B,30Cの制御回路33A,33B,33Cとの間で、所定の周期で通信が行われる。また、所定の周期で、制御ユニット60から制御回路33A,33B,33Cに対して、所定の周期で比較差目標値が設定される。
(作用)
次に、上記のように構成された第2電源装置12の作用を説明する。
第2電源装置12は、並列に接続された3つのバッテリユニット30A,30B,30Cと、バッテリユニット30A,30B,30Cに接続された制御ユニット60とを含む。バッテリユニット30A,30B,30Cはそれぞれ、蓄電池31A,31B,31C、電力変換回路32A,32B,32C、制御回路33A,33B,33Cを備えている。蓄電池31A,31B,31Cにはそれぞれ、温度センサ42、電圧センサ43、電流センサ44が設けられている。電力変換回路32A,32B,32Cにはそれぞれ、温度センサ45、電圧センサ46、電流センサ47が設けられている。
制御回路33A,33B,33Cはそれぞれ、バッテリユニット30A,30B,30Cの出力電流IA,IB,ICの電流量を示す信号SIA,SIB,SICを出力する。また、制御回路33A,33B,33Cは、信号SIA,SIB,SICの最大値となる信号SI_maxを入力する。そして、制御回路33A,33B,33Cは、信号SIA,SIB,SICと信号SI_maxに対してとのレベル差を比較差目標値以下とするように、電力変換回路32A,32B,32Cを制御する。これにより、制御回路33A,33B,33Cはそれぞれ、バッテリユニット30A,30B,30Cの出力電流IA,IB,ICを均一とするように電力変換回路32A,32B,32Cを制御する。このように、バッテリユニット30A,30B,30Cの出力電流IA,IB,ICを均一とする。これにより、1つまたは複数のバッテリユニット30A,30B,30Cに負荷が集中することを防ぎ、バッテリユニット30A,30B,30Cが過電流となることを抑制することができる。
蓄電池31A,31B,31Cを搭載したバッテリユニット30A,30B,30Cにおいて、機器92に対して、数kW~数十kWの高い出力電流IA,IB,ICを供給する。このため、蓄電池31A,31B,31Cおよび電力変換回路32A,32B,32Cに高い温度上昇を伴う。そして、蓄電池31A,31B,31Cの温度上昇は、蓄電池31A,31B,31Cが放電可能であっても、出力電流IA,IB,ICの停止をもたらす。例えば、蓄電池31A,31B,31Cのうちの1つの蓄電池の温度が他の蓄電池の温度よりも高い場合、温度が高い1つの蓄電池によって、出力電流を維持できる期間が短くなる。
これに対し、本実施形態の第2電源装置12の制御回路33A,33B,33Cはそれぞれ、温度センサ42の測定結果から、蓄電池31A,31B,31Cの放電電流により出力電流IA,IB,ICを出力可能な出力維持可能時間tholdを算出する。制御ユニット60は、バッテリユニット30A,30B,30Cのうちの出力維持可能時間tholdが最も短いバッテリユニットの出力電流を低減するように制御する。温度が高い蓄電池を含むバッテリユニットの出力電流を低減することにより、蓄電池の温度上昇を抑えることができ、そのバッテリユニットにおける出力維持可能時間tholdを延ばすことができる。そして、全てのバッテリユニット30A,30B,30Cの出力維持可能時間tholdを延ばすことができる。これにより、バッテリユニット30A,30B,30Cの蓄電電力の効率よい運用を行うことができる。
(効果)
以上記述したように、本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)第2電源装置12は、並列に接続された3つのバッテリユニット30A,30B,30Cと、バッテリユニット30A,30B,30Cに接続された制御ユニット60とを含む。バッテリユニット30A,30B,30Cはそれぞれ、蓄電池31A,31B,31C、電力変換回路32A,32B,32C、制御回路33A,33B,33Cを備えている。蓄電池31A,31B,31Cにはそれぞれ、温度センサ42、電圧センサ43、電流センサ44が設けられている。電力変換回路32A,32B,32Cにはそれぞれ、温度センサ45、電圧センサ46、電流センサ47が設けられている。
制御回路33A,33B,33Cはそれぞれ、バッテリユニット30A,30B,30Cの出力電流IA,IB,ICの電流量を示す信号SIA,SIB,SICを出力する。また、制御回路33A,33B,33Cは、信号SIA,SIB,SICの最大値となる信号SI_maxを入力する。そして、制御回路33A,33B,33Cは、信号SIA,SIB,SICと信号SI_maxとのレベル差を比較差目標値以下とするように、電力変換回路32A,32B,32Cを制御する。これにより、制御回路33A,33B,33Cはそれぞれ、バッテリユニット30A,30B,30Cの出力電流IA,IB,ICを均一とするように電力変換回路32A,32B,32Cを制御する。このように、バッテリユニット30A,30B,30Cの出力電流IA,IB,ICを均一とする。これにより、1つまたは複数のバッテリユニット30A,30B,30Cに負荷が集中することを防ぎ、バッテリユニット30A,30B,30Cが過電流となることを抑制することができる。
(2)制御回路33A,33B,33Cはそれぞれ、温度センサ42の測定結果から、蓄電池31A,31B,31Cの放電電流により出力電流IA,IB,ICを出力可能な出力維持可能時間tholdを算出する。制御ユニット60は、バッテリユニット30A,30B,30Cのうちの出力維持可能時間tholdが最も短いバッテリユニットの出力電流を低減するように制御する。温度が高い蓄電池を含むバッテリユニットの出力電流を低減することにより、蓄電池の温度上昇を抑えることができ、そのバッテリユニットにおける出力維持可能時間tholdを延ばすことができる。そして、全てのバッテリユニット30A,30B,30Cの出力維持可能時間tholdを延ばすことができる。これにより、バッテリユニット30A,30B,30Cの蓄電電力の効率よい運用を行うことができる。
(3)制御回路33A,33B,33Cはそれぞれ、温度センサ45の測定結果から、電力変換回路32A,32B,32Cの回路温度Tdcdcが温度上昇保護値Tdcdc_maxに到達するまでの予測時間tdcdcを算出する。また、制御回路33A,33B,33Cはそれぞれ、蓄電池31A,31B,31Cの電荷量が下限値に到達するまでの予測時間tsocを算出する。そして、制御回路33A,33B,33Cはそれぞれ、予測時間tcell,tdcdc,tsocのうちの最小値を出力維持可能時間tholdとする。制御回路33A,33B,33Cは、出力維持可能時間tholdを制御ユニット60に送信する。これにより、電力変換回路32A,32B,32Cの温度上昇に対する保護機能により出力電流の出力を停止するまでの時間を長くすることができ、蓄電電力の効率よい運用を行うことができる。また、蓄電池31A,31B,31Cの蓄積電荷量の低下により出力電流の出力を停止するまでの時間をより正確に算出することができる。
(4)温度上昇時間勾配ΔTcell,ΔTdcdc(Ibatt,SOH)は、内部パラメータとして制御回路33A,33B,33Cの記憶部48に記憶される。このような内部パラメータを用いることにより、演算の負荷を低減することができる。この結果、制御回路33A,33B,33C、制御ユニット60に高速に処理可能な構成を用いる不要とすることができる。また、出力維持可能時間tholdの短いバッテリユニットについて、そのバッテリユニットにおける保護機能が働く前に出力電流を制御することができるため、出力電流の大きな変動を抑制することができる。
(5)制御回路33A,33B,33Cはそれぞれ、電圧センサ43により取得した蓄電池31A,31B,31Cの蓄電池電圧値Vdcdc_inを制御ユニット60に送信する。制御ユニット60は、バッテリユニット30A,30B,30Cの蓄電池電圧値Vdcdc_inを比較し、蓄電池電圧値Vdcdc_inに差がある場合に、蓄電池電圧値Vdcdc_inの低いバッテリユニットの出力電流を低減するように制御する。蓄電池電圧値Vdcdc_inは、充電量の低下、蓄電池31A,31B,31Cの直流抵抗成分DCRの上昇及び放電電流の増大による内部電圧降下量の増大、等の要因により低下する。直流抵抗成分DCRは、蓄電池31A,31B,31Cが低温であるときや蓄電池31A,31B,31Cの劣化により上昇する。これらの要因によって、蓄電池31A,31B,31Cの蓄電池電圧値Vdcdc_inが低下したバッテリユニットの出力電流を制御することにより、蓄電電力の効率よい運用を行うことができる。
(6)制御回路33A,33B,33Cは、蓄電池31A,31B,31Cのジュール損失Plossを算出する。制御ユニット60は、バッテリユニット30A,30B,30Cのジュール損失Plossを比較し、ジュール損失Plossの低いバッテリユニットの出力電流を低減するように制御する。ジュール損失Plossは、蓄電池31A,31B,31Cの劣化度、蓄電池31A,31B,31Cのセル温度Tcellに基づいて算出される。したがって、劣化度の大きいバッテリユニット、またはセル温度Tcellの高いバッテリユニットの出力電流を制御することにより、蓄電電力の効率よい運用を行うことができる。
(変更例)
上記実施形態は例えば以下のように変更できる。上記実施形態と以下の各変更例は、技術的な矛盾が生じない限り、互いに組み合せることができる。なお、以下の変更例において、上記実施形態と共通する部分については、上記実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
・図2に示す第2電源装置12の構成は、適宜変更されてもよい。
図9は、変更例の第2電源装置100の構成を示す。この第2電源装置100は、蓄電池31A,31B,31Cをそれぞれ備えたバッテリユニット110A,110B,110Cを含み、図2に示す制御ユニット60を含んでいない。
バッテリユニット110A,110B,110Cは、蓄電池31A,31B,31C、電力変換回路32A,32B,32C、制御回路133A,133B,133Cを含む。
バッテリユニット110A,110Bの制御回路133A,133Bは、図2に示すバッテリユニット30A,30Bの制御回路33A,33Bの機能を有する。バッテリユニット110Cの制御回路133Cは、図2に示すバッテリユニット30Cの制御回路33Cの機能と、制御ユニット60の機能とを有する。このように構成されたバッテリユニット110Cを用いることにより、機器92に対してバッテリユニット110A,110B,110Cから供給する電流を調整することができる。また、第2電源装置100を構成するユニットの数を低減することができる。
なお、制御回路133Cに替えて、制御回路133A,133Bのうちのいずれか1つが図1に示す制御ユニット60の機能を併せ持つようにしてもよい。
また、2つの制御回路133A,133Bが制御ユニット60の機能を併せ持つようにしてもよい。また、2つの制御回路133B,133Cが制御ユニット60の機能を併せ持つようにしてもよい。2つの制御回路133A,133Cが制御ユニット60の機能を併せ持つようにしてもよい。また、全ての制御回路133A,133B,133Cが制御ユニット60の機能を併せ持つようにしてもよい。2つ以上の制御回路が制御ユニット60の機能を合わせ持つ場合、内部設定によって1つの制御回路が制御ユニットとして動作させる、全ての制御回路の間の調停によって1つの制御回路が制御ユニットとして動作する、等の適宜設定することができる。
・上記実施形態に対し、比較差目標値の設定に必要な要素を適宜変更してもよい。
例えば、温度のみにより比較差目標値が設定されてもよい。つまり、図8に示すステップ73,74,75,76の処理は省略されてもよい。また、蓄電池電圧値のみにより比較差目標値が設定され、ステップ71,72,75,76の処理は省略されてもよい。また、内部損失のみにより比較差目標値が設定され、ステップ71,72,73,74の処理は省略されてもよい。
また、温度と蓄電池電圧値とにより比較差目標値が設定され、ステップ75,76が省略されてもよい。また、温度と内部損失とにより比較差目標値が設定され、ステップ73,74が省略されてもよい。また、蓄電池電圧値と内部損失とにより比較差目標値が設定され、ステップ71,72が省略されてもよい。
・図3では、ダイオード49A,49B,49Cによって信号SIA,SIB,SICの信号レベルのうちの最大レベルSI_maxを制御回路33A,33B,33Cが検出する構成を示した。制御回路33A,33B,33Cは、互いに送受信することにより、最大レベルSI_maxを検出するようにしてもよい。例えば、制御回路33A,33C,33Bは、信号SIA,SIB,SICをデジタル信号として他の制御回路に送信する。制御回路33A,33B,33Cは、受信した信号SIA,SIB,SICのうちの最大値を最大レベルSI_maxとする。このような構成によってもバッテリユニット110A,110B,110Cの出力電流IA,IB,ICを均一とするようにカレントバランス調整を行うことができる。また、最大レベルSI_maxの検出を制御ユニット60が行うようにしてもよい。
・上記実施形態では、出力維持可能時間tholdによってバッテリユニット30A,30B,30Cの出力電流IA,IB,ICを調整したが、出力電流IA,IB,ICを調整する条件は、出力維持可能時間tholdに限られない。例えば、バッテリユニット30A,30B,30Cそれぞれの温度を用いることがっできる。バッテリユニット30A,30B,30Cの温度としては、セル温度Tcellが用いられてもよいし、回路温度Tdcdcが用いられてもよいし、セル温度Tcellおよび回路温度Tdcdcが用いられてもよい。測定した温度のうち、最も温度の高いバッテリユニットが所定の温度閾値(例えば60℃)を超えた場合、最も温度の高いバッテリユニットの出力電流を減らすとともに、他のバッテリユニットの出力電流を増加させて補う制御を行う。この構成により、算出するための装置を備えないシンプルな構成で、出力維持可能時間の増加と、負荷の要求する電力を供給することとを両立させることができる。
(付記)
本開示から把握できる技術的思想を以下に記載する。
[1]
蓄電池を含み、互いに並列に接続される複数のバッテリユニットと、
前記複数のバッテリユニットそれぞれの温度を測定可能に構成された複数の温度センサと、
前記複数のバッテリユニットそれぞれの出力電流を制御可能に構成された制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記複数の温度センサの測定結果から前記蓄電池の蓄積電荷により前記出力電流を出力可能な出力維持可能時間を算出し、前記複数のバッテリユニットのうちの前記出力維持可能時間が短い前記バッテリユニットの前記出力電流を低減するように制御する、
電源装置。
[2]
前記制御部は、前記出力維持可能時間が最も短い前記バッテリユニット以外の前記バッテリユニットのうちの少なくとも1つの前記バッテリユニットの前記出力電流を増加するように制御する、[1]に記載の電源装置。
[3]
前記制御部は、前記出力維持可能時間が最も長い前記バッテリユニットの前記出力電流を増加するように制御する、[1]または[2]に記載の電源装置。
[4]
前記複数のバッテリユニットそれぞれの前記出力電流を測定可能に構成された複数の電流センサをさらに備える、[1]から[3]のいずれか一つに記載の電源装置。
[5]
前記複数の温度センサそれぞれは、前記複数のバッテリユニットそれぞれの前記蓄電池の温度を測定可能に配置される、[1]から[4]のいずれか一つに記載の電源装置。
[6]
前記制御部は、前記出力維持可能時間として、前記蓄電池の温度が温度閾値以上になるまでの時間を予測する、[5]に記載の電源装置。
[7]
前記複数のバッテリユニットはそれぞれ、前記蓄電池の放電電流を前記出力電流に変換する電力変換回路と、前記電力変換回路の温度を測定可能に構成された温度センサと、をさらに備え、
前記制御部は、前記蓄電池の温度が温度閾値以上になるまでの時間と、前記電力変換回路の温度が回路温度閾値以上になるまでの時間とを予測し、前記蓄電池の温度による予測時間と前記電力変換回路の温度による予測時間のうちの短い時間を前記出力維持可能時間とする、[5]に記載の電源装置。
[8]
前記複数のバッテリユニットはそれぞれ、前記蓄電池の放電電流を測定可能に構成された電流センサをさらに備え、
前記制御部は、前記蓄電池の温度が温度閾値以上になるまでの時間と、前記蓄電池の放電電流の測定結果に基づく蓄積電荷量が電荷閾値以下となるまでの時間とを予測し、前記蓄電池の温度による予測時間と前記蓄積電荷量による予測時間のうちの短い時間を前記出力維持可能時間とする、[5]に記載の電源装置。
[9]
前記複数のバッテリユニットはそれぞれ、前記蓄電池の放電電流を前記出力電流に変換する電力変換回路と、前記電力変換回路の温度を測定可能に構成された温度センサと、前記蓄電池の放電電流を測定可能に構成された電流センサと、をさらに備え、
前記制御部は、前記蓄電池の温度が温度閾値以上になるまでの時間と、前記電力変換回路の温度が回路温度閾値以上になるまでの時間と、前記蓄電池の放電電流の測定結果に基づく蓄積電荷量が電荷閾値以下となるまでの時間とを予測し、前記蓄電池の温度による予測時間と前記電力変換回路の温度による予測時間と前記蓄積電荷量による予測時間とのうちの最も短い時間を前記出力維持可能時間とする、「6」に記載の電源装置。
[10]
前記複数のバッテリユニットはそれぞれ、前記蓄電池の放電電流を前記出力電流に変換する電力変換回路をさらに備え、
前記制御部は、前記複数のバッテリユニットに設けられて前記電力変換回路を制御する制御回路と、前記複数のバッテリユニットに接続されて前記制御回路に対して前記出力維持可能時間により前記出力電流を低減するように命令する制御ユニットと、を含む、
[1]に記載の電源装置。
[11]
前記複数のバッテリユニットはそれぞれ、前記蓄電池の放電電流を前記出力電流に変換する電力変換回路をさらに備え、
前記制御部は、前記複数のバッテリユニットに設けられて前記電力変換回路を制御する制御回路である、
[1]から[6]のいずれか1つに記載の電源装置。
[12]
前記蓄電池は複数の電池セルを含み、
前記温度センサは、前記電池セルの温度を測定可能に配置される、
[5]に記載の電源装置。
[13]
前記複数のバッテリユニットはそれぞれ、前記蓄電池の電圧を測定可能に構成された電圧センサと、前記蓄電池の放電電流を前記出力電流に変換する電力変換回路と、をさらに備え、
前記制御部は、前記電圧センサにより測定した前記蓄電池の蓄電池電圧値が基準値まで低下した場合、前記複数のバッテリユニットの前記蓄電池電圧値を比較し、前記複数のバッテリユニットのうちの前記蓄電池電圧値が低い前記バッテリユニットの出力電流量を低減するように、前記電力変換回路を制御する、
[4]に記載の電源装置。
[14]
前記複数のバッテリユニットはそれぞれ、前記蓄電池の電圧を測定可能に構成された電圧センサと、前記蓄電池の放電電流を前記出力電流に変換する電力変換回路と、をさらに備え、
前記制御部は、前記電流センサと前記電圧センサの測定結果により前記蓄電池のジュール損失を算出し、
前記複数のバッテリユニットの前記ジュール損失を比較し、差がある場合に、前記複数のバッテリユニットのうちの前記ジュール損失が大きい前記バッテリユニットの出力電流量を低減するように、前記電力変換回路を制御する、
[4]に記載の電源装置。
[15]
蓄電池を含み、互いに並列に接続される複数のバッテリユニットと、
前記複数のバッテリユニットそれぞれの温度を測定可能に構成された複数の温度センサと、
前記複数のバッテリユニットそれぞれの出力電流を制御可能に構成された制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記複数の温度センサの測定結果のうち、最も高い測定結果となったバッテリユニットの前記出力電流を低減するとともに、他の少なくとも1つのバッテリユニットの前記出力電流を増加する制御を行う、
電源装置。
以上の説明は単に例示である。本開示の技術を説明する目的のために列挙された構成要素および方法(製造プロセス)以外に、より多くの考えられる組み合わせおよび置換が可能であることを当業者は認識し得る。本開示は、特許請求の範囲を含む本開示の範囲内に含まれるすべての代替、変形、および変更を包含することが意図される。
10 電源システム
11 第1電源装置
12 第2電源装置
13 電源線
20A,20B,20C 電源ユニット
21 AC-DCコンバータ
22 DC-DCコンバータ
23 制御回路
30A,30B,30C バッテリユニット
31A,31B,31C 蓄電池
32A,32B,32C 電力変換回路
33A,33B,33C 制御回路
34 接続端子
41 電池セル
42 温度センサ
43 電圧センサ
44 電流センサ
45 温度センサ
46 電圧センサ
47 電流センサ
48 記憶部
49A ダイオード
49B ダイオード
49C ダイオード
50 共通信号線
60 制御ユニット
71~79 ステップ
91 交流電源
92 機器
100 第2電源装置
110A,110B,110C バッテリユニット
133A,133B,133C 制御回路
IA,IB,IC 出力電流
ΔSA,ΔSB,ΔSC レベル差
Ploss ジュール損失
SI_max 最大レベル
SIA,SIB,SIC 信号
SOH 劣化度
t 時刻
t1 時刻
Tcell セル温度
Tdcdc 回路温度
thold 出力維持可能時間
ΔTcell 温度上昇時間勾配
DCR 内部抵抗値
Ibatt 放電電流
Qbatt 蓄積電荷量
tcell 予測時間
Tcell_max 放電停止保護値
tdcdc 予測時間
Tdcdc_max 温度上昇保護値
tsoc 予測時間
ΔTdcdc 温度上昇時間勾配
SI_max 信号
Vdcdc_in 蓄電池電圧値
Vdcdc_min 放電停止保護電圧

Claims (15)

  1. 蓄電池を含み、互いに並列に接続される複数のバッテリユニットと、
    前記複数のバッテリユニットそれぞれの温度を測定可能に構成された複数の温度センサと、
    前記複数のバッテリユニットそれぞれの出力電流を制御可能に構成された制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記複数の温度センサの測定結果から前記蓄電池の蓄積電荷により前記出力電流を出力可能な出力維持可能時間を算出し、前記複数のバッテリユニットのうちの前記出力維持可能時間が短い前記バッテリユニットの前記出力電流を低減するように制御する、
    電源装置。
  2. 前記制御部は、前記出力維持可能時間が最も短い前記バッテリユニット以外の前記バッテリユニットのうちの少なくとも1つの前記バッテリユニットの前記出力電流を増加するように制御する、請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記制御部は、前記出力維持可能時間が最も長い前記バッテリユニットの前記出力電流を増加するように制御する、請求項1に記載の電源装置。
  4. 前記複数のバッテリユニットそれぞれの前記出力電流を測定可能に構成された複数の電流センサをさらに備える、請求項1に記載の電源装置。
  5. 前記複数の温度センサそれぞれは、前記複数のバッテリユニットそれぞれの前記蓄電池の温度を測定可能に配置される、請求項1に記載の電源装置。
  6. 前記制御部は、前記出力維持可能時間として、前記蓄電池の温度が温度閾値以上になるまでの時間を予測する、請求項5に記載の電源装置。
  7. 前記複数のバッテリユニットはそれぞれ、前記蓄電池の放電電流を前記出力電流に変換する電力変換回路と、前記電力変換回路の温度を測定可能に構成された温度センサと、をさらに備え、
    前記制御部は、前記蓄電池の温度が温度閾値以上になるまでの時間と、前記電力変換回路の温度が回路温度閾値以上になるまでの時間とを予測し、前記蓄電池の温度による予測時間と前記電力変換回路の温度による予測時間のうちの短い時間を前記出力維持可能時間とする、請求項5に記載の電源装置。
  8. 前記複数のバッテリユニットはそれぞれ、前記蓄電池の放電電流を測定可能に構成された電流センサをさらに備え、
    前記制御部は、前記蓄電池の温度が温度閾値以上になるまでの時間と、前記蓄電池の放電電流の測定結果に基づく蓄積電荷量が電荷閾値以下となるまでの時間とを予測し、前記蓄電池の温度による予測時間と前記蓄積電荷量による予測時間のうちの短い時間を前記出力維持可能時間とする、請求項5に記載の電源装置。
  9. 前記複数のバッテリユニットはそれぞれ、前記蓄電池の放電電流を前記出力電流に変換する電力変換回路と、前記電力変換回路の温度を測定可能に構成された温度センサと、前記蓄電池の放電電流を測定可能に構成された電流センサと、をさらに備え、
    前記制御部は、前記蓄電池の温度が温度閾値以上になるまでの時間と、前記電力変換回路の温度が回路温度閾値以上になるまでの時間と、前記蓄電池の放電電流の測定結果に基づく蓄積電荷量が電荷閾値以下となるまでの時間とを予測し、前記蓄電池の温度による予測時間と前記電力変換回路の温度による予測時間と前記蓄積電荷量による予測時間とのうちの最も短い時間を前記出力維持可能時間とする、請求項6に記載の電源装置。
  10. 前記複数のバッテリユニットはそれぞれ、前記蓄電池の放電電流を前記出力電流に変換する電力変換回路をさらに備え、
    前記制御部は、前記複数のバッテリユニットに設けられて前記電力変換回路を制御する制御回路と、前記複数のバッテリユニットに接続されて前記制御回路に対して前記出力維持可能時間により前記出力電流を低減するように命令する制御ユニットと、を含む、
    請求項1に記載の電源装置。
  11. 前記複数のバッテリユニットはそれぞれ、前記蓄電池の放電電流を前記出力電流に変換する電力変換回路をさらに備え、
    前記制御部は、前記複数のバッテリユニットに設けられて前記電力変換回路を制御する制御回路である、
    請求項1に記載の電源装置。
  12. 前記蓄電池は複数の電池セルを含み、
    前記温度センサは、前記電池セルの温度を測定可能に配置される、
    請求項5に記載の電源装置。
  13. 前記複数のバッテリユニットはそれぞれ、前記蓄電池の電圧を測定可能に構成された電圧センサと、前記蓄電池の放電電流を前記出力電流に変換する電力変換回路と、をさらに備え、
    前記制御部は、前記電圧センサにより測定した前記蓄電池の蓄電池電圧値が基準値まで低下した場合、前記複数のバッテリユニットの前記蓄電池電圧値を比較し、前記複数のバッテリユニットのうちの前記蓄電池電圧値が低い前記バッテリユニットの出力電流量を低減するように、前記電力変換回路を制御する、
    請求項4に記載の電源装置。
  14. 前記複数のバッテリユニットはそれぞれ、前記蓄電池の電圧を測定可能に構成された電圧センサと、前記蓄電池の放電電流を前記出力電流に変換する電力変換回路と、をさらに備え、
    前記制御部は、前記電流センサと前記電圧センサの測定結果により前記蓄電池のジュール損失を算出し、
    前記複数のバッテリユニットの前記ジュール損失を比較し、差がある場合に、前記複数のバッテリユニットのうちの前記ジュール損失が大きい前記バッテリユニットの出力電流量を低減するように、前記電力変換回路を制御する、
    請求項4に記載の電源装置。
  15. 蓄電池を含み、互いに並列に接続される複数のバッテリユニットと、
    前記複数のバッテリユニットそれぞれの温度を測定可能に構成された複数の温度センサと、
    前記複数のバッテリユニットそれぞれの出力電流を制御可能に構成された制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記複数の温度センサの測定結果のうち、最も高い測定結果となったバッテリユニットの前記出力電流を低減するとともに、他の少なくとも1つのバッテリユニットの前記出力電流を増加する制御を行う、
    電源装置。
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