JP2024006628A - 電動車両用バッテリーケースおよびその製造方法 - Google Patents

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孝一 大學
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Abstract

【課題】電動車両用バッテリーケースおよびその製造方法において、シール性を向上させるとともに、フレームの溶接熱歪による組立精度の低下を抑制しつつ簡易に構成する。【解決手段】電動車両用バッテリーケースは、車両上下方向から見て矩形枠状に構成され、内側に空間THを画定するフレーム110と、空間THを分割するようにフレームの内側に配置されるクロスメンバー150と、バッテリーを収容し、フレームの空間内に少なくとも部分的に配置されるバスタブ状のトレイ120とを備える。フレームは、車両前後方向に延びる一対の第1骨格部材111A,111Bと、車幅方向に延びる一対の第2骨格部材112A,112Bとを含む。クロスメンバーは、第1補助部材151と第2補助部材152とを含む。一対の第1骨格部材および前記一対の第2骨格部材は機械的に接合されている。第1補助部材および第2補助部材は機械的に接合されている。【選択図】図4

Description

本発明は、電動車両用バッテリーケースおよびその製造方法に関する。
電気自動車などの電動車両は、十分な航続距離を確保するために大容量のバッテリーを搭載する必要がある一方で広い車室が求められている。これらの要求を両立するため、多くの電気自動車では大容量のバッテリーをバッテリーケースに格納して車両の床下全面に搭載している。従って、電動車両用バッテリーケースには、路面などからの水の浸入を防止して電子部品の不具合を防止するための高いシール性が求められるとともに、内部のバッテリーを保護するために高い衝突強度が求められる。
例えば、特許文献1には、金属板を冷間プレス成形によりバスタブ状に成形したトレイを用いることでシール性を向上させたバッテリーケースが開示されている。
特開2017-226353号公報
特許文献1のバッテリーケースでは、バスタブ状のトレイによってシール性を向上させているが、トレイを収容するフレームを構成するために、縦骨とフロントビームとリヤビームとを溶接などの接合手段によって接合する必要がある。特に、接合手段として溶接を利用すると、製造工程が複雑化するだけなく、溶接熱歪によるフレームの組立精度の低下が生じるおそれがある。
本発明は、電動車両用バッテリーケースおよびその製造方法において、バスタブ状のトレイによってシール性を向上させるとともに、トレイを収容するフレームおよびクロスメンバーの溶接熱歪による組立精度の低下を抑制しつつ簡易に構成することを課題とする。
本発明の第1の態様は、車両上下方向から見て矩形枠状に構成され、内側に空間を画定するフレームと、前記空間を分割するように前記フレームの内側に配置されるクロスメンバーと、バッテリーを収容し、前記フレームの前記空間内に少なくとも部分的に配置されるバスタブ状のトレイとを備え、前記フレームは、アルミ押出材であって車両前後方向に延びる一対の第1骨格部材と、アルミ押出材であって車幅方向に延びる一対の第2骨格部材とを含み、前記クロスメンバーは、アルミ押出材であって前記一対の第1骨格部材を連結する第1補助部材と、アルミ押出材であって前記一対の第2骨格部材を連結する第2補助部材とを含み、前記一対の第1骨格部材および前記一対の第2骨格部材は、機械的に接合され、前記第1補助部材および前記第2補助部材は、機械的に接合されている、電動車両用バッテリーケースを提供する。
この構成によれば、一対の第1骨格部材および一対の第2骨格部材が機械的接合方法によって接合されるとともに第1補助部材および第2補助部材が機械的接合方法によって接合されるため、複雑な溶接を要しない。ここで、機械的接合方法は、溶接などの冶金的接合方法と異なり、力学的エネルギーを使った接合方法である。機械的接合方法は、例えば、嵌め合いを利用した接合や、ボルトおよびナット、並びにリベットなどを利用した接合方法を含む。従って、溶接熱歪によるフレームの組立精度の低下を抑制できるとともにフレームおよびクロスメンバーを簡易に構成できる。また、トレイがバスタブ状に形成されているため、トレイに継ぎ目も存在せず、路面などからの水の浸入を防止可能な高いシール性を確保できる。また、クロスメンバーがフレームを内部から支持するため、高い剛性を確保できる。
前記一対の第1骨格部材は第1係合部を有し、前記一対の第2骨格部材は第2係合部を有し、前記第1係合部および前記第2係合部の少なくとも一方は、凹形状を有し、前記第1係合部および前記第2係合部が係合していることにより、前記一対の第1骨格部材および前記一対の第2骨格部材が直接的に接合されていてもよい。
この構成によれば、第1係合部および第2係合部が係合することにより、一対の第1骨格部材および一対の第2骨格部材が直接的に接合される。従って、フレームを簡易に構成できる。ここで、上記係合とは、溶接などの別途の接合手段を要することなく、構造的に位置拘束を伴う嵌合をいう。このような構造的に位置拘束を伴う嵌合により、正確な位置決めがなされるため、寸法精度および接合精度を向上できる。
前記第2係合部は、前記車両上下方向の上方に凹んだ形状の凹部と、前記凹部の一部を構成し、前記車両上下方向の下方に向かって凸形状の差込部とを有し、前記第1係合部は、前記車両上下方向の下方に凹んだ形状の凹部と、前記差込部と位置合わせされ、前記差込部が挿入される差込穴とを有してもよい。
この構成によれば、第1係合部および第2係合部の係合構造を具体的に実現できる。特に、車両上下方向に凹んだ凹部が互いに嵌合することで、一対の第1骨格部材および一対の第2骨格部材の水平方向の位置が拘束される。また、差込穴に差込部が挿入されるため、係合が解かれることを抑制できる。さらに、バスタブ状のトレイがフレームに対して上方から配置されるため、第1係合部および第2係合部がトレイによって被覆され得る。従って、車両上下方向の位置も拘束されるとともに係合が解かれることを抑制できる。
前記第1係合部の前記凹部は、前記車幅方向から見て前記車両上下方向の下方に向かって第1角度で狭まるように傾斜する第1傾斜部を備え、前記第2係合部は、前記第1傾斜部と位置合わせされ、前記車幅方向から見て前記車両上下方向の下方に向かって前記第1角度で狭まるように傾斜する第2傾斜部を有してもよい。
この構成によれば、第1係合部および第2係合部は、係合するにしたがって隙間が小さくなるため、組立が容易になり、さらに組立後のガタツキが抑制ないし防止され得る。
前記一対の第1骨格部材は、前記空間に面するように設けられた第1穴部を有し、前記第1補助部材の両端は、前記第1穴部に挿入されていてもよい。
この構成によれば、第1補助部材による一対の第1骨格部材の連結を具体的に設計できる。特に、第1穴部に第1補助部材を挿入する構成は、簡易かつ低コストである。
前記第1穴部は、前記車幅方向から見て前記車両上下方向の下方に向かって第2角度で狭まるように傾斜する第3傾斜部を備え、前記第1補助部材は、前記第3傾斜部と位置合わせされ、前記車幅方向から見て前記車両上下方向の下方に向かって前記第2角度で狭まるように傾斜する第4傾斜部を有してもよい。
この構成によれば、第1穴部および第1補助部材は、係合するにしたがって隙間が小さくなるため、組立が容易になり、さらに組立後のガタツキが抑制ないし防止され得る。
前記一対の第2骨格部材は、前記空間に面するように設けられた第2穴部を有し、前記第2補助部材の両端は、前記第2穴部に挿入されていてもよい。
この構成によれば、第2補助部材による一対の第2骨格部材の連結を具体的に設計できる。特に、第2穴部に第2補助部材を挿入する構成は、簡易かつ低コストである。
前記第2穴部は、前記車両前後方向から見て前記車両上下方向の上方に向かって第3角度で狭まるように傾斜する第5傾斜部を備え、前記第2補助部材は、前記第5傾斜部と位置合わせされ、前記車両前後方向から見て前記車両上下方向の上方に向かって前記第3角度で狭まるように傾斜する第6傾斜部を有してもよい。
この構成によれば、第2穴部および第2補助部材は、係合するにしたがって隙間が小さくなるため、組立が容易になり、さらに組立後のガタツキが抑制ないし防止され得る。
前記第1補助部材は第3係合部を有し、前記第2補助部材は第4係合部を有し、前記第3係合部および前記第4係合部の少なくとも一方は、凹形状を有し、前記第3係合部および前記第4係合部が係合していることにより、前記第1補助部材および前記第2補助部材が接合されていてもよい。
この構成によれば、第1補助部材および第2補助部材が接合することで、フレーム全体の剛性を向上できる。
前記第3係合部は、前記車両上下方向の下方に凹んだ形状の凹部を有し、前記第4係合部は、前記車両上下方向の上方に凹んだ形状の凹部を有してもよい。
この構成によれば、第3係合部および第4係合部の係合構造を具体的に実現できる。特に、車両上下方向に凹んだ凹部が互いに嵌合することで、第1補助部材および第2補助部材の水平方向の位置が拘束される。また、バスタブ状のトレイがフレームに対して上方から配置されるため、第3係合部および第4係合部がトレイによって被覆され得る。従って、車両上下方向の位置も拘束されるとともに係合が解かれることを抑制できる。
前記第3係合部は、前記車両前後方向から見て前記車両上下方向の下方に向かって第4角度で狭まるように傾斜する第7傾斜部を備え、前記第2補助部材は、前記第7傾斜部と位置合わせされ、前記車両前後方向から見て前記車両上下方向の下方に向かって前記第4角度で狭まるように傾斜する第8傾斜部を有してもよい。
この構成によれば、第3係合部および第4係合部は、係合するにしたがって隙間が小さくなるため、組立が容易になり、さらに組立後のガタツキが抑制ないし防止され得る。
前記第4係合部は、前記車幅方向から見て前記車両上下方向の上方に向かって第5角度で狭まるように傾斜する第9傾斜部を備え、前記第1補助部材は、前記第9傾斜部と位置合わせされ、前記車幅方向から見て前記車両上下方向の上方に向かって前記第5角度で狭まるように傾斜する第10傾斜部を有してもよい。
この構成によれば、第3係合部および第4係合部は、係合するにしたがって隙間が小さくなるため、組立が容易になり、さらに組立後のガタツキが抑制ないし防止され得る。
前記一対の第1骨格部材は、前記車両上下方向の最も上方に位置し、水平方向に延びる第1天面を有し、前記一対の第2骨格部材は、前記車両上下方向の最も上方に位置し、水平方向に延びる第2天面を有し、前記第1天面および前記第2天面は、面一となっていてもよい。
この構成によれば、フレームおよびトレイの間に隙間が生じることが抑制ないし防止され得る。そのため、シール性が向上し得る。
前記一対の第1骨格部材は、水平方向に延びる第1仕切壁によって前記車両上下方向に内部を仕切られた筒状であって、前記一対の第2骨格部材は、水平方向に延びる第2仕切壁によって前記車両上下方向に内部を仕切られた筒状であって、前記第1仕切壁および前記第2仕切壁は、前記車両上下方向において同一高さに配置されていてもよい。
この構成によれば、フレームに対して水平方向の衝突荷重が負荷された際、衝突荷重は第1仕切壁および第2仕切壁を介してフレーム全体に伝達され得る。そのため、フレーム全体で衝突荷重を吸収することができ、耐衝突性が向上し得る。
前記一対の第1骨格部材および前記一対の第2骨格部材を接合するための接合部材をさらに備え、前記一対の第1骨格部材および前記接合部材が機械的接合方法によって接合されることにより、かつ、前記一対の第2骨格部材および前記接合部材が機械的接合方法によって接合されることにより、前記一対の第1骨格部材および前記一対の第2骨格部材が前記接合部材を介して間接的に接合されていてもよい。
この構成によれば、押出材である一対の第1骨格部材および一対の第2骨格部材に複雑な加工をすることなく、一対の第1骨格部材および一対の第2骨格部材を接合できる。
前記トレイは、前記フレームに圧接されていてもよい。
この構成によれば、溶接を要することなく、フレームとトレイとを簡易に一体化できる。
前記トレイの底壁から前記車両上下方向の上方に向かって少なくとも部分的に水平方向内側へ向かう負角が形成された負角部が設けられていてもよい。
この構成によれば、トレイに対して上向きの力が付加された場合でも負角部がフレームに引っ掛かるため、トレイがフレームから外れることを抑制できる。即ち、トレイとフレームとの圧接が解かれることを抑制できる。
本発明の第2の態様は、平板状の被成形部材と、アルミ押出材である一対の第1骨格部材と、アルミ押出材である一対の第2骨格部材と、アルミ押出材である第1補助部材と、アルミ押出材である第2補助部材とを準備し、前記一対の第1骨格部材を車両前後方向に延びるように配置し、前記一対の第2骨格部材を車幅方向に延びるように配置し、前記一対の第1骨格部材と前記一対の第2骨格部材とを機械的に接合することで車両上下方向から見て矩形枠状であって内側に空間を画定するフレームを構成するとともに、前記空間を分割するように前記一対の第1骨格部材を連結する前記第1補助部材と前記一対の第2骨格部材を連結する前記第2補助部材とを機械的に接合することでクロスメンバーを構成し、前記被成形部材を前記フレームおよび前記クロスメンバーに重ねて配置し、前記フレームおよび前記クロスメンバーとは反対側から前記被成形部材に圧力を加え、前記フレームおよび前記クロスメンバーに前記被成形部材を押し付けて前記空間内で膨出させ、それによって前記被成形部材をバスタブ状のトレイに変形させるとともに前記フレームおよび前記クロスメンバーに圧接することを含む、電動車両用バッテリーケースの製造方法を提供する。
この方法によれば、一対の第1骨格部材および一対の第2骨格部材が機械的接合方法によって接合されるとともに第1補助部材および第2補助部材が機械的接合方法によって接合されるため、複雑な溶接を要しない。ここで、機械的接合方法は、溶接などの冶金的接合方法と異なり、力学的エネルギーを使った接合方法である。機械的接合方法は、例えば、ボルトおよびナット、並びにリベットなどを利用した接合方法を含む。従って、溶接熱歪によるフレームの組立精度の低下を抑制できるとともにフレームおよびクロスメンバーを簡易に構成できる。また、トレイがバスタブ状に形成されているため、トレイに継ぎ目も存在せず、路面などからの水の浸入を防止可能な高いシール性を確保できる。また、クロスメンバーがフレームを内部から支持するため、高い剛性を確保できる。
前記電動車両用バッテリーケースの製造方法は、液体が注入される弾性体をさらに準備し、前記弾性体を前記被成形部材に接するように配置し、前記弾性体に加圧された液体を注入することで、前記フレームおよび前記クロスメンバーとは反対側から前記被成形部材に圧力を加え、前記フレームおよび前記クロスメンバーに前記被成形部材を押し付けて前記空間内で膨出させ、それによって前記被成形部材をバスタブ状のトレイに変形させるとともに前記フレームに圧接することをさらに含んでもよい。
この方法によれば、クロスメンバーが配置されているような複雑な形状に対する被成形部材の膨出変形を容易にできる。換言すると、被成形部材の膨出量を増やすことができ、トレイをフレームおよびクロスメンバーに強固に圧接できる。
電動車両用バッテリーケースの製造方法は、変形および圧接する前に金型を用いて予備成形を実行することをさらに含んでもよい。
この構成によれば、トレイをフレームおよびクロスメンバーの形状に合わせて変形させる工程が少なくとも2回行われる。そのため、被成形部材を1回で変形させる場合と比較して、歪が生じ難く、成形性が向上し得る。
本発明によれば、電動車両用バッテリーケースおよびその製造方法において、バスタブ状のトレイによってシール性を向上させるとともに、トレイを収容するフレームを溶接熱歪による組立精度の低下を抑制しつつ簡易に構成できる。
本発明の第1実施形態に係る電動車両用バッテリーケースを搭載した電気自動車の側面図。 バッテリーケースの概略断面図。 バッテリーケースの斜視図。 バッテリーケースの分解斜視図。 フレームの分解斜視図。 第1骨格部材および第1補助部材の分解斜視図。 図4の線VII-VIIの断面図。 第2骨格部材および第2補助部材の分解斜視図。 図4の線IX-IXの断面図。 図4の線X-Xの断面図。 図4の線XI-XIの断面図。 被成形部材、第1骨格部材、および第2骨格部材の斜視図 バッテリーケースの製造方法を示す第1断面図。 バッテリーケースの製造方法を示す第2断面図。 バッテリーケースの製造方法を示す第3断面図。 予備成形を示す断面図。 本発明の第2実施形態におけるバッテリーケースの一部の分解斜視図。 第2実施形態の変形例におけるバッテリーケースの一部の分解斜視図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1を参照して、電動車両1は、バッテリー30から供給される電力によって不図示のモータを駆動させて走行する車両である。例えば、電動車両1は、電気自動車またはプラグインハイブリッド車等であり得る。車両の種類については、特に限定されず、乗用車、トラック、作業車、またはその他のモビリティ等であり得る。以下では、電動車両1として乗用車タイプの電気自動車の場合を例に挙げて説明する。
電動車両1は、車体前部10に不図示のモータや高電圧機器等を搭載している。また、電動車両1は、車体中央部20の車室Rの床下の概ね全面にバッテリー30を格納した電動車両用バッテリーケース100(以下、単にバッテリーケース100ともいう。)を搭載している。なお、図1中、電動車両1の前後方向をX方向で示し、上下方向をZ方向で示している。以降の図でも同表記とし、図2以降で車幅方向をY方向で示す。
図2を参照して、バッテリーケース100は、車幅方向においてロッカー部材200の内側に配置されている。ロッカー部材200は、電動車両1(図1参照)の車幅方向両端下部において車両前後方向に延びている。ロッカー部材200は、複数枚の金属板が貼り合わされて形成されており、電動車両1の側方からの衝撃に対して車室Rおよびバッテリーケース100を保護する機能を有する。
図2~4を合わせて参照して、バッテリーケース100は、貫通孔THを画定するフレーム110と、バスタブ状のトレイ120と、これらを上下から挟み込むように配置されるトップカバー130(図2参照)およびアンダーカバー140(図2参照)とを備える。ここで、貫通孔THは、本発明における空間の一例である。
図5を合わせて参照して、フレーム110は、バッテリーケース100の骨格をなす部材である。フレーム110は、一対の第1骨格部材111A,111Bおよび一対の第2骨格部材112A,112Bが接合されることによって車両上下方向から見て矩形枠状に構成され、内側に貫通孔THを画定している。以降、フレーム110の内側とは、矩形枠状の中心側をいい、外側とはその反対側をいう。また、以降、第1骨格部材111Aおよび第2骨格部材112Aを中心に説明するが、第1骨格部材111Bおよび第2骨格部材112Bについても同様の構成である。
図5を参照すると、第1骨格部材111Aは、車両前後方向に直線状に延びるアルミ押出材である。第1骨格部材111Aは、第1骨格部材本体111aと、第1骨格部材本体111aの外側に配置される第1骨格部材補強部111bとを有する。第1骨格部材本体111aは、中空状(筒状)で、車両上下方向の最も上方に位置し、水平方向に延びる天面(第1天面)111lを有する。第1骨格部材本体111aの内部は、水平方向(車幅方向かつ車両前後方向)に延びる仕切壁(第1仕切壁)111cによって車両上下方向に仕切られている。また、第1骨格部材補強部111bは、中空状である。同様に、第1骨格部材補強部111bの内部は、水平方向に延びる仕切壁111dによって車両上下方向に仕切られている。
また、第1骨格部材111Aは、車両前後方向の両端部において第1係合部111eを有している。第1係合部111eは、凹形状を有している。詳細には、第1係合部111eは、車両上下方向の下方に凹んだ形状の凹部111fと、後述の差込部112kと位置合わせされるように第1骨格部材補強部111bに設けられ、差込部112kが挿入される差込穴111mを有する。凹部111fは、底面111f1と、2つの側面111f2,111f3とによって構成されている。底面111f1は、仕切壁111cによって構成されている。一方の側面111f2は底面111f1に対して垂直に(即ち鉛直方向に沿って)設けられ、他方の側面(第1傾斜部)111f3は後述する第2骨格部材112Aの傾斜面112d1の傾斜に合わせて傾斜して設けられている。
第2骨格部材112Aは、車幅方向に直線状に延びるアルミ押出材である。第2骨格部材112Aは、中空状(筒状)で、車両上下方向の最も上方に位置し、水平方向に延びる天面(第2天面)112jを有する。第2骨格部材112Aの内部は、仕切壁(第2仕切壁)112aによって車両上下方向に仕切られている。第2骨格部材112Aは、車両前後方向内側に内面112dを備える。内面112dは仕切壁112aより上側の傾斜面(第2傾斜部)112d1と、仕切壁112aより下側の鉛直面112d2とを含む。傾斜面112d1は前述のように他方の側面111f3に合わせて鉛直方向から傾斜しているが、鉛直面112d2は鉛直方向(車両上下方向)に沿って延びている。
第2骨格部材112Aは、両端部において第2係合部112bを有する。第2係合部112bは、凹形状を有している。詳細には、第2係合部112bは、車両上下方向の上方に凹んだ形状の凹部112cと、凹部112cの一部を構成し、車両上下方向の下方に向かって凸形状の差込部112kとを有している。凹部112cは、天面112c1と、2つの側面112c2,112c3とによって構成されている。凹部112cの天面112c1は、仕切壁112aによって構成されている。凹部112cの2つの側面112c2,112c3は天面112c1に対して垂直に(即ち鉛直方向に沿って)設けられている。
第1係合部111eおよび第2係合部112bは、互いに係合する形状を有している。ここで、係合とは、機械的接合方法の1つであり、溶接などの別途の接合手段を要することなく、構造的に位置拘束を伴う嵌合をいう。ここで、機械的接合方法は、溶接などの冶金的接合方法と異なり、力学的エネルギーを使った接合方法である。本実施形態とは異なるが、機械的接合方法は、例えば、ボルトおよびナット、並びにリベットなどを利用した接合方法を含み得る。本実施形態では、第1係合部111eの凹部111fおよび第2係合部112bの凹部112cが係合することにより、第1骨格部材111Aおよび第2骨格部材112Aが直接的に接合されている。なお、溶接熱歪が生じない程度であれば、第1係合部111eおよび第2係合部112bを溶接してもよい。例えば、図4に示す溶接部分W1,W2,W3で溶接されてもよい。溶接部分W1,W2は、天面111lおよび天面112jが接する部分である。溶接部分W3は、差込部112kと、第1骨格部材補強部111bの底壁111b1とが接する部分である。
図4を参照すると、第1係合部111eおよび第2係合部112bが互いに係合した際、天面111lおよび天面112jは面一になっている。また、仕切壁111cおよび仕切壁112aは、車両上下方向において同一高さに配置されている。
なお、本実施形態では、貫通孔THを画定するフレーム110を例に説明するが、フレーム110の形状は貫通形状に限定されない。例えば、フレーム110は、貫通形状に代えて凹形状を有してもよく、即ち底壁を有していてもよい。
また、本実施形態では、第1係合部111eおよび第2係合部112bの両方が車両上下方向に凹んだ形状を有する構造を例示しているが、第1係合部111eおよび第2係合部112bは当該形状に限定されず、第1骨格部材111Aと第2骨格部材112Aとを接合可能な任意の形状であり得る。例えば、第1係合部111eおよび第2係合部112bの一方のみが凹形状を有する構造であってもよい。当該凹形状は、車両上下方向に凹んだ形状に限らず、その他の方向に凹んだ形状であってもよい。また、凹形状以外の係合構造が採用されてもよい。
図4を参照すると、本実施形態では、貫通孔THを分割するようにクロスメンバー150がフレーム110の内側に配置されている。クロスメンバー150は、一対の第1骨格部材111A,111Bを連結する3本の第1補助部材151と、一対の第2骨格部材112A,112Bを連結する1本の第2補助部材152とを含む。後に詳述するが、第1補助部材151および第2補助部材152は、互いに交わる位置で係合されている。
図6および図7参照すると、第1骨格部材111Bは、車両前後方向の略中央に内側(貫通孔TH)に面するように設けられた第1穴部111gを備える。なお、図6および図7では、第1骨格部材111Bを用いて説明するが、第1骨格部材111Aに関しても同様の構成である。第1穴部111gは、底面111hと、底面111hと対向する天面111iと、底面111hと天面111iとを接続する2つの側面111j,111kとによって画定されている。側面111jは、車幅方向に垂直な断面において、垂直に(即ち鉛直方向に沿って)設けられた下部側面111j1と、鉛直方向から角度(第2角度)θ2だけ傾斜している上部側面111j2とを有する。また、側面111kは、車幅方向に垂直な断面において、垂直に(即ち鉛直方向に沿って)設けられた下部側面111k1と、鉛直方向から角度(第2角度)θ2だけ傾斜している上部側面111k2とを有する。すなわち、上部側面111j2,111k2は、車幅方向から見て車両上下方向の下方に向かって角度θ2で狭まるように傾斜している。上部側面111j2,111k2によって第3傾斜部が構成されている。例えば、角度θ2は、1度以上かつ10度以下であり得る。
第1補助部材151は、車幅方向に直線状に延びるアルミ押出材である。車幅方向に垂直な断面において、第1補助部材151は、中空状である。第1補助部材151の内部は、仕切壁151aによって車両上下方向に仕切られている。第1補助部材151は、車両上下方向の上部に位置する頂壁151bと、頂壁151bに対向する底壁151cと、頂壁151bおよび底壁151cのそれぞれの両端を接続する側壁151d,151eとを備える。本実施形態では、側壁151d,151eは、上部側壁(第4傾斜部)151d1,151e1、中部側壁151d2,151e2、および下部側壁(第10傾斜部)151d3,151e3で構成される。中部側壁151d2,151e2は、車幅方向に垂直な断面において、垂直に(即ち鉛直方向に沿って)設けられている。上部側壁151d1,151e1は、鉛直方向から角度θ2だけ傾斜している。換言すると、上部側壁151d1,151e1は、車幅方向から見て車両上下方向の下方に向かって角度θ2で狭まるように傾斜している。また、下部側壁151d3,151e3は、鉛直方向から角度θ5だけ傾斜している。換言すると、下部側壁151d3,151e3は、車幅方向から見て車両上下方向の上方に向かって角度θ5で狭まるように傾斜している。例えば、角度θ5は、1度以上かつ10度以下であり得る。
第1補助部材151は一対の第1骨格部材111A,111Bの間の距離よりも長く、第1補助部材151の両端は一対の第1骨格部材111A,111Bの第1穴部111gに挿入されている。この際、上部側面111k2,111j2および上部側壁151d1,151e1はそれぞれ面で接している。換言すると、上部側壁151d1,151e1は、上部側面111k2,111j2とそれぞれ位置合わせされている。
図8および図9を参照すると、第2骨格部材112Bは、車幅方向の略中央に内側(貫通孔TH)に面するように設けられた第2穴部112eを備える。なお、図8では、第2骨格部材112Bを用いて説明するが、第2骨格部材112Aに関しても同様の構成である。第2穴部112eは、底面112fと、底面112fと対向する天面112gと、底面112fと天面112gとを接続する2つの側面112h,112iとによって画定されている。側面112hは、車両前後方向に垂直な断面において、鉛直方向から角度(第3角度)θ3だけ傾斜している。また、側面112iは、車両前後方向に垂直な断面において、鉛直方向から角度(第3角度)θ3だけ傾斜している。すなわち、下部側面112h,112iは、車幅方向から見て車両上下方向の上方に向かって角度θ3で狭まるように傾斜している。下部側面112h,112iによって第5傾斜部が構成されている。例えば、角度θ3は、1度以上かつ10度以下であり得る。
第2補助部材152は、車両前後方向に直線状に延びるアルミ押出材である。車両前後方向に垂直な断面において、第2補助部材152は、中空状である。第2補助部材152の内部は、仕切壁152aによって車両上下方向に仕切られている。第2補助部材152は、車両上下方向の上部に位置する頂壁152bと、頂壁152bに対向する底壁152cと、頂壁152bおよび底壁152cのそれぞれの両端を接続する側壁152d,152eを備える。本実施形態では、側壁152d,152eは、上部側壁(第8傾斜部)152d1,152e1および下部側壁(第6傾斜部)152d2,152e2で構成される。下部側壁152d2,152e2は、車両前後方向に垂直な断面において、垂直から角度θ3だけ傾斜している。換言すると、下部側壁152d2,152e2は、車両前後方向から見て車両上下方向の上方に向かって角度θ3で狭まるように傾斜している。また、上部側壁152d1,152e1は、車両前後方向に垂直な断面において、垂直から角度θ4だけ傾斜している。換言すると、上部側壁152d1,152e1は、車両前後方向から見て車両上下方向の下方に向かって角度θ4で狭まるように傾斜している。例えば、角度θ4は、1度以上かつ10度以下であり得る。
第2補助部材152は一対の第2骨格部材112A,112Bの間の距離よりも長く、第2補助部材152の両端は一対の第2骨格部材112A,112Bの第2穴部112eに挿入されている。この際、下部側面112h,112iおよび下部側壁152d2,152e2はそれぞれ面で接している。換言すると、下部側壁152d2,152e2は、下部側面112h,112iとそれぞれ位置合わせされている。
図7を参照すると、第1係合部111eの側面111f3は、鉛直方向から角度(第1角度)θ1だけ傾斜している。換言すると、側面111f3は、車幅方向からみて車両上下方向の下方に向かって角度θ1で狭まるように傾斜している。例えば、角度θ1は、1度以上かつ10度以下であり得る。また、傾斜面112d1は、車幅方向に垂直な断面において、車両上下方向の上方に向かうにつれて貫通孔THを狭めるように鉛直方向から角度θ1だけ傾斜している。換言すると、傾斜面112d1は、車幅方向から見て車両上下方向の下方に向かって角度θ1で狭まるように傾斜している。第1係合部111eおよび第2係合部112bが係合する際、第1係合部111eの側面111f3と、第2骨格部材112Aの傾斜面112d1とは面で接している。換言すると、第2係合部112bは、側面111f3と位置合わせされた傾斜面112d1を含む。
図6および図10を参照すると、第1補助部材151は、車幅方向の略中央部(即ち第1補助部材151および第2補助部材152が交わる部分)に第3係合部151fを有する。換言すると、第3係合部151fは、車幅方向において第2補助部材152と位置合わせされている。第3係合部151fは、凹形状を有している。詳細には、第3係合部151fは、車両上下方向の下方に凹んだ形状の凹部151gを有している。凹部151gは、底面151g1と、側面(第7傾斜部)151g2,151g3とによって構成されている。底面151g1は、仕切壁151aによって構成されている。すなわち、第1補助部材151は、車幅方向に垂直な断面において、凹部151gの車両上下方向の下方に閉じられた空間S1(図7参照)を有する。側面151g2,151g3は、車両前後方向に垂直な断面において、鉛直方向から角度(第4角度)θ4だけ傾斜している。換言すると、側面151g2,151g3は、車両前後方向から見て車両上下方向の下方に向かって角度θ4で狭まるように傾斜している。
図8および図11を参照すると、第2補助部材152は、第1補助部材151および第2補助部材152が交わる部分に第4係合部152fを有する。換言すると、第4係合部152fは、車両前後方向において第1補助部材151と位置合わせされている。第4係合部152fは、凹形状を有している。詳細には、第4係合部152fは、車両上下方向の上方に凹んだ形状の凹部152gを有している。凹部152gは、天面152g1と、上部側面152g2,152g3と、下部側面(第9傾斜部)152g4,152g5とによって構成されている。天面152g1は、仕切壁152aによって構成されている。すなわち、第2補助部材152は、車両前後方向に垂直な断面において、凹部152gの車両上下方向の上方に閉じられた空間S2(図9参照)を有する。上部側面152g2,152g3は天面152g1に対して垂直に(即ち鉛直方向に沿って)設けられている。下部側面152g4,152g5は、上部側面152g2,152g3から連なり、車幅方向に垂直な断面において、鉛直方向から角度(第5角度)θ5だけ傾斜している。換言すると、下部側面152g4,152g5は、車幅方向から見て車両上下方向の上方に向かって角度θ5で狭まるように傾斜している。
図5、図10、および図11を参照すると、第3係合部151fおよび第4係合部152fは、互いに係合する形状を有している。本実施形態では、第3係合部151fの凹部151gおよび第4係合部152fの凹部152gが係合することにより、第1補助部材151および第2補助部材152が直接的に接合されている。具体的には、第3係合部151fの側面151g2,151g3と、第2補助部材152の上部側壁152d1,152e1とは面で接している(図10参照)。すなわち、第3係合部151fの側面151g2,151g3と、第2補助部材152の上部側壁152d1,152e1とは、位置合わせされている。また、第4係合部152fの下部側面152g4,152g5と、第1補助部材151の下部側壁151d3,151e3とは面で接している(図11参照)。すなわち、第4係合部152fの下部側面152g4,152g5と、第1補助部材151の下部側壁151d3,151e3とは、位置合わせされている。なお、第2補助部材152における第3係合部151fの側面151g2,151g3と位置合わせされた部分のみが角度θ4で傾斜していてもよい。また、第1補助部材151における第4係合部152fの下部側面152g4,152g5と位置合わせされた部分のみが角度θ4で傾斜していてもよい。
また、本実施形態では、第3係合部151fおよび第4係合部152fの両方が車両上下方向に凹んだ形状を有する構造を例示しているが、第3係合部151fおよび第4係合部152fは当該形状に限定されず、第1補助部材151と第2補助部材152とを接合可能な任意の形状であり得る。例えば、第3係合部151fおよび第4係合部152fの一方のみが凹形状を有する構造であってもよい。当該凹形状は、車両上下方向に凹んだ形状に限らず、その他の方向に凹んだ形状であってもよい。また、凹形状以外の係合構造が採用されてもよい。
図4を参照すると、トレイ120は、バッテリー30(図2参照)を収容するバスタブ状の部材である。トレイ120は、例えばアルミニウム合金製の板材からなる。トレイ120は、外縁部において水平方向(X-Y方向)へ延びるフランジ121と、フランジ121と連続して凹形状を有する収容部122とを備える。収容部122は、バッテリー30を収容する部分であり、フレーム110の貫通孔TH内に部分的に配置される。収容部122は、底面を構成する底壁122aと、底壁122aの周囲に設けられて底壁122aとは反対側に開口部122eを画定する周壁122bとを有する。詳細を後述するが、周壁122bは、フレーム110に対して圧接されている。
収容部122の底壁122aには、第1補助部材151に対して相補的な形状を有する張出部122cと、第2補助部材152に対して相補的な形状を有する張出部122dとが形成されている。張出部122cは、底壁122aが部分的に上方へ張り出すとともに車幅方向に延びる部分である。張出部122dは、底壁122aが部分的に上方へ張り出すとともに車両前後方向に延びる部分である。詳細は後述するが、張出部122cは、第1補助部材151に対して圧接され、張出部122dは、第2補助部材152に対して圧接されている。
図3を再び参照して、トレイ120とフレーム110が組み合わされた状態では、トレイ120のフランジ121がフレーム110の天面111l,112j(図4参照)に載置されるとともに、トレイ120の収容部122がフレーム110の貫通孔TH内に配置される。このとき、張出部122c、122dがクロスメンバー150を部分的に被覆するように配置される。図4では、説明のために仮想的に分解図を示しているが、トレイ120は張出部122c,122dがクロスメンバー150に対して圧接されることにより、図3のように組み合わされた状態で一体化されている。
図2を再び参照して、トレイ120の収容部122にはバッテリー30が配置される。収容部122がバッテリー30の上方からトップカバー130によって密閉されることで、バッテリー30がバッテリーケース100に格納される。当該密閉構造によって、バッテリーケース100の外部からの水の浸入が防止される。特に、トレイ120がバスタブ状に形成されているため、トレイ120に継ぎ目も存在せず、路面などからの水の浸入を防止可能な高いシール性を確保できる。また、バッテリーケース100の内部の圧力調整用の安全弁が設けられてもよい。
図2の例では、トップカバー130およびトレイ120は、フレーム110に対してねじで共締めされて固定されている。トップカバー130の上方には、車室Rの床面を構成するフロアパネル300と、車室Rにおいて車幅方向に延びるフロアクロスメンバー400とが配置されている。また、トレイ120の下方には、アンダーカバー140が配置されている。アンダーカバー140は、フレーム110およびクロスメンバー150それぞれにねじ止めされ、トレイ120を下方から支持している。
図12~15を参照して、上記構成を有するバッテリーケース100の製造方法を説明する。図13~15は車幅方向に垂直な断面を示す。また、図13~15では、図示を明瞭にするため1本の第1補助部材151のみを示す。
図12を参照して、平板状の被成形部材120と、一対の第1骨格部材111A,111Bと、一対の第2骨格部材112A,112Bと、第1補助部材151と、第2補助部材152とを準備する。そして、一対の第1骨格部材111A,111Bを車両前後方向に延びるように配置し、第1補助部材151の両端を第1穴部111g(図6参照)に挿入することで、一対の第1骨格部材111A,111Bを連結する。次に、一対の第2骨格部材112A,112Bを車幅方向に延びるように配置し、第2補助部材152の両端を第2穴部112e(図8参照)に挿入することで、一対の第2骨格部材112A,112Bを連結する。次に、第1係合部111eと第2係合部112bとを機械的に係合させること(機械的接合法の一例)によって一対の第1骨格部材111A,111Bと一対の第2骨格部材112A,112Bとを接合して車両上下方向から見て矩形枠状であって内側に貫通孔THを画定するフレーム110を構成する(図4参照)。
この際、好ましくは、第1補助部材151の両端を第1穴部111g(図6参照)に挿入する前に、一対の第1骨格部材111A,111Bを加熱する。このことによって、第1穴部111g(図6参照)の大きさが拡大し、第1補助部材151の両端を挿入し易くなる。また、一対の第1骨格部材111A,111Bが常温に戻ることで第1穴部111g(図6参照)の大きさが縮小し、一対の第1骨格部材111A,111Bおよび第1補助部材151が強固に連結される。変形例として、第1補助部材151の両端を第1穴部111g(図6参照)に挿入する前に、第1補助部材151を冷却してもよい。また、一対の第1骨格部材111A,111Bと一対の第2骨格部材112A,112Bとを機械的に接合する前に、一対の第1骨格部材111A,111Bを加熱してもよい。この場合、前述と同様に、第1係合部111bと第2係合部112bとが強固に係合される。さらなる変形例として、一対の第1骨格部材111A,111Bと一対の第2骨格部材112A,112Bとを機械的に接合する前に、一対の第1骨格部材111A,111Bを冷却してもよい。
図13を参照して、被成形部材120をフレーム110に重ねて台55上に配置する。なお、被成形部材とトレイに対して同じ参照符号120を使用するが、これは、成形前の状態が被成形部材であり、成形後の状態がトレイであることを意味する。
次いで、図14,15を参照して、フレーム110とは反対側(即ち上方側)から被成形部材120に圧力を加え、フレーム110に被成形部材120を押し付けて貫通孔TH内で膨出させる。そして、それによって被成形部材120をバスタブ状のトレイ120に変形させるとともにフレーム110に圧接する。このとき、被成形部材120は、第1補助部材151および第2補助部材152にも圧接される。その結果、トレイ120、フレーム110、第1補助部材151、および第2補助部材152が一体化される。
本実施形態では、被成形部材120に対する加圧は、弾性体を利用した圧力成形法(ゴムバルジ法)によって行われる。圧力成形法は、気体または液体の圧力によって部材を成形する方法のことをいう。本実施形態では、ゴムバルジ法において、液体が注入されることによって液体の圧力を利用して弾性変形可能な液圧伝達弾性体(弾性体)50を使用する。液圧伝達弾性体50は、例えば水または油などの液体が入った金属製のチャンバーの下面のみが弾性膜で塞がれている構造を有するものであり得る。そのような液圧伝達弾性体50は、液体の圧力を調整することにより、弾性膜が変形し、液体が被成形部材120と直接接触することなく成形を行うことができる。
図13,14を参照して、本実施形態では、フレーム110、被成形部材120、および液圧伝達弾性体50を台55上にこの順で重ねて、接するように配置する。次に、液圧伝達弾性体50に加圧された液体を注入することで、液圧伝達弾性体50を介してフレーム110とは反対側から被成形部材120を加圧してフレーム110に押し付ける。そして、液圧伝達弾性体50を貫通孔TH内で膨出させ、それによって被成形部材120をバスタブ状のトレイに変形させる。好ましくは、ゴムバルジ法による被成形部材120の加圧は、被成形部材120を加熱して軟化させた状態で行われる。この場合、被成形部材120の軟化により、トレイ120の成形時の割れを一層抑制できる。
また、液圧伝達弾性体50を貫通孔TH内で2回膨出させてもよい。すなわち、1回目の膨出では、フレーム110とは反対側から被成形部材120に圧力を加え、フレーム110に被成形部材120を押し付けて貫通孔TH内で液圧伝達弾性体50を膨出させる。そして、それによって被成形部材120を概ねバスタブ状のトレイ120に変形させる。2回目の膨出では、フレーム110とは反対側から被成形部材120に圧力を加え、フレーム110に被成形部材120を押し付けて貫通孔TH内で液圧伝達弾性体50を膨出させる。そして、それによって被成形部材120をバスタブ状のトレイ120に変形させるとともにフレーム110に圧接する。この場合、トレイをフレームの形状に合わせて変形させる工程が2回行われるため、1回で変形させる場合と比較して、歪が生じ難く、成形性が向上し得る
図15を参照して、被成形部材120がバスタブ状のトレイ120に変形した後に加圧力を解放すると、液圧伝達弾性体50が自然状態の形状に復元する。従って、トレイ120の内部から液圧伝達弾性体50を容易に取り除くことができる。液圧伝達弾性体50を取り除いた後、図2に示すようにアンダーカバー140を接合して、バッテリー30を収納した後、トップカバー130を接合することでバッテリーケース100が構成される。
本実施形態では、フレーム110の上部の内側には、R形状(角の丸い形状)が付与されている。このR形状によって上記成形において被成形部材120の内側への材料流入を促すようにしている。ただし、押出材などの設計上、フレーム110の上部の内側以外にも小さなR形状が付けられることがある。図示においては、そのような小さなR形状は省略するものとする。
本実施形態では、被成形部材120をバスタブ状のトレイ120に成形する際、負角成形が行われる。ここで、負角とは、金型を用いた成形分野においてよく使用される用語であり、成形部材における金型の抜き角がゼロ未満(マイナス)であることを示す。本実施形態では、液圧伝達弾性体50からの加圧によってトレイ120が一対の第2骨格部材112A,112Bのそれぞれの傾斜面112d1に押し付けられ、トレイ120の底壁122aから車両上下方向の上方に向かって水平方向内側へ向かう負角が形成された負角部122f1がトレイ120に設けられる。また、同様にトレイ120が第1補助部材151の上部側壁151d1,151e1に押し付けられ、トレイ120の底壁122aから車両上下方向の上方に向かって水平方向(車両前後方向)へ向かう負角が形成された負角部122f1がトレイ120に設けられる。
以上のようなバッテリーケース100およびその製造方法によれば、以下の作用効果を奏する。
一対の第1骨格部材111A,111Bおよび一対の第2骨格部材112A,112Bが機械的接合方法によって接合されるとともに第1補助部材151および第2補助部材152が機械的接合方法によって接合されるため、複雑な溶接を要しない。従って、溶接熱歪によるフレーム110の組立精度の低下を抑制できるとともにフレーム110およびクロスメンバー150を簡易に構成できる。また、トレイ120がバスタブ状に形成されているため、トレイ120に継ぎ目も存在せず、路面などからの水の浸入を防止可能な高いシール性を確保できる。また、クロスメンバー150がフレーム110を内部から支持するため、高い剛性を確保できる。
また、第1係合部111eおよび第2係合部112bが係合することにより、一対の第1骨格部材111A,111Bおよび一対の第2骨格部材112A,112Bが直接的に接合される。従って、フレーム110を簡易に構成できる。さらに、構造的に位置拘束を伴う嵌合により、正確な位置決めがなされるため、寸法精度および接合精度を向上できる。
車両上下方向に凹んだ凹部111f,112cが互いに嵌合することで、一対の第1骨格部材111A,111Bおよび一対の第2骨格部材112A,112Bの水平方向の位置が拘束される。また、差込穴111mに差込部112kが挿入されるため、係合が解かれることを抑制できる。さらに、バスタブ状のトレイ120がフレーム110に対して上方から配置されるため、第1係合部111eおよび第2係合部112bがトレイ120によって被覆され得る。従って、車両上下方向の位置も拘束されるとともに係合が解かれることを抑制できる。
第1係合部111eおよび第2係合部112bは、係合するにしたがって隙間が小さくなるため、組立が容易になり、さらに組立後のガタツキが抑制ないし防止され得る。
第1穴部111gに第1補助部材151を挿入する構成は簡易かつ低コストであり、第1補助部材151による一対の第1骨格部材111A,111Bの連結を具体的に設計できる。
第1穴部111gおよび第1補助部材151は、係合するにしたがって隙間が小さくなるため、組立が容易になり、さらに組立後のガタツキが抑制ないし防止され得る。
第2穴部112eに第2補助部材152を挿入する構成は簡易かつ低コストであり、第2補助部材152による一対の第2骨格部材112A,112Bの連結を具体的に設計できる。
第2穴部112eおよび第2補助部材152は、係合するにしたがって隙間が小さくなるため、組立が容易になり、さらに組立後のガタツキが抑制ないし防止され得る。
第1補助部材151および第2補助部材152が接合することで、フレーム110全体の剛性を向上できる。
車両上下方向に凹んだ凹部が互いに嵌合することで、第1補助部材151および第2補助部材152の水平方向の位置が拘束される。また、バスタブ状のトレイ120がフレーム110に対して上方から配置されるため、第3係合部151fおよび第4係合部152fがトレイ120によって被覆され得る。従って、車両上下方向の位置も拘束されるとともに係合が解かれることを抑制できる。
第3係合部151fおよび第4係合部152fは、係合するにしたがって隙間が小さくなるため、組立が容易になり、さらに組立後のガタツキが抑制ないし防止され得る。
天面111l,112jが面一となっているため、フレーム110およびトレイ120の間に隙間が生じることが抑制ないし防止され得る。そのため、シール性が向上し得る。
第1仕切壁111cおよび第2仕切壁112aが同一高さに構成されているため、フレーム110に対して水平方向の衝突荷重が負荷された際、衝突荷重は第1仕切壁111cおよび第2仕切壁112aを介してフレーム全体に伝達され得る。そのため、フレーム110全体で衝突荷重を吸収することができ、耐衝突性が向上し得る。
トレイ120はフレーム110に圧接されているため、溶接を要することなく、フレーム110とトレイ120とを簡易に一体化できる。
負角部122f1,122f2が設けられていることから、トレイ120に対して上向きの力が付加された場合でも負角部122f1,122f2がフレーム110に引っ掛かるため、トレイ120がフレーム110から外れることを抑制できる。即ち、トレイ120とフレーム110との圧接が解かれることを抑制できる。
一対の第1骨格部材111A,111Bが加熱されることで第1穴部111gが膨張する、または、第1補助部材151が冷却されることで収縮するため、第1補助部材151を第1穴部111gに容易に挿入できる。また、一対の第1骨格部材111A,111Bまたは第1補助部材151が常温に戻ることで、一対の第1骨格部材111A,111Bおよび補助部材151が強固に接合され得る。同様に、一対の第1骨格部材111A,111Bおよび一対の第2骨格部材112A,112Bも容易に、かつ、強固に接合され得る。
液圧伝達弾性体50が用いられているため、第1補助部材151が配置されているような複雑な形状に対する被成形部材120の膨出変形を容易にできる。換言すると、被成形部材120の膨出量を増やすことができ、トレイ120をフレーム110に強固に圧接できる。
図16を参照して、被成形部材120を液圧伝達弾性体50によってバスタブ状のトレイに成形する前に予備成形型51を用いて予備成形を実行してもよい。予備成形では、被成形部材120が概ねまたは完全にバスタブ状のトレイ120の形状に成形される。従って、予備成形型51は、成形するトレイ120の形状に相補的な形状の成形面を有している。なお、予備成形型51は、金属製であり、前述の負角成形を実行するものではない。
上記予備成形とその後に行われる本成形(液圧伝達弾性体50の成形)によって、トレイ120をフレーム110およびクロスメンバー150の形状に合わせて変形させる工程が少なくとも2回行われる。そのため、被成形部材120を1回で変形させる場合と比較して、歪が生じ難く、成形性が向上し得る。
(第2実施形態)
図17を参照すると、本発明の第2実施形態に係るバッテリーケース100の構成は、以下の点で第1実施形態と異なる。本実施形態のその他の構成は第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同一ないし同様の要素には同一の符号を付している。なお、図17では、第1骨格部材111Bおよび第2骨格部材112Bの接合部のみが拡大して示されているが、他の接合部についても同じ構成である。
第2実施形態では、バッテリーケース100は、一対の第1骨格部材111A,111Bおよび一対の第2骨格部材112A,112Bを接合するための接合部材114をさらに備える。
接合部材114は、直方体状の基部114aと、基部114aから突出した突出部114bとを有している。突出部114bは、4つの内側突出片114b1と、4つの内側突出片114b1よりも基部114aから大きく突出した4つの外側突出片114b2とを含んでいる。車両上下方向から見て、4つの外側突出片114b2は、4つの内側突出片114b1の車幅方向外側または車両前後方向外側に位置している。
第2実施形態では、一対の第1骨格部材111A,111Bはそれぞれ、第1係合部111e(図5参照)を備えておらず、一対の第2骨格部材112A,112Bはそれぞれ、第2係合部112b(図5参照)を備えていない。また、一対の第1骨格部材111A,111Bのそれぞれの両端は、接合部材114の形状に対応するように斜めに切断されている。一対の第2骨格部材112A,112Bのそれぞれの両端も、接合部材114の形状に対応するように斜めに切断されている。
4つの内側突出片114b1および4つの外側突出片114b2は、一対の第1骨格部材111A,111Bおよび一対の第2骨格部材112A,112Bに挿入される。従って、一対の第1骨格部材111A,111B、一対の第2骨格部材112A,112B、および接合部材114が、フレーム110として組み立てられると、接合部材114は基部114aのみ視認でき、4つの内側突出片114b1および4つの外側突出片114b2は視認できない。
突出部114bが一対の第1骨格部材111A,111Bに差し込まれることで、一対の第1骨格部材111A,111Bおよび接合部材114は機械的に接合される。また、突出部114bが一対の第2骨格部材112A,112Bに差し込まれることで、一対の第2骨格部材112A,112Bおよび接合部材114は機械的に接合される。このようにして、一対の第1骨格部材111A,111Bおよび一対の第2骨格部材112A,112Bが接合部材114を介して間接的に接合される。
第2実施形態では、押出材である一対の第1骨格部材111A,111Bおよび一対の第2骨格部材112A,112Bに複雑な加工をすることなく、一対の第1骨格部材111A,111Bおよび一対の第2骨格部材112A,112Bを接合できる。このように、一対の第1骨格部材111A,111Bおよび一対の第2骨格部材112A,112Bの機械的接合は、第1実施形態のように直接的な態様のものだけでなく、第2実施形態のように間接的な態様のものも含む。
図18を参照して、第2実施形態の変形例では、一対の第1骨格部材111A,111Bの両端部が車両前後方向に対して垂直に切断されている。同様に、一対の第2骨格部材112A,112Bの両端部が車幅方向に対して垂直に切断されている。従って、上記実施形態に比べて、一対の第1骨格部材111A,111Bと一対の第2骨格部材112A,112Bとを容易に製造できる。
本変形例では、バッテリーケース100は、一対の第1骨格部材111A,111Bおよび一対の第2骨格部材112A,112Bを接合するための接合部材115をさらに備える。
接合部材115は、環状扇形の柱状の基部115aを有している。また、接合部材115は、基部115aから突出する4つの突出片115bを含んでいる。接合部材115は、4つの突出片115bにおいて一対の第1骨格部材111A,111Bおよび一対の第2骨格部材112A,112Bに対して機械的接合方法によって接合されている。基部115aの上面には、当該上面を被覆するカバー115cが取り付けられている。また、基部115aにおいて、フレーム110の内側に位置する面と外側に位置する面とがそれぞれ湾曲面115d,115eとなっている。このように、接合部材115の形状は様々であり得る。
1 電動車両
10 車体前部
20 車体中央部
30 バッテリー
50 液圧伝達弾性体(弾性体)
51 予備成形型
55 台
55a 凹部
100 電動車両用バッテリーケース(バッテリーケース)
110 フレーム
110a 上部
110b 内角部
111A,111B 第1骨格部材
111a 第1骨格部材本体
111b 第1骨格部材補強部
111b1 底壁
111c 仕切壁(第1仕切壁)
111d 仕切壁
111e 第1係合部
111f 凹部
111f1 底面
111f2 側面
111f3 側面(第1傾斜部)
111g 第1穴部
111h 底面
111i 天面
111j,111k 側面
111j1,111k1 下部側面
111j2,111k2 上部側面(第3傾斜部)
111l 天面(第1天面)
111m 差込穴
112A,112B 第2骨格部材
112a 仕切壁(第2仕切壁)
112b 第2係合部
112c 凹部
112c1 天面
112c2,112c3 側面
112d 内面
112d1 傾斜面(第2傾斜部)
112d2 鉛直面
112e 第2穴部
112f 底面
112g 天面
112h,112i 側面(第5傾斜部)
112j 天面(第2天面)
112k 差込部
114 接合部材
114a 基部
114b 突出部
114b1 内側突出片
114b2 外側突出片
115 接合部材
115a 基部
115b 突出片
115c カバー
115d,115e 湾曲面
120 トレイ(被成形部材)
121 フランジ
122 収容部
122a 底壁
122b 周壁
122c,122d 張出部
122e 開口部
122f1,122f2 負角部
130 トップカバー
140 アンダーカバー
150 クロスメンバー
151 第1補助部材(補助部材)
151a 仕切壁
151b 頂壁
151c 底壁
151d,151e 側壁
151d1,151e1 上部側壁(第4傾斜部)
151d2,151e2 中部側壁
151d3,151e3 下部側壁(第10傾斜部)
151f 第3係合部
151g 凹部
151g1 底面
151g2,151g3 側面(第7傾斜部)
152 第2補助部材
152a 仕切壁
152b 頂壁
152c 底壁
152d,152e 側壁
152d1,152e1 上部側壁(第8傾斜部)
152d2,152e2 下部側壁(第6傾斜部)
152f 第4係合部
152g 凹部
152g1 天面
152g2,152g3 上部側面
152g4,152g5 下部側面(第9傾斜部)
200 ロッカー部材
300 フロアパネル
400 フロアクロスメンバー

Claims (20)

  1. 車両上下方向から見て矩形枠状に構成され、内側に空間を画定するフレームと、
    前記空間を分割するように前記フレームの内側に配置されるクロスメンバーと、
    バッテリーを収容し、前記フレームの前記空間内に少なくとも部分的に配置されるバスタブ状のトレイと
    を備え、
    前記フレームは、アルミ押出材であって車両前後方向に延びる一対の第1骨格部材と、アルミ押出材であって車幅方向に延びる一対の第2骨格部材とを含み、
    前記クロスメンバーは、アルミ押出材であって前記一対の第1骨格部材を連結する第1補助部材と、アルミ押出材であって前記一対の第2骨格部材を連結する第2補助部材とを含み、
    前記一対の第1骨格部材および前記一対の第2骨格部材は、機械的に接合され、
    前記第1補助部材および前記第2補助部材は、機械的に接合されている、電動車両用バッテリーケース。
  2. 前記一対の第1骨格部材は第1係合部を有し、
    前記一対の第2骨格部材は第2係合部を有し、
    前記第1係合部および前記第2係合部の少なくとも一方は、凹形状を有し、
    前記第1係合部および前記第2係合部が係合していることにより、前記一対の第1骨格部材および前記一対の第2骨格部材が直接的に接合されている、請求項1に記載の電動車両用バッテリーケース。
  3. 前記第2係合部は、前記車両上下方向の上方に凹んだ形状の凹部と、前記凹部の一部を構成し、前記車両上下方向の下方に向かって凸形状の差込部とを有し、
    前記第1係合部は、前記車両上下方向の下方に凹んだ形状の凹部と、前記差込部と位置合わせされ、前記差込部が挿入される差込穴とを有する、請求項2に記載の電動車両用バッテリーケース。
  4. 前記第1係合部の前記凹部は、前記車幅方向から見て前記車両上下方向の下方に向かって第1角度で狭まるように傾斜する第1傾斜部を備え、
    前記第2係合部は、前記第1傾斜部と位置合わせされ、前記車幅方向から見て前記車両上下方向の下方に向かって前記第1角度で狭まるように傾斜する第2傾斜部を有する、請求項3に記載の電動車両用バッテリーケース。
  5. 前記一対の第1骨格部材は、前記空間に面するように設けられた第1穴部を有し、
    前記第1補助部材の両端は、前記第1穴部に挿入されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の電動車両用バッテリーケース。
  6. 前記第1穴部は、前記車幅方向から見て前記車両上下方向の下方に向かって第2角度で狭まるように傾斜する第3傾斜部を備え、
    前記第1補助部材は、前記第3傾斜部と位置合わせされ、前記車幅方向から見て前記車両上下方向の下方に向かって前記第2角度で狭まるように傾斜する第4傾斜部を有する、請求項5に記載の電動車両用バッテリーケース。
  7. 前記一対の第2骨格部材は、前記空間に面するように設けられた第2穴部を有し、
    前記第2補助部材の両端は、前記第2穴部に挿入されている、請求項5に記載の電動車両用バッテリーケース。
  8. 前記第2穴部は、前記車両前後方向から見て前記車両上下方向の上方に向かって第3角度で狭まるように傾斜する第5傾斜部を備え、
    前記第2補助部材は、前記第5傾斜部と位置合わせされ、前記車両前後方向から見て前記車両上下方向の上方に向かって前記第3角度で狭まるように傾斜する第6傾斜部を有する、請求項7に記載の電動車両用バッテリーケース。
  9. 前記第1補助部材は第3係合部を有し、
    前記第2補助部材は第4係合部を有し、
    前記第3係合部および前記第4係合部の少なくとも一方は、凹形状を有し、
    前記第3係合部および前記第4係合部が係合していることにより、前記第1補助部材および前記第2補助部材が接合されている、請求項7に記載の電動車両用バッテリーケース。
  10. 前記第3係合部は、前記車両上下方向の下方に凹んだ形状の凹部を有し、
    前記第4係合部は、前記車両上下方向の上方に凹んだ形状の凹部を有する、請求項9に記載の電動車両用バッテリーケース。
  11. 前記第3係合部は、前記車両前後方向から見て前記車両上下方向の下方に向かって第4角度で狭まるように傾斜する第7傾斜部を備え、
    前記第2補助部材は、前記第7傾斜部と位置合わせされ、前記車両前後方向から見て前記車両上下方向の下方に向かって前記第4角度で狭まるように傾斜する第8傾斜部を有する、請求項10に記載の電動車両用バッテリーケース。
  12. 前記第4係合部は、前記車幅方向から見て前記車両上下方向の上方に向かって第5角度で狭まるように傾斜する第9傾斜部を備え、
    前記第1補助部材は、前記第9傾斜部と位置合わせされ、前記車幅方向から見て前記車両上下方向の上方に向かって前記第5角度で狭まるように傾斜する第10傾斜部を有する、請求項10に記載の電動車両用バッテリーケース。
  13. 前記一対の第1骨格部材は、前記車両上下方向の最も上方に位置し、水平方向に延びる第1天面を有し、
    前記一対の第2骨格部材は、前記車両上下方向の最も上方に位置し、水平方向に延びる第2天面を有し、
    前記第1天面および前記第2天面は、面一となっている、請求項1から4のいずれか1項に記載の電動車両用バッテリーケース。
  14. 前記一対の第1骨格部材は、水平方向に延びる第1仕切壁によって前記車両上下方向に内部を仕切られた筒状であって、
    前記一対の第2骨格部材は、水平方向に延びる第2仕切壁によって前記車両上下方向に内部を仕切られた筒状であって、
    前記第1仕切壁および前記第2仕切壁は、前記車両上下方向において同一高さに配置されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の電動車両用バッテリーケース。
  15. 前記一対の第1骨格部材および前記一対の第2骨格部材を接合するための接合部材をさらに備え、
    前記一対の第1骨格部材および前記接合部材が機械的接合方法によって接合されることにより、かつ、前記一対の第2骨格部材および前記接合部材が機械的接合方法によって接合されることにより、前記一対の第1骨格部材および前記一対の第2骨格部材が前記接合部材を介して間接的に接合されている、請求項1に記載の電動車両用バッテリーケース。
  16. 前記トレイは、前記フレームに圧接されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の電動車両用バッテリーケース。
  17. 前記トレイの底壁から前記車両上下方向の上方に向かって少なくとも部分的に水平方向内側へ向かう負角が形成された負角部が設けられている、請求項1から4のいずれか1項に記載の電動車両用バッテリーケース。
  18. 平板状の被成形部材と、アルミ押出材である一対の第1骨格部材と、アルミ押出材である一対の第2骨格部材と、アルミ押出材である第1補助部材と、アルミ押出材である第2補助部材とを準備し、
    前記一対の第1骨格部材を車両前後方向に延びるように配置し、
    前記一対の第2骨格部材を車幅方向に延びるように配置し、
    前記一対の第1骨格部材と前記一対の第2骨格部材とを機械的に接合することで車両上下方向から見て矩形枠状であって内側に空間を画定するフレームを構成するとともに、前記空間を分割するように前記一対の第1骨格部材を連結する前記第1補助部材と前記一対の第2骨格部材を連結する前記第2補助部材とを機械的に接合することでクロスメンバーを構成し、
    前記被成形部材を前記フレームおよび前記クロスメンバーに重ねて配置し、
    前記フレームおよび前記クロスメンバーとは反対側から前記被成形部材に圧力を加え、前記フレームおよび前記クロスメンバーに前記被成形部材を押し付けて前記空間内で膨出させ、それによって前記被成形部材をバスタブ状のトレイに変形させるとともに前記フレームおよび前記クロスメンバーに圧接する
    ことを含む、電動車両用バッテリーケースの製造方法。
  19. 液体が注入される弾性体をさらに準備し、
    前記弾性体を前記被成形部材に接するように配置し、
    前記弾性体に加圧された液体を注入することで、前記フレームおよび前記クロスメンバーとは反対側から前記被成形部材に圧力を加え、前記フレームおよび前記クロスメンバーに前記被成形部材を押し付けて前記空間内で膨出させ、それによって前記被成形部材をバスタブ状のトレイに変形させるとともに前記フレームおよび前記クロスメンバーに圧接する
    ことをさらに含む、請求項18に記載の電動車両用バッテリーケースの製造方法。
  20. 前記被成形部材を前記弾性体によって変形および圧接する前に予備成形型を用いて予備成形を実行することをさらに含む、請求項19に記載の電動車両用バッテリーケースの製造方法。
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