JP2024006069A - マルチセンサー位置計測システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 マルチセンサー位置計測システムを提供することを課題とする。【解決手段】 本発明は、主に基台と、第1信号アレイ及び第2信号アレイを設けたキャリアと、モジュラーアセンブリとを含むマルチセンサー位置計測システムを開示する。前記モジュラーアセンブリは、前記基台に設けられ、前記第1信号アレイの磁界の変化を感知するための2つのホールセンサーと、前記第2信号アレイの磁界の変化を感知するための2つの磁気抵抗センサーと、前記キャリアに設けられたマーキングユニット及び前記基台に設けられたセンシング素子を備え、その後基準信号を生成し、他のセンサー間の測定結果をつなぎ合わせ、原点復帰方向を識別する等の用途として前記マーキングユニットによって生成された信号を感知するための第1ステータスセンサーとを含む。【選択図】 図1

Description

本発明は、位置計測の技術に関し、特に、マルチセンサー位置計測システムに関する。
従来の位置測定システムでは、通常、ホールセンサーを使用して検出してきたが、精度が低く、つまり±0.25mm程度で、分解能も高くないという欠点があるため、ホールセンサーの高精度工業分野への応用が制限されてきた。
かつ、計測位置の精度を確保するため、通常は初期化を行っているが、センサーとキャリアの数が多すぎる場合、初期化プロセスが非常に複雑になる。
したがって、測定システムのコストをどのように削減するかを前提とし、同時に初期化プロセスを簡素化し、精度を向上させるかについて、当業者が検討する必要がある。
したがって、本発明の主な目的は、キャリアの位置を正確に測定できるマルチセンサー位置計測システムを提供することである。
故に、上記目的を達成するため、本発明のマルチセンサー位置計測システムは、主に2つのプライマリーセンサーと、2つのセカンダリー高精度センサーとを含むモジュラーアセンブリを有し、プライマリーセンサーとセカンダリー高精度センサー間の段階的な切り替え検出により、高精度測定の効果を奏する。
具体的に、前記システムは、基台と、キャリアと、第1信号アレイと、第2信号アレイとをさらに含み、前記キャリアは前記基台に対して移動することができる。各前記信号アレイは、互いに間隔を置いて前記キャリアに設けられ、順番に配置された複数の信号源要素を各々備え、前記第2信号アレイの信号周期は前記第1信号アレイの信号周期より小さいことで、計測精度を向上させる。
モジュラーアセンブリは、これらセンサーによって検出された信号を受信し、前記キャリアの位置を計算するための処理ユニットと、基準信号を生成、他のセンサー間の測定結果をつなぎ合わせ、原点復帰方向を識別する等の機能とする第1ステータスセンサーとをさらに含む。
一実施例において、第1センサー及び第2センサーは、位置フィードバックとしてのホールセンサーなどのプライマリーセンサーで、第3センサー及び第4センサーはプライマリーセンサーによって測定された位置を修正し、モータ電流の転流を確定するための異方性磁気抵抗センサーなどのセカンダリー高精度センサーである。
一実施例において、前記第1ステータスセンサーがアクティブ化された時、前記第1センサーの測定範囲の端部にあり、前記第2センサーの振幅信号は所定の閾値より高い。
一実施例において、前記処理ユニットは、基準信号を得るため、重み関数を使用して、これらセンサーによって測定された結果を各々計算する。
一実施例において、前記処理ユニットは、前記基準信号に基づき、各前記ホールセンサーの振幅信号と所定の閾値を比較し、前記ステータスセンサーの状態を分析して、前記キャリアの移動方向を推定する根拠とする。
一実施例において、前記計測モジュールは、計測モジュールの測定範囲の端部にあり、前記キャリアに設けられたマーキングユニットと、前記基台に設けられたセンシング素子とを備え、前記マーキングユニットによって生成された信号を感知するための第2ステータスセンサーをさらに含む。
前記第2ステータスセンサーがアクティブ化された時、前記第2センサー測定範囲の端部にあり、前記第1センサーの振幅信号が所定の閾値より低い。
一実施例において、前記処理ユニットがキャリアを識別するため、前記キャリア上の前記第1信号アレイと前記第2信号アレイとの間の位相変化で信号周期に関連する機械的変位を特定する。
一実施例において、原点位置を境界として前記計測モジュールの測定範囲を原点復帰正領域及び原点復帰負領域に二分し、これらのセンサーによって測定された結果を通じて、前記キャリアの自動原点復帰方向を推定する。
一実施例において、前記モジュラーアセンブリは、固定子をさらに含み、前記2つのホールセンサー及び前記2つの磁気抵抗センサーが固定子の両側にそれぞれ位置し、前記第1信号アレイが前記固定子の上方に位置した時、前記処理ユニットが原点復帰演算を開始する。
上記をまとめると、本発明は、モジュラーアセンブリで従来の測定システムの低精度、キャリアの識別の困難さ、煩雑な初期化計算等の問題を解決する。
本発明の実施例1の概略図である。 本発明の実施例1に係る各構成要素の具体的な位置関係を示す上面図、側面図及び前面図である。 ホールセンサーの内部素子の概略図である。 磁気抵抗センサーの内部素子の概略図である。 本発明の実施例1に係る各センサーによって検出された信号の概略図である。 本発明の実施例1に係る初期化手順内の関連信号と位置の概略図である。 図5に続く絶対領域をさらに特定する場合の概略図である。 本発明の実施例2に係るモジュラーアセンブリの数が2つであることを示す図である。 本発明の実施例3の上面図、側面図及び前面図である。 本発明の実施例3の概略図である。 本発明の実施例3に係る第2ステータスセンサーの符号化原理の概略図である。 ステップサイズを大きくする態様を示している本発明の実施例4の概略図である。 本発明の実施例5に係る2つのモジュラーアセンブリ間の原点復帰識別の概略図である。 本発明の実施例5に係るキャリア識別原理の概略図である。
まず、本出願において第1、第2などの順序付け用語は、要素間を区別する便利な方法として使用され、それ自体は技術的な意味を持たず、区別の必要がない場合は、省略されることに留意されたい。
(実施例1)
図1~図6を参照すると、本発明の実施例1で提供されるマルチセンサー位置計測システムは、主に基台と、可動部と、モジュラーアセンブリ60とを含む。
基台は、長さを有し、他の構成要素の構成の基礎とし、リニアモータを例にすると、前記基台はリニアモータの固定子ベースである。
可動部は、第1信号アレイ10と、キャリア11と、第2信号アレイ12とを備え、キャリア11は長さを有し、基台の一側に移動可能に配置され、各信号アレイ10、12は互いに間隔を置いてキャリア11に設けられる。本実施例においてリニアモータを例として取り上げ、第1信号アレイ10は、回転子上の磁石アレイで、固定子内のコイルがつくる磁界と相互作用して可動部に直線変位を実行させる以外に、磁石を信号源要素とする。第2信号アレイ12は、磁気学、電気学又は光学上の非接触信号源要素を規則的に並べてから成る磁気定規又は光学定規等の従来技術であり得、本実施例において磁石などの複数の数磁性体101で構成された磁気定規を用いることで、各信号アレイ10、12にそれぞれ磁気周期T1、T2を持たせ、キャリア11の長手方向に沿って延在してそれぞれ所定の長さL1、L2を有し、T2<T1とさせ、測定精度を向上させ、L1をT2の2倍以上にさせる。
また、各信号アレイ10、12の間には、磁界の相互影響を減らすため、間隔DHAを有し、例えばDHAは60mmにすることができるが、これに限定されない。
モジュラーアセンブリ60の予め設定された所定の幅は、ステップサイズDMで、計測モジュール20と、処理ユニット30と、駆動ユニット40と、固定子50とを備え、固定子50は基台に設けられ、第1信号アレイ10の磁界と相互作用し、キャリア11を基台に対して移動させる。処理ユニット30は、計測モジュール20によって感知された情報を受け取り、演算を経てキャリア11に関する位置情報を得た後、駆動ユニット40にフィードバックし、さらに駆動ユニット40は固定子50に対して電流転流などの電力供給制御を実行する。
計測モジュール20は、第1センサー21と、第2センサー22と、第3センサー23と、第4センサー24と、第1ステータスセンサー25とを備え、各第1、第2センサーはそれぞれホールセンサー21、22でプライマリーセンサーとし、かつ基台の長手方向上の両端にそれぞれ位置し、固定子50をこれらホールセンサー21、22の間に介在させ、第1信号アレイ10の磁界変化を感知してキャリア11位置のフィードバックの根拠とし、各ホールセンサー21、22の間隔DHが磁気周期T1の整数倍である。
各ホールセンサー21、22は、図2に示すように、T1/4でX軸に沿ってそれぞれ設けられた少なくとも2つのセンシング素子H1、H2を各々備える。キャリア11がX軸に沿って移動する場合、各センシング素子が出力する信号は、それぞれコサイン、サイン差動信号Cos1+、Sin1+に比例し、すなわち、UCos1=Uampl1cos(α1)、USin1=Uampl1sin(α1)であり、ここで、α1は信号の位相、Uampl1は振幅信号であり、サブ周期位置x1は処理ユニット30が式1に従って算出される。
式中、atan2(y、x)は、4象限逆正接関数である。
固定子50に対するホールセンサー21、22の位置が既知であるため、電流転流後、駆動ユニット40が現時点の転流の位相を見つけるためのアクションを実行することなく、別のグループの高精度測定センサーに直接切り替えることができ、非常に便利である。
第3及び第4センサー23、24は、磁気抵抗センサーで、セカンダリー高精度センサーとし、例えば異方性磁気抵抗センサー(Anisotropic Magneto-Resistive sensors)であり得、システムの初期化期間のモータ電流転流の検出及び第2信号アレイ12の磁界変化の感知に用いられる。各磁気抵抗センサー23、24は、基台の長手方向上の両端にそれぞれ位置し、固定子50をこれら磁気抵抗センサー23、24の間に介在させる。
各磁気抵抗センサー23、24は、T2/8でX軸に沿ってそれぞれ設けられた少なくとも4つのセンシング素子(S1、S2、S3 and S4)を各々含む。キャリア11がX軸に沿って移動する場合、各センシング素子が出力する信号は、それぞれ差動サインとコサイン信号Cos2+、Sin2+、Cos2-、Sin2-の半周期に比例し、すなわち、異方性磁気抵抗効(Anisotropic Magneto-Resistive effect)で、
Cos2+=Uampl2cos(α2)、
Sin2+=Uampl2sin(α2)、
Cos2-=-Uampl2cos(α2)、
Sin2-=-Uampl2sin(α2)、
ここで、α2は、信号の位相、Uampl2は信号振幅である。
処理ユニット30は、アークタンジェント三角関数(arctangent trigonometric function)を使用して半磁気周期T2内のサブ周期位置x2を推定する。
また、本発明は、以下の条件を通じて、各信号アレイ10、12間の切り替え手順を簡素化し、すなわち、磁気抵抗センサー23、24の間隔DAは磁気周期T1の整数倍である。T1は、T2の整数倍で、例えばT1=30mm、T2=10mmである。L1は、T1の整数倍で、ステップサイズDMに等しい。L2は、少なくとも2つのT2で、次の関係式の通りである。
図4に示すように、第3センサー23のサブ周期位相231は、第1センサー21の位相211の位置に同期し、例えば位相211が0に等しい時、位相231も0に等しい。また、図6内において更にマーク13でキャリア11の現在位置を表記し、位置の各センサーの状態を理解する。
第1センサー21の信号振幅212が所定の閾値213より高い場合、第1センサー21は、アクティブ状態になり、閾値213が最大信号振幅212の半分である。
キャリア11がX軸に沿って移動した時、第2信号アレイ12の長さL2は第1信号アレイ10の長さL1より大きいので、第3センサー23が第1センサー21よりキャリア11を早く検出できるようにさせる。
各ホールセンサー21、22が各々計測した信号A1、A2の信号振幅212、222は、次のように計算される。
図4では、信号振幅212は、位置214、215で閾値213に等しく、2つの位置214、215の間隔を第1センサー21の測定範囲270とする。
各磁気抵抗センサー23、24が各々計測した信号A3、A4の信号振幅232、242は、次のように計算される。
第3センサー23の信号振幅232が所定の閾値233より高く、第1センサー21の信号振幅212が閾値213より高い場合、第3センサー23をアクティブ(active)状態に切り替え、原点位置272を第1信号アレイ10及び第2信号アレイ12との位置同期の根拠とする。
前記位置同期とは、第1信号アレイ10が第2信号アレイ12に切り替ええられる間に式6に従って計算され、モータ電流の転流及び高精度の位置フィードバックに用いられる新しいサブ周期位置x2'を意味する。
式中、round(x)は、より小さい整数を見出す関数である。
図4において、信号振幅222は、位置224、225で閾値223に等しく、2つの位置224、225の間隔を第2センサー22及び第4センサー24の測定範囲271とし、計測モジュール20の測定範囲292を位置214、225の間に介在させる。
キャリア11が各ホールセンサー21、22の測定範囲270、271に出入りする時、磁界の変化に起因する端効果(end effects)及びセンシング素子H1、H2が第1信号アレイ10で完全にカバーされていないことにより、信号の歪みを起こす。したがって、キャリア11の位置を連続的かつスムーズに測定できるため、各ホールセンサー21、22間の測定範囲に重なる領域291を有させ、重なる領域291がこれら位置215、224の間に介在し、かつ範囲は少なくとも1つの磁気周期T1である。
端効果の影響をさらに低減するため、本発明は、式7に示すように、デジタル接合法(digital joining method)で領域290をさらに特定する。キャリア11が接合領域290内にある場合、デジタル接合法は第1重み関数280及び第2重み関数281で各ホールセンサー21、22の位相211、221をそれぞれ合計する。
また、各ホールセンサー21、22の位相211、221の接続タイミングは、システムが第2信号アレイ12に切り替わる前であり、各磁気抵抗センサー23、24の位相231、241の接続タイミングはシステムが第2信号アレイ12に切り替わった後である。
図4に示すように、第2センサー22の位相221は、接合位相閾値226、227で接合領域290を推定し、各接合位相閾値226、227はそれぞれ60°及び120°で、位置2261、2271をそれぞれ接合領域290の始点及び終点とする。
接合領域290において、デジタル接続位相282は、次のように計算される。
式中、α1joinは、各ホールセンサー21、22のデジタル接続位相282で、α121は第1センサー21の位相211で、α122は第2センサー22の位相221で、W1(α122)は第1重み関数280で、W2(α122)は第2重み関数281であり、例えば重み関数は図4内の接合領域290における線形逆関数である。
次に式8で磁気抵抗センサー23、24のデジタル接続位相283を計算する。
式中、α2joinは、各磁気抵抗センサー23、24のデジタル接続位相283で、α223は第3センサー23の位相231で、α224は第4センサー24の位相241である。
第1ステータスセンサー25は、基準信号を生成し、他のセンサー間の測定結果をつなぎ合わせ、原点復帰方向を識別するなどの位置推定を実現するためのオプティカルスイッチセンサー(optical switch sensor)であり得、マーキングユニット251と、センシング素子253とを備え、マーキングユニット251は第1信号アレイ10に近いキャリア11に設けられ、かつその長さL3は位置2261、2271の間の距離より大きくなければならない。センシング素子253は、基台に設けられ、マーキングユニット251によって生成された信号を感知するために用いられる。キャリア11が第1ステータスセンサー25の検出範囲、特に、位置2261、2271の間に入り、センシング素子253とマーキングユニット251との間の位置関係に合わせた時、第1ステータスセンサー25がアクティブ状態になることが可能になる。
前記センサーの配置方法により、状態信号252、位相221、接合位相閾値226、227及び閾値213、223を介して、接合領域290を特定する。
次に、増分式絶対測定システムを構築するため、軸初期化実行(axis initialization run)とも呼ばれる原点復帰プロセス(homing process)を行う必要があり、切り替えをトリガーする参考の根拠として移動経路上に原点位置272が設けられ、駆動ユニット40がキャリア11を原点位置272に移動させることで、キャリア11の絶対位置を決定し、基準信号を得るようにさせる。
図4において、各ホールセンサー21、22の閾値213、223及び第2センサー22の原点位置閾値228に基づき原点位置272を得る。ここで原点位置閾値228は、150°である。
第1ステータスセンサー25と接合領域290及び原点位置272との間の位置関係を考慮すると、マーキングユニット251の長さL3は、位置2261と原点位置272との間の距離より大きくなければならない。
また、図6に示すように、モジュラーアセンブリ60のステップサイズDMの一意性を確保するため、第1ステータスセンサー25は、第1センサー21の最後の周期2111でのみアクティブ化される。周期2111とは、キャリア11の移動過程中に信号A1が閾値213より小さくなる箇所を意味する。
さらに、第1センサー21の位相221は、0°~60°にある時、状態信号252がアクティブ状態になる。
マーキングユニット251の長さL3は、周期2111の一意性を確保するため、磁気周期T1に等しい。
図5において、原点位置272を境界として測定範囲292を原点復帰正領域293及び原点復帰負領域294に二分し、第1ステータスセンサー25及び各ホールセンサー21、22の状態を通じて自動原点復帰方向(automatic homing direction)を決定する。キャリア11が原点位置272にあり、かつ第2センサー22の位相221が原点位置閾値228に等しく、状態信号252がアクティブ状態にある場合、原点復帰する必要がない。
キャリア11が原点復帰正領域293にある場合、X軸の正方向に零点を調整する必要があり、かつ状態信号252がアクティブ状態にあり、位相221が原点位置閾値228よりも低く、例えば位相221が30°~150°の範囲にあり、信号A1が振幅閾値213より高い、又は状態信号252がアクティブ状態になく、信号A1が振幅閾値213より高いという条件を満たす必要もある。
キャリア11が原点復帰負領域294にある場合、原点復帰は、X軸の負方向に実行する必要がある。
図4において、処理ユニット30は、デジタル接続位相282、283を増減することによって原点復帰方向を決定する。原点復帰方向が正の場合、デジタル接続位相282から2つの磁気周期T1、すなわち、-720°を減算する。原点復帰方向が負の場合、デジタル接続位相282に2つの磁気周期T1、すなわち、+720°を追加する。次に、駆動ユニット40は、処理ユニット30が計算した補正位相285を受信した時、位置をデコードし、原点復帰方向を推定することができる。
また、マーキングユニット251の長さL3が2つの磁気周期T1より小さく、かつ状態信号252がアクティブ状態にある場合、本発明は、原点復帰を行なわずに絶対位置を推定することもできる。
図6に示すように、状態信号252内のアクティブ範囲で測定範囲292内から絶対領域295をさらに区分することで、絶対位置及び自動原点復帰方向を計算する。
キャリア11が絶対領域295内にあり、かつ状態信号252がアクティブ状態にある場合、原点復帰は不要であり、絶対位置は次のように計算される。
信号A1が閾値213より高い場合、
式中、xabsは、標準絶対位相286で、αhomeは原点位置閾値228で、例えばαhome=150°である。
信号A1が閾値213より高くない場合、
キャリア11が原点復帰正領域293内にあり、かつ状態信号252が非アクティブで、信号A1が閾値213より高い場合、X軸の正方向に零点を調整する必要がある。
キャリア11が原点復帰負領域294内にある場合、原点復帰は、X軸の負方向に実行する必要がある。
また、本発明は、不連続固定子永久磁石型リニア同期モータを動力とし、モータがキャリアに十分な駆動力を提供できないことを避けるため、第1信号アレイ10が固定子50の上方にあり、両者の重なる領域が少なくとも1つの磁気周期T1を有する場合の時のみ、自動原点復帰方向の演算を実行する。
(実施例2)
図7に示すように、キャリア11の位置を連続的に測定できるため、本発明の実施例2は、キャリア11の移動経路に沿ってより多くのモジュラーアセンブリ60を配置でき、かつ隣り合う2つのモジュラーアセンブリ60間の原点位置272の間隔が単一のモジュラーアセンブリ60のステップサイズDMに等しく、両者間に互いに重なる計測領域を有させ、フィールドバス71で隣り合う2つのモジュラーアセンブリ60を電気的に接続してからモーションコントローラ70に接続して、キャリアの動きを制御するために用いられる。
モーションコントローラ70は、受信した隣り合うモジュラーアセンブリ60の標準絶対位相287を分析し、モジュラーアセンブリ60のうちいずれかで原点復帰演算を実行する。次に、受信した標準絶対位相287が4つの磁気周期T1より低く、すなわち、+1440°の場合、X軸上の前順のモジュラーアセンブリ60を選択し、そうでない場合、X軸上の後順のモジュラーアセンブリ60を選択する。
(実施例3)
キャリア11が隣り合う2つのモジュラーアセンブリ60の間にある場合、次の2つの状況が起きる可能性があり、1つは2つのモジュラーアセンブリ60が両方とも原点復帰を実行できるが、両者の原点復帰方向が逆である。もう1つは、重なる面積の不足により、キャリア11を移動できなくなる。したがって、前述の問題を解決するため、図8~図10に示すように通り、本発明の実施例3であり、実施例1との相違点は、オプティカルスイッチセンサーであり得、マーキングユニット251又は別の独立したマーキングユニット261を感知するためのセンシングユニット(263)を有する第2ステータスセンサー26が増設され、かつ測定範囲292の端部に配置され、処理ユニット30は、測定範囲292が終わりに近づいていることを認識し、状態信号262内のアクティブ範囲で測定範囲292からされに端部領域296を区分することである。
キャリア11が端部領域296にある時、第2ステータスセンサー26の状態信号262は、アクティブになり、処理ユニット30が4つの磁気周期T1、すなわち、+1440°をデジタル接続位相282に追かして補正して、標準絶対位相287を得て、駆動ユニット40に送信し、さらにフィールドバス71でモーションコントローラ70に伝送する。
(実施例4)
図11に示すように、本発明の実施例4であり、実施例1との相違点は、第1信号アレイ10に1組の磁石101を追加して、ステップサイズDMを変更し、重なる領域291もそれに伴って変化することであり、本発明は重なる領域291の一意性を確保するため、補助として第1ステータスセンサー25を利用する。
(実施例5)
図12に示す実施例5は、実施例4に続き2つのモジュラーアセンブリ60で自動原点復帰方向を識別し、かつ後順のモジュラーアセンブリ60は、X軸の正方向において零点を調整する必要がある。
原点復帰過程で、本発明は、さらにセンサー冗長技術を使用して異なるキャリア11を自動的に識別し、図13では、各信号アレイ10、12間の位相変化により機械的変位(mechanical shift,d12)を特定する。式6の計算結果に影響を与えないため、機械的変位d12は、識別性を有するため、0.5mmで、かつ異なるキャリアの機械的変位d12の差が0.05mmとなる必要がある。第2センサー22或いは第4センサー24は、機械的変位d12を測定でき、モーションコントローラ70には、復号化のため、全てのキャリア11の機械的変位d12が保存されている。
この例では、原点復帰手順内の原点位置272に合わせ、原点位置272をキャリア識別の計測位置とし、異なる基準位置において、測定結果の違いが生じ、精度が低下するという問題を避ける。
10 第1信号アレイ
101 磁石
11 キャリア
12 第2信号アレイ
200 原点復帰方向
20 計測モジュール
21 第1センサー
22 第2センサー
211、221、231、241 位相
2111 周期
212、222 信号振幅
213、223、233 閾値
226、227 接合位相閾値
214、215、224、225、232、242、2261、2271 位置
228 原点位置閾値
23 第3センサー
24 第4センサー
25 第1ステータスセンサー
251 マーキングユニット
252 状態信号
253 センシング素子
26 第2ステータスセンサー
261 マーキングユニット
262 状態信号
263 センシング素子
270、271、292 測定範囲
272、2722 原点位置
280 第1重み関数
281 第2重み関数
282、283 デジタル接続位相
285 補正位相
286 標準絶対位相
290 接合領域
291 重なる領域
293 原点復帰正領域
294 原点復帰負領域
295 絶対領域
296 端部領域
30 処理ユニット
40 駆動ユニット
50 固定子
60 モジュラーアセンブリ
70 モーションコントローラ
71 ラインフィールド
A1、A2、A3、A4 信号
DM ステップサイズ
DHA、DA、DH 間隔
d12 機械的変位
H1、H2、S1、S2、S3、S4 センシング素子
L1、L2、L3 長さ
T1、T2 磁気周期
x1、x2、x2' サブ周期位置

Claims (9)

  1. 基台と、
    前記基台に対して移動することができるキャリア(11)と、
    互いに間隔を置いて前記キャリア(11)に設けられ、順番に配置された複数の信号源要素を各々備え、かつ第2信号アレイ(12)の信号周期は第1信号アレイ(10)の信号周期より小さい第1信号アレイ(10)及び第2信号アレイ(12)と、
    計測モジュール(20)と、処理ユニット(30)とを備えたモジュラーアセンブリ(60)と、
    を含むマルチセンサー位置計測システムであって、
    前記計測モジュール(20)は、
    間隔を置いて前記基台に設けられ、前記第1信号アレイ(10)の信号を感知するための第1センサー(21)及び第2センサー(22)と、
    間隔を置いて前記基台に設けられ、前記第2信号アレイ(12)の信号を感知するための第3センサー(23)及び第4センサー(24)と、
    前記キャリア(11)に設けられたマーキングユニット(251)と前記基台に設けられたセンシング素子(253)とを備え、前記マーキングユニット(251)によって生成された信号を感知するための第1ステータスセンサー(25)とを含み、
    前記処理ユニット(30)は、前記センサー(21)(22)(23)(24)によって検出された信号を受信し、前記キャリア(11)の位置を算出するマルチセンサー位置計測システム。
  2. 前記第1ステータスセンサー(25)がアクティブ化された時、前記第1センサー(21)の測定範囲(270)の端部にあり、前記第2センサー(22)の振幅信号(222)は所定の閾値(223)より高い請求項1に記載のマルチセンサー位置計測システム。
  3. 前記処理ユニット(30)は、基準信号を得るため、重み関数を使用して、前記センサー(21)(22)(23)(24)によって測定された結果を各々計算する請求項2に記載のルチセンサー位置計測システム。
  4. 前記処理ユニット(30)は、前記基準信号に基づき、前記第1センサー(21)及び前記第2センサー(22)の振幅信号(212)、(222)と所定の閾値(213)、(223)を比較し、前記ステータスセンサー(25)の状態を分析して、前記キャリア(11)の移動方向を推定する根拠とする請求項3に記載のマルチセンサー位置計測システム。
  5. 前記計測モジュール(20)は、前記計測モジュール(20)の測定範囲(292)の端部にあり、前記キャリア(11)に設けられたマーキングユニット(261)と、前記基台に設けられたセンシング素子(263)とを備え、前記マーキングユニット(261)によって生成された信号を感知するため第2ステータスセンサー(26)をさらに含む請求項1に記載のマルチセンサー位置計測システム。
  6. 前記第2ステータスセンサー(26)がアクティブ化された時、前記第2センサー(22)測定範囲(271)の端部にあり、前記第1センサー(21)の振幅信号(212)が所定の閾値(213)より低い請求項5に記載のマルチセンサー位置計測システム。
  7. 前記処理ユニット(30)が前記キャリア(11)を識別するため、前記キャリア(11)上の前記第1信号アレイ(10)と前記第2信号アレイ(12)との間の位相変化で信号周期に関連する機械的変位(d12)を特定する請求項1に記載のマルチセンサー位置計測システム。
  8. 原点位置(272)を境界として前記計測モジュール(20)の測定範囲(292)を原点復帰正領域(293)及び原点復帰負領域(294)に二分し、前記センサー(21)(22)(23)(24)によって測定された結果を通じて、前記キャリア(11)の自動原点復帰方向(200)を推定する請求項1に記載のマルチセンサー位置計測システム。
  9. 前記モジュラーアセンブリ(60)は、固定子(50)をさらに含み、前記センサー(21)(22)(23)(24)が前記固定子(50)の両側にそれぞれ位置し、前記第1信号アレイ(10)が前記固定子(50)の上方に位置した時、前記処理ユニット(30)が原点復帰演算を開始する請求項1に記載のマルチセンサー位置計測システム。
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