JP2024005573A - 吸収性物品包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトに折り畳むことができるとともに、装着感の低下を抑えることが可能な吸収性物品包装体を提供する。【解決手段】本開示に係る吸収性物品包装体10は、トップシートとバックシートと吸収体15と粘着層16とを有する吸収性物品11と、個包装シート12と、を備え、吸収性物品11は、長手方向の中央に位置するくびれ領域17と、長手方向の両側に位置する1対の幅広領域18a,18bとを有し、吸収性物品11を広げた状態の35g/cm2荷重下厚さは、4.5mm以下であり、吸収性物品11及び個包装シート12の短手方向の両側を折り畳む際の第1折り目部30a,30bは、吸収体15の短手方向の両側の外端15a,15bに沿っており、吸収性物品11及び個包装シート12の長手方向の両側を折り畳む際の第2折り目部31a,31bは、吸収性物品11の前後の幅広領域18a,18bに位置する。【選択図】図4

Description

本開示は、吸収性物品包装体に関する。
特許文献1には、被包装吸収性物品が開示されている。この吸収性物品は、着用者の肌に当接する表面シートと、液体を透過しない液不透過性の裏面シートと、吸収体とを有する。表面シート側には、吸収性物品の幅方向所定の間隔を有し、吸収性物品の長手方向に延在する一対のギャザーが配設される。裏面シートは、中央ウィング部を有する。ギャザーと中央ウィング部は、表面シートの吸収体の両側の縁部よりも幅方向外側、且つ表面シートに対するギャザーの固定端よりも幅方向内側の位置で折り返される。これにより、使用状態において、ギャザーの機能を損なうことなく、折り畳んだ状態の幅方向のサイズを小型化している。
特開2011-30801号公報
特許文献1に記載の吸収性物品のように持ち運び易くするために、折り畳むことによって、薄く、コンパクトに設計された吸収性物品では、使用する際に吸収性物品が折り目部分で折れたり、形が崩れて皺になったりする可能性があり、装着中の吸収性物品がズレるなどして、装着感が低下するおそれがある。
そこで、本開示は、コンパクトに折り畳むことができるとともに、装着感の低下を抑えることが可能な吸収性物品包装体の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様の吸収性物品包装体は、装着時に肌側に位置する液透過性のトップシートと、装着時に非肌側に位置する液不透過性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートの間に配置される吸収体と、前記バックシートの非肌側の面に設けられる粘着層と、を有する吸収性物品と、前記吸収性物品を折り畳んだ状態に個包装する個包装シートと、を備え、前記吸収性物品は、長手方向の中央に位置して短手方向の外端縁が短手方向の内側へ凹むくびれ領域と、前記くびれ領域の長手方向の両側に位置して短手方向の外端縁が前記くびれ領域の外端縁よりも短手方向の外側へ拡がる1対の幅広領域とを有し、前記個包装シートを開封して前記吸収性物品を広げた状態の35g/cm荷重下厚さは、4.5mm以下であり、前記吸収性物品及び前記個包装シートの短手方向の両側は、短手方向の内側へ折り畳まれ、前記吸収性物品及び前記個包装シートの短手方向の両側を折り畳む際の短手方向の両側の第1折り目部は、前記吸収体の短手方向の外端に沿っており、前記吸収性物品及び前記個包装シートの長手方向の両側は、前記吸収性物品及び前記個包装シートの短手方向の両側を折り畳んだ後、長手方向の内側へ折り畳まれ、前記吸収性物品及び前記個包装シートの長手方向の両側を折り畳む際の長手方向の両側の第2折り目部は、前記吸収性物品の前記1対の幅広領域に位置する。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様の吸収性物品包装体であって、前記粘着層は、短手方向の両側の前記第1折り目部間に配置されて前記1対の幅広領域及び前記くびれ領域に亘って長手方向に延びる第1粘着部と、前記1対の幅広領域のうち前記第1粘着部の短手方向の両側に配置される4つの第2粘着部とを有し、前記粘着層の前記4つの第2粘着部は、前記吸収性物品の短手方向の両側の前記第1折り目部上に位置する。
本発明の第3の態様は、上記第2の態様の吸収性物品包装体であって、前記粘着層の前記4つの第2粘着部の塗布目付量は、前記第1粘着部の塗布目付量よりも多い。
本発明の第4の態様は、上記第1の態様から上記第3の態様のいずれかの吸収性物品包装体であって、前記吸収体は、最も肌側に位置する親水性の第1シートと、最も非肌側に位置する親水性の第2シートと、前記第1シートと前記第2シートとの間に位置する高吸水性ポリマー層とを含む層状に形成され、前記第1シート及び前記第2シートの少なくとも一方は、紙製のシートである。
本開示によれば、吸収性物品をコンパクトに折り畳むことができるとともに、吸収性物品の装着感の低下を抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る吸収性物品包装体の非肌側から視た展開図である。 図1のII-II矢視断面の概略図である。 粘着層の説明図である。 吸収性物品を折り畳む際の折り目部の説明図である。 短手方向の両側を折り畳んだ状態の吸収性物品包装体の短手方向の断面図である。 長手方向の両側を折り畳んだ状態の吸収性物品包装体の短手方向からの側面図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について、図面を参照しながら詳細に説明するが、これらは例示の目的で掲げたもので、これらにより本発明を限定するものではない。
また、本明細書の説明において、吸収性物品包装体の長手方向とは、吸収性物品を装着した際に着用者の前後に沿う方向であり、図中、矢印Xに沿った方向である。また、吸収性物品包装体の短手方向とは、長手方向に対して横又は直交する方向であり、図中、矢印Yに沿った方向である。また、吸収性物品包装体の肌側とは、吸収性物品の厚み方向のうち、装着時に着用者の肌側に向く方向(図中の矢印Zが指し示す方向)を示し、吸収性物品包装体の非肌側とは、吸収性物品の装着時に着用者の肌側とは反対側(例えば下着側)に向く方向(図中の矢印Zが指し示す方向とは反対の方向)を示す。体液とは、尿や血液、軟便中の水分等の体内から体外に排出された液体をいう。さらに、吸収性物品としては、特に生理用ナプキン、軽失禁用製品が例示されるが、これに限定されるものではなく、その他の吸収性物品であってもよい。
図1は、本発明の一実施形態に係る吸収性物品包装体10の非肌側から視た展開図である。図2は、図1のII-II矢視断面の概略図である。図3は、粘着層16の説明図である。なお、図1では、個包装シート12を二点鎖線で示している。また、図3では、個包装シート12の図示を省略している。
[吸収性物品包装体]
図1~図3に示すように、本発明の一実施形態に係る吸収性物品包装体10は、吸収性物品11と、吸収性物品11を折り畳んだ状態に個包装する個包装シート12とを備える。
吸収性物品11は、例えば下着に取り付けられて体液を吸収するための物品であって、装着時に肌側に位置する液透過性のトップシート13と、装着時に非肌側に位置する液不透過性のバックシート14と、トップシート13とバックシート14との間に配置される吸収体15と、バックシート14の非肌側の面に設けられる粘着層16とを有する。なお、以下の説明では、吸収性物品11に関する方向及び寸法等は、特に説明のない限り、展開した状態の吸収性物品11の方向及び寸法を示す。
[吸収性物品]
吸収性物品11は、長手方向に3等分した状態で長手方向の中央に位置するくびれ領域17と、長手方向の両側に位置する1対の幅広領域18a,18b(以下、「前後の幅広領域18a,18b」という。)とを有する。くびれ領域17の短手方向の外端縁19aは、短手方向の内側へ凹む。前後の幅広領域18a,18bは、くびれ領域17の長手方向の両側に位置する。前後の幅広領域18a,18bの短手方向の外端縁19b,19cは、くびれ領域17の外端縁19aよりも短手方向の外側へ拡がる。
(吸収性物品の寸法)
吸収性物品11の長手方向の寸法L1は、150mm以上400mm以下であることが好ましい。吸収性物品11のくびれ領域17の短手方向の最小箇所の寸法L2(以下、単に「短手方向の寸法L2」という。)は、50mm以上130mm以下であることが好ましく、前後の幅広領域18a,18bの短手方向の最大箇所の寸法L3(以下、単に「短手方向の寸法L3」という。)は、60mm以上180mm以下であることが好ましい。また、くびれ領域17の短手方向の寸法L2に対する前後の幅広領域18a,18bの短手方向の寸法L3の割合(%)は、103%以上130%以下であることが好ましい。吸収性物品11の寸法を上記の範囲に調整することにより、生理用ナプキン、軽失禁用製品に適した吸収性物品11を得ることができる。
(トップシート)
トップシート13は、体液が吸収体15へと移動するような液透過性を備えた基材から形成される。基材の一例としては、例えば、エアスルー不織布、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布等の不織布、サーマルボンド/スパンボンドを積層した複合不織布などがある。また、トップシート13には、液透過性を向上させるために、表面にエンボス加工や穿孔加工を施してもよい。これらのエンボス加工や穿孔加工を施すための方法としては、公知の方法を制限なく実施することができる。また、肌への刺激を低減させるため、トップシート13には、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を含有させてもよい。
(バックシート)
バックシート14は、吸収体15が保持している体液が衣類を濡らさないように液不透過性を備えた基材を用いて形成される。バックシート14の基材としては、通気性又は非通気性である不透液性のプラスチックフィルムが挙げられる。バックシート14に通気性を備えさせるためには、例えば、基材の樹脂フィルムにフィラーを配合したり、バックシート14にエンボス加工を施したりすればよい。なお、フィラーとしては炭酸カルシウムを挙げることができ、その配合方法は、公知の方法を制限なく行うことができる。
(吸収体)
図1及び図2に示すように、吸収体15は、体液を吸収して保持可能な部分であり、複数の親水性のシート20と高吸水性ポリマー層21(SAP)とを交互に積層して層状に形成され、フラッフパルプを含有しないことが好ましい。吸収体15は、吸収性物品11の前側の幅広領域18aからくびれ領域17を介して後側の幅広領域18bまで連続して長手方向に延びる。吸収体15は、前後の幅広領域18a,18b及びくびれ領域17に亘って長手方向に延びる。吸収体15の短手方向の寸法L4は、40mm以上100mm以下であることが好ましく、40mm以上80mm以下であることがさらに好ましい。また、吸収体15の長手方向の寸法L5は、130mm以上360mm以下であることが好ましい。
本実施形態の吸収体15は、複数の親水性のシート20と複数の高吸水性ポリマー層21とを交互に積層した7層構造の吸収体15である。吸収体15は、肌側から非肌側へ、親水性の肌側シート(第1シート)20a、第1の高吸水性ポリマー層21a、親水性の第1の中間シート20b、第2の高吸水性ポリマー層21b、親水性の第2の中間シート20c、第3の高吸水性ポリマー層21c、親水性の非肌側シート(第2シート)20dの順に積層される。すなわち、吸収体15は、最も肌側に位置する親水性の肌側シート20aと、最も非肌側に位置する親水性の非肌側シート20dと、肌側シート20aと非肌側シート20dとの間に位置する高吸水性ポリマー層21a~21cとを含む層状に形成される。なお、吸収体15の層は、上記7層に限定されるものではなく、少なくとも肌側シート20aと、非肌側シート20dと、その間の高吸水性ポリマー層21とを有していればよい。例えば、親水性の第2の中間シート20c及び第3の高吸水性ポリマー層21cを設けることなく、5層の吸収体15であってもよい。
複数の親水性のシート20は、トップシート13と同様に、透過性を備えた基材から形成される。親水性のシート20の基材としては、トップシート13の上記基材と同様の不織布、或いは紙等が挙げられる。肌側シート20a及び非肌側シート20dの少なくとも一方は、紙製のシートであることが好ましい。
複数の高吸水性ポリマー層21を構成する高吸水性ポリマーとしては、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、ポリアクリル酸ナトリウム系、ポリアスパラギン酸塩系、(デンプン-アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸-ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン-無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等の材料から形成されたものを使用することができる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸ナトリウム系が好ましい。高吸水性ポリマーは、例えば、親水性不織布(基体不織布)の複数の起毛繊維間に担持された状態で高吸水性ポリマー層21を構成してもよい。
(粘着層)
図1~図3に示すように、粘着層16は、吸収性物品11を着用者の下着等に対して取り付けるために、バックシート14の非肌側の面に設けられる。粘着層16を構成する粘着剤については、公知の材料を用いることができる。本実施形態では、粘着層16は、バックシート14の非肌側の面にホットメルト接着剤を塗布することによって形成される。
吸収性物品11の非肌側の面(バックシート14の非肌側の面)の総面積に対する粘着層16の総面積の割合(%)は、20%以上45%以下に設定される。
粘着層16は、吸収性物品11の短手方向の中央側に配置される複数(本実施形態では5つ)の第1粘着部22a~22eと、複数の第1粘着部22a~22eよりも短手方向の両側の外側に配置される4つの第2粘着部23a~23dとを有する。
(第1粘着部)
複数の第1粘着部22a~22eは、吸収体15の短手方向の両側の外端15a,15bよりも短手方向の内側に並列配置されて長手方向に直線状に延びる。複数の第1粘着部22a~22eは、吸収性物品11の前側の幅広領域18aからくびれ領域17を介して後側の幅広領域18bまで直線状に延びる。すなわち、複数の第1粘着部22a~22eは、前後の幅広領域18a,18b及びくびれ領域17に亘って長手方向に延びる。なお、本実施形態では、複数の第1粘着部22a~22eを設けたが、これに限定されるものではなく、少なくとも1つの第1粘着部を設けていればよい。
本実施形態の複数の第1粘着部22a~22eの長手方向の長さL6は、200mmに設定される。複数の第1粘着部22a~22eの間隔S1は、3mmに設定される。複数の第1粘着部22a~22eのうち、短手方向の両端の第1粘着部22a,22eの幅L7(短手方向の長さ)は、10mmに設定され、残り3つの第1粘着部22b~22dの幅L8は、5mmに設定される。複数の第1粘着部22a~22eの塗布目付量は、40g/mである。
(第2粘着部)
4つの第2粘着部23a~23dは、前後の幅広領域の18a,18bのうち複数の第1粘着部22a~22eの短手方向の両側に配置される。具体的には、4つの第2粘着部23a~23dは、吸収性物品11の前側の幅広領域18aの短手方向の両側に設けられる第2粘着部23a,23bと、後側の幅広領域18bの短手方向の両側に設けられる第2粘着部23c,23dとである。4つの第2粘着部23a~23dのうち短手方向の一側の第2粘着部23a,23cは、吸収体15の短手方向の一側の外端15aと厚み方向に重なる位置に配置される。また、4つの第2粘着部23a~23dのうち短手方向の他側の第2粘着部23b,23dは、吸収体15の短手方向の他側の外端15bと厚み方向に重なる位置に配置される。
本実施形態の4つの第2粘着部23a~23dの長手方向の長さL9は、30mmに設定される。4つの第2粘着部23a~23dの幅L10(短手方向の長さ)は、10mmに設定される。第2粘着部23a,23cと第1粘着部22aとの間隔S2、及び第2粘着部23b,23dと第1粘着部22eとの間隔S3は、それぞれ5mmに設定される。4つの第2粘着部23a~23dの塗布目付量は、60g/mである。このように、4つの第2粘着部23a~23dの塗布目付量は、第1粘着部22a~22eの塗布目付量よりも多いことが好ましいが、これに限定されるものではない。
(粘着層の幅)
吸収性物品11のくびれ領域17の短手方向の寸法L2に対する複数の第1粘着部22a~22eの幅L11(第1粘着部22aの外端から第1粘着部22eの外端までの短手方向の長さ)の割合(%)は、40%以上60%以下であることが好ましい。また、吸収性物品11の前後の幅広領域18a,18bの短手方向の寸法L3に対する第2粘着部23a~23dの幅L12(第2粘着部23a,23cの外端から第2粘着部23b,23dの外端までの短手方向の長さ)の割合(%)は、50%以上80%以下であることが好ましい。また、複数の第1粘着部22a~22eの幅L11に対する第2粘着部23a~23dの幅L12の割合(%)は、150%以上200%以下であることが好ましい。
(立体ギャザー)
なお、吸収性物品11の肌側の面の短手方向の両側に、体液の横漏れを防止するための立体ギャザー(図示省略)を長手方向に沿って設けることが好ましい。立体ギャザーを設ける場合、立体ギャザーシートは、第1折り目部30a,30bよりも短手方向の外側にのみに位置する。
[個包装シート]
個包装シート12は、吸収性物品11を個包装するシートであって、吸収性物品11を折り畳んだ状態に保持可能である。個包装シート12は、一方の面に吸収性物品11の非肌側の面を接着した状態で、吸収性物品11を内包するように折り返すことによって、吸収性物品11を個包装可能である。個包装シート12の一方の面は、吸収性物品11のバックシート14の粘着層16に対して剥離可能に接着される。
個包装シート12は、不織布、樹脂フィルム、紙、又はこれらの2種以上の積層体である。個包装シート12の一方の面には、シリコーン系剥離剤又はフッ素系剥離剤等の剥離剤が塗布されることが好ましい。
(荷重下厚さ)
個包装シート12を開封して吸収性物品11を広げた状態の35g/cm荷重下厚さは、4.5mm以下に設定される。吸収性物品11の35g/cm荷重下厚さは、例えば、広げて基準面に載置した状態の吸収性物品11に35g/cm加圧となるおもりを乗せ、ハイトゲージによって基準面からおもりの所定位置までの高さを測定し、測定した値からおもり自体の底面から上記所定位置までの高さを減じて測定する。
次に、吸収性物品11を個包装する際の吸収性物品11の折り畳み方について説明する。
図4は、吸収性物品11を折り畳む際の折り目部の説明図である。図5は、短手方向の両側を折り畳んだ状態の吸収性物品包装体10の短手方向の断面図である。図6は、長手方向の両側を折り畳んだ状態の吸収性物品包装体10の短手方向からの側面図である。なお、図4は、図1と同様に、吸収性物品11を非肌側から視た状態を示している。
図4及び図5に示すように、吸収性物品11を展開した状態から折り畳んで個包装する際には、先ず、吸収性物品11を個包装シート12に載置した状態で、吸収性物品11及び個包装シート12の短手方向の両側を、肌側へ折り、短手方向の内側へ折り畳む。
吸収性物品11及び個包装シート12の短手方向の両側を折り畳む際の短手方向の両側の第1折り目部30a,30b(図4に一点鎖線30a,30bで示す。)は、吸収体15の短手方向の両側の外端15a,15bに沿っている。第1折り目部30a,30bは、粘着層16の第1粘着部22a~22eよりも短手方向の外側に位置し、4つの第2粘着部23a~23dと厚み方向に重なるように位置する。すなわち、粘着層16の第1粘着部22a~22eは、短手方向の両側の第1折り目部30a,30b間に配置され、粘着層16の4つの第2粘着部23a~23dは、短手方向の両側の第1折り目部30a,30b上に位置する。具体的には、第2粘着部23a,23cは、一側の第1折り目部30a上に位置し、第2粘着部23b,23dは、他側の第1折り目部30b上に位置する。なお、第1折り目部30a,30bが吸収体15の短手方向の両側の外端15a,15bに沿うとは、第1折り目部30a,30bが吸収体15の外端15a,15bと短手方向に同じ位置に位置することのみならず、吸収体15に折り目が付かない程度に第1折り目部30a,30bが吸収体15の外端15a,15bに近接している状態を含む。また、第1折り目部30a,30bは、吸収性物品11を折り畳んだ際に吸収性物品11に生じる折り目となる部分であって、折るための特別な構成(例えば折り易くするための構成等)を有していてもよいし、或いは有していなくてもよい。
次に、吸収性物品11及び個包装シート12の長手方向の両側を、肌側へ折り、長手方向の内側へ折り畳む。すなわち、吸収性物品11及び個包装シート12の短手方向の両側を折り畳んだ後、吸収性物品11及び個包装シート12の長手方向の両側を折り畳む。吸収性物品11及び個包装シート12の長手方向の両側を折り畳む際には、長手方向の一方(例えば後方)側を先に折り畳み、他方(例えば前方)側を後から折り畳む。これにより、吸収性物品11は、三つ折りの状態となる(図6参照)。なお、図6に示すように、個包装シート12の長手方向の他方側の端部にタブテープ24を設け、タブテープ24を止めることによって、吸収性物品11を三つ折りの状態に保持することが好ましい。このようにして、個包装シート12は、吸収性物品11を折り畳んだ状態に個包装する。
吸収性物品11及び個包装シート12の長手方向の両側を折り畳む際の長手方向の両側の第2折り目部31a,31b(図4に一点鎖線31a,31bで示す。)は、吸収性物品11の前後の幅広領域18a,18bに位置する。なお、第2折り目部31a,31bは、吸収性物品11を折り畳んだ際に吸収性物品11に生じる折り目となる部分であって、折るための特別な構成(例えば折り易くするための構成等)を有していてもよいし、或いは有していなくてもよい。
(折り畳んだ状態の寸法)
折り畳んだ状態の吸収性物品包装体10の短手方向の寸法は、40mm以上100mm以下が好ましく、40mm以上80mm以下がより好ましい。また、折り畳んだ状態の吸収性物品包装体10の長手方向の寸法は、50mm以上150mm以下が好ましく、50mm以上100mm以下がより好ましい。折り畳んだ状態の吸収性物品包装体10の寸法を上記範囲に設定することによって、吸収性物品包装体10の寸法がポケットティッシュ等と大差ない大きさとなり、ポーチやポケットにも入れ易く、持ち運び易さが非常に優れる。
上記のように構成された吸収性物品包装体10では、個包装シート12を開封して吸収性物品11を広げた状態の35g/cm荷重下厚さが、4.5mm以下であるので、吸収性物品11の装着時の違和感を抑えることができ、装着感が良好となり、吸収性物品11を折り畳んでも全体として嵩張らない。
また、吸収性物品11は、長手方向に3等分した場合の中央側にくびれ領域17を有するので、吸収性物品11のうち着用者の股下に位置する領域(くびれ領域17)の幅が狭くなり、装着時の違和感を抑えることができる。
また、吸収性物品11及び個包装シート12の短手方向の両側を折り畳む際の第1折り目部30a,30bは、吸収体15の外端15a,15bに沿っている。すなわち、吸収性物品11の短手方向の両側を折り畳む際に吸収体15を折らないので、吸収性物品11を展開した際に吸収体15の短手方向の両側に折り癖が生じない。このため、包装状態での吸収性物品11をコンパクトにするために、吸収性物品11の短手方向の両側を折り畳んだとしても、装着時に吸収体15の短手方向の両側に折り癖が生じていないので、吸収体15の折り癖に起因する吸収性物品11の折れや皺の発生を防止することができ、装着時のズレを抑えることができる。これにより、吸収性物品11の装着感の低下を抑えることができる。
また、吸収性物品11及び個包装シート12の長手方向の両側を折り畳む際の第2折り目部31a,31bは、吸収性物品11の前後の幅広領域18a,18bに位置する。すなわち、仮に、吸収性物品11を展開した際に吸収性物品11に第2折り目部31a,31bの折り癖が生じるとしても、この折り癖は、装着時に股下に位置するくびれ領域17には生じない。このため、コンパクトに折り畳むことができる吸収性物品11であっても、股下の装着感の低下を抑えることができる。また、装着時に股下に位置するくびれ領域17に折り癖が生じていないので、折り癖に起因する吸収性物品11の折れや皺の発生を防止することができ、装着時のズレを抑えることができる。
また、粘着層16の4つの第2粘着部23a~23dは、短手方向の両側の第1折り目部30a,30b上に位置する。このため、吸収性物品11を展開した際に、第1折り目部30a,30bの折り癖の発生を、4つの第2粘着部23a~23dによって抑えることができる。これにより、吸収性物品11を展開した際の吸収性物品11の短手方向の両側の立ち上がりを抑えることができるので、吸収性物品11の装着感の低下を抑えることができる。
また、4つの第2粘着部23a~23dの塗布目付量を、第1粘着部22a~22eの塗布目付量よりも多くすることによって、吸収性物品11を展開した際の第1折り目部30a,30bの折り癖の発生を、4つの第2粘着部23a~23dによって更に抑えることができる。また、装着時の吸収性物品11のズレを更に抑えることができる。
また、吸収体15を、複数の親水性のシート20と高吸水性ポリマー層21とを交互に積層して層状に形成し、吸収体15にフラッフパルプを含めないことによって、吸収性物品11の厚みを抑えることができる。このため、吸収性物品11をコンパクトに折り畳むことができるとともに、吸収性物品11の装着感の低下を抑えることができる。
また、吸収体15の肌側シート20a及び非肌側シート20dの少なくとも一方を、紙製のシートにした場合、装着時の吸収体15の折れや皺の発生を紙の剛度によって抑えることができるので、装着時のズレを抑えることができ、装着感の低下を抑えることができる。
このように、本実施形態によれば、吸収性物品11をコンパクトに折り畳むことができるとともに、吸収性物品11の装着感の低下を抑えることができる。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
以下に実施例をあげて本発明を説明するが、本発明は実施例により何ら限定されるものではない。
実施例1~8、及び比較例1~3の吸収性物品包装体を作成した。そして、作成した各吸収性物品包装体を10人のモニターが実際に使用し、以下の3つの項目(持ち運び易さ、ズレ・ヨレの生じ難さ、装着感の良さ)についての官能評価を行った。
実施例1~8の吸収性物品包装体では、吸収性物品のトップシートを坪量25g/mのエアスルー不織布とし、バックシートを坪量32g/mの通気性ポリエチレンシートとした。吸収体は、上記実施形態に記載のように、フラッフパルプを含まない7層の層状に形成した。個包装シートは、シリコンコートされた坪量25g/mのポリエチレンシートとした。吸収性物品の短手方向の両側の第1折り目部間の長さを70mmとし、長手方向の両側の第2折り目部間の長さを100mmとした。また、実施例1~7の吸収性物品包装体では、吸収体の複数の親水性のシートのうち、肌側シート、第1の中間シート、及び第2の中間シートを、坪量15g/mのスパンボンド不織布とし、非肌側シートを、坪量16g/mのティシュー(紙製のシート)とし、実施例8の吸収性物品包装体では、吸収体の全ての親水性のシートを、坪量15g/mのスパンボンド不織布とした。すなわち、表1の「吸収体」の欄の「シート+SAP」は、フラッフパルプを含まない層状に形成した吸収体の非肌側シートを、ティシュー(紙製のシート)としていることを示し、「吸収体」の欄の「ティシューなし」は、フラッフパルプを含まない層状に形成した吸収体の肌側シート及び非肌側シートにティシュー(紙製のシート)を使用していないことを示す。
「持ち運び易さ」の評価は、10人のモニターの中で、個包装した状態の各吸収性物品包装体を「持ち運び易い」と評価したモニターの数によって3段階の官能評価をした。評価基準は以下のとおりである。
◎ :「持ち運び易い」と感じたモニターが、8名以上
○ :「持ち運び易い」と感じたモニターが、4名~7名
△ :「持ち運び易い」と感じたモニターが、3名以下
「ズレ・ヨレの生じ難さ」の評価は、10人のモニターの中で、吸収性物品を装着して使用した際に「ズレ・ヨレが生じ難い」と評価したモニターの数によって3段階の官能評価をした。評価基準は以下のとおりである。
◎ :「ズレ・ヨレが生じ難い」と感じたモニターが、8名以上
○ :「ズレ・ヨレが生じ難い」と感じたモニターが、4名~7名
△ :「ズレ・ヨレが生じ難い」と感じたモニターが、3名以下
「装着感の良さ(=装着時の違和感の少なさ)」の評価は、10人のモニターの中で、吸収性物品を装着して使用した際に「装着感が良い」と評価したモニターの数によって3段階の官能評価をした。評価基準は以下のとおりである。
◎ :「装着感が良い」と感じたモニターが、8名以上
○ :「装着感が良い」と感じたモニターが、4名~7名
△ :「装着感が良い」と感じたモニターが、3名以下
得られた結果を表1に示す。
以上より、本発明の吸収性物品包装体によれば、吸収性物品をコンパクトに折り畳むことができるとともに、吸収性物品の装着感の低下を抑えられることが確認された。
10:吸収性物品包装体
11:吸収性物品
12:個包装シート
13:トップシート
14:バックシート
15:吸収体
16:粘着層
17:くびれ領域
18a,18b:1対の幅広領域
20a:肌側シート(第1シート)
20d:非肌側シート(第2シート)
21:高吸水性ポリマー層
22a~22e:第1粘着部
23a~23d:4つの第2粘着部
30a,30b:第1折り目部
31a,31b:第2折り目部

Claims (4)

  1. 装着時に肌側に位置する液透過性のトップシートと、装着時に非肌側に位置する液不透過性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートの間に配置される吸収体と、前記バックシートの非肌側の面に設けられる粘着層と、を有する吸収性物品と、
    前記吸収性物品を折り畳んだ状態に個包装する個包装シートと、を備え、
    前記吸収性物品は、長手方向の中央に位置して短手方向の外端縁が短手方向の内側へ凹むくびれ領域と、前記くびれ領域の長手方向の両側に位置して短手方向の外端縁が前記くびれ領域の外端縁よりも短手方向の外側へ拡がる1対の幅広領域とを有し、
    前記個包装シートを開封して前記吸収性物品を広げた状態の35g/cm荷重下厚さは、4.5mm以下であり、
    前記吸収性物品及び前記個包装シートの短手方向の両側は、短手方向の内側へ折り畳まれ、
    前記吸収性物品及び前記個包装シートの短手方向の両側を折り畳む際の短手方向の両側の第1折り目部は、前記吸収体の短手方向の外端に沿っており、
    前記吸収性物品及び前記個包装シートの長手方向の両側は、前記吸収性物品及び前記個包装シートの短手方向の両側を折り畳んだ後、長手方向の内側へ折り畳まれ、
    前記吸収性物品及び前記個包装シートの長手方向の両側を折り畳む際の長手方向の両側の第2折り目部は、前記吸収性物品の前記1対の幅広領域に位置する
    ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  2. 前記粘着層は、短手方向の両側の前記第1折り目部間に配置されて前記1対の幅広領域及び前記くびれ領域に亘って長手方向に延びる第1粘着部と、前記1対の幅広領域のうち前記第1粘着部の短手方向の両側に配置される4つの第2粘着部とを有し、
    前記粘着層の前記4つの第2粘着部は、前記吸収性物品の短手方向の両側の前記第1折り目部上に位置する
    ことを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品包装体。
  3. 前記粘着層の前記4つの第2粘着部の塗布目付量は、前記第1粘着部の塗布目付量よりも多い
    ことを特徴とする請求項2に記載の吸収性物品包装体。
  4. 前記吸収体は、最も肌側に位置する親水性の第1シートと、最も非肌側に位置する親水性の第2シートと、前記第1シートと前記第2シートとの間に位置する高吸水性ポリマー層とを含む層状に形成され、
    前記第1シート及び前記第2シートの少なくとも一方は、紙製のシートである
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の吸収性物品包装体。
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