JP2024004873A - 撮影装置及び撮影方法 - Google Patents

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Toshiki Yamaguchi
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Seishi Nakanishi
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Abstract

【課題】透明物体の点群データを適切に取得できる可能性を高めること。【解決手段】本開示の一実施例に係る撮影装置は、少なくとも一部が透明又は半透明である被写体に光を照射し、前記光の反射光を用いて前記被写体までの距離を測定する撮影部と、前記被写体を挟んで前記撮影部と対向して配置され、前記被写体を透過した光を弱化させる光弱化部と、を備える。【選択図】図11

Description

本開示は、撮影装置及び撮影方法に関する。
従来、対象物の三次元形状を推定する際に、背景の色の影響や背景における対象物の影の影響を比較的受けにくくする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されている技術では、光源からの光が対象物によって遮られる位置に設けられて対象物を撮影する撮影部が、対象物のシルエット画像を撮影する。また、特許文献1には、対象物が透明物体でもよいことが開示されている。
特開2018-189623号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている技術は、シルエット画像から対象物の輪郭を検出することで三次元形状を推定するため、透明物体の点群データを取得しているわけでない。そのため、特許文献1に開示されている技術を用いても、透明物体の局所的な特徴を再現することは困難である。
本開示の非限定的な実施例は、透明物体の点群データを適切に取得できる可能性を高めることができる撮影装置及び撮影方法の提供に資する。
本開示の一実施例に係る撮影装置は、少なくとも一部が透明又は半透明である被写体に光を照射し、前記光の反射光を用いて前記被写体までの距離を測定する撮影部と、前記被写体を挟んで前記撮影部と対向して配置され、前記被写体を透過した光を弱化させる光弱化部と、を備える。
本開示の一実施例に係る撮影方法は、撮影部により、少なくとも一部が透明又は半透明である被写体に光を照射し、前記光の反射光を用いて前記被写体までの距離を測定する撮影方法であって、前記被写体を挟んで前記撮影部と対向して配置された光弱化部により、前記被写体を透過した光を弱化させる。
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータープログラム、又は、記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータープログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本開示の一実施例によれば、撮影部が照射した、被写体を透過した光が弱化することで、撮影部が照射した光の、被写体での反射光が相対的に強化するので、透明物体の点群データを適切に取得できる可能性を高めることができる。
本開示の一実施例における更なる利点及び効果は、明細書及び図面から明らかにされる。かかる利点及び/又は効果は、いくつかの実施形態並びに明細書及び図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つ又はそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
実施の形態に係る撮影システムの構成例を示した図 撮影装置の透視図 箱の図示を省略した撮影装置の斜視図 ターンテーブルに被写体が置かれた様子を示した図 撮影装置の側面図 撮影装置の上面図 ターンテーブル及び回転枠の斜視図 ターンテーブル及び回転枠を上方から見た図 ターンテーブル及び回転枠を側方から見た図 回転枠の一部斜視図 撮影装置の側方から見た断面図 撮影装置の上方から見た断面図 照明の構成例を示した図 光源の構成例を示した図 撮影制御装置のハードウェア構成例を示した図 撮影制御装置のブロック構成例を示した図 撮影装置に照明が設けられていない場合における被写体情報の取得について説明するための図 撮影装置に照明が設けられている場合における被写体情報の取得について説明するための図 撮影装置に照明及び偏光板が設けられている場合における被写体情報の取得について説明するための図 撮影装置に追加的な照明が設けられている場合における被写体情報の取得について説明するための図 ランダムドットパターンを用いたパターンマッチングによる、撮影装置に照明が設けられていない場合における被写体情報の取得について説明するための図 ランダムドットパターンを用いたパターンマッチングによる、撮影装置に照明が設けられている場合における被写体情報の取得について説明するための図 撮影システムの動作例を示したフローチャート
以下、図面を適宜参照して、本開示の実施の形態について、詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
また、図面に示す要素の寸法等は、縮尺通りに描かれているわけではない。
<実施の形態>
(システム構成例)
図1は、実施の形態に係る撮影システムの構成例を示した図である。図1に示すように、撮影システムは、撮影装置1と、撮影制御装置2と、ディスプレイ(表示装置)3と、を有する。以下では、撮影装置1に対し、図1に示すx、y、z軸を設定する。
図1に示すように、撮影装置1は、箱1aを有する。撮影装置1は、箱1aの中に、被写体の画像データや深度データ(距離データ)といった情報を取得するセンサ、透明な被写体の画像データや深度データを取得するのを支援するための照明、被写体を置くためのターンテーブル、及び、透明な被写体の画像データや深度データを取得するのを支援するための偏光板といった装置を有する。以下では、被写体の画像データや深度データといった情報を被写体情報と称することがある。また、以下では、被写体の被写体情報を取得することを撮影と称することがある。
箱1aは、扉1bを有する。ユーザは、被写体を撮影する場合、扉1bを開け、箱1aの中にあるターンテーブルの上に被写体を置く。ユーザは、扉1bを閉じ、撮影制御装置2を操作して、被写体の撮影を開始する。
箱1aは、箱1aの外の光が内部に透過しない材料によって構成される。すなわち、撮影装置1は、外部の光に影響されないように、被写体を撮影する。また、箱1a内には、可動する部品が複数存在する。箱1aは、ユーザが可動する部品に触れないようにし、安全を確保する。なお、撮影装置1が設置されている部屋自体が外光から遮蔽されていたり、外光の影響も考慮した被写体の画像を撮影したりする場合は、箱1aは省略されていてもよい。
撮影制御装置2は、撮影装置1及びディスプレイ3と接続される。撮影制御装置2は、ユーザの操作を受付け、撮影装置1を制御する。また、撮影制御装置2は、撮影装置1が撮影した被写体の被写体情報に基づいて、被写体の画像をディスプレイ3に表示させる。撮影制御装置2は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレット端末、又は、スマートフォンといった情報処理装置によって、構成されてもよい。撮影制御装置2が、ディスプレイ3を備えていてもよい。
ディスプレイ3は、被写体の画像を表示する。被写体の画像は、例えば、画像データに基づく画像又は深度データに基づく画像であってもよい。ディスプレイ3は、撮影を行うための設定情報を表示する。当該設定情報は、ユーザによって入力及び設定可能であってもよい。
(撮影装置の構成例)
図2は、撮影装置1の透視図である。図3は、箱1aの図示を省略した撮影装置1の斜視図である。図2及び図3に示すように、撮影装置1は、基部11と、ターンテーブル12と、回転枠13と、を有する。なお、撮影装置1は、照明(例えば、後述する照明51)及び偏光板(例えば、後述する偏光板52)等の他の構成要素も有するが、これらの他の構成要素は、図2~図10において、これらの他の構成要素以外の構成要素を見やすくするために図示されていない。これらの他の構成要素については、図11、図12、図13A及び図13Bを参照して説明する。
図2に示すように、基部11は、箱1a内において固定される。基部11は、ターンテーブル12を、図3に示す両矢印A3a方向に回転できるよう支持する。基部11は、回転枠13を、図3に示す両矢印A3b方向に回転できるよう支持する。
ターンテーブル12は、円板形状を有する。円板形状のターンテーブル12は、例えば、その面が水平となるように基部11に支持される。
回転枠13は、リング形状を有する。リング形状の回転枠13は、その枠を含む平面がターンテーブル12の面と垂直に交わるように基部11に支持される。また、リング形状の回転枠13は、そのリング枠内にターンテーブル12が位置する(収まる)ように基部11に支持される。回転枠13には、ターンテーブル12上の被写体の被写体情報を取得するセンサが取り付けられる(例えば、図10のセンサ31を参照)。
図4は、ターンテーブル12に被写体Xが置かれた様子を示した図である。図4において、図3と同じ構成要素には同じ符号が付してある。図4に示すように、被写体Xは、ターンテーブル12の上に置かれる。ターンテーブル12は、透明部材又は光(半)透過部材によって構成される。すなわち、ターンテーブル12は、光透過性又は光半透過性を有する。これは、被写体Xの底面がセンサによって撮影されるようにするためだけでなく、被写体Xが透明物体である場合に、センサから照射された光の、ターンテーブル12での反射光によって、透明物体の被写体情報(したがって、透明物体の点群データ)を適切に取得できないケースに対処するためである。例えば、センサが赤外光を照射する場合、ターンテーブル12は、赤色の光(半)透過板であってもよい。
ターンテーブル12は、本開示に係る載置部の一例である。
図5は、撮影装置1の側面図である。図5において、図3と同じ構成要素には同じ符号が付してある。図5に示すように、基部11は、ガイド11a~11dを有する。ガイド11a~11dは、基部11に固定される。ガイド11a~11dは、回転枠13を回転可能に支持する。
回転枠13は、ターンテーブル12の面と垂直に交わる平面内において回転する。回転枠13は、その回転軸がターンテーブル12の平面上に位置するように配置される。回転枠13は、図5の両矢印A3bに示すように、図5中において、時計回り及び反時計回りに回転する。
図6は、撮影装置1の上面図である。図6において、図3と同じ構成要素には同じ符号が付してある。図6に示すように、基部11は、ガイド11e~11hを有する。ガイド11e~11hは、基部11に固定される。ガイド11e~11hは、ターンテーブル12の円周端において、ターンテーブル12を回転可能に支持する。
ターンテーブル12は、例えば、水平面内において回転する。ターンテーブル12は、その回転軸が、回転枠13の平面上に位置するように配置される。ターンテーブル12は、図6の両矢印A3aに示すように、図6中において、時計回り及び反時計回りに回転する。
図7は、ターンテーブル12及び回転枠13の斜視図である。図7において、図3と同じ構成要素には同じ符号が付してある。なお、図7には、図5で説明した回転枠13を回転可能に支持するガイド11a~11dと、図6で説明したターンテーブル12を回転可能に支持するガイド11e~11hも示してある。
図7に示す点線A7aは、ターンテーブル12の回転軸を示す。図7に示す一点鎖線A7bは、回転枠13の回転軸を示す。ターンテーブル12と回転枠13とは、ターンテーブル12の回転軸と、回転枠13の回転軸とが直交するように配置される。また、ターンテーブル12と回転枠13とは、円板形状のターンテーブル12の中心と、リング形状の回転枠13の中心とが一致するように配置される。従って、ターンテーブル12は、回転枠13の中心を中心に回転し、回転枠13は、ターンテーブル12の中心を中心に回転する。
図8は、ターンテーブル12及び回転枠13を上方から見た図である。図8において、図7と同じ構成要素には同じ符号が付してある。図8に示すように、撮影装置1は、駆動装置21aと、ベルト22aと、を有する。
駆動装置21aは、回転軸を有する。駆動装置21aは、例えば、モータによって構成される。駆動装置21aは、例えば、ガイド11eに固定される。
ベルト22aは、駆動装置21aの回転軸と、円板形状のターンテーブル12の外周とに掛けられる。駆動装置21aの回転軸が回転すると、ベルト22aが回転し、ターンテーブル12が回転する。例えば、ターンテーブル12は、図8の両矢印A8aに示すように、図8中において、時計回り及び反時計回りに回転する。
駆動装置21aの回転軸は、撮影制御装置2の制御に応じて回転する。従って、ターンテーブル12は、撮影制御装置2の制御に応じて回転する。
図9は、ターンテーブル12及び回転枠13を側方から見た図である。図9において、図7及び図8と同じ構成要素には同じ符号が付してある。図9に示すように、撮影装置1は、駆動装置21bと、ベルト22bと、を有する。
駆動装置21bは、回転軸を有する。駆動装置21bは、例えば、モータによって構成される。駆動装置21bは、例えば、ガイド11cに固定される。
ベルト22bは、駆動装置21bの回転軸と、リング形状の回転枠13の外周とに掛けられる。駆動装置21bの回転軸が回転すると、ベルト22bが回転し、回転枠13が回転する。例えば、回転枠13は、図9の両矢印A9aに示すように、図9中において、時計回り及び反時計回りに回転する。
なお、ターンテーブル12を回転させるための構造は、ベルトを使用するもの以外であってもよい。ただし、被写体をターンテーブル12の裏側から撮影した画像も取得する場合は、ターンテーブル12を回転させる機構が写りこまないようにすることが望ましい。具体的には、ターンテーブル12の側面を把持して回転させるアーム等を使用することが考えられる。また、被写体をターンテーブル12の裏側から撮影する必要がなければ、ターンテーブル12をモータ等で直接回転させるようにしてもよい。
駆動装置21bの回転軸は、撮影制御装置2の制御に応じて回転する。従って、回転枠13は、撮影制御装置2の制御に応じて回転する。
図10は、回転枠13の一部斜視図である。図10には、回転枠13の他に、図5で説明したガイド11aも示してある。図10に示すように、回転枠13の内側には、センサ31が固定される。回転枠13の回転に伴って、センサ31も回転する。
センサ31は、撮影制御装置2と接続される。センサ31は、撮影制御装置2の制御に応じて、例えば、被写体の画像データや、センサ31から被写体の表面までの深度データといった被写体情報を取得する。センサ31は、ターンテーブル12の回転と、回転枠13の回転とによって、ターンテーブル12の上に置かれた被写体の一部及び全周を撮影できる。
センサ31は、例えば、画像データを取得する撮像カメラによって構成されてもよい。また、センサ31は、例えば、センサ31から被写体までの距離を計測する深度カメラ(3次元カメラ)によって構成されてもよい。深度カメラは、例えば、TOF(Time Of Flight)カメラやステレオカメラであってもよい。センサ31は、取得した被写体の被写体情報を、撮影制御装置2に送信する。
なお、以下では、センサ31として、赤外ランダムドットパターンを照射し、ステレオカメラを用い、パターンマッチングにより被写体との距離を測定するセンサを例にとって説明する。しかしながら、本開示は、このようなセンサに限定されるものではなく、被写体に光を照射することで被写体を撮影する任意のセンサ又はカメラに適用可能である。
センサ31は、本開示に係る撮影部の一例である。
図11は、撮影装置1の側方から見た断面図であり、図12は、撮影装置1の上方から見た断面図である。図11及び図12において、図4等と同じ構成要素には同じ符号が付してある。図11及び図12では、形状を簡略化し、一部の構成要素の図示を省略した撮影装置1を示している。図11には、ターンテーブル12と、回転枠13と、センサ31と、照明51と、偏光板52と、被写体Xと、が示してあり、図12には、ターンテーブル12と、センサ31と、照明51と、偏光板52と、被写体Xと、が示してある。
照明51は、板状の形状を有する。照明51は、複数の光源(例えば、後述する光源61)を備えた照明である。照明51は、例えば、直方体形状の箱1aの内壁の全ての面(例えば、6面)において固定される。照明51は、例えば、固定される対応する面の面積の略全体にわたるサイズであってもよい。なお、照明51は、前述の配置に限定されるものではなく、少なくとも、センサ31が被写体Xを撮影する際に、被写体Xを挟んでセンサ31と反対側に対向して配置されていればよい。
照明51は、被写体Xが透明物体(透明物体Xとも表記する)である場合に、透明物体の被写体情報を取得するのを支援するために用いられる。後述する通り、照明51から照射される光は、センサ31から照射され透明物体Xを透過した光、及び、その光が反射した光に干渉させ、拡散させる用途で用いられる(なお、特に区別しない限り、「透明物体Xを透過した光」は、その光が反射した光も含むものとする)。よって、照明51は、透明物体Xを透過した光を弱化させる。これらの光の波長は、センサ31から照射される光の波長と近い波長になる可能性が高いが、透明物体を透過等する過程で、異なる波長に変化する可能性もある。そのため、光源から照射される光の波長は、センサ31から照射される光の波長よりも多様な波長の光を含ませるとよい。また、照明51は、可視光も照射することにより、撮影環境全体の明るさを調整するために用いられることもある。なお、可視光が、透明物体Xを透過した光、及び、その光が反射した光の拡散に寄与する場合もある。
照明51は、撮影制御装置2の制御に応じて、全ての光源又は一部の光源から光を照射してもよい(すなわち、撮影制御装置2は、光を照射する照明51の光源を調整(決定)してもよい)。
また、照明51は、撮影制御装置2の制御に応じて、光源から照射される光の強度を変えてもよい(すなわち、撮影制御装置2は、照明51の光源から照射される光の強度を調整(決定)してもよい)。
また、照明51は、撮影制御装置2の制御に応じて、照明51の光源から照射される光の波長を変えてもよい(すなわち、撮影制御装置2は、照明51の光源から照射される光の波長を調整(決定)してもよい)。透明物体以外の他の物体(すなわち、透明な部分を持たない物体)も撮影されるのであれば、このように、照明51の光源から照射される光の波長(色)を、他の物体に合わせて(例えば、他の物体の色に基づいて)調整して照射することで、画像表示の際に他の物体を際立たせることができる。なお、透明物体と他の物体が混在していることは、ユーザからの制御によって指定されてもよいし、撮影制御装置2が自ら判断してもよい。撮影制御装置2が自ら判断する場合は、背景色と異なる被写体が載置されていれば、透明でない物体が存在するものと判断してもよい。透明な物体が載置されているかの判断は難しいが、少なくとも透明でない物体が載置されていることが分かる。
なお、照明51は、必ずしも内壁の全ての面に設けられる必要はなく、一部の面に設けられてもよい。また、照明51のサイズは、固定される対応する面の面積より小さくてもよい。
偏光板52は、球面形状を有する。偏光板52は、偏光フィルタ、同様の機能を有する色付きの光(半)透過板又は光(半)透過フィルタであってもよい。偏光板52は、センサ31から照射される(波長の)光を減衰させる。よって、偏光板52は、透明物体Xを透過した光を弱化させる。例えば、偏光板52は、被写体を透過した光を減衰させる部材で構成されてもよい。例えば、センサ31が赤外光を照射する場合、偏光板52は、赤色の光(半)透過板であってもよい。なお、偏光板52は、センサ31から照射される波長の光を減衰させる機能を有していれば、他の波長の光も減衰させてもよい。例えば、偏光板52として黒色の板など、全ての波長の光を吸収して減衰させる構成を備えていてもよい。なお、黒色の板等の場合は、全ての光を吸収するため、偏光の機能を有していないが、本実施の形態では、このような構成も含めて、偏光板52と呼ぶ。ただし、偏光板52として、可視光も含めた光を減衰させる構成を採用すると、被写体Xの明るさの調整を目的として照射している光も減衰され、RGBカメラ等の他のセンサの動作にまで影響してしまう。例えば、赤外光と可視光の両方を減衰させる部材を偏光板52として使用した場合、RGBカメラ等の撮影結果は偏光板52がない場合よりも暗くなる。したがって、センサ31が発する波長以外の光を利用するデバイスを併用する場合には、そのようなデバイスが利用しない波長の光を減衰する構成を採用するとよい。
偏光板52は、回転枠13の内側に固定され、ターンテーブル12の中心に対してセンサ31と反対側の対向する位置に配置され、照明51と被写体Xとの間に、センサ31と対向して配置される。従って、回転枠13の回転に伴って、偏光板52も回転する。なお、偏光板52は、前述の配置に限定されるものではなく、少なくとも、センサ31が被写体Xを撮影する際に、(照明51と被写体Xとの間に、)被写体Xを挟んでセンサ31と対向して配置されていればよい。また、偏光板52の形状は、球面形状に限定されるものではなく、平面形状等であってもよい。
図13Aは、照明51の構成例を示した図である。図13Aに示すように、照明51は、格子状に複数の光源61を有する。
図13Bは、光源61の構成例を示した図である。図13Bに示すように、光源61は、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)61aと、LED61aが照射する光を拡散させる拡散板61bと、レンズ61cと、を有する。拡散板61bは、LED61aとレンズ61cとの間に配置される。光源61は、レンズ61cに拡散レンズを用いることで、拡散板61bを有しない構成であってもよい。
照明51は、本開示に係る照明部、光源部、光弱化部、光拡散部の一例である。LED61aは、本開示に係る照明部、光源部の一例である。拡散板61b又は拡散レンズは、本開示に係る光弱化部、光干渉部の一例である。偏光板52は、本開示に係る光弱化部、光減衰部の一例である。
(撮影制御装置のハードウェア構成例)
図14は、撮影制御装置2のハードウェア構成例を示した図である。図14に示すように、撮影制御装置2は、プロセッサ2aと、RAM(Random Access Memory)2bと、HDD(Hard Disk Drive)2cと、通信インターフェース2dと、入力装置2eと、表示装置2fと、バス2gと、を有する。
撮影制御装置2は、プロセッサ2aによって装置全体が制御される。プロセッサ2aは、例えば、CPU(Central Processing Unit)又はDSP(Digital Signal Processor)であってもよい。プロセッサ2aには、バス2gを介して、RAM2b、HDD2c、通信インターフェース2d、入力装置2e、及び、表示装置2fが接続される。
RAM2bには、プロセッサ2aに実行させるOS(Operating System)及びアプリケーションプログラムが一時的に格納される。また、RAM2bには、プロセッサ2aによる処理に必要な各種データが一時的に格納される。
HDD2cには、OS及びアプリケーションプログラムが格納される。また、HDD2cには、プロセッサ2aによる処理に必要な各種データが格納される。
通信インターフェース2dは、有線又は無線を介し、撮影装置1と通信を行う。
入力装置2eは、ユーザ操作を受け付け、ユーザ操作に応じた信号をプロセッサ2aに出力する。入力装置2eは、例えば、キー装置、マウス、又はタッチパネルである。
表示装置2fは、プロセッサ2aから出力される画像信号に基づき、画像を表示する。また、表示装置2fは、撮影を行うための設定情報を表示する。当該設定情報は、ユーザによって入力及び設定可能であってもよい。表示装置2fは、ディスプレイ3であってもよい。
(撮影制御装置のブロック構成例)
図15は、撮影制御装置2のブロック構成例を示した図である。図15に示すように、撮影制御装置2は、制御部41と、記憶部42と、通信部43と、を有する。制御部41は、例えば、図14に示したプロセッサ2aによって、その機能が実現される。記憶部42は、例えば、図14に示したRAM2b及びHDD2cの両方又は一方によって、その機能が実現される。通信部43は、例えば、図14に示した通信インターフェース2dによって、その機能が実現される。通信部43は、送信部と受信部とを備えてもよい。
制御部41は、撮影制御部41aと、照明制御部41bと、画像処理部41cと、を有する。
撮影制御部41aは、ターンテーブル12及び回転枠13の回転を制御し、ターンテーブル12の上に置かれた被写体を撮影するように撮影装置1を制御する。例えば、撮影制御部41aは、ターンテーブル12及び回転枠13の回転を制御し、ターンテーブル12の上に置かれた被写体の一部又は全周を撮影するように撮影装置1を制御する。
照明制御部41bは、ユーザの入力装置2eの操作に応じて、照明51を制御する。例えば、照明制御部41bは、複数の照明51のうち、ユーザによって指定された照明51から光を照射するように照明51を制御する。また、照明制御部41bは、照明51の複数の光源のうち、ユーザによって指定された光源から光を照射するように照明51を制御する。また、照明制御部41bは、ユーザによって指定された強度の光を照射するように照明51を制御する。また、照明制御部41bは、ユーザによって指定された波長の光を照射するように照明51を制御する。
照明制御部41bは、本開示に係る調整部の一例である。
画像処理部41cは、次に示す処理を実行することにより、被写体情報に基づいて画像を生成し、画像を表示装置2f又はディスプレイ3に表示させる。画像処理部41cは、各視点(角度)からセンサ31によって取得された被写体情報(深度データ)を点群データに変換する。画像処理部41cは、点群データを合成・補間し、予め定義された座標空間にマッピングする。画像処理部41cは、画像平滑化、外れ値の除外等の処理を実行する。なお、ユーザは、表示装置2f又はディスプレイ3の画面上で上述した処理の結果をリアルタイムで確認しながら、入力装置2eを操作することで、上述した処理におけるパラメータを適宜調整することができる。
(透明物体の被写体情報の取得)
次に、撮影装置1に照明51が設けられていない場合における、ターンテーブル12に置かれた透明物体である被写体Xの被写体情報の取得と、本実施の形態における、ターンテーブル12に置かれた透明物体Xの被写体情報の取得と、について説明する。
まず、図16Aを参照して、撮影装置1に照明51が設けられていない場合における被写体情報の取得について説明する。図16Aは、撮影装置1に照明51が設けられていない場合における撮影装置1の側方から見た模式図である。
センサ31から照射された赤外光1601、1602は、透明物体Xの表面で反射し、赤外反射光1601’、1602’が、センサ31によって捕捉(検出)される。また、センサ31から照射された赤外光1603は、透明物体Xを通過(透過)し、通常壁面(箱1aの内壁)の表面で反射し、透明物体Xを再度通過した赤外反射光1603’が、センサ31によって捕捉される。
この場合、ノイズである赤外反射光1603’のレベルが、赤外反射光1601’、1602’のレベルよりも大きく相対的に大きくなり、透明物体Xの被写体情報を取得することが困難である。
次に、図16Bを参照して、撮影装置1に照明51が設けられている場合(本実施の形態)における被写体情報の取得について説明する。図16Bは、撮影装置1に照明51(側面に固定された照明51)が設けられている場合における撮影装置1の側方から見た模式図である。
センサ31から照射された赤外光1611、1612は、透明物体Xの表面で反射し、赤外反射光1611’、1612’が、センサ31によって捕捉される。また、センサ31から照射された赤外光1613は、透明物体Xを通過し、照明51の表面で反射し、透明物体Xを再度通過した赤外反射光1613’が、センサ31によって捕捉される。
この場合、照明51による光の照射及び拡散により、照明51からの拡散光1661とノイズである赤外反射光1613’とが干渉することで、赤外反射光1613’が弱化する。これにより、赤外反射光1611’、1612’が相対的に強化し、透明物体Xの被写体情報(したがって、透明物体Xの点群データ)を適切に取得できる可能性を高めることができる。
次に、図16Cを参照して、撮影装置1に照明51及び偏光板52が設けられている場合(本実施の形態)における被写体情報の取得について説明する。図16Cは、撮影装置1に照明51(側面に固定された照明51)及び偏光板52が設けられている場合における撮影装置1の側方から見た模式図である。なお、偏光板52は、分かりやすくするために、球面形状ではなく平面形状として図示されている。
センサ31から照射された赤外光1621、1622は、透明物体Xの表面で反射し、赤外反射光1621’、1622’が、センサ31によって捕捉される。また、センサ31から照射された赤外光1623は、透明物体X及び偏光板52を通過し、照明51の表面で反射し、偏光板52及び透明物体Xを再度通過した赤外反射光1623’が、センサ31によって捕捉される。
この場合、上記と同様に、照明51による光の照射及び拡散により、照明51からの拡散光1671とノイズである赤外反射光1623’とが干渉することで、赤外反射光1623’が弱化し、偏光板52を通過する際に光の減衰が生じることで、赤外反射光1623’がさらに弱化する。これにより、赤外反射光1621’、1622’が相対的に強化し、透明物体Xの被写体情報(したがって、透明物体Xの点群データ)を適切に取得できる可能性を高めることができる。なお、赤外反射光1621’、1622’から得られる点群データは、透明物体Xの外側と内側の区別ができない。しかし、透明物体Xを複数の方角から撮影した点群データを統合することで、外側と内側の区別がつかなくとも透明物体Xの形状は再現できる。そのため、透明物体Xの外側と内側を区別する必要がある場合は、透明物体Xの撮影が完了した後に、得られた点群データを解析すればよい。また、赤外反射光1621’、1622’それぞれがセンサ31によって取得されるまでの時間を解析することで、早く返ってきた方の反射光が、センサ31に近い面で反射した光であると推定できる。そのため、透明物体Xを複数の方角から撮影しなくとも、この解析結果に基づいて、透明物体Xの外側と内側を区別することもできる。なお、透明物体Xの内側と外側を区別する必要がある場合の例としては、例えば、透明物体XのCGを作成する場合が考えられる。CGの作成では、光の反射を再現するために各面の法線の情報を利用することがあるが、この場合、透明物体Xの面が表を向いているのか裏を向いているのかによって、法線の方向が逆転するため、面の方向を誤ると正確なCGが再現できない。そのため、このような場合には、透明物体Xの外側と内側の面を区別する必要がある。
次に、図16Dを参照して、撮影装置1に追加的な照明51が設けられている場合(本実施の形態)における被写体情報の取得について説明する。図16Dは、撮影装置1に追加的な照明51(上面に固定された照明51)が設けられている場合における撮影装置1の側方から見た模式図である。
センサ31から照射された赤外光1631、1632は、透明物体Xの表面で反射し、赤外反射光1631’、1632’が、センサ31によって捕捉される。また、センサ31から照射された赤外光1633は、透明物体Xを通過し、照明51の表面で反射し、透明物体Xを再度通過した赤外反射光1633’が、センサ31によって捕捉される。
この場合、上記と同様に、照明51による光の照射及び拡散により、側面に固定された照明51からの拡散光1681とノイズである赤外反射光1633’とが干渉することで、赤外反射光1633’が弱化し、上面に固定された照明51からの拡散光1682とノイズである赤外反射光1633’とが干渉することで、赤外反射光1633’がさらに弱化する。これにより、赤外反射光1631’、1632’が相対的に強化し、透明物体Xの被写体情報(したがって、透明物体Xの点群データ)を適切に取得できる可能性を高めることができる。なお、追加的な照明は、上面に固定された照明51に限定されるものではなく、例えば、箱1aの所定位置(角又は角近傍等)、ターンテーブル12の所定位置、回転枠13の所定位置等に配置されていてもよい。
次に、図17Aを参照して、ランダムドットパターンを用いたパターンマッチングによる、撮影装置1に照明51が設けられていない場合における被写体情報の取得について説明する。図17Aは、撮影装置1に照明51が設けられていない場合における、センサ31側から見たドットパターン1700Aを示す模式図である。
センサ31から照射された赤外光は、透明物体Xの表面で反射し、センサ31によって捕捉されるものと、透明物体Xを通過し、通常壁面(箱1aの内壁)の表面で反射し、センサ31によって捕捉されるものと、がある。
上記の通り、後者の反射光のレベルが相対的に大きくなることから、図17Aの実線矩形内のドットパターン1700Aは、通常壁面で反射したパターンとなる。
したがって、透明物体Xの実線矩形の左上コーナー矩形領域を拡大した破線矩形内に示すように、パターンマッチングの際に利用されるブロックにおいて、透明物体Xの境界部は不明瞭になる。
また、透明物体Xの実線矩形内の矩形領域を拡大した破線矩形内に示すように、パターンマッチングの際に利用されるブロックにおいて、楕円で示される透明物体Xからの反射光(てかり等)は、検出されにくくなる。
次に、図17Bを参照して、ランダムドットパターンを用いたパターンマッチングによる、撮影装置1に照明51が設けられている場合における被写体情報の取得について説明する。図17Bは、撮影装置1に照明51が設けられている場合における、センサ31側から見たドットパターン1700Bを示す模式図である。
センサ31から照射された赤外光は、透明物体Xの表面で反射し、センサ31によって捕捉されるものと、透明物体Xを通過し、照明51の表面で反射し、センサ31によって捕捉されるものと、がある。
上記の通り、後者の反射光は弱化することから、図17Bの実線矩形内の破線で示されるドットパターン1700Bは、検出されにくくなる。
したがって、透明物体Xの実線矩形の左上コーナー矩形領域を拡大した破線矩形内に示すように、パターンマッチングの際に利用されるブロックにおいて、透明物体Xの境界部は明瞭になる。
また、透明物体Xの実線矩形内の矩形領域を拡大した破線矩形内に示すように、パターンマッチングの際に利用されるブロックにおいて、楕円で示される透明物体Xからの反射光は、検出されやすくなる。
このように、本実施の形態では、透明物体Xの境界周囲が鮮明化し、パターンマッチングが有効化するので、透明物体Xの被写体情報(したがって、透明物体Xの点群データ)を適切に取得できる可能性を高め、点群データの精度を向上させることができる。
(撮影システムの動作例)
図18は、撮影システムの動作例を示したフローチャートである。撮影システムは、例えば、扉1bが閉じられた状態において、ディスプレイ3に表示された撮影開始ボタン(図示せず)が押下されたことに応じて、図18に示すフローチャートの動作を開始してもよい。なお、図18に示すフローチャートが開始される前に、被写体(透明物体)Xが、例えばユーザによって、ターンテーブル12の所定位置(例えば、中心)に置かれているものとする。
撮影制御装置2(撮影制御部41a)は、所定の視点(角度)からの深度データを取得するように、センサ31及びターンテーブル12の回転を制御する(S1)。例えば、どの視点から撮影するかが、撮影システムにおいて予め設定されていてもよいし、ユーザによって設定されてもよい。撮影制御装置2(撮影制御部41a)は、このような設定に基づいて、センサ31及びターンテーブル12の回転を制御してもよい。
センサ31及びターンテーブル12の回転が止まると、撮影制御装置2(照明制御部41b)は、拡散光を照射するように照明51を制御する(S2)。
撮影制御装置2(撮影制御部41a)は、拡散光が照射されている状態で、ターンテーブル12の上に置かれた被写体を撮影して深度データを取得するようにセンサ31を制御する(S3)。
撮影制御装置2(撮影制御部41a)は、別の視点から撮影するか否かを判定する(S4)。例えば、どの視点から撮影するかが、撮影システムにおいて予め設定されていてもよいし、ユーザによって設定されてもよい。撮影制御装置2(撮影制御部41a)は、このような設定に基づいて、別の視点から撮影するか否かを判定してもよい。
別の視点から撮影する場合(S4においてYes)、フローはS1に戻る。
一方、別の視点から撮影しない場合(S4においてNo)、撮影制御装置2(画像処理部41c)は、センサ31から送信された深度データを点群データに変換する(S5)。なお、S5の前又は後、あるいは、S5と並行して、撮影制御装置2(照明制御部41b)は、拡散光の照射を停止するように照明51を制御する。
撮影制御装置2(画像処理部41c)は、点群データを用いて画像処理を行う(S6)。
撮影制御装置2(画像処理部41c)は、画像処理の結果に基づいて被写体の画像をディスプレイ3に表示させる(S7)。そして、フローは終了する。
(実施の形態の補足)
上記で説明した撮影装置1と撮影制御装置2とは、1つの装置と捉え、撮影装置と称されてもよい。
上記で説明したセンサ31は、複数存在してもよい。センサ31が複数存在する場合、被写体の撮影時間を短縮できる。例えば、被写体の全周を撮影する場合、ターンテーブル12及び回転枠13を360度回転しなくて済み、撮影時間を短縮できる。
上記では、ターンテーブル12及び回転枠13を備える撮影装置1を例にとって説明したが、被写体を任意の方向から撮影することができるのであれば、撮影装置1の構成は上記で説明した構造と異なっていてもよい。例えば、被写体を載置する載置台として、回転する機能を持たない台を採用してもよい。この場合、載置台が回転しない代わりに、カメラの可動域を広げればよい。また、回転枠13を設けず、ロボットアーム等、回転枠以外の他の可動部を用いてセンサ(カメラ)等の位置を制御してもよい。回転する機能を持たない載置台は、本開示に係る載置部の一例である。回転枠13及びロボットアーム等は、本開示に係る可動部の例である。
また、上記では、照明51と偏光板52を併用する構成を記載したが、透明物体Xを透過した光を十分に減衰させることができれば、照明51と偏光板52を併用する必要はない。そのため、照明51と偏光板52はいずれか一方のみを採用してもよい。
また、上記で、被写体として例示した透明物体Xは、全体が透明である物体であってもよいし、一部のみが透明な物体であってもよい。また、透明物体Xの透明部分は、完全に透明であってもよいし、半透明であってもよい。
また、上記では、照明51は、拡散光を照射していたが、拡散させていない光を照射するように構成してもよい。照明51は、照明51から照射した光により透明物体Xを透過した光と干渉させ、透明物体Xを透過させる光を弱化させるための構成であるので、弱化が達成されるのであれば、照射する光が拡散している必要はない。ただし、透明物体Xを透過した光がどのように屈折したり反射したりするかの予測は困難である場合は、拡散光を用いて、どのように光が屈折等していても干渉を発生させやすくするとよい。また、拡散光であれば、照明51から照射され、反射等を経て、センサ31まで到達する光も相対的に弱まるため、照明51が照射した光がセンサ31に誤認識されるおそれがある場合も拡散光を用いるとよい。
また、上記では、照明51は、撮影環境の明るさの調整にも用いることができる照明、すなわち、可視光を照射可能な照明であるものとして説明した。しかし、照明51は、少なくとも、センサ31が照射する光を拡散することができればよいので、不可視の光を照射するよう構成されてもよい。この場合、照明51の照射する光は撮影環境の(肉眼で認識可能な)明るさには影響しないため、他の照明による撮影環境の明るさの調整と、照明51による透明物体Xを透過した光を拡散させる程度の調整を独立して行うことができる。ただし、反射光の波長は、センサ31が照射する光の波長と完全に波長が一致するとは限らないため、照明51が照射する拡散光は、センサ31が照射する光の波長以外の波長の光を含むことが望ましい。
また、上記では、センサ31及びターンテーブル12の回転が止まってから、拡散光を照射するように照明51を制御していた。しかし、透明物体Xの複数の方向からの撮影結果を連続的に取得する場合は、センサ31及びターンテーブル12を回転させながら拡散光を照射するように照明51を制御してもよい。この場合、センサ31及びターンテーブル12の回転に合わせて、照明51を発光させる部位又は発光の強度を変更してもよい。
また、上記で作成した被写体Xの点群データは、被写体Xの3次元寸法を用いた様々な処理に使われる。例えば、被写体Xの立体形状を再現したCGの作成や、被写体Xを把持または加工するロボットの制御等に使用することが考えられる。
(実施の形態の効果)
本開示の実施の形態に係る撮影装置1は、ターンテーブル12に載置された透明物体Xに赤外光を照射することで、透明物体Xをある角度(視点)又は所定角度から撮影する、回転枠13に固定されたセンサ31(撮影部)を備える。また、撮影装置1は、透明物体Xを挟んでセンサ31と対向して配置され、透明物体Xを透過した光を弱化させる照明51及び/又は偏光板52(光弱化部)を備える。
上記の構成により、センサ31が照射した、透明物体Xを透過した光が弱化する。これにより、センサ31が照射した光の、透明物体Xでの反射光が相対的に強化するので、透明物体Xの被写体情報(したがって、透明物体Xの点群データ)を適切に取得できる可能性を高めることができる。
(実施の形態のまとめ)
本開示の一実施例に係る撮影装置は、少なくとも一部が透明又は半透明である被写体に光を照射し、前記光の反射光を用いて前記被写体までの距離を測定する撮影部と、前記被写体を挟んで前記撮影部と対向して配置され、前記被写体を透過した光を弱化させる光弱化部と、を備える。
上記の構成により、撮影部が照射した、被写体を透過した光が弱化する。これにより、撮影部が照射した光の、被写体での反射光が相対的に強化するので、被写体の点群データを適切に取得できる可能性を高めることができる。
本撮影装置において、前記光弱化部は、前記被写体を透過した光を減衰させる部材で構成された光減衰部である。
上記の構成により、撮影部が照射した光が光減衰部を通過する際に減衰が生じることで、撮影部が照射した光の、被写体での反射光が相対的に強化するので、被写体の点群データを適切に取得できる可能性を高めることができる。
本撮影装置において、前記光弱化部は、前記被写体を透過した光に干渉する光を照射する光干渉部である。
上記の構成により、撮影部が照射した光が、光干渉部から照射された光に干渉されて弱化される。したがって、撮影部が照射した光の、被写体での反射光が相対的に強化するので、被写体の点群データを適切に取得できる可能性を高めることができる。
本撮影装置において、前記光干渉部は、前記被写体を透過した光に干渉する拡散光を照射することで、前記撮影部が照射した光を弱化させる。
上記の構成により、撮影部が照射した光と拡散光とが干渉することで、被写体を透過した光が弱化される。したがって、撮影部が照射した光の、被写体での反射光が相対的に強化するので、被写体の点群データを適切に取得できる可能性を高めることができる。
本撮影装置は、更に、前記被写体に光を照射し、撮影環境の明るさを調整する光源部を備え、前記光干渉部は、前記光源部が照射する光と異なる波長の光を照射する。
上記の構成により、撮影環境の明るさに影響を及ぼさずに又はそのような影響を軽減しながら、被写体の点群データを適切に取得できる可能性を高めることができる。
本撮影装置は、更に、前記被写体と、透明又は半透明な部分を持たない他の被写体とが撮影対象に含まれている場合、前記光源部が照射する前記光の波長を、前記他の被写体の色に基づいて調整する調整部を備える。
上記の構成により、画像表示の際に他の被写体を際立たせることができる。
本撮影装置は、更に、前記被写体が載置され、光透過性又は光半透過性を有する載置部を備える。
上記の構成により、撮影部が照射した光の、載置部での反射光によって、撮影部が照射した光の、被写体での反射光が相対的に弱化することを抑制するので、被写体の点群データを適切に取得できる可能性を高めることができる。
本撮影装置において、前記撮影部は、前記撮影部が照射する前記光として赤外ドットパターンを照射し、パターンマッチングにより前記被写体までの距離を測定する。
上記の構成により、点群データの精度を向上させることができる。
本開示の一実施例に係る撮影方法は、撮影部により、少なくとも一部が透明又は半透明である被写体に光を照射し、前記光の反射光を用いて前記被写体までの距離を測定する撮影方法であって、前記被写体を挟んで前記撮影部と対向して配置された光弱化部により、前記被写体を透過した光を弱化させる。
上記の構成により、撮影部が照射した、被写体を透過した光が弱化する。これにより、撮影部が照射した光の、被写体での反射光が相対的に強化するので、被写体の点群データを適切に取得できる可能性を高めることができる。
以上、図面を参照しながら実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかである。そのような変更例又は修正例についても、本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において、実施の形態における各構成要素は任意に組み合わされてよい。
上述の実施の形態においては、各構成要素に用いる「・・・部」という表記は、「・・・回路(circuitry)」、「・・・アッセンブリ」、「・・・デバイス」、「・・・ユニット」、又は、「・・・モジュール」といった他の表記に置換されてもよい。
本開示はソフトウェア、ハードウェア、又は、ハードウェアと連携したソフトウェアで実現することが可能である。上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、部分的に又は全体的に、集積回路であるLSIとして実現され、上記実施の形態で説明した各プロセスは、部分的に又は全体的に、一つのLSI又はLSIの組み合わせによって制御されてもよい。LSIは個々のチップから構成されてもよいし、機能ブロックの一部又は全てを含むように一つのチップから構成されてもよい。LSIはデータの入力と出力を備えてもよい。LSIは、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路、汎用プロセッサ又は専用プロセッサで実現してもよい。また、LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。本開示は、デジタル処理又はアナログ処理として実現されてもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
本開示の一実施例は、透明物体の点群データを取得する撮影装置に有用である。
1 撮影装置
1a 箱
1b 扉
2 撮影制御装置
3 ディスプレイ
11 基部
11a~11h ガイド
12 ターンテーブル
13 回転枠
21a,21b 駆動装置
22a,22b ベルト
31 センサ
41 制御部
41a 撮影制御部
41b 照明制御部
41c 画像処理部
42 記憶部
43 通信部
51 照明
52 偏光板
61 光源
61a LED
61b 拡散板
61c レンズ

Claims (9)

  1. 少なくとも一部が透明又は半透明である被写体に光を照射し、前記光の反射光を用いて前記被写体までの距離を測定する撮影部と、
    前記被写体を挟んで前記撮影部と対向して配置され、前記被写体を透過した光を弱化させる光弱化部と、
    を備える撮影装置。
  2. 前記光弱化部は、前記被写体を透過した光を減衰させる部材で構成された光減衰部である、請求項1に記載の撮影装置。
  3. 前記光弱化部は、前記被写体を透過した光に干渉する光を照射する光干渉部である、請求項1に記載の撮影装置。
  4. 前記光干渉部は、前記被写体を透過した光に干渉する拡散光を照射することで、前記撮影部が照射した光を弱化させる、請求項3に記載の撮影装置。
  5. 前記撮影装置は、更に、前記被写体に光を照射し、撮影環境の明るさを調整する光源部を備え、
    前記光干渉部は、前記光源部が照射する光と異なる波長の光を照射する、
    請求項3に記載の撮影装置。
  6. 前記撮影装置は、更に、前記被写体と、透明又は半透明な部分を持たない他の被写体とが撮影対象に含まれている場合、前記光源部が照射する前記光の波長を、前記他の被写体の色に基づいて調整する調整部を備える、請求項5に記載の撮影装置。
  7. 前記撮影装置は、更に、前記被写体が載置され、光透過性又は光半透過性を有する載置部を備える、請求項1に記載の撮影装置。
  8. 前記撮影部は、前記撮影部が照射する前記光として赤外ドットパターンを照射し、パターンマッチングにより前記被写体までの距離を測定する、請求項1に記載の撮影装置。
  9. 撮影部により、少なくとも一部が透明又は半透明である被写体に光を照射し、前記光の反射光を用いて前記被写体までの距離を測定する撮影方法であって、
    前記被写体を挟んで前記撮影部と対向して配置された光弱化部により、前記被写体を透過した光を弱化させる、
    撮影方法。
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