JP2024004597A - 照明制御システム、照明制御方法、及びプログラム - Google Patents

照明制御システム、照明制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

Figure 2024004597000001
【課題】ユーザの回遊性の向上を図りやすくすること。
【解決手段】照明制御システム100は、複数のエリアA1を有する所定空間に設けられた照明負荷2を制御する照明制御部13を備える。複数のエリアA1の各々では、照明負荷2は、拡散形の配光特性を有する第1照明負荷21を有している。複数のエリアA1のうちの第1エリアでは、照明負荷2は、集光形の配光特性を有する第2照明負荷22を更に有している。複数のエリアA1のうちの第1エリア及び第2エリアでは、第1照明負荷21の発する光の色差は、CIExy色度座標におけるマクアダム楕円3-Step以上である。
【選択図】図1

Description

本発明は、照明制御システム、照明制御方法、及びプログラムに関する。
特許文献1には、照明制御装置が開示されている。この照明制御装置は、人体情報検知手段で検知した照明エリアの人間の動作速度に基づいて、照明エリアをあらかじめ複数に区分した各々の区分領域が人間の滞在する滞在領域か非滞在領域かを判定する。そして、照明制御手段は、判定結果に基づき、区分領域に配置された照明器具に対し照明制御を行う。
特開2013-109876号公報
本発明は、ユーザの回遊性の向上を図りやすい照明制御システム、照明制御方法、及びプログラムを提供する。
本発明の一態様に係る照明制御システムは、複数のエリアを有する所定空間に設けられた照明負荷を制御する照明制御部を備える。前記複数のエリアの各々では、前記照明負荷は、拡散形の配光特性を有する第1照明負荷を有している。前記複数のエリアのうちの第1エリアでは、前記照明負荷は、集光形の配光特性を有する第2照明負荷を更に有している。前記複数のエリアのうちの前記第1エリア及び第2エリアでは、前記第1照明負荷の発する光の色差は、CIExy色度座標におけるマクアダム楕円3-Step以上である。
本発明の一態様に係る照明制御方法では、複数のエリアを有する所定空間に設けられた照明負荷を制御する。前記複数のエリアの各々では、前記照明負荷は、拡散形の配光特性を有する第1照明負荷を有している。前記複数のエリアのうちの第1エリアでは、前記照明負荷は、集光形の配光特性を有する第2照明負荷を更に有している。前記複数のエリアのうちの前記第1エリア及び第2エリアでは、前記第1照明負荷の発する光の色差は、CIExy色度座標におけるマクアダム楕円3-Step以上である。
本発明の一態様に係るプログラムは、1以上のプロセッサに、前記照明制御方法を実行させる。
本発明の照明制御システム、照明制御方法、及びプログラムは、ユーザの回遊性の向上を図りやすい、という利点がある。
図1は、実施の形態に係る照明制御システムの機能構成を示すブロック図である。 図2は、実施の形態に係る照明制御システムが使用される所定空間の一例を示す概要図である。 図3は、第1エリアでの第1照明負荷の光色と、第2エリアでの第1照明負荷の光色との相関の一例を示す図である。 図4は、第1実験の結果を示す図である。 図5は、実施の形態に係る照明制御システムの動作例を示すフローチャートである。 図6は、第2実験の結果を示す図である。 図7は、実施の形態に係る端末装置の表示部に表示される画面の一例を示す図である。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化される場合がある。
(実施の形態)
[所定空間]
まず、実施の形態に係る照明制御システム100が使用される所定空間4について説明する。図1は、実施の形態に係る照明制御システム100の機能構成を示すブロック図である。図2は、実施の形態に係る照明制御システム100が使用される所定空間4の一例を示す概要図である。
実施の形態に係る照明制御システム100は、例えばオフィス等のユーザU1が作業を行う所定空間4で使用され、このような所定空間4での環境を制御するためのシステムである。実施の形態では、照明制御システム100は、例えば自身の行いたい作業に応じて自由に作業場所を選択し得るABW(Activity Based Working)型のオフィス3に使用される、と仮定する。ここで、「ABW」とは、仕事内容に合わせて働く場所又はデスク等をユーザU1(従業員等)が選択する働き方をいう。ABW型のオフィスにおいては、ユーザU1は、集中力を要する作業を行う場合には比較的静音性の高い場所を選択し、打ち合わせを行う場合にはソファ等のリラックス可能な場所を選択することが可能である。
なお、照明制御システム100は、ABW型のオフィスに限らず、フリーアドレス型のオフィスで使用されてもよいし、ユーザU1が行いたい作業に応じて自由に作業場所を選択し得る空間であれば、他の空間で使用されてもよい。例えば、照明制御システム100は、小学校、中学校、高校、又は大学等の教育施設で使用されてもよいし、公民館、又は図書館等の公共施設で使用されてもよいし、店舗又は商業施設で使用されてもよい。その他、照明制御システム100は、例えば駅、ホテル、又はホール等のイベント会場で使用されてもよい。
また、照明制御システム100が使用される所定空間4は、上述のようにユーザU1が自由に作業場所を選択し得る空間に限らず、例えばユーザU1の作業場所が固定されたオフィスで使用されてもよい。さらに、照明制御システム100が使用される所定空間4は、ユーザU1が作業を行う作業空間に限らず、ユーザU1が休息をとるための空間であってもよい。
図2に示す例では、オフィス3は、1つの所定空間4を構成している。所定空間4には、1以上のユーザU1が作業を行うための複数の什器5が設置されている。図2に示す例では、ユーザU1が行う作業は、例えばラップトップ型のパーソナルコンピュータ等のユーザU1が所持する情報端末6を用いた作業である。なお、情報端末6は、デスクトップ型のパーソナルコンピュータであってもよいし、スマートフォン又はタブレット端末等であってもよい。また、図2に示す例では、什器5は、デスク51と、1以上の椅子52と、を含んでいる。
所定空間4は、1以上のユーザU1が存在する空間であって、複数(ここでは、2つ)のエリアA1を有している。以下では、2つのエリアA1のうちの一方のエリアA1を「第1エリアA11」、他方のエリアA1を「第2エリアA12」ともいう。なお、複数のエリアA1には、第1エリアA11及び第2エリアA12以外のエリアA1が含まれていてもよい。また、複数のエリアA1には、2以上の第1エリアA11が含まれていてもよいし、2以上の第2エリアA12が含まれていてもよい。
図2に示す例では、隣り合うエリアA1の間は仕切られていないが、例えば壁又は什器等によって仕切られていてもよい。一例として、オフィス3は、壁又は什器等によって仕切られた複数の部屋で構成されていてもよい。この場合、エリアA1は、複数の部屋の各々であってもよいし、複数の部屋のうちの一部であってもよい。
[照明負荷]
各エリアA1には、照明負荷2が設置されている。実施の形態では、照明負荷2は、各エリアA1の天井に設置されている。もちろん、照明負荷2は、各エリアA1の天井のみならず、壁、床、又はデスク等の什器に設置されていてもよい。照明負荷2は、各エリアA1を照明光で照らすことにより、各エリアA1に照明環境を提供する。照明環境のパラメータは、一例として、照明光の照度、相関色温度(光色)、又は配光分布等を含み得る。以下では、相関色温度を単に「色温度」ともいう。
各エリアA1に設置される照明負荷2は、第1照明負荷21と、第2照明負荷22と、を有している。図2に示す例では、オフィス3の天井に複数(ここでは、6つ)の第1照明負荷21が設置されている。また、図2に示す例では、オフィス3の天井に複数(ここでは、12つ)の第2照明負荷22が設置されている。そして、第1エリアA11には、複数(ここでは、4つ)の第1照明負荷21と、複数(ここでは、8つ)の第2照明負荷22と、が設置されている。また、第2エリアA12には、複数(ここでは、2つ)の第1照明負荷21と、複数(ここでは、4つ)の第2照明負荷22と、が設置されている。
第1照明負荷21は、対象とする空間を均一に照らすアンビエント照明としてのベースライトであって、LED(Light Emitting Diode)等の固体発光素子を有する光源を備えている。つまり、第1照明負荷21は、拡散形の配光特性を有している。なお、第1照明負荷21に用いられる固体発光素子は、LEDに限らず、有機EL(Electro-Luminescence)素子等であってもよい。また、第1照明負荷21は、固体発光素子を有する光源に限らず、蛍光ランプ等であってもよい。
第2照明負荷22は、タスクライトとしてのスポットライトであって、LED等の固体発光素子を有する光源を備えている。つまり、第2照明負荷22は、集光形の配光特性を有している。なお、第2照明負荷22は、スポットライトに限らず、例えばスタンドライト、ダウンライト、又はユニバーサルダウンライト等であってもよい。また、第2照明負荷22に用いられる固体発光素子は、LEDに限らず、有機EL素子等であってもよい。さらに、第2照明負荷22は、固体発光素子を有する光源に限らず、蛍光ランプ等であってもよい。
ここで、各エリアA1における照明負荷2の光の照射領域について説明する。第1照明負荷21は、各エリアA1全体に光を照射するように設置されている。一方、第2照明負荷22は、各エリアA1の一部であるデスク51の上面に光を照射するように設置されている。ここで、デスク51の上面は、例えばユーザU1が情報端末6を用いて作業を行う領域である。言い換えれば、デスク51の上面は、ユーザU1の作業領域である。つまり、第2照明負荷22は、各エリアにおけるユーザU1の作業領域に光を照射するように、各エリアA1に設けられている。
上述のように、複数のエリアA1の各々では、照明負荷2は、第1照明負荷21を有している。また、複数のエリアA1のうちの第1エリアA11では、照明負荷2は、第2照明負荷22を更に有している。なお、実施の形態では、複数のエリアA1のうちの第2エリアA12においても照明負荷2が第2照明負荷22を有しているが、第2エリアA12においては、照明負荷2は第1照明負荷21のみを有していてもよい。
ところで、実施の形態では、隣り合う2つのエリアA1において、一方のエリアA1に設置された照明負荷2は、厳密に一方のエリアA1の照明環境のみに影響を与えていなくてもよく、他方のエリアA1に影響を与えることが許容されている。つまり、任意のエリアA1においては、当該エリアA1に対応する照明負荷2により提供される照明環境が主たる照明環境となっていればよく、当該エリアA1とは異なるエリアA1に対応する照明負荷2からの影響があっても、当該エリアA1の照明環境に殆ど影響を与えなければよい。なぜならば、このとき当該エリアA1に存在するユーザU1に対して、当該エリアA1とは異なるエリアA1に対応する照明負荷2が及ぼす影響は限定的であると考えられるからである。
もちろん、隣り合うエリアA1の環境は、明確に分かれていてもよい。例えば、隣り合うエリアA1の一方のエリアA1の照明環境と、他方のエリアA1の照明環境と、その境界の照明環境と、が分かれていてもよい。具体的には、隣り合うエリアA1の一方のエリアA1には比較的低い色温度の照明光が照射され、他方のエリアA1には比較的高い色温度の照明光を照射されている、と仮定する。この場合、これらのエリアA1の境界の照明環境は、両方の空間からの照明光が混合して照射された環境となるか、又はいずれのエリアA1からも照明光が照射されない環境となることで、隣り合うエリアA1の環境が明確に分かれ得る。
[照明制御システム]
照明制御システム100は、図1に示すように、第1取得部11と、第2取得部12と、照明制御部13と、提示部14と、記憶部15と、を備えている。なお、実施の形態において、照明制御システム100は、照明制御部13を少なくとも備えていればよく、第1取得部11、第2取得部12、提示部14、及び記憶部15は備えていなくてもよい。また、照明制御システム100は、オフィス3に設置されていてもよいし、オフィス3から離れた遠隔地に設置されていてもよい。
第1取得部11は、所定空間4における1以上のユーザU1の位置情報を取得する。第1取得部11は、例えば所定空間4に設置された検知システムとの間で通信することにより、検知システムの検知結果を取得することで、1以上のユーザU1の位置情報を取得する。検知システムは、例えば人感センサ、カメラ、赤外線センサ、感圧センサ、着座センサ、LPS(Local Positioning System)と呼ばれる屋内位置情報システムにおけるスキャナ、又はLIDAR(Laser Imaging Detection and Ranging)と呼ばれるレーザーによる測距システムにおけるレーザーセンサ等である。第1取得部11と検知システムとの通信は、有線通信であってもよいし、無線通信であってもよいし、通信規格も特に限定されない。
第2取得部12は、照明制御部13に対する制御入力を取得する。第2取得部12は、例えばユーザU1又は照明制御システム100の管理者等、照明制御システム100による照明制御の実行に関する権限を有する者(以下、「権限者」という)が認証を経て操作することができるように構成された端末装置7からの制御入力を受け付ける。端末装置7は、例えばオフィス3に設置される照明制御システム100に専用のコントローラである。また、端末装置7は、第2取得部12と通信することにより、端末装置7で受け付けた制御入力を含む信号を第2取得部12へ送信する。この信号を受信することにより、第2取得部12は、制御入力を取得する。第2取得部12と端末装置7との通信は、有線通信であってもよいし、無線通信であってもよいし、通信規格も特に限定されない。
なお、端末装置7は、権限者が所持する情報端末により実現されてもよい。情報端末は、一例として、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピュータ等を含み得る。この場合、権限者は、端末装置7としての機能を実行するためのアプリケーションを情報端末にインストールし、当該アプリケーションを情報端末にて起動することで、情報端末を端末装置7として利用することが可能である。
照明制御部13は、各エリアA1に設置された照明負荷2と通信可能であって、各照明負荷2に制御信号を送信することにより、各照明負荷2を制御する。つまり、照明制御部13は、エリアA1ごとに照明負荷2を制御する。照明制御部13と各照明負荷2との通信は、有線通信であってもよいし、無線通信であってもよいし、通信規格も特に限定されない。
照明制御部13は、第2取得部12が取得した制御入力に応じて、各エリアA1に設置された照明負荷2について、少なくとも光色、言い換えれば照明負荷2の発する光の色温度を制御する。なお、ここでいう光色の制御は、例えば光色が固定された照明負荷2の点灯及び消灯を制御することも含み得る。もちろん、照明制御部13は、各エリアA1に設置された照明負荷2について、光色だけでなく照度も制御してもよい。
なお、照明負荷2の光色は、照明負荷2の発光面又は発光面の近傍での測定結果(相関色温度)で表されてもよいし、照明制御部13による設定値で表されてもよい。なお、設定値は、測定結果に対する±200~300Kの誤差が許容されてもよい。
このように、各エリアA1の環境を制御することにより、例えばエリアA1ごとに環境を異ならせることが可能であり、いわゆるゾーニング効果が期待できる。
ここで、ゾーニング効果とは、例えば、空間の認知上の区切れ感を意味し、外観上複数の空間が互いに異なる空間であるとユーザU1が認知しやすい効果を含み得る。また、ゾーニング効果は、ユーザU1による認知をもって、ゾーニングの意図通りにユーザU1の行動又は動線の変化を促しやすくする効果を含み得る。例えば、任意の空間について、ユーザU1が集中力を要する作業を行いやすい空間となることを意図してゾーニングをした、と仮定する。この場合、当該空間を見たユーザU1が、集中力を要する作業を行うことを主目的として当該空間を使用すれば、ゾーニング効果が発揮されたと言える。
また、ゾーニング効果は、ユーザU1が実際にゾーニングされた空間を利用した場合に、ユーザU1の主観的な効果・実感、又は生理・心理・生体的作用がゾーニングの主旨に応じた傾向を示す効果を含み得る。例えば、任意の空間について、集中力を要する作業を行いやすい空間となることを意図してゾーニングを行い、当該空間をユーザU1が利用した、と仮定する。この場合、ユーザU1が当該空間を利用することで集中できたという実感を得たり、心理・生体作用としてユーザU1が集中をしていたことを示唆する指標・データが得られたりすれば、ゾーニング効果が発揮されたと言える。
上述のようにエリアA1に設置された照明負荷2の制御を行うことで、什器又は家具を用いることなくエリアA1をゾーニングすることが可能である。このため、エリアA1の意匠性を高めやすく、かつ、照明負荷2の制御により瞬時にオフィス3のレイアウトを変化させるゾーニングが可能となる。すなわち、エリアA1における照明負荷2の発する光の色温度(光色)の制御パラメータの変更は、例えば数秒で完了する。この場合、結果としてオフィス3のレイアウトを数秒で変更することが可能である。ここで、什器又は家具を人力で移動させることでオフィス3のレイアウトを変更する場合であれば、60分、数時間、又は一日、場合によっては数日を要する。この点から、上記の照明負荷2の制御によるゾーニングは、極めて顕著な効果を奏し得る。
このようなゾーニングにより、従来の什器又は家具の配置を変更することによるオフィスのレイアウトの変更と比較して、時間ごと、日ごと、又は月ごと等の短周期でオフィス3のレイアウトを変化させることが可能である。
実施の形態では、照明制御部13は、第1エリアA11の照明負荷2と、第2エリアA12の照明負荷とを、以下の第1条件を満たすように制御する。第1条件は、少なくとも第1エリアA11の照明負荷2が第1照明負荷21及び第2照明負荷22を有しており、かつ、複数のエリアA1のうちの第1エリアA11及び第2エリアA12では、第1照明負荷21の発する光の色差が、CIExy色度座標におけるマクアダム楕円3-Step以上である、という条件である。
ここで、CIExy色度座標は、国際照明委員会(Commission Internationale de l'Eclairage,略称 CIE)が1931年に推奨したXYZ表色系における色度図でのxy座標である(「JIS Z 8701」参照)。また、マクアダム楕円は、等色実験の結果に基づく、CIExy色度図上で色覚正常者が色の違いを区別することができない範囲を表しており、中心色に対する識別変動の標準偏差をCIExy色度図に表わす楕円である。このマクア
ダム楕円は、マクアダム楕円1-Stepとも呼ばれる。そして、マクアダム楕円3-Stepは、その楕円の短辺及び長辺のそれぞれの長さ(標準偏差)が、マクアダム楕円1-Stepにおける楕円の短辺及び長辺のそれぞれの長さに対して3倍となる関係を示し
ている。このマクアダム楕円3-Stepに相当する色差があれば、ユーザU1は、第1エリアA11での第1照明負荷21の光色と、第2エリアA12での第1照明負荷21の光色との違いを認識しやすくなる。
また、照明制御部13は、第1エリアA11の照明負荷2と、第2エリアA12の照明負荷とを、以下の第2条件を満たすように制御してもよい。第2条件は、上記の色差が、CIExy色度座標におけるx座標の差が0.05以上であり、かつ、y座標の差が0.02以上である、という条件である。以下、このような色差の具体例について図3を用いて説明する。図3は、第1エリアA11での第1照明負荷21の光色と、第2エリアA12での第1照明負荷21の光色との相関の一例を示す図である。図3は、CIEが推奨したXYZ表色系における色度図を表している。図3において、「x」及び「y」は、いずれも「JIS Z 8701」によるXYZ表色系の色度座標を示す。また、図3に示す色度図において、丸印は第1エリアA11での第1照明負荷21の光色を示す色度座標であり、三角印は第2エリアA12での第1照明負荷21の光色を示す色度座標である。
図3に示す例では、第1エリアA11での第1照明負荷21の光色は、いわゆる寒色領域の光色である昼白色であって、色温度が5000Kである。また、第2エリアA12での第1照明負荷21の光色は、いわゆる暖色領域の光色である温白色であって、色温度が3500Kである。図3に示すように、丸印で示す色度座標と、三角印で示す色度座標とは、x軸での差が0.05程度であり、y軸での差が0.02程度である。そして、このような色差があれば、ユーザU1は、第1エリアA11での第1照明負荷21の光色と、第2エリアA12での第1照明負荷21の光色との違いを認識しやすくなる。
また、照明制御部13は、上記の第1条件又は第2条件を満たした上で、第1エリアA11の照明負荷2と、第2エリアA12の照明負荷とを、以下の第3条件を満たすように制御してもよい。第3条件は、上記の色差が、ミレッド値の差の絶対値が80以上である、という条件である。ここで、ミレッド値は、色温度の逆数に10の6乗を積算することで表されるパラメータである。例えば、第1エリアA11での第1照明負荷21の発する光の色温度が5000Kであって、第2エリアA12での第1照明負荷21の発する光の色温度が3500Kである場合、ミレッド値の差の絶対値は約85.7となり、上記の条件を満たす。また、例えば、第1エリアA11での第1照明負荷21の発する光の色温度が4000Kであって、第2エリアA12での第1照明負荷21の発する光の色温度が3000Kである場合、ミレッド値の差の絶対値は約83となり、上記の条件を満たす。そして、このような色差があれば、ユーザU1は、第1エリアA11での第1照明負荷21の光色と、第2エリアA12での第1照明負荷21の光色との違いを認識しやすくなる。
また、照明制御部13は、上記の第1条件又は第2条件を満たした上で、第1エリアA11の照明負荷2と、第2エリアA12の照明負荷とを、以下の第4条件を満たすように制御してもよい。第4条件は、上記の色差が、色温度の差が1000K以上である、という条件である。そして、このような色差があれば、ユーザU1は、第1エリアA11での第1照明負荷21の光色と、第2エリアA12での第1照明負荷21の光色との違いを認識しやすくなる。
また、照明制御部13は、上記の第1条件又は第2条件を満たした上で、第1エリアA11の照明負荷2と、第2エリアA12の照明負荷とを、以下の第5条件を満たすように制御してもよい。第5条件は、第1エリアA11の第1照明負荷21の発する光が、基準色温度よりも色温度が高く、第2エリアA12の第1照明負荷21の発する光が、基準色温度よりも色温度が低い、という条件である。言い換えると、第5条件は、第1エリアA11の第1照明負荷21の光色を示す色度座標が、x座標では0.38未満、y座標では0.38未満であり、かつ、第2エリアA12の第1照明負荷21の光色を示す色度座標が、x座標では0.38以上、y座標では0.38以上である、という条件である。なお、色度座標においてx座標が0.38、y座標が0.38である場合、色温度は4000Kに相当する。つまり、ここでは、基準色温度は4000Kである。そして、このような色差があれば、ユーザU1は、第1エリアA11での第1照明負荷21の光色と、第2エリアA12での第1照明負荷21の光色との違いを認識しやすくなる。特に、ユーザU1は、第1エリアA11での第1照明負荷21の光色が寒色領域の光色であって、第2エリアA12での第1照明負荷21の光色が暖色領域の光色であることを認識しやすくなる。
提示部14は、端末装置7と通信可能であって、照明制御部13の制御パラメータを含む信号を端末装置7に送信することで、当該信号に含まれる制御パラメータを端末装置7の表示部71に表示させることにより、照明制御部13の制御パラメータを権限者に提示する。実施の形態では、端末装置7は、制御パラメータの設定入力(制御入力)を受け付ける入力受付部72を更に有しており、表示部71及び入力受付部72は、タッチパネルディスプレイにより実現されている。提示部14と端末装置7との通信は、有線通信であってもよいし、無線通信であってもよいし、通信規格も特に限定されない。
記憶部15は、照明制御部13が制御を行うために必要な情報(コンピュータプログラム等)が記憶される記憶装置である。記憶部15は、例えばHDD(Hard Disk Drive)によって実現されるが、半導体メモリによって実現されてもよく、特に限定されることなく公知の電子情報記憶の手段を用いることができる。
第1取得部11、第2取得部12、照明制御部13、提示部14、及び記憶部15は、いずれも同一の基板に実装されるか、又は同一の筐体に納められていてもよい。上記基板又は筐体は、オフィス3の天井、壁、床、又はデスク等の什器・家具に備え付けられていてもよい。この場合、照明制御システム100が小型化されるため好ましい。
ここで、本願の発明者は、上述の照明制御部13の制御による照明環境がユーザU1に及ぼす効果を検証すべく、以下に示す第1実験を行った。第1実験では、実験対象の空間(ここでは、オフィス)の条件を変えながら、複数(ここでは、約100名)の被検者に実験対象の空間を利用してもらった。実験対象の空間には、複数の個人専用部と、複数の共用部と、が設けられている。個人専用部は、1人のユーザU1が利用可能な領域である。つまり、個人専用部は、既に1人のユーザU1が利用している場合、当該ユーザU1が離席しない限り、他のユーザU1は利用することができない。共用部は、複数のユーザU1が共用可能な領域である。共用部は、例えばミーティング等、複数のユーザU1が共同で利用してもよいし、1人のユーザU1が利用してもよい。また、共用部は、互いに異なる作業を行う複数のユーザU1が利用してもよい。
第1実験では、実験対象の空間の条件が第1空間条件である場合と、実験対象の空間の条件が第2空間条件である場合とで、それぞれ複数の被検者に実験対象の空間を利用してもらった。第1空間条件は、個人専用部及び共用部のいずれに対してもベースライト(第1照明負荷21に相当)のみで照明環境を提供し、かつ、ベースライトの照度が750lx、ベースライトの照明光の色温度が5000Kという条件である。第2空間条件は、個人専用部及び共用部のいずれに対してもベースライト及びタスクライト(第2照明負荷22に相当)で照明環境を提供し、かつ、ベースライトの照度が200lx、タスクライトの照度が2000lxという条件である。また、第2空間条件は、個人専用部におけるベースライトの照明光の色温度が3500K、共用部におけるベースライトの照明光の色温度が5000Kという条件である。
つまり、第2空間条件では、個人専用部及び共用部のうち一方が第1エリアA11、他方が第2エリアA12に相当する。また、第2空間条件は、個人専用部におけるベースライトの照明光と、共用部におけるベースライトの照明光との色差が上述の第1条件~第4条件のいずれも満たす条件である。
図4は、第1実験の結果を示す図である。図4の(a)において、縦軸は1日における個人専用部の利用率を表しており、横軸は実験対象の空間の条件を表している。個人専用部の利用率は、実験対象の空間全体での複数の被検者の利用時間に対する、個人専用部での複数の被検者の利用時間の割合を百分率で表したパラメータである。図4の(b)において、縦軸は1日における共用部の利用率を表しており、横軸は実験対象の空間の条件を表している。共用部の利用率は、実験対象の空間全体での複数の被検者の利用時間に対する、共用部での複数の被検者の利用時間の割合を百分率で表したパラメータである。
図4の(a)、(b)に示すように、実験対象の空間が第1空間条件である場合、個人専用部の利用率が共用部の利用率よりも顕著に高く、実験対象の空間におけるエリアの利用率に偏りが生じている。一方、実験対象の空間が第2空間条件である場合、第1空間条件である場合と比較して個人専用部の利用率が減少し、かつ、共用部の利用率が増大している。つまり、実験対象の空間を第2空間条件とすることで、ユーザU1の移動が促され、実験対象の空間におけるエリアの利用率の偏りが生じにくくなっている。
第1実験の結果により、本願の発明者は、2つのエリアのうち少なくとも一方のエリアの照明負荷2が第1照明負荷21及び第2照明負荷22を有しており、かつ2つのエリアでの第1照明負荷21の色差が第1条件~第4条件のいずれかを満たしている場合、2つのエリアでのユーザU1の移動が促され、ユーザU1の回遊性が向上するという効果、及びユーザU1による2つのエリアの使い分けが促進されるという効果が期待できる、という知見を得た。
[動作]
以下、実施の形態に係る照明制御システム100の動作の一例について図5を用いて説明する。図5は、実施の形態に係る照明制御システム100の動作例を示すフローチャートである。以下では、照明制御部13は、第1取得部11が制御入力を取得する以前においては、所定空間4に設置された各照明負荷2を制御していないこととして説明する。
まず、第1取得部11は、制御入力を取得するまで待機する(S1:No)。そして、第1取得部11が制御入力を取得すると(S1:Yes)、照明制御部13は、第1取得部11が取得した制御入力に従って、各エリアA1に設置された照明負荷2を制御する(S2)。ここでは、照明制御部13は、複数のエリアA1のうちの少なくとも2つのエリアA1を、それぞれ第1エリアA11及び第2エリアA12となるように、当該2つのエリアA1の各々の照明負荷2を制御する。これにより、各エリアA1の照明環境が、制御入力に基づいて制御される。制御入力は、例えば任意の日における就業時刻から終業時刻までのスケジュールである。この場合、各エリアA1の照明環境が、スケジュールに従って制御される。
その後、照明制御部13は、第1取得部11が受け付けた制御入力に変化がない場合(S3:No)、上記制御を維持する(S4)。一方、照明制御部13は、第1取得部11が受け付けた制御入力に変化がある場合(S3:Yes)、変化後の制御入力に基づいて、いずれか1以上のエリアA1の照明環境を変更するように制御する(S5)。これにより、各エリアA1の照明環境が更新される。制御入力の変化は、例えば権限者が、いずれか1以上のエリアA1の照明環境を調整する場合に生じ得る。以下、上記の一連の処理をスケジュールが終了するまで(S6:Yes)、繰り返す。
[利点]
以下、実施の形態に係る照明制御システム100の利点について説明する。まず、本願の発明者の着眼点について説明する。近年では、ユーザのワークスタイルが多様化しつつあり、例えばABW型のオフィス等が台頭している。「ABW」とは、既に述べたように、仕事内容に合わせて働く場所又はデスク等をユーザU1が選択する働き方である。具体的には、「ABW」は、一人で集中して作業をするソロワーク、又は複数人でアイディアを出し合うグループワーク等、ユーザU1の活動内容に応じて、それらに適した空間又は環境を複数個所用意することで、ユーザU1の生産性を向上させることを狙うワークスタイルである。
このようなオフィスでは、個人専用部だけではなく、多目的空間としての共用部が備えられることも多い。しかしながら、共用部の利用率が比較的低く、個人専用部にユーザU1の利用が偏る場合がある。このようにユーザU1の利用が偏る、言い換えればユーザU1の回遊性が低下すると、ユーザU1の本来目的としていた様々な場所を積極的に利用することで知的生産性又はウェルビーイングの向上を図るようなオフィスの利用が実現できないだけでなく、オフィスの設備の投資対効果も低くなる、という問題が生じる。
また、オフィスだけでなく、例えば店舗、駅、ホテル等のホール、又はイベント会場等においても、それぞれ互いに異なる特徴を有する複数のエリアを設ける場合がある。このような場合においても、ユーザU1の回遊性の向上、及びユーザU1による複数のエリアの使い分けの促進を図りたいというニーズがある。そこで、本願の発明者は、ユーザU1の回遊性の向上を図りやすいシステムを検討した。
上記の「検証」の結果を踏まえて、実施の形態に係る照明制御システム100では、照明制御部13は、複数のエリアのうち少なくとも第1エリアA11の照明負荷2が第1照明負荷21及び第2照明負荷22を有している場合において、第1エリアA11及び第2エリアA12での第1照明負荷21の色差が少なくとも第1条件~第4条件を満たすように、各エリアA1の照明負荷2を制御する。
これにより、実施の形態に係る照明制御システム100では、第1エリアA11での第1照明負荷21の光色と、第2エリアA12での第1照明負荷21の光色との違いをユーザU1に認識されやすくなる。このため、実施の形態に係る照明制御システム100では、ユーザU1が第1エリアA11及び第2エリアA12の各々の特徴だけでなく、照明環境の好みに応じてエリアを利用しやすくなるため、第1エリアA11及び第2エリアA12の間でのユーザU1の移動を促しやすくなる。つまり、実施の形態に係る照明制御システム100では、ユーザU1の回遊性が向上しやすくなり、また、ユーザU1による2つのエリアの使い分けが促進されやすくなる、という利点がある。このため、実施の形態に係る照明制御システム100では、上記の問題を解消しやすく、かつ、上記のニーズに応えやすい。
(変形例)
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。以下、実施の形態の変形例について列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせてもよい。
実施の形態において、照明制御部13は、第1エリアA11の照明負荷2と、第2エリアA12の照明負荷とを、以下の第1条件を満たすように制御してもよい。当該条件は、第1エリアA11では、第1照明負荷21の照度に対する第2照明負荷22の照度の比である照度比が1.5以上であり、第2エリアA12では、上記照度比が1.5未満である、という条件である。ここでいう「照度比」は、例えば第1照明負荷21の最大照度に対する、第2照明負荷22の最大照度の比である。第1照明負荷21の最大照度は、例えばエリアA1において第1照明負荷21のみを点灯させた場合に、当該エリアA1の作業領域(ここでは、デスク51の上面)の中心部で測定される照度で表される。また、第2照明負荷22の最大照度は、例えばエリアA1において第2照明負荷22のみを点灯させた場合に、当該エリアA1の作業領域の中心部で測定される照度で表される。照度の測定は、例えばエリアA1に設置された照度センサにより行われる。
このように第1エリアA11及び第2エリアA12の各々の照明負荷2を制御することで、第1エリアA11では、第1照明負荷21と第2照明負荷22とで照度差が比較的大きい照明環境を提供することができる。一方、第2エリアA12では、第1照明負荷21と第2照明負荷22とで照度差が比較的小さい、つまり照度均斉度が比較的高い照明環境を提供することができる。そして、このように第1エリアA11において上記のような照明環境を提供することで、例えば第1エリアA11を共用部に設定した場合、ユーザU1に対して共用部であっても1人で利用しやすいという印象を与えやすくなる、という利点がある。というのも、第1照明負荷21と第2照明負荷22とで照度差が比較的大きい照明環境では、第1照明負荷21のみの照明環境と比較して、共用部の座席をスポット的に照らす明かりだまりが存在するためである。
ここで、本願の発明者は、上述の照明制御部13の制御による照明環境がユーザU1に及ぼす効果を検証すべく、以下に示す第2実験を行った。第2実験では、第1実験と同様に、実験対象の空間(ここでは、オフィス)の条件を変えながら、複数(ここでは、約100名)の被検者に実験対象の空間を利用してもらった。実験対象の空間には、第1実験と同様に、複数の個人専用部と、複数の共用部と、が設けられている。
第2実験では、実験対象の空間の条件が第1空間条件である場合と、実験対象の空間の条件が第3空間条件である場合とで、それぞれ複数の被検者に実験対象の空間を利用してもらった。第1空間条件は、第1実験で既に説明しているため、ここでは説明を省略する。第3空間条件は、個人専用部に対してベースライトのみで照明環境を提供し、かつ、ベースライトの照度が750lx、ベースライトの照明光の色温度が5000Kという条件である。また、第3空間条件は、共用部に対してベースライト及びタスクライトで照明環境を提供し、かつ、ベースライトの照度が250lx、タスクライトの照度が500lx(つまり、照度比が2)という条件である。さらに、第3空間条件は、共用部におけるベースライトの照明光の色温度が5000Kという条件である。
つまり、第3空間条件では、共用部が第1エリアA11、個人専用部が第2エリアA12に相当する。そして、第3空間条件は、第1エリアA11では、第1照明負荷21の照度に対する第2照明負荷22の照度の比である照度比が1.5以上であり、第2エリアA12では、上記照度比が1.5未満である、という条件を満たしている。
図6は、第2実験の結果を示す図である。図6において、縦軸は共用部の1人使用時間を表しており、横軸は実験対象の空間の条件を表している。共用部の1人使用時間は、共用部をユーザU1が1人で使用した時間の1日当たりの合計を表している。
図6に示すように、実験対象の空間条件が第1空間条件である場合と比較して、実験対象の空間条件が第3空間条件である場合、共用部の1人使用時間が顕著に増大している。第2実験の結果により、本願の発明者は、第1エリアA11で照度比を1.5以、第2エリアA12で照度比が1.5未満となるような照明環境を提供することにより、ユーザU1が第1エリアA11を1人でも利用しやすくなるという効果が期待できる、という知見を得た。
実施の形態では、所定空間4の有する複数のエリアA1には、照明制御システム100が制御を開始する時点から第1エリアA11及び第2エリアA12が含まれているが、これに限られない。例えば、照明制御システム100が制御を開始する時点において、複数のエリアA1には、第1エリアA11及び第2エリアA12が含まれておらず、全てのエリアA1に対して同じ照明環境が提供されていてもよい。
この場合、照明制御部13は、複数のエリアA1のうちの2つのエリアA1を、それぞれ第1エリアA11及び第2エリアA12となるように2つのエリアA1の各々の照明負荷2を制御してもよい。つまり、照明制御部13は、例えば端末装置7からの制御入力に応じて、又は所定の条件をトリガとして自動で、複数のエリアA1に第1エリアA11及び第2エリアA12が出現するように、2つのエリアA1の各々の照明負荷2を制御してもよい。また、照明制御部13は、例えば端末装置7からの制御入力に応じて、又は所定の条件をトリガとして自動で、当該2つのエリアA1とは異なる他の2つのエリアA1を、新たに第1エリアA11及び第2エリアA12とするように、当該他の2つのエリアA1の各々の照明負荷2を制御してもよい。
ここで、上記の所定の条件は、例えば各エリアA1においてユーザU1の利用率に偏りが生じていることを含み得る。そこで、照明制御部13は、第1取得部11が取得した位置情報に基づいて、2つのエリアA1を決定してもよい。すなわち、照明制御部13は、検知システムが検知する1以上のユーザU1の位置情報に基づいて、各エリアA1の利用率に偏りがあると判断した場合に、自動的に複数のエリアA1の中から第1エリアA11及び第2エリアA12となる2つのエリアA1を決定する。
具体的には、例えば照明制御部13は、同じ照明環境が提供されている2つのエリアA1において、一方のエリアA1での座席数割合と稼働エリア割合との差と、他方のエリアA1での座席数割合と稼働エリア割合との差とを比較する。ここで、座席数割合は、所定空間4全体での座席数に対するエリアA1での座席数の割合である。また、稼働エリア割合は、所定空間4でのユーザU1の稼働時間の合計に対する、エリアA1での1以上のユーザU1の平均稼働時間の割合である。1以上のユーザU1の稼働時間は、1以上のユーザU1がエリアA1に滞在している時間に相当し、1以上のユーザU1の位置情報に基づいて算出可能である。
なお、照明制御部13は、例えば第1取得部11が取得した1以上のユーザU1の位置情報に基づいて、各エリアA1の利用率の時系列データ(例えば、1時間ごと、1日ごと、又は1週間ごとのデータ)を取得することで、各エリアA1の利用率の傾向を機械学習してもよい。この場合、照明制御部13は、機械学習により得られた各エリアA1の利用率の傾向に基づいて、自動的に複数のエリアA1の中から第1エリアA11及び第2エリアA12となる2つのエリアA1を決定することが可能である。
そして、照明制御部13は、上記差の正負が互いに異なれば、当該2つのエリアA1をそれぞれ第1エリアA11及び第2エリアA12となるように、当該2つのエリアA1の各々の照明負荷2を制御する。なお、照明制御部13は、当該2つのエリアA1での上記差の正負が同じになれば、当該2つのエリアA1を元の状態に復帰させてもよい。
実施の形態において、提示部14は、第2取得部12が制御入力を取得した場合、当該制御入力に基づいて、第1エリアA11の照明条件及び第2エリアA12の照明条件の少なくとも一方を提示してもよい。例えば、権限者が端末装置7においていずれか1つのエリアA1での照明条件を指定する制御入力を行ったとする。この場合、提示部14は、当該制御入力に基づいて、権限者が指定するエリアA1を第1エリアA11及び第2エリアA12のいずれか一方とし、他のエリアA1を第1エリアA11及び第2エリアA12のいずれか他方として、第1エリアA11の照明条件及び第2エリアA12の照明条件を権限者に提示してもよい。
この態様では、権限者は、提示された当該他のエリアA1の照明条件を承認する制御入力を行うことで、当該他のエリアA1の照明環境を容易に設定することができる。なお、権限者は、照明条件を指定する際に、制御パラメータを全て入力せずに、制御パラメータの一部を入力してもよい。また、提示部14は、1つのエリアA1について複数の照明条件を提示してもよい。この場合、権限者は、複数の照明条件のうちから1つの照明条件を選択する制御入力を行えばよい。
図7は、実施の形態に係る端末装置7の表示部71に表示される画面の一例を示す図である。図7に示す例では、表示部71には、権限者が指定したエリアA1(ここでは、「空間A」)の照明条件を表す画像P11と、提示部14により提示されたエリアA1(ここでは、「空間B」)の照明条件を表す画像P12と、所定空間4における複数の照明負荷2の配置を表す画像P2と、が表示されている。画像P2には、複数のエリアA1(ここでは、第1エリアA11及び第2エリアA12)が仮想的に表示されている。権限者は、例えば画像P11に触れることにより、いずれかのエリアA1を指定して当該エリアA1の照明条件を指定する制御入力を行うことが可能である。
図7に示す例において、権限者が、画像P11に触れることにより「空間A」の照明条件を設定した、と仮定する。この場合、提示部14は、他のエリアA1である「空間B」を第2エリアA12とする照明条件を、画像P12として表示部71に表示させることで、権限者に「空間B」の推奨する照明条件を提示している。そして、権限者が例えば画像P12に触れて「空間B」の照明条件を承認する操作を行うと、照明制御部13は、「空間A」の照明条件及び「空間B」の照明条件に従って、「空間A」が第1エリアA11、「空間B」が第2エリアA12となるように各照明負荷2を制御する。
実施の形態では、所定空間4の有する全てのエリアA1が第2照明負荷22を有しているが、これに限られない。例えば、複数のエリアA1のうち第1エリアA11となり得るエリアA1のみ第2照明負荷22を有し、他のエリアA1は第2照明負荷22を有していなくてもよい。
実施の形態では、照明制御システム100は、複数のエリアA1の各々の照明負荷2を制御しているが、これに限られない。例えば、照明制御システム100は、第1エリアA11及び第2エリアA12の各々の照明負荷2のみを制御してもよい。
実施の形態では、照明制御システム100は、1つのオフィス3を対象としているが、これに限らない。例えば、照明制御システム100は、複数のオフィス3を対象とし、オフィス3ごとに各エリアA1の照明負荷2を制御してもよい。
実施の形態において、照明制御システム100は、第1取得部11及び第2取得部12を備えているが、これに限られない。例えば、1以上のユーザU1の位置情報に応じて照明負荷2の制御を変更する必要が無い場合、照明制御システム100は、第1取得部11を備えていなくてもよい。また、例えば、制御入力に応じて照明負荷2の制御を変更する必要が無い場合、照明制御システム100は、第2取得部12を備えていなくてもよい。この場合、照明制御システム100は、提示部14を更に備えていなくてもよい。
実施の形態において、エリアA1には、照明負荷2として1つの第1照明負荷21と、1つの第2照明負荷22とが設置されていてもよい。つまり、エリアA1において、第1照明負荷21及び第2照明負荷22は、いずれも複数設置されていなくてもよい。
実施の形態では、照明負荷2は照明制御システム100の構成要素に含まれていないが、照明負荷2が照明制御システム100の構成要素に含まれていてもよい。
また、例えば、上記実施の形態では、照明制御システム100は、単一の装置によって実現されたが、複数の装置として実現されてもよい。照明制御システム100が複数の装置によって実現される場合、照明制御システム100が備える構成要素は、複数の装置にどのように振り分けられてもよい。例えば、上記実施の形態では、照明制御システム100は、サーバ装置に備えられていてもよいし、閉空間に設置された情報端末に備えられてもよい。つまり、本発明は、クラウドコンピューティングによって実現されてもよいし、エッジコンピューティングによって実現されてもよい。
例えば、上記実施の形態における装置間の通信方法については特に限定されるものではない。また、装置間の通信においては、図示されない中継装置が介在してもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU又はプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、各構成要素は、回路(又は集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
また、本発明の全般的又は具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
例えば、本発明は、照明制御システム100等のコンピュータが実行する照明制御方法として実現されてもよいし、このような照明制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよいし、このようなプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、又は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
(まとめ)
以上述べたように、第1の態様に係る照明制御システム100は、複数のエリアA1を有する所定空間4に設けられた照明負荷2を制御する照明制御部13を備える。複数のエリアA1の各々では、照明負荷2は、拡散形の配光特性を有する第1照明負荷21を有している。複数のエリアA1のうちの第1エリアA11では、照明負荷2は、集光形の配光特性を有する第2照明負荷22を更に有している。複数のエリアA1のうちの第1エリアA11及び第2エリアA12では、第1照明負荷21の発する光の色差は、CIExy色度座標におけるマクアダム楕円3-Step以上である。
このような照明制御システム100によれば、ユーザU1の回遊性が向上しやすくなる、という利点がある。
また、第2の態様に係る照明制御システム100では、第1の態様において、色差は、CIExy色度座標におけるx座標の差が0.05以上であり、かつ、y座標の差が0.02以上であることを含む。
このような照明制御システム100によれば、ユーザU1の回遊性が向上しやすくなる、という利点がある。
また、第3の態様に係る照明制御システム100では、第1又は第2の態様において、色差は、ミレッド値の差の絶対値が80以上であることを含む。
このような照明制御システム100によれば、ユーザU1の回遊性が向上しやすくなる、という利点がある。
また、第4の態様に係る照明制御システム100では、第1又は第2の態様において、色差は、色温度の差が1000K以上であることを含む。
このような照明制御システム100によれば、ユーザU1の回遊性が向上しやすくなる、という利点がある。
また、第5の態様に係る照明制御システム100では、第1~第4のいずれかの態様において、第1エリアA11の第1照明負荷21の発する光は、基準色温度よりも色温度が高く、第2エリアA12の第1照明負荷21の発する光は、基準色温度よりも色温度が低い。
このような照明制御システム100によれば、ユーザU1は、第1エリアA11での第1照明負荷21の光色が寒色領域の光色であって、第2エリアA12での第1照明負荷21の光色が暖色領域の光色であることを認識しやすくなる、という利点がある。
また、第6の態様に係る照明制御システム100では、第1~第5のいずれかの態様において、第2エリアA12では、照明負荷2は、第2照明負荷22を更に有している。第1エリアA11では、第1照明負荷21の照度に対する第2照明負荷22の照度の比である照度比が1.5以上であり、第2エリアA12では、照度比が1.5未満である。
このような照明制御システム100によれば、例えば第1エリアA11を共用部に設定した場合、ユーザU1に対して共用部であっても1人で利用しやすいという印象を与えやすくなる、という利点がある。
また、第7の態様に係る照明制御システム100では、第1~第6のいずれかの態様において、照明制御部13は、複数のエリアA1のうちの2つのエリアA1を、それぞれ第1エリアA11及び第2エリアA12となるように2つのエリアA1の各々の照明負荷2を制御する。
このような照明制御システム100によれば、例えばユーザU1の利用率に偏りが生じている2つのエリアA1を、第1エリアA11及び第2エリアA12に切り替えることで、当該2つのエリアA1でのユーザU1の利用率に変化を与えやすくなる、という利点がある。
また、第8の態様に係る照明制御システム100は、第7の態様において、所定空間4における1以上のユーザU1の位置情報を取得する第1取得部11を更に備える。照明制御部13は、第1取得部11が取得した位置情報に基づいて、2つのエリアA1を決定する。
このような照明制御システム100によれば、例えばユーザU1の利用率に偏りが生じている2つのエリアA1を、第1エリアA11及び第2エリアA12に自動的に切り替えることができ、権限者による制御入力が不要である、という利点がある。
また、第9の態様に係る照明制御システム100は、第1~第8のいずれかの態様において、第2取得部12と、提示部14と、を更に備える。第2取得部12は、照明制御部13に対する制御入力を取得する。提示部14は、第2取得部12が制御入力を取得した場合、当該制御入力に基づいて、第1エリアA11の照明条件及び第2エリアA12の照明条件の少なくとも一方を提示する。
このような照明制御システム100によれば、例えば権限者がいずれかのエリアA1での照明環境を指定する制御入力を行うだけで、他のエリアA1の照明環境を容易に設定することができる、という利点がある。
また、第10の態様に係る照明制御方法は、複数のエリアA1を有する所定空間4に設けられた照明負荷2を制御する。複数のエリアA1の各々では、照明負荷2は、拡散形の配光特性を有する第1照明負荷21を有している。複数のエリアA1のうちの第1エリアA11では、照明負荷2は、集光形の配光特性を有する第2照明負荷22を更に有している。複数のエリアA1のうちの第1エリアA11及び第2エリアA12では、第1照明負荷21の発する光の色差は、CIExy色度座標におけるマクアダム楕円3-Step以上である。
このような照明制御方法によれば、ユーザU1の回遊性が向上しやすくなる、という利点がある。
また、第11の態様に係るプログラムは、1以上のプロセッサに、第10の態様に係る照明制御方法を実行させる。
このようなプログラムによれば、ユーザU1の回遊性が向上しやすくなる、という利点がある。
100 照明制御システム
11 第1取得部
12 第2取得部
13 照明制御部
14 提示部
2 照明負荷
21 第1照明負荷
22 第2照明負荷
4 所定空間
A1 エリア
A11 第1エリア
A12第2エリア

Claims (11)

  1. 複数のエリアを有する所定空間に設けられた照明負荷を制御する照明制御部を備え、
    前記複数のエリアの各々では、前記照明負荷は、拡散形の配光特性を有する第1照明負荷を有しており、
    前記複数のエリアのうちの第1エリアでは、前記照明負荷は、集光形の配光特性を有する第2照明負荷を更に有しており、
    前記複数のエリアのうちの前記第1エリア及び第2エリアでは、前記第1照明負荷の発する光の色差は、CIExy色度座標におけるマクアダム楕円3-Step以上である、
    照明制御システム。
  2. 前記色差は、前記CIExy色度座標におけるx座標の差が0.05以上であり、かつ、y座標の差が0.02以上であることを含む、
    請求項1に記載の照明制御システム。
  3. 前記色差は、ミレッド値の差の絶対値が80以上であることを含む、
    請求項1又は2に記載の照明制御システム。
  4. 前記色差は、色温度の差が1000K以上であることを含む、
    請求項1又は2に記載の照明制御システム。
  5. 前記第1エリアの前記第1照明負荷の発する光は、基準色温度よりも色温度が高く、
    前記第2エリアの前記第1照明負荷の発する光は、前記基準色温度よりも色温度が低い、
    請求項1又は2に記載の照明制御システム。
  6. 前記第2エリアでは、前記照明負荷は、前記第2照明負荷を更に有しており、
    前記第1エリアでは、前記第1照明負荷の照度に対する前記第2照明負荷の照度の比である照度比が1.5以上であり、
    前記第2エリアでは、前記照度比が1.5未満である、
    請求項1又は2に記載の照明制御システム。
  7. 前記照明制御部は、前記複数のエリアのうちの2つのエリアを、それぞれ前記第1エリア及び前記第2エリアとなるように前記2つのエリアの各々の前記照明負荷を制御する、
    請求項1又は2に記載の照明制御システム。
  8. 前記所定空間における1以上のユーザの位置情報を取得する第1取得部を更に備え、
    前記照明制御部は、前記第1取得部が取得した前記位置情報に基づいて、前記2つのエリアを決定する、
    請求項7に記載の照明制御システム。
  9. 前記照明制御部に対する制御入力を取得する第2取得部と、
    前記第2取得部が前記制御入力を取得した場合、当該制御入力に基づいて、前記第1エリアの照明条件及び前記第2エリアの照明条件の少なくとも一方を提示する提示部と、を更に備える、
    請求項1又は2に記載の照明制御システム。
  10. 複数のエリアを有する所定空間に設けられた照明負荷を制御し、
    前記複数のエリアの各々では、前記照明負荷は、拡散形の配光特性を有する第1照明負荷を有しており、
    前記複数のエリアのうちの第1エリアでは、前記照明負荷は、集光形の配光特性を有する第2照明負荷を更に有しており、
    前記複数のエリアのうちの前記第1エリア及び第2エリアでは、前記第1照明負荷の発する光の色差は、CIExy色度座標におけるマクアダム楕円3-Step以上である、
    照明制御方法。
  11. 1以上のプロセッサに、
    請求項10に記載の照明制御方法を実行させる、
    プログラム。
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