JP2024004243A - 床下断熱構造及びこれの施工方法 - Google Patents

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Hiroshi Sato
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【課題】簡単な施工で床下空間の断熱性向上を図る。【解決手段】床下断熱構造9は、布基礎1、断熱材2、土間コンクリート層3及び断熱防湿シート4と備える。布基礎1は、床下空間S1を囲む立上り部15を有する。断熱材2は、立上り部15の内側面152に沿って配置されている。土間コンクリート層3は、床下空間S1に設けられている。断熱防湿シート4は、土間コンクリート層3に沿うように、土間コンクリート層3の下に配置されている。断熱防湿シート4は、防湿シート41と、防湿シート41の上に積層された断熱シート43とを含む。【選択図】図1

Description

本開示は、床下断熱構造及びこれの施工方法に関する。
床下断熱構造において、布基礎によって囲まれる床下空間の断熱性を高めるために、布基礎の内側面にパネル状の断熱材を配することに加えて、内部空間に設けられた土間コンクリート層の上に、パネル状の断熱材を配することが従来行われている(特許文献1参照)。
特開2013-249634号公報
上記した従来の技術においては、床パネルを支持するための床束を土間コンクリート層の上に設置する際に、土間コンクリート層の上で断熱材と床束とが干渉することを避けるために、断熱材や床束の施工に制限が課せられる。
例えば、多くの床束を設置する必要がある場合には、布基礎に近い床束と断熱材との干渉を避けるために、断熱材を一部欠損させて設けることが必要となり、施工に多くの手間が掛かる。このように、従来の技術では床束設置の自由度が低く、簡単な施工で断熱性向上を図ることが困難である。
本開示は、簡単な施工で床下空間の断熱性向上を図ることを目的とする。
本開示の一態様に係る床下断熱構造は、床下空間を囲む立上り部を有する布基礎と、前記立上り部の内側面に沿って配置された断熱材と、前記床下空間に設けられた土間コンクリート層と、前記土間コンクリート層に沿うように、前記土間コンクリート層の下に配置された断熱防湿シートとを備える。前記断熱防湿シートは、防湿シートと、前記防湿シートの上に積層された断熱シートとを含む。
本開示の一態様に係る床下断熱構造の施工方法は、布基礎の立上り部の内側面に沿って断熱材を配置する工程と、前記立上り部に囲まれた床下空間に、断熱防湿シートを敷設する工程と、前記断熱防湿シートの上に土間コンクリート層を打設する工程とを備える。前記断熱防湿シートは、防湿シートと、前記防湿シートの上に積層された断熱シートとを含む。
本開示に係る床下断熱構造は、簡単な施工で床下空間の断熱性向上を図ることができるという効果を奏する。
本開示に係る床下断熱構造の施工方法は、簡単な施工で床下空間の断熱性向上を図ることができるという効果を奏する。
図1は、一実施形態の床下断熱構造を模式的に示す断面図である。 図2は、同上の床下断熱構造が備える断熱防湿シートの要部断面図である。 図3は、同上の床下断熱構造の第1変形例を模式的に示す断面図である。 図4は、同上の床下断熱構造の第2変形例を模式的に示す断面図である。 図5は、同上の床下断熱構造の第3変形例を模式的に示す断面図である。
本開示の実施形態及び変形例について、図1から図5を参照して説明する。なお、下記の実施形態及び変形例は、本開示の様々な実施形態の一部に過ぎない。下記の実施形態及び変形例は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、変形例の構成を適宜組み合わせることも可能である。
以下において参照する図は、いずれも模式的な図であり、図中の構成要素の寸法比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(1)実施形態
(1-1)床下断熱構造
図1には、一実施形態の床下断熱構造9を模式的に示している。
一実施形態の床下断熱構造9は、家屋等の建築物の床下部分を構成するものであって、布基礎1、断熱材2、土間コンクリート層3、断熱防湿シート4、防蟻シート5及び床束6を備える。
(1-1-1)布基礎
布基礎1は、家屋等の建築物を下方から支持するための外周基礎であって、建築物の平面形状に対応するように、コンクリートを用いて枠状に形成されている。
布基礎1は、地盤G1に埋められるフーチング部12と、フーチング部12から上方に伸びた立上り部15とを一体に有する。布基礎1の下部を構成するフーチング部12は、内外方向において立上り部15よりも幅広である。
ここでの内外方向は、床下空間S1と外部空間S2との間で相互に向かい合う方向である。床下空間S1は、枠状の立上り部15に囲まれる空間であり、外部空間S2は、立上り部15を挟んで内部空間S1とは反対側に位置する空間である。
鉛直断面において、フーチング部12と立上り部15とを含む布基礎1は、断面逆T字状である。
(1-1-2)断熱材
断熱材2は、布基礎1の立上り部15の内側面152に沿って、配置されている。立上り部15の内側面152は、立上り部15のうち床下空間S1の側を向く面である。断熱材2は、内側面152の上下方向の略全域に亘って、配されている。
断熱材2は、断熱性に優れた樹脂材料で成形されたパネル状の部材である。断熱材2は、例えば接着剤を介して、立上り部15の内側面152に固定されている。接着剤には、防蟻用の薬剤が練り込まれていることが好ましい。
断熱材2は、土間コンクリート層3よりも上に位置する部分23と、土間コンクリート層3よりも下に位置する部分25とを、一体に含む。断熱材2においては、土間コンクリート層3を基準としてこれよりも上側の部分23と下側の部分25とが、両部分23,25の間の部分24を介して、一つながりに形成されている。
断熱材2の内外方向の厚みは、例えば90mmであり、断熱材2の熱伝導率は、例えば0.028W/mKである。
(1-1-3)土間コンクリート層
土間コンクリート層3は、床下空間S1の地盤G1の上に、設けられている。床下空間S1において、地盤G1は土間コンクリート層3で覆われている。
土間コンクリート層3は、水平方向に拡がった形状を有する。土間コンクリート層3の上面32は、平坦である。本明細書で用いる平坦の文言は、厳密な意味での平坦に限定されず、本開示の技術分野において平坦とみなし得る程度のものであればよい。
一実施形態の床下断熱構造9では、土間コンクリート層3のうち立上り部15に近い周縁部が、土間コンクリート層3の他の部分よりも大きな厚みを有するように形成されている。具体的には、土間コンクリート層3の上面が平坦であるとともに、土間コンクリート層3の周縁部が、立上り部15に近づくほど厚みが大きくなるように形成されている。
土間コンクリート層3のうち周縁部を除いた部分の上下方向の厚みは、例えば60mmから100mmの範囲内の厚みであることが好ましい。
(1-1-4)断熱防湿シート
断熱防湿シート4は、床下空間S1において地盤G1の上に敷設されており、この断熱防湿シート4の上に、土間コンクリート層3が設けられている。
つまり、断熱防湿シート4は、土間コンクリート層3に沿うように、土間コンクリート層3の下に配置されている。断熱防湿シート4は、土間コンクリート層3とその下方の地盤G1との間で挟まれるように、敷設されている。
断熱防湿シート4は可撓性を有するシートであり、図2に示すように、防湿シート41と断熱シート43とを一体に含む。断熱防湿シート4においては、防湿シート41と断熱シート43とが積層されている。断熱防湿シート4は、防湿シート41の上に断熱シート43が位置する向きで、地盤G1の上に敷設されている。
一般的に、土間コンクリート層3の下に断熱材を配したときには、蟻害が問題となることも考えられるが、一実施形態の床下断熱構造9では、断熱シート43の下に防湿シート41が重ねられているので、白蟻が断熱シート43に侵入することは有効に抑えられている。なお、防湿シート41が防蟻用の薬剤を更に含有していることも好ましい。
防湿シート41と断熱シート43とでは、互いに材質が異なる。防湿シート41の材質は、例えばポリエチレンである。防湿シート41の材質として、例えばエチレンと酢酸ビニル共重合樹脂等の材質を用いることも可能である。
断熱シート43の材質は、例えば発泡ポリエチレンである。断熱シート43の材質として、例えばグラスウール、ポリエステル樹脂、発泡ゴム又はエチレンプロピレンゴム等の材質を用いることも可能である。
断熱シート43の上下方向の厚みは、例えば5mmであり、断熱シート43の熱伝導率は、例えば0.04W/mKである。
一実施形態の床下断熱構造9において、断熱防湿シート4は、土間コンクリート層3の全体を下から覆うようには、敷設されていない。断熱防湿シート4は、立上り部15の周辺領域にだけ敷設されており、この周辺領域を除いた部分には、敷設されていない。
立上り部15の周辺領域は、水平方向において立上り部15から所定距離D1以内の領域である。この周辺領域は、内外方向において立上り部15よりも内側の領域である。
一実施形態の床下断熱構造9において、所定距離D1は、例えば2mである。床下空間S1と外部空間S2との間の熱貫流率を適正に設定するには、所定距離D1は、例えば1m以上で設定されていることが好ましい。また、特に夏季において地中温度を利用して床下空間S1を適温に保つためには、所定距離D1は、例えば4m以下で設定されていることが好ましく、より詳細には、3.06m以下で設定されていることが好ましい。
一実施形態の床下断熱構造9において、断熱防湿シート4の熱抵抗は、例えば0.1mK/Wである。特に夏季において地盤G1の地中温度を利用して床下空間S1を適温に保つことを考慮すれば、断熱防湿シート4の熱抵抗は、0.2mK/W以下であることが好ましい。
上記のように、一実施形態の床下断熱構造9では、立上り部15の内側面152に断熱材2を配することに加えて、立上り部15から2m以内の周辺領域に、0.1mK/Wの熱抵抗を有する断熱防湿シート4を敷設することによって、特に冬期における床下の断熱性を確保しながら、夏季においては地盤G1の地中温度を利用して床下を涼しく保つことが可能である。
なお、土間コンクリート層3と地盤G1との間において上記の周辺領域を除いた部分に、図示略の防湿シート(つまり、断熱シートが積層されていない防湿シート)が敷設されていることも好ましい。
(1-1-5)防蟻シート
防蟻シート5は、断熱材2の下部を覆うように設けられている。防蟻シート5は、例えば樹脂製のシートであり、防蟻用の薬剤が含有されている。
可撓性を有する防蟻シート5によって、断熱材2の下側の部分25の少なくとも一部が覆われている。防蟻シート5は、断熱材2と布基礎1との間に配される部分52を含み、白蟻が断熱材2に侵入することを防止する。
(1-1-6)床束
床束6は、床パネル8を下方から支持する部材であり、土間コンクリート層3の上面32に配されている。
床束6は、ベース61と、支柱63と、大引受け65とを有する。ベース61は、床束6の下端部を構成している。ベース61は、土間コンクリート層3の上面32に載置され、土間コンクリート層3に対してコンクリート釘等を介して固定されている。
支柱63は、ベース61の平面視における中央部から、上方に伸びた柱状の部分である。大引受け65は、ベース61の上方に位置するように支柱63によって支持されている。大引受け65の高さは、調整可能である。大引受け65は、床パネル8の大引85を下方から支持するように構成されている。
一実施形態の床下断熱構造9に設けられた複数の床束6のうち立上り部15に最も近い床束6と立上り部15との距離D2は、所定距離D1よりも短い。立上り部15に最も近い床束6と立上り部15との距離D2は、より詳細には、立上り部15に最も近い床束6のベース61と立上り部15との間の水平方向の距離である。
立上り部15に最も近い床束6は、土間コンクリート層3を挟んで、断熱防湿シート4の真上に位置している。言い換えれば、立上り部15に最も近い床束6の真下に、土間コンクリート層3を挟んで、断熱防湿シート4の一部が位置している。
(1-2)床下断熱構造の施工方法
一実施形態の床下断熱構造9の施工方法は、断熱材配置工程、断熱防湿シート敷設工程、コンクリート施工工程及び床束設置工程を備える。一実施形態の床下断熱構造9の施工方法では、各工程の前段階として、布基礎1が既に施工されているとともに、床下部分となる地盤G1のうち布基礎1に近い部分には、掘り込み部分が形成されている。掘り込み部分の深さは、立上り部15に近づくほど深くなるように形成されている。
断熱材配置工程では、断熱材2の下側の部分25を覆うように防蟻シート5を配した状態で、布基礎1の立上り部15の内側面152に沿って断熱材2を配置する。断熱材配置工程では、接着剤等を介して、立上り部15の内側面152に断熱材2を固定する。
断熱防湿シート敷設工程では、立上り部15に囲まれた床下空間S1の地盤G1の上に、断熱防湿シート4を敷設する。断熱防湿シート4は、立上り部15から所定距離D1(例えば2m)の周辺領域にだけ敷設し、この周辺領域を除いた部分には、敷設しない。立上り部15の周辺領域には、地盤G1の掘り込み部分が含まれている。立上り部15の周辺領域を除いた部分に、図示略の防湿シートを更に敷設することも好ましい。
コンクリート打設工程は、断熱防湿シート4の上に土間コンクリート層3を打設する工程であり、断熱材配置工程と断熱防湿シート敷設工程とを経た後に行われる。コンクリート打設工程では、地盤G1上に敷設した断熱防湿シート4や上記の防湿シートの上に、コンクリートを流し込み、土間コンクリート層3を形成する。
一実施形態では、床下部分の地盤G1に形成されていた掘り込み部分にもコンクリートが流れ込むことで、相対的に厚みの大きい土間コンクリート層3の周縁部が形成される。
断熱防湿シート4の上面(つまり断熱シート43の上面)は、コンクリート打設のために撥水性を有していることが好ましい。
上記のコンクリート打設工程を経ることで、地盤G1と土間コンクリート層3との間に、断熱防湿シート4が挟み込まれる。この状態において、地盤G1の上に防湿シート41が位置し、防湿シート41の上に断熱シート43が位置し、断熱シート43の上に土間コンクリート層3が位置する。
床束設置工程では、土間コンクリート層3の上に床束6を設置する。このとき、断熱防湿シート4は土間コンクリート層3の下に配置されているので、断熱防湿シート4が床束6に干渉することがなく、床束6を布基礎1に近づけて配置することも容易である。
一実施形態の床下断熱構造9の施工方法によれば、冬期における床下の断熱性を確保しながら、夏季においては地盤G1の地中温度を利用して床下を涼しく保つことのできる床下断熱構造9を、上記の簡単な施工で提供することができる。
(2)変形例
以下においては、一実施形態の床下断熱構造9の各種の変形例について説明する。なお、一実施形態と同様の構成については同一符号を付して詳しい説明を省略し、一実施形態とは異なる構成について以下に詳述する。
(2-1)第1変形例
図3に示すように、床下断熱構造9の第1変形例においては、布基礎1の立上り部15の内側面152に沿って配置される断熱材2が、土間コンクリート層3よりも上に位置するように構成されている。
つまり、断熱材2は、内側面152のうち上側の部分だけに沿って配されている。断熱材2は、土間コンクリート層3よりも下に位置する部分を含まない。
第1変形例においても、土間コンクリート層3の下に断熱防湿シート4が配されており、この断熱防湿シート4が、防湿シート41とこれの上に積層された断熱シート43とを含むので、断熱防湿シート4の上にコンクリートを打設する簡単な施工で床下空間の断熱性向上を図ることが可能である。
(2-2)第2変形例
図4に示すように、床下断熱構造9の第2変形例においては、布基礎1の立上り部15の内側面152に沿って配置される断熱材2が、土間コンクリート層3よりも上に位置するように構成されており、土間コンクリート層3よりも下に位置する部分を含まない。
更に、床下断熱構造9の第2変形例は、土間コンクリート層3の上面32に配置された第2の断熱材72を備えている。第2の断熱材72は、土間コンクリート層3に沿って配置されている。
横パネル状である第2の断熱材72は、縦パネル状である断熱材2の下部に連結されている。第2の断熱材72は、断熱材2の下部から、立上り部15から離れる向きに(言い換えれば内外方向の内側に)延長された形状を有する。鉛直断面において、断熱材2と第2の断熱材72とは、断面L字状をなすように連続している。
第2の断熱材72のうち立上り部15から最も離れた位置にある端面720と、立上り部15との距離D3は、所定距離D1よりも短い。また、距離D3は、複数の床束6のうち立上り部15に最も近い床束6と立上り部15との距離D2よりも、短い。したがって、第2の断熱材72は床束6に干渉しない。
第2変形例においても、土間コンクリート層3の下に断熱防湿シート4が配されており、この断熱防湿シート4が、防湿シート41とこれの上に積層された断熱シート43とを含む。
第2変形例においては、断熱防湿シート4の上に土間コンクリート層3を形成した後に、土間コンクリート層3の上に第2の断熱材72を配する簡単な施工で、床下空間の断熱性を効果的に向上させることができる。土間コンクリート層3の下に断熱防湿シート4が敷設されていることから、第2の断熱材72を広範囲に配置しなくても断熱性を有効に高めることができ、第2の断熱材72と床束6とは干渉しない。
(2-3)第3変形例
図5に示すように、床下断熱構造の第3変形例においては、断熱材2が、直線的につながる部分23,24,25に加えて、上側の部分23の下部から延長された延長部分27を含む。延長部分27は、土間コンクリート層3の上面32に沿って位置するように、上側の部分23の下部から、立上り部15から離れる向きに(言い換えれば内外方向の内側に)延長されている。
鉛直断面において、これらの部分23,24,25,27を含んだ断熱材2は、断面ト字状に形成されている。
延長部分27のうち立上り部15から最も離れた位置にある端面270と、立上り部15との距離D4は、所定距離D1よりも大幅に短い。また、距離D4は、複数の床束6のうち立上り部15に最も近い床束6と立上り部15との距離D2よりも、大幅に短い。したがって、延長部分27は床束6に干渉しない。
第3変形例においても、土間コンクリート層3の下に断熱防湿シート4が配されており、この断熱防湿シート4が、防湿シート41とこれの上に積層された断熱シート43とを含む。
第3変形例においては、断熱防湿シート4の上に土間コンクリート層3を形成した後に、土間コンクリート層3の上に延長部分27を更に配する簡単な施工で、床下空間の断熱性を効果的に向上させることができる。土間コンクリート層3の下に断熱防湿シート4が敷設されていることから、延長部分27を広範囲に設けなくても断熱性を高めることができ、延長部分27と床束6とは干渉しない。
(2-4)他の変形例
床下断熱構造9の他の構成や、床下断熱構造9の施工方法の他の構成においても、設計等に応じて種々の変更が可能である。
例えば、土間コンクリート層3の上下方向の厚みが、均一であってもよい。この場合、コンクリート打設の前段階で、床下部分の地盤G1のうち布基礎1に近い部分に、掘り込み部分を形成しない。
(3)まとめ
以上、実施形態や各種の変形例に基いて説明したように、第1の態様に係る床下断熱構造(9)は、床下空間(S1)を囲む立上り部(15)を有する布基礎(1)と、立上り部(15)の内側面(152)に沿って配置された断熱材(2)と、床下空間(S1)に設けられた土間コンクリート層(3)と、土間コンクリート層(3)に沿うように、土間コンクリート層(3)の下に配置された断熱防湿シート(4)とを備える。断熱防湿シート(4)は、防湿シート(41)と、防湿シート(41)の上に積層された断熱シート(43)とを含む。
この態様によれば、断熱防湿シート(4)は土間コンクリート層(3)の下に配置されているので、断熱防湿シート(4)が床束(6)に干渉することがない。そのため、工法に応じて床束(6)を布基礎(1)に近づけて配置することも容易であり、床束(6)を設置する自由度が高い。加えて、断熱防湿シート(4)には防湿シート(41)と断熱シート(43)とが含まれているので、床下空間(S1)の高湿度化抑制と断熱性向上とを図ることができ、断熱シート(43)の下には防湿シート(41)が位置するので、断熱シート(43)に白蟻が侵入することは抑えられる。
第2の態様に係る床下断熱構造(9)では、第1の態様において、断熱防湿シート(4)は、立上り部(15)の周辺領域に敷設されている。
この態様によれば、断熱材(2)と断熱防湿シート(4)とで床下の断熱性を確保しながらも、夏季においては地盤(G1)の地中温度を利用して床下を涼しく保つことが可能である。
第3の態様に係る床下断熱構造(9)では、第1又は第2の態様において、断熱防湿シート(4)の熱抵抗は、0.2mK/W以下である。
この態様によれば、断熱材(2)と断熱防湿シート(4)とで床下の断熱性を確保することと、夏季において地盤(G1)の地中温度を利用して床下を涼しく保つこととが、両立可能である。
第4の態様に係る床下断熱構造(9)の施工方法は、布基礎(1)の立上り部(15)の内側面(152)に沿って断熱材(2)を配置する工程と、立上り部(15)に囲まれた床下空間(S1)に、断熱防湿シート(4)を敷設する工程と、断熱防湿シート(4)の上に土間コンクリート層(3)を打設する工程とを備える。断熱防湿シート(4)は、防湿シート(41)と、防湿シート(41)の上に積層された断熱シート(43)とを含む。
この態様によれば、断熱防湿シート(4)は土間コンクリート層(3)の下に配置されるので、断熱防湿シート(4)が床束(6)に干渉することがない。そのため、工法に応じて床束(6)を布基礎(1)に近づけて配置することも容易であり、床束(6)を設置する自由度が高い。加えて、断熱防湿シート(4)には防湿シート(41)と断熱シート(43)とが含まれているので、床下空間(S1)の高湿度化抑制と断熱性向上とを図ることができ、断熱シート(43)の下には防湿シート(41)が位置するので、断熱シート(43)に白蟻が侵入することは抑えられる。
1 布基礎
15 立上り部
152 内側面
2 断熱材
3 土間コンクリート層
4 断熱防湿シート
41 防湿シート
43 断熱シート
9 床下断熱構造
S1 床下空間

Claims (4)

  1. 床下空間を囲む立上り部を有する布基礎と、
    前記立上り部の内側面に沿って配置された断熱材と、
    前記床下空間に設けられた土間コンクリート層と、
    前記土間コンクリート層に沿うように、前記土間コンクリート層の下に配置された断熱防湿シートとを備え、
    前記断熱防湿シートは、防湿シートと、前記防湿シートの上に積層された断熱シートとを含む、
    床下断熱構造。
  2. 前記断熱防湿シートは、前記立上り部の周辺領域に敷設されている、
    請求項1の床下断熱構造。
  3. 前記断熱防湿シートの熱抵抗は、0.2mK/W以下である、
    請求項1又は2の床下断熱構造。
  4. 布基礎の立上り部の内側面に沿って断熱材を配置する工程と、
    前記立上り部に囲まれた床下空間に、断熱防湿シートを敷設する工程と、
    前記断熱防湿シートの上に土間コンクリート層を打設する工程とを備え、
    前記断熱防湿シートは、防湿シートと、前記防湿シートの上に積層された断熱シートとを含む、
    床下断熱構造の施工方法。
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