JP2024004016A - 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム - Google Patents
情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】選択肢が提示されて行われる音声案内に関する設定の際に、選択肢の全体的な内容を的確に把握できるようにする。【解決手段】電話自動応答装置2の情報処理部10は、音声案内される選択肢ごとに、選択肢の内容に関する情報が表示されたブロックをユーザが生成するためのユーザインタフェイスと、ユーザにより生成されたブロックを並べ替え可能な状態で一覧表示するユーザインタフェイスとを提供する。【選択図】図2
Description
本発明は、情報処理装置、情報処理システムおよび情報処理方法に関し、特に、電話自動応答に関する設定を行うためのユーザインタフェイスを提供する情報処理装置、当該情報処理装置と端末とを含む情報処理システム、当該情報処理装置による情報処理方法、および、プログラムに用いて好適なものである。
従来、所定の電話番号に電話があったときに、人間が応答するのに代わって、音声により自動応答を行う電話自動応答システムが広く普及している(例えば特許文献1参照)。この種の電話自動応答システムでは、音声による自動応答に際し、音声案内を通じて複数の選択肢を提示し(以下「選択肢提示案内」という)、発信者が何れかの選択肢を選択したときにその選択肢に対応する処理を行うものがある。一例として選択肢提示案内に際して電話自動応答システムは、「音声による所定の情報の提供を希望する場合にはダイヤルキーで1を操作し、オペレータにつなぐことを希望する場合にはダイヤルキーで2を操作する」旨の情報を音声案内により伝え、発信者により1番と2番との何れかのダイヤルキーが操作されたときに、操作された番号に対応する処理を実行する。
電話自動応答システムによる選択肢提示案内を実現するためには、各種設定(例えば、選択肢を用意する設定や、選択肢が行われたときに実行する処理に関する設定)が必要になるが、当該設定は通常、電話自動応答システムを利用するユーザにより所定の方法で行われる。例えばユーザは、電話自動応答システムを運営する会社の担当者にメール、電話、その他の手段で設定の内容を伝えることによって設定を行い、また例えばユーザは、設定を行うための画面に必要な入力を行って設定を行う。
従来の電話自動応答システムでは、選択肢提示案内において音声により案内が行われるという性質上、選択肢提示案内に関する設定の際に、提示する選択肢の全体的な内容(選択肢として何を用意したか、各選択肢の内容はどういったものであるかということ)を把握しにくいという問題があった。すなわち音声による案内は文章として行われるものであり、選択肢として何を用意したか、各選択肢の内容はどういったものであるのかということを文章から把握する必要があり、選択肢の全体的な内容を把握しにくかった。これを踏まえ、電話自動応答に関する設定の際に、選択肢の全体的な内容を的確に把握できるようにしたいというニーズがある。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、選択肢が提示されて行われる音声案内に関する設定の際に、選択肢の全体的な内容を的確に把握できるようにすることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明では、音声案内される選択肢ごとに、選択肢の内容に関する情報が表示されたブロックをユーザが生成するためのユーザインタフェイスと、ユーザにより生成されたブロックを並べ替え可能な状態で一覧表示するユーザインタフェイスとを提供するようにしている。
上記のように構成した本発明によれば、選択肢が提示されて行われる音声案内に関する設定に際して、ユーザは、各選択肢をブロック化することができ、しかもユーザが生成したブロックは、選択肢の内容に関する情報が表示された状態で一覧表示される。このため、ユーザは、一覧表示されたブロックを参照することにより、選択肢として何を用意したか、各選択肢の内容はどういったものであるのかということを直感的に迅速に把握することができる。更にブロックは並べ替えることが可能であるため、ユーザは、音声案内において選択肢が案内される順番通りにブロックを並べ替えることが可能であり、このようにすることにより、ユーザにとって選択肢の全体的な内容の把握が容易となる。すなわち上記発明によれば、ユーザは、選択肢が提示されて行われる音声案内に関する設定の際に、選択肢の全体的な内容を的確に把握することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。図1で示すように情報処理システム1は、電話自動応答装置2(特許請求の範囲の「情報処理装置」に相当)と1つ以上の端末3とを含んで構成されている。電話自動応答装置2および端末3は共に、インターネット、電話網、その他の通信網を含むネットワークNに接続可能である。
端末3は、ユーザが使用するコンピュータであり、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示装置4が接続されるか、或いは、表示装置4を備えて構成されている。本実施形態では、ユーザとは、電話自動応答装置2が提供するサービス(後述する電話自動応答サービスおよび設定関連サービスを少なくとも含む)を利用する者(これらサービスを利用する組織(会社や団体等)を含む)を意味する。以下の説明において、ユーザは、端末3を実際に操作する個人を指すこともあれば、電話自動応答装置2が提供するサービスを利用する個人や組織(会社や団体など)を指すこともある。端末3はブラウザが搭載されているコンピュータであれば、そのタイプはどのようなものであってもよく、例えばデスクトップ型コンピュータ、ノート型コンピュータ、タブレット型コンピュータ(いわゆるスマートフォンを含む)を端末3として機能させることができる。
電話自動応答装置2は、端末3をクライアントの1つとするサーバ装置である。電話自動応答装置2は、少なくとも電話自動応答サービスおよび設定関連サービスを提供する。電話自動応答サービスとは、ユーザに割り当てられた電話番号に対して電話があったときに、予め決められた設定に従って自動で応答するサービスである。以下、電話自動応答装置2による自動応答のことを「電話自動応答」という。またユーザに割り当てられた電話番号のことを「ユーザ電話番号」という。
一方、設定関連サービスとは、電話自動応答に関する設定を行うための手段を提供し、当該設定を受け付けるサービスである。設定関連サービスの提供時における電話自動応答装置2および端末3の処理については、ユーザの作業や電話自動応答装置2が提供するユーザインタフェイスと共に後に詳述する。なお図1では、電話自動応答装置2を1つのブロックで表しているが、電話自動応答装置2は単一のサーバ装置である必要はなく、例えば複数のサーバ装置により構成されてもよく、また所定のシステムの一部であってもよい。
図2は、電話自動応答装置2および端末3の機能構成例を示すブロック図である。図2で示すように、電話自動応答装置2は機能構成として、情報処理部10および通信部11を備えている。また端末3は機能構成として、端末制御部12および端末通信部13を備えている。上記機能ブロック10~13は、ハードウェア、DSP(Digital Signal Processor)、ソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えばソフトウェアによって構成する場合、上記機能ブロック10~13は、実際にはコンピュータのCPU、RAM、ROM等を備えて構成され、RAMやROM、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記録媒体に記憶されたプログラムが動作することによって実現される。また電話自動応答装置2は記憶手段として、記憶部14を備えている。
電話自動応答装置2の通信部11は、ネットワークNに接続された機器と所定のプロトコルに従って通信する。以下、電話自動応答装置2によるネットワークNを介した通信は、通信部11により適切に行われるものとして詳細な説明を省略する。端末3の端末通信部13は、ネットワークNに接続された機器と所定のプロトコルに従って通信する。以下、端末3によるネットワークNを介した通信は、端末通信部13により適切に行われるものとして詳細な説明を省略する。
上述したように、電話自動応答装置2は、設定関連サービスを提供する機能を有する。以下、設定関連サービスの提供時における電話自動応答装置2および端末3の処理について詳述する。以下では、電話自動応答に関する設定を何ら行っていないユーザが初めて電話自動応答に関する設定を行うことを想定する。
設定関連サービスの提供を受けたいと考えたユーザは、自身が使用する端末3のブラウザを立ち上げ、電話自動応答装置2の所定のURLへのアクセスを指示する。当該指示に応じて端末3の端末制御部12は、ブラウザの機能により当該所定のURLにアクセスする。電話自動応答装置2の情報処理部10は、当該所定のURLへのアクセスがあると、所定の方法でユーザの認証を行った上、メイン画面を表示させるためのHTMLファイル、その他のデータを端末3に応答する。端末3の端末制御部12は、HTMLファイルを受信し、ブラウザの機能によりHTMLファイルに基づいてメイン画面を表示装置4に表示する。
以下では電話自動応答装置2の情報処理部10から送信されたHTMLファイルに基づいて「端末3の表示装置4」に表示された各種画面に対する操作の検出、各種画面へ入力された情報の取得、各種画面の動的な変更、その他の画面に関する各種処理は、CGI、JavaScript(登録商標)、Ajax、DHTML、その他の既存の技術を用いて情報処理部10により適切に実行されるものとし、詳しい説明は行わない。また電話自動応答装置2の情報処理部10がHTMLファイルを端末3に送信し、HTMLファイルに基づく画面を端末3の表示装置4に表示させることを「情報処理部10が○○画面(ユーザインタフェイス)を端末3の表示装置4に表示する」、或いは単に「情報処理部10が○○画面(ユーザインタフェイス)を表示する」のように表現することがある。
ユーザは、メイン画面(或いはメイン画面から遷移可能な画面)から、電話自動応答装置2から受けるサービスとして設定関連サービスを選択することができる。ユーザにより設定関連サービスが選択されると、電話自動応答装置2の情報処理部10は、端末3の表示装置4にルールグループ表示画面19を表示する。図3は、ルールグループ表示画面19の一例を示す図である。図3は特に、電話自動応答に関する設定が未だ行われていないときのルールグループ表示画面19を示している。
図3で示すように、ルールグループ表示画面19は、ルールグループごとにタブ20が表示され、何れか1つのタブ20を選択することによって、何れか1つのルールグループを選択できるようになっている。ルールグループの意義は後に明らかとなる。本実施形態ではルールグループRG1~RG5の5つのルールグループが存在し、図3では、ルールグループRG1が選択された様子を示している。以下、選択中のルールグループを特に「選択ルールグループ」という。
ルールグループ表示画面19内には、選択ルールグループのルール表示エリア21が表示される。図3は、選択ルールグループたるルールグループGR1のルール表示エリア21が表示された様子を示している。ルール表示エリア21には、選択ルールグループを適用するかどうかを設定するための適用設定ボタン22が設けられている。適用設定ボタン22により適用する旨の設定がなされたルールグループが、電話自動応答の際に適用される。ユーザは、適用設定ボタン22を利用して選択ルールグループを適用するかどうかを設定することができる。なお、何れか1つのルールグループが排他的に適用される必要があり、一のルールグループが適用中のときに、他のルールグループを適用する旨の設定がなされた場合には、当該一のルールグループの適用は解除され、当該他のルールグループが適用される。
図3で示すように、ルール表示エリア21(より正確には、何らルールが設定されていない選択ルールグループに係るルール表示エリア21)には、最先応答処理のルールの設定を開始するための最先ルール設定開始ボタン23が設けられている。最先応答処理とは、ユーザ電話番号に電話があったときに最初に電話自動応答装置2が実行する応答処理のことである。以下、最先応答処理のルールのことを「最先ルール」という。後に明らかとなる通り、電話自動応答装置2の情報処理部10は、最先ルールに従って最先応答処理を実行する。また最先応答処理および最先ルールを含む概念を便宜的に「最先対象」という。
ユーザは、選択ルールグループに係る最先ルールの設定を開始する場合、最先ルール設定開始ボタン23を選択(ダブルクリック或いはクリック)する。最先ルール設定開始ボタン23が選択されると、情報処理部10は、ルール設定画面24をポップアップ表示する。図4は、ルール設定画面24の一例を示す図である。ルール設定画面24は、最先応答処理の内容(つまりユーザ電話番号に対して電話があったときに最初に実行する応答処理の内容)を最先ルールとして設定するための画面である。なお、ルール設定画面24は、最先ルールだけでなく、分岐ルール(後述)の設定にも用いられる。
図4で示すようにルール設定画面24は、ルール名称入力欄25を備える。ルール名称入力欄25は、ルール設定画面24で設定しているルール(本例では最先ルール)に付与する名称を文字列として入力する欄である。ユーザは、最先ルールの名称を決定し、ルール名称入力欄25に入力する。図4では、「はじめのご案内」という文字列がルール名称入力欄25に入力された様子を示している。
ルール設定画面24においてルール名称入力欄25の下方には、対応方法選択領域26が設けられている。対応方法選択領域26は、応答処理の種類を選択する領域である。以下、処理の種類を「対応方法」という場合がある。本実施形態では対応方法の種類として「音声案内」、「電話転送」、「SMS送信」および「音声録音」の4つが用意されている。以下、対応方法として「音声案内」、「電話転送」、「SMS送信」および「音声録音」という用語を用いる場合、「音声案内<対応方法>」のように、「<対応方法>」を付加し、一般的な意味で用語を用いる場合と区別する。
音声案内<対応方法>とは、応答処理として音声を利用した案内(音声案内)を行うことを示す。電話転送<対応方法>とは、応答処理として電話の転送を行うことを示す。ただし電話転送<対応方法>には、電話の転送をする旨の音声案内を行った後に電話の転送を行うことが含まれる。SMS送信<対応方法>とは、発信者の電話番号を宛先としてSMSによりメッセージを送信することを示す。ただしSMS送信<対応方法>には、SMSでメッセージを送信する旨の音声案内を行った後にメッセージを送信することが含まれる。音声録音<対応方法>とは、音声(発信者の発話音声を想定)を録音することを示す。ただし音声録音<対応方法>には、録音を行う旨の音声案内を行った後に音声を録音することが含まれる。
図4で示すように対応方法選択領域26は、4つの対応方法のそれぞれについてアイコンが表示されており、ユーザは、何れか1つのアイコンを選択することにより、何れか1つの対応方法を選択することができる。以下、音声案内<対応方法>が選択された場合の電話自動応答装置2の処理について説明し、その後、それ以外の対応方法が選択された場合の電話自動応答装置2の処理について簡単に説明する。
音声案内<対応方法>が選択されると情報処理部10は、ルール設定画面24を、図5で示す画面へと変換する。以下、対応方法が選択されることによってルール設定画面24から変換された画面を便宜的に「変換後ルール設定画面24A」とする。図5で示すように変換後ルール設定画面24Aは、音声内容設定領域28を備えており、音声内容設定領域28は、音声ファイル指定領域29と音声案内文章入力欄30とを備えている。音声ファイル指定領域29は、ユーザが用意した音声ファイルを音声案内に利用する(つまり音声案内に際して音声ファイルに記録された音声を出力する)場合に、利用する音声ファイルを指定し、電話自動応答装置2にアップロードする領域である。ユーザは、音声ファイル指定領域29内の特定の領域に音声ファイルをドラッグ&ドロップするか、端末3のファイルシステムにおいて音声ファイルが置いてある場所を指定することによって音声ファイルを指定することによって音声ファイルをアップロードする。
図5で示すように音声内容設定領域28は、音声案内文章入力欄30を備えている。音声案内文章入力欄30は、音声案内の文章(以下「音声案内文章」という)をテキストとして入力する入力欄である。音声案内文章入力欄30に入力された文章は、音声案内に際して音声として出力される。ユーザは、音声案内文章の内容を自由に設定できる。
ここで電話自動応答においては、複数の選択肢を提示する音声案内を行って発信者に選択肢の選択を促し、発信者が何れかの選択肢を選択したときにその選択肢に対応する応答処理を実行する、ということが行われることがある。以下、複数の選択肢を提示する音声案内を「選択肢提示案内」といい、選択肢提示案内で提示される選択肢を「提示選択肢」という。一例として選択肢提示案内に際して「○を希望する場合には1を、×を希望する場合には2を押して下さい」といった音声が出力され、発信者により1番と2番との何れかのダイヤルキーが操作されたときに、操作された番号に対応する処理を実行することが行われる。
なお本実施形態では、選択肢提示案内で提示される提示選択肢は、ダイヤルキーで指定可能な1桁の数字(つまり「1」~「9」の数字)で表されるものであるとする。また本実施形態では提示選択肢の値を具体的に示す場合、「1番」、「2番」のように数字に「番」を付けて表現する。またダイヤルキーは、物理的なボタンだけでなく、ソフトウェア的なボタン(例えばスマートフォンのタッチスクリーンに表示されるボタン)も含む。なお、提示選択肢を1桁の数字としたのは、あくまでも説明の単純化のためであり、提示選択肢は2桁以上の数字であってもよい。
そして電話自動応答装置2に選択肢提示案内を行わせることをユーザが意図している場合、ユーザは、提示選択肢のそれぞれを提示/案内する文章(以下「選択肢案内文章」という)を含む音声案内文章を音声案内文章入力欄30に入力することが想定される。そして本実施形態では、事前にユーザに対して、(1)用意する提示選択肢について提示選択肢の値を「1番」から順番に1つずつ大きくしていくこと、(2)提示選択肢の提示/案内は提示選択肢の値が小さい順に行うこと(選択肢案内文章をこのような文章とすべきこと)が伝えられる。なお、この留意点は、一例としてマニュアル(ウェブページとして提供されるものや、ダウンロード可能なファイルとして提供されるものを含む)を介してユーザに伝えられる。ただし、変換後ルール設定画面24Aの音声案内文章入力欄30の近くに留意点を示す情報を表示する構成でもよい。
例えば本実施形態では、提示選択肢として{1番、2番}や{1番、2番、3番、4番、5番}を用意することは許容されるが、{1番、3番、6番}や{7番、8番、9番}を用意することは許容されない。また例えば選択肢案内文章の内容を「Aの場合には1を、Bの場合には2を」や「Aの場合には1を、Bの場合には2を、Cの場合には3を、Dの場合には4を、Eの場合には5を」とすることが許容されるが、「Aの場合には1を、Bの場合には3を」や、「Aの場合には2を、Bの場合には1を」(提示選択肢の値が小さい順に提示選択肢の提示/案内が行われていない)、「Aの場合には7を、Bの場合には8を、Cの場合には9を」とすることは許容されない。
以上を踏まえ、ユーザが設定する音声案内文章(=音声案内文章入力欄30に入力する文章)は、例えば以下の内容とされる。例えばユーザが所定のサービスを提供する店舗を営む者であったとする。この場合において音声案内文章の内容は例えば、「お電話ありがとうございます。○○です。サービスに関するお問い合わせは、1、を、お店の場所が分からない方は、2、を、その他の方は、3、を押して下さい」とされる。
音声案内文章入力欄30の下方には、音声確認ボタン31が設けられている。音声確認ボタン31が選択(ダブルクリック或いはクリック)されると、情報処理部10は、音声案内文章入力欄30に入力された音声案内文章を、既存の音声合成技術により音声合成し、音声ファイル化し、音声ファイルを再生することによって、当該文章を音声として端末3のスピーカから音声出力する。
ユーザは、自身で用意した音声ファイルだけを使用した音声案内を行わせることができる。この場合、ユーザは、自身で用意した音声ファイルをアップロードする一方、音声案内文章入力欄30に文字として「。」のみを入れる。またユーザは、音声案内文章入力欄30に入力した文章に基づく音声ファイルだけを使用した音声案内を行わせることができる。この場合、ユーザは、自身で用意した音声ファイルをアップロードせず、音声案内文章入力欄30に音声案内文章を入力する。またユーザは、自身で用意した音声ファイルおよび音声案内文章入力欄30に入力した文章に基づく音声ファイルの双方を使用した音声案内を行わせることができる。この場合、ユーザは、自身で用意した音声ファイルをアップロードすると共に、音声案内文章入力欄30に文章を入力する。なおこの場合、「ユーザが用意した音声ファイルに基づく音声」→「音声案内文章入力欄30に入力された文章に基づく音声」の順番で音声案内が行われる。
対応方法として音声案内が選択されている場合、電話自動応答装置2は、ユーザ電話番号に電話がかかってきたときに、音声内容設定領域28で設定された音声を出力する。
図5で示すように変換後ルール設定画面24Aにおいて音声確認ボタン31の下方には、営業時間外設定領域32が設けられている。営業時間外設定領域32は、ユーザにおいて営業時間と営業時間外が存在し、しかも営業時間外に営業時間とは異なる応答処理が実行されることをユーザが希望する場合に、営業時間外における応答処理に関する設定を行う領域である。図5で示すように、営業時間外設定領域32には、営業時間外に営業時間とは別の応答処理を実行するか否かを指定する営業時間外関連指定領域33が設けられている。ユーザは、営業時間外関連指定領域33のラジオボタンを利用して、営業時間外に営業時間とは別の応答処理を実行するか否かを指定する。
営業時間外関連指定領域33の下方には、営業時間外詳細設定領域34が設けられている。営業時間外詳細設定領域34には、対応方法選択領域26および音声内容設定領域28が設けられている。ユーザは、営業時間外に営業時間とは別の応答処理を実行させることを指定した場合には、対応方法選択領域26および音声内容設定領域28を利用して応答処理の内容を設定する。なお営業時間および営業時間外の時間帯について、ユーザは、情報処理部10が提供するユーザインタフェイス(不図示)を用いて設定することができる。以上、音声案内<対応方法>が選択されたときの電話自動応答装置2の処理について、情報処理部10が提供するユーザインタフェイスおよびユーザの作業と共に説明した。
ルール設定画面24の対応方法選択領域26において電話転送<対応方法>が選択された場合、情報処理部10は、ルール設定画面24を、電話転送に関する設定を行うための画面(不図示)へと変換する。変換後のルール設定画面24には、転送先の電話番号を入力する入力欄と、音声内容設定領域28と、営業時間外設定領域32とが設けられている。対応方法として電話転送<対応方法>が選択されている場合、電話自動応答装置2は、ユーザ電話番号に電話がかかってきたときに、音声内容設定領域28で設定された音声を出力する共に、設定された転送先の電話番号に転送する。
ルール設定画面24の対応方法選択領域26においてSMS送信<対応方法>が選択された場合、情報処理部10は、ルール設定画面24を、SMS送信に関する設定を行うための画面(不図示)へと変換する。変換後のルール設定画面24には、SMSで送るメッセージの内容をテキストにより入力する入力欄と、音声内容設定領域28と、営業時間外設定領域32とが設けられている。対応方法としてSMS送信が選択されている場合、電話自動応答装置2は、ユーザ電話番号に電話がかかってきたときに、音声内容設定領域28で設定された音声を出力する共に、発信者の電話番号に対してSMSにより、設定されたメッセージを送信する。
ルール設定画面24の対応方法選択領域26において音声録音<対応方法>が選択された場合、情報処理部10は、ルール設定画面24を、音声録音に関する設定を行うための画面(不図示)へと変換する。変換後のルール設定画面24には、音声内容設定領域28と、営業時間外設定領域32とが設けられている。対応方法として音声録音が選択されている場合、電話自動応答装置2は、ユーザ電話番号に電話がかかってきたときに、音声内容設定領域28で設定された音声を出力し、更に録音を開始するので要件を発話すべきことを伝える音声(例えば「ピーという発信音の後に要件をお伝え下さい」という文章の音声。この音声の音声ファイルは、別途、用意される)を出力する。その後、電話自動応答装置2は、発信者の発話音声を録音する。
ルール設定画面24に入力された内容は、ユーザ電話番号に電話があったときに最初に電話自動応答装置2が実行する応答処理(最先応答処理)のルールを示すものであり、この内容が「最先ルール」に相当する。ルール設定画面24(ルール設定画面24から変換された画面を含む)への入力が完了すると、ユーザは、ルール設定画面24の最下部のルール設定保存ボタン35を選択(ダブルクリック或いはクリック)する。
ルール設定保存ボタン35が選択されると、情報処理部10は、記憶部14の設定データベース15にアクセスする。設定データベース15は、ユーザ電話番号ごとに、電話自動応答に関する設定を保持するレコードが登録されたデータベースである。情報処理部10は、設定データベース15にアクセス後、ユーザのユーザ電話番号(ユーザ電話番号は認証時に特定する)に対応するレコードを特定し、ユーザにより入力された最先ルールの内容を反映するようにレコードの情報を更新する。最先ルールの内容の反映には、必要な音声ファイルの登録も含まれる。これにより最先ルールの設定が完了する。情報処理部10は、最先対象に対応する応答処理(つまり、ユーザ電話番号に電話があったときに最初に行う応答処理)を実行する際、設定データベース15を参照して、ユーザ電話番号に対応するレコードを特定し、レコードの内容に基づいて最先ルールに従った応答処理を実行する。
またルール設定画面24のルール設定保存ボタン35がユーザに選択(ダブルクリック或いはクリック)されると、情報処理部10は、ルール設定画面24のポップアップ表示を停止し、ルールグループ表示画面19を、最先ルールの設定が完了したことを反映した画面へと変換する。図6は、最先ルールの設定が完了した後に情報処理部10が表示するルールグループ表示画面19の一例を示す図である。図6で示すように、情報処理部10は、ルールグループ表示画面19に、最先ルールに対応するブロック(実体は、矩形の枠で囲まれた領域)である最先対象ブロック38を表示する。情報処理部10は、最先対象ブロック38内に、ルール名称入力欄25に入力されたルールの名称(本例では最先ルールの名称)示すルール名称情報39を表示する。また情報処理部10は、最先対象ブロック38内に、選択された対応方法(図6の例では音声案内<対応方法>)を示す対応方法情報40を表示する。
なおユーザは、最先対象ブロック38を選択(ダブルクリック或いはクリック)することによって、最先ルールを編集することができる。すなわち最先対象ブロック38が選択されると、情報処理部10は、現時点の最先ルールが反映されたルール設定画面24をポップアップ表示する。ユーザは、ポップアップ表示されたルール設定画面24を利用して最先ルールを編集できる。
ここで上述の通りユーザは、応答処理として選択肢提示案内を電話自動応答装置2に行わせることが可能である。この場合、音声案内文章に、選択肢案内文章が含まれていることが想定される。そして本実施形態ではユーザは、提示選択肢の提示を階層的に行わせることが可能である。以下、図7を用いて「提示選択肢の提示を階層的に行う」ことについて説明する。図7は、最先対象および提示選択肢の階層構造の一例を示す図である。図7では、最先対象を第0層(ルート層)としている。以下では、図7で示す階層構造に従って電話自動応答装置2が「提示選択肢の提示を階層的に行う」場合について説明する。
図7を参照し、まず電話自動応答装置2は、第0層の最先応答処理(ユーザ電話番号に電話があった後に最初に行う応答処理)において、提示選択肢として1番(提示選択肢S1)、2番(提示選択肢S2)および3番(提示選択肢S3)を提示する。これら提示選択肢は、最先対象の階層(第0層)の1つ下の層(第1層)において、最先対象に属するグループ(以下「最先対象の下層グループ」という)に含まれる。提示選択肢S1、S2、S3の提示に対して1番(提示選択肢S1)が選択された場合、階層が第1層に遷移し、電話自動応答装置2は、提示選択肢として1番(提示選択肢S1-1)および2番(提示選択肢S1-2)を提示する。提示選択肢S1-1、S1-2は、提示選択肢S1の階層(第1層)の1つ下の層(第2層)において、提示選択肢S1に属するグループに含まれる。以下、ある提示選択肢の1つ下の層で、その提示選択肢に属するグループのことを「提示選択肢の下層グループ」という。提示選択肢S1-1、S1-2は、提示選択肢S1の下層グループに含まれる。提示選択肢S1-1、S1-2の提示に対して2番(提示選択肢S1-2)が選択された場合、階層が1つ下の第2層に遷移し、電話自動応答装置2は、提示選択肢として1番(提示選択肢S1-2-1)および2番(提示選択肢S2-2-2)を提示する。これら提示選択肢S1-2-1、S2-2-2は、提示選択肢S1-2の下層グループに含まれる。
以下では、電話自動応答において選択肢提示案内が行われ、そこで提示された提示選択肢が選択されたときに電話自動応答装置2が実行する応答処理を「分岐応答処理」という。また分岐応答処理に関するルール(つまり分岐応答処理を実行するにあたって従うべき設定の内容)を「分岐ルール」という。本実施形態ではユーザは、情報処理部10が提供するユーザインタフェイスを利用して、提示する提示選択肢について(提示選択肢の提示が階層的に行われる場合は、全ての階層における全ての選択肢について)、的確に分岐ルールを設定することができる。以下、ユーザが、図7で示す階層構造に従って提示選択肢の提示を行わせることを意図しており、これに準じた設定を行うものとして、電話自動応答装置2の処理を、電話自動応答装置2が提供するユーザインタフェイスおよびユーザが行う作業と共に説明する。
図6で示すように最先ルール設定後のルールグループ表示画面19において最先対象ブロック38の下方には、選択肢表示領域41が設けられ、選択肢表示領域41の下方には選択肢追加ボタン42が設けられている。選択肢追加ボタン42は、1つの提示選択肢について、分岐ルールを設定し、選択肢ブロックB(後述)を生成することを開始する際に選択されるボタンである。以下、(1つの)提示選択肢について分岐ルールを設定し、選択肢ブロックBを生成することを、「(1つの)提示選択肢を用意する」ということがある。以下、まずユーザが、提示選択肢S1(図7参照)を用意する場合について説明する。
提示選択肢S1の用意に際し、ユーザは、最先ルール設定後のルールグループ表示画面19(図6)の選択肢追加ボタン42を選択(ダブルクリック或いはクリック)する。選択肢追加ボタン42が選択されると、情報処理部10は、ルール設定画面24(図4参照)をポップアップ表示する。ユーザは、ルール設定画面24に必要な入力を行うことにより、最先ルールと同じ要領で提示選択肢S1の分岐ルールを設定する(つまりルール設定画面24に入力された内容が、提示選択肢S1の分岐ルールとなる)。すなわちユーザは、ルール名称入力欄25に分岐ルールの名称を入力し、対応方法を選択し、対応方法の選択後に応じて変換された画面に必要な入力を行い、ルール設定保存ボタン35を選択(ダブルクリック或いはクリック)する。
ここでルール設定画面24の一部或いは全部は、特許請求の範囲の「ブロックに対応する選択肢が選択された場合に実行する処理を設定するためのユーザインタフェイス」或いは「ブロックに対応する選択肢が選択された場合に実行する処理を営業時間と営業時間とに分けて設定するためのユーザインタフェイス」に相当する。
提示選択肢S1の分岐ルールが設定されると(=ルール設定保存ボタン35が選択されると)、情報処理部10は、ルール設定画面24のポップアップ表示を停止する。更に情報処理部10は、ルールグループ表示画面19において最先対象ブロック38の下方に形成された選択肢表示領域41に提示選択肢S1に対応するブロックである選択肢ブロックB-S1を生成する。図8は、提示選択肢S1の分岐ルールが設定された後のルールグループ表示画面19の一例を示す図である。図8では、選択肢表示領域41内に新たに生成された「提示選択肢S1に係る選択肢ブロックB-S1」が生成されている。
情報処理部10は、新たに生成した選択肢ブロックBを選択肢表示領域41に追加する場合、以下のルールに従って追加する。すなわち情報処理部10は、既に選択肢表示領域41に存在する“第1層”(=最先対象の下層グループ)の選択肢ブロックBのうち最下部に位置するブロックの下に、新たに生成した選択肢ブロックBを追加する。後に明らかとなる通り、選択肢ブロックBが第何層に属しているかは見た目で直感的に分かるようになっている。提示選択肢S1に係る選択肢ブロックBが生成された段階では、選択肢表示領域41には1つも選択肢ブロックBが存在しないため、情報処理部10は、選択肢表示領域41に「提示選択肢S1に係る選択肢ブロックB」を1つ表示する。
図8で示すように選択肢ブロックBには、提示選択肢の値(以下「選択肢値」という)を示す選択肢値情報43が表示される。情報処理部10は、一の提示選択肢について選択肢ブロックBを生成したときに、当該一の提示選択肢の選択肢値を以下のルールに従って自動で付与する。すなわち情報処理部10は、選択肢表示領域41において、“第1層”(=最先対象の下層グループ)における選択肢ブロックBの順番(上から数えたときに何番目かということ)と同じ値の選択肢値を付与する。図8の例では、選択肢表示領域41の“第1層”において提示選択肢S1の選択肢ブロックBの順番は「1番」である。従って情報処理部10は、提示選択肢S1の選択肢値として「1番」を付与し、「1番」を示す情報を選択肢値情報43として提示選択肢S1の選択肢ブロックBに表示する。
また選択肢ブロックBには、ルール名称入力欄25に入力された分岐ルールの名称を示すルール名称情報39が表示される。なお分岐ルールの名称は、ユーザによって提示選択肢S1を表す文言とされていることが想定される。更に選択肢ブロックBには、選択された対応方法(図8の例では音声案内<対応方法>)を示す対応方法情報40が表示される。ここで選択肢ブロックBに表示された情報は、ユーザにより設定された分岐ルールの名称およびユーザにより選択された対応方法を示す情報であり、これらを参照することによって、提示選択肢の内容(分岐ルールの内容)を直感的に的確に理解することができる。従って選択肢ブロックBに表示された情報は、特許請求の範囲の「提示選択肢の内容に関する情報」に相当する。またルール設定画面24の一部或いは全部は、特許請求の範囲の「選択肢ブロックBをユーザが生成するためのユーザインタフェイス」に相当する。ユーザによる以上の作業により、提示選択肢S1が用意される。
次にユーザが提示選択肢S2(図7参照)を用意する場合について説明する。提示選択肢S2の用意に際し、ユーザは、図8で示すルールグループ表示画面19の選択肢追加ボタン42を選択(ダブルクリック或いはクリック)する。選択肢追加ボタン42が選択されると、情報処理部10は、ルール設定画面24(図4参照)をポップアップ表示する。ユーザは、ルール設定画面24に必要な入力を行うことにより、最先ルールと同じ要領で提示選択肢S2の分岐ルールの内容を指定する。情報処理部10は、ルール設定保存ボタン35が選択されると、記憶部14の設定データベース15の該当レコードを適切に更新する。
提示選択肢S2の分岐ルールが設定されると(=ルール設定保存ボタン35が選択されると)、情報処理部10は、ルール設定画面24のポップアップ表示を停止する。更に情報処理部10は、ルールグループ表示画面19の選択肢表示領域41に提示選択肢S2に対応するブロックである選択肢ブロックB-S2を生成する。図9は、提示選択肢S1の分岐ルールに続き、提示選択肢S2の分岐ルールが設定された後のルールグループ表示画面19の一例を示している。図9で示すように、提示選択肢S2に係る選択肢ブロックB-S2には、提示選択肢S2の選択肢値を示す選択肢値情報43と、分岐ルールの名称を示すルール名称情報39と、選択された対応方法を示す対応方法情報40とが表示されている。
上述したように情報処理部10は、新たに生成した選択肢ブロックBを選択肢表示領域41に追加する場合、既に選択肢表示領域41に存在する“第1層”(=最先対象の下層グループ)の選択肢ブロックBのうち最下部に位置するブロックの下に、新たに生成した選択肢ブロックBを追加する。これを踏まえ情報処理部10は、提示選択肢S2に係る選択肢ブロックB-S2を、提示選択肢S1に係る選択肢ブロックBの下に追加する。また上述したように情報処理部10は、新たに追加した選択肢ブロックB(提示選択肢)について、選択肢表示領域41の“第1層”(=最先対象の下層グループ)における選択肢ブロックBの順番と同じ値の選択肢値を付与する。これを踏まえ情報処理部10は、提示選択肢S2の選択肢値として「2番」を付与し、「2番」を示す情報を選択肢値情報43として提示選択肢S2の選択肢ブロックB-S2に表示する。
以上、提示選択肢S1および提示選択肢S2を用意するときの電話自動応答装置2の処理を、表示するユーザインタフェイスおよびユーザの作業と共に説明したが、ユーザは、同様にして提示選択肢S3、S1-1、S1-2、S2-1、S2-2、S1-2-1、S1-2-2をこの順番で用意する。図10は、全ての提示選択肢が用意された後に情報処理部10が表示するルールグループ表示画面19を示している。図10では、選択肢表示領域41に提示選択肢S1、S2、S3、S1-1、S1-2、S2-1、S2-2、S1-2-1、S1-2-2の順番で対応する選択肢ブロックBが表示されている。なお本実施形態では、図7で示す提示選択肢の選択肢ブロックBについて、説明の便宜を考慮して、選択肢ブロックBのルール名称情報39の文言の冒頭に、提示選択肢に付与した符号(S1等)を含めている。
なおユーザは、選択肢ブロックBを選択(ダブルクリック或いはクリック)することによって、分岐ルールを編集することができる。すなわち選択肢ブロックBが選択されると、情報処理部10は、現時点の分岐ルールが反映されたルール設定画面24をポップアップ表示する。ユーザは、ポップアップ表示されたルール設定画面24を利用して分岐ルールを編集できる。また、ルール設定画面24には、提示選択肢を削除するボタンが設けられており、ユーザは、当該ボタンを利用して提示選択肢を削除することができる。提示選択肢が削除されると、対応する選択肢ブロックBも情報処理部10により削除される。
ユーザは、選択肢表示領域41に表示された選択肢ブロックBを利用して、一の選択肢ブロックBを他の選択肢ブロックBの下層グループに属させることができる。図7を参照し、提示選択肢S1-1は、提示選択肢S1の下層グループに属する。そしてユーザは、提示選択肢S1-1を提示選択肢S1の下層グループに属させる際に以下の作業を行う。図11は、当該作業の説明に利用する図である。図11(A)で示すようにユーザは、提示選択肢S1-1の選択肢ブロックB-S1-1をドラッグし、提示選択肢S1の選択肢ブロックB-S1に向かって移動させる。更にユーザは図11(B)で示すように、提示選択肢S1の選択肢ブロックB-S1の領域と、提示選択肢S1-1の選択肢ブロックB-S1-1の領域とが一定以上重なるようにする。
情報処理部10は、提示選択肢S1の選択肢ブロックBの領域と、提示選択肢S1-1の選択肢ブロックBの領域とが一定以上重なったことを検出すると、図11(B)で示すように提示選択肢S1の選択肢ブロックB-S1の下方(提示選択肢S1の選択肢ブロックB-S1と提示選択肢S2の選択肢ブロックB-S2との間)に、「このままの状態で選択肢ブロックB-S1-1をドロップすると、提示選択肢S1-1が提示選択肢S1の下層グループに属する状態となる」ことを示す下層目印マーク44を表示する。ユーザは、この下層目印マーク44を確認し、提示選択肢S1-1の選択肢ブロックB-S1-1をドロップする。すると提示選択肢S1-1が提示選択肢S1の下層グループに属した状態となり、図11(C)で示すように提示選択肢S1-1の選択肢ブロックB-S1-1は、提示選択肢S1の選択肢ブロックB-S1の下方であって、提示選択肢S1の選択肢ブロックB-S1から左右方向で一段下がった位置(右側に一定量だけずれた位置)に表示された状態となる。図11(C)で示すように、提示選択肢S1-1が提示選択肢S1の下層グループに属していることは、選択肢表示領域41の見た目から明らかである。
情報処理部10は、一の選択肢ブロックBを他の選択肢ブロックBの下層グループに追加する場合、以下のルールに従って追加する。すなわち情報処理部10は、当該他の選択肢ブロックBの下層グループに既に存在する選択肢ブロックBのうち最下部に位置するブロックの下に、当該一の選択肢ブロックBを追加する。更に情報処理部10は、一の選択肢ブロックBを他の選択肢ブロックBの下層グループに追加したときに、当該一の選択肢ブロックBの選択肢値を以下のルールに従って自動で付与する。すなわち情報処理部10は、当該他の選択肢ブロックBの下層グループにおける選択肢ブロックBの順番(上から数えたときに何番目かということ)と同じ値の選択肢値を付与する。図11(C)の例では、提示選択肢S1の下層グループにおいて、提示選択肢S1-1の選択肢ブロックB-S1-1の順番は「1番」である。従って情報処理部10は、提示選択肢S1-1の選択肢値として「1番」を付与し、「1番」を示す情報を選択肢値情報43として提示選択肢S1-1の選択肢ブロックB-S1-1に表示する。
また提示選択肢S1-2が提示選択肢S1の下層グループに属することになったことによって、最先対象の下層グループ(第1層)から提示選択肢S1-2が抜けることになる。これを踏まえ情報処理部10は、「最先対象の下層グループ」に含まれる提示選択肢のそれぞれついて、最先対象の下層グループにおける選択肢ブロックBの順番と、選択肢値とが一致するように選択肢の値を変更し、表示する選択肢値情報43の内容を変更する。
また図7を参照し、提示選択肢S1-2は、提示選択肢S1の下層グループに属し、かつ当該下層グループにおいて選択肢値は「2番」である。この状態を構築するためユーザは、提示選択肢S1-2の選択肢ブロックB-S1-2と提示選択肢S1の選択肢ブロックB-S1とが一定以上重なった状態となるように、提示選択肢S1-2の選択肢ブロックB-S1-2を移動すると共に、この状態で提示選択肢S1-2の選択肢ブロックB-S1-2をドロップする。すると提示選択肢S1-2が提示選択肢S1の1つ下の階層に属した状態となり、選択肢表示領域41は図12で示す状態となる(情報処理部10が図12で示す選択肢表示領域41を表示する)。提示選択肢S1-2の選択肢値がルールに従って更新されることは上述の通りである。
ユーザは、提示選択肢S2-1、S2-2についても提示選択肢S2に属させる作業をし、更に提示選択肢S1-2-1、S1-2-2を提示選択肢S1-2に属させる作業を行う。この結果、選択肢表示領域41の状態は、図13で示す状態となる(情報処理部10が図13で示す選択肢表示領域41を表示する)。図13の選択肢表示領域41について、提示選択肢の階層構造が、図7で示す階層構造に従っていることは、見た目で明らかである。以上の通り情報処理部10は、音声案内によって階層的に選択肢を提示する場合における選択肢の階層構造に応じた態様で選択肢ブロックBを階層化できる状態で一覧表示するユーザインタフェイスを提供する。
またユーザは、選択肢ブロックBを利用して、同一の下層グループ内で選択肢ブロックBを自由に並べ替えることができる。例えば選択肢表示領域41が図13で示す状態(つまり図7で示す階層構造に従った状態)のときに、ユーザが、提示選択肢S2と提示選択肢S3とを入れ替える、つまり提示選択肢S2の選択肢値を「3番」とし提示選択肢S3の選択肢値を「2番」へと変更することを考えたとする。この場合、図14(A)で示すようにユーザは、提示選択肢S3の選択肢ブロックB-S3をドラッグして移動し、提示選択肢S3の選択肢ブロックB-S3の重心が、提示選択肢S2の選択肢ブロックB-S2の上方であって、提示選択肢S2の選択肢ブロックB-S2と提示選択肢S1-2-2の選択肢ブロックB-S1-2-2との間の隙間に位置するようにする。
情報処理部10は、提示選択肢S3の選択肢ブロックBの重心が、当該隙間に位置した状態となったことを検出すると、当該隙間に、「このままの状態で選択肢ブロックB-S3をドロップすると、同一の仮想グループ内で提示選択肢S2の上の順位に提示選択肢S3が来る状態となる」ことを示す同層目印マーク45を表示する。ユーザは、同層目印マーク45を確認し、提示選択肢S3の選択肢ブロックB-S3をドロップする。すると図14(B)で示すように提示選択肢S3の選択肢ブロックB-S3は、提示選択肢S2の選択肢ブロックB-S2の上方に、提示選択肢S2の選択肢ブロックB-S2と同じ下層グループのブロックとして表示された状態となる(情報処理部10がこのように表示する)。
以上の通り、ルールグループ表示画面19は、ユーザにより選択された選択肢ブロックBを並べ替え可能な状態で表示するユーザインタフェイスを含んでいる。つまり情報処理部10は、ユーザにより生成された選択肢ブロックB(ブロック)を並べ替え可能な状態で一覧表示するユーザインタフェイスを提供する。
以下、用意された全ての選択肢についての分岐ルールおよび階層構造のことを総合分岐ルールという。ユーザは全ての提示選択肢を用意し、階層構造の構築を完了した後、ルールグループ表示画面19の保存ボタン46を選択する。情報処理部10は、保存ボタン46が選択されたことを検出すると、記憶部14の設定データベース15にアクセスし、全ての提示選択肢について設定された分岐ルール、および、全ての提示選択肢についての階層構造が反映されるように、ユーザのユーザ電話番号に対応するレコードの内容を更新する。以上により総合分岐ルールの設定が完了する。
電話自動応答装置2の情報処理部10は、電話自動応答にあたっては、設定データベース15を参照し、総合分岐ルールを反映して電話自動応答を実行する。例えば総合分岐ルールが図7で示すルールに準じているものとする。この場合、ユーザ電話番号に電話があったときに情報処理部10は、まず最先ルールに従って最先応答処理を実行する。この最先応答処理では、選択肢として1番(提示選択肢S1)、2番(提示選択肢S2)および3番(提示選択肢S3)が提示される(そのような音声をユーザが設定する)。
情報処理部10は、最先応答処理で1番が選択されると提示選択肢S1の分岐ルールに従って分岐応答処理を実行し、2番が選択されると提示選択肢S2の分岐ルールに従って分岐応答処理を実行し、3番が選択されると提示選択肢S3の分岐ルールに従って分岐応答処理を実行する。ここで提示選択肢S1に係る分岐応答処理では、提示選択肢として1番と2番とが提示される。これらのうち2番が選択された場合には、情報処理部10は、提示選択肢S1-2の分岐ルールに従って分岐応答処理を実行し、1番と2番との選択肢を提示する、これらのうち2番が選択された場合には、情報処理部10は、提示選択肢S1-2-2の分岐ルールに従って分岐応答処理を実行する。
次に電話自動応答装置2(情報処理装置)による情報処理方法について、フローチャートを用いて説明する。図15は、電話自動応答装置2の動作例を示すフローチャートである。図15で示すように、電話自動応答装置2の情報処理部10は、音声案内される提示選択肢(選択肢)ごとに、提示選択肢の内容に関する情報が表示された選択肢ブロックB(ブロック)をユーザが生成するためのユーザインタフェイスを提供する(ステップSA1)。情報処理部10は、ユーザにより生成された選択肢ブロックBを並べ替え可能な状態で一覧表示するユーザインタフェイスを提供する(ステップSA2)。
以上説明したように本実施形態に係る電話自動応答装置2の情報処理部10は、音声案内される提示選択肢(選択肢)ごとに、提示選択肢の内容に関する情報が表示された選択肢ブロックB(ブロック)をユーザが生成するためのユーザインタフェイスと、ユーザにより生成された選択肢ブロックBを並べ替え可能な状態で一覧表示するユーザインタフェイスとを提供する。
本実施形態によれば、提示選択肢が提示されて行われる音声案内に関する設定に際して、ユーザは、提示選択肢をブロック化することができ、しかもユーザが生成した選択肢ブロックBは、提示選択肢の内容に関する情報が表示された状態で一覧表示される。このため、ユーザは、一覧表示された選択肢ブロックBを参照することにより、提示選択肢として何を用意したか、各提示選択肢の内容はどういったものであるのかということを直感的に迅速に把握することができる。更に選択肢ブロックBは並べ替えることが可能であるため、ユーザは、音声案内において提示選択肢が案内される順番通りにブロックを並べ替えることが可能であり、このようにすることにより、ユーザにとって提示選択肢の全体的な内容の把握が容易となる。すなわち本実施形態によれば、ユーザは、提示選択肢が提示されて行われる音声案内に関する設定の際に、提示選択肢の全体的な内容を的確に把握することができる。
また本実施形態では、音声案内される提示選択肢は、ダイヤルキーで指定可能な数字で表されるものである。そして情報処理部10は、選択肢ブロックBが生成されたときに、一覧における選択肢ブロックBの順番(最先対象の下層グループ内での順番)と同じ値の選択肢を選択肢ブロックB内に表示する一方、一覧表示した選択肢ブロックBが並べ替えられたときに、選択肢ブロックBのそれぞれについて、選択肢ブロックBの順番と選択肢の値とが一致するように、選択肢ブロックB内に表示した選択肢の値を変更する。
この構成によれば、ユーザは、選択肢ブロックBの順番を入れ替えるだけで、入れ替え後の選択肢ブロックBの並び順と整合する選択肢値を提示選択肢に付与することができ、ユーザの利便性が高い。
<第1変形例>
次に上記実施形態の第1変形例について説明する。図16(A)は、本変形例に係るルールグループ表示画面19の一例を示す図である。図16(A)で示すように本実施形態に係るルールグループ表示画面19の上部には、ロックスイッチ48が設けられている。ユーザは、総合分岐ルールの設定が完了した後、ロックスイッチ48を操作してロックをオンし、ロック状態とする。ロック状態の場合に、情報処理部10は、以下の処理を実行する。なお本変形例に関し、ルールグループ表示画面19にロックスイッチ48が設けられている点、および、ロック状態のときに情報処理部10が以下の処理を実行する点以外に関しては、情報処理部10は、基本的には上記実施形態と同じ処理を実行する。
次に上記実施形態の第1変形例について説明する。図16(A)は、本変形例に係るルールグループ表示画面19の一例を示す図である。図16(A)で示すように本実施形態に係るルールグループ表示画面19の上部には、ロックスイッチ48が設けられている。ユーザは、総合分岐ルールの設定が完了した後、ロックスイッチ48を操作してロックをオンし、ロック状態とする。ロック状態の場合に、情報処理部10は、以下の処理を実行する。なお本変形例に関し、ルールグループ表示画面19にロックスイッチ48が設けられている点、および、ロック状態のときに情報処理部10が以下の処理を実行する点以外に関しては、情報処理部10は、基本的には上記実施形態と同じ処理を実行する。
ここで提示選択肢の階層構造が図17(A)で示すもの(つまり、選択肢表示領域41の状態は、図16(A)で示す状態)であったとする。図18の(A1)は、このときの最先対象の音声案内文章の内容の一例を示す図である。提示選択肢の階層構造が図17(A)で示すものである場合、音声案内文章には、提示選択肢SB1~SB4を案内する文章が含まれていることが想定される。
ここで、ユーザには事前に、応答処理において選択肢提示案内を行う場合、音声案内文章の態様を以下のようにすべきことが伝えられる。すなわち、提示選択肢ごとに、提示選択肢を案内する一連の文(以下「単一案内文」という)の先頭に記号の“『”を入れ、文の末尾に記号の“』”を入れるべきことが伝えられる。更に単一案内文の中には、選択肢値(選択肢を示す文言)が含まれることになるが、単一案内文中の選択肢値について、先頭に記号の“<”を入れ、末尾に記号の“>”を入れるべきことが伝えられる。更に音声案内文章中に、上記目的以外で“『”、“』”、“<”および“>”を使用しないことが伝えられる。以上の留意点は、例えば、ルール設定画面24の所定の位置(例えば、音声案内文章入力欄30の上方或いは下方)に文章として記述される。
図18(A1)を参照し、図18(A1)で例示する「最先対象に係る音声案内文章」は、4つの単一案内文W1~W4を有しており、単一案内文のそれぞれが“『”と“』”とにより囲まれている。また単一案内文のそれぞれにおいて、選択肢値を示す文言は“<”と“>”とにより囲まれている。より具体的には、1つ目の単一案内文W1は“『○○の場合は、<1>を、』”というものであり、2つ目の単一案内文W2は“『××の場合は、<2>を、』”というものであり、3つ目の単一案内文W3は“『△△の場合は、<3>を、』”というものであり、4つ目の単一案内文W4は『“□□の場合は、<4>を、”』というものである。図16(A)および図17(A)を参照し、単一案内文W1は提示選択肢SB1および選択肢ブロックB-SB1に対応し、単一案内文W2は提示選択肢SB2および選択肢ブロックB-SB2に対応し、単一案内文W3は提示選択肢SB3および選択肢ブロックB-SB3に対応し、単一案内文W4は提示選択肢SB4および選択肢ブロックB-SB4に対応する。
また提示選択肢の階層構造が図17(A)で示すものである場合、提示選択肢SB2に係る音声案内文章には、提示選択肢SB2-1、SB2-2を案内する文章が含まれている(ユーザがそのような音声案内の文章を設定することが想定される)。図18(A2)は、提示選択肢SB2に係る音声案内文章の内容の一例を示している。図18(A2)において、1つ目の単一案内文W2-1は“ABCの場合は<1>を、”というものであり、2つ目の単一案内文W2-2は、“DEFの場合は<2>を、”というものである。図16(A)および図17(A)を参照し、単一案内文W2-1は提示選択肢SB2-1および選択肢ブロックB-SB2-1に対応し、単一案内文W2-2は提示選択肢SB2-2および選択肢ブロックB-SB-2に対応する。
今、ユーザがロックスイッチ48を操作してロック状態とした後に、選択肢表示領域41の状態を、図16(A)で示す状態から図16(B)で示す状態へと編集したとする。具体的には、最先対象の下層グループ内で元々上から3番目に位置していた「提示選択肢SB3の選択肢ブロックB-SB3」が、上から2番目の選択肢ブロックBとなり、これに伴って、元々上から2番目に位置していた「提示選択肢SB2の選択肢ブロックB-SB2」が上から3番目の選択肢ブロックBとなっている。また提示選択肢SB4の選択肢ブロックBが削除されている。更に提示選択肢SB2の下層グループにおいて、「提示選択肢SB2-1の選択肢ブロックB」と「提示選択肢SB-2の選択肢ブロックB」との順番が入れ替わっている。このとき提示選択肢の階層構造は、図17(A)から図17(B)へと変化する。
情報処理部10は、選択肢表示領域41が編集され、保存ボタン46が選択されると、以下の処理を実行する。すなわち情報処理部10は、一覧表示した選択肢ブロックBが並べ替えられた場合、選択肢ブロックBの順番の変更が反映されるように、入力された音声案内文章に含まれる単一案内文の順番を変更する。また情報処理部10は、一覧表示した選択肢ブロックBが並べ替えられたときに、選択肢ブロックBのそれぞれについて、同一の下層グループにおける選択肢ブロックBの順番と提示選択肢の値とが一致するように、選択肢ブロックB内に表示した選択肢値情報43の値を変更すると共に、選択肢値情報43の値の変更が反映されるように、入力された音声案内の文章に含まれる選択肢値(選択肢を示す文言)を変更する。
詳述すると情報処理部10は、図18(B1)で示すように、音声案内文章中で元々3番目であった提示選択肢SB3に係る単一案内文W3について、2番目の単一案内文となるようにその位置を変更し、提示選択肢SB3に係る単一案内文W3の中の選択肢値を「3」から「2」へと変更する。さらに情報処理部10は、最先対象に係る音声案内文章中で元々2番目であった提示選択肢SB2に係る単一案内文W2について、3番目の単一案内文となるようにその位置を変更し、提示選択肢SB2に係る単一案内文W2の中の選択肢値を「2」から「3」へと変更する。更に情報処理部10は、最先対象に係る音声案内文章中で元々4番目であった提示選択肢SB4に係る単一案内文W4を削除する。
また提示選択肢SB2に係る音声案内文章について情報処理部10は、図18(B2)で示すように、音声案内文章中で元々2番目であった提示選択肢SB2-2に係る単一案内文W2-2について、1番目の単一案内文となるようにその位置を変更し、提示選択肢SB2-2に係る単一案内文W2-2の中の選択肢値を「2」から「1」へと変更する。さらに情報処理部10は、提示選択肢SB2に係る音声案内文章中で元々1番目であった提示選択肢SB2-1に係る単一案内文W2-1について、2番目の単一案内文となるようにその位置を変更し、提示選択肢SB2-1に係る単一案内文W2-1の中の選択肢値を「1」から「2」へと変更する。
なお情報処理部10は、以上の処理を以下の方法によって実行する。すなわち情報処理部10は、ロックスイッチ48によりロック状態となったときに、音声案内文章に含まれる単一案内文のそれぞれについて、どの選択肢ブロックBと対応しているか(以下「単一案内文と選択肢ブロックBとの対応関係」という)を特定する。なお単一案内文は、“『”と“』”とで囲まれているため、情報処理部10は、文字列検索により上記記号を特定することによって、音声案内文章中の単一案内文を特定する。
例えば情報処理部10は、図18(A1)で示す最先対象に係る音声案内文章と、図16(A)で示す選択肢表示領域41の選択肢ブロックBについて、音声案内文章中で1番上にある単一案内文W1と、選択肢表示領域41の「最先対象の下層グループ」において1番上にある選択肢ブロックB-SB1とが対応していることを特定する。同様に情報処理部10は、2番目の単一案内文W2と2番目の選択肢ブロックB-SB2とが対応しており、3番目の単一案内文W3と3番目の選択肢ブロックB-SB3とが対応しており、4番目の単一案内文W4と4番目の選択肢ブロックB-SB4とが対応していることを特定する。情報処理部10は、単一案内文と選択肢ブロックBとの対応関係を特定した後、対応関係を示す情報を、記憶部14の設定データベース15のユーザ電話番号に対応するレコードに登録(既に存在する場合は最新の情報に更新)する。
なお、音声案内文章の記述ミス、或いは、選択肢表示領域41の設定ミス等に起因して、音声案内文章の内容或いは選択肢表示領域41の状態が適切ではなく、単一案内文と選択肢ブロックBとの対応関係を特定できないことがあり得る。例えば、ある単一案内文が存在する一方、その単一案内文に対応する選択肢ブロックBが存在しないケースである。これを踏まえ情報処理部10は、単一案内文と選択肢ブロックBとの対応関係を特定できない場合には、警告を表示し、ユーザにそのことを伝える。
そして情報処理部10は、ロック状態となった後に、ある下層グループ内で選択肢ブロックBの順番の並べ替えが行われると、並べ替えの対象となった選択肢ブロックBに対応する単一案内文について音声案内文章内で同じ態様で並べ替えを実行する。この結果、図16(A)→図16(B)の編集に従って、図18(A1)→図18(B1)へと最先対象に係る単一案内文が並び替えられ、更に図18(A2)→図18(B2)へと提示選択肢SB2に係る単一案内文が並び替えられる。
また上記実施形態で説明したように情報処理部10は、並び替え後の選択肢ブロックBについて、選択肢値情報43の値を同一の下層グループ内における順番に従って変更する。そして情報処理部10は、並び替えの対象となった単一案内文(結果的に音声案内文章における順番が変化した全ての単一案内文)の選択肢値について、対応する選択肢ブロックBの変化後の順番(つまり変化後の選択肢値)と整合するように値を変更する。なお単一案内文において、選択肢値は、“<”と“>”とで囲まれているため、情報処理部10は、文字列検索により上記記号を特定することによって、単一案内文中の選択肢値(選択肢値を示す文言)を特定する。
この結果、図16(A)→図16(B)の編集に従って、図18(A1)の単一案内文W3中の選択肢値は、図18(B1)で示すように「3」から「2」へと変化し、図18(A1)の単一案内文W2中の選択肢値は、図18(B1)で示すように「2」から「3」へと変化する。また図18(A2)の単一案内文W2-2中の選択肢値は、図18(B2)で示すように「2」から「1」へと変化し、単一案内文W2-1中の選択肢値は、図18(B2)で示すように「1」から「2」へと変化する。
また情報処理部10は、削除された選択肢ブロックBに対応する単一案内文については、音声案内文章から削除する。この結果、図16(A)→図16(B)の編集に従って、情報処理部10は、図18(A1)の音声案内文章から、単一案内文W4(削除された選択肢ブロックB-SB4に対応する単一案内文)を削除する。
情報処理部10は、選択肢表示領域41の編集に伴う音声案内文章の内容の変更が完了した後、記憶部14の設定データベース15にアクセスし、ユーザ電話番号に対応するレコードについて、選択肢表示領域41の編集、および、音声案内文章の内容の変更が反映されるように情報を更新する。
以上説明したように本実施形態では、情報処理部10は、音声案内の文章であって、各選択肢の案内を含む文章を入力可能なユーザインタフェイスを提供する一方、一覧表示した選択肢ブロックB(ブロック)が並べ替えられた場合、選択肢ブロックBの並べ替えが反映されるように、入力された音声案内の文章を変更する。
この構成によれば、ユーザは、提示する提示選択肢の順番を変更する際に、選択肢ブロックBの並べ替えを行えばよく、音声案内文章について編集する必要がないため、ユーザの利便性が高い。
なお本変形例では、ルールグループ表示画面19にロックスイッチ48が設けられ、ロックスイッチ48によりロックがなされた後にブロックBが並べ替えられた場合に、情報処理部10が音声案内文章の内容を自動で変更する構成であった。この点に関し、ロックスイッチ48を設けない(従ってロック状態がない)構成としてもよい。この構成において、情報処理部10は例えば、以下の処理を実行する。すなわち、ユーザは、音声案内文章を入力すると共に、選択肢表示領域41の選択肢ブロックBを設定すると共に、保存ボタン46を操作して、一旦、保存する。このとき情報処理部10は、単一案内文と選択肢ブロックBとの対応関係を特定する。そしてその後、選択肢表示領域41の内容が編集され、保存ボタン46が選択されたときに情報処理部10は、選択肢表示領域41の内容と整合するように自動で音声案内文章を編集する。以上の構成でもよい。なお、この場合において、保存ボタン46とは別に、音声案内文章の編集(選択肢表示領域41の内容と整合させる編集)の実行を明示的に指示するための更新ボタンを別に設ける構成でもよい。
<第2変形例>
次に第2変形例について説明する。上記実施形態(第1変形例を含む)では、電話自動応答装置2が「情報処理装置」として機能し、各種ユーザインタフェイスを提供した。一方、本変形例では、以下の構成となっている。以下の説明において第1実施形態と同一の要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
次に第2変形例について説明する。上記実施形態(第1変形例を含む)では、電話自動応答装置2が「情報処理装置」として機能し、各種ユーザインタフェイスを提供した。一方、本変形例では、以下の構成となっている。以下の説明において第1実施形態と同一の要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図19は、本変形例に係る端末3Aの機能構成例を示すブロック図である。図19で示すように、端末3Aは、端末制御部12Aと、端末通信部13と、端末記憶部50とを備えている。端末記憶部50は、各種データを記憶する記憶媒体である。本変形例では、事前に専用プログラム51(アプリケーション)がダウンロードされる。専用プログラム51は一例として、電話自動応答装置2を運営する会社により提供され、アプリケーションのダウンロードサービスを利用してダウンロードされる(当然、別の方法でダウンロードされてもよい)。なお、第1実施形態と同様、端末3Aのタイプは何でもよく、例えばタブレット型コンピュータ(いわゆるスマートフォンを含む)、ノート型コンピュータおよびデスクトップ型コンピュータを端末3Aとして機能させることができる。
本変形例では、端末3Aが「情報処理装置」として機能すると共に、端末制御部12Aが「情報処理部」として機能し、端末3Aの端末制御部12Aが、事前にダウンロードされた専用プログラム51(アプリケーション)の機能により第1実施形態で説明した各種ユーザインタフェイスを表示装置4に表示する。なお、ユーザインタフェイスを表示装置4に表示する際に、端末制御部12Aが電話自動応答装置2、その他の外部装置と通信し、必要なデータ(例えば、画面表示医用のHTMLファイル)を取得してもよい。
また本変形例では、端末3Aから電話自動応答装置2に対して情報を通知する必要が生じた場合(例えば設定データベース15の更新が必要になった場合)、端末制御部12Aは、専用プログラム51の機能により、必要な情報を適切な寳保を電話自動応答装置2に送信する。
以上、本発明の一実施形態(変形例を含む)について説明したが、上記実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
例えば上述した実施形態では、電話自動応答装置2が記憶部14を備える構成であった。この点に関し、電話自動応答装置2と通信可能な他の装置に記憶部14が設けられ、電話自動応答装置2が適宜、他の装置にアクセスする構成でもよい。
また上記実施形態では、様々な画面を説明したが、画面の一部或いは全部をユーザインタフェイスと捉えることが可能であり、また、複数の画面を1つのユーザインタフェイスと捉えることができる。すなわち、ユーザインタフェイスとは、画面の全部のみを指す概念ではなく、また画面の一部のみを指す概念ではなく、また単一の画面のみを指す概念ではなく、また複数の画面の集合のみを指す概念ではない。
また上述した実施形態では、電話自動応答装置2は、インターネットを含むグローバルなネットワークNに接続されたサーバ装置であったが、電話自動応答装置2はグローバルなネットワークNに接続されたサーバ装置である必要はない。一例として、ユーザが所属する組織のローカルネットワークに設けられたサーバ装置であってもよい。この場合、電話自動応答装置2は、ローカルネットワークに接続する端末3をクライアントとして各種サービスを提供する。
また上記実施形態では、電話自動応答装置2は、電話自動応答サービスおよび設定関連サービスを提供するものであったが、電話自動応答サービスを提供しない構成(電話自動応答サービスは、別の装置により実行される)でもよい。
また上記実施形態では、情報処理部10は、ユーザにより選択肢ブロックBが並び替えられたときに、並び替えに応じて提示選択肢の選択肢値を動的に変更する構成であったが、このような処理を実行しない構成でもよい。この場合において、情報処理部10が、選択肢ブロックBごとに(=提示選択肢ごとに)選択肢値を設定できるようにしてもよい。
また変形例について以下の構成でもよい。すなわちユーザは、音声案内文章について、“『”や“<”といった制御用の記号を使用せずに文章を作成する。そして情報処理部10は、予め用意されたモデル(モジュール)の機能により、音声案内文章と選択肢表示領域41の状態とを分析し、単一案内文と選択肢ブロックBとの対応関係を特定する。また情報処理部10は、選択肢表示領域41が編集されたときに、モデルの機能により、選択肢表示領域41の状態を分析すると共に、音声案内文章の内容を変更する。以上の構成でもよい。この場合において、モデルを所定の機械学習手法で学習された学習済モデルとしてもよい。
1 情報処理システム
2 電話自動応答装置(情報処理装置)
4 端末
10 情報処理部
2 電話自動応答装置(情報処理装置)
4 端末
10 情報処理部
Claims (11)
- 電話自動応答に関する設定を行うためのユーザインタフェイスを提供する情報処理装置であって、
音声案内される選択肢ごとに、選択肢の内容に関する情報が表示されたブロックをユーザが生成するためのユーザインタフェイスと、ユーザにより生成された前記ブロックを並べ替え可能な状態で一覧表示するユーザインタフェイスとを提供する情報処理部を備える
ことを特徴とする情報処理装置。 - 音声案内される選択肢は、ダイヤルキーで指定可能な数字で表されるものであり、
前記情報処理部は、
前記ブロックが生成されたときに、一覧における前記ブロックの順番と同じ値の選択肢を前記ブロック内に表示する一方、
一覧表示した前記ブロックが並べ替えられたときに、前記ブロックのそれぞれについて、前記ブロックの順番と選択肢の値とが一致するように、前記ブロック内に表示した選択肢の値を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記情報処理部は、
音声案内の文章であって、各選択肢の案内を含む文章を入力可能なユーザインタフェイスを提供する一方、
一覧表示した前記ブロックが並べ替えられた場合、前記ブロックの並べ替えが反映されるように、入力された音声案内の文章を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記情報処理部は、
一覧表示した前記ブロックが並べ替えられた場合、前記ブロックの順番の変更が反映されるように、入力された音声案内の文章に選択肢ごとに含まれる、選択肢を案内する文の順番を変更する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。 - 前記情報処理部は、
前記ブロックが生成されたときに、一覧における前記ブロックの順番と同じ値の選択肢を前記ブロック内に表示する一方、
一覧表示した前記ブロックが並べ替えられたときに、前記ブロックのそれぞれについて、前記ブロックの順番と選択肢の値とが一致するように、前記ブロック内に表示した選択肢の値を変更すると共に、選択肢の値の変更が反映されるように、入力された音声案内の文章に含まれる選択肢を示す文言を変更する
ことを特徴とする請求項3または4に記載の情報処理装置。 - 前記情報処理部は、一覧表示した前記ブロックから一のブロックが指定されたときに、当該一のブロックに対応する選択肢が選択された場合に実行する処理を設定するためのユーザインタフェイスを提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記情報処理部は、一覧表示した前記ブロックから一のブロックが指定されたときに、当該一のブロックに対応する選択肢が選択された場合に実行する処理を営業時間と営業時間外とに分けて設定するためのユーザインタフェイスを提供する
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。 - 前記情報処理部は、前記ブロックを並べ替え可能であり、かつ、音声案内によって階層的に選択肢を提示する場合における選択肢の階層構造に応じた態様で前記ブロックを階層化できる状態で一覧表示するユーザインタフェイスを提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 電話自動応答に関する設定を行うためのユーザインタフェイスを提供する情報処理装置と、前記情報処理装置と通信可能な端末とを備える情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
音声案内される選択肢ごとに、選択肢の内容に関する情報が表示されたブロックをユーザが生成するためのユーザインタフェイスと、ユーザにより生成された前記ブロックを並べ替え可能な状態で一覧表示するユーザインタフェイスとを前記端末に提供する情報処理部を備える
ことを特徴とする情報処理システム。 - 電話自動応答に関する設定を行うためのユーザインタフェイスを提供する情報処理装置による情報処理方法であって、
前記情報処理装置の情報処理部が、音声案内される選択肢ごとに、選択肢の内容に関する情報が表示されたブロックをユーザが生成するためのユーザインタフェイスを提供するステップと、
前記情報処理装置の前記情報処理部が、ユーザにより生成された前記ブロックを並べ替え可能な状態で一覧表示するユーザインタフェイスを提供するステップとを含む
ことを特徴とする情報処理方法。 - 電話自動応答に関する設定を行うためのユーザインタフェイスを提供する情報処理装置を制御するコンピュータにより読み取り可能なプログラムであって、
前記コンピュータを、
音声案内される選択肢ごとに、選択肢の内容に関する情報が表示されたブロックをユーザが生成するためのユーザインタフェイスと、ユーザにより生成された前記ブロックを並べ替え可能な状態で一覧表示するユーザインタフェイスとを提供する情報処理部として機能させる
ことを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022103439A JP2024004016A (ja) | 2022-06-28 | 2022-06-28 | 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022103439A JP2024004016A (ja) | 2022-06-28 | 2022-06-28 | 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024004016A true JP2024004016A (ja) | 2024-01-16 |
Family
ID=89538162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022103439A Pending JP2024004016A (ja) | 2022-06-28 | 2022-06-28 | 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024004016A (ja) |
-
2022
- 2022-06-28 JP JP2022103439A patent/JP2024004016A/ja active Pending
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