JP2024003886A - 自己消火シートおよび自己消火システム壁 - Google Patents

自己消火シートおよび自己消火システム壁 Download PDF

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修 笠原
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Abstract

【課題】壁面に取り付ける自己消火シートであって、貼り直しを何度でも可能とし、取り付けおよび取外しが誰でも容易に実施できる自己消火シートを提供すること。【解決手段】壁面に磁気吸着力により着脱自在に取付けられる自己消火シート1であって、消火剤層11の片面に磁性層12が形成されている。消火剤層11は火災発生時にはその熱により、消火剤成分を含有するエアロゾルを噴出し、消火剤成分が有するラジカル反応により、消火することが可能であり、磁性層12を有することで、磁性壁等に自己消火シート1を容易に取り付けることが可能となり、容易に取り外すことも可能となる。【選択図】図1

Description

本発明は、自己消火シートおよび自己消火システム壁に関する。より詳しくは、壁面に着脱自在に取り付けられ、火災発生時に自動的に消火剤をエアロゾル散布することで初期消火を行う、自己消火シートおよび自己消火システム壁に関する。
従来から火災発生時の初期消火の重要性は理解されていたが、近年、公共施設や列車内等で本来想定されていないような猛烈な火災が引き起こされる、という事例が増加しつつあり、社会的に問題になっている。そのような状況の下、例えば特許文献1、および、特許文献2に示すような、火災の熱により自動的にエアロゾルを発生させて消火を行う、自己消火シートが注目されている。
特開2021-137346 特開2021-137445
上述した自己消火シートは主要な成分である消火剤の経年劣化に対応するため、定期的に交換する必要があるが、壁面等に粘着剤で貼着されているため、交換時は壁面が汚損しないよう慎重に剥がす必要があり、剥がした後は壁面に残った粘着剤を拭き取った後、新しい自己消火シートを貼り付ける必要があるため、作業性に問題がある。また、貼り付ける際は粘着剤での貼着のため、貼り直しができず、設置場所の選定や設置作業に慎重を要し、作業負担が大きい。このため、場合によっては専門の職人が必要となり、費用面でも問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、磁気の磁着力と吸盤の吸着力との少なくとも一方を利用することで貼り直しを可能とし、誰でも容易に取り付け作業が実施できる自己消火シート、および、自己消火システム壁を提供することを課題とする。
本発明は、上記の課題を解決するために次のような手段をとる。なお、本欄(「課題を解決するための手段」の欄)において各構成手段に付した括弧書きの符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すための参考用のものであり、本発明の構成手段をこれに限定するものではない。
本発明の一の態様は、エアロゾルを発生させることにより火災を消火する自己消火シートであって、消火剤層(11)と磁性層(12)とで構成する。
本発明の他の態様では、自己消火シートにおいて、消火剤層(11)は磁性層(12)との反対面、または、両面に樹脂層(13)を備える。
本発明の他の態様では、自己消火シートにおいて、消火剤層(11)と磁性層(12)との間に金属箔層(14)を備える。
本発明の他の態様では、自己消火シートにおいて、樹脂層(13)は消火剤層(11)との反対面に意匠層(15)を備える。
本発明の他の態様は、自己消火シートにおいて、磁性層(12)は消火剤層(11)との反対面に微細吸盤層(16)を備える。
本発明の他の態様は、自己消火シートにおいて、磁性層(12)は硬磁性材料の微粉末と、粘結材となる有機高分子エラストマーとの混合体を、シート状に成形し、その少なくとも一面に着磁を施したマグネットシートである。
本発明の他の態様は、自己消火シートにおいて、金属箔層(14)は軟磁性体である。
本発明の他の態様は、自己消火シートにおいて、軟磁性体はシート状のスチール、または、シート状のフェライト系ステンレス鋼である。
本発明の他の態様は、自己消火システム壁において、自己消火シート(20)と、壁材(40)の表面に構成される壁面(30)とを、自己消火シート(20)が有する磁性層の磁着力と、自己消火シートが有する微細吸盤層の吸着力との少なくとも一方で取り付ける。
本発明の他の態様は、自己消火システム壁において、壁面(30)と、壁材(40)との少なくとも一方が磁性体である。
本発明の他の態様は、自己消火システム壁において、壁面(30)が耐火パネル、または、耐火シートである。
本発明の態様についての主要な作用効果を以下に記す。
自己消火シートにおいて、消火剤層(11)の片面に磁性層(12)が形成されている。消火剤層(11)は火災発生時にはその熱により、消火剤成分を含有するエアロゾルを噴出し、消火剤成分が有するラジカル反応により、消火することが可能である。
磁性層(12)を有することで、壁面(30)および壁材(40)から構成される磁性を有する壁に磁着力で自己消火シートを容易に取り付けることが可能であり、容易に取り外すことも可能となり、反復利用が可能になる。
消火剤層(11)の他方の面には樹脂層(13)が形成され、消火剤層(11)を保護することで、消火剤の劣化速度を抑制すると同時に自己消火シートの耐久性を向上させている。
消火剤層(11)と磁性層(12)との間には金属箔層(14)が形成され、磁性層(12)のバックヨークとして作用することで磁性層(12)の磁着力を向上させ、かつ、火災時には耐火材として作用することで自身よりも壁面側への延焼を防ぎつつ、エアロゾル散布に効果的な指向性を持たせることが可能となる。
樹脂層(13)の他方の面には意匠層(15)が形成され、デザイン性を持たせると同時に次回の交換時期や取り扱い上の注意事項等の印字が可能となっている。
磁性層(12)の他方の面には微細吸盤層(16)が形成されており、磁性を有する壁面へは磁力に加えて吸盤吸着力が加わることで、より強固に自己消火シートを取り付けることが可能となり、また、磁性を有さない壁面(30)へも容易に反復的な取り付けが可能となる。
壁面(30)、および、壁材(40)に耐火性を持たせることで、消火機能と耐火機能を併せ持つことが可能となり、火災発生時の被害を最小限にとどめることが可能となる。
本発明によると、自己消火シートに磁性層、金属箔層、微細吸盤層を付加することで、壁面への貼り直しが可能となり、誰でも容易に取り付け作業を実施でき、耐久性に優れ、かつ、防災性を向上させた自己消火シートおよび自己消火システム壁が提供される。
第1実施形態の自己消火シートの断面図である。 第2実施形態の自己消火シートの断面図である。 第3実施形態の自己消火シートの断面図である。 第4実施形態の自己消火シートの断面図である。 第5実施形態の自己消火シートの断面図である。 第6実施形態の自己消火システム壁の模式図である。 第6実施形態の自己消火システム壁の概略図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
〔第1実施形態〕
図1は第1実施形態の自己消火シートの断面図である。自己消火シート1は消火剤層11と磁性層12とを備えている。
磁性層12にはマグネットシートが用いられる。マグネットシートを用いると、磁性壁面に磁着させることが可能となる。マグネットシートは、可撓性シート状の磁石体であり、その表面は、N極とS極とが交互に縞状に着磁され、一定ピッチの着磁ラインを有する。厚さは80μ以上が好ましい。80μ未満とすると十分な磁気吸着力が期待できない。
このような可撓性シート状の磁石体は、硬磁性材料(例えばバリウムフェライト、ストロンチウムフェライト等のフェライト系磁石材料又はサマリウム・コバルト系磁石、ネオジウム・鉄・ホウ素系磁石等、希土類磁石材料)の微粉末と、粘結材となる少量の有機高分子エラストマー(例えば塩素化ポリエチレン、クロロスルフォン化ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニール共重合体、エチレン・プロピレンゴム、ニトリルゴム、アクリルゴム、クロロプレンゴム)との混合体を、圧延または押出しなどの成形方式によりシート状に成形し、着磁を施して製作される。なお、マグネットシートの着磁ピッチは1.0mm以上7.0mm以下であることが好ましい。また、磁着面は相応な磁気吸着力を要するため異方性材料を用いることが好ましい。
磁性層12は本出願人製のアイアンシート(登録商標)であってもよい。アイアンシートは、軟磁性材料の微粉末と、粘結材となる少量の有機高分子エラストマーとの混合体を、圧延または押出しなどの成形方式によりシート状に成形したものである。磁性層12にアイアンシートを用いた場合は、マグネットの壁面に磁着させることになる。
消火剤層はヤマトプロテック株式会社製のエアロゾル消火剤と粘結材等を混合しシート状に形成したものである。消火剤は酸化剤とカリウム塩が主な成分となる。火災発生時はその熱により酸化剤が燃焼することでカリウム塩と反応し、エアロゾルが噴出する。エアロゾルのカリウムラジカル反応により、火災の燃焼連鎖を抑制し、消火に至らしめる。
消火剤層11と磁性層12とは接着層を介して形成されている。
自己消火シート1の取り付け場所としては、壁面の全面に取り付けてもよいし、発火する可能性の高い場所や、発火した場合に甚大な被害が予想される場所に選択的に取付けてもよい。発火する可能性の高い場所としては、例えば、厨房、工場、危険物保管所、配電盤、2次電池設置場所等が考えられる。甚大な被害が予想される場所としては、例えば、病院や学校等の公共施設、企業所、列車や航空機等の公共交通機関が考えられる。自己消火シート1は繰り返して取り付けることが可能なシートのため、これらの場所に選択的、かつ、効率的に誰でも取付けることが可能である。また、一時的なイベント等の場合でも、繰り返し取り付け可能な特性を利用することで、レンタルでの利用といった、これまでにないサービスを提供することが可能となる。
なお、磁性層12と消火剤層11との形成は、磁性層12に消火剤を塗布して形成されてもよいし、その逆でもよい。
〔第2実施形態〕
図2は第2実施形態の自己消火シート2の断面図である。自己消火シート2は樹脂層13と消火剤層11と磁性層12とを備えている。消火剤層11と樹脂層13とは接着層を介して形成されてもよいし、樹脂層13に消火剤を塗布して形成されてもよいし、その逆でもよい。その他の構成は第1実施形態と同様である。
樹脂層13は消火剤層11の劣化を防止し、自己消火シート2の耐久性を向上させる効果が期待できる。樹脂層13は空気中の水蒸気を極力通過させないものが好ましい。また、適度な熱溶融性を持つものが好ましい。火災発生時はその熱により樹脂層13が溶融し、消火剤層11が露出することで、第1実施形態と同様にして消火する。
上述の例では、樹脂層を消火剤層の片面に設けているが消火剤層の両面に樹脂層を設けて、でラミネートしてもよい。こうすることで、消火剤層11の劣化をより効果的に防止できる。
自己消火シート2の取り付け場所としては、第1実施形態と同様である。
〔第3実施形態〕
図3は第3実施形態の自己消火シート3の断面図である。自己消火シート3は樹脂層13と消火剤層11と金属箔層14と磁性層12とを備えている。金属箔層14と消火剤層11とは接着層を介して形成されてもよいし、金属箔層14に消火剤を塗布して形成されてもよし、その逆でもよい。金属箔層14と磁性層12とは接着層を介して形成されてもよいし、金属箔層14に磁性材を塗布して形成されてもよいし、その逆でもよいし、金属箔層14と磁性層12とを磁着させてもよい。その他の構成は第1実施形態および第2実施形態と同様である。
金属箔層14は、厚さ50μ~500μの箔またはシート状のスチール、または、シート状のステンレス鋼が好ましい。防食性を考慮すると、ステンレス鋼の方が好ましい。更には後述するヨーク効果を考慮するとステンレス鋼はフェライト系ステンレス鋼であることが好ましい。
金属箔層14に軟磁性体を選択すると、磁性層12を形成するマグネットシートにヨーク効果を付与する部材として機能する。厚さを上記範囲としたのは次の理由による。すなわち厚さが500μより大きくなると、必要以上に重量が重くなり、50μ未満では、相応なヨーク効果が期待できないためである。ヨーク効果により、自己消火シート3の磁着力が向上する効果が期待できる。また、その分、磁性層12を薄くすることも可能となり、取扱い性が向上する効果も期待できる。
金属箔層14は耐火性を有するため、火災発生時に自身よりも壁面側への延焼を防止する効果も期待できる。同時に、自身が堅牢な壁となることで、エアロゾルの噴出を壁面と反対側、即ち火災源側に効率よく指向する効果も期待できる。
自己消火シート3の取り付け場所としては、第1実施形態と同様である。
〔第4実施形態〕
図4は第4実施形態の自己消火シート4の断面図である。自己消火シート4は意匠層15と樹脂層13と消火剤層11と金属箔層14と磁性層12とを備えている。意匠層15と樹脂層13とは接着層を介して形成されてもよいし、樹脂層13に意匠層構成材を塗布して形成されてもよい。その他の構成は第1実施形態、第2実施形態および第3実施形態と同様である。
意匠層15は、フィルム状の装飾材であり、絵柄や模様が印刷されたインキ受容層であってもよい。インキ受容層はポリ塩化ビニール系樹脂、ポリエチレン系樹脂等の熱可塑性樹脂、または薄いコート紙などを使用することができる。このインキ受理層に用途に応じた印刷によりインクを定着させる。印刷方式には、オフセット印刷、凸版印刷、インクジェット印刷、熱転写印刷などを挙げることができる。
意匠層15によって意匠を施すことにより、周囲との調和を図ることや、自己消火シート4の存在箇所を明示的に示すことができる、という効果が期待できる。また、注意事項や使用期限を印字することで取り扱い性や管理性が向上する効果も期待できる。
自己消火シート4の取り付け場所としては、第1実施形態と同様である。
〔第5実施形態〕
図5は第5実施形態の自己消火シート5の断面図である。自己消火シート5は意匠層15と樹脂層13と消火剤層11と金属箔層14と磁性層12と微細吸盤層16とを備えている。微細吸盤層16と磁性層12とは接着層を介して形成されてもよいし、磁性層12に微細吸盤層構成材を塗布して形成されてもよい。その他の構成は第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態および第4実施形態と同様である。
微細吸盤層16は、アクリル樹脂やウレタン樹脂からなり、表面に多数の直径5μ~300μの微細孔を安定的に並べることで吸盤機能を生み出すものである。押圧することで各気泡が脱気し、真空に近い状態となり被着体と密着する。また、剥がしても繰り返し使用することができる。
微細吸盤層16は、磁性層12が磁着できないガラスやプラスチック等の非磁性体に対して吸着することが可能で、取り付け対象を大幅に広げる効果が期待できる。また、磁性層12が磁着できる磁性体に対しては、磁性層12の磁着を吸着により補助することが可能となり、より強固に取り付けることができる、という効果が期待できる。また、磁性層12を薄くすることが可能となり、取扱い性が向上する効果も期待できる。また、剪断力が向上し、取り付け後のズレを防止する効果も期待できる。
なお、上述の説明では微細吸盤層を例にしているが、これ以外でも繰り返し使用できる、例えば、弱粘着性の接着層等であってもよい。
図5では第4実施形態に微細吸盤層16を付加しているが、第2実施形態に微細吸盤層16を付加してもよいし、第3実施形態に微細吸盤層16を付加してもよい。
自己消火シート5の取り付け場所としては、第1実施形態と同様である。
〔第6実施形態〕
図6は第6実施形態の自己消火システム壁6の模式図である。自己消火システム壁6は自己消火シート20と、壁材40と、壁面30とを備えている。自己消火シート20は第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態、第5実施形態のいずれかが用いられる。
壁面30はシート状、または、パネル状であり、壁材40の表面に構成される。壁面30は釘、ビス、接着剤、ステープル、磁着などで壁材40に留付け固定した構成とされる。壁面30は表面に意匠を施し、室内壁として機能する。
壁面30は耐火性に優れることが好ましく、ISO5660-1に準拠し、建築基準法第2条第9号及び建築基準法施工令第108条の2に基づく防耐火試験方法と性能評価規格に従うコーンカロリーメーター試験機による発熱性試験において〔1〕加熱開始後20分間の総発熱量が8MJ/m以下であり、〔2〕加熱開始後20分間、最大発熱速度が10秒以上継続して200KW/mを超えず、〔3〕加熱開始後20分間、防火上有害な亀裂及び穴がない条件を満たす不燃性を有することが好ましい。
壁材40は合板、コンクリート、軽金属、または石膏ボードなどで形成される。なかでも、石膏ボードは、壁面の基体となる板材であり、例えば縦横1800mm×900mm、厚さ12.5mm~15mmのサイズとされる。厚さをこの範囲とした石膏ボード10は、防耐火性に優れ、ボード単体で不燃性を有するので、壁材40としては好適である。なお、石膏ボードに代えて、ダイライト(大建工業株式会社の登録商標)やケイカル板(ケイ酸カルシウム板)などを使用してもよい。
壁面30と、壁材40との少なくとも一方は磁性を有していてもよい。この場合は、自己消火シート20が有するマグネットシートの磁着力で壁面30に取り付けることが可能になり、貼り直しが容易な自己消火システム壁として機能する。また、自己消火シート20が有する微細吸盤層の吸着力により、より強固に取り付けることも可能になる。
具体的には、壁面30が着磁された硬磁性を有し、壁材40が軟磁性を有していてもよい。この場合は、自己消火シート20が有する磁性層と壁面30とを磁着することで、貼り直しが容易な自己消火システム壁として機能する。また、自己消火シート20が有する微細吸盤層の吸着力により、より強固に取り付けることも可能になる。
また、壁面30が軟磁性を有し、壁材40が着磁された硬磁性を有していてもよい。この場合は、自己消火シート20が有する磁性層と壁面30とを磁着することで、貼り直しが容易な自己消火システム壁として機能する。また、自己消火シート20が有する微細吸盤層の吸着力により、より強固に取り付けることも可能になる。
上述の例によれば、壁面30と壁材40とを磁着することも可能になり、壁面30と壁材40との間でも貼り直しが容易に可能となる。これを利用して、例えば、壁面30を季節に応じて異なる意匠に変更したり、イベントに応じて異なる意匠に変更することも可能になる。
壁面30と、壁材40とが両方、磁性を有していなくてもよい。この場合は、自己消火シート20が有する微細吸盤層の吸着力で壁面30に取り付けることが可能になり、貼り直しが容易な自己消火システム壁として機能する。
図7は第6実施形態の自己消火システム壁6の概略図である。壁材40と壁面30とで壁が構成されているキッチンのコンロ上方に自己消火シート20を2枚取り付け、自己消火システム壁6を構成している。この例のように、発火リスクの大きいキッチン、その中でも、発火リスクの高いコンロ付近を選択し、そこに必要な枚数を取り付けることが可能である。また、必要に応じて場所や枚数を調整する、という自由度の高い運用が可能になる。
上述の例ではキッチンに設置しているが、それに限るものではない。他の例としては、工場、危険物保管所、配電盤、2次電池設置場所、病院や学校等の公共施設、企業所、列車や航空機等の公共交通機関、が挙げられる。
以上、本発明の実施形態について説明を行ったが、上に開示した実施形態は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれら実施の形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、更に特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むことが意図される。
例えば、上述の実施の態様では、壁として自己消火システム壁を説明しているが、室内を垂直方向に仕切る壁に限るものではなく、室内を水平方向に仕切る壁として、天井であっても、床であってもよい。
壁面に磁気吸着力および吸盤吸着力により着脱自在に取付けられる自己消火シート、および、自己消火システム壁として、幅広く活用できる。
1 自己消火シート
2 自己消火シート
3 自己消火シート
4 自己消火シート
5 自己消火シート
6 自己消火システム壁
11 消火剤層
12 磁性層
13 樹脂層
14 金属箔層
15 意匠層
16 微細吸盤層
20 自己消火シート
30 壁面
40 壁材

Claims (13)

  1. エアロゾルを発生させることにより火災を消火する消火シートであって、消火剤層と磁性層とで構成することを特徴とする自己消火シート。
  2. 消火剤層は磁性層との反対面、または、両面に樹脂層を備える請求項1に記載の自己消火シート。
  3. 消火剤層と磁性層との間に金属箔層を備える請求項2に記載の自己消火シート。
  4. 樹脂層は消火剤層との反対面に意匠層を備える請求項3に記載の自己消火シート。
  5. 磁性層は消火剤層との反対面に微細吸盤層を備える請求項2に記載の自己消火シート。
  6. 磁性層は金属箔層との反対面に微細吸盤層を備える請求項3に記載の自己消火シート。
  7. 磁性層は金属箔層との反対面に微細吸盤層を備える請求項4に記載の自己消火シート。
  8. 磁性層は硬磁性材料の微粉末と、粘結材となる有機高分子エラストマーとの混合体を、シート状に成形し、その少なくとも一面に着磁を施したマグネットシートである請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の自己消火シート。
  9. 金属箔層は軟磁性体である請求項8に記載の自己消火シート。
  10. 軟磁性体はシート状のスチール、または、シート状のフェライト系ステンレス鋼である請求項9に記載の自己消火シート。
  11. 請求項8に記載の自己消火シートと、壁材の表面に構成される壁面とを、自己消火シートが有する磁性層の磁着力と、自己消火シートが有する微細吸盤層の吸着力との少なくとも一方で取り付けることを特徴とする自己消火システム壁。
  12. 壁面と、壁材との少なくとも一方が磁性体である請求項11に記載の自己消火システム壁。
  13. 壁面が耐火パネル、または、耐火シートである請求項11または請求項12に記載の自己消火システム壁。

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