JP2024003673A - 非水二次電池用電極板の製造方法及び非水二次電池の製造方法 - Google Patents

非水二次電池用電極板の製造方法及び非水二次電池の製造方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2024003673000001
【課題】非水二次電池の特性を向上させることができる非水二次電池用電極板の製造方法及び非水二次電池の製造方法を提供する。
【解決手段】非水二次電池用電極板の製造方法は、添加物の種類及び添加物の添加量に対する負極板の比表面積を取得する比表面積取得工程と、添加物の種類、及び、添加物の添加量が変化した際の負極板の比表面積に対する非水二次電池用電極板の反応面積を取得する反応面積取得工程と、非水二次電池用電極板の反応面積に対する負極板の目標比表面積を取得する目標比表面積取得工程と、を含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、非水二次電池用電極板の製造方法及び非水二次電池の製造方法に係り、詳しくは、非水二次電池の特性を向上させることができる非水二次電池用電極板の製造方法及び非水二次電池の製造方法に関する。
従来より非水二次電池は、負極板、正極板及びセパレータを有する電極体を備える。このような電極体は、負極板、正極板及びセパレータが積層方向に積層された状態で非水電解液とともに電池ケースに収容されている。各電極板においては、電極基材に電極合材層が形成されており、その電極合材層には、少なくとも活物質と、例えば結着材などの添加物とが含まれている。各電極板として製造されたときに、電極板の比表面積は、例えば非水二次電池の容量などの非水二次電池の特性に影響を与える。
このような非水二次電池の製造方法としては、例えば特許文献1のように、プレス工程において負極板のプレス圧を調整することにより、負極板の比表面積を制御する構成が開示されている。このように、負極板の比表面積を制御することにより非水二次電池の特性を制御することができる。
特開平10-116604号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、電極板の比表面積に基づく非水二次電池用電極板の製造精度を高めることにより、非水二次電池の特性を向上させることが望まれている。
上記課題を解決する非水二次電池用電極板の製造方法の各態様を記載する。
[態様1]電極基材と、少なくとも活物質及び添加物を含む電極合材層とを備える非水二次電池用電極板の製造方法であって、前記添加物の添加量を取得する添加量取得工程と、前記添加物の種類及び前記添加物の添加量に対する前記非水二次電池用電極板の比表面積を取得する比表面積取得工程と、前記添加物の種類、及び、前記添加物の添加量が変化した際の前記非水二次電池用電極板の比表面積に対する前記非水二次電池用電極板の反応面積を取得する反応面積取得工程と、前記非水二次電池用電極板の反応面積に対する前記非水二次電池用電極板の目標比表面積を取得する目標比表面積取得工程と、を含む非水二次電池用電極板の製造方法。
上記構成によれば、添加物の種類及び添加物の添加量に応じた非水二次電池用電極板の目標比表面積を取得することができる。これにより、添加物の種類及び添加物の添加量の少なくとも何れかが変化する場合であっても、非水二次電池用電極板の反応面積を設計上の好適な反応面積に調整することができる。したがって、非水二次電池用電極板の製造精度を高めることにより、非水二次電池の容量低下を抑制することができ、非水二次電池の特性を向上させることができる。
[態様2][態様1]に記載の非水二次電池用電極板の製造方法において、前記添加量取得工程は、前記添加物の添加量として第1添加物の添加量と第2添加物の添加量とを取得し、前記比表面積取得工程は、前記第1添加物の添加量に対する前記非水二次電池用電極板の比表面積と、前記第2添加物の添加量に対する前記非水二次電池用電極板の比表面積とを取得し、前記反応面積取得工程は、前記第1添加物の添加量に基づく前記非水二次電池用電極板の比表面積に対する前記非水二次電池用電極板の反応面積と、前記第2添加物の添加量に基づく前記非水二次電池用電極板の比表面積に対する前記非水二次電池用電極板の反応面積とを取得し、前記目標比表面積取得工程は、前記第1添加物の添加量に基づく前記非水二次電池用電極板の反応面積と、前記第2添加物の添加量に基づく前記非水二次電池用電極板の反応面積とに対する前記非水二次電池用電極板の目標比表面積を取得する非水二次電池用電極板の製造方法。
上記構成によれば、添加物として第1添加物と第2添加物とが添加される場合であっても、第1添加物の添加量に対する非水二次電池用電極板の反応面積と、第2添加物の添加量に対する非水二次電池用電極板の反応面積とに基づいて、非水二次電池用電極板の目標比表面積を取得することができる。これにより、添加される添加物の組み合わせが変化する場合であっても、非水二次電池用電極板の反応面積を設計上の好適な反応面積に調整することができる。したがって、非水二次電池用電極板の比表面積に基づく非水二次電池用電極板の製造精度を高めることにより、非水二次電池の容量低下を抑制することができ、非水二次電池の特性を向上させることができる。
[態様3][態様1]又は[態様2]に記載の非水二次電池用電極板の製造方法において、前記添加物は、結着材及び増粘材のうち少なくとも何れかを含む非水二次電池用電極板の製造方法。
[態様4][態様1]~[態様3]のうち何れか一つの非水二次電池用電極板の製造方法において、前記電極基材における前記電極合材層をプレスするプレス工程を含み、前記目標比表面積取得工程は、前記非水二次電池用電極板の反応面積に応じて、前記プレス工程における前記非水二次電池用電極板の目標比表面積を取得し、前記プレス工程は、前記非水二次電池用電極板の目標比表面積に基づいて前記電極基材における前記電極合材層をプレスする非水二次電池用電極板の製造方法。
上記構成によれば、プレス工程において、非水二次電池用電極板の比表面積が非水二次電池用電極板の目標比表面積となるように調整することにより、非水二次電池用電極板の反応面積を調整することができる。また、プレス工程の終了後における非水二次電池用電極板の反応面積は、非水二次電池用電極板の製造後における非水二次電池用電極板の反応面積であり、プレス工程において、非水二次電池用電極板の製造後における非水二次電池用電極板の反応面積を調整することができる。
上記課題を解決する非水二次電池の製造方法の各態様を記載する。
[態様5]電極基材と、少なくとも活物質及び添加物を含む電極合材層とを有する電極板を備える非水二次電池の製造方法であって、前記添加物の添加量を取得する添加量取得工程と、前記添加物の種類及び前記添加物の添加量に対する前記電極板の比表面積を取得する比表面積取得工程と、前記添加物の種類、及び、前記添加物の添加量が変化した際の前記電極板の比表面積に対する前記電極板の反応面積を取得する反応面積取得工程と、前記電極板の反応面積に対する前記電極板の目標比表面積を取得する目標比表面積取得工程と、を含む非水二次電池の製造方法。
本発明によれば、非水二次電池の特性を向上させることができる。
本実施形態のリチウムイオン二次電池の斜視図である。 リチウムイオン二次電池の電極体の積層体の構成を示す模式図である。 リチウムイオン二次電池用電極板の製造工程を示すフローチャートである。 負極添加物の添加量と負極板の比表面積との関係を示す模式図である。 負極添加物の添加量と負極板の比表面積との関係を示す模式図である。 負極板の比表面積と負極板の反応面積との関係、及び、プレス工程におけるプレスによる負極板の比表面積と負極板の反応面積との関係を示す模式図である。 負極板の比表面積と負極板の反応面積との関係、及び、プレス工程におけるプレスによる負極板の比表面積と負極板の反応面積との関係を示す模式図である。
[第1実施形態]
以下、非水二次電池用電極板の製造方法及び非水二次電池の製造方法の一実施形態について説明する。
<リチウムイオン二次電池10>
非水二次電池の一例としてリチウムイオン二次電池の構成を説明する。
図1に示すように、リチウムイオン二次電池10は、セル電池として構成される。リチウムイオン二次電池10は、電池ケース11を備える。電池ケース11は、蓋体12を備える。電池ケース11は、上側に図示しない開口部を備える。蓋体12は、開口部を封止する。電池ケース11は、アルミニウム合金等の金属で構成されている。蓋体12は、電力の充放電に用いられる負極外部端子13及び正極外部端子14を備える。負極外部端子13及び正極外部端子14は、任意の形状であればよい。
リチウムイオン二次電池10は、電極体15を備える。リチウムイオン二次電池10は、負極集電体16と、正極集電体17と、を備える。負極集電体16は、電極体15の負極と負極外部端子13とを接続する。正極集電体17は、電極体15の正極と正極外部端子14とを接続する。電極体15は、電池ケース11の内部に収容される。
リチウムイオン二次電池10は、非水電解液18を備える。非水電解液18は、電池ケース11内には図示しない注液孔から注入される。リチウムイオン二次電池10は、電池ケース11において開口部に蓋体12を取り付けることで密閉された電槽が構成される。このように、電池ケース11は、電極体15及び非水電解液18を収容する。
<非水電解液18>
非水電解液18は、非水溶媒に支持塩が含有された組成物である。本実施形態では、非水溶媒としては、エチレンカーボネート(EC)を用いることができる。非水溶媒としては、プロピレンカーボネート(PC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)等からなる群から選択された一種または二種以上の材料でもよい。
また、支持塩としては、LiPF、LiBF、LiClO、LiAsF、LiCFSO、LiCSO、LiN(CFSO、LiC(CFSO、LiI等を用いることができる。またこれらから選択される一種または二種以上のリチウム化合物(リチウム塩)を用いることができる。このように、非水電解液18は、リチウム化合物を含む。
<電極体15>
図2に示すように、電極体15は、負極板20と、正極板30と、セパレータ40と、を備える。電極体15の長手の方向を「長さ方向Z」という。電極体15の厚さの方向を「厚み方向D」という。電極体15の長さ方向Z及び厚み方向Dに交わる方向を「幅方向W」という。幅方向Wのうち一方の方向を「第1幅方向W1」といい、幅方向Wのうち他方の方向を「第2幅方向W2」という。つまり、第2幅方向W2は、第1幅方向W1の反対の方向である。
電極体15は、負極板20と、正極板30と、セパレータ40とが厚み方向Dに積層される。セパレータ40は、負極板20と正極板30との間に設けられる。詳しくは、電極体15は、セパレータ40、正極板30、セパレータ40、負極板20の順に積層される。
電極体15は、負極板20と、正極板30と、セパレータ40とが厚み方向Dに積層された状態で長さ方向Zに捲回される。電極体15は、長さ方向Zの中央において厚み方向Dに扁平形状である。
このように、負極板20と、正極板30と、セパレータ40とが積層される厚み方向Dは、積層方向ともいえる。また、負極板20と、正極板30と、セパレータ40とが捲回される長さ方向Zは、捲回方向ともいえる。電極体15は、厚み方向Dにおいて扁平形状を呈する。
<負極板20>
負極板20は、リチウムイオン二次電池10の負極の一例として機能する。負極板20は、負極基材21と、負極合材層22とを備える。負極基材21は、負極の電極基材である。負極合材層22は、負極の電極合材層であり、負極基材21の両面に設けられる。
負極基材21は、負極接続部23を備える。負極接続部23は、負極基材21の両面に負極合材層22が設けられていない領域である。負極接続部23は、電極体15の第1幅方向W1における端部に設けられる。負極接続部23は、第1幅方向W1において正極板30及びセパレータ40から露出する。
本実施形態では、負極基材21は、Cu箔から構成されている。負極基材21は、負極合材層22の骨材としてのベースとなる。負極基材21は、負極合材層22から電気を集電する集電部材の機能を有している。
負極合材層22は、負極活物質と、負極添加物とを有する。負極板20は、例えば、負極活物質と負極添加物とを混練し、混練後の負極合材ペーストを負極基材21に塗布した状態で乾燥させることで作製される。
本実施形態では、負極活物質は、負極の活物質であり、リチウムイオンを吸蔵・放出可能な材料である。負極活物質としては、例えば黒鉛(グラファイト)等からなる粉末状の炭素材料を用いることができる。
負極添加物は、負極の添加物であり、負極溶媒、負極結着材(バインダー)及び負極増粘材を含む。負極溶媒としては、例えば水等を用いることができる。なお、負極溶媒は、リチウムイオン二次電池10の製造に伴って気化することにより製造後の負極合材層22として残留していなくてもよい。負極結着材としては、例えばスチレンブタジエンラバー(SBR)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリビニルアルコール(PVA)等を用いることができる。負極増粘材としては、例えばカルボキシメチルセルロース(CMC)等を用いることができる。負極添加物は、例えば負極導電材等を更に含んでもよい。
<正極板30>
正極板30は、リチウムイオン二次電池10の正極の一例として機能する。正極板30は、正極基材31と、正極合材層32とを備える。正極基材31は、正極の電極基材である。正極合材層32は、正極の電極合材層であり、正極基材31の両面に設けられる。
正極基材31は、正極接続部33を備える。正極接続部33は、正極基材31の両面に正極合材層32が設けられていない領域である。正極接続部33は、電極体15の第2幅方向W2における端部に設けられる。正極接続部33は、第2幅方向W2において負極板20及びセパレータ40から露出する。
本実施形態では、正極基材31は、Al箔やAl合金箔から構成されている。正極基材31は、正極合材層32の骨材としてのベースとなる。正極基材31は、正極合材層32から電気を集電する集電部材の機能を有している。
正極合材層32は、正極活物質と、正極添加物とを有する。正極板30は、例えば、正極活物質と正極添加物とを混練し、混練後の正極合材ペーストを正極基材31に塗布した状態で乾燥することで作製される。
正極活物質は、正極の活物質であり、リチウムを吸蔵・放出可能な材料である。正極活物質としては、例えばコバルト酸リチウム(LiCoO)、マンガン酸リチウム(LiMn)、ニッケル酸リチウム(LiNiO)等を用いることができる。また、LiCoO、LiMn、LiNiOを任意の割合で混合した材料を用いてもよい。
正極添加物は、正極の添加物であり、正極溶媒、正極導電材及び正極結着材(バインダー)を含む。正極溶媒としては、例えばNMP(N-メチル-2-ピロリドン)溶液を用いることができる。なお、正極溶媒は、リチウムイオン二次電池10の製造に伴って気化することにより製造後の正極合材層32として残留していなくてもよい。正極導電材としては、例えばアセチレンブラック(AB)、ケッチェンブラック等のカーボンブラック、黒鉛(グラファイト)等を用いることができる。正極結着材としては、例えば負極結着材と同様のものを用いることができる。正極添加物は、例えば正極増粘材等を更に含んでもよい。
<セパレータ40>
セパレータ40は、負極板20と正極板30との間に設けられる。セパレータ40は、非水電解液18を保持する。セパレータ40は、多孔性樹脂であるポリプロピレン製等の不織布である。セパレータ40としては、多孔性ポリエチレン膜、多孔性ポリオレフィン膜、および多孔性ポリ塩化ビニル膜等の多孔性ポリマー膜、又は、リチウムイオンもしくはイオン導電性ポリマー電解質膜を、単独、又は組み合わせて使用することもできる。非水電解液18に電極体15に浸漬させるとセパレータ40の端部から中央部に向けて非水電解液18が浸透する。
<リチウムイオン二次電池10の製造工程>
ここで、本実施形態のリチウムイオン二次電池10の製造工程について説明する。
本実施形態では、源泉工程が行われる。詳しく後述するが、源泉工程は、リチウムイオン二次電池10の電池要素の作製の工程である。具体的に、源泉工程は、リチウムイオン二次電池10の電池要素を構成する負極板20及び正極板30をそれぞれ作製する工程である。
源泉工程が終了すると、組立工程が行われる。組立工程は、リチウムイオン二次電池10を組み立てる組立工程である。組立工程では、初めに電極体15を製造する。具体的に、まず、正極板30と負極板20とをセパレータ40を介して積層した後、捲回し、さらに、偏平に押圧する。その後、負極接続部23を圧接するとともに、正極接続部33を圧接する。以上の手順により、電極体15が製造される。
次いで、電極体15を電池ケース11内に収容する。このとき、正極接続部33は、正極集電体17を介して正極外部端子14と電気的に接続される。負極接続部23は、負極集電体16を介して負極外部端子13と電気的に接続される。電池ケース11において開口部が蓋体12によって塞がれる。そして、電池ケース11内に非水電解液18が注入される。電池ケース11内への非水電解液18の注入が完了したら、電池ケース11を密封する。以上の手順により、リチウムイオン二次電池10が組み立てられる。
<源泉工程>
ここで、図3を参照して、本実施形態の源泉工程について説明する。以降、負極板20を作製する工程について説明し、正極板30を作製する工程については同じような工程であるため説明を省略する。
図3に示すように、ステップS10において、目標比表面積算出工程を行う。目標比表面積算出工程は、負極添加物の組成に基づいて、負極板20の目標比表面積を算出する工程である。負極板20の目標比表面積は、製造後の負極板20の反応面積を設計上の好適な面積とすべく、製造後の負極板20において目標とされる負極板20の比表面積である。詳しくは、目標比表面積算出工程は、添加量取得工程、比表面積取得工程、反応面積取得工程、及び、目標比表面積取得工程を含む。
負極添加物の組成は、負極活物質に添加される負極添加物の種類と、負極活物質に添加される負極添加物の添加量とを含む。負極添加物の種類としては、例えば、負極結着材と、負極増粘材とを含む。本実施形態において、負極結着材が添加物及び第1添加物の一例に相当し、負極増粘材が添加物及び第2添加物の一例に相当する。
目標比表面積算出工程では、初めに、ステップS11において、添加量取得工程を行う。添加量取得工程は、負極活物質に添加される負極添加物の添加量を測定することにより、負極添加物の添加量を取得する工程である。このように、添加量取得工程は、負極活物質に添加される負極添加物の組成を取得する工程である。
また、添加量取得工程は、負極活物質に添加される負極添加物の種類毎に負極添加物の添加量を取得する工程でもある。詳しくは、添加量取得工程は、負極活物質に添加される負極結着材の添加量を測定することにより、負極添加材の添加量として負極結着材の添加量を取得する工程を含む。添加量取得工程は、負極活物質に添加される負極増粘材の添加量を測定することにより、負極添加材の添加量として負極増粘材の添加量を取得する工程を含む。
添加量取得工程が終了すると、ステップS12において、比表面積取得工程を行う。詳しくは後述するが、比表面積取得工程は、負極活物質に添加される負極添加物の組成に応じて、負極板20の比表面積を取得する工程である。つまり、比表面積取得工程は、負極活物質に添加される負極添加物の種類及び負極添加材の添加量に対する負極板20の比表面積を取得する工程である。比表面積取得工程において取得される負極板20の比表面積は、負極活物質に添加される負極添加物の組成に応じて予測される比表面積である。
比表面積取得工程が終了すると、ステップS13において、反応面積取得工程を行う。詳しくは後述するが、反応面積取得工程は、負極活物質の種類、及び、比表面積取得工程において取得された負極板20の比表面積に応じて、負極板20の反応面積を取得する工程である。つまり、反応面積取得工程は、負極添加物の添加量が変化した際の負極板20の比表面積に対する負極板20の反応面積を取得する工程である。反応面積取得工程において取得される負極板20の反応面積は、負極活物質に添加される負極添加物の組成に応じて予測される反応面積である。
反応面積取得工程が終了すると、ステップS14において、目標比表面積取得工程を行う。詳しくは後述するが、目標比表面積取得工程は、負極板20の反応面積が基準反応面積となるように負極板20の目標比表面積を取得する工程である。つまり、目標比表面積取得工程は、負極板20の反応面積に対する負極板20の目標比表面積を取得する。負極板20の目標比表面積は、製造後の負極板20において目標とされる比表面積であり、負極活物質に添加される負極添加物の組成に応じて予測される比表面積である。負極板20の基準反応面積は、反応面積の設計中央値に相当し、製造後の負極板20の反応面積として設計上の好適な反応面積に相当する。このように、負極板20の目標比表面積は、製造後の負極板20の反応面積を設計上の好適な反応面積とするための比表面積である。
目標比表面積算出工程が終了すると、ステップS15において、調合工程を行う。調合工程は、負極合材層22の原材料である負極活物質及び負極添加物の調合を行う工程を含む。これにより、負極合材ペーストが生成される。そして、ステップS16において、混練工程が行われる。混練工程は、負極合材ペーストを混練する工程を含む。
混練工程が終了すると、ステップS17において、塗工工程が行われる。塗工工程は、負極基材21の両面において、幅方向Wの両端に負極接続部23を構成するように負極合材ペーストを塗工する。そして、ステップS18において、乾燥工程が行われる。乾燥工程は、負極基材21に塗工された負極合材ペーストを乾燥させて負極合材層22を形成する。
乾燥工程が終了すると、ステップS19において、プレス工程が行われる。プレス工程は、負極基材21の両面に形成された負極合材層22を押圧することで、負極基材21に対する負極合材層22の密着強度を高め、負極合材層22の厚みを調整する。つまり、プレス工程は、負極基材21における負極合材層22をプレスする工程である。詳しくは後述するが、プレス工程は、目標比表面積取得工程において取得された負極板20の目標比表面積に基づいて負極合材層22をプレスする工程である。
プレス工程が終了すると、ステップS20において、裁断工程が行われる。裁断工程は、負極板20を幅方向Wの中央で切断する。以上の工程によって、一度に2条の負極板20が製造される。
<比表面積取得工程>
ここで、比表面積取得工程の具体的な一例について詳しく説明する。比表面積取得工程では、図4に示すような相関線に基づいて、負極活物質に添加される負極添加物の組成に対する負極板20の比表面積が取得される。
図4に示すように、グラフ50において、縦軸に負極板20の比表面積が、横軸に負極添加物の添加量がそれぞれ割り当てられている。負極板20の比表面積は、負極添加物の組成に応じて測定された結果から予め算出されている。
グラフ50において、第1相関線51が示されている。第1相関線51は、負極活物質に添加される負極結着材の添加量と、負極板20の比表面積との相関を示す線である。第1相関線51は、負極活物質に添加される負極結着材の添加量と負極板20の比表面積とが反比例する線である。第1相関線51は、負極活物質に添加される負極結着材の添加量が基準量A10であるときに、負極板20の比表面積が基準比表面積B0となる線である。基準比表面積B0は、負極板20の比表面積の設計中央値に相当する。基準量A10は、負極結着材の添加量の設計中央値に相当する。
グラフ50において、第2相関線52が示されている。第2相関線52は、負極活物質に添加される負極増粘材の添加量と、負極板20の比表面積との相関を示す線である。第2相関線52は、負極活物質に添加される負極添加物の添加量と負極板20の比表面積とが反比例する線である。第2相関線52は、負極活物質に添加される負極増粘材の添加量が基準量A20であるときに、負極板20の比表面積が基準比表面積B0となる線である。基準量A20は、負極増粘材の添加量の設計中央値に相当する。
このように、負極添加物の種類によって、負極添加物の添加量と負極板20の比表面積との関係が異なる。つまり、負極添加物の種類と負極添加物の添加量とに応じて負極板20の比表面積が異なり、負極添加物の組成に応じて負極板20の比表面積が異なるともいえる。詳しくは、負極活物質に添加される負極結着材の添加量が少なくなるほど、負極板20の比表面積が大きくなる。また、負極活物質に添加される負極増粘材の添加量が少なくなるほど、負極板20の比表面積が大きくなる。
図5に示すように、添加量取得工程において取得された負極結着材の添加量が符号A11に示す量であった場合、比表面積取得工程において、第1相関線51に基づいて負極結着材の添加量に対する負極板20の比表面積が取得される。この場合、符号A11に示す量は、基準量A10よりも少ない量である。負極板20の比表面積としては、第1相関線51の符号53に示すように、基準比表面積B0を基準として差分ΔB1だけ増加する。
また、添加量取得工程において取得された負極増粘材の添加量が、符号A21に示す量であった場合、比表面積取得工程において、第2相関線52に基づいて負極増粘材の添加量に対する負極板20の比表面積が取得される。この場合、符号A21に示す量は、基準量A20よりも少ない量である。負極板20の比表面積としては、第2相関線52の符号54に示すように、基準比表面積B0を基準として差分ΔB2だけ増加する。
<反応面積取得工程>
次に、反応面積取得工程の具体的な一例について詳しく説明する。反応面積取得工程では、図6に示すような相関線に基づいて、比表面積取得工程において取得された負極板20の比表面積に対する負極板20の反応面積が取得される。
図6に示すように、グラフ60において、縦軸に負極板20の電気二重層容量が、横軸に負極板20の比表面積がそれぞれ割り当てられている。図中において、負極板20の電気二重層容量は、単に容量と示す。負極板20の電気二重層容量は、電気化学手法により算出される。また、負極板20の電気二重層容量は、負極板20の反応面積に近似し、以降、負極板20の反応面積として説明する。
グラフ60において、第3相関線61が示されている。第3相関線61は、負極結着材の添加量から取得された負極板20の比表面積と負極板20の反応面積との相関を示す線である。第3相関線61は、負極板20の比表面積と負極板20の反応面積とが比例する線である。第3相関線61は、負極板20の比表面積が基準比表面積B0であって、かつ、負極板20の反応面積が基準反応面積C0である点を通る線である。
グラフ60において、第4相関線62が示されている。第4相関線62は、負極増粘材の添加量から取得された負極板20の比表面積と負極板20の反応面積との相関を示す線である。第4相関線62は、負極板20の比表面積と負極板20の反応面積とが比例する線である。第4相関線62は、負極板20の比表面積が基準比表面積B0であって、かつ、負極板20の反応面積が基準反応面積C0である点を通る線である。
このように、負極添加物の種類及び負極添加物の添加量から取得された負極板20の比表面積に対して負極板20の反応面積が異なる。これにより、負極結着材の添加量が少なくなるほど、負極板20の比表面積が大きくなり、負極板20の反応面積が大きくなる。また、負極増粘材の添加量が少なくなるほど、負極板20の比表面積が大きくなり、負極板20の反応面積が大きくなる。
特に、第3相関線61と第4相関線62とを比較すると、第3相関線61と第4相関線62とでは、負極板20の比表面積に対する負極板20の反応面積の変化量が異なる。詳しくは、第3相関線61と第4相関線62とを比較すると、第3相関線61のほうが、第4相関線62よりも、負極板20の比表面積に対する負極板20の反応面積の変化量が大きくなる。このため、負極活物質に添加される負極添加物の種類によって、負極添加物の添加量から取得された負極板20の比表面積と、負極板20の反応面積との関係が異なる。
図7に示すように、負極結着材の添加量から取得された負極板20の比表面積が、基準比表面積B0から差分ΔB1だけ増加する場合、負極板20の反応面積は、第3相関線61に基づいて、基準反応面積C0を基準として差分ΔC1だけ増加する。このように、反応面積取得工程において、負極結着材の添加量に基づく負極板20の比表面積に対する負極板20の反応面積が取得される。
更には、これに加えて、負極増粘材の添加量から取得された負極板20の比表面積が、基準比表面積B0から差分ΔB2だけ増加する場合、負極板20の反応面積は、第4相関線62Aに基づいて、符号65に示すように、差分ΔC2だけ増加する。第4相関線62Aは、第4相関線62と同じ傾きであり、符号64に示す点を通る線である。符号64に示す点は、負極板20の比表面積が、基準比表面積B0と差分ΔB1との合計であって、かつ、負極板20の反応面積が、基準反応面積C0と差分ΔC1との合計を示す点である。このように、反応面積取得工程において、負極増粘材の添加量に基づく負極板20の比表面積に対する負極板20の反応面積が取得される。
これによって、負極結着材の添加量及び負極増粘材の添加量から取得された負極板20の反応面積は、第3相関線61及び第4相関線62に基づいて、基準反応面積C0を基準として、差分ΔC1と差分ΔC2との合計だけ増加する。
<目標比表面積取得工程>
次に、目標比表面積取得工程の具体的な一例について詳しく説明する。目標比表面積取得工程では、図6に示すような相関線に基づいて、反応面積取得工程において取得された負極板20の反応面積に対する負極板20の目標比表面積が取得される。
図6に示すように、グラフ60において、第5相関線63が示されている。第5相関線63は、プレス工程において負極合材層22がプレスされる場合における負極板20の比表面積と負極板20の反応面積との相関を示す線である。つまり、第5相関線63は、プレス工程において調整される負極板20の比表面積に対する負極板20の反応面積が示されている。第5相関線63は、負極板20の比表面積と負極板20の反応面積とが比例する線である。また、第5相関線63は、負極板20の比表面積が基準比表面積B0であって、かつ、負極板20の反応面積が基準反応面積C0である点を通る線である。
図7に示すように、負極板20の目標比表面積は、負極板20の反応面積が基準反応面積C0であるときの比表面積であり、第5相関線63Aに基づいて、符号66に示すように、符号B3に示す比表面積となる。第5相関線63Aは、第5相関線63と同じ傾きであり、符号65に示す点を通る線である。符号65に示す点は、負極板20の比表面積が、基準比表面積B0と差分ΔB1と差分ΔB2との合計であって、かつ、負極板20の反応面積が、基準反応面積C0と差分ΔC1と差分ΔC2との合計を示す点である。負極板20の目標比表面積は、プレス工程において目標とされる比表面積に相当し、製造後の負極板20の反応面積が設計上の好適な反応面積となる比表面積である。
このように、目標比表面積取得工程において、負極結着材の添加量に基づく負極板20の反応面積と、負極増粘材の添加量に基づく負極板20の反応面積とに対する負極板20の目標比表面積が取得される。
そして、プレス工程において、目標比表面積取得処理において取得された負極板20の目標比表面積となるように負極合材層22が押圧される。つまり、プレス工程において、目標比表面積取得工程において取得された負極板20の目標比表面積に基づいて負極合材層22がプレスされる。これにより、負極添加物の種類及び負極添加物の添加量が変化し、負極板20の比表面積と負極板20の反応面積との関係が変化する場合であっても、負極板20の反応面積が設計上の好適な基準反応面積C0となるように調整することができる。
<第1実施形態の作用及び効果>
第1実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)比表面積取得工程において、負極添加物の種類及び負極添加物の添加量に対する負極板20の比表面積が取得される。反応面積取得工程において、負極添加物の種類毎に負極板20の比表面積に対する負極板20の反応面積が取得される。そして、目標比表面積取得工程において、負極板20の反応面積に対する負極板20の目標比表面積が取得される。
従来においては、負極活物質に添加される負極添加物の組成に依存せずに、負極板20の比表面積に対する負極板20の反応面積が算出されていたが、負極板20の反応面積の精度にばらつきが生じていた。
これは、図6のグラフ60のように、負極活物質に添加される負極添加物の組成により、負極板20の比表面積と負極板20の反応面積との関係が変化することが原因であることがわかった。具体的な一例をあげると、従来においては、図7のグラフ60のように、負極活物質に添加される負極添加物の組成に依存せずに、負極板20の比表面積を基準比表面積B0として調整すると、負極板20の反応面積が基準反応面積C0よりも下回ってしまう。
また、これに加えて、負極板20の製造工程において、負極活物質に添加する負極添加物の添加量を調整する場合に、負極添加物の添加量の調整精度を高めることは容易ではなく、負極添加物の添加量のばらつきが生じることが原因となることもわかった。
そこで、本実施形態においては、上記構成とすることにより、負極添加物の種類及び負極添加物の添加量に応じた負極板20の目標比表面積を取得することができる。これにより、負極添加物の種類及び負極添加物の添加量の少なくとも何れかが変化する場合であっても、負極板20の反応面積を設計上の好適な反応面積に調整することができる。したがって、負極板20の製造精度を高めることにより、リチウムイオン二次電池10の容量低下を抑制することができ、リチウムイオン二次電池10の特性を向上させることができる。
(2)負極添加物として負極結着材と負極増粘材とが負極活物質に添加される場合であっても、負極結着材の添加量に基づく負極板20の反応面積と、負極増粘材の添加量に基づく負極板20の反応面積とに対する負極板20の目標比表面積を取得することができる。これにより、負極活物質に添加される負極添加物の組み合わせが変化する場合であっても、負極板20の反応面積を設計上の好適な反応面積に調整することができる。したがって、負極板20の比表面積に基づく負極板20の製造精度を高めることにより、リチウムイオン二次電池10の容量低下を抑制することができ、リチウムイオン二次電池10の特性を向上させることができる。
(3)目標比表面積取得工程において、負極板20の反応面積に基づいて、プレス工程における負極板20の目標比表面積が取得される。そして、プレス工程において、負極板20の目標比表面積に基づいて負極基材21における負極合材層22がプレスされる。このため、プレス工程において、負極板20の比表面積が負極板20の目標比表面積となるように調整することにより、負極板20の反応面積を調整することができる。また、プレス工程の終了後における負極板20の反応面積は、負極板20の製造後における負極板20の反応面積であり、プレス工程において、負極板20の製造後における負極板20の反応面積を調整することができる。
[変更例]
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○本実施形態において、例えば、負極板20の比表面積の差分ではなく、負極板20の比表面積自体に基づいて、負極板20の反応面積が取得されてもよい。例えば、負極板20の反応面積の差分ではなく、負極板20の反応面積自体に基づいて、負極板20の目標比表面積が取得されてもよい。
○本実施形態において、負極板20の製造後における負極板20の目標比表面積が取得されたが、これに限らず、例えば、混練工程、乾燥工程など、負極板20の製造工程における負極板20の目標比表面積が取得されてもよい。つまり、負極板20の製造に伴う負極板20の目標比表面積が取得されてもよい。また、例えば、負極板20の製造工程における負極板20の目標比表面積に基づいて、負極板20の製造が行われてもよい。
○本実施形態において、例えば、添加物としては、結着材及び増粘材のうち少なくとも何れかを含んでもよく、結着材及び増粘材以外の添加物を含んでもよい。また、例えば、添加量を取得する添加物としては、1種類であっても2種類以上であってもよい。
○本実施形態において、例えば、負極板20の作製について、正極板30の作製に適用してもよく、これらの組み合わせであってもよい。つまり、本発明は、負極板20であるか正極板30であるかを問わず、非水二次電池用電極板の製造方法及び非水二次電池の製造方法に適用されればよい。
○本実施形態において、リチウムイオン二次電池10を例に本発明を説明したが、他の二次電池にも適用できる。
○本実施形態において、車載用の薄板状のリチウムイオン二次電池10を例示したが、円柱形の電池などにも適用できる。また、車載用に限らず、船舶用、航空機用、さらに定置用の電池にも適用できる。
○本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、所望の選択肢の1つ以上を意味する。一例として、本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、選択肢の数が2つであれば1つの選択肢のみ又は2つの選択肢の双方を意味する。他の例として、本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、選択肢の数が3つ以上であれば1つの選択肢のみ又は2つ以上の任意の選択肢の組み合わせを意味する。
○本発明は、特許請求の範囲の記載を逸脱しない範囲で、当業者によりその構成を付加し削除し変更し、順序を変えて実施することができることは言うまでもない。
D…厚み方向
W…幅方向
Z…長さ方向
10…リチウムイオン二次電池
11…電池ケース
12…蓋体
13…負極外部端子
14…正極外部端子
15…電極体
16…負極集電体
17…正極集電体
18…非水電解液
20…負極板
21…負極基材
22…負極合材層
23…負極接続部
30…正極板
31…正極基材
32…正極合材層
33…正極接続部
40…セパレータ

Claims (5)

  1. 電極基材と、少なくとも活物質及び添加物を含む電極合材層とを備える非水二次電池用電極板の製造方法であって、
    前記添加物の添加量を取得する添加量取得工程と、
    前記添加物の種類及び前記添加物の添加量に対する前記非水二次電池用電極板の比表面積を取得する比表面積取得工程と、
    前記添加物の種類、及び、前記添加物の添加量が変化した際の前記非水二次電池用電極板の比表面積に対する前記非水二次電池用電極板の反応面積を取得する反応面積取得工程と、
    前記非水二次電池用電極板の反応面積に対する前記非水二次電池用電極板の目標比表面積を取得する目標比表面積取得工程と、を含む、
    非水二次電池用電極板の製造方法。
  2. 請求項1に記載の非水二次電池用電極板の製造方法において、
    前記添加量取得工程は、前記添加物の添加量として第1添加物の添加量と第2添加物の添加量とを取得し、
    前記比表面積取得工程は、前記第1添加物の添加量に対する前記非水二次電池用電極板の比表面積と、前記第2添加物の添加量に対する前記非水二次電池用電極板の比表面積とを取得し、
    前記反応面積取得工程は、前記第1添加物の添加量に基づく前記非水二次電池用電極板の比表面積に対する前記非水二次電池用電極板の反応面積と、前記第2添加物の添加量に基づく前記非水二次電池用電極板の比表面積に対する前記非水二次電池用電極板の反応面積とを取得し、
    前記目標比表面積取得工程は、前記第1添加物の添加量に基づく前記非水二次電池用電極板の反応面積と、前記第2添加物の添加量に基づく前記非水二次電池用電極板の反応面積とに対する前記非水二次電池用電極板の目標比表面積を取得する、
    非水二次電池用電極板の製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の非水二次電池用電極板の製造方法において、
    前記添加物は、結着材及び増粘材のうち少なくとも何れかを含む、
    非水二次電池用電極板の製造方法。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の非水二次電池用電極板の製造方法において、
    前記電極基材における前記電極合材層をプレスするプレス工程を含み、
    前記目標比表面積取得工程は、前記非水二次電池用電極板の反応面積に応じて、前記プレス工程における前記非水二次電池用電極板の目標比表面積を取得し、
    前記プレス工程は、前記非水二次電池用電極板の目標比表面積に基づいて前記電極基材における前記電極合材層をプレスする、
    非水二次電池用電極板の製造方法。
  5. 電極基材と、少なくとも活物質及び添加物を含む電極合材層とを有する電極板を備える非水二次電池の製造方法であって、
    前記添加物の添加量を取得する添加量取得工程と、
    前記添加物の種類及び前記添加物の添加量に対する前記電極板の比表面積を取得する比表面積取得工程と、
    前記添加物の種類、及び、前記添加物の添加量が変化した際の前記電極板の比表面積に対する前記電極板の反応面積を取得する反応面積取得工程と、
    前記電極板の反応面積に対する前記電極板の目標比表面積を取得する目標比表面積取得工程と、を含む、
    非水二次電池の製造方法。
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