JP2024000791A - 電気ヒータ - Google Patents

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【課題】高出力で断線を抑え、しかも効率よく溶湯に熱量を伝える。【解決手段】溶解炉200又は溶解保持炉おいて、溶解または温度保持に使用される溶湯Mを加熱する電気ヒータ100で、互いに左右に間隔をあけて上下方向に延び下部がそれぞれ溶湯Mに浸漬され、内部に導電材40が挿入された左側パイプ材10及び右側パイプ材20と、左側パイプ材10の下端と右側パイプ材20の下端の間に連結され左右水平に延び、前記溶湯Mに完全に浸漬され、内部に導電材40から通電される発熱体50が設けられた連結パイプ材30を備え、全体がコの字状に形成されてなる。【選択図】図1

Description

本発明は、溶解または温度保持に使用される溶湯を加熱する電気ヒータに関するものである。
従来、図4及び図5に示すように、溶解または温度保持に使用される溶湯Mを、電気ヒータ1を利用して金属を溶解する電気炉5が知られている(例えば、特許文献1)。電気ヒータ1には高出力のものが求められる。
図4及び図5に示した電気炉5の例は、縦825mm,横1355mmのアルミ溶湯炉に対して、8本の縦型の電気ヒータ1を一定の間隔をあけて二列で溶湯M内に浸漬させたものであり、電気ヒータ1の総出力は160KW(20KW×8台)である。
しかし、縦型の電気ヒータ1の場合、発熱部1Aの長さを長くすることでヒータ出力を上げることができるが、発熱部1Aの長さを長くするとそれに対応して溶湯Mの深さを深くする必要があるため設備計画に制約や限界が生じる。
図4及び図5に示した電気炉5の場合、発熱部1Aを溶湯Mの内に浸漬させるには炉床5Aからの高さが500mmとなるため、アルミ溶湯の有効出湯量は、溶湯Mの表面から発熱部1Aの上方までの高さとなる200mmにより決定される。具体的には、アルミ溶湯の有効出湯量は、223575000mm3(=825mm(縦)×1355mm(横)×200mm(高さ))となる。
また、電気ヒータを電気炉5の側壁5Bに設け、側壁5Bから溶湯M内に浸漬させるアンダヒータと呼ばれるものも知られているが、この場合には、側壁5Bに貫通部を設ける必要があるので湯漏れする恐れがある。
さらに、図6に示すように、発熱部7が設けられ溶湯M内に浸漬される本体部6Aとそれを支持する支持部6Bを交差するように設けたL字型の電気ヒータ6も知られている(例えば、特許文献2)。
この電気ヒータ6は、本体部6Aと支持部6Bが接合管6CによってL字型に接合されたものであり、発熱部7は、本体部6A内において螺旋状に密に巻かれて円筒状となった1本のニクロム線で、支持部6B内に上方から挿入されたリード線8を接合管6C内で水平方向に折り曲げ、その先端を発熱部7に接続して発熱部7に電力が供給されている。
これによれば、縦型の電気ヒータ1のように溶湯Mの深さを深くする必要がなく、溶湯Mの深さが浅かったとしても効率的に溶湯Mを加熱することができる。しかも、本体部6Aの重量は、溶湯M中に浸漬された本体部6Aが溶湯Mから受ける浮力とつり合う重力を呈するものとされ、これにより本体部6Aと支持部6Bが接合管6CによってL字型に接合された屈曲部分における応力割れの発生を抑制することができるというものである。
しかしながら、図6に示したL字型の電気ヒータ6は、本体部6Aの重量が限定されるため電気ヒータ6として高出力のものとすることは困難である。また、本体部6Aは支持部6Bによって片持ちであるため、本体部6Aを、例えば電気炉5の横幅近くまで大きく延ばすように大型化させることはできない。
また、リード線8の先端は発熱部7の対応する端部に電気的に接続されていると記載されているが(段落番号(0010))、具体的に示されていない。これについては、リード線8が長期の累積使用時間等により断線した場合の対処方法が記載されていることから(段落番号(0023))、特殊な接続方法ではなく一般的な接続のものであると考えられる。一般的な接続な場合、溶湯M内に浸漬された本体部6Aが熱膨張するので本体部6Aと支持部6Bの接続部に負荷がかかりリード線8が断線しやすいといった問題がある。 そして、リード線8が断線した場合には、本体部6A,支持部6B及び接合管6Cを分解してリード線8を外し新たなものを入れて組み立て、そのときにはフィラを、浸漬時の浮力とのつり合いを考慮した所定量だけ充填させる必要があるので緻密な作業が要求され交換作業に時間がかかり煩わしい。
特開2020-173058号公報 特開2022-30226号公報
そこで、本発明の目的とするところは、高出力で断線を抑え、しかも効率よく溶湯に熱量を伝えることのできる電気ヒータ及びそれを利用した電気炉を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の電気ヒータは、溶解炉(200)又は溶解保持炉おいて、溶解または温度保持に使用される溶湯(M)を加熱する電気ヒータ(100)であって、
互いに左右に間隔をあけて上下方向に延び下部がそれぞれ前記溶湯(M)に浸漬され、内部に導電材(40)が挿入された左側パイプ材(10)及び右側パイプ材(20)と、
前記左側パイプ材(10)の下端と前記右側パイプ材(20)の下端の間に連結され左右水平に延び、前記溶湯(M)に完全に浸漬され、内部に前記導電材(40)から通電される発熱体(50)が設けられた連結パイプ材(30)を備え、
全体がコの字状に形成されてなることを特徴とする。
また本発明は、前記連結パイプ材(30)の左右両端には、左右に伸縮し前記発熱体(50)に電気的に接続されたバネ材(61,62)がそれぞれ設けられ、
前記バネ材(61,62)に前記導電材(40)の下端に設けられた薄板片(41)が上方から押し付けられた状態で接続されていることを特徴とする。
また本発明は、前記バネ材(61,62)は、複数の皿バネ(63)が連結されたものであり、前記薄板片(41)は隣接する皿バネ(63,63)間に押し付けられ接続されることを特徴とする。
また本発明は、前記左側パイプ材(10)及び右側パイプ材(20)には、上方から不活性ガスが封入されていることを特徴とする。
また本発明は、前記連結パイプ材(30)の左右方向の長さは、前記溶解炉又は溶解保持炉の左右方向の横幅(W)の1/2よりも長いことを特徴とする。
また本発明は、前記溶湯(M)は、アルミ溶湯であることを特徴とする。
なお、上記括弧内の記号は、図面および後述する発明を実施するための形態に掲載された対応要素または対応事項を示す。
本発明によれば、溶解炉又は溶解保持炉おいて、溶解または温度保持に使用される、例えばアルミ溶湯などの溶湯を加熱する電気ヒータは、左側パイプ材と右側パイプ材とそれらを連結する連結パイプ材からなるコの字状に形成され、連結パイプ材は溶湯に完全に浸漬されそこに発熱体が設けられているため、仮に溶湯が浅い場合においても電気ヒータを使用することができる。
また、電気ヒータとしてより高出力のものを使用する場合に、従来例で示したように、溶湯を深くするといった制限がなく効率的に溶湯を熱することができる。
さらに溶湯の有効出湯量は、溶湯の表面から発熱部が設けられた連結パイプの上方までの高さとなるため、従来例と比較して有効出湯量を格段と多くすることができる。
また、連結パイプ材の長さを、溶解炉又は溶解保持炉の横幅の1/2よりも長く、例えば、溶解炉又は溶解保持炉の横幅より僅かに短い程度に大型化することが可能となり、これによれば溶湯を溶解炉又は溶解保持炉の下側から効率よく熱することができる。
また本発明によれば、連結パイプ材の両端には、左右に伸縮し発熱体に電気的に接続されたバネ材がそれぞれ設けられているので、熱膨張によって連結パイプ材が左右に動き左側パイプ材と右側パイプ材の連結部に負荷がかかる場合であっても、連結パイプ材の左右方向の動きはバネ材の伸縮によって緩和されるので熱膨張は吸収される。
これにより、導電材から発熱体に供給される電力が断線等によって途絶えることが抑制される。
しかも、導電材は、バネ材に対して導電材の下端に設けられた薄板片が上方から押し付けられた状態で接続されているので安定した状態で接続され、断線の可能性を極力抑えることができる。
また本発明によれば、バネ材は、複数の皿バネが連結されたものであり、薄板片は隣接する皿バネ間に押し付けられるように接続されるので、バネ材が縮むと薄板片が皿バネで左右から挟まれるようにして保持され、一層接続強度が高まる。
また本発明によれば、左側パイプ材及び右側パイプ材には、上方から不活性ガスが封入されているので、左側パイプ材と右側パイプ材の連結部から溶湯が侵入することが防止される。
このように全体としてコの字状に形成された電気ヒータが、溶解炉又は溶解保持炉おいて採用されたケースはなく特異なもので、上述した特許文献にも一切記載されていない。
本発明の実施形態に係る電気ヒータが取付けられた溶解炉の要部を示す平面図である。 図1のA-A線部分断面図である。 図1に示す電気ヒータの要部を示す拡大側面図である。 従来例に係る電気ヒータが取付けられた溶解炉の要部を示す平面図である。 図4のB-B線部分断面図である。 従来例に係る別の電気ヒータを示す部分断面側面図である。
図1乃至図3を参照して、本発明の実施形態に係る電気ヒータについて説明する。
本実施形態に係る電気ヒータ100は、図1及び図2に示すように、アルミニウムなどの非鉄金属の溶解炉200(溶解保持炉であってもよい)において、溶解または温度保持に使用される溶湯Mを加熱するものである。
溶解炉200は、側壁201と底壁202からなり上部の開口は天井蓋300によって覆われていて、その天井蓋300に3台の電気ヒータ100が溶解炉200の縦幅T方向に間をあけて差し込まれるようにして取付けられている。天井蓋300は全体が蓋になっているが、一部が蓋になったものであってもよい。
ここでは、溶解炉200として縦幅T、825mm,横幅W、1355mmのものを使用した例を示している。
電気ヒータ100は、図2に示すように、左側パイプ材10及び右側パイプ材20とそれらを連結する連結パイプ材30からなり全体がコの字状(上方が開口したコの字状)に形成されている。なお、ここでいう左右方向とは、図2における左右方向(紙面を表側からみたときの左右方向)で便宜的にしたものであり特に限定されるものではない。
左側パイプ材10及び右側パイプ材20は、低熱伝導率のセラミックパイプからなり、連結パイプ材30は、高熱伝導率のセラミックパイプからなる。
左側パイプ材10及び右側パイプ材20は、互いに左右に間隔をあけて上下方向に延び下部がそれぞれ溶湯Mに浸漬され、内部には導電材40が挿入されている。
導電材40は、図3に示すように、熱膨張を吸収できる素材(例えば、ニッケル)で構成された電極棒40で下端には薄板片41が設けられている。薄板片41は導電性のもので、電極棒40と一体で下端が薄板状に形成されたものでも、電極棒40とは別体のものであってもよい。
また、左側パイプ材10及び右側パイプ材20には電極棒40の周りを取り囲むように絶縁パイプ11,21(例えばアルミナパイプ)が挿入されている。電極棒40は絶縁パイプ11,21に対して挿入されているだけで固定はされてなく熱膨張を吸収できるようになっている。
電極棒40の上端は、図示しない制御装置を介して3相交流タイプの電源に接続されている。
なお、図1乃至図3では、左側パイプ材10,右側パイプ材20及び連結パイプ材30の内部を実線で示している。
連結パイプ材30は、左側パイプ材10の下端と右側パイプ材20の下端の間に連結されたもので、左右水平に延びている。連結パイプ材30は、溶湯Mに完全に浸漬され、内部には導電材40から通電される発熱体50が設けられている。
発熱体50は螺旋状に巻かれた複数のニクロム線(図示を省略)であり、ニクロム線周りには、酸化アルミニウム又は酸化マグネシウムと、窒化ホウ素との混合物が充填されている。
連結パイプ材30の左右両端には、左右に伸縮し発熱体50に電気的に接続されたバネ材61,62がそれぞれ設けられている。バネ材61,62は複数の皿バネ63が左右に連結されてなる。
左側パイプ材10と連結パイプ材30の連結について説明する。
左側のバネ材61は、図3に示すように、連結パイプ材30の左端からさらに左側に突出するように設けられている。連結パイプ材30の左端には、内部に充填された酸化アルミニウム又は酸化マグネシウムと、窒化ホウ素との混合物がこぼれ落ちないように絶縁材で形成された蓋体31が取付けられ、さらにその左側には穴あきの電極プレート32が取付けられている。そして電極プレート32の左端に、左側のバネ材61の右端が接続されている。電極プレート32の穴には発熱体50として構成されるニクロム線が通されバネ材61と電気的に接続されている。また、バネ材61の左端は、絶縁材で形成された凹状の受け部33に納められ固定されている。
このとき、電極棒40の下端に設けられた薄板片41は、隣接する皿バネ63,63間に差し込まれ、左右から皿バネ63,63で強力に挟まれるとともに、薄板片41は上方から下方に押し付けられるようにして皿バネ63,63間に接続されている。
そして、受け部33とバネ材61の真上に左側パイプ材10の下端が位置するように配置され、L型で低熱伝導率のセラミック製のエルボ35によって左側パイプ材10と連結パイプ材30は接続される。左側パイプ材10の下部は、上方に開口したエルボ35の上部35aにネジ式により固定され、その間はモルタルでシールされている。このとき、左側パイプ材10の下端は、受け部33の上面に載置されるように配置される。
これに対して右側に向けて開口したエルボ35の下部35bには、連結パイプ材30の左側がネジ式により固定され、その間はモルタルでシールされている。さらにスミセラムなどの耐熱接着剤を使用して固定することもできる。このとき、受け部33の左端はエルボ35の左側内面に突き当てられるように配置されている。
次に右側パイプ材20と連結パイプ材30の連結について説明する。詳細な図面は省略するが、左側パイプ材10と連結パイプ材30の連結で示した図3と同様である。
右側のバネ材62は、左側のバネ材61と同様に、連結パイプ材30の右端からさらに右側に突出するように設けられている。連結パイプ材30の右端には、左端と同様に、内部に充填された酸化アルミニウム又は酸化マグネシウムと、窒化ホウ素との混合物がこぼれ落ちないように絶縁材で形成された蓋体31が取付けられ、さらにその右側には穴あきの電極プレート32が取付けられている。そして電極プレート32の右端に、右側のバネ材62の左端が接続されている。電極プレート32の穴には発熱体50として構成されるニクロム線が通されバネ材62と電気的に接続されている。また、バネ材62の右端は、左端と同様に、絶縁材で形成された凹状の受け部33に納められ固定されている。
このとき、電極棒40の下端に設けられた薄板片41は、左端と同様に、隣接する皿バネ63,63間に差し込まれ、左右から皿バネ63,63で強力に挟まれるとともに、薄板片41は上方から下方に押し付けられるようにして皿バネ63,63間に接続されている。
そして、受け部33とバネ材62の真上に右側パイプ材20の下端が位置するように配置され、左端と同様に、L型で低熱伝導率のセラミック製のエルボ35によって右側パイプ材20と連結パイプ材30は接続される。右側パイプ材20の下部は、上方に開口したエルボ35の上部35aにネジ式により固定され、その間はモルタルでシールされている。このとき、右側パイプ材20の下端は、受け部33の上面に載置されるように配置される。
これに対して左側に向けて開口したエルボ35の下部35bには、連結パイプ材30の右側がネジ式により固定され、その間はモルタルでシールされている。さらにスミセラムなどの耐熱接着剤を使用して固定することもできる。このとき、受け部33の右端はエルボ35の右側内面に突き当てられるように配置されている。
このとき、右側パイプ材20の下端は受け部33の上面に載置され、エルボ35の上部35aは右側パイプ材20の下部周面に固定されている。これに対してエルボ35の下部35bは、連結パイプ材30,バネ材62及び受け部33には固定されていない。すなわち、連結パイプ材30とそれに取付けられたバネ材62と受け部33は、エルボ35の下部35bに挿入されているだけで固定はされていない。なお受け部33の左端はエルボ35の内面に突き当てられている。
なお左側パイプ材10及び右側パイプ材20には、上方から不活性ガス(窒素ガス又はアルゴンガス)が封入され、溶湯Mの浸入を防止している。
本実施形態に係る溶解炉(電気炉)200の場合、発熱体50が設けられた連結パイプ材30を溶湯Mの内に浸漬させるには炉床202Aからの高さを155mmと従来例と比較して小さく抑えることができるため、アルミ溶湯の有効出湯量は、溶湯Mの表面から連結パイプ材30の上方までの高さとなる545mmにより決定される。具体的には、アルミ溶湯の有効出湯量は、609241875mm3(=825mm(縦)×1355mm(横)×545mm(高さ))となり、従来例(図4及び図5)と比較してアルミ溶湯の有効出湯量を2.725倍にすることができる。これに対応して残湯量を大幅に減らすことができる。
本実施形態に係る電気ヒータ100において、左側パイプ材10,右側パイプ材20及び連結パイプ材30の径(直径)は55mmのものを使用している。
また、連結パイプ材30の左右方向の長さは、溶解炉200の左右方向の横幅Wの1/2よりも長くすることが好ましく、本実施形態では、電気ヒータ100の横幅、すなわち左側パイプ材10の左端から右側パイプ材20の右端までの距離が1198mmとなるものを使用した。これにより、溶解炉200の左右方向の横幅Wに対して電気ヒータ100が占める割合は、およそ88%(=1198mm÷1355mm(横)×100)となる。
このように構成された電気ヒータ100によれば、左側パイプ材10と右側パイプ材20とそれらを連結する連結パイプ材30からなるコの字状に形成され、連結パイプ材30は溶湯に完全に浸漬されそこに発熱体50が設けられているため、仮に溶湯Mが浅い場合においても電気ヒータ100を使用することができる。
また、電気ヒータ100としてより高出力のものを使用する場合に、従来例で示したように、溶湯Mを深くするといった制限がなく効率的に溶湯Mを熱することができる。溶湯Mの温度を、短時間で1200度(℃)以上にすることも容易に行える。
また、連結パイプ材30の両端には、左右に伸縮し発熱体50に電気的に接続されたバネ材61,62がそれぞれ設けられているので、熱膨張によって連結パイプ材30が左右に動き左側パイプ材10と右側パイプ材20との連結部に負荷がかかる場合であっても、連結パイプ材30の左右方向の動きはバネ材61,62の伸縮によって緩和されるので熱膨張は吸収される。
これにより、導電材40から発熱体50に供給される電力が断線等によって途絶えることが抑制される。
しかも、導電材40は、バネ材61,62に対して導電材40の下端に設けられた薄板片41が上方から押し付けられた状態で接続されているので安定した状態で接続され、断線の可能性を極力抑えることができる。
また、バネ材61,62は、複数の皿バネ63が連結されたものであり、薄板片41は隣接する皿バネ63,63間に押し付けられるように接続されるので、バネ材61,62が縮むと薄板片41が皿バネ63,63で左右から挟まれるようにして保持され、一層接続強度が高まる。
なお、本実施形態では、発熱体50にニクロム線を使用した例を示したがこれに限定されるものではない。また、バネ材61,62として皿バネ63を連結したものを例に示したが他のものであってもよい。
1 電気ヒータ
1A 発熱部
5 電気炉
5A 炉床
5B 側壁
6 電気ヒータ
6A 本体部
6B 支持部
6C 接合管
7 発熱部
8 リード線
10 左側パイプ材
11 絶縁パイプ
20 右側パイプ材
21 絶縁パイプ
30 連結パイプ材
31 蓋体
32 電極プレート
33 受け部
35 エルボ
35a 上部
35b 下部
40 導電材
41 薄板片
50 発熱体
61,62 バネ材
63 皿バネ
100 電気ヒータ
200 溶解炉
201 側壁
202 底壁
202A 炉床
300 天井蓋
M 溶湯

Claims (6)

  1. 溶解炉又は溶解保持炉おいて、溶解または温度保持に使用される溶湯を加熱する電気ヒータであって、
    互いに左右に間隔をあけて上下方向に延び下部がそれぞれ前記溶湯に浸漬され、内部に導電材が挿入された左側パイプ材及び右側パイプ材と、
    前記左側パイプ材の下端と前記右側パイプ材の下端の間に連結され左右水平に延び、前記溶湯に完全に浸漬され、内部に前記導電材から通電される発熱体が設けられた連結パイプ材を備え、
    全体がコの字状に形成されてなることを特徴とする電気ヒータ。
  2. 前記連結パイプ材の左右両端には、左右に伸縮し前記発熱体に電気的に接続されたバネ材がそれぞれ設けられ、
    前記バネ材に前記導電材の下端に設けられた薄板片が上方から押し付けられた状態で接続されていることを特徴とする請求項1に記載の電気ヒータ。
  3. 前記バネ材は、複数の皿バネが連結されたものであり、前記薄板片は隣接する皿バネ間に押し付けられ接続されることを特徴とする請求項2に記載の電気ヒータ。
  4. 前記左側パイプ材及び右側パイプ材には、上方から不活性ガスが封入されていることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載の電気ヒータ。
  5. 前記連結パイプ材の左右方向の長さは、前記溶解炉又は溶解保持炉の左右方向の横幅の1/2よりも長いことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載の電気ヒータ。
  6. 前記溶湯は、アルミ溶湯であることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一つに記載の電気ヒータ。
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