JP2024000342A - フォトニックバンドイメージング装置、フォトニックバンドイメージング方法およびプログラム - Google Patents

フォトニックバンドイメージング装置、フォトニックバンドイメージング方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】観測対象の微細構造由来の情報を反映した画像を取得することができるフォトニックバンドイメージング装置、フォトニックバンドイメージング方法およびプログラムを提供する。【解決手段】フォトニックバンドイメージング装置1は、観測対象の局所領域に広帯域光を照射する照射光学系と、観測対象の局所領域から反射された散乱光の波長ごとのフーリエ面を撮像するカメラを有する赤外光撮像光学系5,可視光撮像光学系6と、カメラによって撮像されたフーリエ面のフーリエ画像を波長ごとに取得するとともに、波長ごとに取得したフーリエ画像を観測対象全域でマッピングするマッピング部53と、マッピング部53がマッピングしたマッピング画像をもとに、波数およびエネルギー軸に対して所定値を指定して、特定の光の情報を抽出した画像を出力する特定光情報抽出部54と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、フォトニックバンドイメージング装置、フォトニックバンドイメージング方法およびプログラムに関する。
マルチバンドパスセンシングに用いられるマルチスペクトル(MS)またはハイパースペクトルイメージングは、多色カメラを用いてキャプチャされた色画像を、赤、緑、および青(RGB)のチャンネルに分解する。また、ハイパースペクトルイメージングは、それぞれのスペクトル領域がそれ自身のそれぞれのカメラシステムで画像化され得るように、さまざまなビームスプリッタ構成を用いて、マルチスペクトルイメージングのための同時イメージングを実行する。この場合、可視および近赤外(near-Infrared、NIR)スペクトル範囲のような非常に限定されたスペクトルバンドにおけるイメージングを実行するのに限られたハンドヘルドMSイメージャーを用いる。
特許文献1には、試料をさまざまな波長の電磁(electromagnetic、EM)放射に曝露させ、分析のために試料と相互作用をするEM放射に対する応答を分析する試料分析方法が記載されている。
また、有機物の化学構造などを把握する方法としては、例えば顕微ラマン分光法や顕微フーリエ変換赤外分光法(顕微FTIR)といった分光手法がある。
顕微ラマン分光法は、光学顕微鏡とレーザラマン分光器を組み合わせた顕微ラマン分光システムである。顕微ラマン分光法は、顕微鏡に単色光(レーザ光)を導入し、顕微鏡下に置かれた微小試料にレーザ光を集光し、微小試料からの散乱光を顕微鏡で収集し、それをラマン分光計に導入してラマンスペクトルを得る。試料にレーザ光を照射した際に発生するラマン散乱光を検出・分光することにより、試料の化学結合や結晶状態などに関する情報を得るもので、各種化合物の化学分析を高い空間分解能で行うことができる。また、測定された試料のラマンスペクトルを、既知物質のスペクトルのデータベースと照らし合わせることで、試料の物質名を特定することができる。
特許文献2には、積層体の表面を観測し、異物の介在に起因して表面に生じる異物領域の位置を特定する異物領域特定工程と、異物領域を分断するように積層体を切断し、その切断面に異物を露出させる切断工程と、切断面に露出する異物を分析する分析工程と、を有し、分析工程は、異物に対してX線を照射してEDXスペクトルを取得する第1取得工程と、異物の周囲にある樹脂層に対して所定のレーザ光強度でレーザ光を照射し、樹脂層の炭化の有無を確認する確認工程と、異物に対して、確認工程で炭化が確認されなかったレーザ光強度でレーザ光を照射して、ラマンスペクトルを取得する第2取得工程と、を有し、EDXスペクトルおよびラマンスペクトルに基づいて異物を分析する、積層体に内在する異物の分析方法が記載されている。
特開2022-59596号公報 特開2021-128160号公報
しかしながら、このような商用化されているイメージング装置(可視ハイパースペクトルイメージング、顕微FTIR、ラマンイメージング)では、観測対象の微細構造由来の情報を反映した画像を取得することは困難であった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、観測対象の微細構造由来の情報を反映した画像を取得することができるフォトニックバンドイメージング装置、フォトニックバンドイメージング方法およびプログラムを提供することを課題とする。
前記した課題を解決するため、本発明に係るフォトニックバンドイメージング装置は、観測対象の局所領域に広帯域光を照射する照射光学系と、前記観測対象の局所領域から反射された散乱光の波長ごとのフーリエ面を撮像するカメラを有する撮像光学系と、前記カメラによって撮像されたフーリエ面のフーリエ画像を波長ごとに取得するとともに、波長ごとに取得した前記フーリエ画像を観測対象全域でマッピングするマッピング部と、前記マッピング部がマッピングしたマッピング画像をもとに、波数およびエネルギー軸に対して所定値を指定して、特定の光の情報を抽出した画像を出力する出力部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、観測対象の微細構造由来の情報を反映した画像を取得することができるフォトニックバンドイメージング装置、フォトニックバンドイメージング方法およびプログラムを提供することができる。
本発明の実施形態に係るフォトニックバンドイメージング装置の構造を示す図である。 本発明の実施形態に係るフォトニックバンドイメージング装置のDUTから、赤外線カメラのイメージング表面までの光路を簡略化して示す図である。 本発明の実施形態に係るフォトニックバンドイメージング装置の微細構造由来を説明するための観測対象画像を示す図である。 本発明の実施形態に係るフォトニックバンドイメージング装置の微細構造由来について説明する図である。 本発明の原理説明図である。 本発明の原理説明図である。 本発明の実施形態に係るフォトニックバンドイメージング装置の局所領域のハイパースペクトルフーリエ画像を取得するための観測対象画像を示す図である。 本発明の実施形態に係るフォトニックバンドイメージング装置の局所領域における、波数軸およびエネルギー軸のハイパースペクトルフーリエ画像を示す図である。 本発明の実施形態に係るフォトニックバンドイメージング装置の散乱光の波長ごとの波数軸およびエネルギー軸のハイパースペクトルフーリエ画像を示す図である。 本発明の実施形態に係るフォトニックバンドイメージング装置のフォトニックバンドイメージング方法を説明する図である。 本発明の実施形態に係るフォトニックバンドイメージング装置のフォトニックバンドイメージング処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るフォトニックバンドイメージング装置のPBIを図3のアカネアゲハの画像に適用した結果<観測例1>を説明する図である。 本発明の実施形態に係るPBIによって得られたさまざまな波数とエネルギーにおける各構造由来のフォトニックバンドイメージングを示す図である。 本発明の実施形態に係るフォトニックバンドイメージング装置のPBIによって得られたさまざまな波数とエネルギーにおける各構造由来のフォトニックバンドイメージングを示す図である。 本発明の実施形態に係るフォトニックバンドイメージング装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るフォトニックバンドイメージング装置の構造を示す図である。
本発明は、ハイパースペクトル近赤外フーリエ画像分光法(NIRFIS)に基づくフォトニックバンドイメージング(PBI:Photonic band imaging)の装置、方法およびプログラムである。PBIは、本発明者らが命名したものである。本発明は、フォトニックバンド内の指定されたパラメータによって決定された構造由来の情報を反映するマッピング画像を取得することを可能にする。
フォトニックバンドイメージング装置1は、観測対象の微細構造由来情報を可視化する。
フォトニックバンドイメージング装置1は、ハイパースペクトル近赤外フーリエ画像分光法に基づくフォトニックバンドイメージングである。フォトニックバンドイメージング装置1は、フォトニックバンド内の指定されたパラメータによって決定された構造由来の情報を反映するマッピング画像を取得することが可能になる。
[装置構成]
図1に示すように、フォトニックバンドイメージング装置1は、テスト対象デバイスDUT(device under test)10と、DUT10を載せた載置台(図示略)をXY方向(水平方向)に移動させるXYステージ2と、DUT10にブロードバンド光を照射する照射光学系3と、を備える。
<照射光学系3>
照射光学系3は、ブロードバンド光源(Broadband source)11と、ブロードバンド光源11から入光する照射光を完全な平行光線に近づけるコリメートレンズ(Collimator lens)12と、を有する。
そして、コリメートレンズ12からの照射光は、第1ビームスプリッタ(beam splitter)(BS)21により反射して対物レンズ(Objective lens)4から載置台の上に載置されたDUT10に照射される。第1ビームスプリッタ(BS)21および対物レンズ4は、照射光学系3と後述する赤外光撮像光学系5、可視光撮像光学系6および制御光学系7とによって共用されている。
フォトニックバンドイメージング装置1は、DUT10の測りたい局所領域から反射された散乱光(Scattering light)の赤外光によるハイパースペクトルフーリエ面(以下、フーリエ面という)を撮像する赤外線カメラ(Infrared camera)27を有する赤外光撮像光学系5と、
前記散乱光の可視光によるフーリエ面を撮像する光学カメラ(Visible camera)31を有する可視光撮像光学系6と、
前記散乱光の可視光によるフーリエ面を撮像する光学カメラ33を有し、Mapping controlを行うための画像を取得する制御光学系7と、
赤外線カメラ27および/または光学カメラ31のイメージング表面(Imaging surface)27a(撮像面)(図2)によって撮像されたフーリエ面の画像からフォトニックバンドイメージング(Photonic band imaging)制御を行うとともに、光学カメラ33によって撮像されたフーリエ面の画像からマッピングコントロール(Mapping control)制御を行う制御部50と、を備える。
<赤外光撮像光学系5>
赤外光撮像光学系5の撮像を行う光路上には、DUT10の測りたい局所領域から反射した散乱光の第1ビームスプリッタ(BS)21を透過した光の分光を入射させる第1フローライトレンズ(Fluorite lens:蛍石レンズ)(L1)22と、第1フローライトレンズ(L1)22を通過した反射光の可変絞りを行う可変アパーチャ(Iris)23と、ダイクロイックミラー(dichroic mirror)(DM)24と、ダイクロイックミラー(DM)24の透過光が入射する第2フローライトレンズ(その1)(L2)25と、赤外線波長可変フィルタ(Infrared tunable filter)26と、を有する。
ダイクロイックミラー(DM)24は、薄膜(反射面に、高屈折率と低屈折率の所定の厚さの薄膜を交互に重ねた多層膜)による光の干渉を利用して、特定の波長領域の光を透過し、残りの波長領域を反射する。照射対象物に対し、有用な波長を照射し、不要な波長を後方に逃がすことができる。
赤外線波長可変フィルタ26は、赤外線カメラ27で撮像される反射光をスイープにより所望の波長の反射光を通過させるように変更する。
赤外線カメラ27は、950nm~1700nmの近赤外波長領域に高い感度を持つ例えばInGaAsセンサを搭載したカメラである。
DUT10の測りたい局所領域から反射された散乱光は、赤外光撮像光学系5のダイクロイックミラー(DM)24で分光され、可視光撮像光学系6および制御光学系7に入光する。
<可視光撮像光学系6>
可視光撮像光学系6は、ダイクロイックミラー(DM)24の分光が入射する第2フローライトレンズ(その2)(L2)28と、第2ビームスプリッタ(BS)29からの分光が入射する可視波長可変フィルタ(Visible tunable filter)30と、DUT10の測りたい局所領域から反射された散乱光の可視光によるハイパースペクトルフーリエ面を撮像する光学カメラ31と、を有する。
このように、フォトニックバンドイメージング装置1は、DUT10の測りたい局所領域から反射された散乱光の赤外光によるハイパースペクトルフーリエ面を観測する赤外光撮像光学系5と、ダイクロイックミラー(DM)24で分けられ、可視光によるハイパースペクトルフーリエ面を観測する可視光撮像光学系6と、を備え、2つのフーリエ面を観測する。2つのフーリエ面を観測することで、可視から赤外光までのブロードバンドのフーリエ面を取得することができる。
<制御光学系7>
制御光学系7は、ダイクロイックミラー(DM)24の透過光が入射する第3フローライトレンズ(L3)32と、光学カメラ(Visible camera)33と、を有し、Mapping controlを行うための画像を取得する。
<制御部50>
XYステージ2、赤外線波長可変フィルタ26、赤外線カメラ27、可視波長可変フィルタ30、光学カメラ31、および光学カメラ33は、制御部50に接続されている。
制御部50は、赤外線カメラ27および光学カメラ31に対し、フォトニックバンドイメージング(Photonic band imaging)制御を行う(図1破線参照)。すなわち、制御部50は、赤外光撮像光学系5の赤外線カメラ27に対し、赤外線カメラ27のイメージング表面27aに各波長のハイパースペクトルフーリエ画像を投影する制御を行う。このとき、制御部50は、赤外線カメラ27の前段に載置された赤外線波長可変フィルタ26を所望の波長の反射光を通過させるように変更する。制御部50は、赤外線カメラ27のイメージング表面27a(フーリエ面である観測点)に各波長のハイパースペクトルフーリエ画像を投影するフォトニックバンドイメージング制御を行う。
同様に、制御部50は、可視光撮像光学系6の光学カメラ31および可視波長可変フィルタ30に対しても、赤外光撮像光学系5の場合と同様なフォトニックバンドイメージング制御を行い、ダイクロイックミラー(DM)24によって赤外光撮像光学系5から分光された可視光域の画像を撮像する。
このように、赤外光撮像光学系5で赤外光によって撮像している同じDUT10を、可視光撮像光学系6を用いて可視光域で観測することができる。
一方、制御部50は、赤外線カメラ27および/または光学カメラ31のイメージング表面27aによって撮像されたフーリエ面の画像からフォトニックバンドイメージング(Photonic band imaging)制御を行うとともに、光学カメラ33によって撮像されたフーリエ面の画像からマッピングコントロール(Mapping control)制御を行う。そして、制御部50は、実像表示部としてのモニタ60に、フーリエ面の画像とともにDUT10の実像を映し出す。
また、制御部50は、制御光学系7の光学カメラ33に対し、マッピングコントロール(Mapping control)制御を行い(図1破線参照)、第2ビームスプリッタ(BS)29によって赤外光撮像光学系5から透過された可視光域の画像を撮像する。
このように、可視光撮像光学系6で撮像している同じDUT10を、制御光学系7を用いて可視光域で取得することができる。このため、XYステージ2を用いて、DUT10と対物レンズ4との位置関係を容易に調整して(図1破線参照)、マッピングコントロール制御を行うことができる。
制御部50は、画像生成部51、ハイパースペクトルイメージング取得部52、マッピング部53、および特定光情報抽出部54を備える。
画像生成部51は、撮影に適切となる位置までXYステージ2または対物レンズ4を移動させる。
ハイパースペクトルイメージング取得部52およびマッピング部53は、カメラによって撮像されたフーリエ面のフーリエ画像を波長ごとに取得するとともに、波長ごとに取得したフーリエ画像を観測対象全域でマッピングする。
特定光情報抽出部54は、マッピング部53がマッピングしたマッピング画像をもとに、波数およびエネルギー軸に対して所定値を指定して、特定の光の情報を抽出した画像を出力する。
図2は、DUT10から、赤外線カメラ27のイメージング表面27aまでの光路を簡略化して示す図である。
赤外線波長可変フィルタ26から赤外線カメラ27のイメージング表面27aまでは、テンセントリック光学系である。
[微細構造由来]
微細構造由来について説明する。
図3は、微細構造由来を説明するための観測対象画像を示す図である。図3右図は、観測対象であるアゲハチョウ(アカネアゲハ)の画像、図3左図は、そのアゲハチョウの羽の一部を光学顕微鏡で観測した光学顕微鏡画像である。図3左図に示すように、羽の鱗がマイクロ/ナノ周期構造を有し、構造に由来する情報が示されている。
マイクロ/ナノ構造を介した特定の波長の光の散乱と反射によって生成される色は、構造色と呼ばれる。従来の光学顕微鏡を使用して色素由来の情報と構造由来の情報を区別することは困難であり、走査型電子顕微鏡または他の方法を使用して破壊的な評価を行う必要がある。
図4は、微細構造由来について説明する図である。
フォトニックバンドイメージング装置1が、観測対象とする微細構造は、マイクロ/ナノ周期構造を有し、構造に由来する情報である。
図4上図に示すように、マイクロ/ナノ周期構造70aを有する構造体70に上方から垂直にエネルギーが異なる光81を照射すると、マイクロ/ナノ周期構造70aに応じて散乱方向が異なる散乱光(Scattering light)82が出射される。同様に、図4下図に示すように、マイクロ/ナノ周期構造71aを有する構造体71に上方から垂直にエネルギーが異なる光81を照射すると、マイクロ/ナノ周期構造71aに応じて、図4上図とは散乱方向が異なる散乱光82が出射される。散乱光82の散乱方向は、マイクロ/ナノ周期構造によって異なる。
本発明は、エネルギーの異なる散乱光をマッピングすることで、微細構造由来の情報を可視化する。
図5A-Bは、本発明の原理説明図である。図5A上図は、入力画像(Input image)、図5A下図は、その入力画像を高速フーリエ変換(FFT)したマグニチュードスペクトル(Magnitude Spectrum)である。
図5B上図は、図5A下図のマグニチュードスペクトルを模式化したパワー分布図である。図5B下図は、図5B上図のパワー分布図上の点A(●点)と、垂直および水平周波数軸上の各点B-D(〇点)のイメージ図である。
図5B上図の点A(●点)は、A方向に伝播する波の成分がどれくらいのパワーで分布しているかをプロットしている。このマッピングされている波の強度を全部足し合わせると、図5B上図が構成される。ここで、従来は、画像全体に対してフーリエ変換したものであるのに対し、本発明は、フーリエ面に着目し、局所領域においてフーリエ面を出すことによって、局所領域に対してマイクロ/ナノ周期構造によって影響される光の成分がどれくらいかを測定する(Photonic band imaging)。その上で、画像全体のフーリエ面の画像をマッピングする(Mapping control)ことで、観測対象の微細構造由来の情報を反映した画像を取得する。
[局所領域のハイパースペクトルフーリエ画像]
図6は、局所領域のハイパースペクトルフーリエ画像を取得するための観測対象画像を示す図である。図6に示すように、観測対象画像90に領域指定のためのグリッドを設ける。ここでは、アゲハチョウの羽の一部分を局所領域(図6の符号p参照)のハイパースペクトルフーリエ画像を取得する。
図7は、図6の局所領域における、波数軸およびエネルギー軸(Energy(Wavelength))のハイパースペクトルフーリエ画像100を示す図である。図1の赤外線カメラ27のイメージング表面27a(フーリエ面である観測点)で観測することで、図7に示すハイパースペクトルフーリエ画像100が撮像される。ハイパースペクトルフーリエ画像100では、光エネルギーの関数としての3Dブリルアンゾーン情報が逆格子空間(reciprocal lattice space)(K-Γ-M)で表記される。逆格子空間(K-Γ-M)は、逆格子ベクトルによって構成される空間であり、実空間の周期性が反映される。図7では、PBIのパラメータ(kx,ky,hν)として(1/10k,1/10k)を示している。図7に示すように、逆格子空間(K-Γ-M)におけるパワー分布に偏りが生じていることがわかる。
後記するように、ハイパースペクトルフーリエ画像100の任意の点の強度が対象サンプルの微細構造由来の情報を持つ。
図8は、図6の局所領域における、散乱光の波長ごとの波数軸およびエネルギー軸のハイパースペクトルフーリエ画像100~100を示す図である。図7に示すように、ハイパースペクトルフーリエ画像100~100のパワー分布には、散乱光(Scattering light)の波長ごとに特徴があることがわかる。
図8に示すフォトニックバンド構造では、指定された波数とエネルギー(kx、ky、hν)での強度情報から観測対象のマッピング画像を取得できる。これにより、特定の波数とエネルギーを持つ光と相互作用する構造から得られた情報を反映した画像が可能になる。
[観測対象全域でのマッピング]
図9は、フォトニックバンドイメージング装置1のフォトニックバンドイメージング方法を説明する図である。
まず、図9左上図に示すように、局所領域(図9の符号p参照)のハイパースペクトルフーリエ画像100~100を波長ごとに取得する。赤外線カメラ27の前段には、赤外線波長可変フィルタ26が設けられている。図1の画像生成部51(図1参照)は、赤外線波長可変フィルタ26を制御して、波長可変フィルタ26が透過する波長を変更する。図1の赤外線カメラ27のイメージング表面27aで、波長ごとに生成されるハイパースペクトルフーリエ画像100~100を撮像する。
次に、図9右図に示すように、上記波長ごとのハイパースペクトルフーリエ画像100~100の取得を、観測対象全域でマッピングする。具体的には、DUT10をXYステージ2により、ピクセル単位で移動し(図9の符号a参照)して、観測対象全域でマッピングする。
次に、観測対象全域でマッピングしたハイパースペクトルフーリエ画像100をもとに、波数軸およびエネルギー軸に対して値を指定し、特定の光の情報のみを抽出した画像200を取得する(図9左下図参照)。
そして、コリメートレンズ12からの照射光は、第1ビームスプリッタ(beam splitter)(BS)21により反射して対物レンズ(Objective lens)4から載置台の上に載置されたDUT10に照射される。第1ビームスプリッタ(BS)21および対物レンズ4は、照射光学系3と後述する赤外光撮像光学系5および制御光学系7とによって共用されている。
また、フォトニックバンドイメージング装置1は、DUT10から反射された散乱光のハイパースペクトルフーリエ面を撮像する赤外線カメラ(Infrared camera)27を有する赤外光撮像光学系5と、赤外線カメラ(infrared camera)27のイメージング表面(Imaging surface)27a(撮像面)(図2)によって撮像されたハイパースペクトルフーリエ面のフーリエ画像を波長ごとに取得するとともに、波長ごとに取得したフーリエ画像を観測対象全域でマッピングするマッピング部(ハイパースペクトルイメージング取得部52,マッピング部53)と、マッピング部53がマッピングしたマッピング画像をもとに、波数およびエネルギー軸に対して所定値を指定して、特定の光の情報を抽出した画像を出力する出力部(特定光情報抽出部54)と、を備えている。
赤外光撮像光学系5の撮像を行う光路上には、DUT10の測りたい局所領域から反射された散乱光の第1ビームスプリッタ(BS)21を透過した光の分光を入射させる第1フローライトレンズ(Fluorite lens:蛍石レンズ)(L1)22と、第1フローライトレンズ(L1)22を通過した光の可変絞りを行う可変アパーチャ(Iris)23と、ダイクロイックミラー(dichroic mirror)(DM)24と、ダイクロイックミラー(DM)24の透過光が入射する第2フローライトレンズ(その1)(L2)25と、赤外線波長可変フィルタ(Infrared tunable filter)26と、を有する。
以下、上述のように構成されたフォトニックバンドイメージング装置1の動作について説明する。
[動作概要]
図1に示すように、ブロードバンド光源11からの広帯域光を、第1ビームスプリッタ(BS)21により反射して対物レンズ4を通してDUT10(サンプル)の特定の点に入射させる。
DUT10(サンプル)から散乱された光を赤外光撮像光学系5を通して赤外線カメラ27のイメージング表面27a(フーリエ面である観測点)で観測する。このとき、赤外線カメラ27の前段に載置された赤外線波長可変フィルタ26によって所望の波長の反射光を通過させるように調整する。DUT10(サンプル)から散乱された光のフーリエ画像を、赤外線カメラ27を使用して、例えば850nmから1800nmの範囲の任意の波長で観測する(<Photonic band imaging>)。
そして、図8に示すように、得られたフーリエ画像をエネルギー軸方向(すなわち、波長方向)に重ね合わせた観測点でのフォトニックバンド構造を取得する。
上記の操作は、観測点を移動しながらサンプル領域全体で実行する(<Mapping control>)(後記)。高速性と汎用性を実現するために、上記の一連の操作をソフトウェア上で自動的に実行できるように設定する。
<Mapping control>により、指定された波数とエネルギー(kx,ky,hν)での強度情報から観測対象のマッピング画像を取得できる。これにより、特定の波数とエネルギーを持つ光と相互作用する構造から得られた情報を反映した画像が可能になる。
[フローチャート]
図10は、フォトニックバンドイメージング装置1のフォトニックバンドイメージング処理を示すフローチャートである。
ステップS1で画像生成部51は、波数およびエネルギーを指定する。例えば、(0.5Γ-M,0.8eV)を選択する。
ステップS2でハイパースペクトルイメージング取得部52は、局所領域(図9の符号p参照)のハイパースペクトルフーリエ画像100~100を波長ごとに取得する。図1の画像生成部51(図1参照)は、赤外線波長可変フィルタ26を制御して、波長可変フィルタ26が透過する波長を変更する。図1の赤外線カメラ27のイメージング表面27aで、波長ごとに生成されるハイパースペクトルフーリエ画像100~100を撮像する。
ステップS3でマッピング部53は、該当箇所の強度(例えば、K-Γ-Mのk,kyの3番)を順々に測定し、波長ごとのハイパースペクトルフーリエ画像100の取得を、観測対象全域でマッピングする。具体的には、画像生成部51は、DUT10をXYステージ2により、ピクセル単位で移動し(図9の符号a参照)して、観測対象全域でマッピングする。
ステップS4で特定光情報抽出部54は、観測対象全域でマッピングしたハイパースペクトルフーリエ画像100をもとに、波数軸およびエネルギー軸に対して値を指定し、特定の光の情報のみを抽出した画像200を取得する(図9左下図参照)。
[適用例]
以下、図面を参照して観測例について述べる。
<観測例1>
図11は、PBIを図3のアカネアゲハの画像に適用した結果<観測例1>を説明する図である。図11上図は、観測対象(アカネアゲハの羽の一部)の光学顕微鏡画像90の表示例であり、図11下図は、同じ観測点における、PBIでパラメータ(kx,ky,hν)を指定して得られた同じ領域の画像200の表示例である。
図11上図に示す画像90には、アゲハチョウの羽の鱗の斑点(図11上図の符号x参照)が光学的に表示されている。
図11下図に示す画像200には、図11上図のアゲハチョウの羽の鱗の斑点の色に由来する特徴(Features derived from pigment)と、本PBIで初めて明らかとなった、構造から派生した機能(Features derived from the structure)(図11上図の符号y参照)が表示されている。図11上図の符号yに示す画像は、「観測対象の微細構造由来の情報を反映した画像」である。
ここで、光学顕微鏡で得られた画像は、色素由来と構造由来の情報をすべて含んでいるのに対し、PBIを使用して得られた画像は、主に観測対象の構造由来の情報を示している。
<観測例2>
図12は、PBIによって得られたさまざまな波数とエネルギーにおける各構造由来のフォトニックバンドイメージングを示す図である。図12は、アゲハチョウの羽の画像に適用した結果<観測例2>を説明する。図12の下段の図は、近赤外顕微鏡分光計によって測定された同じ領域の画像を示している。なお、図12の羽の画像の局所領域(スケールバー:1mm)である。
図12の符号xに示す部分は、アゲハチョウの羽の鱗の斑点の色に由来する特徴(Features derived from pigment)を示し、図12の符号yに示す部分は、PBIによって得られた構造から派生した機能(Features derived from the structure)(「観測対象の微細構造由来の情報を反映した画像」を示す。
<観測例2>の測定で使用されたPBI条件は、下記の通りである。
Pixel size:50 ×50 μm
Total number of pixe:l160 ×160pixels
Energy(wavelength) range: 0.75 ~1.46 eV (1650 ~ 850 nm)
Filter resolution:100 nm(Maximumfilterresolutionis5nm.)
Measurement points (kx, ky):30(The maximum number of points depends on the pixel size of the infrared camera.)
Measurement time:~ 20 min / image
測定時間は、エネルギー方向の分解能によって決定される。この測定では、100nmのフィルタ分解能で約20分/画像である。ここで、((3/5)kx、0、1.31 eV)の場合、PBIで得られた画像は、顕微鏡分光計の画像と類似しており、構造由来の成分が優勢であることを示している。一方、((1/10)kx,(1/10)ky,1.08 eV)の場合、PBIで取得した画像と顕微鏡分光計で取得した画像の間に明らかな違いが見られ、色素由来の情報が示された。構造から派生した情報は正常に分離された。
結果として、他のマッピング方法(FTIRイメージング、ハイパースペクトルイメージング、ラマンイメージングなど)と組み合わせたこの方法は、観測対象の固有の構造と機能を非破壊的に分析するのに非常に効果的である。
<観測例3>
図13は、PBIによって得られたさまざまな波数とエネルギーにおける各構造由来のフォトニックバンドイメージングを示す図である。図13は、アゲハチョウの羽の画像に適用した結果<観測例2>を説明する。図13の下段の図は、近赤外顕微鏡分光計によって測定された同じ領域の画像を示している。
波数:3/5 Γ-K or 1/10 Γ-M
波長(エネルギー):950 nm-1650 nm
図13上段の((3/5)kx、0、1.31 eV)の場合、PBIで得られた画像は、顕微鏡分光計の画像と類似しており、構造由来の成分が優勢であることを示している。一方、((1/10)kx、(1/10)ky、1.08 eV)の場合、PBIで取得した画像と顕微鏡分光計で取得した画像の間に明らかな違いが見られた。
[ハードウェア構成]
実施形態に係るフォトニックバンドイメージング装置1は、例えば図14に示すような構成の物理装置であるコンピュータ900によってフォトニックバンドイメージング処理が実現される。
図14は、フォトニックバンドイメージング装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ900は、CPU901、ROM(Read Only Memory)902、RAM903、HDD(Hard Disk Drive)904、入出力I/F(Interface)905、通信I/F906およびメディアI/F907を有する。
CPU901は、ROM902またはHDD904に記憶されたプログラムに基づき作動し、図1にフォトニックバンドイメージング装置1の各処理部による制御を行う。ROM902は、コンピュータ900の起動時にCPU901により実行されるブートプログラムや、コンピュータ900のハードウェアに係るプログラム等を記憶する。
CPU901は、カメラによって撮像されたフーリエ面のフーリエ画像を波長ごとに取得するとともに、波長ごとに取得したフーリエ画像を観測対象全域でマッピングするマッピング部と、マッピング部がマッピングしたマッピング画像をもとに、波数およびエネルギー軸に対して所定値を指定して、特定の光の情報を抽出した画像を出力する出力部としての機能を有する。
CPU901は、入出力I/F905を介して、マウスやキーボード等の入力装置910、および、ディスプレイ等の出力装置911を制御する。CPU901は、入出力I/F905を介して、入力装置910からデータを取得するともに、計測・分析したデータを出力装置911へ出力する。
HDD904は、CPU901により実行されるプログラムおよび当該プログラムによって使用されるデータ等を記憶する。通信I/F906は、通信網(例えば、NW(Network)920)を介して他の装置からデータを受信してCPU901へ出力し、また、CPU901が生成したデータを、通信網を介して他の装置へ送信する。
メディアI/F907は、記録媒体912に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM903を介してCPU901へ出力する。CPU901は、目的の処理に係るプログラムを、メディアI/F907を介して記録媒体912からRAM903上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体912は、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto Optical disk)等の光磁気記録媒体、磁気記録媒体、導体メモリテープ媒体又は半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ900が第1および第2の実施形態に係るフォトニックバンドイメージング装置として機能する場合、コンピュータ900のCPU901は、RAM903上にロードされたプログラムを実行することによりフォトニックバンドイメージング装置の機能を実現する。また、HDD904には、RAM903内のデータが記憶される。CPU901は、目的の処理に係るプログラムを記録媒体912から読み取って実行する。この他、CPU901は、他の装置から通信網(NW920)を介して目的の処理に係るプログラムを読み込んでもよい。
[効果]
以上説明したように、本実施形態に係るフォトニックバンドイメージング装置1は、観測対象の局所領域に広帯域光を照射する照射光学系と、観測対象の局所領域から反射された散乱光の波長ごとのフーリエ面を撮像するカメラを有する撮像光学系(赤外光撮像光学系5,可視光撮像光学系6)と、カメラによって撮像されたフーリエ面のフーリエ画像を波長ごとに取得するとともに、波長ごとに取得したフーリエ画像を観測対象全域でマッピングするマッピング部(ハイパースペクトルイメージング取得部52,マッピング部53)と、マッピング部53がマッピングしたマッピング画像をもとに、波数およびエネルギー軸に対して所定値を指定して、特定の光の情報を抽出した画像を出力する出力部(特定光情報抽出部54)と、を備える。
これによって、観測対象の微細構造由来の情報を反映した画像を取得することができる。フォトニックバンドイメージング装置1は、フォトニックバンド内の指定されたパラメータによって決定された構造由来の情報を反映するマッピング画像を取得することが可能になる。
本発明は、上記各実施形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、他の変形例、応用例を含む。
また、上記した実施形態および変形例は本発明をわかりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記実施形態では、フォトニックバンドイメージング装置およびフォトニックバンドイメージング方法という名称を用いたが、これは説明の便宜上であり、装置の発明の名称は試料分析装置、試料測定装置等であってもよい。また、方法の発明の名称は、試料の測定方法等であってもよい。
1 フォトニックバンドイメージング装置
3 照射光学系
4 対物レンズ
5 赤外光撮像光学系(撮像光学系)
6 可視光撮像光学系(撮像光学系)
7 制御光学系
10 DUT(観測対象)
26 赤外線波長可変フィルタ
27 赤外線カメラ
27a イメージング表面(フーリエ面である観測点)
30 可視波長可変フィルタ
31,33 光学カメラ
50 制御部
51 画像生成部
52 ハイパースペクトルイメージング取得部(マッピング部)
53 マッピング部
54 特定光情報抽出部(出力部)

Claims (5)

  1. 観測対象の局所領域に広帯域光を照射する照射光学系と、
    前記観測対象の局所領域から反射された散乱光の波長ごとのフーリエ面を撮像するカメラを有する撮像光学系と、
    前記カメラによって撮像されたフーリエ面のフーリエ画像を波長ごとに取得するとともに、波長ごとに取得した前記フーリエ画像を観測対象全域でマッピングするマッピング部と、
    前記マッピング部がマッピングしたマッピング画像をもとに、波数およびエネルギー軸に対して所定値を指定して、特定の光の情報を抽出した画像を出力する出力部と、を備える
    ことを特徴とするフォトニックバンドイメージング装置。
  2. 前記観測対象は、所定周期のナノ構造が所定方向に並んで観測対象を構成していることを示す微細構造由来である
    ことを特徴とする請求項1に記載のフォトニックバンドイメージング装置。
  3. 前記エネルギー軸は、少なくとも可視から赤外までを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のフォトニックバンドイメージング装置。
  4. 観測対象の局所領域に広帯域光を照射するステップ、
    前記観測対象の局所領域から反射された散乱光の波長ごとのフーリエ面を撮像するステップと、
    前記撮像されたフーリエ面のフーリエ画像を波長ごとに取得するとともに、波長ごとに取得した前記フーリエ画像を観測対象全域でマッピングするステップと、
    前記マッピングしたマッピング画像をもとに、波数およびエネルギー軸に対して所定値を指定して、特定の光の情報を抽出した画像を出力するステップと、実行する
    ことを特徴とするフォトニックバンドイメージング方法。
  5. コンピュータを、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のフォトニックバンドイメージング装置として機能させるためのプログラム。
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