JP2024000212A - ロータコアの製造装置及びロータコアの製造方法 - Google Patents

ロータコアの製造装置及びロータコアの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ロータコアの生産性を向上できるロータコアの製造装置及びロータコアの製造方法を提供する。【解決手段】ロータコアの製造装置70は、第1部材30、第2部材50、及び規制治具60を有している。第1部材30は、コア本体11の一方の端面である下面11cに当接され、磁石収容孔13の一方の開口13bを塞いでいる。第2部材50は、磁石収容孔13の一方の開口13bとは反対側の開口13aを塞ぐように配置され、反対側の開口13aに対して樹脂を供給する通路51を有している。規制治具60は、コア本体11の外周面11eに当接することで外周面11eの外周側への変形を規制する規制面61aを有している。規制治具60は、複数の分割体62によりコア本体11の周方向において分割して構成された治具本体61と、分割体62同士を連結する連結部材とを有している。【選択図】図9

Description

本発明は、ロータコアの製造装置及びロータコアの製造方法に関する。
特許文献1には、ロータコアの磁石挿入孔に熱可塑性樹脂を充填する樹脂充填装置が記載されている。特許文献1に記載の樹脂充填装置は、互いに上下に対向して設けられる上型及び下型を有している。
上型は、ロータコアの上面に当接する当接面を有する上型本体部と、当接面から下方に突出するとともにロータコアの軸孔に挿入される固定用ブロックとを有している。
下型は、下型本体部と、ランナープレートとを有している。ランナープレートは、下型本体部の上面に取り付けられているとともに、ロータコアが載置される上面を有している。下型本体部は、射出成形機のノズルからの樹脂を導くための通路であるスプルー部を有している。ランナープレートは、分岐通路及びゲート部を有している。分岐通路は、スプルー部の下流端に接続されるとともに、各磁石挿入孔に向かって放射状に延在している。ゲート部は、各分岐通路の下流端に設けられているとともに、磁石挿入孔に接続される。
こうした樹脂充填装置においては、溶融した熱可塑性樹脂が、射出成形機のノズルからスプルー部へ流入した後、各分岐通路及びゲート部を通じて各磁石挿入孔に充填される。
国際公開第2016/147211号
特許文献1に記載の樹脂充填装置を含む従来の装置においては、磁石挿入孔に樹脂を充填する際に、樹脂の充填圧によってロータコアが外周側へ変形するおそれがある。そのため、樹脂の充填圧が、ロータコアが変形しない程度の低い大きさに設定される。その結果、樹脂の充填に多くの時間を要するので、生産性の向上において改善の余地がある。
上記課題を解決するためのロータコアの製造装置は、中心孔及び複数の磁石収容孔を有する円筒状のコア本体と、前記磁石収容孔に収容される磁石と、前記磁石収容孔に充填され、前記コア本体に対して前記磁石を固定する樹脂と、を備えるロータコアを製造する装置であって、前記コア本体の一方の端面に当接され、前記磁石収容孔の一方の開口を塞ぐ第1部材と、前記磁石収容孔の前記一方の開口とは反対側の開口を塞ぐように配置され、前記反対側の開口に対して前記樹脂を供給する通路を有する第2部材と、前記コア本体の外周面に当接することで前記外周面の外周側への変形を規制する規制面を有する規制治具と、を備え、前記規制治具は、複数の分割体により前記コア本体の周方向において分割して構成された治具本体と、前記分割体同士を連結する連結部材と、を備える。
同構成によれば、樹脂の充填圧によってコア本体の外周面が外周側に変形することが、規制治具によって規制されるようになる。これにより、樹脂の充填圧を高めることができる。
また、上記構成によれば、治具本体が複数の分割体により周方向において分割して構成され、分割体同士が連結部材を介して互いに連結されている。このため、治具本体を1つの筒状部材によって構成する場合と比べて、治具本体を容易に形成することができるとともに、コア本体への規制治具の取り付け及び取り外しを容易に行うことができる。
したがって、ロータコアの生産性を向上できる。
また、上記課題を解決するためのロータコアの製造方法は、前記ロータコアの製造装置を用いて前記ロータコアを製造する方法であって、前記第1部材の上面に前記コア本体を配置するコア本体配置工程と、前記磁石収容孔に前記磁石を挿入して収容する磁石挿入工程と、前記コア本体の上に前記第2部材を配置する第2部材配置工程と、前記第1部材、前記コア本体、前記規制治具、前記磁石、及び前記第2部材を、第1型と第2型との間に搬送する搬送工程と、前記コア本体配置工程の後であり、前記搬送工程よりも前に、前記第1部材の上面のうち前記コア本体の外周側に前記規制治具を配置する規制治具配置工程と、前記第2型から前記通路に対して前記樹脂を供給することで前記磁石収容孔に前記樹脂を充填する樹脂充填工程と、を備える。
同方法によれば、第1部材、コア本体、規制治具、磁石、及び第2部材が予め組み付けられた状態で第1型と第2型との間に搬送される。このため、第1型と第2型との間において、コア本体の外周側に規制治具を配置する方法に比べて、規制治具の取り付けを容易に行うことができる。
図1は、一実施形態に係るロータコアの製造装置を用いて製造されるロータコアの斜視図である。 図2は、図1のロータコアの断面図である。 図3は、図2の3-3線に沿った断面図である。 図4は、一実施形態に係るロータコアの製造装置を示す断面図である。 図5は、図4の治具本体の分解斜視図である。 図6は、規制治具の一部を拡大した断面図である。 図7は、コア本体の外周側に図4の規制治具が配置された状態の断面図である。 図8は、図7の磁石収容孔に樹脂が充填された状態の断面図である。 図9は、図4のロータコアの製造装置に取り付けられた状態のコア本体の断面図である。 図10は、樹脂充填工程の断面図である。
以下、図1~図10を参照して、ロータコアの製造装置及び製造方法の一実施形態について説明する。
<ロータコア10>
まず、図1及び図2を参照して、本実施形態のロータコアの製造装置70を用いて製造される磁石埋込型モータのロータコア10について説明する。
図1及び図2に示すように、ロータコア10は、コア本体11、磁石14、及び樹脂15を備えている。コア本体11は、軸線Cを有する略円筒状である。コア本体11は、電磁鋼板からなる複数枚の鉄心片12が積層された積層体からなる。
なお、以降において、コア本体11の軸線方向を単に軸線方向とし、コア本体11の径方向を単に径方向とし、コア本体11の周方向を単に周方向として説明する。
コア本体11は、中心孔11aと、中心孔11aの径方向の外側に位置するとともに周方向に互いに間隔をおいて設けられた複数の磁石収容孔13とを有している。中心孔11a及び各磁石収容孔13は、軸線方向(図1及び図2の上下方向)に沿ってコア本体11を貫通している。
図1に示すように、磁石収容孔13は、例えば平面視略長方形状である。磁石収容孔13は、周方向に対して傾斜している。詳しくは、周方向において隣り合う2つの磁石収容孔13の周方向に対する傾き方向は、互いに逆になっている。したがって、磁石収容孔13は、コア本体11の外周面11eに対して近い端部13cと、外周面11eに対して遠い端部13dとを有している。
中心孔11aの内周面には、径方向において互いに対向する一対のキー部11bが突設されている。
図2に示すように、各磁石収容孔13には、磁石14が挿入されている。磁石14は、軸線Cに沿って延在する直方体状である。各磁石収容孔13の内部には、コア本体11に対して磁石14を固定するための樹脂15が充填されている。なお、樹脂15は、例えば熱可塑性樹脂である。樹脂15は、液晶ポリマー(Liquid Crystal Polymer(LCP))であることが好ましい。
図3に示すように、コア本体11は、第1ブリッジ部16及び第2ブリッジ部17を有している。第1ブリッジ部16は、周方向において隣り合う磁石収容孔13同士の間の部分である。第2ブリッジ部17は、外周面11eと磁石収容孔13の端部13cとの間に位置する部分である。
なお、本実施形態のコア本体11は、複数枚の鉄心片12が積層された複数のブロックからなる。各ブロックを構成する鉄心片12には、所謂ダボ加工により積層方向(軸線方向)の一方に向けて突出形成された周知の結合部(図示略)が設けられている。互いに隣り合う鉄心片12は、それらの結合部同士が凹凸の関係により、かしめられることで互いに結合されている。また各ブロックの一端には、上記結合部が打ち抜かれた孔(図示略)を有するダミーの鉄心片12が含まれている。このため、ダミーの鉄心片12は、隣り合う一対の鉄心片12のうち当該ダミーの鉄心片12と同一のブロックを構成する鉄心片12とは結合される一方、当該ダミーの鉄心片12とは別のブロックを構成する鉄心片12に対しては結合されない。したがって、コア本体11を構成する各ブロックは、各磁石収容孔13の内部に樹脂15が設けられていない状態において互いに分離されている。
次に、ロータコア10の製造装置70について説明する。
図4に示すように、製造装置70は、第1部材30と、第2部材50と、規制治具60とを備えている。
<第1部材30>
図4に示すように、第1部材30は、プレート本体31、ピン36、及びポスト部37を有している。
プレート本体31は、下側プレート32と、下側プレート32の上面32aに配置された上側プレート33とを有している。
ポスト部37は、円筒状であり、下側プレート32の中央部から上方に突出している。ポスト部37は、コア本体11の中心孔11aに挿入される。
ポスト部37の外周面には、コア本体11の各キー部11bが挿入される一対のキー溝部(図示略)がポスト部37の軸線方向に沿って設けられている。ポスト部37のキー溝部に対してコア本体11のキー部11bが挿入されることで、下側プレート32に対するコア本体11の位相、より詳しくはコア本体11を構成する各ブロックの位相が決められる。
ポスト部37の上端37aには、上方に向かって突出する複数の係合ピン38が設けられている。係合ピン38は、周方向において互いに間隔をあけて設けられている。
上側プレート33には、ポスト部37が挿通される貫通孔34が設けられている。
貫通孔34の内周面には、ポスト部37の上記一対のキー溝部に挿入されることで下側プレート32に対する上側プレート33の位置決めがされる一対の規制突起(図示略)が設けられている。
上側プレート33において各磁石収容孔13と軸線方向において重なる位置には、挿通孔35が設けられている。挿通孔35には、下方からピン36が挿通されて固定されている。
ピン36は、上側プレート33の上面33aよりも上方に突出する突出部36aを有している。
コア本体11の下面11cが上側プレート33の上面33aに当接されている状態において、上面33a及びピン36の上端面によって、磁石収容孔13の下側の開口13bが塞がれる。
<第2部材50>
図4に示すように、第2部材50は、円板状であり、磁石収容孔13の上側の開口13aを塞ぐようにコア本体11の上面11d上に配置される。
第2部材50は、開口13aに対して樹脂15を供給する通路51を有している。
通路51は、複数の磁石収容孔13にそれぞれ対応して設けられる複数の分岐通路52及び複数のゲート部53を有している。
複数の分岐通路52は、軸線C上の中央位置から径方向外側に向かって放射状に延びている。
ゲート部53は、分岐通路52の径方向外側の端に連通されるとともに、軸線Cに沿って第2部材50の下面50aに開口している。
第2部材50の下面50aには、係合ピン38が係合可能に構成された複数の係合穴54が設けられている。
<規制治具60>
図4に示すように、規制治具60は、コア本体11の外周側に設けられる。規制治具60は、下側プレート32の上面32aに載置される。規制治具60は、上側プレート33、コア本体11、及び第2部材50の外周面を覆うように構成されている。
図6に示すように、規制治具60は、治具本体61と複数の連結部材64とを有している。
治具本体61は、全体として円筒状をなしている。
治具本体61は、複数の分割体62により周方向において分割して構成されている。複数の分割体62は、治具本体61を周方向において等間隔に分割している。
連結部材64は、周方向において隣り合う分割体62同士を連結する。
図5及び図6に示すように、各分割体62には、周方向において当該分割体62と隣り合う他の分割体62との境界面をなす端面62aに開口する複数の取付孔63が設けられている。取付孔63は、端面62aに開口する小径部63aと、小径部63aの端面62a側とは反対側に連なるとともに小径部63aよりも内径の大きい大径部63bとを有している。小径部63aと大径部63bとの間には、環状の座面63cが形成されている。複数の取付孔63は、軸線方向において等間隔にて設けられている。本実施形態では、軸線方向において3つの取付孔63が設けられている。
取付孔63が設けられている端面62aと対向する他の分割体62の端面62bには、複数の雌ねじ65が複数の取付孔63に対応して設けられている。
連結部材64は、取付孔63に挿入されるとともに、雌ねじ65に螺入される。連結部材64は、例えばボルトである。
規制治具60は、コア本体11の外周面11eに当接することで外周面11eの外周側への変形を規制する規制面61aを有している。規制面61aは、コア本体11の第1ブリッジ部16及び第2ブリッジ部17の外周側に位置している。本実施形態では、規制面61aは、コア本体11の周方向の全体にわたって設けられている。
次に、ロータコアの製造方法について説明する。
ロータコア10の製造方法は、コア本体配置工程、規制治具配置工程、磁石挿入工程、第2部材配置工程、搬送工程、及び樹脂充填工程を備えている。
まず、図9に示すように、第1部材30の上面30aにコア本体11が配置される。詳しくは、コア本体11は、上側プレート33の上面33aに配置される(以上、コア本体配置工程)。
次に、第1部材30の上面30aのうちコア本体11の外周側に規制治具60が配置される。治具本体61は、下側プレート32の上面32aに配置される。このとき、まずは、隣り合う分割体62同士の間に隙間が存在するように、分割体62同士が連結部材64により仮締めされている。
次に、図7に示すように、隣り合う分割体62同士の間の隙間が無くなるまで連結部材64を締め付ける。これにより、規制面61aとコア本体11の外周面11eとの間の隙間が小さくされる。隙間の大きさは、例えば10μm程度である(以上、規制治具配置工程)。
次に、上側の開口13aから磁石収容孔13に磁石14が挿入されて収容される(以上、磁石挿入工程)。
次に、コア本体11の上面11dに第2部材50が配置される。このとき、係合穴54に係合ピン38が係合されることによって、ポスト部37、すなわち第1部材30に対する第2部材50の位置決めがなされる(以上、第2部材配置工程)。
第1部材30の外周面及び第2部材50の外周面は、コア本体11の外周面11eよりも径方向において内側に位置していることが好ましい。
次に、第1部材30、コア本体11、規制治具60、磁石14、及び第2部材50が、第1型20と第2部材50との間に搬送される(以上、搬送工程)。
次に、図4に示すように、第2型40を降下させて第2型40の下面40aを第2部材50の上面に当接させる。第2型40には、図示しない射出成形機のノズルと第2部材50の分岐通路52の中心部分とを連通するスプルー部41が設けられている。
次に、図10に示すように、第2型40のスプルー部41から各分岐通路52に対して溶融状態の樹脂15が供給されることで、各ゲート部53を通じて各磁石収容孔13に樹脂15が充填される(以上、樹脂充填工程)。
その後、樹脂15が冷却されることによって、コア本体11に対して磁石14が固定される。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図7及び図8に示すように、樹脂15の充填圧によってコア本体11の外周面11eが外周側に変形する。ここで、本実施形態においては、規制治具60の規制面61aによってコア本体11の外周面11eの外周側への変形が規制されるようになる。これにより、樹脂15の充填圧を高めることができる。
また、図5及び図6に示すように、治具本体61が複数の分割体62により周方向において分割して構成され、分割体62同士が連結部材64を介して互いに連結されている。このため、治具本体61を1つの筒状部材によって構成する場合と比べて、治具本体61を容易に形成することができるとともに、コア本体11への規制治具60の取り付け及び取り外しを容易に行うことができる。
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)ロータコア10の製造装置70は、コア本体11の外周面11eに当接することで外周面11eの外周側への変形を規制する規制面61aを有する規制治具60を有している。規制治具60は、複数の分割体62によりコア本体11の周方向において分割して構成された治具本体61と、分割体62同士を連結する連結部材64とを有している。
こうした構成によれば、上記作用を奏することにより、ロータコア10の生産性を向上できる。
(2)規制面61aは、コア本体11のうち、周方向において互いに隣り合う磁石収容孔13同士の間の部分、及び外周面11eと磁石収容孔13の端部13cとの間に位置する部分の外周側に位置している。
コア本体11のうち、周方向において互いに隣り合う磁石収容孔13同士の間の部分、または外周面11eと磁石収容孔13の端部13cとの間に位置する部分が、特に、樹脂15の充填圧によって変形しやすい。
この点、上記構成によれば、上記部分の外周側に規制面61aが位置しているので、第1ブリッジ部16及び第2ブリッジ部17の変形を効果的に規制できる。
(3)規制面61aは、周方向の全体にわたって設けられている。
こうした構成によれば、コア本体11の外周面11eの変形を全周にわたって規制することができる。
また、上記構成によれば、周方向において規制面61aと各ブリッジ部16,17との位置合わせが不要となる。したがって、コア本体11への規制治具60の取り付けを容易に行うことができる。
(4)治具本体61は、全体として円筒状をなしている。
こうした構成によれば、治具本体61の外形状が、円筒状のコア本体11の外形状に沿っている。このため、規制治具60を配置することに起因してコア本体11まわりのスペースが大きくなることを抑制できる。したがって、ロータコア10の製造装置70を小型化することができる。
(5)ロータコア10の製造方法は、コア本体配置工程、規制治具配置工程、磁石挿入工程、第2部材配置工程、搬送工程、及び樹脂充填工程を備えている。規制治具配置工程は、コア本体配置工程の後であり、搬送工程よりも前に行われる。また、規制治具配置工程では、第1部材30の上面30aのうちコア本体11の外周側に規制治具60が配置される。
こうした方法によれば、第1部材30、コア本体11、規制治具60、磁石14、及び第2部材50が予め組み付けられた状態で第1型20と第2型40との間に搬送される。このため、第1型20と第2型40との間において、コア本体11の外周側に規制治具60を配置する方法に比べて、規制治具60の取り付けを容易に行うことができる。
<変更例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、規制治具配置工程の後に、磁石収容孔13に磁石14を挿入するようにしたが、規制治具配置工程の前に、磁石収容孔13に磁石14を挿入するようにしてもよい。
・上記実施形態では、磁石挿入工程の前に規制治具配置工程を行うようにしたが、これに限らない。すなわち、規制治具配置工程は、コア本体配置工程の後であり、搬送工程よりも前に行われるものであればよい。
・上記実施形態では、治具本体61は、全体として円筒状をなすようにしたが、例えば治具本体における軸線方向に直交する断面の外形が矩形状をなすようにしてもよい。
・規制面61aは、コア本体11の外周面11eの一部を覆っていなくてもよい。
・規制面61aは、コア本体11のうち第1ブリッジ部16の外周側のみに位置していてもよい。あるいは、規制面61aは、コア本体11のうち第2ブリッジ部17の外周側のみに位置していてもよい。この場合、第1部材30または第2部材50に、規制治具60の周方向の位置決めを行うための位置決め部を設けることが好ましい。
・上記実施形態では、分割体62に設けられた取付孔63及び雌ねじ65と連結部材64を利用して分割体62同士を連結するようにしたが、分割体62同士の連結態様は、これに限らない。例えば、互いに隣り合う2つの分割体62の境界部分に、径方向外側に向かってそれぞれ突出する2つのフランジ部を設けるとともに、2つのフランジ部同士をボルト及びナットによって締結するようにしてもよい。
・上記実施形態では、複数の分割体62により治具本体61を周方向において等間隔に分割するようにしたが、不等間隔に分割するようにしてもよい。
・上記実施形態では、治具本体61が4つの分割体62により周方向において分割されるようにしたが、分割体62の数は4つに限らず、2つ以上であればよい。
・上記実施形態では、樹脂15として熱可塑性樹脂を使用したが、例えばエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を使用してもよい。
<付記>
上記実施形態は、以下の付記に記載する構成を含む。
[付記1]中心孔及び複数の磁石収容孔を有する円筒状のコア本体と、前記磁石収容孔に収容される磁石と、前記磁石収容孔に充填され、前記コア本体に対して前記磁石を固定する樹脂と、を備えるロータコアを製造する装置であって、前記コア本体の一方の端面に当接され、前記磁石収容孔の一方の開口を塞ぐ第1部材と、前記磁石収容孔の前記一方の開口とは反対側の開口を塞ぐように配置され、前記反対側の開口に対して前記樹脂を供給する通路を有する第2部材と、前記コア本体の外周面に当接することで前記外周面の外周側への変形を規制する規制面を有する規制治具と、を備え、前記規制治具は、複数の分割体により前記コア本体の周方向において分割して構成された治具本体と、前記分割体同士を連結する連結部材と、を備える、ロータコアの製造装置。
[付記2]前記規制面は、前記コア本体のうち、前記周方向において互いに隣り合う前記磁石収容孔同士の間の部分、及び前記外周面と前記磁石収容孔の端部との間に位置する部分の少なくとも一方の外周側に位置している、[付記1]に記載のロータコアの製造装置。
[付記3]前記規制面は、前記周方向の全体にわたって設けられている、[付記1]または[付記2]に記載のロータコアの製造装置。
[付記4]前記治具本体は、全体として円筒状をなしている、[付記1]から[付記3]のいずれか一つに記載のロータコアの製造装置。
[付記5][付記1]から[付記4]のいずれか一つに記載のロータコアの製造装置を用いて前記ロータコアを製造する方法であって、前記第1部材の上面に前記コア本体を配置するコア本体配置工程と、前記磁石収容孔に前記磁石を挿入して収容する磁石挿入工程と、前記コア本体の上に前記第2部材を配置する第2部材配置工程と、前記第1部材、前記コア本体、前記規制治具、前記磁石、及び前記第2部材を、第1型と第2型との間に搬送する搬送工程と、前記コア本体配置工程の後であり、前記搬送工程よりも前に、前記第1部材の上面のうち前記コア本体の外周側に前記規制治具を配置する規制治具配置工程と、前記第2型から前記通路に対して前記樹脂を供給することで前記磁石収容孔に前記樹脂を充填する樹脂充填工程と、を備える、ロータコアの製造方法。
10…ロータコア
11…コア本体
11a…中心孔
11b…キー部
11c…下面
11d…上面
11e…外周面
12…鉄心片
13…磁石収容孔
13a…開口
13b…開口
13c…端部
13d…端部
14…磁石
15…樹脂
16…第1ブリッジ部
17…第2ブリッジ部
20…第1型
30…第1部材
30a…上面
31…プレート本体
32…下側プレート
32a…上面
33…上側プレート
33a…上面
34…貫通孔
35…挿通孔
36…ピン
36a…突出部
37…ポスト部
37a…上端
38…係合ピン
40…第2型
41…スプルー部
50…第2部材
50a…下面
51…通路
52…分岐通路(通路)
53…ゲート部(通路)
54…係合穴
60…規制治具
61…治具本体
61a…規制面
62…分割体
62a…端面
62b…端面
63…取付孔
63a…小径部
63b…大径部
63c…座面
64…連結部材
65…雌ねじ
70…製造装置

Claims (5)

  1. 中心孔及び複数の磁石収容孔を有する円筒状のコア本体と、前記磁石収容孔に収容される磁石と、前記磁石収容孔に充填され、前記コア本体に対して前記磁石を固定する樹脂と、を備えるロータコアを製造する装置であって、
    前記コア本体の一方の端面に当接され、前記磁石収容孔の一方の開口を塞ぐ第1部材と、
    前記磁石収容孔の前記一方の開口とは反対側の開口を塞ぐように配置され、前記反対側の開口に対して前記樹脂を供給する通路を有する第2部材と、
    前記コア本体の外周面に当接することで前記外周面の外周側への変形を規制する規制面を有する規制治具と、を備え、
    前記規制治具は、複数の分割体により前記コア本体の周方向において分割して構成された治具本体と、前記分割体同士を連結する連結部材と、を備える、
    ロータコアの製造装置。
  2. 前記規制面は、前記コア本体のうち、前記周方向において互いに隣り合う前記磁石収容孔同士の間の部分、及び前記外周面と前記磁石収容孔の端部との間に位置する部分の少なくとも一方の外周側に位置している、
    請求項1に記載のロータコアの製造装置。
  3. 前記規制面は、前記周方向の全体にわたって設けられている、
    請求項1に記載のロータコアの製造装置。
  4. 前記治具本体は、全体として円筒状をなしている、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のロータコアの製造装置。
  5. 請求項1に記載のロータコアの製造装置を用いて前記ロータコアを製造する方法であって、
    前記第1部材の上面に前記コア本体を配置するコア本体配置工程と、
    前記磁石収容孔に前記磁石を挿入して収容する磁石挿入工程と、
    前記コア本体の上に前記第2部材を配置する第2部材配置工程と、
    前記第1部材、前記コア本体、前記規制治具、前記磁石、及び前記第2部材を、第1型と第2型との間に搬送する搬送工程と、
    前記コア本体配置工程の後であり、前記搬送工程よりも前に、前記第1部材の上面のうち前記コア本体の外周側に前記規制治具を配置する規制治具配置工程と、
    前記第2型から前記通路に対して前記樹脂を供給することで前記磁石収容孔に前記樹脂を充填する樹脂充填工程と、を備える、
    ロータコアの製造方法。
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