JP2023554303A - 低生体内持続性の高温耐性無機繊維 - Google Patents

低生体内持続性の高温耐性無機繊維 Download PDF

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Abstract

【要約】【解決手段】 高温耐性無機繊維は、72~77.3重量%のシリカ、10.2~15重量%のマグネシア、12.4~17重量%のカルシア、0~1.5重量%のアルミナ、および0~0.6重量%の総アルカリ酸化物を含み、前記繊維は少なくとも1260℃の使用温度を有し、前記繊維は1400℃の温度に24時間曝露した後に5%より大きい収縮率を示し、前記繊維は1400℃未満の融点を有する。【選択図】 図1

Description

本出願は、2020年12月11日付で出願された「LOW BIO-PERSISTENT HIGH TEMPERATURE RESISTANT INORGANIC FIBERS」と題する米国仮特許出願第63/124,518号の便益を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれるものとする。
本開示は、無機繊維に関連する。より詳細には、本開示は、低生体内持続性、高温耐性アルカリ土類シリケート(AES)繊維化学に関連する。
AES繊維は、主にアルカリ土類酸化物(例えば、MgO、CaOなど)およびシリカから構成され、しばしば繊維化性能を向上させるために、少量のアルミナ、アルカリ酸化物、または他の添加剤と組み合わされる。綿密な繊維構成設計により、AES繊維は、熱絶縁用途に重要な高温熱安定性を提供し、繊維および繊維製品の製造者および最終使用者の安全性および健康にとって重要な、低生体内持続性であることができる。
繊維化可能(すなわち、繊維状にできる)であるために、AES繊維組成物は、通常、60~85重量%の範囲のシリカ含有量を含む。一般的に、AES繊維組成物のシリカ含有量が多いほど、融点が上昇する。したがって、シリカ含有量が多い(すなわち、77重量%より多い)AES繊維は、1200℃以上の温度で優れた熱安定性を提供することができる。ISOFRAX(登録商標)およびISOFRAX(登録商標)1400(Unifrax I LLCから入手可能)は、主に77重量%より多いシリカ含有量を有するマグネシアシリケート化学を含み、1260℃以上で性能を発揮することができる。
しかし、高シリカAES繊維の製造は、非常に高い融点および「短い」粘度曲線のため、困難である。「短い」粘度曲線は、繊維化に適した粘度の温度領域が狭いということを意味し、繊維の品質だけでなく、製造上も大きな課題となる。シリカの含有量が多い場合、AES化学は融点が高くなる。例えば、79重量%のシリカを含むマグネシアシリカ化学の液相線温度は1800℃より高くなり、液相線温度での粘度はたった50ポイズ程度と低くなる。液相線温度が高いため、このような溶融物を溶融して繊維化するためには高温が必要である。例えば、前述のマグネシアシリカ化学の原料を溶融してマグネシアシリカ繊維に繊維化するためには、2100℃の温度まで加熱する必要がある。このような高い融点は、炉の条件および設備に厳しい課題を突きつけ、炉の内張り、電極、および繊維化装置などの設備の寿命を著しく劣化させる。高温断熱ウールは、通常、繊維化のために底部から出る溶融ストリームを持つ浸漬電極炉で原料を溶融することによって製造される。高い融点または運転温度は、電極、炉壁、およびスピニングホイール(スピニング法による繊維化工程)の腐食を加速し、それらの寿命を短くする。また、高温で溶融する場合、溶融物と冷却媒体との間の大きな温度勾配により、入力エネルギーの大部分が炉の周囲の冷却媒体に伝達される。
図1は、高シリカマグネシアシリカ繊維(比較例C4)、高シリカカルシアマグネシアシリカ繊維(比較例C6)、および低シリカカルシアマグネシアシリカ繊維(実施例2)の温度依存性粘度曲線を示したグラフである。 図2は、カルシアマグネシアシリカ繊維の液相線温度を、繊維中のシリカ含有量の関数として示したグラフである。
発明の詳細な説明
本開示は、カルシアマグネシアシリケート化学の熱安定性を改善しながら、改善された溶融特性および繊維化特性、ならびに製品品質を提供する。本開示のいくつかの態様によれば、カルシアマグネシアシリケート繊維は、1260℃以上の温度で極めて低い収縮率、改善されたブランケット引張強度および繊維指数、改善された溶融および繊維化特性、および/または製造中のエネルギー消費量の低減といった性能を発揮することができる。
本開示の無機繊維は、低生体内持続性であり、これは、生理的流体中で低生体内持続性を示すこと、すなわち、無機繊維は、インビトロ試験中に、このような流体、例えば模擬肺液に対して少なくとも部分的に溶解することを意味する。生体内持続性は、ヒトの肺において見られる温度および化学的条件をシミュレートした条件下で、繊維から質量が失われる速度(ng/cm-時)を測定することによって試験することができる。この試験は、約0.1gのデショット(de-shotted)繊維を、50mlの模擬肺液(「SLF」)に6時間曝露することで行われる。試験システム全体は、人体の温度を模擬するために37℃に保たれている。
SLFに繊維を曝露した後に、繊維を回収し、誘導結合プラズマ分光法(Inductively Coupled Plasma Spectroscopy)を用いてガラス成分を分析する。また、「ブランク」のSLFサンプルも測定し、SLFに含まれる元素を補正するために使用する。一旦このデータが得られると、この研究の時間間隔に渡り、繊維が質量を失っていく割合を算出することができる。模擬肺液中の繊維の溶解速度を測定するために、約0.1gの繊維を37℃に温めた模擬肺液を入れた50ml遠心分離管に入れる。これを振盪インキュベーターに6時間入れ、毎分100サイクルで撹拌する。試験終了後、管を遠心分離し、溶液を60mlのシリンジに注ぐ。この溶液を0.45μmのフィルターに通して微粒子を除去し、誘導結合プラズマ分光法でガラス成分を試験する。この試験は、中性に近いpHの溶液または酸性の溶液を用いて実施することができる。特定の溶解速度基準は存在しないが、100ng/cm-時を超える溶解値を有する繊維は、非生体内持続性繊維であることを示すと考えられる。本開示の無機繊維は、本明細書に記載の生体内持続性試験(6時間後)に従って、少なくとも100ng/cm-時、少なくとも125ng/cm-時、少なくとも150ng/cm-時、少なくとも175ng/cm-時、または少なくとも200ng/cm-時の溶解値を示す。
模擬肺液の組成を以下に示す:
Figure 2023554303000002
本開示の無機繊維は、高温耐性であり、これは、使用温度が1260℃以上であることを意味する。使用温度は、1300℃以上であっても良い。無機繊維は、1400℃未満、1260℃~1400℃未満、1300℃~1400℃未満、1260℃~1380℃、または1300℃~1380℃の融点(すなわち、固相線温度)を有する。
無機繊維は、1400℃以上の温度に24時間曝露されたときに、5%より大きい、5.5%より大きい、または6%より大きい線収縮率を示す。無機繊維は、1260℃以上の温度に24時間曝露されたときに、4%未満、3.5%未満、または3%未満の線収縮率を示す。無機繊維は、1300℃以上の温度に24時間曝露されたときに、10%未満の線収縮率を示す。
繊維は、これらをマットに成形し、マットをニードルパンチして、密度が約4~10ポンド毎立方フィートおよび厚さが約1インチのパッドにまとめることによって、線収縮率について試験する。このようなパッドを3インチ×5インチの小片に裁断し、プラチナピンを材料の表面に挿入する。そして、これらのピンの離間距離を注意深く測定し、記録する。次に、このパッドを炉に入れ、温度勾配をかけ、かつ一定の時間に渡りその温度を保持する。加熱後、再びピンの間隔を測定し、パッドが受けた線収縮率を決定する。繊維がブランケット状で入手できる場合、パッドを形成する必要なく、ブランケット上で直接測定することができる。
本開示の無機繊維は、シリカ、マグネシア、およびカルシアを含み、選択的にアルミナ、アルカリ酸化物、または他の添加剤を含む。無機繊維組成物は、熱性能、生体内持続性、溶融、および繊維化エネルギー効率と製品品質との間のバランスを取るように調整される。以下、無機繊維の各成分の含有量について詳細に説明する。無機繊維は、本明細書に開示された含有量範囲の任意の論理的組み合わせ(すなわち、100重量%を超えないような任意の組み合わせ)を含む。添加剤を選択的に含むため、上記成分の合計は100重量%未満となる場合がある。
無機繊維は、72~77.3重量%、72~76重量%、72~75.5重量%、72~75.7重量%、72~76.7重量%、72~76.8重量%、72~77.3重量%、73~77.3重量%、72~75.8重量%、73~75.8重量%、73~75.5重量%、73.5~76重量%、74~76重量%、73.5~75.3重量%、74~74.8重量%、74.3~74.5重量%、74.4重量%、または前述の上限および下限の任意の論理的組み合わせの量のシリカを含む。
無機繊維は、10~15重量%より多い、10~14重量%より多い、10~13重量%より多い、10~12重量%より多い、10.2~15重量%、10.5~15重量%、11~15重量%、10.2~14重量%、10.5~14重量%、11~14重量%、10.6~11.4重量%、10.8~11.3重量%、10.9~11.1重量%、11重量%、または前述の上限および下限の任意の論理的組み合わせの量のマグネシアを含む。
無機繊維は、12.5~17重量%、12.5~16重量%、12.8~17重量%、12.9~17重量%、13~17重量%、13~16重量%、13~15重量%、13~14重量%、13.2~13.8重量%、13.3~13.5重量%、13.4重量%、または前述の上限および下限の任意の論理的組み合わせの量のカルシアを含む。
無機繊維は、0~1.5重量%、0.1~1.3重量%、0.1~1.0重量%、0.3~1.3重量%、0.4~1.2重量%、0.5~1.1重量%、0.7~0.9重量%、0.8重量%、または前述の上限および下限の任意の論理的組み合わせの量のアルミナを含む。
無機繊維は、0~0.6重量%、0~0.5重量%、0~0.4重量%、0~0.3重量%、0.1~0.6重量%、0.2~0.6重量%、0.3~0.5重量%、0.4重量%、または前述の上限および下限の任意の論理的組み合わせの量のアルカリ酸化物を含む。
無機繊維は、0~0.6重量%、0~0.5重量%、0~0.4重量%、0~0.3重量%、0.1~0.6重量%、0.2~0.6重量%、0~0.2重量%、0.1重量%、または前述の上限および下限の任意の論理的組み合わせの量の酸化リチウムを含む。
無機繊維は、0~0.6重量%、0~0.5重量%、0~0.4重量%、0~0.3重量%、0.1~0.6重量%、0.2~0.6重量%、0.2~0.4重量%、0.3重量%、または前述の上限および下限の任意の論理的組み合わせの量の酸化カリウムを含む。
無機繊維は、無機繊維中のアルカリ金属酸化物の総含有量を基準として、70モル%以下の量の酸化カリウムを含む。
無機繊維は、ジルコニア、三酸化ホウ素、五酸化リン、酸化鉄、ストロンチア、またはそれらの組み合わせなどの添加剤を含む。無機繊維は、ジルコニア、三酸化ホウ素、五酸化リン、酸化鉄、および/またはストロンチアのうちの1つまたはそれ以上を除外する。任意の1つの添加剤は、0.1重量%未満または0.05重量%未満の量で存在する。
無機繊維は、0.15重量%未満、0.10重量%以下、0.10重量%未満、または0.07重量%以下の量の酸化鉄を含む。無機繊維は、0.10重量%未満、0.08重量%未満、0.06重量%未満、または0.05重量%以下の量のソディア(sodia)を含む。無機繊維は、他の不純物を含む。不純物はそれぞれ、0.3重量%未満、0.20重量%未満、0.15重量%未満、0.10重量%未満、0.05重量%未満、または0.01重量%未満の量で存在する。繊維は、1.0重量%未満、0.75重量%未満、0.50重量%未満、0.30重量%未満、または0.10重量%未満の不純物の総量を含む。
上述したように、本開示の無機繊維は、シリカ、マグネシア、カルシア、アルミナ、アルカリ酸化物、および添加剤を、前述の含有量の範囲の任意の組み合わせで含む。以下の具体的な組み合わせは、例示のためのものであり、限定することを意図するものではない。無機繊維は、以下のものを含む:
72~77.3重量%のシリカ、10.2~15重量%のマグネシア、12.5~17重量%のカルシア、0~1.5重量%のアルミナ、および0~0.6重量%の総アルカリ酸化物、
72~76.5重量%のシリカ、11~15重量%のマグネシア、12.5~17重量%のカルシア、0~1.5重量%のアルミナ、および0~0.6重量%の総アルカリ酸化物、
72~76重量%のシリカ、11~15重量%のマグネシア、13~17重量%のカルシア、0~1.5重量%のアルミナ、および0~0.6重量%の総アルカリ酸化物、
72~76.8重量%のシリカ、10.2~15重量%のマグネシア、13~17重量%のカルシア、0~1.5重量%のアルミナ、および0~0.6重量%の総アルカリ酸化物、
72~75.8重量%のシリカ、11~15重量%のマグネシア、13~17重量%のカルシア、0.2~1.5重量%のアルミナ、および0~0.6重量%の総アルカリ酸化物、
72~77.1重量%のシリカ、10.2~15重量%のマグネシア、12.5~17重量%のカルシア、0.2~1.5重量%のアルミナ、および0~0.6重量%の総アルカリ酸化物、
72~77.1重量%のシリカ、10.2~15重量%のマグネシア、12.5~17重量%のカルシア、0~1.5重量%のアルミナ、および0.2~0.6重量%の総アルカリ酸化物、
72~75.7重量%のシリカ、11~15重量%のマグネシア、13~17重量%のカルシア、0.2~1.5重量%のアルミナ、および0.1~0.6重量%の総アルカリ酸化物、
72~76.7重量%のシリカ、10.5~15重量%のマグネシア、12.8~17重量%のカルシア、0~1.5重量%のアルミナ、および0~0.6重量%の総アルカリ酸化物、
72~76重量%のシリカ、11~15重量%のマグネシア、12.5~17重量%のカルシア、0~1.5重量%のアルミナ、および0~0.6重量%の総アルカリ酸化物、
72~76重量%のシリカ、10.2~15重量%のマグネシア、13~17重量%のカルシア、0~1.5重量%のアルミナ、および0~0.6重量%の総アルカリ酸化物、
73~75.5重量%のシリカ、10.5~11.5重量%のマグネシア、13~14重量%のカルシア、0.3~1重量%のアルミナ、および0.2~0.6重量%の総アルカリ酸化物の合計、
73.3~75.2重量%のシリカ、10.5~11.5重量%のマグネシア、12.9~13.9重量%のカルシア、0.8重量%のアルミナ、0.1重量%の酸化リチウム、および0.3重量%の酸化カリウム、
73~74.8重量%のシリカ、11.1~12.1重量%のマグネシア、12.7~13.7重量%のカルシア、0.8重量%のアルミナ、0.1重量%の酸化リチウム、および0.3重量%の酸化カリウム、
73~74.8重量%のシリカ、11.5~12.5重量%のマグネシア、12.3~13.3重量%のカルシア、0.8重量%のアルミナ、0.1重量%の酸化リチウム、および0.3重量%の酸化カリウム、
73~74.8重量%のシリカ、12~13重量%のマグネシア、11.8~12.8重量%のカルシア、0.8重量%のアルミナ、0.1重量%の酸化リチウム、および0.3重量%の酸化カリウム、
74.4重量%のシリカ、11重量%のマグネシア、13.4重量%のカルシア、0.8重量%のアルミナ、0.1重量%の酸化リチウム、および0.3重量%の酸化カリウム、
74.2重量%のシリカ、11.6重量%のマグネシア、13.0重量%のカルシア、0.8重量%のアルミナ、0.1重量%の酸化リチウム、および0.3重量%の酸化カリウム、
74重量%のシリカ、11.6重量%のマグネシア、13.2重量%のカルシア、0.8重量%のアルミナ、0.1重量%の酸化リチウム、および0.3重量%の酸化カリウム、
74重量%のシリカ、12重量%のマグネシア、12.8重量%のカルシア、0.8重量%のアルミナ、0.1重量%の酸化リチウム、および0.3重量%の酸化カリウム、または、
74重量%のシリカ、12.5重量%のマグネシア、12.3重量%のカルシア、0.8重量%のアルミナ、0.1重量%の酸化リチウム、および0.3重量%の酸化カリウム。
以下に詳細に説明するように、様々な組成の繊維を調製し、熱性能について試験した。比較例C2~C9および実施例1~18cの組成を、下記表1にまとめる。比較例C1は、アルミナシリケート繊維を含んだ。
Figure 2023554303000003
Figure 2023554303000004
図1は、シリカ含有量が79.2重量%と過度に高いマグネシアシリカ溶融物(比較例C4、グラフの右側に破線で表示)、シリカ含有量が78.9重量%と過度に高いカルシアマグネシアシリカ溶融物(比較例C6、グラフの中央に四角で表示)、および、シリカ含有量が74重量%と低いカルシアマグネシアシリカ溶融物(実施例2、グラフの左側に三角で表示)の温度依存性粘度曲線を比較したものである。図1に示すように、シリカの含有量が少なくなるにつれて、また、カルシアがマグネシアに置き換わるにつれて、粘度曲線は低温側にシフトする。なお、粘度点50ポイズの温度は、実施例2、比較例C6、比較例C4でそれぞれ1561℃、1737℃、1815℃である。温度-粘度曲線が約250℃低くシフトすることで、溶融および繊維化工程をより低温で行うことができ、エネルギー消費の削減、溶融率および生産率の向上、ならびに炉や電極、および繊維化装置の長寿命化などが期待できる。さらに、粘度曲線が低温側にシフトし、曲線の傾きがフラットになることで、溶融物の繊維化温度領域が広がり、繊維指数およびブランケット引張強度などの繊維製品の品質が向上する。したがって、無機繊維のシリカ含有量を77.3重量%以下とすることが重要である。
さらに、所望の熱性能を得るためには、シリカ含有量は72重量%以上、または73重量%程度にとどめる必要がある。熱性能とは、適用温度に曝露した後の繊維製品の線収縮率および圧縮回復率を指す。比較例C7およびC8に見られるように、低シリカ(例えば、73または71.5重量%未満)では、表2に示すように、1260℃で24時間焼成した後、線収縮率が10%を超えた。一方、シリカ含有量が本明細書に開示された範囲内(例えば、72重量%以上)の材料は、はるかに改善された熱安定性を示し、例えば、1260℃で24時間焼成した後の線収縮率は4%未満であった。熱性能、すなわち線収縮率、圧縮回復率、および圧縮強度に関するさらなる結果は、それぞれ表2~4に示す。
線収縮率の試験方法については、上述の通りである。
圧縮回復率は、繊維を所望の使用温度に所定時間曝露した場合の無機繊維の機械的性能を示す指標である。圧縮回復率は、無機繊維材料から製造された試験パッドを、選択された時間、試験温度で焼成することによって測定した。焼成された試験パッドは、その後、元の厚さの半分まで圧縮し、24時間放置して反発させた。反発量は、パッドの圧縮された厚さの回復率として測定した。
圧縮強度は、無機繊維材料から製造された試験パッドを、選択された時間、試験温度で焼成し、その後、焼成された試験パッドが元の厚さの50%に圧縮されるまで、1分間に1インチの速度で圧縮力を加えることによって測定した。
以下の表2~6において、ダッシュ記号は、測定が行われなかったか、または測定不能であったことを示す。
Figure 2023554303000005
Figure 2023554303000006
Figure 2023554303000007
Figure 2023554303000008
Figure 2023554303000009
Figure 2023554303000010
Figure 2023554303000011
Figure 2023554303000012
シリカ含有量が過度に高い(例えば、75.8または77.5重量%より高い)繊維、例えば比較例C6は、1300℃という高温でも優れた熱性能(低い線収縮率)を有していた。しかし、これらの高シリカ繊維は、融点だけでなく、液相線温度も著しく上昇していた。図2は、繊維中のシリカ含有量に対する液相線温度の依存性を示す。繊維中のシリカ含有量が増加すると、液相線温度は1500℃~1800℃に上昇した。比較例および実施例の液相線温度および液相線粘度を以下の表5に示す。
Figure 2023554303000013
以上のように、本開示の無機繊維は、低生体内持続性の繊維である。このことは、様々な期間、静的状態およびフロースルー状態で試験した溶解速度を示す以下の表6で確認される。フロースルー試験は、ヒトの肺に見られる温度および化学的条件をシミュレートした条件下で、繊維から質量が失われる速度(ng/cm2・時)を測定する。上述したように、この試験は、約0.1gのデショット(de-shotted)繊維を0.3mL/分の模擬肺液(SLF)の流れに曝露することを含む。試験システム全体は、人体の温度を模擬するために37℃に保たれている。試験は、できれば4週間程度までが望ましい。SLFが繊維を通過した後、回収し、誘導結合プラズマ分光法を用いてガラス成分を分析する。また、「ブランク」のSLFサンプルも測定し、SLFに含まれる元素を補正するために使用する。一旦このデータが得られると、この研究の時間間隔に渡り、繊維が質量を失っていく割合を算出することができる。上述のように、100ng/cm-時を超える溶解値を有する繊維は、非生体内持続性繊維であることを示すと考えられる。
Figure 2023554303000014
Figure 2023554303000015
以下の記述は、本開示を裏付けるために使用される:
1.高温耐性無機繊維であって、下限が72重量%のシリカおよび上限が74重量%、または74.4重量%、または75重量%、または75.5重量%、または75.7重量%、または75.8重量%、または76重量%、または76.3重量%、または76.7重量%、または76.8重量%、または77重量%、または77.3重量%のシリカを含み、または、
下限が73重量%のシリカおよび上限が74重量%、または74.4重量%、または75重量%、または75.5重量%、または75.7重量%、または75.8重量%、または76重量%、または76.3重量%、または76.7重量%、または76.8重量%、または77重量%、または77.3重量%のシリカを含み、または、
下限が73.3重量%のシリカおよび上限が74重量%、または74.4重量%、または75重量%、または75.5重量%、または75.7重量%、または75.8重量%、または76重量%、または76.3重量%、または76.7重量%、または76.8重量%、または77重量%、または77.3重量%のシリカを含み、または、
下限が73.7重量%のシリカおよび上限が74重量%、または74.4重量%、または75重量%、または75.5重量%、または75.7重量%、または75.8重量%、または76重量%、または76.3重量%、または76.7重量%、または76.8重量%、または77重量%、または77.3重量%のシリカを含み、または、
下限が74重量%のシリカおよび上限が74.4重量%、または75重量%、または75.5重量%、または75.7重量%、または75.8重量%、または76重量%、または76.3重量%、または76.7重量%、または76.8重量%、または77重量%、または77.3重量%のシリカを含み、または、
下限が74.4重量%のシリカおよび上限が75重量%、または75.5重量%、または75.7重量%、または75.8重量%、または76重量%、または76.3重量%、または76.7重量%、または76.8重量%、または77重量%、または77.3重量%のシリカを含み、
前記無機繊維は、10~15重量%のマグネシア、12.5~17重量%のカルシア、0~1.5重量%のアルミナ、および0~0.6重量%の総アルカリ酸化物を含み、
前記無機繊維は、少なくとも1260℃の使用温度を有し、および、
前記無機繊維は、1400℃の温度に24時間曝露した後、5%より大きい収縮率を示す、無機繊維。
2.1記載の無機繊維において、下限が10重量%のマグネシアおよび上限が11重量%、または11.1重量%、または11.2重量%、または11.3重量%、または11.4重量%、または11.7重量%、または12重量%、または12.3重量%、または12.7重量%、または13重量%、または13.5重量%、または14重量%、または14.5重量%、または15重量%のマグネシアを含み、または、
下限が10.3重量%のマグネシアおよび上限が11重量%、または11.1重量%、または11.2重量%、または11.3重量%、または11.4重量%、または11.7重量%、または12重量%、または12.3重量%、または12.7重量%、または13重量%、または13.5重量%、または14重量%、または14.5重量%、または15重量%のマグネシアを含み、または、
下限が10.5重量%のマグネシアおよび上限が11重量%、または11.1重量%、または11.2重量%、または11.3重量%、または11.4重量%、または11.7重量%、または12重量%、または12.3重量%、または12.7重量%、または13重量%、または13.5重量%、または14重量%、または14.5重量%、または15重量%のマグネシアを含み、または、
下限が10.6重量%のマグネシアおよび上限が11重量%、または11.1重量%、または11.2重量%、または11.3重量%、または11.4重量%、または11.7重量%、または12重量%、または12.3重量%、または12.7重量%、または13重量%、または13.5重量%、または14重量%、または14.5重量%、または15重量%のマグネシアを含み、または、
下限が10.8重量%のマグネシアおよび上限が11重量%、または11.1重量%、または11.2重量%、または11.3重量%、または11.4重量%、または11.7重量%、または12重量%、または12.3重量%、または12.7重量%、または13重量%、または13.5重量%、または14重量%、または14.5重量%、または15重量%のマグネシアを含み、または、
下限が10.9重量%のマグネシアおよび上限が11重量%、または11.1重量%、または11.2重量%、または11.3重量%、または11.4重量%、または11.7重量%、または12重量%、または12.3重量%、または12.7重量%、または13重量%、または13.5重量%、または14重量%、または14.5重量%、または15重量%のマグネシアを含み、または、
下限が11重量%のマグネシアおよび上限が11.1重量%、または11.2重量%、または11.3重量%、または11.4重量%、または11.7重量%、または12重量%、または12.3重量%、または12.7重量%、または13重量%、または13.5重量%、または14重量%、または14.5重量%、または15重量%のマグネシアを含み、または、
下限が11.5重量%のマグネシアおよび上限が11.7重量%、または12重量%、または12.3重量%、または12.7重量%、または13重量%、または13.5重量%、または14重量%、または14.5重量%、または15重量%のマグネシアを含む、無機繊維。
3.1または2記載の無機繊維において、下限が12.4重量%のカルシアおよび上限が12.5重量%、または13.4重量%、または13.5重量%、または13.8重量%、または14重量%、または14.5重量%、または15重量%、または15.5重量%、または16重量%、または16.5重量%、または17重量%のカルシアを含み、または、
下限が12.5重量%のカルシアおよび上限が13.4重量%、または13.5重量%、または13.8重量%、または14重量%、または14.5重量%、または15重量%、または15.5重量%、または16重量%、または16.5重量%、または17重量%のカルシアを含み、または、
下限が12.6重量%のカルシアおよび上限が13.4重量%、または13.5重量%、または13.8重量%、または14重量%、または14.5重量%、または15重量%、または15.5重量%、または16重量%、または16.5重量%、または17重量%のカルシアを含み、または、
下限が12.7重量%のカルシアおよび上限が13.4重量%、または13.5重量%、または13.8重量%、または14重量%、または14.5重量%、または15重量%、または15.5重量%、または16重量%、または16.5重量%、または17重量%のカルシアを含み、または、
下限が12.8重量%のカルシアおよび上限が13.4重量%、または13.5重量%、または13.8重量%、または14重量%、または14.5重量%、または15重量%、または15.5重量%、または16重量%、または16.5重量%、または17重量%のカルシアを含み、または、
下限が13重量%のカルシアおよび上限が13.4重量%、または13.5重量%、または13.8重量%、または14重量%、または14.5重量%、または15重量%、または15.5重量%、または16重量%、または16.5重量%、または17重量%のカルシアを含み、または、
下限が13.3重量%のカルシアおよび上限が13.4重量%、または13.5重量%、または13.8重量%、または14重量%、または14.5重量%、または15重量%、または15.5重量%、または16重量%、または16.5重量%、または17重量%のカルシアを含み、または、
下限が13.4重量%のカルシアおよび上限が13.5重量%、または13.8重量%、または14重量%、または14.5重量%、または15重量%、または15.5重量%、または16重量%、または16.5重量%、または17重量%のカルシアを含み、または、
下限が13.5重量%のカルシアおよび上限が13.8重量%、または14重量%、または14.5重量%、または15重量%、または15.5重量%、または16重量%、または16.5重量%、または17重量%のカルシアを含む、無機繊維。
4.1~3のいずれかに記載の無機繊維において、下限が0重量%のアルミナおよび上限が0.8重量%、または0.9重量%、または1重量%、または1.1重量%、または1.2重量%、または1.3重量%、または1.4重量%、または1.5重量%のアルミナを含み、または、
下限が0.1重量%のアルミナおよび上限が0.8重量%、または0.9重量%、または1重量%、または1.1重量%、または1.2重量%、または1.3重量%、または1.4重量%、または1.5重量%のアルミナを含み、または、
下限が0.2重量%のアルミナおよび上限が0.8重量%、または0.9重量%、または1重量%、または1.1重量%、または1.2重量%、または1.3重量%、または1.4重量%、または1.5重量%のアルミナを含み、または、
下限が0.3重量%のアルミナおよび上限が0.8重量%、または0.9重量%、または1重量%、または1.1重量%、または1.2重量%、または1.3重量%、または1.4重量%、または1.5重量%のアルミナを含み、または、
下限が0.4重量%のアルミナおよび上限が0.8重量%、または0.9重量%、または1重量%、または1.1重量%、または1.2重量%、または1.3重量%、または1.4重量%、または1.5重量%のアルミナを含み、または、
下限が0.5重量%のアルミナおよび上限が0.8重量%、または0.9重量%、または1重量%、または1.1重量%、または1.2重量%、または1.3重量%、または1.4重量%、または1.5重量%のアルミナを含み、または、
下限が0.6重量%のアルミナおよび上限が0.8重量%、または0.9重量%、または1重量%、または1.1重量%、または1.2重量%、または1.3重量%、または1.4重量%、または1.5重量%のアルミナを含み、または、
下限が0.7重量%のアルミナおよび上限が0.8重量%、または0.9重量%、または1重量%、または1.1重量%、または1.2重量%、または1.3重量%、または1.4重量%、または1.5重量%のアルミナを含み、または、
下限が0.8重量%のアルミナおよび上限が0.9重量%、または1重量%、または1.1重量%、または1.2重量%、または1.3重量%、または1.4重量%、または1.5重量%のアルミナを含む、無機繊維。
5.1~4のいずれかに記載の無機繊維において、下限が0重量%の総アルカリ酸化物および上限が0.4重量%、または0.5重量%、または0.6重量%の総アルカリ酸化物を含み、または、
下限が0.1重量%の総アルカリ酸化物および上限が0.4重量%、または0.5重量%、または0.6重量%の総アルカリ酸化物を含み、または、
下限が0.2重量%の総アルカリ酸化物および上限が0.4重量%、または0.5重量%、または0.6重量%の総アルカリ酸化物を含み、または、
下限が0.3重量%の総アルカリ酸化物および上限が0.4重量%、または0.5重量%、または0.6重量%の総アルカリ酸化物を含む、無機繊維。
6.1~5のいずれかに記載の無機繊維において、下限が0重量%の酸化リチウムおよび上限が0.2重量%、または0.3重量%、または0.4重量%、または0.5重量%、または0.6重量%の酸化リチウムを含み、または、
下限が0.1重量%の酸化リチウムおよび上限が0.2重量%、または0.3重量%、または0.4重量%、または0.5重量%、または0.6重量%の酸化リチウムを含み、または、
下限が0.2重量%の酸化リチウムおよび上限が0.3重量%、または0.4重量%、または0.5重量%、または0.6重量%の酸化リチウムを含む、無機繊維。
7.1~6のいずれかに記載の無機繊維において、下限が0重量%の酸化カリウムおよび上限が0.2重量%、または0.3重量%、または0.4重量%、または0.5重量%、または0.6重量%の酸化カリウムを含み、または、
下限が0.1重量%の酸化カリウムおよび上限が0.2重量%、または0.3重量%、または0.4重量%、または0.5重量%、または0.6重量%の酸化カリウムを含み、または、
下限が0.2重量%の酸化カリウムおよび上限が0.3重量%、または0.4重量%、または0.5重量%、または0.6重量%の酸化カリウムを含み、または、
下限が0.3重量%の酸化カリウムおよび上限が0.4重量%、または0.5重量%、または0.6重量%の酸化カリウムを含む、無機繊維。
8.1~7のいずれかに記載の無機繊維において、前記無機繊維中のアルカリ金属酸化物の総含有量を基準として、70モル%以下の量の酸化カリウムを含む、無機繊維。
9.1~8のいずれかに記載の無機繊維において、ジルコニア、または三酸化ホウ素、または五酸化リン、または酸化鉄、またはストロンチア、またはそれらの組み合わせを含む、無機繊維。
10.1~9のいずれかに記載の無機繊維において、ジルコニア、または三酸化ホウ素、または五酸化リン、または酸化鉄、またはストロンチア、またはそれらの組み合わせを除く、無機繊維。
11.1~10のいずれかに記載の無機繊維において、ジルコニア、三酸化ホウ素、五酸化リン、酸化鉄、ストロンチア、およびそれらの組み合わせから選択される添加剤を、0.1重量%未満または0.05重量%未満の量で含む、無機繊維。
12.1~11のいずれかに記載の無機繊維において、前記無機繊維が、少なくとも1260℃、または少なくとも1280℃、または少なくとも1300℃、少なくとも1320℃、少なくとも1340℃、高くとも1380℃、または高くとも1400℃の使用温度を有する、無機繊維。
13.1~12のいずれかに記載の無機繊維において、前記無機繊維が、1400℃未満、または1260℃~1400℃未満、または1300℃~1400℃未満、または1260℃~1380℃、または1300℃~1380℃の融点を有する、無機繊維。
14.1~13のいずれかに記載の無機繊維において、前記無機繊維が、1400℃の温度に24時間曝露した後に5%より大きい線収縮率、または1400℃の温度に24時間曝露した後に5.5%より大きい線収縮率、または1400℃の温度に24時間曝露した後に6%より大きい線収縮率、または1260℃の温度に24時間曝露した後に4%未満の線収縮率、または1260℃の温度に24時間曝露した後に3.5%未満の線収縮率、または1260℃の温度に24時間曝露した後に3%未満の線収縮率、または1300℃以上の温度に24時間曝露した後に10%未満の線収縮率を示す、無機繊維。
15.1~14のいずれかに記載の無機繊維において、7未満、または6.5未満、または6未満、または5.5未満、または5未満、または4.5未満、または4未満、または3.5未満、または3未満、または2.5未満、または2未満の酸化リチウムに対する酸化カリウムの重量%比を含む、無機繊維。
16.1~15のいずれかに記載の無機繊維において、0.2より大きく、および0.25未満、もしくは0.3未満、もしくは0.35未満、もしくは0.4未満、もしくは0.45未満、もしくは0.5未満の酸化リチウムと酸化カリウムの合計を含む、または、
0.25より大きく、および0.3未満、もしくは0.35未満、もしくは0.4未満、もしくは0.45未満、もしくは0.5未満の酸化リチウムと酸化カリウムの合計を含む、または、
0.3より大きく、および0.35未満、もしくは0.4未満、もしくは0.45未満、もしくは0.5未満の酸化リチウムと酸化カリウムの合計を含む、または、
0.35より大きく、および0.4未満、もしくは0.45未満、もしくは0.5未満の酸化リチウムと酸化カリウムの合計を含む、または、
0.4より大きく、および0.45未満、もしくは0.5未満の酸化リチウムと酸化カリウムの合計を含む、無機繊維。
本開示は、実施形態および任意の特徴を参照して説明されたが、ここに開示された実施形態の修正および変形は、当業者によって予見されることができ、そのような修正および変形は、本開示の範囲内にあるとみなされる。また、上記の説明は、例示的なものであり、制限的なものではないことを意図していることを理解されたい。上記の説明を検討することにより、多くの代替的な実施形態は当業者にとって明らかだろう。さらに、本明細書で採用された用語および表現は、制限の用語ではなく、説明の用語として使用されており、このような用語および表現の使用において、示され説明された将来の等価物またはその一部を除外する意図はなく、本開示の範囲内で種々の修正が可能であると認識される。
しかし、高シリカAES繊維の製造は、非常に高い融点および「短い」粘度曲線のため、困難である。「短い」粘度曲線は、繊維化に適した粘度の温度領域が狭いということを意味し、繊維の品質だけでなく、製造上も大きな課題となる。シリカの含有量が多い場合、AES化学は融点が高くなる。例えば、79重量%のシリカを含むマグネシアシリカ化学の液相線温度は1800℃より高くなり、液相線温度での粘度はたった50ポイズ程度と低くなる。液相線温度が高いため、このような溶融物を溶融して繊維化するためには高温が必要である。例えば、前述のマグネシアシリカ化学の原料を溶融してマグネシアシリカ繊維に繊維化するためには、2100℃の温度まで加熱する必要がある。このような高い融点は、炉の条件および設備に厳しい課題を突きつけ、炉の内張り、電極、および繊維化装置などの設備の寿命を著しく劣化させる。高温断熱ウールは、通常、繊維化のために底部から出る溶融ストリームを持つ浸漬電極炉で原料を溶融することによって製造される。高い融点または運転温度は、電極、炉壁、およびスピニングホイール(スピニング法による繊維化工程)の腐食を加速し、それらの寿命を短くする。また、高温で溶融する場合、溶融物と冷却媒体との間の大きな温度勾配により、入力エネルギーの大部分が炉の周囲の冷却媒体に伝達される。
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、以下のものがある(国際出願日以降国際段階で引用された文献及び他国に国内移行した際に引用された文献を含む)。
(先行技術文献)
(特許文献)
(特許文献1) 米国特許出願公開第2015/0175477号明細書
(特許文献2) 米国特許出願公開第2001/0024626号明細書
(特許文献3) 米国特許出願公開第2005/0032619号明細書
(特許文献4) 欧州特許出願公開第0074655号明細書
(特許文献5) 米国特許第8303901号明細書

Claims (20)

  1. 高温耐性無機繊維であって、
    72~77.3重量%のシリカと、
    10.5~15重量%のマグネシアと、
    12.4~17重量%のカルシアと、
    0~1.5重量%のアルミナと、および、
    0~0.6重量%の総アルカリ酸化物と、
    を含み、
    前記繊維は、少なくとも1260℃の使用温度を有し、および、
    前記繊維は、1400℃の温度に24時間曝露した後、5%より大きい収縮率を示す、高温耐性無機繊維。
  2. 請求項1記載の繊維において、前記繊維が、11~15重量%のマグネシアおよび13~17重量%のカルシアを含む、繊維。
  3. 請求項1記載の繊維において、前記繊維が、模擬肺液中で6時間後に100ng/cm-時より大きい溶解速度を示す、繊維。
  4. 請求項1記載の繊維において、前記繊維が、0.1重量%未満のストロンチアを含む、繊維。
  5. 請求項1記載の繊維において、前記繊維が、ストロンチアを含まない、繊維。
  6. 請求項1記載の繊維において、前記繊維が、0~0.5重量%より多い酸化リチウムを含む、繊維。
  7. 請求項1記載の繊維において、前記繊維が、0~0.5重量%より多い酸化カリウムを含む、繊維。
  8. 請求項1記載の繊維において、前記繊維が、0.5~1.1重量%のアルミナを含む、繊維。
  9. 請求項1記載の繊維において、前記繊維が、
    73~75.8重量%のシリカと、
    11~15重量%のマグネシアと、
    13~17重量%のカルシアと、
    0.2~1.5重量%のアルミナと、および、
    0~0.6重量%の総アルカリ酸化物と、
    を含む、繊維。
  10. 請求項1記載の繊維において、前記繊維が、酸化カリウムおよび酸化リチウムを含み、ならびに、酸化リチウムに対する酸化カリウムの重量比が7未満である、繊維。
  11. 請求項1記載の繊維において、前記繊維が、酸化カリウムおよび酸化リチウムを含み、ならびに、前記酸化カリウムおよび酸化リチウムの合計が0.2重量%より大きく0.5重量%未満である、繊維。
  12. 無機繊維であって、
    72~77.3重量%のシリカと、
    10.2~15重量%のマグネシアと、
    12.5~17重量%のカルシアと、
    0~1.5重量%のアルミナと、および、
    0~0.6重量%の総アルカリ酸化物と、
    を含み、
    前記繊維は、少なくとも1260℃の使用温度を有し、および、
    前記繊維は、1400℃未満の融点を有する、無機繊維。
  13. 請求項12記載の繊維において、73.9~74.8重量%のシリカ、10.5~11.5重量%のマグネシア、13.0~13.8重量%のカルシア、0.6~1.0重量%のアルミナ、0.05~0.15重量%の酸化リチウム、および0.2~0.4重量%の酸化カリウムを含む、繊維。
  14. 請求項12記載の繊維において、73~75.8重量%のシリカ、10.5~15重量%のマグネシア、12.4~17重量%のカルシア、0.1~1.5重量%のアルミナ、最大0.5重量%の酸化リチウム、最大0.5重量%の酸化カリウム、0.15重量%未満の酸化鉄、0.1重量%未満のソディア、および不可避的不純物から成り、前記不純物はそれぞれ0.2重量%未満を構成する、繊維。
  15. 請求項14記載の繊維において、前記酸化カリウムおよび酸化リチウムの合計が0.2重量%より大きく0.5重量%未満であり、ならびに、酸化リチウムに対する酸化カリウムの重量比が7未満である、繊維。
  16. 請求項12記載の繊維において、前記繊維が、酸化カリウムおよび酸化リチウムを含み、ならびに、酸化リチウムに対する酸化カリウムの重量比が7未満である、繊維。
  17. 請求項12記載の繊維において、前記繊維が、酸化カリウムおよび酸化リチウムを含み、ならびに、前記酸化カリウムおよび酸化リチウムの合計が0.2重量%より大きく0.5重量%未満である、繊維。
  18. 無機繊維を製造する方法であって、
    72~77.3重量%のシリカと、10.2~15重量%のマグネシアと、12.5~17重量%のカルシアと、0~1.5重量%のアルミナと、および、0~0.6重量%の総アルカリ酸化物と、を含む、混合物を調製する工程と、
    前記混合物を1400℃未満の温度で溶融して、溶融物を形成する工程と、および、
    前記溶融物を繊維化して前記無機繊維を形成する工程と、
    を含み、
    前記無機繊維は少なくとも1260℃の使用温度を有する、方法。
  19. 請求項18記載の方法において、前記混合物が、酸化カリウムおよび酸化リチウムを含み、ならびに、酸化リチウムに対する酸化カリウムの重量比が7未満である、方法。
  20. 請求項18記載の方法において、前記混合物が、酸化カリウムおよび酸化リチウムを含み、ならびに、前記酸化カリウムおよび酸化リチウムの合計が0.2重量%より大きく0.5重量%未満である、方法。
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