JP2023554164A - Mriシステムのrf受信コイル回路 - Google Patents

Mriシステムのrf受信コイル回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2023554164A
JP2023554164A JP2023542505A JP2023542505A JP2023554164A JP 2023554164 A JP2023554164 A JP 2023554164A JP 2023542505 A JP2023542505 A JP 2023542505A JP 2023542505 A JP2023542505 A JP 2023542505A JP 2023554164 A JP2023554164 A JP 2023554164A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
resonant circuit
coil
preamplifier
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023542505A
Other languages
English (en)
Inventor
ツェン リー
チェン デイビッド
Original Assignee
コイルワン,リミティド ライアビリティ カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by コイルワン,リミティド ライアビリティ カンパニー filed Critical コイルワン,リミティド ライアビリティ カンパニー
Publication of JP2023554164A publication Critical patent/JP2023554164A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/28Details of apparatus provided for in groups G01R33/44 - G01R33/64
    • G01R33/32Excitation or detection systems, e.g. using radio frequency signals
    • G01R33/36Electrical details, e.g. matching or coupling of the coil to the receiver
    • G01R33/3614RF power amplifiers
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/28Details of apparatus provided for in groups G01R33/44 - G01R33/64
    • G01R33/32Excitation or detection systems, e.g. using radio frequency signals
    • G01R33/36Electrical details, e.g. matching or coupling of the coil to the receiver
    • G01R33/3607RF waveform generators, e.g. frequency generators, amplitude-, frequency- or phase modulators or shifters, pulse programmers, digital to analog converters for the RF signal, means for filtering or attenuating of the RF signal
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/28Details of apparatus provided for in groups G01R33/44 - G01R33/64
    • G01R33/32Excitation or detection systems, e.g. using radio frequency signals
    • G01R33/36Electrical details, e.g. matching or coupling of the coil to the receiver
    • G01R33/3621NMR receivers or demodulators, e.g. preamplifiers, means for frequency modulation of the MR signal using a digital down converter, means for analog to digital conversion [ADC] or for filtering or processing of the MR signal such as bandpass filtering, resampling, decimation or interpolation
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H7/00Multiple-port networks comprising only passive electrical elements as network components
    • H03H7/38Impedance-matching networks
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H7/00Multiple-port networks comprising only passive electrical elements as network components
    • H03H7/42Networks for transforming balanced signals into unbalanced signals and vice versa, e.g. baluns
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H7/00Multiple-port networks comprising only passive electrical elements as network components
    • H03H7/42Networks for transforming balanced signals into unbalanced signals and vice versa, e.g. baluns
    • H03H7/425Balance-balance networks
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/16Printed circuits incorporating printed electric components, e.g. printed resistor, capacitor, inductor
    • H05K1/165Printed circuits incorporating printed electric components, e.g. printed resistor, capacitor, inductor incorporating printed inductors
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H7/00Multiple-port networks comprising only passive electrical elements as network components
    • H03H7/01Frequency selective two-port networks
    • H03H2007/013Notch or bandstop filters

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

患者を撮像するための磁気共鳴(MR)信号を受信する装置及び方法。MR信号は、MR周波数を含む。無線周波数(RF)コイルは、第1の端部及び第2の端部を有する。インピーダンス変換器は、RFコイルと電気通信を行う。インピーダンス変換器と電気通信を行う前置増幅器は、利得を有する。 少なくとも一つの共振回路は、RFコイルの少なくとも一方の端部に電気的に接続される。

Description

本願は、PCT特許国際出願として2022年3月23日に出願され、2021年3月24日に出願された米国非仮出願第17/211,534号の優先権の利益を主張するものであり、その開示全体が参照により組み込まれる。
一般的には、本特許文献は、MRIシステムに関し、さらに詳しくは、MRIシステムのRF受信コイル回路に関する。
MRIシステムは、患者の体内の組織及び構造の画像を生成し、患者の診断及び治療に非常に重要なツールである。MRIシステムは、高品質の画像を生成するために精度が要求される非常に複雑で高感度な装置である。予想されるように、更に正確で詳細な画像を生成できるようにMRIシステムを改良して、画像に表現された組織及び構造を見やすくかつ理解しやすくする必要が常にある。さらに、画像の鮮明さ及び正確さが増すことによって、更に正確な診断及び治療が可能になる。
MRIシステムは、患者がテーブルの上に横たわる管装置を有する。管装置は、一連の強力磁石、勾配磁場コイル、RF送信コイル及びRF受信コイルを含む。これらの磁石及びコイルは、患者の身体内の細胞と接触して操作される。身体内の細胞の大部分は、水素原子を含み、水素原子は、軸を中心に回転する核を有する。通常、これらの軸は、患者の身体全体にランダムに配置される。しかしながら、強力磁石の概ね均一な磁場に曝されることによって、全ての水素原子の核は、水素原子の核の軸がz軸(すなわち、MRI装置の軸)に平行になるように整列する。また、水素原子の核は、比較的均一な周波数で共鳴又は振動する。
勾配磁場コイルの一つがRF信号で励起されるとき、患者の身体を通って延在するスライスに沿って磁場に勾配が生じる。勾配は、強力磁石によって生じる磁場の変化である。この磁場の勾配によって、患者の身体を通るスライスが画像化される。
患者の身体の先端のスライス内の水素原子の核の角度方向は、患者の身体内の他の水素核とは異なる角度方向である。そして、スライス内の水素原子の核は、スライス外の水素原子の核とは異なる周波数で共鳴又は振動する。
次に、RF送信コイルは、スライス中の水素原子の核が共鳴又は振動する周波数に対応する周波数を含む比較的狭い周波数の帯域幅を有するパルスで励起される。スライス中の水素原子の核の共鳴又は振動が増大し、パルスから余分なエネルギーを吸収する。パルスが終了するとき、水素原子の核は余分なエネルギーを放出し、RF受信コイルに電気信号又はMRI信号を誘導する。
RF受信コイルに誘導されるMRI信号は、通常、磁気共鳴(MR)周波数を含む複数の周波数成分を有する。MR周波数は、RF受信コイルに誘導される信号のうちのスライス内の水素原子の核が共鳴又は振動することによって発生する成分であり、スライス内の患者の組織に関する情報を伝達する信号の成分である。MRI装置は、医療従事者が患者の診断及び治療を行うときに介護士が使用することができる身体の画像を生成するために、当該電気信号及びMR周波数の情報を使用する。
誘導信号のMR周波数以外の周波数成分は、結果として得られるMRI画像の鮮明度及び精度を低下させる雑音を発生させる。雑音は、信号に含まれる情報を不明瞭にする信号の不要部分である。それは、技術的には、雑音電力に対する所望の信号電力の比であり、次のように定義される。
ここで、SNRは、信号対雑音比であり、Psignalは信号の意味のある又は有用な部分の平均電力であり、Pnoiseは不要であるとともに信号の有用な部分を不明瞭にする雑音の平均電力である。
問題は、MRI設計者が画像の鮮明度及び詳細を増大するためにMRIシステムで更に多くのチャネルを使用するにつれて雑音が増加することである。各チャンネルは個別のRF受信コイルを使用する。例えば、MRIシステムは、64個以上のRF受信コイルを使用する場合がある。これらのコイルは、MRIシステムに適合させるために一般的に重ね合わされる。コイルが重なると、コイル間の相互インダクタンスが増加する。相互インダクタンスによって、あるRF受信コイルの信号は、別の相互に結合されたコイルの信号の振幅に影響を及ぼす。したがって、あるRF受信コイルの信号は、他のRF受信コイルに誘導される信号を歪ませ、雑音を増加させる。
RF受信コイル間の雑音及び結合を最小にするために、各RF受信コイルの出力は、通常、バラン及び低インピーダンス前置増幅器を介して供給される。この構造は、前置増幅器によるブロッキングインピーダンスを増大させ、RF受信コイルの相互の絶縁及び前置増幅器によって出力される信号のSNRを増大させる。前置増幅器の低入力インピーダンスは、RFコイルの絶縁に役立つが、本明細書で説明するように、MR周波数以外の周波数で前置増幅器の利得にドッグイヤーピークが発生する可能性もある。これらのピークは、前置増幅器の発振を引き起こし、不安定になる。
図1及び図2は、RF受信コイルによって出力されるMRI信号を処理するために現在のMRIシステムで使用される典型的な低インピーダンス前置増幅器のソースインピーダンス及び利得プロファイルを示す。図1は、MRI信号の周波数に対する利得及びソースインピーダンスをプロットしたものである。この例では、前置増幅器は、21℃の環境で動作し、63.8MHzのMR周波数を含む規定の動作帯域幅で28dBの利得を有する。前置増幅器の設計ソースインピーダンスは、略125オームである。他の典型的な低インピーダンス前置増幅器及び関連回路は、異なる利得及び異なる動作周波数を有する。さらに、これらを、50オーム、100オーム、150オーム、200オーム又は300オームのような異なる設計されたソースインピーダンスを有する回路に使用することができる。しかしながら、これらの代替的な低インピーダンス前置増幅器は、図1及び図2に示すように同様のパフォーマンスプロファイルを有する。
第1のトレース100は、入力信号の周波数に対するソースインピーダンスをプロットしたものである。ソースインピーダンスは、MR周波数(図示の例では 63.8MHz)でピークに達し、その後、周波数が上昇又は下降するにつれてピークから下降する。第2のトレース104は、信号周波数に対する前置増幅器の利得をプロットしたものである。第2のトレース104において、前置増幅器の利得が、第1のドッグイヤー周波数108及び第2のドッグイヤー周波数110に第1のドッグイヤーピーク102及び第2のドッグイヤーピーク106をそれぞれ有するキャメルハンプ又はドッグイヤープロファイルを有することを示す。 第1のドッグイヤー周波数108及び第2のドッグイヤー周波数110は、前置増幅器が不安定である又は発振する周波数である。第1のドッグイヤー周波数108は、MR周波数63.8MHzより低く、第2のドッグイヤー周波数110は、MR周波数63.8MHzより高い。第1のドッグイヤー周波数108及び第2のドッグイヤー周波数110における前置増幅器の利得は、MR周波数における利得よりも高く、ドッグイヤー周波数108,110における利得を、MR周波数における利得よりも10dB以上高くすることができる。
前置増幅器の利得がドッグイヤープロファイルとなる原因を、図2に示す。トレース112は、前置増幅器の利得をソースインピーダンスに対してプロットしたものである。図示の例では、前置増幅器の動作利得は、125オームの設計されたソースインピーダンスで28dBである。プロットに示すように、前置増幅器の利得は、ソースインピーダンスが設計されたソースインピーダンスから下がるに従って増大し、ソースインピーダンスが前置増幅器の入力インピーダンスと共役整合をとったときに最大利得に達する。この入力インピーダンスは、MR周波数に対応する動作周波数において、設計されたソースインピーダンスよりも低い。さらに、処理される信号の周波数は、前置増幅器が受けるソースインピーダンスに影響する。信号の周波数がMR周波数からずれると、前置増幅器のソースインピーダンスが低下する。ソースインピーダンスの低下により、前置増幅器の利得が増大し、第1のドッグイヤーピーク102及び第2のドッグイヤーピーク106が生じる。他の問題は、画像スライスを作成するために使用されるMRIデータがMR周波数で伝送されることである。MR周波数の両側の周波数の高い利得及び発振によって、信号からMRIデータを抽出することが困難になり、画質の悪い画像になる又は全く画像が得られないという結果になる。MRIシステムの開発者は、前置増幅器に入力される信号の電力を低減させる小さな挿入損失の導入のような様々な信号処理技術を使用してこの問題に対処することを試みた。この技法は、S/N比を低下させ、MRI信号の雑音量を相対的に増加させる。試みられてきた他の技術は、ドッグイヤーピーク102及びドッグイヤーピーク106に対応する利得を抑制するために前置増幅器によって出力された信号を非常に狭いバンドパスフィルタに通すことである。しかしながら、バンドパスフィルタは、挿入損失ももたらす。試みられてきた更に別の技術は、ドッグイヤー周波数108及びドッグイヤー周波数110における利得を低減するために負帰還を使用することであるが、この手法も、MRIシステムにおけるドッグイヤーピーク102及びドッグイヤーピーク106の影響を効果的に低減することはできなかった。
図1は、周波数に対するソースインピーダンス及び前置増幅器の利得をプロットし、前置増幅器の利得は、選択された周波数で二つのドッグイヤーピークを有する。
図2は、前置増幅器の利得に対するソースインピーダンスをプロットする。
図3は、MRIシステムを示す。
図4は、図3に示すMRIシステムのRF受信コイル回路を示す回路図である。
図5は、図4に示すRF受信コイル回路に含まれる結合回路を示す。
図6は、図4に示すRF受信コイル回路の代替的な実施形態である。
図7は、図4に示すRF受信コイル回路の別の代替的な実施形態である。
図8は、図4に示すRF受信コイル回路を搭載した回路基板の上面図である。
図9は、図4に示すRF受信コイル回路のソースインピーダンスをモデル化したプロットである。
図10は、共振回路を有する図4に示すRF受信コイル回路の性能と共振回路を有さない図4に示すRF受信コイル回路の性能とを比較する実例からのプロットである。 図11は、共振回路を有する図4に示すRF受信コイル回路の性能と共振回路を有さない図4に示すRF受信コイル回路の性能とを比較する実例からのプロットである。 図12は、共振回路を有する図4に示すRF受信コイル回路の性能と共振回路を有さない図4に示すRF受信コイル回路の性能とを比較する実例からのプロットである。
以下、図面を参照しながら様々な実施形態を詳しく説明する。本明細書における図面及び様々な実施形態への言及は、本明細書に添付された特許請求の範囲を限定するものではない。さらに、本明細書に記載された実施例は、限定することを意図するものではなく、単に添付の特許請求の範囲に対する多くの可能な実施形態のいくつかを示すものである。
本特許文献の目的上、「又は」及び「及び」という用語は、別段の記載がない限り又はその使用の文脈によって明らかに別段の意図がない限り、「及び/又は」を意味するものとする。適切な場合は常に、単数形で使用される用語は、複数形も含み、その逆もまた同様である。「一つ」という用語の使用は、別段の記載がない限り又は「一つ以上」の使用が明らかに不適切な場合を除いて「一つ以上」を意味する。「又は」という用語の使用は、別段の記載がない限り「及び/又は」を意味する。 用語「備え」、「備える」、「備えること」、「含み」、「含む」、「含むこと」、「有し」及び「有する」は、互換性があり、限定することを意図していない。例えば、「含む」という用語は、「含むがそれに限定されない」という意味である。「のような」という用語も限定を意図するものではない。
本明細書で提供される全ての範囲は、明示的に記載されない限り範囲の上限値及び下限値を含む。本明細書では、特定の例示的な実施形態を開示する際に値を開示しているが、係属中の特許請求の範囲内の他の実施形態は、本明細書に開示された特定の値以外の値又は本明細書に開示された範囲外の値を有することができる。
値又は構造要素と共に使用される場合の「略」、「実質的に」又は「約」のような用語は、材料、装置、製造工程及び装置のような要因における変動及び不正確な公差のために、試験及び製造中に通常見出される公差を提供する。これらの用語は、温度及び湿度のような環境条件による変動に対する許容誤差も提供する。そのような変動は、添付の特許請求の範囲を具体化する装置の寿命に亘る通常の磨耗及び損傷に起因することもある。さらに、本明細書で開示される全ての値は、近似値であることが明示されているか否かにかかわらず近似値である。
一般的には、本特許文献の一態様は、RF受信コイル回路の前置増幅器の選択周波数におけるソースインピーダンスを増大させるための装置及び方法に関する。別の態様は、MR周波数に対応する前置増幅器の動作周波数におけるソースインピーダンスを実質的に維持しながら選択周波数におけるソースインピーダンスを増大させることに関する。また、別の態様は、RF受信コイル回路のRF受信コイルの選択周波数における阻止インピーダンスを増大させることに関する。また、別の態様は、選択周波数における前置増幅器の利得を減少させることに関する。別の態様は、MR周波数に対応する前置増幅器の動作周波数における利得を実質的に維持しながら選択周波数における前置増幅器の利得を減少させることである。
ここで図3を参照すると、磁気共鳴画像(MRI)システム114は、一般に、ボア118並びにx軸、y軸及びz軸を有する座標系を画定する管アセンブリ116を含む。患者テーブル122がボア118内に配置される。z軸は、水平であり、ボア118及び患者テーブル122の長さに概ね平行に長手方向に及び、y軸は、垂直方向に及び、x軸は、左右に水平に及ぶ。
管アセンブリ116は、強力磁石124、勾配磁場コイル126、RF送信コイル128及びRF受信コイル130を有する。強力磁石124は、非常に強力で均一な磁場を生じさせる。強力磁石124を、永久磁石、(抵抗磁石と称することもある)電磁石、超伝導体から形成された電気コイルである超伝導磁石又は異なる種類の磁石の組合せのような任意の適切な磁石で形成することができる。強力磁石124を、単一の磁石とすることができる又は強力な磁場を生じさせるために協働する複数の磁石で形成することができる。様々な実施形態において、強力磁石124は、略0.1テスラ、略0.5テスラ、略1テスラ、略1.5テスラ、略3テスラ、略4.7テスラ、略7テスラ、略8テスラ、略9.4テスラ、略10.5テスラ、略11.4テスラ、略11.7テスラ、略14テス又はそれ以上の磁場のような強力な磁場を生じさせる。
勾配磁場コイル126は、典型的には、少なくとも三つのコイルを含む。典型的には、x軸、y軸及びz軸の各々に平行な少なくとも一つの勾配磁場コイル126がある。典型的には、勾配磁場コイル126は、一般に、互いに直交している。別の実施形態は、異なる数及び配置の勾配磁場コイル126を有することができる。例えば、管アセンブリ116の所与の軸に平行な複数の勾配磁場コイル126を有することができる。実施形態は、一つ以上の軸に対して又は他の勾配磁場コイル126に対して斜角で配置された勾配磁場コイル126を有することもできる。
例示的な実施形態では、RF送信コイル128は、患者の身体の全長を延在させるのに十分な長さに対してz軸に沿って延在する。他の実施形態では、RF送信コイルアセンブリ128は、更に短い。例えば、RF送信コイルアセンブリ128は、典型的な患者の頭部、胴体、四肢又は撮像される解剖学的構造の任意の他の部分の長さに沿って延在するのに十分な長さを有することができる。少なくとも幾つかの例示的な実施形態では、RF送信コイル128は、患者の身体の全周又は患者の身体の一部のみの周囲に延在することができる。MRIシステム114の例示的な実施形態では、RF送信コイル128を、単一のRF送信コイル又は複数のRF送信コイルとすることができる。
MRIシステム114の様々な実施形態では、RF受信コイル130を、単一のRF受信コイル又は複数のRF受信コイルとすることができる。RF受信コイル130を、本明細書において更に詳しく説明する。少なくとも幾つかの例示的な実施形態では、複数のRF受信コイル130は、コイルアレイ内に配置され、アレイ内の個々のコイル130は、互いに重なり合うことができる。代替的には、少なくともいくつかの実施形態では、コイルアレイ内のRF受信コイル130は、重ならずに互いに平行であってもよい。RF受信コイル130を、管アセンブリ116の構造に統合することができる、又は、RF受信コイル130を、関心のある特定の解剖学的構造に近接した位置のような種々の位置に自由に配置することができる。RF受信コイル130の他の配置も可能である。MRIシステム114が複数のRF受信コイル130を有するとき、MRIシステム114は、8コイル、16コイル、32コイル、64コイル、128コイル又は256コイルのような任意の適切な数のコイルを有することができる。
少なくともいくつかの実施形態では、同一のRFコイルを、RF送信コイルとRF受信コイルの両方として使用することができる。
MRIシステム114は、管アセンブリ116に加えて、典型的には、勾配増幅器132、RF処理回路134、システムコントローラ136、コンピュータシステム138、メモリ140及びコンピュータ端末139を含む。勾配増幅器132は、特定の向きを有する勾配磁場コイル126の各セットの増幅器を含む。例えば、x軸に対応する勾配磁場コイル126の増幅器、y軸に対応する勾配磁場コイル126の増幅器及びz軸に対応する勾配磁場コイル126の増幅器がある。各増幅器は、磁場に勾配を生じさせるために、対応する勾配磁場コイル126を励振する。本明細書で説明するように、勾配は、撮像のために患者の身体を通るスライスの位置を画定する。
RF処理回路134は、RF送信コイル128を励振するとともにRF受信コイル130から受信した信号を処理するための構成要素を含む。例えば、RF処理回路134の少なくともいくつかの実施形態は、RF送信コイル128を励振するための信号を生成する信号発生器、波形発生器又はパルス発生器を含む。増幅器は、RF送信コイル128に入力されるこれらの信号を増幅する。RF処理回路134は、増幅器と、バンドパスフィルタのような信号フィルタと、RF受信コイル130から受信したMRI信号を処理するアナログ/デジタル回路(ADC)と、を含む。RF処理回路134は、MRI信号をデジタル化し、デジタル化されたMRI信号をシステムコントローラ136に送信する。
システムコントローラ136は、勾配増幅器132、RF処理回路134及びコンピュータシステム138とやり取りを行う。システムコントローラ136は、デジタル化されたMRI信号をRF処理回路134から受信し、当該デジタル化された信号からMRI画像データを抽出する。システムコントローラ136は、メモリ140への格納及び更なる処理のためにMRI画像データをコンピュータシステム138に送信する。十分なMRI画像データが収集されるとき、コンピュータシステム138は、コンピュータ端末139に表示するためのMRI画像を生成する。システムコントローラ136は、患者テーブル122の位置を制御する患者位置決めシステムともやり取りを行う。
コンピュータ端末139は、システムコントローラ136及びコンピュータシステム138とやり取りを行い、かつ、患者の身体を走査するとともにMRI画像を表示するためにオペレータがコマンドを入力するとともにMRIシステム114を制御することができるインタフェースを提供する。コンピュータ端末139を、MRI画像を見るために使用することもできる。
図3に示すとともに本明細書に開示されたMRIシステム114は、多くの可能な実施形態のうちの一つである。MRIシステム114の他の実施形態は、本明細書で説明するハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、システムアーキテクチャ及び機能以外のハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、システムアーキテクチャ及び機能を有することができる。
ここで図4を参照すると、少なくともいくつかの実施形態では、RF受信コイル130及び給電回路144は、RF受信コイル回路142を形成する。「RF受信コイル」という用語を使用するが、当業者は、少なくともいくつかの例示的な実施形態では、同一のコイルをRF受信コイル及びRF送信コイルの両方として使用できることを理解する。
少なくともいくつかの実施形態では、RF受信コイル130は、それぞれ第1の端子152及び第2の端子154で終端する第1の端部148及び第2の端部150を有する単一の導電性ループである。代替的な実施形態では、RF受信コイル130は、複数の導電性ループを有することができる。RF受信コイル130は、長方形、円形、長円形又は他の任意の適切な形状のような任意の適切な形状を有することができる。RF受信コイル130の形状及び寸法は、MRIシステム114の磁場強度、撮像される患者の身体の部分(例えば、胴体、四肢、頭部等)、撮像される組織若しくは器官のタイプ又はRF受信コイル130を管アセンブリ116に嵌め込むためのパッケージング要件のような様々な要因に依存してもよい。さらに、RF受信コイル130を、ストリップライン、ワイヤ又はケーブルのような任意の適切な形態の伝送ラインから形成することができる。
RF受信コイル130は、任意の適切な構成を有することができる。例えば、RF受信コイル130を、ボリュームコイル、円偏波コイル、位相コイル、バードケージコイル、一巻ソレノイドコイル又は表面コイルとすることができる。また、RF受信コイル130を、患者の身体外又は腔内内若しくは血管内のような患者の身体内に配置されるように適合させることもできる。
少なくともいくつかの実施形態では、給電回路144は、前置増幅器158と、結合回路160と、第1の共振回路162及び第2の共振回路164と、を含む。前置増幅器158は、低い入力インピーダンスZa、及び低い雑音指数を有する低雑音増幅器である。
少なくともいくつかの例示的な実施形態では、約1.5テスラの磁場を有するMRIシステム114に対して、前置増幅器158は、63.8MHzのMR周波数を含む動作周波数の帯域幅、約17MHzから約500MHzの範囲の全体帯域幅、約1.5オームの入力インピーダンスZa、約28dBの利得及び約0.5dB以下の雑音指数を有する。少なくともいくつかの他の例示的実施形態では、前置増幅器158は、約50オーム以下の範囲の入力インピーダンスZa、約25dBから約35dBの範囲の利得及び約0.0dBから約1.0dBの範囲の雑音指数を有する。他の実施形態例では、これらの範囲より高い又は低い動作周波数、入力インピーダンスZa、利得又は雑音指数を有する。MRIシステム114のRF受信コイル130に使用するのに適した前置増幅器158の一例は、ミネソタ州チャンハッセンに主たる営業所を有するWanTcom Inc.の増幅器モデルWMA1R5Aである。
少なくともいくつかの例示的な実施形態では、第1の共振回路162及び第2の共振回路164は、RF受信コイル130の第1の端子152と第2の端子154との間に電気的に接続される。第1の共振回路162及び第2の共振回路164の各々は、コンデンサ168及びコンデンサ169と直列に配置されたインダクタ166及びインダクタ167をそれぞれ有する。インダクタ166及びインダクタ167並びにコンデンサ168及びコンデンサ169を、任意の順序で配置することができる。例えば、いくつかの実施形態では、第1の共振回路162のインダクタ166は、第1の端子152に接続され、コンデンサ168は、インダクタ166と第2の端子154との間に接続される。同様に、第2の共振回路164のインダクタ167は、第1の端子152に接続され、コンデンサ169は、インダクタ167と第2の端子154との間に接続される。他の例示的な実施形態では、インダクタ166及びインダクタ167並びにコンデンサ168及びコンデンサ169の位置をそれぞれ逆にすることができる。
少なくともいくつかの代替的な実施形態では、第1の共振回路162及び第2の共振回路164は、図4に示すとともに本明細書に開示したような直列共振回路以外の構成を有する。いくつかの実施形態では、例えば、第1共振回路162及び第2共振回路164を、並列共振回路にすることができる。
少なくともいくつかの例示的な実施形態では、コンデンサ168及びコンデンサ169、インダクタ166及びインダクタ167又はコンデンサ168及びコンデンサ169とインダクタ166及びインダクタ167の両方は、共振回路162及び共振回路164が決定された共振周波数で共振するように調整可能である。
少なくともいくつかの例示的な実施形態では、第1の共振回路162は、第1のドッグイヤーピーク102(例えば、図1を参照)に対応する第1のドッグイヤー周波数108に略等しい周波数で共振するように調整され、第2の共振回路164は、第2のドッグイヤーピーク106(例えば、図1を参照)に対応する第2のドッグイヤー周波数110に略等しくなるように調整される。例示的な実施形態では、第1の共振回路162は、約58MHzから約61MHzの範囲の周波数に調整され、第2の共振回路164は、1.5テスラMRIシステムのコイルの場合、約68MHzから約70MHzの範囲の周波数に調整される。
第1のドッグイヤー周波数108及び第2のドッグイヤー周波数110は、RF受信コイル回路142、前置増幅器158、インピーダンス変換器160、コイル130のインピーダンス値、強力磁石124によって生成される磁界の強さ、電気部品の動作値の変動及び許容誤差、製造工程における変動及び許容誤差並びに環境要因のような様々な要因に応じて変化し得る。共振周波数を調整する利点は、RF受信コイル回路142の特定のドッグイヤー周波数に略一致させることができる又は正確に一致させることができることである。
1.5テスラMRIシステムの少なくともいくつかの例示的な実施形態では、第1の共振回路162のインダクタ166は、約1.5μHから約3μHの範囲の値を有し、コンデンサ168は、約0.5pFから約3pFの範囲の値を有する。第2の共振回路164のインダクタ167は、約1.5μHから約3μHの範囲の値を有し、コンデンサ169は、約0.5pFから約3pFの範囲の値を有する。第1共振回路162及び第2共振回路164に使用できるインダクタの一例は、イリノイ州ケーリーに主たる営業所を有するコイルクラフト社から入手可能なモデル1008CS-222XGLCである。 第1の共振回路162及び第2の共振回路164に使用できるコンデンサの一例は、イリノイ州シカゴに主たる事業所を有するVoltronics,Inc.から入手可能なモデルJR030である。
結合回路160は、RF受信コイル130と前置増幅器158との間に電気的結合を設ける。例示的な実施形態では、結合回路160は、前置増幅器158による増幅のために、RF受信コイル130からの平衡信号を不平衡信号に変換する。
結合回路160の一例は、図5に示すような90°格子型バランである。格子型バランは、RF受信コイル130の第1の端子152から前置増幅器158への電気通信を行う第1のインダクタ170及びRF受信コイル130の第2の端子154から接地への電気通信を行う第2のインダクタ172を有するLCネットワークである。第1のコンデンサ174は、RF受信コイル130の第1の端子152から接地への電気通信を行い、第2のコンデンサ176は、RF受信コイル130の第2の端子154から前置増幅器158の入力への電気通信を行う。
他の例示的な実施形態では、結合回路160は、格子型バラン以外のバランを使用する。更に別の例示的な実施形態では、バラン以外の結合回路160を使用する又はRF受信コイル130から前置増幅器158への直接的な電気的接続を有する。
結合回路160の利点は、MRIシステム114が複数のRF受信コイル130を使用するときにRF受信コイル130を他のRF受信コイルから絶縁するのに役立つ高い阻止インピーダンスZbを提供できることである。この絶縁は、RF受信コイル130間の相互インダクタンスに起因するとともにMRI信号に入る雑音を低減する。高い阻止インピーダンスZbは、少なくとも部分的には、高いソースインピーダンスZs及び低い入力インピーダンスZaを提供することによって生成することができる。これらのインピーダンス値の関係は、次のように定義できる。
ここで、ZcはRF受信コイル130を形成する伝送線路のインピーダンスである。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、入力インピーダンスZaは、前置増幅器158によって少なくとも部分的に定義され、ソースインピーダンスZsは、本明細書に開示される回路によって少なくとも部分的に定義される。
実施形態例では、1.5テスラ磁場を有するMRIシステムのインピーダンス値は、2.5オームのZc、1.5オームのZa及び150オームのZsである。これらの値により、250オームの阻止インピーダンスZbが得られる。他の実施形態例では、阻止インピーダンスZbは、約100オームから約5000オームの範囲である。
図6は、RF受信コイル回路142の代替的な実施形態を示す。この例示的な実施形態は、図4に示す実施形態に実質的に類似し、RF受信コイル130、第1の共振回路162及び第2共振回路164、結合回路160並びに前置増幅器158を含む。しかしながら、第1の共振回路162は、RF受信コイル130の第1の端子152と接地との間に電気的に接続され、第2の共振回路164は、RF受信コイル130の第2の端子154と接地との間に電気的に接続される。
図7は、RF受信コイル回路142の代替的な実施形態を示す。この例示的な実施形態は、図4に示す実施形態に実質的に類似し、RF受信コイル130、第1の共振回路162及び第2の共振回路164、結合回路160並びに前置増幅器158を含む。しかしながら、RF受信コイル130の第2の端子154は、結合回路160の代わりに接地点に接続される。さらに、第1の共振回路162と第2の共振回路164の両方は、RF受信コイル130の第1の端子152と接地との間に接続される。
次に図8を参照すると、RF受信コイル130及び給電回路144は、RF受信コイル130と略同一の形状及び寸法を有するループ状に形成されたコイル部分180及び給電基板部分182を有する回路基板178に取り付けられる。RF受信コイル130は、コイル部180に取り付けられ、給電回路144は、給電基板部182に取り付けられる。少なくとも幾つかの例示的な実施形態では、RF受信コイル130は、ストリップライン156から形成される。ストリップライン156の幅及び長さは、MRIシステム114によって生成される磁場の強さのような様々な要因によって変化することができる。代替的な実施形態では、コイル部分180及び給電基板部分182は、それらの間に伝送線路又は他の電気経路を有する別個の回路基板である。
例示的な実施形態では、回路基板178は、誘電体材料で形成されたプリント回路基板(PCB)である。回路基板178は、単層又は複数層の材料を有することができる。回路基板178の一方の表面は、RF受信コイル130を形成するための伝送線路と、様々な電気部品を電気的に接続するための導電経路と、を有する。給電基板部分182の別の表面、典型的には底面は、導電性材料のコーティングである接地面を有する。回路基板178のコイル部分180は、通常、接地面を含まない。伝送線路、導電体及び接地面を、銅又は他の任意の適切な導電性材料で形成することができ、積層することができる。伝送線路を回路基板178の表面に設けることができる又は伝送線路を回路基板178の層間に配置することができる。給電回路144を形成する電気部品を、回路基板178の表面に取り付けることができる又は回路基板178の層間に取り付けることができる。様々な実施形態において、回路基板178を、リジッド回路基板又はフレキシブル回路基板とすることができる。
少なくともいくつかの代替実施形態では、回路基板178は、コイル部分180を有していない。例えば、実施形態において、RF受信コイル130がワイヤ又はケーブルから形成されるとき、回路基板178は、コイル部分180を有さず、コイルは、端子、コネクタ、はんだ又は他の接続構造を介して給電回路144に電気的に接続される。
図9は、第1の共振回路162及び第2の共振回路164の有無に関係なく21℃の環境で動作する図4のRF受信コイル回路142のソースインピーダンスZsをモデル化したものである。このモデルでは、前置増幅器158は、63.8MHzのMR周波数、28dBの利得及び1.5オームの入力インピーダンスZaを含む動作周波数の帯域幅を有する。結合回路160は、インダクタンス約90nHのインダクタ170及びインダクタ172並びにコンデンサンス約68pFのコンデンサ174及びコンデンサ176で形成された90°格子型バランである。第1の共振回路162及び第2の共振回路164は、約90nHのインダクタンスを有するインダクタ166及び約68pFのコンデンサンスを有するコンデンサ168で形成される。
第1のトレース184は、RF受信コイル回路142が第1の共振回路162及び第2の共振回路164を含まないときのソースインピーダンスZsをプロットしたものである。このプロットは、図1の第1のトレース100によって示すような従来技術のシステムの性能に実質的に類似する。第1のドッグイヤー周波数108及び第2のドッグイヤー周波数110におけるソースインピーダンスZsは低い。第2のトレース186は、RF受信コイル回路142が第1の共振回路162及び第2の共振回路164を含むときのソースインピーダンスZsをプロットしたものである。第2のトレース186は、第1の共振回路162及び第2の共振回路164が第1のドッグイヤー周波数108及び第2のドッグイヤー周波数110におけるソースインピーダンスZsをどのように増加させるかを示す。
このモデルは、前置増幅器158のMR周波数(例えば、63.8MHz)に対応する動作周波数におけるソースインピーダンスZsがRF受信コイル回路142に追加の第1の共振回路162及び第2の共振回路164によって実質的に変化しないことも示す。このモデルは、RF受信コイル回路142が第1の共振回路162及び第2の共振回路164を含むときに前置増幅器158のMR周波数に対応する動作周波数が実質的に変化しないこと変化しないことも示す。ドッグイヤー周波数108及びドッグイヤー周波数110におけるソースインピーダンスZsの増大は、ドッグイヤー周波数108及びドッグイヤー周波数110における前置増幅器158の利得を減少させ、前置増幅器158の発振の可能性を減少させ、給電回路144の安定性を増大させる。
例示的な実施形態では、第1の共振回路162及び第2の共振回路164がRF受信コイル回路142で使用されるとき、第1のドッグイヤー102及び第2のドッグイヤー106のピークにおける利得は、MR周波数における利得よりも約8dB以上大きくない。他の例示的な実施形態では、第1のドッグイヤー102及び第2のドッグイヤー106のピークにおける利得は、MR周波数における利得よりも約12dB、約10dB、約8dB、約6dB、約4dB又は約2dB以上大きくない。他の例示的な実施形態では、第1のドッグイヤー102及び第2のドッグイヤーのピークにおける利得は、MR周波数における利得に略等しい又はMR周波数における利得より小さい。他の例示的な実施形態では、第1のドッグイヤー102及び第2のドッグイヤーのピークにおける利得は、MR周波数における利得よりも約2dB、約4dB、約6dB、約8dB、約10dB、約12dB、約14dB、約16dB、約18dB又は約20dB小さい。
他の例示的な実施形態では、RF受信コイル回路142が第1の共振回路162及び第2の共振回路164を有するときの第1のドッグイヤー102及び第2のドッグイヤーのピークにおける利得は、RF受信コイル回路142が第1の共振回路162及び第2の共振回路164を有しないときの第1のドッグイヤー102及び第2のドッグイヤーのピークにおける利得よりも約8dB、約10dB、約12dB、約14dB、約16dB又は約20dB小さい。
第1の共振回路162及び第2の共振回路164による第1のドッグイヤー周波数108及び第2のドッグイヤー周波数110における利得の減少は、様々な要因に依存する。利得の減少に影響を及ぼすことがある要因の例は、MRIシステム114のサイズ(例えば、 磁場の強さ)、RF給電コイル回路144に使用される電気部品の公差、第1の共振回路162及び第2の共振回路164が第1のドッグイヤー102及び第2のドッグイヤーのピークに対応する第1のドッグイヤー周波数108及び第2のドッグイヤー周波数110に密接に調整される程度、環境要因、RF受信コイル130の物理的特性及び電気的特性、回路の電気的接続の品質、RF給電コイル回路144の様々なインピーダンス値、前置増幅器158の性能及び特性並びにRF給電コイル回路144の他の物理的特使及び電気的特性を含む。同様の要因は、MR周波数に対する第1の周波数及び第2の周波数における利得のレベルにも影響を及ぼす。
実施例において、図10~12は、第1の共振回路162及び第2の共振回路164の有無に関係なく図4に示すRF受信コイル回路142の性能を測定及び比較する。この実施例では、RF受信コイル回路142の前置増幅器158は、WanTcom Inc.の増幅器モデルWMA1R5Aである。RF受信コイル146は、長さ約59cm及び幅約5mmのストリップライン156である。インピーダンス変換器160は、90°格子型バランである。バランのインダクタ170及びインダクタ172は、コイルクラフト社から入手可能なモデル2222SQ-90N空気コイルインダクタ、SQシリーズインダクタであり、約90nHのインダクタンスを有し、コンデンサ174及びコンデンサ176は、ニューヨーク州ハンティントン・ステーションに主たる営業所を有するアメリカン・テクニカル・セラミックス社(ATC)から入手可能なモデル800B680FTN500であり、約68pFのコンデンサンスを有する。第1の共振回路162及び第2の共振回路164に使用されるインダクタ166及びインダクタ167は、コイルクラフト社から入手可能なモデル222XGLCであり、それぞれ約2.2μH及び約2.2μHのインダクタンスを有する。コンデンサ168及びコンデンサ169は、Voltronics社から入手可能な可変コンデンサモデルJR030であり、約1.5pFから約3pFの容量範囲を有する。第1の共振回路162は、約59MHzの共振周波数に調整され、第2の共振回路164は、約69MHzの周波数に調整される。
図10は、ソースインピーダンスZsの周波数に対する測定応答をスミスチャート形式で示し、第1のトレース188は、第1の共振回路162及び第2の共振回路164を有しないRF受信コイル回路142のソースインピーダンスZsをプロットし、第2のトレース190は、第1の共振回路162及び第2の共振回路164を有するRF受信コイル回路142のソースインピーダンスZsをプロットする。測定されたソースインピーダンスは、第2のトレース190のマーカ1及びマーカ2にそれぞれ示すように、第1のドッグイヤー周波数108及び第2のドッグイヤー周波数110(約59MHz及び約69MHz)付近で著しく増大する。図10に示すインピーダンスプロットは、カリフォルニア州パロアルトに主たる事業所を置くAgilent Inc.から入手可能なE8358A型ネットワークアナライザを使用して作成した。
図11は、RF受信コイル回路142が第1の共振回路162及び第2の共振回路164を含まないときの前置増幅器158の利得をプロットしたものである。ドッグイヤー周波数108及びドッグイヤー周波数110での利得はそれぞれ59MHz及び69MHzであり、MR周波数の利得63.8MHzより約16dB高い。比較として、図12は、RF受信コイル回路142が第1の共振回路162及び第2の共振回路164を含むときの前置増幅器158の利得をプロットしたものである。第1の共振回路162及び第2の共振回路164がRF受信コイル回路142に追加されるとき、ドッグイヤー周波数108及びドッグイヤー周波数110における利得が減少するので、59MHz及び69MHzにおける利得は、MR周波数の63.8MHzよりも8dBだけ高くなる。図11及び図12に示すプロットは、カリフォルニア州パロアルトに主たる事業所を持つHP Inc.から入手可能なモデル8594Eスペクトラムアナライザーを用いて作成した。
本明細書に開示した方法、装置及び使用は、以下のような多くの態様を有する。様々な態様のいくつかの例には、以下の装置、システム、及び方法を含む。一つの態様は、患者を撮像するための磁気共鳴(MR)信号を受信する装置であって、MR信号は、MR周波数を含む。装置は、第1の端部及び第2の端部を有する無線周波数(RF)コイルと、RFコイルと電気通信を行うインピーダンス変換器と、インピーダンス変換器と電気通信を行う前置増幅器であって、利得を有する、前置増幅器と、RFコイルの少なくとも一方の端部に電気的に接続された少なくとも一つの共振回路と、を備える。
別の態様は、RFコイル及び少なくとも一つの共振回路は、RF受信コイル回路の少なくとも一部を形成し、少なくとも一つの共振回路は、少なくとも第1の周波数及び第2の周波数において前置増幅器のソースインピーダンスを増大させる、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、RFコイル及び少なくとも一つの共振回路は、RF受信コイル回路の少なくとも一部を形成し、少なくとも一つの共振回路は、少なくとも第1の周波数及び第2の周波数において前置増幅器の利得を減少させる、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、少なくとも一つの共振回路は、ソースインピーダンスを略5オーム以上増大させる、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、少なくとも一つの共振回路は、ソースインピーダンスをMR周波数において略一定のままにしながら第1の周波数及び第2の周波数においてソースインピーダンスを略5オーム以上増増大させる、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、少なくとも一つの共振回路は、前置増幅器の利得を略3dB以上低下させる、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、少なくとも一つの共振回路は、前置増幅器の利得をMR周波数において略一定のままにしながら第1の周波数及び第2の周波数において利得を略3dB以上減少させる、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、第1のドッグイヤーピーク及び第2のドッグイヤーピークにおける利得は、MR周波数における利得よりも略8dB以上大きくない利得を有する、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、第1のドッグイヤー周波数又は第2のドッグイヤー周波数の少なくとも一方における利得は、MR周波数に略等しい又はそれ以下である、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、第1のドッグイヤー周波数又は第2のドッグイヤー周波数の少なくとも一方における利得は、決定された利得に調整される、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、RF受信コイル回路が第1の共振回路及び第2の共振回路を有するときの第1のドッグイヤーピーク及び第2のドッグイヤーピークにおける利得は、RF受信コイル回路が第1及び第2の共振回路を有しないときの第1のドッグイヤーピーク及び第2のドッグイヤーピークにおける利得よりも約8dB小さい、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、少なくとも一つの共振回路は、第1及び第2の共振回路を備える、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、RFコイル並びに第1の共振回路及び第2の共振回路は、RF受信コイル回路の少なくとも一部を形成し、第1の共振回路は、第1の周波数においてRF受信コイル回路のソースインピーダンスを増大させ、第2の共振回路は、第2の周波数においてRF受信コイル回路のソースインピーダンスを増大させる、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、第1の共振回路は、少なくとも第1の周波数の帯域幅の周波数において前置増幅器のソースインピーダンスを増大させ、第2の共振回路は、少なくとも第2の周波数の帯域幅において前置増幅器のソースインピーダンスを増大させる、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、第1の周波数の帯域幅は、略0.5MHzから略5MHzの範囲にあり、第2の周波数の帯域幅は、略0.5MHzから略5MHzの範囲にある、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、第1の共振回路及び第2の共振回路は、MR周波数におけるソースインピーダンスに実質的に影響を及ぼさない、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、第1の共振回路は、第1の周波数において前置増幅器のソースインピーダンスを増大させ、第2の共振回路は、第2の周波数において前置増幅器のソースインピーダンスを増大させる、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、第1の共振回路は、第1の周波数において前置増幅器の利得を増大させ、第2の共振回路は、第2の周波数において前置増幅器の利得を増大させる、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、第1の共振回路は、第1の周波数の帯域幅内の周波数において前置増幅器のソースインピーダンスを増大させ、第2の共振回路は、第2の周波数の帯域幅内の周波数において前置増幅器のソースインピーダンスを増大させる、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、第1の共振回路は、第1の周波数の帯域幅内の周波数において前置増幅器の利得を増大させ、第2の共振回路は、第2の周波数の帯域幅内の周波数において前置増幅器の利得を増大させる、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、第1の共振回路及び第2の共振回路は、MR周波数における前置増幅器の利得に実質的に影響を及ぼさない、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、第1の周波数の帯域幅及び第2の周波数の帯域幅における前置増幅器のソースインピーダンスの増大は、略5オームから略100オームの範囲である、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、第1の周波数の帯域幅における前置増幅器の利得の減少は、略5dBから略12dBの範囲内であり、第2の周波数の帯域幅における前置増幅器の利得の減少は、略5dBから約12dBの範囲内である、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、第1の共振回路及び第2の共振回路の各々は、コンデンサ及びインダクタを備える、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、コンデンサ及びインダクタは、直列に配置される、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、第1の共振回路及び第2の共振回路の少なくとも一つのコンデンサは、可変コンデンサである、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、第1の共振回路及び第2の共振回路の少なくとも一つのインダクタは、可変インダクタである、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、第1の共振回路及び第2の共振回路の各々の各々は、RFコイルの第1の端部と第2の端部との間に電気的に接続された、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、第1の共振回路は、RFコイルの第1の端部と接地との間に電気的に接続され、第2の共振回路は、RFコイルの第2の端部と接地との間に電気的に接続された、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、RFコイルの第1の端部は、インピーダンス変換器の入力部と電気通信を行い、RFコイルの第2の端部は、接地された、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、第1の共振回路と第2の共振回路の少なくとも一方は、RFコイルの第1の端部と第2の端部との間に電気的に接続され、第1の共振回路と第2の共振回路の他方は、RFコイルの第1の端部と接地との間に電気的に接続された、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、第1の共振回路及び第2の共振回路と前置増幅器との間に電気的に接続された90°インピーダンス変換器を更に備える、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、回路基板を更に備え、RFコイル、第1の共振回路及び第2の共振回路、インピーダンス変換器並びに前置増幅器は、回路基板に取り付けられている、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、患者を撮像するための磁気共鳴(MR)信号を処理する装置であって、回路基板と、第1の端部及び第2の端部を有する無線周波数(RF)コイルであって、回路基板のトレースによって少なくとも部分的に形成された、RFコイルと、回路基板に取り付けられたバランであって、RFコイルの第1の端部及び第2の端部と電気通信を行う、バランと、回路基板に取り付けられた前置増幅器であって、バランと電気通信を行う、前置増幅器と、回路基板に取り付けられた第1の共振回路及び第2の共振回路であって、第1の共振回路は、RFコイルの第1の端部とバランとの間でRFコイルの少なくとも第1の端部と電気通信を行い、第2の共振回路は、RFコイルの第2の端部とバランとの間でRFコイルの少なくとも第2の端部と電気通信を行い、第1の共振回路は、第1の周波数帯域幅において前置増幅器のソースインピーダンスを増大させ、第2の共振回路は、第2の周波数の帯域幅において前置増幅器のソースインピーダンスを増大させ、第1の共振回路及び第2の共振回路の各々は、インダクタと直列に配置されたコンデンサを備える、第1の共振回路及び第2の共振回路と、を備える、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの装置である。
別の態様は、磁気共鳴画像(MRI)装置の回路に沿って伝送される無線周波数(RF)信号を処理する方法であって、回路は、前置増幅器と電気通信を行うRFコイルを有し、RF信号は、磁気共鳴(MR)周波数を含み、回路は、少なくともコイル及び前置増幅器を備え、コイルにRF信号を誘導することであって、RF信号は、第1の周波数及び第2の周波数を有し、第1の周波数は、MR周波数より小さく、第2の周波数は、MR周波数より大きいことと、第1の周波数及び第2の周波数において前置増幅器のソースインピーダンスを増大させることと、RF信号を増幅することと、を備える、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの方法である。
別の態様は、回路は、RFコイルと電気通信を行う少なくとも第1の共振回路及び第2の共振回路を有し、第1の周波数及び第2の周波数において前置増幅器のソースインピーダンスを増大させることは、第1の共振回路及び第2の共振回路を使用して回路を調整することを備える、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの方法である。
別の態様は、回路は、RFコイルと電気通信を行う少なくとも第1の共振回路及び第2の共振回路を有し、第1の周波数及び第2の周波数における前置増幅器のソースインピーダンスを増大させることは、第1の周波数及び第2の周波数における前置増幅器のソースインピーダンスを略5オーム以上の量で増大させることを備える、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの方法である。
別の態様は、回路は、RFコイルと電気通信を行う少なくとも第1の共振回路及び第2の共振回路を有し、第1の周波数及び第2の周波数における前置増幅器のソースインピーダンスを増大させることは、MR周波数におけるソースインピーダンスを略一定に維持することを備える、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの方法である。
別の態様は、回路は、RFコイルと電気通信を行う少なくとも第1の共振回路及び第2の共振回路を有し、第1の周波数及び第2の周波数における前置増幅器のソースインピーダンスを増大させることは、MR周波数におけるソースインピーダンスを略一定に維持しながら第1の周波数及び第2の周波数における前置増幅器のソースインピーダンスを略5オーム以上の量で増大させることを備える、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの方法である。
別の態様は、第1の共振回路は、第1の周波数と少なくとも略同一の第1の共振周波数を有し、第2の共振回路は、第2の周波数と少なくとも略同一の第2の共振周波数を有する、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの方法である。
別の態様は、前置増幅器は、MR周波数に対応する動作周波数を有し、動作周波数は、第1の周波数と第1の周波数との間にある、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの方法である。
別の態様は、回路を調整することによって、調整されていない回路の第1の周波数及び第2の周波数における前置増幅器の利得に対する第1の周波数及び第2の周波数における前置増幅器の利得を低下させる、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの方法である。
別の態様は、回路を調整することによって、第1の周波数と第2の周波数の少なくとも一方における前置増幅器の利得を、MR周波数における利得よりも約8dB以上大きくないレベルまで低下させる、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの方法である。
別の態様は、回路を調整することによって、第1の周波数と第2の周波数の少なくとも一方における前置増幅器の利得を、MR周波数における利得と略等しくする又はMR周波数における利得よりも低いレベルまで低下させる、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの方法である。
別の態様は、回路を調整することによって、第1の周波数と第2の周波数の少なくとも一方における前置増幅器の利得を決定された利得まで低下させる、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの方法である。
別の態様は、回路を調整することによって、第1の周波数と第2の周波数の少なくとも一方において前置増幅器の利得を略8MHz以上低下させる、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの方法である。
別の態様は、調整された回路の前置増幅器は、調整されていない回路の前置増幅器と略同一の利得を有する、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの方法である。
別の態様は、第1の周波数及び第2の周波数における前置増幅器の利得を約3dB以上低下させることを更に備える、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの方法である。
別の態様は、MR周波数における前置増幅器の利得を略一定に維持しながら第1の周波数及び第2の周波数における前置増幅器の利得を約3dB以上低下させることを更に備える、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの方法である。
別の態様は、少なくとも第1の共振回路及び第2の共振回路は、MR周波数におけるソースインピーダンスに影響を及ぼさない、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの方法である。
別の態様は、RF信号を増幅することの前に、RF信号を平衡RF信号から不平衡RF信号に変換することを更に備える、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの方法である。
別の態様は、RF信号を平衡RF信号から不平衡RF信号に変換することは、RF信号をバランに通すことを備える、本明細書に開示した上記実施形態及び態様の一つ又はその任意の組合せの方法である。
上述した様々な実施形態は、例示のためにのみ提供され、本明細書に添付された特許請求の範囲を限定するように解釈されるべきではない。当業者であれば、本明細書において例示され、説明された例示的な実施形態及び用途に従うことなく行われるとともに以下の特許請求の範囲の真の精神及び範囲から逸脱することなく行われ得る様々な変更及び変形を容易に認識する。そのような変更及び等価物は、特許請求の範囲に含まれることが意図される。
上述した様々な実施形態は、例示のためにのみ提供され、本明細書に添付された特許請求の範囲を限定するように解釈されるべきではない。当業者であれば、本明細書において例示され、説明された例示的な実施形態及び用途に従うことなく行われるとともに以下の特許請求の範囲の真の精神及び範囲から逸脱することなく行われ得る様々な変更及び変形を容易に認識する。そのような変更及び等価物は、特許請求の範囲に含まれることが意図される。
本明細書に開示される発明は以下を含む。
[態様1]
患者を撮像するための磁気共鳴(MR)信号を受信する装置であって、前記MR信号はMR周波数を含み、
第1の端部及び第2の端部を有する無線周波数(RF)コイルと、
前記RFコイルと電気通信を行うインピーダンス変換器と、
前記インピーダンス変換器と電気通信を行う前置増幅器であって、利得を有する、前置増幅器と、
前記RFコイルの少なくとも一方の端部に電気的に接続された少なくとも一つの共振回路と、
を備える装置。
[態様2]
前記RFコイル及び前記少なくとも一つの共振回路は、RF受信コイル回路の少なくとも一部を形成し、前記少なくとも一つの共振回路は、少なくとも第1の周波数及び第2の周波数において前記前置増幅器のソースインピーダンスを増大させる、態様1に記載の装置。
[態様3]
前記RFコイル及び前記少なくとも一つの共振回路は、RF受信コイル回路の少なくとも一部を形成し、前記少なくとも一つの共振回路は、少なくとも第1の周波数及び第2の周波数において前記前置増幅器の利得を減少させる、態様2に記載の装置。
[態様4]
前記少なくとも一つの共振回路は、第1の共振回路及び第2の共振回路を備える、態様1に記載の装置。
[態様5]
前記RFコイル並びに前記第1の共振回路及び前記第2の共振回路は、RF受信コイル回路の少なくとも一部を形成し、前記第1の共振回路は、第1の周波数において前記RF受信コイル回路のソースインピーダンスを増大させ、前記第2の共振回路は、第2の周波数において前記RF受信コイル回路のソースインピーダンスを増大させる、態様4に記載の装置。
[態様6]
前記第1の共振回路は、少なくとも第1の周波数の帯域幅の周波数において前記前置増幅器のソースインピーダンスを増大させ、前記第2の共振回路は、少なくとも第2の周波数の帯域幅において前記前置増幅器のソースインピーダンスを増大させる、態様5に記載の装置。
[態様7]
第1の周波数の帯域幅は、略0.5MHzから略5MHzの範囲にあり、第2の周波数の帯域幅は、略0.5MHzから略5MHzの範囲にある、態様6に記載の装置。
[態様8]
前記第1の共振回路及び前記第2の共振回路は、前記MR周波数におけるソースインピーダンスに実質的に影響を及ぼさない、態様7記載の装置。
[態様9]
前記第1の共振回路は、前記第1の周波数において前記前置増幅器のソースインピーダンスを増大させ、前記第2の共振回路は、前記第2の周波数において前記前置増幅器のソースインピーダンスを増大させる、態様5に記載の装置。
[態様10]
前記第1の共振回路は、第1の周波数の帯域幅内の周波数において前記前置増幅器のソースインピーダンスを増大させ、前記第2の共振回路は、第2の周波数の帯域幅内の周波数において前記前置増幅器のソースインピーダンスを増大させる、態様5に記載の装置。
[態様11]
前記第1の共振回路及び前記第2の共振回路は、前記MR周波数における前記前置増幅器の利得に実質的に影響を及ぼさない、態様10記載の装置。
[態様12]
前記第1の周波数の帯域幅及び前記第2の周波数の帯域幅における前記前置増幅器のソースインピーダンスの増大は、略5オームから略100オームの範囲である、態様10に記載の装置。
[態様13]
前記第1の共振回路及び前記第2の共振回路の各々は、コンデンサ及びインダクタを備える、態様4記載の装置。
[態様14]
前記コンデンサ及び前記インダクタは、直列に配置された、態様13記載の装置。
[態様15]
前記第1の共振回路及び前記第2の共振回路の少なくとも一つのコンデンサは、可変コンデンサである、態様13記載の装置。
[態様16]
前記第1の共振回路及び前記第2の共振回路の少なくとも一つのインダクタは、可変インダクタである、態様13記載の装置。
[態様17]
前記第1の共振回路及び前記第2の共振回路の各々の各々は、前記RFコイルの前記第1の端部と前記第2の端部との間に電気的に接続された、態様4に記載の装置。
[態様18]
前記第1の共振回路は、前記RFコイルの前記第1の端部と接地との間に電気的に接続され、前記第2の共振回路は、前記RFコイルの前記第2の端部と接地との間に電気的に接続された、態様4に記載の装置。
[態様19]
前記RFコイルの前記第1の端部は、前記インピーダンス変換器の入力部と電気通信を行い、前記RFコイルの前記第2の端部は、接地された、態様18に記載の装置。
[態様20]
前記第1の共振回路と前記第2の共振回路の少なくとも一方は、前記RFコイルの前記第1の端部と前記第2の端部との間に電気的に接続され、前記第1の共振回路と前記第2の共振回路の他方は、前記RFコイルの前記第1の端部と接地との間に電気的に接続された、態様4に記載の装置。
[態様21]
前記インピーダンス変換器は、バランである、態様4記載の装置。
[態様22]
回路基板を更に備え、
前記RFコイル、前記第1の共振回路及び前記第2の共振回路、前記インピーダンス変換器並びに前記前置増幅器は、前記回路基板に取り付けられている、態様10に記載の装置。
[態様23]
患者を撮像するための磁気共鳴(MR)信号を処理する装置であって、
回路基板と、
第1の端部及び第2の端部を有する無線周波数(RF)コイルであって、前記回路基板のトレースによって少なくとも部分的に形成された、RFコイルと、
前記回路基板に取り付けられたバランであって、前記RFコイルの前記第1の端部及び前記第2の端部と電気通信を行う、バランと、
前記回路基板に取り付けられた前置増幅器であって、前記バランと電気通信を行う、前置増幅器と、
前記回路基板に取り付けられた第1の共振回路及び第2の共振回路であって、前記第1の共振回路は、前記RFコイルの前記第1の端部と前記バランとの間で前記RFコイルの少なくとも前記第1の端部と電気通信を行い、前記第2の共振回路は、前記RFコイルの前記第2の端部と前記バランとの間で前記RFコイルの少なくとも前記第2の端部と電気通信を行い、前記第1の共振回路は、第1の周波数の帯域幅において前記前置増幅器のソースインピーダンスを増大させ、前記第2の共振回路は、第2の周波数の帯域幅において前記前置増幅器のソースインピーダンスを増大させ、前記第1の共振回路及び前記第2の共振回路の各々は、インダクタと直列に配置されたコンデンサを備える、第1の共振回路及び第2の共振回路と、
を備える装置。
[態様24]
磁気共鳴画像(MRI)装置の回路に沿って伝送される無線周波数(RF)信号を処理する方法であって、前記回路は、前置増幅器と電気通信を行うRFコイルを有し、前記RF信号は、磁気共鳴(MR)周波数を含み、前記回路は、少なくともコイル及び前置増幅器を備え、
コイルにRF信号を誘導することであって、前記RF信号は、第1の周波数及び第2の周波数を有し、前記第1の周波数は、MR周波数より小さく、第2の周波数は、MR周波数より大きいことと、
前記第1の周波数及び前記第2の周波数において前記前置増幅器のソースインピーダンスを増大させることと、
前記RF信号を増幅することと、
を備える方法。
[態様25]
前記回路は、前記RFコイルと電気通信を行う少なくとも第1の共振回路及び第2の共振回路を有し、前記第1の周波数及び前記第2の周波数において前記前置増幅器のソースインピーダンスを増大させることは、
前記第1の共振回路及び前記第2の共振回路を使用して前記回路を調整することを備える、態様24に記載の方法。
[態様26]
前記第1の共振回路は、前記第1の周波数と少なくとも略同一の第1の共振周波数を有し、前記第2の共振回路は、前記第2の周波数と少なくとも略同一の第2の共振周波数を有する、態様25に記載の方法。
[態様27]
前記前置増幅器は、前記MR周波数に対応する動作周波数を有し、前記動作周波数は、前記第1の周波数と前記第1の周波数との間にある、態様25に記載の方法。
[態様28]
前記回路を調整することによって、調整されていない回路の第1の増幅器及び第2の増幅器における利得に対する前記第1の周波数及び前記第2の周波数における前置増幅器の利得を低下させる、態様25に記載の方法。
[態様29]
調整された前記回路の前記前置増幅器は、調整されていない回路の前記前置増幅器と略同一の利得を有する、態様28記載の方法。
[態様30]
少なくとも前記第1の共振回路及び前記第2の共振回路は、前記MR周波数における前記ソースインピーダンスに影響を及ぼさない、態様28に記載の方法。
[態様31]
前記RF信号を増幅することの前に、前記RF信号を平衡RF信号から不平衡RF信号に変換することを更に備える、態様25に記載の方法。
[態様32]
前記RF信号を前記平衡RF信号から前記不平衡RF信号に変換することは、前記RF信号をバランに通すことを備える、態様31記載の方法。

Claims (32)

  1. 患者を撮像するための磁気共鳴(MR)信号を受信する装置であって、前記MR信号はMR周波数を含み、
    第1の端部及び第2の端部を有する無線周波数(RF)コイルと、
    前記RFコイルと電気通信を行うインピーダンス変換器と、
    前記インピーダンス変換器と電気通信を行う前置増幅器であって、利得を有する、前置増幅器と、
    前記RFコイルの少なくとも一方の端部に電気的に接続された少なくとも一つの共振回路と、
    を備える装置。
  2. 前記RFコイル及び前記少なくとも一つの共振回路は、RF受信コイル回路の少なくとも一部を形成し、前記少なくとも一つの共振回路は、少なくとも第1の周波数及び第2の周波数において前記前置増幅器のソースインピーダンスを増大させる、請求項1に記載の装置。
  3. 前記RFコイル及び前記少なくとも一つの共振回路は、RF受信コイル回路の少なくとも一部を形成し、前記少なくとも一つの共振回路は、少なくとも前記第1の周波数及び前記第2の周波数において前記前置増幅器の利得を減少させる、請求項2に記載の装置。
  4. 前記少なくとも一つの共振回路は、第1の共振回路及び第2の共振回路を備える、請求項1に記載の装置。
  5. 前記RFコイル並びに前記第1の共振回路及び前記第2の共振回路は、RF受信コイル回路の少なくとも一部を形成し、前記第1の共振回路は、第1の周波数において前記RF受信コイル回路のソースインピーダンスを増大させ、前記第2の共振回路は、第2の周波数において前記RF受信コイル回路のソースインピーダンスを増大させる、請求項4に記載の装置。
  6. 前記第1の共振回路は、少なくとも第1の周波数の帯域幅の周波数において前記前置増幅器のソースインピーダンスを増大させ、前記第2の共振回路は、少なくとも第2の周波数の帯域幅において前記前置増幅器のソースインピーダンスを増大させる、請求項5に記載の装置。
  7. 第1の周波数の帯域幅は、略0.5MHzから略5MHzの範囲にあり、第2の周波数の帯域幅は、略0.5MHzから略5MHzの範囲にある、請求項6に記載の装置。
  8. 前記第1の共振回路及び前記第2の共振回路は、前記MR周波数におけるソースインピーダンスに実質的に影響を及ぼさない、請求項7記載の装置。
  9. 前記第1の共振回路は、前記第1の周波数において前記前置増幅器のソースインピーダンスを増大させ、前記第2の共振回路は、前記第2の周波数において前記前置増幅器のソースインピーダンスを増大させる、請求項5に記載の装置。
  10. 前記第1の共振回路は、第1の周波数の帯域幅内の周波数において前記前置増幅器のソースインピーダンスを増大させ、前記第2の共振回路は、第2の周波数の帯域幅内の周波数において前記前置増幅器のソースインピーダンスを増大させる、請求項5に記載の装置。
  11. 前記第1の共振回路及び前記第2の共振回路は、前記MR周波数における前記前置増幅器の利得に実質的に影響を及ぼさない、請求項10記載の装置。
  12. 前記第1の周波数の帯域幅及び前記第2の周波数の帯域幅における前記前置増幅器のソースインピーダンスの増大は、略5オームから略100オームの範囲である、請求項10に記載の装置。
  13. 前記第1の共振回路及び前記第2の共振回路の各々は、コンデンサ及びインダクタを備える、請求項4記載の装置。
  14. 前記コンデンサ及び前記インダクタは、直列に配置された、請求項13記載の装置。
  15. 前記第1の共振回路及び前記第2の共振回路の少なくとも一つのコンデンサは、可変コンデンサである、請求項13記載の装置。
  16. 前記第1の共振回路及び前記第2の共振回路の少なくとも一つのインダクタは、可変インダクタである、請求項13記載の装置。
  17. 前記第1の共振回路及び前記第2の共振回路の各々の各々は、前記RFコイルの前記第1の端部と前記第2の端部との間に電気的に接続された、請求項4に記載の装置。
  18. 前記第1の共振回路は、前記RFコイルの前記第1の端部と接地との間に電気的に接続され、前記第2の共振回路は、前記RFコイルの前記第2の端部と接地との間に電気的に接続された、請求項4に記載の装置。
  19. 前記RFコイルの前記第1の端部は、前記インピーダンス変換器の入力部と電気通信を行い、前記RFコイルの前記第2の端部は、接地された、請求項18に記載の装置。
  20. 前記第1の共振回路と前記第2の共振回路の少なくとも一方は、前記RFコイルの前記第1の端部と前記第2の端部との間に電気的に接続され、前記第1の共振回路と前記第2の共振回路の他方は、前記RFコイルの前記第1の端部と接地との間に電気的に接続された、請求項4に記載の装置。
  21. 前記インピーダンス変換器は、バランである、請求項4記載の装置。
  22. 回路基板を更に備え、
    前記RFコイル、前記第1の共振回路及び前記第2の共振回路、前記インピーダンス変換器並びに前記前置増幅器は、前記回路基板に取り付けられている、請求項10に記載の装置。
  23. 患者を撮像するための磁気共鳴(MR)信号を処理する装置であって、
    回路基板と、
    第1の端部及び第2の端部を有する無線周波数(RF)コイルであって、前記回路基板のトレースによって少なくとも部分的に形成された、RFコイルと、
    前記回路基板に取り付けられたバランであって、前記RFコイルの前記第1の端部及び前記第2の端部と電気通信を行う、バランと、
    前記回路基板に取り付けられた前置増幅器であって、前記バランと電気通信を行う、前置増幅器と、
    前記回路基板に取り付けられた第1の共振回路及び第2の共振回路であって、前記第1の共振回路は、前記RFコイルの前記第1の端部と前記バランとの間で前記RFコイルの少なくとも前記第1の端部と電気通信を行い、前記第2の共振回路は、前記RFコイルの前記第2の端部と前記バランとの間で前記RFコイルの少なくとも前記第2の端部と電気通信を行い、前記第1の共振回路は、第1の周波数の帯域幅において前記前置増幅器のソースインピーダンスを増大させ、前記第2の共振回路は、第2の周波数の帯域幅において前記前置増幅器のソースインピーダンスを増大させ、前記第1の共振回路及び前記第2の共振回路の各々は、インダクタと直列に配置されたコンデンサを備える、第1の共振回路及び第2の共振回路と、
    を備える装置。
  24. 磁気共鳴画像(MRI)装置の回路に沿って伝送される無線周波数(RF)信号を処理する方法であって、前記回路は、前置増幅器と電気通信を行うRFコイルを有し、前記RF信号は、磁気共鳴(MR)周波数を含み、前記回路は、少なくともコイル及び前置増幅器を備え、
    コイルにRF信号を誘導することであって、前記RF信号は、第1の周波数及び第2の周波数を有し、前記第1の周波数は、MR周波数より小さく、第2の周波数は、MR周波数より大きいことと、
    前記第1の周波数及び前記第2の周波数において前記前置増幅器のソースインピーダンスを増大させることと、
    前記RF信号を増幅することと、
    を備える方法。
  25. 前記回路は、前記RFコイルと電気通信を行う少なくとも第1の共振回路及び第2の共振回路を有し、前記第1の周波数及び前記第2の周波数において前記前置増幅器のソースインピーダンスを増大させることは、
    前記第1の共振回路及び前記第2の共振回路を使用して前記回路を調整することを備える、請求項24に記載の方法。
  26. 前記第1の共振回路は、前記第1の周波数と少なくとも略同一の第1の共振周波数を有し、前記第2の共振回路は、前記第2の周波数と少なくとも略同一の第2の共振周波数を有する、請求項25に記載の方法。
  27. 前記前置増幅器は、前記MR周波数に対応する動作周波数を有し、前記動作周波数は、前記第1の周波数と前記第1の周波数との間にある、請求項25に記載の方法。
  28. 前記回路を調整することによって、調整されていない回路の第1の増幅器及び第2の増幅器における利得に対する前記第1の周波数及び前記第2の周波数における前置増幅器の利得を低下させる、請求項25に記載の方法。
  29. 調整された前記回路の前記前置増幅器は、調整されていない回路の前記前置増幅器と略同一の利得を有する、請求項28記載の方法。
  30. 少なくとも前記第1の共振回路及び前記第2の共振回路は、前記MR周波数における前記ソースインピーダンスに影響を及ぼさない、請求項28に記載の方法。
  31. 前記RF信号を増幅することの前に、前記RF信号を平衡RF信号から不平衡RF信号に変換することを更に備える、請求項25に記載の方法。
  32. 前記RF信号を前記平衡RF信号から前記不平衡RF信号に変換することは、前記RF信号をバランに通すことを備える、請求項31記載の方法。
JP2023542505A 2021-03-24 2022-03-23 Mriシステムのrf受信コイル回路 Pending JP2023554164A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US17/211,534 2021-03-24
US17/211,534 US11555875B2 (en) 2021-03-24 2021-03-24 RF receive coil circuit for MRI systems
PCT/US2022/021465 WO2022204229A1 (en) 2021-03-24 2022-03-23 Rf receive coil circuit for mri systems

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023554164A true JP2023554164A (ja) 2023-12-26

Family

ID=83364500

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023542505A Pending JP2023554164A (ja) 2021-03-24 2022-03-23 Mriシステムのrf受信コイル回路

Country Status (6)

Country Link
US (2) US11555875B2 (ja)
EP (1) EP4277522A4 (ja)
JP (1) JP2023554164A (ja)
KR (1) KR20230140447A (ja)
CN (1) CN116744844A (ja)
WO (1) WO2022204229A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11747416B1 (en) * 2022-04-08 2023-09-05 GE Precision Healthcare LLC System and method for stabilizing surface coil

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3198140B2 (ja) * 1992-02-14 2001-08-13 株式会社東芝 Mri用受信プローブ
US5910728A (en) 1996-11-12 1999-06-08 Beth Israel Deaconess Medical Center Simultaneous acquisition of spatial harmonics (SMASH): ultra-fast imaging with radiofrequency coil arrays
US6289233B1 (en) 1998-11-25 2001-09-11 General Electric Company High speed tracking of interventional devices using an MRI system
US7526330B1 (en) 2004-07-06 2009-04-28 Pulseteq Limited Magnetic resonance scanning apparatus
CN101642371B (zh) 2004-11-15 2013-01-30 梅德拉股份有限公司 在使用高磁场核磁共振系统获取腔内结构的图像和频谱时使用的腔内探针及其接口
US8155419B2 (en) 2005-05-04 2012-04-10 Mayo Foundation For Medical Education And Research MRI acquisition using sense and highly undersampled fourier space sampling
EP2005218A4 (en) 2006-04-07 2012-03-07 Us Gov Health & Human Serv INDUCTIVE DECOUPLING OF AN RF COIL NETWORK
JP5207662B2 (ja) * 2007-05-31 2013-06-12 株式会社日立製作所 磁場コイル及び磁気共鳴撮像装置
US7631979B1 (en) 2008-06-14 2009-12-15 Brown Richard D Universal lighting system for computer web camera
CN102803981B (zh) * 2009-06-19 2016-09-21 皇家飞利浦电子股份有限公司 将忆阻器装置用于mri rf 线圈
DE102009052197B4 (de) * 2009-11-06 2013-06-13 Siemens Aktiengesellschaft MR-Signal-Übertragung in einer Lokalspulenanordnung
US8791696B2 (en) 2010-04-09 2014-07-29 General Electric Company System and method providing preamplifier feedback for magnetic resonance imaging
JP5502682B2 (ja) * 2010-09-28 2014-05-28 株式会社東芝 磁気共鳴イメージング装置
WO2012111433A1 (ja) * 2011-02-14 2012-08-23 株式会社日立製作所 Rfコイル及び磁気共鳴撮像装置
US11289639B2 (en) 2011-03-30 2022-03-29 Ambature, Inc. Electrical, mechanical, computing, and/or other devices formed of extremely low resistance materials
US9018955B2 (en) * 2011-06-17 2015-04-28 General Electric Company System and method for receiving magnetic resonance (MR) signals with an FET electrically between preamplifier terminals
CN202978839U (zh) * 2012-12-13 2013-06-05 上海辰光医疗科技股份有限公司 用于磁共振射频接收线圈的增益骆驼峰抑制电路
US8986125B2 (en) * 2013-03-14 2015-03-24 Valve Corporation Wearable input device
CN105301534B (zh) * 2014-05-27 2018-05-15 上海辰光医疗科技股份有限公司 一种用于磁共振成像射频线圈的前置放大器
JP6153905B2 (ja) 2014-09-05 2017-06-28 株式会社日立製作所 高周波コイルおよび磁気共鳴撮像装置
US11280858B2 (en) 2016-11-23 2022-03-22 General Electric Company Systems for a radio frequency coil for MR imaging
EP3544500B1 (en) 2016-11-23 2023-09-06 General Electric Company Radio frequency coil array for a magnetic resonance imaging system
WO2018130614A1 (de) 2017-01-13 2018-07-19 Siemens Healthcare Gmbh Magnetresonanztomograph und lokalspulenmatrix zum betrieb bei niedrigen magnetfeldstärken
CN106932743B (zh) 2017-03-23 2023-01-24 苏州美柯医疗科技有限公司 用于磁共振成像的射频线圈单元和射频线圈
US10983185B2 (en) * 2017-11-22 2021-04-20 General Electric Company RF coil array for an MRI system
US10877115B2 (en) * 2018-09-12 2020-12-29 General Electric Company Systems and methods for a radio frequency coil for MR imaging
CN109391045B (zh) * 2018-12-10 2021-07-13 江苏科技大学 一种距离-频率自适应磁共振能量传输器

Also Published As

Publication number Publication date
WO2022204229A1 (en) 2022-09-29
CN116744844A (zh) 2023-09-12
US11555875B2 (en) 2023-01-17
WO2022204229A9 (en) 2022-11-24
WO2022204229A8 (en) 2023-08-24
KR20230140447A (ko) 2023-10-06
US20220308137A1 (en) 2022-09-29
US20230288505A1 (en) 2023-09-14
EP4277522A4 (en) 2024-05-22
EP4277522A1 (en) 2023-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5675921B2 (ja) 高周波コイルおよびそれを用いた磁気共鳴撮像装置
US7652476B2 (en) Integrated capacitor shield for balun in MRI receivers
US7378851B1 (en) Integrated low noise amplifier and balun for MRI receivers
EP0233211B1 (en) Surface coil system for magnetic resonance imaging
JP3216938B2 (ja) Mri用rfプローブ及び磁気共鳴撮影装置
US7936170B2 (en) RF coil and apparatus to reduce acoustic noise in an MRI system
JP3432896B2 (ja) 核スピントモグラフィ装置の高周波装置
US20110121834A1 (en) High-frequency coil and magnetic resonance imaging device
KR100964189B1 (ko) 탈부착 가능한 자기 공진기를 이용한 자기장 검출 또는 송출 방법 및 그 장치
JP6590736B2 (ja) 高周波コイル及びそれを用いた磁気共鳴撮像装置
US10641845B2 (en) High frequency coil and magnetic resonance image pickup device
WO2014109757A1 (en) System and method for decoupling magnetic resonance imaging radio frequency coils with a modular magnetic wall
US20230288505A1 (en) Rf receive coil circuit for mri systems
US20040189300A1 (en) Surface coil decoupling means for MRI systems
JPH05285120A (ja) 核スピン共鳴装置のための円偏波形局部アンテナ
US8378681B2 (en) Multiple-frequency RF trap and MRI system
US11280861B2 (en) Sheath wave barrier for magnetic resonance (MR) applications
JP6745244B2 (ja) アレイコイル及び磁気共鳴撮像装置
US20040231137A1 (en) Method of manufacturing local coils using pre-tuned non-magnetic circuitry modules
JPH07327957A (ja) 磁気共鳴装置用rfプローブ
CN113945876A (zh) 混合正交信号发生器、线圈发射前端装置、射频线圈系统以及磁共振成像系统

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230727

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230711

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230711

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20230711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240116

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20240416