JP2023553892A - 人員輸送システム用の手すり - Google Patents

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デューラー,アルブレヒト
ヴュンシュ,ベルンハルト
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センペリット アクチェンゲゼルシャフト ホールディング
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
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Abstract

人員輸送システム(3)、例えば、エスカレータ又は動く道路、のための手すり(2)が、開示されている。情報の少なくとも1項目を含むトランスポンダ(1)は、上記手すり(2)の表面又は内部に一体化され、上記トランスポンダ(1)は、上記情報の少なくとも1項目が上記トランスポンダ(1)から読取り装置へ非接触で送信されうるように構成されている。

Description

本発明は、乗客輸送システム用の手すり、手すり及びデータ処理装置を有する乗客輸送システムを含むシステム、並びに、手すりを有する乗客輸送システムを監視する方法に関する。
乗客輸送システム用の手すりは従来技術から知られている。例えば、手すりは、レール部の上部に取り付けられた案内レール上をあちこち移動させられることが出来、人が掴まる支持体として機能する。手すりの正確で且つ信頼性の高い識別を確保するために、手すりには多くの場合、識別マーク(例えば、コード番号、型指定、シリアル番号、バー/QRコード(登録商標))が付けられている。これら識別マークは、例えば手すりに印刷又はエンボス加工されている。識別標識は、例えば、数字、及び/又は文字、又はそれらの組み合わせを含む、例えば金属製のエンボスプレートによって製造されている。製造のために、エンボスプレートは、加硫中に製造金型内に配置されうる。後程エンボスプレートが取り外されると、識別マークが手すり上に可視できる。この識別マークは、いつでも(特に、手すりの耐用年数全体にわたって)容易にアクセス可能であり且つ読み取られることが重要である。長期にわたる良好なアクセス性と可読性は、例えばメンテナンス作業、及び必要に応じて交換品の効率的な調達のために重要である。
そのような識別マークの欠点は、時間の経過とともに磨耗したり、汚れによって判読できなくなったりする可能性があることである。更に製造中に、識別マークが誤って貼付されたり、まったく貼られなかったりする場合も生じうる。そのような場合、代替品を入手することは一層困難になる。何故なら、製造者、手すりの特定の種類、及び特性(例えば長さ)に関する情報は、識別マークによってのみ簡単に判断できることが多いからである。
従って、本発明の目的は、耐用年数全体にわたって可能な限り確実に読み取られうる識別オプションを有する手すりを提供することである。
この目的は、請求項1に記載の手すり、請求項8に記載のシステム、及び請求項12に記載の方法によって解決される。更なる利点及び特徴は、従属請求項、明細書及び添付された図面から明らかになる。
本発明の1態様によれば、乗客輸送システム(例えば、エスカレータ又は動く歩道)用の手すりが提供され、情報の少なくとも1項目を含む少なくとも1つのトランスポンダが上記手すりの表面上又は内部に一体的に配置され、上記トランスポンダは、上記情報の少なくとも1項目が上記トランスポンダから読取り装置へ非接触な仕方で送信されうるように又は送信可能であるように設計されている。好ましくは、上記手すりは、上記乗客輸送システムの案内レール上で円周方向に移動可能に設計されうる。有利には、上記手すりは可撓性材料で作られうる。可撓性材料は、上記案内レール上の上記手すりの循環を可能にし又は促進しうる。上記手すりは、C字形断面を有していてもよい。好ましくは、上記C字形断面の脚部が上記乗客輸送システムの上記案内レールを取り囲むように、一方、上記C字形断面の後部が上記案内レールとは反対側に配置されるように提供されうる。この場合、特に、上記手すりの上記C字形断面は、その内側部分(特に上記案内レールの上側及び側方部分)で上記案内レールを少なくとも部分的に囲むように適応されうる。上記手すりの断面(特に、上記手すりの長手方向に垂直な断面、及び/又は上記乗客輸送システムの対応する案内レールの長手方向に垂直な断面)は、一定、及び/又は一定の厚さを有してもよい。上記手すりは、例えば上記C字形断面の後部に対応する中央部分、及び上記乗客輸送システムの上記案内レールを抱き込むように設計された2つの側方唇部を備えうる。特に、上記側方唇部は、上記案内レールの案内溝又は案内レールと係合するように構成されてもよい。上記手すりは、少なくとも、上記案内レールを横切る方向において、上記案内レールから引き落とせない程度の剛性を有しうることが好ましい。上記手すりは、外側材料(例えばゴム材料、及び/又はポリウレタン、特に熱可塑性エラストマー材料)を含みうる。代替的又は追加的に、上述されたC字形断面は、上記手すりが上記案内レールから滑り落ちるのを防止するように設計されうる。 好ましくは、上記手すりは、使用中に上記案内レールによって案内されるとき、上記案内レールからの最大間隔が8mmを超えないように設計されている。十分に短い間隔により、上記手すりに掴まった人が自分自身又は、例えば指を挟むリスクは軽減される。上記手すりは、レール部の上部に取り付けられた案内レール上を円周方向に移動するように、及び/又は人が掴むための支持体として機能するように設計されうる。本発明の文脈において、上記手すりの上側は、動作中に上記レール部から離れる側を向く上記手すりの側として理解されるべきである。長手方向は、本発明の意味において、操作中に上記手すりが移動する方向、及び/又は上記手すりが最大に伸長する方向に対応している。本発明の意味において、横方向は上記長手方向に対して垂直に延びる。特に、上記横方向は、使用時に上記手すりが取り付けられるレール部の上から見られるときの上記手すりの幅の伸びに対応しうる。好ましくは、上記手すりは、環境条件及び繰り返しの使用に関係なく、引張性能、耐亀裂性、及びその寸法の両方の点で安定であるように構成されている。非接触伝送とは、特に信号が電磁波によって伝送されることを意味しうる。上記トランスポンダはアンテナを備えていてもよい。上記アンテナは、その環境、即ち、特に上記手すり内での配置、及び場合によっては上記乗客輸送システム内での配置、に適合していることが好ましい。このようにして、環境、特に環境内の金属部品からの干渉の可能性が、必要に応じて排除又は防止されうる。上記アンテナは、上記トランスポンダの2つの穴を通して引き出され、及び/又は上記トランスポンダから横又は斜め方向に突出することができる。上記アンテナは、少なくとも1つのループを有するワイヤループとして形成されうる。上記ワイヤループは、実質的に円形、又は角張り(特に長方形)であってもよい。上記トランスポンダは、信号を受信及び送信するための回路(特にアナログ回路)を更に備えうる。好ましくは、上記トランスポンダは、デジタル回路及びデータメモリを備えうる。有利には、上記データメモリは、上記情報の少なくとも1の項目を記憶しうる。上記デジタル回路は、データを処理し、及び/又は上記データメモリからのデータの読み取り、及び/又は上記データメモリへの書き込みを制御するように適合されうる。上記デジタル回路は、任意選択的にマイクロコントローラであってもよい。上記トランスポンダは、例えば、永久的な(即ち、一回限りの書き込み)データメモリを備えうる。この場合、上記トランスポンダは読み出しのみ可能であり、特に動作中はそれ以上のデータを上記トランスポンダに書き込むことができないことが考えられる。代替的に、上記データメモリは書き換え可能であってもよい。上記書き換え可能なデータメモリは、上記トランスポンダ又は上記手すりの動作中に、データを上記データメモリに書き込むことを可能にする。例えば、上記トランスポンダは受動トランスポンダであってもよい。上記受動トランスポンダは、上記読取り装置によって生成された交流場又は上記読取り装置によって生成された電波によって電力供給されるように構成されうる。有利には、上記受動トランスポンダは、それ自体のエネルギー供給部又はエネルギー貯蔵部を必要としない。例えば、コンデンサは、コイルを介した誘導によって充電されうる。代替的又は追加的に、上記トランスポンダは、独自のエネルギー貯蔵部及び/又は電源を備えうる。例えば、上記トランスポンダは、半受動トランスポンダでありえ、そこでは上記トランスポンダは、例えば上記デジタル回路のみに独立して電力を供給するように構成され、一方、受信及び/又は送信のための回路は、電磁場又は上記読取り装置からの波からの電力供給に特に依存する点で単に受動的であるように構成されている。上記トランスポンダは、両方の回路に独立して電力が供給される能動トランスポンダであってもよい。例えば、上記トランスポンダは、上記読取り装置によって送られたコマンドをデコードするように構成されてもよい。例えば、上記トランスポンダは、送信されたコマンドに応答して、例えば信号を負荷変調(即ち、例えば誘導結合)すること、及び/又は後方散乱を変調すること(即ち、例えば上記受信された信号を逆位相で反射すること)によって、上記読取り装置によって生成された場を変更するように構成されうる。上記場の変更は、上記読取り装置によって検出及び解釈されうることが好ましい。また上記トランスポンダーは、例えば、上記読取り装置が受信できる独自の信号を作成することも考えられる。好ましくは、上記情報の少なくとも1つの項目は、上記トランスポンダ及び/又は上記手すりを識別するのに適合しうる。上記情報の少なくとも1つの項目は、上記トランスポンダ及び/又は上記手すりを識別するための識別手段(特に、識別子)を含みうる。特に、上記情報の少なくとも1つの項目は、好ましくは、上記手すりに一意な及び/又は一意に割り当てられうる識別番号及び/又はシリアル番号を含んでいる。好ましくは、上記トランスポンダは、上記情報を暗号化するように適合されうる。「少なくとも」1つのトランスポンダという表現は、可能な1変形例において、上記手すりが正確に1つのトランスポンダを備えていることを意味する。しかし、代わりに、いくつかのトランスポンダが、上記手すり上に及び/又は上記手すり内に一体化されていてもよい。上記トランスポンダは、互いに近くに配置されてもよく、又は互いにより大きな距離(例えば、互いに通常の距離)に配置されてもよい。本発明による上記手すりは、その耐用年数全体にわたって上記手すりが確実に識別され、且つ、特に情報が確実に抽出され、提供され、且つ読み取られうるいう利点を有しうる。更に、本発明による手すりによって、オリジナルな構成部品又はオリジナルな手すりをより容易に識別又は確認することが1の選択肢になる。更に、デジタル化は、製造者とユーザとの間での改善された(特に、簡素化され且つより高速の)情報の交換の可能性をもたらす。加えて、任意選択的に更なる可能性が存在する。例えば、製品とサービスとの個人化、上記乗客輸送システムの構成部品の(特に、全サービス期間即ち耐用年数にわたる上記手すりの)追跡と監視、運用データ及び/又は環境データの記録及び/又は処理及び分析、及び/又は構成部品又は上記手すりの状態の監視である。上記読取り装置は、必要に応じて、エンドユーザ装置、特にスマートフォン、タブレット、又はラップトップであってもよい。
好ましくは、上記トランスポンダは、RFIDタグ、又はNFCタグでありうる。例えば、上記NCFタグは13.56MHzの周波数で動作可能である。例えば、上記RFIDタグは、860~960MHzの周波数範囲で動作可能である。上記RFIDタグは、長波、中波、又は短波帯でも動作する場合がある。RFIDタグ及びNFCタグは、比較的安価に製造されうるという利点、及び僅かなスペース(例えば、わずか数センチメートル、特に、例えば1~3cm)しか必要としない利点がある。NCFタグは、多くの場合に非常に短距離であるため、他の送信元によって傍受される可能性が低いために、安全な送信の可能性も提供しうる。NFCタグは、上記タグと上記読取り装置との間で良好な双方向通信をも提供しうる。有利には、NFCタグは、エンドユーザ機器(特に、スマートフォン及び/又はタブレット)によって直接読み取り可能である。一方、RFIDタグは、例えば、比較的長距離の通信を可能にする。
上記トランスポンダ(特に、上記RFIDタグ又は上記NFCタグ)は、ワイヤコイル、箔、プリント回路基板(PCB)として設計されうる。上記トランスポンダがPCBとして設計された実施形態は、特に有利である。動的及び静的テストは、上記PCBが上記手すりの使用及び/又は製造から生じる応力によって引き起こされる損傷に対して特に耐性があることを示している。特に、上記PCBは、他の実施形態(特に、上述の代替実施形態)よりも、発生する加硫温度(例えば、180℃まで)及び/又は押出温度(例えば、220℃まで)及び/又は動作中に発生する圧力(例えば、加硫又は押出中に最大30バール)に対してより耐性がありうる。乗客輸送システム(特に、エスカレータ)の手すりの運用中、上記手すりは、多数回の交互曲げ、及び作用する垂直力(これは、特に上記摺動層若しくは或る摺動層に、及び/又は上記被覆層若しくは或る被覆層に作用する)にさらされる。例えば、手すりの耐用期間中に、500万回を超える交互の曲げが発生する可能性がある。先行技術による従来のトランスポンダは、曲げサイクルの結果として作用する垂直抗力及び製造中に発生する圧力により、曲げサイクルがかなり少ないにもかかわらず壊れうることが示されている。従来技術のトランスポンダの場合、ここでは平均寿命が著しく短いことが判明した。例えば、ワイヤベースのNFCタグは、交互曲げ試験装置の使用で2時間後、且つ約400回の交互曲げ後に破壊されたが、一方、PCBトランスポンダは、依然として本質的に損傷していなかった。Kone及びSchindler製の交互曲げ試験スタンドが使用された。ここで、試験されたPCBは、加硫温度又若しくは押出温度及び圧縮圧力の両方に本質的に損傷なく耐えうることが判明した。追加的又は代替的に、上記トランスポンダは、堅固であっても可撓性であってもよい。特に好ましくは、上記トランスポンダ(特に、上記PCB)は、堅固に設計されている。上記トランスポンダの堅固な設計(特に、堅固なPCBの形状に関する)は、製造中及び動作中に発生する応力に対して特に耐性があることが証明されている。
好ましくは、上記トランスポンダは、ダイポールアンテナを備えることができる。例えば、ダイポールアンテナは、比較的長距離(例えば数メートル、例えば1m~5m)又は約100mまでの信号伝送を可能にしうる。上記ダイポールアンテナは、例えば、直線状アンテナ、フォールデッド(折り曲げられた)アンテナ、又は螺旋状アンテナでありうる。好ましくは、上記トランスポンダの回路又はチップは、2つのアンテナアーム間の中央に配置されうる。ダイポールアンテナは比較的良好な信号強度を確保しうるが、理想的にはほとんどスペースを必要としない。代替的又は追加的に、上記トランスポンダは、例えばアンテナとして誘導コイルを有することも考えられる。
好ましい実施形態において、上記手すりは、被覆層又は基体(base body)を備えている。特に上記基体は、ゴム材料(ゴム及び/又はポリウレタン)からなるゴム層であり、上記基体は、好ましくは、上記案内レールとは反対側の上記手すりの外側に配置される。しかし、上記基体は、特に、上記手すりの外側に露出した領域全体又は外側領域全体を取り囲みうる。例えば、上記手すりはC字形断面を有し、そして上記基体はC字形断面の外側領域を取り囲み及び/又は覆うが、一方、C字形の断面の内側領域は、上記基体によって覆われない。有利には、上記基体は、上記乗客輸送システムの使用者の手と接触するために外側に露出されうる。好ましくは、上記手すりは、上記基体に加えて他の層を含んでもよい。例えば、上記手すりは、摺動層、及び/又は補強部材、及び/又は伸長抑制部、及び/又は、例えば、ゴムの及び/又は熱可塑性エラストマーの及び/又は織物(fabric)又は織物構造(fabric structure)の1又は複数の内側層を備えうる。
好ましくは、上記手すりは、特に良好な摺動特性を有する摺動層を有することができ、上記摺動層は上記乗客輸送システムの案内レールに面するように設計されている。例えば、上記摺動層は、織物、布地(textile)、又はプラスチックで作ることができる。
1実施形態によれば、上記手すりはいくつかの層から成り、上記層のうちの1つは内側層であり、上記トランスポンダは、上記内側層に一体化されるか若しくは特に上記内側層に寄りかかる。上記内側層は、特に織物構造であってもよい。 上記織物構造は、上記手すりの強度部材として機能しうる。代替的に、上記トランスポンダは外側層内に組み込まれることも考えられる。「上記織物構造に一体化される」とは、特に、上記織物構造が、穴、空洞、又は窪みを有し、そのサイズが上記トランスポンダを収容するのに特に必要十分であることを意味しうる。上記トランスポンダは、上記織物構造によって囲まれていてもよく、又は一方の側が上記織物構造によって覆われていなくてもよい。特に、上記織物構造に対して当接することは、上記トランスポンダが上記織物構造に接触しているか、又は完全に若しくは部分的にそれに押し込まれていることを意味しうる。好ましくは、上記織物構造は、使用中に上記乗客輸送システムの案内レールとは反対側を向くように適合された側に凹部を含みうる。例えば、上記織物構造は、上記手すりのC字形断面の後部に対応する側に凹部を有していてもよい。他の層が、例えば、上述の基体及び/又は上述の摺動層を含みうる。例えば、上記基体は、上記手すりの最外層であってもよく、及び/又は上記乗客輸送システムの案内レールとは反対側の上記手すりの外側に配置されてもよい。上記基体の直下及び/又はそれに隣接して、上記トランスポンダがそこに組み込まれている上記織物構造があってもよい。上記摺動層は、上記案内レールに面する外側に置かれうる。例えば、上記手すりのC字形断面の場合、上記基体はC字形断面の外側に配置されてもよく、上記摺動層はC字形断面の内側に配置されてもよく、そして上記織物構造はこれら2つの外側層の間の領域内に配置されてもよい。好ましくは、上記織物構造の上記凹部は、上記基体に面する上記織物構造の側面上にありうる。
好ましくは、上記手すりは、長手方向に延在する補強部分若しくは伸長抑制部を有することができ、それは、例えば、1以上の金属ストリップ(特に鋼鉄ストリップ)、金属ケーブル(特に鋼鉄ケーブル)、及び/又は特にプラスチックコード(特にアラミド及び/又はカーボン繊維で強化されている)から成る。追加的又は代替的に、上記補強部材は、鋼鉄コードとして構成されてもよい。好ましくは、上記金属コードは、上記手すりの中央部分内に、上記中央部分に対して実質的に平行な平坦側面を有して配置されうる。使用状態において、上記金属バンドの上記平坦面は、特に上記手すりの各部分が地面に対して平行に配向されている場合に、地面に対して平行に配置されうる。上記上部側及び上記上部側とは反対の下部側に向かう上記補強部材は、上記織物構造によって取り囲まれていてもよい。上記トランスポンダは、上記上部側に配置された上記織物構造内に組み込まれうる。
有利なことに、上記トランスポンダは、上記手すりの中立軸の近くに、及び/又は中立軸上に配置されうる。上記中立軸は、特に、上記手すりが交互にその周りで曲げられる軸である。上記中立軸は、本質的に上記補強部分の位置に対応しうる。「上記中立軸に近くに」とは、上記トランスポンダが、少なくとも上記補強部分の上記平坦側に平行な方向において、上記手すりの外側よりも上記中立軸及び/又は補強部分に対してより近くに配置されていることを意味しうる。上記トランスポンダは、上記補強部分と上記手すりの上部面との間に配置されてもよく、上記トランスポンダは、好ましくは、上記上部面よりも上記補強部分に対してより近くに配置される。この場合の上記手すりの上部側は、特に、動作中に上記レール部とは反対側を向く上記手すりの上記側である。代替的に、上記トランスポンダは、上記補強部分として同一平面内に配置されてもよい。上記補強部分の近くに配置することは、特に交互の屈曲による動作中の上記トランスポンダへの損傷を有利に防ぐことができる。
有利には、上記トランスポンダ(特にPCB)は、接着材料によって包まれ、及び/又は接着促進剤を備えることができる。上記接着材料は、好ましくは、それが上記トランスポンダを取囲む上記複数の層(特に、上記織物構造、及び/又は上記補強部分)に接着するように設計されうる。特に剛性トランスポンダ(殊にPCB)の場合において、接着により、上記手すりの動作シーケンスが、上記トランスポンダによって悪影響を受けない又は有意には悪影響を受けないこと、及び/又は上記トランスポンダが好ましくない位置に滑り込まないことが保証される。更に、このことは又、上記トランスポンダが上記手すりの様々な層を破壊するのを防ぎうる。
有利には、上記トランスポンダは、信号最適化及び/又は減衰化材料の区画を有することができ、上記区画は、特に上記トランスポンダに隣接して配置され、及び/又は上記トランスポンダに取り付けられる。信号最適化及び/又は減衰化材料の上記区画は、特に上記補強部分に面する上記トランスポンダの側に配置されうる。換言すれば、上記区画は、上記トランスポンダと上記補強部分との間に配置されていてもよい。上記信号最適化材料は、例えば、上記トランスポンダを上記補強部分からシールドするように、及び/又は上記トランスポンダの方向から上記補強部分の方へ来る信号を反射するように設計されうる。有利には、上記トランスポンダ信号又は上記トランスポンダ信号の範囲に対する上記補強部分の影響は、低減されうる。その結果、少なくとも上記手すりの上部側に向かう上記トランスポンダの信号範囲は、有利に改善されうる。上記信号最適化及び/又は減衰化材料は、例えば、金属箔でありうる。上記金属箔は、上記トランスポンダの背面として設計されうる。
上記トランスポンダは、円形又は正方形であることが好ましい。上記トランスポンダは、円形であることが特に好ましい。円形のトランスポンダによって、動作中に上記トランスポンダを取囲んでいる層からの位置的な分離を防ぐことが特に容易である。
1実施形態によれば、上記トランスポンダの横方向への延長部及び/又は上記トランスポンダの直径は、上記補強部分の横方向への延長部よりも小さい。特に、これにより、上記手すりの隣接層が上記トランスポンダによって切り開かれるのを防ぎうる。上記トランスポンダの横方向への延長部及び/又は上記トランスポンダの上記直径の横方向への延長部は、上記手すりの横方向への上記延長部又は上記手すりの幅に対して、0.01~0.8、好ましくは0.02~0.5、特に好ましくは0.05~0.20の比率でありうる。特に、上記手すりの外幅は、上記手すりの幅であると仮定される。比率0.01~0.8によって、隣接層のほつれが特に効果的に防止されうることは有利である。比率0.02~0.5によって、上記トランスポンダは、上記手すり(特に織物構造)内に特にうまく埋め込まれうる。比率0.05~0.20が、上記トランスポンダの実際に好ましい範囲を可能にするために特に好ましいことも分かっている。代替的又は追加的に、上記トランスポンダの横方向への延長部又は直径は、0.6mm~12mmの範囲にあることが非常に好ましいことが示されている。このような直径により、一方では、上記トランスポンダは、曲げによる損傷から特によく保護され、且つ他方では、上記トランスポンダを取囲む層がほどけるのを防止できる。更に、上記トランスポンダを覆う層の厚さよりも大きな信号範囲が、特に確実に達成されうることが示されている。任意選択的に、特にRFIDタグとしての1実施形態における上記トランスポンダは、ここで指定されたサイズ比率よりも上記長手方向及び/又は横方向におけるより大きな伸長を有する可撓性アンテナを備えうる。有利なことに、可撓性アンテナは、上記取囲む層に無害であるように設計されうる場合があり、及び/又はそれ自体曲げに対して実質的に鈍感でありうる場合がある。代替的又は追加的に、上記トランスポンダは、2mm未満の厚さを有利に有しうる。好ましくは、上記厚さは、0.6mm~1.2mmの範囲内でありうる。上記トランスポンダの厚さは、上記手すりの厚さに対する比率において0.01~0.4、好ましくは0.02~0.3、特に好ましくは0.05~0.2でありうる。特に、厚さは、上記長手方向に対して実質的に垂直、且つ上記横方向に対して垂直な方向において測定される。代替的又は追加的に、上記トランスポンダの上記厚さは、上記トランスポンダを取囲む層の厚さ以下であってもよい。特に、上記トランスポンダを取囲む上記層は、本明細書に記載されるような上記織物構造であってもよい。これらの比率は、上記トランスポンダを取囲む上記層が、発生する垂直力を完全に吸収することを可能にする。
有利には、上記トランスポンダは、上記手すりの外側(特に上部側)に面する上記トランスポンダの側面が、上記トランスポンダが上記手すりの外側(特に上部側)に面して埋め込まれている上記織物構造の側面よりも、さらに外側(特に上部側)から離間するか、又は同じ距離になるように間隔を取られうる。特に好ましくは、上記手すりの外側(特に上部側)に面する上記トランスポンダの側面は、上記トランスポンダが上記手すりの外側(特に上部側)に面して埋め込まれている上記織物構造の側面よりも、さらに外側(特に上部側)から間隔を取られている。換言すれば、上記トランスポンダは、上記補強部分とは反対側を向いている側に関して、上記長手方向を横切る方向及び上記横方向を横切る方向に上記織物構造からオフセットされうる。このような実施形態は、上記トランスポンダを取り囲む上記層が、動作中にその表面全体にわたって高い垂直抗力を吸収することを可能にし、且つ、上記トランスポンダから上記トランスポンダに隣接する少なくとも1の層への移行部での層分離の可能性が、有意に低減されうる。このことは、特に交互曲げ試験装置での動的製品試験に基づいて検証されうる。これらの試験中及び/又は動作中に、最大1500N/cm2の表面圧力が発生する可能性がある。上記上部側へ向かう配列は、上記データの読み出しを簡素化し、及び/又は信号範囲の要件を軽減しうる。
有利には、上記トランスポンダはリング形状でありうる。リング形状の設計は、より良い材料の浸透性、上記トランスポンダを取囲む層への接着性、上記トランスポンダ及び/又は上記手すりの材料の動的抵抗、を向上させうる。例えば、上記トランスポンダは、リング状PCBとして、又は箔ベースのリング状NFCタグとして設計されうる。
有利には、上記手すりは、上記手すりに埋め込まれた上記トランスポンダの上方のその上部面にマーキングを有しうる。上記マーキングは、例えば、銘文、幾何学的形状、及び/又は記号でありうる。上記マーキングは、例えば、上記手すりへ印刷され、スタンプを押され、及び/又はエンボス加工されうる。有利なことに、上記マーキングは、上記トランスポンダの位置の識別を容易にしうる。
1実施形態によれば、複数のトランスポンダ(例えば、2又は3個)が、上記手すりの表面及び/又は内部に配置されうる。例えば、第1のトランスポンダは上記手すりの表面に配置され、且つ第2のトランスポンダは上記手すりの内部に配置されてもよい。例えば、1又は複数のRFIDタグ及び同時に1又は複数のNFCタグが上記手すりに組み込まれる、及び/又は上記手すりの表面に配置されることが考えられる。有利には、幾つかのトランスポンダは、例えば異なる機能(例えば、一方におけるデータの読み取り/捕捉、必要ならばデータの転送、且つ他方における保存された情報の出力)のために構成されうる。上記複数のトランスポンダは、上記手すり内の及び/又は上記手すり上の異なる位置に、特にそれらの間に一定の距離を置いて配置されうる。幾つかのトランスポンダは同じ機能を持ってもよい。例えば、上記複数のトランスポンダは、短い到達距離のみを有する場合があり、且つ幾つかのトランスポンダは、異なる位置に、特に均等に分散して配置される場合がある。それらを異なる場所に配置することによって、この場合、例えば、1又は複数の読取り装置が異なる場所からの情報を読み取り、及び/又は異なる位置、特に上記手すりに十分に近い任意の位置(例えば、上記手すりから1~5メートル、好ましくは1~2メートル)から上記トランスポンダにコマンドを送信することが可能になる。
有利には、上記手すりはデータメモリを備えうる。特に、上記トランスポンダは、データメモリを備えるか、又はデータメモリに接続されうる。好ましくは、上記トランスポンダは、データ及び/又はコマンドを受信し、且つそれらを上記データメモリに保存するように構成されうる。特に、上記トランスポンダは、上記トランスポンダから読取り装置に非接触な仕方でデータを送信するように構成されうる。例えば、上記トランスポンダ及び/又は上記データメモリは、上記手すりの運用データ、上記手すりの環境条件、乗客輸送システムに関する情報、又は上記エスカレーターの構成要素に関する情報を保存するように構成されうる。運用データ及び/又は情報は、例えば、温度(特に上記手すりの)、荷重、力、パルス、及び/又はトルク(特に上記手すり又は上記乗客輸送システムの別の構成要素の)、動作中に上記手すりに当たるさまざまな波長の光、例えば、上記環境の又は上記旅客輸送システムの構成要素上の湿度及び/又は空気湿度、UV指標、O、CO、CO、及び/又は他のガスの存在及び/又は濃度、太陽放射、電磁場、バクテリアの存在及び/又は濃度、振動、騒音、電気負荷、(例えば電気)抵抗、GPS位置データ、及び/又はトリガーイベントが含まれうる。好ましくは、上記トランスポンダは、上記トランスポンダから読取り装置に非接触でデータを送られることを可能にするように設計されてもよい。代替的に又は追加的に、上記トランスポンダは、例えば上記トランスポンダの動作を制御するように指示されうるコマンドを受信するように適合されうる。換言すれば、上記トランスポンダは書込み機能を備えうる。例えば、上記トランスポンダは、データ処理装置又はユーザ制御装置がデータ又はコマンドを上記トランスポンダに書くことができるように構成されうる。有利には、上記データメモリは、上記手すりの表面に又は内部に統合されうる。好ましくは、上記データメモリが上記トランスポンダの一部分ではない場合、上記データメモリは、上記トランスポンダに近傍の(例えば、上記トランスポンダに近接した)上記手すりに組み込まれてもよい。例えば、上記トランスポンダが埋め込まれている上記手すりの織物構造の凹部は、上記データメモリもその中に配置されるのに十分な幅及び/又は深さを有しうる。好ましくは、上記データメモリは上記トランスポンダに接続され、上記トランスポンダと共に上記織物構造の凹部内に配置される。有利には、上記データメモリは不揮発性データメモリであってもよい。例えば、不揮発性データメモリの使用によって、データは、電力が供給されていない場合でも失われない。
有利には、上記トランスポンダは、上記受信データを処理するように適合された処理ユニットを備えるか、又はそれに接続されうる。特に、上記トランスポンダは、上記処理されたデータが上記トランスポンダから読取り装置に非接触で送信されることを可能にするように構成されうる。ここで、上記トランスポンダは、上記処理されたデータが上記トランスポンダから読取り装置に非接触で送信されることを可能にするように構成される。例えば、上記処理装置は、運用データ及び/又は環境データ及び/又は保存された(特に、時間及び/又は環境に依存する)経験的な値に基づいて、例えば上記乗客輸送システムの構成要素の(特に上記手すりの)動作の予測を出力するように構成されうる。例えば、上記処理ユニットは、上記乗客輸送システムの上記手すり、上記手すり材料、又は他の構成要素の予想耐用年数を決定することができる。代わりに、上記乗客輸送システムの上記手すり、上記手すり材料、又は他の構成要素の予想耐用年数は、純粋に時間に依存して、特に上記手すりの使用年数に応じて、上記トランスポンダに保存されうる。
有利には、割り当てられたインタフェースを参照するURLは、上記トランスポンダ上に保存されうる。特に、上記トランスポンダは、上記URLが上記トランスポンダから読取り装置へ非接触で送信されうるように設計されうる。例えば、上記情報の少なくとも1項目は、関連するインタフェースを指す上記URLを含んでもよい。例えば、上記インタフェースは、顧客インターフェースであってもよく、及び/又は顧客インターフェースを含んでもよい。上記トランスポンダは、上記URLによって上記情報の少なくとも1端が上記読取り装置上で(特に、タブレット及び/又はスマートフォン上で)検索されるとき、上記トランスポンダが、上記インタフェース(特に、顧客インタフェース)が呼び出されるよう仕向け及び/又はユーザに対して勧めるように構成されてもよい。例えば、上記インタフェースは、運用データを視覚化し及び/又は分析するように設計されてもよい。運用データ及び/又は製品情報のWeb、又はアプリケーションインタフェイスの特注された視覚化及び/又は音声出力が考えられる。上記インタフェースは、上記インターフェースをリアルタイムで介し、及び/又は以前に記録されたデータに基づいて、運用データ及び/又は製品情報の視覚化及び/又は分析を可能にするように構成されてもよい。例えば、上記URLはNFCタグに保存されてもよい。換言すれば、上記トランスポンダは、NFCタグであってもよく、及び/又は上記URLで記述されたNFCタグを備えてもよい。
1実施形態によれば、上記トランスポンダは、センサを包含してもよく、又はセンサに接続されてもよい。例えば、上記手すりは、評価ユニットを備えた少なくとも1つのセンサ及び/又は少なくとも1つのトランスデューサを備えることができ、上記センサ及び/又は上記トランスデューサ(特にアナログ又はデジタル)は、上記トランスポンダに統合されるか、又は上記トランスポンダに接続される。例えば、上記トランスポンダーは、非接触又はケーブルによって上記センサ又はトランスデューサに接続されうる。上記センサ又はトランスデューサは、上記手すりに取り付けられるか又は組み込まれてもよい。例えば、上記センサ又はトランスデューサは、上記トランスポンダに隣接する上記手すりに統合されてもよい。代替的に、上記センサ又はトランスデューサは、上記トランスポンダから或る距離で上記手すり内に組み込まれうる。上記センサが上記トランスポンダから或る距離にある場合、このことは、例えば、上記トランスポンダと上記センサとの間の干渉又は干渉信号が、軽減又は回避されるという利点を有しうる。代替的に、上記センサは、上記手すりの外側又は外部に配置されうる。例えば、上記センサはまた、上記乗客輸送システムのレール部に取り付けられうる。トランスポンダ及びセンサは、上記手すりを備えた上記トランスポンダが動作中に周期的に上記センサを通過するように配置されるように考えられ、且つ循環中にトランスポンダが上記センサの送信範囲内にある場合には、その都度、データが上記センサと上記トランスポンダとの間で交換されうる。有利には、上記センサは、測定量を記録するように適合されている。上記センサは、時限方式で(例えば、トリガイベントに基づいて及び/又は固定の予定に従って)上記測定量を記録するように適応されてもよい。代替的又は追加的に、上記センサは、連続的に又は一定の間隔で上記測定量を記録するように適応されてもよい。有利には、上記トランスポンダは、上記センサによって記録された測定変数をデータとして保存するように、及び/又はそれらを非接触で送信するように設計されうる。
有利には、上記トランスポンダは、ポテンシャルエネルギー、運動エネルギー、及び/又は放射エネルギーを介して、特にエネルギー収穫化により、エネルギーが供給されるように設計されうる。1実施形態によれば、上記トランスポンダは、電磁場(特に上記読取り装置によって生成された交流場又は無線波)によって、及び/又は統合され又は接続されたエネルギー貯蔵装置によって、及び/又は上記手すり内に組み込まれた発電要素によって、エネルギーを供給されるように設計されうる。例えば、上記トランスポンダは、光によって、及び/又は熱によって、及び/又は静電気帯電によって、及び/又は圧電効果によってエネルギーを与えられてもよい。上記トランスポンダのエネルギー源は、特に、流体又は流体の流れ、特に周囲温度の温度差又は温度勾配、高低差、重力又は引力、動きや振動及び/又は不安定さによって生成される自己充電(特に腕時計の自動巻きに相当する)、及び/又は摩擦(例えば上記手すりの動きによる)でありうる。例えば、上記トランスポンダは、セミアクティブ(半能動的)トランスポンダであってもよく、そこでは、例えば、上記デジタル回路のみに独立して電力を供給するように構成され、一方、受信及び/又は送信のための回路は、単に受動的であり、特に上記読取り装置及び/又は発電のために上記手すりに組み込まれた構成要素からの電磁場又電磁波からの電力供給に依存している。
本発明の別の実施態様は、乗客輸送システム(特に、乗客輸送システムの手すり)を監視するためのシステムであって、手すりを伴う(特に、本明細書に記載されたような手すりを伴う)乗客輸送システム(例えば、エスカレーター又は動く歩道)を備え、トランスポンダは、上記手すりの表面又は内部に一体的に配置され、そのトランスポンダは、情報の少なくとも1項目を含み、上記トランスポンダは、上記情報の少なくとも1項目が、上記トランスポンダーから読取り装置へ非接触で送信される(又はされ得る)ように設計されている。更に、上記システムは、1(又は上記)の読取り装置を備えるデータ処理装置を備え、上記データ処理装置は、上記トランスポンダの上記情報の少なくとも1項目及び/又は上記トランスポンダに格納されたデータを上記読取り装置によって非接触な仕方で読み出すように、且つそれを評価し及び/又は転送できるように設計されている。上記手すりについて説明された全ての利点及び機能は、上記システムにも同様に適用でき、またその逆も可能である。好ましくは、上記手すりは、上記乗客輸送システムの案内レール上を円周方向に移動可能に設計されうる。上記案内レールは、上記乗客輸送システムのレール部(好ましくはレール部の上部に)に取り付けられてもよい。例えば、上記案内レールは、実質的にU字形、W字形、又はT字形の形状を、好ましくは上記上部に横支柱を伴って、有してもよい。好ましくは、上記案内レールは、横方向及び/又は十字支柱の下方にガイド溝又は案内レールを有することができ、それによって上記手すりは、特に上記手すりのC字形断面形状の横方向リップによって、案内されうる。上記案内レールは、例えば金属(例えば、鋼鉄又はアルミニウム)、及び/又はプラスチックで作製されてもよい。特に、上記手すり用の戻り部及び/又は駆動部は、上記手すり内、上記手すりの下、及び/又は上記手すりの隣に配置することができる(又は配置してもよい)。好ましくは、上記乗客輸送システムは、上記手すりが、上記乗客輸送システムと(特に上記乗客輸送システムの循環セグメント又は上記乗客輸送システムによって輸送される乗客と)同期して、又はわずかに速く(特に2%を超えない速さで)移動するように構成されてもよい。上記乗客輸送システムは、例えば、上記乗客輸送システムの動作を監視及び/又は制御するように適合された制御システムを備えうる。上記データ処理装置は、移動装置であっても又は固定装置であってもよい。特に、上記データ処理装置は、上記乗客輸送システム(例えば、上記乗客輸送システムのレール部)に取り付けられるか、又は取り付け可能であってもよい。例えば、上記データ処理装置は、上記手すりに近接した位置で取り付けられてもよい。もし上記データ処理装置が上記手すりの近くに取り付けられているならば、循環式手すりの場合に、上記手すりの上記トランスポンダは、動作中、周期的に上記データ処理装置の近くに戻ることができる。このことは、非接触信号が短距離を伝送されるだけでよいため、必要な電力が少なくなり、他の信号との干渉の可能性が低減されるという利点を有しうる。移動データ処理装置は、例えば複数のシステムのために用いられうるという利点、特に追加の交換局や追加の中央データリンクを必要とせずに複数のシステムからのデータを調整しうるという利点がある。上記データ処理装置は、任意選択的に、ユーザインタフェースを有してもよく、又はユーザインタフェースを有する装置に接続されるか又は接続可能であってもよい。有利には、上記データ処理装置は、特に上記トランスポンダからのデータを要求し及び/又は読み取るために用いられうる読取り装置を備えている。好ましくは、上記データ処理装置は、上記トランスポンダへデータを送信しうるように構成された送信機を備えてもよい。上記読取り装置は、読出し装置及び/又は評価装置であってもよい。上記読出し装置及び/又は評価装置は、処理ユニット、メモリユニット、及び/又はネットワーク、及び/又はインターネット接続を備えてもよい。代替的又は追加的に、上記読取り装置は、エンドユーザ装置(特に、スマートフォン、タブレット又はラップトップ)であってもよい。
有利には、上記データ処理装置は、ユーザ及び/又は構成要素(特に、例えば上記手すりを含む上記乗客輸送システムの構成要素)を分類するように設計されてもよい。例えば、上記データ処理装置は、オリジナルな構成要素を認識するように適合されてもよい。便宜上、上記データ処理装置は、例えば上記データ処理装置のデータメモリ内の構成要素データベースを有するか、又は例えばデータネットワーク及び/又はインターネットを介して構成要素データベースにアクセスすることができる。例えば、上記データ処理装置は、特に識別番号を介して構成要素をデータベースと照合し、それらがリストに掲載されているか否かを認識するように構成されてもよい。有利には、上記データ処理装置は、検出された構成要素に関する情報を制御システム(特に、上記乗客輸送システム、又はユーザインターフェース)に送信するように構成されてもよい。追加的又は代替的に、上記データ処理装置は、例えばユーザインターフェース及び/又は制御システム及び/又はデータネットワークを介して、上記乗客輸送システムの警告及び/又は通知及び/又は遮断を開始するように適合されてもよい。
便宜上、上記データ処理装置は、他の装置及び/又は機器と(例えば、上記乗客輸送システムの制御システム又は移動装置(例えば、スマートフォン)と)通信するように設計されうる。有利には、上記データ処理装置は、GSM、LTE、UMTS、及びそれらのさらなる発展、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth)、LAN、WLAN、及び/又はBUS接続を介して通信するように設計されてもよい。
有利には、上記データ処理装置は、データメモリを備え又はデータメモリに接続されてもよく、上記データ処理装置は、上記トランスポンダからの上記情報の少なくとも1項目及び/又はデータを上記データメモリに保存するように適合されてもよい。上記データ処理装置は外部計算ユニットに接続されてもよく、上記データメモリは上記計算ユニットの一部分であってもよい。代替的又は追加的に、上記データ処理装置は、クラウドサービスに接続されてもよく、上記データ処理装置は、クラウドサービス上にデータを保存し、及び/又はクラウドサービスからデータを検索するように適合されてもよい。
有利には、上記システムは、データ(特に、運用データ及び/又は環境データ)を検出するように、且つそれらを上記トランスポンダ及び/又は上記データ処理装置へ転送するように設計された少なくとも1つのセンサ装置を備えることができる。ここで、上記データ処理装置は、上記センサ装置の上記データを受信及び処理及び/又は保存及び/又は転送するように設計されうる。例えば、上記センサ装置は、上記手すり及び/又は上記乗客輸送システムの運用データ、上記手すり及び/又は上記乗客輸送システムの環境条件、上記乗客輸送システムに関する又は上記乗客輸送システムの構成要素に関する情報、を検出するように適合されてもよい。例えば、上記センサ装置は、物理的測定量及び/又はパラメータを感知するように適応されてもよい。測定量及び/又はパラメータの例には、温度(特に上記手すりの)、荷重、力、パルス、及び/又はトルク(特に上記手すり又は上記旅客輸送システムの他の構成要素上の)、動作中上記手すりへ降りそそぐ異なる波長の光、例えば環境内の又は上記乗客輸送システムの構成要素に関する湿度及び/又は空気湿度、UV指数、O、CO、CO、及び/又は他のガスの存在及び/又は濃度、太陽放射、電磁場、細菌の存在及び/又は濃度、振動、騒音、電気負荷、(例えば電気)抵抗、GPS位置データ、及び/又はトリガーイベントが含まれる。例えば、上記データは、上記データ処理装置の上記データメモリに保存可能であってもよい。
有利には、上記データ処理装置は、上記乗客輸送システムの構成要素(特に上記手すり及び/又は上記手すり材料)の挙動及び/又は予想耐用年数を予測又は計算するように構成されうる。例えば、上記データ処理装置は、上記構成要素を分析することによって(例えば、センサデータ又は運用データを用いることによって、且つ、それを経験値及び/又は生産データと比較することによって)、将来の動作を予測するように構成されうる。上記データ処理装置は、そのような予測に基づいて動作を実行するように構成されてもよい。例えば、上記データ処理装置は、検出されたエラー及び/又は問題及び/又は必要な行動工程に関して、ユーザ及び/又は権限を与えられた組織へ自動通知を開始するように構成されてもよい。例えば、上記データ処理装置は、データベースに基づいて推奨される動作を出力してもよい。上記データ処理装置が、特に構成要素の使用時間及び/又は(特に測定された)運用データに応じて、今後の保守作業及び/又は試験に関する自動通知を発行することも考えられる。
有利なことに、URLは、上記データ処理装置に及び/又は割り当てられたインタフェースを参照する上記トランスポンダに保存されうる。上記インタフェースは、運用データ及び/又は製品情報のウェブ又はアプリケーションインタフェースの専用化された映像及び/又は音声出力を含むことが考えられる。上記インタフェースは、運用データ及び/又は製品情報の映像化及び/又は分析が、上記インタフェースを介してリアルタイムで及び/又は以前に記録されたデータに基づいて実行されうるように構成されてもよい。上記インタフェース及び/又はデータ処理装置は、さまざまな情報へのアクセス及び/又はダウンロードを提供するように構成されてもよい。上記各種情報には、手すりの製造データ、材質情報、製造工程情報、図面、パンフレット、広告、予備部品情報、発注及び納品情報、製造状況情報、請求情報、仕様書、設置及び保守情報、交換品又は交換情報、耐用年数情報、次回保守日情報、乗客輸送システム情報、GPS位置、メーカー連絡先情報、契約情報、製品安全データシート、廃棄ガイドライン、会社情報、代替製品情報、乗客輸送システムの稼働時間と速度、ユニットの可用性と使用率、予備部品及び/又は保守に関する供給者連絡先情報を含みうる。特に、上記インタフェース及び/又はデータ処理装置は、上記情報(特に上記の例からの情報)を視覚化するように構成されてもよい。
有利には、上記データ処理装置は、ユーザ及び/又は構成要素、特に、例えば上記手すりを含む上記乗客輸送システムの構成要素を分類するように設計されてもよい。例えば、上記データ処理装置は、オリジナルの構成要素を認識するように設計されうる。便宜上、上記データ処理装置は、例えば上記データ処理装置のデータメモリ内に構成要素データベースを有するか、又は例えばデータネットワーク及び/又はインターネットを介して、構成要素データベースにアクセスすることができる。例えば、上記データ処理装置は、手すりに格納された手すりデータベースを有してもよく、又は上記データ処理装置は、手すりデータベースに接続できるように構成されてもよい。ここで、上記データ処理装置は、上記情報の少なくとも1項目を上記データベースと照合することによって、手すりがオリジナルな手すりであるかどうかを検出するように構成されてもよい。上記情報の少なくとも1項目は、上記手すりの識別情報に関する情報であってよい。上記データ処理装置は、上記手すりの識別情報に関する上記情報の少なくとも1項目を上記データベースと照合することによって、手すりがオリジナルな手すりであるかどうかを検出するように構成されてもよい。例えば、上記データ処理装置は、特に識別番号を介して構成要素を上記データベースと照合し、且つそれらがリストに掲載されているか否かを識別するように構成されうる。
有利には、上記データ処理装置は、オリジナルでない構成要素(例えば、オリジナルでない手すり)を検出すると、所定の動作(特に、上記乗客輸送システムの動作を阻止するためのメッセージ及び/又はコマンドを発行すること)を実行又は開始するように設計されてもよい。例えば、上記データ処理装置は、検出された構成要素に関する情報を、制御システム(特に、上記乗客輸送システムの制御システム)又はユーザインタフェースへ送信するように適合されてもよい。追加的及び/又は代替的に、上記データ処理装置は、例えば、上記ユーザインタフェース及び/又は上記制御システム及び/又はデータネットワークを介して、警告及び/又は通知及び/又は上記乗客輸送システムの遮断を開始するように適合されてもよい。
本発明の別の実施態様は、手すり(特に本明細書で説明されたような手すり)を有する乗客輸送システム(例えば、エスカレーターや動く歩道)を監視するための方法であって、トランスポンダは、上記手すりの表面に又は内部に一体的に配置され、そのトランスポンダは、情報の少なくとも1項目を含み、上記トランスポンダは、上記情報の少なくとも1項目が存在しうるか又は上記トランスポンダから読取り装置へ非接触で送信されるように設計されている。本方法は、次の工程を包含している:
- 上記手すり上記識別情報、及び/又は運用データ、及び/又は環境データに関する情報の少なくとも1項目を、上記トランスポンダからデータ処理装置へ、上記データ処理装置の読取り装置を用いて非接触で送信すること、
- 上記データ処理装置によって、上記情報の少なくとも1項目及び/又は運用データを評価し及び/又は転送すること。上記手すり及び/又は上記システムについて記載された全ての利点及び特徴は、同様に本方法に適用することができ、またその逆も同様である。
1実施形態によれば、本方法は、以下の工程を更に包含しうる。
- センサ装置による、運用データ及び/又は環境データの取得、及び
- 上記運用データ及び/又は環境データを上記トランスポンダへ及び/又は上記データ処理装置へ転送すること。
任意選択的に、本方法は、運用データ及び/又は環境データに応じて行動を実行する追加の工程を包含してもよい。上記行動は、例えば、警告やメッセージをユーザーインタフェースに発行又は送信したり、又はコマンドを、例えば、旅客輸送システムの制御システムに送信したりすることである。
本発明の別の利点及び特徴は、添付の図面への参照を伴った以下の本発明の主題の好ましい実施形態の説明から明らかになるであろう。以下の説明は、本発明を明確にすることのみを目的としており、特許請求の範囲をいずれかの実施形態に限定するものとして解釈されるべきではない。
本発明によるシステムの側面図であり、乗客輸送システム、手すり、及びデータ処理装置を備えている。 一体型トランスポンダが開示された手すりの断面図である。 切り開かれた手すりの一区画の上面図である。 乗客輸送システムを監視する方法を示す図である。 本発明の別の実施形態による手すりの断面図である。 図5の手すりの、上記トランスポンダ周りの断面図である。
図1は、乗客輸送システム3、手すり2、及びデータ処理装置4を備える本発明によるシステムの側面図を示す。この実施形態において、乗客輸送システム3は、2つのトランスポンダ1、即ちRFIDタグ9及びNFCタグ10を備えている。上記NFCタグ10は、移動データ処理装置8と通信できるように構成されている。上記データ処理装置4、8は、それぞれ、上記トランスポンダ1を読み取ることができる読取り装置を備えている。更に、別のデータ処理装置4が提供されることも考えられる。特に、いくつかのデータ処理装置4は、相互に、特に非接触で又はケーブルによって接続されてもよく、又は移動データ処理装置8に接続されてもよい。更に、データ処理装置4、8は、送信装置によってデータ又はコマンドをトランスポンダ1へ送信できる。移動データ処理装置8は、例えば、スマートフォン、タブレット、又は専用装置であってもよい。RFIDタグ9は、データ処理装置4と通信するように構成されており、この場合、上記データ処理装置4は乗客輸送システムに固定的に且つ取り付けられている。更に、この例において、上記システムは、データ処理装置4と通信できるように構成されたセンサ装置5を備えている。代わりに、センサ装置5は、トランスポンダ1の1つと通信するように構成されていてもよい。特に、トランスポンダ1が手すり2の循環によりセンサ装置5の近くにある場合に、センサ装置5はトランスポンダ1の1つと通信するように提供されてもよい。代わりに、センサは、トランスポンダ1の1つに直接組み込まれることも考えられる。例えば、センサ装置5は、周囲温度又は手すり2の速度を測定するように設計されてもよい。
図2は、手すり2の断面図を示しており、そこでは一体型トランスポンダ1が開示されている。図3には、切り開かれた手すり2の一部の上面図が示されている。この図において、基体12は、トランスポンダ1を露出させるために、トランスポンダ1の領域において取り外されている。トランスポンダ1は手すり2の織物構造7に埋め込まれ、織物構造7は上記基体の下方に置かれている。この場合、トンスポンダ1は、そのアームが上記トランスポンダから横方向に延在するダイポールアンテナ6を有し、且つ織物構造7の表面上に配置されている。更に、摺動層11が依然として示され、それは乗客輸送システム3の案内レール上を低摩擦で摺動するように機能する。補強部分13(好ましくは、金属ストリップ又は幾つかの金属支柱の組み合わせ)は、上記手すりを安定させる(特に、横方向への曲げを防ぐ)のに役立つ。
図4は、乗客輸送システム3を監視する方法を示す。ここで、工程101は、手すり2の識別に関する情報の少なくとも1項目の非接触な送信、及び/又はデータ処理装置4の読取り装置よるトランスポンダ1からデータ処理装置4への運用データ及び/又は環境データの非接触な送信である。工程102において、情報の少なくとも一項目及び/又は運用データが、データ処理装置4によって評価及び/又は転送される。更に、工程103は、センサ装置5によって運用データ及び/又は環境データを取得することを包含している。これらデータは、工程104で、トランスポンダ1及び/又はデータ処理装置4へ転送される。もしデータがトランスポンダ1に転送されると、それは、工程101を実行することによってデータ処理装置4へ転送されうる。任意選択的な工程105は、運用データ及び/又は環境データに応じて動作を実行することから成る。
図5は、本発明の別の実施形態による手すり2の断面図を示す。この実施形態において、トランスポンダ1は、手すり2の上部側14と補強部分13との間に配置されている織物構造7内に埋め込まれている。点で描かれた補強部分13によって画定された線は、本質的に手すり2の中立軸に対応する。この目的のために、織物構造は、トランスポンダが埋め込まれるパンチ穴を有している。手すりの長手方向Lに対して横方向に延びている横方向Qにおけるトランスポンダの延長は、この方向における補強部分の延長よりも小さい。
図6は、図5のトランスポンダ1の周囲の手すり2の断面を示している。ここでは、トランスポンダ1は、織物構造7から上部に向かって、即ち手すり2の上部側に向かってオフセットVを有していることが分かる。このオフセットVは、トランスポンダ1に対してより良好な保護を提供でき、また、織物構造7のほつれを上記織物構造上に配置された層によって防止することもできる。
1 トランスポンダ
2 手すり
3 乗客輸送システム
4 データ処理装置
5 センサ装置
6 ダイポールアンテナ
7 織物構造
8 移動データ処理装置
9 RFIDタグ
10 NFCタグ
11 摺動層
12 基体
13 補強部分
14 上側
L 長手方向
Q 横方向
V オフセット
101~105 工程

Claims (15)

  1. 乗客輸送システム(3)、例えばエスカレータ又は動く歩道、用の手すり(2)であって、
    情報の少なくとも1項目を含む少なくとも1のトランスポンダ(1)が、前記手すり(2)の表面上又は内部に一体的に配置され、
    前記トランスポンダ(1)は、前記情報の少なくとも1項目が前記トランスポンダ(1)から読取り装置へ非接触で送信されうるように設計されている、
    上記手すり(2)。
  2. 前記トランスポンダ(1)は、RFIDタグ又はNFCタグであり、及び/又は、
    前記トランスポンダ(1)は、プリント回路基板又はPCBとして設計されている、請求項1に記載の手すり(2)。
  3. 前記情報の少なくとも1項目は、前記トランスポンダ(1)及び/又は前記手すり(2)を識別するのに適している、請求項1又は2に記載の手すり(2)。
  4. 前記手すり(2)はいくつかの層から成り、
    前記層の1つは、織物構造(7)であり、
    前記トランスポンダ(1)は、前記織物構造(7)内に組み込まれるか、又は前記織物構造に当接して、特に上に、置かれている、請求項1~3のいずれか1項に記載の手すり(2)。
  5. 前記トランスポンダ(1)は、前記手すり(2)の外側、特に前記上側(14)に面する前記トランスポンダ(1)の側面が、前記手すり(2)の外側、特に前記上側(14)に面する、前記トランスポンダ(1)が埋め込まれた前記織物構造体(7)の側よりも外側、特に前記上側(14)からさらに離れて、又は同じ間隔だけ離れて配置されている、請求項4に記載の手すり(2)。
  6. 前記トランスポンダ(1)は、データメモリを備えるか、又はデータメモリに接続され、
    前記トランスポンダ(1)は、データ及び/又はコマンドを受信するように、且つそれらを前記データメモリに保存するように適合され、
    前記トランスポンダ(1)は、特に、前記トランスポンダ(1)から読取り装置へ非接触で前記データを送信するように適合されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の手すり(2)。
  7. 前記トランスポンダ(1)は、受信されたデータを処理するように適合された処理ユニットを備えるか、又は処理ユニットへ接続されており、
    前記トランスポンダ(1)は、前記トランスポンダ(1)から読取り装置へ処理されたデータを非接触送信するように適合されている、請求項6に記載の手すり(2)。
  8. 前記手すり(2)は、少なくとも1のセンサ、及び/又は評価ユニットを備えた少なくとも1のトランスデューサを備え、
    前記センサ及び/又はトランスデューサ、特にアナログ又はデジタル、は、前記トランスポンダ(1)に組み込まれるか、及び/又は、前記トランスポンダ(1)に接続されている、請求項1~7のいずれか1項に記載の手すり(2)。
  9. 前記トランスポンダ(1)は、信号最適化及び/又は減衰化材料の区画を有し、
    前記区画は、特に前記トランスポンダ(1)に隣接して配置され、及び/又は前記トランスポンダ(1)に取り付けられる、請求項1~8のいずれか一項に記載の手すり(2)。
  10. 乗客輸送システム(3)、特に乗客輸送システム(3)の手すり(2)、を監視するためのシステムであって、
    手すり(2)を伴う、特に請求項1~9のいずれか1項に記載の手すり(2)を伴う、例えば、エスカレータ又は動く歩道などの、乗客輸送システム(3)と、
    ここで、情報の少なくとも1項目を含むトランスポンダ(1)が、前記手すり(2)の表面又は内部に一体的に配置され、
    ここで、前記トランスポンダ(1)は、前記情報の少なくとも1項目を前記トランスポンダ(1)から読取り装置へ非接触で送信するように適合され、及び
    読取り装置を備えるデータ処理装置(4)であって、前記トランスポンダ(1)の前記情報の少なくとも1項目、及び/又は前記トランスポンダ(1)に記憶されたデータを、前記読取り装置を用いて非接触で読み出すように、且つそれを評価し及び/又は転送するように設計されているデータ処理装置(4)と、
    を備えたシステム。
  11. 前記システムは、データ、特に運用データ及び/又は環境データ、を検出するように、且つそれらを前記トランスポンダ(1)及び/又は前記データ処理装置(4)へ転送するように、設計されている少なくとも1つのセンサ装置(5)を備え、
    前記データ処理装置(4)は、前記センサ装置(5)から前記データを受信し、且つそれを処理及び/又は転送するように設計されている、
    請求項10に記載のシステム。
  12. 手すりデータベースが前記データ処理装置(4)上に保存されるか、又は前記データ処理装置(4)は手すりデータベースへの接続を確立可能なように設計されており、
    前記情報の少なくとも1項目は、前記手すり(2)の同一性に関する情報であり、
    前記データ処理装置(4)は、前記手すり(2)の前記同一性に関する前記情報の少なくとも1項目を前記データベースと比較することによって、手すり(2)がオリジナルな手すりであるか否かを検出するように構成されている、
    請求項10又は11に記載のシステム。
  13. 前記データ処理装置(4)は、オリジナルでない手すり(2)が検出された場合に、所定の動作、特に前記乗客輸送システム(3)の動作を阻止するためのメッセージ及び/又はコマンドの出力、を実行又は開始するように設計されている、請求項12に記載のシステム。
  14. 手すり(2)、特に請求項1~7のいずれか1項に記載の手すり(2)、を伴う乗客輸送システム(3)、例えばエスカレータ又は動く歩道、を監視する方法であって、
    情報の少なくとも1項目を含むトランスポンダ(1)は、前記手すり(2)の表面又は内部に一体的に配置され、
    前記トランスポンダ(1)は、前記情報の少なくとも1項目が前記トランスポンダ(1)から読取り装置へ非接触で送信されうるように設計され、
    以下の工程;
    - 前記手すり(2)の識別情報、及び/又は運用データ、及び/又は環境データに関する情報の少なくとも1項目を、前記トランスポンダ(1)からデータ処理装置(4)へ、前記データ処理装置(4)の読取り装置によって非接触で送信すること、
    - 前記データ処理装置(4)によって、前記情報の少なくとも1項目及び/又は前記運用データを評価し及び/又は転送すること、
    を包含している方法。
  15. 以下の工程;
    - センサ装置(5)による、運用データ及び/又は環境データを取得すること、及び
    - 前記運用データ及び/又は環境データを前記トランスポンダ(1)へ 及び/又は前記データ処理装置(4)へ転送すること、
    を更に包含している、請求項12に記載の方法。
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