JP2023551073A - 金属系電磁干渉シールディング材料、装置、およびその製造方法 - Google Patents

金属系電磁干渉シールディング材料、装置、およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【解決手段】基材と、金属系導電性添加物と、導電性添加物に組み合わされるとともに基材上に堆積されるバインダーとを含むEMIシールド、およびその製作方法を説明する。いくつかの実施形態において、EMIシールドの機械的特性および/または伝導性を高めるために、炭素系添加物が含有される。【選択図】図1

Description

相互参照
本願は、2020年11月25日提出の米国仮出願第63/118,533号の利益を主張するものであり、上記出願は、参照により全体として本明細書に組み込まれる。
電磁干渉(EMI)は、望まない天然または人工の外部源から受信する信号である。そのようなEMIは、電磁誘導、静電結合またはそれによりもたらされる導通により、電気部品の性能に影響しかねず、かつ、悪影響となりうる。これらの電子的妨害は、データ転送および保存における誤り率が高まることにより、演算部品および通信部品の性能を劣化させうる。しかし、EMI遮蔽は、外部の信号干渉から、漏洩しているEMI信号から電気装置を保護することができ、かつ、電気装置内の電気部品同士の干渉を防ぐ。EMIからの遮蔽はまた、電子部品に対して正確な検査および較正を確実に行うために重要である。
本明細書において、従来のEMIシールドに勝る多数の利点をもたらすEMIシールドまたはシールディング材料を開示する。本明細書中のEMIシールドの高い熱伝導性および電気伝導性により、薄い膜厚であっても、熱エネルギーが効率的に放散され、かつ、EMI干渉が最小化される。さらに、従来の金属箔とは異なり、本明細書中のEMIシールディング材料は、軽量であり、優れた機械的可撓性、構造的完全性、高い耐食性を示し、かつ、多種多様な筐体に容易に適用可能である。さらに、標準的な金属系EMIシールディングとは対照的に、本明細書中のEMIシールディング材料は、容易に切断し、表面に適用可能であり、かつ、疲労や性能劣化なく繰り返し曲げることに耐えられる。
いくつかの実施形態において、本明細書中のEMIシールディング材料は、金属系導電性添加物を含む。いくつかの実施形態において、金属系導電性添加物は、ナノ材料(例えば、金属ナノフレーク)を含む。いくつかの実施形態において、本明細書中のEMIシールディング材料は、例えば、グラフェンやグラフェンフレームワークなどの炭素または炭素系添加物をさらに含む。いくつかの実施形態において、グラフェンは、互いに剥離、拡張または分離されるカーボンシートの形態を有し、カーボンシートは、相互接続されて、単一の電気的に結合された導電性ネットワークを形成する。いくつかの実施形態において、炭素または炭素系添加物は、高い表面積および伝導性を有するカーボンシートが相互接続された三次元ネットワークを含む。よって、本明細書中の炭素または炭素系添加物の形態は、内部に金属系導電性添加物を含有・接続する足場(scaffolding)を形成することにより、EMIシールディング材料全体にわたる高い伝導性をもたらす。さらに、当該フレームワークにより、本明細書中のEMIシールディング材料の機械的特性が高まる。対照的に、分離された別個の単一グラフェンシートには、単一のネットワーク全体にわたり高い伝導性を提供する接続性がないことがある。最終的に、従来のEMIシールドと比較して、本開示のEMIシールディング材料は、さまざまな基材上にさまざまな厚さおよび大きさで容易に調製および塗布されて、所望の遮蔽特性が達成される。例えば、塗布する本明細書中のEMIシールディング材料の厚さを増すことにより、より感度の高い電子機器向けにさらなるEMI低減が可能となる。
本明細書中で提供される一態様は、基材と、金属系導電性添加物と、金属系導電性添加物と組み合わされ、かつ、基材上にEMIシールディング被覆物として堆積されるバインダーとを含むEMIシールドである。
いくつかの実施形態において、基材は、プラスチック、金属、ガラス、またはそれらのあらゆる組合せを含む。いくつかの実施形態において、金属は、鉄金属、非鉄金属、被覆表面、プラスチック、線維ガラス、ステンレス鋼、または木材を含む。いくつかの実施形態において、金属は、銅、アルミニウム、鋼鉄、ステンレス鋼、ベリリウム、ビスマス、クロム、コバルト、ガリウム、金、インジウム、鉄、鉛、マグネシウム、ニッケル、銀、チタン、錫、亜鉛、またはそれらのあらゆる組合せを含む。いくつかの実施形態において、プラスチックは、熱可塑性ポリマーを含む。いくつかの実施形態において、熱可塑性プラスチックは、ポリエチレンテレフタレート、ポリグリコール酸、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリヒドロキシアルカン酸、ポリヒドロキシ酪酸、ポリエチレンアジペート、ポリブチレンサクシネート、ポリ(3-ヒドロキシ酪酸-コ-3-ヒドロキシ吉草酸)、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、またはそれらのあらゆる組合せを含む。いくつかの実施形態において、金属系導電性添加物は、ニッケル、銅、銀、ニッケル、亜鉛、アルミニウム、錫、または金を含む金属ナノ材料である。いくつかの実施形態において、金属ナノ材料は、金属コアを形成する第1金属と、金属コアの周囲に被覆物を形成する第2金属とを含む。いくつかの実施形態において、第1金属は、アルミニウム、ニッケル、銅、または鉄を含み、第2金属は、銀を含む。いくつかの実施形態において、金属ナノ材料は、ナノ粒子、ナノロッド、ナノワイヤ、ナノフラワー、ナノフレーク、ナノファイバー、ナノプレートレット、ナノリボン、ナノキューブ、バイピラミッド、ナノディスク、ナノプレート、ナノデンドライト、ナノリーフ、ナノ球体、量子球、量子ドット、ナノスプリング、ナノシート、多孔質ナノシート、ナノメッシュ、またはそれらのあらゆる組合せを含む形態を含む。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物中の金属系導電性添加物のw/w濃度は、約5%~約95%である。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物中のバインダーのw/w濃度は、約20%~約95%である。いくつかの実施形態において、バインダーは、アルキド、アクリル、ビニル-アクリル、酢酸ビニル/エチレン(VAE)、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリエステル、スチレン、スチレンアクリル、メラミン、シラン、シロキサン、またはそれらのあらゆる組合せを含む。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物は、被覆物シンナーをさらに含む。いくつかの実施形態において、被覆物シンナーは、アセトン、4-クロロ-アルファ、アルファ、またはアルファ-トリフルオロトルエンを含む。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物中の被覆物シンナーのw/w濃度は、約5%~約90%である。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物は、粘度調整剤をさらに含む。いくつかの実施形態において、粘度調整剤は、アセトン、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)、エタノール、キシレン、石油、N-ブチルアセテート、ヘプタン-2-オン、4-イソシアナトスルホニルトルエン、2-メトキシ-1-メチルエチルアセテート、またはそれらの組合せを含む。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物は、炭素系添加物をさらに含む。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物中の炭素系添加物のw/w濃度は、約0.01%~約5%である。いくつかの実施形態において、炭素系添加物は、黒鉛、グラフェン、還元型グラフェン、カーボンブラック、キャボットカーボン、カーボンナノチューブ、機能性カーボンナノチューブ、またはそれらのあらゆる組合せを含む。いくつかの実施形態において、グラフェンおよび酸化グラフェンのうちの少なくとも一方の比表面積は、1,000m/gを上回る。いくつかの実施形態において、グラフェンおよび酸化グラフェンのうちの少なくとも一方の伝導率は、約1,000S/m~約4,000S/mである。いくつかの実施形態において、カーボンナノチューブの電気伝導率は、約100S/cmを上回る。いくつかの実施形態において、炭素系添加物の平均粒径は、約2um~約30umである。いくつかの実施形態において、炭素系添加物の比表面積は、約2m/g~約16m/gである。いくつかの実施形態において、EMIシールドの伝導率は、約10S/m~約20,000S/mである。いくつかの実施形態において、EMIシールドのシート抵抗は、約0.1Ω/sq~約1,000Ω/sqである。いくつかの実施形態において、EMIシールドの動作温度は、約0℃~約400℃である。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物の厚さは、約10um~約1,000umである。いくつかの実施形態において、EMIシールドは、EMIシールディング被覆物の厚さ約150um未満で、約10kHz~約400kHzの周波数範囲において約20dB~約100dBの遮蔽有効性を有する。いくつかの実施形態において、EMIシールドは、EMIシールディング被覆物の厚さ約150um未満で、約500kHz~約30MHzの周波数範囲において約20dB~約100dBの遮蔽有効性を有する。いくつかの実施形態において、EMIシールドは、膜厚約150um未満で、約40MHz~約1GHzの周波数範囲において約10dB~約100dBの遮蔽有効性を有する。いくつかの実施形態において、EMIシールドは、膜厚約150um未満で、2GHz~18GHzの周波数範囲において約30dB~約120dBの遮蔽有効性を有する。いくつかの実施形態において、EMIシールドは、膜厚約150um未満で、19GHz~40GHzの周波数範囲において約50dB~約130dBの遮蔽有効性を有する。
本明細書中で提供される別の態様は、金属系導電性添加物と、バインダーと、金属系導電性添加物およびバインダーと組み合わされることでEMIシールディング被覆物を形成する溶媒とを含むEMIシールディング被覆物である。
いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物は、クリアコート被覆物および活性剤被覆物を含み、クリアコート被覆物と活性剤被覆物とを混合することにより、EMIシールディング被覆物が硬化する。いくつかの実施形態において、クリア被覆物および活性剤被覆物の粘度は、約25cP~約8,000cPである。いくつかの実施形態において、金属系導電性添加物は、ニッケル、銅、銀、ニッケル、亜鉛、アルミニウム、錫、または金を含む金属ナノ材料である。いくつかの実施形態において、金属ナノ材料は、金属コアを形成する第1金属と、金属コアの周囲に被覆物を形成する第2金属とを含む。いくつかの実施形態において、第1金属は、アルミニウム、ニッケル、銅、または鉄を含み、第2金属は、銀を含む。いくつかの実施形態において、金属ナノ材料は、ナノ粒子、ナノロッド、ナノワイヤ、ナノフラワー、ナノフレーク、ナノファイバー、ナノプレートレット、ナノリボン、ナノキューブ、バイピラミッド、ナノディスク、ナノプレート、ナノデンドライト、ナノリーフ、ナノ球体、量子球、量子ドット、ナノスプリング、ナノシート、多孔質ナノシート、ナノメッシュ、またはそれらのあらゆる組合せを含む形態を含む。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物中の金属系導電性添加物のw/w濃度は、約5%~約95%である。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物中のバインダーのw/w濃度は、約20%~約95%である。いくつかの実施形態において、バインダーは、アルキド、アクリル、ビニル-アクリル、酢酸ビニル/エチレン(VAE)、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリエステル、スチレン、スチレンアクリル、メラミン、シラン、シロキサン、またはそれらのあらゆる組合せを含む。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物は、被覆物シンナーをさらに含む。いくつかの実施形態において、被覆物シンナーは、アセトン、4-クロロ-アルファ、アルファ、またはアルファ-トリフルオロトルエンを含む。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物中の被覆物シンナーのw/w濃度は、約5%~約90%である。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物は、粘度調整剤をさらに含む。いくつかの実施形態において、粘度調整剤は、アセトン、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)、エタノール、キシレン、石油、N-ブチルアセテート、ヘプタン-2-オン、4-イソシアナトスルホニルトルエン、2-メトキシ-1-メチルエチルアセテート、またはそれらの組合せを含む。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物は、炭素系添加物をさらに含む。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物中の炭素系添加物のw/w濃度は、約0.01%~約5%である。いくつかの実施形態において、炭素系添加物は、黒鉛、グラフェン、還元型グラフェン、カーボンブラック、キャボットカーボン、カーボンナノチューブ、機能性カーボンナノチューブ、またはそれらのあらゆる組合せを含む。いくつかの実施形態において、グラフェンおよび酸化グラフェンのうちの少なくとも一方の比表面積は、1,000m/gを上回る。いくつかの実施形態において、グラフェンおよび酸化グラフェンのうちの少なくとも一方の伝導率は、約1,000S/m~約4,000S/mである。いくつかの実施形態において、カーボンナノチューブの電気伝導率は、約100S/cmを上回る。いくつかの実施形態において、炭素系添加物の平均粒径は、約2um~約30umである。いくつかの実施形態において、炭素系添加物の比表面積は、約2m/g~約16m/gである。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物の伝導率は、約10S/m~約20,000S/mである。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物のシート抵抗は、約0.1Ω/sq~約1,000Ω/sqである。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物の動作温度は、約0℃~約400℃である。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物の厚さは、約10um~約1,000umである。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物は、EMIシールディング被覆物の厚さ約150um未満で、約10kHz~約400kHzの周波数範囲において約20dB~約100dBの遮蔽有効性を有する。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物は、EMIシールディング被覆物の厚さ約150um未満で、約500kHz~約30MHzの周波数範囲において約20dB~約100dBの遮蔽有効性を有する。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物は、膜厚約150um未満で、約40MHz~約1GHzの周波数範囲において約10dB~約100dBの遮蔽有効性を有する。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物は、膜厚約150um未満で、2GHz~18GHzの周波数範囲において約30dB~約120dBの遮蔽有効性を有する。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物は、膜厚約150um未満で、19GHz~40GHzの周波数範囲において約50dB~約130dBの遮蔽有効性を有する。
本明細書中で提供される別の態様は、金属系導電性添加物、バインダー、および溶媒を含む被覆物を形成することと、基材上に被覆物を堆積させることと、EMIシールディング被覆物を形成するために基材上の被覆物を乾燥させることとを含むEMIシールドの形成方法である。
いくつかの実施形態において、基材上に所定の厚さの被覆物を堆積させる。いくつかの実施形態において、基材上の被覆物を乾燥させることは、約20℃~約120℃の温度で乾燥させることを含む。いくつかの実施形態において、被覆物を形成することは、被覆物を混合すること、被覆物中の凝集体を分解すること、被覆物から気泡を除去すること、またはそれらのあらゆる組合せを含む。いくつかの実施形態において、混合することは、音響ミキサーにより行われる。いくつかの実施形態において、被覆物中の凝集体を分解することは、高剪断ミキサーにより行われる。いくつかの実施形態において、被覆物から気泡を除去することは、真空ミキサーにより行われる。いくつかの実施形態において、基材上に被覆物を堆積させることは、塗工機により基材上に被覆物を堆積させることを含む。いくつかの実施形態において、塗工機は、スロットダイ塗工機である。いくつかの実施形態において、被覆物中の凝集体を分解すること、および被覆物から気泡を除去することのうちの少なくとも一方は、被覆物の粘度が約25cP~約8,000cPになるまで行われる。いくつかの実施形態において、被覆物の粘度は、約25cP~約8,000cPである。いくつかの実施形態において、上記方法は、EMIシールドをカレンダ処理することをさらに含む。いくつかの実施形態において、カレンダ処理することは、ロール・ツー・ロールカレンダ機により行われる。いくつかの実施形態において、EMIシールドの伝導率は、約10S/m~約20,000S/mである。いくつかの実施形態において、EMIシールドのシート抵抗は、約0.1Ω/sq~約1,000Ω/sqである。いくつかの実施形態において、EMIシールドの動作温度は、約0℃~約400℃である。いくつかの実施形態において、EMIシールドの厚さは、約10um~約1,000umである。
本明細書中で提供される別の態様は、金属系導電性添加物、バインダー、および溶媒を含む被覆物を取得することと、基材上に被覆物を塗布することと、EMIシールディング被覆物を形成するために基材上の被覆物を乾燥させることとを含むEMIシールドの形成方法である。
いくつかの実施形態において、被覆物を取得することは、クリアコート被覆物と活性剤被覆物とを混合することを含み、クリアコート被覆物と活性剤被覆物との両方が、金属系導電性添加物、バインダー、および溶媒を含み、活性剤被覆物が、被覆物を硬化させるための活性剤をさらに含む。いくつかの実施形態において、噴霧により基材上に被覆物を塗布する。いくつかの実施形態において、空気噴霧により基材上に被覆物を塗布する。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物は、クリアコート被覆物および活性剤被覆物を含み、クリアコート被覆物と活性剤被覆物とを混合することにより、EMIシールディング被覆物が硬化する。いくつかの実施形態において、クリア被覆物および活性剤被覆物の粘度は、約25cP~約8,000cPである。いくつかの実施形態において、金属系導電性添加物は、ニッケル、銅、銀、ニッケル、亜鉛、アルミニウム、錫、または金を含む金属ナノ材料である。いくつかの実施形態において、金属ナノ材料は、金属コアを形成する第1金属と、金属コアの周囲に被覆物を形成する第2金属とを含む。いくつかの実施形態において、第1金属は、アルミニウム、ニッケル、銅、または鉄を含み、第2金属は、銀を含む。いくつかの実施形態において、金属ナノ材料は、ナノ粒子、ナノロッド、ナノワイヤ、ナノフラワー、ナノフレーク、ナノファイバー、ナノプレートレット、ナノリボン、ナノキューブ、バイピラミッド、ナノディスク、ナノプレート、ナノデンドライト、ナノリーフ、ナノ球体、量子球、量子ドット、ナノスプリング、ナノシート、多孔質ナノシート、ナノメッシュ、またはそれらのあらゆる組合せを含む形態を含む。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物中の金属系導電性添加物のw/w濃度は、約5%~約95%である。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物中のバインダーのw/w濃度は、約20%~約95%である。いくつかの実施形態において、バインダーは、アルキド、アクリル、ビニル-アクリル、酢酸ビニル/エチレン(VAE)、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリエステル、スチレン、スチレンアクリル、メラミン、シラン、シロキサン、またはそれらのあらゆる組合せを含む。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物は、被覆物シンナーをさらに含む。いくつかの実施形態において、被覆物シンナーは、アセトン、4-クロロ-アルファ、アルファ、またはアルファ-トリフルオロトルエンを含む。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物中の被覆物シンナーのw/w濃度は、約5%~約90%である。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物は、粘度調整剤をさらに含む。いくつかの実施形態において、粘度調整剤は、アセトン、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)、エタノール、キシレン、石油、N-ブチルアセテート、ヘプタン-2-オン、4-イソシアナトスルホニルトルエン、2-メトキシ-1-メチルエチルアセテート、またはそれらの組合せを含む。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物は、炭素系添加物をさらに含む。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物中の炭素系添加物のw/w濃度は、約0.01%~約5%である。いくつかの実施形態において、炭素系添加物は、黒鉛、グラフェン、還元型グラフェン、カーボンブラック、キャボットカーボン、カーボンナノチューブ、機能性カーボンナノチューブ、またはそれらのあらゆる組合せを含む。いくつかの実施形態において、グラフェンおよび酸化グラフェンのうちの少なくとも一方の比表面積は、1,000m/gを上回る。いくつかの実施形態において、グラフェンおよび酸化グラフェンのうちの少なくとも一方の伝導率は、約1,000S/m~約4,000S/mである。いくつかの実施形態において、カーボンナノチューブの電気伝導率は、約100S/cmを上回る。いくつかの実施形態において、炭素系添加物の平均粒径は、約2um~約30umである。いくつかの実施形態において、炭素系添加物の比表面積は、約2m/g~約16m/gである。いくつかの実施形態において、EMIシールドの伝導率は、約10S/m~約20,000S/mである。いくつかの実施形態において、EMIシールドのシート抵抗は、約0.1Ω/sq~約1,000Ω/sqである。いくつかの実施形態において、EMIシールドの動作温度は、約0℃~約400℃である。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物の厚さは、約10um~約1,000umである。いくつかの実施形態において、EMIシールドは、EMIシールディング被覆物の厚さ約150um未満で、約10kHz~約400kHzの周波数範囲において約20dB~約100dBの遮蔽有効性を有する。いくつかの実施形態において、EMIシールドは、EMIシールディング被覆物の厚さ約150um未満で、約500kHz~約30MHzの周波数範囲において約20dB~約100dBの遮蔽有効性を有する。いくつかの実施形態において、EMIシールドは、膜厚約150um未満で、約40MHz~約1GHzの周波数範囲において約10dB~約100dBの遮蔽有効性を有する。いくつかの実施形態において、EMIシールドは、膜厚約150um未満で、2GHz~18GHzの周波数範囲において約30dB~約120dBの遮蔽有効性を有する。いくつかの実施形態において、EMIシールドは、膜厚約150um未満で、19GHz~40GHzの周波数範囲において約50dB~約130dBの遮蔽有効性を有する。
本明細書中で提供される別の態様は、基材と、金属系導電性添加物と、炭素系添加物と、金属系導電性添加物および炭素系添加物と組み合わされ、かつ、基材上にEMIシールディング被覆物として堆積されるバインダーとを含むEMIシールドである。
いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物中の炭素系添加物のw/w濃度は、約0.01%~約5%である。いくつかの実施形態において、炭素系添加物は、黒鉛、グラフェン、還元型グラフェン、カーボンブラック、キャボットカーボン、カーボンナノチューブ、機能性カーボンナノチューブ、またはそれらのあらゆる組合せを含む。いくつかの実施形態において、グラフェンおよび酸化グラフェンのうちの少なくとも一方の比表面積は、1,000m/gを上回る。いくつかの実施形態において、グラフェンおよび酸化グラフェンのうちの少なくとも一方の伝導率は、約1,000S/m~約4,000S/mである。いくつかの実施形態において、カーボンナノチューブの電気伝導率は、約100S/cmを上回る。いくつかの実施形態において、炭素系添加物の平均粒径は、約2um~約30umである。いくつかの実施形態において、炭素系添加物の比表面積は、約2m/g~約16m/gである。
本開示の新規な特徴は、添付の請求項において特定して記載されている。例示的な実施形態を記載する以下の詳細な説明を参照することにより、本開示の特徴および利点がよりよく理解されるであろう。当該実施形態では、本開示の原理が利用されており、付随する図面は以下の通りである。
本明細書中の実施形態に係る電磁干渉(EMI)シールドにおける反射および吸収を示す図である。 本明細書中の実施形態に係るEMIシールド有効性試験の構成を示す図である。 本明細書中の実施形態に係る第1の例示的なEMIシールドの画像を示す図である。 本明細書中の実施形態に係る第2の例示的なEMIシールドの画像を示す図である。 本明細書中の実施形態に係る第3の例示的なEMIシールドの画像を示す図である。 本明細書中の実施形態に係る第1の例示的なEMIシールディング被覆物の遮蔽有効性グラフを示す図である。 本明細書中の実施形態に係る第2の例示的なEMIシールディング被覆物の遮蔽有効性グラフを示す図である。 本明細書中の実施形態に係る第3の例示的なEMIシールディング被覆物の遮蔽有効性グラフを示す図である。 本明細書中の実施形態に係る第1の例示的なEMIシールドの遮蔽有効性グラフを示す図である。 本明細書中の実施形態に係る第2の例示的なEMIシールドの遮蔽有効性グラフを示す図である。 本明細書中の実施形態に係る第3の例示的なEMIシールドの遮蔽有効性グラフを示す図である。 本明細書中の実施形態に係る例示的な金属系導電性添加物のXRD(X線回折)グラフを示す図である。 本明細書中の実施形態に係る例示的なEMIシールディング被覆物の略図である。 本明細書中の実施形態に係る例示的なEMIシールドの略図である。 本明細書中の実施形態に係る第4の例示的なEMIシールドの走査型電子顕微鏡(SEM)画像を示す図である。 本明細書中の実施形態に係る第4の例示的なEMIシールドの高倍率SEM画像を示す図である。 本明細書中の実施形態に係る第4の例示的なEMIシールドの顕微鏡画像を示す図である。 本明細書中の実施形態に係る第4の例示的なEMIシールドの高倍率顕微鏡画像を示す図である。 本明細書中の実施形態に係る第4の例示的なEMIシールドの二次元高さマップを示す図である。 本明細書中の実施形態に係る第4の例示的なEMIシールドの三次元高さマップを示す図である。 本明細書中の実施形態に係る第4の例示的なEMIシールドの熱流および重量を温度の関数として表したグラフを示す図である。 本明細書中の実施形態に係る、噴霧被覆により形成された第5の例示的なEMIシールドのSEM画像を示す図である。 本明細書中の実施形態に係る、噴霧被覆により形成された第5の例示的なEMIシールドの高倍率SEM画像を示す図である。 本明細書中の実施形態に係る、噴霧被覆により形成された第5の例示的なEMIシールドの二次元高さマップを示す図である。 本明細書中の実施形態に係る、噴霧被覆により形成された第5の例示的なEMIシールドの三次元高さマップを示す図である。 本明細書中の実施形態に係る、ドクターブレードにより形成された第5の例示的なEMIシールドのSEM画像を示す図である。 本明細書中の実施形態に係る、ドクターブレードにより形成された第5の例示的なEMIシールドの高倍率SEM画像を示す図である。 本明細書中の実施形態に係る、ドクターブレードにより形成された第5の例示的なEMIシールドの二次元高さマップを示す図である。 本明細書中の実施形態に係る、噴霧被覆により形成された第5の例示的なEMIシールドの三次元高さマップを示す図である。 本明細書中の実施形態に係る第5の例示的なEMIシールドの熱流および重量を温度の関数として表したグラフを示す図である。 本明細書中の実施形態に係る第6の例示的なEMIシールドのSEM画像を示す図である。 本明細書中の実施形態に係る第6の例示的なEMIシールドの高倍率SEM画像を示す図である。 本明細書中の実施形態に係る第6の例示的なEMIシールドの顕微鏡画像を示す図である。 本明細書中の実施形態に係る第6の例示的なEMIシールドの高倍率顕微鏡画像を示す図である。 本明細書中の実施形態に係る第6の例示的なEMIシールドの二次元高さマップを示す図である。 本明細書中の実施形態に係る第6の例示的なEMIシールドの三次元高さマップを示す図である。 本明細書中の実施形態に係る第6の例示的なEMIシールドの熱流および重量を温度の関数として表したグラフを示す図である。 本明細書中の実施形態に係る第4、第5、および第6の例示的なEMIシールド試料の伝導率のグラフを示す図である。 本明細書中の実施形態に係る第4、第5、および第6の例示的なEMIシールド試料についての遮蔽有効性対周波数のグラフを示す図である。
本明細書では、炭素系電磁干渉(EMI)シールディング装置およびシールディング材料、ならびにその作製方法を提供する。いくつかの実施形態において、本明細書のEMIシールディング被覆物およびシールドにより、検査および/または作業中に外部の無線周波数信号から電気装置を絶縁可能となる。いくつかの実施形態において、本明細書のEMIシールディング被覆物およびシールドは、電気装置により発生した無線周波数信号の筐体からの漏出を防ぐ。いくつかの実施形態において、本明細書のEMIシールディング被覆物およびシールドは、2つ以上の電気装置間の無線周波数クロストークや干渉を防ぐ。
いくつかの実施形態において、EMIシールディング装置は、基材に堆積された被覆物により形成されている。いくつかの実施形態において、EMIシールディング装置は、圧縮成形技術により形成されている。EMIシールディング装置は、1枚以上のシートから成形可能である。シートは、薄型、可撓性、軽量かつ/または耐食性とすることができる。EMIシールディング材料は、所望の効果に応じたEMI遮蔽またはフィルタリングをもたらすよう適合可能である。一例として、EMIシールドは、筐体(例えば、高感度電子機器を封入する箱形)として成形することができる。別の例として、EMIシールディング材料は、部屋の壁の大きさに合わせた薄型で可撓性のシートに切リ分け、次いで、シートの片面の任意の接着剤により、壁に堆積させることにより、EMI遮蔽室を生成することができる。よって、本開示のさまざまな利点には、装置、部屋、車両またはその他関連する実施に対して、そのような実施がEMI遮蔽用に設計されていなかったり、元来EMI遮蔽を想定すらしていない場合でさえ、EMI遮蔽の効率的適合が可能となることが挙げられる。
本明細書のEMIシールディング被覆物およびシールドは、電気筐体の内部表面に適用可能であり、これにより、筐体中の電気部品との、または、電気部品間の電磁干渉(EMI)を効率的に減衰させる。本明細書のEMIシールディング被覆物およびシールドは、電気筐体の内部表面に適用可能であり、これにより、耐食性、防摩耗性、および放熱性を提供する。いくつかの実施形態において、本明細書のEMIシールディング被覆物およびシールドは、既存のシールディングまたは導電性被覆物およびシールドを置換および/または補完するために用いることができる。
いくつかの実施形態において、本明細書のEMIシールディング被覆物およびシールドの高い伝導性は、内部に封入されている機器に対して最大限の外部EMI/RFI保護をもたらす。いくつかの実施形態において、本明細書のEMIシールディング被覆物およびシールドの高い伝導性は、環境への内部EMI/RFI漏洩を防ぐ。いくつかの実施形態において、本明細書のEMIシールディング被覆物およびシールドの高い熱伝導性により、電気部品用のヒートシンクとしてのこれらの使用が可能となる。
数多くのEMIシールディング材料が、高い伝導性のために銅などの金属を使用する一方、金属系被覆物およびシールドを形成することは、困難であることが多い。さらに、そのような材料は、化学的腐食、および絶縁性酸化層を形成する酸化に弱いため、これらのEMIシールドの効力は、しばしば時間の経過とともに衰える。銀系EMIシールドは、高い電気伝導性および耐酸化/耐食性を示すが、その使用には、大抵の用途において膨大な費用がかかる。
よって、本明細書では、いくつかの実施形態において、高い伝導性および耐食/耐酸化性を示す銀被覆銅(Ag-Cu)粉末を含むEMIシールディング被覆物およびEMIシールドを提供する。さらに、高価な銀の量を減らすことにより、さまざまな用途に対して本明細書のEMIシールディング被覆物およびEMIシールドの使用が可能となる。
EMIシールディング被覆物およびこれにより作られるEMIシールドは、約1000S/cm以上の高い伝導性を示す。さらに、厚さ50~100μmのEMIシールドは、10kHz~40MHzの周波数範囲において約50dB以上、かつ、1GHz~40GHzの周波数範囲において約60dB以上の優れたEMI減衰を示す。50~80デシベル(dB)の遮蔽有効性は、厚さ50~100μmの膜により容易に達成できる。
EMI遮蔽機構
図1は、電磁干渉(EMI)シールド110における反射および吸収を示す図である。図示されるように、入射t波101の第1外反射部分(例えば、d波反射)102は、EMIシールドの外部近位表面110Aにより反射される一方、t波101の吸収部分103は、EMIシールド内に吸収される。吸収部分103の第1内反射部分104は、EMIシールド110の内部遠位表面110Bで反射し、ここで、第1吸収部分103の第1減衰部分105は、EMIシールド110を介して遠位に透過される。その後、第1内反射部分104の第2内反射部分106は、EMIシールド110の内部近位表面110Cで反射し、ここで、第1内反射部分104の第2外反射部分107は、入射t波101の波源方向へ、かつ、第1外反射部分102と平行に近位に透過される。内反射は、第2内反射部分106の第3内反射部分109がEMIシールド110の内部遠位表面110Bで反射しながら継続し、ここで、第2内反射部分106の第2減衰部分108は、EMIシールド110内へ遠位に透過される。
いくつかの実施形態において、EMIシールド110の有効性は、入射t波101の強度と第1減衰部分105および第2減衰部分108の強度の合計との比と相関する。いくつかの実施形態において、EMIシールド110の有効性は、第1外反射部分102および第2外反射部分107の強度の合計と第1減衰部分105および第2減衰部分108の強度の合計との比と相関する。いくつかの実施形態において、EMIシールド110の有効性は、第1外反射部分102および第2外反射部分107の強度の合計と入射t波101の強度との比と相関する。
EMIシールド
図12により、基材1020と、基材上に堆積される導電性添加物1040およびバインダー1020を含むEMIシールディング被覆物1000とを含むEMIシールド1200を本明細書中で提供する。いくつかの実施形態において、導電性添加物1040とバインダー1020とを混ぜ合わせて、被覆物1000を形成する。いくつかの実施形態において、被覆物1000は、さまざまな用途に対してさまざまな基材に容易に適用される。いくつかの実施形態において、EMIシールド1200は、複数のEMIシールド1200の積層体を含む。いくつかの実施形態において、EMIシールド1200は、耐擦傷性被覆物、耐衝撃性被覆物またはそれらの組合せをさらに含む。
いくつかの実施形態において、EMIシールド1200は、可撓性である。いくつかの実施形態において、EMIシールド1200は、剛性である。いくつかの実施形態において、EMIシールド1200は、平坦である。いくつかの実施形態において、EMIシールド1200は、湾曲している。いくつかの実施形態において、EMIシールド1200は、単一表面となるように形成されている。いくつかの実施形態において、EMIシールド1200は、複数の表面となるように形成されている。
いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物1000は、シンナー1010をさらに含む。いくつかの実施形態において、シンナー1010は、アセトン、4-クロロ-アルファ、アルファ、またはアルファ-トリフルオロトルエンを含む。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物1000は、炭素系添加物1030をさらに含む。いくつかの実施形態において、炭素系添加物1030は、黒鉛、グラフェン、還元型グラフェン、カーボンブラック、キャボットカーボン、カーボンナノチューブ、機能性カーボンナノチューブ、またはそれらのあらゆる組合せを含む。いくつかの実施形態において、炭素系添加物1030は、バインダー1020の硬度、引張り強度、可撓性、またはそれらのあらゆる組合せを高める。いくつかの実施形態において、炭素系添加物1030は、EMIシールディング被覆物1000の伝導性を高める。これら高められた特性は、グラフェンカーボン系添加物の場合に特に顕著である。
いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物1000は、粘度調整剤をさらに含む。いくつかの実施形態において、粘度調整剤は、アセトン、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)、エタノール、キシレン、石油、N-ブチルアセテート、ヘプタン-2-オン、4-イソシアナトスルホニルトルエン、2-メトキシ-1-メチルエチルアセテート、またはそれらの組合せを含む。
いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物1000の厚さは、約10um~約1,000umである。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物1000の厚さは、約10um、25um、50um、100um、200um、300um、400um、500um、600um、700um、800umまたは900um以上であり、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物1000の厚さは、約25um、50um、100um、150um、200um、300um、400um、500um、600um、700um、800um、900umまたは1,000um以下であり、その中の増分も含まれる。
いくつかの実施形態において、基材は、プラスチック、金属、ガラス、織物、またはそれらのあらゆる組合せを含む。いくつかの実施形態において、金属は、銅、アルミニウム、鋼鉄、ステンレス鋼、ベリリウム、ビスマス、クロム、コバルト、ガリウム、金、インジウム、鉄、鉛、マグネシウム、ニッケル、銀、チタン、錫、亜鉛、またはそれらのあらゆる組合せを含む。いくつかの実施形態において、プラスチックは、熱可塑性プラスチックを含む。いくつかの実施形態において、熱可塑性プラスチックは、ポリエチレンテレフタレート、ポリグリコール酸、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリヒドロキシアルカン酸、ポリヒドロキシ酪酸、ポリエチレンアジペート、ポリブチレンサクシネート、ポリ(3-ヒドロキシ酪酸-コ-3-ヒドロキシ吉草酸)、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、またはそれらのあらゆる組合せを含む。いくつかの実施形態において、EMIシールド1200は、基材1020を含まない。いくつかの実施形態において、基材は平面状である。いくつかの実施形態において、基材1020は湾曲している。いくつかの実施形態において、基材1020は、剛性である。いくつかの実施形態において、基材1020は、可撓性である。いくつかの実施形態において、基材は、単一表面を含む。いくつかの実施形態において、基材1020は、2つ以上の表面を含む。いくつかの実施形態において、基材1020は、電気装置用の容器である。
いくつかの実施形態において、金属系導電性添加物1040は、ニッケル、銅、銀、ニッケル、亜鉛、アルミニウム、錫、または金を含む金属ナノ材料である。いくつかの実施形態において、金属ナノ材料は、金属コアを形成する第1金属と、金属コアの周囲に被覆物1000を形成する第2金属とを含む。いくつかの実施形態において、第1金属は、アルミニウム、ニッケル、銅、または鉄を含み、第2金属は、銀を含む。いくつかの実施形態において、金属ナノ材料は、ナノ粒子、ナノロッド、ナノワイヤ、ナノフラワー、ナノフレーク、ナノファイバー、ナノプレートレット、ナノリボン、ナノキューブ、バイピラミッド、ナノディスク、ナノプレート、ナノデンドライト、ナノリーフ、ナノ球体、量子球、量子ドット、ナノスプリング、ナノシート、多孔質ナノシート、ナノメッシュ、またはそれらのあらゆる組合せを含む形態を含む。いくつかの実施形態において、バインダー1020は、アルキド、アクリル、ビニル-アクリル、酢酸ビニル/エチレン(VAE)、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリエステル、スチレン、スチレンアクリル、メラミン、シラン、シロキサン、またはそれらのあらゆる組合せを含む。いくつかの実施形態において、金属系導電性添加物1040の幅、長さまたはその両方は、約0.3μm~約10μmである。いくつかの実施形態において、金属系導電性添加物1040の幅、長さまたはその両方は、約10μm以下である。
いくつかの実施形態において、金属系導電性添加物1040およびバインダー1020を含むEMIシールディング被覆物1000は、5%w/w~85%w/wの金属系導電性添加物1040を有する。いくつかの実施形態において、金属系導電性添加物1040およびバインダー1020を含むEMIシールディング被覆物1000は、約5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%または70%w/w以上の金属系導電性添加物1040を有し、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、金属系導電性添加物1040およびバインダー1020を含むEMIシールディング被覆物1000は、約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%または80%w/w以下の金属系導電性添加物1040を有し、その中の増分も含まれる。
いくつかの実施形態において、金属系導電性添加物1040およびバインダー1020を含むEMIシールディング被覆物1000は、20%w/w~95%w/wのバインダー1020を有する。いくつかの実施形態において、金属系導電性添加物1040およびバインダー1020を含むEMIシールディング被覆物1000は、約20%、30%、40%、50%、60%、70%または80%w/w以上のバインダー1020を有し、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、金属系導電性添加物1040およびバインダー1020を含むEMIシールディング被覆物1000は、約30%、40%、50%、60%、70%、80%または95%w/w以下のバインダー1020を有し、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物1000中の導電性添加物1040の濃度は、これにより製造されるEMIシールド1200の高い熱伝導性、電気伝導性、放熱性、およびEMI遮蔽性をもたらす。
いくつかの実施形態において、シンナー1010は、基材上への堆積直後におけるEMIシールディング被覆物1000の5%w/w~約90%w/wを構成する。いくつかの実施形態において、シンナー1010は、基材上への堆積直後におけるEMIシールディング被覆物1000の約5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%または80%w/w以上を構成する。いくつかの実施形態において、シンナー1010は、基材上への堆積直後におけるEMIシールディング被覆物1000の約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%または90%w/w以下を構成する。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物1000中のシンナー1010の濃度は、これにより製造されるEMIシールド1200の所望の遮蔽特性を達成するために、本明細書中のEMIシールディング材料を、さまざまな基材上にさまざまな厚さおよび大きさで容易に調製および適用することを可能とする。
いくつかの実施形態において、炭素系添加物1030は、EMIシールディング被覆物1000の0.01%w/w~5%w/wを構成する。いくつかの実施形態において、炭素系添加物1030は、被覆物1000の約0.01%、0.05%、0.1%、0.5%、1%、2%、3%または4%w/w以上を構成し、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、炭素系添加物1030は、EMIシールディング被覆物1000の約0.05%、0.1%、0.5%、1%、2%、3%、4%または5%w/w以下を構成し、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物1000中の炭素系添加物1030の濃度は、これにより製造されるEMIシールド1200の高い熱伝導性、電気伝導性、放熱性、およびEMI遮蔽性をもたらす。
いくつかの実施形態において、グラフェンおよび酸化グラフェンのうちの少なくとも一方は、1,000m/g、1,250m/g、1,500m/g、1,750m/g、2,000m/g、またはこれを上回る比表面積を有する。いくつかの実施形態において、グラフェンおよび酸化グラフェンのうちの少なくとも一方の伝導率は、約1,000S/m~約4,000S/mである。いくつかの実施形態において、グラフェンおよび酸化グラフェンのうちの少なくとも一方の伝導率は、約1,000S/m、1,500S/m、2,000S/m、2,500S/m、3,000S/m、3,500S/m、または約4,000S/m以上であり、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、カーボンナノチューブの電気伝導率は、約100S/m、110S/m、120S/m、130S/m、140S/m、150S/m、160S/m、170S/m、180S/m、または200S/mを上回り、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、酸化グラフェンは、カーボンシートが相互接続された三次元ネットワークを形成し、その高い表面積が、これにより製造されるEMIシールド1200の高い熱伝導性、電気伝導性、放熱性、およびEMI遮蔽性をもたらす。
いくつかの実施形態において、炭素系添加物1030の平均粒径は、約2um~約30umである。いくつかの実施形態において、炭素系添加物1030の平均粒径は、約2um、5um、10um、15um、20umまたは約25um以上であり、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、炭素系添加物1030の平均粒径は、約5um、10um、15um、20um、約25umまたは約30um以下であり、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、炭素系添加物1030の比表面積は、約2m/g~約16m/gである。いくつかの実施形態において、炭素系添加物1030の比表面積は、約2m/g、4m/g、6m/g、8m/g、10m/g、12m/gまたは14m/g以上であり、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、炭素系添加物1030の粒径および表面積は、これにより製造されるEMIシールド1200の高い熱伝導性、電気伝導性、放熱性、およびEMI遮蔽性をもたらす。
図3A~図3Cは、それぞれ、第1、第2、および第3の例示的なEMIシールドの画像を示す図である。図10は、例示的な金属系導電性添加物のXRD(X線回折)グラフを示す図である。
EMIシールディング被覆物
図11により、別の態様として、金属系導電性添加物1040と、バインダー1020と、金属系導電性添加物1040およびバインダー1020と組み合わされることでEMIシールディング被覆物1000を形成する溶媒とを含むEMIシールディング被覆物1000を本明細書中で提供する。
いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物1000は、クリアコート被覆物と活性剤被覆物とを含む。いくつかの実施形態において、クリアコート被覆物と活性剤被覆物とを混合することにより、EMIシールディング被覆物1000が硬化する。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物1000は、噴霧による基材への塗布用に構成されている。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物1000は、空気噴霧による基材への塗布用に構成されている。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物1000を基材上に空気噴霧できることにより、さまざまな形状および材料の基材への塗布が可能となる。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物1000を基材上に空気噴霧できることにより、より均一な厚さでの基材への塗布が可能となる。
いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物1000の粘度により、空気噴霧による基材への塗布が可能となる。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物1000の粘度は、約25cP~約8,000cPである。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物1000の粘度は、約25cP~約50cP、約25cP~約100cP、約25cP~約250cP、約25cP~約500cP、約25cP~約750cP、約25cP~約1,000cP、約25cP~約2,000cP、約25cP~約4,000cP、約25cP~約6,000cP、約25cP~約8,000cP、約50cP~約100cP、約50cP~約250cP、約50cP~約500cP、約50cP~約750cP、約50cP~約1,000cP、約50cP~約2,000cP、約50cP~約4,000cP、約50cP~約6,000cP、約50cP~約8,000cP、約100cP~約250cP、約100cP~約500cP、約100cP~約750cP、約100cP~約1,000cP、約100cP~約2,000cP、約100cP~約4,000cP、約100cP~約6,000cP、約100cP~約8,000cP、約250cP~約500cP、約250cP~約750cP、約250cP~約1,000cP、約250cP~約2,000cP、約250cP~約4,000cP、約250cP~約6,000cP、約250cP~約8,000cP、約500cP~約750cP、約500cP~約1,000cP、約500cP~約2,000cP、約500cP~約4,000cP、約500cP~約6,000cP、約500cP~約8,000cP、約750cP~約1,000cP、約750cP~約2,000cP、約750cP~約4,000cP、約750cP~約6,000cP、約750cP~約8,000cP、約1,000cP~約2,000cP、約1,000cP~約4,000cP、約1,000cP~約6,000cP、約1,000cP~約8,000cP、約2,000cP~約4,000cP、約2,000cP~約6,000cP、約2,000cP~約8,000cP、約4,000cP~約6,000cP、約4,000cP~約8,000cP、または約6,000cP~約8,000cPであり、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物1000の粘度は、約25cP、約50cP、約100cP、約250cP、約500cP、約750cP、約1,000cP、約2,000cP、約4,000cP、約6,000cP、または約8,000cPである。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物1000の粘度は、約25cP、約50cP、約100cP、約250cP、約500cP、約750cP、約1,000cP、約2,000cP、約4,000cP、または約6,000cP以上である。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物1000の粘度は、約50cP、約100cP、約250cP、約500cP、約750cP、約1,000cP、約2,000cP、約4,000cP、約6,000cP、または約8,000cP以下である。
いくつかの実施形態において、クリア被覆物および活性剤被覆物の粘度により、空気噴霧による基材への塗布が可能となる。いくつかの実施形態において、クリア被覆物および活性剤被覆物の粘度は、約25cP~約8,000cPである。いくつかの実施形態において、クリア被覆物および活性剤被覆物の粘度は、約25cP~約50cP、約25cP~約100cP、約25cP~約250cP、約25cP~約500cP、約25cP~約750cP、約25cP~約1,000cP、約25cP~約2,000cP、約25cP~約4,000cP、約25cP~約6,000cP、約25cP~約8,000cP、約50cP~約100cP、約50cP~約250cP、約50cP~約500cP、約50cP~約750cP、約50cP~約1,000cP、約50cP~約2,000cP、約50cP~約4,000cP、約50cP~約6,000cP、約50cP~約8,000cP、約100cP~約250cP、約100cP~約500cP、約100cP~約750cP、約100cP~約1,000cP、約100cP~約2,000cP、約100cP~約4,000cP、約100cP~約6,000cP、約100cP~約8,000cP、約250cP~約500cP、約250cP~約750cP、約250cP~約1,000cP、約250cP~約2,000cP、約250cP~約4,000cP、約250cP~約6,000cP、約250cP~約8,000cP、約500cP~約750cP、約500cP~約1,000cP、約500cP~約2,000cP、約500cP~約4,000cP、約500cP~約6,000cP、約500cP~約8,000cP、約750cP~約1,000cP、約750cP~約2,000cP、約750cP~約4,000cP、約750cP~約6,000cP、約750cP~約8,000cP、約1,000cP~約2,000cP、約1,000cP~約4,000cP、約1,000cP~約6,000cP、約1,000cP~約8,000cP、約2,000cP~約4,000cP、約2,000cP~約6,000cP、約2,000cP~約8,000cP、約4,000cP~約6,000cP、約4,000cP~約8,000cP、または約6,000cP~約8,000cPであり、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、クリア被覆物および活性剤被覆物の粘度は、約25cP、約50cP、約100cP、約250cP、約500cP、約750cP、約1,000cP、約2,000cP、約4,000cP、約6,000cP、または約8,000cPである。いくつかの実施形態において、クリア被覆物および活性剤被覆物の粘度は、約25cP、約50cP、約100cP、約250cP、約500cP、約750cP、約1,000cP、約2,000cP、約4,000cP、または約6,000cP以上である。いくつかの実施形態において、クリア被覆物および活性剤被覆物の粘度は、約50cP、約100cP、約250cP、約500cP、約750cP、約1,000cP、約2,000cP、約4,000cP、約6,000cP、または約8,000cP以下である。
いくつかの実施形態において、金属系導電性添加物1040は、ニッケル、銅、銀、ニッケル、亜鉛、アルミニウム、錫、または金を含む金属ナノ材料である。いくつかの実施形態において、金属ナノ材料は、金属コアを形成する第1金属と、金属コアの周囲に被覆物を形成する第2金属とを含む。いくつかの実施形態において、第1金属は、アルミニウム、ニッケル、銅、または鉄を含み、第2金属は、銀を含む。いくつかの実施形態において、金属ナノ材料は、ナノ粒子、ナノロッド、ナノワイヤ、ナノフラワー、ナノフレーク、ナノファイバー、ナノプレートレット、ナノリボン、ナノキューブ、バイピラミッド、ナノディスク、ナノプレート、ナノデンドライト、ナノリーフ、ナノ球体、量子球、量子ドット、ナノスプリング、ナノシート、多孔質ナノシート、ナノメッシュ、またはそれらのあらゆる組合せを含む形態を含む。いくつかの実施形態において、バインダー1020は、アルキド、アクリル、ビニル-アクリル、酢酸ビニル/エチレン(VAE)、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリエステル、スチレン、スチレンアクリル、メラミン、シラン、シロキサン、またはそれらのあらゆる組合せを含む。
いくつかの実施形態において、金属系導電性添加物1040およびバインダー1020を含むEMIシールディング被覆物1000は、5%w/w~85%w/wの金属系導電性添加物1040を有する。いくつかの実施形態において、金属系導電性添加物1040およびバインダー1020を含むEMIシールディング被覆物1000は、約5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%または70%以上の金属系導電性添加物1040を有し、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、金属系導電性添加物1040およびバインダー1020を含むEMIシールディング被覆物1000は、約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%または80%以下の金属系導電性添加物1040を有し、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物1000中の金属系導電性添加物1040の割合は、空気噴霧による基材への塗布を可能とする粘度を維持しつつ、高い伝導性、低いシート抵抗、および高い遮蔽有効性をもたらす。
いくつかの実施形態において、金属系導電性添加物1040およびバインダー1020を含むEMIシールディング被覆物1000は、20%w/w~95%w/wのバインダー1020を有する。いくつかの実施形態において、金属系導電性添加物1040およびバインダー1020を含むEMIシールディング被覆物1000は、約20%、30%、40%、50%、60%、70%または80%w/w以上のバインダー1020を有する。いくつかの実施形態において、金属系導電性添加物1040およびバインダー1020を含むEMIシールディング被覆物1000は、約30%、40%、50%、60%、70%、80%または95%w/w以下のバインダー1020を有する。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物1000中のバインダー1020の割合は、空気噴霧による基材への塗布を可能とする粘度を維持しつつ、高い伝導性、低いシート抵抗、および高い遮蔽有効性をもたらす。
いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物1000は、被覆物シンナー1010をさらに含む。いくつかの実施形態において、被覆物シンナー1010は、アセトン、4-クロロ-アルファ、アルファ、またはアルファ-トリフルオロトルエンを含む。いくつかの実施形態において、被覆物シンナー1010は、基材上への堆積直後におけるEMIシールディング被覆物1000の5%w/w~約90%w/wを構成する。いくつかの実施形態において、被覆物シンナー1010は、基材上への堆積直後におけるEMIシールディング被覆物1000の約5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%または80%w/w以上を構成し、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、被覆物シンナー1010は、基材上への堆積直後におけるEMIシールディング被覆物1000の約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%または90%w/w以下を構成し、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物1000中の被覆物シンナー1010の割合は、空気噴霧による基材への塗布を可能とする粘度を維持しつつ、高い伝導性、低いシート抵抗、および高い遮蔽有効性をもたらす。
いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物1000は、粘度調整剤をさらに含む。いくつかの実施形態において、粘度調整剤は、アセトン、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)、エタノール、キシレン、石油、N-ブチルアセテート、ヘプタン-2-オン、4-イソシアナトスルホニルトルエン、2-メトキシ-1-メチルエチルアセテート、またはそれらの組合せを含む。
いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物は、炭素系添加物1030をさらに含む。いくつかの実施形態において、炭素系添加物1030は、黒鉛、グラフェン、還元型グラフェン、カーボンブラック、キャボットカーボン、カーボンナノチューブ、機能性カーボンナノチューブ、またはそれらのあらゆる組合せを含む。いくつかの実施形態において、炭素系添加物1030は、EMIシールディング被覆物1000の0.01%w/w~5%w/wを構成する。いくつかの実施形態において、炭素系添加物1030は、EMIシールディング被覆物1000の約0.01%、0.05%、0.1%、0.5%、1%、2%、3%または4%以上を構成し、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、炭素系添加物1030は、EMIシールディング被覆物1000の約0.05%、0.1%、0.5%、1%、2%、3%、4%または5%以下を構成し、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物1000中の炭素系添加物1030の割合は、空気噴霧による基材への塗布を可能とする粘度を維持しつつ、高い伝導性、低いシート抵抗、および高い遮蔽有効性をもたらす。
いくつかの実施形態において、グラフェンおよび酸化グラフェンのうちの少なくとも一方は、1,000m/g、1,250m/g、1,500m/g、1,750m/g、2,000m/g、またはこれを上回る比表面積を有する。いくつかの実施形態において、グラフェンおよび酸化グラフェンのうちの少なくとも一方の伝導率は、約1,000S/m~約4,000S/mである。いくつかの実施形態において、グラフェンおよび酸化グラフェンのうちの少なくとも一方の伝導率は、約1,000S/m、1,500S/m、2,000S/m、2,500S/m、3,000S/m、3,500S/m、または約4,000S/m以上であり、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、カーボンナノチューブの電気伝導率は、約100S/m、110S/m、120S/m、130S/m、140S/m、150S/m、160S/m、170S/m、180S/m、または200S/mを上回り、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、炭素系添加物1030の比表面積は、約2m/g~約16m/gである。いくつかの実施形態において、炭素系添加物1030の比表面積は、約2m/g、4m/g、6m/g、8m/g、10m/g、12m/gまたは14m/g以上であり、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、本明細書中の炭素系添加物1030の比表面積、伝導率、またはそれら両方は、EMIシールディング被覆物1000の高い伝導率、低いシート抵抗、および高い遮蔽有効性をもたらす。
いくつかの実施形態において、炭素系添加物1030の平均粒径は、約2um~約30umである。いくつかの実施形態において、炭素系添加物1030の平均粒径は、約2um、5um、10um、15um、20umまたは約25um以上であり、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、炭素系添加物1030の平均粒径は、約5um、10um、15um、20um、約25umまたは約30um以下であり、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、炭素系添加物1030の平均粒径、その高い伝導率、低いシート抵抗、および高い遮蔽有効性は、空気噴霧による基材への塗布を可能とする粘度を維持しつつ、電子特性の向上をもたらす。いくつかの実施形態において、炭素系添加物1030の平均粒径により、空気噴霧中の粒子の詰まりが予防される。
EMIシールドの形成方法
別の態様として、EMIシールドの形成方法を本明細書中で提供する。いくつかの実施形態において、上記方法は、金属系導電性添加物、バインダー、および溶媒を含む被覆物を取得することと、基材上に被覆物を塗布することと、EMIシールディング被覆物を形成するために基材上の被覆物を乾燥させることとを含む。
いくつかの実施形態において、被覆物を取得することは、クリアコート被覆物と活性剤被覆物とを混合することを含み、クリアコート被覆物と活性剤被覆物との両方が、金属系導電性添加物、バインダー、および溶媒を含み、活性剤被覆物が、被覆物を硬化させるための活性剤をさらに含む。いくつかの実施形態において、クリアコート被覆物と活性剤被覆物とを混合することにより、EMIシールディング被覆物が硬化する。
いくつかの実施形態において、上記方法は、金属系導電性添加物、バインダー、および溶媒を含む被覆物を形成することと、基材上に被覆物を堆積させることと、EMIシールディング被覆物を形成するために基材上の被覆物を乾燥させることとを含む。
いくつかの実施形態において、被覆物を形成することは、被覆物を混合すること、被覆物中の凝集体を分解すること、被覆物から気泡を除去すること、またはそれらのあらゆる組合せを含む。いくつかの実施形態において、混合することは、音響ミキサーにより行われる。いくつかの実施形態において、被覆物中の凝集体を分解することは、高剪断ミキサーにより行われる。いくつかの実施形態において、被覆物から気泡を除去することは、真空ミキサーにより行われる。
いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物の粘度により、空気噴霧による基材への塗布が可能となる。いくつかの実施形態において、被覆物中の凝集体を分解すること、および被覆物から気泡を除去することのうちの少なくとも一方は、被覆物の粘度が約25cP~約8,000cPになるまで行われる。いくつかの実施形態において、被覆物中の凝集体を分解すること、および被覆物から気泡を除去することのうちの少なくとも一方は、被覆物の粘度が、約25cP~約50cP、約25cP~約100cP、約25cP~約250cP、約25cP~約500cP、約25cP~約750cP、約25cP~約1,000cP、約25cP~約2,000cP、約25cP~約4,000cP、約25cP~約6,000cP、約25cP~約8,000cP、約50cP~約100cP、約50cP~約250cP、約50cP~約500cP、約50cP~約750cP、約50cP~約1,000cP、約50cP~約2,000cP、約50cP~約4,000cP、約50cP~約6,000cP、約50cP~約8,000cP、約100cP~約250cP、約100cP~約500cP、約100cP~約750cP、約100cP~約1,000cP、約100cP~約2,000cP、約100cP~約4,000cP、約100cP~約6,000cP、約100cP~約8,000cP、約250cP~約500cP、約250cP~約750cP、約250cP~約1,000cP、約250cP~約2,000cP、約250cP~約4,000cP、約250cP~約6,000cP、約250cP~約8,000cP、約500cP~約750cP、約500cP~約1,000cP、約500cP~約2,000cP、約500cP~約4,000cP、約500cP~約6,000cP、約500cP~約8,000cP、約750cP~約1,000cP、約750cP~約2,000cP、約750cP~約4,000cP、約750cP~約6,000cP、約750cP~約8,000cP、約1,000cP~約2,000cP、約1,000cP~約4,000cP、約1,000cP~約6,000cP、約1,000cP~約8,000cP、約2,000cP~約4,000cP、約2,000cP~約6,000cP、約2,000cP~約8,000cP、約4,000cP~約6,000cP、約4,000cP~約8,000cP、または約6,000cP~約8,000cPになるまで行われ、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、被覆物中の凝集体を分解すること、および被覆物から気泡を除去することのうちの少なくとも一方は、被覆物の粘度が、約25cP、約50cP、約100cP、約250cP、約500cP、約750cP、約1,000cP、約2,000cP、約4,000cP、約6,000cP、または約8,000cPになるまで行われる。いくつかの実施形態において、被覆物中の凝集体を分解すること、および被覆物から気泡を除去することのうちの少なくとも一方は、被覆物の粘度が、約25cP、約50cP、約100cP、約250cP、約500cP、約750cP、約1,000cP、約2,000cP、約4,000cP、または約6,000cP以上になるまで行われる。いくつかの実施形態において、被覆物中の凝集体を分解すること、および被覆物から気泡を除去することのうちの少なくとも一方は、被覆物の粘度が、約50cP、約100cP、約250cP、約500cP、約750cP、約1,000cP、約2,000cP、約4,000cP、約6,000cP、または約8,000cP以下になるまで行われる。いくつかの実施形態において、被覆物の粘度は、約25cP~約8,000cPである。いくつかの実施形態において、被覆物中の凝集体を分解すること、および被覆物から気泡を除去することのうちの少なくとも一方により、さまざまな方法および/または装置により基材に塗布可能なEMIシールディング被覆物を形成することができる。
いくつかの実施形態において、所定の厚さの被覆物を基材上に堆積させる。いくつかの実施形態において、基材上に所定の厚さの被覆物を塗装する。いくつかの実施形態において、基材上に被覆物を堆積させることは、塗工機により基材上に被覆物を堆積させることを含む。いくつかの実施形態において、塗工機は、スロットダイ塗工機、卓上塗工機、またはその両方である。いくつかの実施形態において、噴霧により基材上に被覆物を塗布する。いくつかの実施形態において、空気噴霧により基材上に被覆物を塗布する。いくつかの実施形態において、基材と被覆物とは、反対の電荷に帯電しており、これにより、基材を均一に被覆でき、かつ、塗料の無駄が減る。
いくつかの実施形態において、上記方法は、EMIシールドをカレンダ処理することをさらに含む。いくつかの実施形態において、カレンダ処理することは、ロール・ツー・ロールカレンダ機により行われる。いくつかの実施形態において、基材上の被覆物を乾燥させることは、基材上の被覆物を乾燥させること、基材上の被覆物を硬化させること、およびそれら両方を含む。いくつかの実施形態において、基材上の被覆物を乾燥させることは、約20℃~約120℃の温度で行われる。いくつかの実施形態において、基材上の被覆物を乾燥させることは、室温で行われる。いくつかの実施形態において、基材上の被覆物を乾燥させることは、約15分~約60分間で行われる。いくつかの実施形態において、乾燥させることは、加熱ランプにより行われる。いくつかの実施形態において、基材上の被覆物を乾燥させることは、約0.5日~約21日間で行われる。いくつかの実施形態において、基材上のEMI被覆物を硬化させることは、約120°F~約160°Fの温度で行われる。いくつかの実施形態において、基材上のEMI被覆物を硬化させることは、約15分~約30分の期間で行われる。
いくつかの実施形態において、金属系導電性添加物は、ニッケル、銅、銀、ニッケル、亜鉛、アルミニウム、錫、または金を含む金属ナノ材料である。いくつかの実施形態において、金属ナノ材料は、金属コアを形成する第1金属と、金属コアの周囲に被覆物を形成する第2金属とを含む。いくつかの実施形態において、第1金属は、アルミニウム、ニッケル、銅、または鉄を含み、第2金属は、銀を含む。いくつかの実施形態において、金属ナノ材料は、ナノ粒子、ナノロッド、ナノワイヤ、ナノフラワー、ナノフレーク、ナノファイバー、ナノプレートレット、ナノリボン、ナノキューブ、バイピラミッド、ナノディスク、ナノプレート、ナノデンドライト、ナノリーフ、ナノ球体、量子球、量子ドット、ナノスプリング、ナノシート、多孔質ナノシート、ナノメッシュ、またはそれらのあらゆる組合せを含む形態を含む。いくつかの実施形態において、バインダーは、アルキド、アクリル、ビニル-アクリル、酢酸ビニル/エチレン(VAE)、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリエステル、スチレン、スチレンアクリル、メラミン、シラン、シロキサン、またはそれらのあらゆる組合せを含む。
いくつかの実施形態において、金属系導電性添加物およびバインダーを含むEMIシールディング被覆物は、5%w/w~85%w/wの金属系導電性添加物を有する。いくつかの実施形態において、金属系導電性添加物およびバインダーを含むEMIシールディング被覆物は、約5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%または70%以上の金属系導電性添加物を有し、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、金属系導電性添加物およびバインダーを含むEMIシールディング被覆物は、約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%または80%以下の金属系導電性添加物を有し、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物中の金属系導電性添加物の割合は、空気噴霧による基材への塗布を可能とする粘度を維持しつつ、高い伝導性、低いシート抵抗、および高い遮蔽有効性をもたらす。
いくつかの実施形態において、金属系導電性添加物およびバインダーを含むEMIシールディング被覆物は、20%w/w~95%w/wのバインダーを有する。いくつかの実施形態において、金属系導電性添加物およびバインダーを含むEMIシールディング被覆物は、約20%、30%、40%、50%、60%、70%または80%w/w以上のバインダーを有する。いくつかの実施形態において、金属系導電性添加物およびバインダーを含むEMIシールディング被覆物は、約30%、40%、50%、60%、70%、80%または95%w/w以下のバインダーを有する。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物中のバインダーの割合は、空気噴霧による基材への塗布を可能とする粘度を維持しつつ、高い伝導性、低いシート抵抗、および高い遮蔽有効性をもたらす。
いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物は、被覆物シンナーをさらに含む。いくつかの実施形態において、被覆物シンナーは、アセトン、4-クロロ-アルファ、アルファ、またはアルファ-トリフルオロトルエンを含む。いくつかの実施形態において、被覆物シンナーは、基材上への堆積直後における被覆物の5%w/w~約90%w/wを構成する。いくつかの実施形態において、被覆物シンナーは、基材上への堆積直後における被覆物の約5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%または80%w/w以上を構成し、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、被覆物シンナーは、基材上への堆積直後における被覆物の約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%または90%w/w以下を構成し、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物中の被覆物シンナーの割合は、空気噴霧による基材への塗布を可能とする粘度を維持しつつ、高い伝導性、低いシート抵抗、および高い遮蔽有効性をもたらす。
いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物は、粘度調整剤をさらに含む。いくつかの実施形態において、粘度調整剤は、アセトン、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)、エタノール、キシレン、石油、N-ブチルアセテート、ヘプタン-2-オン、4-イソシアナトスルホニルトルエン、2-メトキシ-1-メチルエチルアセテート、またはそれらの組合せを含む。
いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物は、炭素系添加物をさらに含む。いくつかの実施形態において、炭素系添加物は、黒鉛、グラフェン、還元型グラフェン、カーボンブラック、キャボットカーボン、カーボンナノチューブ、機能性カーボンナノチューブ、またはそれらのあらゆる組合せを含む。いくつかの実施形態において、炭素系添加物は、被覆物の0.01%w/w~5%w/wを構成する。いくつかの実施形態において、炭素系添加物は、被覆物の約0.01%、0.05%、0.1%、0.5%、1%、2%、3%または4%以上を構成し、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、炭素系添加物は、被覆物の約0.05%、0.1%、0.5%、1%、2%、3%、4%または5%以下を構成し、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、EMIシールディング被覆物中の炭素系添加物の割合は、空気噴霧による基材への塗布を可能とする粘度を維持しつつ、高い伝導性、低いシート抵抗、および高い遮蔽有効性をもたらす。
いくつかの実施形態において、グラフェンおよび酸化グラフェンのうちの少なくとも一方は、1,000m/g、1,250m/g、1,500m/g、1,750m/g、2,000m/g、またはこれを上回る比表面積を有する。いくつかの実施形態において、グラフェンおよび酸化グラフェンのうちの少なくとも一方の伝導率は、約1,000S/m~約4,000S/mである。いくつかの実施形態において、グラフェンおよび酸化グラフェンのうちの少なくとも一方の伝導率は、約1,000S/m、1,500S/m、2,000S/m、2,500S/m、3,000S/m、3,500S/m、または約4,000S/m以上であり、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、カーボンナノチューブの電気伝導率は、約100S/m、110S/m、120S/m、130S/m、140S/m、150S/m、160S/m、170S/m、180S/m、または200S/mを上回り、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、炭素系添加物の比表面積は、約2m/g~約16m/gである。いくつかの実施形態において、炭素系添加物の比表面積は、約2m/g、4m/g、6m/g、8m/g、10m/g、12m/gまたは14m/g以上であり、その中の増分も含まれる。
いくつかの実施形態において、炭素系添加物の平均粒径は、約2um~約30umである。いくつかの実施形態において、炭素系添加物の平均粒径は、約2um、5um、10um、15um、20umまたは約25um以上であり、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、炭素系添加物の平均粒径は、約5um、10um、15um、20um、約25umまたは約30um以下であり、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、炭素系添加物の平均粒径は、空気噴霧による基材への塗布を可能とする粘度を維持しつつ、高い伝導率、低いシート抵抗、および高い遮蔽有効性をもたらす。いくつかの実施形態において、炭素系添加物の平均粒径は、空気噴霧中の粒子の詰まりを予防しつつ、高い伝導率、低いシート抵抗、および高い遮蔽有効性をもたらす。
EMIシールド有効性試験
当業者にとって公知のさまざまな装置または方法を使用して、試料210の電磁干渉(EMI)シールドの有効性を試験することができるが、図2は、EMIシールド有効性試験装置200を示す図である。図示されているように、装置200は、EMIシールディング試料210により離間されている送信アンテナ221および受信アンテナ222を含む。さらに図示されているように、送信アンテナ221は、非減衰信号231を発する一方、EMIシールディング試料210は、減衰信号232を除くすべての受信アンテナ222への到達を遮る。EMIシールディング試料210の遮蔽有効性は、非減衰信号231と減衰信号232との電力の差として測定可能である。
いくつかの実施形態において、図2によると、送信アンテナ221は、第1遮蔽筐体241内に収容され、受信アンテナ222は、第2遮蔽筐体242内に収容されている。あるいは、いくつかの実施形態において、送信アンテナ221のみが、第1遮蔽筐体241内に収容され、一方で、受信アンテナ222は、第2遮蔽筐体242内に収容されていない。あるいは、いくつかの実施形態において、受信アンテナ222のみが、第2遮蔽筐体242内に収容され、送信アンテナ221は、第1遮蔽筐体241内に収容されていない。
いくつかの実施形態において、送信アンテナ221は、信号発生器からの非減衰信号231を受信する。いくつかの実施形態において、送信アンテナ221は、信号発生器からの非減衰信号231を受信する電力増幅器から非減衰信号231を受信する。いくつかの実施形態において、受信アンテナ222は、スペクトル分析器、信号分析器、またはそれらのあらゆる組合せに減衰信号232を送信する。
いくつかの実施形態において、送信アンテナ221および受信アンテナ222は、非減衰信号231および減衰信号232の両方がEMIシールディング試料210に対して垂直となるように配列されている。いくつかの実施形態において、送信アンテナ221および受信アンテナ222は、非減衰信号231および減衰信号232がEMIシールディング試料210の中心に向けて発せられるように配列されている。いくつかの実施形態において、送信アンテナ221は、EMIシールディング試料210から約50cm離間されている。いくつかの実施形態において、受信アンテナ222は、EMIシールディング試料210から約50cm離間されている。いくつかの実施形態において、送信アンテナ221と受信アンテナ222とは、互いに約100cm離間されている。
EMIシールド性能
図7~図9は、それぞれ、第1、第2、および第3の例示的なEMIシールドの遮蔽有効性グラフを示す図である。
いくつかの実施形態において、EMIシールドの伝導率は、約10S/m~約20,000S/mである。いくつかの実施形態において、EMIシールドの伝導率は、約10S/m、25S/m、50S/m、100S/m、250S/m、500S/m、1,000S/m、2,500S/m、5,000S/m、10,000S/m、または15,000S/m以上であり、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、EMIシールドのシート抵抗は、約0.1Ω/sq~約1,000Ω/sqである。いくつかの実施形態において、EMIシールドのシート抵抗は、約0.2Ω/sq、0.5Ω/sq、1Ω/sq、5Ω/sq、10Ω/sq、50Ω/sq、100Ω/sq、200Ω/sq、300Ω/sq、400Ω/sq、500Ω/sq、600Ω/sq、700Ω/sq、800Ω/sq、または900Ω/sq以下であり、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、EMIシールドの動作温度は、約0℃~約400℃である。いくつかの実施形態において、EMIシールドの動作温度は、約0℃、10℃、25℃、50℃、100℃、150℃、200℃、250℃、300℃、または400℃以上である。
いくつかの実施形態において、EMIシールドは、約10kHz~約40GHzの周波数範囲において約10dB~約130dBの遮蔽有効性を有する。いくつかの実施形態において、EMIシールドは、EMIシールディング被覆物の厚さ約150um未満で、約10kHz~約40GHzの周波数範囲において約10dB~約130dBの遮蔽有効性を有する。いくつかの実施形態において、EMIシールドは、EMIシールディング被覆物の厚さ約150um未満で、約10kHz~約400kHzの周波数範囲において約20dB~約100dBの遮蔽有効性を有する。いくつかの実施形態において、EMIシールドは、EMIシールディング被覆物の厚さ約150um未満で、約500kHz~約30MHzの周波数範囲において約20dB~約100dBの遮蔽有効性を有する。いくつかの実施形態において、EMIシールドは、膜厚約150um未満で、約40MHz~約1GHzの周波数範囲において約10dB~約100dBの遮蔽有効性を有する。いくつかの実施形態において、EMIシールドは、膜厚約150um未満で、2GHz~18GHzの周波数範囲において約30dB~約120dBの遮蔽有効性を有する。いくつかの実施形態において、EMIシールドは、膜厚約150um未満で、19GHz~40GHzの周波数範囲において約50dB~約130dBの遮蔽有効性を有する。
EMIシールディング被覆物性能
図4~図6は、それぞれ、第1、第2、および第3の例示的なEMIシールドの遮蔽有効性グラフを示す図である。
いくつかの実施形態において、乾燥時のEMIシールディング被覆物の伝導率は、約10S/m~約20,000S/mである。いくつかの実施形態において、乾燥時のEMIシールディング被覆物の伝導率は、約10S/m、25S/m、50S/m、100S/m、250S/m、500S/m、1,000S/m、2,500S/m、5,000S/m、10,000S/m、または15,000S/m以上であり、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、乾燥時のEMIシールディング被覆物のシート抵抗は、約0.1Ω/sq~約1,000Ω/sqである。いくつかの実施形態において、乾燥時のEMIシールディング被覆物のシート抵抗は、約0.2Ω/sq、0.5Ω/sq、1Ω/sq、5Ω/sq、10Ω/sq、50Ω/sq、100Ω/sq、200Ω/sq、300Ω/sq、400Ω/sq、500Ω/sq、600Ω/sq、700Ω/sq、800Ω/sq、または900Ω/sq以下であり、その中の増分も含まれる。いくつかの実施形態において、乾燥時のEMIシールディング被覆物の動作温度は、約0℃~約400℃である。いくつかの実施形態において、乾燥時のEMIシールディング被覆物の動作温度は、約0℃、10℃、25℃、50℃、100℃、150℃、200℃、250℃、300℃、または400℃以上である。
いくつかの実施形態において、乾燥時のEMIシールディング被覆物は、約10kHz~約40GHzの周波数範囲において約10dB~約130dBの遮蔽有効性を有する。いくつかの実施形態において、乾燥時のEMIシールディング被覆物は、乾燥時の被覆物乾燥時のEMIシールディング被覆物の厚さ(with an EMI shielding coating when drying coating when dry thickness)約150um未満で、約10kHz~約40GHzの周波数範囲において約10dB~約130dBの遮蔽有効性を有する。いくつかの実施形態において、乾燥時のEMIシールディング被覆物は、乾燥時の被覆物乾燥時のEMIシールディング被覆物の厚さ約150um未満で、約10kHz~約400kHzの周波数範囲において約20dB~約100dBの遮蔽有効性を有する。いくつかの実施形態において、乾燥時のEMIシールディング被覆物は、乾燥時の被覆物乾燥時のEMIシールディング被覆物の厚さ約150um未満で、約500kHz~約30MHzの周波数範囲において約20dB~約100dBの遮蔽有効性を有する。いくつかの実施形態において、乾燥時のEMIシールディング被覆物は、膜厚約150um未満で、約40MHz~約1GHzの周波数範囲において約10dB~約100dBの遮蔽有効性を有する。いくつかの実施形態において、乾燥時のEMIシールディング被覆物は、膜厚約150um未満で、2GHz~18GHzの周波数範囲において約30dB~約120dBの遮蔽有効性を有する。いくつかの実施形態において、乾燥時のEMIシールディング被覆物は、膜厚約150um未満で、19GHz~40GHzの周波数範囲において約50dB~約130dBの遮蔽有効性を有する。
EMI被覆物の特定の実施形態
以下の表1に従って、第1、第2、および第3のEMI被覆物を作製した。
以下の表2に従って、第4、第5、第6、および第7のEMI被覆物を作製した。
約6,0000rpm~約8,000rpmの速度の機械的撹拌機を約1分~約10分間用いて、バインダーの第1部分と、バインダーの第2部分と、金属系導電性添加物と、炭素系導電性添加物とを組み合わせることにより、第4のEMIシールディング被覆物を製作した。粘度調整剤を添加した後、第4のEMIシールディング被覆物をさらに、約100rpm~約250rpmの速度で約15分~約60分間撹拌した。
バインダーと、金属系導電性添加物と、炭素系導電性添加物とを組み合わせ、組み合わせた成分を約1分~約10分間手撹拌することにより、第5のEMIシールディング被覆物を製作した。その後、粘度調整剤を添加した。水を添加して、最適な噴霧条件のために塗料の粘稠度を調節した。
バインダーと、金属系導電性添加物と、炭素系導電性添加物とを組み合わせ、組み合わせた成分を約15分~約60分間かき混ぜることにより、第6のEMIシールディング被覆物を製作した。その後、粘度調整剤を添加した。水を添加して、最適な噴霧条件のために塗料の粘稠度を調節した。
約100rpm~約250rpmの速度の機械的撹拌機を約5分~約20分間用いて、バインダーの第1部分と、バインダーの第2部分と、第1部(a first portion)金属系導電性添加物と、炭素系導電性添加物とを組み合わせることにより、第7のEMIシールディング被覆物を製作した。粘度調整剤を添加した後、第4のEMIシールディング被覆物をさらに、約6,000rpm~約8,000rpmの速度で約1分~約10分間撹拌した。第2部(a second portion)金属系導電性添加物を添加した後、約100rpm~約250rpmの速度で約1分~約10分間溶液を混合した。150~200rpmで5分
EMIシールドの特定の実施形態
以下の表3に従って、上記表1に記載のEMI被覆物から第1、第2、および第3のシールディング試料を作製し、本明細書中に記載の装置を用いて遮蔽有効性を試験した。
以下の表4に従って、上記表2のEMI被覆物試料により第4、第5、第6、および第7のシールディング試料を作製し、本明細書中に記載の装置を用いて遮蔽有効性を試験した。
第4の例示的なEMI被覆物を基材上に複数層噴霧し、基材上のEMI被覆物を約120°F~約160°Fの温度で約15分~約30分間硬化させ、基材上のEMI被覆物を室温で約0.5日~約21日間乾燥させることにより、第4の例示的なシールディング試料を形成した。図13A~図13Bは、第4の例示的なEMIシールドの低倍率および高倍率走査型電子顕微鏡(SEM)画像を示す図である。図14A~図14Bは、第4の例示的なEMIシールドの低倍率および高倍率顕微鏡画像を示す図である。図15A~図15Bは、第4の例示的なEMIシールドの二次元および三次元高さマップを示す図である。図16は、第4の例示的なEMIシールドの熱流および重量を温度の関数として表したグラフを示す図である。
基材上に第5の例示的なEMI被覆物を空気噴霧することにより、第5の例示的なシールディング試料を形成した。図17A~図17Bは、第5の例示的なEMIシールドの低倍率および高倍率走査型電子顕微鏡(SEM)画像を示す図である。図18A~図18Bは、第5の例示的なEMIシールドの二次元および三次元高さマップを示す図である。図21は、第5の例示的なEMIシールドの熱流および重量を温度の関数として表したグラフを示す図である。図19A~図19Bは、第5の例示的なEMI被覆物を基材上にドクターブレードで塗布することにより形成された例示的なEMIシールドの低倍率および高倍率走査型電子顕微鏡(SEM)画像を示す図である。図20A~図20Bは、第5の例示的なEMI被覆物を基材上にドクターブレードで塗布することにより形成された例示的なEMIシールドの二次元および三次元高さマップを示す図である。図21は、第5の例示的なEMIシールドの熱流および重量を温度の関数として表したグラフを示す図である。
第6の例示的なEMI被覆物を基材に卓上コータで塗布することにより、第6の例示的なシールディング試料を形成した。図22A~図22Bは、第6の例示的なEMIシールドの低倍率および高倍率走査型電子顕微鏡(SEM)画像を示す図である。図23A~図23Bは、第6の例示的なEMIシールドの低倍率および高倍率顕微鏡画像を示す図である。図24A~図24Bは、第6の例示的なEMIシールドの二次元および三次元高さマップを示す図である。図25は、第6の例示的なEMIシールドの熱流および重量を温度の関数として表したグラフを示す図である。
第7の例示的なEMI被覆物を基材にドクターブレードで塗布することにより、第7の例示的なシールディング試料を形成した。第7の例示的なEMI被覆物を基材上に複数層噴霧することにより第8の例示的なシールディング試料を形成し、このとき、第7の例示的なEMI被覆物を各層間で加熱ランプにより約15分~約60分間乾燥させた。その後、基材上のEMI被覆物を、約120°F~約160°Fの温度で約15分~約60分間硬化させ、室温で約0.5日~約21日間乾燥させた。
図26は、第4、第5、および第6の例示的なEMIシールド試料の伝導率のグラフを示す図である。図27は、第4、第5、および第6の例示的なEMIシールド試料についての遮蔽有効性対周波数のグラフを示す図である。
用語および定義
別段の定めのない限り、本明細書中で用いられるすべての技術用語は、本開示の属する技術分野における当業者により一般的に理解されているのと同じ意味を有する。
本明細書中で使用されるとき、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈上明らかに別の意味を示していない限り、複数の言及を含むものとする。本明細書における「または」への言及はいずれも、他に記載されない限り、「および/または」を包含するものと意図される。
本明細書中で使用されるとき、「約」という用語は、記載されている量に対して10%、5%、または1%だけ近似した量を指し、その中の増分も含まれる。
本明細書中で使用されるとき、割合に関する「約」という用語は、記載されている割合より10%、5%、または1%大きいまたは小さい量を指し、その中の増分も含まれる。
本明細書中で使用されるとき、「少なくとも1つ」、「1つ以上」、ならびに「および/または」という句は、実際上接続的かつ離接的なオープンエンド表現である。例えば、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの1つ以上」、「A、B、またはCのうちの1つ以上」、ならびに「A、B、および/またはC」という表現のそれぞれは、「Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBとを合わせて、AとCとを合わせて、BとCとを合わせて、またはA、B、およびCを合わせて」を意味する。
本明細書中で本開示の好ましい実施形態を示し、説明してきたが、そのような実施形態はほんの一例として与えられていることは、当業者であれば自明のことであろう。本開示から逸脱することなく、数多くの変形、変更、および置換えが現在当業者に想定されるであろう。本明細書中で説明された本開示の実施形態のさまざまな代案が、本開示を実施するにあたり使用されてもよいことを理解されたい。

Claims (47)

  1. a)基材と、
    b)金属系導電性添加物と、
    c)前記金属系導電性添加物と組み合わされ、かつ、前記基材上にEMIシールディング被覆物として堆積されるバインダーと
    を含むEMIシールド。
  2. 前記金属系導電性添加物が、ニッケル、銅、銀、ニッケル、亜鉛、アルミニウム、錫、または金を含む金属ナノ材料である、請求項1に記載のEMIシールド。
  3. 前記金属ナノ材料が、金属コアを形成する第1金属と、前記金属コアの周囲に被覆物を形成する第2金属とを含む、請求項2に記載のEMIシールド。
  4. 前記第1金属が、アルミニウム、ニッケル、銅、または鉄を含み、前記第2金属が、銀を含む、請求項3に記載のEMIシールド。
  5. 前記金属ナノ材料が、ナノ粒子、ナノロッド、ナノワイヤ、ナノフラワー、ナノフレーク、ナノファイバー、ナノプレートレット、ナノリボン、ナノキューブ、バイピラミッド、ナノディスク、ナノプレート、ナノデンドライト、ナノリーフ、ナノ球体、量子球、量子ドット、ナノスプリング、ナノシート、多孔質ナノシート、ナノメッシュ、またはそれらのあらゆる組合せを含む形態を含む、請求項2に記載のEMIシールド。
  6. 前記EMIシールディング被覆物中の前記金属系導電性添加物のw/w濃度が、約5%~約95%である、請求項1に記載のEMIシールド。
  7. 前記EMIシールディング被覆物中の前記バインダーのw/w濃度が、約20%~約95%である、請求項1に記載のEMIシールド。
  8. バインダーが、アルキド、アクリル、ビニル-アクリル、酢酸ビニル/エチレン(VAE)、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリエステル、スチレン、スチレンアクリル、メラミン、シラン、シロキサン、またはそれらのあらゆる組合せを含む、請求項1に記載のEMIシールド。
  9. 前記EMIシールディング被覆物が、被覆物シンナーをさらに含む、請求項1に記載のEMIシールド。
  10. 前記被覆物シンナーが、アセトン、4-クロロ-アルファ、アルファ、アルファ-トリフルオロトルエン、アセトン、またはそれらのあらゆる組合せを含む、請求項9に記載のEMIシールド。
  11. 前記EMIシールディング被覆物中の前記被覆物シンナーのw/w濃度が、約5%~約90%である、請求項9に記載のEMIシールド。
  12. 前記EMIシールディング被覆物が、粘度調整剤をさらに含む、請求項1に記載のEMIシールド。
  13. 前記粘度調整剤が、アセトン、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)、エタノール、キシレン、石油、N-ブチルアセテート、ヘプタン-2-オン、4-イソシアナトスルホニルトルエン、2-メトキシ-1-メチルエチルアセテート、またはそれらの組合せを含む、請求項12に記載のEMIシールド。
  14. 炭素系添加物をさらに含む、請求項1に記載のEMIシールド。
  15. 前記EMIシールディング被覆物中の前記炭素系添加物のw/w濃度が、約0.01%~約5%である、請求項14に記載のEMIシールド。
  16. 前記炭素系添加物が、黒鉛、グラフェン、還元型グラフェン、カーボンブラック、キャボットカーボン、カーボンナノチューブ、機能性カーボンナノチューブ、またはそれらのあらゆる組合せを含む、請求項14に記載のEMIシールド。
  17. EMIシールディング被覆物であって、
    a)金属系導電性添加物と、
    b)バインダーと、
    c)前記金属系導電性添加物および前記バインダーと組み合わされることで前記EMIシールディング被覆物を形成する溶媒と
    を含むEMIシールディング被覆物。
  18. 前記EMIシールディング被覆物が、クリアコート被覆物および活性剤被覆物を含み、前記クリアコート被覆物と前記活性剤被覆物とを混合することにより、前記EMIシールディング被覆物が硬化する、請求項17に記載のEMIシールディング被覆物。
  19. 前記金属系導電性添加物が、ニッケル、銅、銀、ニッケル、亜鉛、アルミニウム、錫、または金を含む金属ナノ材料である、請求項17に記載のEMIシールディング被覆物。
  20. 前記金属ナノ材料が、金属コアを形成する第1金属と、前記金属コアの周囲に被覆物を形成する第2金属とを含む、請求項19に記載のEMIシールディング被覆物。
  21. 前記第1金属が、アルミニウム、ニッケル、銅、または鉄を含み、前記第2金属が、銀を含む、請求項20に記載のEMIシールディング被覆物。
  22. 前記金属ナノ材料が、ナノ粒子、ナノロッド、ナノワイヤ、ナノフラワー、ナノフレーク、ナノファイバー、ナノプレートレット、ナノリボン、ナノキューブ、バイピラミッド、ナノディスク、ナノプレート、ナノデンドライト、ナノリーフ、ナノ球体、量子球、量子ドット、ナノスプリング、ナノシート、多孔質ナノシート、ナノメッシュ、またはそれらのあらゆる組合せを含む形態を含む、請求項19に記載のEMIシールディング被覆物。
  23. 前記EMIシールディング被覆物中の前記金属系導電性添加物のw/w濃度が、約5%~約95%である、請求項17に記載のEMIシールディング被覆物。
  24. 前記EMIシールディング被覆物中の前記バインダーのw/w濃度が、約20%~約95%である、請求項17に記載のEMIシールディング被覆物。
  25. バインダーが、アルキド、アクリル、ビニル-アクリル、酢酸ビニル/エチレン(VAE)、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリエステル、スチレン、スチレンアクリル、メラミン、シラン、シロキサン、またはそれらのあらゆる組合せを含む、請求項17に記載のEMIシールディング被覆物。
  26. 前記EMIシールディング被覆物が、被覆物シンナーをさらに含む、請求項17に記載のEMIシールディング被覆物。
  27. 前記被覆物シンナーが、アセトン、4-クロロ-アルファ、アルファ、もしくはアルファ-トリフルオロトルエン、アセトン、またはそれらのあらゆる組合せを含む、請求項26に記載のEMIシールディング被覆物。
  28. 前記EMIシールディング被覆物中の前記被覆物シンナーのw/w濃度が、約5%~約90%である、請求項26に記載のEMIシールディング被覆物。
  29. 粘度調整剤をさらに含む、請求項17に記載のEMIシールディング被覆物。
  30. 前記粘度調整剤が、アセトン、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)、エタノール、キシレン、石油、N-ブチルアセテート、ヘプタン-2-オン、4-イソシアナトスルホニルトルエン、2-メトキシ-1-メチルエチルアセテート、またはそれらの組合せを含む、請求項29に記載のEMIシールディング被覆物。
  31. 炭素系添加物をさらに含む、請求項17に記載のEMIシールディング被覆物。
  32. 前記EMIシールディング被覆物中の前記炭素系添加物のw/w濃度が、約0.01%~約5%w/wである、請求項31に記載のEMIシールディング被覆物。
  33. 前記炭素系添加物が、黒鉛、グラフェン、還元型グラフェン、カーボンブラック、キャボットカーボン、カーボンナノチューブ、機能性カーボンナノチューブ、またはそれらのあらゆる組合せを含む、請求項31に記載のEMIシールディング被覆物。
  34. 前記EMIシールディング被覆物の厚さが、約150um未満である、請求項17に記載のEMIシールディング被覆物。
  35. EMIシールドを形成する方法であって、
    a)金属系導電性添加物、バインダー、および溶媒を含む被覆物を形成することと、
    b)基材上に前記被覆物を堆積させることと、
    c)EMIシールディング被覆物を形成するために前記基材上の前記被覆物を乾燥させることと
    を含む方法。
  36. 所定の厚さの前記被覆物が前記基材上に堆積される、請求項35に記載の方法。
  37. 前記基材上の前記被覆物を乾燥させることは、約20℃~約120℃の温度で乾燥させることを含む、請求項35に記載の方法。
  38. 前記被覆物を形成することが、
    a)前記被覆物を混合すること、
    b)前記被覆物中の凝集体を分解すること、
    c)前記被覆物から気泡を除去すること、または
    d)それらのあらゆる組合せ
    を含む、請求項35に記載の方法。
  39. 前記混合することは、音響ミキサーにより行われる、請求項38に記載の方法。
  40. 前記被覆物中の前記凝集体を分解することは、高剪断ミキサーにより行われる、請求項38に記載の方法。
  41. 前記被覆物から前記気泡を除去することは、真空ミキサーにより行われる、請求項38に記載の方法。
  42. 基材上に前記被覆物を堆積させることは、塗工機により前記基材上に前記被覆物を堆積させることを含む、請求項35に記載の方法。
  43. 前記塗工機が、スロットダイ塗工機である、請求項42に記載の方法。
  44. 前記被覆物中の前記凝集体を分解すること、および前記被覆物から前記気泡を除去することのうちの少なくとも一方が、前記被覆物の粘度が約25cP~約8,000cPになるまで行われる、請求項38に記載の方法。
  45. 前記被覆物の粘度は、約25cP~約8,000cPである、請求項35に記載の方法。
  46. 前記EMIシールドをカレンダ処理することをさらに含む、請求項35に記載の方法。
  47. カレンダ処理することは、ロール・ツー・ロールカレンダ機により行われる、請求項46に記載の方法。
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