JP2023549959A - アクセス権限をコントロールするための装置 - Google Patents
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Abstract
アクセス権限をコントロールするための装置には、アクセス領域が含まれており、この装置は、人または対象体を個別化するためのアクセスレーンであって、遮断手段および/または信号手段により、アクセスバリアが定められるアクセスレーンを形成するための誘導装置を有する。Bluetooth無線インタフェースを有するゲートコントローラにより、携帯型データ担体のアクセス権限の読み取りが可能になり、アクセス権限の妥当性が確認される場合、アクセスコントローラにより、遮断手段および/または信号手段が解除され、これにより、アクセスバリアの個別の通過が可能になる。ここでは、アクセスレーンに多相アンテナグループが対応付けられており、その送受信アンテナは、アンテナ給電ネットワークを介し、Bluetooth送受信モジュールによって駆動制御され、これにより、アクセス方向に見て、アクセスバリアに対して異なる間隔を有する少なくとも2つのアンテナローブが形成される。ゲートコントローラ(9)により、アクセス方向に見て、アクセスバリア(3)に対してより大きな間隔を有するアンテナローブ(6)を介して、アイドリング時に連続して短い信号(アドバタイジングイベント)が送出され、接近する携帯型データ担体(1)のBluetooth無線インタフェースがアクティブ化される。アクセス権限が付与されたそれぞれのデータ担体(1)には、一意の権限識別子(UIDまたは権限ID)が対応付けられており、権限識別子は、Bluetoothインタフェースによってアクティブ化可能なチケットAppを介して読み取り可能である。ゲートコントローラ(9)により、アクセスバリア(3)に対してより短い間隔に位置しているアンテナローブ(5)を介して権限識別子が読み取られ、このアンテナローブ(5)において、データ担体(1)から送信される信号の受信電界強度(RSSI)が測定される。受信電界強度(RSSI)の評価が確認されかつ権限(UID)の妥当性が確認される場合、アクセスコントローラ(9)により、遮断手段および/または信号手段(12,13)に対するイネーブル信号が生成される。
Description
チケッティングシステムはさまざま用途において公知であり、アクセスコントロールを有する用途(ゲーテッドエリア)と、アクセスコントロールのないシステム(Be-in/Be-out)と、が区別される。2つの方式は組み合わせることも可能である。
チケットとは、特定のサービスおよび/または場所へのアクセスを可能にする権限のことをいい、アクセスは、時間的に、位置的に、または値によって特定され、個人的に(転用不可)また転用可であってよい。チケットは、典型的には媒体に記憶可能であり、かつ/またはデータベースに権限として格納される。
本発明が具体的に取り組むのは、例えばスキーリフト等において、少なくとも部分的にアクセスコントロールが必要である用途であるが、この用途には限定されない。スキーリフトについては、アクセスは一般に1つまたは複数のアクセスレーンにおける機械的な誘導装置によって構成され、それぞれのアクセスレーンには、チケット用の読み取り装置が配置されている。この読み取り装置により、接近する人のチケットが取り込まれ、アクセス権限が検査され、妥当性が確認されるのにしたがって、アクセスレーンに設けられている遮断器にイネーブル信号が送出される。遮断器は、十字形回転バー、旋回式ドア、光信号等であってよい。
このようなスキーパスシステムの第1世代では、チケット媒体としてバーコードチケットまたは磁気カードが使用されており、読み取り装置は、これに対応して、バーコードまたは磁気ストライプカード用の差し込み式読み取り装置が使用されていた。
機械的な読み取り装置の保守の必要性をなくすために、この読み取り装置はその後、非接触のRFIDトランスポンダに置き換えられ、RFID技術としてLF(125kHz)、HF(13.56MHz)が、また最新システムではUHF(900MHz)が公知である。
チケット媒体を有するチケッティングシステムの一般的な欠点はまさしく、チケット販売を構成するためにチケット媒体および適切なチケット印刷機を設けなければならないことである。今日では、顧客/アクセス権限者の大部分がスマートフォンを有しているため、チケット媒体としてスマートフォンを利用することは有利である。飛行場における搭乗には、これがすでに使用され、搭乗券は、スマートフォンにおけるバーコードの形態で記憶されている。
しかしながら、例えばスキーリフト等のように、アクセスが何度も行われる用途では、この手法は適切ではないことがあろう。アクセスのためには、スマートフォンをポケットから取り出し、チケットを呼び出し、光学式読み取り装置に提示しなければならない。スキー服およびアクセスの頻繁な利用を伴う、説明した取り扱いは、過度に複雑になってしまうことは明らかである。
スマートフォンにおいて利用可能な無線技術、例えばNFC(Near Field Communication)またはBluetoothをチケッティングに使用することがすでに提案されてもいる。NFCは、数センチメートルで、到達距離が短すぎ、したがって取り扱いにくい。
Bluetoothは、2.4GHzのISMバンドにおけるデータ伝送のための標準化された技術であり、10メートルまでの周囲にある装置をネットワーク接続するために開発されている。Bluetoothは特に、オーディオデータを伝送するために使用される。最初のBluetoothバージョンでは、電力消費が極めて多かったが、バージョン4以降の発展が導入されると、これは改善された(Bluetooth Low Energy)。先頃から利用可能になったのは、さらに新しい5.xというBluetoothバージョンであり、このバーションでは位置特定機能も提供される。位置特定のための機能は、一方において成熟しておらず、他方において極めて少数のスマートフォンモデルだけに含まれている。アクセスレーンにおいて携帯型データ担体(チケット)と読み取り装置との間の通信チャンネルとしてBluetoothを使用することは、これまでまだ行うことができなかった。その理由の1つは、(距離が長いことに起因して)、正しい人(スマートフォン)のデータが読み取られて処理されることが保証されないことである。
米国特許第10163178号明細書には、携帯型データ担体(スマートフォン)を使用するためのシステムが記載されており、このシステムには、個々のアクセスレーン用の読み取り装置が含まれており、それぞれの読み取り装置にはBluetoothアンテナアレイが含まれている。個々のアクセスレーン用の読み取り装置には、到達距離の長い共通のBluetooth位置送信器が前置されている。携帯型データ担体が、アクセスコントロールの位置に接近すると、携帯型データ担体は、位置送信器からの信号を受信し、接続が行われた後、そのチケットデータを伝送しようとする(チェックイン処理)。次いで携帯型データ担体がアクセスゲートに到達すると、そこに配置されたBluetoothアンテナアレイにより、データ担体の位置を特定しようとする。このためにBluetoothアンテナアレイは、指向性アンテナローブを使用し、受信電界強度(RSSI)を測定する。位置送信器による妥当性検査と、アクセスゲートにおけるアンテナアレイによる位置検査と、が確認された場合、アクセスが承認される。アクセスコントロールにおいてBluetoothを使用するための本明細書で説明されるシステムにより、実際には処理成果は不十分であることが示され、通過に必要な時間は長すぎ、またアクセスゲートに到達した際にすぐにアクセスが可能にされない人により、フローが大きく損なわれてしまう。
したがって本発明が課題としたのは、ゲーテッドエリアにおけるアクセスコントロールにスマートフォンまたはこれに相当する携帯型媒体を簡単な操作で利用できるようにすることである。
このために本発明は、アクセス領域におけるアクセス権限をコントロールするための装置を出発点としており、この装置は、人または対象体を個別化するためのアクセスレーンであって、遮断手段および/または信号手段により、アクセスバリアが定められるアクセスレーンを形成するための誘導装置と、携帯型データ担体のアクセス権限を読み取るためのBluetooth無線インタフェースを有するゲートコントローラと、を備え、アクセスコントローラのアクセス権限の妥当性が確認される場合、遮断手段および/または信号手段が解除され、これにより、アクセスバリアの個別の通過が可能になり、アクセスレーンには多相アンテナグループが対応付けられており、その送受信アンテナは、アンテナ給電ネットワークを介し、Bluetooth送受信モジュールによって駆動制御され、これにより、アクセス方向に見て、アクセスバリアに対して異なる間隔を有する少なくとも2つのアンテナローブが形成される。
本発明によると、ゲートコントローラにより、アクセス方向に見てアクセスバリアに対してより大きな間隔を有するアンテナローブを介して、アイドリング時に連続して短い信号(アドバタイジングイベント)が送信され、これにより、接近する携帯型データ担体のBluetooth無線インタフェースがアクティブ化される。アクセス権限が付与されたそれぞれのデータ担体には、一意の権限識別子(UIDまたは権限ID)が対応付けられており、この権限識別子は、Bluetoothサービスによってアクティブ化可能なチケットAppを介して読み取り可能である。アクセスバリアに対してより短い間隔を有するアンテナローブを介し、ゲートコントローラにより、チケットAppのUIDが特定され、データ担体から送信される信号の受信電界強度(RSSI)が測定される。受信電界強度(RSSI)の評価が確認されかつ権限(UID)の妥当性が確認される場合、アクセスコントローラにより、遮断手段および/または信号手段に対してイネーブル信号が生成される。
本発明が出発点としているのは、最適に機能するシステムを得るためには、読み取ったデータ担体の正確な位置特定が必要であるだけでなく、特に、接近する人の予想される挙動に、システムにおける時間的なフローも合わせなければならないという知識である。到達時に進入ゲートが直ちに解除されないと、このことは、極端な流れの障害が生じて、完全な混乱に至ってしまう。
Bluetoothの通信処理に外部から介入できるのは極めて限定的であり、通信ステップを開始するための期間は、主にオペレーティングシステムによってあらかじめ設定される。本発明による装置およびそのフローにより、実践的に役立ち、かつ接近する人の所望の挙動に対応する機能が保証される。換言すると、コントロール対象の人の到達時にはアクセスバリアの前でゲートが開く。
択一的にはBluetooth送受信器により、アンテナグループの三角測量値の評価から得られる位置情報から解除条件が特定される。
好ましい実施形態は、Bluetoothアンテナアレイに、少なくとも2つの、好適には4つのアンテナモジュールが含まれ、これらのアンテナモジュールは、アクセス方向に見て、波長のλ/2の間隔で互いに配置されることによって特徴付けられており、切換スイッチおよび位相シフタを用い、アンテナネットワークの入力側とアンテナモジュールとの間で指向性アンテナローブが生成可能である。
Bluetoothトランシーバにより、切換スイッチおよび位相シフタが多重に駆動制御され、アンテナローブには、一意の識別子を有する問い合わせ信号が加えられる。
有利には、誘導装置により、1メートル未満、好適には60cmの幅を有するアクセスレーンが画定され、アクセスレーンの少なくとも一方の側には、Bluetoothアンテナグループが、アクセスバリアのすぐ前に、好適には1メートル以内でアクセスバリアの前に配置されている。アンテナグループは、少なくとも2つの、好適には4つのアンテナ素子から構成されており、これらのアンテナ素子は互いに、アクセス方向に見て、Bluetooth周波数の波長のλ/2の中心間距離を有し、アンテナ素子に給電するためのアンテナ給電ネットワークにより、アクセスバリアの前の1メートル以内で2つの指向性アンテナローブが生成され、指向性アンテナローブの第1のアンテナローブは、アクセスバリアのより近くに位置しており、指向性アンテナローブの第2のアンテナローブは、アクセス方向に見て、アクセスバリアに対してより大きな間隔を有する。
以下では、実施例に基づき、また図面に関連して本発明をより詳しく説明する。
Bluetooth技術の一般的な特性は、例えば”https://en.wikipedia.org/wiki/Bluetooth_Low_Energy”に記載されている。Bluetoothは、2.4GHzのISMバンドにおける、標準化された無線伝送方式であり、この無線伝送方式により、10メートルの周辺領域おいて複数の装置をネットワーク接続することができる。以下の説明において前提とするのは、標準化されたBluetooth方式の通信プロセスが公知であることであるが、この用語の下で公知の方式に限定されることはない。本発明は、相当の無線通信方式にも適用可能である。
それぞれの携帯型データ担体1には、Bluetoothの下でアクティブ化可能なチケットApp(プログラムモジュール)と、これを介して読み取り可能な権限IDと、が対応付けられている。権限IDは、システムにおける一意な番号であってよく、この番号により、実際の権限データ、例えば、有効な場所、有効期間、権限の有効値または有効な個人データ等も参照される。権限IDには、これらの権限データのいくつかが含まれてよく、またはこれらのすべてが直接に含まれていてもよい。
図1には、アクセスレーンが斜視図で示されており、この図では、矢印7により、アクセス方向がシンボリックに示されている。アクセスレーン7は、両側が装置ピラー10および11により、約60cmの幅で画定されており、これにより、それぞれ一人だけが進入可能である。モータ駆動で回動可能な遮断アーム12,13により、閉鎖状態において(図2も参照されたい)アクセスバリア3が形成される。アクセスバリア3の前のスペースは、待機領域もしくは検査領域であり、バリアの後方の空間には、有効なアクセス権限を有する場合にのみ到達可能であるとされるべきである。このような構造についてのさらなる詳細は、例えば、欧州特許第1990777号明細書に記載されている。この図に示した状態では、スキーヤー20は、アクセスバリア3のすぐ前におり、そのアクセス権限は、Bluetoothインタフェースを備えたスマートフォン1に記憶されている。この装置は、個別のアクセスを保証しようとするものであり、すなわち、待ち行列の第2の人のデータは、アクセスバリア3のすぐ前にいるスキーヤー20のデータに代わってコントロールされるべきではない。
以下にさらに説明するように、スマートフォン1は、そのBluetoothインタフェースと、アクセスレーン7における送受信アンテナ2と、を介して接続する。アクセス権限が検査され、妥当性が確認される場合、遮断アーム12,13が、アクセス方向に回動し、アクセスレーン7を解除する。スキーヤー20は、アクセスバリア3を通過し、遮断アーム12,13は、この直後に閉鎖される。この閉鎖は、この図には示していない、アクセスレーン7における光バリアによってトリガされる。
図2には、人に対するアクセスレーン7の上面図が示されている。アクセスレーンは、幅60cmであり、両側が機械的な誘導装置によって形成されており、図示したケースでは、左側の装置ピラー10および右側の装置ピラー11によって形成されている。装置ピラー10および11にはそれぞれ、この図では詳しく示していない、遮断アーム12および13用の駆動部が支持されており、これらの遮断アーム12および13は、図示した閉鎖状態においてアクセスバリア3を形成している。アクセス方向7に見ると、アクセスバリア3の前の領域は、アクセス権限の検査および妥当性検査のための待機領域である。アクセス権限が正しいことが確認される場合、遮断アーム12,13はアクセス方向に回動する。この図ではこの運動は、点線の矢印によってシンボリックに示されている。
左側の装置ピラー10は、Bluetooth多相アンテナグループ2を備えたアンテナ支持プレート14を有しており、このBluetooth多相アンテナグループ2は、1メートルまでの間隔でアクセスバリア3の前に配置されている。このBluetooth多相アンテナグループ2により、2つの指向性アンテナローブが形成されて、これらのうちの第1のアンテナローブ5は、アクセスバリア3のすぐ前に示されている。第2のアンテナローブ6は、アクセス方向に見て、アクセスバリア3に対してより大きな間隔を有する。
図3には、アクセス方向における正面図でこの装置が示されている。装置ピラー10,11は、この図では吊り下げ式に取り付けられてはおらず、床に固定されている。さらに図3には、右側の装置ピラー11もBluetooth多相アンテナグループ2を有する変形形態が示されている。この鏡映状の実施形態は、ユーザ20の右の身体側に携帯されたスマートフォン1をより容易に検出できるようにするために有利になり得る。
ユーザ20(図1による実施例ではスキーヤー)は、スマートフォン1を有し、これを身体のポケットに入れて快適に持ち運ぶことができる。スマートフォン1には、チケットApp(プログラムアプリケーション)がインストールされており、このチケットAppは、UUID(Universal Unique Identifier)を介して一意に識別可能である。このUUIDにはアクセス権限(チケット)が対応付けられている。アクセス権限のパラメータ(すなわち、時間的、位置的、個人的、値についての制限)は、Appに直接に記憶することができるか、またはこれらのパラメータは、データベースにおいてUUIDに対応付けられており、かつ妥当性検査のためにそこから呼び出すことができる。
図4には、本発明にとって重要な回路素子のブロック図が示されている。アクセスコントロール機能は、アクセスコントローラ9によって監視かつ制御される。アクセスコントローラ9は、Bluetooth送受信器8に接続されており、Bluetooth送受信器8には、Bluetooth通信用の送受信増幅器が含まれている。機能にとって重要であるのは、無線信号の電界強度の、すなわちRSSI(Received Signal Strength Indicator)の評価である。この信号は、アクセスバリア3に対するスマートフォン1の距離についての指標である。
Bluetooth送受信器8により、アンテナ給電ネットワーク4を介して、アンテナグループ2が駆動制御される。アンテナ給電ネットワーク4およびアンテナグループ2は、少なくとも2つの指向性アンテナローブ5および6が発生するように構成されている。第1のアンテナローブ5は、アクセス方向に見て、アクセスバリア3のすぐ前の領域を指している。第2のアンテナローブ6は、アクセス方向に見て、アクセスバリア3の前で第1のアンテナローブ5よりも大きな間隔を有するように配向されている。
待機位置では、遮断手段/信号手段21は閉じられている。Bluetoothトランシーバ8は、いわゆるアドバタイジングイベントを連続して生成し、アクセスバリア3に対してより大きな間隔を有するアンテナローブ6を介してこれを送出する。待機位置に、すなわちアクセスバリア3の方向に人が移動すると、その人のスマートフォン1は、Bluetoothインタフェース22を介してこの無線信号を受信して、通信準備状態をアクティブ化する。
人20がさらにアクセスバリア3の方向に移動すると、スマートフォン1は、アンテナローブ5の受信領域に到達し、スマートフォン1のチケットAppが権限IDを伝送することにより、ゲートコントローラ9は有効日付を呼び出す。有効日付が、それぞれのアクセスのあらかじめ定めた判定基準に対応すると、アクセス権限は、確認されたと見なされる。
付加的にゲートコントローラ9により、スマートフォン1によって送信されてアンテナローブ5を介して受信した信号の電界強度(RSSI)が評価され、この電界強度から人20、ひいてはデータ担体1の、アクセスバリア3への間近に迫った接近についての判定基準が形成される。
スマートフォン1もしくはそのユーザ20は、今やアクセスバリア3のすぐ前にある。2つの検査が確認される場合、アクセス権限は確認され、位置特定は正しいと確認され、この場合、アクセスコントローラ9は、信号手段または遮断手段21の制御部にイネーブル信号を送信し、人20がアクセスバリア3を通過し終わるまで、次の問い合わせをせずに待機する。
論理演算は基本的に、回路素子に自由に対応付け可能である。妥当性検査は、例えば、システムのデータベースにおける問い合わせによって行うことが可能であり、この場合に有効日付は、例えば、ホストに格納される。しかしながら、検査は、スマートフォンにインストールされたAppにより、有効パラメータが、Bluetoothインタフェースを介して伝送されることによってローカルに行うことも可能であり、またはAppにより、そのアクセスパラメータが、アクセス箇所の位置(アクセス番号)について有効であるか否かが特定されることによって自律的かつ内部的に検査される。
図5には、Bluetoothアンテナアレイ2の素子と連携するアンテナ給電ネットワーク4が示されている。アンテナグループ2は、アクセス方向に見て、互いにそれぞれ、Bluetooth周波数の波長のλ/2の間隔を有する4つの円形のパッチアンテナ30,30’,30’’,30’’’を使用する。パッチアンテナ30は、50オームの抵抗34で終端している90°ハイブリッド分圧器32を介して駆動制御される。外側に位置しているパッチアンテナ30および30’’’にはそれぞれ、サイドローブの抑圧を可能にするために、6dBのアッテネータ33および33’’’が前置接続されている。出力側a,b,cを有する3方向スイッチ37により、アンテナ給電ネットワーク4の入力側が形成される。出力側37aは、2方向スイッチ35aに接続されており、出力側37cは2方向スイッチ35bに接続されており、出力側37bは、出力分割器36に接続されている。
出力分割器36は、4つの出力側a,b,c,dおよび2つの状態を有する。第1の状態では、出力側a~dにおける位相は、それぞれ+90°だけ、第2の状態ではそれぞれ-90°だけシフトされる。出力側36aにより、パッチアンテナ30が、出力側36dにより、パッチアンテナ30’’’が駆動制御される。出力側36bおよび36cは、スイッチ35aおよび35bを介して内側に位置するパッチアンテナアンテナ30’および30’’に接続可能である。
この図に示したアンテナネットワークは、位置に依存しないスマートフォンとの結合を形成するために、円偏波電磁波を放射可能である。
出力分割器36を第1の状態からその第2の状態に切り換えることにより、2つの指向性アンテナローブ5および6が生成される。スイッチ35aおよび35bを介して付加的に、内側のパッチアンテナ30’および30’’をスイッチ37に直接に接続することができる。したがって、アンテナネットワークにより、指向性アンテナローブ5,6を使用して、位置特定の他に、これらのアンテナにおいて信号の位相差も考慮することができる。
Claims (4)
- アクセス領域におけるアクセス権限をコントロールするための装置であって、前記装置は、
人または対象体を個別化するためのアクセスレーンであって、遮断手段および/または信号手段により、アクセスバリアが定められるアクセスレーンを形成するための誘導装置と、
携帯型データ担体のアクセス権限を読み取るためのBluetooth無線インタフェースを有するゲートコントローラと、
を備え、
アクセスコントローラの前記アクセス権限の妥当性が確認される場合、前記遮断手段および/または信号手段が解除され、これにより、前記アクセスバリアの個別の通過が可能になり、
-アクセスレーンには、多相アンテナグループが対応付けられており、前記多相アンテナグループの送受信アンテナは、アンテナ給電ネットワークを介し、Bluetooth送受信モジュールによって駆動制御され、これにより、アクセス方向に見て、前記アクセスバリアに対して異なる間隔を有する少なくとも2つのアンテナローブが形成される装置において、
-前記ゲートコントローラ(9)により、アクセス方向に見て、前記アクセスバリア(3)に対してより大きな間隔を有する前記アンテナローブ(6)を介して、アイドリング時に連続して短い信号(アドバタイジングイベント)が送出され、これにより、接近する携帯型データ担体(1)のBluetooth無線インタフェースがアクティブ化され、
-アクセス権限が付与されたそれぞれのデータ担体(1)には、一意の権限識別子(UIDまたは権限ID)が対応付けられており、前記権限識別子は、前記無線Bluetoothインタフェースによってアクティブ化可能なチケットAppを介して読み取り可能であり、
-前記ゲートコントローラ(9)により、前記アクセスバリア(3)に対してより短い間隔に位置している前記アンテナローブ(5)を介し、前記チケットAppの前記権限識別子(UID)が問い合わされ、前記アンテナローブにおいて、前記データ担体(1)から送信される信号の受信電界強度(RSSI)が測定され、
-前記受信電界強度(RSSI)の評価が確認されかつ前記権限(UID)の妥当性が確認される場合、前記アクセスコントローラ(9)により、前記遮断手段および/または信号手段(12,13)に対するイネーブル信号が生成される、
装置。 - Bluetooth送受信器(8)により、妥当性情報と位置情報とが結合されて、前記アンテナグループ(2)の三角測量値(AoA)の評価からイネーブル信号が生成される、
請求項1記載の装置。 - 前記Bluetoothアンテナグループ(2)には、少なくとも2つの、好適には4つのアンテナモジュール(30)が含まれており、前記アンテナモジュール(30)は、前記アクセス方向に見て、波長のλ/2の間隔で互いに配置されており、切換スイッチ(35,37)および位相シフタ(36)を用い、アンテナネットワーク(4)の入力側と前記アンテナモジュール(30)との間で、指向性アンテナローブ(5,6)が生成可能である、
請求項1または2記載の装置。 - 前記誘導装置(10,11)により、1メートル未満、好適には60cmの幅でアクセスレーン(7)が画定され、前記アクセスレーン(7)の少なくとも一方の側には、Bluetoothアンテナグループ(2)が、前記アクセスバリア(3)のすぐ前に、好適には1メートル以内で前記アクセスバリア(3)の前に配置されており、前記アンテナグループ(2)は、少なくとも2つの、好適には4つのアンテナ素子(30,30’,30’’,30’’’)から構成されており、前記アンテナ素子(30,30’,30’’,30’’’)は、互いに、アクセス方向に見て、Bluetooth周波数の波長のλ/2の中心間距離を有し、前記アンテナ素子(30,30’,30’’,30’’’)を給電するためのアンテナ給電ネットワーク(4)により、前記アクセスバリア(3)の前の1メートル以内に2つの指向性アンテナローブ(5,6)が生成され、前記指向性アンテナローブ(5,6)の第1のアンテナローブは、前記アクセスバリア(3)のより近くに位置しており、前記指向性アンテナローブ(5,6)の第2のアンテナローブは、アクセス方向(7)に見て、前記アクセスバリア(3)に対してより大きな間隔を有する、
請求項1から3までのいずれか1項記載の装置。
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