JP2023549932A - 洗浄装置用の水質調整ユニット、および送出ユニット - Google Patents

Abstract

洗浄装置（１０）のための水質調整ユニット（２）が、水を異なる流量および異なるスプレー特性で、添加剤を水に混合して供給するように構成される。水質調整ユニット（２）は、水供給部への取り付けのための入口継手（１１）および送出ユニット（３）への取り付けのための出口継手（３２）と、１つまたは２つ以上の添加剤容器（２５）を取り付けるように構成された１つまたは２つ以上のドッキングアダプタ（７６）とを備える。入口継手（１１）と出口継手（３２）との間の水の流れを案内および制御するハイドロ要素が、全マニホールド（５７）とハイドロ要素とを備えるハイドロアセンブリ（５０）に実装され、全マニホールド（５７）は、水の流れを案内する内部チャネルを備え、ハイドロ要素を担持する。

Description

本発明は、人体を処理するための装置の分野に関し、とくには、それぞれの独立請求項の冒頭部分に記載されているような洗浄装置用の水質調整ユニットおよび送出ユニットに関する。

人体への適用のためにシャワーヘッドへと添加剤をデリバリするための装置および方法が、例えば欧州特許出願公開第２５４３７７９号明細書または国際公開第２００７／０６２５３６号パンフレットから知られている。

米国特許出願公開第２０１９／３５２８８９号明細書が、水または消耗品と混合された水を送出するための複数の出口を有する洗浄設備を開示している。この設備は、圧力、流量、温度、および水への消耗品の混合の有無において相違し得る異なる動作モードで動作するように制御される。

国際公開第２０１２０５５２７２号パンフレットが、液体吸引チャンバを備えた液体石鹸デリバリ装置を示している。そこでは、石鹸のデリバリが、デリバリされる水の水圧によってもたらされる。

韓国特許出願公開第２００３０００８５０４号明細書が、制御および混合ボックスを介した添加剤のデリバリを制御するための制御ボタンを備えたシャワーヘッドを示している。添加剤は、一式の添加剤容器によって提供される。

既知のシステムは、通常は、バスタブまたはシャワーあるいは蛇口に関連して不動に設置されるように想定され、できることが限られている。多用途であると同時に取り扱いが容易でもある水質調整ユニットについて、ニーズが存在する。より一般的には、既存のシステムに対する改善が必要とされている。

したがって、本発明の目的は、最初に述べたタイプの水質調整ユニットおよび送出ユニットであって、上述の欠点を克服する水質調整ユニットおよび送出ユニットを生み出すことである。

これらの目的は、特許請求の範囲に記載の水質調整ユニットおよび送出ユニットによって達成される。

水質調整ユニットは、洗浄装置において使用するためのものであり、水質調整ユニットは、ユーザによって制御されて水を異なる流量および異なるスプレー特性で、添加剤を水に混合して供給するように構成されており、水質調整ユニットは、
・水質調整ユニットを水供給部に取り付けるための入口継手であって、とくには入口継手は、水供給ホースが取り付けられるように構成されている、入口継手と、
・水質調整ユニットを送出ユニットに取り付けるための出口継手であって、とくには出口継手は、シャワーヘッドへと通じるホースが取り付けられるように構成されている、出口継手と、
・１つまたは２つ以上の添加剤容器が取り付けられるように構成された１つまたは２つ以上のドッキングアダプタと
を備える。

いくつかの実施形態において、水質調整ユニットは、少なくとも１つの添加剤を水と混合することなく提供するように構成される。

いくつかの実施形態において、ドッキングアダプタのうちの１つ以上またはすべては、添加剤カートリッジまたはカプセルを受け入れるように設計される。添加剤カートリッジまたはカプセルは、固体の形態または高粘性の形態の添加剤を収容することができる。添加剤カートリッジまたはカプセルは、単一のトリートメントサイクルに必要な量の添加剤を含むことができる。すなわち、１人のユーザに関する１回の着席におけるトリートメントサイクル。ドッキングアダプタを、添加剤カートリッジを通って水を案内することによって、添加剤を浸食して、添加剤カートリッジから運び出すように構成することができる。ドッキングアダプタは、添加剤カートリッジまたはカプセルが挿入され、次いでドッキングアダプタによって機械的に開かれるスロットを備えることができる。

ドッキングアダプタの代替として、他の添加剤供給源が存在してもよい。例えば、ドッキングアダプタのうちの１つ以上またはすべての代わりに、送出ユニットの一部を形成する再充てん可能な添加剤容器が存在する。

いくつかの実施形態においては、入口継手と出口継手との間の水の流れを案内および制御するハイドロ要素が、ハイドロアセンブリに実装され、ハイドロアセンブリは、全マニホールドおよびハイドロ要素、とくにはセンサおよび水の流れを制御するアクチュエータを備え、全マニホールドは、水の流れを案内する内部チャネルを備え、ハイドロ要素を担持する。

いくつかの実施形態において、全マニホールドは、ハイドロ要素を保持および支持する支持構造として機能する。

これにより、水質調整ユニットの組み立てが容易になり、ハイドロ要素のコンパクトな配置が可能になる。全マニホールドは、コントローラなどの電子要素も保持および支持することができる。全マニホールドを、それが支持する要素と共に、単一の自立ユニットとして輸送および取り扱いすることができる。したがって、全マニホールドは、洗浄装置の技術的機能を実現し、それが使用されるハウジングとは独立して組み立ておよび試験が可能であり、ベースユニットを形成する。ハウジングにおけるバリエーションを、ハウジングが全マニホールドを収容するための空間を提供する限り、全マニホールドの設計に影響を与えることなく実現することができる。

いくつかの実施形態において、内部チャネルは、全マニホールドの内部に配置され、ハイドロ要素間で水を案内し、場合に応じて添加剤も案内する。

いくつかの実施形態において、全マニホールドは、互いに取り付けられた第１のプレートおよび第２のプレートを備え、水の流れを案内するチャネルは、２つのプレートの間に配置され、２つのプレートの間の中空空間によって定められる。

いくつかの実施形態においては、ガスケットが２つのプレートの間に配置され、チャネルの水密性を保証する。いくつかの実施形態において、プレートは、超音波溶接、レーザ溶接（プレートのうちの少なくとも１つが溶接に使用されるレーザ光に対して透過性である）のうちの１つによって接合される。

いくつかの実施形態において、ハイドロ要素のうちの１つ以上について、全マニホールドは、ハイドロ要素の機能部分を形成するように形作られる。

いくつかの実施形態において、全マニホールドは、弁機能を実現するハイドロ要素のための少なくとも１つの弁座を形成するように形作られる。

いくつかの実施形態において、全マニホールドは、全マニホールドの内部チャネルのうちの１つを通る流量を制限するための少なくとも１つの流量リストリクタを形成するように形作られる。

いくつかの実施形態において、ハイドロアセンブリは、第１の端部および第１の端部と反対の第２の端部を有する細長い形状を有し、入口継手および出口継手の両方が第１の端部に配置される。

これにより、入口ホースおよび出口ホースを互いに隣接させて水質調整ユニットに接続することが可能になり、これは使用において実用的である一方で、ハイドロアセンブリへの追加の導管およびハイドロアセンブリからの追加の導管の必要性を最小化または排除する。

いくつかの実施形態においては、ハイドロアセンブリの内部において、大流量弁によって制御される大流量水チャネルが、ハイドロアセンブリ内に実装される入口継手から出口継手までの他の流路と比較して、入口継手から出口継手まで流れる水の最短の流路を構成する。

いくつかの実施形態において、大流量水チャネルを通る流れは、大流量水チャネルを除いて、流れを低減または制限するように設計された要素を通過しない。

いくつかの実施形態においては、ハイドロアセンブリの内部において、初期スプレー流路が、入口継手から分岐点へと通じ、分岐点においてスプレー水チャネルおよび混合チャネルに分岐し、
・スプレー水チャネルは、淡水弁によって制御され、合流部へと通じており、合流部は、出口継手に通じ、
・混合チャネルは、混合弁によって制御され、第２の端部へと通じ、第２の端部から混合チャネルの混合セクションへと通じており、混合セクションは、合流部まで再び第１の端部の方向に通じる。

これにより、混合セクションを細長いハイドロアセンブリの長さに沿って延在させることができ、したがって、添加剤容器および関連の添加剤ポンプを互いに隣接させて省スペースの構成にて配置することが可能になる。いくつかの実施形態において、全マニホールドは、２つの平行なチャネルレベルを含む。いくつかの実施形態においては、３つ以上のレベルを含む。

いくつかの実施形態においては、圧力リデューサが、スプレー水チャネルおよび混合チャネルに分岐する分岐点における圧力を、とくには３ｂａｒ未満の圧力、とりわけ２ｂａｒの圧力に抑えるために配置される。

いくつかの実施形態において、圧力リデューサは、全マニホールドによって担持されるハイドロ要素の１つである。

いくつかの実施形態においては、流量リストリクタが、スプレー水チャネルの流量を、とくには毎分１～２リットルの間の流量へとさらに抑えるために配置される。

いくつかの実施形態において、全マニホールドは、第２のプレート上に配置され、あるいは第２のプレートの一部である混合マニホールドをさらに備え、混合マニホールドは、第２の端部から第１の端部へと水の流れを案内するように配置された混合チャネルを備え、随意により添加剤逆止弁を備える添加剤入口が、水の流れに添加剤を混合するために混合チャネルに沿って配置される。

添加剤逆止弁は、ダックビル弁であってよい。
いくつかの実施形態においては、流れの方向に見た第１の添加剤入口から合流部までの混合チャネルの容積が、３０ミリリットル未満、とくには２０ミリリットル未満、とりわけ１０ミリリットル未満である。

この比較的小さな体積は、添加剤が混合チャネルへとデリバリされる瞬間と、接合部にデリバリされ、次いでシャワーヘッドにデリバリされる時点との間の遅延時間を短くする。一方で、デリバリが停止される瞬間と、添加剤が混合チャネルから流し去られる時点との間の遅延時間も短くする。

いくつかの実施形態において、水質調整ユニットは、列に配置された２つ以上の蠕動ポンプを備え、蠕動ポンプの回転の軸は、混合チャネルの方向に対して少なくともほぼ直角であり、列のうちの最も外側の２つの蠕動ポンプは、反対向きに回転させて配置される。

いくつかの実施形態においては、入口継手と出口継手との間の水の流れを案内および制御するすべてのハイドロ要素が、コンパクトなベースユニットの内部に配置される。

いくつかの実施形態において、ベースユニットは、１つまたは２つ以上の添加剤容器が対応するドッキングアダプタへと垂直方向、とくには下方向に挿入されて接続されるように構成される。

いくつかの実施形態において、ベースユニットは、一直線に配置された３つ以上の添加剤容器が対応するドッキングアダプタへと垂直方向、とくには下方向に挿入されて接続されるように構成される。

いくつかの実施形態において、ベースユニットは、ユーザインターフェース要素を備え、ユーザインターフェース要素は、添加剤選択要素、とくにはドッキングアダプタまたは添加剤供給源ごとに１つのセレクタボタンと、水質調整ユニットが添加剤送出モードにあるときに１つ以上の選択されたドッキングアダプタまたは添加剤供給源からデリバリされる添加剤の量を設定するための添加剤濃度コントローラとを含み、随意により送出モード選択要素を含み、随意により１つ以上の選択されたドッキングアダプタまたは添加剤供給源を示すインジケータ要素、とくには表示灯リングを含む。

いくつかの実施形態においては、１つ以上の選択されたドッキングアダプタまたは添加剤供給源が連続混合モード、パルス状添加剤混合モード、またはパルス状水混合モードのいずれであるかを示すモード表示要素が存在することができる。モードを、例えば、光学インジケータの色または輝度変化のパターンによって表示することができる。

いくつかの実施形態において、ユーザインターフェースは、２つ以上のドッキングアダプタまたは添加剤供給源の選択を可能にするように構成され、コントローラが、添加剤濃度コントローラの特定の設定に関して、
・ただ１つのドッキングアダプタまたは添加剤供給源が選択された場合に、このただ１つのドッキングアダプタまたは添加剤供給源によってデリバリされる添加剤の量を、添加剤濃度コントローラのこの特定の設定に対応する基準量に等しくなるように制御し、
・２つ以上のドッキングアダプタまたは添加剤供給源が選択された場合に、これら２つ以上のドッキングアダプタまたは添加剤供給源によってデリバリされる添加剤の総量を、添加剤濃度コントローラのこの特定の設定に対応する同じ基準量に等しくなるように制御する
ように構成される。

水質調整ユニットを動作させるための対応する方法が、
・ユーザ入力に従い、ただ１つのドッキングアダプタまたは添加剤供給源を選択し、あるいは２つ以上のドッキングアダプタまたは添加剤供給源を選択するステップと、
・添加剤濃度コントローラの特定の設定に関して、
・ただ１つのドッキングアダプタまたは添加剤供給源が選択された場合に、このただ１つのドッキングアダプタまたは添加剤供給源によってデリバリされる添加剤の量を、添加剤濃度コントローラのこの特定の設定に対応する基準量に等しくなるように制御し、
・２つ以上のドッキングアダプタまたは添加剤供給源が選択された場合に、これら２つ以上のドッキングアダプタまたは添加剤供給源によってデリバリされる添加剤の総量を、添加剤濃度コントローラのこの特定の設定に対応する同じ基準量に等しくなるように制御するステップと
を含む。

いくつかの実施形態において、混合状態（連続的混合、パルス状添加剤混合、またはパルス状水混合であってよい）での動作のための２つ以上のドッキングアダプタの選択は、混合時に化学反応を被る２つ以上の添加剤の混合をもたらすことができる。これらの添加剤の混合を、同じ割合で行うことができ、すなわち、各々のドッキングが、単位時間当たり同じ量の生成物をデリバリし、あるいは総量のうちの同じ比例部分をデリバリする。装置を、これらの化学反応のためにデリバリされる各々の添加剤の量を制御するように構成することができる。装置を、所与の総量の添加剤が送出されたことを示すユーザ警告信号を生成するように構成することができる。

送出ユニットは、とくには、先行の請求項に記載の水質調整ユニットと組み合わせて使用するためのものである。これは、スプレー出口と大流量出口とを有するシャワーヘッドを備え、
・スプレー出口は、とくには２つ以上の衝突する水ジェットを生成することによって、スプレー流量の液滴のスプレーを生成するように構成され、
・大流量出口は、大流量の水のジェットを生成するように構成され、
大流量は、スプレー流量の少なくとも２倍、とくには３倍である。

いくつかの実施形態において、送出ユニットは、水質調整ユニットによってスプレー水チャネルによる水または混合チャネルによる添加剤と混合された水のいずれかをデリバリするように混合弁および淡水弁の動作モードを設定するための添加剤ボタンを備える。

いくつかの実施形態において、送出ユニットは、流量セレクタを備え、流量セレクタは、水質調整ユニットによって、
・流量セレクタが大流量位置にあるときに、大流量水チャネルによる水をデリバリするか、あるいは
・流量セレクタがスプレー位置にあるときに、場合に応じてスプレー水チャネルまたは混合チャネルのいずれかによる水をデリバリする
ように、大流量弁ならびに場合に応じて混合弁または淡水弁の動作モードを選択する。

いくつかの実施形態において、流量セレクタは、ホースからの水の流れを、
・流量セレクタが大流量位置にあるときに大流量出口へと案内するか、または
・流量セレクタがスプレー位置にあるときにスプレー出口へと案内する
ようにダイバータを動作させるように構成される。

さらなる好ましい実施形態は、従属請求項から明らかである。
本発明の主題が、添付の図面に示されている好ましい例示的な実施形態を参照して、以下の文章においてさらに詳細に説明される。

洗浄装置を通る流路を概略的に示している。 水質調整ユニットの図を概略的に示している。 水質調整ユニットの図を概略的に示している。 水質調整ユニットの図を概略的に示している。 水質調整ユニットの図を概略的に示している。 水質調整ユニットの断面図を概略的に示している。 シャワーヘッドの細部を概略的に示している。 添加剤容器およびユーザインターフェースを有するベースユニットを概略的に示している。

図面において使用される参照符号およびそれらの意味は、参照符号のリストに要約して列挙される。原則として、同一な部分には、図中で同じ参照符号が与えられる。

図１が、洗浄装置１０を通る流路の構造を概略的に示している。例えば水道管からの水の供給などの水供給部からの水が、蛇口１を介し、入口継手１１を通って洗浄装置１０に進入する。水は、フィルタ１２を通過する。随意により、水は、フィルタ１２の前（図示のとおり）または後で、主水路および大流量水チャネル２４に分割され、大流量水チャネルの随意による経路が、破線によって表されている。大流量水チャネル２４における流れは、大流量弁２１によって制御される。主水路において、水は、随意による入口一方向弁１３を通過する。例えばギアポンプ１４などの昇圧ポンプを、入口一方向弁１３に並列に接続することができ、あるいは入口一方向弁１３の代わりに接続することができる。この昇圧ポンプは、洗浄装置１０が、水道管の給水圧力が低すぎる場合の状況において使用されると予測される場合に、存在することができる。他の状況においては、昇圧ポンプを省略することができる。通常の場合、ポンプは存在しない。次いで、水は、流量計１６、あるいは流量計１６と破線によって表された内部バイパス１７との並列配置を通過する。内部バイパス１７が存在する場合、水の大部分がバイパスを通過するため、流量への流量計１６の影響が小さい。その後に、流れは、随意により、位置１８’の圧力リデューサを通過し、分岐点２２３において別個のブランチ、すなわち混合チャネル２２およびスプレー水チャネル２３、ならびに図示の実施形態のような大流量水チャネル２４に分割される。位置１８’における随意による圧力リデューサは、流量制限装置として機能し、その結果、後続の要素を通る流量は、昇圧ポンプが存在しない状況において、水道管の水圧と無関係である。これらのチャネルの各々への流入は、関連の弁、すなわち混合弁１９および淡水弁２０および大流量弁２１によって制御される。

淡水弁２０を、例えば０．５Ｈｚ～１０Ｈｚの間、とりわけ１Ｈｚ～１５Ｈｚの間、とくには３Ｈｚ～１０Ｈｚの間の周波数で、一定の間隔で繰り返し淡水弁２０を開閉することによって、水のパルスを生成するように制御することができる。このような水のパルス状のデリバリを、以下でさらに説明されるように、パルス状の水混合モードを実現するために使用することができる。

淡水弁２０は、比例弁であってよい。これは、弁を、最大開度までは開いていない開状態に維持されるように制御できることを意味する。その開状態において、弁は、最大開度の１０または２０～１００パーセントの間の開度であってよい。

以下の要素、すなわち入口一方向弁１３およびギアポンプ１４、圧力センサ１５、温度センサ３１、および流量計１６の組み合わせを含む流路を、初期スプレー流路２２２と呼ぶ。これらの要素のうちの１つ以上を、初期スプレー流路２２２から省略することができる。

混合チャネル２２において、流れは、流量リストリクタまたは圧力リデューサ２２１を通過して混合セクションへと入り、混合セクションにおいて１つ以上の添加剤の流れと合流する。流量リストリクタまたは圧力リデューサ２２１は、流量を減少させ、あるいは位置１８’に圧力リデューサが存在する場合には、流量をさらに減少させる。添加剤の流れの各々は、関連の添加剤容器２５から、関連の蠕動ポンプ２６によって、関連の添加剤逆止弁２７を通って、混合チャネル２２へとデリバリされる。添加剤逆止弁２７は、ダックビル弁であってよい。いくつかの実施形態において、添加剤逆止弁２７は存在しない。混合セクションに続いて、今や随意により蠕動ポンプ２６の動作に応じて１つ以上の添加剤を含んでいる流れは、ダックビル弁であってよい混合物逆止弁２９を通過して合流部３０へと進む。合流部３０において、混合チャネル２２は、スプレー水チャネル２３および大流量水チャネル２４と再合流し、再合流した流れを形成する。

スプレー水チャネル２３は、添加剤を含む水と含まない水との迅速な切り替えを可能にするために、混合チャネル２２とは別個である。別の理由は、２つのチャネルにおける流量、ならびにスプレー水または添加剤を含む水を送出するための流量を、異なるように設定できることである。この目的のために、位置１８’の圧力リデューサが存在しない場合、混合チャネル２２内の流量リストリクタ２２１に加えて、スプレー水チャネル内にスプレー水流量リストリクタまたは圧力リデューサ１８が存在する。あるいは、位置１８’の圧力リデューサが存在する場合、スプレー水チャネル内のスプレー水流量リストリクタまたは圧力リデューサ１８を省略することができ、流量の差は、混合チャネル２２内の流量リストリクタまたは圧力リデューサ２２１によって決定される。さらに、位置１８’に圧力リデューサが存在する場合、大流量水チャネル２４は、この圧力リデューサの前に初期スプレー流路２２２から分岐すべきである。

再合流した流れは、随意により出口温度センサ（図示されていないが、位置３１’に配置される）を通り、出口継手３２へと進む。出口継手３２から、流れは、随意による出口フィルタ２８を通過し、ホース３３によってシャワーヘッド３４へと案内される。

混合チャネル２２の容積は比較的小さいため、添加剤ポンプの始動および停止とシャワーヘッド３４による添加剤のデリバリとの間の遅延時間は、短く保たれる。とくに、対応するポンプを停止させた後に添加剤を混合チャネル２２から流し去るための時間が、短く保たれる。例えば、混合チャネル２２の容積は、３０ミリリットル未満、とくには２０ミリリットル未満、とくには１０ミリリットル未満である。

対照的に、スプレー水チャネル２３の容積は、３０～６０ミリリットルの間、とくには４０から５０ミリリットルの間であってよい。大流量水チャネル２４の容積は、１０～３０ミリリットルの間、とくには１５～２５ミリリットルの間であってよい。

入口継手１１と出口継手３２との間の要素が、水質調整ユニット２を構成する。ホース３３およびシャワーヘッド３４は、送出ユニット３を形成する。

水質調整ユニット２は、センサ値を読み取り、ユーザ入力要素（後述）から状態を読み取り、そのようなセンサまたはユーザ入力に従って弁およびポンプなどのアクチュエータを制御し、ユーザに情報を表示するように構成されたコントローラ１００を備える。コントローラ１００を、外部コンピュータシステムと通信するようにさらに構成することができる。通信は、外部コンピュータシステムに動作データを送信することと、外部システムからユーザおよびクライアントの好みを含む動作パラメータを受信することとを含むことができる。動作データは、装置のセンサによって行われた測定、ユーザの行動に関する情報、添加剤の使用、装置の状態データ、エラーメッセージ、などを含むことができる。そのようなデータを、洗浄装置自身または装置群の動作を改善する、添加剤の交換容器を注文する、メンテナンスの予定を立てる、などのために使用することができる。外部コンピュータは、添加剤の製造業者および／または供給業者、あるいはユーザによって運営されてよい。後者の場合、外部コンピュータは、ハンドヘルドコンピューティング機器であってよく、洗浄装置１０からの情報を表示し、洗浄装置１０を制御することを可能にするユーザインターフェースまたはダッシュボードを実装することができる。

図１の実施形態に示されるセンサは、洗浄装置１０の動作を監視することを可能にする。簡略化された実施形態において、センサ、とりわけ圧力センサ１５、流量計１６、および温度センサ３１のうちの１つ以上が存在しない。

いくつかの実施形態において、水質調整ユニット２への水の流れは、蛇口１によって制御される。とくには、流れの温度を、混合栓である蛇口によって制御することができる。このようにして、洗浄装置１０を、既存のヘアケア設備に、既存のシャワーヘッドを置き換えて組み合わせることができる。洗浄装置１０を操作するユーザは、蛇口１によって温度を制御する習慣を維持することができる。水の流れに関しては、蛇口を全開にして、流れを混合弁１９、淡水弁２０、および大流量弁２１によって制御することができる。

図２～図５が、水質調整ユニット２、とくにはハイドロアセンブリ５０の図を示している。ハイドロアセンブリ５０は、上述したように、一方では、流れに影響を及ぼす種々のハイドロ要素間の導管またはチャネルを実現するマニホールドを備える。ハイドロ要素は、センサおよびアクチュエータ、とくには弁またはポンプである。他方で、マニホールドは、これらのハイドロ要素のためのキャリアとして機能し、すなわち、これらの要素は、マニホールドによって定位置に担持および保持される。

ハイドロアセンブリ５０を、射出成形または付加製造によって１つ以上の部品から製造することができる。

ここに提示される実施形態において、ハイドロアセンブリ５０は、混合マニホールド５６に接続されたベースマニホールド５５を含む全マニホールド５７を備える。次いで、ベースマニホールド５５は、第１のプレート５１および第２のプレート５２を備える。これらのプレートの一方に、チャネル５４が、プレート内の凹部によって形成される。チャネル５４は、チャネル平面と呼ばれる平面に平行に延びている。ガスケット５３を、チャネル５４が位置する領域において２つのプレートの間の水密性を保証するように配置することができる。ベースマニホールド５５内のチャネルは、スプレー水チャネル２３およびスプレー水チャネル２３に通じるチャネル、ならびに大流量水チャネル２４のチャネルを実現する。ここに提示される実施形態において、大流量水チャネル２４は、図１に破線で示されるように、測定要素よりも前で初期スプレー流路２２２から分岐する。

混合チャネル２２は、混合マニホールド５６内に実装される。混合マニホールド５６は、ベースマニホールド５５のチャネル５４に平行な平面内に、第２のレベルの内部チャネルを実装する。

図２は、ハイドロ要素の大部分がベースマニホールド５５に取り付けられている側から見たハイドロアセンブリ５０の概要を示している。図３は、同じ側を示しているが、第１のプレート５１が取り除かれ、ガスケット５３が第２のプレート５２上に残されており、ハイドロ要素に対するチャネル５４の位置を示している。図３は、左側に、第２のプレート５２上のガスケット５３のみを示し、右側に、チャネル５４を示すために裏返された第１のプレート５１を示している。図５は、混合チャネル２２を備える混合マニホールド５６の配置を示す反対側の種々の図、すなわち立体図、混合マニホールド５６のワイヤフレーム表現による図、および断面図を示している。

ハイドロ要素の省スペース配置を、細長い形状を有し、全マニホールド５７の第１の半セクション６３の第１の端部６１から第２の半セクション６４の第２の端部６２まで延在し、ハイドロ要素を以下のやり方で配置する全マニホールド５７によって達成することができる。

・入口継手１１および出口継手３２を、互いに隣接させて第１の端部６１に配置する。これにより、対応する入口ホースおよびホース３３を、互いに隣接させて接続することができる。

・入口継手１１からの流れを、全マニホールド５７の第２の半セクション６４に配置された流量計１６および圧力リデューサ１８へと案内する。

・スプレー水チャネル２３を、第１の半セクション６３を通って出口継手３２へと戻るように配置する。いくつかの実施形態において、スプレー水チャネル２３は、７０センチメートル未満、とくには６０センチメートル未満の長さ（入口継手１１から出口継手３２まで測定）、および０．２ｃｍ^２～１ｃｍ^２の間、とくには０．３ｃｍ^２～０．５ｃｍ^２の間の断面積を有する。

・大流量弁２１を含む大流量水チャネル２４を、第１の半セクション６３において、他のチャネルおよびハイドロ要素よりも入口継手１１および出口継手３２の近くを延びるように配置する。これにより、大流量水の流路を最短にし、最小の圧力損失で実現することができる。いくつかの実施形態において、大流量水チャネル２４は、２０センチメートル未満、とくには１５センチメートル未満の長さ（入口継手１１から出口継手３２まで測定）、および０．３ｃｍ^２～１ｃｍ^２の間、とくには０．４ｃｍ^２～０．６ｃｍ^２の間の断面積を有する。

・混合チャネル２２を、第２の半セクション６４、とくには第２の端部６２から、出口継手３２に戻るように配置する。いくつかの実施形態において、混合チャネル２２は、４０センチメートル未満、とくには３０センチメートル未満の長さ（第１の添加剤逆止弁２７から出口継手３２まで測定）、および０．１ｃｍ^２～０．５ｃｍ^２の間、とくには０．２ｃｍ^２～０．４ｃｍ^２の間の断面積を有する。

「第１の端部」および「第２の端部」という表現は、それぞれの端部の領域を示すと理解される。そのような領域は、ハイドロアセンブリの長さの１／５または１／７または１／１０を含むことができる。

さらに、混合チャネル２２は、他のチャネルが存在するチャネル平面とは異なる平面に配置されてよい。図示の実施形態において、混合チャネル２２は、混合マニホールド５６内に配置され、混合マニホールド５６は、第２のプレート５２に取り付けられている。混合チャネル２２の一部は、チャネル平面に垂直な方向に距離を置いて、スプレー水チャネル２３とほぼ平行に延びている。

図５は、ハイドロアセンブリ５０のうち、これまでに示した側とは反対の側の要素を示しており、混合マニホールド５６が第２のプレート５２に取り付けられている。第２の端部６２の付近の分岐点２２３（図４を参照）で分岐する混合チャネル２２は、第２のプレート５２を通って混合マニホールド５６に入る。それは、混合マニホールド５６の長さに沿って延びており、例えば添加剤逆止弁２７として働くダックビル弁である蠕動ポンプ２６の出口が次々と合流する。蠕動ポンプ２６の各々に、対応する添加剤容器２５（図示せず）から、混合マニホールド５６に通じる添加剤パイプ２６１および蠕動ポンプ２６の入口に通じる添加剤導管２６２を通って、供給がもたらされる。添加剤導管２６２の一部分は、混合マニホールド５６のうちの第２のプレート５２に面する側の凹部によって形成される。第１の端部６１の付近において、混合チャネル２２は、第２のプレート５２を通って第１のプレート５１内の合流部３０（図４を参照）へと戻る。

ハイドロ要素は、全マニホールド５７に取り付けられる。より詳細には、蠕動ポンプ２６が、混合マニホールド５６に取り付けられ、他の要素は、第１のプレート５１などのベースマニホールド５５の一方側に取り付けられる。

蠕動ポンプ２６の省スペースな配置を達成するために、２つまたは３つ以上のポンプからなる列における最も外側の２つの蠕動ポンプ２６は、反対方向に回転させて配置される。これにより、２つの最も外側の蠕動ポンプ２６のそれぞれの入口を、ポンプの列の外周または端部に位置させることができ、したがって、対応する添加剤パイプ２６１も列の外周に配置することができる。

いくつかの実施形態においては、２つ以上のポンプが存在し、ポンプに供給するそれぞれの添加剤パイプ２６１は、ポンプの列の外側端に配置され、各々がそれぞれのポンプの入口の外側に位置する。第３のポンプが存在する実施形態においては、そのそれぞれの添加剤パイプ２６１を、第３のポンプの入口と出口との間に位置するように配置することができる。

図６が、弁５８を含む全マニホールド５７の断面図を示している。弁自体、すなわち弁座５８１および弁板５８２は、ベースマニホールド５５内に位置する。弁座５８１は、ベースマニホールド５５の一部として形成される。図示の例において、弁座５８１は、第１のプレート５１の一部として形成され、他の実施形態においては、第２のプレート５２の一部として形成されてよい。弁用のアクチュエータ５８３は、ベースマニホールド５５の外側に配置され、ベースマニホールド５５に取り付けられる。

流量リストリクタ２２１を、全マニホールド５７の一部として形成することができる。詳細には図示されていない実施形態において、全マニホールド５７は、フィルタ機能を実現するハイドロ要素のためのフィルタキャリアの少なくとも一部を形成するように形作られる。

図７が、送出ユニット３、とくにはシャワーヘッド３４の詳細を示している。シャワーヘッド３４は、２つの別個の出口、すなわちスプレー出口３７および大流量出口３８を備える。スプレー出口３７は、２つ以上の衝突する水ジェットを生成することによって水のスプレーを生成するように構成される。そのようなスプレーを生成するための方法および装置、とりわけカートリッジが、例えば以下に記載されている。

・国際公開第２０１１／０５４１２０号パンフレット
・国際公開第２０１１／０５４１２１号パンフレット
・国際公開第２０１９／２３３９５８号パンフレット
・国際公開第２０２０／０７０１５９号パンフレット
したがって、スプレー出口３７は、随意により添加剤を含む水の微細なスプレーを生成する。これにより、添加剤を適用し、比較的少量の水を使用して効果的な湿潤およびすすぎ操作を実行することが可能になる。

大流量の水が必要とされる状況において、大流量出口３８が、スプレー出口３７よりも著しく大きい流量で水を送出するように構成される。大流量出口３８は、スプレー出口３７の出口開口部を取り囲むリング状の出口開口部を備える。

いくつかの実施形態において、洗浄装置１０は、スプレー状態において、スプレー出口３７を通る流量が、添加剤を含まずに、毎分２～３リットルの間、とくには毎分２．５リットル＋／－２０％であるように構成される。この流量を、圧力リデューサ１８によって制御することができる。この流れは、スプレー水チャネル２３を通過する。

いくつかの実施形態において、洗浄装置１０は、混合状態において、スプレー出口３７を通る流量が、添加剤を含んで、毎分１～２リットルの間、とくには毎分１．５リットル＋／－２０％であるように構成される。この流量を、流量リストリクタ２２１によって制御することができる。この流れは、混合チャネル混合チャネル２２を通過する。

混合状態を、以下のサブ状態または混合モードのうちの１つとして実現することができ、あるいは洗浄装置１０を、添加剤のうちの少なくとも１つに関して、以下の混合モードのうちの２つ以上を切り替えるように構成することができる。

・連続的混合：ここでは、添加剤および水の流れが連続的である。
・パルス状添加剤の混合：ここでは、添加剤の流れがパルス状である。これを、対応する添加剤ポンプを周期的にオンおよびオフにすることによって実現することができる。これにより、添加剤を節約すること、および／または添加剤を正確に混ぜることが可能になる。したがって、高度に濃縮された添加剤を使用することが可能になる。

・パルス状水の混合：ここでは、水の流れがパルス状である。この「パルス」は、より高濃度の添加剤を送出することができるため、着色または調色に役立つ添加剤の好ましい適用の態様である。これにより、添加剤の適用の効率が高くなる。水をパルス状にすることで、送出される全水流を減らすことができる。それは、スプレー出口３７内の衝突するジェットを維持するための充分に大きい流量を依然として可能にする。

いくつかの実施形態において、洗浄装置１０は、大流量状態において、入口継手１１における水圧に応じて、大流量出口３８を通る流量が毎分５～９リットルの間であるように構成される。とくには、この流量は、以下のようであってよい。

・２バールの入口圧力において、毎分４～６リットル、とくには毎分５リットル＋／－２０％；
・２．５バールの入口圧力において、毎分５～７リットル、とくには毎分６リットル＋／－２０％；
・３バールの入口圧力において、毎分５～８リットル、とくには毎分７リットル＋／－２０％。

シャワーヘッド３４の動作は、添加剤ボタン３５および流量セレクタ３６によって制御される。両者は、電気信号線を介して水質調整ユニット２の動作モードを設定するための制御要素であり、典型的にはシャワーヘッド３４に配置される。他の実施形態においては、一方または両方が、シンクまたはトリートメント椅子、ベースユニット７５、またはフットペダルに配置される。

添加剤ボタン３５は、添加剤ボタン３５が「混合」位置になるように操作されると、混合弁１９を開き、淡水弁２０を閉じるように、水質調整ユニット２内の弁の動作を制御する。反対の弁位置は、「淡水」位置に設定される。典型的には、これは、添加剤ボタン３５が操作されていないデフォルト位置である。

流量セレクタ３６は、流量セレクタ３６が「大流量」位置になるように操作されると、大流量弁２１を開き、混合弁１９および淡水弁２０を閉じるように、水質調整ユニット２内の弁の動作を制御する。大流量弁２１は、「通常流量」または「スプレー」位置において閉じられる。典型的には、これは、流量セレクタ３６が操作されていないデフォルト位置である。

水質調整ユニット２内の弁が大流量水チャネル２４と他の２つのチャネルとの間で切り換えられるとき、シャワーヘッド３４は、スプレー出口３７と大流量出口３８との間で切り換わる。これを、流量セレクタ３６の状態に応じてホース３３からの流れをスプレー出口３７または大流量出口３８のいずれかに向けるダイバータ３９を流量セレクタ３６によって機械的または電気的に作動させることによって行うことができる。

いくつかの実施形態において、流量セレクタ３６は、例えば電気信号を運ぶ専用の信号線によって水質調整ユニット２の弁を制御する。この場合、ホールセンサなどのセンサを配置して、流量セレクタ３６の位置を検出することができる。他の実施形態において、流量セレクタ３６は、流れが大流量出口３８へと向けられることによって引き起こされる圧力または流量の変化が水質調整ユニット２内の対応するセンサによって検出されることで、弁を間接的に制御する。

要約すると、洗浄装置１０は、以下の動作状態となることができる。
・オフ状態：
他のあらゆる動作状態から、蛇口１を閉じることによってこの状態に入る。

・スプレー状態：
オフ状態から、蛇口１を開くことによってこの状態に入る。

混合状態から、添加剤ボタン３５を「淡水」位置に移動させることによってこの状態に入る。

大流量状態から、流量セレクタ３６を「通常流量」位置に移動させることによってこの状態に入る。

・添加剤がシャンプーである場合にはシャンプー状態とも呼ばれる混合状態：
スプレーまたは大流量状態から、添加剤ボタン３５を「混合」位置に移動させることによってこの状態に入る。

・すすぎ状態とも呼ばれる大流量状態：
スプレーまたは混合状態から、流量セレクタ３６を「大流量」位置に移動させることによってこの状態に入る。

他の実施形態において、大流量水チャネル２４は、スプレー水チャネル２３および混合チャネル２２からの流れに合流せず、ホース３３と並列に延びる第２のホースを通ってシャワーヘッド３４および大流量出口３８に案内される。

混合状態が２つ以上の混合モードを有する場合、これらのモード間の切り換えを、ユーザによって操作される対応するモードセレクタまたは混合モード選択要素を用いて行うことができる。例えば、モードセレクタは、ベースユニット７５に配置される。対応するユーザ相互作用は、ユーザがモードセレクタを操作することによって混合モードを選択することを含むことができる。これにより、ベースユニット７５は、典型的にはユーザが添加剤ボタン３５を操作することによって混合状態に入ると、選択された混合モードに従って混合を実行する。他の実施形態において、モードセレクタはシャワーヘッド３４に配置され、かつ／または添加剤ボタン３５と組み合わせられる。モードセレクタの配置にかかわらず、選択されたモードを、ベースユニット７５上またはシャワーヘッド３４上の対応するモードインジケータ要素によって、例えば視覚的または光学的インジケータによって示すことができる。

いくつかの実施形態において、洗浄装置１０は、ユーザによって選択された手順の一部として、異なる時点において添加剤を送出するために複数の段階を含む方法を実行するように構成される。可能な手順は、以下のとおりである。

１．定められた量の第１の添加剤が送出される第１の混合状態。第１の添加剤は、ヘアケアに使用される触媒であってよく、パルス状水混合モードで送出されてよい。

２．例えば５～１０分など、定められた時間にわたる待機。
３．すすぎのための大流量状態。

４．定められた量の第２および第３の添加剤が送出される第２の混合状態。第２の添加剤は、ヘアケアに使用される酸化剤であってよく、第３の添加剤は、ヘアケアに使用される着色剤であってよい。第２および第３の添加剤は、パルス状水混合モードで送出される。

５．例えば５～２０分など、定められた時間にわたる待機。
６．すすぎのための大流量状態。

７．定められた量の第４の添加剤が送出される第３の混合状態。第４の添加剤は、ヘアケアに使用されるシャンプーであってよい。

８．すすぎのための大流量状態。
水質調整ユニット２の要素は、単一のユニットに配置され、例えば、添加剤容器２５が接続されるコンパクトなベースユニット７５に配置される。

図８が、そのようなベースユニット７５を示しており、その上部に添加剤容器２５（破線で概略的に表されている）が取り付けられる。ハイドロアセンブリ５０の細長くてコンパクトな構造は、添加剤容器２５が直線状に狭い間隔で配置されるベースユニット７５のやはりコンパクトな外観を可能にする。

ハイドロアセンブリ５０を操作するためのコントローラ１００へのユーザインターフェース７０は、セレクタボタン７１および添加剤濃度コントローラ７２を備える。各々のセレクタボタン７１が、１つの添加剤容器２５に関連付けられている。セレクタボタン７１を押すことで、関連の添加剤容器２５が、送出ユニット３の添加剤ボタン３５が操作されたときに添加剤をデリバリするために選択される。これが生じるとき、単位時間当たりに蠕動ポンプ２６によってデリバリされる添加剤の量は、添加剤濃度コントローラ７２の設定に従って設定される。特定の添加剤容器２５の選択を、添加剤容器２５への結合部の近くに配置された表示灯によって示すことができる。とくには、表示灯は、そのような結合部の基部の周りを巡る表示灯リング７３であってよい。光は、点灯によって対応する添加剤容器２５の選択を知らせることができる。特定の動作条件を、光の点滅および／または色の変化によって示すことができる。そのような動作条件は、例えば、添加剤のデリバリが進行中であること、添加剤が選択されていないこと、または添加剤容器２５が空であること、などであってよい。そのような動作条件の各々は、添加剤および／または添加剤容器２５に関連付けられる。

これまでに示した実施形態は、３つの添加剤容器２５および対応する数の蠕動ポンプ２６を示している。他の実施形態においては、ただ１つ、または２つの添加剤容器２５が存在し、あるいは４つ、または４つよりも多数の添加剤容器２５が存在する。ハイドロアセンブリ５０を、それに応じて構成することができる。

本発明を本発明の現在の好ましい実施形態において説明してきたが、本発明がこれらに限定されず、特許請求の範囲の技術的範囲において他のやり方でさまざまに具現化および実施が可能であることは明らかである。

Claims (29)

1. 洗浄装置（１０）のための水質調整ユニット（２）であって、前記水質調整ユニット（２）は、ユーザによって制御されて、水を異なる流量および異なるスプレー特性で、添加剤を前記水に混合して供給するように構成されており、前記水質調整ユニット（２）は、
   ・前記水質調整ユニット（２）を水供給部に取り付けるための入口継手（１１）であって、とくには前記入口継手（１１）は、水供給ホースが取り付けられるように構成されている、入口継手（１１）と、
   ・前記水質調整ユニット（２）を送出ユニット（３）に取り付けるための出口継手（３２）であって、とくには前記出口継手（３２）は、シャワーヘッド（３４）へと通じるホース（３３）が取り付けられるように構成されている、出口継手（３２）と、
   ・１つまたは２つ以上の添加剤容器（２５）が取り付けられるように構成された１つまたは２つ以上のドッキングアダプタ（７６）と
   を備える、水質調整ユニット（２）。
2. 前記入口継手（１１）と前記出口継手（３２）との間の水の流れを案内および制御するハイドロ要素が、ハイドロアセンブリ（５０）に実装され、前記ハイドロアセンブリ（５０）は、全マニホールド（５７）およびハイドロ要素、とくにはセンサおよび前記水の流れを制御するアクチュエータを備え、前記全マニホールド（５７）は、前記水の流れを案内する内部チャネルを備え、前記ハイドロ要素を担持する、請求項１に記載の水質調整ユニット（２）。
3. 前記全マニホールド（５７）は、前記ハイドロ要素を保持および支持する支持構造として機能する、請求項２に記載の水質調整ユニット（２）。
4. 前記内部チャネルは、前記全マニホールドの内部に配置され、前記ハイドロ要素間で水を案内し、場合に応じて添加剤も案内する、請求項２または３に記載の水質調整ユニット（２）。
5. 前記全マニホールド（５７）は、互いに取り付けられた第１のプレート（５１）および第２のプレート（５２）を備え、前記水の流れを案内するチャネルは、前記２つのプレート（５１、５２）の間に配置され、前記２つのプレート（５１、５２）の間の中空空間によって定められる、請求項２～４のいずれか１項に記載の水質調整ユニット（２）。
6. 前記ハイドロ要素のうちの１つ以上について、前記全マニホールド（５７）が、前記ハイドロ要素の機能部分を形成するように形作られている、請求項２～５のいずれか１項に記載の水質調整ユニット（２）。
7. 前記全マニホールド（５７）は、弁機能を実現するハイドロ要素のための少なくとも１つの弁座を形成するように形作られている、請求項６に記載の水質調整ユニット（２）。
8. 前記全マニホールド（５７）は、前記全マニホールド（５７）の前記内部チャネルのうちの１つを通る流量を制限するための少なくとも１つの流量リストリクタ（２２１）を形成するように形作られている、請求項６または７に記載の水質調整ユニット（２）。
9. 前記ハイドロアセンブリ（５０）は、第１の端部（６１）および前記第１の端部（６１）と反対の第２の端部（６２）を有する細長い形状を有し、前記入口継手（１１）および前記出口継手（３２）の両方が前記第１の端部（６１）に配置されている、請求項２～８のいずれか１項に記載の水質調整ユニット（２）。
10. 前記ハイドロアセンブリ（５０）の内部において、大流量弁（２１）によって制御される大流量水チャネル（２４）が、前記ハイドロアセンブリ（５０）内に実装される前記入口継手（１１）から前記出口継手（３２）までの他の流路と比較して、前記入口継手（１１）から前記出口継手（３２）まで流れる水の最短の流路を構成する、請求項２～９のいずれか１項に記載の水質調整ユニット（２）。
11. 前記ハイドロアセンブリ（５０）の内部において、初期スプレー流路（２２２）が、前記入口継手（１１）から分岐点（２２３）へと通じ、前記分岐点（２２３）においてスプレー水チャネル（２３）および混合チャネル（２２）に分岐し、
    ・前記スプレー水チャネル（２３）は、淡水弁（２０）によって制御され、合流部（３０）へと通じており、前記合流部（３０）は、前記出口継手（３２）に通じており、
    ・前記混合チャネル（２２）は、混合弁（１９）によって制御され、前記第２の端部（６２）へと通じており、前記第２の端部（６２）から前記混合チャネル（２２）の混合セクション（２２４）へと通じており、前記混合セクション（２２４）は、前記合流部（３０）まで再び前記第１の端部（６１）の方向に通じている、請求項２～１０のいずれか１項に記載の水質調整ユニット（２）。
12. 圧力リデューサ（１８）が、スプレー水チャネル（２３）および混合チャネル（２２）に分岐する分岐点（２２３）における圧力を、とくには３ｂａｒ未満の圧力、とりわけ２ｂａｒの圧力に抑えるために配置される、請求項２～１１のいずれか１項に記載の水質調整ユニット（２）。
13. 流量リストリクタ（２２１）が、前記スプレー水チャネル（２３）の流量を、とくには毎分１～２リットルの間の流量へとさらに抑えるために配置される、請求項２～１２のいずれか１項に記載の水質調整ユニット（２）。
14. 前記全マニホールド（５７）は、前記第２のプレート（５２）上に配置され、あるいは前記第２のプレート（５２）の一部である混合マニホールド（５６）をさらに備え、前記混合マニホールド（５６）は、前記第２の端部（６２）から前記第１の端部（６１）へと水の流れを案内するように配置された混合チャネル（２２）を備え、随意により添加剤逆止弁（２７）を備える添加剤入口が、前記水の流れに添加剤を混合するために前記混合チャネル（２２）に沿って配置されている、請求項２～１３のいずれか１項に記載の水質調整ユニット（２）。
15. 流れの方向に見た前記第１の添加剤入口から前記合流部（３０）までの前記混合チャネル（２２）の容積が、３０ミリリットル未満、とくには２０ミリリットル未満、とりわけ１０ミリリットル未満である、請求項１４に記載の水質調整ユニット（２）。
16. 列に配置された２つ以上の蠕動ポンプ（２６）を備え、前記蠕動ポンプ（２６）の回転の軸は、前記混合チャネル（２２）の方向に対して少なくともほぼ直角であり、前記列のうちの最も外側の２つの蠕動ポンプ（２６）は、反対向きに回転させて配置されている、請求項１４または１５に記載の水質調整ユニット（２）。
17. 前記入口継手（１１）と前記出口継手（３２）との間の水の流れを案内および制御するすべてのハイドロ要素が、コンパクトなベースユニット（７５）の内部に配置されている、先行する請求項のいずれか１項に記載の水質調整ユニット（２）。
18. 前記ベースユニット（７５）は、前記１つまたは２つ以上の添加剤容器（２５）が対応するドッキングアダプタ（７６）へと垂直方向、とくには下方向に挿入されて接続されるように構成されている、請求項１７に記載の水質調整ユニット（２）。
19. 前記ベースユニット（７５）は、一直線に配置された３つ以上の添加剤容器（２５）が対応するドッキングアダプタ（７６）へと垂直方向、とくには下方向に挿入されて接続されるように構成されている、請求項１７または１８に記載の水質調整ユニット（２）。
20. 前記ベースユニット（７５）は、ユーザインターフェース要素を備え、前記ユーザインターフェース要素は、添加剤選択要素、とくにはドッキングアダプタ（７６）または添加剤供給源ごとに１つのセレクタボタン（７１）と、前記水質調整ユニット（２）が添加剤送出モードにあるときに１つ以上の選択されたドッキングアダプタ（７６）または添加剤供給源からデリバリされる添加剤の量を設定するための添加剤濃度コントローラ（７２）とを含み、随意により混合モード選択要素を含み、随意により前記１つ以上の選択されたドッキングアダプタ（７６）または添加剤供給源を示すインジケータ要素、とくには表示灯リング（７３）を含む、先行する請求項のいずれか１項に記載の水質調整ユニット（２）。
21. 前記ユーザインターフェースは、２つ以上のドッキングアダプタ（７６）または添加剤供給源の選択を可能にするように構成され、コントローラ（１００）が、前記添加剤濃度コントローラ（７２）の特定の設定に関して、
    ・ただ１つのドッキングアダプタ（７６）または添加剤供給源が選択された場合に、このただ１つのドッキングアダプタ（７６）または添加剤供給源によってデリバリされる添加剤の前記量を、前記添加剤濃度コントローラ（７２）のこの特定の設定に対応する基準量に等しくなるように制御し、
    ・２つ以上のドッキングアダプタ（７６）または添加剤供給源が選択された場合に、これら２つ以上のドッキングアダプタ（７６）または添加剤供給源によってデリバリされる添加剤の総量を、前記添加剤濃度コントローラ（７２）のこの特定の設定に対応する同じ基準量に等しくなるように制御する、
    ように構成されている、請求項２０に記載の水質調整ユニット（２）。
22. 前記添加剤のうちの少なくとも１つに関して、以下の混合モード、すなわち
    ・前記添加剤および前記水の流れが連続的である連続混合モード、
    ・前記添加剤の流れがパルス状であるパルス状添加剤混合モード、
    ・前記水の流れがパルス状であるパルス状水混合モード
    のうちの１つ以上を実現するように構成された、先行する請求項のいずれか１項に記載の水質調整ユニット（２）。
23. 請求項２０または２１に記載の水質調整ユニット（２）を動作させるための方法であって、
    ・ユーザ入力に従い、ただ１つのドッキングアダプタ（７６）または添加剤供給源を選択し、あるいは２つ以上のドッキングアダプタ（７６）または添加剤供給源を選択するステップと、
    ・前記添加剤濃度コントローラ（７２）の特定の設定に関して、
    ・ただ１つのドッキングアダプタ（７６）または添加剤供給源が選択された場合に、このただ１つのドッキングアダプタ（７６）または添加剤供給源によってデリバリされる添加剤の前記量を、前記添加剤濃度コントローラ（７２）のこの特定の設定に対応する基準量に等しくなるように制御し、
    ・２つ以上のドッキングアダプタ（７６）または添加剤供給源が選択された場合に、これら２つ以上のドッキングアダプタ（７６）または添加剤供給源によってデリバリされる添加剤の総量を、前記添加剤濃度コントローラ（７２）のこの特定の設定に対応する同じ基準量に等しくなるように制御するステップと
    を含む、方法。
24. 請求項１～２２のいずれか１項に記載の水質調整ユニット（２）と組み合わせて使用するための送出ユニット（３）であって、スプレー出口（３７）と大流量出口（３８）とを有するシャワーヘッド（３４）を備え、
    ・前記スプレー出口（３７）は、スプレー流量の液滴のスプレーを生成するように構成され、
    ・前記大流量出口（３８）は、大流量の水のジェットを生成するように構成され、
    前記大流量は、前記スプレー流量の少なくとも２倍、とくには３倍である、送出ユニット（３）。
25. 前記水質調整ユニット（２）によって前記スプレー水チャネル（２３）による水または前記混合チャネル（２２）による添加剤と混合された水のいずれかをデリバリするように前記混合弁（１９）および前記淡水弁（２０）の動作モードを設定するための添加剤ボタン（３５）を備える、請求項２４に記載の送出ユニット（３）。
26. 流量セレクタ（３６）を備え、前記流量セレクタ（３６）は、前記水質調整ユニット（２）によって、
    ・前記流量セレクタ（３６）が大流量位置にあるときに、前記大流量水チャネル（２４）による水をデリバリするか、あるいは
    ・前記流量セレクタ（３６）がスプレー位置にあるときに、場合に応じて前記スプレー水チャネル（２３）または前記混合チャネル（２２）のいずれかによる水をデリバリする
    ように、前記大流量弁（２１）ならびに場合に応じて前記混合弁（１９）または淡水弁（２０）の動作モードを設定する、請求項２４または２５に記載の送出ユニット（３）。
27. 前記流量セレクタ（３６）は、前記ホース（３３）からの水の流れを、
    ・前記流量セレクタ（３６）が前記大流量位置にあるときに前記大流量出口（３８）へと案内するか、または
    ・前記流量セレクタ（３６）が前記スプレー位置にあるときに前記スプレー出口（３７）へと案内する
    ようにダイバータ（３９）を動作させるように構成されている、請求項２６に記載の送出ユニット（３）。
28. スプレー出口（３７）と大流量出口（３８）とを有するシャワーヘッド（３４）を備え、
    ・前記スプレー出口（３７）は、水の２つ以上の衝突するジェットを生成することによって、スプレー流量の液滴のスプレーを生成するように構成され、
    ・前記大流量出口（３８）は、大流量の水のジェットを生成するように構成され、
    前記大流量は、前記スプレー流量の少なくとも２倍、とくには３倍である、送出ユニット（３）。
29. 流量セレクタ（３６）を備え、
    前記流量セレクタ（３６）は、前記ホース（３３）からの水の流れを、
    ・前記流量セレクタ（３６）が前記大流量位置にあるときに前記大流量出口（３８）へと案内するか、または
    ・前記流量セレクタ（３６）が前記スプレー位置にあるときに前記スプレー出口（３７）へと案内する
    ようにダイバータ（３９）を動作させるように構成されている、請求項２８に記載の送出ユニット（３）。
    

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