JP2023548605A - デオキシシチジンキナーゼ阻害剤の結晶形態およびその使用 - Google Patents

デオキシシチジンキナーゼ阻害剤の結晶形態およびその使用 Download PDF

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Abstract

【解決手段】本明細書には、デオキシシチジンキナーゼ阻害剤(dCK)である化合物の結晶形態、そのような結晶形態を製造する方法、そのような結晶形態を含む医薬組成物および薬剤、ならびにデオキシシチジンキナーゼ活性(dCK)の調節から利益を得ることができる疾病、疾患または障害の処置におけるそのような結晶形態の使用が記載される。【選択図】図3

Description

相互参照
本出願は、2020年11月2日に出願された米国仮出願第63/108,803号および2021年5月18日に出願された米国仮出願第63/190,107号の利益を主張し、これらは両方とも参照によりその全体が組み込まれる。
デオキシシチジンキナーゼ(dCK)は、細胞分裂において重要な役割を果たし、いくつかのデオキシリボヌクレオシドおよびそれらのヌクレオシド類似体のリン酸化において機能する酵素である。デオキシシチジンキナーゼは、ヌクレオシド合成のサルベージ経路における律速酵素であり、造血組織において主に発現され、特定の固形腫瘍においてアップレギュレートされることが観察される。dCK欠失はさらに、抗ウイルスおよび抗癌化学療法剤に対する特定の耐性形態と関連づけられる。dCKは、例えば、DNA合成および細胞分裂におけるその役割、ならびに薬物耐性および/または薬物感受性とのその関連性のため、臨床的に重要なポリペプチド標的である。インビボでdCKに結合してその活性を阻害する化合物および組成物は、dCK活性が関与する疾患および障害の処置に望ましい。
本明細書には、1つの態様では、式I:
の化合物またはその薬学的に許容可能な塩の結晶形態を含む組成物が提供される。
いくつかの実施形態では、結晶形態は、式Iの化合物のマレイン酸塩の多形形態Iである。
いくつかの実施形態では、多形形態Iは、約135~約160℃の範囲の吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを特徴とする。いくつかの実施形態では、多形形態Iの融点は、約139℃である。いくつかの実施形態では、多形形態Iの融点は、約148℃である。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、本質的に図1に示されるような示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを特徴とする。
いくつかの実施形態では、多形形態Iは、乾燥、非溶媒和、および/または非水和である。
いくつかの実施形態では、多形形態Iは、1.5406ÅのX線波長を使用するX線粉末回折によって測定されたとき、8.2±0.2°2-θ、12.7±0.2°2-θ、および16.4±0.2°2―θでのピークを含むX線粉末回折パターンを特徴とする。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンはさらに、1.5406ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定されたとき、16.9±0.2°2―θ、17.6±0.2°2―θ、および22.9±0.2°2―θから選択される少なくとも1つのピークを含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンはさらに、1.5406ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定されたとき、20.6±0.2°2―θ、24.9±0.2°2―θ、および19.9±0.2°2―θから選択される少なくとも1つのピークを含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用するX線粉末回折によって測定されたとき、8.2±0.2°2―θ、12.7±0.2°2―θ、16.4±0.2°2―θ、16.9±0.2°2―θ、17.6±0.2°2―θ、22.9±0.2°2―θ、20.6±0.2°2―θ、24.9±0.2°2―θ、および19.9±0.2°2―θから選択される少なくとも5つのピークを含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用するX線粉末回折によって測定されたとき、8.2±0.2°2―θ、12.7±0.2°2―θ、16.4±0.2°2―θ、16.9±0.2°2―θ、17.6±0.2°2―θ、22.9±0.2°2―θ、20.6±0.2°2―θ、24.9±0.2°2―θ、および19.9±0.2°2―θでのピークを含む。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、本質的に図2に示されるような、X線粉末回折パターンを特徴とする。
いくつかの実施形態では、多形形態Iは、約25~約125℃の温度範囲にわたって約1%~約5%の質量損失を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムを特徴とする。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、約25~約125℃の温度範囲にわたって約4%未満の質量損失を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムを特徴とする。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、約25~約125℃の温度範囲にわたって約2%未満の質量損失を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムを特徴とする。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、約25~約125℃の温度範囲にわたって約4%の質量損失を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムを特徴とする。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、約125~約200℃の温度範囲にわたって約5%~約15%の質量損失を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムを特徴とする。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、約125~約200℃の温度範囲にわたって約10.3%の質量損失を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムを特徴とする。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、本質的に図3に示されるような、熱重量分析(TGA)サーモグラムを特徴とする。
いくつかの実施形態では、多形形態Iは、5%未満の水を含む。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、約0.5%の水を含む。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、約1.5%の水を含む。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、約2.5%の水を含む。
いくつかの実施形態では、結晶形態は、式Iの化合物のマレイン酸塩の多形形態IIである。
いくつかの実施形態では、多形形態IIは、約150~約170℃の範囲の吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを特徴とする。いくつかの実施形態では、示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムは、約25~約60℃の範囲の吸熱をさらに含む。いくつかの実施形態では、多形形態IIの融点は、約150~約155℃の範囲内である。いくつかの実施形態では、多形形態IIは、本質的に図4に示されるような示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを特徴とする。
いくつかの実施形態では、多形形態IIは、小さな針状粒子を含む。いくつかの実施形態では、針のサイズは、約1μm~約50μmの範囲である。
いくつかの実施形態では、多形形態IIは、溶媒和または水和されている。
いくつかの実施形態では、多形形態IIは、1.5406ÅのX線波長を使用するX線粉末回折によって測定されたとき、7.6±0.2°2―θ、8.7±0.2°2―θ、および16.0±0.2°2―θでのピークを含むX線粉末回折パターンを特徴とする。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンはさらに、1.5406ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定されたとき、12.2±0.2°2―θ、17.6±0.2°2―θ、および19.5±0.2°2―θから選択される少なくとも1つのピークを含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンはさらに、1.5406ÅのX線波長を用いたX線粉末回折によって測定されたとき、21.7±0.2°2―θ、10.8±0.2°2―θ、および13.4±0.2°2―θから選択される少なくとも1つのピークを含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用するX線粉末回折によって測定されたとき、7.6±0.2°2―θ、8.7±0.2°2―θ、16.0±0.2°2―θ、12.2±0.2°2―θ、17.6±0.2°2―θ、19.5±0.2°2―θ、21.7±0.2°2―θ、10.8±0.2°2―θ、および13.4±0.2°2―θから選択される少なくとも5つのピークを含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用するX線粉末回折によって測定されたとき、7.6±0.2°2―θ、8.7±0.2°2―θ、16.0±0.2°2―θ、12.2±0.2°2―θ、17.6±0.2°2―θ、19.5±0.2°2―θ、21.7±0.2°2―θ、10.8±0.2°2―θ、および13.4±0.2°2―θでのピークを含む。いくつかの実施形態では、多形形態IIは、本質的に図5に示されるようなX線粉末回折パターンを特徴とする。
いくつかの実施形態では、多形形態IIは、約25~約80℃の温度範囲にわたって約1%~約5%の質量損失を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムを特徴とする。いくつかの実施形態では、多形形態IIは、約25~約80℃の温度範囲にわたって約2.0%~約2.5%の質量損失を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムを特徴とする。いくつかの実施形態では、多形形態IIは、約25~約80℃の温度範囲にわたって約1.8%の質量損失を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムを特徴とする。いくつかの実施形態では、多形形態IIは、約25~約70℃の温度範囲にわたって約2.9%の質量損失を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムを特徴とする。いくつかの実施形態では、多形形態IIは、約70~約130℃の温度範囲にわたって約0%~約1%の質量損失を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムを特徴とする。いくつかの実施形態では、多形形態IIは、約70~約130℃の温度範囲にわたって約0.5%の質量損失を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムを特徴とする。いくつかの実施形態では、多形形態IIは、約80~約130℃の温度範囲にわたって約0.5%の質量損失を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムを特徴とする。
いくつかの実施形態では、多形形態IIは、5%未満の水を含む。いくつかの実施形態では、多形形態IIは、約1.5%~約2.5%の水を含む。いくつかの実施形態では、多形形態IIは、約3.78%の水を含む。いくつかの実施形態では、多形形態IIは、約2.65%の水を含む。いくつかの実施形態では、多形形態IIは、約0.8%の水を含む。
いくつかの実施形態では、組成物の90重量%超が、式Iの化合物またはその薬学的に許容可能な塩の結晶形態である。
いくつかの実施形態では、組成物は、約2重量%未満の不純物を含む。
本明細書には、他の実施形態では、本明細書に記載される組成物、および薬学的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物が提供される。
本明細書には、他の実施形態では、処置を必要とする対照の疾患または障害を処置する方法が提供され、該方法は、本明細書に記載される組成物、または本明細書に記載される医薬組成物を治療上有効な量で対照に投与する工程を含む。
いくつかの実施形態では、疾患または障害は、癌である。いくつかの実施形態では、癌は、肺癌、乳癌、大腸癌、前立腺癌、黒色腫、胃癌、膀胱癌、子宮内膜癌、腎癌、白血病、肝臓癌、リンパ腫、膵癌、および甲状腺癌から選択される。
いくつかの実施形態では、疾患または障害は、自己免疫疾患である。いくつかの実施形態では、自己免疫疾患は、線維筋痛症、狼瘡、多発性硬化症、関節リウマチ、乾癬、潰瘍性大腸炎、および1型糖尿病から選択される。
本明細書には、別の態様では、式I:
の化合物のマレイン酸塩の第1の結晶形態を調製する方法が提供され、該方法は、(i)式Iの化合物および酸を第1の溶媒混合物に第1の温度で溶解させる工程と、(ii)第2の温度での第2の溶媒を添加する工程と、(iii)得られた溶液を第3の温度に冷却する工程と、(iv)溶液を濾過し、得られた固体を第4の温度で乾燥させる工程とを含む。
いくつかの実施形態では、酸はマレイン酸である。いくつかの実施形態では、第1の結晶形体は、多形形態Iである。いくつかの実施形態では、第1の溶媒混合物はEtOH/EtOAcであり、第1の温度は約50~約60℃である。いくつかの実施形態では、第2の溶媒混合物はEtOAcであり、第2の温度は約20~約25℃である。いくつかの実施形態において、第3の温度は、約-5~約5℃である。いくつかの実施形態では、第4の温度は、約50~55℃である。
本明細書には、別の態様では、
式I:
の化合物のマレイン酸塩の第2の結晶形態を調製する方法が提供され、該方法は、式Iの化合物のマレイン酸塩の第1の結晶形態を約70℃の温度で乾燥させる工程を含む。
いくつかの実施形態では、第2の結晶形体は、多形形態IIである。いくつかの実施形態では、第1の結晶形体は、多形形態Iである。
本明細書には、別の態様では、式I:
の化合物またはその薬学的に許容可能な塩のマレイン酸塩の第2の結晶形態を調製する方法が提供され、該方法は、式Iの化合物のマレイン酸塩の第1の結晶形態、または式Iの化合物のマレイン酸塩の結晶形態の混合物を水中でスラリー化する工程を含む。
いくつかの実施形態では、第2の結晶形体は、多形形態IIである。いくつかの実施形態では、第1の結晶形体は、多形形態Iである。
本明細書には、別の態様では、処置を必要とする対象の急性播種性脳脊髄炎(ADEM)を処置する方法が提供され、該方法は、式I:
の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を治療上有効量で投与する工程を含む。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は1日1回投与される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物は1日2回投与される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物の投与は、12時間間隔で行なわれる。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、単位剤形で投与される。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約0.5~約350mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約25mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約75mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約100mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約150mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約320mg/kgの式Iの化合物を含む。
いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約0.5~約350mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約50mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約100mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約150mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約320mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約5~約350mgである。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は経口投与用に製剤化される。前記式Iの化合物は、錠剤、丸剤、カプセル、粉末、液体、懸濁液、溶液、坐剤、またはエアロゾルとして製剤化される。いくつか実施形態では、式Iの化合物は溶液として製剤化される。いくつか実施形態では、溶液は、約1~約50mg/mLの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、溶液は、約5mg/mLの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、溶液は、約15mg/mLの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、溶液は、約20mg/mLの式Iの化合物を含む。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物の投与は、対象におけるインターフェロンγ(IFNγ)レベルの低下をもたらす。
本明細書には、別の態様では、処置を必要とする対象の自己免疫性の疾患または障害を処置する方法が提供され、該方法は、式I:
の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を治療上有効量で投与する工程を含み、式Iの化合物は1日1回投与される。
いくつかの実施形態では、疾患または障害は、多発性硬化症である。いくつかの実施形態では、疾患または障害は、視神経炎である。いくつかの実施形態では、疾患または障害は、急性播種性脳脊髄炎(ADEM)である。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、単位剤形で投与される。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約0.5~約350mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約25mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約75mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約100mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約150mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約320mg/kgの式Iの化合物を含む。
いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約0.5~約350mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約50mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約100mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約150mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約320mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約5~約350mgである。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は経口投与用に製剤化される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、錠剤、丸剤、カプセル、粉末、液体、懸濁液、溶液、坐剤、またはエアロゾルとして製剤化される。いくつか実施形態では、式Iの化合物は溶液として製剤化される。いくつか実施形態では、溶液は、約1~約50mg/mLの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、溶液は、約5mg/mLの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、溶液は、約15mg/mLの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、溶液は、約20mg/mLの式Iの化合物を含む。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物の投与は、対象におけるインターフェロンγ(IFNγ)レベルの低下をもたらす。
引用による組み込み
本明細書で言及される全ての出版物、特許、および特許出願は、あたかも個々の出版物、特許、または特許出願が参照によって組み込まれるよう具体的かつ個別に示されるかのように、同じ程度まで参照により本明細書に組み込まれる。
本発明の新規な特徴を、具体的に添付の特許請求の範囲とともに説明する。本発明の特徴と利点をより良く理解するには、本発明の原理が用いられる例示的実施形態を説明する以下の詳細な説明と添付図面とを参照されたい。
式Iの化合物の多形形態Iの示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを示す。 式Iの化合物の多形形態IのX線粉末回折(XRPD)パターンを示す。 式Iの化合物の多形形態Iの熱重量分析(TGA)サーモグラムを示す。 式Iの化合物の多形形態IIの示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを示す。 式Iの化合物の多形形態IIのX線粉末回折(XRPD)パターンを示す。 式Iの化合物の多形形態IIの熱重量分析(TGA)サーモグラムを示す。 ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)誘導の実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)実験のマウスモデルの経過にわたって、異なる実験群に対して観察されたマウス体重の変化を示す。 ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)誘導の実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)実験のマウスモデルにおいて、異なる実験群に対して観察されたベースラインと比較した体重変化の割合の曲線下面積値を示す。 ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)誘導の実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)実験のマウスモデルの経過にわたって、異なる実験群に対して観察されたEAEスコアの変化の変化を示す。 ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)誘導の実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)実験のマウスモデルにおいて、異なる実験群に対して観察されたEAE臨床スコアの曲線下面積値を示す。 ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)誘導の実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)実験のマウスモデルにおいて、異なる実験群に対して観察された累積疾患スコアを示す。 ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)誘導の実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)実験のマウスモデルにおいて、異なる実験群に対して、25日目までの疾患スコアを示す全ての動物から生じる疾患プロファイル経過を示す。 ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)誘導の実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)実験のマウスモデルにおいて、異なる実験群に対して観察された進展病変スコアの曲線下面積値を示す。 ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)誘導の実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)実験のマウスモデルの経過にわたって、異なる実験群に対して観察された無症状動物の割合を示す。 ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)誘導の実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)実験のマウスモデルにおいて、異なる実験群に対して観察された脾臓重量を示す。 ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)誘導の実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)実験のマウスモデルにおいて、異なる実験群に対して観察されたIFN-γのレベルを示す。 ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)誘導の実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)実験のマウスモデルにおいて、異なる実験群に対して観察されたインターロイキン6(IL-6)のレベルを示す。 ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)誘導の実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)実験のマウスモデルにおいて、異なる実験群に対して観察されたインターロイキン10(IL-10)のレベルを示す。 ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)誘導の実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)実験のマウスモデルにおいて、異なる実験群に対して観察されたインターロイキン17a(IL-17a)のレベルを示す。 ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)誘導の実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)実験のマウスモデルにおいて、異なる実験群に対して観察された腫瘍壊死因子α(TNF-α)のレベルを示す。 ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)誘導実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)実験の可変用量マウスモデルの経過にわたって、異なる実験群に対して観察されたマウス体重の変化を示す。 ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)誘導実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)実験の可変用量マウスモデルの経過にわたって、異なる実験群に対して観察された体重変化の割合を示す。 ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)誘導の実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)実験の可変用量マウスモデルにおいて使用された身体状態スコアリングスケールを示す。 ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)誘導実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)実験の可変用量マウスモデルの経過にわたって、異なる実験群に対して観察された平均身体状態スコアを示す。 ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)誘導実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)実験の可変用量マウスモデルの経過にわたって、異なる実験群に対して観察された平均疾患スコアを示す。 ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)誘導の実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)実験の可変用量マウスモデルの経過にわたって、異なる実験群に対して観察された無病動物の割合を示す。 ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)誘導の実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)実験の可変用量マウスモデルにおいて、異なる実験群に対して観察された脾臓重量を示す。
(R)-2-((1-(2-(4-メトキシ-3-(2-モルホリノエトキシ(morpholinoethoxy))フェニル)-5-メチルチアゾール(methylthiazol)-4-イル)エチル)チオ)ピリミジン-4,6-ジアミン(式Iの化合物)は、強力かつ選択的なデオキシシチジンキナーゼ(dCK)阻害剤である。dCK阻害剤は、癌および自己免疫疾患などの、異常なdCK活性が役割を果たす様々な疾患、疾病、および障害の処置に有用である。
式Iの化合物の調製および使用は、以前に記載されている(US9,598,404、US9,981,961、US9,688,673、WO2016/130581、US10,570,124、およびWO2016/130562を参照)。
本明細書で使用される場合、式Iの化合物または「化合物1」は、以下に示される化学構造を有する(R)-2-((1-(2-(4-メトキシ-3-(2-モルホリノエトキシ)フェニル)-5-メチルチアゾール-4-イル)エチル)チオ)ピリミジン-4,6-ジアミン))を指す:
いくつか実施形態では、の式Iの化合物は結晶性である。
本明細書で使用される場合、「結晶形態」、「多形体」、「形態(Form)」、および「形態(form)」は、本明細書で互換的に使用されてもよく、特定の結晶または非晶質形態が言及されない限り、例えば、多形体、偽多形体、塩、溶媒和物、水和物、(無水物を含む)非溶媒和多形体、立体配座多形体、および非晶質形態、ならびにそれらの混合物を含む、化合物の全ての結晶形態および非晶質形態を含むことを意味する。本開示の化合物は、例えば、化合物の多形体、偽多形体、溶媒和物、水和物、(無水物を含む)非溶媒和多形体、立体配座多形体、および非晶質形態、ならびにそれらの混合物を含む、それらの化合物の結晶形態および非晶質形態を含む。いくつかの実施形態では、結晶形態は、単一固体形態、例えば、多形形態Iである。
定義
「薬学的に許容可能な担体」は、対象に対して非毒性である、有効成分以外の医薬製剤中の成分を指す。薬学的に許容可能な担体は、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences 16th edition、Osol、A.Ed.(1980)に記載されている当技術分野で公知のものなどの緩衝剤、賦形剤、安定剤、または保存剤を含むが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合、「処置(treatment)」または「処置する(treating)」は、好ましくは、臨床結果を含む、有益な結果または所望の結果を得るためのアプローチである。例えば、有益または所望の臨床結果には、疾患に起因する症状の減少、疾患に罹患している人々の生活の質の上昇、疾患の処置に必要な他の医薬の用量の減少、疾患の進行の遅延、および/または個体の生存の延長のうちの1つ以上が含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合、「疾患の発症を遅らせる」とは、(癌などの)疾患の発症を遅延させる、妨げる、遅らせる、妨害する、安定化する、および/または延期することを意味する。この遅延は、処置される疾患および/または個体の病歴に応じて、様々な長さの時間であり得る。当業者に明らかであるように、充分なまたは有意な遅延は、事実上、個体が疾患を発症しないという点で、予防を包含し得る。例えば、転移の発症などの後期癌は遅延され得る。
本明細書で使用される場合、薬物、化合物または医薬組成物の「有効投与量」または「有効量」は、有益または所望の結果をもたらすのに充分な量である。予防的使用に関して、有益または所望の結果には、疾患の生化学的、組織学的および/または行動的症状、その合併症、ならびに疾患の発症中に現れる中間の病理学的表現型を含む、疾患のリスクの排除または低減、重症度の軽減、または発症の遅延などの結果が含まれる。治療的使用に関して、有益または所望の結果には、臨床結果、例えば、疾患に起因する1つ以上の症状の減少、疾患に罹患している人々の生活の質の上昇、疾患の処置に必要な他の薬物の用量の減少、標的化による増強などの別の薬物の効果の増強、疾患の進行の遅延、および/または生存の延長が含まれる。癌または腫瘍の場合、有効量の薬物は、癌細胞の数を減少させること、腫瘍サイズを縮小すること、末梢器官への癌細胞侵入を阻害する(すなわち、ある程度まで遅くし、好ましくは停止する)こと、腫瘍転移を阻害する(すなわち、ある程度まで遅くし、好ましくは停止する)こと、腫瘍増殖をある程度まで阻害すること、および/または、障害に関連した症状の1以上をある程度軽減することにおいて効果を有し得る。有効投与量は、1回以上の投与で投与され得る。本発明の目的のために、薬物、化合物または医薬組成物の有効投与量は、直接的または間接的のいずれかで予防的または治療的処置を達成するのに充分な量である。臨床文脈において理解されるように、薬物、化合物、または医薬組成物の有効投与量は、別の薬物、化合物、または医薬組成物と併せて達成されてもよく、または達成されなくてもよい。したがって、「有効投与量」は、1つ以上の治療剤を投与する文脈において考慮され得、1つ以上の他の薬剤と併せて、所望の結果が達成され得るか、または達成される場合、単一の薬剤が有効量で与えられることが考慮され得る。
本明細書に定義されるように、タンパク質阻害剤の相互作用に関して、用語「阻害」、「阻害する」、「阻害すること」などは、阻害剤が無い状態でのタンパク質の活性または機能に比べて、タンパク質の活性または機能に負に影響を及ぼす(例えば減少させる)ことを意味する。阻害は、疾患または疾患の症状の低減を指し得る。阻害は、特定のタンパク質または核酸標的の活性の低下を指し得る。タンパク質はデオキシシチジンキナーゼであり得る。故に、阻害は、少なくとも部分的に、部分的に、または完全に、刺激を遮断し、活性化を減らし、防ぎ、または遅延させ、或いは、シグナル伝達、酵素活性、またはタンパク質の量を不活性化し、脱感作し、または下方調節することを含む。
用語「モジュレータ」は、標的分子のレベル、標的分子の機能、または分子の標的の物理的状態を増大させる、または減少させる組成物を指す。
用語「調節する」は、その単純な通常の意味に従って使用され、1以上の特性を変化または変更する作用を指す。「調節」は、1以上の特性を変化または変更するプロセスを指す。例えば、標的タンパク質のモジュレータは、標的分子の特性または機能、あるいは標的分子の量を増大または低減することによって変化する。疾患のモジュレータは、標的疾患の症状、原因、または特性を減少させる。
化合物の「選択的」または「選択性」などは、分子標的を識別する化合物の能力を指す。化合物の「特的」、「特異的に」、「特異性」などは、細胞内の他のタンパク質に対する作用は最小限であるかまたは全くなく、特定の分子標的に対して阻害などの特定の作用を引き起こす化合物の能力を指す。
「薬学的に許容可能な賦形剤」および「薬学的に許容可能な担体」は、対象への活性剤の投与および対象による吸収を補助するとともに、患者に対し著しく有害な毒物学的効果を引き起こすことなく本発明の組成物に含まれ得る、物質を指す。薬学的に許容可能な賦形剤の非限定的な例は、水、NaCl、生理食塩液、乳酸リンゲル液、標準のスクロース、標準のグルコース、結合剤、賦形剤、崩壊剤、潤滑剤、コーティング、甘味料、着香料、(リンガー溶液などの)食塩水、アルコール、油、ゼラチン、ラクトース、アミロース、またはデンプンなどの炭水化物、脂肪酸エステル、ヒドロキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン(polyvinyl pyrrolidine)、および着色料などを含む。そのような調製物は滅菌され、所望される場合には、本発明の化合物と有害に反応しない、潤滑剤、防腐剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、浸透圧に影響を及ぼす塩、バッファー、着色料、および/または芳香剤などの助剤と混合され得る。当業者は、他の医薬賦形剤が本発明に有用であることを認識する。
用語「調製」は、他の担体を含むまたは含まない活性成分が担体により囲まれ、従って担体と共同する、カプセル剤を提供する担体として封入材料を備えた、活性化合物の製剤を含むように意図される。同様に、カシェ剤とトローチ剤が含まれる。錠剤、粉末剤、カプセル、丸剤、カシェ剤、およびトローチ剤は、経口投与に適している固形剤形として使用され得る。
本明細書で使用されるように、用語「投与すること」は、対象への、経口投与、坐剤としての投与、局所的な接触、静脈内、非経口、腹腔内、筋肉内、損傷内、脊髄腔内、鼻腔内または皮下の投与、あるいは除放性の装置(例えばミニ浸透圧ポンプ)の移植を意味する。投与は、非経口および口腔粘膜を含む任意の経路(例えば、バッカル、舌下腺、口蓋、歯肉、鼻、膣、直腸、または経皮)によるものである。非経口投与は、例えば、静脈内、筋肉内、小動脈内、皮内、皮下、腹腔内、脳室内、および頭蓋内を含む。他の送達方法は、限定されないが、リポソーム製剤、静脈注射、経皮パッチなどの使用を含む。
「同時投与する」とは、本明細書に記載される化合物が、1つ以上の追加の療法、例えば、本明細書に記載される抗癌剤の投与と同時に、その直前に、またはその直後に投与されることを意味する。本明細書に記載される化合物は、患者に単独で投与され、または同時投与され得る。同時投与は、化合物の、個々にまたは組み合わせて(1より多くの化合物または薬剤)の同時または連続投与を含むように意図される。故に、調製物は、所望される場合には、他の活性物質(例えば、抗癌剤)と組み合わせることが出来る。
同時投与は、第2の活性薬剤(例えば、抗癌剤)の投与後に0.5、1、2、4、6、8、10、12、16、20、または24時間以内に1つの活性薬剤(例えば、本明細書に記載される複合体)を投与することを含む。同時投与が、第2の活性薬剤の0.5、1、2、4、6、8、10、12、16、20、または24時間以内に1つの活性薬剤を投与することを含む実施形態も本明細書において企図される。同時投与は、2つの活性薬剤を同時に、ほぼ同時に(例えば、互いに約1、5、10、15、20、または30分以内)、または任意の順序で連続して投与することを含む。同時投与は、共製剤化、すなわち、両方の活性薬剤を含む単一の医薬組成物を調製することによって達成することができる。他の実施形態では、活性薬剤は別々に製剤化することができる。いくつかの実施形態では、活性剤および/または補助剤は、互いに連結またはコンジュゲートされる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物は、化学療法または放射線療法などの癌の処置と組み合わされる。
疾患に関連する物質または物質の活性または機能の文脈における用語「関連される」または「関連する」は、疾患が、疾患の症状によって(全体的にまたは部分的に)引き起こされること、または疾患の症状が、物質または物質の活性または機能によって(全体的にまたは部分的に)引き起こされ、あるいは化合物の副作用(例えば、毒性)は、物質または物質の活性もしくは機能によって(全体的または部分的に)引き起こされることを意味する。
「患者」、「対象」、「処置を必要とする患者」、または「処置を必要とする対象」は、本明細書において互換的に使用され、本明細書で提供されるような医薬組成物の投与により処置され得る疾患または疾病を患うか、あるいはそれらにかかりやすい生体を指す。非限定的な例は、ヒト、他の哺乳動物、ウシ、ラット、マウス、イヌ、サル、ヤギ、ヒツジ、カウ、シカ、および他の非哺乳動物を含む。いくつかの実施形態では、患者はヒトである。「癌患者」は、癌に罹患しているかまたは癌を発症しやすい患者である。
特に明確に示されない限り、「個体」という用語は、本明細書で使用される場合、ウシ、ウマ、ネコ、ウサギ、イヌ、げっ歯類、または霊長類(例えば、ヒト)を含むが、それらに限定されない哺乳動物を指す。いくつかの実施形態では、個体はヒトである。いくつかの実施形態では、個体は、チンパンジーおよび他の類人猿およびサル種などの非ヒト霊長類である。いくつかの実施形態において、個体は、ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギおよびブタなどの家畜、ウサギ、イヌ、およびネコなどの飼育動物、ラット、マウスおよびモルモットなどの、げっ歯類を含む実験動物等である。いくつかの実施形態では、本発明は、ヒトの医学および獣医学の文脈の両方において用途を見出す。
「疾患」または「疾病」は、本明細書に提供される化合物または方法による処置が可能な患者または対象の状態、あるいは健康状態を指す。いくつかの実施形態では、本明細書に使用される疾病は癌を指す。
「化学療法的」または「化学療法剤」は、その通常の普通の意味に従って使用され、抗腫瘍特性または細胞の成長もしくは増殖を阻害する能力を有する化学組成物または化合物を指す。
「癌モデル生物」は、本明細書で使用される場合、生物内で癌を示す表現型、または癌を引き起こす要素の活性を示す生物である。癌という用語は上記で定義されている。多種多様な生物は、癌モデル生物として役立ち得、例えば、癌細胞ならびにげっ歯類(例えば、マウスまたはラット)および霊長類(例えば、ヒト)などの哺乳動物生物を含む。癌細胞株は、当業者によって、インビボ癌に類似した表現型または遺伝子型を示す細胞として広く理解されている。本明細書に使用される癌細胞株は、動物(例えば、マウス)およびヒト由来の細胞株を含む。
本明細書および添付の請求項において使用されるように、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈がはっきりとお別途定めていない限り、複数形の言及を含む。
本明細書に説明される本発明の態様および変形は、「から成る」および/または「本質的にから成る」態様および変形を含むことは理解される。
式Iの化合物の結晶形態
本発明の方法に従って作製される多形体は、当技術分野による任意の方法論によって特徴付けることがある。例えば、本発明の方法に従って作製される多形体は、X線粉末回折(XRPD)、示差走査熱量測定(DSC)、熱重量分析(TGA)、ホットステージ顕微鏡法、および/または分光法(例えば、ラマン、固体核磁気共鳴(ssNMR)、および赤外線(IR))によって特徴付けられ得る。いくつかの実施形態では、固体形態の結晶化度は、X線粉末回折(XRPD)によって決定される。
XRPD:本発明による多形体は、XRPDによって特徴解析される場合がある。XRPDピークの相対強度は、使用される粒径、試料調製技術、試料取り付け手順および特定の機器に応じて変動し得る。さらに、機器の変種および他の要因が、2-θ値に影響を及ぼし得る。従って、XRPDピーク位置は、例えば、プラスまたはマイナス約0.2度ずつ変化し得る。
DSC:本発明による多形体はさらに、図1、図4などに示されるようなその特徴的なDSCサーモグラムによって同定され得る。DSCについては、観察される温度は、温度変化の速度ならびに使用される試料調製技術および特定の機器に依存することが知られている。したがって、DSCサーモグラムに関して本明細書で報告される値は、例えば、プラスまたはマイナス約4℃変動し得る。
TGA:本発明の多形形態はまた、非晶質材料または別の多形形態の熱挙動とは異なる熱挙動を生じ得る。熱挙動は、いくつかの多形形態を他の多形形態と区別するために使用され得る熱重量分析(TGA)によって、実験室で測定され得る。1つの態様では、多形体は熱重量分析によって特徴解析される場合がある。
式Iの化合物の多形形態は、医薬製剤の製造に有用であり、結晶質および半結晶質形態を製造するための結晶化プロセスまたは非晶質形態を得るための固化プロセスによって得ることができる。いくつかの実施形態では、結晶化は、反応混合物中で所望の化合物(例えば、式Iの化合物)を生成し、反応混合物から所望の多形体を単離することによって、または未加工の化合物を溶媒に、任意選択で熱を用いて溶解することによってのいずれかで実施され、その後、冷却(能動冷却を含む)および/またはある期間の逆溶媒の添加によって生成物を結晶化/固化させる。いくつかの実施形態では、結晶化は、所望の多形のシード形態の添加を含む。結晶化または固化の後に、最終多形形態において所望の含水量に達するまで、制御された条件下で乾燥を実施することができる。
式Iの化合物の多形形態I
図1は、式Iの化合物の多形形態Iの示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを示す。
図2は、式Iの化合物の多形形態IのX線粉末回折(XRPD)パターンを示す。
図3は、式Iの化合物の多形形態Iの熱重量分析(TGA)サーモグラムを示す。
一態様では、(R)-2-((1-(2-(4-メトキシ-3-(2-モルホリノエトキシ)フェニル)-5-メチルチアゾール-4-イル)エチル)チオ)ピリミジン-4,6-ジアミンの多形形態Iが本明細書中で提供される。いくつかの実施形態は、(R)-2-((1-(2-(4-メトキシ-3-(2-モルホリノエトキシ)フェニル)-5-メチルチアゾール-4-イル)エチル)チオ)ピリミジン-4,6-ジアミンの多形形態Iを含む組成物を提供した。いくつかの実施形態では、(R)-2-((1-(2-(4-メトキシ-3-(2-モルホリノエトキシ)フェニル)-5-メチルチアゾール-4-イル)エチル)チオ)ピリミジン-4,6-ジアミンの多形形態Iは、
(a)1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、8.2±0.2°2―θ、12.7±0.2°2―θ、および16.4±0.2°2―θでピークを含むX線粉末回折パターン、
(b)図2に実質的に記載されるX線粉末回折パターン、
(c)約135~約160℃の範囲における吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラム、
(d)図1に実質的に記載される示差走査熱量測定(DSC)サーモグラム、
(e)図3に実質的に記載される熱重量分析(TGA)サーモグラム、または
(f)それらの組み合わせ、を有することを特徴とする。
いくつかの実施形態では、多形形態Iは、図2に実質的に記載されるX線粉末回折パターンを特徴とする。
いくつかの実施形態では、多形形態Iは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、8.2±0.2°2―θ、12.7±0.2°2―θ、および16.4±0.2°2―θでピークを含むX線粉末回折パターンを特徴とする。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、8.2±0.1°2―θ、12.7±0.1°2―θ、および16.4±0.1°2―θでピークを含むX線粉末回折パターンを特徴とする。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、約8.2°2―θ、約12.7°2―θ、および約16.4°2―θでピークを含むX線粉末回折パターンを特徴とする。
いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、16.9±0.2°2―θ、17.6±0.2°2―θ、および22.9±0.2°2―θから選択される少なくとも1つのピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、16.9±0.1°2―θ、17.6±0.1°2―θ、および22.9±0.1°2―θから選択される少なくとも1つのピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、約16.9°2―θ、約17.6°2―θ、および約22.9°2―θから選択される少なくとも1つのピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、20.6±0.2°2―θ、24.9±0.2°2―θ、および19.9±0.2°2―θから選択される少なくとも1つのピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、20.6±0.1°2―θ、24.9±0.1°2―θ、および19.9±0.1°2―θから選択される少なくとも1つのピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、約20.6°2―θ、約24.9°2―θ、および約19.9°2―θから選択される少なくとも1つのピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、8.2±0.2°2―θ、12.7±0.2°2―θ、16.4±0.2°2―θ、16.9±0.2°2―θ、17.6±0.2°2―θ、22.9±0.2°2―θ、20.6±0.2°2―θ、24.9±0.2°2―θ、および19.9±0.2°2―θからから選択される少なくとも1つのピークを含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、8.2±0.2°2―θ、12.7±0.2°2―θ、16.4±0.2°2―θ、16.9±0.2°2―θ、17.6±0.2°2―θ、22.9±0.2°2―θ、20.6±0.2°2―θ、24.9±0.2°2―θ、および19.9±0.2°2―θからから選択される少なくとも2つのピークを含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、8.2±0.2°2―θ、12.7±0.2°2―θ、16.4±0.2°2―θ、16.9±0.2°2―θ、17.6±0.2°2―θ、22.9±0.2°2―θ、20.6±0.2°2―θ、24.9±0.2°2―θ、および19.9±0.2°2―θからから選択される少なくとも3つのピークを含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、8.2±0.2°2―θ、12.7±0.2°2―θ、16.4±0.2°2―θ、16.9±0.2°2―θ、17.6±0.2°2―θ、22.9±0.2°2―θ、20.6±0.2°2―θ、24.9±0.2°2―θ、および19.9±0.2°2―θからから選択される少なくとも4つのピークを含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、8.2±0.2°2―θ、12.7±0.2°2―θ、16.4±0.2°2―θ、16.9±0.2°2―θ、17.6±0.2°2―θ、22.9±0.2°2―θ、20.6±0.2°2―θ、24.9±0.2°2―θ、および19.9±0.2°2―θからから選択される少なくとも5つのピークを含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、8.2±0.2°2―θ、12.7±0.2°2―θ、16.4±0.2°2―θ、16.9±0.2°2―θ、17.6±0.2°2―θ、22.9±0.2°2―θ、20.6±0.2°2―θ、24.9±0.2°2―θ、および19.9±0.2°2―θからから選択される少なくとも6つのピークを含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、8.2±0.2°2―θ、12.7±0.2°2―θ、16.4±0.2°2―θ、16.9±0.2°2―θ、17.6±0.2°2―θ、22.9±0.2°2―θ、20.6±0.2°2―θ、24.9±0.2°2―θ、および19.9±0.2°2―θからから選択される少なくとも7つのピークを含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、8.2±0.2°2―θ、12.7±0.2°2―θ、16.4±0.2°2―θ、16.9±0.2°2―θ、17.6±0.2°2―θ、22.9±0.2°2―θ、20.6±0.2°2―θ、24.9±0.2°2―θ、および19.9±0.2°2―θからから選択される少なくとも8つのピークを含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、8.2±0.2°2―θ、12.7±0.2°2―θ、16.4±0.2°2―θ、16.9±0.2°2―θ、17.6±0.2°2―θ、22.9±0.2°2―θ、20.6±0.2°2―θ、24.9±0.2°2―θ、および19.9±0.2°2―θでピークを含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、8.2±0.1°2―θ、12.7±0.1°2―θ、16.4±0.1°2―θ、16.9±0.1°2―θ、17.6±0.1°2―θ、22.9±0.1°2―θ、20.6±0.1°2―θ、24.9±0.1°2―θ、および19.9±0.1°2―θでピークを含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、約8.2°2―θ、約12.7°2―θ、約16.4°2―θ、約16.9°2―θ、約17.6°2―θ、約22.9°2―θ、約20.6°2―θ、約24.9°2―θ、および約19.9°2―θでピークを含む。
いくつかの実施形態では、多形形態Iは、図1に実質的に記載される示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを特徴とする。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、約135~約160℃の範囲における吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを特徴とする。
いくつかの実施形態では、多形形態Iは、約135~160℃、135~158℃、135~156℃、135~154℃、135~152℃、135~150℃、135~148℃、135~146℃、135~144℃、135~142℃、135~140℃、140~160℃、140~158℃、140~156℃、140~154℃、140~152℃、140~150℃、140~148℃、140~146℃、140~144℃、140~142℃、142~160℃、142~158℃、142~156℃、142~154℃、142~152℃、142~150℃、142~148℃、142~146℃、142~144℃、144~160℃、144~158℃、144~156℃、144~154℃、144~152℃、144~150℃、144~148℃、144~146℃、146~160℃、146~158℃、146~156℃、146~154℃、146~152℃、146~150℃、146~148℃、148~160℃、148~158℃、148~156℃、148~154℃、148~152℃、148~150℃、150~160℃、150~158℃、150~156℃、150~154℃、150~152℃、152~160℃、152~158℃、152~156℃、152~154℃、154~160℃、154~158℃、154~156℃、156~160℃、156~158℃、または158~160℃で吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを特徴とする。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、約135~140℃、例えば、約135℃、136℃、137℃、138℃、139℃、または140℃で吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを特徴とする。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、約139℃の融点を有する。いくつかの実施形態では、多形形態Iは約145~150℃、例えば、約145℃、146℃、147℃、148℃、149℃、または150℃で吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを特徴とする。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、約148℃の融点を有する。
いくつかの実施形態では、多形形態Iは、図3に実質的に記載される熱重量分析(TGA)サーモグラムを特徴とする。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、約50℃、約100℃、約150℃、約200℃、約250℃、約300℃、約350℃、または約400℃の温度上で分解する。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、約150℃の温度上で分解する。
いくつかの実施形態では、多形形態Iは室温で安定している。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、顕著な化学劣化、または結晶形態における変化なしに、室温で長期間保存することができる。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、室温で、少なくとも約1日、2日、3日、または7日の期間保存することができる。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、室温で、約7日以上の期間保存することができる。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、室温で、1~2日、1~3日、1~4日、1~5日、1~6日、1~7日、2~3日、2~4日、2~5日、2~6日、2~7日、3~4日、3~5日、3~6日、3~7日、4~5日、4~6日、4~7日、5~6日、5~7日、または6~7日の期間保存することができる。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、室温で、少なくとも1日、2日、3日、または7日の期間保存することができる。
いくつかの実施形態では、多形形態Iは、室温より高い温度で、および/または高い相対湿度(RH)で安定している。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、顕著な化学劣化、または結晶形態における変化なしに、約40℃で、および約75%RHで長期間保存することができる。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、約40℃で、および約75%RHで、少なくとも約1日、2日、3日、または7日の期間保存することができる。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、約40℃で、および約75%RHで、約7日以上の期間保存することができる。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、約40℃で、および約75%RHで、1~2日、1~3日、1~4日、1~5日、1~6日、1~7日、2~3日、2~4日、2~5日、2~6日、2~7日、3~4日、3~5日、3~6日、3~7日、4~5日、4~6日、4~7日、5~6日、5~7日、または6~7日の期間保存することができる。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、約40℃で、および約75%RHで、約1日、2日、3日、または7日の期間保存することができる。
いくつかの実施形態では、多形形態Iは、室温以上の温度で、および/または高い相対湿度(RH)で安定している。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、顕著な化学劣化、または結晶形態における変化なしに、約60℃で長期間保存することができる。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、約60℃で、少なくとも約1日、2日、3日、または7日の期間保存することができる。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、約60℃で、約7日以上の期間保存することができる。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、約60℃で、1~2日、1~3日、1~4日、1~5日、1~6日、1~7日、2~3日、2~4日、2~5日、2~6日、2~7日3~4日、3~5日、3~6日、3~7日、4~5日、4~6日、4~7日、5~6日、5~7日、または6~7日の期間保存することができる。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、約60℃で、約1日、2日、3日、または7日の期間保存することができる。
式Iの化合物の多形形態II
図4は、式Iの化合物の多形形態IIの示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを示す。
図5は、式Iの化合物の多形形態IIのX線粉末回折(XRPD)パターンを示す。
図6は、式Iの化合物の多形形態IIの熱重量分析(TGA)サーモグラムを示す。
一態様では、(R)-2-((1-(2-(4-メトキシ-3-(2-モルホリノエトキシ)フェニル)-5-メチルチアゾール-4-イル)エチル)チオ)ピリミジン-4,6-ジアミンの多形形態IIが本明細書中で提供される。いくつかの実施形態は、(R)-2-((1-(2-(4-メトキシ-3-(2-モルホリノエトキシ)フェニル)-5-メチルチアゾール-4-イル)エチル)チオ)ピリミジン-4,6-ジアミンの多形形態IIを含む組成物を提供した。いくつかの実施形態では、(R)-2-((1-(2-(4-メトキシ-3-(2-モルホリノエトキシ)フェニル)-5-メチルチアゾール-4-イル)エチル)チオ)ピリミジン-4,6-ジアミンの多形形態IIは、
(a)1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、7.6±0.2°2―θ、8.7±0.2°2―θ、および16.0±0.2°2―θでピークを含むX線粉末回折パターン、
(b)図5に実質的に記載されるX線粉末回折パターン、
(c)約150~約170℃の範囲における吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラム、
(d)約25~約60℃の範囲における吸熱をさらに含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラム、
(e)図4に実質的に記載される示差走査熱量測定(DSC)サーモグラム、
(f)図6に実質的に記載される熱重量分析(TGA)サーモグラム、または、
(g)それらの組み合わせを有することを特徴とする。
いくつかの実施形態では、多形形態IIは、図5に実質的に記載されるX線粉末回折パターンを特徴とする。
いくつかの実施形態では、多形形態IIは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、7.6±0.2°2―θ、8.7±0.2°2―θ、および16.0±0.2°2―θでピークを含むX線粉末回折パターンを特徴とする。いくつかの実施形態では、多形形態IIは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、7.6±0.1°2―θ、8.7±0.1°2―θ、および16.0±0.1°2―θでピークを含むX線粉末回折パターンを特徴とする。いくつかの実施形態では、多形形態IIは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、約7.6°2―θ、約8.7°2―θ、および約16.0°2―θでピークを含むX線粉末回折パターンを特徴とする。
いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、12.2±0.2°2―θ、17.6±0.2°2―θ、および19.5±0.2°2―θから選択される少なくとも1つのピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、12.2±0.1°2―θ、17.6±0.1°2―θ、および19.5±0.1°2―θから選択される少なくとも1つのピークをさらに含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、約12.2°2―θ、約17.6°2―θ、および約19.5°2―θから選択される少なくとも1つのピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、21.7±0.2°2―θ、10.8±0.2°2―θおよび13.4±0.2°2―θから選択される少なくとも1つのピークをさらに含む。いくつかの実施形態において、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、21.7±0.1°2―θ、10.8±0.1°2―θおよび13.4±0.1°2―θから選択される少なくとも1つのピークをさらに含む。いくつかの実施形態において、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、約21.7°2―θ、約10.8°2―θ、および約13.4°2―θから選択される少なくとも1つのピークをさらに含む。
いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、7.6±0.2°2―θ、8.7±0.2°2―θ、16.0±0.2°2―θ、12.2±0.2°2―θ、17.6±0.2°2―θ、19.5±0.2°2―θ、21.7±0.2°2―θ、10.8±0.2°2―θ、および13.4±0.2°2―θから選択される少なくとも1つのピークを含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、7.6±0.2°2―θ、8.7±0.2°2―θ、16.0±0.2°2―θ、12.2±0.2°2―θ、17.6±0.2°2―θ、19.5±0.2°2―θ、21.7±0.2°2―θ、10.8±0.2°2―θ、および13.4±0.2°2―θから選択される少なくとも2つのピークを含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、7.6±0.2°2―θ、8.7±0.2°2―θ、16.0±0.2°2―θ、12.2±0.2°2―θ、17.6±0.2°2―θ、19.5±0.2°2―θ、21.7±0.2°2―θ、10.8±0.2°2―θ、および13.4±0.2°2―θから選択される少なくとも3つのピークを含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、7.6±0.2°2―θ、8.7±0.2°2―θ、16.0±0.2°2―θ、12.2±0.2°2―θ、17.6±0.2°2―θ、19.5±0.2°2―θ、21.7±0.2°2―θ、10.8±0.2°2―θ、および13.4±0.2°2―θから選択される少なくとも4つのピークを含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、7.6±0.2°2―θ、8.7±0.2°2―θ、16.0±0.2°2―θ、12.2±0.2°2―θ、17.6±0.2°2―θ、19.5±0.2°2―θ、21.7±0.2°2―θ、10.8±0.2°2―θ、および13.4±0.2°2―θから選択される少なくとも5つのピークを含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、7.6±0.2°2―θ、8.7±0.2°2―θ、16.0±0.2°2―θ、12.2±0.2°2―θ、17.6±0.2°2―θ、19.5±0.2°2―θ、21.7±0.2°2―θ、10.8±0.2°2―θ、および13.4±0.2°2―θから選択される少なくとも6つのピークを含む。いくつかの実施形態において、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、7.6±0.2°2―θ、8.7±0.2°2―θ、16.0±0.2°2―θ、12.2±0.2°2―θ、17.6±0.2°2―θ、19.5±0.2°2―θ、21.7±0.2°2―θ、10.8±0.2°2―θ、および13.4±0.2°2―θから選択される少なくとも7つのピークを含む。いくつかの実施形態において、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、7.6±0.2°2―θ、8.7±0.2°2―θ、16.0±0.2°2―θ、12.2±0.2°2―θ、17.6±0.2°2―θ、19.5±0.2°2―θ、21.7±0.2°2―θ、10.8±0.2°2―θ、および13.4±0.2°2―θから選択される少なくとも8つのピークを含む。いくつかの実施形態において、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、7.6±0.2°2―θ、8.7±0.2°2―θ、16.0±0.2°2―θ、12.2±0.2°2―θ、17.6±0.2°2―θ、19.5±0.2°2―θ、21.7±0.2°2―θ、10.8±0.2°2―θ、および13.4±0.2°2―θでピーク含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、7.6±0.1°2―θ、8.7±0.1°2―θ、16.0±0.1°2―θ、12.2±0.1°2―θ、17.6±0.1°2―θ、19.5±0.1°2―θ、21.7±0.1°2―θ、10.8±0.1°2―θ、および13.4±0.1°2―θでピーク含む。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用してX線粉末回折によって測定すると、約7.6°2―θ、約8.7°2―θ、約16.0°2―θ、約12.2°2―θ、約17.6°2―θ、約19.5°2―θ、約21.7°2―θ、約10.8°2―θ、および約13.4°2―θでピークを含む。
いくつかの実施形態では、多形形態IIは、図4に実質的に記載される示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを特徴とする。いくつかの実施形態では、多形形態IIは、約150~約170℃の範囲における吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを特徴とする。
いくつかの実施形態では、多形形態Iは、約150~170℃、150~168℃、150~166℃、150~164℃、150~162℃、150~160℃、150~158℃、150~156℃、150~154℃、150~152℃、152~170℃、152~168℃、152~166℃、152~164℃、152~162℃、152~160℃、152~158℃、152~156℃、152~154℃、154~170℃、154~168℃、154~166℃、154~164℃、154~162℃、154~160℃、154~158℃、154~156℃、156~170℃、156~168℃、156~166℃、156~164℃、156~162℃、156~160℃、156~158℃、158~170℃、158~168℃、158~166℃、158~164℃、158~162℃、158~160℃、160~170℃、160~168℃、160~166℃、160~164℃、160~162℃、162~170℃、162~168℃、162~166℃、162~164℃、164~170℃、164~168℃、164~166℃、166~170℃、166~168℃、または168~170℃で吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを特徴とする。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、約150~155℃、例えば、約150℃、151℃、152℃、153℃、154℃、または155℃で吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを特徴とする。いくつかの実施形態では、多形形態Iは、約150~155℃の融点を有する。
いくつかの実施形態において、多形形態IIは、約25~60℃、25~58℃、25~56℃、25~54℃、25~52℃、25~50℃、25~48℃、25~46℃、25~44℃、25~42℃、25~40℃、25~38℃、25~36℃、25~34℃、25~32℃、25~30℃、30~60℃、30~58℃、30~56℃、30~54℃、30~52℃、30~50℃、30~48℃、30~46℃、30~44℃、30~42℃、30~40℃、30~38℃、30~36℃、30~34℃、30~32℃、32~60℃、32~58℃、32~56℃、32~54℃、32~52℃、32~50℃、32~48℃、32~46℃、32~44℃、32~42℃、32~40℃、32~38℃、32~36℃、32~34℃、34~60℃、34~58℃、34~56℃、34~54℃、34~52℃、34~50℃、34~48℃、34~46℃、34~44℃、34~42℃、34~40℃、34~38℃、34~36℃、36~60℃、36~58℃、36~56℃、36~54℃、36~52℃、36~50℃、36~48℃、36~46℃、36~44℃、36~42℃、36~40℃、36~38℃、38~60℃、38~58℃、38~56℃、38~54℃、38~52℃、38~50℃、38~48℃、38~46℃、38~44℃、38~42℃、38~40℃、40~60℃、40~58℃、40~56℃、40~54℃、40~52℃、40~50℃、40~48℃、40~46℃、40~44℃、40~42℃、42~60℃、42~58℃、42~56℃、42~54℃、42~52℃、42~50℃、42~48℃、42~46℃、42~44℃、44~60℃、44~58℃、44~56℃、44~54℃、44~52℃、44~50℃、44~48℃、44~46℃、46~60℃、46~58℃、46~56℃、46~54℃、46~52℃、46~50℃、46~48℃、48~60℃、48~58℃、48~56℃、48~54℃、48~52℃、48~50℃、50~60℃、50~58℃、50~56℃、50~54℃、50~52℃、52~60℃、52~58℃、52~56℃、52~54℃、54~60℃、54~58℃、54~56℃、56~60℃、56~58℃、または58~60℃で吸熱をさらに含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを特徴とする。
いくつかの実施形態では、多形形態IIは、図6に実質的に記載される熱重量分析(TGA)サーモグラムを特徴とする。いくつかの実施形態では、多形形態IIは、約50℃、約100℃、約150℃、約200℃、約250℃、約300℃、約350℃、または約400℃の温度上で分解する。いくつかの実施形態では、多形形態IIは、約150℃の温度上で分解する。
いくつかの実施形態では、多形形態IIは、室温以下で安定している。いくつかの実施形態では、多形形態IIは、顕著な化学劣化、または結晶形態における変化なしに、約2~8℃で長期間保存することができる。いくつかの実施形態では、多形形態IIは、約2~8℃で、少なくとも約1日、1週、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月、15ヶ月、18ヶ月、21ヶ月、24ヶ月、27ヶ月、30ヶ月、33ヶ月、または36ヶ月の期間保存することができる。いくつかの実施形態では、多形形態IIは、約2~8℃で、約36ヶ月以上の期間保存することができる。いくつかの具体例において、多形形態IIは、約2~8℃で、1~2日、1~3日、1~4日、1~5日、1~6日、1~7日、2~3日、2~4日、2~5日、2~6日、2~7日、3~4日、3~5日、3~6日、3~7日、4~5日、4~6日、4~7日、5~6日、5~7日、6~7日、1~2週、1~3週、1~4週、2~3週、2~4週、3~4週、1~3ヶ月、1~6ヶ月、1~9ヶ月、1~12ヶ月、1~15ヶ月、1~18ヶ月、1~21ヶ月、1~24ヶ月、1~27ヶ月、1~30ヶ月、1~33ヶ月、1~36ヶ月、3~6ヶ月、3~9ヶ月、3~12ヶ月、3~15ヶ月、3~18ヶ月、3~21ヶ月、3~24ヶ月、3~27ヶ月、3~30ヶ月、3~33ヶ月、3~36ヶ月、6~9ヶ月、6~12ヶ月、6~15ヶ月、6~18ヶ月、6~21ヶ月、6~24ヶ月、6~27ヶ月、6~30ヶ月、6~33ヶ月、6~36ヶ月、9~12ヶ月、9~15ヶ月、9~18ヶ月、9~21ヶ月、9~24ヶ月、9~27ヶ月、9~30ヶ月、9~33ヶ月、9~36ヶ月、12~15ヶ月、12~18ヶ月、12~21ヶ月、12~24ヶ月、12~27ヶ月、12~30ヶ月、12~33ヶ月、12~36ヶ月、15~18ヶ月、15~21ヶ月、15~24ヶ月、15~27ヶ月、15~30ヶ月、15~33ヶ月、15~36ヶ月、18~21ヶ月、18~24ヶ月、18~27ヶ月、18~30ヶ月、18~33ヶ月、18~36ヶ月、21~24ヶ月、21~27ヶ月、21~30ヶ月、21~33ヶ月、21~36ヶ月、24~27ヶ月、24~30ヶ月、24~33ヶ月、24~36ヶ月、27~30ヶ月、27~33ヶ月、27~36ヶ月、30~33ヶ月、30~36ヶ月、または33~36ヶ月の期間保存することができる。いくつかの実施形態では、多形形態IIは、約2~8℃で、少なくとも1日、1週、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月、15ヶ月、18ヶ月、21ヶ月、24ヶ月、27ヶ月、30ヶ月、33ヶ月、または36ヶ月の期間保存することができる。
いくつかの実施形態では、多形形態IIは、室温および相対湿度で安定している。いくつかの実施形態では、多形形態IIは、顕著な化学劣化、または結晶形態における変化なしに、約25℃で、および約60%RHで長期間保存することができる。いくつかの実施形態では、多形形態IIは、約25℃で、および約60%RHで、少なくとも約1日、1週、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月、または6ヶ月の期間保存することができる。いくつかの実施形態では、多形形態IIは、約25℃で、および約60%RHで、約6ヶ月以上の期間保存することができる。いくつかの実施形態では、多形形態IIは、約25℃で、および約60%RHで、1~2日、1~3日、1~4日、1~5日、1~6日、1~7日、2~3日、2~4日、2~5日、2~6日、2~7日、3~4日、3~5日、3~6日、3~7日、4~5日、4~6日、4~7日、5~6日、5~7日、6~7日、1~2週、1~3週、1~4週、2~3週、2~4週、3~4週、1~2ヶ月、1~3ヶ月、1~4ヶ月、1~5ヶ月、1~6ヶ月、2~3ヶ月、2~4ヶ月、2~5ヶ月、2~6ヶ月、3~4ヶ月、3~5ヶ月、3~6ヶ月、4~5ヶ月、4~6ヶ月、または5~6ヶ月の期間保存することができる。いくつかの実施形態では、多形形態IIは、約25℃で、および約60%RHで、少なくとも1日、1週、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月、または6ヶ月の期間保存することができる。
いくつかの実施形態では、多形形態IIは、室温より高い温度および/または高い相対湿度(RH)で安定である。いくつかの例では、多形形態IIは、結晶形態の著しい化学的分解または変化なしに、約40℃および約75%RHで長期間保存することができる。いくつかの例では、多形形態IIは、少なくとも約1日、2日、3日、または7日の期間、約40℃および約75%RHで保存することができる。いくつかの例では、多形形態IIは、約40℃および約75%RHで約7日を超える期間保存することができる。いくつかの例では、多形形態IIは、約40℃および約75%RHで1~2日、1~3日、1~4日、1~5日、1~6日、1~7日、2~3日、2~4日、2~5日、2~6日保存することができる。2~7日、3~4日、3~5日、3~6日、3~7日、4~5日、4~6日、4~7日、5~6日、5~7日、または6~7日。いくつかの例では、多形形態IIは、約40℃および約75%RHで、1日、2日、3日、または7日の期間保存することができる。
いくつかの実施形態では、多形形態IIは、室温より高い温度および/または高い相対湿度(RH)で安定である。いくつかの例では、多形形態IIは、結晶形態の著しい化学的分解または変化なしに、約60℃で長期間保存することができる。いくつかの例では、多形形態IIは、少なくとも約1日、2日、3日、または7日の期間、約60℃で保存することができる。いくつかの例では、多形形態IIは、約7日を超える期間、約60℃で保存することができる。いくつかの例では、多形形態IIは、60℃で1~2日、1~3日、1~4日、1~5日、1~6日、1~7日、2~3日、2~4日、2~5日、2~6日、2~7日、3~4日保存することができる。3~5日、3~6日、3~7日、4~5日、4~6日、4~7日、5~6日、5~7日、または6~7日。いくつかの例では、多形形態IIは、約60℃で、少なくとも1日、2日、3日、または7日の期間保存することができる。
式Iの化合物およびその多形体の製造方法
本明細書に記載される反応において使用される化合物は、市販の化学物質および/または化学文献に記載される化合物から出発して、有機合成技術に従って作製される。「市販の化学物質」は、Acros Organics(Geel,Belgium)、アルドリッチケミカル(ウィスコンシン州ミルウォーキー、SigmaおよびFlukaを含む)、Apin Chemicals Ltd.(Milton Park,UK)、Ark Pharm,Inc.(Libertyville,IL)、Avocado Research(Lancashire,U.K.)、BDH Inc.(加トロント)、Bionet(Cornwall,U.K.)、Chemservice Inc.(West Chester,PA)、Combi-blocks(カリフォルニア州サンディエゴ)、Crescent Chemical Co.(Hauppauge,NY)、eMolecules(カリフォルニア州サンディエゴ)、Fisher Scientific Co.(ペンシルベニア州ピッツバーグ)、Fisons Chemicals(Leicestershire,UK)、Frontier Scientific(Logan,UT)、ICN Biomedicals,Inc.(カリフォルニア州コスタメサ)、Key Organics(Cornwall,U.K.)、Lancaster Synthesis(Windham,NH),Matrix Scientific,(サウスカロライナ州コロンビア),Maybridge Chemical Co.Ltd.(Cornwall,U.K.),Parish Chemical Co.(Orem,UT),Pfaltz & Bauer,Inc.(Waterbury,CN),Polyorganix(テキサス州ヒューストン),Pierce Chemical(イリノイ州ロックフォード),Riedel de Haen AG(Hanover,Germany),Ryan Scientific,Inc.(Mount Pleasant,SC)、Spectrum Chemicals(Gardena,CA)、Sundia Meditech,(中国上海)、TCI America(オレゴン州ポートランド)、Trans World Chemicals,Inc.(メリーランド州ロックビル)、およびWuXi(中国上海)を含む標準的な商業的供給源から得られる。
本明細書に記載の化合物の調製に役立つ反応物の合成を詳述する、または調製について記載した記事を参照する適切な参考文献や論文は、例えば、”Synthetic Organic Chemistry”,John Wiley & Sons,Inc.,New York;S.R.Sandler et al.,”Organic Functional Group Preparations,”2nd Ed.,Academic Press,New York,1983;H.O.House,”Modern Synthetic Reactions”,2nd Ed.,W.A.Benjamin,Inc.Menlo Park,Calif.1972;T.L.Gilchrist,”Heterocyclic Chemistry”,2nd Ed.,John Wiley & Sons,New York,1992;J.March,”Advanced Organic Chemistry:Reactions,Mechanisms and Structure”,4th Ed.,Wiley-Interscience,New York,1992などが挙げられる。本明細書に記載される化合物の調製に有用な反応物の合成を詳述する、または調製について記載する記事を参照する、追加の適切な参考文献および論文は、例えば、Fuhrhop,J.and Penzlin G.”Organic Synthesis:Concepts,Methods,Starting Materials”,Second,Revised and Enlarged Edition(1994)John Wiley & Sons ISBN:3-527-29074-5;Hoffman,R.V.”Organic Chemistry,An Intermediate Text”(1996)Oxford University Press,ISBN 0-19-509618-5;Larock,R.C.”Comprehensive Organic Transformations:A Guide to Functional Group Preparations” 2nd Edition(1999)Wiley-VCH,ISBN:0-471-19031-4;March,J.”Advanced Organic Chemistry:Reactions,Mechanisms,and Structure” 4th Edition(1992)John Wiley & Sons,ISBN:0-471-60180-2;Otera,J.(editor) ”Modern Carbonyl Chemistry”(2000)Wiley-VCH,ISBN:3-527-29871-1;Patai,S.”Patai’s 1992 Guide to the Chemistry of Functional Groups”(1992)Interscience ISBN:0-471-93022-9;Solomons,T.W.G.”Organic Chemistry”7th Edition(2000)John Wiley & Sons,ISBN:0-471-19095-0;Stowell,J.C.,”Intermediate Organic Chemistry” 2nd Edition (1993) Wiley-Interscience,ISBN:0-471-57456-2;”Industrial Organic Chemicals:Starting Materials and Intermediates:An Ullmann’s Encyclopedia”(1999)John Wiley & Sons,ISBN:3-527-29645-X,in 8 volumes;”Organic Reactions”(1942-2000)John Wiley & Sons,in over 55 volumes;および”Chemistry of Functional Groups”John Wiley & Sons,in 73 volumesなどが挙げられる。
特異的および類似の反応物はまた、ほとんどの公共および大学のライブラリーにおいて入手可能である、American Chemical SocietyのChemical Abstract Serviceによって調製された既知の化学物質の指標によって、ならびにオンラインデータベース(American Chemical Society、ワシントンD.C.ワシントン)によって同定される。既知であるがカタログで市販されていない化学物質は、カスタム化学合成ハウスによって調製され、標準的な化学物質供給ハウスの多く(例えば、上に列挙したもの)がカスタム合成サービスを提供する。本明細書に記載されるピラゾール化合物の薬学的な塩の調製と選択のための参考文献は、P.H.Stahl & C.G.Wermuth”Handbook of Pharmaceutical Salts”,Verlag Helvetica Chimica Acta,Zurich,2002である。
異性体
さらに、いくつかの実施形態では、本明細書に記載された化合物は、幾何異性体として存在する。他の実施形態では、本明細書に記載される化合物は、1またはそれ以上の二重結合を持つ。本発明で提示される化合物は、すべてのシス、トランス、シン、アンチ、エントゲーゲン(entgegen)(E)、および、ツザーメン(zusammen)(Z)の異性体と、それらの対応する混合物を含む。いくつかの状況では、化合物は互変異性体として存在する。本明細書に記載される化合物は、本明細書に記載される式中で可能なあらゆる互変異性体を含んでいる。状況によっては、本明細書に記載された化合物は1つ以上のキラル中心を有し、それぞれの中心はR配置またはS配置で存在する。本明細書に記載される化合物は、ジアステレオマー、エナンチオマー、および、エピマーのすべての形状と、それらに対応する混合物を含む。本明細書で提供される化合物および方法のさらなる実施形態において、単一の調製用の段階、組み合わせ、または、相互変換に由来するエナンチオマーおよび/またはジアステレオイソマーの混合物は、本明細書に記載される用途に有用である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物は、一対のジアステレオイソマー化合物を形成するために化合物のラセミ混合物を光学的に活性な分割剤と反応させて、ジアステレオマーを分離して、光学的に純粋なエナンチオマーを回復させることによって、個々の立体異性体として調製される。いくつかの実施形態では、解離可能な複合体(dissociable complexes)が好ましい(例えば、結晶性ジアステレオマー塩)。いくつかの実施形態では、ジアステレオマーは、特徴的な物理的特性(例えば、融点、沸点、溶解度、反応性など)を備えており、これらの相違点を利用することによって分けられる。いくつかの実施形態では、ジアステレオマーは、キラルクロマトグラフィによって、または、好ましくは、溶解度の相違に基づいて分離/分割技術によって分離される。いくつかの実施形態では、光学的に純粋なエナンチオマーは、ラセミ化をもたらさない任意の実用的な手段によって、分割剤とともに回収される。
標識化合物
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物は、同位体で標識された形態で存在する。いくつかの実施形態では、本明細書に開示された方法は、そのような同位体で標識された化合物の投与によって疾患を処置する方法を含んでいる。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される方法は、医薬組成物として前記同位体的に標識化した化合物を投与することによる疾患の処置方法を含む。したがって、いくつかの実施形態では、本明細書で開示される化合物は、1またはそれ以上の原子が通常自然で見られる原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を備えた原子によって置き換えられるという事実を別にすれば、本明細書で列挙されるものと同一である、同位体で標識された化合物を含む。本発明の化合物に組み込まれる同位体の例は、2H、3H、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18F、および36Clなどの、それぞれ、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、および塩化物の同位体を含む。上記の同位体および/または他の原子の他の同位体を含有する本明細書に記載の化合物、ならびにその薬学的に許容される塩、溶媒和物、水和物または誘導体は、本発明の範囲内である。特定の同位体で標識された化合物、例えば、3Hや14Cなどの放射性同位体が取り込まれる同位体で標識された化合物は、薬物および/または基質組織分布アッセイで有用である。トリチウム標識した(即ち、3H)および炭素-14(即ち、14C)の同位体は、それらの調製および検出性の容易さのために特に好ましい。さらに、ジュウテリウム、すなわち、2Hのような重同位体による置換は、代謝の一層の安定に由来する特定の治療上の利点、例えば、インビボでの半減期の増加または必要投与量の減少をもたらす。いくつかの実施形態では、同位体標識された化合物、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、水和物または誘導体は、任意の好適な方法によって調製される。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物は、限定されないが、発色団または蛍光部分、生物発光標識、または化学発光標識を含む他の手段によって標識化される。
薬学的に許容可能な塩
いくつかの実施形態では、本明細書に記載された化合物はその薬学的に許容可能な塩として存在する。いくつかの実施形態では、本明細書に開示された方法は、そのような薬学的に許容可能な塩を投与することによって疾患を処置する方法を含んでいる。いくつかの実施形態では、本明細書に開示された方法は、そのような薬学的に許容可能な塩を医薬組成物として投与することによって疾患を処置する方法を含んでいる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載された化合物は酸性基または塩基性基を有しており、したがって、多くの無機塩基または有機塩基、ならびに無機酸および有機酸のいずれかと反応することで、薬学的に許容可能な塩を形成する。いくつかの実施形態では、これらの塩は、本発明の化合物の最終的な分離および精製中に、または、塩基形態の精製された化合物を適切な酸または塩基で別々に反応させて、このように形成された塩を分離することによって、インサイツで調製される。
溶媒和物
いくつかの実施形態において、本明細書に記載の化合物は溶媒和物として存在する。本発明は、そのような溶媒和物を投与することによって疾患を処置する方法を提供する。本発明は、そのような溶媒和物を医薬組成物として投与することによって疾患を処置する方法をさらに提供する。
溶媒和物は、化学量論量または非化学量論量の溶媒を含み、実施形態によっては、例えば、水、エタノールなどの薬学的に許容可能な溶媒を用いた結晶化工程中に形成される。水和物は溶媒が水である場合に形成され、アルコラートは溶媒がアルコールの際に形成される。本明細書に記載される化合物の溶媒和物は、本明細書に記載されるプロセスの間に、好適に調製または形成される。ほんの一例として、本明細書に記載される化合物の水和物は、限定されないが、ジオキサン、テトラヒドロフランまたはMeOHを含む有機溶媒を使用して、水性/有機の溶媒混合物からの再結晶によって好適に調製される。さらに、本明細書に提供される化合物は、溶媒和形態の他に、非溶媒和形態でも存在する。一般的に、溶媒和形態は、本明細書で提供される化合物および方法の目的のため、非溶媒和形態と同等であるとみなされる。
本明細書には、一態様において、式Iの化合物の1つまたは複数の多形体を作製する方法が提供される。
式Iの化合物は、US9,598,404、US9,981,961、US9,688,673、WO2016/130581、US10,570,124、およびWO2016/130562において先に記載したように調製することができる。いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、本明細書の実施例に従って調製される。
本明細書で提供される多形体は、式Iの化合物を生成するために使用される出発物質によって限定されない。
本明細書には、一態様において、式Iの化合物を作製する方法、またはその薬学的に許容可能な塩および/もしくは溶媒和物の多形体が提供され、これらは、式Iの化合物を合成した後に、第1の固体形態として所望の多形体を単離することによるか、あるいは、式Iの化合物の事前の固体形態からの遷移として所望の多形体を単離することによるものである。ある形態から別の形態への遷移は、それらが医薬製剤の生成のための所望の形態を得るための製造方法の代わりとなり得るため、本開示の範囲内である。
本明細書に提供される方法による式Iの化合物の多形は、多形形態I、多形形態II、およびそれらの混合物から選択することができる。
本明細書に記載される化学的実体および中間体の単離および精製は、所望される場合、任意の好適な分離または精製手順、例えば、濾過、抽出、結晶化、カラムクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィーもしくは厚層クロマトグラフィー、またはこれらの手順の組み合わせによって行われ得る。適切な分離および単離手順の具体的な例証は、以下の実施例を参照することによって得ることができる。しかしながら、他の同等の分離または単離手順も使用することができる。結晶化の前に、式Iの化合物は、約50%の化学純度、55%の化学純度、60%の化学純度、65%の化学純度、70%の化学純度、75%の化学純度、80%の化学純度、90%の化学純度、91%の化学純度、92%の純度、93%の化学純度、94%の化学純度、95%の化学純度、96%化学純度、97%化学純度、98%化学純度、99%化学純度、約98%化学純度、または約100%化学純度で単離され得る。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される結晶形態は、約98%未満、約97%未満、約96%未満、約95%未満、約94%未満、約93%未満、約92%未満、約91%未満、約90%未満、約89%未満、約88%未満、約87%未満、約86%未満、約85%未満、約84%未満、約83%未満、約82%未満、約81%未満、約80%未満、約78%未満、約76%未満、約74%未満、約72%未満、または約70%未満の化学純度で式Iの化合物を結晶化することによって得られる。いくつかの実施形態では、結晶形態は、約70%~約99%、80%~約96%、約85%~約96%、約90%~約96%、約80%~98%、約85%~約98%、約90%~約98%、約92%~約98%、約94%~98%、または約96%~約98%の範囲の化学純度で式Iの化合物を結晶化することによって得られる。
多形形態Iの調製
一実施形態では、所望の多形は、式Iの化合物のマレイン酸塩の多形形態Iであり、単離工程は、単溶媒系からの粗反応生成物の再結晶を含む。いくつかの実施形態では、所望の多形体は、式Iの化合物のマレイン酸塩の多形体形態Iであり、単離工程は、集合的に多溶媒系として理解される、二元系、三次系、またはそれ以上の溶媒系からの粗生成物の再結晶を含む。いくつかの実施形態では、所望の多形は、式Iの化合物のマレイン酸塩の多形形態Iであり、単離工程は、単溶媒系または多溶媒系からの結晶化を含み、結晶化は、周囲温度より高い温度で、単溶媒系または多溶媒系中に式Iの化合物およびマレイン酸を溶解することを含む。いくつかの例では、単溶媒系または多溶媒系における式Iの化合物およびマレイン酸の溶解は、約40~90℃、45~90℃、50~90℃、55~90℃、60~90℃、65~90℃、70~90℃、75~90℃、40~85℃、45~85℃、50~85℃、55~85℃、60~85℃、65~85℃、70~85℃、75~85℃、80~85℃、40~80℃、45~80℃、50~80℃、55~80℃、60~80℃、65~80℃、70~80℃、75~80℃、40~75℃、45~75℃、50~75℃、55~75℃、60~75℃、65~75℃、70~75℃、40~70℃、45~70℃。50~70℃、55~70℃、60~70℃、65~70℃、40~65℃、45~65℃、50~65℃、55~65℃、60~65℃、40~60℃、45~60℃、50~60℃、55~60℃、40~55℃、45~55℃、50~55℃、40~50℃、または45~50℃の温度で実施される。いくつかの例では、再結晶溶媒はエタノール/酢酸エチルを含み、溶媒への式Iの化合物及びマレイン酸の溶解は、約60℃の温度で行われる。式Iの化合物およびマレイン酸を溶解するために、任意の適切な量の溶媒を使用することができる。いくつかの実施形態では、式Iの化合物およびマレイン酸を溶解するために使用される溶媒(例えば、1:1 エタノール/酢酸エチル)の量は、式Iの化合物1グラム当たり約1~10mLである。例えば、いくつかの実施形態では、式Iの化合物を溶解するために使用される溶媒の量は、式Iの化合物1グラム当たり7.3mLである。いくつかの例では、再結晶溶媒はエタノール/酢酸エチルを含み、溶媒系における式Iの化合物およびマレイン酸の溶解は、約60℃の温度で行われ、溶解に使用される溶媒の量は、約7.3mL/gの式Iの化合物である。
いくつかの実施形態では、結晶化は、式Iの化合物の溶解マレイン酸塩を含有する加熱溶液を、例えば、約0~40℃、0~30℃、0~20℃、0~10℃、10~40℃、10~30℃、10~20℃、20~40℃、20~30℃、20~10℃、または30℃-40℃の温度まで能動的に冷却することをさらに含む。いくつかの実施形態では、結晶化は、式Iの化合物の溶解マレイン酸塩を含有する加熱溶液を約25℃の温度まで能動的に冷却することをさらに含む。いくつかの実施形態において、式Iの化合物の溶解したマレイン酸塩を含有する溶液は、このより低い温度で、ある期間、例えば、約30分、約1時間、約2時間、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、約7時間、約8時間、約9時間、約10時間、約11時間、約12時間、約13時間、約14時間、約15時間、約16時間、約17時間、約18時間、約19時間、約20時間、約21時間、約22時間、約23時間、約24時間以上さらに維持される。
いくつかの実施形態では、結晶化は、式Iの化合物の溶解マレイン酸塩を含有する加熱溶液を、例えば、約0~40℃、0~30℃、0~20℃、0~10℃、10~40℃、10~30℃、10~20℃、20~40℃、20~30℃、20~10℃、または30℃-40℃の温度まで能動的に冷却することをさらに含む。いくつかの実施形態では、結晶化は、式Iの化合物の溶解マレイン酸塩を含有する加熱溶液を約0℃の温度まで能動的に冷却することをさらに含む。いくつかの実施形態において、式Iの化合物の溶解したマレイン酸塩を含有する溶液は、このより低い温度で、ある期間、例えば、約30分、約1時間、約2時間、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、約7時間、約8時間、約9時間、約10時間、約11時間、約12時間、約13時間、約14時間、約15時間、約16時間、約17時間、約18時間、約19時間、約20時間、約21時間、約22時間、約23時間、約24時間以上さらに維持される。
いくつかの実施形態では、結晶化は、式Iの化合物のマレイン酸塩の得られた結晶を含有する溶液を濾過することをさらに含む。いくつかの実施形態では、結晶化は、場合により、得られた結晶を溶媒によって、例えば再結晶溶媒によって1回以上洗浄することを含む。いくつかの実施形態では、結晶化は、任意選択で、例えば約55℃の温度で真空下で、得られた結晶を乾燥させることを含む。
いくつかの実施態様では、多形形態Iの化学純度は、60%、70%、80%、90%、95%、または99%より高い。いくつかの実施態様では、多形形態Iの化学純度は、約90%より高い。いくつかの実施態様では、多形形態Iの化学純度は、約95%より高い。いくつかの実施態様では、多形形態Iの化学純度は、約99%より高い。多形形態Iの化学純度は、任意の利用可能な分析技術によって、例えばHPLC分析によって測定することができる。
多形形態IIの調製
一実施形態では、所望の多形体は、式Iの化合物のマレイン酸塩の多形形態IIであり、単離工程は、単溶媒系からの粗反応生成物の再結晶を含む。いくつかの実施形態では、所望の多形体は、式Iの化合物のマレイン酸塩の多形体形態IIであり、単離工程は、集合的に多溶媒系として理解される、二元系、三次系、またはそれ以上の溶媒系からの粗生成物の再結晶を含む。いくつかの実施形態では、所望の多形体は、式Iの化合物のマレイン酸塩の多形形態IIであり、単離工程は、単溶媒系または多溶媒系からの結晶化を含み、結晶化は、周囲温度より高い温度で、単溶媒系または多溶媒系に式Iの化合物のマレイン酸塩を溶解することを含む。いくつかの例では、式Iの化合物のマレイン酸塩の単溶媒系または多溶媒系への溶解は、約40~90℃、45~90℃、50~90℃、55~90℃、60~90℃、65~90℃、70~90℃、75~90℃、40~85℃、45~85℃、50~85℃、55~85℃、60~85℃、65~85℃、70~85℃、75~85℃、80~85℃、40~80℃、45~80℃、50~80℃、55~80℃、60~80℃、65~80℃、70~80℃、75~80℃、40~75℃、45~75℃、50~75℃、55~75℃、60~75℃、65~75℃、70~75℃、40~70℃、45~70℃。50~70℃、55~70℃、60~70℃、65~70℃、40~65℃、45~65℃、50~65℃、55~65℃、60~65℃、40~60℃、45~60℃、50~60℃、55~60℃、40~55℃、45~55℃、50~55℃、40~50℃、または45~50℃の温度で実施される。いくつかの例では、再結晶溶媒は、1:1のDCM/メタノールを含み、式Iの化合物のマレイン酸塩の溶媒への溶解は、約45℃の温度で行われる。式Iの化合物のマレイン酸塩を溶解するために、任意の適切な量の溶媒を使用することができる。いくつかの実施形態では、化合物のマレイン酸塩を溶解するために使用される溶媒の量(例えば、1:1のDCM/メタノール)は、式Iの化合物のマレイン酸塩1グラム当たり約1~20mLである。例えば、いくつかの実施形態では、式Iの化合物のマレイン酸塩を溶解するために使用される溶媒の量は、式Iの化合物のマレイン酸塩1グラム当たり7.4mLである。いくつかの例では、再結晶溶媒は、1:1のDCM/メタノールを含み、溶媒系における式Iの化合物のマレイン酸塩の溶解は、約45℃の温度で行われ、溶解に使用される溶媒の量は、約7.4mL/gの式Iの化合物のマレイン酸塩である。
いくつかの実施形態では、結晶化は、式Iの化合物の溶解マレイン酸塩を含有する加熱溶液を、例えば、約0~40℃、0~30℃、0~20℃、0~10℃、10~40℃、10~30℃、10~20℃、20~40℃、20~30℃、20~10℃、または30℃~40℃の温度まで能動的に冷却することをさらに含む。いくつかの実施形態では、結晶化は、式Iの化合物の溶解マレイン酸塩を含有する加熱溶液を約5℃の温度まで能動的に冷却することをさらに含む。いくつかの実施形態では、式Iの化合物の溶解したマレイン酸塩を含有する溶液は、このより低い温度で、ある期間、例えば、約30分、約1時間、約2時間、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、約7時間、約8時間、約9時間、約10時間、約11時間、約12時間、約13時間、約14時間、約15時間、約16時間、約17時間、約18時間、約19時間、約20時間、約21時間、約22時間、約23時間、約24時間以上さらに維持される。
いくつかの実施形態では、結晶化は、式Iの化合物のマレイン酸塩の得られた結晶を含有する溶液を濾過することをさらに含む。いくつかの実施形態では、結晶化は、任意選択で、得られた結晶を溶媒によって、例えば再結晶溶媒によって1回以上洗浄することを含む。いくつかの実施形態では、結晶化は、任意選択で、例えば、約70℃の温度で真空下で、得られた結晶を乾燥させることを含む。
いくつかの実施態様では、多形形態IIの化学純度は、60%、70%、80%、90%、95%、または99%より高い。いくつかの実施形態では、多形形態IIの化学純度は、約90%より高い。いくつかの実施態様では、多形形態IIの化学純度は、約95%より高い。いくつかの実施形態では、多形形態IIの化学純度は、約99%より高い。多形形態IIの化学純度は、任意の利用可能な分析技術によって、例えばHPLC分析によって測定することができる。
いくつかの実施形態において、多形形態IIは乾燥している。いくつかの実施形態において、多形形態IIは溶媒和されていない。いくつかの実施形態において、多形形態IIは非水和である。いくつかの実施形態において、多形形態IIは無水である。いくつかの実施形態において、多形形態IIは溶媒和される。いくつかの実施形態において、多形形態IIは水和される。
医薬組成物
本開示は、本発明の1つ以上の結晶形態を含む、医薬組成物を含む組成物を提供する。
いくつかの実施形態では、組成物中の多形体Iなどの所望の結晶形態と全ての他の結晶形態との比は、約1:1、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、またはこれらより高いw/wである。他の実施態様において、多形形態IIと全ての他の多形体との比は、約1:1、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、またはこれらより高いw/wである。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物の1つ以上の多形体は、医薬組成物に製剤化される。特定の実施形態では、医薬組成物は、薬学的に使用され得る製剤への活性化合物の処理を促進する、賦形剤及び助剤を含む1つ以上の生理学的に許容可能な担体を使用する従来の方法で製剤される。適切な製剤は、選択される投与の経路に依存する。薬学的に許容可能なあらゆる技術、担体、および、賦形剤は、本明細書に記載の医薬組成物を処方するのに適したものとして使用される。Remington:The Science and Practice of Pharmacy,Nineteenth Ed(Easton,Pa.:Mack Publishing Company,1995);Hoover,John E.,Remington’s Pharmaceutical Sciences,Mack Publishing Co.,Easton,Pennsylvania 1975;Liberman,H.A.and Lachman,L.,Eds.,Pharmaceutical Dosage Forms,Marcel Decker,New York,N.Y.,1980;およびPharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems,Seventh Ed.(Lippincott Williams & Wilkins1999)(Lippincott Williams & Wilkins1999)で見られる。
本明細書には、式Iの化合物の1つ以上の多形体、および薬学的に許容される希釈剤、賦形剤、もしくは担体を含む医薬組成物が提供される。特定の実施形態では、式Iの化合物の1つ以上の多形体は、併用療法におけるように、1つ以上の多形体が他の活性成分と混合されている医薬組成物として投与される。本明細書に含まれるものは、下の区分およびこの開示の至る所にある併用療法で説明される、活性分子(actives)の全ての組み合わせである。具体的な実施態様では、医薬組成物は、式Iの化合物の1つ以上の多形体を含む。
医薬組成物は、本明細書で使用する場合、式Iの化合物の1つ以上の多形体と、担体、安定剤、希釈剤、分散剤、懸濁剤、増粘剤、および/または賦形剤などの他の化学成分との混合物を指す。特定の実施形態では、医薬組成物は、生物への多形体の投与を容易にする。いくつかの実施態様では、本明細書に提供される治療または使用の方法の実施において、治療有効量の式Iの化合物の1つ以上の多形体は、治療される疾患または状態を有する哺乳動物に医薬組成物で投与される。具体的な実施形態では、哺乳動物はヒトである。特定の実施形態では、治療有効量は、疾患の重症度、対象の年齢および相対的健康状態ならびに他の因子に応じて変化する。本明細書に記載される式Iの化合物の1つ以上の多形体は、混合物の成分として、単独で、または1つ以上の治療剤と組み合わせて使用される。
一実施形態では、式Iの化合物の1つ以上の多形体は、水溶液中で製剤化される。特定の実施形態において、その水溶液は、ほんの一例であるが、ハンクス溶液、リンガー溶液、または、生理的食塩水などといった生理的に適合する緩衝液から選択される。他の実施形態では、式Iの化合物の1つ以上の多形体は、経粘膜投与用に製剤化される。特定の実施形態において、経粘膜製剤は、浸透すべきバリアにとって適切な浸透剤を含む。本明細書に記載される1つ以上の多形体が他の非経口注射用に製剤化されるさらに他の実施形態では、適切な製剤は、水溶液または非水溶液を含む。特定の実施形態において、そのような溶液は、生理学的に適合する緩衝液および/または賦形剤を含む。
別の実施形態では、本明細書に記載の多形体は、経口投与用に製剤化される。式Iの化合物の多形体は、多形体を、例えば、薬学的に許容される担体または賦形剤と組み合わせることによって製剤化される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の多形体は、単なる例として、錠剤、散剤、丸剤、糖衣錠、カプセル剤、液剤、ゲル剤、シロップ剤、エリキシル剤、スラリー剤、懸濁剤などを含む経口剤形に製剤化される。
特定の実施形態では、経口使用のための医薬調製物は、1つ以上の固体賦形剤を本明細書に記載の1つ以上の多形体と混合し、任意選択で、得られた混合物を粉砕し、所望により適切な助剤を添加した後、顆粒の混合物を加工して錠剤または糖衣錠コアを得ることによって得られる。適切な賦形剤は、特に、ラクトーゼ、ショ糖、マンニトール、または、ソルビトールを含む砂糖などの充填剤;次のもののようなセルロース製剤:例えば、トウモロコシデンプン、小麦デンプン、米デンプン、じゃがいもデンプン、ゼラチン、トラガカントゴム、メチルセルロース、微結晶性セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムなどの、セルロース調剤;または、ポリビニルピロリドン(PVP又はポビドン)或いはリン酸カルシウムなどの他のものを含む。具体的な実施形態において、崩壊剤は任意に加えられる。崩壊剤は、ほんの一例として、架橋クロスカルメロースナトリウム、ポリビニルピロリドン、寒天、またはアルギン酸、あるいはアルギン酸ナトリウムなどのそれらの塩を含む。
糖衣錠コアや錠剤などの剤形は、1以上の適切なコーティングと共に提供される。具体的な実施形態において、濃縮した糖液は、剤形をコーティングするために用いられる。糖液は、ほんの一例ではあるが、アラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、カルボポールゲル、ポリエチレングリコール、および/または、二酸化チタン、ラッカー溶液、および、適切な有機溶媒、または、混合溶媒などのさらなる成分を任意に含む。染料および/または色素は同様に、同定目的のため、コーティングに任意に加えられる。さらに、染料及び/又は色素は、随意に、活性化合物の投与量の異なる組み合わせを特徴づけるために利用される。
特定の実施態様では、本明細書に記載の多形体の少なくとも1つの治療有効量は、他の経口剤形に製剤化される。経口剤形は、ゼラチンで作られた押し込み型カプセルの他に、ゼラチンで作られた柔軟な密閉カプセル、およびグリセリンまたはソルビトールなどの可塑剤を含む。具体的な実施形態では、押し込み型カプセルは、1つ以上の注入剤と組み合わせた有効成分を含有している。注入剤は、ほんの一例として、ラクトース、デンプンなどの結合剤、及び/又はタルクまたはステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤、および随意に安定剤を含む。他の実施形態では、軟カプセルは、適切な液体中に溶解または懸濁される1つ以上の活性化合物を含有している。適切な液体は、ほんの一例ではあるが、1以上の脂肪油、流動パラフィン、または、液体ポリエチレングリコールを含む。加えて、安定剤が任意に加えられる。
他の実施形態では、本明細書に記載の多形体の少なくとも1つの治療有効量は、頬側または舌下投与用に製剤化される。口腔投与または舌下投与に適した製剤は、ほんの一例ではあるが、錠剤、ロゼンジ剤、または、ゲル剤を含む。さらに他の実施形態では、本明細書に記載の多形体は、ボーラス注射または連続注入に適した製剤を含む、非経口注射用に製剤化される。具体的な実施形態では、注射のための製剤は、単位剤形(例えば、アンプル)または多回投与用容器で提供される。保存剤は任意に注入製剤に加えられる。さらに他の実施形態では、式Iの化合物の多形の医薬組成物は、油性または水性ビヒクル中の滅菌懸濁液、溶液またはエマルジョンとして、非経口注射に適した形態で製剤化される。非経口注入製剤は、懸濁剤、安定剤、および/または、分散剤などの処方剤(formulatory agent)を任意に含む。特定の実施形態では、非経口投与用の医薬製剤は、水溶性形態の活性多形体の水溶液を含む。さらなる実施形態において、活性多形体の懸濁液は、適切な油性注射懸濁液として調製される。本明細書に記載される医薬組成物における使用のための適切な親油性の溶媒またはビヒクルは、ほんの一例として、胡麻油などの脂肪油、オレイン酸エチルまたはトリグリセリドなどの合成脂肪酸エステル、あるいはリポソームを含む。特定の具体的な実施形態では、水性注射懸濁液は、カルボキシルメチルセルロースナトリウム、ソルビトール、またはデキストランなどの、懸濁液の粘度を増大させる物質を含有している。任意選択で、懸濁液は、多形体の溶解度を増加させて高濃度溶液の調製を可能にする適切な安定剤または薬剤を含有する。あるいは、他の実施形態において、活性成分は、使用前に、適切なビヒクル、例えば、発熱物質を含まない滅菌水で構築するための粉末形態である。
さらに他の実施形態では、式Iの化合物の1つ以上の多形体は、局所的に投与される。本明細書に記載される1つ以上の多形体は、溶液、懸濁液、ローション、ゲル、ペースト、薬用スティック、バーム、クリームまたは軟膏などの様々な局所投与可能な組成物に製剤化される。そのような医薬組成物は、可溶化剤、安定剤、等張増強剤、緩衝剤、および、保存剤を任意に含む。
さらに他の実施形態では、式Iの化合物の1つ以上の多形体は、経皮投与用に製剤化される。具体的な実施形態では、経皮製剤は、経皮送達装置および経皮送達パッチを利用し、ポリマーまたは粘着剤の中で溶解および/または分散した親油性エマルションまたは緩衝水溶液であってもよい。いくつかの実施形態では、このようなパッチは、治療剤の連続送達、パルス送達、またはオンデマンド送達のために構築される。さらなる実施形態では、式Iの化合物の1つ以上の多形体の経皮送達は、イオン導入パッチなどの手段によって達成される。特定の実施形態では、経皮パッチは、式Iの化合物の1つ以上の多形の制御送達を提供する。具体的な実施形態では、吸収速度は、律速膜を使用することによって、またはポリマーマトリックスまたはゲル内に化合物を捕捉することによって遅らされる。代替実施形態では、吸収促進剤は、吸収を増加させるために使用される。吸収促進剤または担体は、皮膚を介する通過を補助する、薬学的に許容可能な吸収性溶媒を含む。例えば、1つの実施形態では、経皮デバイスは、裏当て部材、任意に担体を有する化合物を含むリザーバー、任意に長期間にわたって制御され、および予め定められた速度で化合物を宿主の皮膚に送達するための速度制御膜、およびデバイスを皮膚に固定する手段を含む包帯の形態をとっている。
他の実施形態では、式Iの化合物の1つ以上の多形体は、吸入による投与のために製剤化される。吸入による投与に適した様々な形態は、エアロゾル、ミスト、または粉末を含むが、これら限定されない。式Iの化合物の多形体の医薬組成物は、好都合に、適切な噴射剤(例えば、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素または他の適切なガスである)を使用して、加圧パックまたはネブライザーからのエアロゾルスプレー提示の形態で送達される。具体的な実施形態では、加圧されたエアロゾルの用量単位は、計量された量を送達するために、バルブを提供することによって決定される。特定の実施形態では、吸入器または注入器で使用するための、ほんの一例ではあるが、ゼラチンなどから成るカプセル剤および薬包は、化合物の粉末混合、およびラクトースまたはでん粉などの適切な粉末基剤を含み処方される。
さらに他の実施形態では、式Iの化合物の1つ以上の多形体は、カカオバターまたは他のグリセリドなどの従来の坐剤基剤、ならびにポリビニルピロリドン、PEGなどの合成ポリマーを含有する、浣腸剤、直腸ゲル剤、直腸泡剤、直腸エアロゾル剤、坐剤、ゼリー坐剤、または停留浣腸剤などの直腸用組成物に製剤化される。組成物の坐薬形態において、限定されないが、脂肪酸グリセリドの混合物などの低融点ワックスは、随意にココアバターと組み合わされて最初に融解する。
ある種の実施形態では、医薬組成物は、医薬的に使用され得る調製物への活性多形体の処理を容易にする賦形剤及び助剤を含む1つ以上の生理学的に許容される担体を使用して、任意の従来の様式で製剤化される。適切な製剤は、選択される投与の経路に依存する。任意の薬学的に許容される技術、担体、および賦形剤が、必要に応じて任意選択で使用される。式Iの化合物の1つ以上の多形体を含む医薬組成物は、単なる例として、従来の混合、溶解、顆粒化、糖衣錠作製、粉末化、乳化、カプセル化、封入または圧縮プロセスによってなど、従来の方法で製造される。
医薬組成物は、活性成分として、少なくとも1つの薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤および本明細書に記載の式Iの化合物の少なくとも1つの多形体を含む。活性成分は、遊離酸形態もしくは遊離塩基形態、または薬学的に許容可能な塩の形態である。本明細書に記載される化合物の互変異性体のすべてが、本明細書に示される化合物の範囲内に含まれる。更に、本明細書中に記載される化合物は、水やエタノールなどの薬学的に許容可能な溶媒を有する溶媒和形態のみでなく、非溶媒和形態も含む。本明細書に提示の化合物の溶媒和形態は、同様に本明細書で開示されるものとみなされる。さらに、医薬組成物は、随意に、他の薬剤または医薬品、担体、保存剤、安定化剤、湿潤剤、または乳化剤などのアジュバント、溶液プロモーター、浸透圧を制御するための塩、緩衝液、および/または他の治療上有益な物質を含む。
本明細書に記載される式Iの化合物の1つ以上の多形体を含む組成物の調製方法は、固体、半固体または液体を形成するために、1つ以上の不活性な薬学的に許容される賦形剤または担体を用いて多形体を製剤化する工程を含む。固形組成物は、粉剤、錠剤、分散性顆粒、カプセル剤、カシェ剤、および坐薬を含むが、これらに限定されない。液体の組成物は、化合物を溶かした溶液、化合物を含む乳剤、または本明細書で開示されている化合物を含むリポソーム、ミセル、またはナノ粒子を含有する溶液を含む。半固形組成物は、ゲル剤、懸濁剤、およびクリームを含むが、これらに限定されない。本明細書中に記載されている医薬組成物の形態は、液体溶液または懸濁液、使用前で液体に溶解もしくは懸濁することに適した固形形態、またはエマルジョンを含む。これらの組成物はまた、湿潤剤または乳化剤、pH緩衝剤などの微量の非毒性補助物質を任意に含む。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物の少なくとも1つの多形体を含む医薬組成物は、例示的には、薬剤が溶液中、懸濁液中、またはその両方で存在する液体の形態をとる。一般的に組成物が溶液または懸濁液として投与されると、薬剤の第一の部分は溶液中に存在し、薬剤の第二の部分は液体マトリックス中の懸濁液中に粒子形態で存在する。いくつかの実施形態では、液体組成物はゲル製剤を含む。他の実施形態では、液体組成物は水性である。
特定の実施形態では、有用な水性懸濁液は、懸濁剤として1つ以上のポリマーを含有する。有用なポリマーは、セルロース酸ポリマー(例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース)などの水溶性ポリマーと、架橋したカルボキシル含有ポリマーなどの不水溶性のポリマーを含む。本明細書に記載される特定の医薬組成物は、例えば、カルボキシメチルセルロース、カルボマー(アクリル酸ポリマー)、ポリ(メタクリル酸メチル)、ポリアクリルアミド、ポリカルボフィル、アクリル酸/アクリル酸ブチルコポリマー、アルギン酸ナトリウムおよびデキストランから選択される、粘膜付着性ポリマーを含む。
有用な医薬組成物はまた、任意選択で、式Iの化合物の多形体の溶解度を助長するための可溶化剤を含む。「可溶化剤」という用語は、一般的に、薬剤のミセル溶液または真性溶液をもたらす薬剤を含む。特定の許容可能な非イオン性界面活性剤、例えばポリソルベート80は可溶化剤として役立ち、眼科用として許容可能なグリコール、ポリグリコール、例えばポリエチレングリコール400、およびグリコールエーテルも役立つ。
さらに、有用な医薬組成物は、酢酸、ホウ酸、クエン酸、乳酸、リン酸、および塩酸などの酸を含む1つ以上のpH調整剤または緩衝化剤;水酸化ナトリウム、リン酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、およびトリスヒドロキシメチルアミノメタンなどの塩基;ならびに、クエン酸塩/デキストロース、重炭酸ナトリウム、および塩化アンモニウムなどの緩衝剤、を含む1つ以上のpH調節剤または緩衝剤を任意選択で含む。このような酸、塩基、および緩衝液は、組成物のpHを許容可能な範囲で維持することに必要とされる量で含まれる。
さらに、有用な組成物はまた、任意選択で、組成物の重量オスモル濃度を許容可能な範囲にするのに必要な量の1つ以上の塩を含む。こうした塩は、ナトリウム、カリウム、またはアンモニウムのカチオン、ならびに塩化物、クエン酸塩、アスコルビン酸塩、ホウ酸塩、リン酸塩、炭酸水素塩、硫酸塩、チオ硫酸塩、または重亜硫酸塩のアニオンを含み、適切な塩は、塩化ナトリウム、塩化カリウム、チオ硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、および、硫酸アンモニウムを含む。
他の有用な医薬組成物は、微生物活性を阻害するために1つ以上の保存剤を任意選択で含む。適切な保存剤は、メルフェン(merfen)とチオメルサールのような水銀を含有する物質;安定した2酸化塩素;ならびに、塩化ベンザルコニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、および塩化セチルピリジウムのような第四アンモニウム化合物を含む。
さらに他の有用な組成物は、物理的安定性を高めるために、または他の目的のために、1つ以上の界面活性剤を含む。適切な非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリドおよび植物油、例えばポリオキシエチレン(60)水素化ヒマシ油;ならびに、ポリオキシエチレンアルキルエーテルとアルキルフェニルエーテル、例えば、オクトキシノール10、オクトキシノール40などが挙げられる。
さらに他の有用な組成物は、必要とされる場合、化学的安定性を高めるために1つ以上の抗酸化剤を含む。適切な抗酸化剤は、ほんの一例ではあるが、アスコルビン酸および二亜硫酸ナトリウムを含む。
特定の実施形態では、水性懸濁液組成物は、単回用量の再閉鎖不可能な容器に包装される。代替的に、複数回投与の再密閉可能な容器が使用され、その場合、典型的に、組成物に防腐剤が含まれる。
代替の実施形態では、疎水性医薬化合物のための他の送達系を利用する。リポソームおよびエマルジョンは、本明細書に有用な送達ビヒクルまたは担体の例である。特定の実施形態では、N-メチルピロリドンなどの有機溶媒も利用される。さらなる実施形態では、本明細書に記載の多形体は、治療剤を含有する固体疎水性ポリマーの半透性マトリックスなどの徐放系を用いて送達される。様々な徐放性材料が本明細書において有用である。いくつかの実施形態では、徐放性カプセルは、数週から100日以上にわたって多形体を放出する。治療試薬の化学的性質および生物学的安定性に依存して、タンパク質の安定化のための追加の方策が利用される。
特定の実施形態では、本明細書中に記載される製剤は、1つ以上の抗酸化剤、金属キレート剤、チオール含有化合物、及び/又は他の一般的な安定剤を含む。そのような安定化剤の例としては、限定されないが、以下が挙げられる:(a)約0.5%から約2%w/vのグリセロール、(b)約0.1%から約1%w/vのメチオニン、(c)約0.1%から約2%w/vのモノチオグリセロール、(d)約1mMから約10mMのEDTA、(e)約0.01%から約2%w/vのアスコルビン酸、(f)0.003%から約0.02%w/vのポリソルベート80、(g)0.001%から約0.05%w/vのポリソルベート20、(h)アルギニン、(i)ヘパリン、(j)硫酸デキストラン、(k)シクロデキストリン、(l)ペントサンポリサルフェート及び他のヘパリノイド、(m)マグネシウム及び亜鉛などの2価カチオン;または(n)これらの組み合わせ。
治療方法
本明細書に開示されるのは、インビトロ(例えば、酵素または細胞ベースのアッセイ設定において)またはインビボ(例えば、動物モデルまたは治療を必要とする個々の対象において)のいずれかで、本明細書に詳述される化合物または多形体をデオキシシチジンキナーゼと接触させることを含む、デオキシシチジンキナーゼ(dCK)活性を阻害する方法である。本明細書において提供される化合物および多形体は、デオキシシチジンキナーゼポリペプチドに結合し、その活性を阻害する。したがって、別の態様では、dCK活性を阻害し、dCK活性が関与する疾患および障害を治療するための方法が提供される。
いくつかの実施形態では、個体における癌を処置するための方法であって、有効量の本明細書に詳述される化合物もしくは多形体、またはその薬学的に許容される塩を個体に投与することを含む方法が提供される。
本明細書で使用される場合、「癌」という用語は、白血病、癌腫および肉腫を含む、哺乳動物において見出される全ての種類の癌、新生物、または悪性もしくは良性腫瘍を指す。いくつかの実施形態では、癌は固形腫瘍癌である。いくつかの実施形態では、癌は転移性である。いくつかの実施形態では、癌は液性腫瘍癌である。いくつかの実施形態では、液性腫瘍癌は血液癌である。いくつかの実施形態では、癌は難治性である。例示的な癌としては、急性骨髄性白血病(「AML」)、慢性骨髄性白血病(「CML」)、ならびに脳、乳房、膵臓、結腸、肝臓、腎臓、肺、非小細胞肺、黒色腫、卵巣、肉腫、および前立腺の癌が挙げられる。さらなる例には、子宮頸癌、胃癌、頭頸部癌、子宮癌、中皮腫、転移性骨癌、髄芽腫、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、神経芽細胞腫、卵巣癌、横紋筋肉腫、原発性血栓症、原発性マクログロブリン血症、原発性脳腫瘍、癌、悪性膵臓インスラノーマ、悪性カルチノイド、膀胱癌、前悪性皮膚病変、精巣癌、リンパ腫が含まれる。甲状腺癌、神経芽細胞腫、食道癌、尿生殖路癌、悪性高カルシウム血症、子宮内膜癌、副腎皮質癌、ならびに内分泌および膵外分泌の新生物が挙げられる。
用語「白血病」は、広くは、血液形成器官の進行性の悪性疾患を指し、概して、血液および骨髄における白血球およびそれらの前駆体の歪んだ増殖および発達を特徴とする。白血病は通常、(1)急性又は慢性疾患の持続時間及び特徴;(2)関与する細胞のタイプ:骨髄性(骨髄性)、リンパ性(リンパ性)、または単球性;ならびに(3)血液中の異常細胞数の増加または非増加:白血病または白血病(白血病下)である。マウス白血病モデルは、インビボ抗白血病活性を予測するものとして広く受け入れられている。P388細胞アッセイにおいて陽性である化合物は、概して、治療される白血病の種類にかかわらず、いくらかのレベルの抗白血病活性を示すと考えられる。したがって、本発明は、急性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、急性顆粒球性白血病、慢性顆粒球性白血病、急性前骨髄球性白血病、成人T細胞白血病、白血病、白血病性白血病、好塩基球性白血病、芽球性白血病、ウシ白血病、慢性骨髄性白血病、白血病、白血病、白血病、造血性白血病、造血性白血病、組織球性白血病、幹細胞白血病、急性単球性白血病、白血球性白血病、リンパ性白血病、リンパ肉腫細胞白血病、肥満細胞白血病、単球性白血病、巨核球性白血病、微小骨髄球性白血病。前骨髄球性白血病、ライダー細胞白血病、シリング白血病、幹細胞白血病、亜白血病性白血病、および未分化細胞白血病を治療することを含む、白血病を治療する方法を含む。
用語「肉腫」は、概して、胚性結合組織のような物質から構成され、概して、原線維性または均質な物質中に埋め込まれた密集した細胞から構成される腫瘍を指す。抗悪性腫瘍性チオール結合ミトコンドリア酸化剤と抗癌剤との組み合わせで治療することができる肉腫には、軟骨肉腫、線維肉腫、リンパ肉腫、メラノ肉腫、粘液肉腫、骨肉腫、アベメチー肉腫、脂肪肉腫、脂肪肉腫、肺胞軟部肉腫、異形成肉腫、ボツリオス肉腫、クロロマ肉腫、脈絡膜癌、胚性肉腫、ユーイング肉腫、ウィルムス腫瘍肉腫、子宮内膜肉腫、間質肉腫、筋肉腫、線維芽細胞性肉腫、巨細胞性肉腫、顆粒球性肉腫、ホジキン肉腫、特発性多発性色素性出血性肉腫、B細胞の免疫芽細胞性肉腫、リンパ腫、T細胞の免疫芽細胞性肉腫、ジェンセン肉腫、カポジ肉腫、クッパー細胞肉腫、血管肉腫、白血肉腫、悪性間葉肉腫、滑膜性肉腫、網状細胞性肉腫、ラウス肉腫が含まれる。
用語「黒色腫」は、皮膚および他の器官のメラノサイト系から生じる腫瘍を意味すると解釈される。抗悪性腫瘍性チオール結合ミトコンドリア酸化剤と抗癌剤との組み合わせで処置することができる黒色腫としては、例えば、角化性黒色腫、アメーバ性黒色腫、良性若年性黒色腫、クロードマン黒色腫、S91黒色腫、ハーディング・パッキー黒色腫、若年性黒色腫、黒子悪性黒色腫、悪性黒色腫、結節性黒色腫、爪下黒色腫、および表在性広がり黒色腫が挙げられる。
用語「癌腫」は、周囲組織に浸潤し、転移を引き起こす傾向がある上皮細胞で構成される悪性の新たな増殖を指す。抗腫瘍性チオール結合ミトコンドリア酸化剤と抗癌剤との組み合わせで治療することができる例示的な癌腫としては、例えば、腺癌、腺癌、腺嚢胞癌、腺様嚢胞癌、腺腫癌、副腎皮質の癌腫、肺胞癌、肺胞細胞癌、基底細胞癌、気管支扁平上皮癌、気管支肺胞癌、気管支癌腫、胆管細胞癌腫、絨毛癌腫、コロイド癌腫、コメド癌腫、コーパス癌腫、篩状癌腫、キューラス癌腫、皮膚癌腫、円柱癌腫、円柱細胞癌腫、腺管癌腫、硬膜癌腫、胚性癌腫、脳様癌腫、類表皮癌腫、癌腫上皮アデノイド、外寄生性癌腫、外陰部癌腫、線維腫、ゼラチン状腺癌腫、ゼラチン性癌腫、巨細胞癌腫、癌腫。顆粒膜細胞癌腫、毛幹癌腫、肝細胞癌腫、肝細胞癌腫、ハースル細胞癌腫、硝子体癌腫、ハイペメフロイド癌腫、乳児胚性癌腫、上皮内癌腫、上皮内癌腫、上皮内癌腫、クロンペッチャー癌腫、クルチツキー細胞癌腫、大細胞癌腫、レンチキュラー癌腫、癌腫レンチキュラー、脂肪腫性癌腫、リンパ上皮癌腫、髄様癌腫、髄様癌腫。粘液性癌腫、粘液帯癌腫、粘膜細胞腫、粘膜表皮癌腫、粘液性癌腫、粘液性癌腫、粘液性癌腫、鼻咽頭癌腫、オート細胞癌腫、オシフィカン癌腫、オステオイド癌腫、乳頭癌腫、門脈周囲癌腫、前浸潤性癌腫、鎌状赤血球癌腫、肺癌腫、腎細胞癌腫、腎臓の癌腫、リザーバー細胞癌腫、癌腫、リンパ管癌腫、強膜細胞癌腫、癌腫、仮性細胞癌腫。単純癌腫、小細胞癌腫、ソラノイド癌腫、スフェロイド細胞癌腫、紡錘細胞癌腫、海綿状癌腫、扁平上皮癌腫、扁平上皮癌腫、糸状癌腫、毛細血管拡張性癌腫、毛細血管拡張性癌腫、移行上皮癌腫、結節性癌腫、結節性癌腫、海綿状癌腫、および絨毛性癌腫が挙げられる。
いくつかの実施形態では、癌は液性腫瘍である。いくつかの実施形態では、癌は白血病である。いくつかの実施形態では、癌は急性リンパ芽球性白血病(ALL)である。いくつかの実施形態では、癌はリンパ腫である。いくつかの実施形態では、癌は固形腫瘍である。いくつかの実施形態では、固形腫瘍は、γH2A.X発現を測定することによって決定される高レベルの複製ストレスを特徴とする。いくつかの実施形態では、癌は、卵巣癌、膵臓癌、肺癌、膠芽細胞腫、肝細胞癌、乳癌、前立腺癌、または頭頸部癌である。いくつかの実施形態では、癌は膵臓癌である。いくつかの実施形態では、癌は卵巣癌である。いくつかの実施形態では、癌は肺癌である。いくつかの実施形態では、癌は神経膠芽細胞腫である。いくつかの実施形態では、癌は肝細胞癌である。いくつかの実施形態では、癌は前立腺癌である。ある態様では、癌は頭頸部癌である。
このセクションのいくつかの実施形態では、個体に、有効量の本明細書に詳述される化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、それを必要とする個体において免疫障害を処置するための方法が提供される。いくつかの実施形態では、免疫障害は、自己免疫障害または移植拒絶である。いくつかの実施形態では、自己免疫障害は、T細胞媒介性自己免疫障害である。いくつかの実施形態では、自己免疫障害は、多発性硬化症、狼瘡(全身性エリテマトーデスを含む)、炎症性腸疾患、関節リウマチおよび1型糖尿病からなる群から選択される。
本明細書には、別の態様では、それを必要とする被験体の急性播種性脳脊髄炎(ADEM)を処置する方法が提供され、該方法は、治療上有効な量の式Iの化合物:
または、その薬学的に許容可能な塩を投与する工程を含む。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、1日1回投与される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、毎日2回投与される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物の投与は、12時間離れて行われる。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、単位剤形で投与される。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約0.5~約350mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約25mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約50mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約75mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約100mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約125mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約150mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約175mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約200mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約225mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約250mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約275mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約300mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約320mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約325mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約350mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約0.5~約350mg/被験体の式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約25mg/被験体の式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約50mg/被験体の式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約75mg/被験体の式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約100mg/被験体の式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約125mg/被験体の式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約150mg/被験体の式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約175mg/被験体の式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約200mg/被験体の式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約225mg/被験体の式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約250mg/被験体の式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約275mg/被験体の式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約300mg/被験体の式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約320mg/被験体の式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約325mg/被験体の式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約350mg/被験体の式Iの化合物を含む。
いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約0.5~約350mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約25mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約50mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約75mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約100mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約125mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約150mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約175mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約200mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約225mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約250mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約275mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約300mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約320mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約325mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約350mg/kgである。
いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約0.5~約350mg/対象である。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約25mg/対象である。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約50mg/対象である。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約75mg/対象である。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約100mg/対象である。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約125mg/対象である。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約150mg/対象である。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約175mg/対象である。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約200mg/対象である。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約225mg/対象である。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約250mg/対象である。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約275mg/対象である。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約300mg/対象である。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約320mg/対象である。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約325mg/対象である。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約350mg/対象である。
いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約5~約350mgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は約25mgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は約50mgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は約75mgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約100mgである。いくつかの実施形態では、1日あたり投与される式Iの化合物の総量は、約125mgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は約150mgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は約175mgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約200mgである。いくつかの実施形態では、1日あたり投与される式Iの化合物の総量は、約225mgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約250mgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約275mgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約300mgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約320mgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約325mgである。いくつかの実施形態では、1日に投与される式Iの化合物の総量は、約350mgである。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は経口投与のために製剤化される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、錠剤、丸剤、カプセル、粉末、液体、懸濁液、溶液、坐薬、またはエアロゾルとして製剤化される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物は錠剤として製剤化される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物は丸剤として製剤化される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物はカプセルとして製剤化される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物は粉末として製剤化される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物は液体として製剤化される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物は懸濁液として製剤化される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物は坐薬として製剤化される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物はエアロゾルとして製剤化される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は溶液として製剤化される。いくつかの実施形態では、溶液は、約1から約50mg/mLの式Iの化合物含む。いくつかの実施形態では、溶液は約5mg/mLの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、溶液は約10mg/mLの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、溶液は約15mg/mLの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、溶液は約20mg/mLの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、溶液は約25mg/mLの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、溶液は約30mg/mLの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、溶液は約35mg/mLの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、溶液は約40mg/mLの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、溶液は約45mg/mLの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、溶液は約50mg/mLの式Iの化合物を含む。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物の投与は、対象におけるインターフェロンγ(IFNγ)レベルの低下をもたらす。
本明細書には、別の態様において、必要とする対象の自己免疫疾患または障害を処置する方法が提供され、該方法は、式I
の化合物またはその薬学的に許容可能な塩の治療上有効な量を投与する工程を含み、ここで式(I)の化合物は1日当たり1回投与される。
いくつかの実施形態では、疾患または障害は多発性硬化症である。いくつかの実施形態では、疾患または障害は視神経炎である。いくつかの実施形態では、疾患または障害は急性播種性脳脊髄炎(ADEM)である。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は単位剤形で投与される。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約0.5から350mg/kgの式Iの化合物含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は約25mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は約50mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は約75mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は約100mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は約125mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は約150mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は約175mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は約200mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は約225mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は約250mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は約275mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は約300mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は約320mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は約325mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は約350mg/kgの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は、約0.5から約350mg/対象の式Iの化合物含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は約25mg/対象の式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は約50mg/対象の式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は約75mg/対象の式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は約100mg/対象の式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は約125mg/対象の式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は約150mg/対象の式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は約175mg/対象の式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は約200mg/対象の式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は約225mg/対象の式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は約250mg/対象の式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は約275mg/対象の式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は約300mg/対象の式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は約320mg/対象の式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は約325mg/対象の式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、単位剤形は約350mg/対象の式Iの化合物を含む。
いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約0.5~約350mg/kgまである。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約25mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約50mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約75mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約100mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約125mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約150mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約175mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約200mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約225mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約250mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約275mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約300mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約320mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約325mg/kgである。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約350mg/kgである。
いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約0.5から約350mg/対象まである。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約25mg/対象である。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約50mg/対象である。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約75mg/対象である。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約100mg/対象である。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約125mg/対象である。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約150mg/対象である。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約175mg/対象である。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約200mg/対象である。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約225mg/対象である。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約250mg/対象である。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約275mg/対象である。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約300mg/対象である。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約320mg/対象である。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約325mg/対象である。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約350mg/対象である。
いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約5から約350mgまである。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約25mgである。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約50mgである。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約75mgである。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約100mgである。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約125mgである。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約150mgである。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約175mgである。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約200mgである。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約225mgである。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約250mgである。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約275mgである。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約300mgである。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約320mgである。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約325mgである。いくつかの実施形態では、1日につき投与される式Iの化合物の総量は、約350mgである。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、経口投与用に製剤化される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、液剤、懸濁剤、液剤、坐剤、またはエアロゾルとして製剤化される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、錠剤として製剤化される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物は丸薬として製剤化される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、カプセルとして製剤化される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物は粉末として製剤化される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物は液体として製剤化される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物は懸濁液として製剤化される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物は坐剤として製剤化される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物はエアロゾルとして製剤化される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は溶液として製剤化される。いくつかの実施形態では、溶液は、約1から約50mg/mLの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、溶液は約5mg/mLの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、溶液は約10mg/mLの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、溶液は約15mg/mLの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、溶液は約20mg/mLの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、溶液は約25mg/mLの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、溶液は約30mg/mLの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、溶液は約35mg/mLの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、溶液は約40mg/mLの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、溶液は約45mg/mLの式Iの化合物を含む。いくつかの実施形態では、溶液は約50mg/mLの式Iの化合物を含む。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物の投与は、対象におけるインターフェロンγ(IFNγ)レベルの低下をもたらす。
併用療法
いくつかの実施形態では、個体における癌を治療するための方法であり、有効量の本明細書に詳述される化合物もしくは多形体、またはその薬学的に許容される塩、およびチミジンを個体に投与することを含む方法が提供される。いくつかの実施形態では、化合物または多形体は、チミジンと同時投与される。いくつかの実施形態では、化合物または多形体は、チミジンの投与前、投与中または投与後に投与される。治療される癌の例としては、白血病、リンパ腫、乳癌、卵巣癌、肺癌、膵臓癌、肝細胞癌、黒色腫、肉腫、頭頸部癌、神経膠腫、神経膠芽腫、およびゲノム不安定性および/またはDNA損傷応答の活性化を特徴とする起源の組織とは無関係の癌が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書に詳述される化合物もしくは多形体、またはその薬学的に許容される塩によるdCKの阻害は、チミジンと相乗作用して、腫瘍における細胞周期停止を誘導する。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物および多形体は、互いに、疾患の治療に有用であることが知られている他の活性薬物(例えば、抗癌剤)と、または単独では有効ではない可能性があるが、活性剤の有効性に寄与する可能性がある補助剤と組み合わせて使用される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物および多形体は、互いに、または疾患の治療に有用であることが知られている他の活性薬物と同時投与される。
「抗癌剤」は、その平易かつ通常の意味に従って使用され、抗腫瘍特性または細胞の成長もしくは増殖を阻害する能力を有する組成物(例えば、化合物、薬物、アンタゴニスト、阻害剤、モジュレータ)を指す。いくつかの実施形態では、抗癌剤は化学療法剤である。いくつかの実施形態では、抗癌剤は、癌を治療するための、FDAまたは米国以外の国の同様の規制当局によって承認された薬剤である。
抗癌剤の例としては、MEK(例えば、MEK1、MEK2、またはMEK1およびMEK2)阻害剤(例えば、XL518、CI-1040、PD035901、セルメチニブ/AZD6244、GSK1120212/トラメチニブ、GDC-0973、ARRY-162、ARRY-300、AZD8330、PD0325901、U0126、PD98059、TAK-733、PD318088、AS703026、BAY869766)、アルキル化剤(例えば、シクロホスファミド、イホスファミド、クロラムブシル、ブスルファン、メルファラン、メクロレタミン、ウラムスチン、チオテパ、ニトロソウレア、ナイトロジェンマスタード(例えば、メクロレタミン、シクロホスファミド、クロラムブシル、メリファラン)、エチレンイミンおよびメチルメラミン(例えば、ヘキサメチルメラミン、チオテパ)、アルキルスルホネート(例えば、ブスルファン)、ニトロソウレア(例えば、カルムスチン、ロムスチン、セムスチン、ストレプトゾシン)、トリアゼン(デカルバジン))、代謝拮抗剤(例えば、5-アザチオプリン、ロイコボリン、カペシタビン、フルダラビン、ゲムシタビン、ペメトレキセド、ラルチトレキセド、葉酸類似体(例えば、メトトレキセート)、またはピリミジン類似体(例えば、フルオロウラシル、フロキソウリジン、シタラビン)、プリン類似体(例えば、メルカプトプリン、チオグアニン、ペントスタチン)など)、植物アルカロイド(例えば、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビノレルビン、ビンデシン、ポドフィロトキシン、パクリタキセル、ドセタキセルなど)、トポイソメラーゼ阻害剤(例えば、イリノテカン、トポテカン、アムサクリン、エトポシド(VP16)、リン酸エトポシド、テニポシドなど)、抗腫瘍抗生物質(例えば、ドキソルビシン、アドリアマイシン、ダウノルビシン、エピルビシン、アクチノマイシン、ブレオマイシン、マイトマイシン、ミトキサントロン、プリカマイシンなど)、白金系化合物(例えば、シスプラチン、オキサロプラチン、カルボプラチン)、アントラセンジオン(例えば、ミトキサントロン)、置換尿素(例えば、ヒドロキシ尿素)、メチルヒドラジン誘導体(例えば、プロカルバジン)、副腎皮質抑制剤(例えば、ミトタン、アミノグルテチミド)、エピポドフィロトキシン(例えば、エトポシド)、抗生物質(例えば、ダウノルビシン、ドキソルビシン、ブレオマイシン)、酵素(例えば、L-アスパラギナーゼ)、マイトジェン活性化プロテインキナーゼシグナル伝達の阻害剤(例えば、U0126、PD98059、PD184352、PD0325901、ARRY-142886、SB239063、SP600125、BAY43-9006、ウォルトマンニン、またはLY294002)、Syk阻害剤、mTOR阻害剤、抗体(例えば、リツキサン)、ゴシフェール、ゲナーゼ、ポリフェノールE、クロロフシン、オールトランスレチノイン酸(ATRA)、ブリオスタチン、腫瘍壊死因子関連アポトーシス誘導リガンド(TRAIL)、5-アザ-2’-デオキシシチジン、全トランス型レチノイン酸、ドキソルビシン、ビンクリスチン、エトポシド、ゲムシタビン、イマチニブ(Gleevec(登録商標))、ゲルダナマイシン、17-N-アリルアミノ-17-デメトキシゲルダナマイシン(17-AAG)、フラボピリドール、LY294002、ボルテゾミブ、トラスツズマブ、BAY11-7082、PKC412、PD184352、20-エピ-1、25ジヒドロキシビタミンD3;5-エチニルウラシル;アビラテロン;アクラルビシン;アキルフルベン;アデシペノール;アドゼレシン;アルデスロイキン;ALL-TKアンタゴニスト;アルトレタミン;アムバマスティン;アミドックス;アミホスチン;アミノレブリン酸;アムルビシン;アムサクリン;アナグレリド;アナストロゾール;アンドログラフォライド;血管形成阻害剤;アンタゴニストD;アンタゴニストG;アンタレリックス;抗背方化形態形成タンパク質-1(anti-dorsalizing morphogenetic protein-1);抗アンドロゲン、前立腺癌;抗エストロゲン;アンチネオプラストン;アンチセンスオリゴヌクレオチド;アフィジコリングリシナート;アポトーシス遺伝子モジュレータ;細胞死レギュレーター;アプリン酸;コンゴウインコCDP-DL-PTBA;アルギニンデアミナーゼ;アスラクリン;アタメスタン;アトリマスティン;アクシナスタティン1;アクシナスタティン2;アクシナスタティン3;アザセトロン;アザトキシン;アザチロシン;バッカチンIII誘導体;バラノール;バチマスタット;BCR/ABLアンタゴニスト;ベンゾチロリン;ベンゾイルスタウロスポリン;ベータラクタム誘導体;ベータ-アレチン;ベタクラマイシンB;ベツリン酸;bFGF阻害剤;ビカルタミド;ビサントレン;ビサジリジンイルスペルミン;ビアンサフィド;ビストラテンA;ビセレシン;ブレフレート;ブロピリミン;ブドチタン;ブチオニンスルホキシミン;カルシポトリオール;カルホスチンC;カンプトテシン誘導体;カナリポックスIL-2;カペシタビン;カルボキサミド-アミノ-トリアゾール;カルボキシアミドトリアゾール;CaRest M3;CARN 700;軟骨由来の阻害剤;カルゼルシン;カゼインキナーゼインヒビター(ICOS);カスタノスペルミン;セクロピンB;セトロレリックス;クロリン;クロロキノキサリンスルホンアミド;シカプロスト;cis‐ポルフィリン;クラドリビン;クロミフェンアナログ;クロトリマゾール;コリスマイシンA;コリスマイシンB;コンブレタスタチンA4;コンブレタスタチンアナログ;コナゲニン;クラムベシジン(crambescidin)816;クリスナトール;クリプトファイシン8;クリプトファイシンA誘導体;クラシンA;シクロペンタンチラキノーズ;シクロプラタム;シペマイシン;シタラビンオクホスファート;細胞傷害性因子;シトスタティン;ダクリズマブ;デシタビン;デヒドロジデミンB;デスロレリン;デキサメタゾン;デキフォスダミド;デクスラゾキサン;デクスベラパミル;ジアジコン;ジデミンB;ジドックス;ジエチルノルスペルミン;ジヒドロ-5-アザシチジン;9-dioxamycin;ジフェニルスピロマスティン;ドコサノール;ドラセトロン;ドキシフルリジン;ドロロキシフェン;ドロナビノール;ズオカルマイシンSA;エブセレン;エコムスティン;エデルフォスティン;エドレコロマブ;エフロルニチン;エレメン;エミテフール;エピルビシン;エプリステリド;エストラムスチンアナログ;エストロゲンアゴニスト;エストロゲンアンタゴニスト;エタニダゾール;リン酸エトポシド;エキセメスタン;ファドロゾール;ファザラビン;フェンレチニド;フィルグラスチム;フィナステリド;フラボピリドール;フレツッエラスティン;フラステロン(fluasterone);フルダラビン;塩酸フルオロダウノルニシン;フォルフェニメックス;ホルメスタン;フォストリエシン;ホテムスチン;ガドリニウムテクサピリン;硝酸ガリウム;ガロシタビン;ガニレリックス;ゼラチナーゼ阻害剤;ゲムシタビン;グルタチオン阻害剤;ハプスルファム;ヘレグリン;ヘキサメチレンビスアセトアミド;ヒペリシン;イバンドロニック酸;イダルビシン;イドキシフェン;イドラマントーネ;イルモフォシン;イルモスタット;イミダゾアクリドーネ;イミキモド;免疫賦活剤ペプチド;インスリン様増殖因子-1受容体阻害剤;インターフェロンアゴニスト;インターフェロン;インターロイキン;イオベングアン;ヨードドキソルビシン;イポメアノール、4-;イロプラクト;イルソグラジン;イソベンガゾール;イソホモハリコンドリンB;イタセトロン;ジャスプラキノリド;カハラライドF;ラメラリン-Nトリアセテート;ランレオチド;レイナマイシン;レノグラスチム;硫酸レンチナン;レプトルスタチン;レトロゾール;白血病阻害因子;白血球アルファインターフェロン;ロイプロリド+エストロゲン+プロゲステロン;リュープロレリン;レバミソール;リアロゾール;直鎖のポリアミンアナログ;親油性二糖類ペプチド;親油性白金化合物;リッソクリナミド(lissoclinamide)7;ロバプラチン;ロンブリシン;ロメテレキソール;ロニダミン;ロソキサントロン;ロバスタチン;ロクソリビン;ラルトテカン;ルテチウムテクサピリン;リソフィリン;細胞溶解ペプチド;マイタンシン;マンノスタチンA;マリマスタット;マソプロコール;マスピン;マトリリシン阻害剤;マトリクスメタロプロテイナーゼ阻害剤;メノガリル;メルバロン;メタレリン;メチオニナーゼ;メトクロプラミド;MIF阻害剤;ミフェプリストン;ミルテホシン;ミリモスチム;不適正な二重鎖RNA;ミトグアゾン;ミトラクトール;マイトマイシンアナログ;ミトナファイド;マイトトキシン繊維芽細胞増殖因子-サポリン;ミトキサントロン;モファロテン;モルグラモスチム;モノクローナル抗体(ヒト胎盤性性腺刺激ホルモン);モノホスホリル脂質A+ミオバクテリア細胞壁sk;モピダモール;多剤耐性遺伝子阻害剤;外発性腫瘍抑圧遺伝子は療法を1-基づかせた;マスタード抗癌剤;ミカペロキサイドB;ミコバクテリウムの細胞壁抽出物;ミラポロン;n-アセチルジナリン;N-置換ベンズアミド;ナファレリン;ナグレスティップ;ナロキソン+ペンタゾシン;ナパビン;ナフターピン;ナルトグラスチム;ネダプラチン;ネモルビシン;ニーリドロニック酸;中性エンドペプチターゼ;ニルタミド;ニサマイシン;一酸化窒素モジュレータ;ニトロキシド抗酸化剤;ニトルリン;O6-ベンジルグアミン;オクトレオチド;オキセノン;オリゴヌクレオチド;オナプリストン;オンダンセトロン;オンダンセトロン;オラシン;経口サイトカイニンインデューサ;オルマプラチン;オサテロン;オキサリプラチン;オグサウノマイシン;パラウアミン;パルミトイルリゾキシン;パミドロニック酸;パナキシトリオール;パノミフェン;パラバクチン;パゼリプティン;ペガスパルガーゼ;ペルデシン;ペントサンポリサルフェートナトリウム;ペントスタチン;ペントロゾール;ペルフルブロン;ペルフォスファミド;ペリルアルコール;フェナジノマイシン;酢酸フェニル;ホスファターゼ阻害剤;ピシバニール;塩酸ピロカルピン;ピラルビシン;ピリトレキシム;ウィザフェリンA;プラセティンB;プラスミノゲンアクチベータインヒビター;白金複合体;白金化合物;白金トリアミン複合体;ポルフィマーナトリウム;ポルフィロマイシン;プレドニゾン;プロピルビス-アクリドン;プロスタグランジンJ2;プロテアソーム阻害剤;プロテインAベースの免疫モジュレータ;プロテインキナーゼC阻害剤;プロテインキナーゼC阻害剤、微細藻類;チロシンホスファターゼタンパク質阻害剤;プリンヌクレオシドホスホリラーゼ阻害剤;プルプリン;ピラゾロアクリジン;ピリドキシル化ヘモグロビンポロキシエチルエリエ接合体;rafアンタゴニスト;ラルチトレキセド;ラモセトロン;rasファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤;ras阻害剤;ras-GAP阻害剤;脱メチル化レティプティン;レニウムRe 186 エチドロネート;リゾキシン;リボザイム;RIIレチンアミド;ログレチミド;ロヒツキン;ロムルチド;ロキニメックス;ラビジノンB1;ラボキシル;サフィンガル;セイントピン;SarCNU;サルコフィトールA;サルグラモスチム;Sdi 1ミメティック;セムスチン;セネスセンス由来の阻害剤1;センスオリゴヌクレオチド;シグナル伝達阻害剤;シグナル伝達モジュレータ;単鎖抗原結合タンパク質;sizofuran;ソブゾキサン;ナトリウムボロカプテート;フェニル酢酸ナトリウム;サルバロル;ソマトメジン結合タンパク質;ソナーミン;スパルフォシック酸;スピカマイシンD;スピロマスティン;スプレノペンティン;スポンジスタチン1;スクワラミン;幹細胞阻害剤;幹細胞分割阻害剤;スティピアミド;ストロメリシン阻害剤;サルフィノジン;
超活性な血管作用性小腸ペプチドアンタゴニスト;サラディスタ;スラミン;スウェインソニン;合成グリコサミノグリカン;タリムスティン;タモキシフェンメチオジド;タウロマスティン;タザロテン;テコガランナトリウム;テガフール;テルラピリウム;テロメラーゼ阻害剤;テモポルフィン;テモゾロミド;テニポシド;テトラクロロデカオキシド;テトラゾミン;サリブラスティン;チオコラリン;トロンボポイエチン;トロンボポイエチンミメティック;チマルファジン;チモポイエチン受容体アゴニスト;チモトリナン;甲状腺刺激ホルモン;スズエチルエチオプロプリン;チラパザミン;チタノセン二塩化物;トプセンティン;トレミフェン;全能性幹細胞因子;翻訳阻害剤;トレチノイン;トリアセチルウリジン;トリシビリン;トリメトレキサート;トリプトレリン;トロピセトロン;テュロステリド;チロシンキナーゼ阻害剤;チルホスチン;UBC阻害剤;ウベニメクス;尿生殖洞由来の成長阻害因子;ウロキナーゼ受容体アンタゴニスト;バプレオチド;バリオリンB;ベクターシステム、赤血球遺伝子治療;ベラレゾール;ベラミン;アメリカツリスガラ;ベルテポルフィン;ビノレルビン;ビンザルティン;ビタキシン;ボロゾール;ザノテロン;ゼニプラティン;ジラスコルブ;ジノスタチンスチマラマー、アドリアマイシン、ダクチノマイシン、ブレオマイシン、ビンブラスチン、シスプラチン、アシビシン;アクラルビシン;アコダゾール塩酸塩;アクロニン;アドゼレシン;アルデスロイキン;アルトレタミン;アムボマイシン;アメタントロンアセタート;アミノグルテチミド;アムサクリン;アナストロゾール;アントラマイシン;アスパラギナーゼ;アスペルリン;アザシチジン;アゼテーパ;アズトマイシン;バチマスタット;ベンゾデパ;ビカルタミド;ビサントレン(bisantrene)塩酸塩;ビアンサフィド(bisnafide)ジメシレート;ビセレシン;硫酸ブレオマイシン;ブレキナーナトリウム;ブロピリミン;ブスルファン;カクチノマイシン;カルステロン;カラセミド;カルベティマー;カルボプラチン;カルムスチン;カルビシン塩酸塩;カルゼルシン;セデフィンガル;クロラムブシル;シロレマイシン;クラドリビン;クリスナトールメシレート;シクロホスファミド;シタラビン;ダカルバジン;ダウノルビシン塩酸塩;デシタビン;デクソロマプラティン;デザグアミン;デザグアミンメシレート;ジアジコン;ドキソルビシン;ドキソルビシン塩酸塩;ドロロキシフェン;ドロロキシフェンクエン酸塩;プロピオン酸ドロモスタノロン;ドゥアゾマイシン;エダトレキセート;エフロルニチン塩酸塩;エルサミトルシン;エンロプラティン;エンプロメイト;エピプロピジン;エピルビシン塩酸塩;エルブロゾール;エソルビシン塩酸塩;エストラムスチン;リン酸エストラムスチンナトリウム;エタニダゾール;エトポシド;リン酸エトポシド;エトプリン;ファドロゾール塩酸塩;ファザラビン;フェンレチニド;フロクスウリジン;リン酸フルダラビン;フルオロウラシル;フルオロシタビン;フォスクィダン;フォストリエシンナトリウム;ゲムシタビン;ゲムシタビン塩酸塩;ヒドロキシ尿素;イダルビシン塩酸塩;イホスファミド;イイモフォスティン;インターロイキンI1(組み換えインターロイキンII、またはrlL.sub.2を含む)、インターフェロンアルファ-2a;インターフェロンアルファ-2b;インターフェロンアルファ-n1;インターフェロンアルファ-n3;インターフェロン・ベータ-1a;インターフェロンガンマ-1b;イプロプラティン;イリノテカン塩酸塩;ランレオチドアセタート;レトロゾール;レウプロリドアセタート;リアロゾール塩酸塩;ロメトレキソールナトリウム;ロムスチン;ロソキサントロン塩酸塩;マソプロコール;メイタンシン;メクロレタミン塩酸塩;メゲストロールアセテート;メレンゲスロロールアセテート;メルファラン;メノガリル;メルカプトプリン;メトトレキサート;メトトレキサートナトリウム;メトプリン;メツレデパ;ミチンドミド;ミトカルシン;ミトクロミン;マイトジリン;ミトマルシン;マイトマイシン;ミトスペル;ミトタン;ミトザントロン塩酸塩;ミコフェノール酸;ノコダゾイ;ノガラマイシン;オルマプラチン;オクシスラン;ペガスパルガーゼ;ペリオマイシン;ペンタマスティン;硫酸ペプロマイシン;ペルフォスファミド;ピポブロマン;ピポスルファン;ピロクサントロン塩酸塩;プリカマイシン;プロメスタン;ポルフィマーナトリウム;ポルフィロマイシン;プレドニマスチン;プロカルバジン塩酸塩;プロマイシン;ピューロマイシン塩酸塩;ピラゾフリン;リボプリン;ログレチミド;サフィンガル;サフィンガル塩酸塩;セムスチン;シムトラゼーネ;スパルフォスエートナトリウム;スパルソマイシン;塩酸スピロゲルマニウム;スピロマスティン;スピロプラティン;ストレプトニグリン;ストレプトゾシン;スロフェナール;タリソマイシン;テコガランナトリウム;テガフール;塩酸トレクサトロン;テモポルフィン;テニポシド;テロキシロン;テストラクトン;チアミプリン;チオグアニン;チオテパ;チアゾフリン;チラパザミン;クエン酸トレミフェン;酢酸トレストロン;リン酸トリシビリン;トリメトレキサート;トリメトレキサートグルクロン酸塩;トリプトレリン;塩酸ツブロゾール;ウラシルマスタード;ウレデパ;バプレオチド;ベルテポルフィン;硫酸ビンブラスチン;硫酸ビンクリスチン;ビンデシン;硫酸ビンデシン;硫酸ビネピジン;硫酸ビングリシネート;硫酸ビンレウロジン;酒石酸ビノレルビン;硫酸ビンロシジン;硫酸ビンゾキジン;ボロゾール;ゼニプラティン;ジノスタチン;G2-M期の細胞を停止させ、かつ/または微小管の形成もしくは安定性を調節する薬剤である塩酸ゾルビシン(例えば、タキソール(Taxol)(商標)(すなわち、パクリタキセル)、タキソテール(Taxotere)(商標)、タキサン骨格を含む化合物、エルブロゾール(すなわち、R-55104)、ドラスタチン10(すなわち、DLS-10およびNSC-376128))、イセチオン酸ミボブリン(すなわち、CI-980として)、ビンクリスチン、NSC-639829、ディスコデルモリド(すなわち、NVP-XX-A-296として)、ABT-751(Abbott、すなわち、E-7010)、アルトルヒスチン(例えば、アルトルヒスチンAおよびアルトルヒスチンC)、スポンジスタチン(例えば、スポンジスタチン1、スポンジスタチン2、スポンジスタチン3、スポンジスタチン4、スポンジスタチン5、スポンジスタチン6、スポンジスタチン7、スポンジスタチン8、およびスポンジスタチン9)、塩酸セマドチン(すなわち、LU-103793およびNSC-D-669356)、エポチロン(例えば、エポチロンA、エポチロンB、エポチロンC(すなわち、デスオキシエポチロンAまたはdEpoA)、エポチロンD(すなわち、KOS-862、dEpoB、およびデスオキシエポチロンB)、エポチロンE、エポチロンF、エポチロンB N-オキシド、エポチロンA N-オキシド、16-アザ-エポチロンB、21-アミノエポチロンB(すなわち、BMS-310705)、21-ヒドロキシエポチロンD(すなわち、デスオキシエポチロンFおよびdEpoF)、26-フルオロエポチロン、オーリスタチンPE(すなわち、NSC-654663)、ソブリドチン(すなわち、TZT-1027)、LS-4559-P(Pharmacia、すなわち、LS-4577)、LS-4578(Pharmacia、すなわち、LS-477-P)、LS-4477(Pharmacia)、LS-4559(Pharmacia)、RPR-112378(Aventis)、硫酸ビンクリスチン、DZ-3358(Daiichi)、FR-182877(Fujisawa、すなわち、WS-9885B)、GS-164(Takeda)、GS-198(Takeda)、KAR-2(Hungarian Academy of Sciences)、BSF-223651(BASF、すなわち、ILX-651およびLU-223651)、SAH-49960(Lilly/Novartis)、SDZ-268970(Lilly/Novartis)、AM-97(Armad/Kyowa Hakko)、AM-132(Armad)、AM-138(Armad/Kyowa Hakko)、IDN-5005(Indena)、クリプトフィシン52(すなわち、LY-355703)、AC-7739(味の素、すなわち、AVE-8063AおよびCS-39.HCl)、AC-7700(味の素、すなわち、AVE-8062、AVE-8062A、CS-39-L-Ser.HClおよびRPR-258062A)、ビチルブアミド、ツブリシンA、カナデンソール、センタウリジン(すなわち、NSC-106969)、T-138067(Tularik、すなわち、T-67、TL-138067およびTI-138067)、COBRA-1(Parker Hughes Institute、すなわち、DDE-261およびWHI-261)、H10(Kansas State University)、H16(Kansas State University)、オンコシジンA1(すなわち、BTO-956およびDIME)、DDE-313(Parker Hughes Institute)、Fijianolide B、Laulimalide、SPA-2(Parker Hughes Institute)、SPA-1(Parker Hughes Institute、すなわち、SPIKET-P)、3-IAABU(Cytoskeleton/Mt.Sinai School of Medicine、すなわち、MF-569)、ナルコシン(NSC-5366としても知られる)、ナスカピン、D-24851(Asta Medica)、A-105972(Abbott)、ヘミアステリン、3-BAABU(Cytoskeleton/Mt.Sinai School of Medicine、すなわち、MF-191)、TMPN(Arizona State University)、バナドセンアセチルアセトネート、T-138026(Tularik)、Monsatrol、lnanocine(すなわち、NSC-698666)、3-IAABE(Cytoskeleton/Mt.Sinai School of Medicine)、A-204197(Abbott)、T-607(Tuiarik、すなわち、T-900607)、RPR-115781(Aventis)、Eleutherobins(例えば、Desmethyleleutherobin、Desaetyleutherobin、lsoeutherobin A、およびZ-Eleutherobin)、Caribaeoside、Caribaeolin、Halichondrin B、D-64131(Asta Medica)、D-68144(Asta Medica)、Diazonamide A、A-293620(Abbott)、NPI-2350(Nereus)、Taccalonolide A、TUB-245(Aventis)、A-259754(Abbott)、Diozostatin、(-)-フェニルアヒスチン(すなわち、NSCL-96F037)、D-68838(Asta Medica)、D-68836(Asta Medica)、ミオセレリンB、D-43411(Zentaris、すなわち、D-81862)、A-289099(Abbott)、A-318315(Abbott)、HTI-286(すなわち、SPA-110、トリフルオロ酢酸塩)(Wyeth)、D-82317(Zentaris)、D-82318(Zentaris)、SC-12983(NCI)、レスベラスタチンリン酸ナトリウム、BPR-OY-007(National Health Research Institutes)、および
SSR-250411(Sanofi)、ステロイド(例えば、デキサメタゾン)、フィナステリド、アロマターゼ阻害剤、ゴセレリンまたはロイプロリドなどのゴナドトロピン放出ホルモンアゴニスト(GnRH)、副腎皮質ステロイド(例えば、プレドニゾン)、プロゲスチン(例えば、カプロン酸ヒドロキシプロゲステロン、酢酸メゲストロール、酢酸メドロキシプロゲステロン)、エストロゲン(例えば、ジエトリスチルベストロール、エチニルエストラジオール)、抗エストロゲン(例えば、タモキシフェン)、アンドロゲン(例えば、テストステロンプロピオネート、フルオキシメステロン)、抗アンドロゲン(例えば、フルタミド)、免疫刺激剤(例えば、カルメット-グエリン桿菌(BCG)、レバミソール)、インターロイキン-2、α-インターフェロンなど)、モノクローナル抗体(例えば、抗CD20、抗HER2、抗CD52、抗HLA-DR、および抗VEGFモノクローナル抗体)、免疫毒素(例えば、抗CD33モノクローナル抗体-カリケアマイシンコンジュゲート、抗CD22モノクローナル抗体-シュードモナス外毒素コンジュゲートなど)、放射免疫療法(例えば、111In、90Y、または131Iなどにコンジュゲートした抗CD20モノクローナル抗体)、トリプトリド、ホモハリングトニン、ダクチノマイシン、ドキソルビシン、エピルビシン、トポテカン、イトラコナゾール、ビンデシン、セリバスタチン、ビンクリスチン、デオキシアデノシン、セルトラリン、ピタバスタチン、イリノテカン、クロファジミン、5-ノニルオキシトリプタミン、ベムラフェニブ、ダブラフェニブ、エルロチニブ、ゲフィチニブ、EGFR阻害剤、上皮成長因子受容体(EGFR)標的療法または治療法(例えば、ゲフィチニブ(Iressa(商標))、エルロチニブ(Tarceva(商標))、セツキシマブ(Erbitux(商標))、ラパチニブ(Tykerb(商標))、パニツムマブ(Vectibix(商標))、バンデタニブ(Caprelsa(商標))、アファチニブ/BIBW2992、CI-1033/カネルチニブ、ネラチニブ/HKI-272、CP-724714、TAK-285、AST-1306、ARRY334543、ARRY-380、AG-1478、ダコミチニブ/PF299804、OSI-420/デスメチルエルロチニブ、AZD8931、AEE788、ペリチニブ/EKB-569、CUDC-101、WZ8040、WZ4002、WZ3146、AG-490、XL647、PD153035、BMS-599626)、ソラフェニブ、イマチニブ、スニチニブ、ダサチニブなどが挙げられるが、これらに限定されない。
式Iの化合物の多形体がヒト対象に投与されるとき、日用量は、一般に、個々の対象の年齢、体重、および応答、ならびに対象の症状の重症度に従って変動する用量で、通常、処方する医師によって決定される。
1つの例示的な適用において、式Iの化合物の少なくとも1つの多形体の適切な量は、癌、例えば、乳癌の処置を受けている哺乳動物に投与される。投与は、典型的には、約0.01mg/kg体重/日~約100mg/kg体重/日(単回または分割用量で投与される)、例えば、少なくとも約0.1mg/kg体重/日の量で行われる。特定の治療投与量は、例えば、約1mg~約1000mgを含むような、例えば、約0.01mg~約1000mgの式Iの化合物の多形を含むことができる。調製物の単位用量中の式Iの化合物の少なくとも1つの多形体の量は、特定の適用に従って、約0.1mgから1000mgであり、例えば、約1mgから300mg、例えば、10mgから200mgで、変動または調整され得る。投与される量は、使用される式Iの化合物の少なくとも1つの多形体の特定のIC50値に依存して、ならびに健康状態、体重、および年齢などの因子を考慮に入れた担当臨床医の判断に依存して、変動することになる。本明細書に記載される式Iの化合物の少なくとも1つの多形体が唯一の活性成分ではない組合せ適用において、より少ない量の式Iの化合物の少なくとも1つの多形体を投与し、且つ依然として治療または予防効果を有することが可能な場合がある。
いくつかの実施形態では、医薬製剤は単位剤形である。そのような形態では、調製物は、適切な量、例えば、所望の目的を達成するのに有効な量の式Iの化合物の多形を含有する単位用量に細分される。
使用される実際の投与量は、被験体の要件および処置される状態の重症度に応じて変動し得る。特定の状況に対する適切な投与量の決定は、当技術分野の技術の範囲内である。一般に、処置は、式Iの化合物の少なくとも1つの多形体の最適用量よりも少ない、少なめの投与量で開始される。その後、状況下で最適な効果に達するまで、投与量を少量ずつ増加させる。利便性のために、1日の総投与量を分割し、所望の場合、1日にわたって複数部分で投与することができる。
式Iの化合物の少なくとも1つの多形体の、ならびに適用可能な場合は他の化学療法剤および/または放射線療法の投与の量および頻度は、対象の年齢、状態、およびサイズ、ならびに処置される疾患の重症度などの因子を考慮して、担当臨床医(医師)の判断に従って調節されることになる。
化学療法剤および/または放射線療法は、当技術分野で周知の治療プロトコルに従って投与することができる。化学療法剤および/または放射線療法の投与は、治療される疾患ならびにその疾患に対する化学療法剤および/または放射線療法の既知の効果に応じて変動し得ることが当業者には明らかであろう。また、熟練した臨床医の知識に従って、治療プロトコル(例えば、投与量および投与時間)は、対象に対する投与された治療剤(すなわち、抗腫瘍剤または放射線)の観察された効果を考慮して、および投与された治療剤に対する疾患の観察された応答を考慮して変更することができる。
また、一般に、式Iの化合物の少なくとも1つの多形体は、化学療法剤と同じ医薬組成物で投与される必要はなく、異なる物理的および化学的特性のために、異なる経路によって投与されてもよい。例えば、多形体/組成物は、その良好な血中レベルをもたらしおよび維持するために、経口投与され得るが、化学療法剤は静脈内投与され得る。同じ医薬組成物における投与様式および投与の適否の決定は、可能な場合、熟練した臨床医の知識の範囲内である。最初の投与は、当技術分野で公知の確立されたプロトコルに従って行うことができ、次いで、観察された効果に基づいて、投与量、投与様式、および投与時間を、熟練した臨床医によって変更することができる。
多形体(および適切な場合、化学療法剤および/または放射線)の特定の選択は、主治医の診断ならびに対象の状態の判断および適切な処置プロトコルに依存する。
式Iの化合物の1つ以上の多形体(および適切な場合、化学療法剤および/または放射線)は、増殖性疾患の性質、対象の状態、および当該1つ以上の多形体/組成物と併せて(すなわち、単一の治療プロトコル内で)投与される化学療法剤および/または放射線の実際の選択に応じて、同時に(例えば、同時に、本質的に同時に、または同じ処置プロトコル内で)または連続して投与され得る。
組み合わせの適用および使用において、1つ以上の多形体/組成物と化学療法剤および/または放射線とは、同時にまたは本質的に同時に投与される必要はなく、1つ以上の多形体/組成物および化学療法剤および/または放射線の投与の最初の順序は重要ではない場合がある。したがって、式Iの化合物の少なくとも1つの多形体を最初に投与し、続いて化学療法剤および/または放射線を投与することができ、あるいは、化学療法剤および/または放射線を最初に投与し、続いて式Iの化合物の少なくとも1つの多形体を投与する場合がある。この交互の投与は、単一の処置プロトコル中に繰り返され得る。投与の順序、および治療プロトコル中の各治療剤の投与の反復回数の決定は、治療される疾患および対象の状態を評価した後、熟練した医師の知識の十分な範囲内で行なわれる。例えば、化学療法剤および/または放射線を最初に投与し、次いで、式Iの化合物の少なくとも1つの多形体を投与し、次いで、有利であると判定された場合、化学療法剤および/または放射線を投与する、というように、治療プロトコルが完了するまで処置が継続されてもよい。
したがって、経験および知識に従って、実施する医師は、処置が進行するにつれて、個々の対象の必要性に従って、処置のための式Iの化合物/組成物の多形体の投与のための各プロトコルを修正することができる。
担当臨床医は、投与される投与量で処置が有効であるかどうかを判断する際に、対象の全般的な健康状態、ならびに疾患関連症状の軽減、腫瘍増殖の阻害、腫瘍の実際の収縮、または転移の阻害などの、より明確な徴候を考慮することになる。腫瘍のサイズは、放射線学的調査、例えば、CATまたはMRIスキャンなどの標準的な方法によって測定することができ、および腫瘍の増殖が遅延またはさらには逆転したかどうかを判断するために連続的な測定が使用され得る。疼痛などの疾患関連の症状の軽減、および全体的な疾病の改善も、処置の有効性を判断するのに役立てるために使用することができる。
投与経路
適切な投与経路には、経口、静脈内、直腸、エアロゾル、非経口、眼、肺、経粘膜、経皮、膣、耳、鼻、および局所投与が含まれるが、これらに限定されない。さらに、非経口送達には、単に例として、筋肉内、皮下、静脈内、髄内注射、ならびに髄腔内、直接脳室内、腹腔内、リンパ内、および鼻腔内注射が含まれる。
ある実施形態では、式Iの化合物の多形体は、全身よりもむしろ局所的に、例えば、しばしばデポー調製物または持続放出製剤中で、多形体を臓器に直接注射することによって投与される。特定の実施形態では、長時間作用型製剤は、植え込み(例えば、皮下または筋肉内)または筋肉内注射によって投与される。さらに、他の実施形態では、薬物は、標的化薬物送達システムにおいて、例えば、臓器特異的抗体でコーティングされたリポソームにおいて送達される。このような実施形態では、リポソームは、臓器を標的とし、臓器によって選択的に取り込まれる。さらに他の実施形態では、式Iの化合物の多形体は、急速放出製剤の形態で、持続放出製剤の形態で、または中期的放出製剤の形態で提供される。さらに他の実施形態では、式Iの化合物の多形体は局所的に投与される。
キットおよび製品
本明細書に記載される治療用途における使用のために、キットおよび製品も提供される。いくつかの実施形態では、このようなキットは、バイアル、管などの1つまたは複数の容器を受け入れるように区画化された搬器、パッケージ、または容器を含み、容器の各々は、本明細書に記載の方法で使用される別個の要素の1つを含む。適切な容器には、例えば、ボトル、バイアル、シリンジ、および試験管が含まれる。容器は、ガラスまたはプラスチックなどの様々な材料から形成される。
本明細書で提供される製造品は、包装材料を含む。医薬品の包装に使用するための包装材料としては、例えば、米国特許第5,323,907号、第5,052,558号、および第5,033,252号に見られるものが挙げられる。医薬包装材料の例としては、ブリスターパック、ボトル、チューブ、吸入器、ポンプ、バッグ、バイアル、容器、シリンジ、ボトル、ならびに選択された製剤ならびに意図される投与および処置の様式に適した任意の包装材料が挙げられるが、これらに限定されない。例えば、容器は、任意に組成物中に、または本明細書に開示される別の薬剤と組み合わせて、本明細書に記載される1つ以上の多形を含む。容器は、任意選択で無菌アクセスポート(例えば、容器は、静脈内溶液バッグまたは皮下注射針によって貫通可能なストッパーを有するバイアルである)を有する。そのようなキットは、任意選択で、本明細書に記載される方法におけるその使用に関する同定の記載、ラベル、または説明書とともに、化合物を含む。
例えば、キットは、典型的には、1つまたは複数の追加の容器を含み、各々は、本明細書に記載される化合物の使用のために、商業的および使用者の観点から望ましい種々の材料(任意選択で濃縮形態の、試薬、および/またはデバイスなど)の1つ以上を含む。このような材料の非限定的な例としては、緩衝剤、希釈剤、フィルター、針、シリンジ、搬器、パッケージ、容器、バイアル、および/またはチューブ、は、内容物を列挙するラベルおよび/または使用説明書、ならびに使用説明書を伴うパッケージ挿入物が挙げられるが、これらに限定されない。説明書のセットも典型的には含まれる。ラベルは、任意選択で容器上にあるか、または容器に付随している。例えば、ラベルを形成する文字、数字、または他の文字が、容器自体に貼り付け、成形、またはエッチングされるとき、ラベルは容器上にあり、容器を保持するレセプタクルまたは搬器内に、例えば、添付文書として存在するとき、容器に付随している。さらに、ラベルは、内容物が特定の治療用途に使用されることを示すために使用される。加えて、ラベルは、本明細書に記載の方法におけるような、内容物の使用のための指示を示す。ある実施形態では、医薬組成物は、本明細書に提供される化合物を含有する1つ以上の単位剤形を包含するパックまたはディスペンサーデバイスで提供される。パックは、例えば、ブリスターパックなどの金属またはプラスチック箔を含む。あるいは、パックまたはディスペンサーデバイスは、投与のための説明書を伴う。あるいは、パックまたはディスペンサーは、医薬品の製造、使用、または販売を規制する政府機関によって規定された形態で容器に付随して通知を伴い、この通知は、ヒトまたは獣医学的投与のための薬物の形態の機関による承認を反映する。そのような通知は、例えば、米国食品医薬品局によって処方薬について承認されたラベル、または承認された製品挿入物である。いくつかの実施形態では、適合性の医薬担体中に製剤化された式Iの化合物の多形体を含有する組成物が調製され、適切な容器に入れられ、指示された疾病の処置に関するラベルが貼られる。
実施例1 2-(1-(2-(4-メトキシ-3-(2-モルホリノエトキシ)フェニル)-5-メチルチアゾール-4-イル)エチルチオ)ピリミジン-4,6-ジアミン(6)の調製
ステップ1 4-メトキシ-3-(2-モルホリノエトキシ)ベンゾニトリル(1)の合成。
炭酸カリウム(4.52g、32.7mmol)、3-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾニトリル(2.44g、16.4mmol)、および4-(2-クロロエチル)モルホリン(2.45g、16.4mmol)の混合物を、DMF(40mL)とアセトン(25mL)の溶媒混合物中で100℃まで8時間加熱した。室温(rt)まで冷却した後、反応混合物をHCl水溶液(0.1M、150mL)で希釈し、CHCl(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で除去し、溶離液としてCHCl:MeOH(40:1)を使用して、粗残渣をシリカゲルで精製した。所望の生成物1を黄色油状物として85%の収率で得た。HRMS C1418の計算値263.1390、実測値263.1386。
ステップ2 4-メトキシ-3-(2-モルホリノエトキシ)ベンゾチオアミド(2)の合成。
化合物1(2.46g、9.4mmol)をピリジン(5mL、61.8mmol)中に溶解し、EtN(1.44mL、10.3mmol)を添加し、続いて硫化アンモニウム水溶液(20%、12mL、35.2mmol)を添加した。一晩、反応混合物を撹拌し、および60℃まで加熱した。rtまで冷却した後、溶媒を減圧下で除去し、EtOAc(50mL)およびNHCl飽和水溶液(200mL)と混合した。混合物をEtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機溶媒を減圧下で除去し、残渣を乾燥させて、所望の生成物2を黄色固体として収率79%で得た。HRMS C1420Sの計算値297.1267、実測値297.1266。
ステップ3 1-(2-(4-メトキシ-3-(2-モルホリノエトキシ)フェニル)-5-メチルチアゾール-4-イル)エタン-1-オン(3)の合成。
EtOH(30mL)中の化合物2(1.40g、4.7mmol)の溶液に、4-ブロモペンタン-2,3-ジオン(0.84g、4.7mmol)を加えた。反応混合物を3時間、80℃まで加熱した。rtまで冷却した後、溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をCHCl(20mL)および水(100mL)と混合した。混合物をCHCl(2×10mL)で抽出し、合わせた有機溶媒を減圧下で除去した。生成物3を、さらなる精製なしに褐色固体として収率76%で得た。HRM C1924Sの計算値377.1530、実測値377.1526。
ステップ4 1-(2-(4-メトキシ-3-(2-モルホリノエトキシ)フェニル)-5-メチルチアゾール-4-イル)エタン-1-オール(4)の合成。
CHCl中の3(1.35g、3.6mmol)の溶液(40mL)を-78℃まで冷却し、DIBAL-H(CHCl中の1M、14.3mL、14.3mmol)をゆっくりと添加した。反応混合物をrtまで温まらせ、および30分間撹拌した。溶液を0℃まで冷却し、酒石酸カリウムナトリウム飽和水溶液(10mL)を添加し、そして混合物を1時間撹拌した。溶液をCHCl(3×10mL)で抽出し、合わせた有機溶媒を減圧下で除去した。CHCl中の5~10%MeOHを使用して、粗残渣をシリカゲルで精製した。純粋な生成物4を40%の収率で黄色油状物として得た。HRM C1926Sの計算値379.1686、実測値379.1684。
ステップ5 1-(2-(4-メトキシ-3-(2-モルホリノエトキシ)フェニル)-5-メチルチアゾール-4-イル)エチル 2,2,2-トリフルオロアセテート(5)の合成。
CHCl(5mL)中の化合物4(47mg、0.12mmol)の溶液を0℃まで冷却し、トリフルオロ酢酸無水物(70μL、0.5mmol)を滴下した。反応混合物をrtまで温まらせ、1時間撹拌した。混合物を0℃まで冷却し、氷冷水(20mL)を加えた。混合物をCHCl(2×5mL)で抽出し、合わせた有機層を減圧下で除去して、所望の化合物5を定量的収率で得た。
ステップ6 2-((1-(2-(4-メトキシ-3-(2-モルホリノエトキシ)フェニル)-5-メチルチアゾール-4-イル)エチル)チオ)ピリミジン-4,6-ジアミン(6)の合成。
DMF(1.5mL)中の4,6-ジアミノピリミジン-2-チオール(45mg、0.31mmol)の溶液に、炭酸カリウム(87mg、0.63mmol)、続いて5(75mg、0.16mmol)を添加した。溶液を一晩撹拌し、および80℃まで加熱した。rtまで冷却した後、反応混合物を水(20mL)で希釈し、CHCl(3×5mL)で抽出した。有機層を合わせ、溶媒を減圧下で除去した。CHCl中の5~10%MeOHを使用して、粗残渣をシリカゲル上で精製して、所望の最終化合物6を25%の収率で得た。HRMS C2330の計算値503.1894、実測値503.1876。
実施例2 (R)-2-((1-(2-(4-メトキシ-3-(2-モルホリノエトキシ)フェニル)-5-メチルチアゾール-4-イル)エチル)チオ)ピリミジン-4,6-ジアミン(式Iの化合物)の調製
ステップ1 (S)-1-(2-(4-メトキシ-3-(2-モルホリノエトキシ)フェニル)-5-メチルチアゾール-4-イル)エタノール(7)の合成。
Ar下で-78℃にあるTHF中の(R)-(+)-2-メチル-CBS-オキサザボロリジン(トルエン中1.0M)の撹拌溶液に、ボラン-テトラヒドロフラン錯体(THF中1.0M溶液)を添加し、続いてTHF中の3の溶液を添加した。3溶液をシリンジポンプで添加し終えた後6時間、反応混合物を-78℃でさらに20分間撹拌した。HOおよびMeOHを加え、混合物を室温まで温めた。濃縮して残留溶媒を除去した後、得られた残渣をブラインで洗浄し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で3回洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮し、粗残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、アルコール7を白色固体として得た。HRM C1926Sの計算値379.1686、実測値379.1684。
ステップ2 (S)-1-(2-(4-メトキシ-3-(2-モルホリノエトキシ)フェニル)-5-メチルチアゾール-4-イル)エチル 2,2,2-トリフルオロアセテートの合成(8)。
CHCl(5mL)中の化合物7(47mg、0.12mmol)の溶液を0℃まで冷却し、トリフルオロ酢酸無水物(70μL、0.5mmol)を滴下した。反応混合物を室温に加温し、1時間撹拌した。混合物を0℃まで冷却し、氷冷水(20mL)を加えた。混合物をCHCl(2×5mL)で抽出し、合わせた有機層を減圧下で除去して、所望の化合物8を定量的収率で得た。
ステップ3 (R)-2-(1-(2-(4-メトキシ-3-(2-モルホリノエトキシ)フェニル)-5-メチルチアゾール-4-イル)エチルチオ)ピリミジン-4,6-ジアミン(9R)および(S)-2-(1-(2-(4-メトキシ-3-(2-モルホリノエトキシ)フェニル)-5-メチルチアゾール-4-イル)エチルチオ)ピリミジン-4,6-ジアミン(9S)の合成。
DMF(1.5mL)中の4,6-ジアミノピリミジン-2-チオール(45mg、0.31mmol)の溶液に、炭酸カリウム(87mg、0.63mmol)、続いて8(75mg、0.16mmol)を添加した。溶液を一晩撹拌し、および80℃まで加熱した。rtまで冷却した後、反応混合物を水(20mL)で希釈し、CHCl(3×5mL)で抽出した。有機層を合わせ、溶媒を減圧下で除去した。粗残渣を、CHCl中の5~10%MeOHを使用してシリカゲルで精製して、エナンチオマー9Rおよび9Sの対を白色固体として得た。MeOH/アセトン溶媒系を用いたエナンチオマーの再結晶により、93%eeの9Rを得た。HRMS C2330の計算値503.1894、実測値503.1876。
実施例3 式Iの化合物の多形形態Iの調製
マレイン酸(66.05g、1.0当量)を撹拌しながら40℃でエタノール(300mL)中に溶解した。別の容器中で、(R)-2-(1-(2-(4-メトキシ-3-(2-モルホリノエトキシ)フェニル)-5-メチルチアゾール-4-イル)エチルチオ)ピリミジン-4,6-ジアミン(314.95g、1.0当量)を撹拌しながらエタノール(850mL)および酢酸エチル(1.15L)に溶解し、60℃で1時間撹拌した。マレイン酸溶液をゆっくりと添加し、得られた反応混合物を60℃で20時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(5.8L)で希釈し、室温で30分間撹拌した。反応混合物を0℃まで冷却し、0℃で3時間撹拌し、濾過した。濾過ケーキを55℃で64時間乾燥させて、式Iの化合物の多形形態I(317.94g、収率82.0%、純度97.6%)を得た。
実施例4 式Iの化合物の多形形態IIの調製
式Iの化合物の多形形態I(323.15g)を撹拌しながら45℃で1:1のDCM/メタノール(2.4L)中に溶解した。反応混合物を1時間かけて5℃まで冷却し、5℃で16時間撹拌した。反応混合物をメチルtert-ブチルエーテル(2.4L)で2時間かけて希釈し、5℃で2時間撹拌し、濾過した。濾過ケーキをメチルtert-ブチルエーテル(700mL)で洗浄し、70℃で47時間乾燥して、式Iの化合物の多形形態I(295.41g、純度98.4%)を得た。
実施例5 X線粉末回折(XRPD)
X線粉末回折(XRPD)パターンは、Rigaku Miniflexで得た。40kVおよび15mAで最小限に作動するCuKソース(=1.54056オングストローム)は、各サンプルを3~45度の2-θで走査する。ステップサイズは0.02度2θであり、走査速度は2.5度/分である。
式Iの化合物の多形形態Iについて得られたXRPDパターンを、表1および図2に要約する。
式Iの化合物の多形形態IIについて得られたXRPDパターンを、表2および図5に要約する。
実施例6 熱重量分析(TGA)
TAインスツルメント Q5000熱重量分析器で熱重量分析を行った。60mL/分の窒素パージとともに、周囲温度から250℃まで15℃/分、アルミニウムパン中で試料を加熱した。式Iの化合物の多形形態Iについて得られたTGAサーモグラムを図3に要約する。式Iの化合物の多形形態IIについて得られたTGAサーモグラムを、図6に要約する。
実施例7 示差走査熱量測定(DSC)
示差走査熱量測定分析をTAインスツルメント Discovery熱重量分析器で行った。サンプルを密閉アルミニウムパン中で周囲温度から250℃まで10℃/分で加熱した。式Iの化合物の多形形態Iについて得られたDSCサーモグラムを、図1に要約する。式Iの化合物の多形形態IIについて得られたDSCサーモグラムを、図4に要約する。
実施例8 高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)
以下の装置および/または条件を用いて高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を行った。
実施例9 多形形態IIの安定性試験
加速安定性試験における多形形態IIの結果を表3に示す。
実施例10 ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)誘導性実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)のマウスモデルにおける化合物1の有効性
成体雌C57BL/6Jマウスを実験群に無作為に割り当て、研究を開始する前に1週間順化させた。0日目および7日目に、MOG35-55のエマルジョン(200μL/マウス)および完全フロイントアジュバント(CFA)を動物に投与した。MOG35--55(300μg/マウス)を粉末として購入し、3mg/mLの初期濃度のNaCl(0.9%)で再構成した。再構成後、初期濃度5mg/mLのMOG35-55溶液を不完全フロイントアジュバント中でマイコバクテリウム・ツベルクローシスH37Raを再構成することによって調製された等体積のCFAと混合して2.5mg/mLの最終濃度を得た。0日目の背中の2つの下象限(各側腹部100μL)および7日目の背中の2つの上象限(各側腹部100μL)にガス(イソフルラン)麻酔下で注射を行った。0日目(MOG注射直後)および2日目に、動物に、腹腔内注射によりリン酸緩衝生理食塩水(PBS、100μL/マウス)中で調製したパーツシス毒素(PTx、500ng/マウス)を投与した。
表4に示す投与スケジュールに従って処置を施した。
処置は、群1、2および4については1日目に予防的に開始し、群3については8日目に治療的に開始して、毎日2回(BID)行った。全ての実験群はn=12であった。投与間隔は12時間であり、投与量は5mL/kgであった。
体重減少は、第1の症状の出現に対応して起こるEAEの重要な特徴であることが知られているため、動物を免疫の日(0日目)から実験終了まで毎日秤量した。異なる実験群について実験の過程にわたって観察された体重の変化を、平均±SEMとして提示し、図7に要約する。予想通り、有意な体重減少が、ビヒクル処置動物において時間依存的に観察された(p<0.001)。最初のMOG35-55投与直後に顕著な体重減少が観察され、その後、体重は徐々に正常に戻った。体重における同様の効果が、化合物1処置群およびデキサメタゾン処置群において観察された。2つの変数を互いに依存するものとして分析すること(時間×処置効果)は、全ての実験群の間で同様に体重が経時的に増加することを示唆しながら、有意な全般的効果(p=0.002)を明らかにした。
次に、薬理学的処置の全体的な効果を評価するために、曲線下面積(AUC)の分析を行った。異なる実験群についてのベースラインと比較した体重変化のパーセンテージの曲線下面積値を、平均±SEMとして提示し、図8に要約する。AUC分析は、体重減少データを裏付け、化合物1で処置した群とビヒクルで処置した群との間に有意差を示さなかった。化合物1による予防的処置は、ビヒクルと比較してこの群においてより大きな体重減少を示すAUC値の低下に向かう小さな傾向を示した。しかし、有意性閾値に達しなかった(p=0.72)。
0日目から実験終了まで、尾および肢に影響を及ぼす麻痺および麻痺を含むEAEの臨床徴候について、動物を毎日スコアづけした。以下のスケールを使用した
(0)異常なし、動物は動いて正常に挙動する。
(1)肢尾、マウスを尾の基部に保持したときに尾が肢に垂れ下がる。
(2)部分的後肢麻痺、痙性麻痺または麻痺は、1つの後肢に影響を及ぼす。
(3)全後肢麻痺、痙性麻痺または麻痺は、両方の後肢に影響を及ぼす。
(4)前肢および後肢麻痺、痙性麻痺または麻痺は、前肢の一方または両方に影響を及ぼす。
(5)瀕死。
異なる実験群について実験の過程にわたって観察されたEAEスコアの変化を、平均±SEMとして提示し、図9に要約する。臨床EAEプロファイルの分析により、第1の臨床症状が、ほとんど全ての実験群において免疫化後7日目に現れることが明らかになった。8日目に、化合物1による処置を、その日までビヒクルを投与した群3について開始した。ビヒクル処置群は、経時的に絶えず増加する疾患プロファイルを示した(p<0.0001)。同様の疾患経過が、化合物1で予防的に処置された群について観察された。対照的に、治療的アプローチ後の化合物1の投与および陽性対照としてのデキサメタゾンの予防的投与の両方は、疾患プロファイルを有意に改善した(p<0.0001)。
次に、薬理学的処置の全体的な効果を評価するために、AUCの分析を行った。異なる実験群についてのEAE臨床スコアの曲線下面積値を、平均±SEMとして示し、図10に要約する。AUC分析は、経時的に観察された疾患プロファイルにおける変化を裏付けた。化合物1による治療的処置は、症状の改善を示して計算されたAUCを減少させた。しかし、明らかな傾向を示したにもかかわらず、有意な閾値には達しなかった。AUC値の低下の傾向は、化合物1の予防群においても観察された。デキサメタゾンでの処置は、曲線を有意に低下させ、したがって、症状の改善を示す計算されたAUCを減少させた(ビヒクル対デキサメタゾン:p<0.0001)。
処置の全体的な効果は、各実験群における各動物について、第1の症状が現れた日から第25日まで疾患スコアを合計し、この値を動物が臨床スコアを示した日数で除算し、得られた平均累積スコアを計算することによって分析した。異なる実験群についての累積疾患スコアは、平均±平均の標準誤差(SEM)として示され、図11に要約される。クラスカル・ウォリス検定(クラスカル・ウォリス統計値:24.74)は、処置の全体的な有意な効果を明らかにしたが、ダンの多重比較検定は、デキサメタゾン処置群の有意差のみを確認した(p<0.0001対ビヒクル)。
EAE分析のために考慮されるさらなるパラメータは、「拡張データ」のプロットおよび分析である。図9に示すグラフは、予定終了の前に終了した動物の疾患スコアをそれぞれの終了日(例えば、動物が20日目に終了した場合、グラフの次の時点は、より少ない動物を含有する)まで含むが、図12に示すグラフは、25日目まで(例えば、早期に終了した動物は、25日目まで終了日に有したスコアを維持する)疾患スコアを示す全ての動物から生じる疾患プロファイル経過を示す。これは、群効果を評価するために使用することができるEAE疾患プロファイルを表すための普通の方法である。
図9について上述したシナリオと同様のシナリオにおいて、ビヒクル処置群は、経時的に絶えず増加する疾患プロファイルを示した(p<0.0001)。同様の疾患経過が、化合物1で予防的に処置された群について観察された。対照的に、治療的アプローチ後の化合物1の投与および陽性対照としてのデキサメタゾンの予防的投与の両方は、疾患プロファイルを有意に改善した(p<0.0001)。
次に、薬理学的処置の全体的な効果を評価するために、AUCの分析を長期疾患スコアに対して行った。異なる実験群についての延長された疾患スコアの曲線下面積値を、平均±SEMとして示し、図13に要約する。AUC分析は、経時的に観察された疾患プロファイルの変化を裏付けた。化合物1による治療的処置は、症状の改善を示して計算されたAUCを減少させた。しかし、明らかな傾向を示したにもかかわらず、有意な閾値に達しなかった。デキサメタゾンでの処置は、曲線を有意に低下させ、したがって、症状の改善を示す計算されたAUCを減少させた(ビヒクル対デキサメタゾン:p<0.0001)。
ビヒクル処置群および化合物1で治療的および予防的に処置した群における発生率の分析では、分析した時点のいずれかにおける無症状動物の割合とみなしたが、化合物1を治療的に投与された群では、それぞれのビヒクル処置群と比較して、分析されたどの時点においても、より高いパーセンテージの動物が疾患症状を示さなかったことを明らかにした(図14、上パネル)。さらに、治療処置群は、100%の発生率(19日目に約92%)に決して到達しなかったが、ビヒクル処置群は、13日目に100%の発生率に到達した。化合物1で治療的に処置された動物は、20日目の後の症状の改善によって反映される有意な寛解を示すだけでなく(図9および12)、動物の約27%は症状を全く示さず、20日目の後のこれらの動物において完全寛解を示唆した(図14、上パネル)。化合物1で予防的に処置した群(図14、下パネル)では、たとえ群に残された動物がビヒクル処置群と比較して症状の改善を示したとしても(図9および12)、無症状動物の割合に差は観察されなかった。
終了時に脾臓を取り出し、秤量した。異なる実験群について観察された脾臓重量を、平均±SEMとして示し、図15に要約する。ビヒクル処置群および化合物1で処置した両方の群について記録された脾臓サイズの間に差は観察されなかった。デキサメタゾンで処置した動物は、ビヒクル処置群と比較して有意に低い脾臓重量を示す。
Luminexを用いた血漿サイトカインレベルの分析は、測定された全てのサイトカイン(IFN-γ、IL-6、IL-10、IL-17a、およびTNF-α)が低レベルであったことを示し、ほとんどの試料は、各サイトカインアッセイについて、機能的定量下限(LLOQ)に近いか、またはそれ未満の値を報告した(図16~図20)。
異なる実験群について観察されたIFN-γレベルを、平均±SEMとして提示し、図16に要約する。全体として、IFN-γについて統計的に有意な変化は観察されなかった(p=0.096)が、ビヒクルからデキサメタゾンへの減少傾向があり、したがってインビボ臨床スコアデータを反映した。IFN-γの減少は、予防的および治療的化合物1処置の両方について観察され、治療的処置は、デキサメタゾン群のものとほぼ一致する。
異なる実験群について観察されたインターロイキン6(IL-6)レベルを、平均±SEMとして提示し、図17に要約する。IL-6は、全ての試料由来の血漿中に低レベルまたは検出限界未満のレベルで存在し、群間で有意差は観察されなかった。
異なる実験群について観察されたインターロイキン10(IL-10)レベルを、平均±SEMとして提示し、図18に要約する。IL-10については有意な変化は観察されなかった。
異なる実験群について観察されたインターロイキン17a(IL-17a)レベルを、平均±SEMとして提示し、図19に要約する。IL-17aはIFN-γと同様の傾向を示し、両方の処置群においてデキサメタゾン群の減少およびわずかな減少を伴った。しかし、全体として、これらの変化はいずれも有意に達しなかった。
異なる実験群について観察された腫瘍壊死因子α(TNF-α)レベルを、平均±SEMとして提示し、図20に要約する。予防的化合物1およびデキサメタゾンは、TNF-αの非常にわずかな減少を誘導した。しかし、変化のいずれも統計的に有意ではなかった。
本研究において、全ての動物は、MOG35-55での免疫化による疾患誘導の7日後にEAEの徴候を発症した。化合物1の有効性を、予防的アプローチ(群2、1日目に処置を開始)および治療的アプローチ(群3、8日目に処置を開始)を使用することによってモデルにおいて試験した。化合物1による予防的処置は、効果を経時的に分析した場合、または全体的な効果をAUC分析を使用して調査した場合、臨床EAEプロファイルを予防または改善しなかった。むしろ逆に、化合物1の治療的投与は、より早期の時点(13日目および14日目)および再びより後期の段階(22日目~25日目)で疾患プロファイルを統計的に有意に改善し、これは通常、より多くの神経変性のメカニズムに関連する。化合物1の治療的処置はまた、ビヒクルAUCと比較して減少したAUC値に向かう傾向を示した。予想通り、陽性対照デキサメタゾンによる処置は、AUCによって評価されるように、ビヒクルと比較して、EAEスコア(8~25日目)ならびに臨床プロファイルを統計的に有意に低下させた。このコルチコステロイドを、このモデルについての検証データおよびEAEにおけるデキサメタゾン処置の有効性を示すいくつかの独立した研究に基づいて陽性対照として使用した。特に、治療的に化合物1で処置した動物は、症状の有意な寛解を示し、動物の約27%がゼロに回復した。血漿サイトカインレベルは、ビヒクル群と処置群との間でいかなる有意差も示さなかったが、IFN-γ、IL-17a、およびTNF-αなどのいくつかのサイトカインについて処置群においてレベルを減少させる一般的な傾向があった。
実施例11 ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)誘導性実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)のマウスモデルにおける化合物1の様々な用量の有効性
60匹の雌C57BL/6マウスを1週間の順化期間にわたって収容した。53匹のマウスを、18.3~22.3gの体重で無作為化後に、試験に登録し、試験日マイナス1の群あたりの平均体重19.7gであった。
MOG-EAEの誘導のために、MOG35-55ペプチドをリン酸緩衝生理食塩水(PBS)および完全フロイントアジュバント(CFA)中で投与した。PBS中のMOG35-55ペプチドを、2.8mmセラミックビーズを予め充填した7mLチューブを用いてOmni BeadRuptor Elite中でホモジナイズすることにより、CFAとの1:1(v:v)混合物中で乳化した。簡潔には、MOG35-55ペプチドを冷PBS中で1mg/mLにし、1.75mLを各ホモジナイゼーションチューブに分注した。次いで、等体積(1.75mL)のCFAを、氷上で合計体積3.5mLになるように添加した。3.5m/sの速度を用いて、4℃で30秒の滞留を伴う45秒の3サイクルの、2ラウンドの均質化を行い、その後、4℃で45秒および30秒の滞留を伴う2サイクルを伴う3回目のラウンドを行った。各ラウンドの間に、試料を氷上に約15分間置いた。チューブを300gで1分間4℃でスピンダウンした。マウスをイソフルラン麻酔下で麻酔した。次いで、100μL(50μgのMOG35-55)を各脚の側腹部に皮下注射した(合計2回の注入および100μgのMOG35-55)。研究0日目および2日目に、PBS中2ng/μLの濃度でパーツシス毒素を製剤化し、100μL(200ng)を腹腔内注射によって各動物に注射した。
表5に示す投与スケジュールに従って処置を施した。
処置は、群2、3、および4については1日目に開始してBIDを実施し、群5については1日目に開始して1日1回(QD)実施した。全ての実験群はn=12であった。投与間隔は12時間であり、投与量は5mL/kgであった。
体重測定は、誤って体重が記録されなかった試験5、6、8、9、11、および27日目を除き、対照群(ナイーブマウス)において全ての動物について体重の測定値を毎日取得した。異なる実験群について実験の過程にわたって観察された体重の変化を、平均±SDとして提示し、図21に要約する。異なる実験群について実験の過程にわたって観察されたベースラインに対する体重変化のパーセントを、平均±SDとして提示し、図22に要約する。群2(ビヒクル)と比較して、群5(化合物1、100mg/kg、QD)は、試験19~20日目に試験の終わりまで、次いで試験22日目から28日目の試験終了まで有意に少ない体重減少を示した。群2は、試験2日目および3日目(p<0.05)、17日目(p<0.01)、18日目(p<0.001)、および19~28日目(p<0.0001)に、群1(ナイーブ動物)と比較して有意に低い体重を有した。
全ての動物の身体状態スコアを、試験0日目、7日目、10日目、次いで隔日にモニターした。身体状態スコアリングは、図23に示す尺度に従って行った。異なる実験群について実験の過程にわたって観察された平均ボディコンディションスコアは、平均±SDとして示され、図24に要約される。群5は、22日目(**p<0.01)、24日目(****p<0.0001)、26日目および28日目(***p<0.001)に、群2からの動物と比較して統計的に有意な改善を示した。群4は、24日目および26日目(p<0.05)、ならびに28日目(**p<0.01)に、群2に対して統計的に有意な効果を示した。群3のみが、試験28日目に身体状態スコアの統計的に有意な減少を示した(**p<0.01)。群2は、22日目(***p<0.001)および24~28日目(****p<0.0001)に、群1よりも有意に低い身体状態スコアを有した。
疾患重症度は、全ての群について、0日目、7日目、および10日目以降から開始して2日毎にスコア化した。以下のスケールを使用した
(0)正常
(1)尾の緊張の喪失
(2)尾の緊張の喪失および後肢の衰弱
(3)両肢/片肢の重度の衰弱、麻痺
(4)2つ以上の肢の麻痺
(5)死。
異なる実験群について実験の過程にわたって観察された平均疾患スコアは、平均±SDとして示され、図25に要約される。各群における個々の疾患スコアを平均することによって、群あたりの平均疾患スコアを計算した。14~18日目から開始して、疾患の重症度は全ての群で増加した。疾患重症度は、試験18日目から28日目まで、ビヒクル群と比較して、100mg/kgの化合物1を投与された群5において統計的に有意に低かった。
疾患発生率を、0日目から開始して研究28日目に終了するまでの群あたりの総動物のパーセンテージとして計算した。異なる実験群について実験の過程にわたって観察された無病マウスのパーセンテージを図26に要約する。群5は、より低い発生率およびより遅い疾患発症を示した。ビヒクルBID、化合物175mg/kg BID、化合物125mg/kg BID、および化合物1100mg/kg QDを比較するログランク(Mantel-Cox)検定は、それぞれ18日、19日、18日、および20日の疾患までの時間中央値で0.039のp値を与える。
すべてのマウスおよびすべての群の脾臓重量を、剖検中の研究28日目に判定した。異なる実験群について観察された脾臓重量を、平均±SEMとして示し、図27に要約する。群5は、群2と比較して有意に高い脾臓重量を示した。
本発明の好ましい実施形態が本明細書に示され、説明されてきたが、そのような実施形態は例としてのみ提供されることが当業者には明らかであろう。多数の変形、変更、および置換が、本発明から逸脱することなく、当業者に思い浮かぶであろう。本明細書に記載される本発明の実施形態の様々な代替形態が、本発明を実施する際に採用され得ることを理解されたい。以下の特許請求の範囲が本発明の範囲を定義し、これらの特許請求の範囲内の方法および構造ならびにそれらの均等物がそれによって包含されることが意図される。

Claims (121)

  1. 式I:


    の化合物またはその薬学的に許容可能な塩の結晶形態を含む組成物。
  2. 前記結晶形態は、式Iの化合物のマレイン酸塩の多形形態Iである、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記多形形態Iは、約135~約160℃の範囲の吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを特徴とする、請求項2に記載の組成物。
  4. 前記多形形態Iの融点は、約139°Cである、請求項2または3に記載の組成物。
  5. 前記多形形態Iの融点は、約148°Cである、請求項2または3に記載の組成物。
  6. 前記多形形態Iは、実質的に図1に示されているような示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを特徴とする、請求項2~5のいずれか1つに記載の組成物。
  7. 前記多形形態Iは、乾燥、非溶媒和、および/または非水和である、請求項2~6のいずれか1つに記載の組成物。
  8. 前記多形形態Iは、1.5406ÅのX線波長を使用するX線粉末回折によって測定されたとき、8.2±0.2°2-θ、12.7±0.2°2-θ、および16.4±0.2°2-θでのピークを含むX線粉末回折パターンを特徴とする、請求項2~7のいずれか1つに記載の組成物。
  9. 前記X線粉末回折パターンはさらに、1.5406ÅのX線波長を使用するX線粉末回折によって測定されたとき、16.9±0.2°2-θ、17.6±0.2°2-θ、および22.9±0.2°2-θから選択される少なくとも1つのピークを含む、請求項8に記載の組成物。
  10. 前記X線粉末回折パターンはさらに、1.5406ÅのX線波長を使用するX線粉末回折によって測定されたとき、20.6±0.2°2-θ、24.9±0.2°2-θ、および19.9±0.2°2-θから選択される少なくとも1つのピークを含む、請求項8または9に記載の組成物。
  11. 前記X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用するX線粉末回折によって測定されたとき、8.2±0.2°2-θ、12.7±0.2°2-θ、16.4±0.2°2-θ、16.9±0.2°2-θ、17.6±0.2°2-θ、22.9±0.2°2-θ、20.6±0.2°2-θ、24.9±0.2°2-θ、および19.9±0.2°2-θから選択される少なくとも5つのピークを含む、請求項8~10のいずれか1つに記載の組成物。
  12. 前記X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用するX線粉末回折によって測定されたとき、8.2±0.2°2-θ、12.7±0.2°2-θ、16.4±0.2°2-θ、16.9±0.2°2-θ、17.6±0.2°2-θ、22.9±0.2°2-θ、20.6±0.2°2-θ、24.9±0.2°2-θ、および19.9±0.2°2-θでのピークを含む、請求項8~11のいずれか1つに記載の組成物。
  13. 前記多形形態Iは、実質的に図2に示されているようなX線粉末回折パターンを特徴とする、請求項2~12のいずれか1つに記載の組成物。
  14. 前記多形形態Iは、約25~約125°Cの温度範囲にわたって約1%~約5%の質量損失を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムを特徴とする、請求項2~13のいずれか1つに記載の組成物。
  15. 前記多形形態Iは、約25~約125°Cの温度範囲にわたって約4%未満の質量損失を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムを特徴とする、請求項2~14のいずれか1つに記載の組成物。
  16. 前記多形形態Iは、約25~約125°Cの温度範囲にわたって約2%未満の質量損失を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムを特徴とする、請求項2~15のいずれか1つに記載の組成物。
  17. 前記多形形態Iは、約25~約125°Cの温度範囲にわたって約4%の質量損失を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムを特徴とする、請求項2~14のいずれか1つに記載の組成物。
  18. 前記多形形態Iは、約125~約200°Cの温度範囲にわたって約5%~約15%の質量損失を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムを特徴とする、請求項2~17のいずれか1つに記載の組成物。
  19. 前記多形形態Iは、約125~約200°Cの温度範囲にわたって約10.3%の質量損失を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムを特徴とする、請求項2~18のいずれか1つに記載の組成物。
  20. 前記多形形態Iは、実質的に図3に示されているような熱重量分析(TGA)サーモグラムを特徴とする、請求項2~19のいずれか1つに記載の組成物。
  21. 前記多形形態Iは、5%未満の水を含む、請求項2~20のいずれか1つに記載の組成物。
  22. 前記多形形態Iは、約0.5%の水を含む、請求項2~21のいずれか1つに記載の組成物。
  23. 前記多形形態Iは、約1.5%の水を含む、請求項2~21のいずれか1つに記載の組成物。
  24. 前記多形形態Iは、約2.5%の水を含む、請求項2~21のいずれか1つに記載の組成物。
  25. 前記結晶形態は、式Iの化合物のマレイン酸塩の多形形態IIである、請求項1に記載の組成物。
  26. 前記多形形態IIは、約150~約170℃の範囲の吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを特徴とする、請求項25に記載の組成物。
  27. 前記示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムは、約25~約60°Cの範囲の吸熱をさらに含む、請求項25または26に記載の組成物。
  28. 前記多形形態IIの融点は、約150~約155°Cの範囲内である、請求項25~27に記載の組成物。
  29. 前期多形形態IIは、実質的に図4に示されているような示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを特徴とする、請求項25~28に記載の組成物。
  30. 前記多形形態IIは、小さな針状粒子を含む、請求項25~29に記載の組成物。
  31. 針のサイズは、約1μm~約50μmの範囲である、請求項30に記載の組成物。
  32. 前記多形形態IIは、溶媒和または水和されている、請求項25~31のいずれか1つに記載の組成物。
  33. 前記多形形態IIは、1.5406ÅのX線波長を使用するX線粉末回折によって測定されたとき、7.6±0.2°2-θ、8.7±0.2°2-θ、および16.0±0.2°2-θでのピークを含むX線粉末回折パターンを特徴とする、請求項25~32のいずれか1つに記載の組成物。
  34. 前記X線粉末回折パターンはさらに、1.5406ÅのX線波長を使用するX線粉末回折によって測定されたとき、12.2±0.2°2-θ、17.6±0.2°2-θ、および19.5±0.2°2-θから選択される少なくとも1つのピークを含む、請求項33に記載の組成物。
  35. 前記X線粉末回折パターンはさらに、1.5406ÅのX線波長を使用するX線粉末回折によって測定されたとき、21.7±0.2°2-θ、10.8±0.2°2-θ、および13.4±0.2°2-θから選択される少なくとも1つのピークを含む、請求項33または34に記載の組成物。
  36. 前記X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用するX線粉末回折によって測定されたとき、7.6±0.2°2-θ、8.7±0.2°2-θ、16.0±0.2°2-θ、12.2±0.2°2-θ、17.6±0.2°2-θ、19.5±0.2°2-θ、21.7±0.2°2-θ、10.8±0.2°2-θ、および13.4±0.2°2-θから選択される少なくとも5つのピークを含む、請求項33~35のいずれか1つに記載の組成物。
  37. 前記X線粉末回折パターンは、1.5406ÅのX線波長を使用するX線粉末回折によって測定されたとき、7.6±0.2°2-θ、8.7±0.2°2-θ、16.0±0.2°2-θ、12.2±0.2°2-θ、17.6±0.2°2-θ、19.5±0.2°2-θ、21.7±0.2°2-θ、10.8±0.2°2-θ、および13.4±0.2°2-θでのピークを含む、請求項33~36のいずれか1つに記載の組成物。
  38. 前記多形形態IIは、実質的に図5に示されているようなX線粉末回折パターンを特徴とする、請求項25~37のいずれか1つに記載の組成物。
  39. 前記多形形態IIは、約25~約80°Cの温度範囲にわたって約1%~約5%の質量損失を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムを特徴とする、請求項25~38のいずれか1つに記載の組成物。
  40. 前記多形形態IIは、約25~約80°Cの温度範囲にわたって約2.0%~約2.5%の質量損失を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムを特徴とする、請求項25~39のいずれか1つに記載の組成物。
  41. 前記多形形態IIは、約25~約80°Cの温度範囲にわたって約1.8%の質量損失を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムを特徴とする、請求項25~40のいずれか1つに記載の組成物。
  42. 前記多形形態IIは、約25~約70°Cの温度範囲にわたって約2.9%の質量損失を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムを特徴とする、請求項25~39のいずれか1つに記載の組成物。
  43. 前記多形形態IIは、約70~約130°Cの温度範囲にわたって約0%~約1%の質量損失を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムを特徴とする、請求項25~42のいずれか1つに記載の組成物。
  44. 前記多形形態IIは、約70~約130°Cの温度範囲にわたって約0.5%の質量損失を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムを特徴とする、請求項25~43のいずれか1つに記載の組成物。
  45. 前記多形形態IIは、約80~約130°Cの温度範囲にわたって約0.5%の質量損失を含む熱重量分析(TGA)サーモグラムを特徴とする、請求項25~44のいずれか1つに記載の組成物。
  46. 前記多形形態IIは、5%未満の水を含む、請求項25~45のいずれか1つに記載の組成物。
  47. 前記多形形態IIは、約1.5%~約2.5%の水を含む、請求項25~46のいずれか1つに記載の組成物。
  48. 前記多形形態IIは、約3.78%の水を含む、請求項25~46のいずれか1つに記載の組成物。
  49. 前記多形形態IIは、約2.65%の水を含む、請求項25~46のいずれか1つに記載の組成物。
  50. 前記多形形態IIは、約0.8%の水を含む、請求項25~46のいずれか1つに記載の組成物。
  51. 前記組成物の90重量%超が、式Iの化合物またはその薬学的に許容可能な塩の結晶形態である、請求項1~50に記載の組成物。
  52. 約2重量%未満の不純物を含む、請求項1~51に記載の組成物。
  53. 請求項1~52のいずれか1つに記載の組成物と、薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物。
  54. 処置を必要とする対象の疾患または障害を処置する方法であって、請求項1~52に記載の組成物または請求項53に記載の医薬組成物を治療有効量で前記対象に投与する工程を含む方法。
  55. 疾患または障害は、癌である、請求項54に記載の方法。
  56. 前記癌は、肺癌、乳癌、大腸癌、前立腺癌、黒色腫、胃癌、膀胱癌、子宮内膜癌、腎癌、白血病、肝臓癌、リンパ腫、膵癌、および甲状腺癌から選択される、請求項55に記載の方法。
  57. 前記疾患または障害は、自己免疫疾患である、請求項54に記載の方法。
  58. 前記自己免疫疾患は、線維筋痛症、狼瘡、多発性硬化症、関節リウマチ、乾癬、潰瘍性大腸炎、および1型糖尿病から選択される、請求項57に記載の方法。
  59. 式I:
    の化合物のマレイン酸塩の第1の結晶形態を調製する方法であって、
    (i)式Iの化合物および酸を第1の溶媒混合物に第1の温度で溶解させる工程と、
    (ii)第2の温度での第2の溶媒を添加する工程と、
    (iii)得られた溶液を第3の温度に冷却する工程と、
    (iv)溶液を濾過し、得られた固体を第4の温度で乾燥させる工程と
    を含む、方法。
  60. 前記酸はマレイン酸である、請求項59に記載の方法。
  61. 前記第1の結晶形態は、多形形態Iである、請求項59または60に記載の方法。
  62. 前記第1の溶媒混合物はEtOH/EtOAcであり、前記第1の温度は約50~約60°Cである、請求項59~61のいずれか1つに記載の方法。
  63. 前記第2の溶媒混合物はEtOAcであり、前記第2の温度は約20~約25°Cである、請求項59~62のいずれか1つに記載の方法。
  64. 前記第3の温度は、約-5~約5°Cである、請求項59~63のいずれか1つに記載の方法。
  65. 前記第4の温度は、約50~約55°Cである、請求項59~64のいずれか1つに記載の方法。
  66. 式I:
    の化合物のマレイン酸塩の第2の結晶形態を調製する方法であって、式Iの化合物のマレイン酸塩の第1の結晶形態を約70°Cの温度で乾燥させる工程を含む方法。
  67. 前記第2の結晶形態は、多形形態IIである、請求項66に記載の方法。
  68. 前記第1の結晶形態は、多形形態Iである、請求項66または67に記載の方法。
  69. 式I:
    の化合物またはその薬学的に許容可能な塩のマレイン酸塩の第2の結晶形態を調製する方法であって、式Iの化合物のマレイン酸塩の第1の結晶形態、または式Iの化合物のマレイン酸塩の結晶形態の混合物を水中でスラリー化する工程を含む方法。
  70. 前記第2の結晶形態は、多形形態IIである、請求項69に記載の方法。
  71. 前記第1の結晶形態は、多形形態Iである、請求項69または70に記載の方法。
  72. 処置を必要とする対象の急性播種性脳脊髄炎(ADEM)を処置する方法であって、式I:
    の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を治療上有効量で投与する工程を含む方法。
  73. 前記式Iの化合物は1日1回投与される、請求項72に記載の方法。
  74. 前記式Iの化合物は1日2回投与される、請求項72に記載の方法。
  75. 前記式Iの化合物の投与は、12時間間隔で行われる、請求項74に記載の方法。
  76. 前記式Iの化合物は、単位剤形で投与される、請求項72~75のいずれか1つに記載の方法。
  77. 前記単位剤形は、約0.5~約350mg/kgの前記式Iの化合物を含む、請求項76に記載の方法。
  78. 前記単位剤形は、約25mg/kgの前記式Iの化合物を含む、請求項77に記載の方法。
  79. 前記単位剤形は、約75mg/kgの前記式Iの化合物を含む、請求項77に記載の方法。
  80. 前記単位剤形は、約100mg/kgの前記式Iの化合物を含む、請求項77に記載の方法。
  81. 前記単位剤形は、約150mg/kgの前記式Iの化合物を含む、請求項77に記載の方法。
  82. 前記単位剤形は、約320mg/kgの前記式Iの化合物を含む、請求項77に記載の方法。
  83. 1日に投与される前記式Iの化合物の総量は、約0.5~約350mg/kgである、請求項72~82のいずれか1つに記載の方法。
  84. 1日に投与される前記式Iの化合物の総量は、約50mg/kgである、請求項83に記載の方法。
  85. 1日に投与される前記式Iの化合物の総量は、約100mg/kgである、請求項83に記載の方法。
  86. 1日に投与される前記式Iの化合物の総量は、約150mg/kgである、請求項83に記載の方法。
  87. 1日に投与される前記式Iの化合物の総量は、約320mg/kgである、請求項83に記載の方法。
  88. 1日に投与される前記式Iの化合物の総量は、約5~約350mgである、請求項72~87のいずれか1つに記載の方法。
  89. 前記式Iの化合物は、経口投与用に製剤化される、請求項72~88のいずれか1つに記載の方法。
  90. 前記式Iの化合物は、錠剤、丸剤、カプセル、粉末、液体、懸濁液、溶液、坐剤、またはエアロゾルとして製剤化される、請求項72~89のいずれか1つに記載の方法。
  91. 前記式Iの化合物は、溶液として製剤化される、請求項72~90のいずれか1つに記載の方法。
  92. 前記溶液は、約1~約50mg/mLの前記式Iの化合物を含む、請求項91に記載の方法。
  93. 前記溶液は、約5mg/mLの式Iの前記化合物を含む、請求項92に記載の方法。
  94. 前記溶液は、約15mg/mLの式Iの前記化合物を含む、請求項92に記載の方法。
  95. 前記溶液は、約20mg/mLの式Iの前記化合物を含む、請求項92に記載の方法。
  96. 前記式Iの化合物の投与は、対象におけるインターフェロンγ(IFNγ)レベルの低下をもたらす、請求項72~95のいずれか1つに記載の方法。
  97. 処置を必要とする対象の自己免疫性の疾患または障害を処置する方法であって、式I:
    の化合物または医薬的に許容可能なその塩を治療上有効量で投与する工程を含み、前記式Iの化合物は1日1回投与される、方法。
  98. 前記疾患または障害は、多発性硬化症である、請求項97に記載の方法。
  99. 前記疾患または障害は、視神経炎である、請求項97に記載の方法。
  100. 前記疾患または障害は、急性播種性脳脊髄炎(ADEM)である、請求項97に記載の方法。
  101. 前記式Iの化合物は、単位剤形で投与される、請求項97~100のいずれか1つに記載の方法。
  102. 前記単位剤形は、約0.5~約350mg/kgの前記式Iの化合物を含む、請求項101に記載の方法。
  103. 前記単位剤形は、約25mg/kgの前記式Iの化合物を含む、請求項102に記載の方法。
  104. 前記単位剤形は、約75mg/kgの前記式Iの化合物を含む、請求項102に記載の方法。
  105. 前記単位剤形は、約100mg/kgの前記式Iの化合物を含む、請求項102に記載の方法。
  106. 前記単位剤形は、約150mg/kgの前記式Iの化合物を含む、請求項102に記載の方法。
  107. 前記単位剤形は、約320mg/kgの前記式Iの化合物を含む、請求項102に記載の方法。
  108. 1日に投与される前記式Iの化合物の総量は、約0.5~約350mg/kgである、請求項97~106のいずれか1つに記載の方法。
  109. 1日に投与される前記式Iの化合物の総量は、約50mg/kgである、請求項108に記載の方法。
  110. 1日に投与される前記式Iの化合物の総量は、約100mg/kgである、請求項108に記載の方法。
  111. 1日に投与される前記式Iの化合物の総量は、約150mg/kgである、請求項108に記載の方法。
  112. 1日に投与される前記式Iの化合物の総量は、約320mg/kgである、請求項108に記載の方法。
  113. 1日に投与される前記式Iの化合物の総量は、約5~約350mgである、請求項97~112のいずれか1つに記載の方法。
  114. 前記式Iの化合物は、経口投与用に製剤化される、請求項97~113のいずれか1つに記載の方法。
  115. 前記式Iの化合物は、錠剤、丸剤、カプセル、粉末、液体、懸濁液、溶液、坐剤、またはエアロゾルとして製剤化される、請求項97~114のいずれか1つに記載の方法。
  116. 前記式Iの化合物は、溶液として製剤化される、請求項97~115のいずれか1つに記載の方法。
  117. 前記溶液は、約1~約50mg/mLの前記式Iの化合物を含む、請求項116に記載の方法。
  118. 前記溶液は、約5mg/mLの前記式Iの化合物を含む、請求項117に記載の方法。
  119. 前記溶液は、約15mg/mLの前記式Iの化合物を含む、請求項117に記載の方法。
  120. 前記溶液は、約20mg/mLの前記式Iの化合物を含む、請求項117に記載の方法。
  121. 前記式Iの化合物の投与は、対象におけるインターフェロンγ(IFNγ)レベルの低下をもたらす、請求項97~120のいずれか1つに記載の方法。
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