JP2023548353A - 有用植物および作物植物の保護のための毒性緩和剤としての[(1,5-ジヘテロアリール-1h-1,2,4-トリアゾール-3-イル)オキシ]酢酸誘導体 - Google Patents

有用植物および作物植物の保護のための毒性緩和剤としての[(1,5-ジヘテロアリール-1h-1,2,4-トリアゾール-3-イル)オキシ]酢酸誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は、作物保護化合物、および農薬、特に除草剤の植物毒性作用を低減するための毒性緩和剤として特定の化合物を含む組成物に関する。本発明は、さらに詳細には、一般式(I)の特定の[(1,5-ジ(ヘテロアリール)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)オキシ]酢酸誘導体およびそれらの塩、それらを調製するプロセス、ならびに植物保護化合物(毒性緩和剤)としてのそれらの使用に関する。【化1】TIFF2023548353000119.tif48126

Description

本発明は、有用植物保護化合物、および農薬、特に除草剤の植物毒性作用を低減するための毒性緩和剤として特定の化合物を含む組成物に関する。さらに詳細には、本発明は、毒性緩和剤としての特定の[(1,5-ジ(ヘテロアリール)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)オキシ]酢酸誘導体およびその塩、ならびにその調製プロセスに関する。
駆除剤による園芸有用植物作物および林業有用植物作物に対する望ましくない生物の防除では、有用植物も、使用される駆除剤、例えば、とりわけ除草剤、殺虫剤、殺真菌剤によって多かれ少なかれ損傷を受けることが多い。この望ましくない植物毒性副作用は、有用植物作物、例えば、トウモロコシ、イネまたは穀類では、主として出芽後施用で多数の除草剤が使用される場合に、特定の程度まで生じる。「毒性緩和剤」または「解毒剤」を使用すると、場合によっては、有害生物に対する駆除作用を減少させることも顕著に損なうこともなく、駆除剤の植物毒性特性から有用植物を保護することができる。場合によっては、毒性緩和剤の存在下では、雑草などの有害生物に対する駆除作用の改善さえも観察されている。
今日まで毒性緩和剤として知られている化合物は、多数の異なる化学構造クラスの中にあり、毒性緩和剤としての使用に対するその適合性は、一般に、駆除剤の化学構造、および有用植物作物にも依存する。
フェノキシ-またはヘテロアリールオキシアルカンカルボン酸の誘導体の群からの化合物が除草剤と組み合わせて使用される場合、これらの化合物の毒性緩和効果は昔から知られている。そのような化合物の例には、同時に有害植物に対して依然として除草活性であるMCPAおよび類似の化合物、またはクロキントセット-メキシルがある。
ヘテロ芳香族系に複数のヘテロ原子を有するN-フェニル置換ヘテロアリールカルボキシエステルの誘導体の群からの毒性緩和剤も知られている。そのような毒性緩和剤の例には、市販品に使用されているメフェンピル-ジエチルおよびイソキサジフェン-エチル毒性緩和剤がある。
国際公開第2004/084631号には、ヒドロキシ置換芳香族カルボン酸誘導体の使用が開示されている。国際公開第2005/015994号には、毒性緩和剤としてのサリチル酸の特定の誘導体が記載されている。これらは、トウモロコシおよびダイズ作物では、毒性緩和剤として使用するのに特に適している。
さらに、国際公開第2005/112630号には、1,2-ジヒドロキノキサリン-2-オン誘導体が開示されており、国際公開第2008/131860号には、毒性緩和剤としてピリドンカルボキサミドが開示されている。
毒性緩和剤として植物活性特性を有する1,5-ジフェニル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-カルボン酸誘導体および1,5-ジフェニル-1H-ピラゾール-3-カルボン酸誘導体の化学薬品クラスからの活性成分は、国際公開第2006/040016号から知られている。
毒性緩和剤として植物活性特性を有する1,5-ジフェニル-1H-ピラゾール-3-カルボン酸誘導体の化学薬品クラスからの活性成分は、欧州特許第0268554号からも知られている。
植物活性特性を有する[(1,5-ジ(ヘテロアリール)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)オキシ]酢酸誘導体の化学薬品クラスの活性成分は、文献から知られていない。
様々な文献には、医療特性を有する[(1,5-ジフェニル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)オキシ]酢酸誘導体が記載されている。Polish J.Chem.2006,80,889-897、およびBioorganic&Medicinal Chemistry 2018,26,3321-3344には、[(1,5-ジフェニル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)オキシ]酢酸誘導体が開示されている。
駆除剤による損傷から作物植物を保護するために毒性緩和剤が使用される場合、公知の毒性緩和剤は多くの場合に欠点を有し得ることが分かっている。これらには、以下が含まれる:
・有用植物保護特性が不十分である、
・特定の除草剤と組み合わせると、毒性緩和剤/除草剤が使用される有用植物のスペクトルが十分に大きくない、
・特定の毒性緩和剤と組合せ可能なのは、ほんの少数の除草剤である、
・毒性緩和剤を使用すると、施用される施用量と、配合助剤の量とが増加するため、施用関連の問題を引き起こす可能性がある。
上述の理由から、毒性緩和剤作用を有する代替化合物を提供する必要性が高まっている。
国際公開第2004/084631号 国際公開第2005/015994号 国際公開第2005/112630号 国際公開第2008/131860号 国際公開第2006/040016号 欧州特許第0268554号
Polish J.Chem.2006,80,889-897 Bioorganic&Medicinal Chemistry 2018,26,3321-3344
本発明は、一般式(I)の新規な有用植物保護化合物またはその塩であって、
Figure 2023548353000002
有用植物または作物植物に対する駆除剤、特に除草剤の植物毒性作用を低減するための、一般式(I)の新規な有用植物保護化合物またはその塩を提供し、
式中、
およびRは、独立して、ヘテロアリールであり、ヘテロアリール基は、非置換であるか、またはハロゲン、シアノ、ニトロ、(C~C)アルキル、(C~C)アルケニル、(C~C)アルキニル、(C~C)シクロアルキル、
(C~C)シクロアルケニル、(C~C)アルコキシ、および(C~C)アルキルS(O)によって置換されており、後者の7つの基は、非置換であるか、またはハロゲン、シアノ、
(C~C)アルコキシ、および(C~C)アルキルS(O)の群からの1つ以上の基によって置換されており、
は、水素および(C~C)アルキルであり、
は、水素、(C~C18)アルキル、(C~C18)ハロアルキル、(C~C18)シアノアルキル、(C~C18)アルケニル、(C~C18)アルキニル、(C~C12)シクロアルキル、(C~C12)シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、(C~C18)アルコキシ-(C~C18)アルキル、(C~C18)ハロアルコキシ-(C~C18)アルキル、(C~C18)アルコキシ-(C~C18)ハロアルキル、(C~C18)アルキルチオ-(C~C18)アルキル、(C~C18)ハロアルキルチオ-(C~C18)アルキル、(C~C18)ハロアルケニル、(C~C18)ハロアルキニル、ヘテロシクリル-(C~C18)アルキル、アリール-(C~C18)アルキル、(C~C12)シクロアルキル-(C~C18)アルキル、(C~C18)アルコキシカルボニル-(C~C18)アルキル、および(C~C18)アルコキシカルボニル-(C~C12)シクロアルキル-(C~C18)アルキル、または
式-NRもしくは-N=CRの基であり、
先の2つの基では、R基、R基、R基およびR基の各々は、独立して、水素、(C~C)アルキル、(C~C)アルケニル、(C~C)アルキニル、ベンジル、置換ベンジル、フェニルもしくは置換フェニルであるか、
またはRおよびRは、窒素原子と一緒になって、N、OおよびSの群からの1個もしくは2個のさらなる環ヘテロ原子を含有し得、非置換であるかもしくは(C~C)アルキル、および(C~C)ハロアルキルの群からの1つ以上の基によって置換されている3~8員複素環を形成してもよいか、またはRおよびRは、炭素原子と一緒になって、N、OおよびSの群からの1~3個の環ヘテロ原子を含有し得る3~8員炭素環式基もしくは複素環式基であり、炭素環式基または複素環式基は、非置換であるか、または(C~C)アルキル、および(C~C)ハロアルキルの群からの1つ以上の基によって置換されており、
さらに、
pは、0、1または2である。
一般式(I)の化合物は、好適な無機酸または有機酸、例えば、鉱酸、例えば、HCl、HBr、HSO、HPOもしくはHNO、または有機酸、例えば、カルボン酸、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、乳酸もしくはサリチル酸もしくはスルホン酸、例えば、p-トルエンスルホン酸を塩基性基、例えば、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ピペリジノ、モルホリノまたはピリジノに加えることによって塩を形成することができる。次いで、これらの塩は、アニオンとして酸のコンジュゲート塩基を含有する。脱プロトン化形態の好適な置換基、例えば、スルホン酸、特定のスルホンアミドまたはカルボン酸は、それ自体プロトン化可能なアミノ基などの基と内部塩を形成することができる。塩はまた、一般式(I)の化合物に対する塩基の作用によって形成され得る。好適な塩基は、例えば、有機アミン、例えば、トリアルキルアミン、モルホリン、ピペリジンおよびピリジン、ならびにアンモニウム、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物、カーボネートおよびハイドロジェンカーボネート、特に水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムおよび炭酸水素カリウムである。これらの塩は、酸性水素が農業的に適したカチオン、例えば、金属塩、特にアルカリ金属塩もしくはアルカリ土類金属塩、特にナトリウム塩およびカリウム塩、またはアンモニウム塩、有機アミンとの塩、もしくは第四級アンモニウム塩、例えば、式[NRiiiiiiv(式中、R~Rivは、それぞれ独立して、有機基、特にアルキル、アリール、アリールアルキルまたはアルキルアリールである)のカチオンによって置換されている化合物である。アルキルスルホニウム塩およびアルキルスルホキソニウム塩、例えば、(C~C)-トリアルキルスルホニウム塩および(C~C)-トリアルキルスルホキソニウム塩も有用である。
本発明に従って使用される式(I)の化合物およびその塩は、以下「一般式(I)の化合物」と呼ばれる。
本発明は、好ましくは、一般式(I)の化合物を提供し、式中、
およびRは、独立して、ヘテロアリールであり、ヘテロアリール基は、非置換であるか、またはハロゲン、シアノ、ニトロ、(C~C)アルキル、(C~C)アルケニル、(C~C)アルキニル、(C~C)シクロアルキル、
(C~C)シクロアルケニル、(C~C)アルコキシ、および(C~C)アルキルS(O)によって置換されており、後者の7つの基は、非置換であるか、またはハロゲン、シアノ、
(C~C)アルコキシ、および(C~C)アルキルS(O)の群からの1つ以上の基によって置換されており、
は、水素および(C~C)アルキルであり、
は、水素、(C~C16)アルキル、(C~C16)ハロアルキル、(C~C16)シアノアルキル、(C~C16)アルケニル、
(C~C16)アルキニル、(C~C12)シクロアルキル、(C~C12)シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、(C~C16)アルコキシ-(C~C16)アルキル、(C~C16)ハロアルコキシ-(C~C16)アルキル、(C~C16)アルコキシ-(C~C16)ハロアルキル、(C~C16)アルキルチオ-(C~C16)アルキル、(C~C16)ハロアルキルチオ-(C~C16)アルキル、(C~C16)ハロアルケニル、(C~C16)ハロアルキニル、ヘテロシクリル-(C~C16)アルキル、アリール-(C~C16)アルキル、(C~C12)シクロアルキル-(C~C16)アルキル、
(C~C16)アルコキシカルボニル-(C~C16)アルキル、および(C~C16)アルコキシカルボニル-(C~C12)シクロアルキル-(C~C16)アルキルであり、
さらに、
pは、0、1または2である。
本発明は、非常に特に好ましくは、一般式(I)の化合物を提供し、式中、
およびRは、独立して、ヘテロアリールであり、ヘテロアリール基は、非置換であるか、またはハロゲン、シアノ、メチル、エチル、CF、CFCl、CHF、CHF、OCH、OCF、SCH、SOCH、SOCHおよびSCFによって一置換もしくは多置換されており、
は、水素、CHCHおよびCHであり、
は、水素、(C~C12)アルキル、(C~C12)ハロアルキル、(C~C12)シアノアルキル、(C~C12)アルケニル、
(C~C12)アルキニル、(C~C12)シクロアルキル、(C~C12)シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、(C~C12)アルコキシ-(C~C12)アルキル、(C~C12)ハロアルコキシ-(C~C12)アルキル、(C~C12)アルコキシ-(C~C12)ハロアルキル、(C~C12)アルキルチオ-(C~C12)アルキル、(C~C12)ハロアルキルチオ-(C~C12)アルキル、(C~C12)ハロアルケニル、(C~C12)ハロアルキニル、ヘテロシクリル-(C~C12)アルキル、アリール-(C~C12)アルキル、(C~C12)シクロアルキル-(C~C12)アルキル、
(C~C12)アルコキシカルボニル-(C~C12)アルキル、および(C~C12)アルコキシカルボニル-(C~C12)シクロアルキル-(C~C12)アルキルであり、
さらに、
pは、0、1または2である。
本発明は、特に好ましくは、一般式(I)の化合物を提供し、式中、
およびRは、非置換であるかまたは単独でもしくは複数で水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、CN、メチル、CF、CFCl、CHF、CHF、OCH、OCF、SCH、SOCH、SOCHおよびSCFによるものであるピリジン-2-イル、ピリジン-3-イル、ピリジン-4-イル、ピラジン-2-イル、ピラジン-3-イル、ピリミジン-2-イル、ピリミジン-4-イル、ピリミジン-5-イル、ピリダジン-3-イル、ピリダジン-4-イル、1,3,5-トリアジン-2-イル、1,2,4-トリアジン-3-イル、1,2,4-トリアジン-5-イル、1,2,4-トリアジン-6-イル、1,2,3-トリアジン-4-イル、1,2,3-トリアジン-5-イル、1,2,4-、1,3,2-、1,3,6-および1,2,6-オキサジニル、イソキサゾール-3-イル、イソキサゾール-4-イル、イソキサゾール-5-イル、1,3-オキサゾール-2-イル、1,3-オキサゾール-4-イル、1,3-オキサゾール-5-イル、イソチアゾール-3-イル、イソチアゾール-4-イル、イソチアゾール-5-イル、1,3-チアゾール-2-イル、1,3-チアゾール-4-イル、1,3-チアゾール-5-イル、1H-ピロール-1-イル;1H-ピロール-2-イル;1H-ピロール-3-イル;フラン-2-イル;フラン-3-イル;チエン-2-イル;チエン-3-イル;1H-イミダゾール-1-イル;1H-イミダゾール-2-イル;1H-イミダゾール-4-イル;1H-イミダゾール-5-イル;1H-ピラゾール-1-イル;1H-ピラゾール-3-イル;1H-ピラゾール-4-イル;1H-ピラゾール-5-イル、1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル、1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル、1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル、2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル、2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル、1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル、1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル、4H-1,2,4-トリアゾール-4-イル、1,2,4-オキサジアゾール-3-イル、1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、1,3,4-オキサジアゾール-2-イル、1,2,3-オキサジアゾール-4-イル、1,2,3-オキサジアゾール-5-イル、1,2,5-オキサジアゾール-3-イル、1,3,4-チアジアゾール-2-イル、1,3,4-チアジアゾール-5-イル、1,2,4-チアジアゾール-5-イル、1,2,4-チアジアゾール-3-イル、1,2,5-チアジアゾール-3-イル、1,2,5-チアジアゾール-3-イル、1,2,3-チアジアゾール-4-イル、1,2,3-チアジアゾール-5-イルであり、
は、水素およびCHであり、
さらに、
は、水素、(C~C10)アルキル、(C~C10)ハロアルキル、(C~C10)シアノアルキル、(C~C10)アルケニル、(C~C10)アルキニル、(C~C)シクロアルキル、(C~C)シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、(C~C10)アルコキシ-(C~C10)アルキル、(C~C10)ハロアルコキシ-(C~C10)アルキル、(C~C10)アルコキシ-(C~C10)ハロアルキル、(C~C10)アルキルチオ-(C~C10)アルキル、(C~C10)ハロアルキルチオ-(C~C10)アルキル、(C~C18)ハロアルケニル、(C~C18)ハロアルキニル、ヘテロシクリル-(C~C10)アルキル、アリール-(C~C10)アルキル、(C~C)シクロアルキル-(C~C10)アルキル、(C~C10)アルコキシカルボニル-(C~C10)アルキル、および(C~C10)アルコキシカルボニル-(C~C)シクロアルキル-(C~C10)アルキルである。
本発明は、非常に特に好ましくは、一般式(I)の化合物を提供し、式中、
は、基Q-1.1~Q-1.60であり、
Figure 2023548353000003
Figure 2023548353000004
は、基Q-2.1~Q-2.61であり、
Figure 2023548353000005
Figure 2023548353000006
Figure 2023548353000007
は水素であり、
は、水素、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、n-ペンチル、フェニル、ベンジル、CH(4-Cl-Ph)、CH(4-F-Ph)、CH(4-MeO-Ph)、2-メトキシエチル、テトラヒドロフラン-2-イル-メチル、テトラヒドロフラン-3-イルメチル、テトラヒドロピラン-2-イルメチル、テトラヒドロピラン-3-イルメチル、テトラヒドロピラン-4-イルメチル、メチルプロピオネート-3-イル、エチルプロピオネート-3-イル、メチルアセテート-2-イル、エチルアセテート-2-イル、メチルピバレート-2-イル、エチルピバレート-3-イル、メチル-2-メチルプロパノエート-3-イル、メチル-2,2-ジメチルプロパノエート-3-イル、エチル-2-メチルプロパノエート-3-イル、メチル-2-プロパノエート-2-イル、エチル-2-プロパノエート-2-イル、メチルアセト-2-イル、エチルアセト-2-イル、メチル-1-メチルシクロプロパンカルボキシレート-2-イル、エチル-1-メチルシクロプロパンカルボキシレート-2-イル、2-(ジメチルアミノ)エチル、オキセタン-3-イル、(3-メチルオキセタン-3-イル)メチル、2,2,2-トリフルオロエチル、2,2-ジフルオロエチル、2-フルオロエチル、2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロピル、シクロプロピルメチル、1-シクロプロピルエチル、(1-メチルシクロプロピル)メチル、(2,2-ジクロロシクロプロピル)メチル、(2,2-ジメチルシクロプロピル)メチル、アリル、プロパルギル(プロパ-2-イン-1-イル)、2-クロロプロパ-2-エン-1-イル、3-フェニルプロパ-2-イン-1-イル、3,3-ジクロロプロパ-2-エン-1-イル、3,3-ジクロロ-2-フルオロプロパ-2-エン-1-イル、メチルプロパ-2-イン-1-イル、2-メチルプロパ-2-エン-1-イル、ブタ-2-エン-1-イル、ブタ-3-エン-1-イル、ブタ-2-イン-1-イル、ブタ-3-イン-1-イル、4-クロロブタ-2-イン-1-イル、3-メチルブタ-2-エン-1-イル、3-メチルブタ-1-エン-1-イル、
1-(2E)-1-メチルブタ-2-エン-1-イル、(E)-ペント-3-エン-2-イル、もしくは(Z)-ペント-3-エン-2-イル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、ヘプタン-2-イル、イソブチル、1,3-ジオキソラン-2-イルメチル、または1-エチル-5-メチル-1H-ピラゾール-4-メチルである。
本発明は、特に極めて特に好ましくは、一般式(I)の化合物を提供し、式中、
は、基Q-1.1~Q-1.60であり、
Figure 2023548353000008
Figure 2023548353000009
さらに、
は、基Q-2.1~Q-2.61であり、
Figure 2023548353000010
Figure 2023548353000011
は水素であり、
は、水素、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、n-ペンチル、フェニル、ベンジル、CH(4-Cl-Ph)、CH(4-F-Ph)、CH(4-MeO-Ph)、2-メトキシエチル、テトラヒドロフラン-2-イル-メチル、テトラヒドロフラン-3-イルメチル、テトラヒドロピラン-2-イルメチル、テトラヒドロピラン-3-イルメチル、テトラヒドロピラン-4-イルメチル、メチルプロピオネート-3-イル、エチルプロピオネート-3-イル、メチルアセテート-2-イル、エチルアセテート-2-イル、メチルピバレート-2-イル、エチルピバレート-3-イル、メチル-2-メチルプロパノエート-3-イル、メチル-2,2-ジメチルプロパノエート-3-イル、エチル-2-メチルプロパノエート-3-イル、メチル-2-プロパノエート-2-イル、エチル-2-プロパノエート-2-イル、メチルアセト-2-イル、エチルアセト-2-イル、メチル-1-メチルシクロプロパンカルボキシレート-2-イル、エチル-1-メチルシクロプロパンカルボキシレート-2-イル、2-(ジメチルアミノ)エチル、オキセタン-3-イル、(3-メチルオキセタン-3-イル)メチル、2,2,2-トリフルオロエチル、2,2-ジフルオロエチル、2-フルオロエチル、2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロピル、シクロプロピルメチル、1-シクロプロピルエチル、(1-メチルシクロプロピル)メチル、(2,2-ジクロロシクロプロピル)メチル、(2,2-ジメチルシクロプロピル)メチル、アリル、プロパルギル(プロパ-2-イン-1-イル)、2-クロロプロパ-2-エン-1-イル、3-フェニルプロパ-2-イン-1-イル、3,3-ジクロロプロパ-2-エン-1-イル、3,3-ジクロロ-2-フルオロプロパ-2-エン-1-イル、メチルプロパ-2-イン-1-イル、2-メチルプロパ-2-エン-1-イル、ブタ-2-エン-1-イル、ブタ-3-エン-1-イル、ブタ-2-イン-1-イル、ブタ-3-イン-1-イル、4-クロロブタ-2-イン-1-イル、3-メチルブタ-2-エン-1-イル、3-メチルブタ-1-エン-1-イル、1-(2E)-1-メチルブタ-2-エン-1-イル、(E)-ペント-3-エン-2-イル、もしくは(Z)-ペント-3-エン-2-イル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、ヘプタン-2-イル、イソブチル、1,3-ジオキソラン-2-イルメチル、または1-エチル-5-メチル-1H-ピラゾール-4-メチルである。
上記の一般的なまたは好ましい基の定義は、一般式(I)の最終生成物と、それに対応して、各々の場合に調製に必要な出発材料または中間体とに適用される。これらの基の定義は、所望であれば互いに組み合わされ得、すなわち、所与の好ましい範囲の間の組合せを含む。
特に興味深いのは、主にさらに高い除草活性、さらに良好な選択性および/またはさらに良好な調製性の理由から、与えられる一般式(I)の本発明の化合物もしくはその塩、またはその本発明の使用であり、ここで、個々の基は、既に指定されたもしくは以下に指定される好ましい意味のうちの1つを有するか、または特に、既に指定されたもしくは以下に指定される好ましい意味のうちの1つ以上が組み合わせて生じるものを有する。
本発明の化合物に関して、上記およびさらに下記で使用される用語を説明する。これらは当業者によく知られており、特に以下に説明される定義を有する:
異なって定義されない限り、化学基の名称は、一般に、すなわち、例えば、酸素原子を介した(C~C)-アルケニルオキシの場合、および各々の場合にアルキル基の炭素原子を介したヘテロシクリル-(C~C)-アルキルまたはMeO(O)C-(C~C)-アルキルの場合に、骨格への、または分子の残部への結合が、最後に言及される関連する化学基の構造要素を介するものであるように理解されるべきである。
本発明によれば、「アルキルスルホニル」(単独で、または化学基の一部として)は、好ましくは1~8または1~6個の炭素原子を有する直鎖または分岐アルキルスルホニル、例えば(限定するものではないが)、(C~C)-アルキルスルホニル、例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、1-メチルエチルスルホニル、ブチルスルホニル、1-メチルプロピルスルホニル、2-メチルプロピルスルホニル、1,1-ジメチルエチルスルホニル、ペンチルスルホニル、1-メチルブチルスルホニル、2-メチルブチルスルホニル、3-メチルブチルスルホニル、1,1-ジメチルプロピルスルホニル、1,2-ジメチルプロピルスルホニル、2,2-ジメチルプロピルスルホニル、1-エチルプロピルスルホニル、ヘキシルスルホニル、1-メチルペンチルスルホニル、2-メチルペンチルスルホニル、3-メチルペンチルスルホニル、4-メチルペンチルスルホニル、1,1-ジメチルブチルスルホニル、1,2-ジメチルブチルスルホニル、1,3-ジメチルブチルスルホニル、2,2-ジメチルブチルスルホニル、2,3-ジメチルブチルスルホニル、3,3-ジメチルブチルスルホニル、1-エチルブチルスルホニル、2-エチルブチルスルホニル、1,1,2-トリメチルプロピルスルホニル、1,2,2-トリメチルプロピルスルホニル、1-エチル-1-メチルプロピルスルホニル、および1-エチル-2-メチルプロピルスルホニルを指す。
本発明によれば、「アルキルチオ」(単独で、または化学基の一部として)は、好ましくは1~8または1~6個の炭素原子を有する直鎖または分岐S-アルキル、例えば、(C~C10)-、(C~C)-または(C~C)-アルキルチオ、例えば(限定するものではないが)、(C~C)-アルキルチオ、例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、1-メチルエチルチオ、ブチルチオ、1-メチルプロピルチオ、2-メチルプロピルチオ、1,1-ジメチルエチルチオ、ペンチルチオ、1-メチルブチルチオ、2-メチルブチルチオ、3-メチルブチルチオ、1,1-ジメチルプロピルチオ、1,2-ジメチルプロピルチオ、2,2-ジメチルプロピルチオ、1-エチルプロピルチオ、ヘキシルチオ、1-メチルペンチルチオ、2-メチルペンチルチオ、3-メチルペンチルチオ、4-メチルペンチルチオ、1,1-ジメチルブチルチオ、1,2-ジメチルブチルチオ、1,3-ジメチルブチルチオ、2,2-ジメチルブチルチオ、2,3-ジメチルブチルチオ、3,3-ジメチルブチルチオ、1-エチルブチルチオ、2-エチルブチルチオ、1,1,2-トリメチルプロピルチオ、1,2,2-トリメチルプロピルチオ、1-エチル-1-メチルプロピルチオ、および1-エチル-2-メチルプロピルチオを指す。
本発明によれば、「アルキルスルフィニル(アルキル-S(=O)-)」は、他に異なって定義されない限り、-S(=O)-を介して骨格に結合しているアルキル基、例えば、(C~C10)-、(C~C)-または(C~C)-アルキルスルフィニル、例えば(限定するものではないが)、(C~C)-アルキルスルフィニル、例えば、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、プロピルスルフィニル、1-メチルエチルスルフィニル、ブチルスルフィニル、1-メチルプロピルスルフィニル、2-メチルプロピルスルフィニル、1,1-ジメチルエチルスルフィニル、ペンチルスルフィニル、1-メチルブチルスルフィニル、2-メチルブチルスルフィニル、3-メチルブチルスルフィニル、1,1-ジメチルプロピルスルフィニル、1,2-ジメチルプロピルスルフィニル、2,2-ジメチルプロピルスルフィニル、1-エチルプロピルスルフィニル、ヘキシルスルフィニル、1-メチルペンチルスルフィニル、2-メチルペンチルスルフィニル、3-メチルペンチルスルフィニル、4-メチルペンチルスルフィニル、1,1-ジメチルブチルスルフィニル、1,2-ジメチルブチルスルフィニル、1,3-ジメチルブチルスルフィニル、2,2-ジメチルブチルスルフィニル、2,3-ジメチルブチルスルフィニル、3,3-ジメチルブチルスルフィニル、1-エチルブチルスルフィニル、2-エチル-ブチルスルフィニル、1,1,2-トリメチルプロピルスルフィニル、1,2,2-トリメチルプロピルスルフィニル、1-エチル-1-メチルプロピルスルフィニル、および1-エチル-2-メチルプロピルスルフィニルを表す。
「アルコキシ」は、酸素原子を介して結合しているアルキル基、例えば(限定するものではないが)、(C~C)-アルコキシ、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、1-メチルエトキシ、ブトキシ、1-メチルプロポキシ、2-メチルプロポキシ、1,1-ジメチルエトキシ、ペントキシ、1-メチルブトキシ、2-メチルブトキシ、3-メチルブトキシ、1,1-ジメチルプロポキシ、1,2-ジメチルプロポキシ、2,2-ジメチルプロポキシ、1-エチルプロポキシ、ヘキソキシ、1-メチルペントキシ、2-メチルペントキシ、3-メチルペントキシ、4-メチルペントキシ、1,1-ジメチルブトキシ、1,2-ジメチルブトキシ、1,3-ジメチルブトキシ、2,2-ジメチルブトキシ、2,3-ジメチルブトキシ、3,3-ジメチルブトキシ、1-エチルブトキシ、2-エチルブトキシ、1,1,2-トリメチルプロポキシ、1,2,2-トリメチルプロポキシ、1-エチル-1-メチルプロポキシ、および1-エチル-2-メチルプロポキシを表す。アルケニルオキシは、酸素原子を介して結合しているアルケニル基を表し、アルキニルオキシは、酸素原子を介して結合しているアルキニル基、例えば、(C~C10)-、(C~C)-または(C~C)-アルケンオキシ、および(C~C10)-、
(C~C)-または(C~C)-アルキンオキシを表す。
本発明によれば、「アルキルカルボニル」(アルキル-C(=O)-)は、他に異なって定義されない限り、-C(=O)-を介して骨格に結合しているアルキル基、例えば、(C~C10)-、(C~C)-または(C~C)-アルキルカルボニルを表す。本明細書では、炭素原子の数は、アルキルカルボニル基中のアルキル基に関する。
「アルコキシカルボニル(アルキル-O-C(=O)-)」、他に異なって定義されない限り:-O-C(=O)-を介して骨格に結合しているアルキル基、例えば、(C~C10)-、(C~C)-または(C~C)-アルコキシカルボニル。本明細書では、炭素原子の数は、アルコキシカルボニル基中のアルキル基に関する。同様に、「アルケニルオキシカルボニル」および「アルキニルオキシカルボニル」は、他に異なって定義されない限り、本発明によれば、-O-C(=O)-を介して骨格に結合しているアルケニル基およびアルキニル基、例えば、(C~C10)-、(C~C)-または(C~C)-アルケニルオキシカルボニル、および(C~C10)-、(C~C)-または(C~C)-アルキニルオキシカルボニルをそれぞれ表す。本明細書では、炭素原子の数は、アルケニルオキシカルボニル基またはアルキニルオキシカルボニル基中のアルケニル基またはアルキニル基を指す。
用語「アリール」は、好ましくは6~14個、特に6~10個の環炭素原子を有する置換されていてもよい単環式、二環式または多環式芳香族系、例えば、フェニル、ナフチル、アントリル、フェナントレニルなど、好ましくはフェニルを表す。
「置換されていてもよいアリール」という表現はまた、結合部位が芳香族系上にある多環系、例えば、テトラヒドロナフチル、インデニル、インダニル、フルオレニル、ビフェニリルを含む。体系的な用語では、「アリール」は、一般に、「置換されていてもよいフェニル」という表現にも包含される。本明細書では、好ましいアリール置換基は、例えば、水素、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、ハロシクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アルコキシアルキル、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、シクロアルコキシ、シクロアルキルアルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アルコキシアルコキシ、アルキニルアルコキシ、アルケニルオキシ、ビスアルキルアミノアルコキシ、トリス[アルキル]シリル、ビス[アルキル]アリールシリル、ビス[アルキル]アルキルシリル、トリス[アルキル]シリルアルキニル、アルキルアルキニル、シクロアルキルアルキニル、ハロアルキルアルキニル、ヘテロシクリル-N-アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、アルキルアミノ、ビスアルキルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、シクロアルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアルキルアミノ、アリールアルコキシカルボニルアルキルアミノ、ヒドロキシカルボニル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、シクロアルキルアミノカルボニル、ビスアルキルアミノカルボニル、ヘテロアリールアルコキシ、アリールアルコキシである。
複素環式基(ヘテロシクリル)は、飽和、不飽和、部分飽和またはヘテロ芳香族であり、非置換であっても置換されていてもよく、その場合、結合部位が環原子上に局在する少なくとも1つの複素環式環(=少なくとも1個の炭素原子がヘテロ原子によって、好ましくはN、O、S、Pの群からのヘテロ原子によって置換されている炭素環式環)を含有する。ヘテロシクリル基または複素環式環が置換されていてもよい場合、それは他の炭素環式環または複素環式環に縮合していてもよい。置換されていてもよいヘテロシクリルの場合、多環系、例えば、8-アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、8-アザビシクロ[2.2.2]オクタニル、または1-アザビシクロ[2.2.1]ヘプチルも含まれる。置換されていてもよいヘテロシクリルには、スピロ環系、例えば、1-オキサ-5-アザスピロ[2.3]ヘキシルも含まれる。異なって定義されない限り、複素環式環は、好ましくは3~9個の環原子、特に3~6個の環原子と、複素環式環内に、好ましくはN、OおよびSの群からの1個以上、好ましくは1~4個、特に1、2または3個のヘテロ原子とを含有するが、2個の酸素原子は、例えば、N、OおよびSの群からの1個のヘテロ原子:1-または2-または3-ピロリジニル、3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-2-または-3-イル、2,3-ジヒドロ-1H-ピロール-1-または-2-または-3-または-4-または-5-イル;2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-または-2-または-3-イル、1-または2-または3-または4-ピペリジニル;2,3,4,5-テトラヒドロピリジン-2-または-3-または-4-または-5-イルまたは-6-イル;1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-1-または-2-または-3-または-4-または-5-または-6-イル;1,2,3,4-テトラヒドロピリジン-1-または-2-または-3-または-4-または-5-または-6-イル;1,4-ジヒドロピリジン-1-または-2-または-3-または-4-イル;2,3-ジヒドロピリジン-2-または-3-または-4-または-5-または-6-イル;2,5-ジヒドロピリジン-2-または-3-または-4-または-5-または-6-イル、1-または2-または3-または4-アゼパニル;2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-または-2-または-3-または-4-または-5-または-6-または-7-イル;2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-または-2-または-3-または-4-または-5-または-6-または-7-イル;2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-アゼピン-1-または-2-または-3-または-4-イル;3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-アゼピン-2-または-3-または-4-または-5-または-6-または-7-イル;4,5-ジヒドロ-1H-アゼピン-1-または-2-または-3-または-4-イル;2,5-ジヒドロ-1H-アゼピン-1-または-2-または-3-または-4-または-5-または-6-または-7-イル;2,7-ジヒドロ-1H-アゼピン-1-または-2-または-3-または-4-イル;2,3-ジヒドロ-1H-アゼピン-1-または-2-または-3-または-4-または-5-または-6-または-7-イル;3,4-ジヒドロ-2H-アゼピン-2-または-3-または-4-または-5-または-6-または-7-イル;3,6-ジヒドロ-2H-アゼピン-2-または-3-または-4-または-5-または-6-または-7-イル;5,6-ジヒドロ-2H-アゼピン-2-または-3-または-4-または-5-または-6-または-7-イル;4,5-ジヒドロ-3H-アゼピン-2-または-3-または-4-または-5-または-6-または-7-イル;1H-アゼピン-1-または-2-または-3-または-4-または-5-または-6-または-7-イル;2H-アゼピン-2-または-3-または-4-または-5-または-6-または-7-イル;3H-アゼピン-2-または-3-または-4-または-5-または-6-または-7-イル;4H-アゼピン-2-または-3-または-4-または-5-または-6-または-7-イル、2-または3-オキソラニル(=2-または3-テトラヒドロフラニル);2,3-ジヒドロフラン-2-または-3-または-4-または-5-イル;2,5-ジヒドロフラン-2-または-3-イル、2-または3-または4-オキサニル(=2-または3-または4-テトラヒドロピラニル);3,4-ジヒドロ-2H-ピラン-2-または-3-または-4-または-5-または-6-イル;3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-2-または-3-または-4-または-5-または-6-イル;2H-ピラン-2-または-3-または-4-または-5-または-6-イル;4H-ピラン-2-または-3-または-4-イル、2-または3-または4-オキセパニル;2,3,4,5-テトラヒドロオキセピン-2-または-3-または-4-または-5-または-6-または-7-イル;2,3,4,7-テトラヒドロオキセピン-2-または-3-または-4-または-5-または-6-または-7-イル;2,3,6,7-テトラヒドロオキセピン-2-または-3-または-4-イル;2,3-ジヒドロオキセピン-2-または-3-または-4-または-5-または-6-または-7-イル;4,5-ジヒドロオキセピン-2-または-3-または-4-イル;2,5-ジヒドロオキセピン-2-または-3-または-4-または-5-または-6-または-7-イル;オキセピン-2-または-3-または-4-または-5-または-6-または-7-イル;2-または3-テトラヒドロチオフェニル;2,3-ジヒドロチオフェン-2-または-3-または-4-または-5-イル;2,5-ジヒドロチオフェン-2-または-3-イル;テトラヒドロ-2H-チオピラン-2-または-3-または-4-イル;3,4-ジヒドロ-2H-チオピラン-2-または-3-または-4-または-5-または-6-イル;3,6-ジヒドロ-2H-チオピラン-2-または-3-または-4-または-5-または-6-イル;2H-チオピラン-2-または-3-または-4-または-5-または-6-イル;4H-チオピラン-2-または-3-または-4-イルと直接隣接しているべきではない。好ましい3員および4員複素環は、例えば、1-または2-アジリジニル、オキシラニル、チイラニル、1-または2-または3-アゼチジニル、2-または3-オキセタニル、2-または3-チエタニル、1,3-ジオキセタン-2-イルである。「ヘテロシクリル」のさらなる例は、N、OおよびSの群からの2個のヘテロ原子を有する部分的または完全に水素化された複素環式基、例えば、1-または2-または3-または4-ピラゾリジニル;4,5-ジヒドロ-3H-ピラゾール-3-または4-または5-イル;4,5-ジヒドロ-1H-ピラゾール-1-または3-または4-または5-イル;2,3-ジヒドロ-1H-ピラゾール-1-または2-または3-または4-または5-イル;1-または2-または3-または4-イミダゾリジニル;2,3-ジヒドロ-1H-イミダゾール-1-または2-または3-または4-イル;2,5-ジヒドロ-1H-イミダゾール-1-または2-または4-または5-イル;4,5-ジヒドロ-1H-イミダゾール-1-または2-または4-または5-イル;ヘキサヒドロピリダジン-1-または2-または3-または4-イル;1,2,3,4-テトラヒドロピリダジン-1-または2-または3-または4-または5-または6-イル;1,2,3,6-テトラヒドロピリダジン-1-または2-または3-または4-または5-または6-イル;1,4,5,6-テトラヒドロピリダジン-1-または3-または4-または5-または6-イル;3,4,5,6-テトラヒドロピリダジン-3-または4-または5-イル;4,5-ジヒドロピリダジン-3-または4-イル;3,4-ジヒドロピリダジン-3-または4-または5-または6-イル;3,6-ジヒドロピリダジン-3-または4-イル;1,6-ジヒドロピリダジン-1-または3-または4-または5-または6-イル;ヘキサヒドロピリミジン-1-または2-または3-または4-イル;1,4,5,6-テトラヒドロピリミジン-1-または2-または4-または5-または6-イル;1,2,5,6-テトラヒドロピリミジン-1-または2-または4-または5-または6-イル;1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン-1-または2-または3-または4-または5-または6-イル;1,6-ジヒドロピリミジン-1-または2-または4-または5-または6-イル;1,2-ジヒドロピリミジン-1-または2-または4-または5-または6-イル;2,5-ジヒドロピリミジン-2-または4-または5-イル;4,5-ジヒドロピリミジン-4-または5-または6-イル;1,4-ジヒドロピリミジン-1-または2-または4-または5-または6-イル;1-または2-または3-ピペラジニル;1,2,3,6-テトラヒドロピラジン-1-または2-または3-または5-または6-イル;1,2,3,4-テトラヒドロピラジン-1-または2-または3-または4-または5-または6-イル;1,2-ジヒドロピラジン-1-または2-または3-または5-または6-イル;1,4-ジヒドロピラジン-1-または2-または3-イル;2,3-ジヒドロピラジン-2-または3-または5-または6-イル;2,5-ジヒドロピラジン-2-または3-イル;1,3-ジオキソラン-2-または4-または5-イル;1,3-ジオキソール-2-または4-イル;1,3-ジオキサン-2-または4-または5-イル;4H-1,3-ジオキシン-2-または4-または5-または6-イル;1,4-ジオキサン-2-または3-または5-または6-イル;2,3-ジヒドロ-1,4-ジオキシン-2-または3-または5-または6-イル;1,4-ジオキシン-2-または3-イル;1,2-ジチオラン-3-または4-イル;3H-1,2-ジチオール-3-または4-または5-イル;1,3-ジチオラン-2-または4-イル;1,3-ジチオール-2-または4-イル;1,2-ジチアン-3-または4-イル;3,4-ジヒドロ-1,2-ジチイン-3-または4-または5-または6-イル;3,6-ジヒドロ-1,2-ジチイン-3-または4-イル;1,2-ジチイン-3-または4-イル;1,3-ジチアン-2-または4-または5-イル;4H-1,3-ジチイン-2-または4-または5-または6-イル;イソオキサゾリジン-2-または3-または4-または5-イル;2,3-ジヒドロイソキサゾール-2-または3-または4-または5-イル;2,5-ジヒドロイソキサゾール-2-または3-または4-または5-イル;4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-または4-または5-イル;1,3-オキサゾリジン-2-または3-または4-または5-イル;2,3-ジヒドロ-1,3-オキサゾール-2-または3-または4-または5-イル;2,5-ジヒドロ-1,3-オキサゾール-2-または4-または5-イル;4,5-ジヒドロ-1,3-オキサゾール-2-または4-または5-イル;1,2-オキサジナン-2-または3-または4-または5-または6-イル;3,4-ジヒドロ-2H-1,2-オキサジン-2-または3-または4-または5-または6-イル;3,6-ジヒドロ-2H-1,2-オキサジン-2-または3-または4-または5-または6-イル;5,6-ジヒドロ-2H-1,2-オキサジン-2-または3-または4-または5-または6-イル;5,6-ジヒドロ-4H-1,2-オキサジン-3-または4-または5-または6-イル;2H-1,2-オキサジン-2-または3-または4-または5-または6-イル;6H-1,2-オキサジン-3-または4-または5-または6-イル;4H-1,2-オキサジン-3-または4-または5-または6-イル;1,3-オキサジナン
-2-または3-または4-または5-または6-イル;3,4-ジヒドロ-2H-1,3-オキサジン-2-または3-または4-または5-または6-イル;3,6-ジヒドロ-2H-1,3-オキサジン-2-または3-または4-または5-または6-イル;5,6-ジヒドロ-2H-1,3-オキサジン-2-または4-または5-または6-イル;5,6-ジヒドロ-4H-1,3-オキサジン-2-または4-または5-または6-イル;2H-1,3-オキサジン-2-または4-または5-または6-イル;6H-1,3-オキサジン-2-または4-または5-または6-イル;4H-1,3-オキサジン-2-または4-または5-または6-イル;モルホリン-2-または3-または4-イル;3,4-ジヒドロ-2H-1,4-オキサジン-2-または3-または4-または5-または6-イル;3,6-ジヒドロ-2H-1,4-オキサジン-2-または3-または5-または6-イル;2H-1,4-オキサジン-2-または3-または5-または6-イル;4H-1,4-オキサジン-2-または3-イル;1,2-オキサゼパン-2-または3-または4-または5-または6-または7-イル;2,3,4,5-テトラヒドロ-1,2-オキサゼピン-2-または3-または4-または5-または6-または7-イル;2,3,4,7-テトラヒドロ-1,2-オキサゼピン-2-または3-または4-または5-または6-または7-イル;2,3,6,7-テトラヒドロ-1,2-オキサゼピン-2-または3-または4-または5-または6-または7-イル;2,5,6,7-テトラヒドロ-1,2-オキサゼピン-2-または3-または4-または5-または6-または7-イル;4,5,6,7-テトラヒドロ-1,2-オキサゼピン-3-または4-または5-または6-または7-イル;2,3-ジヒドロ-1,2-オキサゼピン-2-または3-または4-または5-または6-または7-イル;2,5-ジヒドロ-1,2-オキサゼピン-2-または3-または4-または5-または6-または7-イル;2,7-ジヒドロ-1,2-オキサゼピン-2-または3-または4-または5-または6-または7-イル;4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゼピン-3-または4-または5-または6-または7-イル;4,7-ジヒドロ-1,2-オキサゼピン-3-または4-または5-または6-または7-イル;6,7-ジヒドロ-1,2-オキサゼピン-3-または4-または5-または6-または7-イル;1,2-オキサゼピン-3-または4-または5-または6-または7-イル;1,3-オキサゼパン-2-または3-または4-または5-または6-または7-イル;2,3,4,5-テトラヒドロ-1,3-オキサゼピン-2-または3-または4-または5-または6-または7-イル;2,3,4,7-テトラヒドロ-1,3-オキサゼピン-2-または3-または4-または5-または6-または7-イル;2,3,6,7-テトラヒドロ-1,3-オキサゼピン-2-または3-または4-または5-または6-または7-イル;2,5,6,7-テトラヒドロ-1,3-オキサゼピン-2-または4-または5-または6-または7-イル;4,5,6,7-テトラヒドロ-1,3-オキサゼピン-2-または4-または5-または6-または7-イル;2,3-ジヒドロ-1,3-オキサゼピン-2-または3-または4-または5-または6-または7-イル;2,5-ジヒドロ-1,3-オキサゼピン-2-または4-または5-または6-または7-イル;2,7-ジヒドロ-1,3-オキサゼピン-2-または4-または5-または6-または7-イル;4,5-ジヒドロ-1,3-オキサゼピン-2-または4-または5-または6-または7-イル;4,7-ジヒドロ-1,3-オキサゼピン-2-または4-または5-または6-または7-イル;6,7-ジヒドロ-1,3-オキサゼピン-2-または4-または5-または6-または7-イル;1,3-オキサゼピン-2-または4-または5-または6-または7-イル;1,4-オキサゼパン-2-または3-または5-または6-または7-イル;2,3,4,5-テトラヒドロ-1,4-オキサゼピン-2-または3-または4-または5-または6-または7-イル;2,3,4,7-テトラヒドロ-1,4-オキサゼピン-2-または3-または4-または5-または6-または7-イル;2,3,6,7-テトラヒドロ-1,4-オキサゼピン-2-または3-または5-または6-または7-イル;2,5,6,7-テトラヒドロ-1,4-オキサゼピン-2-または3-または5-または6-または7-イル;4,5,6,7-テトラヒドロ-1,4-オキサゼピン-2-または3-または4-または5-または6-または7-イル;2,3-ジヒドロ-1,4-オキサゼピン-2-または3-または5-または6-または7-イル;2,5-ジヒドロ-1,4-オキサゼピン-2-または3-または5-または6-または7-イル;2,7-ジヒドロ-1,4-オキサゼピン-2-または3-または5-または6-または7-イル;4,5-ジヒドロ-1,4-オキサゼピン-2-または3-または4-または5-または6-または7-イル;4,7-ジヒドロ-1,4-オキサゼピン-2-または3-または4-または5-または6-または7-イル;6,7-ジヒドロ-1,4-オキサゼピン-2-または3-または5-または6-または7-イル;1,4-オキサゼピン-2-または3-または5-または6-または7-イル;イソチアゾリジン-2-または3-または4-または5-イル;2,3-ジヒドロイソチアゾール-2-または3-または4-または5-イル;2,5-ジヒドロイソチアゾール-2-または3-または4-または5-イル;4,5-ジヒドロイソチアゾール-3-または4-または5-イル;1,3-チアゾリジン-2-または3-または4-または5-イル;2,3-ジヒドロ-1,3-チアゾール-2-または3-または4-または5-イル;2,5-ジヒドロ-1,3-チアゾール-2-または4-または5-イル;4,5-ジヒドロ-1,3-チアゾール-2-または4-または5-イル;1,3-チアジナン-2-または3-または4-または5-または6-イル;3,4-ジヒドロ-2H-1,3-チアジン-2-または3-または4-または5-または6-イル;3,6-ジヒドロ-2H-1,3-チアジン-2-または3-または4-または5-または6-イル;5,6-ジヒドロ-2H-1,3-チアジン-2-または4-または5-または6-イル;5,6-ジヒドロ-4H-1,3-チアジン-2-または4-または5-または6-イル;2H-1,3-チアジン-2-または4-または5-または6-イル;6H-1,3-チアジン-2-または4-または5-または6-イル;4H-1,3-チアジン-2-または4-または5-または6-イルである。「ヘテロシクリル」のさらなる例は、N、OおよびSの群からの3個のヘテロ原子を有する部分的または完全に水素化された複素環式基、例えば、1,4,2-ジオキサゾリジン-2-または3-または5-イル;1,4,2-ジオキサゾール-3-または5-イル;1,4,2-ジオキサジナン-2-または-3-または5-または6-イル;5,6-ジヒドロ-1,4,2-ジオキサジン-3-または5-または6-イル;1,4,2-ジオキサジン-3-または5-または6-イル;1,4,2-ジオキサゼパン-2-または3-または5-または6-または7-イル;6,7-ジヒドロ-5H-1,4,2-ジオキサゼピン-3-または5-または6-または7-イル;2,3-ジヒドロ-7H-1,4,2-ジオキサゼピン-2-または3-または5-または6-または7-イル;2,3-ジヒドロ-5H-1,4,2-ジオキサゼピン-2-または3-または5-または6-または7-イル;5H-1,4,2ジオキサゼピン-3-または5-または6-または7-イル;7H-1,4,2-ジオキサゼピン-3-または5-または6-または7-イルである。さらに置換されていてもよい複素環の構造例も以下に列挙する:
Figure 2023548353000012
Figure 2023548353000013
Figure 2023548353000014
上に列挙した複素環は、好ましくは、例えば、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、シクロアルコキシ、アリールオキシ、アルコキシアルキル、アルコキシアルコキシ、シクロアルキル、ハロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アルケニル、アルキルカルボニル、シクロアルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、アルコキシカルボニル、ヒドロキシカルボニル、シクロアルコキシカルボニル、シクロアルキルアルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アリールアルコキシカルボニル、アリールアルコキシカルボニルアルキル、アルキニル、アルキニルアルキル、アルキルアルキニル、トリスアルキルシリルアルキニル、ニトロ、アミノ、シアノ、ハロアルコキシ、ハロアルキルチオ、アルキルチオ、ヒドロチオ、ヒドロキシアルキル、オキソ、ヘテロアリールアルコキシ、アリールアルコキシ、ヘテロシクリルアルコキシ、ヘテロシクリルアルキルチオ、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリルチオ、ヘテロアリールオキシ、ビスアルキルアミノ、アルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルアルキルアミノ、アルコキシカルボニルアルキルアミノ、アリールアルコキシカルボニルアルキルアミノ、アルコキシカルボニルアルキル(アルキル)アミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ビスアルキルアミノカルボニル、シクロアルキルアミノカルボニル、ヒドロキシカルボニルアルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニルアルキルアミノカルボニル、アリールアルコキシカルボニルアルキルアミノカルボニルによって置換されている。
基本構造が基(radicals)〔=基(group)〕または基(radicals)の総称的に定義された基(group)の一覧からの「1つ以上の基(radicals)によって」置換されている場合、これは、各々の場合に、複数の同一のおよび/または構造的に異なる基(radicals)による同時置換を含む。
部分的または完全に飽和した窒素複素環の場合、これは、炭素または窒素のいずれかを介して分子の残部に結合され得る。
置換複素環式基に適した置換基は、さらに下記で指定される置換基、ならびにさらにオキソおよびチオキソである。その場合、環炭素原子上の置換基としてのオキソ基は、例えば、複素環式環内のカルボニル基である。結果として、ラクトンおよびラクタムも含まれることが好ましい。オキソ基はまた、環ヘテロ原子上に存在してもよく、環ヘテロ原子は、例えば、NおよびSの場合、異なる酸化状態で存在してもよく、その場合、例えば、複素環式環内の二価の-N(O)-基、-S(O)-(略してSOでもある)基および-S(O)-(略してSOでもある)基を形成する。-N(O)-基および-S(O)-基の場合、各々の場合に両エナンチオマーが含まれる。
本発明によれば、「ヘテロアリール」という表現は、ヘテロ芳香族化合物、すなわち、完全不飽和芳香族複素環式化合物、好ましくは、1~4個、好ましくは1または2個の同一のまたは異なるヘテロ原子、好ましくはO、SまたはNを有する5~7員環を表す。本発明のヘテロアリールは、例えば、1H-ピロール-1-イル;1H-ピロール-2-イル;1H-ピロール-3-イル;フラン-2-イル;フラン-3-イル;チエン-2-イル;チエン-3-イル、1H-イミダゾール-1-イル;1H-イミダゾール-2-イル;1H-イミダゾール-4-イル;1H-イミダゾール-5-イル;1H-ピラゾール-1-イル;1H-ピラゾール-3-イル;1H-ピラゾール-4-イル;1H-ピラゾール-5-イル、1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル、1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル、1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル、2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル、2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル、1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル、1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル、4H-1,2,4-トリアゾール-4-イル、1,2,4-オキサジアゾール-3-イル、1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、1,3,4-オキサジアゾール-2-イル、1,2,3-オキサジアゾール-4-イル、1,2,3-オキサジアゾール-5-イル、1,2,5-オキサジアゾール-3-イル、アゼピニル、ピリジン-2-イル、ピリジン-3-イル、ピリジン-4-イル、ピラジン-2-イル、ピラジン-3-イル、ピリミジン-2-イル、ピリミジン-4-イル、ピリミジン-5-イル、ピリダジン-3-イル、ピリダジン-4-イル、1,3,5-トリアジン-2-イル、1,2,4-トリアジン-3-イル、1,2,4-トリアジン-5-イル、1,2,4-トリアジン-6-イル、1,2,3-トリアジン-4-イル、1,2,3-トリアジン-5-イル、1,2,4-、1,3,2-、1,3,6-および1,2,6-オキサジニル、イソキサゾール-3-イル、イソキサゾール-4-イル、イソキサゾール-5-イル、1,3-オキサゾール-2-イル、1,3-オキサゾール-4-イル、1,3-オキサゾール-5-イル、イソチアゾール-3-イル、イソチアゾール-4-イル、イソチアゾール-5-イル、1,3-チアゾール-2-イル、1,3-チアゾール-4-イル、1,3-チアゾール-5-イル、1,3,4-チアジアゾール-2-イル、1,3,4-チアジアゾール-5-イル、1,2,4-チアジアゾール-5-イル、1,2,4-チアジアゾール-3-イル、1,2,5-チアジアゾール-3-イル、1,2,5-チアジアゾール-3-イル、1,2,3-チアジアゾール-4-イル、1,2,3-チアジアゾール-5-イル、オキセピニル、チエピニル、1,2,4-トリアゾロニル、および1,2,4-ジアゼピニル、2H-1,2,3,4-テトラゾール-5-イル、1H-1,2,3,4-テトラゾール-5-イル、1,2,3,4-オキサトリアゾール-5-イル、1,2,3,4-チアトリアゾール-5-イル、1,2,3,5-オキサトリアゾール-4-イル、1,2,3,5-チアトリアゾール-4-イルである。本発明のヘテロアリール基はまた、1つ以上の同一のまたは異なる基によって置換され得る。2つの隣接する炭素原子がさらなる芳香族環の一部である場合、該系は、ベンゾ縮合またはポリ縮環(polyannelated)ヘテロ芳香族などの縮合ヘテロ芳香族系である。好ましい例は、キノリン(例えば、キノリン-2-イル、キノリン-3-イル、キノリン-4-イル、キノリン-5-イル、キノリン-6-イル、キノリン-7-イル、キノリン-8-イル);イソキノリン(例えば、イソキノリン-1-イル、イソキノリン-3-イル、イソキノリン-4-イル、イソキノリン-5-イル、イソキノリン-6-イル、イソキノリン-7-イル、イソキノリン-8-イル);キノキサリン;キナゾリン;シンノリン;1,5-ナフチリジン;1,6-ナフチリジン;1,7-ナフチリジン;1,8-ナフチリジン;2,6-ナフチリジン;2,7-ナフチリジン;フタラジン;ピリドピラジン;ピリドピリミジン;ピリドピリダジン;プテリジン;ピリミドピリミジンである。ヘテロアリールの例はまた、1H-インドール-1-イル、1H-インドール-2-イル、1H-インドール-3-イル、1H-インドール-4-イル、1H-インドール-5-イル、1H-インドール-6-イル、1H-インドール-7-イル、1-ベンゾフラン-2-イル、1-ベンゾフラン-3-イル、1-ベンゾフラン-4-イル、1-ベンゾフラン-5-イル、1-ベンゾフラン-6-イル、1-ベンゾフラン-7-イル、1-ベンゾチオフェン-2-イル、1-ベンゾチオフェン-3-イル、1-ベンゾチオフェン-4-イル、1-ベンゾチオフェン-5-イル、1-ベンゾチオフェン-6-イル、1-ベンゾチオフェン-7-イル、1H-インダゾール-1-イル、1H-インダゾール-3-イル、1H-インダゾール-4-イル、1H-インダゾール-5-イル、1H-インダゾール-6-イル、1H-インダゾール-7-イル、2H-インダゾール-2-イル、2H-インダゾール-3-イル、2H-インダゾール-4-イル、2H-インダゾール-5-イル、2H-インダゾール-6-イル、2H-インダゾール-7-イル、2H-イソインドール-2-イル、2H-イソインドール-1-イル、2H-イソインドール-3-イル、2H-イソインドール-4-イル、2H-イソインドール-5-イル、2H-イソインドール-6-イル;2H-イソインドール-7-イル、1H-ベンズイミダゾール-1-イル、1H-ベンズイミダゾール-2-イル、1H-ベンズイミダゾール-4-イル、1H-ベンズイミダゾール-5-イル、1H-ベンズイミダゾール-6-イル、1H-ベンズイミダゾール-7-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-4-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-5-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-6-イル、1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル、1,3-ベンゾチアゾール-2-イル、1,3-ベンゾチアゾール-4-イル、1,3-ベンゾチアゾール-5-イル、1,3-ベンゾチアゾール-6-イル、1,3-ベンゾチアゾール-7-イル、1,2-ベンズイソキサゾール-3-イル、1,2-ベンズイソキサゾール-4-イル、1,2-ベンズイソキサゾール-5-イル、1,2-ベンズイソキサゾール-6-イル、1,2-ベンズイソキサゾール-7-イル、1,2-ベンズイソチアゾール-3-イル、1,2-ベンズイソチアゾール-4-イル、1,2-ベンズイソチアゾール-5-イル、1,2-ベンズイソチアゾール-6-イル、1,2-ベンズイソチアゾール-7-イルの群からの5または6員ベンゾ縮合環である。
用語「ハロゲン」は、例えば、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を表す。該用語が基に使用される場合、「ハロゲン」は、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を表す。
本発明によれば、「アルキル」は、一置換または多置換されていてもよい直鎖または分岐開鎖飽和炭化水素基を意味し、後者の場合、「置換アルキル」と呼ばれる。好ましい置換基は、ハロゲン原子、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、シアノ基、アルキルチオ基、ハロアルキルチオ基、シクロアルキル基、アルコキシカルボニル基、ヒドロキシカルボニル基、ヘテロシクリル基、ヘタリール基、アリール基、アミノ基またはニトロ基であり、メトキシ、メチル、フルオロアルキル、シアノ、ニトロ、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素が特に好ましい。また、接頭辞「ビス」は、様々なアルキル基、例えば、メチル(エチル)またはエチル(メチル)の組合せを含む。
「ハロアルキル」、「-アルケニル」および「-アルキニル」は、同一のまたは異なるハロゲン原子によって部分的または完全に置換されているアルキル、アルケニルおよびアルキニル、例えば、モノハロアルキル、例えば、CHCHCl、CHCHBr、CHClCH、CHCl、CHF;ペルハロアルキル、例えば、CCl、CClF、CFCl、CFCClF、CFCClFCF;ポリハロアルキル、例えば、CHCHFCl、CFCClFH、CFCBrFH、CHCFをそれぞれ表し、ペルハロアルキルという用語は、ペルフルオロアルキルという用語も包含する。
「部分的にフッ素化されたアルキル」は、フッ素によって一置換または多置換されている直鎖または分岐飽和炭化水素を表し、当該のフッ素原子は、直鎖または分岐炭化水素鎖の1つ以上の異なる炭素原子上の置換基、例えば、CHFCH、CHCHF、CHCHCF、CHF、CHF、CHFCFCFとして存在してもよい。
「ハロアルコキシ」は、例えば、OCF、OCHF、OCHF、OCFCF、OCHCFおよびOCHCHClである。これは、ハロアルケニルおよび他のハロゲン置換基に対応して適用される。
本明細書で例として言及される「(C~C)-アルキル」という表現は、炭素原子について述べられた範囲による1~4個の炭素原子を有する直鎖または分岐アルキルの簡単な表記であり、すなわち、メチル基、エチル基、1-プロピル基、2-プロピル基、1-ブチル基、2-ブチル基、2-メチルプロピル基またはtert-ブチル基を包含する。さらに大きな指定範囲の炭素原子を有する一般的なアルキル基、例えば、「(C~C)-アルキル」は、対応して、さらに多数の炭素原子を有する直鎖または分岐アルキル基、すなわち、例によれば、5および6個の炭素原子を有するアルキル基も包含する。
具体的に述べられていない限り、複合基を含むアルキル基、アルケニル基およびアルキニル基などの炭化水素基の場合、例えば、不飽和基の場合、1~6個の炭素原子を有するか、または2~6個の炭素原子を有する低級炭素骨格が好ましい。アルコキシ、ハロアルキルなどの複合基を含むアルキル基は、例えば、メチル、エチル、n-プロピルまたはi-プロピル、n-、i-、t-または2-ブチル、ペンチル、ヘキシル、例えば、n-ヘキシル、i-ヘキシルおよび1,3-ジメチルブチル、ヘプチル、例えば、n-ヘプチル、1-メチルヘキシルおよび1,4-ジメチルペンチルである。アルケニル基およびアルキニル基は、少なくとも1つの二重結合または三重結合が存在するアルキル基に対応する可能な不飽和基として定義される。1つの二重結合または三重結合を有する基が好ましい。
また、用語「アルケニル」は、特に、複数の二重結合を有する直鎖または分岐開鎖炭化水素基、例えば、1,3-ブタジエニルおよび1,4-ペンタジエニルだけでなく、1つ以上の累積二重結合を有するアレニル基またはクムレニル基、例えば、アレニル(1,2-プロパジエニル)、1,2-ブタジエニルおよび1,2,3-ペンタトリエニルも含む。アルケニルは、例えば、さらなるアルキル基によって置換されていてもよいビニル、例えば(これに限定するものではないが)、(C~C)-アルケニル、例えば、エテニル、1-プロペニル、2-プロペニル、1-メチルエテニル、1-ブテニル、2-ブテニル、3-ブテニル、1-メチル-1-プロペニル、2-メチル-1-プロペニル、1-メチル-2-プロペニル、2-メチル-2-プロペニル、1-ペンテニル、2-ペンテニル、3-ペンテニル、4-ペンテニル、1-メチル-1-ブテニル、2-メチル-1-ブテニル、3-メチル-1-ブテニル、1-メチル-2-ブテニル、2-メチル-2-ブテニル、3-メチル-2-ブテニル、1-メチル-3-ブテニル、2-メチル-3-ブテニル、3-メチル-3-ブテニル、1,1-ジメチル-2-プロペニル、1,2-ジメチル-1-プロペニル、1,2-ジメチル-2-プロペニル、1-エチル-1-プロペニル、1-エチル-2-プロペニル、1-ヘキセニル、2-ヘキセニル、3-ヘキセニル、4-ヘキセニル、5-ヘキセニル、1-メチル-1-ペンテニル、2-メチル-1-ペンテニル、3-メチル-1-ペンテニル、4-メチル-1-ペンテニル、1-メチル-2-ペンテニル、2-メチル-2-ペンテニル、3-メチル-2-ペンテニル、4-メチル-2-ペンテニル、1-メチル-3-ペンテニル、2-メチル-3-ペンテニル、3-メチル-3-ペンテニル、4-メチル-3-ペンテニル、1-メチル-4-ペンテニル、2-メチル-4-ペンテニル、3-メチル-4-ペンテニル、4-メチル-4-ペンテニル、1,1-ジメチル-2-ブテニル、1,1-ジメチル-3-ブテニル、1,2-ジメチル-1-ブテニル、1,2-ジメチル-2-ブテニル、1,2-ジメチル-3-ブテニル、1,3-ジメチル-1-ブテニル、1,3-ジメチル-2-ブテニル、1,3-ジメチル-3-ブテニル、2,2-ジメチル-3-ブテニル、2,3-ジメチル-1-ブテニル、2,3-ジメチル-2-ブテニル、2,3-ジメチル-3-ブテニル、3,3-ジメチル-1-ブテニル、3,3-ジメチル-2-ブテニル、1-エチル-1-ブテニル、1-エチル-2-ブテニル、1-エチル-3-ブテニル、2-エチル-1-ブテニル、2-エチル-2-ブテニル、2-エチル-3-ブテニル、1,1,2-トリメチル-2-プロペニル、1-エチル-1-メチル-2-プロペニル、1-エチル-2-メチル-1-プロペニル、および1-エチル-2-メチル-2-プロペニルを表す。
また、用語「アルキニル」は、特に、複数の三重結合を有するか、または1つ以上の三重結合と1つ以上の二重結合とを有する直鎖または分岐開鎖炭化水素基、例えば、1,3-ブタトリエニルまたは3-ペンテン-1-イン-1-イルを含む。(C~C)-アルキニルは、例えば、エチニル、1-プロピニル、2-プロピニル、1-ブチニル、2-ブチニル、3-ブチニル、1-メチル-2-プロピニル、1-ペンチニル、2-ペンチニル、3-ペンチニル、4-ペンチニル、1-メチル-2-ブチニル、1-メチル-3-ブチニル、2-メチル-3-ブチニル、3-メチル-1-ブチニル、1,1-ジメチル-2-プロピニル、1-エチル-2-プロピニル、1-ヘキシニル、2-ヘキシニル、3-ヘキシニル、4-ヘキシニル、5-ヘキシニル、1-メチル-2-ペンチニル、1-メチル-3-ペンチニル、1-メチル-4-ペンチニル、2-メチル-3-ペンチニル、2-メチル-4-ペンチニル、3-メチル-1-ペンチニル、3-メチル-4-ペンチニル、4-メチル-1-ペンチニル、4-メチル-2-ペンチニル、1,1-ジメチル-2-ブチニル、1,1-ジメチル-3-ブチニル、1,2-ジメチル-3-ブチニル、2,2-ジメチル-3-ブチニル、3,3-ジメチル-1-ブチニル、1-エチル-2-ブチニル、1-エチル-3-ブチニル、2-エチル-3-ブチニル、および1-エチル-1-メチル-2-プロピニルを表す。
用語「シクロアルキル」は、好ましくは3~8個の環炭素原子を有する炭素環式飽和環系、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルを指し、これは、好ましくは水素、アルキル、アルコキシ、シアノ、ニトロ、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、ハロゲン、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ビスアルキルアミノ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシカルボニル、アリールアルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、シクロアルキルアミノカルボニルによるさらなる置換を有していてもよい。置換されていてもよいシクロアルキルの場合、シクロアルキル基上の二重結合を有する置換基、例えば、メチリデンなどのアルキリデン基も含む、置換基を有する環系が含まれる。置換されていてもよいシクロアルキルの場合、多環式脂肪族系、例えば、ビシクロ[1.1.0]ブタン-1-イル、ビシクロ[1.1.0]ブタン-2-イル、ビシクロ[2.1.0]ペンタン-1-イル、ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル、ビシクロ[2.1.0]ペンタン-2-イル、ビシクロ[2.1.0]ペンタン-5-イル、ビシクロ[2.1.1]ヘキシル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-2-イル、ビシクロ[2.2.2]オクタン-2-イル、ビシクロ[3.2.1]オクタン-2-イル、ビシクロ[3.2.2]ノナン-2-イル、アダマンタン-1-イル、およびアダマンタン-2-イルだけでなく、例えば、1,1’-ビ(シクロプロピル)-1-イル、1,1’-ビ(シクロプロピル)-2-イルなどの系も含まれる。「(C~C)-シクロアルキル」という表現は、炭素原子について指定された範囲に対応する、3~7個の炭素原子を有するシクロアルキルの簡単な表記である。
置換シクロアルキルの場合、スピロ環式脂肪族系、例えば、スピロ[2.2]ペント-1-イル、スピロ[2.3]ヘキサ-1-イル、スピロ[2.3]ヘキサ-4-イル、3-スピロ[2.3]ヘキサ-5-イル、スピロ[3.3]ヘプタ-1-イル、スピロ[3.3]ヘプタ-2-イルも含まれる。
「シクロアルケニル」は、好ましくは4~8個の炭素原子を有する炭素環式非芳香族部分不飽和環系、例えば、1-シクロブテニル、2-シクロブテニル、1-シクロペンテニル、2-シクロペンテニル、3-シクロペンテニル、または1-シクロヘキセニル、2-シクロヘキセニル、3-シクロヘキセニル、1,3-シクロヘキサジエニル、または1,4-シクロヘキサジエニルを表し、シクロアルケニル基上に二重結合を有する置換基、例えば、メチリデンなどのアルキリデン基も含む。置換されていてもよいシクロアルケニルの場合、置換されているシクロアルキルの説明が対応して適用される。
用語「アルキリデン」は、例えば、(C~C10)-アルキリデンの形態でもあり、二重結合を介して結合している直鎖または分岐開鎖炭化水素基の基を表す。シクロアルキリデンは、二重結合を介して結合している炭素環式基を表す。
「アルコキシアルキル」は、アルキル基を介して結合しているアルコキシ基を表し、「アルコキシアルコキシ」は、酸素原子を介して結合しているアルコキシアルキル基、例えば(限定するものではないが)、メトキシメトキシ、メトキシエトキシ、エトキシエトキシ、メトキシ-n-プロピルオキシを表す。
「アリールアルキル」はアルキル基を介して結合しているアリール基を表し、「ヘテロアリールアルキル」はアルキル基を介して結合しているヘテロアリール基を表し、「ヘテロシクリルアルキル」はアルキル基を介して結合しているヘテロシクリル基を表す。
「シクロアルキルアルキル」は、アルキル基を介して結合しているシクロアルキル基、例えば(これに限定するものではないが)、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、1-シクロプロピルエト-1-イル、2-シクロプロピルエト-1-イル、1-シクロプロピルプロパ-1-イル、3-シクロプロピルプロパ-1-イルを表す。
本発明によれば、「ハロアルキルチオ」(それ自体で、または化学基の構成部分として)は、好ましくは1~8個または1~6個の炭素原子を有する直鎖または分岐S-ハロアルキル、例えば、(C~C)-、(C~C)-または(C~C)-ハロアルキルチオ、例えば(限定するものではないが)、トリフルオロメチルチオ、ペンタフルオロエチルチオ、ジフルオロメチル、2,2-ジフルオロエト-1-イルチオ、2,2,2-ジフルオロエト-1-イルチオ、3,3,3-プロパ-1-イルチオである。
「ハロシクロアルキル」は、F、ClおよびBrなどの同一のもしくは異なるハロゲン原子によって、またはハロアルキル、例えば、トリフルオロメチルもしくはジフルオロメチル、例えば、1-フルオロシクロプロパ-1-イル、2-フルオロシクロプロパ-1-イル、2,2-ジフルオロシクロプロパ-1-イル、1-フルオロシクロブタ-1-イル、1-トリフルオロメチルシクロプロパ-1-イル、2-トリフルオロメチルシクロプロパ-1-イル、1-クロロシクロプロパ-1-イル、2-クロロシクロプロパ-1-イル、2,2-ジクロロシクロプロパ-1-イル、3,3-ジフルオロシクロブチルによって部分的または完全に置換されているシクロアルキルまたはシクロアルケニルを表す。
化合物が、水素シフトを介して、その構造が一般式(I)によって形式的に網羅されない互変異性体を形成することができる場合、これらの互変異性体は、特定の互変異性体が検討されていない限り、一般式(I)の本発明の化合物の定義にやはり包含される。例えば、多くのカルボニル化合物がケト型およびエノール型の両方で存在し得、両型は、一般式(I)の化合物の定義に包含される。
置換基の性質、およびそれらが結合する様式に応じて、一般式(I)の化合物は立体異性体として存在し得る。その特定の三次元形態によって定義される可能な立体異性体、例えば、エナンチオマー、ジアステレオマー、ZおよびE異性体はいずれも、一般式(I)に包含される。例えば、1つ以上のアルケニル基が存在する場合、ジアステレオマー(ZおよびE異性体)が生じ得る。例えば、1つ以上の不斉炭素原子が存在する場合、エナンチオマーおよびジアステレオマーが生じ得る。立体異性体は、調製で得られた混合物から、慣用的な分離方法によって得ることができる。クロマトグラフィー分離は、エナンチオマー過剰率もしくはジアステレオマー過剰率を見出すために分析規模で、または生物学的試験のための試験片を生成するために分取規模で行うことができる。同様に、光学活性出発材料および/または助剤を使用して立体選択的反応を使用することによって、立体異性体を選択的に調製することが可能である。したがって、本発明はまた、一般式(I)に包含されるが、それらの特定の立体異性体形態では示されていないあらゆる立体異性体およびそれらの混合物に関する。
化合物が固体として得られる場合、精製は、再結晶または消化によって行うこともできる。個々の化合物(I)を以下に記載される経路によって満足のいく様式で得ることができない場合、それらは他の化合物(I)の誘導体化によって調製され得る。
好適な単離方法、精製方法、および一般式(I)の化合物の立体異性体を分離する方法は、類似の場合から、例えば、結晶化、クロマトグラフィー法、特にカラムクロマトグラフィーおよびHPLC(高圧液体クロマトグラフィー)、場合により減圧下での蒸留、抽出ならびに他の方法によって当業者に一般的に公知の方法であり、残留する何らかの混合物は、一般に、例えば、キラル固相でのクロマトグラフィー分離によって分離され得る。分取量または工業規模に適しているのは、例えば、光学活性酸を使用して、および適切であれば、酸性基が存在する場合に光学活性塩基を使用してジアステレオマー混合物から得られ得るジアステレオマー塩の結晶化などのプロセスである。
一般式(I)の[(1,5-ジ(ヘテロアリール)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)オキシ]酢酸誘導体の合成
Figure 2023548353000015
一般式(I)の本発明の[(1,5-ジ(ヘテロアリール)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)オキシ]酢酸誘導体は、公知のプロセスから生じて調製され得る。使用および試験した合成経路は、市販のまたは容易に調製可能な置換ヘテロアリールカルボン酸から、対応する置換ヘテロアリール酸アミドから、ならびに置換ヘテロアリールヒドラジンおよびジフェニルカーボネートなどの市販の化学物質から生じる。以下のスキームでは、一般式(I)内の部分R、R、R、Rおよびpは、例示的であるが非限定的な定義が与えられない限り、上で定義された意味を有する。
一般式(Ia)の本発明の化合物は、塩基、例えば、炭酸カリウムの存在下での一般式(II)の化合物と一般式(III)の化合物との反応によって合成される。反応は、好ましくは、好適な溶媒、例えば、アセトニトリル中、0℃~120℃の温度範囲で行われる(スキーム1を参照)。
Figure 2023548353000016
式中、X=ハロゲンおよびR=(C~C)-アルキル。
スキーム1。
一般式(II)の化合物は、縮合試薬、例えば、ポリリン酸の存在下で一般式(IV)の化合物の環化を介して合成される。反応は、好ましくは0℃~180℃の温度範囲内で無希釈形態で行われる(スキーム2を参照)。
Figure 2023548353000017
スキーム2。
一般式(IV)の化合物の合成は、-20℃~100℃、好ましくは-5℃~50℃の温度範囲内で、好適な溶媒、例えば、アセトニトリル中での一般式(V)の化合物と一般式(VI)のヘテロアリールヒドラジンとの反応によって調製され得る。反応は、塩基、例えば、トリエチルアミンの存在下で行われる。一般式(VI)のヘテロアリールヒドラジンではなく、一般式(VII)のヘテロアリールヒドラジンヒドロハライドを使用することも可能である(スキーム3)。
Figure 2023548353000018
式中、X=ハロゲン。
スキーム3。
一般式(V)の化合物の合成は、塩基、例えば、水素化ナトリウムの存在下での一般式(VIII)の化合物とジフェニルカーボネート(IX)との反応によって調製され得る(スキーム4を参照)。反応は、好ましくは、好適な溶媒、例えば、THF中、-20℃~150℃の温度範囲で行われる。一般式(VIII)および(IX)の化合物は、市販されているか、または当業者に公知の方法によって、もしくは当業者に公知の方法と同様に調製され得る。
Figure 2023548353000019
スキーム4。
一般式(X)の酸の合成は、当業者に公知の方法によって、または当業者に公知の方法と同様に、一般式(Ia)の化合物の加水分解によって調製され得る。
加水分解は、塩基またはルイス酸の存在下で行うことができる。塩基は、アルカリ金属の水酸化物塩(例えば、リチウム、ナトリウムまたはカリウム;スキーム5)であってよく、加水分解反応は、室温~100℃の温度範囲で行われることが好ましい。ルイス酸は、三臭化ホウ素であってよく、反応は、-20℃~100℃、好ましくは-5℃~50℃の温度範囲内で行われ得る。
Figure 2023548353000020
式中、R=(C~C)-アルキル
スキーム5。
一般式(XI)の本発明の化合物は、カップリング試薬、例えば、T3P、ジシクロヘキシルカルボジイミド、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド、N,N’-カルボニルジイミダゾール、2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリウムクロリド、または2-クロロ-1-メチルピリジニウムヨージドの存在下で、一般式(X)の酸と一般式(XII)のアルコールとのエステル化を介して合成される(Chemistry of Peptide Synthesis,Ed.N.Leo Benoiton,Taylor&Francis,2006,ISBN-10:1-57444-454-9を参照)。ポリマー担持試薬、例えば、ポリマー担持ジシクロヘキシルカルボジイミドもこのカップリング反応に適している。反応は、好ましくは0℃~80℃の温度範囲内で、好適な溶媒、例えば、ジクロロメタン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミドまたはエチルアセテート中、塩基、例えば、トリエチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミンまたは1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エンの存在下で行われる(スキーム6を参照)。T3Pカップリング条件については、Organic Process Research&Development 2009,13,900-906を参照されたい。
Figure 2023548353000021
スキーム6。
スキーム7は、一般式(II)の化合物の合成を示す。合成は、ブレンステッド酸、例えば、酢酸中33%HBrの存在下での一般式(XIII)の化合物の反応によって達成される。反応は、好ましくは0℃~180℃の温度範囲で行われる。Bioorganic&Medicinal Chemistry 2018,26,3321-3344を参照されたい。
Figure 2023548353000022
スキーム7。
一般式(XIII)の化合物は、好適な溶媒、例えば、エタノール中での一般式(XIV)の化合物と一般式(VI)のヘテロアリールヒドラジンとの反応によって調製され得る(スキーム8を参照)。反応は、好ましくは0℃~150℃の温度範囲で行われる。
Figure 2023548353000023
スキーム8。
一般式(XIV)の化合物は、好適な溶媒、例えば、アセトン中のメタノールの存在下での一般式(XV)のヘテロアリールカルボニルハライドと一般式(XVI)のチオシアネート塩との反応によって調製され得る(スキーム9を参照)。ヘテロアリールカルボニルハライドは、市販されているか、または当業者に公知の方法によって、もしくは当業者に公知の方法と同様に調製され得る。Tetrahedron 1968,24,5205-5214;J.Chem.Soc.1957,1091;JP81 53,664(1981);Justus Liebigs Ann.Chem.1964,675,180およびJ.heterocycl.Chem.1983,20,1533を参照されたい。
Figure 2023548353000024
式中、X=フッ素、塩素、臭素。
スキーム9。
一般式(I)の本発明の化合物の選択された詳細な合成例を以下に挙げる。言及される例番号は、以下の表I.1~I.77の番号付けスキームに対応する。以下のセクションに記載される化学例について報告されたH NMR、13C-NMRおよび19F-NMR分光データ(H NMRでは400MHz、13C-NMRでは150MHz、19F-NMRでは375MHz、溶媒CDCl、CDODまたはd-DMSO、内部標準:テトラメチルシラン δ=0.00ppm)は、Bruker装置を用いて得られ、列挙されたシグナルは、以下に示される意味を有する:br=ブロード;s=シングレット、d=ダブレット、t=トリプレット、dd=ダブレットのダブレット、ddd=ダブレットのダブレットのダブレット、m=マルチプレット、q=カルテット、quint=クインテット、sext=セクステット、sept=セプテット、dq=カルテットのダブレット、dt=トリプレットのダブレット。ジアステレオマー混合物の場合、2つのジアステレオマーの各々について顕著なシグナルが報告されるか、または主要なジアステレオマーの特徴的なシグナルが報告される。化学基に使用される略語は、例えば、以下の意味を有する:Me=CH、Et=CHCH、t-Hex=C(CHCH(CH、t-Bu=C(CH、n-Bu=非分岐ブチル、n-Pr=非分岐プロピル、i-Pr=分岐プロピル、c-Pr=シクロプロピル、c-Hex=シクロヘキシル。
合成例:
合成例番号:I.33-10
合成段階1:5-フルオロピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2023548353000025
5-フルオロピリジン-2-カルボン酸(2.50g、17.72mmol、1.0当量)およびDMF(1滴)をDCM(100ml)に懸濁した。塩化オキサリル(3.09ml、35.44mmol、2.0当量)を45分以内に懸濁液に滴下した。注意:ガス発生!続いて、反応混合物を40℃で1時間撹拌した。室温に冷却した後、溶媒を減圧下で除去した。残渣をエチルアセテート(150ml)に溶解し、アンモニア溶液(35%、150ml)を15分以内に少しずつ加えた。反応混合物を室温で45分間撹拌した。有機相を分離し、水相をエチルアセテート(100ml)を用いて抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液を用いて洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、残渣をn-ヘプタン/エチルアセテート(4:1、20ml)と撹拌した。得られた固体を吸引濾別し、空気下で乾燥させた。5-フルオロピリジン-2-カルボキサミドを白色固体の形態で単離した(1.58g、理論値の60%)。H-NMR(400 MHz,DMSO-d δ,ppm)8.62(d,1H),8.13-8.09(m,2H),7.89(m,1H),7.68(bs,1H).
合成段階2:フェニル[(5-フルオロピリジン-2-イル)カルボニル]カルバメート
Figure 2023548353000026
5-フルオロピリジン-2-カルボキサミド(1.54g、10.99mmol、1.0当量)およびジフェニルカーボネート(3.53g、16.49mmol、1.5当量)をアルゴン雰囲気下でTHF(120ml)に懸濁し、氷浴を用いて0℃に冷却した。水素化ナトリウム(鉱油中60%、0.44g、10.99mmol、1.0当量)を溶液に少しずつ加えた。注意:ガス発生!続いて、氷浴を取り除き、反応混合物を室温で4.5時間撹拌した。その後、反応混合物を減圧下で1/3まで濃縮し、薄片状の白色固体を形成した。得られた固体を吸引濾別し、空気下で乾燥させた。フェニル[(5-フルオロピリジン-2-イル)カルボニル]カルバメートを白色固体の形態で単離した(2.58g、理論値の90%)。H-NMR(400 MHz,DMSO-d δ,ppm)9.61(bs,1H),8.62(d,1H),8.02(m,1H),7.89(m,1H),7.16-7.12(m,2H),6.75-6.71(m,3H).
合成段階3:N-{[2-(5-クロロピリジン-2-イル)ヒドラジノ]カルボニル}-5-フルオロピリジン-2-カルボキサミド
Figure 2023548353000027
フェニル[(5-フルオロピリジン-2-イル)カルボニル]カルバメート(2.58g、9.92mmol、1.0当量)をピリジン(60ml)に溶解し、次いで、5-クロロ-2-ヒドラジノピリジン(1.57g、10.91mmol、1.1当量)を室温で加えた。反応混合物を室温で2日間撹拌し、溶媒を減圧下で除去し、残渣をアセトニトリル(25ml)を用いて2回撹拌した。続いて、沈殿物を吸引濾別し、アセトニトリル(6mlで2回)を用いて洗浄し、空気下で乾燥させた。N-{[2-(5-クロロピリジン-2-イル)ヒドラジノ]カルボニル}-5-フルオロピリジン-2-カルボキサミドをベージュ色固体の形態で単離した(1.93g、理論値の56%)。H-NMR(400 MHz,DMSO-d δ,ppm)10.39(bs,1H),9.78(bs,1H),8.81(bs,1H),8.75(bs,1H),8.25(m,1H),8.16-8.02(m,2H),7.63(m,1H),6.71(m,1H).
合成段階4:1-(5-クロロピリジン-2-イル)-5-(5-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-オール
Figure 2023548353000028
N-{[2-(5-クロロピリジン-2-イル)ヒドラジノ]カルボニル}-5-フルオロピリジン-2-カルボキサミド(1g、3.23mmol、1.0当量)を10%水酸化カリウム溶液(50ml)に懸濁し、次いで、70℃で2時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を氷水と緩衝溶液(pH=4.65、1M)との混合物に滴下した。溶液をエチルアセテート(40ml)を用いて抽出し、水相を2M塩酸を用いてpH=3に調整した。混合物をさらに20分間撹拌し、淡ベージュ色固体を吸引濾別した。沈殿物を吸引濾別し、真空乾燥キャビネット内55℃で乾燥させた。1-(5-クロロピリジン-2-イル)-5-(5-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-オールを淡ベージュ色固体の形態で単離した(348mg、理論値の35%)。H-NMR(400 MHz,DMSO-d δ,ppm)13.21(bs,1H),8.24(d,1H),7.99(m,1H),7.86(dd,1H),7.66(dd,1H),7.56(m,1H).
合成段階5:メチル{[1-(5-クロロピリジン-2-イル)-5-(5-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル]オキシ}アセテート(合成例I.31-10)
Figure 2023548353000029
1-(5-クロロピリジン-2-イル)-5-(5-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-オール(250mg、0.86mmol、1.0当量)および炭酸カリウム(355g、2.57mmol、3当量)をDMF(10ml)に溶解し、次いで、メチルブロモアセテート(170mg、1.11mmol、1.3当量)を加えた。次いで、溶液を室温で2時間撹拌し、固体を濾別し、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(エチルアセテート/ヘプタン勾配)によって精製した。メチル{[1-(5-クロロピリジン-2-イル)-5-(5-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル]オキシ}アセテートをベージュ色固体の形態で単離した(258mg、理論値の78%)。H-NMR(400 MHz,CDCl δ,ppm)8.26-8.24(m,2H),8.01(m,1H),7.82(m,1H),7.58(m,1H),7.52(m,1H),4.97(s,2H),3.81(s,3H).
合成段階6:{[1-(5-クロロピリジン-2-イル)-5-(5-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル]オキシ}酢酸(合成例I.33-10)
Figure 2023548353000030
メチル{[1-(5-クロロピリジン-2-イル)-5-(5-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル]オキシ}アセテート(142mg、0.39mmol、1.0当量)および水酸化リチウム(19mg、0.78mmol、1当量)をTHF/水混合物(7:2、15ml)に溶解し、次いで、室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を水に溶解し、2M塩酸を用いてpH=2に調整し、淡黄色固体を沈殿させた。沈殿物を吸引濾別し、真空乾燥キャビネット内55℃で乾燥させた。{[1-(5-クロロピリジン-2-イル)-5-(5-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル]オキシ}酢酸を淡黄色固体の形態で単離した(131mg、理論値の92%)。H-NMR(400 MHz,DMSO-d δ,ppm)13.06(bs,1H),8.44(m,1H),8.16(m,1H),8.03(m,1H),7.91(m,1H),7.69(dd,1H),4.89(s,2H).
上記で引用され、適切な時点で列挙された調製例と同様に、[(1,5-ジ(ヘテロアリール)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)オキシ]酢酸誘導体の調製に関する一般的な詳細を考慮すると、以下に列挙される化合物が得られる:
Figure 2023548353000031
表I.1:式(I.1)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.1-1~I.1-25である。したがって、表I.1の化合物I.1-1~I.1-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000032
Figure 2023548353000033
Figure 2023548353000034
表I.2:式(I.2)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.2-1~I.2-25である。したがって、表I.2の化合物I.2-1~I.2-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000035
表I.3:式(I.3)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.3-1~I.3-25である。したがって、表I.3の化合物I.3-1~I.3-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000036
表I.4:式(I.4)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.4-1~I.4-25である。したがって、表I.4の化合物I.4-1~I.4-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000037
表I.5:式(I.5)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.5-1~I.5-25である。したがって、表I.5の化合物I.5-1~I.5-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000038
表I.6:式(I.6)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.6-1~I.6-25である。したがって、表I.6の化合物I.6-1~I.6-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000039
表I.7:式(I.7)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.7-1~I.7-25である。したがって、表I.7の化合物I.7-1~I.7-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000040
表I.8:式(I.8)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.8-1~I.8-25である。したがって、表I.8の化合物I.8-1~I.8-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000041
表I.9:式(I.9)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.9-1~I.9-25である。したがって、表I.9の化合物I.9-1~I.9-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000042
表I.10:式(I.10)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.10-1~I.10-25である。したがって、表I.10の化合物I.10-1~I.10-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000043
表I.11:式(I.11)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.11-1~I.11-25である。したがって、表I.11の化合物I.11-1~I.11-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000044
表I.12:式(I.12)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.12-1~I.12-25である。したがって、表I.12の化合物I.12-1~I.12-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000045
表I.13:式(I.13)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.13-1~I.13-25である。したがって、表I.13の化合物I.13-1~I.13-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000046
表I.14:式(I.14)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.14-1~I.14-25である。したがって、表I.14の化合物I.14-1~I.14-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000047
表I.15:式(I.15)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.15-1~I.15-25である。したがって、表I.15の化合物I.15-1~I.15-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000048
表I.16:式(I.16)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.16-1~I.16-25である。したがって、表I.16の化合物I.16-1~I.16-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000049
表I.17:式(I.17)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.17-1~I.17-25である。したがって、表I.17の化合物I.17-1~I.17-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000050
表I.18:式(I.18)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.18-1~I.18-25である。したがって、表I.18の化合物I.18-1~I.18-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000051
表I.19:式(I.19)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.19-1~I.19-25である。したがって、表I.19の化合物I.19-1~I.19-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000052
表I.20:式(I.20)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.20-1~I.20-25である。したがって、表I.20の化合物I.20-1~I.20-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000053
表I.21:式(I.21)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.21-1~I.21-25である。したがって、表I.21の化合物I.21-1~I.21-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000054
表I.22:式(I.22)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.22-1~I.22-25である。したがって、表I.22の化合物I.22-1~I.22-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000055
表I.23:式(I.23)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.23-1~I.23-25である。したがって、表I.23の化合物I.23-1~I.23-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000056
表I.24:式(I.24)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.24-1~I.24-25である。したがって、表I.24の化合物I.24-1~I.24-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000057
表I.25:式(I.25)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.25-1~I.25-25である。したがって、表I.25の化合物I.25-1~I.25-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000058
表I.26:式(I.26)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.26-1~I.26-25である。したがって、表I.26の化合物I.26-1~I.26-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000059
表I.27:式(I.27)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.27-1~I.27-25である。したがって、表I.27の化合物I.27-1~I.27-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000060
表I.28:式(I.28)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.28-1~I.28-25である。したがって、表I.28の化合物I.28-1~I.28-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000061
表I.29:式(I.29)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.29-1~I.29-25である。したがって、表I.29の化合物I.29-1~I.29-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000062
表I.30:式(I.30)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.30-1~I.30-25である。したがって、表I.30の化合物I.30-1~I.30-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000063
表I.31:式(I.31)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.31-1~I.31-25である。したがって、表I.31の化合物I.31-1~I.31-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000064
表I.32:式(I.32)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.32-1~I.32-25である。したがって、表I.32の化合物I.32-1~I.32-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000065
表I.33:式(I.33)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.33-1~I.33-25である。したがって、表I.33の化合物I.33-1~I.33-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000066
表I.34:式(I.34)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.34-1~I.34-25である。したがって、表I.34の化合物I.34-1~I.34-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000067
表I.35:式(I.35)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.35-1~I.35-25である。したがって、表I.35の化合物I.35-1~I.35-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000068
表I.36:式(I.36)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.36-1~I.36-25である。したがって、表I.36の化合物I.36-1~I.36-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000069
表I.37:式(I.37)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.37-1~I.37-25である。したがって、表I.37の化合物I.37-1~I.37-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000070
表I.38:式(I.38)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.38-1~I.38-25である。したがって、表I.38の化合物I.38-1~I.38-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000071
表I.39:式(I.39)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.39-1~I.39-25である。したがって、表I.39の化合物I.39-1~I.39-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000072
表I.40:式(I.40)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.40-1~I.40-25である。したがって、表I.40の化合物I.40-1~I.40-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000073
表I.41:式(I.41)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.41-1~I.41-25である。したがって、表I.41の化合物I.41-1~I.41-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000074
表I.42:式(I.42)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.42-1~I.42-25である。したがって、表I.42の化合物I.42-1~I.42-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000075
表I.43:式(I.4)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.43-1~I.43-25である。したがって、表I.43の化合物I.43-1~I.43-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000076
表I.44:式(I.44)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.44-1~I.44-25である。したがって、表I.44の化合物I.44-1~I.44-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000077
表I.45:式(I.45)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.45-1~I.45-25である。したがって、表I.45の化合物I.45-1~I.45-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000078
表I.46:式(I.46)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.46-1~I.46-25である。したがって、表I.46の化合物I.46-1~I.46-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000079
表I.47:式(I.47)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.47-1~I.47-25である。したがって、表I.47の化合物I.47-1~I.47-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000080
表I.48:式(I.48)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.48-1~I.48-25である。したがって、表I.48の化合物I.48-1~I.48-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000081
表I.49:式(I.49)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.49-1~I.49-25である。したがって、表I.49の化合物I.49-1~I.49-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000082
表I.50:式(I.50)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.50-1~I.50-25である。したがって、表I.50の化合物I.50-1~I.50-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000083
表I.51:式(I.51)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.51-1~I.51-25である。したがって、表I.51の化合物I.51-1~I.51-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000084
表I.52:式(I.52)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.52-1~I.52-25である。したがって、表I.52の化合物I.52-1~I.52-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000085
表I.53:式(I.53)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.53-1~I.53-25である。したがって、表I.53の化合物I.53-1~I.53-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000086
表I.54:式(I.54)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.54-1~I.54-25である。したがって、表I.54の化合物I.54-1~I.54-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000087
表I.55:式(I.55)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.55-1~I.55-25である。したがって、表I.55の化合物I.55-1~I.55-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000088
表I.56:式(I.56)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.56-1~I.56-25である。したがって、表I.56の化合物I.56-1~I.56-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000089
表I.57:式(I.57)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.57-1~I.57-25である。したがって、表I.57の化合物I.57-1~I.57-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000090
表I.58:式(I.58)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.58-1~I.58-25である。したがって、表I.58の化合物I.58-1~I.58-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000091
表I.59:式(I.59)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.59-1~I.59-25である。したがって、表I.59の化合物I.59-1~I.59-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000092
表I.60:式(I.60)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.60-1~I.60-25である。したがって、表I.60の化合物I.60-1~I.60-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000093
表I.61:式(I.61)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.61-1~I.61-25である。したがって、表I.61の化合物I.61-1~I.61-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000094
表I.62:式(I.62)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.62-1~I.62-25である。したがって、表I.62の化合物I.62-1~I.62-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000095
表I.63:式(I.63)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.63-1~I.63-25である。したがって、表I.63の化合物I.63-1~I.63-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000096
表I.64:式(I.64)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.64-1~I.64-25である。したがって、表I.64の化合物I.64-1~I.64-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000097
表I.65:式(I.65)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.65-1~I.65-25である。したがって、表I.65の化合物I.65-1~I.65-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000098
表I.66:式(I.66)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.66-1~I.66-25である。したがって、表I.66の化合物I.66-1~I.66-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000099
表I.67:式(I.67)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.67-1~I.67-25である。したがって、表I.67の化合物I.67-1~I.67-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000100
表I.68:式(I.68)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.68-1~I.68-25である。したがって、表I.68の化合物I.68-1~I.68-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000101
表I.69:式(I.69)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.69-1~I.69-25である。したがって、表I.69の化合物I.69-1~I.69-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000102
表I.70:式(I.70)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.70-1~I.70-25である。したがって、表I.70の化合物I.70-1~I.70-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000103
表I.71:式(I.71)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.71-1~I.71-25である。したがって、表I.71の化合物I.71-1~I.71-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
Figure 2023548353000104
表I.72:式(I.72)の好ましい化合物は、Qがそれぞれの行に示される表1からの意味を有する化合物I.72-1~I.72-25である。したがって、表I.72の化合物I.72-1~I.72-25は、表1のQに関するそれぞれのエントリー番号1~25の意味によって定義される。
選択された表例の分光データ:
一般式(I)の本発明の化合物の選択された詳細な合成例を以下に挙げる。以下のセクションに記載される化学例について報告されたH NMR、13C-NMRおよび19F-NMR分光データ(H NMRでは400MHz、13C-NMRでは150MHz、19F-NMRでは375MHz、溶媒CDCl、CDODまたはd-DMSO、内部標準:テトラメチルシラン δ=0.00ppm)は、Bruker装置を用いて得られ、列挙されたシグナルは、以下に示される意味を有する:br=ブロード;s=シングレット、d=ダブレット、t=トリプレット、dd=ダブレットのダブレット、ddd=ダブレットのダブレットのダブレット、m=マルチプレット、q=カルテット、quint=クインテット、sext=セクステット、sept=セプテット、dq=カルテットのダブレット、dt=トリプレットのダブレット。ジアステレオマー混合物の場合、2つのジアステレオマーの各々について顕著なシグナルが報告されるか、または主要なジアステレオマーの特徴的なシグナルが報告される。化学基に使用される略語は、例えば、以下の意味を有する:Me=CH、Et=CHCH、t-Hex=C(CHCH(CH、t-Bu=C(CH、n-Bu=非分岐ブチル、n-Pr=非分岐プロピル、i-Pr=分岐プロピル、c-Pr=シクロプロピル、c-Hex=シクロヘキシル。
従来のH NMR解釈によって、またはNMRピークリスト法によって、選択された表例について以下に列挙される分光データを評価した。
従来のH NMR解釈
例番号I.28-10:
H-NMR(400 MHz,DMSO-d δ,ppm)8.50(d,1H),8.45(d,1H),8.19-8.11(m,2H),7.96(dd,1H),7.71(dd,1H),5.03(s,2H),3.72(s,3H).
例番号I.32-10:
H-NMR(400 MHz,CDCl δ,ppm)8.26-8.24(m,2H),8.02(m,1H),7.82(dd,1H),7.58-7.49(m,2H),4.94(s,2H),4.27(q,2H),1.29(t,3H).
例番号I.30-10:
H-NMR(400 MHz,CDCl δ,ppm)8.36(d,1H),8.27(d,1H),7.94(d,1H),7.84-7.78(m,2H),7.58(m,1H),4.98(s,2H).
NMRピークリスト法
選択された例の1H NMRデータは、1H NMRピークリストの形態で示される。各シグナルピークについて、まずδ値(ppm)、次いで、丸括弧内のシグナル強度を列挙する。様々なシグナルピークに関するδ値/シグナル強度数の対を、互いからの分離とともに、セミコロンによって列挙する。
したがって、1つの例のピークリストは、以下の形式をとる:
δ(強度);δ(強度);........;δ(強度);......;δ(強度
鋭いシグナルの強度は、NMRスペクトルのプリントされた例におけるシグナルの高さ(cm)と相関し、シグナル強度の真の比を示す。ブロードなシグナルの場合、スペクトル内の最も強いシグナルと比較して、いくつかのピーク、またはシグナルの中央、およびその相対強度が示され得る。
H NMRスペクトルの化学シフトの較正のために、特にDMSO中で測定されるスペクトルの場合、テトラメチルシラン、および/または溶媒の化学シフトを使用する。したがって、テトラメチルシランピークは、NMRピークリストに存在してもよいが、存在しなくてもよい。
H NMRピークリストは、従来のH NMRプリントアウトと同様であり、したがって、通常、従来のNMR解釈で列挙されるあらゆるピークを含有する。
さらに、従来のH NMRプリントアウトと同様に、それらは、溶媒シグナル、本発明によって同様に提供される標的化合物の立体異性体のシグナル、および/または不純物のピークを示し得る。
溶媒および/または水のデルタ範囲内の化合物シグナルの報告では、本発明者らのH NMRピークリストは、標準溶媒ピーク、例えば、DMSO-d中のDMSOのピークと水のピークとを示し、これらは通常平均して高い強度を有する。
標的化合物の立体異性体のピーク、および/または不純物のピークは、通常、標的化合物(例えば、>90%の純度を有する)のピークよりも平均して低い強度を有する。
そのような立体異性体および/または不純物は、特定の調製プロセスに典型的であり得る。したがって、それらのピークは、「副生成物フィンガープリント」を参照して本発明者らの調製プロセスの再現を同定するのに役立ち得る。
公知の方法(MestreC、ACDシミュレーションだけでなく、経験的に評価された期待値も伴う)によって標的化合物のピークを計算する専門家は、必要であれば、場合により追加の強度フィルタを使用して、標的化合物のピークを単離することができる。この単離は、従来のH NMR解釈における関連するピークピッキングと同様であろう。
H NMRピークリストのさらなる詳細は、Research disclosure Database Number 564025に見出すことができる。
Figure 2023548353000105
Figure 2023548353000106
本発明はまた、作物植物または有用植物に損傷を引き起こす農薬、例えば、駆除剤または特に除草剤の植物毒性作用から作物植物または有用植物を保護する方法において、一般式(I)の化合物またはその塩が、毒性緩和剤として使用され、一般式(I)の化合物またはその塩の有効量を植物、植物の一部、またはその種子(または種子材料)に施用することが好ましいことを特徴とする方法を提供する。
上記で指定される一般式(I)の化合物(=毒性緩和剤)は、多くの作物栽培物、例えば、経済的に重要な作物、例えば、穀類(コムギ、オオムギ、ライコムギ、ライムギ、イネ、トウモロコシ、キビ/モロコシ)、サトウダイコン、サトウキビ、アブラナ、ワタ、ヒマワリ、エンドウ、マメおよびダイズに対する有害生物の選択的防除のための活性成分(駆除剤)とともに使用するのに適している。
一般式(I)の毒性緩和剤との除草剤毒性緩和剤の組合せはまた、有用植物および観賞植物の苗床および畑、例えば、実用芝または装飾芝を有する芝地、特にライグラス、ブルーグラスまたはバミューダグラス上の有害植物の防除にも適している。
また、一般式(I)の上述の化合物を含む除草剤毒性緩和剤の組合せが使用され得る有用植物および作物植物に関して興味深いのは、全体的もしくは部分的に耐性である変異体作物、または全体的もしくは部分的に一部の駆除剤に耐性であるトランスジェニック作物、例えば、グルホシネートもしくはグリホセートに耐性であるトウモロコシ作物、または植物に損傷を与える作用を有するイミダゾリノンに耐性であるダイズ作物である。
しかし、新規な様式で使用される一般式(I)の毒性緩和剤の特定の利点は、使用される駆除剤に対して通常十分に耐性ではない作物に対するそれらの有効な作用である。
駆除剤との一般的な使用のために、一般式(I)の化合物は、活性成分と同時にまたは任意の順序で配備され得、次いで、作物植物の場合、望ましくない有害生物に対するこれらの活性成分の有効性を損なうことなく、または顕著に低下させることなく、これらの活性成分の有害な副作用を低減または完全に防止することができる。
ここで、例えば、複数の除草剤による、または殺虫剤もしくは殺真菌剤と組み合わせた除草剤による複数の駆除剤の使用に起因する損傷を顕著に低減または完全に防止することも可能である。
これにより、従来の駆除剤の使用分野をかなり拡大することができる。
本発明の組成物が駆除剤を含有する場合、これらの組成物は、適切な希釈で、生育領域に、既に発芽した有害植物および/もしくは有用植物に、または既に出芽した有害植物および/もしくは有用植物に直接施用される。
本発明の組成物がいかなる駆除剤も含有しない場合、これらの組成物は、いわゆるタンク混合法によって使用されてもよく、タンク混合法とは、処理すべき領域への施用の直前に、または駆除剤の施用前に、または駆除剤の施用後に、または種子前処理のために、すなわち、例えば、有用植物種子の粉衣のために、使用者が別個に配合された生成物(=有用植物保護組成物および駆除剤)を混合および希釈することを意味する。
特に除草剤の後に毒性緩和剤を植物に施用する場合、毒性緩和剤を駆除剤とともに迅速に施用することが好ましい。
一般式(I)の化合物の有利な効果は、それらが出芽前法または出芽後法によって駆除剤と一緒に使用される場合、例えば、タンク混合として、もしくは共配合物として同時施用される場合、または並行してもしくは連続して別個に施用(分割施用)される場合に観察される。施用を複数回繰り返すことも可能である。出芽前施用と出芽後施用とを組み合わせることも時として賢明であり得る。1つの選択肢には、通常、駆除剤の同時施用または後の施用とともに有用植物または作物植物への出芽後施用として使用することがある。別の選択肢には、種子粉衣、実生(例えば、イネ)の(浸漬)処理、または他の繁殖物質の処理(例えば、ジャガイモの塊茎)に本発明の化合物(I)を使用することがある。
一般式(I)の化合物を除草剤と組み合わせて使用する場合、毒性緩和効果だけでなく有害植物に対する除草作用の増強も観察されることが多い。また、多くの場合、有用植物および作物植物の生育が改善され、収穫量を増加させることが可能である。
本発明の組成物は、1つ以上の駆除剤を含有し得る。有用な駆除剤の例には、除草剤、殺虫剤、殺真菌剤、殺ダニ剤および殺線虫剤が挙げられ、これらは単独で使用された場合、それぞれ作物植物に植物毒性損傷をもたらすか、または損傷が同様にもたらされ得る。
除草剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤および殺真菌剤、特に除草剤の群からの対応する活性駆除成分が特に興味深い。
(一般式(I)の)毒性緩和剤対駆除剤の重量比は、広い範囲内で変動し得、一般に、1:100~100:1、好ましくは1:20~20:1、特に1:10~10:1の範囲である。毒性緩和剤対駆除剤の最適な重量比は、使用されるそれぞれの毒性緩和剤、およびそれぞれの駆除剤、ならびに保護されるべき有用植物または作物植物の種類に依存する。使用される駆除剤、および保護されるべき有用植物の種類に応じて、毒性緩和剤の必要な施用量は、広い範囲内で変動し得、一般に、1ヘクタール当たり0.001~10kg、好ましくは0.01~1kg、特に0.01~0.2kgの毒性緩和剤の範囲である。処理の成功に必要な量および重量比は、簡単な予備試験によって確認することができる。
種子粉衣の場合、例えば、種子1キログラム当たり0.005~20gの(一般式(I)の)毒性緩和剤、好ましくは種子1キログラム当たり0.01~10gの毒性緩和剤、特に種子1キログラム当たり0.05~5gの毒性緩和剤が使用される。
(一般式(I)の)毒性緩和剤の溶液が種子処理に利用され、種子または実生が溶液によって濡れる場合、好適な濃度は、一般に、重量に基づいて1~10 000ppm、好ましくは100~1000ppmの範囲である。
処理の成功に必要な量および重量比は、簡単な予備試験によって確認することができる。
一般式(I)の毒性緩和剤は、駆除剤とは別個にまたは一緒に慣用的な様式で配合され得る。
したがって、有用植物保護組成物または作物植物保護組成物も提供される。
最終配合物としての毒性緩和剤および駆除剤の併用、特に毒性緩和剤および除草剤の併用、またはタンク混合法による使用が好ましい。
出芽前法または出芽後法による播種後の駆除剤、好ましくは除草剤の後の施用による種子処理に一般式(I)の毒性緩和剤を使用することも同様に好ましい。
一般式(I)の化合物またはその塩は、例えば、最終配合物またはタンク混合の形態の他の駆除活性物質、例えば、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、除草剤、殺真菌剤、毒性緩和剤、肥料および/または生育調節剤と組み合わせて、そのままで、またはそれらの調製物(配合物)の形態で使用され得る。
組合せ配合物は、組み合わせられる活性成分の物理的特性および安定性を考慮して、上記の配合物に基づいて生成され得る。
混合配合物またはタンク混合中の本発明の化合物に使用可能な組合せパートナーは、例えば、Weed Research 26(1986)441-445 or “The Pesticide Manual”,16th edition,The British Crop Protection Council and the Royal Soc.of Chemistry,2006、およびそこに引用されている文献から知られているように、例えば、アセト乳酸シンターゼ、アセチル-CoAカルボキシラーゼ、セルロースシンターゼ、エノールピルビルシキメート-3-リン酸シンターゼ、グルタミンシンセターゼ、p-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ、フィトエンデサチュラーゼ、光化学系I、光化学系IIまたはプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼの阻害に基づく公知の活性成分である。
本発明の化合物と組み合わせることができる公知の除草剤または植物生育調節剤は、例えば、以下であり、ここで、上記活性成分は、国際標準化機構(ISO)に従ってそれらの「一般名」によって、または化学名によって、もしくはコード番号によって呼ばれる。それらは、明示的に言及されていなくても、あらゆる使用形態、例えば、酸、塩、エステル、ならびに立体異性体および光学異性体などのあらゆる異性型を常に包含する。
そのような除草剤混合パートナーの例は、以下である:
アセトクロル、アシフルオルフェン、アシフルオルフェン-ナトリウム、アクロニフェン、アラクロール、アリドクロル、アロキシジム、アロキシジム-ナトリウム、アメトリン、アミカルバゾン、アミドクロール、アミドスルフロン、4-アミノ-3-クロロ-6-(4-クロロ-2-フルオロ-3-メチルフェニル)-5-フルオロピリジン-2-カルボン酸、アミノシクロピラクロル、アミノシクロピラクロル-カリウム、アミノシクロピラクロル-メチル、アミノピラリド、アミトロール、アンモニウムスルファメート、アニロホス、アスラム、アトラジン、アザフェニジン、アジムスルフロン、ベフルブタミド、ベナゾリン、ベナゾリン-エチル、ベンフルラリン、ベンフレセート、ベンスルフロン、ベンスルフロン-メチル、ベンスリド、ベンタゾン、ベンゾビシクロン、ベンゾフェナップ、ビシクロピロン、ビフェノックス、ビラナホス、ビラナホス-ナトリウム、ビスピリバック、ビスピリバック-ナトリウム、ブロマシル、ブロモブチド、ブロモフェノキシム、ブロモキシニル、ブロモキシニル-ブチレート、-カリウム、-ヘプタノエートおよび-オクタノエート、ブソキシノン(busoxinone)、ブタクロール、ブタフェナシル、ブタミホス、ブテナクロール、ブトラリン、ブトロキシジム、ブチレート、カフェンストロール、カルベタミド、カルフェントラゾン、カルフェントラゾン-エチル、クロランベン、クロルブロムロン、クロルフェナック、クロルフェナック-ナトリウム、クロルフェンプロップ、クロルフルレノール、クロルフルレノール-メチル、クロリダゾン、クロリムロン、クロリムロン-エチル、クロロフタリム(chlorophthalim)、クロロトルロン、クロルタール-ジメチル、クロルスルフロン、シニドン、シニドン-エチル、シンメチリン、シノスルフロン、クラシホス、クレトジム、クロジナホップ、クロジナホップ-プロパルギル、クロマゾン、クロメプロップ、クロピラリド、クロランスラム、クロランスラム-メチル、クミルロン、シアナミド、シアナジン、シクロエート、シクロピリモレート、シクロスルファムロン、シクロキシジム、シハロホップ、シハロホップ-ブチル、シプラジン、2,4-D,2,4-D-ブトチル、-ブチル、-ジメチルアンモニウム、-ジオラミン、-エチル、2-エチルヘキシル、-イソブチル、-イソオクチル、-イソプロピルアンモニウム、-カリウム、-トリイソプロパノールアンモニウムおよび-トロラミン、2,4-DB,2,4-DB-ブチル、-ジメチルアンモニウム、イソオクチル、-カリウムおよび-ナトリウム、ダイムロン(daimuron)(ダイムロン(dymron))、ダラポン、ダゾメット、n-デカノール、デスメディファム、デトシル-ピラゾレート(detosyl-pyrazolate)(DTP)、ジカンバ、ジクロベニル、2-(2,4-ジクロロベンジル)-4,4-ジメチル-1,2-オキサゾリジン-3-オン、2-(2,5-ジクロロベンジル)-4,4-ジメチル-1,2-オキサゾリジン-3-オン、ジクロルプロップ、ジクロルプロップ-P、ジクロホップ、ジクロホップ-メチル、ジクロホップ-P-メチル、ジクロスラム、ジフェンゾコート、ジフルフェニカン、ジフルフェンゾピル、ジフルフェンゾピル-ナトリウム、ジメフロン、ジメピペレート、ジメタクロール、ジメタメトリン、ジメテナミド、ジメテナミド-P、ジメトラスルフロン(dimetrasulfuron)、ジニトラミン、ジノテルブ、ジフェナミド、ジクワット、ジクワット-ジブロミド、ジチオピル、ジウロン、DNOC、エンドタール、EPTC、エスプロカルブ、エタルフルラリン、エタメツルフロン、エタメツルフロン-メチル、エチオジン、エトフメセート、エトキシフェン、エトキシフェン-エチル、エトキシスルフロン、エトベンザニド、F-9600、F-5231、すなわち、N-[2-クロロ-4-フルオロ-5-[4-(3-フルオロプロピル)-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル]-フェニル]エタンスルホンアミド、F-7967、すなわち、3-[7-クロロ-5-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)-1H-ベンズイミダゾール-4-イル]-1-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン、フェノキサプロップ、フェノキサプロップ-P、フェノキサプロップ-エチル、フェノキサプロップ-P-エチル、フェノキサスルホン、フェンキノトリオン、フェントラザミド、フラムプロップ、フラムプロップ-M-イソプロピル、フラムプロップ-M-メチル、フラザスルフロン、フロラスラム、フルアジホップ、フルアジホップ-P、フルアジホップ-ブチル、フルアジホップ-P-ブチル、フルカルバゾン、フルカルバゾン-ナトリウム、フルセトスルフロン、フルクロラリン、フルフェナセット、フルフェンピル、フルフェンピル-エチル、フルメトスラム、フルミクロラック、フルミクロラック-ペンチル、フルミオキサジン、フルオメツロン、フルレノール、フルレノール-ブチル、-ジメチルアンモニウムおよび-メチル、フルオログリコフェン、フルオログリコフェン-エチル、フルプロパネート、フルピルスルフロン、フルピルスルフロン-メチル-ナトリウム、フルリドン、フルロクロリドン、フルロキシピル、フルロキシピル-メプチル、フルルタモン、フルチアセット、フルチアセット-メチル、ホメサフェン、ホメサフェン-ナトリウム、ホラムスルフロン、ホサミン、グルホシネート、グルホシネート-アンモニウム、グルホシネート-P-ナトリウム、グルホシネート-P-アンモニウム、グルホシネート-P-ナトリウム、グリホセート、グリホセート-アンモニウム、-イソプロピルアンモニウム、-ジアンモニウム、-ジメチルアンモニウム、-カリウム、-ナトリウムおよび-トリメシウム、H-9201、すなわち、O-(2,4-ジメチル-6-ニトロフェニル)O-エチルイソプロピルホスホルアミドチオエート、ハロウキシフェン、ハロウキシフェン-メチル、ハロサフェン、ハロスルフロン、ハロスルフロン-メチル、ハロキシホップ、ハロキシホップ-P、ハロキシホップ-エトキシエチル、ハロキシホップ-P-エトキシエチル、ハロキシホップ-メチル、ハロキシホップ-P-メチル、ヘキサジノン、HW-02、すなわち、1-(ジメトキシホスホリル)エチル(2,4-ジクロロフェノキシ)アセテート、イマザメタベンズ、イマザメタベンズ-メチル、イマザモックス、イマザモックス-アンモニウム、イマザピック、イマザピック-アンモニウム、イマザピル、イマザピル-イソプロピルアンモニウム、イマザキン、イマザキン-アンモニウム、イマゼタピル、イマゼタピル-インモニウム(immonium)、イマゾスルフロン、インダノファン、インダジフラム、ヨードスルフロン、ヨードスルフロン-メチル-ナトリウム、アイオキシニル、アイオキシニル-オクタノエート、-カリウムおよびナトリウム、イプフェンカルバゾン、イソプロツロン、イソウロン、イソキサベン、イソキサフルトール、カルブチレート、KUH-043、すなわち、3-({[5-(ジフルオロメチル)-1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル]メチル}スルホニル)-5,5-ジメチル-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール、ケトスピラドックス、ラクトフェン、レナシル、リニュロン、MCPA、MCPA-ブトチル、-ジメチルアンモニウム、-2-エチルヘキシル、-イソプロピルアンモニウム、-カリウムおよび-ナトリウム、MCPB、MCPB-メチル、-エチルおよび-ナトリウム、メコプロップ、メコプロップ-ナトリウムおよび-ブトチル、メコプロップ-P、メコプロップ-P-ブトチル、-ジメチルアンモニウム、-2-エチルヘキシルおよび-カリウム、メフェナセット、メフルイジド、メソスルフロン、メソスルフロン-メチル、メソトリオン、メタベンズチアズロン、メタム、メタミホップ、メタミトロン、メタザクロル、メタゾスルフロン、メタベンズチアズロン、メチオピルスルフロン(methiopyrsulfuron)、メチオゾリン、メチルイソチオシアネート、メトブロムロン、メトラクロール、S-メトラクロール、メトスラム、メトクスロン、メトリブジン、メトスルフロン、メトスルフロン-メチル、モリナット(molinat)、モノリニュロン、モノスルフロン、モノスルフロン-エステル、MT-5950、すなわち、N-[3-クロロ-4-(1-メチルエチル)フェニル]-2-メチルペンタンアミド、NGGC-011、ナプロパミド、NC-310、すなわち、4-(2,4-ジクロロベンゾイル)-1-メチル-5-ベンジルオキシピラゾール、ネブロン、ニコスルフロン、ノナン酸(ペラルゴン酸)、ノルフルラゾン、オレイン酸(脂肪酸)、オルベンカルブ、オルソスルファムロン、オリザリン、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキサスルフロン、オキサジクロメホン(oxaziclomefon)、オキシフルオルフェン、パラコート、パラコートジクロリド、ペブレート、ペンディメタリン、ペノキススラム、ペンタクロロフェノール、ペントキサゾン、ペトキサミド、石油、フェンメディファム、ピクロラム、ピコリナフェン、ピノキサデン、ピペロホス、プレチラクロール、プリミスルフロン、プリミスルフロン-メチル、プロジアミン、プロホキシジム、プロメトン、プロメトリン、プロパクロール、プロパニル、プロパキザホップ、プロパジン、プロファム、プロピソクロール、プロポキシカルバゾン、プロポキシカルバゾン-ナトリウム、プロピリスルフロン、プロピザミド、プロスルホカルブ、プロスルフロン、ピラクロニル、ピラフルフェン、ピラフルフェン-エチル、ピラスルホトール、ピラゾリネート(ピラゾレート)、ピラゾスルフロン、ピラゾスルフロン-エチル、ピラゾキシフェン、ピリバムベンズ、ピリバムベンズ-イソプロピル、ピリバムベンズ-プロピル、ピリベンゾキシム、ピリブチカルブ、ピリダフォル、ピリデート、ピリフタリド、ピリミノバック、ピリミノバック-メチル、ピリミスルファン、ピリチオバック、ピリチオバック-ナトリウム、ピロキサスルホン、ピロクススラム、キンクロラック、キンメラック、キノクラミン、キザロホップ、キザロホップ-エチル、キザロホップ-P、キザロホップ-P-エチル、キザロホップ-P-テフリル、リムスルフロン、サフルフェナシル、セトキシジム、シデュロン、シマジン、シメトリン、SL-261、スルコトリオン(sulcotrion)、スルフェントラゾン、スルホメツロン、スルホメツロン-メチル、スルホスルフロン、SYP-249、すなわち、1-エトキシ-3-メチル-1-オキソブタ-3-エン-2-イル5-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-ニトロベンゾエート、SYP-300、すなわち、1-[7-フルオロ-3-オキソ-4-(プロパ-2-イン-1-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンズオキサジン-6-イル]-3-プロピル-2-チオキソイミダゾリジン-4,5-ジオン、2,3,6-TBA、TCA(トリフルオロ酢酸)、TCA-ナトリウム、テブチウロン、テフリルトリオン、テンボトリオン、テプラロキシジム、ターバシル、テルブカルブ、テルブメトン、テルブチラジン(terbuthylazin)、テルブトリン、テニルクロール、チアゾピル、チエンカルバゾン、チエンカルバゾン-メチル、チフェンスルフロン、チフェンスルフロン-メチル、チオベンカルブ、チアフェナシル、トルピラレート、トプラメゾン、トラルコキシジム、トリアファモン、トリアレート、トリアスルフロン、トリアジフラム、トリベヌロン、トリベヌロン-メチル、トリクロピル、トリエタジン、トリフロキシスルフロン、トリフロキシスルフロン-ナトリウム、トリフルジモキサジン、トリフルラリン、トリフルスルフロン、トリフルスルフロン-メチル、トリトスルフロン、ウレアサルフェート(urea sulfate)、バーノレート、XDE-848、ZJ-0862、すなわち、3,4-ジクロロ-N-{2-
[(4,6-ジメトキシピリミジン-2-イル)オキシ]ベンジル}アニリン、ならびに以下の化合物:
Figure 2023548353000107
可能な混合パートナーとしての植物生育調節剤の例は、以下である:
アシベンゾラル、アシベンゾラル-S-メチル、5-アミノレブリン酸、アンシミドール、6-ベンジルアミノプリン、ブラシノライド、カテコール、クロルメコートクロリド、クロプロップ、シクラニリド、3-(シクロプロパ-1-エニル)プロピオン酸、ダミノジッド、ダゾメット、n-デカノール、ジケグラック、ジケグラック-ナトリウム、エンドタール、エンドタール-二カリウム、-二ナトリウム、およびモノ(N,N-ジメチルアルキルアンモニウム)、エテホン、フルメトラリン、フルレノール、フルレノール-ブチル、フルルプリミドール、ホルクロルフェニュロン、ジベレリン酸、イナベンフィド、インドール-3-酢酸(IAA)、4-インドール-3-イル酪酸、イソプロチオラン、プロベナゾール、ジャスモン酸、ジャスモン酸メチルエステル、マレインヒドラジド、メピコートクロリド、1-メチルシクロプロペン、2-(1-ナフチル)アセトアミド、1-ナフチル酢酸、2-ナフチルオキシ酢酸、ニトロフェノレート混合物、4-オキソ-4[(2-フェニルエチル)アミノ]酪酸、パクロブトラゾール、N-フェニルフタラミン酸、プロヘキサジオン、プロヘキサジオン-カルシウム、プロヒドロジャスモン(prohydrojasmone)、サリチル酸、ストリゴラクトン、テクナゼン、チジアズロン、トリアコンタノール、トリネキサパック、トリネキサパック-エチル、チトデフ(tsitodef)、ウニコナゾール、ウニコナゾール-P。
活性成分配合物または共配合物として使用する場合、これらは、一般に、場合によって、それぞれ慣用的な固着剤、湿潤剤、分散剤、乳化剤、浸透剤、保存剤、不凍剤および溶媒、充填剤、担体および染料、消泡剤、蒸発抑制剤、ならびにpHおよび粘度調整剤を含有する。
一般式(I)の化合物、および言及された駆除剤のうちの1つ以上とのその組合せは、定義された物理化学的パラメータおよび生物学的パラメータに応じて様々な方法で配合され得る。
配合物の種類の好適な例には、以下が含まれる:
・1つ以上のイオン性および/または非イオン性界面活性剤(乳化剤)を加えて、活性成分を有機溶媒、例えば、ブタノール、シクロヘキサノン、ジメチルホルムアミド、キシレン、または比較的高沸点の炭化水素、または有機溶媒の混合物に溶解することによって生成される乳剤。
好適な乳化剤は、例えば、アルキルアリールスルホン酸カルシウム、脂肪酸ポリグリコールエステル、アルキルアリールポリグリコールエーテル、脂肪アルコールポリグリコールエーテル、プロピレンオキシド-エチレンオキシド縮合生成物、アルキルポリエーテル、ソルビタンエステル、およびポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;
・細かく分割された固体無機物質または固体有機物質、例えば、タルク、天然粘土、例えば、カオリン、ベントナイトおよびパイロフィライト、珪藻土または小麦粉とともに活性成分を粉砕することによって得られる散粉生成物;
・例えば、ビーズミルによる湿式粉砕によって生成され得る、水または油ベースの懸濁濃縮物;
・水溶性粉末;
・水溶性濃縮物;
・顆粒、例えば、水溶性顆粒、水分散性顆粒、ならびに散播および土壌施用のための顆粒;
・活性成分と同様に、希釈剤または不活性物質および界面活性剤も含有する水和剤;
・カプセル懸濁液およびマイクロカプセル;
・超低容量配合物である。
上記の配合物の種類は当業者に公知であり、例えば、K.Martens,“Spray Drying Handbook”,3rd ed.,G.Goodwin Ltd.,London.1979;W.van Valkenburg,“Pesticide Formulations”,Marcel Dekker,N.Y.1973;Winacker-Kuchler,“Chemische Technologie” [Chemical Technology],volume 7,C.Hanser Verlag Munich,4th edition 1986;“Perry’s Chemical Engineer’s Handbook”,5th ed.,McGraw-Hill,N.Y.1973,pages 8-57に記載されている。
必要な配合助剤、例えば、不活性材料、界面活性剤、溶媒およびさらなる添加剤も同様に公知であり、例えば、
McCutcheon’s “Detergents and Emulsifiers Annual”,MC Publ.Corp.,Ridgewood N.J.;C.Marsden,“Solvents Guide”,2nd ed.,Interscience,N.Y.1963;H.von Olphen,“Introduction to Clay Colloid Chemistry”,2nd ed.,J.Wiley&Sons,N.Y.;Schonfeldt,“Grenzflachenaktive Athylenoxidaddukte” [Interface-active Ethylene Oxide Adducts],Wiss.Verlagsgesellschaft,Stuttgart 1976;Sisley and Wood,“Encyclopedia of Surface Active Agents”,Chem.Publ.Co.Inc.,N.Y.1964;Watkins,“Handbook of Insecticide Dust Diluents and Carriers”,2nd ed.,Darland Books,Caldwell N.J.;Winnacker-Kuchler,“Chemische Technologie”,volume 7,C.Hanser Verlag Munich,4th edition 1986に記載されている。
上述の配合助剤とは別に、有用植物保護組成物は、場合によって、慣用的な湿潤剤、固着剤、分散剤、浸透剤、乳化剤、保存剤、不凍剤、充填剤、担体および染料、消泡剤、蒸発抑制剤、ならびにpHおよび粘度調整剤を含有し得る。
配合物の種類に応じて、有用植物保護組成物は、一般式(I)の1つ以上の毒性緩和剤、または毒性緩和剤と駆除剤との組合せを一般に0.1重量%~99重量%、特に0.2重量%~95重量%含有する。
それらは、1重量%~99.9重量%、特に4重量%~99.5重量%の1つ以上の固体添加剤または液体添加剤と、0重量%~25重量%、特に0.1~25重量%の界面活性剤とをさらに含有する。乳剤では、活性成分濃度、すなわち、毒性緩和剤および/または駆除剤の濃度は、一般に、1重量%~90重量%、特に5重量%~80重量%である。
散粉生成物は、典型的には、1重量%~30重量%、好ましくは5重量%~20重量%の活性成分を含有する。水和剤では、活性成分濃度は、一般に10重量%~90重量%である。
水分散性顆粒では、活性成分の含有量は、例えば、1重量%~95重量%であり、好ましくは10重量%~80重量%である。
施用のために、市販の形態の配合物は、水和剤、乳剤、分散液および水分散性顆粒の場合、適切であれば慣用的な様式で、例えば、水によって希釈される。
散粉形態の調製物、顆粒、および噴霧可能な溶液は、通常、施用前に他の不活性物質によってさらに希釈されない。
一般式(I)の毒性緩和剤の必要な施用量は、温度、湿度、および使用される除草剤の種類を含む外部条件によって変動する。
本発明を例示するがこれに限定されない以下の実施例では、量の記載は、特に定義されない限り重量に基づく。
[実施例]
1.配合例
1.1 散粉生成物
一般式(I)の化合物(毒性緩和剤)、または駆除剤(例えば、除草剤)と一般式(I)の毒性緩和剤とから構成される活性成分混合物10重量部と、不活性物質としてタルク90重量部とを混合し、ビーズミル内で粉砕することによって散粉生成物を得る。
1.2 水分散性粉末
一般式(I)の化合物、または駆除剤(例えば、除草剤)と一般式(I)の毒性緩和剤との活性成分混合物25重量部と、不活性物質としてカオリン含有石英64重量部と、湿潤剤および分散剤としてリグニンスルホン酸カリウム10重量部およびオレオイルメチルタウリン酸ナトリウム1重量部とを混合し、ピンドディスクミル(pinned-disk mill)内で混合物を粉砕することによって、水分散性が良好な水和剤を得る。
1.3 水分散性濃縮物
一般式(I)の化合物、または駆除剤(例えば、除草剤)と式(I)の毒性緩和剤との活性成分混合物20重量部と、アルキルフェノールポリグリコールエーテル((登録商標)Triton X 207)6重量部、イソトリデカノールポリグリコールエーテル3重量部およびパラフィン系鉱油71重量部とを混合し、摩擦ボールミル内で5ミクロン未満の粉末度に粉砕することによって、水分散性分散濃縮物を得る。
1.4 乳剤
一般式(I)の化合物、または駆除剤(例えば、除草剤)と一般式(I)の毒性緩和剤とから構成される活性成分混合物15重量部と、溶媒としてシクロヘキサノン75重量部と、乳化剤としてエトキシ化ノニルフェノール10重量部とから乳剤を得る。
1.5 水分散性顆粒
一般式(I)の毒性緩和剤、または
駆除剤と一般式(I)の毒性緩和剤との混合物75重量部と、
リグニンスルホン酸カルシウム10重量部と、
ラウリル硫酸ナトリウム5重量部と、
ポリビニルアルコール3重量部と、
ポリビニルアルコール7重量部と、
カオリン7重量部と
を混合し、
混合物をピンドディスクミル内で粉砕し、造粒液として水を噴霧塗布して流動層中で粉末を造粒することによって、水分散性顆粒を得る。
一般式(I)の毒性緩和剤、または
駆除剤と一般式(I)の毒性緩和剤との混合物25重量部と、
ナトリウム2,2’-ジナフチルメタン-6,6’-ジスルホネート5重量部と、
オレオイルメチルタウリン酸ナトリウム2重量部と、
炭酸カルシウム17重量部と、
水50重量部と、
ポリビニルアルコール1重量部と、
をコロイドミル内で均質化および粉砕し、
次いで、混合物をビーズミル内で粉砕し、このようにして得られた懸濁液を噴霧塔内で単一相ノズル(one-phase nozzle)によって霧化および乾燥させることによっても、水分散性顆粒を得る。
2.生物学的例:
2.1 夏季コムギ(TRZAS)に対するメソスルフロン-メチルによる損傷の低減の例を使用する、本発明の選択された化合物の相対的作用
処理される作物植物の種子を、プラスチックポット(直径約4cm)内の砂壌土に並べ、土によって覆い、発芽および生育のための良好な条件下で温室内で生育させる。初期葉期(BBCH10~BBCH12)に試験植物を処理した。この過程で、水和剤(WP)の形態で配合された一般式(I)の本発明の化合物を、指定された用量の湿潤剤(例えば、0.2%Genapol-LROまたは0.2%Mero)を加えて、800l/haに相当する水施用量で水性懸濁液として植物の地上部に噴霧した。
これに続いて、除草剤を施用した。この目的のために、水分散性顆粒(WG)の形態で配合されたメソスルフロン-メチルを、40~60g/haの用量の湿潤剤(例えば、0.2%Genapol-LROまたは1l/ha Biopower)を加えて、800l/haに相当する水施用量で水分散液の形態で植物の地上部に噴霧した。除草剤の用量は、同じ試験に含めた、毒性緩和剤処理をしない作物植物の対照群に対する評価時に、未処理作物植物と比較して視覚的に明らかな損傷(最小30%、最大75%)を引き起こすようにここで選択した。
施用後、温室内で良好な生育条件下で植物を栽培した。施用後9~13日目に、試験化合物の有効性を視覚的に評価した。この目的のために、試験化合物および除草剤によって処理した植物の外観と、対応する除草剤対照(毒性緩和剤なし;明らかに目に見える損傷あり)および未処理対照(損傷なし)とを比較した。試験化合物の損傷低減効果は、ここでは以下のスキームに従って段階的有効性コードで表した:
0:損傷の低減なし(除草剤対照に相当する外観)
1:損傷のわずかな低減
2:損傷の明確な低減
3:損傷の顕著な低減
4:損傷の完全な低減(未処理対照に相当する外観)
試験では、除草剤メソスルフロン-メチルによって引き起こされた夏季コムギ作物植物(TRZAS;栽培品種トリソ(Triso))に対する損傷の低減に関して、例として選択された本発明の化合物の明確な有効性が示されている。
Figure 2023548353000108

Claims (11)

  1. 一般式(I)の化合物またはその塩
    Figure 2023548353000109
    (式中、
    およびRが、独立して、ヘテロアリールであり、前記ヘテロアリール基が、非置換であるか、またはハロゲン、シアノ、ニトロ、(C~C)アルキル、(C~C)アルケニル、(C~C)アルキニル、(C~C)シクロアルキル、(C~C)シクロアルケニル、(C~C)アルコキシ、および(C~C)アルキルS(O)によって置換されており、後者の7つの基が、非置換であるか、またはハロゲン、シアノ、(C~C)アルコキシ、および(C~C)アルキルS(O)の群からの1つ以上の基によって置換されており、
    が、水素および(C~C)アルキルであり、
    が、水素、(C~C18)アルキル、(C~C18)ハロアルキル、(C~C18)シアノアルキル、(C~C18)アルケニル、(C~C18)アルキニル、(C~C12)シクロアルキル、(C~C12)シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、(C~C18)アルコキシ-(C~C18)アルキル、(C~C18)ハロアルコキシ-(C~C18)アルキル、(C~C18)アルコキシ-(C~C18)ハロアルキル、(C~C18)アルキルチオ-(C~C18)アルキル、(C~C18)ハロアルキルチオ-(C~C18)アルキル、(C~C18)ハロアルケニル、(C~C18)ハロアルキニル、ヘテロシクリル-(C~C18)アルキル、アリール-(C~C18)アルキル、(C~C12)シクロアルキル-(C~C18)アルキル、(C~C18)アルコキシカルボニル-(C~C18)アルキル、および(C~C18)アルコキシカルボニル-(C~C12)シクロアルキル-(C~C18)アルキル、または
    式-NRもしくは-N=CRの基であり、
    先の2つの基では、前記R基、前記R基、前記R基および前記R基の各々が、独立して、水素、(C~C)アルキル、(C~C)アルケニル、(C~C)アルキニル、ベンジル、置換ベンジル、フェニルもしくは置換フェニルであるか、
    またはRおよびRが、窒素原子と一緒になって、N、OおよびSの群からの1個もしくは2個のさらなる環ヘテロ原子を含有し得、非置換であるかもしくは(C~C)アルキル、および(C~C)ハロアルキルの群からの1つ以上の基によって置換されている3~8員複素環を形成してもよいか、またはRおよびRが、炭素原子と一緒になって、N、OおよびSの群からの1~3個の環ヘテロ原子を含有し得る3~8員炭素環式基もしくは複素環式基であり、前記炭素環式基または前記複素環式基が、非置換であるか、または(C~C)アルキル、および(C~C)ハロアルキルの群からの1つ以上の基によって置換されており、
    さらに、
    pが、0、1または2である)。
  2. 請求項1に記載の一般式(I)の化合物またはその塩
    (式中、
    およびRが、独立して、ヘテロアリールであり、前記ヘテロアリール基が、非置換であるか、またはハロゲン、シアノ、メチル、エチル、CF、CFCl、CHF、CHF、OCH、OCF、SCH、SOCH、SOCHおよびSCFによって一置換もしくは多置換されており、
    が、水素、CHCHおよびCHであり、
    が、水素、(C~C12)アルキル、(C~C12)ハロアルキル、(C~C12)シアノアルキル、(C~C12)アルケニル、(C~C12)アルキニル、(C~C12)シクロアルキル、(C~C12)シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、(C~C12)アルコキシ-(C~C12)アルキル、(C~C12)ハロアルコキシ-(C~C12)アルキル、(C~C12)アルコキシ-(C~C12)ハロアルキル、(C~C12)アルキルチオ-(C~C12)アルキル、(C~C12)ハロアルキルチオ-(C~C12)アルキル、(C~C12)ハロアルケニル、(C~C12)ハロアルキニル、ヘテロシクリル-(C~C12)アルキル、アリール-(C~C12)アルキル、(C~C12)シクロアルキル-(C~C12)アルキル、(C~C12)アルコキシカルボニル-(C~C12)アルキル、および(C~C12)アルコキシカルボニル-(C~C12)シクロアルキル-(C~C12)アルキルであり、
    さらに、
    pが、0、1または2である)。
  3. 請求項1に記載の一般式(I)の化合物またはその塩
    (式中、
    およびRが、非置換であるかまたは単独でもしくは複数で水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、CN、メチル、CF、CFCl、CHF、CHF、OCH、OCF、SCH、SOCH、SOCHおよびSCFによるものであるピリジン-2-イル、ピリジン-3-イル、ピリジン-4-イル、ピラジン-2-イル、ピラジン-3-イル、ピリミジン-2-イル、ピリミジン-4-イル、ピリミジン-5-イル、ピリダジン-3-イル、ピリダジン-4-イル、1,3,5-トリアジン-2-イル、1,2,4-トリアジン-3-イル、1,2,4-トリアジン-5-イル、1,2,4-トリアジン-6-イル、1,2,3-トリアジン-4-イル、1,2,3-トリアジン-5-イル、1,2,4-、1,3,2-、1,3,6-および1,2,6-オキサジニル、イソキサゾール-3-イル、イソキサゾール-4-イル、イソキサゾール-5-イル、1,3-オキサゾール-2-イル、1,3-オキサゾール-4-イル、1,3-オキサゾール-5-イル、イソチアゾール-3-イル、イソチアゾール-4-イル、イソチアゾール-5-イル、1,3-チアゾール-2-イル、1,3-チアゾール-4-イル、1,3-チアゾール-5-イル、1H-ピロール-1-イル;1H-ピロール-2-イル;1H-ピロール-3-イル;フラン-2-イル;フラン-3-イル;チエン-2-イル;チエン-3-イル;1H-イミダゾール-1-イル;1H-イミダゾール-2-イル;1H-イミダゾール-4-イル;1H-イミダゾール-5-イル;1H-ピラゾール-1-イル;1H-ピラゾール-3-イル;1H-ピラゾール-4-イル;1H-ピラゾール-5-イル、1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル、1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル、1H-1,2,3-トリアゾール-5-イル、2H-1,2,3-トリアゾール-2-イル、2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル、1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル、1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル、4H-1,2,4-トリアゾール-4-イル、1,2,4-オキサジアゾール-3-イル、1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、1,3,4-オキサジアゾール-2-イル、1,2,3-オキサジアゾール-4-イル、1,2,3-オキサジアゾール-5-イル、1,2,5-オキサジアゾール-3-イル、1,3,4-チアジアゾール-2-イル、1,3,4-チアジアゾール-5-イル、1,2,4-チアジアゾール-5-イル、1,2,4-チアジアゾール-3-イル、1,2,5-チアジアゾール-3-イル、1,2,5-チアジアゾール-3-イル、1,2,3-チアジアゾール-4-イル、1,2,3-チアジアゾール-5-イルであり、
    が、水素およびCHであり、
    さらに、
    が、水素、(C~C10)アルキル、(C~C10)ハロアルキル、(C~C10)シアノアルキル、(C~C10)アルケニル、(C~C10)アルキニル、(C~C)シクロアルキル、(C~C)シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、(C~C10)アルコキシ-(C~C10)アルキル、(C~C10)ハロアルコキシ-(C~C10)アルキル、(C~C10)アルコキシ-(C~C10)ハロアルキル、(C~C10)アルキルチオ-(C~C10)アルキル、(C~C10)ハロアルキルチオ-(C~C10)アルキル、(C~C18)ハロアルケニル、(C~C18)ハロアルキニル、ヘテロシクリル-(C~C10)アルキル、アリール-(C~C10)アルキル、(C~C)シクロアルキル-(C~C10)アルキル、(C~C10)アルコキシカルボニル-(C~C10)アルキル、および(C~C10)アルコキシカルボニル-(C~C)シクロアルキル-(C~C10)アルキルである)。
  4. 請求項1に記載の一般式(I)の化合物またはその塩
    (式中、
    が、基Q-1.1~Q-1.60であり、
    Figure 2023548353000110
    Figure 2023548353000111
    Figure 2023548353000112
    が、基Q-2.1~Q-2.61であり、
    Figure 2023548353000113
    Figure 2023548353000114
    Figure 2023548353000115
    が水素であり、
    が、水素、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、n-ペンチル、フェニル、ベンジル、CH(4-Cl-Ph)、CH(4-F-Ph)、CH(4-MeO-Ph)、2-メトキシエチル、テトラヒドロフラン-2-イル-メチル、テトラヒドロフラン-3-イルメチル、テトラヒドロピラン-2-イルメチル、テトラヒドロピラン-3-イルメチル、テトラヒドロピラン-4-イルメチル、メチルプロピオネート-3-イル、エチルプロピオネート-3-イル、メチルアセテート-2-イル、エチルアセテート-2-イル、メチルピバレート-2-イル、エチルピバレート-3-イル、メチル-2-メチルプロパノエート-3-イル、メチル-2,2-ジメチルプロパノエート-3-イル、エチル-2-メチルプロパノエート-3-イル、メチル-2-プロパノエート-2-イル、エチル-2-プロパノエート-2-イル、メチルアセト-2-イル、エチルアセト-2-イル、メチル-1-メチルシクロプロパンカルボキシレート-2-イル、エチル-1-メチルシクロプロパンカルボキシレート-2-イル、2-(ジメチルアミノ)エチル、オキセタン-3-イル、(3-メチルオキセタン-3-イル)メチル、2,2,2-トリフルオロエチル、2,2-ジフルオロエチル、2-フルオロエチル、2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロピル、シクロプロピルメチル、1-シクロプロピルエチル、(1-メチルシクロプロピル)メチル、(2,2-ジクロロシクロプロピル)メチル、(2,2-ジメチルシクロプロピル)メチル、アリル、プロパルギル(プロパ-2-イン-1-イル)、2-クロロプロパ-2-エン-1-イル、3-フェニルプロパ-2-イン-1-イル、3,3-ジクロロプロパ-2-エン-1-イル、3,3-ジクロロ-2-フルオロプロパ-2-エン-1-イル、メチルプロパ-2-イン-1-イル、2-メチルプロパ-2-エン-1-イル、ブタ-2-エン-1-イル、ブタ-3-エン-1-イル、ブタ-2-イン-1-イル、ブタ-3-イン-1-イル、4-クロロブタ-2-イン-1-イル、3-メチルブタ-2-エン-1-イル、3-メチルブタ-1-エン-1-イル、1-(2E)-1-メチルブタ-2-エン-1-イル、(E)-ペント-3-エン-2-イル、もしくは(Z)-ペント-3-エン-2-イル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、ヘプタン-2-イル、イソブチル、1,3-ジオキソラン-2-イルメチル、または1-エチル-5-メチル-1H-ピラゾール-4-メチルである)。
  5. 請求項1に記載の一般式(I)の化合物またはその塩
    (式中、
    が、基Q-1.1~Q-1.60であり、
    Figure 2023548353000116
    Figure 2023548353000117
    さらに、
    が、基Q-2.1~Q-2.61であり、
    Figure 2023548353000118
    が水素であり、
    が、水素、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、n-ペンチル、フェニル、ベンジル、CH(4-Cl-Ph)、CH(4-F-Ph)、CH(4-MeO-Ph)、2-メトキシエチル、テトラヒドロフラン-2-イル-メチル、テトラヒドロフラン-3-イルメチル、テトラヒドロピラン-2-イルメチル、テトラヒドロピラン-3-イルメチル、テトラヒドロピラン-4-イルメチル、メチルプロピオネート-3-イル、エチルプロピオネート-3-イル、メチルアセテート-2-イル、エチルアセテート-2-イル、メチルピバレート-2-イル、エチルピバレート-3-イル、メチル-2-メチルプロパノエート-3-イル、メチル-2,2-ジメチルプロパノエート-3-イル、エチル-2-メチルプロパノエート-3-イル、メチル-2-プロパノエート-2-イル、エチル-2-プロパノエート-2-イル、メチルアセト-2-イル、エチルアセト-2-イル、メチル-1-メチルシクロプロパンカルボキシレート-2-イル、エチル-1-メチルシクロプロパンカルボキシレート-2-イル、2-(ジメチルアミノ)エチル、オキセタン-3-イル、(3-メチルオキセタン-3-イル)メチル、2,2,2-トリフルオロエチル、2,2-ジフルオロエチル、2-フルオロエチル、2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロピル、シクロプロピルメチル、1-シクロプロピルエチル、(1-メチルシクロプロピル)メチル、(2,2-ジクロロシクロプロピル)メチル、(2,2-ジメチルシクロプロピル)メチル、アリル、プロパルギル(プロパ-2-イン-1-イル)、2-クロロプロパ-2-エン-1-イル、3-フェニルプロパ-2-イン-1-イル、3,3-ジクロロプロパ-2-エン-1-イル、3,3-ジクロロ-2-フルオロプロパ-2-エン-1-イル、メチルプロパ-2-イン-1-イル、2-メチルプロパ-2-エン-1-イル、ブタ-2-エン-1-イル、ブタ-3-エン-1-イル、ブタ-2-イン-1-イル、ブタ-3-イン-1-イル、4-クロロブタ-2-イン-1-イル、3-メチルブタ-2-エン-1-イル、3-メチルブタ-1-エン-1-イル、1-(2E)-1-メチルブタ-2-エン-1-イル、(E)-ペント-3-エン-2-イル、もしくは(Z)-ペント-3-エン-2-イル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、ヘプタン-2-イル、イソブチル、1,3-ジオキソラン-2-イルメチル、または1-エチル-5-メチル-1H-ピラゾール-4-メチルである)。
  6. さらなる農薬および場合により配合助剤と組み合わせて、請求項1~5のいずれか一項に記載の一般式(I)の少なくとも1つの化合物またはその塩を含有することを特徴とする、有用植物保護組成物または作物植物保護組成物。
  7. 少なくとも1つの除草剤を含む、請求項6に記載の組成物。
  8. 請求項1~5のいずれか一項に記載の1つ以上の化合物、または請求項6もしくは7に記載の組成物を使用することによって、有用植物または作物植物に対する駆除剤の植物毒性作用を低減する方法。
  9. 有用植物または作物植物に対する駆除剤の植物毒性作用を低減する方法において、駆除剤との併用のために、請求項1~5のいずれか一項に記載の一般式(I)の1つ以上の本発明の化合物が、前記駆除剤と同時にまたは任意の順序で配備されることを特徴とする方法。
  10. 前記駆除剤が、1つ以上の除草剤である、請求項9に記載の方法。
  11. 請求項1~7のいずれか一項に記載の式(I)の化合物またはその塩が、植物、植物の一部、またはその種子もしくは種子材料に施用されることを特徴とする、請求項9および10に記載の方法。
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