JP2023548348A - 固体製剤 - Google Patents

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Abstract

本発明は、医薬品有効成分と、メタクリル酸コポリマー若しくはセルロース誘導体のうちの1つ又は組み合わせと、を含む、医薬製剤であって、この医薬品有効成分が、デングウイルス複製阻害剤である、医薬製剤に関する。当該医薬製剤を含む固体剤形、これらを調製するためのプロセス、並びにウイルス複製の予防及び/又は治療及び/又は阻害方法におけるそれらの使用も記載される。

Description

発明の分野
本発明は、医薬品有効成分と、メタクリル酸コポリマー、ヒドロキシプロピルメチルセルロース又はそれらの組み合わせとを含む医薬製剤、及び当該医薬製剤を含む固体剤形に関する。本発明はまた、そのような医薬製剤の調製プロセス、及び疾患、症候群、状態、又は障害の予防又は治療のための、そのような医薬製剤の使用に関する。
発明の背景
蚊又はダニによって伝染されるフラビウイルスは、脳炎及び出血熱などの、ヒトにおいて生命を脅かす感染症を引き起こす。フラビウイルスデング(デングウイルス)は、異なるが密接に関連する4つの血清型が知られている。国際公開第2016/180696号は、デングウイルスの4つの血清型全てに対して高い強力な活性を示す、医薬品有効成分を開示している。
多くの医薬品有効成分(active pharmaceutical ingredient、API)は、疎水性及び不安定性などの特性を有し、これは好適な医薬製剤を提供する際の課題につながる。
国際公開第2016/180696号に記載されるデングウイルス複製阻害剤などの医薬品有効成分の改善された医薬製剤が必要とされている。
発明の概要
本発明は、医薬製剤であって、
a)医薬品有効成分(API)と、
b1)メタクリル酸コポリマー、又は
b2)セルロース誘導体、例えばメチルセルロース(MC)、エチルセルロース(EC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、カルボキシメチルセルロースナトリウム(NaCMC)若しくはヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)と、を含み、
APIが、デングウイルス複製阻害剤である、医薬製剤を対象とする。
本発明の実施形態は、APIがデングウイルス複製阻害剤である、本明細書に記載される医薬製剤を含む。
本発明はまた、本明細書に記載の医薬製剤を含む固体剤形を提供する。
APIがデングウイルス複製阻害剤である実施形態において、本発明は、疾患、症候群、状態、又は障害がデングウイルス感染である哺乳動物及び/又はヒトを含む対象において、その疾患、症候群、状態、又は障害を治療又は予防するための方法であって、本明細書に記載の医薬製剤及び固体剤形を使用する、方法を提供する。
ある特定の実施形態において、本発明は、デングウイルスに感染した、又はデングウイルスに感染するリスクがある哺乳動物及び/又はヒトにおいてデングウイルス複製を阻害するための方法を対象とする。
本発明はまた、デングウイルス感染症の治療又は予防のために調製される医薬の調製における、そのような医薬製剤及び/又は固体剤形の使用を対象とする。
本発明はまた、薬剤として使用するための、そのような医薬製剤及び/又は固体剤形を対象とする。別の一実施形態において、本発明は、デングウイルス感染症の治療又は予防に使用するための、本明細書に記載される医薬製剤及び/又は固体剤形を対象とする。
ある特定の一実施形態において、本発明は、哺乳動物及び/又はヒトにおけるデングウイルス複製の阻害に使用するための、本明細書に記載の医薬製剤及び/又は固体剤形を対象とする。
本発明はまた、本明細書に記載の医薬製剤を調製するためのプロセスであって、
a)APIを溶媒に溶解させて、溶液を形成する工程と、
b)メタクリル酸コポリマー若しくはヒドロキシプロピルメチルセルロース又はそれらの組み合わせを、工程a)で形成された溶液と混合し、それによって混合物を得る工程と、
c)混合物を噴霧乾燥して、固体分散体を得る工程と、
d)任意選択的に、固体分散体を、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤とブレンドする工程と、を含み、
本明細書に記載の医薬製剤を提供する、プロセスを提供する。
本発明はまた、本明細書に記載の固体剤形を調製するためのプロセスであって、
a)APIを溶媒に溶解させて、溶液を形成する工程と、
b)メタクリル酸コポリマー若しくはヒドロキシプロピルメチルセルロース又はそれらの組み合わせを、工程a)で形成された溶液と混合し、それによって混合物を得る工程と、
c)混合物を噴霧乾燥して、固体分散体を得る工程と、
d)任意選択的に、固体分散体を、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤とブレンドする工程と、
e)ブレンドを錠剤に圧縮する工程と、を含み、
本明細書に記載の医薬製剤を提供する、プロセスを提供する。
ある特定の実施形態において、本発明は、本明細書に記載される医薬製剤又は固体剤形を調製するためのプロセスであって、医薬品有効成分をメタクリル酸コポリマー又はセルロース誘導体(例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース)と組み合わせて、医薬製剤又は固体剤形を形成することを含む、プロセスを提供する。
発明の概要、並びに以下の発明を実施するための形態は、添付の図面と併せて読むことで、更に理解される。本発明を説明する目的で、図面には、本発明の例示的実施形態が示されている。しかしながら、本発明は、図面の特定の開示に限定されない。
実施例1で調製されたコンセプト1~7の固体分散体についての、インキュベーション時間に対する溶解したAPIの%のプロットである。このプロットは、模擬胃液(Simulated Gastric Fluid、SGF)及び絶食状態模擬腸液(Fasted State Simulated Intestinal Fluid、FaSSIF)における2相溶解プロファイルを示す。 実施例1で調製されたコンセプト8~2の固体分散体についての、インキュベーション時間に対する溶解したAPIの%のプロットである。このプロットは、模擬胃液(SGF)及び絶食状態模擬腸液(FaSSIF)における2相溶解プロファイルを示す。 実施例5Bにおいて調製された固体分散体についての、インキュベーション時間に対する溶解したAPIの%のプロット(図3A)及びインキュベーション時間に対する溶解したAPIの重量(mg単位)のプロット(図3B)である。このプロットは、模擬胃液(SGF-垂直点線の左)及び絶食状態模擬腸液(FaSSIF-垂直点線の右)における2相溶解プロファイルを示す。 実施例5Bにおいて調製された固体分散体についての、インキュベーション時間に対する溶解したAPIの%のプロット(図3A)及びインキュベーション時間に対する溶解したAPIの重量(mg単位)のプロット(図3B)である。このプロットは、模擬胃液(SGF-垂直点線の左)及び絶食状態模擬腸液(FaSSIF-垂直点線の右)における2相溶解プロファイルを示す。 実施例5Bにおいて調製された固体分散体についての、インキュベーション時間に対する溶解したAPIの%のプロットである。このプロットは、模擬胃液(SGF-垂直点線の左)及び摂食状態模擬腸液(FeSSIF-垂直点線の右)における2相溶解プロファイルを示す。
発明の詳細な記述
本開示は、以下の用語集及び結論付ける実施例を含む、以下の説明を参照することによって、より完全に理解され得る。また、明確さのために本明細書では別々の態様の文脈で説明される、本開示の医薬製剤及び方法のある特定の特徴は、単一の態様において組み合わせて提供され得ることも理解される。逆に、簡潔さのために単一の態様の文脈で説明される、本開示の医薬製剤及び方法の種々の特徴が、別々に又は任意の部分的組み合わせで提供される場合もある。
本明細書で示されている量的表現の一部は、「約」という用語により修飾されていない。「約」という用語が明示的に使用されているか否かに関わらず、本明細書において示されている量は全て、その実際に示されている値を指すことを意味し、そのような示された値の実験及び/又は測定条件による近似値を含む、当該技術分野における通常の技量に基づいて合理的に推測されると思われる、そのような示された値の近似値を指すことも意味することが理解される。本明細書で使用される「約」又は「およそ」という用語は、数値又は範囲を指す場合、その値又は範囲におけるある程度の変動性、例えば、述べられた値又は述べられた範囲の限界の10%以内(即ち、±10%)、5%以内(即ち、±5%)、又は2.5%以内(即ち、±2.5%)を許容する。
本明細書の説明及び特許請求の範囲を通して、「含む(comprise)」及び「含む(contain)」という用語並びにその変形、例えば「含む(comprising)」及び「含む(comprises)」は、「含むがこれに限定されない(including but not limited to)」を意味し、他の構成要素を排除することを意図しない(及び排除しない)。
端点による数値範囲の記載は、全ての整数、及び適切な場合、その範囲内に包含される有理数を含む(例:1~5は、例えば要素の数を指す場合、1、2、3、4を含むことができ、例えば測定値を指す場合、1.5、2、2.75、及び3.80も含むことができる)。端点の列挙はまた、端点値自体を含む(例えば、1.0~5.0は、1.0及び5.0の両方を含む)。本明細書に列挙される任意の数値範囲は、その中に包含される全ての部分範囲を含むことが意図される。
本願明細書に記載の全ての参考文献は、参照によりその全文が組み込まれる。特に、本明細書中で具体的に言及される全ての参考文献の教示は、参照により組み込まれる。
本明細書全体を通して「一実施形態」又は「ある実施形態」への言及は、実施形態に関連して説明された特定の特徴、構造又は特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体の様々な箇所での「一実施形態において」又は「ある実施形態において」という句の出現は、必ずしも全てが同じ実施形態を指すとは限らないが、同じ実施形態を指すこともあり得る。更に、その特定の特徴、構造又は特性は、1つ又は2つ以上の実施形態において、本開示から当業者には明らかであるように、任意の適切な方法で組み合わせることができる。更に、本明細書に記載されるいくつかの実施形態は、他の実施形態に含まれる一部の特徴を含むが他の特徴は含まず、当業者によって理解されるように、異なる実施形態の特徴の組み合わせは、本発明の範囲内にあることが意図され、異なる実施形態を形成する。
医薬における使用に関して、本明細書に開示される式(I)の化合物の塩などのAPIの共結晶又は塩は、非毒性の「薬学的に許容される塩」を指す。「薬学的に許容される」とは、連邦政府若しくは州政府の規制当局、又は米国以外の国での対応する機関によって承認されたか若しくは承認可能であることを意味するか、あるいは、動物、より具体的には、ヒトにおいて用いるために米国薬局方若しくは他の一般的に認識される薬局方に記載されていることを意味し得る。
しかし、他の塩が、式(I)の化合物などのAPI又はその薬学的に許容される塩形態の調製において有用である場合もある。式(I)の化合物などのAPIの適切な薬学的に許容される塩としては、例えば、化合物の溶液を、塩酸、硫酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、安息香酸、クエン酸、酒石酸、炭酸又はリン酸のような薬学的に許容される酸の溶液と混合することにより形成され得る酸付加塩が挙げられる。更に、式(I)の化合物などのAPIが酸性部分を有する場合、その適切な薬学的に許容される塩としては例えば、アルカリ金属塩(ナトリウム塩又はカリウム塩)、カルシウム塩又はマグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩、及び四級アンモニウム塩などの好適な有機リガンドと形成される塩を挙げてもよい。したがって、代表的な薬学的に許容される塩としては、酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、炭酸水素塩、硫酸水素塩、酒石酸水素塩、ホウ酸塩、臭化物、カルシウムエデト酸塩、カンシル酸塩、炭酸塩、塩化物、クラブラン酸塩、クエン酸塩、二塩酸塩、エデト酸塩、エジシル酸塩、エストレート、エシラート、フマル酸塩、グルセプト酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコリルアルサニレート、ヘキシルレゾルシネート、ハイドラバミン、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヒドロキシナフトエート、ヨウ化物、イソチオネート、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、メチル臭化物、メチル硝酸塩、メチル硫酸塩、ムチン酸塩、ナプシル酸塩、硝酸塩、N-メチルグルカミンアンモニウム塩、オレイン酸塩、パモン酸塩(エンボナート)、パルミチン酸塩、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、硫酸塩、塩基性酢酸塩、コハク酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクル酸塩、トシル酸塩、トリエチオジド、及び吉草酸塩が挙げられる。
薬学的に許容可能な塩の調製で使用され得る代表的な酸及び塩基としては、酢酸、2,2-ジクロロ酢酸、アシル化アミノ酸、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸、L-アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、4-アセトアミド安息香酸、(+)-樟脳酸、カンファースルホン酸、(+)-(1S)-カンファー-10-スルホン酸、カプリン酸、カプロン酸、カプリル酸、ケイ皮酸、クエン酸、シクラミン酸、ドデシル硫酸、エタン-1,2-ジスルホン酸、エタンスルホン酸、2-ヒドロキシ-エタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、ガラクタル酸、ゲンチシン酸、グルコヘプトン酸、D-グルコン酸、D-グルクロン酸、L-グルタミン酸、α-オキソ-グルタル酸、グリコール酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩酸、(+)-L-乳酸、(±)-DL-乳酸、ラクトビオン酸、マレイン酸、(-)-L-リンゴ酸、マロン酸、(±)-DL-マンデル酸、メタンスルホン酸、ナフタレン-2-スルホン酸、ナフタレン-1,5-ジスルホン酸、1-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、ニコチン酸、硝酸、オレイン酸、オロト酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモ酸、リン酸、L-ピログルタミン酸、サリチル酸、4-アミノ-サリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、硫酸、タンニン酸、(+)-L-酒石酸、チオシアン酸、p-トルエンスルホン酸、及びウンデシレン酸を含む酸、並びに、アンモニア、L-アルギニン、ベネタミン、ベンザチン、水酸化カルシウム、コリン、デアノール、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、2-(ジエチルアミノ)-エタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N-メチル-グルカミン、ヒドラバミン、1H-イミダゾール、L-リジン、水酸化マグネシウム、4-(2-ヒドロキシエチル)-モルホリン、ピペラジン、水酸化カリウム、1-(2-ヒドロキシエチル)-ピロリジン、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、トロメタミン、及び水酸化亜鉛を含む塩基が挙げられる。
式(I)の化合物などのAPIが少なくとも1つのキラル中心を有する場合、結果としてそれらはエナンチオマーとして存在し得る。化合物が2つ又は3つ以上のキラル中心を有する場合、それらはジアステレオマーとして追加的に存在し得る。かかる異性体及びその混合物は全て、本発明の範囲内に包含されると理解される。更に、化合物のうちのいくつかは多形として存在し得、したがって、本発明に含まれることが意図される。加えて、化合物の中には、水との溶媒和物(即ち、水和物)又は有機溶媒との溶媒和物を形成できるものもあり、そのような溶媒和物もまた、本発明の範囲に包含されることが意図される。当業者は、本明細書で用いる「化合物」という用語が、式(I)の化合物の溶媒和物を含むことを理解するであろう。
式(I)の化合物などのAPIを調製するためのプロセスにより立体異性体の混合物が生じる場合、これらの異性体は、分取クロマトグラフィーなどの従来技術によって分離することができる。化合物はラセミ体で調製されてもよく、又は個々のエナンチオマーをエナンチオ選択的合成若しくは分解のいずれかにより調製することもできる。化合物は、例えば、(-)-ジ-p-トルオイル-d-酒石酸及び/又は(+)-ジ-p-トルオイル-l-酒石酸などの光学活性酸と塩を形成させた後に、分別結晶化を行い、遊離塩基を再生させることによりジアステレオマー対を形成させるなどの標準的技術により、それら化合物の成分であるエナンチオマーに分割することができる。化合物はまた、ジアステレオマーのエステル又はアミドを形成した後、クロマトグラフィー分離を行い、キラル補助基を除去することにより、分割することもできる。あるいは、化合物はキラル固定相又はイソキラルカラムを用いて分割することもできる。
本発明の医薬製剤の一実施形態において、APIは式(I)の化合物であり、当該化合物は、(+)-エナンチオマーを含む、それからなる、及び/又は本質的にそれからなる化合物であり、当該化合物は、(-)-異性体を実質的に含まない。本文脈において、実質的に含まないとは、下式で算出される(-)-異性体が、約25重量%未満、好ましくは約10重量%未満、より好ましくは約5重量%未満、更により好ましくは約2重量%未満、及び更により好ましくは約1重量%未満であることを意味する。
Figure 2023548348000002
本発明の医薬製剤の別の実施形態において、APIは式(I)の化合物であり、当該化合物は、(-)-エナンチオマーを含む、それからなる、及び本質的にそれからなる化合物であり、当該化合物は、(+)-異性体を実質的に含まない。本文脈において、実質的に含まないとは、下式で算出される(+)-異性体が、約25重量%未満、好ましくは約10重量%未満、より好ましくは約5重量%未満、更により好ましくは約2重量%未満、及び更により好ましくは約1重量%未満であることを意味する。
Figure 2023548348000003
本発明の様々な実施形態の化合物を調製するための任意のプロセスにおいて、関連する分子のいずれかにおける感受性基又は反応性基を保護することが必要及び/又は望ましい場合がある。これは、Protective Groups in Organic Chemistry,Second Edition,J.F.W.McOmie,Plenum Press,1973、T.W.Greene & P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley & Sons,1991、及びT.W.Greene & P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,Third Edition,John Wiley & Sons,1999に記載のものなどの従来の保護基の手段によって達成することができる。保護基は、その後の好都合な段階において、当該技術分野で周知の方法を用いて除去することができる。
特に明記しない限り、「wt%」及び「重量パーセント」という用語は、医薬製剤の重量に対する成分(例えば、賦形剤又は医薬品有効成分)の濃度を指すために互換的に使用される。
「室温」(room temperature、RT)という用語は、約15℃~約30℃、特に約20℃~約30℃の温度を指す。好ましくは、室温は約25℃の温度である。
平均分子量は、例えば、数平均分子量又は重量平均分子量を指し得る。平均分子量は、例えば、ゲル浸透クロマトグラフィー又は質量分析法を用いて測定され得る。
「対象」という用語は、治療、観察、又は試験の対象となっている動物、好ましくは哺乳動物、最も好ましくはヒトを指す。
用語「活性化合物」、「活性成分」及び「医薬品有効成分」は、本明細書において互換的に使用される。
「治療有効量」という用語は、酵素若しくはタンパク質活性の低下若しくは阻害、又は症状の改善、状態の緩和、疾患の進行の遅延若しくは遅延、若しくは疾患の予防を含む、研究者、獣医師、医師、又は他の臨床医が得ようとする組織系、動物、又はヒトにおいて生物学的又は医学的応答を誘発する活性化合物又は医薬品の量を指す。
APIがデングウイルス複製阻害剤である実施形態において、「治療有効量」という用語は、対象に投与された場合に、デングウイルスによって引き起こされる当該対象の状態、又は障害、又は疾患を少なくとも部分的に緩和、阻害、予防、及び/又は改善するのに有効な、本発明の製剤の量を指し得る。
本明細書で使用される場合、「デングウイルス」という用語は、フラビウイルス科の一本鎖プラス鎖RNAウイルスを指す。フラビウイルスデングは、異なるが密接に関連する4つの血清型、いわゆるDENV-1、-2、-3、及び-4が知られている。蚊又はダニによって伝染されるフラビウイルスは、脳炎及び出血熱などの、ヒトにおいて生命を脅かす感染症を引き起こす。
本明細書で使用される場合、「デングウイルス複製阻害剤」という用語は、デングウイルスによって引き起こされる状態、症状、障害、及び/若しくは疾患のうち少なくとも1つを阻害又は低減する薬剤を指す。
本明細書で使用される場合、特に注記しない限り、「影響」又は「影響を受ける」という用語は(デングウイルス複製の阻害によって影響を受ける疾患、症候群、状態、又は障害を指す場合)、上記疾患、症候群、状態、若しくは障害のうちの1つ若しくは2つ以上の症状若しくは症状発現の頻度及び/若しくは重症度を減少させることを含み、並びに/又は上記疾患、症候群、状態、若しくは障害の1つ若しくは2つ以上の症状若しくは症状発現の発症を予防することを含む。
本明細書で使用するとき、任意の疾患、状態、症候群、又は障害を「治療する(treat)」、「治療すること(treating)」、又は「治療(treatment)」という用語は、一実施形態において、疾患、状態、症候群、又は障害を改善すること(即ち、疾患又はその臨床症状のうちの少なくとも1つの発症を遅らせるか又は抑えるか又は低減すること)を指す。別の実施形態において、「治療する」、「治療すること」、又は「治療」とは、患者によって認識可能でない場合がある身体的パラメータを含む、少なくとも1つの身体的パラメータを緩和又は改善することを指す。更なる実施形態において、「治療する」、「治療すること」、又は「治療」とは、身体的(例えば、認識可能な症状の安定化)、生理学的(例えば、身体的パラメータの安定化)、又はこれらの両方において、疾患、状態、症候群、又は障害を調節することを指す。更に別の実施形態において、「治療する」、「治療すること」、又は「治療」とは、疾患、状態、症候群、又は障害の発現又は発症又は進行を予防する又は遅延させることを指す。
本明細書で使用される場合、「予防する」、「予防」及び「予防すること」という用語は、病気ではないが病気のリスクがある対象における、所与の状態、疾患若しくは疾患症状を獲得若しくは発症するリスクの低減、又はそのような状態、疾患若しくは疾患症状の再発の低減若しくは阻害を指す。例えば、そのような対象は、高リスク群であるか、若しくは高リスク群であったか、又は疾患を有していたか、若しくは疾患を有する人の近くにいた可能性がある。
本明細書で使用される場合、「賦形剤」は、医薬製剤中の不活性成分である。賦形剤の例としては、希釈剤、湿潤剤(例えば、界面活性剤)、結合剤、滑剤、潤滑剤、崩壊剤などが挙げられる。
本明細書で使用される場合、「崩壊剤」又は「錠剤分解物質」は、医薬製剤を水和し、錠剤の分散を助ける賦形剤である。崩壊剤の例としては、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン(即ち、架橋ポリビニルN-ピロリドン)、デンプングリコール酸ナトリウム、又はそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
本明細書で使用される場合、「希釈剤」又は「充填剤」は、医薬製剤にかさ高さを加える賦形剤である。希釈剤の例としては、ラクトース、ソルビトール、セルロース、リン酸カルシウム、デンプン、糖(例えば、マンニトール、スクロースなど)又はそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
本明細書で使用される場合、「湿潤剤」又は「界面活性剤」は、増強された溶解性及び/又は湿潤性を医薬製剤に付与する賦形剤である。湿潤剤の例としては、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)、フマル酸ステアリルナトリウム(SSF)、ポリオキシエチレン20ソルビタンモノオレエート(即ち、ポリソルベート20)(例えば、Tween(商標)又はTween20)、Soluplus(登録商標)、又はそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
本明細書で使用される場合、「結合剤」は、増強された凝集力又は引張強度(例えば、硬度)を医薬製剤に付与する賦形剤である。結合剤の例としては、第二リン酸カルシウム、スクロース、コーン(トウモロコシ)デンプン、微結晶セルロース、及び修飾セルロース(例えば、ヒドロキシメチルセルロース)が挙げられる。
本明細書で使用される場合、「滑剤」は、増強された流動特性を医薬製剤に付与する賦形剤である。滑剤の例としては、コロイド状シリカ及び/又はタルクが挙げられる。
本明細書で使用される場合、「着色剤」は、医薬製剤に所望の色を付与する賦形剤である。着色剤の例としては、市販の顔料、例えば、FD&C Blue#1アルミニウムレーキ、FD&C Blue#2、他のFD&C Blueカラー、二酸化チタン、酸化鉄、及び/又はこれらの組み合わせが挙げられる。他の着色剤としては、FD&C Green#3などの市販の顔料が挙げられる。
本明細書で使用される場合、「潤滑剤」は、錠剤に圧縮される医薬製剤に添加される賦形剤である。潤滑剤は、顆粒の錠剤への圧縮と、ダイプレスからの医薬製剤の錠剤の排出を助ける。潤滑剤の例としては、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸(ステアリン)、水素化油、フマル酸ステアリルナトリウム、又はそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
本発明の医薬製剤、使用及び工程の好ましい記述(特徴)及び実施形態を以下に記載する。そのように定義された本発明の各記述及び実施形態は、そうでないことが明確に示されない限り、任意の他の記述及び/又は実施形態と組み合わせることができる。特に、好ましい又は有利であると示す任意の特徴を、好ましい又は有利であると示す任意の他の特徴(単数若しくは複数)又は記述と組み合わせてよい。これに関して、本発明は、特に、以下の番号付けされた態様及び実施形態のうちの任意の1つ、あるいは、以下の番号付けされた態様及び実施形態のうちの1つ又は2つ以上と、任意の他の記述及び/又は実施形態との、任意の組み合わせによって捕捉される。
1.医薬製剤であって、
a)医薬品有効成分(API)と、
b1)メタクリル酸コポリマー、又は
b2)セルロース誘導体、例えばメチルセルロース(MC)、エチルセルロース(EC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、カルボキシメチルセルロースナトリウム(NaCMC)又はヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、若しくはそれらの組み合わせと、を含む、医薬製剤。好ましくは、セルロース誘導体が、HPMCであり、
APIが、デングウイルス複製阻害剤である。
2.医薬製剤が、固体製剤である、記述1に記載の医薬製剤。
3.API及びメタクリル酸コポリマーが、4:1w/w~1:9w/w、好ましくは3.9:1w/w~1:8w/w、好ましくは3.8:1w/w~1:7w/w、3.7:1w/w~1:6w/w、好ましくは3:6:1w/w~1:5w/w、好ましくは3.5:1w/w~1:4.5w/w、好ましくは3:1w/w~1:4w/w、好ましくは2.5:1w/w~1:3.5w/w、好ましくは2:1w/w~1:3w/w、好ましくは2.5:1w/w~1:2.5w/w、好ましくは2:1w/w~1:2w/w、好ましくは1.5:1w/w~1:1.5w/wの比で、又は本明細書で言及される任意の2つの比の間に含まれる比で、又は本明細書で言及される任意の2つの比の間にある比の範囲若しくは部分範囲で、製剤中に存在する、記述1又は2に記載の医薬製剤。
4.API及びセルロース誘導体(例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース)が、4:1w/w~1:5w/w、好ましくは3.5:1w/w~1:4.5w/w、好ましくは3:1w/w~1:4w/w、好ましくは2.5:1w/w~1:3.5w/w、好ましくは2:1w/w~1:3w/w、好ましくは2.5:1w/w~1:2.5w/w、好ましくは2:1w/w~1:2w/w、好ましくは1.5:1w/w~1:1.5w/wの比で、又は本明細書で言及される任意の2つの比の間に含まれる比で、又は本明細書で言及される任意の2つの比の間にある比の範囲若しくは部分範囲で、製剤中に存在する、記述1又は2に記載の医薬製剤。
5.メタクリル酸コポリマーが、アクリル酸及び/又はメタクリル酸/エステルのコポリマー、例えば、Eudragit(登録商標)L-100、Eudragit(登録商標)E-100、Eudragit(登録商標)L-100-55又はこれらの任意の混合物を含むがこれらに限定されないEudragit(登録商標)の商品名で販売されている化合物である、記述1~4のいずれか一項に記載の医薬製剤。
6.メタクリル酸コポリマーが、メタクリル酸とメタクリル酸メチルのコポリマー、メタクリル酸とアクリル酸エチルのコポリマー、及びそれらの任意の混合物を含む群から選択される、記述1~5のいずれか一項に記載の医薬製剤。
7.メタクリル酸コポリマーが、メタクリル酸とメタクリル酸メチルのコポリマーである、記述1~6のいずれか一項に記載の医薬製剤。
8.コポリマー中のメタクリル酸対メタクリル酸メチルのモル比が、0.5:2~0.6:1.5、好ましくは0.8:1.3~1.2:1、より好ましくは約1:1である、記述7に記載の医薬製剤。
9.メタクリル酸コポリマーが、ポリ(メタクリル酸-co-メタクリル酸メチル)1:1(EUDRAGIT(登録商標)L100)である、記述1~8のいずれか一項に記載の医薬製剤。
10.セルロース誘導体が、25℃のHO中の2重量%溶液において3~5000mPa.sの範囲の粘度を有するヒドロキシプロピルメチルセルロース、例えばHPMC E5、HPMC E6、HPMC E15、HPMC E50、HPMC K3、HPMC K4M、HPMC-AS及びそれらの混合物である、記述1~9のいずれか一項に記載の医薬製剤。
11.セルロース誘導体が、25℃のHO中の2重量%溶液において3~500mPa.sの範囲の粘度を有するヒドロキシプロピルメチルセルロース、例えばHPMC E5、HPMC E6、HPMC E15、HPMC E50、及びそれらの混合物である、記述1~10のいずれか一項に記載の医薬製剤。
12.セルロース誘導体が、25℃のHO中の2重量%溶液において3~50mPa.sの範囲の粘度を有する、記述1~11のいずれか一項に記載の医薬製剤。好ましくは、当該セルロース誘導体は、HPMC E5、HPMC E6、HPMC E15、HPMC E50、及びそれらの混合物から選択されるヒドロキシプロピルメチルセルロースである。
13.製剤が、製剤の総重量に対して最大50重量%、好ましくは最大40重量%、より好ましくは最大30重量%、最も好ましくは最大25重量%、更に最も好ましくは20重量%のAPIを含む、記述1~12のいずれか一項に記載の医薬製剤。
14.製剤が、製剤の総重量に対して0.1重量%~50重量%、好ましくは1重量%~40重量%、より好ましくは2.5重量%~30重量%、最も好ましくは5重量%~25重量%のAPIを含む、記述1~13のいずれか一項に記載の医薬製剤。
15.製剤が、崩壊剤、結合剤、希釈剤、潤滑剤、安定剤、湿潤剤、滑剤、浸透圧剤、着色剤、可塑剤、及びコーティングから選択される1つ又は2つ以上の薬学的に許容される賦形剤を更に含む、記述1~14のいずれか一項に記載の医薬製剤。
16.製剤が、1つ又は2つ以上の賦形剤を更に含み、製剤が、製剤の総重量に対して最大80重量%、好ましくは最大70重量%、好ましくは最大60重量%の1つ又は2つ以上の賦形剤を含み、及び/又は、製剤が、製剤の総重量に対して少なくとも10重量%、好ましくは少なくとも20重量%、好ましくは少なくとも30重量%の1つ又は2つ以上の賦形剤を含む、記述1~15のいずれか一項に記載の医薬製剤。
17.製剤が、1つ又は2つ以上の希釈剤を更に含み、製剤が、製剤の総重量に対して最大95重量%、好ましくは最大80重量%、好ましくは最大75重量%の希釈剤を含み、及び/又は、製剤が、製剤の総重量に対して少なくとも5重量%、好ましくは少なくとも10重量%、好ましくは少なくとも15重量%の希釈剤を含む、記述1~16のいずれか一項に記載の医薬製剤。
18.製剤が、1つ又は2つ以上の崩壊剤を更に含み、製剤が、製剤の総重量に対して最大30重量%、好ましくは最大20重量%、好ましくは最大15重量%、好ましくは最大10重量%の崩壊剤を含み、及び/又は、製剤が、製剤の総重量に対して少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも2.5重量%、好ましくは少なくとも5重量%、好ましくは少なくとも8重量%の崩壊剤を含む、記述1~17のいずれか一項に記載の医薬製剤。
19.製剤が、1つ又は2つ以上の結合剤を更に含み、製剤が、製剤の総重量に対して最大50重量%、好ましくは最大45重量%、好ましくは最大40重量%、より好ましくは最大35重量%の結合剤を含み、及び/又は、製剤が、製剤の総重量に対して少なくとも5重量%、好ましくは少なくとも10重量%、好ましくは少なくとも15重量%、より好ましくは少なくとも20重量%、最も好ましくは25重量%の結合剤を含む、記述1~18のいずれか一項に記載の医薬製剤。
20.製剤が、1つ又は2つ以上の潤滑剤を更に含み、製剤が、製剤の総重量に対して最大5.5重量%、好ましくは最大3.5重量%、好ましくは最大2重量%の潤滑剤を含み、及び/又は、製剤が、製剤の総重量に対して少なくとも0.5重量%、好ましくは少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも1.5重量%の潤滑剤を含む、記述1~19のいずれか一項に記載の医薬製剤。
21.製剤が、1つ又は2つ以上の湿潤剤を更に含み、製剤が、製剤の総重量に対して最大5.5重量%、好ましくは最大3.5重量%、好ましくは最大2重量%の湿潤剤を含み、及び/又は、製剤が、製剤の総重量に対して少なくとも0.5重量%、好ましくは少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも1.5重量%の湿潤剤を含む、記述1~20のいずれか一項に記載の医薬製剤。
22.製剤が、1つ又は2つ以上の滑剤を更に含み、製剤が、製剤の総重量に対して最大10重量%、好ましくは最大8重量%、好ましくは最大5重量%の滑剤を含み、及び/又は、製剤が、製剤の総重量に対して少なくとも0.1重量%、好ましくは少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも2重量%の滑剤を含む、記述1~21のいずれか一項に記載の医薬製剤。
23.製剤が、製剤の顆粒内相を形成する1つ又は複数の顆粒、及び製剤の顆粒外相を形成する1つ又は2つ以上の賦形剤を含む、記述1~22のいずれか一項に記載の医薬製剤。
24.製剤が、医薬製剤の重量に対して少なくとも15重量%、少なくとも20重量%、少なくとも28重量%、少なくとも34重量%の顆粒内相を含む、記述23に記載の医薬製剤。
25.製剤が、医薬製剤の重量に対して最大99重量%、最大93重量%、最大85重量%、最大80重量%、最大74重量%、最大73重量%、最大67重量%、最大63重量%、最大60重量%、最大53重量%の顆粒内相を含む、記述23又は24に記載の医薬製剤。
26.製剤が顆粒内相を含み、顆粒内相が、医薬製剤の総重量に対して1重量%~70重量%、2重量%~60重量%、3重量%~55重量%、4重量%~50重量%、5重量%~45重量%、好ましくは5重量%~40重量%、好ましくは10重量%~35重量%、好ましくは15重量%~30重量%のAPIを含む、記述23~25のいずれか一項に記載の医薬製剤。
27.製剤が顆粒内相を含み、顆粒内相が、医薬製剤の総重量に対して5重量%~60重量%、好ましくは8重量%~50重量%、好ましくは15重量%~45重量%のメタクリル酸コポリマー又はヒドロキシプロピルメチルセルロース又はそれらの混合物を含む、記述23~26のいずれか一項に記載の医薬製剤。
28.製剤が顆粒内相を含み、顆粒内相が、医薬製剤の総重量に対して5重量%~60重量%、好ましくは10重量%~60重量%、好ましくは10重量%~50重量%、好ましくは15重量%~50重量%の充填剤を含む、記述23~27のいずれか一項に記載の医薬製剤。
29.製剤が顆粒内相を含み、顆粒内相が、医薬製剤の総重量に対して1重量%~10重量%、好ましくは1重量%~9重量%、好ましくは1.7重量%~8重量%の崩壊剤を含む、記述23~28のいずれか一項に記載の医薬製剤。
30.製剤が顆粒内相を含み、顆粒内相が、医薬製剤の総重量に対して0.1重量%~5重量%、好ましくは0.2重量%~4.7重量%、好ましくは0.5重量%~4.5重量%の滑剤を含む、記述23~29のいずれか一項に記載の医薬製剤。
31.製剤が顆粒内相を含み、顆粒内相が、医薬製剤の総重量に対して0.1重量%~5重量%、好ましくは0.2重量%~4.7重量%、好ましくは0.5重量%~4.5重量%の界面活性剤を含む、記述23~30のいずれか一項に記載の医薬製剤。
32.製剤が顆粒内相を含み、顆粒内相が、医薬製剤の総重量に対して0.1重量%~3重量%、好ましくは0.2重量%~2.7重量%、好ましくは0.5重量%~2.5重量%の潤滑剤を含む、記述23~31のいずれか一項に記載の医薬製剤。
33.製剤が顆粒内相を含み、顆粒内相が、(i)医薬製剤の総重量に対して5重量%~45重量%、好ましくは5重量%~40重量%、好ましくは10重量%~35重量%、好ましくは15重量%~30重量%のAPIと、(ii)医薬製剤の総重量に対して5重量%~60重量%、好ましくは8重量%~50重量%、好ましくは15重量%~45重量%のメタクリル酸コポリマー又はヒドロキシプロピルメチルセルロース又はそれらの混合物と、(iii)医薬製剤の総重量に対して5重量%~60重量%、好ましくは10重量%~60重量%、好ましくは10重量%~50重量%、好ましくは15重量%~50重量%の充填剤と、(iv)医薬製剤の総重量に対して1重量%~10重量%、好ましくは1重量%~9重量%、好ましくは1.7重量%~8重量%の崩壊剤と、(v)医薬製剤の総重量に対して0.1重量%~5重量%、好ましくは0.2重量%~4.7重量%、好ましくは0.5重量%~4.5重量%の滑剤と、(vi)医薬製剤の総重量に対して0.1重量%~5重量%、好ましくは0.2重量%~4.7重量%、好ましくは0.5重量%~4.5重量%の界面活性剤と、(vii)医薬製剤の総重量に対して0.1重量%~3重量%、好ましくは0.2重量%~2.7重量%、好ましくは0.5重量%~2.5重量%の潤滑剤と、を含む、記述23~32のいずれか一項に記載の医薬製剤。
34.医薬製剤が、医薬製剤の総重量に対して少なくとも5重量%、少なくとも7重量%、少なくとも10重量%、少なくとも15重量%、少なくとも20重量%、少なくとも28重量%、少なくとも34重量%の顆粒外相を含む、記述23~33のいずれか一項に記載の医薬製剤。
35.医薬製剤が、医薬製剤の総重量に対して最大で74重量%、最大で73重量%、最大で67重量%、最大で63重量%、最大で53重量%、最大で40重量%の顆粒外相を含む、記述23~34のいずれか一項に記載の医薬製剤。
36.製剤が顆粒外相を含み、顆粒外相が、医薬製剤の総重量に対して0.1重量%~5.0重量%、好ましくは0.2重量%~4.7重量%、好ましくは0.5重量%~3.5重量%の崩壊剤を含む、記述23~35のいずれか一項に記載の医薬製剤。
37.製剤が顆粒外相を含み、顆粒外相が、医薬製剤の総重量に対して0.1重量%~3重量%、好ましくは0.2重量%~2.7重量%、好ましくは0.5重量%~2.5重量%の潤滑剤を含む、記述23~36のいずれか一項に記載の医薬製剤。
38.製剤が顆粒外相を含み、顆粒外相が、医薬製剤の総重量に対して0.1重量%~55重量%、0.2重量%~50重量%、0.3重量%~45重量%、0.4重量%~40重量%、0.5重量%~35重量%、0.6重量%~30重量%、0.7重量%~25重量%、0.8重量%~20重量%、1重量%~15重量%、1.3重量%~12重量%、2~10、2.5重量%~9重量%、3重量%~8重量%、4重量%~7重量%、5重量%~6重量%の充填剤を含む、記述23~37のいずれか一項に記載の医薬製剤。
39.製剤が顆粒外相を含み、顆粒外相が、(a)医薬製剤の総重量に対して0.1重量%~5.0重量%、好ましくは0.2重量%~4.7重量%、好ましくは0.5重量%~3.5重量%、より好ましくは1重量%~3重量%の崩壊剤と、(b)医薬製剤の総重量に対して0.1重量%~3重量%、好ましくは0.2重量%~2.7重量%、好ましくは、0.5重量%~2.5重量%の潤滑剤と、(c)医薬製剤の総重量に対して1重量%~15重量%、好ましくは1.3重量%~12重量%、好ましくは2.5重量%~8重量%、より好ましくは3~5重量%の充填剤と、を含む、記述23~38のいずれか一項に記載の医薬製剤。
40.APIが、式(I)の化合物、
Figure 2023548348000004
その立体異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、又は多形体であり、当該化合物が、以下:
がHであり、RがFであり、RがH又はCHである化合物、
がH、CH、又はFであり、RがOCHであり、RがHである化合物、
がHであり、RがOCHであり、RがCHである化合物、
がCHであり、RがFであり、RがHである化合物、
がCF又はOCFであり、RがHであり、RがHである化合物、
がOCFであり、RがOCHであり、RがHである化合物、及び
がOCFであり、RがHであり、RがCHである化合物、
の群から選択される、記述1~39のいずれか一項に記載の医薬製剤。
41.式(I)の化合物が、
Figure 2023548348000005
又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、若しくは多形体である、記述40に記載の医薬製剤。
42.記述1~41のいずれか一項に記載の医薬製剤を含む、固体剤形。
43.剤形が、経口剤形である、記述42に記載の固体剤形。
44.剤形が、錠剤である、記述42又は43に記載の固体剤形。
45.製剤が、0.5~1000mgのAPI、好ましくは1~900mgのAPI、好ましくは2~800mgのAPI、好ましくは3~700mgのAPI、好ましくは4~600mgのAPI、好ましくは5~500mgのAPI、好ましくは6~400mgのAPI、好ましくは7~300mgのAPI、好ましくは8~200mgのAPI、好ましくは9~100mgのAPI、好ましくは10~50mgのAPIを含む、記述42~44のいずれか一項に記載の固体剤形。
46.製剤が、少なくとも0.1mg、少なくとも5mg、少なくとも10mg、少なくとも20mg、少なくとも50mg、少なくとも100mg、少なくとも200mg、少なくとも300mg、少なくとも400mg、少なくとも500mg又は少なくとも1000mgのAPIを含み、好ましくはAPIが、
Figure 2023548348000006
又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、若しくは多形体である、記述42~45のいずれか一項に記載の固体剤形。
47.デングウイルス感染症を治療又は予防する方法であって、その治療若しくは予防を必要とする対象に、治療有効量の記述1~41のいずれか一項に記載の医薬製剤を投与すること、又はその治療若しくは予防を必要とする対象に、治療有効量の記述42~46のいずれか一項に記載の固体剤形を投与することを含む、方法。
48.デングウイルス感染症を治療又は予防するための医薬を調製するための、記述1~41のいずれか一項に記載の医薬製剤の使用。
49.デングウイルス感染症を治療又は予防するための医薬を調製するための、記述42~46のいずれか一項に記載の固体剤形の使用。
50.薬剤として使用するための、記述1~41のいずれか一項に記載の医薬製剤。
51.薬剤として使用するための、記述42~46のいずれか一項に記載の固体剤形。
52.デングウイルス感染症を治療又は予防するための方法に使用するための、記述1~41のいずれか一項に記載の医薬製剤。
53.デングウイルス感染症を治療又は予防するための方法に使用するための、記述42~46のいずれか一項に記載の固体剤形。
54.請求項1~41のいずれか一項に記載の医薬製剤を調製するためのプロセスであって、
a)APIを溶媒に溶解させて、溶液を形成する工程と、
b)メタクリル酸コポリマー若しくはヒドロキシプロピルメチルセルロース又はそれらの組み合わせを、工程a)で形成された溶液と混合し、それによって混合物を得る工程と、
c)混合物を噴霧乾燥して、固体分散体を得る工程と、
d)任意選択的に、固体分散体を、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤とブレンドする工程と、を含み、
記述1~41のいずれか一項に記載の医薬製剤を提供する、プロセス。
55.APIが式(I)の化合物、
Figure 2023548348000007
その立体異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、又は多形体であり、当該化合物が、
がHであり、RがFであり、RがH又はCHである化合物、
がH、CH、又はFであり、RがOCHであり、RがHである化合物、
がHであり、RがOCHであり、RがCHである化合物、
がCHであり、RがFであり、RがHである化合物、
がCF又はOCFであり、RがHであり、RがHである化合物、
がOCFであり、RがOCHであり、RがHである化合物、及び
がOCFであり、RがHであり、RがCHである化合物、
の群から選択される、記述54のプロセス。
56.APIが、
Figure 2023548348000008
又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、若しくは多形体である、記述54~55のいずれか一項に記載のプロセス。
57.医薬品有効成分をメタクリル酸コポリマー又はセルロース誘導体(例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース)と組み合わせて医薬製剤又は固体剤形を形成することを含む、記述1~41のいずれか一項に記載の医薬製剤又は記述42~46のいずれか一項に記載の固体剤形を調製するプロセス。
医薬製剤
本発明はまた、医薬製剤であって、
a)デングウイルス複製阻害剤である医薬品有効成分(API)と、
b1)メタクリル酸コポリマー、又は
b2)セルロース誘導体、例えばメチルセルロース(MC)、エチルセルロース(EC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、カルボキシメチルセルロースナトリウム(NaCMC)又はヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、若しくはそれらの組み合わせと、を含む、医薬製剤を提供する。
いくつかの実施形態において、セルロース誘導体は、HPMCである。
いくつかの実施形態において、本発明による医薬製剤は、デングウイルス複製阻害剤であるAPIと、少なくとも1つのメタクリル酸コポリマーと、を含む。
本明細書中で使用される場合、用語「メタクリル酸コポリマー」は、好ましくは、アクリル酸及び/又はメタクリル酸/エステルのコポリマー(例えば、商品名Eudragit(登録商標)で販売されている化合物)をいう。Eudragit(登録商標)は、例えば、Evonik Healthcare & Nutrition GmbH(Essen、Germany)から市販されている。
様々なタイプのメタクリル酸コポリマーを使用することができ、これには、ポリ(メタクリル酸co-メチルメタクリレート)1:1(Eudragit(登録商標)L-100、Eudragit(登録商標)L12.5など)、ポリ(メタクリル酸co-メチルメタクリレート)1:2(例えば、Eudragit(登録商標)S-100、Eudragit(登録商標)S12,5、Eudragit(登録商標)FS30D)、ポリ(メタクリル酸コ-エチルアクリレート)1:1(例えば、Eudragit(登録商標)L30D55、Eudragit(登録商標)L100-55)、ポリ(エチルアクリレート-co-メチルメタクリレート-co-トリメチルアンモニオエチルメタクリレートクロリド)1:2:0.1(Eudragit(登録商標)RS30Dなど)、ポリ(エチルアクリレート、メチルメタクリレート、トリメチルアンモニオエチルメタクリレートクロリド)1:2:0.2(Eudragit(登録商標)RL30Dなど)、ポリ(アクリル酸エチルコ-メタクリル酸メチル)2:1(Eudragit(登録商標)NM 30D又はEudragit NE 30Dなど)、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ブチル、及びメタクリル酸メチルを2:1:1の比でベースとするカチオン性コポリマー(Eudragit(登録商標)E-100)、並びにそれらの組み合わせが含まれる。
いくつかの実施形態において、メタクリル酸コポリマーは、メタクリル酸とメタクリル酸メチルとのコポリマー、メタクリル酸とアクリル酸エチルとのコポリマー、及びそれらの混合物を含む群から選択される。
いくつかの実施形態において、メタクリル酸コポリマーは、メタクリル酸とメタクリル酸メチルとのコポリマーである。好ましくは、コポリマー中のメタクリル酸対メタクリル酸メチルのモル比は、0.5:2~2:0.5、好ましくは0.8:1~1.2:1(例えば、1:1)である。
いくつかの実施形態において、メタクリル酸コポリマーは、ポリ(メタクリル酸-co-メタクリル酸メチル)1:1(EUDRAGIT(登録商標)L100、CAS番号:25086-15-1)である。
いくつかの実施形態において、本発明による医薬製剤は、デングウイルス複製阻害剤であるAPIと、ヒドロキシプロピルメチルセルロースと、を含む。
いくつかの実施形態において、本発明による医薬製剤は、結晶化速度抑制剤を含む。「結晶化速度抑制剤」という用語は、製剤が対象に投与された場合にAPIの結晶化を抑制する目的で製剤に添加される賦形剤、例えば、ポリマー賦形剤を指す。結晶化速度抑制剤は、結晶形態が非晶質/溶解状態と比較して有意に低い場合に、APIのバイオアベイラビリティを改善するために使用され得る。結晶化速度抑制剤は、結晶化抑制剤又は安定剤と称し得る。
一実施形態において、結晶化速度抑制剤は、ポリビニルピロリドン(polyvinylpyrrolidone、PVP)、ポリビニルピロリドン-酢酸ビニルコポリマー(polyvinylpyrrolidone-vinyl acetate copolymer、PVPVA)、ポリ(メタ)アクリレートポリマー(例えば、メタクリル酸-メタクリル酸メチルコポリマー)、シクロデキストリン又はシクロデキストリン誘導体(例えば、(2-ヒドロキシプロピル)-β-シクロデキストリン(2-hydroxypropyl)-β-cyclodextrin、HPBCD))、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(hydroxypropyl methylcellulose、HPMC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(hydroxypropyl methylcellulose acetate succinate、HPMCAS)、ポリエチレングリコール-ポリ酢酸ビニル-ポリビニルカプロラクタムグラフトコポリマー、ポリ(ビニルアルコール)、ポロキサマー(例えば、ポロキサマー188、338、又は407)、及びこれらの組み合わせから選択される。
一実施形態において、結晶化速度抑制剤は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(HPMCAS)、ポリエチレングリコール-ポリ酢酸ビニル-ポリビニルカプロラクタムグラフトコポリマー、ポリビニルピロリドン(PVP)、及びポリビニルピロリドン-酢酸ビニルコポリマー(PVPVA)、並びにこれらの組み合わせから選択される。更なる実施形態において、結晶化速度抑制剤は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)及びポリビニルピロリドン-酢酸ビニルコポリマー(PVPVA)から選択される。PVPVAは、6:4の質量比の1-ビニル-2-ピロリドンと酢酸ビニルとのコポリマー(PVPVA64)であり得る。
ポリビニルピロリドン-酢酸ビニルコポリマーの名称及び略語としては、PVPVA、PVP-Vac-コポリマー、及びポリ(1-ビニルピロリドン-co-酢酸ビニル)が挙げられるが、これらに限定されない。
質量比6:4の1-ビニル-2-ピロリドンと酢酸ビニルとのコポリマー(PVPVA64)の名称及び略語としては、コポリビドン、コポビダム、及びコポビドンが挙げられるが、これらに限定されない。市販のPVPVA64の例は、Kollidon(登録商標)VA64、Kollidon(登録商標)VA64 Fine、Luviskol VA64(登録商標)、及びPlasdone S-630(登録商標)である。
ポリビニルピロリドンの名称及び略語としては、PVP、ポビドン、及びクロスポビドンが挙げられるが、これらに限定されない。クロスポビドンは、ビニルピロリドンの架橋ホモポリマーである。市販のPVPの例は、Plasdone(登録商標)K-12である。
ヒプロメロース(HPMC)としても知られるヒドロキシプロピルメチルセルロースは、ヒドロキシル基の一部がメチル基で置換されてメチルエーテル部分を形成し、他のものがヒドロキシプロピル基又はメトキシプロピル基で置換されてヒドロキシプロピルエーテル又はメトキシプロピルエーテル部分を形成する、無水グルコースである。
ヒドロキシプロピルメチルセルロースポリマー(HPMC)は、Dow Chemical Co.からMethocel(登録商標)の商品名で、及びShin EtsuからMetolose(登録商標)の商品名でなど、いくつかの供給元から様々な粘度グレードで入手可能である。低粘度ポリマーの例は、Methocel E5(登録商標)、Methocel E6(登録商標)、Methocel E-15LV(登録商標)、Methocel E50LV(登録商標)、Methocel K100LV(登録商標)及びMethocel F50LV(登録商標)であり、これらの2重量%水溶液は、25℃で、それぞれ約5mPas、6mPas、15mPas、50mPas、100mPas及び50mPasの粘度を有する。中粘度HPMCの例は、Methocel E4M(登録商標)及びMethocel K4Mであり、これらの2重量%水溶液は25℃で4,000mPasの粘度を有する。高粘度HPMCの例は、Methocel K15M(登録商標)及びMethocel K100M(登録商標)であり、これらの2重量%水溶液は25℃で15,000mPas及び100,000mPasの粘度を有する。
いくつかの実施形態において、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、例えばHPMC E5、HPMC E6、HPMC E15、HPMC E50、HPMC K4M、HPMC K15M、HPMC-AS及びそれらの混合物は、25℃のH2O中の2重量%溶液において3~5000mPa.sの範囲の粘度を有する。いくつかの実施形態において、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、例えばHPMC E5、HPMC E6、HPMC E15、HPMC E50、及びそれらの混合物は、25℃のH2O中の2重量%溶液において3~500mPa.sの範囲の粘度を有する。いくつかの実施形態において、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、例えばHPMC E5、HPMC E6、HPMC E15、HPMC E50、及びそれらの混合物は、25℃のH2O中の2重量%溶液において3~50mPa.sの範囲の粘度を有する。
一実施形態において、本発明は、医薬製剤であって、a)本明細書において上記で定義された式(I)の化合物、好ましくは
Figure 2023548348000009
又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、若しくは多形体である、デングウイルス複製阻害剤である医薬品有効成分(API)と、
b1)メタクリル酸コポリマー、又は
b2)セルロース誘導体、例えば、メチルセルロース(MC)、エチルセルロース(EC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、カルボキシメチルセルロースナトリウム(NaCMC)若しくはヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、又はそれらの組み合わせと、を含む、医薬製剤を提供する。好ましくは、セルロース誘導体は、HPMCである。
本発明の医薬製剤は、製剤の総重量に対して、最大で50重量%、最大で40重量%、最大で35重量%、最大で30重量%、又は最大で25重量%のAPIを含み得る。医薬製剤は、製剤の総重量に対して、少なくとも0.1重量%、少なくとも0.5重量%、少なくとも1重量%、少なくとも5重量%、少なくとも10重量%、少なくとも15重量%、少なくとも17重量%、又は少なくとも20重量%のAPIを含み得る。医薬製剤は、製剤の総重量に対して、0.1重量%~45重量%、0.5重量%~40重量%、1重量%~40重量%、5重量%~35重量%、又は10重量%~35重量%のAPIを含み得る。
本発明の医薬製剤は、0.1mg~3000mgのAPI、1mg~2000mgのAPI、5mg~1500mgのAPI、5mg~1000mgのAPI、10mg~500mgのAPI、15mg~400mgのAPI、20mg~350mgのAPI又はこれらに含まれる任意の特定の量若しくは範囲のAPIを含有し得る。当該APIの治療有効量は、予防又は治療される疾患、症候群、状態、及び障害に応じて変化する。
本発明の医薬製剤は、以下:
20mg~6000mgのメタクリル酸コポリマー、30mg~4000mgのメタクリル酸コポリマー、40mg~2000mgのメタクリル酸コポリマー、50mg~1500mgのメタクリル酸コポリマー、60mg~1000mgのメタクリル酸コポリマー、70mg~1000mgのメタクリル酸コポリマー、80mg~600mgのメタクリル酸コポリマー、若しくはこれらに含まれる任意の特定の量若しくは範囲、又は
20mg~6000mgのヒドロキシプロピルメチルセルロース、30mg~4000mgのヒドロキシプロピルメチルセルロース、40mg~2000mgのヒドロキシプロピルメチルセルロース、50mg~1500mgのヒドロキシプロピルメチルセルロース、60mg~1000mgのヒドロキシプロピルメチルセルロース、70mg~1000mgのヒドロキシプロピルメチルセルロース、80mg~600mgのヒドロキシプロピルメチルセルロース、若しくはこれらに含まれる任意の特定の量若しくは範囲を含み得る。
本発明の医薬製剤は、1種又は2種以上の希釈剤を更に含んでもよく、製剤は、20mg~7500mgの希釈剤、好ましくは30mg~6500mg、好ましくは40mg~4500mg、好ましくは50mg~2500mg、好ましくは60mg~2000mg、好ましくは80mg~1000mg、好ましくは90mg~550mg、又はこれらに含まれる任意の特定の量若しくは範囲の希釈剤を含む。
本発明の医薬製剤は、1種又は2種以上の界面活性剤を更に含んでもよく、製剤は、0.5mg~300mgの界面活性剤、好ましくは0.6mg~250mg、好ましくは0.8mg~200mg、好ましくは1mg~150mg、好ましくは1.2mg~100mg、好ましくは1.5mg~80mg、好ましくは2mg~30mg、又はこれらに含まれる任意の特定の量若しくは範囲の界面活性剤を含む。
本発明の医薬製剤は、1種又は2種以上の崩壊剤を更に含んでもよく、製剤は、3mg~900mgの崩壊剤、好ましくは4mg~850mg、好ましくは5mg~600mg、好ましくは6mg~500mg、好ましくは7mg~400mg、好ましくは7.5mg~200mg、好ましくは8mg~100mg、又はこれらに含まれる任意の特定の量若しくは範囲の崩壊剤を含む。
本発明の医薬製剤は、1種又は2種以上の滑剤を更に含んでもよく、製剤は、1mg~400mgの滑剤、好ましくは2mg~350mg、好ましくは3mg~300mg、好ましくは4mg~200mg、好ましくは5mg~100mg、好ましくは6mg~50mg、好ましくは8.5mg~35mg、又はこれらに含まれる任意の特定の量若しくは範囲の滑剤を含む。
本発明の医薬製剤は、1種又は2種以上の潤滑剤を更に含んでもよく、製剤は、0.5mg~200mgの潤滑剤、好ましくは1mg~150mg、好ましくは3mg~100mg、好ましくは4mg~90mg、好ましくは7mg~90mg、好ましくは8mg~80mg、好ましくは10mg~50mg、又はこれらに含まれる任意の特定の量若しくは範囲の潤滑剤を含む。
本発明の医薬製剤は、以下:
製剤の総重量に対して、最大で60重量%、最大で50重量%、最大で45重量%、最大で40重量%、若しくは最大で35重量%のメタクリル酸コポリマー、又は
製剤の総重量に対して、最大で60重量%、最大で50重量%、最大で45重量%、最大で40重量%、若しくは最大で35重量%のヒドロキシプロピルメチルセルロースを含み得る。
本発明の医薬製剤は、以下:
製剤の総重量に対して、少なくとも0.2重量%、少なくとも1重量%、少なくとも5重量%、少なくとも10重量%、若しくは少なくとも20重量%のメタクリル酸コポリマー、又は
製剤の総重量に対して、少なくとも0.2重量%、少なくとも1重量%、少なくとも5重量%、少なくとも10重量%、若しくは少なくとも20重量%のヒドロキシプロピルメチルセルロースを含み得る。
この医薬製剤は、以下:
製剤の総重量に対して、0.2重量%~60重量%、1重量%~50重量%、若しくは5重量%~40重量%のメタクリル酸コポリマー、又は
製剤の総重量に対して、0.2重量%~60重量%、1重量%~50重量%、若しくは5重量%~40重量%のヒドロキシプロピルメチルセルロースを含み得る。
いくつかの実施形態において、API及びメタクリル酸コポリマーは、4:1w/wの比、3.8:1w/wの比、3.5:1w/wの比、3.3:1w/wの比、3:1w/wの比、2.8:1w/wの比、2.5:1w/wの比、2.3:1w/wの比、2:1w/wの比、1.8:1w/wの比、1.5:1w/wの比、1:5w/wの比、1:4.8w/wの比、1:4.5w/wの比、1:4.3w/wの比、1:4w/wの比、1:3.8w/wの比、1:3.5w/wの比、1:3.3w/wの比、1:3w/wの比、1:2.8w/wの比、1:2.5w/wの比、1:2.3w/wの比、1:2w/wの比、1:1.5w/wの比、若しくは1:1.2w/wの比で、又は本明細書で言及される任意の2つの比の間に含まれる比で、又は本明細書で言及される任意の2つの比の間にある比の範囲若しくは部分範囲で、本発明の医薬製剤中に存在する。
いくつかの実施形態において、API及びヒドロキシプロピルメチルセルロースは、4:1w/wの比、3.8:1w/wの比、3.5:1w/wの比、3.3:1w/wの比、3:1w/wの比、2.8:1w/wの比、2.5:1w/wの比、2.3:1w/wの比、2:1w/wの比、1.8:1w/wの比、1.5:1w/wの比、1:5w/wの比、1:4.8w/wの比、1:4.5w/wの比、1:4.3w/wの比、1:4w/wの比、1:3.8w/wの比、1:3.5w/wの比、1:3.3w/wの比、1:3w/wの比、1:2.8w/wの比、1:2.5w/wの比、1:2.3w/wの比、1:2w/wの比、1:1.5w/wの比、若しくは1:1.2w/wの比で、又は本明細書で言及される任意の2つの比の間に含まれる比で、又は本明細書で言及される任意の2つの比の間にある比の範囲若しくは部分範囲で、本発明の医薬製剤中に存在する。
本発明の医薬製剤は、本明細書により詳細に記載される1つ又は2つ以上の薬学的に許容される賦形剤を更に含み得る。薬学的に許容される賦形剤としては、崩壊剤、結合剤、希釈剤、潤滑剤、安定剤、浸透圧剤、着色剤、可塑剤、コーティングなどが挙げられるが、これらに限定されない。更なる好適な医薬的賦形剤及びそれらの特性は、Handbook of Pharmaceutical Excipients,Edited by R.C.Rowe,P.J.Sheskey & P.J.Weller、第6版(英国王立薬剤師会の部門であるPharmaceutical Pressによって発行)に見出すことができる。
希釈剤/充填剤
本発明において有用な希釈剤(又は充填剤)としては、微結晶セルロース(例えば、Avicel(登録商標)PH 102、Avicel(登録商標)PH 101、Ceolus UF、Ceolus KG、又はCeolus PH)、ケイ化微結晶セルロース、ラクトース、ソルビトール、セルロース、リン酸カルシウム、デンプン(例えば、部分的又は完全にアルファ化されたトウモロコシデンプン)、糖若しくはラクトース(例えば、マンニトール、スクロースなど)、又はそれらの任意の組み合わせが挙げられる。微結晶セルロースの例としては、100μmの粒径を有する微結晶セルロース(例えば、Avicel(登録商標)PH102)などの市販のAvicel(登録商標)シリーズが挙げられる。微結晶セルロースとしては、UF、KG、又はPHグレードの市販のCeolusも挙げられる。希釈剤の他の例としては、市販のProsolv(登録商標)シリーズ(例えば、Prosolv(登録商標)SMCC50及びSMCC HD90)などのケイ化微結晶セルロースが挙げられる。本発明に適したラクトースとしては、ラクトース一水和物が挙げられる。医薬製剤の総重量に対する希釈剤の量は、5重量%~95重量%、20重量%~80重量%、25重量%~50重量%、30重量%~48重量%、30重量%~52重量%、35重量%~52重量%又は40重量%~50重量%であり得る。例えば、医薬製剤中の希釈剤は、医薬製剤の重量に対して5重量%~95重量%、20重量%~80重量%、25重量%~50重量%、30重量%~48重量%、30重量%~52重量%、35重量%~52重量%、30重量%~45重量%、又は32.5重量%~45重量%の、微結晶セルロース、ケイ化微結晶セルロース、及び部分的又は完全にアルファ化されたトウモロコシデンプンを組み合わせた(又は合計)濃度で含み得る。
崩壊剤
崩壊剤は、医薬製剤の分散を促進する。本発明において有用である崩壊剤の非限定的な例としては、クロスカルメロース(例えば、クロスカルメロースナトリウム)、クロスポビドン、デンプングリコール酸ナトリウム(例えば、デンプングリコール酸ナトリウム)、及びそれらの任意の組み合わせが挙げられる。崩壊剤の他の例としては、クロスカルメロースナトリウム(例えば、Ac-Di-Sol(登録商標))及びデンプングリコール酸ナトリウムが挙げられる。本発明の医薬製剤は、医薬製剤の重量に対して、1重量%~10重量%、5重量%~9重量%、6重量%~8重量%、6.5重量%~7.5重量%、6.75重量%~7.25重量%、3重量%~7重量%、1重量%~7重量%、又は1.2重量%~8.2重量%の、1つ又は2つ以上の崩壊剤を組み合わせた(又は合計)濃度で含み得る。いくつかの実施形態において、医薬製剤は、医薬製剤の重量に対して、2重量%~8重量%(例えば、2.5重量%~7.5重量%)、好ましくは3重量%~6重量%、より好ましくは、4重量%~5重量%の崩壊剤(例えば、クロスポビドン)を含む。
結合剤
結合剤は、結合剤を希釈剤及び医薬品有効成分と混合することによって、医薬品有効成分の顆粒を作製する際に使用される薬剤を含み得る。本発明において有用な結合剤の非限定的な例としては、ポリビニルピロリドン、糖、変性セルロース(例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、及びヒドロキシエチルセルロース(HEC))、並びにそれらの任意の組み合わせが挙げられる。結合剤の他の例としては、ポリビニルピロリドン(PVP)が挙げられる。HPCの例としては、低粘度ポリマー、HPC-SLが挙げられる。PVPは、ポリマー組成物の粘度の有用な尺度である「K値」によって特徴付けることができる。PVPは、Povidone(登録商標)K12、Povidone(登録商標)K17、Povidone(登録商標)K25、Povidone(登録商標)K30、Povidone(登録商標)K60、及びPovidone(登録商標)K90の商品名で市販され得る(例えば、東京化成工業株式会社)。PVPの具体例としては、可溶性噴霧乾燥PVPが挙げられる。別の例としては、3,000~4,000の平均分子量を有するPVP、例えば4,000の平均分子量を有するPovidone(登録商標)K12が挙げられる。PVPは、湿潤状態又は乾燥状態のいずれかで使用することができる。本発明の医薬製剤は、医薬製剤の重量に対して0.1重量%~50重量%、0.5重量%~43重量%、2重量%~45重量%、5重量%~40重量%、10重量%~35重量%、15重量%~30重量%、20重量%~25重量%の、1つ又は2つ以上の結合剤を組み合わせた(又は合計)濃度で含み得る。いくつかの実施形態において、医薬製剤は、医薬製剤の重量に対して0.5重量%~2重量%(例えば、1.5重量%~2.0重量%又は1.75重量%~2.25重量%)の結合剤(例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース)を含む。
潤滑剤
潤滑剤は、例えば、ダイプレスからの医薬製剤の圧縮及び排出を改善するように機能する。本発明において有用な潤滑剤の非限定的な例としては、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸(ステアリン)、水素化油、フマル酸ステアリルナトリウム、コンプリトール(ベヘン酸グリセリル)及びそれらの任意の組み合わせが挙げられる。一例では、潤滑剤は、フマル酸ステアリルナトリウムを含む。別の一例では、潤滑剤は、ステアリン酸マグネシウムを含む。本発明の医薬製剤は、医薬製剤の重量に対して、0.1重量%~10重量%、0.5重量%~6重量%、0.8重量%~3.5重量%、1重量%~3重量%、1.5重量%~5.5重量%、2重量%~4重量%、又は0.25重量%~5.25重量%の、1つ又は2つ以上の潤滑剤を組み合わせた(又は合計)濃度で含み得る。いくつかの実施形態において、医薬製剤は、0.5重量%~5.5重量%、好ましくは1重量%~2.5重量%の潤滑剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム)を含む。
湿潤剤/界面活性剤
本発明の医薬製剤中に、1つ又は2つ以上の湿潤剤を使用することができる。本発明に適した湿潤剤は、一般に医薬製剤の溶解性を高める。湿潤剤としては、非イオン性界面活性剤及びアニオン性界面活性剤などの界面活性剤が挙げられる。本発明において有用な界面活性剤の非限定的な例としては、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸(例えば、ポリソルベート20(例えば、TWEEN20(商標)))、ソルビタン脂肪酸エステル(例えば、Spans(登録商標))、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(SDBS)、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム(ドキュセート)、デオキシコール酸(dioxycholic acid)ナトリウム(DOSS)、ソルビタンモノステアレート、ソルビタントリステアレート、N-ラウロイルサルコシンナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ミリスチン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、Gelucire 44/14、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ビタミンE d-アルファトコフェリルポリエチレングリコール1000スクシネート(TPGS)、レシチン、MW677~692、グルタミン酸モノナトリウム一水和物、ラブラソール、PEG 8カプリル酸/カプリン酸グリセリド、トランスクトール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、Solutol HS-15、Soluplus(登録商標)、ポリエチレングリコール/ヒドロキシステアレート、タウロコール酸、ポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのコポリマー(例えば、pluronic(登録商標)L61、pluronic(登録商標)F68、pluronic(登録商標)F108、及びpluronic(登録商標)F127などのpluronic(登録商標)としても公知であり市販されているポロキサマー)、飽和ポリグリコール化グリセリド(gelucirs(登録商標))、及びそれらの任意の組み合わせが挙げられる。他の例としては、アニオン性界面活性剤であるラウリル硫酸ナトリウム、及び、非イオン性界面活性剤であるポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのコポリマーが挙げられる。ポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのコポリマーの例としては、分子量1,800g/molのポリオキシプロピレン及び80%のポリオキシエチレン含量を有するポロキサマー(例えば、ポロキサマー188)などのポロキサマーが挙げられる。本発明の医薬製剤は、医薬製剤の重量に対して、0.25重量%~10重量%、0.25重量%~5.75重量%、0.5重量%~5重量%、1重量%~3重量%、又は1.5重量%~2重量%の、1つ又は2つ以上の湿潤剤を組み合わせた(又は合計)濃度で含み得る。いくつかの実施形態において、医薬製剤は、0.25重量%~5重量%(例えば、0.35重量%~4.5重量%)の湿潤剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)を含む。
滑剤
滑剤は、最終薬物製品形態への加工中に製剤の流動特性を増強する。本発明において有用な滑剤の非限定的な例としては、二酸化ケイ素(例えば、コロイド状ヒュームドシリカ、コロイド状無水シリカ)及び/又はタルクが挙げられる。滑剤の具体例としては、コロイド状ヒュームドシリカ(例えば、Aerosil(登録商標)200)が挙げられる。本発明の医薬製剤は、医薬製剤の重量に対して、0.1重量%~10重量%、好ましくは1重量%~8重量%、好ましくは2重量%~7.5重量%、好ましくは3重量%~5重量%の、1つ又は2つ以上の滑剤を組み合わせた(又は合計)濃度で含み得る。いくつかの実施形態において、医薬製剤は、医薬製剤の重量に対して、0.10重量%~5重量%(例えば、0.75重量%~3.25重量%)の量の滑剤を含む。他の実施形態において、医薬製剤は、医薬製剤の重量に対して、0.10重量%~2重量%(例えば、0.75重量%~1.5重量%)の量のヒュームドシリカを含む。
錠剤剤形は、コーティングを更に含み得る。好適なコーティングは、フィルム形成ポリマー、例えば、セルロース誘導体(HPC(ヒドロキシプロピルセルロース)、HPMC(ヒドロキシプロポキシメチルセルロース)、MC(メチルセルロース)、HPMCAS(ヒドロキシプロポキシメチルセルロースアセテートスクシネート)など)、デキストリン、デンプン、opdary(登録商標)、天然ゴム、例えばアラビアゴム、キサンタン、アルギン酸塩、ポリビニルアルコール、ポリメタクリレート、及びその誘導体、例えば、Eudragit(登録商標)などであり、これらは、製薬分野での様々な従来方法(例えば、フィルムコーティングなど)によって溶液又は懸濁液として錠剤に適用され得る。存在する任意のフィルム形成ポリマーに加えて更に1種又は2種以上の補助剤(例えば、親水化剤(hydrophiliser)、可塑剤、界面活性剤、染料、及び例えば二酸化チタンなどの白色色素)を含み得るコーティングは、典型的には、溶液/懸濁液として適用される。
いくつかの実施形態において、本発明による医薬製剤は、製剤の顆粒内相を形成する複数の顆粒と、製剤の顆粒外相を形成する1つ又は2つ以上の賦形剤とを含む。好ましくは、医薬製剤は錠剤を含み、当該錠剤は顆粒内相及び顆粒外相を含む。
本明細書で使用される場合、「顆粒内相」という用語は、顆粒と共に及び/又は顆粒内にある製剤の成分を指す。本明細書で使用される場合、「顆粒外相」という用語は、顆粒の外側にある製剤の成分を指す。
いくつかの実施形態において、本発明による医薬製剤の顆粒内相は、医薬品有効成分と、メタクリル酸コポリマー、又はセルロース誘導体(メチルセルロース(MC)、エチルセルロース(EC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、カルボキシメチルセルロースナトリウム(NaCMC)若しくはヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)など)のうちの1つ又は組み合わせとを含む。いくつかの実施形態において、本発明による医薬製剤の顆粒内相は、医薬品有効成分と、メタクリル酸コポリマー、又はヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)及び1つ又は2つ以上の賦形剤のうちの1つ又はそれらの組み合わせとを含む。
いくつかの実施形態において、医薬製剤は、医薬製剤の総重量に対して少なくとも15重量%、少なくとも20重量%、少なくとも25重量%、少なくとも28重量%、少なくとも30重量%、少なくとも34重量%、少なくとも40重量%、少なくとも45重量%、少なくとも50重量%、少なくとも55重量%、少なくとも60重量%、少なくとも65重量%の顆粒内相を含む。いくつかの実施形態において、医薬製剤は、医薬製剤の総重量に対して最大で99重量%、最大で95重量%、最大で93重量%、最大で90重量%、最大で85重量%、最大で80重量%、最大で75重量%、最大で74重量%、最大で73重量%、最大で70重量%、最大で67重量%、最大で63重量%、最大で60重量%、最大で53重量%の顆粒内相を含む。
いくつかの実施形態において、医薬製剤は、医薬製剤の総重量に対して、好ましくは1重量%~70重量%、好ましくは2重量%~69重量%、好ましくは3重量%~68重量%、好ましくは4重量%~67重量%、好ましくは5重量%~66重量%、好ましくは6重量%~65重量%、好ましくは10重量%~64重量%、好ましくは15重量%~60重量%、好ましくは20重量%~55重量%、好ましくは25重量%~50重量%、好ましくは30重量%~45重量%、好ましくは35~40重量%のAPIを含む、顆粒内相を含む。
いくつかの実施形態において、医薬製剤は、医薬製剤の総重量に対して、5重量%~60重量%、好ましくは7重量%~55重量%、好ましくは8重量%~50重量%、好ましくは17重量%~45重量%、好ましくは15~45重量%のメタクリル酸コポリマー若しくはヒドロキシプロピルメチルセルロース、又はそれらの組み合わせを含む、顆粒内相を含む。
いくつかの実施形態において、医薬製剤は、医薬製剤の総重量に対して、5重量%~60重量%、好ましくは10重量%~60重量%、好ましくは12重量%~60重量%、好ましくは15重量%~50重量%、好ましくは18重量%~45重量%の充填剤を含む、顆粒内相を含む。
いくつかの実施形態において、医薬製剤は、医薬製剤の総重量に対して、1重量%~10重量%、好ましくは1重量%~9重量%、好ましくは1.7重量%~8重量%、好ましくは1.6重量%~7.5重量%、好ましくは2重量%~5重量%の崩壊剤を含む、顆粒内相を含む。
いくつかの実施形態において、医薬製剤は、医薬製剤の総重量に対して、0.1重量%~5重量%、好ましくは0.2重量%~4.7重量%、好ましくは0.5重量%~4.5重量%、好ましくは0.8重量%~4重量%、好ましくは1重量%~3.5重量%の滑剤を含む、顆粒内相を含む。
いくつかの実施形態において、医薬製剤は、医薬製剤の総重量に対して、0.1重量%~5重量%、好ましくは0.2重量%~4.7重量%、好ましくは0.5重量%~4.5重量%、好ましくは0.6重量%~4.5重量%、好ましくは0.8重量%~4.0重量%、好ましくは1重量%~3.5重量%の界面活性剤を含む、顆粒内相を含む。
いくつかの実施形態において、医薬製剤は、医薬製剤の総重量に対して、0.1重量%~3重量%、好ましくは0.2重量%~2.7重量%、好ましくは0.5重量%~2.5重量%、好ましくは0.7重量%~2重量%の潤滑剤を含む、顆粒内相を含む。
いくつかの実施形態において、医薬製剤は、医薬製剤の総重量に対して少なくとも5重量%、少なくとも7重量%、少なくとも10重量%、少なくとも15重量%、少なくとも20重量%、少なくとも25重量%、少なくとも28重量%、少なくとも30重量%、少なくとも34重量%、少なくとも35重量%の顆粒外相を含む。いくつかの実施形態において、医薬製剤は、医薬製剤の総重量に対して最大で75重量%、最大で74重量%、最大で73重量%、最大で70重量%、最大で67重量%、最大で63重量%、最大で65重量%、最大で60重量%、最大で55重量%、最大で53重量%、最大で40重量%の顆粒外相を含む。いくつかの実施形態において、医薬製剤は、医薬製剤の総重量に対して少なくとも15重量%~最大で75重量%、少なくとも25重量%~最大で70重量%、少なくとも30重量%~最大で65重量%、少なくとも35重量%~最大で60重量%、少なくとも35重量%~最大で70重量%の顆粒外相を含む。
いくつかの実施形態において、医薬製剤は、医薬製剤の総重量に対して少なくとも15重量%、少なくとも20重量%、少なくとも25重量%、少なくとも28重量%、少なくとも30重量%、少なくとも34重量%、少なくとも35重量%の顆粒内相を含む。いくつかの実施形態において、医薬製剤は、医薬製剤の総重量に対して最大で99重量%、最大で93重量%、最大で85重量%、最大で80重量%、最大で75重量%、最大で74重量%、最大で73重量%、最大で70重量%、最大で67重量%、最大で65重量%、最大で63重量%、最大で60重量%、最大で55重量%、最大で53重量%の顆粒内相を含む。いくつかの実施形態において、医薬製剤は、医薬製剤の総重量に対して少なくとも15重量%~最大で75重量%、少なくとも25重量%~最大で70重量%、少なくとも30重量%~最大で65重量%、少なくとも35重量%~最大で60重量%、少なくとも35重量%~最大で70重量%の顆粒内相を含む。
いくつかの実施形態において、医薬製剤は、
(i)医薬製剤の総重量に対して、5重量%~45重量%、10重量%~40重量%、15重量%~35重量%のAPI、
(ii)医薬製剤の総重量に対して、5重量%~60重量%、10重量%~50重量%、15重量%~55重量%のメタクリル酸コポリマー若しくはヒドロキシプロピルメチルセルロース又はそれらの組み合わせ、
(iii)医薬製剤の総重量に対して、5重量%~60重量%、10重量%~50重量%、15重量%~40重量%の充填剤(例えば、マンニトール、微結晶セルロース)、
(iv)医薬製剤の総重量に対して、1重量%~10重量%、1.5重量%~9重量%、1.5重量%~8重量%の崩壊剤(例えばクロスカルメロースナトリウム)、
(v)医薬製剤の総重量に対して、0.1重量%~5重量%、0.2重量%~4.5重量%、0.5重量%~4重量%の滑剤(例えば、コロイド状ヒュームドシリカ)、
(vi)医薬製剤の総重量に対して、0.1重量%~5重量%、0.2重量%~4.5重量%、0.5重量%~4重量%の界面活性剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)、及び
(vii)医薬製剤の総重量に対して、0.1重量%~3重量%、0.2重量%~2.5重量%、0.5重量%~2重量%の潤滑剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム)
を含む、顆粒内相を含む。
いくつかの実施形態において、医薬製剤は、医薬製剤の総重量に対して、0.1重量%~5.0重量%、好ましくは0.2重量%~4.7重量%、好ましくは0.5重量%~4.5重量%、好ましくは1重量%~3.5重量%、好ましくは1.5重量%~3重量%の崩壊剤を含む、顆粒外相を含む。
いくつかの実施形態において、医薬製剤は、医薬製剤の総重量に対して、0.1重量%~3重量%、好ましくは0.2重量%~2.7重量%、好ましくは0.5重量%~2.5重量%、好ましくは0.8重量%~2重量%の潤滑剤を含む、顆粒外相を含む。
いくつかの実施形態において、医薬製剤は、医薬製剤の総重量に対して、0.1重量%~55重量%、0.2重量%~50重量%、0.3重量%~45重量%、0.4重量%~40重量%、0.5重量%~35重量%、0.6重量%~30重量%、0.7重量%~25重量%、0.8重量%~20重量%、1重量%~15重量%、1.3重量%~12重量%、2重量%~10重量%、2.5重量%~9重量%、3重量%~8重量%、4重量%~7重量%、5重量%~6重量%の充填剤を含む、顆粒外相を含む。
いくつかの実施形態において、医薬製剤は、
(a)医薬製剤の総重量に対して、0.1重量%~5.0重量%、0.2重量%~4.5重量%、0.5重量%~3重量%の崩壊剤(例えば、クロスカルメロースナトリウム)、
(b)医薬製剤の総重量に対して、0.1重量%~3重量%、0.2重量%~2.5重量%、又は0.5重量%~2重量%の潤滑剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム)、及び
(c)医薬製剤の総重量に対して、1重量%~15重量%、1.5重量%~10重量%、又は2重量%~8重量%の充填剤(例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース)
を含む、顆粒外相を含む。
いくつかの実施形態において、本発明の医薬製剤は、顆粒内相及び顆粒外相を含み、製剤は、50mg~17000mgの顆粒内相、好ましくは80mg~10000mg、好ましくは100mg~5000mg、好ましくは120mg~3000mg、好ましくは150mg~2500mg、好ましくは200mg~2000mg、好ましくは250mg~1200mg、又はこれらに含まれる任意の特定の量若しくは範囲の顆粒内相を含む。
いくつかの実施形態において、本発明の医薬製剤は、顆粒内相及び顆粒外相を含み、製剤は、4mg~1500mgの顆粒外相、好ましくは6mg~1000mg、好ましくは8mg~500mg、好ましくは10mg~300mg、好ましくは15mg~250mg、好ましくは20mg~200mg、好ましくは30mg~100mg、又はこれらに含まれる任意の特定の量若しくは範囲の顆粒外相を含む。
いくつかの実施形態において、医薬製剤は、1mg~2000mg、好ましくは5mg~1500mg、好ましくは5mg~1000mg、好ましくは10mg~500mg、好ましくは15mg~400mg、好ましくは20mg~350mgのAPI、又はこれらに含まれる任意の特定の量若しくは範囲のAPIを含む、顆粒内相を含む。
いくつかの実施形態において、医薬製剤は、20mg~6000mg、好ましくは30mg~4000mg、好ましくは40mg~2000mg、好ましくは70mg~1000mgの、メタクリル酸コポリマー若しくはヒドロキシプロピルメチルセルロース又はそれらの組み合わせのうちの1つ、又はそれらに含まれる任意の特定の量若しくは範囲を含む、顆粒内相を含む。
いくつかの実施形態において、医薬製剤は、10mg~6500mg、好ましくは12mg~5000mg、好ましくは15mg~4000mg、好ましくは15mg~2000mg、好ましくは18mg~1000mg、好ましくは18mg~500mgの希釈剤/充填剤、又はこれらに含まれる任意の特定の量若しくは範囲の希釈剤/充填剤を含む、顆粒内相を含む。
いくつかの実施形態において、医薬製剤は、0.5mg~300mg、好ましくは0.6mg~250mg、好ましくは0.8mg~200mg、好ましくは1mg~150mg、好ましくは1.2mg~100mg、好ましくは1.5mg~80mg、好ましくは2mg~30mgの界面活性剤、又はこれらに含まれる任意の特定の量若しくは範囲の界面活性剤を含む、顆粒内相を含む。
いくつかの実施形態において、医薬製剤は、2mg~720mg、好ましくは4mg~650mg、好ましくは5mg~400mg、好ましくは6mg~300mg、好ましくは7mg~200mg、好ましくは7.5mg~100mg、好ましくは8mg~60mgの崩壊剤、又はこれらに含まれる任意の特定の量若しくは範囲の崩壊剤を含む、顆粒内相を含む。
いくつかの実施形態において、医薬製剤は、1mg~400mg、好ましくは2mg~350mg、好ましくは3mg~300mg、好ましくは4mg~200mg、好ましくは5mg~100mg、好ましくは6mg~50mg、好ましくは8.5mg~35mgの滑剤、又はこれらに含まれる任意の特定の量若しくは範囲の滑剤を含む、顆粒内相を含む。
いくつかの実施形態において、医薬製剤は、0.3mg~90mg、好ましくは0.5mg~70mg、好ましくは0.6mg~50mg、好ましくは0.7mg~25mg、好ましくは0.8mg~10mgの潤滑剤、又はこれらに含まれる任意の特定の量若しくは範囲の潤滑剤を含む、顆粒内相を含む。
いくつかの実施形態において、医薬製剤は、
(i)1mg~2000mg、好ましくは5mg~1500mg、好ましくは5mg~1000mg、好ましくは10mg~500mg、好ましくは15mg~400mg、好ましくは20mg~350mgのAPI、
(ii)20mg~6000mg、好ましくは30mg~4000mg、好ましくは40mg~2000mg、好ましくは70mg~1000mgの、メタクリル酸コポリマー若しくはヒドロキシプロピルメチルセルロース又はそれらの組み合わせのうちの1つ、
(iii)10mg~6500mg、好ましくは12mg~5000mg、好ましくは15mg~4000mg、好ましくは15mg~2000mg、好ましくは18mg~1000mg、好ましくは18mg~500mgの希釈剤/充填剤(例えば、マンニトール、微結晶セルロース)、
(iv)2mg~720mg、好ましくは4mg~650mg、好ましくは5mg~400mg、好ましくは6mg~300mg、好ましくは7mg~200mg、好ましくは7.5mg~100mg、好ましくは8mg~60mgの崩壊剤(例えば、クロスカルメロースナトリウム)、
(v)1mg~400mg、好ましくは2mg~350mg、好ましくは3mg~300mg、好ましくは4mg~200mg、好ましくは5mg~100mg、好ましくは6mg~50mg、好ましくは8.5mg~35mgの滑剤(例えば、コロイド状ヒュームドシリカ)、
(vi)0.5mg~300mg、好ましくは0.6mg~250mg、好ましくは0.8mg~200mg、好ましくは1mg~150mg、好ましくは1.2mg~100mg、好ましくは1.5mg~80mg、好ましくは2mg~30mgの界面活性剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)、及び
(vii)0.3mg~90mg、好ましくは0.5mg~70mg、好ましくは0.6mg~50mg、好ましくは0.7mg~25mg、好ましくは0.8mg~10mgの潤滑剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム)
を含む、顆粒内相を含む。
いくつかの実施形態において、医薬製剤は、0.6mg~180mg、好ましくは1mg~100mg、好ましくは2mg~80mg、好ましくは3mg~50mg、好ましくは5mg~20mgの崩壊剤を含む、顆粒外相を含む。
いくつかの実施形態において、医薬製剤は、3.5mg~1100mg、好ましくは5mg~500mg、好ましくは10mg~250mg、好ましくは15mg~100mg、好ましくは25mg~90mgの希釈剤/充填剤を含む、顆粒外相を含む。
いくつかの実施形態において、医薬製剤は、0.3mg~90mg、好ましくは0.5mg~70mg、好ましくは1mg~50mg、好ましくは1.5mg~20mg、好ましくは2mg~10mgの潤滑剤を含む、顆粒外相を含む。
いくつかの実施形態において、医薬製剤は、
(a)0.6mg~180mg、好ましくは1mg~100mg、好ましくは2mg~80mg、好ましくは3mg~50mg、好ましくは、5mg~20mgの崩壊剤(例えば、クロスカルメロースナトリウム)、
(b)0.3mg~90mg、好ましくは0.5mg~70mg、好ましくは1mg~50mg、好ましくは1.5mg~20mg、好ましくは2mg~10mgの潤滑剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム)、及び
(c)3.5mg~1100mg、好ましくは5mg~500mg、好ましくは10mg~250mg、好ましくは15mg~100mg、好ましくは、25mg~90mgの希釈剤/充填剤(例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース)
を含む、顆粒外相を含む。
当業者には、薬学的に許容される適切な賦形剤が、他の賦形剤と適合し、かつ医薬品有効成分と結合しないよう、又は分解を引き起こさないように選択されることが、容易に認識されよう。
医薬製剤の成分に関する上記の記述のいずれも、本発明の他の態様及び実施形態のいずれにも適用できることが理解されるであろう。
医薬品有効成分
適切な医薬品有効成分(API)は、生理学的機能を回復、修正若しくは改変すること、又は医療診断を行うことを目的として、薬理学的、免疫学的又は代謝的作用を発揮するものである。その非限定的な例としては、鎮痛剤及び抗炎症剤、抗不整脈薬、抗菌剤及び抗原虫剤、抗凝固剤、抗うつ薬、抗糖尿病薬、抗てんかん薬、抗真菌剤、抗ヒスタミン薬、降圧剤、抗ムスカリン薬、抗新生物剤及び代謝拮抗剤、抗片頭痛薬、抗パーキンソン薬、抗精神病薬、催眠薬及び鎮静薬、抗脳卒中薬、鎮咳薬、抗ウイルス剤、β-アドレナリン受容体遮断、心臓変力作用薬、コルチコステロイド、消毒剤、利尿薬、酵素、精油、胃腸薬、脂質調節薬、局所麻酔薬、オピオイド鎮痛剤、副交感神経刺激薬及び抗認知症薬、性ホルモン、刺激剤及び血管拡張薬が挙げられる。
本発明は、医薬製剤であって、
a)APIと、
b1)メタクリル酸コポリマー、又は
b2)セルロース誘導体、例えば、メチルセルロース(MC)、エチルセルロース(EC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、カルボキシメチルセルロースナトリウム(NaCMC)若しくはヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、又はそれらの組み合わせと、を含み、
APIが、デングウイルス複製阻害剤である、医薬製剤を提供する。
特に、APIは、医薬製剤中で非晶質形態又は溶解状態(即ち、分子分散)である。
一実施形態において、APIは、デングウイルス複製阻害剤である。本発明の実施形態は、本明細書に記載の医薬製剤であって、APIが、式(I)の化合物、
Figure 2023548348000010
その立体異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、又は多形体であり、当該化合物が、
がHであり、RがFであり、RがH又はCHである化合物、
がH、CH、又はFであり、RがOCHであり、RがHである化合物、
がHであり、RがOCHであり、RがCHである化合物、
がCHであり、RがFであり、RがHである化合物、
がCF又はOCFであり、RがHであり、RがHである化合物、
がOCFであり、RがOCHであり、RがHである化合物、及び
がOCFであり、RがHであり、RがCHである化合物、
の群から選択される、医薬製剤を含む。
本発明の追加の実施形態は、本明細書に記載の医薬製剤であって、APIが、以下からなる群から選択される式(I)の化合物、
Figure 2023548348000011
Figure 2023548348000012
又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、若しくは多形体である、医薬製剤を含む。
特に、APIは、式(I)の化合物、又はそのエナンチオマー、ジアステレオマー若しくは薬学的に許容される塩形態である。
特に、APIは、非晶質状態又は溶解状態(即ち、分子分散)の式(I)の化合物、又はそのエナンチオマー、ジアステレオマー、若しくは薬学的に許容される塩形態である。
特に、本明細書に記載の医薬製剤を調製するためのプロセスにおいて出発材料として使用されるAPIは、式(I)の化合物、又はそのエナンチオマー、ジアステレオマー、溶媒和物、若しくは薬学的に許容される塩形態であり、本明細書で定義される最終医薬製剤又は固体剤形中のAPIは、非晶質形態又は溶解状態の、式(I)の化合物、又はそのエナンチオマー、ジアステレオマー、若しくは薬学的に許容される塩形態である。
好ましい一実施形態において、式(I)の化合物は、
Figure 2023548348000013
化合物(a)、又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、若しくは多形体である。
APIは、化合物(a)又はその溶媒和物若しくは薬学的に許容される塩の形態であり得る。APIは、化合物(a)又はその薬学的に許容される塩形態であり得る。APIは、例えば一水和物としての溶媒和形態の化合物(a)であり得る。好ましくは、APIは化合物(a)である。好ましくは、APIは、化合物(a)の(S)-エナンチオマーである。好ましくは、APIは無水形態の化合物(a)である。好ましくは、APIは非晶質形態の化合物(a)である。好ましくは、APIは、非晶質形態又は溶解状態の、化合物(a)又はその薬学的に許容される塩形態である。好ましくは、APIは、非晶質形態又は溶解状態の化合物(a)である。好ましくは、APIは、非晶質形態の化合物(a)の(S)-エナンチオマーである。好ましくは、APIは、無水形態の化合物(a)の(S)-エナンチオマーである。
特に、本明細書に記載の医薬製剤を調製するためのプロセスにおいて出発材料として使用されるAPIは、化合物(a)、又はその溶媒和形態若しくは薬学的に許容される塩形態である一方、最終医薬製剤又は固体剤形中のAPIは、非晶質形態又は溶解状態の化合物(a)又はその薬学的に許容される塩形態である。
特に、本明細書に記載の医薬製剤を調製するためのプロセスにおいて出発材料として使用されるAPIは、溶媒和形態の化合物(a)又はその薬学的に許容される塩形態である一方、最終医薬製剤又は固体剤形中のAPIは、非晶質形態又は溶解状態(即ち、分子分散)の化合物(a)又はその薬学的に許容される塩形態である。
式(I)の化合物は、国際公開第2016/180696号(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に開示される手順に従って合成することができる。
医薬品有効成分に関する上記説明のいずれもが、本明細書に記載の医薬製剤、固体剤形、プロセス、使用、並びに予防、治療、及びウイルス阻害の方法の任意の実施形態に適用され得ることが理解されるであろう。例えば、デングウイルス複製阻害剤への任意の言及は、式(I)の化合物、又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、共結晶若しくは多形体を指し得る。
特定の実施形態において、本明細書に記載の医薬製剤中のAPIは、化合物(a)又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、若しくは多形体である。特定の実施形態において、本明細書に記載の医薬製剤中のAPIは、化合物(a)である。
特定の実施形態において、本明細書に記載の医薬製剤中のAPIは、非晶質形態又は溶解状態のデングウイルス複製阻害剤である。特定の実施形態において、本明細書に記載の医薬製剤中のAPIは、非晶質形態又は溶解状態の化合物(a)又はその薬学的に許容される塩形態である。特定の実施形態において、本明細書に記載の医薬製剤中のAPIは、非晶質形態又は溶解状態の化合物(a)である。
固体剤形
本発明はまた、本明細書に記載の医薬製剤を含む固体剤形を提供する。
剤形は、経口剤形(例えば、経口投与のためのカプセル)であり得る。代替的に、剤形は、経腸剤形であり得る。代替的に、固体剤形は錠剤であり得る。
本明細書に記載の固体剤形(例えば、錠剤)は、0.1mg~3000mgのAPI、1mg~2000mgのAPI、5mg~1000mgのAPI、10mg~500mgのAPI、20mg~400mgのAPI、30mg~300mgのAPI、50mg~200mgのAPI、70mg~150mgのAPI、100mg~120mgのAPI、又はこれらに含まれる任意の特定の量若しくは範囲のAPIを含有し得る。当該APIの治療有効量は、予防又は治療される疾患、症候群、状態、及び障害に応じて変化する。
本明細書に記載の固体剤形(例えば、錠剤)は、0.5mg~1000mgのAPIを含有し得る。いくつかの実施形態において、固体剤形は、0.5mg~800mg、例えば1.0mg~600mg、例えば2.0mg~450mgを含んでよく、好ましくは、APIは、
Figure 2023548348000014
(化合物(a))であり、好ましくは化合物(a)の(S)-エナンチオマーである。固体剤形は、少なくとも2mg、少なくとも10mg、少なくとも50mg、少なくとも100mg、少なくとも200mg、少なくとも300mg、少なくとも400mg又は少なくとも500mgの化合物(a)を含み得る。
特定の一実施形態において、固体剤形は、錠剤であって、
a)APIと、
b1)メタクリル酸コポリマー、又は
b2)セルロース誘導体、例えば、メチルセルロース(MC)、エチルセルロース(EC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、カルボキシメチルセルロースナトリウム(NaCMC)若しくはヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、又はそれらの組み合わせと、を含み、
APIが、デングウイルス複製阻害剤である、錠剤である。
特定の一実施形態において、固体剤形は、錠剤であって、
a)APIと、
b1)メタクリル酸コポリマー、又は
b2)ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)と、
d)崩壊剤、結合剤、希釈剤、潤滑剤、安定剤、湿潤剤、滑剤、浸透圧剤、着色剤、可塑剤、及びコーティングから選択される1つ又は2つ以上の薬学的に許容される賦形剤と、を含み、
APIが、デングウイルス複製阻害剤である、錠剤である。
特定の一実施形態において、固体剤形は、本発明の医薬製剤を含む錠剤である。
一実施形態において、固体剤形は、医薬製剤であって、この製剤が、少なくとも5mg、少なくとも15mg、少なくとも25mg、少なくとも50mg、少なくとも55mg、少なくとも100mg、少なくとも150mg、少なくとも200mg、少なくとも250mg、少なくとも300mg、少なくとも350mg、少なくとも400mg、少なくとも450mg又は少なくとも500mgのAPIを含み、好ましくは、APIが、
Figure 2023548348000015
又はその薬学的に許容される塩形態である、医薬製剤を含む。
経口投与の場合、固体剤形は、特に、少なくとも1.0mg、少なくとも0.5mg、少なくとも1mg、少なくとも5mg、少なくとも10mg、少なくとも20mg、少なくとも30mg、少なくとも40mg、少なくとも50mg、少なくとも60mg、少なくとも70mg、少なくとも80mg、少なくとも90mg、少なくとも100mg、少なくとも110mg、少なくとも120mg、少なくとも130mg、少なくとも140mg、少なくとも150mg、少なくとも160mg、少なくとも170mg、少なくとも180mg、少なくとも190mg、少なくとも200mg、少なくとも210mg、少なくとも220mg、少なくとも230mg、少なくとも240mg、少なくとも250mg、少なくとも260mg、少なくとも270mg、少なくとも280mg、少なくとも290mg、少なくとも300mg、少なくとも310mg、少なくとも320mg、少なくとも330mg、少なくとも340mg、少なくとも350mg、少なくとも360mg、少なくとも370mg、少なくとも380mg、少なくとも390mg、少なくとも400mg、少なくとも410mg、少なくとも420mg、少なくとも430mg、少なくとも440mg、少なくとも450mg、少なくとも460mg、少なくとも470mg、少なくとも480mg、少なくとも490mg、及び少なくとも500mg、少なくとも510mg、少なくとも520mg、少なくとも530mg、少なくとも540mg、少なくとも550mg、少なくとも560mg、少なくとも570mg、少なくとも580mg、少なくとも590mg、少なくとも600mg、少なくとも610mg、少なくとも620mg、少なくとも630mg、少なくとも640mg、少なくとも650mg、少なくとも660mg、少なくとも670mg、少なくとも680mg、少なくとも690mg、少なくとも700mg、少なくとも710mg、少なくとも720mg、少なくとも730mg、少なくとも740mg、少なくとも750mg、少なくとも760mg、少なくとも770mg、少なくとも780mg、少なくとも790mg、少なくとも800mg、少なくとも810mg、少なくとも820mg、少なくとも830mg、少なくとも840mg、少なくとも850mg、少なくとも860mg、少なくとも870mg、少なくとも880mg、少なくとも890mg、少なくとも900mg、少なくとも910mg、少なくとも920mg、少なくとも930mg、少なくとも940mg、少なくとも950mg、少なくとも960mg、少なくとも970mg、少なくとも980mg、少なくとも990mg、少なくとも1000mg、少なくとも1100mg、少なくとも1200mg、少なくとも1210mg、少なくとも1220mg、少なくとも1230mg、少なくとも1240mg、少なくとも1250mg、少なくとも1260mg、少なくとも1270mg、少なくとも1280mg、少なくとも1290mg、少なくとも1300mg、少なくとも1410mg、少なくとも1320mg、少なくとも1330mg、少なくとも1340mg、少なくとも1350mg、少なくとも1360mg、少なくとも1370mg、少なくとも1390mg、少なくとも1400mgのAPI、又は上述の値に含まれる任意の値のAPIを含む錠剤の形態で提供される。特に、固体剤形は、15mg~500mgのAPIを含む。
有利なことに、このAPI又は固体剤形は1日に1回の用量で投与してもよく、又は1日の全投薬用量を1日に、2回、3回、4回、又は5回の用量に分割して投与してもよい。1日用量は、治療又は予防期間の全ての日、又は一部の日を通して不変に維持され得る。当該1日用量は、治療又は予防期間の日の間に変化してもよく、例えば、当該治療又は予防期間の日の間に増加及び/又は減少してもよい。例えば、当該1日用量は、最初の1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40日又はそれ以上にわたって不変で、その後、治療又は予防期間の残りの日数にわたってより低い及び/又はより高い1日用量が続いてもよい。治療又は予防期間の当該残りの日数は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60日又はそれ以上であり得る。API又は固体剤形はまた、少なくとも1週間に1回、少なくとも2週間に1回、少なくとも3週間に1回、少なくとも4週間又は1か月に1回、少なくとも2か月に1回、少なくとも3か月に1回、少なくとも4か月に1回、少なくとも5か月に1回、少なくとも6か月に1回、又は少なくとも1年に1回、投与され得る。API又は固体剤形はまた、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60日間又はそれ以上にわたって毎日投与されてもよく、その後、少なくとも週1回、少なくとも2週間に1回、少なくとも3週間に1回、少なくとも4週間又は1か月に1回、少なくとも2か月に1回、少なくとも3か月に1回、少なくとも4か月に1回、少なくとも5か月に1回、少なくとも6か月に1回、又は少なくとも1年に1回、投与を行ってもよい。
ある特定の実施形態において、API又は固体剤形は、第1の期間(例えば、負荷段階)にわたって第1の用量で、及び第2の期間(例えば、維持段階)にわたって第2の用量で投与され得る。負荷段階は、本明細書に記載される投与量(例えば、約10mg~約1000mg、約25mg~約800mg、又は約50mg~約400mg)のいずれかの投与を含み得る。負荷段階における第1の投与期間は、本明細書で企図される期間(例えば、約1日~約40日、約3日~約20日、又は約5日~約10日)のいずれかであり得る。維持段階は、本明細書に記載される投与量(例えば、約10mg~約1000mg、約25mg~約800mg、又は約50mg~約400mg)のいずれかの投与を含み得る。維持段階における第2の投与期間は、本明細書で企図される期間(例えば、約1日~約60日、約5日~約45日、又は約10日~約30日)のいずれかであり得る。
投与される医薬製剤の最適用量は容易に決定され得、使用される特定の化合物、投与様式、製剤の強度、及び疾患、症候群、状態、又は障害の進行によって変動する。したがって、上記の投与量は平均的な場合の例である。言うまでもなく、これより高い又は低い投与量範囲が有効である個々の事例が存在する可能性があり、これらも本発明の範囲内に含まれる。
本発明はまた、本明細書に記載の医薬製剤を調製するためのプロセスを提供する。プロセスは、
a)APIを溶媒に溶解させて溶液を形成する工程と、
b)メタクリル酸コポリマー若しくはヒドロキシプロピルメチルセルロース又はそれらの組み合わせを、工程a)で形成された溶液と混合し、それによって混合物を得て、例えば更に混合物を撹拌する工程と、
c)混合物を噴霧乾燥して固体分散体を得る工程と、
d)任意選択的に、固体分散体を薬学的に許容される1種又は2種以上の賦形剤とブレンドする工程と、を含み、
本明細書に記載の固体剤形を提供する。
本明細書で使用される場合、「固体分散体」という用語は、固体マトリックス中のAPIの分散体であって、マトリックスが小分子若しくはポリマー又はそれらの組み合わせを含むものを意味する。
本発明による医薬製剤は、マトリックスがポリマーである固体分散体を含み、このポリマーは、メタクリル酸コポリマー、又はメチルセルロース(MC)、エチルセルロース(EC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、カルボキシメチルセルロースナトリウム(NaCMC)若しくはヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)などのセルロース誘導体、又はそれらの組み合わせから選択される。好ましくは、セルロース誘導体はHPMCである。
本発明はまた、本明細書に記載の固体剤形を調製するためのプロセスであって、
a)APIを溶媒に溶解させて溶液を形成する工程と、
b)メタクリル酸コポリマー、又はメチルセルロース(MC)、エチルセルロース(EC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、カルボキシメチルセルロースナトリウム(NaCMC)若しくはヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのセルロース誘導体、又はそれらの組み合わせを、工程a)で形成された溶液と混合し、それによって混合物を得て、任意選択的に更に混合物を撹拌する工程と、
c)混合物を噴霧乾燥して固体分散体を得る工程と、
d)任意選択的に、固体分散体を薬学的に許容される1種又は2種以上の賦形剤とブレンドする工程であって、例えば、薬学的に許容される賦形剤は、充填剤、界面活性剤、崩壊剤、滑剤、潤滑剤及びそれらの混合物を含む群から選択することができる、工程と、
e)ブレンドを錠剤に圧縮する工程と、を含み、
本明細書に記載の固体剤形を提供する、プロセスを提供する。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される固体剤形を調製するためのプロセスは、
a)APIを溶媒に溶解させて溶液を形成する工程と、
b)メタクリル酸コポリマー若しくはヒドロキシプロピルメチルセルロース又はそれらの組み合わせを、工程a)で形成された溶液と混合し、それによって混合物を得て、任意選択的に更に混合物を撹拌する工程と、
c)混合物を噴霧乾燥して固体分散体を得る工程と、
d)固体分散体を、少なくとも1つの充填剤、少なくとも1つの界面活性剤、少なくとも1つの崩壊剤、少なくとも1つの滑剤及び少なくとも1つの潤滑剤とブレンドする工程と、
e)ブレンドを造粒する工程と、
f)工程e)で得られた混合物を、少なくとも1つの崩壊剤、充填剤及び少なくとも1つの潤滑剤とブレンドする工程と、
g)ブレンドを錠剤に圧縮する工程と、を含み、
本明細書に記載の固体剤形を提供する。
いくつかの実施形態において、固体分散体は、ホットメルト押出成形を使用して得ることができる。いくつかの実施形態において、ブレンドを造粒する工程は、ローラー圧縮機を使用して、又はスラッギングによって行われる。
本発明の別の態様は、包装された医薬製剤を提供し、医薬製剤は、ブリスターフィルムに密封された本明細書に記載の任意の製剤(例えば、錠剤)であり、ブリスターフィルムは、1つ又は2つ以上の医薬製剤(例えば、錠剤)を保持するように構成された製剤保持層と、保持層内に医薬製剤を密封するために保持層を覆うように構成された密封層とを含み、密封層は、アルミニウム箔及び乾燥剤材料を含む。本明細書で使用される場合、「乾燥剤材料」という用語は、乾燥剤として有用な任意の吸湿性物質を指す。乾燥剤材料の例としては、シリカ(例えば、シリカゲル)、活性炭、硫酸カルシウム、塩化カルシウム、及びゼオライト材料が挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態において、保持層は、1つ又は2つ以上のチャンバを備え、各チャンバは、1つ又は2つ以上の医薬製剤(例えば、本明細書に記載される任意の医薬製剤(例えば、1つ又は2つ以上の錠剤))を保持するように構成され、各チャンバは、密封層によって密封される。いくつかの実施形態において、保持層は、透明又は不透明材料(例えば、透明又は不透明ポリエチレン材料)を含む。いくつかの実施形態において、密封層は、保持層及び保持層に設けられた任意のチャンバに完全に重なる。
本発明に有用な市販のブリスターフィルムの例としては、Amcor plcから入手可能なDessiflex Plus及びDessiflex Ultraが挙げられる。いくつかの実施形態において、包装された医薬製剤は、ブリスターフィルムに密封された1つ又は2つ以上(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、1~4、2~10、又は1~10個)の錠剤からなり、ブリスターフィルムは1枚のカードを含む。本発明の医薬製剤の安定性及び貯蔵寿命は、乾燥剤材料を欠く密封層を有するブリスターフィルム(例えば、Aclar 400ブリスターフィルム)中に医薬製剤を包装することと比較して、密封層が乾燥剤材料を含む本発明のブリスターフィルム包装を使用することで改善される。
本発明の別の態様は、本明細書に記載の任意の包装された医薬製剤などの包装された医薬製剤と、包装された医薬製剤の投与のための説明書とを含むキットを提供する。
固体剤形及びその調製のためのプロセスに関する上記の考察のいずれも、本明細書に記載の固体剤形、プロセス、予防、及び治療の任意の実施形態に適用され得ることが理解されるであろう。
予防又は治療又は阻害の方法
本発明はまた、医薬として使用するための、本明細書に記載の医薬製剤及び固体剤形を包含する。本発明は更に、生物学的インビトロ試料又は対象における、デングウイルス感染症の予防、又はデングウイルス感染症の治療、又はデングウイルスのウイルス複製の阻害のための方法を包含する。本方法は、有効量の本明細書に記載の医薬製剤及び固体剤形を、インビトロ試料又は(それを必要とする)対象に、投与することを含む。インビトロ試料又は対象は、デングウイルスに感染するリスクがあるか、又はデングウイルスに感染している。
本明細書に記載の医薬製剤は、前述の剤形及びレジメンのいずれかで投与され得、又は医薬製剤の使用がそれを必要とする対象に必要とされるときにいつでも、当技術分野で確立されたそれらの剤形及びレジメンによって投与され得る。
本発明の医薬製剤及び剤形は、疾患、症候群、状態又は障害の治療、改善、及び/又は予防を必要とする対象においてそれを治療、改善、及び/又は予防するための方法において有用である。そのような方法は、そのような治療、改善、及び/又は予防を必要とする動物、哺乳動物、及びヒトを含む対象に、治療有効量の本願明細書に記載の製剤又は剤形を投与することを含む、それからなる、及び/又は本質的にそれからなる。医薬品有効成分がデングウイルス複製阻害剤である実施形態において、本発明の医薬製剤及び剤形は、デングウイルス複製の阻害によって影響を受ける疾患、症候群、状態を、治療、寛解、及び/又は予防する方法において有用である。
本発明の一実施形態は、デングウイルス感染症の予防を必要とする対象(そのような予防を必要とする動物、哺乳動物、及びヒトを含む)において、それを予防する方法であって、対象に、治療有効量の本明細書に記載の医薬製剤又は剤形を投与することを含む、方法を対象とする。
本発明の一実施形態は、デングウイルス感染症の治療を必要とする対象(そのような治療を必要とする動物、哺乳動物、及びヒトを含む)において、それを治療する方法であって、対象に、治療有効量の本明細書に記載の医薬製剤又は剤形を投与することを含む、方法を対象とする。
本発明の一実施形態は、デングウイルスのウイルス複製の阻害を必要とする対象(そのような治療を必要とする動物、哺乳動物、及びヒトを含む)において、それを阻害する方法であって、対象に、治療有効量の本明細書に記載の医薬製剤又は剤形を投与することを含む、方法を対象とする。
ある特定の実施形態において、APIの血漿レベルは、例えば、治療レジメン(治療用又は予防用)の期間中、約5ng/mL~約10,000ng/mL、約10ng/mL~約8,000ng/mL、約15ng/mL~約6,500ng/mL、約20ng/mL~約5,000ng/mL、約25ng/mL~約4,500ng/mL、約30ng/mL~約3,000ng/mL、約40ng/mL~約2,000ng/mL、若しくは約50ng/mL~約1,000ng/mLの範囲、又はその中の任意の単一値若しくは部分範囲であるレベルである。ある特定の実施形態において、APIの最大血漿レベルは、最大約10,000ng/mL、最大約8,000ng/mL、最大約6,500ng/mL、最大約4,500ng/mL、最大約3,000ng/mL、最大約2,000ng/mL、最大約1,000ng/mL、又はその中の任意の単一値若しくは部分範囲である。ある特定の実施形態において、例えば、治療レジメン(治療用又は予防用)の期間中のAPIの最小血漿レベルは、少なくとも約5ng/mL、少なくとも約10ng/mL、少なくとも約15ng/mL、少なくとも約20ng/mL、少なくとも約25ng/mL、少なくとも約30ng/mL、少なくとも約40ng/mL、少なくとも約50ng/mL、又はその中の任意の単一値若しくは部分範囲である。本明細書で言及される血漿レベルは、本明細書に記載される用量及び/又は投薬レジメンのいずれかを用いて得ることができる。
本発明の別の一実施形態において、本明細書に記載される医薬製剤は、1つ又は2つ以上の他の薬剤、より具体的には他の抗ウイルス剤と組み合わせて使用され得る。
本発明の前述の実施形態に対する変形は、依然として本発明の範囲内にありながら行うことができることが理解されよう。本明細書に開示された各特徴は、特に明記しない限り、同じ、同等、又は同様の目的を果たす代替的な特徴によって置き換えられてもよい。したがって、特に明記しない限り、開示された各特徴は、一般的な一連の同等又は類似の特徴の一例にすぎない。
投与方法
上記の化合物及び薬学的に許容される製剤は、ヒト及び他の動物に、予防又は治療される感染症の重症度に応じて、経口、直腸、大槽内、膣内、腹腔内、局所(粉末、軟膏、又はドロップによる)、頬粘膜、口腔スプレー又は鼻スプレーとして、投与され得る。
経口投与用の液体剤形としては、これらに限定されるものではないが、薬学的に許容されるエマルション、マイクロエマルション、溶液、懸濁液、シロップ剤、及びエリキシル剤が挙げられる。活性化合物に加えて、液体剤形は、当該技術分野で一般的に使用される不活性希釈剤、例えば、水若しくは他の溶媒、可溶化剤及び乳化剤(例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド)、油(特に、綿実油、ピーナッツ油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油、及びゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフリルアルコール、ポリエチレングリコール、及びソルビタンの脂肪酸エステル、並びにそれらの混合物を含み得る。不活性希釈剤に加えて、経口製剤はまた、アジュバント(例えば、湿潤剤、乳化剤、及び懸濁剤)、並びに懸濁剤、甘味剤、香味剤、及び芳香剤を含み得る。
直腸又は膣内投与のための製剤は、特に、本明細書に記載の化合物を、好適な非刺激性賦形剤又は担体(例えば、カカオバター、ポリエチレングリコール、若しくは(周囲温度では固体であるが体温では液体であり、したがって、直腸又は膣腔内で溶融して活性化合物を放出する)坐剤ワックス)と混合することによって調製され得る坐剤である。
経口投与用の固体剤形としては、カプセル、錠剤、丸剤、粉末及び顆粒が挙げられる。そのような固体剤形において、活性化合物は、少なくとも1つの不活性の薬学的に許容される賦形剤若しくは担体、例えば、クエン酸ナトリウム若しくはリン酸二カルシウム並びに/又は(a)希釈剤若しくは増量剤(例えば、デンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール、及びケイ酸)、(b)結合剤(例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロース、及びアカシア)、(c)保湿剤(例えば、グリセロール)、(d)崩壊剤(例えば、寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモ若しくはタピオカデンプン、アルギン酸、特定のケイ酸塩、及び炭酸ナトリウム)、(e)溶解遅延剤(例えば、パラフィン)、(f)吸収促進剤(例えば、四級アンモニウム化合物)、(g)湿潤剤(例えば、アセチルアルコール及びモノステアリン酸グリセロール)、(h)吸収剤(例えば、カオリン及びベントナイト粘土)、並びに(i)潤滑剤(例えば、タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム)、並びにこれらの混合物と混合される。カプセル、錠剤及び丸剤の場合、剤形は、緩衝剤も含み得る。
同様の種類の固体製剤は、賦形剤(例えば、ラクトース又は乳糖、並びに高分子量ポリエチレングリコールなど)を使用した軟質及び硬質充填ゼラチンカプセル内の希釈剤としても使用され得る。錠剤、糖衣錠、カプセル、丸剤及び顆粒の固体剤形は、コーティング及びシェル、例えば、腸溶性コーティング及び薬学的製剤技術分野において周知の他のコーティングを用いて調製することができる。これらは、任意選択で、不透明化剤を含有してもよく、また、任意選択で遅延された様式で、消化管のある特定の部分において、活性成分のみを放出するか又はそれを優先的に放出する、製剤であってもよい。使用することができる埋め込み製剤の例としては、ポリマー物質及びワックスが挙げられる。同様の種類の固体製剤は、賦形剤(例えば、ラクトース又は乳糖、並びに高分子量ポリエチレングリコールなど)を使用した軟質及び硬質充填ゼラチンカプセル内の希釈剤としても使用され得る。
活性化合物はまた、上述のように、1つ又は2つ以上の賦形剤を含むマイクロカプセル化形態であり得る。錠剤、糖衣錠、カプセル、丸剤及び顆粒の固体剤形は、コーティング及びシェル、例えば、腸溶性コーティング、放出制御コーティング、及び薬学的製剤の技術分野において周知の他のコーティングを用いて調製することができる。そのような固体剤形において、活性化合物は、少なくとも1つの不活性希釈剤、例えば、スクロース、ラクトース又はデンプンと混合することができる。そのような剤形は、慣例のように、不活性希釈剤以外の追加の物質、例えば、打錠潤滑剤及び他の打錠補助剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム及び微結晶セルロースも含み得る。カプセル、錠剤及び丸剤の場合、剤形は、緩衝剤も含み得る。これらは、任意選択で、不透明化剤を含有してもよく、また、任意選択で遅延された様式で、消化管のある特定の部分において、活性成分のみを放出するか又はそれを優先的に放出する、製剤であってもよい。使用することができる埋め込み製剤の例としては、ポリマー物質及びワックスが挙げられる。
本明細書に記載の化合物の局所投与又は経皮投与のための剤形には、軟膏、ペースト、クリーム、ローション、ゲル、粉末、溶液、噴霧剤、吸入剤、又はパッチが含まれる。活性成分は、無菌条件下で、薬学的に許容される担体及び必要に応じて任意の必要な保存剤又は緩衝剤と混合される。眼用製剤、点耳薬及び点眼薬もまた、本発明の範囲内であると企図される。更に、本発明は、経皮パッチの使用を企図し、これは、体内への化合物の制御された送達を提供するという追加の利点を有する。かかる剤形は、化合物を適切な媒体に溶解又は分配することによって作製することができる。吸収促進剤を使用して、皮膚を横切る化合物の流れを増加させることもできる。速度は、速度制御膜を提供するか、又は化合物をポリマーマトリックス又はゲル中に分散させることによって、制御することができる。
本明細書に記載の製剤は、経口、吸入スプレー、局所、直腸、経鼻、頬粘膜、膣内、又は埋め込み式リザーバーを介して投与され得る。
本明細書に記載の医薬製剤は、カプセル、錠剤、丸剤、水性懸濁液、又は水溶液を含むが、これらに限定されない任意の経口的に許容される剤形で、経口投与され得る。経口使用のための錠剤の場合、一般に使用される担体としては、ラクトース及びトウモロコシデンプンが挙げられるが、これらに限定されない。ステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤もまた、典型的に添加される。カプセル形態での経口投与に関して、有用な希釈剤としては、ラクトース及び乾燥トウモロコシデンプンが挙げられる。経口使用に水性懸濁液が必要とされる場合、活性成分は、乳化剤及び懸濁剤と組み合わされる。所望される場合、ある特定の甘味剤、香味剤又は着色剤もまた、添加され得る。
代替的に、本明細書に記載の医薬製剤は、直腸投与のための坐剤の形態で投与され得る。これらは、薬剤を、室温では固体であるが直腸温度では液体であり、したがって、直腸内で溶けて薬物を放出する、好適な非刺激性賦形剤と混合することによって、調製することができる。そのような材料としては、カカオバター、蜜蝋及びポリエチレングリコールが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書に記載の医薬製剤はまた、特に、予防及び/又は治療の標的が、眼、皮膚、又は下部腸管の疾患を含む、局所適用によって容易にアクセス可能な領域又は器官を含む場合、局所的に投与され得る。好適な局所製剤は、これらの領域又は器官の各々に対して、容易に調製される。下部腸管への局所適用は、直腸坐剤製剤(上記参照)又は好適な浣腸製剤で行うことができる。局所経皮パッチも使用することができる。
局所適用では、医薬製剤は、1つ又は2つ以上の担体に懸濁又は溶解された活性成分を含む好適な軟膏に製剤化され得る。本発明の化合物の局所投与用の担体には、鉱油、液体ワセリン、白色ワセリン、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン化合物、乳化ワックス、及び水が含まれるが、これらに限定されない。代替的に、医薬製剤は、1つ又は2つ以上の薬学的に許容される担体中に懸濁又は溶解された活性成分を含む好適なローション又はクリームに製剤化され得る。好適な担体には、鉱油、モノステアリン酸ソルビタン、ポリソルベート60、セチルエステルワックス、セテアリルアルコール、2オクチルドデカノール、ベンジルアルコール、及び水が含まれるが、これらに限定されない。
医薬製剤はまた、鼻内エアロゾル又は吸入によって投与することができる。そのような製剤は、薬学的製剤の技術分野における周知の技術に従って調製され、ベンジルアルコール若しくは他の好適な保存剤、バイオアベイラビリティを増強するための吸収促進剤、フルオロカーボン、及び/又は他の従来的な可溶化剤若しくは分散剤を用いて、生理食塩水中の溶液として調製することができる。
本発明の方法で使用される化合物は、単位剤形として製剤化することができる。「単位剤形」という用語は、予防又は治療が行われる対象に対する単位用量として適当な物理的に個別の単位を指し、各単位は、場合により適当な医薬担体と合わせて望ましい治療効果を生じるように計算された所定量の活性物質を含む。単位剤形は、単一の日用量、又は複数の日用量(例えば1日1~4回、又はそれ以上の回数)のうちの1つに合わせたものとすることができる。複数の日用量が使用される場合、単位剤形は各用量について同じであっても異なっていてもよい。
上記の実施形態の全ての可能な組み合わせは、本発明の範囲内に包含されると考えられる。
ここで、本発明を非限定的様式で例示する以下の実施例を参照する。
全般的な合成方法
本発明で使用するための代表的な化合物は、下記に述べる、以下のスキーム及び実施例に例示される一般的な合成方法に基づいて合成することができる。スキームは例示であるため、本発明は、これらのスキーム及び実施例に記載される化学反応及び条件によって限定されるものとして解釈されるべきではない。これらの実施例の標的化合物に類似する化合物は、同様の経路に従って製造され得る。本開示の化合物は、本明細書に記載のように、医薬品として有用である。スキーム及び実施例で用いられる様々な出発物質は、市販されているか、又は十分に当業者の技能の範囲内である方法によって調製することができる。
式Iの化合物
一般式Iの化合物の合成は、スキーム1に概説されるように実施することができる。2-(4-クロロ-2-メトキシフェニル)酢酸(II)は、例えば塩化チオニルのような塩素化剤を用いて、対応する2-(4-クロロ-2-メトキシフェニル)アセチルクロリド(III)に変換することができる。酸塩化物IIIと一般式IVの置換インドールとのフリーデル・クラフツ反応は、好適な溶媒(例えばCHCl又は1,2-ジクロロエタン)中でルイス酸試薬(例えばEtAlCl又はTiCl)を用いて、典型的には(排他的ではないが)冷却を伴う好適な反応条件下で実施することができ、これにより一般式Vの3-アシル化インドールを得る。一般式Vの化合物のカルボニル部分へのアルファ位におけるアニリン部分の導入は、以下の反応順序により達成できる。好適な溶媒中(例えばTHF(テトラヒドロフラン))で試薬(例えばフェニルトリメチルアンモニウムトリブロミド)によりVを臭素化して、一般式VIの化合物を反応させ、一般式VIを得る。次に、一般式VIの化合物を、好適な溶媒(例えばCHCN)中で、典型的には例えばトリエチルアミン(TEA)又はN,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)などの塩基を使用して、3-メトキシ-5-(メチル-スルホニル)アニリン(VII)と反応させて、一般式Iの化合物をラセミ混合物として得る。一般式Iの化合物のキラル分離は、例えば、キラルクロマトグラフィーによって実施して、一般式IのエナンチオマーA及びBを得ることができる。
Figure 2023548348000016
スキーム1
いくつかの場合において、フリーデル・クラフツ合成アプローチによる一般式Vの中間体の合成は、スキーム2に概説されるように、フリーデル・クラフツ反応工程中にインドール-Nに保護基(PG)が存在することによって利益が得られる。この目的のために、一般式IVの置換インドールを、まず、例えば塩化トシルのような試薬を用いて、塩基(例えば水素化ナトリウム)の存在下で、例えば一般式VIIIのN-トシル化中間体(PG=Ts)のような一般式VIIIのN-保護中間体に変換することができる。一般式IVの置換インドールと酸塩化物IIIとのフリーデル・クラフツ反応は、適切な溶媒中(例えばCHCl又は1,2-ジクロロエタン)で、ルイス酸試薬(例えばEtAlCl又はTiCl)を使用して、典型的には(排他的ではないが)冷却を含む適切な反応条件下で実施することができこれにより一般式IXの3-アシル化N-保護インドールが得られる。一般式IXの中間体のインドール-N保護基PGの除去は、溶媒混合物(例えばTHF/水)中、適切な反応温度で、例えばLiOH(PG=Tsの場合)のような試薬を用いて行うことができ、これにより一般式Vの3-アシル化インドールが得られる。
Figure 2023548348000017
スキーム2
代替のアプローチとして、一般式Vの中間体はまた、スキーム3に概説されるように調製され得る。一般式XのN-Boc-保護された置換インドール-3-カルバルデヒドは、例えばシアン化ナトリウム及び亜硫酸水素ナトリウムのような試薬の存在下で、適切な溶媒(例えば水と水混和性有機溶媒(例えばジオキサン)との混合物)中で、モルホリンとの反応によって、一般式XIの対応するストレッカー型の中間体に変換され得る。4-クロロ-2-メトキシ-ベンジルクロリドによる一般式XIの化合物のアルキル化は、塩基(例えばヘキサメチルジシラザンカリウム)の存在下、適切な溶媒(例えばジメチルホルムアミド(DMF))中で達成することができ、これにより一般式XIIの化合物を得ることができる。一般式XIIの化合物を、例えば、適切な水性酸性加水分解条件(例えば、高温で塩酸水溶液で処理)に供すると、一般式Vの中間体が得られる。
Figure 2023548348000018
スキーム3
式(I)の化合物は、国際公開第2016/180696号(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に開示される手順に従って合成することができる。
以下の実施例において、化合物(a)、好ましくは化合物(a)の(+)-エナンチオマーが、医薬品有効成分(API)として使用される。化合物(a)は、国際公開第2016/180696号の実施例9の記載に従い合成した。これを白色粉末として得た。
Figure 2023548348000019
試薬
Figure 2023548348000020
実施例1:固体分散体スクリーニング
固体分散体製剤を、溶媒蒸発法により96ウェルプレート中で調製した(必要量のAPI及び添加剤を含有する100μLの液体を各ウェルに移し、ウェルプレートを70℃及び2mbar未満の圧力の減圧炉に移して1時間置き、室温に冷却した)。API(非晶質形態の化合物(a))及び賦形剤の両方を、ジクロロメタン及びメタノールの混合物(50/50、v/v)に溶解した。自動液体処理ワークステーション(Hamilton Microlab STAR plus)を用いて混合物を調製した。分注後、有機溶媒の急速蒸発によって非晶質APIポリマーフィルムを生成した。これは、減圧下において1時間にわたり70℃及び200mbarに設定した真空オーブンを用いて蒸発させることによって達成した。調製された固体分散体を表Aに示す。それぞれ約100μgのAPIを含有する、得られたフィルム(スクリーニング当たり各製剤の12個の複製)を冷却し、室温で、第1のスクリーニングについては1日間、第2のスクリーニングについては3日間維持した後、溶解アッセイを開始した。一定割合のAPI(33重量%)を用いてフィルムを調製し、賦形剤の合計は67重量%であった。参照として、APIのみを含有するフィルムを含めた。
Figure 2023548348000021
存在する場合
フィルム流延後、溶解研究を開始した日、並びに40℃/75%湿度での1週間、2週間及び4週間の安定化後に、偏光顕微鏡によって結晶化度評価を行った。フィルム流延後、溶解試験を開始した日、並びに40℃/75%相対湿度での1週間、2週間及び4週間の安定化後、結晶性物質は検出できなかった。
インビトロでは、2相(SGF/FaSSIF)小型化溶解を行い、溶解したAPIの量を時間の関数としてモニタした。溶解アッセイを開始する前に、フィルムを室温で、第1のスクリーニングについては1日間、第2のスクリーニングについては3日間保存した。そうすることによって、残留溶媒の大部分が蒸発した。実際の溶解実験は、試料採取及び試料調製の両方のためにHamilton STAR plus液体処理プラットフォームを用いて96個の1mLガラスバイアルで行った。フィルムに添加する前に、培地を37℃に予熱した。300μLの予熱したSGF(37℃、pH1.3)を非晶質固体分散体へと添加した。SGF中で15分間インキュベーションした後、予熱した濃縮FaSSIF(37℃、pH10.5)600μLを試料へと添加した。この濃縮されたFaSSIFをSGFへと添加することで、1相溶解試験で使用される典型的なFaSSIF培地と同様の組成を有する培地が得られた。所定の時間間隔(11、24、34、49、79、139分)で、アリコートを溶解培地から取り出し、0.45μmのGHP膜フィルターに通して濾過した。その後、濾過した溶液をN-メチルピロリドン(NMP)で定量的に希釈して、沈殿の可能性を防いだ。溶解したAPIの量を、UPLC/UV-Vis分析によって測定した。実験は、スクリーニングごとに各製剤について二重で行った。
図1は、SGF-FaSSIFにおける固体分散体1~7(図1のコンセプト1~7に対応する)の溶解プロファイルを示す。未希釈の非晶質API参照については、フィルム中に存在するAPIの総量のおよそ9%の最終放出が測定された。他の全ての試験された固体分散体は、参照と比較して改善された溶解プロファイルを示す。胃相において、APIはいずれの固体分散体にも溶解しなかった。固体分散体1については、APIの最終放出が20%に達した。
第2の溶解度スクリーニングを、固体分散体8~12(それらの組成物は表Bに列挙される)について上記のように行った。これらの固体分散体を、上記のように調製した。
Figure 2023548348000022
存在する場合
:この固体分散体は第1のスクリーニングでも試験した。
図2は、SGF-FaSSIFにおける固体分散体8~12(図2のコンセプト8~12に対応する)の溶解プロファイルを示す。未希釈の非晶質API参照については、フィルム中に存在するAPIの総量のおよそ9%の最終放出が測定された。分散体8については、54%のAPIの最終放出に達し、一方、分散体9については、28%のAPIの最終放出に達した。
実施例2:溶解度スクリーニング
噴霧乾燥に適切な溶媒をスクリーニングするために、出発物質のおよその溶解度を、周囲温度で、様々な有機溶媒中で推定した。各溶媒を、約5mgの各試料(API、Eudragit L100及びHPMC E5)を含有する2mLガラスバイアルに、50μL又は100μLの増分で、固体が溶解するまで、又は1mLの総体積に達するまで添加した。結果を下の表にまとめる。
Figure 2023548348000023
おそらくHPMC E5自体の固有の特性による、ごくわずかの粒子を有する透明な溶液。
*1HPMC E5を有機溶媒系の混合物に直接添加した。
*2最初にHPMC E5を水に溶解し、次いで有機溶媒を添加した。
MeOH及びMeOH/ジクロロメタン(DCM)(1/1、v/v)中の平衡溶解度をUPLCによって測定し、それぞれ42mg/mL及び317mg/mLであった。
実施例3:噴霧乾燥
上記セクションで言及した溶媒選択及びポリマースクリーニングの結果に基づいて、Eudragit L100、HPMC AS及びHPMC E5を含む3つのポリマーを担体材料として選択し、アセトン/EtOH(2:1、v/v)(Eudragit L100について)及びMeOH/DCM(1:1、v/v)(HPMC E5及びHPMC ASについて)をそれぞれ噴霧乾燥のための溶媒系として選択した。
十分な量の異なるポリマーをそれぞれ適切なガラス瓶に秤量し、十分な量の選択された溶媒を添加して溶解させた。次いで、約25gの化合物(a)(非晶質状態)を秤量し、上記溶液の各々にそれぞれ溶解して、Eudragit L100については14mg/mLのAPI濃度でアセトン/EtOH(2:1、v/v)中の透明溶液を、HPMC E5及びHPMC ASについては10mg/mLのAPI濃度でMeOH/DCM(1:1、v/v)中の透明溶液をそれぞれ得た。約35gの化合物(a)も秤量し、アセトンに溶解させて、非晶質APIを作製するための50mg/mLのAPI濃度の透明な溶液を得た。
固体分散体1(SD1):API+Eudragit L100(1:2w/w)。
固体分散体2(SD2):API+HPMC E5(1:2w/w)。
固体分散体3(SD2):API+HPMC AS(1:2w/w)。
噴霧乾燥装置:Buchi B-290。
Figure 2023548348000024
噴霧乾燥分散物(spray dried dispersion、SDD)及び非晶質API噴霧乾燥粉末を、減圧下、混合物のTg未満の温度で更に乾燥させた。
実施例4:固体分散体(SD)の安定性:
得られたSD1、SD2及びSD3粉末(即ち、Eudragit L100ベースのASD1、HPMC E5ベースのASD2、HPMC ASベースのASD3)を、最終的な処理後乾燥の後にバイアル中で直接秤量し、物理的及び化学的安定性についてセットアップした。
適切な量の各SD生成物を40mLのガラスバイアルに秤量した(即ち、化学的安定性については12mg、物理的安定性については50mg)。次いで、試料バイアルをガスケット及びキャップで密封し、アルミ箔で包み、25℃/60%RH(閉鎖)及び40℃/75%RH(閉鎖)の安定チャンバ内で、異なる時点(2週間、1か月、2か月、3か月及び6か月)まで保存した。各時点について各条件下での化学的安定性について三重の試料をセットアップし、物理的安定性について単一の試料をセットアップした。化合物(a)、Eudragit L100及びHPMC E5も40mLガラスバイアルに秤量し、API及び賦形剤対照のために各条件及び各時点でセットアップした。化学的安定性については、アッセイ及び不純物を各時点で各条件について試験し、物理的安定性については、XRPD、PLM及びmDSCを試験した。
表3の第1列に記載されているストレス条件下でSD1粉末をガラス瓶に入れ、実施例3で作製されたSD1の安定性を試験した。
Figure 2023548348000025
「RH」:相対湿度、「M」:月数、「N」:非複屈折、「Am」:非晶質、「P1」:白色のふわふわした粉末、「P2」:白色のふわふわした粉末で、一部の粉末がバイアルの底及び壁に付着する可能性がある、「PLM」:偏光顕微鏡。
25℃及び相対湿度60%で密閉ガラス瓶中で6か月間保存した後、明らかな化学的及び物理的変化は観察されなかった。しかしながら、最初の全不純物と比較して、40℃及び75%相対湿度での密閉ガラス瓶中での6か月の貯蔵後に、全不純物の増加が観察された。
実施例5:固体分散体2(SD2)の安定性:
表4の第1列に記載されているストレス条件下でSD2粉末をガラス瓶に入れ、実施例3で作製されたSD2の安定性を試験した。
Figure 2023548348000026
「RH」:相対湿度、「M」:月数、「N」:非複屈折、「Am」:非晶質、「P3」:白色の粉末で、一部の粉末がバイアルの底及び壁に付着する可能性がある、
「PLM」:偏光顕微鏡。
25℃/60%相対湿度及び40℃/75%相対湿度で密閉ガラス瓶中で6か月間保存した後、初期と比較して、明らかな化学的及び物理的変化は観察されなかった。
実施例5A:固体分散体3(SD3)の安定性:
表4Aの第1列に記載されているストレス条件下でSD3粉末をガラス瓶に入れ、実施例3で作製されたSD3の安定性を試験した。
Figure 2023548348000027
「RH」:相対湿度、「W」:週数、「M」:月数、「N」:非複屈折、「Am」:非晶質、「P3」:白色の粉末で、一部の粉末がバイアルの底及び壁に付着する可能性がある、「PLM」:偏光顕微鏡。
初期と比較して、全不純物は、特に40℃及び75%相対湿度での密閉ガラス瓶での貯蔵中に増加した(T0での0.08%から、3か月後に約0.2%)。
実施例5B:HPMC E5固体分散体の溶解試験
様々なAPI/HPMC E5重量比(以下に列挙)を含む4つの固体分散体を、上記の実施例3に記載されるように調製した。
固体分散体2a(SD2a):API+HPMC E5(1:1w/w)
固体分散体2b(SD2b):API+HPMC E5(1:2w/w)
固体分散体2c(SD2c):API+HPMC E5(1:3w/w)
固体分散体2d(SD2d):API+HPMC E5(1:4w/w)
調製された固体分散体を、媒体として模擬腸液を利用する生理学ベースの溶解試験(PBDT)において試験した。SD2a、SD2b、SD2c及びSD2dを、絶食条件でPBDTにおいて試験した。SD2a、SD2b及びSD2dを、摂食条件でPBDTにおいて試験した。PBDTの詳細は、絶食条件及び摂食条件についてそれぞれ表4B及び4B’に提供される。
Figure 2023548348000028
模擬胃液、**絶食状態模擬腸液
Figure 2023548348000029
**摂食状態模擬腸液
図3Aは、試験したSD粉末の溶解パーセンテージを示し、図3Bは、同じSD粉末の溶解(mg)を示す。SD2b及びSD2cは、SD2a及びSD2dと比較して改善された溶解プロファイルを示す。改善された溶解プロファイルは、図4に見られるように、PBDT摂食条件におけるSD2bについても観察された。
更に、50mgの各SDを150mLの予熱したSGF(pH1.3)に添加することによって、SD2a、SD2b、SD2c及びSD2dのAPI及びポリマー溶解をSGF-FaSSIF中で評価した。15分後、280mLの予熱した1.5×濃縮FaSSIF(pH10.3)をSGF(pH1.3)に添加し、FaSSIF(pH6.5)を得た。試料を37℃のインキュベーター内で250rpmで撹拌した。時間依存分析は、5’-14’-20’-25’-30’-45’-60’-75’-105’-135’後に5mLアリコートを採取することによって実施した。未溶解のAPIを、0.45μmのPTFEを有するMillex LCR 25mmフィルターで濾過することによって溶液から分離した(3mLを廃棄し、2mLを濃度測定に使用した)。沈殿を回避するために、溶液をACN/水50/50 v/vで2倍に希釈した。溶液中のAPI濃度は、UPLC-UVを使用して測定した。溶液中のHPMC E5濃度は、UPLC-RIを使用して測定した。
実施例6:10mg SD1錠剤の安定性:
SD1を含む錠剤(10mg強度)を調製した。コーティング製剤の組成は表5に示されている。
Figure 2023548348000030
API、SD1粉末並びにSD1を含む錠剤(10mg強度)の安定性を、表6の列2に記載されるようなストレス条件下で高密度ポリエチレン(HDPE)ボトル中に錠剤を入れることによって試験した。結果を表6に示す。
Figure 2023548348000031
「RH」:相対湿度、
「W」:週数、
「M」:月数、
「Am」:非晶質、
「T1」:白色粉末、
「T2」:白色又はオフホワイトの円形錠剤
実施例7:10mg SD2錠剤の安定性:
SD2を含む錠剤(10mg強度)を調製した。コーティング製剤の組成は表7に示されている。
Figure 2023548348000032
API、SD2、及びSD2を含む錠剤(10mg強度)の安定性を、表7の列2に記載されるようなストレス条件下でHDPEボトルに錠剤を入れることによって試験した。結果を表7に示す。
Figure 2023548348000033
「RH」:相対湿度、
「W」:週数、
「M」:月数、
「Am」:非晶質、
「T1」:白色粉末、
「T2」:白色又はオフホワイトの円形錠剤
実施例8:錠剤製造
固体分散体SD1粉末及びSD2粉末の製造(配合については表8を参照)。
1.メタノール(SD1粉末用)又はメタノールと塩化メチレンの混合物(1/1、v/v、SD2粉末用)を容器に移し、ミキサーを使用して撹拌した。撹拌しながら、化合物(a)を溶媒に添加した。化合物(a)が溶解するまで撹拌を続けた。乾燥した溶液を濾過した。
2.Eudragit L100又はヒドロキシプロピルメチルセルロースE5を工程1の溶液に添加した。混合物が均質化するまで撹拌した。
3.2つの混合物を適切な噴霧乾燥機(PSD-1)を使用して噴霧乾燥させ、噴霧乾燥生成物を回収した。
得られた粉末を、トレイオーブン乾燥機を用いて乾燥させ、回収した。
Figure 2023548348000034
加工中に(乾燥により)除去される。
SD1粉末を含む錠剤の製造(製剤については表8を参照)。
1.SD1粉末、微結晶セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、コロイド状二酸化ケイ素、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウムを一緒に篩にかけ、次いでビンブレンダー中でブレンドした。
2.混合物をローラー圧縮機WP-120でローラー圧縮し、得られた顆粒を回収した。
3.クロスカルメロースナトリウム及び微結晶セルロースを一緒に篩にかけ、工程2で得られた乾燥顆粒に添加し、混合物をビンブレンダー中でブレンドした。
4.篩にかけたステアリン酸マグネシウムを追加し、得られた混合物をビンブレンダーでブレンドした。
5.XL 100 Korsch錠剤プレスを使用してブレンド物を錠剤に圧縮した。
Figure 2023548348000035
SD2粉末を含む錠剤の製造(製剤については表9を参照)
1.SD2粉末、微結晶セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、コロイド状二酸化ケイ素、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウムを一緒に篩にかけ、次いでビンブレンダー中でブレンドした。
2.混合物をローラー圧縮機WP-120でローラー圧縮し、得られた顆粒を回収した。
3.クロスカルメロースナトリウム及び微結晶セルロースを一緒に篩にかけ、工程2で得られた乾燥顆粒に添加し、混合物をビンブレンダー中でブレンドした。
4.篩にかけたステアリン酸マグネシウムを追加し、得られた混合物をビンブレンダーでブレンドした。
5.XL 100 Korsch錠剤プレスを使用してブレンド物を錠剤に圧縮した。
Figure 2023548348000036
Figure 2023548348000037
Figure 2023548348000038
実施例9:絶食させたイヌにおける錠剤の経口投与後の薬物動態。
薬物動態(PK)試験を、上記の錠剤7及び10を用いて行った。この錠剤を絶食状態のオスのビーグル犬(N=3)に1回、2回又は3回経口投与した。結果を表14に示す。
Figure 2023548348000039
平均±標準偏差
AUC=血漿濃度-時間曲線下の面積、AUClast=血漿レベルの最終時点までに計算されたAUC、AUC=血漿プロファイルの無限大時間への外挿を使用して計算されたAUC、Cmax=観察された最大血漿濃度、N:動物の数、Tmax=観測された最大血漿濃度に対応する時間。
実施例10:絶食及び摂食させたイヌにおける錠剤の経口投与後の薬物動態。
薬物動態(PK)試験を、上記の錠剤9及び12を用いて行った。3個の錠剤を絶食及び摂食条件のオスのビーグル犬(N=3)に経口投与した。結果を表15に示す。
Figure 2023548348000040
平均±標準偏差
AUC=血漿濃度-時間曲線下の面積;AUClast=血漿レベルの最終時点までに計算されたAUC、AUC=血漿プロファイルの無限大時間への外挿を使用して計算されたAUC、Cmax=観察された最大血漿濃度、N:動物の数、Tmax=観測された最大血漿濃度に対応する時間。
イヌにおける薬物動態データは、AUC値が絶食状態と摂食状態とで同様であることを明確に示し、このことは食事の影響がないことを示している。したがって、この製剤は、食事の有無によらずAPIを放出する。これは、患者コンプライアンスの観点から有益である。したがって、本発明による製剤は、他の製剤と比較して食事の効果が低減され得る。
本発明の好ましい実施形態を本明細書に示し、記載しているが、そのような実施形態は単なる例として提示されていることは当業者には明らかであろう。当業者であれば、本発明から逸脱することなく多くの変形、変更、及び代用が想到されるであろう。本明細書に記載される本発明の実施形態に対する様々な代替物が本発明を実施する際に使用されてもよく、これらの特許請求の範囲内の実施形態及びそれらの均等物がそれによって包含されることが理解されるべきである。

Claims (15)

  1. 医薬製剤であって、
    a)医薬品有効成分と、
    b1)メタクリル酸コポリマー、又は
    b2)セルロース誘導体と、を含み、
    前記医薬品有効成分が、デングウイルス複製阻害剤である、医薬製剤。
  2. 前記医薬製剤が、固体製剤である、請求項1に記載の医薬製剤。
  3. 前記医薬品有効成分と、前記メタクリル酸コポリマー又は前記セルロース誘導体のうちの1つとが、4:1w/w~1:5w/wの比で前記製剤中に存在する、請求項1又は2に記載の医薬製剤。
  4. 前記メタクリル酸コポリマーが、メタクリル酸とメタクリル酸メチルとのコポリマー、メタクリル酸とアクリル酸エチルとのコポリマー、及びそれらの混合物を含む群から選択される、請求項1~3のいずれか一項に記載の医薬製剤。
  5. 前記セルロース誘導体が、25℃のH2O中の2重量%溶液において3~5000mPa.sの範囲の粘度を有し、かつ、HPMC E5、HPMC E6、HPMC E15、HPMC E50、HPMC K4M及びHPMC-ASを含む群から選択される、請求項1~3のいずれか一項に記載の医薬製剤。
  6. 前記製剤が、前記製剤の総重量に対して、最大40重量%、好ましくは最大30重量%、好ましくは最大25重量%の前記医薬品有効成分を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の医薬製剤。
  7. 前記製剤が、崩壊剤、結合剤、希釈剤、潤滑剤、安定剤、湿潤剤、滑剤、浸透圧剤、着色剤、可塑剤、及びコーティングから選択される1つ又は2つ以上の薬学的に許容される賦形剤を更に含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の医薬製剤。
  8. 前記製剤が、前記製剤の顆粒内相を形成する複数の顆粒、及び前記製剤の顆粒外相を形成する1つ又は2つ以上の賦形剤を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の医薬製剤。
  9. 前記医薬品有効成分が、式(I)の化合物、
    Figure 2023548348000041
    その立体異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、又は多形体であり、前記化合物が、以下:
    がHであり、RがFであり、RがH又はCHである化合物、
    がH、CH、又はFであり、RがOCHであり、RがHである化合物、
    がHであり、RがOCHであり、RがCHである化合物、
    がCHであり、RがFであり、RがHである化合物、
    がCF又はOCFであり、RがHであり、RがHである化合物、
    がOCFであり、RがOCHであり、RがHである化合物、及び
    がOCFであり、RがHであり、RがCHである化合物、
    の群から選択される、請求項1~8のいずれか一項に記載の医薬製剤。
  10. 式(I)の前記化合物が、
    Figure 2023548348000042
    又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、若しくは多形体である、請求項9に記載の医薬製剤。
  11. 請求項1~10のいずれか一項に記載の医薬製剤を含む、固体剤形。
  12. 前記製剤が0.5mg~1000mgの前記医薬品有効成分を含み、好ましくは、前記製剤が1mg~1000mgの前記医薬品有効成分を含み、好ましくは、前記製剤が2mg~500mgの前記医薬品有効成分を含む、請求項11に記載の固体剤形。
  13. デングウイルス感染症の治療又は予防に使用するための、請求項1~10のいずれか一項に記載の医薬製剤。
  14. 請求項1~10のいずれか一項に記載の医薬製剤を調製するためのプロセスであって、
    a)APIを溶媒に溶解させて、溶液を形成する工程と、
    b)前記メタクリル酸コポリマー又は前記セルロース誘導体を、(a)で形成された前記溶液と混合し、それによって混合物を得る工程と、
    c)前記混合物を噴霧乾燥して、固体分散体を得る工程と、
    d)任意選択的に、前記固体分散体を、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤とブレンドする工程と、を含み、
    請求項1~10のいずれか一項に記載の医薬製剤を提供する、プロセス。
  15. 前記医薬品有効成分が、式(I)の化合物、
    Figure 2023548348000043
    その立体異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、又は多形体であり、前記化合物が、以下:
    がHであり、RがFであり、RがH又はCHである化合物、
    がH、CH、又はFであり、RがOCHであり、RがHである化合物、
    がHであり、RがOCHであり、RがCHである化合物、
    がCHであり、RがFであり、RがHである化合物、
    がCF又はOCFであり、RがHであり、RがHである化合物、
    がOCFであり、RがOCHであり、RがHである化合物、及び
    がOCFであり、RがHであり、RがCHである化合物、
    の群から選択される、請求項14に記載のプロセス。
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