JP2023547668A - 調理機器を制御する方法、コンピュータプログラム及び制御装置並びに調理機器装置 - Google Patents

調理機器を制御する方法、コンピュータプログラム及び制御装置並びに調理機器装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、携帯機器(19,20)から無線データ接続(23)を介して制御装置(6a,6b)に伝送される制御コマンドに基づいて調理機器(2,3)を制御する方法であって、前記無線データ接続(23)の信号強度に相関する複数のサンプル値を取得し、前記複数のサンプル値に基づいてテスト値を決定し、前記テスト値を基準テスト値と比較して、比較結果を決定し、及び前記比較結果に従って前記携帯機器(19,20)による前記調理機器(2,3)の制御性を制限する、ステップを含む方法である。

Description

本特許出願は、独国特許出願DE102020213804.4の優先権を主張し、その内容は参照によりここに組み込まれる。
本発明は、調理機器を制御する方法に関する。本発明はさらに、調理機器を制御する制御装置用のコンピュータプログラムにも関する。本発明はさらに、このような制御装置及びこのような制御装置を含む調理機器装置にも関する。
調理機器から分離した携帯端末により調理機器を制御する方法が特許文献1から知られている。携帯端末と調理機器の間の無線通信リンクの信号強度が低いと、携帯端末からの操作コマンドが阻止される。次に信号強度が再び増加しても、操作コマンドは阻止されたままである。その不都合は、携帯端末により調理機器を遠隔制御するこの方法がインターフェースの影響を受けやすく、したがってあまり使い勝手が良くないことである。
EP3236709A1
ゆえに、本発明の目的は、特に、携帯装置による調理機器の特に頑強で、信頼でき、安全な制御を保証する、調理機器を制御する改良方法を提供することである。
この目的は、請求項1の特徴を有する調理機器を制御する方法によって達成される。携帯機器(モバイル機器)による調理機器の制御性が無線データ接続の信号強度に相関する複数のサンプル値に基づいて制限される場合に、携帯機器から無線データ接続を介して制御装置に伝送される制御コマンドに基づく調理機器の制御が特に堅固に、確実に及び安全に実行され得ることが確認された。特に、携帯機器による調理機器の制御性の制限は、テスト値と基準テスト値の比較によって決定される比較結果に応じて実行され得る。好ましくは、テスト値は複数のサンプル値に基づいて決定される。制御コマンドの伝送は、特に携帯機器による制御コマンドの送信、及び/又は特に制御機器による制御コマンドの受信を含む。携帯機器による調理機器の制御は特にユーザーにとって便利である。好ましくは、調理機器を制御するための携帯機器及び/又は制御装置が、特に調理機器にまず備えられる。次に、制御装置と携帯機器の間の無線データ接続が確立され得る。携帯機器は好ましくは運搬可能(ポータブル)であり、ユーザーにより携帯され得る。携帯機器は電源、特にバッテリー又は蓄電池を有してもよい。よって、制御コマンドは、制御装置にて、特に調理機器にて直接ユーザーによって入力される必要はなく、自由に位置決め可能な携帯機器を介してフレキシブルに発され得る。制御性の制限が信号強度に相関する複数のサンプル値に基づいて実行される事実のために、本方法は障害影響に対して、特に信号強度の変動及び測定エラーに対して特に堅固になる。特に、一度だけの逸れた誤ったサンプル値が携帯機器による調理機器の制御性の制限をもたらすこと(特に携帯機器の操作コマンドの後の阻止を含む)が回避され得る。
無線データ接続の信号強度は、特に携帯機器と制御装置の間の距離に依存する。制御性の制限は、信号強度に依存して、従って携帯機器と制御装置の間の距離にも依存して行われる。本方法はしたがって、調理機器がユーザーによって制御可能であるエリアの外側にあるこれら装置の間の距離で携帯機器による調理機器の制御が阻まれ得ることを保証する。好ましくは、調理機器の制御はユーザーの視認可能なエリアの外側のエリアから阻まれる。これにより調理機器は特に安全に制御され得る。
制御装置は好ましくは調理機器の構成部品である。好ましくは、制御装置は、少なくとも1つのコンシューマー、特に加熱装置及び/又はファン、特に換気扇を制御するために設計されている。調理機器の加熱装置は好ましくは、0m~1m、特に0m~0.5m、特に0.05m~0.25mの範囲にある制御装置からの距離に配置される。制御装置は好ましくは、調理機器の支持構造に及び/又は調理機器のハウジングに配置される。
制御装置は、制御装置と携帯機器の間の無線データ接続を形成するための制御通信モジュールを含んでもよい。無線データ接続は、電磁放射、特にUV放射及び/又は電波、特にラジオ周波数及び/又はブルートゥース(登録商標)周波数及び/又はWiFi周波数及び/又はジグビー周波数によるデータ通信に基づいてもよい。制御通信モジュールは、UVモジュールとして及び/又はブルートゥースモジュールとして、特にBLEモジュール(ブルートゥース低エネルギー)として、及び/又はWiFiモジュールとして対応的に設計され得る。制御装置と携帯機器の間の無線データ接続を形成するための携帯機器の携帯通信モジュール(モバイル通信モジュール)が好ましくは、制御通信モジュールとの通信のために設計される。
制御装置は、別個のモジュールとして設計され得、特に非破壊的に取り外し可能に調理機器に配置され得、及び/又はそれ自身の電力供給装置を有し及び/又は特に有線データ通信用の専らリバーシブルに取り外し可能なデータインターフェースを有し及び/又はそれ自身のハウジングを有し得る。それに代えて、制御装置は調理機器に組み込まれ、特に少なくとも部分的に、特に完全に、調理機器の回路基板に配置され得、及び/又は調理機器と共通の電力供給装置を有し及び/又は非破壊的に取り外し可能な、調理機器への有線データインターフェースを有し得る。
制御装置は好ましくは、ユーザーと情報を交換するための制御ユーザーインターフェースを含む。制御ユーザーインターフェースは入力装置、特にスイッチ及び/又はボタン及び/又はタッチセンサー式センサー、特にタッチ式スクリーン、及び/又はマイクロフォン、及び/又は出力装置、特にランプ及び/又はスクリーン及び/又はスピーカーを含んでよい。
本発明の1つの側面によれば、調理機器は少なくとも1つのコンシューマーを制御するための基本制御装置を含む。好ましくは、基本制御装置は、特に無線モジュールを用いずに専ら有線信号伝送のために構成される。それは、ユーザーと情報を交換するための制御ユーザーインターフェースを有してもよい。好ましくは、基本制御装置は、調理機器の特に全ての機能を、特に制御装置からの制御コマンド及び/又は制御装置との接続から独立して、制御するために設計される。この場合、制御装置は、調理機器を操作するために絶対に必要ではない。特に、制御装置は、調理機器装置のオプションの構成部品であり得、及び/又は組み込むことができる。有利には、これは、制御装置が、無線データ接続を介する携帯機器による制御に関して調理機器の機能的範囲をその後拡張するために使用され得ることを意味する。
基本制御装置は、制御装置、特に制御通信モジュールに、好ましくは信号伝送式に、特にケーブルによって又は無線で接続される。基本制御装置は、制御装置から分離して設計され得、特に分離ハウジングに配置され得る。基本制御装置及び制御装置は、制御情報及び/又はステータス情報の交換のために互いに接続し得る。基本制御装置は制御装置を介して少なくとも1つの携帯機器に信号伝送式に接続し得る。好ましくは、調理機器は、制御装置及び/又は少なくとも1つの携帯機器からの制御コマンドに基づき基本制御装置により制御され得る。
好ましくは、基本制御装置及び/又は制御装置は、調理機器装置のセンサー、特に温度センサー、特に食肉用の温度計及び/又は圧力センサーと信号接続している。センサーは、無線で又はケーブル接続を介して基本制御装置及び/又は制御装置に信号伝送式に接続され得る。基本制御装置及び/又は制御装置による調理機器の制御は、センサーにより供給される信号に基づいて行われ得る。
本発明のさらなる観点によれば、少なくとも1つの携帯機器による調理機器の制御は、無線データ接続の信号強度に関連するサンプル値を取得(把握)せずに、特に比較結果に依存してこの少なくとも1つの携帯機器による制御性を制限せずに行われる。例えば、例えば操作安全性のために重要でない調理機器の機能を制御するため使用される携帯機器の場合、対応的に複雑な信号強度の取得と処理が省略され得る。このような携帯機器は好ましくは、WiFi接続を介して制御装置に接続される。
サンプル値の取得、テスト値の決定、テスト値と基準テスト値の比較及び/又は比較結果に応じた制御性の制限は好ましくは、所定の時間間隔で及び/又は無線データ接続の存在する全期間中に行わる。この目的のために、サンプル値は最大10sの、特に最大5sの、特に最大2sの、特に最大1sの、特に最大0.5sの、特に最大0.1sの、及び/又は少なくとも0.001sの、特に少なくとも0.1sの、特に少なくとも1sのサンプル間隔で決定され得る。テスト値は好ましくは、所定の数のサンプル値、特に少なくとも2つのサンプル値、特に少なくとも3つのサンプル値、及び/又は最大10のサンプル値の取得後にそれぞれ決定される。テスト値と基準テスト値の比較は好ましくは、テスト値の決定後にそれぞれ実施される。比較結果に依存する制御性の制限は好ましくは、それぞれの比較結果の決定後にそれぞれ行われる。
携帯機器による調理機器の制御性の制限はまた、信号品質が基準信号品質を下回る条件の下で行われてもよい。信号品質は、例えば制御装置と携帯機器の間でテストデータを伝送することで決定され得る。
携帯機器は、携帯電話、特にスマートフォン、タブレットPC、ラップトップ、調理製品センサー及び/又は調理機器に関連するモバイルオペレーティングシステムであり得る。調理機器に関連するモバイルオペレーティングシステムは好ましくは、調理機器の製造業者により頒布される携帯機器、及び/又は特に製造業者によって、調理機器との接続のために事前設定された携帯機器、及び/又は特に識別手段によって、調理機器に関連すると識別可能な携帯機器を意味すると理解される。識別手段は、調理機器への所属を示すために、特にデジタル形式で保存された、特にデジタル及び/又はアナログ形式で保存された独自の識別情報を有し得る。比較結果に依存する携帯機器による調理機器の制御性の制限に関して、より寛容なスタンダード、特に高めの閾値、特に高めの基準テスト値が、調理機器に属しない携帯機器のためより、調理機器に属しないオペレーティングシステムのために規定されてもよい。携帯機器は好ましくはポータブルである。この目的のために、それは、最大50Nの、特に最大30Nの、特に最大10Nの重量を有してもよい。オペレーティングシステムは、ユーザーと情報を交換するための携帯ユーザーインターフェースを有し得る。操作ユーザーインターフェースは好ましくは、入力装置、特にスイッチ及び/又はボタン及び/又はタッチセンサー式センサー、特にタッチ式スクリーン、及び/又はマイクロフォン、及び/又は出力装置、特にランプ及び/又はスクリーン及び/又はスピーカーを含む。
調理機器は、例えばホブ及び/又は少なくとも1つのホブ及び換気扇装置を含むホブ装置及び/又はオーブン、特にスチームオーブン、及び/又は加温ドロワー及び/又は真空調理機器であり得る。好ましくは、調理機器はホブ装置であり、少なくとも1つの携帯機器は、調理機器に関連付けられたモバイルオペレーティングシステム及び/又は調理製品センサー及び/又はスマートフォンである。
携帯機器による調理機器の制御性の範囲は、加熱装置、特にホブの加熱装置及び/又はオーブン及び/又は加温ドロワーの制御を含んでよい。携帯機器による制御は、携帯ユーザーインターフェースを介するユーザーの入力による手動であるか、及び/又は特に携帯機器の制御アルゴリズムにより自動化されてもよい。自動制御は、例えば調理レシピに基づいて実行され得る。制御アルゴリズムはこの場合に調理レシピを処理するために設計され得る。
制御装置と携帯機器の間の無線データ接続を確立するために、固有の一度だけの装置識別子が好ましくは携帯機器から制御装置に送信される。携帯機器と制御装置の最初の接続のために、制御装置において、特に制御ユーザーインターフェースを介してユーザーの認証が要求されてもよい。これにより、無線データ接続の確立が制御装置での、特に調理機器での入力を少なくとも一度それ自身要求することが確実に保証される。本方法はしたがって、操縦試行に対して特に確実・安全である。装置識別子は、制御装置に、特に制御装置の制御記憶装置に保存され得、携帯機器との無線データ接続を再確立するためのテストキーとして使用され得る。
動的キー、すなわち経時にわたり変化するデータキーが、無線データ接続を確立し及び/又は維持するために使用され得る。好ましくは、動的キーは所定の時間間隔後に暗号化アルゴリズムを用いて交換される。これが無線データ接続をさらにいっそう確実なものにする。
無線データ接続の信号強度に相関するサンプル値の決定は、制御装置により及び/又は携帯機器により実施され得る。特に、それぞれの通信モジュールは、信号強度の形式のサンプル値及び/又は信号強度に相関する測定値を検出するために設計され得る。サンプル値は、特に対数尺度を有する、特にデシベルで、受信電力の絶対値として、及び/又は最大受信電力に対する相対値として、及び/又は特に0V~5Vの対応する電圧値として及び/又は対応するデジタル信号として取得され得る。それぞれのサンプル値は好ましくは、特にそれぞれの通信モジュールがブルートゥースモジュールとして、特にBLEモジュールとして設計されている場合に、特にそれぞれの通信モジュールによって検出されるRSSI値(受信信号強度インジケーター)に及び/又はToF値(飛行時間)に相関し、特に好ましくは一致する。好ましくは、テスト値はRSSI値及び/又はToF値に相関する。
基準テスト値は可変であり、特に手動により及び/又は自動的に変動可能であり、及び/又は所定の可変でない値であってもよい。基準テスト値は好ましくは、特有の信号強度、特に最大信号強度の0%~90%、特に1%~80%、特に20%~75%、特に30%~70%の範囲の信号強度に相関し、特に好ましくは一致する。好ましくは、基準テスト値は、0m~20m、特に1m~15m、特に2.5m~10m、特に4m~8mの範囲の制御装置と携帯機器の間の距離に相関する。
携帯機器による調理機器の制御性の制限は、制御オプションの範囲の減少、特に制御性の完全な防止を含んでもよく又は制御性の完全な防止を含まなくてもよい。好ましくは、制限された制御性は、調理機器の少なくとも個々の、特に全ての加熱装置の制御を防止する。例えば、ホブ装置の換気扇装置の制御は制限された制御性によっても依然として可能である。制御性を制限するために、携帯機器からの制御コマンドは無視されても、ブロックされてもよい。それに代えて、無線データ接続が遮断されてもよい。好ましくは、ユーザーは、特に制御ユーザーインターフェースにおける及び/又は携帯ユーザーインターフェースにおける対応する情報出力を介して、制限された制御性について知らされる。携帯ユーザーインターフェースでの制御入力は、特に対応する入力を防止することで、特に入力フィールドをブロックすることで及び/又はもはや表示しないことで防止され得る。制御装置は好ましくは、調理機器が携帯装置により制御され得る内容についての情報、特に制御性が制限されるかどうかについての情報を有する信号を、無線データ接続を介して携帯装置に伝送する。
携帯機器による調理機器の制御性の範囲は、調理機器をスイッチオンすること及び/又はスイッチオフすることを含んでもよい。制御性の制限は、調理機器が携帯機器によってスイッチオンされるのを防止することを含んでもよい。好ましくは、調理機器、特に加熱装置は制御性の制限のためにスイッチオフされる。それに代えて、調理機器、特に少なくとも1つの加熱装置は、制御性の制限の前に受信される最後の制御コマンドに従って操作され続けてもよい。
好ましくは、調理機器はまた制御ユーザーインターフェースを介して制御可能である。制御装置の制御ユーザーインターフェースを介する制御オプションの範囲は、携帯機器を介する制御オプションの範囲より大きいか又は等しくてもよい。好ましくは、制御ユーザーインターフェースを介する制御コマンドは携帯機器からの制御コマンドを超える優先度を与えられる。
本発明の1つの側面によれば、携帯機器による調理機器の制御性の制限は、テスト値が基準テスト値より低いという条件下で実施される。よって、信号強度が低すぎるとき及び/又は調理機器と携帯機器の間の距離が大きすぎるときに、信号強度の制限は好ましくは実施される。
本発明の1つの側面によれば、テスト値は、少なくとも2つの、特に少なくとも3つの、特に少なくとも5つの及び/又は最大100の、特に最大10のサンプル値を用いて決定される。携帯機器による調理機器の制御性は、従って特に堅固且つ確実に実施され得る。携帯機器による調理機器の制御性は、従って測定エラーと信号強度の短時間の低下をもたらす信号障害に関して特に堅固である。
本発明の1つの側面によれば、テスト値が識別される複数のサンプル値の散乱値が決定される。散乱値は好ましくは、複数のサンプル値の最大値と最小値の差及び/又は複数のサンプル値の標準偏差に相関する、特に好ましくは一致する。散乱値は、信号強度の安定性の量である。好ましくは、制御性の制限は散乱値を考慮して実施される。
本発明の1つの側面によれば、携帯機器のプロフィール情報が、特に制御装置に及び/又は携帯機器に保存される。プロフィール情報は好ましくは、制御装置及び/又は携帯機器により収集される。プロフィール情報は、固有の識別子、通信アドレス、特にMACアドレス、特に通信モジュールに関するハードウェア情報及び/又は取り付けられたコンピュータチップ、特にモバイルプロセッサ、及び/又はセンサー、特にコンパス、特に携帯機器にインストールされたオペレーティングシステムに関するソフトウェア情報、通信情報、例えばデジタルキー、特に少なくとも1つのサンプル値及び/又はテスト値に基づく携帯機器と制御装置の間の距離を決定するための補正値、データ接続の特に最初の確立の日付及び/又は時間を含んでもよい。
プロフィール情報に応じて、無線データ接続が確立され得る。基準テスト値及び/又は較正テスト値が決定されなければならないかどうか、携帯機器が調理機器を制御するために適しているかどうか及び/又は調理機器の利用可能な機能、特に無線データ接続を介して最大限に制御され得る機能の何割が接続した携帯機器により制御され得るか、が決定される。特に、複数のサンプル値を用いてどのようにしてテスト値が決定されるか、及び/又は携帯機器による調理機器の制御性が比較結果に応じてどの程度制限されるかを決定するために、プロフィール情報は使用され得る。
プロフィール情報は好ましくは、制御装置との無線データ接続に少なくとも一度入った各携帯機器のために保存される。プロフィール情報は、少なくとも部分的に携帯機器によって供給され得及び/又は無線データ接続により伝送され得る。通信情報の収集及び/又は保存は、特に制御装置と携帯機器の間の無線データ接続の最初の確立によって、自動的に開始され得る。
テスト値及び/又は基準テスト値は好ましくは、携帯機器と制御装置の間の距離に相関する。特に、テスト値及び/又は基準テスト値は各々、距離として、特にメートルで決定され得及び/又は提供され得る。テスト値は、携帯機器と制御装置の間の瞬間的な距離に対応する。基準テスト値は、超過した場合に、特にテスト値によって携帯機器による調理機器の制御性を制限する距離閾値として特定され得る。
好ましくは、携帯機器と制御装置の間の距離は、指数関数及び/又は補正値zを用いて決定される。指数関数の底(ベース)は、オイラー数e及び/又は数10を含む、特にそれから成る。指数は、少なくとも1つのサンプル値を含む、又はそれから成る。好ましくは、指数は、複数のサンプル値の平均値yを含む。本発明の特定の、特に独立した観点によれば、複数のサンプル値の平均値は、レベルドアベレージ(Levelled Average)RSSI値により構成される。指数はさらに、変数v1,v2の少なくとも1つを含んでもよい。変数v1,v2及び/又は補正値zは、プロフィール情報に基づいて、特に通信モジュールの種類及び/又は携帯機器に存在する及び/又は較正ステップの途中に存在するオペレーティングシステムに基づいて決定されてもよい。変数v1は好ましくは、10~100の範囲内、特に20~80の範囲内、特に30~50の範囲内、特に40~45の範囲内、特に42~43の範囲内である。変数v2は好ましくは、0~-50の範囲内、特に-5~-25の範囲内、特に-10~-15の範囲内、特に-12~-13の範囲内である。距離Dは好ましくは、指数関数と補正値zの和として決定される。好ましくは、携帯機器と制御装置の間の距離Dの決定は以下のように実行される。
Figure 2023547668000002
補正値zは、例えば携帯機器にインストールされるオペレーティングシステムに依存して、特にIOSオペレーティングシステム又はアンドロイドオペレーティングシステムが携帯機器にインストールされているかどうかに応じて決定され得る。補正値zは好ましくは、-10~+10、特に-5~+5、特に-3.5~+3.5、特に-2~+2の範囲内である。補正値zは、0に等しく選択されてもよいし、0に等しく選択されなくてもよい。したがって、補正値は省略することができる。補正値zは、複数のサンプル値を決定することでそれぞれの携帯機器のために個々に選択され得る。
サンプル値の取得及び/又はテスト値の決定及び/又はテスト値と基準テスト値の比較は、好ましくは連続的に、特に無線信号接続の存在中に、特に規則的な時間間隔で、特に少なくとも0.1Hz、特に少なくとも1Hz、特に少なくとも5Hz及び/又は最大100Hz、特に最大10Hz、特に最大1Hzの周波数で実行される。
本発明の1つの側面によれば、携帯機器による調理機器の制御性の制限は、比較結果と少なくとも1つの更なる比較結果に応じて実施されてもよい。第1の比較結果はRSSI値をRSSI閾値と比較することで決定され得る。RSSI閾値は好ましくは、-10~-200の範囲、特に-50~-100の範囲、特に-65~-80の範囲に入る。RSSI値がRSSI閾値より低い場合、携帯機器による調理機器の制御性は制限され得る。
第2の比較結果が、携帯機器と制御装置の間の距離を距離閾値と比較することで決定され得る。距離閾値は好ましくは、1m~25mの範囲、特に2m~15mの範囲、特に3m~10mの範囲に入り、特にそれは5mである。距離閾値が超過される場合、携帯機器による調理機器の制御性が制限され得る。異なる値に基づく少なくとも2つの比較結果に基づいて調理機器の制御性を制限することで、調理機器は特に確実かつ安全に制御され得る。
本発明の1つの側面によれば、携帯機器による調理機器の制御性の制限は、散乱値が基準散乱値より低いという条件下で実施される。基準散乱値は、特に5dB~50dBの範囲、特に10dB~20dBの範囲の、テスト値及び/又はテスト基準値の絶対値、及び/又は特に5%~50%の範囲、特に10%~30%の範囲の相対値であって良い。
散乱値が基準散乱値を超えるときに、制御性の制限はまた行われ得る。したがって、散乱値が低い信号品質のために高いときに、制御性の制限は行われ得る。
本発明の1つの側面によれば、特に散乱値が基準散乱値を超える場合、テスト値は散乱値に応じて無視・拒絶される。これは、テスト値が携帯機器による調理機器の制御性を決定するために及び/又は比較結果を決定するために無視されることを意味すると理解される。
本発明の1つの側面によれば、テスト値の決定は、複数のサンプル値のサンプル平均値を決定することを含む。テスト値の決定はさらに、経時でのサンプル値の変化率の決定を含んでもよい。特に、テスト値を決定するときに散乱値が考慮され得る。これは、調理機器の制御を特に堅固且つ確実にする。
本発明の1つの側面によれば、テスト値を決定するために、複数のサンプル値が、0.1s~10s、特に0.5s~5s、特に1s~3sの範囲の測定期間にわたって取得される。これは、無線データ接続の短時間の障害の、特に比較結果への影響を減らす。よって、調理機器の制御が特に堅固且つ確実に成り得る。
本発明の1つの側面によれば、較正テスト値が、制御装置と携帯機器の間の予め設定される距離でのテスト値として決定される。較正テスト値は好ましくは、少なくとも1つのテスト値に基づき、特に複数のテスト値に基づき、及び/又は複数のサンプル値に基づき、特に少なくとも5の、特に少なくとも10の、特に少なくとも50の、特に少なくとも100の、及び/又は最大1000の、特に最大500のサンプル値に基づき決定される。予め設定される距離は、特に絶対的に又は水平方向に、最大50m、特に最大10m、特に最大5m、特に最大2m、特に0m、及び/又は少なくとも1m、特に少なくとも2m、特に少なくとも5m、特に少なくとも10mであり得る。較正テスト値は好ましくは、予め設定される距離での無線データ接続の信号強度に相関し、特に好ましくは一致する。好ましくは、予め設定される距離は、制御性の制限が生じる距離を超える距離に対応する。好ましくは、較正テスト値を決定するために、ユーザーは、制御ユーザーインターフェース及び/又は携帯ユーザーインターフェースにより、制御装置及び/又は調理機器からの予め設定される距離に携帯機器を位置決めするように及び/又はそれぞれのユーザーインターフェースを介してこの装置・配置を確認するように促される。較正テスト値は好ましくは、所定の距離のところに装置・配置を確認した後決定される。このようにして、特に先に分かっていない携帯機器との、無線データ接続の信号強度は、制御装置と携帯機器の間の距離を推測するために使用され得る。したがって、本方法は特に堅固に、確実に、安全に実行可能である。
較正テスト値の決定は好ましくは、散乱値が基準散乱値より低い及び/又は信号品質が基準信号品質より高いという条件下で実行される。
本発明の1つの側面によれば、基準テスト値はテスト値を用いて決定される。よって、基準テスト値の手動入力が回避され得る。加えて、携帯機器の個々の通信電力が考慮され得る。好ましくは、個々の基準テスト値が、各個々の携帯機器に、特にそれぞれの固有の装置識別子に割り当てられる。基準テスト値、特に基準テスト値と装置識別子の組み合わせが、制御記憶装置及び/又は携帯機器の携帯記憶装置(モバイル記憶装置)に保存され得る。したがって、本方法は特に安全に実行可能であり、使い勝手が良い。
本発明の1つの側面によれば、基準テスト値は、少なくとも1つの較正テスト値に基づき、特に少なくとも2つの較正テスト値に基づき、特に少なくとも3つの較正テスト値に基づき、及び/又は最大5つの較正テスト値に基づき決定される。これにより、これら機器の間の距離に特に正確に依存して携帯機器による調理機器の制御性を制限することが可能である。複数の較正テスト値を考慮することで、制御装置と携帯機器の間の距離の特に正確な決定が可能となる。複数の基準テスト値を決定するために、ユーザーは好ましくは、前述した方法に従い、携帯機器を制御装置からの様々な距離に配置し、この配置をそれぞれ確認するように促される。これにより、家具、建築要素、電気装置及び/又は妨害信号などの局地的条件によって生じる、信号強度への影響が考慮される。よって、基準テスト値は、制御性の制限が行われるべき望ましい距離に特に正確に相関する。したがって、本方法は特に堅固に、確実に、安全に実行可能である。
本発明のさらなる側面によれば、較正テスト値及び/又は基準テスト値の決定が、特に制御装置と携帯機器の間の無線データ接続の最初の確立により、特にその直後に、自動的にトリガーされる。基準テスト値の決定はさらに、特に手動のユーザー入力に基づき及び/又は制御装置への電力供給の遮断後及び/又は制御装置及び/又は携帯機器のソフトウェアアップデート後に、繰り返し実施され得る。
本発明のさらなる側面によれば、基準テスト値の決定はユーザー入力によって手動で実施され得る。したがって、ユーザーは彼の/彼女の個々の要求に従い基準テスト値を決定できる。好ましくは、予め設定された又は先に決定された基準テスト値のある範囲、特に最大50%、特に最大20%の変化だけが可能である。これにより本方法が特に安全になる。
本発明の別な側面によれば、携帯機器による調理機器の制御性の拡張が比較結果に応じて実施される。制御性の拡張は、オリジナルの、特に完全な制御範囲に実施され得る。好ましくは、ユーザーがこれを制御ユーザーインターフェースにて確認する及び/又は無線データ接続が制限される制御性の期間中に完全には遮断されていないという少なくとも1つの追加の条件下でのみ、制御性の拡張が実行される。この方法は特に高いユーザーの快適さを保証する。
本発明のさらなる側面によれば、携帯機器による調理機器の制御性の拡張は、制御性が制限された切り替え期間に応じて行われる。切り替え期間は好ましくは、携帯機器による調理機器の制御性が制限される時間から及び/又は携帯機器による調理機器の制御性が隙間なく、すなわち不断に制限される期間にわたって計測される。好ましくは、制御性が制限された切り替え期間が最大60s、特に最大30s、特に最大10sであるという条件下で、制御性の拡張は行われる。この切り替え期間が超過されると、制御性の拡張は好ましくは、ユーザーによる確認が制御装置にて、特に制御ユーザーインターフェースにて行われるという追加の条件下でのみ行われ得る。有利には、これは、長めの期間後に、特に数時間後に制御装置に再接続される携帯機器がユーザーにより気付かれない調理機器の起動をもたらすことを防止する。
本発明の別な側面によれば、視覚的及び/又は音響的及び/又は触覚的な警報信号が、特に調理機器及び/又は制御装置で、特に制御ユーザーインターフェースで、及び/又は携帯機器、特に携帯ユーザーインターフェースで、比較結果に応じて発される。例えば、テスト値が基準テスト値に近づくとき、特にテスト値が基準テスト値の0%~30%、特に基準テスト値の5%~20%の範囲で基準テスト値を超えるとき、警報信号は出力され得る。警報信号は、調理機器及び/又は携帯機器のそれぞれのユーザーインターフェースを介して、例えばスクリーン及び/又はスピーカー及び/又は振動発生器、特に振動モーターを介して出力され得る。ユーザーが不注意に制御の制限を生じさせることに対して警告されるので、本方法は、特に高いユーザー快適さを保証する。
本発明のさらなる側面によれば、情報は比較結果に依存して携帯機器のディスプレイ装置に出力される。無線データ接続を介して、情報、特に調理機器に関するステータス情報、特に制御情報及び/又はパフォーマンス情報及び/又は、温度センサーの及び/又は湿度センサーの及び/又はフィルターセンサーのセンサー情報、及び/又は調理製品に関する情報、特に調理製品の組成及び/又は結合力(adhesive quality)についての情報が一般的に携帯機器に伝送され得る。この情報は携帯ユーザーインターフェースに、特にスクリーンに表示され得る。ステータス情報はさらに、制限された制御性の際に無線データ接続を介して携帯機器に伝送され得る及び/又は表示され得る。比較結果に依存する情報の出力は、制限された制御性の表示及び/又は入力オプション、特に入力フォームの表示又は隠し、及び/又は制御アイコンの表示又は隠しを含んでもよい。したがって、携帯機器による調理機器の制御は特に直感的に行われ得る。
本発明の別な目的は、調理機器を制御するための制御装置用の改良されたコンピュータプログラムを提供することである。
この目的は、特に前述の記載に従う方法を実行するために設計された携帯機器用の及び/又は調理機器を制御するための制御装置用のコンピュータプログラムによって達成される。コンピュータプログラムは好ましくは、制御装置の少なくとも1つの制御記憶装置に及び/又は携帯機器の少なくとも1つの携帯記憶装置に保存される。コンピュータプログラムはまた、単一の又は複数の別個の記憶装置に、特にUSBスティックに及び/又はオンラインデータ記憶に保存されてもよい。
本発明の1つの側面によれば、特に携帯機器に及び/又は制御装置に保存される、コンピュータプログラムは、上書きされ得る、特にアップデートされ得る。例えば、携帯機器及び/又は制御装置は、局部記憶媒体、特にUSBスティックにより及び/又はオンラインデータソースから、特にインターネットを通じて、特にWi-Fi接続を介してコンピュータプログラムのアップデートを実施するよう構成され得る。特に、コンピュータプログラムは、保存される基準テスト値及び/又は基準散乱値及び/又は規定の距離に関して、特にソフトウェアアップデートの途中で上書きされ得る。
本発明のさらなる目的は、調理機器を制御するための改良された制御装置を提供することである。
この目的は、データを処理するための制御プロセッサ装置と、制御プロセッサ装置と信号接続しており、前述の記載に従いそこに保存されたコンピュータプログラムを有する少なくとも1つの制御記憶装置とを含む、調理機器を制御するための改良された制御装置によって達成される。コンピュータプログラムは、単一の制御記憶装置に保存され得る、又は制御装置の多数の制御記憶装置上に及び/又は携帯機器の携帯記憶装置上に、特に専属に制御装置の記憶装置上に分布され得る。制御装置は好ましくは、データ、特に制御データを無線により伝送するために制御プロセッサ装置と信号接続した制御通信モジュールを含む。制御通信モジュールは好ましくは、無線モジュール、特にブルートゥースモジュール、特にBLEモジュールである。好ましくは、無線モジュールは、最大50m、特に最大20m、特に最大10m、及び/又は少なくとも2m、特に少なくとも5mの距離にわたってデータを伝送するために設計されている。これにより、調理機器と携帯機器の間の距離を信号強度に基づいて特に正確に決定することができる。さらに制御通信モジュールは好ましくは、特に制御情報の及び/又はステータス情報の、データの有線伝送のために設計されている。この目的のために、制御通信モジュールは、特に異なる及び/又は多数の調理機器に及び/又は基礎制御装置に接続するためのシリアルインターフェース及び/又はバスインターフェースを有し得る。制御装置は、別個の、特に組み込み可能なモジュールとして設計され得る。
本発明のさらに別な目的は、改良された調理機器装置を提供することである。
この目的は、調理すべき食品を加熱するための少なくとも1つの調理機器、及び前述の記載に従い調理機器を制御するために少なくとも1つの調理機器と信号接続している制御装置を有する調理機器装置によって達成される。調理機器は好ましくは、調理すべき食品を加熱するための少なくとも1つの加熱装置、特に少なくとも1つのホットプレート及び/又はオーブン、特にスチームオーブン、及び/又は加温ドロワーを含むホブを含む。
本発明のさらなる利点、特徴及び詳細は、図面に基づく実施形態例の以下の記載から明らかになろう。
制御装置に無線接続した2つの携帯機器により調理すべき食べ物を加熱するためにそれぞれそこに接続した1つの調理機器を制御する2つの制御装置を有する調理機器装置の斜視図である。 図1における制御装置の1つと、無線接続した携帯機器の抽象的な図である。 図1における制御装置の1つと、そこに接続した携帯機器の間の無線データ接続の信号強度の4つの例示の進行I,II,III,IVを示す図である。 無線データ接続の信号強度に基づき関連する携帯機器によって調理機器のうちの1つの制御性を制限する方法のフローチャートである。 無線データ接続の信号強度に相関する複数のサンプル値に基づいて基準テスト値を決定する方法のフローチャートである。 さらなる実施形態例に従う調理機器装置の抽象的な図であり、調理機器装置の制御装置が基本制御装置を介して調理機器に信号伝送式に接続している。
図1~図5に関して、調理機器装置1の実施形態例を記載する。調理機器装置1は、ホブ装置2の形態の第1調理機器と、オーブン3の形態の第2調理機器を有する。
オーブン3は、調理製品が加熱のために置かれる調理室4、ユーザーと情報を交換するための、特に情報を入力及び出力するためのオーブンユーザーインターフェース5、及びオーブン3を制御する制御装置6aを含む。調理室4は、調理室ドア7により可逆的に閉じられ得る。調理室センサー9が調理室壁8に配置されており、調理室4内の温度及び湿度を検知する。
オーブンユーザーインターフェース5は、特にタッチ認識用の容量箔センサーを有するタッチセンサー式スクリーン10aと、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイを含む。オーブン3の加熱装置12が、調理室4の内側の空気を加熱するように設計されている。制御装置6aは、ケーブル接続11を介してオーブンユーザーインターフェース5、調理室センサー9及び加熱装置12に信号伝送接続している。
ホブ装置2は、4つのホットプレート14、換気扇装置15及びホブユーザーインターフェース16を有するホブ13を有する。換気扇装置15は、特に調理製品キャリヤ18の中央領域の平面視において、調理製品キャリヤ18を貫く流入口17を含む。換気扇装置15は、調理蒸気を下方に排出するように設計されている。図示しないファン(換気扇)が、調理蒸気を、調理製品キャリヤ18の上の領域から流入口17を通って下方に引き込むように設計されている。
調理製品キャリヤ18は、ガラスセラミック板を含んでもよい。ホブユーザーインターフェース16は、平面視において調理製品キャリヤ18の領域に配置されている。ホブユーザーインターフェース16は、特に複数のLEDで照明される制御シンボルを有するディスプレイ装置10bを含む。ディスプレイ装置10bは、ユーザーコマンドの入力のために、タッチセンサー式センサー(不図示)と重なっており、特に制御シンボルがそれぞれ重なっている。
ホブ装置2は、ホブ装置2、特にホットプレート14及び換気扇装置15を有するホブ13を制御する制御装置6bを含む。ホブ装置2の制御装置6bは、オーブン3の制御装置6aの特徴を有してもよい。制御装置6a,6bは好ましくは、同一であるように設計されている。
調理機器装置1は、携帯電話19の形式の第1携帯機器と、調理機器センサー20の形式の第2携帯機器を含む。携帯電話19は、ユーザーと情報を交換するための携帯ユーザーインターフェース21aを含む。携帯ユーザーインターフェース21aは、タッチセンサー式スクリーン10c及びボタン22aを含む。調理製品センサー20はボタン22bを有する携帯ユーザーインターフェース21bを含む。
携帯電話19は、無線データ接続23を介して制御装置6a、6bに信号伝送式に接続している。調理製品センサー20は、無線データ接続23を介して制御装置6aに信号伝送式に接続している。
制御装置6bは、データ処理用の制御プロセッサ装置24、データ記憶用の制御記憶装置25及びデータ転送用の制御通信装置26を有する。制御通信装置26は、ケーブル接続11を介する特にホブユーザーインターフェース16とのデータ交換のために設計されている。さらに、制御通信装置26は、無線データ接続23を介して、特に携帯電話19と及び/又は調理製品センサー20と及び/又は調理機器2に関連するモバイルオペレーティングシステムとデータを交換するように設計されている。データの無線転送のために、制御通信装置26は、制御無線モジュール27を有する。制御無線モジュール27は、ブルートゥースモジュール、特にBLEモジュールである。
携帯電話19は、携帯ユーザーインターフェース21a、データ処理用の携帯プロセッサ装置28、データ記憶用の携帯記憶装置29及びデータ転送用の、特にデータの有線転送及び/又は無線転送のための携帯通信装置30を有する。携帯通信装置30の携帯無線モジュール31が、特に無線データ接続23を介する、データの無線転送のために設計されている。
以下に記載する方法を実行するように設計されたコンピュータプログラムが、制御記憶装置25に保存されている。
調理機器2,3を制御するための、特に携帯機器19,20との相互作用に関する、制御装置6a,6bを有する調理機器装置1の操作原理は以下の通りである。
ホブ装置2及びオーブン3は、不図示のキッチンベースキャビネットに設置されている。ホブ装置2は、不図示のキッチン調理台(kitchen worktop)のホブ凹部に挿入されている。オーブン3はキッチンベースキャビネットに内蔵されている。
携帯機器19,20は調理機器装置1に設けられる。携帯電話19は、オーブン3の制御装置6aから距離Dを隔てて及びホブ装置2の制御装置6bから距離Dを隔てて配置されている。調理製品センサー20は、オーブン3の制御装置6aから距離dを隔てて配置されている。特に、調理製品センサー20は、調理製品32の温度を検知するために調理室内に配置されている。詳細には、それぞれの距離D,D,dは、それぞれの無線モジュール27,31の間の距離を指す。
図2に関して、ホブ装置2の制御装置6b及び携帯電話19をさらに詳細に記載する。制御装置6b及び携帯電話19の相互作用に関する以下の点はまた、制御装置6aと携帯電話19との及び調理製品センサー20との相互作用にも当てはまる。
ホブ装置2及び携帯電話19はスイッチオンされる。特に、制御無線モジュール27及び携帯無線モジュール31が起動される。それぞれの無線モジュール27,31の起動は、例えば、ホブユーザーインターフェース16又は携帯ユーザーインターフェース21aでのユーザー入力により行われ得る。
制御無線モジュール27と携帯無線モジュール31の間の接続が確立される。携帯電話19を用いるホブ装置2の制御はこの限られたデータ接続の間はまだ可能でない。無線データ接続23が携帯電話19を用いたホブ装置2の制御を行うことができるために、ホブユーザーインターフェース16でのユーザーによる確認が必要となる。この解放は、特有の、特に一時的な、携帯電話19の装置識別子にリンクしている。これは、無線データ接続23を介するホブ装置2の制御がホブ装置2でのユーザーの確認を少なくとも一度必要とすることを保証する。この場合、認証は、固有の、特有に識別可能な携帯機器19,20のために与えられるだけである。このプロセスは、権限のない携帯機器が調理機器2,3の制御機能に対する無線の、すなわち遠隔のアクセスを得ることを防止する。
好ましくは、無線接続23を介して調理機器2,3を制御するために携帯機器19,20を承認するためのさらなる必要条件は、例えばデジタル符号の形態の動的キーが、特に固有の時間間隔で、携帯機器19,20から無線データ接続23を介して制御装置6a,6bに送信されることである。この動的キーは、ある期間が経過した後にそれが自動的に変更される事実により特徴付けられる。これは、操縦試行に対する無線データ接続23を介する調理機器2,3の制御のセキュリティーをさらに増加させ得る。
携帯電話19とホブ装置2の制御装置6bの間の無線データ接続23が確立される。携帯電話19は、ホブ装置2を制御するために使用され得る。
携帯ユーザーインターフェース21aのスクリーン10cは、ホブ装置2の制御可能な構成部品、すなわちホットプレート14及び換気扇装置15に対応する制御アイコンを表示する。タッチセンサー式スクリーン10cへのユーザー入力が、ホットプレート14及び換気扇装置15の電力を調節するために使用され得る。このような制御コマンドに対応するデータは、携帯プロセッサ装置28によって処理され、携帯通信装置30により、特に携帯無線モジュール31により、無線データ接続23を介して制御装置6bに送信される。制御装置6bは、制御通信装置26により、特に制御無線モジュール27により制御データを受信し、制御プロセッサ装置24により制御データを処理し、それぞれのケーブル接続11を介してホットプレート14及び/又は換気扇装置15を制御するための信号を提供する。
ホットプレート14及び/又は換気扇装置15の現在のパフォーマンスについての情報が制御装置6bによって収集され、無線データ接続23を介して携帯電話19に送信される。このデータはスクリーン10cによってユーザーに表示される。
ホブ装置2に関する携帯電話19の制御オプションの範囲はしたがって、ホットプレート14の制御と換気扇装置15の制御を含む。携帯電話19が制御装置6bから無線データ接続23を介して受信する、ホブ装置2についてのステータス情報は、ホットプレート14の及び換気扇装置15の性能値を含み、好ましくはセンサーデータも含み、特にホットプレート14の温度及び/又は換気扇装置15の湿度、及び/又は換気扇装置15のフィルターのフィルター能力、及び/又はホットプレート14及び/又は換気扇装置15のダウンタイム及び/又は稼働時間、及び/又はホットプレート14及び/又は換気扇装置15に関して実行される制御操作も含む。
オーブン3に対する携帯電話19及び/又は調理製品センサー20の制御オプションの範囲は、調理室4内の温度及び/又は湿度、特に加熱装置12のパフォーマンスを含む。制御装置6aから無線データ接続23を介して携帯電話19及び/又は調理製品センサー20に送信され得る、オーブン3についてのステータス情報は、調理室4内の温度及び/又は湿度及び/又は加熱装置12のパフォーマンスを含む。
調理製品センサー20は、ボタン22bにより起動され得る。特に、ボタン22bは調理プログラムを選択し、開始させるために使用され得る。調理製品センサー20は、調理室4内の湿度及び温度の自動調節のための制御コマンドを制御装置6aに送信し得る。携帯電話19はまた、制御コマンドをそれぞれの制御装置6a,6bに自動的に送信し得る。例えば、自動制御は調理レシピの加工の途中で実行され得る。携帯機器19,20による調理機器2,3の自動制御のための制御オプションの範囲は、手動制御のための制御オプションの範囲に一致する。
ホブ装置2の制御はまた、ホブユーザーインターフェース16を使用して実施され得る。好ましくは、ユーザーインターフェース5,16を介する調理機器2,3へのユーザー入力は、携帯機器19,20からの制御情報に対して優先される。調理機器2,3のユーザーインターフェース5,16でのユーザー入力に基づく制御情報は好ましくは、無線データ接続23を介して携帯機器19,20に送信される。制御情報はスクリーン10cに表示され得る。
携帯機器19,20による調理機器2,3の上述の制御オプションの範囲は、無線データ接続23の信号強度Pに依存して制限され得る。それぞれの制御装置6a,6bとそこに接続する携帯機器19,20の間の無線データ接続23の信号強度Pは、これら機器の間のそれぞれの距離D,D,dに依存して及びこれら機器の間に位置する対象物などの個々の影響因子に依存して変化する。
図3は、時間tの経過による信号強度Pの4つの曲線の例を示す。測定される信号強度Pは、測定公差及び環境の影響のために変動を受ける。信号強度Pの第1例示曲線Iは、携帯電話19が制御装置6bの近範囲に、特に距離Db,0=1mに配置されるときに存在する。信号強度PIIの第2例示曲線IIは、中間距離Db,1=5mの際に存在する。信号強度PIIIの第3例示曲線IIIは、中間距離Db,1から大距離Db,2=10mまで制御装置6bから携帯電話19の増大する距離Dに存在する。携帯電話19と制御装置6bの間の無線データ接続23の信号強度PIVの第4例示曲線IVは、中間距離Db,1で記録され得、それにより信号強度PIVの短時間の低下が信号干渉により引き起こされる。
それぞれの携帯機器19,20とそれぞれの制御装置6a,6bの間の無線データ接続23の最初の確立後に、基準テスト値Prefが決定される。この目的のために、ホブユーザーインターフェース16は、携帯電話19がホブ装置2から、特に制御装置6bから中間距離Db,1に位置決めされるべきことをユーザーに示す。ユーザーは携帯機器19,20を対応的に配置し、ホブユーザーインターフェース16に入力することでこれを確認する。
制御装置6b、特に制御無線モジュール27によって、無線接続23の瞬間的な信号強度Pに対応するn=3のサンプル値P、すなわちPI,1,PI,2,PI,3が、サンプリング間隔Δt=1s内に連続的に検出される。以下に記載する計算ステップ及び/又は比較プロセスは、制御装置6b、特に制御プロセッサ装置24により実行される。サンプル平均値Pが以下の式に従ってサンプル値Pのために決定される。
Figure 2023547668000003
テスト値Pが、サンプリング平均値Pと同一視される:P=P
基準テスト値Prefはまた、それぞれの調理機器2,3のユーザーインターフェース5,16を介して手動で入力され得る又は変更され得る。好ましくは、ユーザー入力は、安全性のために基準テスト値Prefのための最小値によって制限される。
サンプル値Pの標準偏差σは以下の式に従い決定される。
Figure 2023547668000004
標準偏差σがテスト値Pの10%より小さいかどうかチェックされる。
σ<0.1*P (3)
この基準が満たされる場合、中間距離Db,1でのテスト値Pは基準値Prefとして採用される:Pref=P。さもなければ、上述のテスト基準が満たされるまでサンプル値Pの獲得及び評価が繰り返され、よって基準値Prefが決定され得る。
無線データ接続23が存在している間、サンプル値Pは間隔Δt内で連続的に決定される。平均サンプル値Pは、3つの連続的なサンプル値Pのためにそれぞれ決定される。比較結果を決定するために、テスト値Pは基準テスト値Prefと比較される。
≧Pref (4)
の場合、携帯機器19,20による調理機器2,3の制御性は制限されない。
一方で、
<Pref (5)
であって、この比較結果が少なくともΔt=5sの切り替え期間の間中断無く利用可能である場合、携帯機器19,20による調理機器2,3の制御性は制限される。言い換えれば、携帯機器19,20による調理機器2,3の制御性が限定されるように、6つの連続的なテスト値Pは基準テスト値Prefより低くなければならない。これは、短期間の信号隙間が無線データ接続23の望まれない中断をもたらすことを防止する。信号強度Pと従ってテスト値Pが切り替え期間Δt内で再び上昇し、それにより基準テスト値Prefを超過する場合、無線データ接続23は維持される。
テスト値Pが基準テスト値Prefに達する場合、警告音色が好ましくは、携帯ユーザーインターフェース21aの不図示のスピーカーを介して発せられ、警告通知がスクリーン10cに表示される。これはユーザーに、受信される信号強度Pを増加するために、対応する携帯機器19,20が再び調理機器2,3に配置されない場合に切り替え期間Δtが経過した後に制御の範囲が制限されることを知らせる。
図3における第3例示コースIIIにすぐ続いて、テスト値Pが切り替え期間Δtにわたって基準テスト値Prefより低いので、携帯機器19,20による調理機器2,3の制御性が制限される。信号強度Pの第4例示コースIVでは、テスト値P=Pが常に基準テスト値Prefより高いので、携帯機器19,20による調理機器2,3の制御性の制限はない。
携帯機器19,20による調理機器2,3の制御性が制限される場合、換気扇装置15だけが制御され得る。携帯機器19,20によるホブ13及びオーブン3の制御は阻止される。これは、それぞれの制御装置6a,6bがもはや携帯機器19,20からの制御コマンドをホブ13やオーブン3を制御する制御信号に変換しないことを意味する。加えて、ユーザー入力がもはやホブ13及びオーブン3の対応する制御のために可能でないように、携帯ユーザーインターフェース21a、特にスクリーン10cが適合される。無線データ接続23を介して送信されるステータス情報の範囲は不変のままである。制御性が制限される信号強度Pでは、ステータス情報は、携帯電話19に送信され続け、スクリーン10cに表示される。
図4は、基準テスト値Prefを決定するための上述の方法を示す。ブロック33は、調理機器2,3と携帯機器19,20の間の無線データ接続23の確立を表す。ブロック34は、テスト値Pと基準テスト値Prefの比較を表し、この比較結果が少なくとも切り替え期間Δtにわたって遮断無く存在するかどうかチェックされる。ブロック35は、ブロック34からの結果に基づく決定を表す。ブロック36は、携帯機器19,20による調理機器2,3の制御性の制限を表す。残りのブロックは、それぞれのブロックに示される値の決定に関する。
図5は、携帯機器19,20による調理機器2,3の制御性を制限するための上述の方法を示す。ブロック37は、調理機器2,3から、特に制御装置6a,6bから距離Db,1隔てた携帯機器19,20の配置を表す。ブロック38は、基準テスト値Prefを決定するための標準偏差σに関連するテスト基準を表す。ブロック39は、サンプル平均値Pに従う基準テスト値Prefの決定を表す。残りのブロックは、それぞれのブロックに示される値の決定に関する。
それぞれの携帯機器19,20によるそれぞれの調理機器2,3の制御オプションの範囲は、制限されない制御範囲に自動的に拡張され得る。以下の2つのテスト基準が満たされる場合、制御性の範囲の拡張はそれぞれの制御装置6a,6bによって実行される。テスト値Pは基準テスト値Prefに達しなければならない又は超えなければならない。
≧Pref (6)
このテスト値Pの増加は、阻止期間Δt=30sが経過する前に生じなければならない。テスト基準が阻止期間Δt内に満たされない場合、制御の範囲はもはや自動的に拡張され得ない。オーブンユーザーインターフェース5又はホブユーザーインターフェース16におけるユーザーによる確認が、それぞれの携帯機器19,20によるそれぞれの調理機器2,3の制限されない制御性を回復するために必要となる。
図5に関して、調理機器2,3、コンピュータプログラム、制御装置6a,6b又は調理機器装置1を制御するための方法のさらなる実施形態例を記載する。上述の実施形態例とは対照的に、制御装置6bは、基本制御装置40を介して信号伝送式にホブ13及びホブユーザーインターフェース16に接続されている。基本制御装置40は、ユーザーインターフェース16を介するオペレータ入力に基づき及び/又は制御装置6bからの制御コマンドに基づきホブ13を制御するよう設計されている。制御装置6b、ホブ13及びホブユーザーインターフェース16とのデータ交換のために、基本制御装置40は基本通信装置41を含む。さらに、基本制御装置40は、データ処理用の基本プロセッサ装置42とデータ記憶用の基本記憶装置43を含む。基本制御装置40は、ケーブル接続11を介してホブ13、ホブユーザーインターフェース16及び制御装置6bと信号接続している。基本制御装置40は好ましくは、制御装置6bの制御ハウジング44から分離した基本ハウジング45を有する。
基本制御装置40は、特に制御装置6bから独立して、ホブ13及び換気扇装置15を制御するように設計されている。したがって、ホブ装置2の基本機能は、携帯機器19,20から及び/又は制御装置6bの制御コマンドから独立して設定され得る。
ホブ装置2の制御装置6bはオーブン3の制御装置6aとは異なっており、それは基本制御装置40とデータを交換するために設計されているが、調理機器2,3、特に加熱装置12、ホットプレート14及び/又は換気扇装置15を直接制御するためではない。基本制御装置40は、それが携帯機器19,20との無線データ接続23を確立するための制御無線モジュール27無しで設計されている点で制御装置6a,6bと異なる。
本発明の1つの側面によれば、制御装置6bは組み込み可能なモジュールとして設計されている。基本制御装置40は、対応するインターフェースを有する制御装置6bを組み込むために設計され得る。
上述の実施形態例とは対照的に、ホブ装置2は、携帯機器19によって基本制御装置40を介して制御装置6bにより制御される。上述の実施形態例によれば、制御装置6bは、ホブ13を制御するための信号をケーブル接続11を介して基本制御装置40に供給する。基本制御装置40は、ホブ13にて、特にホットプレート14にてホブ装置2を及び/又は換気扇装置15を制御するための対応する信号を供給する。
本発明の1つの側面によれば、ホブユーザーインターフェース16から制御装置6a,6b及び/又は基本制御装置40で受信される制御コマンドは優先権を与えられる。これは、異なる制御コマンドがユーザーインターフェース16及び携帯機器19から特に制御装置6a,6bを介して受信されたときに、ユーザーインターフェース16から受信される制御コマンドが調理機器2,3を制御するために使用され、携帯機器19から受信される制御コマンドは無視されるか抑制されることを意味すると理解される。
全ての他の点において、操作原理は上述の方法の操作原理、コンピュータプログラム、制御装置6a,6b又は機器装置1に一致する。
それぞれの調理機器2,3の間の無線データ接続23は、それぞれの携帯機器19,20による特にフレキシブルな制御と、従って高レベルな操作利便性を保証する。制御方法もまた特に安全である。特に、それはそれぞれの調理機器2,3がユーザーによって安全に制御され得る範囲外から制御されることを確実に防止する。複数のサンプル値Pに基づき調理機器2,3の制御性を制限することで、それぞれの調理機器2,3の制御が特に堅固かつ確実に実施され得る。
2,3 調理機器
6a,6b 制御装置
19,20 携帯機器
23 無線データ接続
P 信号強度
,PI,1,PI,2,PI,3 サンプル値
ref 基準テスト値
テスト値

Claims (15)

  1. 携帯機器(19,20)から無線データ接続(23)を介して制御装置(6a,6b)に伝送される制御コマンドに基づいて調理機器(2,3)を制御する方法であって、
    1.1 前記無線データ接続(23)の信号強度(P)に相関する複数のサンプル値(P,PI,1,PI,2,PI,3)を取得し、
    1.2 前記複数のサンプル値(P,PI,1,PI,2,PI,3)に基づいてテスト値(P)を決定し、
    1.3 前記テスト値(P)を基準テスト値(Pref)と比較して、比較結果を決定し、及び
    1.4 前記比較結果に従って前記携帯機器(19,20)による前記調理機器(2,3)の制御性を制限する、
    ステップを含む方法。
  2. 前記テスト値(P)を決定する前記複数のサンプル値(P,PI,1,PI,2,PI,3)の散乱値(σ)を決定する、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記散乱値(σ)が基準散乱値(σref)より低い条件において、前記携帯機器(19,20)による前記調理機器(2,3)の制御性の制限が実行される、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記散乱値(σ)に依存して前記テスト値(P)を無視する、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の方法。
  5. 前記テスト値(P)の決定が、前記複数のサンプル値(P,PI,1,PI,2,PI,3)のサンプル平均値(P)の決定を含む、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 較正テスト値が、前記制御装置(6b)と前記携帯機器(19,20)の間の予め設定された距離(Db,0,Db,1,Db,2)におけるテスト値(P)として決定される、ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記テスト値(P)に基づいて前記基準テスト値(Pref)を決定する、ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記基準テスト値(Pref)は前記較正テスト値に基づいて決定される、ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 前記基準テスト値(Pref)の決定が、前記制御装置(6a,6b)と前記携帯機器(19,20)の間の前記無線データ接続(23)の最初の確立によって引き起こされる、ことを特徴とする請求項7又は8に記載の方法。
  10. ユーザー入力に従って前記基準テスト値(Pref)を手動で決定する、ことを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記比較結果に依存して前記携帯機器(19,20)による前記調理機器(2,3)の制御性を自動的に拡張する、ことを特徴とする請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記携帯機器(19,20)による前記調理機器(2,3)の制御性の拡張が、前記調理機器(2,3)の制御性が制限された切り替え期間(Δt)に依存して実行される、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 請求項1~12のいずれか一項に記載の方法を実行するように適合されたコンピュータプログラム。
  14. 調理機器(2,3)を制御するための制御装置(6a,6b)であって、
    14.1 データを処理するための制御プロセッサ装置(24)、及び
    14.2 前記制御プロセッサ装置(24)と信号接続(13)しており、請求項13に従いそこに保存されたコンピュータプログラムを有する少なくとも1つの制御記憶装置(25)、を含む制御装置。
  15. 15.1 調理すべき食品を加熱するための少なくとも1つの調理機器(2,3)、及び
    15.2 請求項14に従い前記少なくとも1つの調理機器(2,3)と信号接続(11)している制御装置(6a,6b)、を有する調理機器装置(1)。
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